JP5689545B2 - 寝床の在床状況検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、寝床(例:ベッドの寝床部)上の被験者の在床状況(例:背上げ動作)を検出する寝床の在床状況検出方法及び寝床の在床状況検出装置に関する。
ベッドの寝床部上に在床(臥床)している被験者(例:病人、高齢者、被介護者、乳幼児)の在床状況を検出する方法として、次の方法が知られている。
ベッドの寝床部を支持する頭側左脚部、頭側右脚部、足側左脚部及び足側右脚部に掛かる荷重をそれぞれ荷重検出センサにより検出する。これらの荷重検出センサにより検出された荷重値に基づいて寝床部上の被験者の重心位置を演算する。そして、この重心位置に基づいて寝床部上の被験者の在床状況を検出する方法である(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、特許文献3及び4は、ベッドの寝床部上の被験者の重心位置が寝床部の所定の端部領域内に位置している場合に、被験者が寝床部上で起き上がり動作等をしているとして警報を報知するように構成された装置を開示している。
また、ベッド寝床部上からの被験者の離床、及び起き上がり動作としての背上げ動作を検出する装置として、幾つかの装置が知られている(例えば、特許文献5〜10参照)。
このような装置や方法によって被験者が離床又は背上げ動作をしていることを知った介護者(例:看護師、被験者の家族、親類)は、ベッドが設置された場所へ行き、被験者に対して所定の介助や処理が行われる。
特許第3098997号公報 特許第3529332号公報 特許第3093745号公報 特許第3322632号公報 特開2005−152616号公報 特開2006−305343号公報 特開2007−175208号公報 特開2007−330658号公報 特開2007−330659号公報 特開2008−264338号公報
而して、この種の装置及び方法では、寝床部上の被験者が背上げ動作をしていないにも拘わらず警報が報知される、即ち警報が誤報となる問題を防止するため、あるいは/更に、被験者が背上げ動作をしているにも拘わらず警報が報知されない問題を防止するため、被験者の背上げ動作の検出性能はできる限り良いことが望ましい。
本発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、被験者の在床状況として特に背上げ動作についてその検出性能を向上させることができる寝床の在床状況検出方法及び該検出方法に用いられる寝床の在床状況検出装置を提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
[1] 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出工程と、
前記荷重検出工程で検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0及びRH-とし、
予め設定された正の第1及び2設定値を、それぞれ、N1及びN2とするとき、
次の第1判定式(1)
(LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
を満たしているか否かを判定する第1判定工程と、
次の第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)
LH-−LH0>N2 …式(2A)
RH-−RH0>N2 …式(2B)
を両方満たしているか否かを判定する第2判定工程と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしている場合、警報を報知する報知工程と、
を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出方法。
[2] 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出工程と、
前記荷重検出工程で検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0、RH-とし、
予め設定された正の第1、3〜5設定値を、それぞれ、N1、N3〜N5とするとき、
次の第1判定式(1)
(LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
を満たしているか否かを判定する第1判定工程と、
次の第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)
LH-−LH0>N3 …式(3A)
RH-−RH0<N4 …式(3B)
LH-−LH0>N5×|RH-−RH0| …式(3C)
を全て満たしているか否か、あるいは、次の第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)
LH-−LH0<N4 …式(3D)
RH-−RH0>N3 …式(3E)
RH-−RH0>N5×|LH-−LH0| …式(3F)
を全て満足しているか否かを判定する第3判定工程と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしているか、あるいは、前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合、警報を報知する報知工程と、
を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出方法。
[3] 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出工程と、
前記荷重検出工程で検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0及びRH-とし、
予め設定された正の第1〜5設定値を、それぞれ、N1〜N5とするとき、
次の第1判定式(1)
(LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
を満たしているか否かを判定する第1判定工程と、
次の第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)
LH-−LH0>N2 …式(2A)
RH-−RH0>N2 …式(2B)
を両方満たしているか否かを判定する第2判定工程と、
次の第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)
LH-−LH0>N3 …式(3A)
RH-−RH0<N4 …式(3B)
LH-−LH0>N5×|RH-−RH0| …式(3C)
を全て満たしているか否か、あるいは、次の第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)
LH-−LH0<N4 …式(3D)
RH-−RH0>N3 …式(3E)
RH-−RH0>N5×|LH-−LH0| …式(3F)
を全て満足しているか否かを判定する第3判定工程と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしている場合と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)の少なくとも一方を満たしておらず且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしている場合と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)の少なくとも一方を満たしておらず且つ前記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしている場合と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合とのうちいずれかの場合、警報を報知する報知工程と、
を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出方法。
[4] 前記荷重検出工程は、更に、前記寝床の左足側部及び右足側部に掛かる荷重をそれぞれ左足側荷重及び右足側荷重として所定の検出周期で検出し、
寝床の在床状況検出方法は、更に、
前記荷重検出工程で検出された現在の左足側荷重、所定時間前の左足側荷重、現在の右足側荷重及び所定時間前の右足側荷重を、それぞれ、LF0、LF-、RF0及びRF-とし、
予め設定された正の第6設定値をN6とするとき、
次の第4判定式(4)
(LH-+RH-+LF-+RF-)−(LH0+RH0+LF0+RF0)<N6 …式(4)を満たしているか否かを判定する第4判定工程を含み、
前記報知工程は、更に前記第4判定式(4)を満たしている場合、警報を報知する前項1〜3のいずれかに記載の寝床の在床状況検出方法。
[5] 前記各設定値は、被験者の体重に応じて設定されている前項1〜4のいずれかに記載の寝床の在床状況検出方法。
[6] 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出手段と、
前記荷重検出手段により検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0及びRH-とし、
予め設定された正の第1及び2設定値を、それぞれ、N1及びN2とするとき、
次の第1判定式(1)
(LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
を満たしているか否かを判定する第1判定手段と、
次の第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)
LH-−LH0>N2 …式(2A)
RH-−RH0>N2 …式(2B)
を両方満たしているか否かを判定する第2判定手段と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしている場合、警報を報知する報知手段と、
を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出装置。
[7] 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出手段と、
前記荷重検出手段により検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0、RH-とし、
予め設定された正の第1、3〜5設定値を、それぞれ、N1、N3〜N5とするとき、
次の第1判定式(1)
(LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
を満たしているか否かを判定する第1判定手段と、
次の第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)
LH-−LH0>N3 …式(3A)
RH-−RH0<N4 …式(3B)
LH-−LH0>N5×|RH-−RH0| …式(3C)
を全て満たしているか否か、あるいは、次の第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)
LH-−LH0<N4 …式(3D)
RH-−RH0>N3 …式(3E)
RH-−RH0>N5×|LH-−LH0| …式(3F)
を全て満足しているか否かを判定する第3判定手段と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしているか、あるいは、前記第1判定式(1)を満たし且つ第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合、警報を報知する報知手段と、
を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出装置。
[8] 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出手段と、
前記荷重検出手段により検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0及びRH-とし、
予め設定された正の第1〜5設定値を、それぞれ、N1〜N5とするとき、
次の第1判定式(1)
(LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
を満たしているか否かを判定する第1判定手段と、
次の第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)
LH-−LH0>N2 …式(2A)
RH-−RH0>N2 …式(2B)
を両方満たしているか否かを判定する第2判定手段と、
次の第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)
LH-−LH0>N3 …式(3A)
RH-−RH0<N4 …式(3B)
LH-−LH0>N5×|RH-−RH0| …式(3C)
を全て満たしているか否か、あるいは、次の第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)
LH-−LH0<N4 …式(3D)
RH-−RH0>N3 …式(3E)
RH-−RH0>N5×|LH-−LH0| …式(3F)
を全て満足しているか否かを判定する第3判定手段と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしている場合と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)の少なくとも一方を満たしておらず且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしている場合と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)の少なくとも一方を満たしておらず且つ前記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしている場合と、
前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合とのうちいずれかの場合、警報を報知する報知手段と、
を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出装置。
[9] 前記荷重検出手段は、更に、前記寝床の左足側部及び右足側部に掛かる荷重をそれぞれ左足側荷重及び右足側荷重として所定の検出周期で検出するものであり、
寝床の在床状況検出装置は、更に、
前記荷重検出手段により検出された現在の左足側荷重、所定時間前の左足側荷重、現在の右足側荷重及び所定時間前の右足側荷重を、それぞれ、LF0、LF-、RF0及びRF-とし、
予め設定された正の第6設定値をN6とするとき、
次の第4判定式(4)
(LH-+RH-+LF-+RF-)−(LH0+RH0+LF0+RF0)<N6 …式(4)を満たしているか否かを判定する第4判定手段を含み、
前記報知手段は、更に前記第4判定式(4)を満たしている場合、警報を報知するものである前項6〜8のいずれかに記載の寝床の在床状況検出装置。
[10] 前記各設定値は、被験者の体重に応じて設定されている前項6〜9のいずれかに記載の寝床の在床状況検出装置。
[1]の発明は次の効果を奏する。
被験者の背上げ動作には様々な種類があり、そのうち基本的な背上げ動作は、被験者が寝床上に寝床の長さ方向と平行に横臥した状態から上方に背を上げる動作である。この動作の場合、現在の左頭側荷重LH0と現在の右頭側荷重RH0とを合計した現在の総頭側荷重LH0+RH0が所定時間前の総頭側荷重LH-+RH-よりも減少する。したがって、第1判定工程で第1判定式(1)を満たしていると判定することにより、被験者が背上げ動作をしたと推定される。
しかるに、被験者が背上げ動作ではない動作として例えば「斜め寝返り動作」をした場合(図4A参照)でも、第1判定式(1)を満たすことがある。そのため、もし第1判定式(1)を満たすという判定結果だけで警報を報知すると、被験者が背上げ動作をしていないにも拘わらず警報が報知されてしまう、即ち警報が誤報となる虞がある。
そこでこの問題を解決するため、[1]の発明の検出方法は、第1判定工程の他に第2判定工程を含んでいる。これにより、被験者が「斜め寝返り動作」をした場合に誤報を防止することができ、すなわち被験者の背上げ動作の検出性能を向上させることができる。
[2]の発明は次の効果を奏する。
第1判定工程で第1判定式(1)を満たしていると判定することにより、被験者が背上げ動作をしたと推定される。
しかるに、被験者が背上げ動作として例えば「上半身ひねり背上げ動作」をした場合(図5A参照)は、第1判定式を満たさないことがある。そのため、第1判定式(1)を満たすという判定だけでは、検出可能な背上げ動作は少ない。
そこで、検出可能な背上げ動作を増やすため、[2]の発明の検出方法は、第1判定工程の他に第3判定工程を含んでいる。これにより、被験者が「上半身ひねり背上げ動作」をした場合に警報を報知することができ、すなわち被験者の背上げ動作の検出性能を向上させることができる。
[3]の発明によれば、第1判定工程の他に第2判定工程と第3判定工程を含んでいるので、被験者の背上げ動作の検出性能を更に向上させることができる。
[4]の発明によれば、更に第4判定工程を含んでいるので、寝床の頭側部上に予め載置されていた載置物を寝床上から取り除いた場合に背上げ動作を検出したとして警報が報知される不具合を防止することができる。これにより、被験者の背上げ動作の検出性能を更に向上させることができる。
[5]の発明によれば、各設定値が被験者の体重に応じて設定されることにより、被験者の背上げ動作の検出性能を更に向上させることができる。
[6]〜[10]の発明によれば、それぞれ上記[1]〜[5]の発明に好適に用いられる寝床の在床状況検出装置を提供できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る寝床の在床状況検出装置の概略斜視図である。 図2は、同装置の全体構成を示すブロック図である。 図3Aは、被験者の第1動作例を示すベッド寝床部の概略平面図である。 図3Bは、図3Aで示した第1動作例の場合における経過時間と荷重減少量との関係を示すグラフである。 図4Aは、被験者の第2動作例を示すベッド寝床部の概略平面図である。 図4Bは、図4Aで示した第2動作例の場合における経過時間と荷重減少量との関係を示すグラフである。 図5Aは、被験者の第3動作例を示すベッド寝床部の概略平面図である。 図5Bは、図5Aで示した第3動作例の場合における経過時間と荷重減少量との関係を示すグラフである。 図6Aは、被験者の第4動作例を示すベッド寝床部の概略平面図である。 図6Bは、図6Aで示した第4動作例の場合における経過時間と荷重減少量との関係を示すグラフである。 図7は、被験者の第5動作例を示すベッド寝床部の概略平面図である。
次に、本発明の一実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る寝床の在床状況検出装置10は、寝床としてのベッド寝床部31上の被験者Hの在床状況(離床、体動等)を検出するものであり、詳述すると在床状況として特に被験者Hの背上げ動作を検出するものである。この装置10は、医療施設(例:病院)、介護施設、高齢者施設、一般家庭等で使用されるものである。本実施形態では、この装置10は例えば医療施設に用いられている。
ベッド30は、床面からなるベッド設置面37上に設置されている。ベッド30の寝床部31は、被験者Hの身長方向に長い平面視長方形状である。被験者Hは、通常、就寝のために寝床部31上において、仰臥姿勢(即ち仰向け姿勢)で横臥(在床)する。
本実施形態では、寝床部31において、仰臥姿勢の被験者Hの頭側及び足側をそれぞれ寝床部31の頭側及び足側とし、同被験者Hの左側及び右側をそれぞれ寝床部31の左側及び右側とする。
ベッド30は、寝床部31を所定高さ位置に水平に支持する4個の脚部、即ち、頭側左脚部32、頭側右脚部32、足側左脚部32及び足側右脚部32を有している。頭側左脚部32、頭側右脚部32、足側左脚部32及び足側右脚部32は、それぞれ、寝床部31の左頭側部、右頭側部、左足側部及び右足側部を寝床部31の下方から支持している。各脚部32の下端部にはベッド移動用キャスタ32aが取り付けられている。
ベッド30の寝床部31上には、被験者Hとして、病人、認知症患者、高齢者、健康人、乳幼児等の人が、就寝、診察、検査等のために仰臥姿勢等で横臥する(横たわる)。
寝床部31の頭側部の左右両端辺及び足側部の右端辺には、それぞれサイドレール等の柵33が寝床部31に対して立ち上がり状に取外し可能に取り付けられている。また、寝床部31の頭側端辺及び足側端辺には、それぞれヘッドボード34及びフットボード35が寝床部31に対して立ち上がり状に取り付けられている。
装置10は、図2に示すように、荷重検出手段20、第1判定手段11、第2判定手段12、第3判定手段13、第4判定手段14、記憶手段17、報知手段23などを具備している。第1〜第4判定手段11〜14及び記憶手段17は、荷重検出手段20及び報知手段23とは別体のコントローラ22に搭載されている。
荷重検出手段20は、寝床部31の左頭側部に掛かる荷重を左頭側荷重として検出する左頭側荷重検出部20aと、寝床部31の右頭側部に掛かる荷重を右頭側荷重として検出する右頭側荷重検出部20bと、寝床部31の左足側部に掛かる荷重を左足側荷重として検出する左足側荷重検出部20cと、寝床部31の右足側部に掛かる荷重を右足側荷重として検出する右足側荷重検出部20dと、を備えている。これらの荷重検出部20a〜20dは、互いに同一構成であり、所定の検出周期(即ちサンプリング周期)で荷重を検出するように構成されている。この荷重検出周期は例えば0.005〜10sの範囲内に設定され、具体的には例えば0.5sに設定されている。
各荷重検出部20a〜20dは、例えばロードセル式の荷重検出器からなり、各荷重検出部20a〜20dが検出した荷重を各荷重検出部20a〜20dに備えられた通信部(図示せず)によって荷重検出周期ごとにコントローラ22に送信されるように構成されている。本実施形態では、通信部は無線通信部であり、無線信号でコントローラ22への送信が行われる。なお本発明では、通信部はその他に有線通信部であっても良い。
各荷重検出部20a〜20dは、該各荷重検出部用動作電源(図示せず)を搭載している。電源は、例えば電池であり、具体的には乾電池(例:単一〜単五乾電池)、二次電池等である。
コントローラ22は、RAM、ROM、CPU等を有するコンピュータを搭載している、コンピュータには所定の演算、判定等を行うためのプログラムがインストールされている。
コントローラ22には、外部電源から該コントローラ22用動作電力を供給する給電ケーブル(図示せず)が接続されている。そして、コントローラ22は、給電ケーブルから供給された電力で動作されるように構成されている。なお本発明では、コントローラ22は、その動作電源として電池が搭載されていても良い。
ここで、各荷重検出部20a〜20dにより検出された左頭側荷重、右頭側荷重、左足側荷重及び右足側荷重を、それぞれ、LH、RH、LF及びRFとする。さらに、現在の左頭側荷重、右頭側荷重、左足側荷重及び右足側荷重を、それぞれ、LH0、RH0、LF0及びRF0とする。さらに、所定時間前の左頭側荷重、右頭側荷重、左足側荷重及び右足側荷重を、それぞれ、LH-、RH-、LF-及びRF-とする。所定時間前とは、例えば3〜30秒前の範囲から選択され、具体的に示すと、5秒前、10秒前、15秒前などである。本実施形態では5秒前とする。
これらの各荷重は、いずれも、寝床部31を風袋として風袋引き処理がされた値である。すなわち、被験者Hが寝床部31上に在床していない時に各荷重検出部20a〜20dにより予め検出しておいた寝床部31の各部位に掛かる荷重を、寝床部31単体(即ち風袋)の各荷重とするとき、被験者Hが寝床部31上に在床している時に各荷重検出部20a〜20dにより検出された荷重から寝床部31単体の各荷重を減算することにより、LH、RH、LF及びRFが算出される。したがって、被験者Hが寝床部31上に在床していない場合、LH、RH、LF及びRFはいずれも0である。このような風袋引き処理は、各判定手段11〜14により、所定の判定が行われる前に行われる。
さらに、第1判定式を次式(1)とする。
(LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)。
第2A判定式及び第2B判定式をそれぞれ次式(2A)及び(2B)とする。
LH-−LH0>N2 …式(2A)
RH-−RH0>N2 …式(2B)。
第3A判定式、第3B判定式、第3C判定式、第3D判定式、第3E判定式及び第3F判定式を、それぞれ次式(3A)、(3B)、(3C)、(3D)、(3E)及び(3F)とする。
LH-−LH0>N3 …式(3A)
RH-−RH0<N4 …式(3B)
LH-−LH0>N5×|RH-−RH0| …式(3C)。
LH-−LH0<N4 …式(3D)
RH-−RH0>N3 …式(3E)
RH-−RH0>N5×|LH-−LH0| …式(3F)。
第4判定式を次式(4)とする。
(LH-+RH-+LF-+RF-)−(LH0+RH0+LF0+RF0)<N6 …式(4)。
これらの判定式において、N1〜N6は、それぞれ第1〜第6設定値であり、いずれも予め設定された正の値をとる(即ち、N1〜N6>0)。また、第3C判定式(3C)及び第3F判定式(3F)中の記号「||」は、絶対値を意味している。
第1設定値N1の決定方法は、次の三通りA1〜C1の中から選択される。なお、N1は、0を超え被験者Hの体重に対して1/2倍までの範囲内における任意の値であることが望ましい。
A1:被験者Hの体重に応じてN1を設定する。例えば、被験者Hの体重に対して所定の割合をN1とする。もし所定の割合が1/10である場合、被験者Hの体重が30kgのときにはN1を3kgに設定する。
B1:被験者Hの体重を所定重量区間ごとに区切り、各区間ごとに予め割り当てられた値をN1とする。例えば、被験者Hの体重が25〜35kgの区間内のときにはN1を3kg、35〜45kgの区間内のときにはN1を4kg、45〜55kgの区間内のときにはN1を5kgに設定する。
C1:被験者Hの体重に拠らずN1を一定値(固定値)とする。例えば、被験者Hの体重の大小に拘わらずN1を3kgに設定する。
第2設定値N2の決定方法は、次の三通りA2〜C2の中から選択される。なお、N2は、0を超え被験者Hの体重に対して1/4倍までの範囲内における任意の値であることが望ましい。
A2:被験者Hの体重に応じてN2を設定する。例えば、被験者Hの体重に対して所定の割合をN2とする。もし所定の割合が1/20である場合、被験者Hの体重が30kgのときにはN2を1.5kgに設定する。
B2:被験者Hの体重を所定重量区間ごとに区切り、各区間ごとに予め割り当てられた値をN2とする。例えば、被験者Hの体重が25〜35kgの区間内のときにはN2を1.5kg、35〜45kgの区間内のときにはN2を2kg、45〜55kgの区間内のときにはN2を2.5kgに設定する。
C2:被験者Hの体重に拠らずN2を一定値(固定値)とする。例えば、被験者Hの体重の大小に拘わらずN2を1.5kgに設定する。
第3設定値N3の決定方法は、次の三通りA3〜C3の中から選択される。なお、N3は、0を超え被験者Hの体重に対して1/4倍までの範囲内における任意の値であることが望ましい。
A3:被験者Hの体重に応じてN3を設定する。例えば、被験者Hの体重に対して所定の割合をN3とする。もし所定の割合が1/20である場合、被験者Hの体重が30kgのときにはN3を1.5kgに設定する。
B3:被験者Hの体重を所定重量区間ごとに区切り、各区間ごとに予め割り当てられた値をN3とする。例えば、被験者Hの体重が25〜35kgの区間内のときにはN3を1.5kg、35〜45kgの区間内のときにはN3を2kg、45〜55kgの区間内のときにはN3を2.5kgに設定する。
C3:被験者Hの体重に拠らずN3を一定値(固定値)とする。例えば、被験者Hの体重の大小に拘わらずN3を1.5kgに設定する。
第4設定値N4の決定方法は、次の三通りA4〜C4の中から選択される。なお、N4は、0を超え被験者Hの体重に対して1/6倍までの範囲内における任意の値であることが望ましい。
A4:被験者Hの体重に応じてN4を設定する。例えば、被験者Hの体重に対して所定の割合をN4とする。もし所定の割合が1/20である場合、被験者Hの体重が30kgのときにはN4を1.5kgに設定する。
B4:被験者Hの体重を所定重量区間ごとに区切り、各区間ごとに予め割り当てられた値をN4とする。例えば、被験者Hの体重が25〜35kgの区間内のときにはN4を1.5kg、35〜45kgの区間内のときにはN4を2kg、45〜55kgの区間内のときにはN4を2.5kgに設定する。
C4:被験者Hの体重に拠らずN4を一定値(固定値)とする。例えば、被験者Hの体重の大小に拘わらずN4を1.5kgに設定する。
第5設定値N5の決定方法は、次の三通りA5〜C5の中から選択される。なお、N5は、0を超え被験者Hの体重に対して1/2倍までの範囲内における任意の値であることが望ましい。
A5:被験者Hの体重に応じてN5を設定する。例えば、被験者Hの体重に対して所定の割合をN5とする。もし所定の割合が1/20である場合、被験者Hの体重が30kgのときにはN5を1.5に設定する。
B5:被験者Hの体重を所定重量区間ごとに区切り、各区間ごとに予め割り当てられた値をN5とする。例えば、被験者Hの体重が25〜35kgの区間内のときにはN5を1.5、35〜45kgの区間内のときにはN5を2、45〜55kgの区間内のときにはN5を2.5に設定する。
C5:被験者Hの体重に拠らずN5を一定値(固定値)とする。例えば、被験者Hの体重の大小に拘わらずN5を1.5に設定する。
第6設定値N6の決定方法は、次の三通りA6〜C6の中から選択される。なお、N6は、0を超え被験者Hの体重に対して1/2倍までの範囲内における任意の値であることが望ましい。
A6:被験者Hの体重に応じてN6を設定する。例えば、被験者Hの体重に対して所定の割合をN6とする。所定の割合が1/5である場合、被験者Hの体重が30kgのときにはN6を6kgに設定する。
B6:被験者Hの体重を所定重量区間ごとに区切り、各区間ごとに予め割り当てられた値をN6とする。例えば、被験者Hの体重が25〜35kgの区間内のときにはN6を3kg、35〜45kgの区間内のときにはN6を4kg、45〜55kgの区間内のときにはN6を5kgに設定する。
C6:被験者Hの体重に拠らずN6を一定値(固定値)とする。例えば、被験者Hの体重の大小に拘わらずN6を3kgに設定する。
第1判定手段11は、上記第1判定式(1)を満たしているか否かを判定するものである。
第2判定手段12は、上記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしているか否かを判定するものである。
第3判定手段13は、上記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3B)を全て満たしているか否か、あるいは、上記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしているか否かを判定するものである。
第4判定手段14は、上記第4判定式(4)を満たしているか否かを判定するものである。
各判定手段11〜14による判定は、荷重検出部による荷重検出周期と同じ周期で行われる。
報知手段23は、次の五つのケース1〜5のいずれかの場合に警報を報知対象者に対して音や光で報知するものである。
ケース1:第1判定式(1)を満たし且つ第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たし且つ第4判定式(4)を満たしている場合。
ケース2:第1判定式(1)を満たし且つ第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)の少なくとも一方を満たしておらず且つ第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たし且つ第4判定式(4)を満たしている場合。
ケース3:第1判定式(1)を満たし且つ第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)の少なくとも一方を満たしておらず且つ第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たし且つ第4判定式(4)を満たしている場合。
ケース4:第1判定式(1)を満たし且つ第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たし且つ第4判定式(4)を満たしている場合。
ケース5:第1判定式(1)を満たし且つ第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たし且つ第4判定式(4)を満たしている場合。
この報知手段23は、警報スピーカー(図示せず)、警報ランプ(図示せず)等を有している。報知対象者とは、被験者Hを監視している監視者、被験者Hを介護(介助を含む。)する介護者(例:看護師、被験者Hの家族、親類)などである。本実施形態では、報知対象者は介護者とする。この報知手段23は、介護者がいる場所(例:ナースステーション、介護者の詰め所)に設置されたり、携帯電話機に搭載されたりする。本実施形態では、報知手段23は例えばナースステーションに設置されている。さらに、報知手段23は、ナースコール装置に予め装備された報知手段と兼用のものである。
この報知手段23により警報が介護者(報知対象者)に対して報知されると、介護者は被験者Hが現在、離床しようとしていると判断し、ベッド30が設置された場所へ行き、被験者Hの離床目的に応じた所定の介助や処理を行う。例えば、離床目的が被験者Hが排便や排尿をするためである場合には、介護者は、被験者Hへの介助として被験者Hに対してトイレ誘導をする。
記憶手段17は、所定の判定や演算に必要なデータ(例:各荷重検出部20a〜20dにより検出された荷重)や数値(例:第1〜第6設定値N1〜N6)等を記憶するものであり、記憶媒体(例:SDメモリカード)、第1〜第6設定値N1〜N6を入力設定する入力部(図示せず)等を有している。
次に、ベッド寝床部31上の被験者Hの幾つかの動作例(第1〜第6動作例)に基づいて、上記実施形態の装置10を用いた検出方法について図3A〜7を参照して以下に説明する。
なお、以下に示したこれら動作例に基づいた検出方法は、いずれも、第1判定式(1)を満たしているか否かを第1判定手段11により判定する第1判定工程と、第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしているか否かを第2判定手段12により判定する第2判定工程と、第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしているか否か、あるいは、第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満足しているか否かを第3判定手段13により判定する第3判定工程と、第4判定式(4)を満たしているか否かを第4判定手段14により判定する第4判定工程と、ケース1〜5のいずれかの場合に報知手段23により警報を報知する報知工程と、を含んでいる。さらに、第1〜第6設定値N1〜N6は、いずれも被験者Hの体重に拠らず一定値(固定値)であるとし、具体的に示すと、N1=3kg、N2=1.5kg、N3=1.5kg、N4=1.5kg、N5=1.5及びN6=3kgとする。
<第1動作例>
図3A及び3Bは、被験者Hの第1動作例を説明する図である。
図3Aに示すように、本第1動作例では、被験者Hが寝床部31上の中央部で寝床部31の長さ方向と平行に仰臥姿勢で横臥した状態から上方に背上げ動作をした場合を示している。この動作を説明の便宜上「基本背上げ動作」という。図3Bでは、経過時間約9秒のときに被験者Hが「基本背上げ動作」を開始している。
この動作の場合、現在の総頭側荷重LH0+RH0が所定時間前の総頭側荷重LH-+RH-よりも減少する(図3B参照)。第1判定工程では、その減少量が第1設定値N1以上である場合、第1判定手段11は第1判定式(1)を満たしていると判定する。このように第1判定式(1)を満たしている場合、被験者Hが背上げ動作をしたと推定される。
さらに、この動作の場合、現在の左頭側荷重LH0が所定時間前の左頭側荷重LH-よりも減少するとともに、現在の右頭側荷重RH0が所定時間前の右頭側荷重RH-よりも減少する(図3B参照)。第2判定工程では、その各減少量がいずれも第2設定値N2を超えている場合、第2判定手段12は第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしていると判定する。
さらに、この動作の場合、現在の総荷重LH0+RH0+LF0+RF0は、所定時間前の総荷重LH-+RH-+LF-+RF-と略等しい。そのため、第4判定工程では、第4判定手段14は第4判定式(4)を満たしていると判定する。
したがって、本第1動作例の場合、ケース1に該当する。そのため、被験者Hの背上げ動作を検出したとして報知手段23は警報を報知する。
図3Bでは、経過時間約11秒のときに背上げ動作を検出している。図中のKは、背上げ動作の検出時間を指している。
<第2動作例>
図4A及び4Bは、被験者Hの第2動作例を説明する図である。
図4Aに示すように、本第2動作例では、被験者Hが寝床部31上で寝床部31の長さ方向に対して斜めに仰臥姿勢で横臥した状態から被験者Hが左斜め足側に寝返り動作をした場合を示している。この動作を説明の便宜上「斜め寝返り動作」という。図4Bでは、経過時間約2秒のときに被験者Hが「斜め寝返り動作」を開始している。
この動作の場合、現在の総頭側荷重LH0+RH0が所定時間前の総頭側荷重LH-+RH-よりも減少する(図4B参照)。第1判定工程では、その減少量が第1設定値N1以上である場合、第1判定手段11は第1判定式(1)を満たしていると判定する。このように第1判定式(1)を満たしている場合、被験者Hが背上げ動作をしたと推定される。
さらに、この動作の場合、現在の右頭側荷重RH0が所定時間前の右頭側荷重RH-よりも減少する(図3B参照)。一方、現在の左頭側荷重LH0が所定時間前の左頭側荷重LH-よりも増加する。そのため、第2判定工程では、第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)のうち少なくとも第2A判定式(2A)は満たさない。したがって、第2判定手段12は第2A判定式(2A)を満たさないと判定する。
また、現在の左頭側荷重LH0が所定時間前の左頭側荷重LH-よりも増加するため、第3A〜第3C判定式(3A〜3C)のうち少なくとも第3A判定式(3A)を満たさない。
一方、第3D〜第3F判定式(3D〜3F)のうち第3D判定式(3A)及び第3E判定式(3E)は満たすことがある。ここで、被験者Hは背上げ動作ではなく寝返り動作をしたので、左頭側荷重の減少量の絶対値|LH-−LH0|に対する右頭側荷重の減少量RH-−RH0の倍率は、比較的小さい。そこで、第3F判定式(3F)において、第5設定値N5を適切に設定することにより、第3F判定式(3F)を満たさなくすることができる。このように、第3F判定式(3F)を満たさないようにN5を設定することにより、第3判定工程では、第3判定手段13は、第3A〜第3C判定式(3A〜3C)のうち少なくとも第3A判定式(3A)を満たしておらず、且つ、第3D〜第3F判定式(3D〜3F)のうち少なくとも第3F判定式(3F)を満たしていないと判定する。
さらに、この動作の場合、現在の総荷重LH0+RH0+LF0+RF0は、所定時間前の総荷重LH-+RH-+LF-+RF-と略等しい。そのため、第4判定工程では、第4判定手段14は第4判定式(4)を満たしていると判定する。
したがって、本第2動作例の場合、ケース1〜5のいずれにも該当しない。そのため、報知手段23は警報を報知しない。
なお、この「斜め寝返り動作」が左右逆に行われた場合は、上記と同様の理由により、ケース1〜5のいずれにも該当しない。そのため、報知手段23はやはり警報を報知しない。
<第3動作例>
図5A及び5Bは、被験者Hの第3動作例を説明する図である。
図5Aに示すように、本第3動作例では、被験者Hが寝床部31上の中央部で寝床部31の長さ方向と平行に仰臥姿勢で横臥した状態から被験者Hが上半身を左側にひねって手を柵33に掛けて背上げ動作をした場合を示している。この動作は、被験者Hが弱体高齢者の場合に頻繁に行われる。この動作を説明の便宜上「上半身ひねり背上げ動作」という。図5Aでは、経過時間約10秒のときに被験者Hが「上半身ひねり背上げ動作」を開始している。
この動作の場合、現在の総頭側荷重LH0+RH0が所定時間前の総頭側荷重LH-+RH-よりも減少する(図4B参照)。第1判定工程では、その減少量が第1設定値N1以上である場合、第1判定手段11は第1判定式(1)を満たしていると判定する。このように第1判定式(1)を満たしている場合、被験者Hが背上げ動作をしたと推定される。
さらに、この動作の場合、現在の右頭側荷重RH0が所定時間前の右頭側荷重RH-よりも減少する(図3B参照)。一方、現在の左頭側荷重LH0が所定時間前の左頭側荷重LH-よりも増加する。そのため、第2判定工程では、第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)のうち少なくとも第2A判定式(2A)は満たさない。したがって、第2判定手段12は第2A判定式(2A)を満たさないと判定する。
また、現在の左頭側荷重LH0が所定時間前の左頭側荷重LH-よりも増加するため、第3A〜第3C判定式(3A〜3C)のうち少なくとも第3A判定式(3A)は満たさない。
一方、第3D〜第3F判定式(3D〜3F)のうち第3D判定式(3D)及び第3E判定式(3E)は満たすことがある。ここで、被験者Hは寝返り動作ではなく背上げ動作をしたので、左頭側荷重の減少量の絶対値|LH-−LH0|に対する右頭側荷重の減少量RH-−RH0の倍率は、比較的大きい。そこで、第3F判定式(3F)において、第5設定値N5を適切に設定することにより、第3F判定式(3F)を満足させることができる。このように、第3F判定式(3F)を満足するようにN5を設定することにより、第3判定工程では、第3判定手段13は第3D〜第3F判定式(3D〜3F)を全て満たしていると判定する。
さらに、この動作の場合、現在の総荷重LH0+RH0+LF0+RF0は、所定時間前の総荷重LH-+RH-+LF-+RF-と略等しい。そのため、第4判定工程では、第4判定手段14は第4判定式(4)を満たしていると判定する。
したがって、本第3動作例の場合、ケース3又は5に該当する。そのため、被験者Hの背上げ動作を検出したとして報知手段23は警報を報知する。
図5Bでは、経過時間約15秒のときに背上げ動作を検出している。図中のKは、背上げ動作の検出時間を指している。
なお、この「上半身ひねり背上げ動作」が左右逆に行われた場合は、上記と同様の理由により、ケース2又は4に該当する。そのため、報知手段23はやはり警報を報知する。
<第4動作例>
図6A及び6Bは、被験者Hの第4動作例を説明する図である。
図6Aに示すように、本第4動作例では、被験者Hが寝床部31上の中央部で寝床部31の長さ方向と平行に仰臥姿勢で横臥した状態から被験者Hが右側に寝返り動作をした場合を示している。この動作を説明の便宜上「横寝返り動作」という。図6Bでは、経過時間約12秒のときに被験者Hが「横寝返り動作」を開始している。
この動作の場合、現在の総頭側荷重LH0+RH0は、所定時間前の総頭側荷重LH-+RH-と略等しい。そのため、第1判定工程では、第1判定手段11は第1判定式(1)を満たしていないと判定する。
したがって、本第4動作例の場合、ケース1〜5のいずれにも該当しない。そのため、報知手段23は警報を報知しない。
なお、この「横寝返り動作」が左右逆に行われた場合は、上記と同様の理由により、ケース1〜5のいずれにも該当しない。そのため、報知手段23はやはり警報を報知しない。
<第5動作例>
図7は、被験者Hの第5動作例を説明する図である。
図7に示すように、本第5動作例では、被験者Hは何ら動作していないが、寝床部31の頭側部の中央部上に予め載置されていた荷物、生体測定器等の載置物39が寝床部31上から取り除かれた場合を示している。
この場合、現在の総頭側荷重LH0+RH0が所定時間前の総頭側荷重LH-+RH-よりも減少する。第1判定工程では、その減少量が第1設定値N1以上である場合、第1判定手段11は第1判定式(1)を満たしていると判定する。このように第1判定式(1)を満たしている場合、被験者Hが背上げ動作をしたと推定される。
さらに、この場合、現在の左頭側荷重LH0が所定時間前の左頭側荷重LH-よりも減少するとともに、現在の右頭側荷重RH0が所定時間前の右頭側荷重RH-よりも減少する。第2判定工程では、その各減少量がいずれも第2設定値N2よりも大きい場合、第2判定手段12は第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしていると判定する。
しかしながら、現在の総荷重LH0+RH0+LF0+RF0は、所定時間前の総荷重LH-+RH-+LF-+RF-よりも減少する。ここで、第6設定値N6を適切に設定することにより、第4判定式(4)を満たさなくすることができる。このように、第4判定式(4)を満たさないようにN6を設定することにより、第4判定工程では、第4判定手段14は第4判定式(4)を満たしていないと判定する。
したがって、本第5動作例の場合、ケース1〜5のいずれにも該当しない。そのため、報知手段23は警報を報知しない。
以上のこれら動作例から分かるように、本実施形態の検出方法は次の利点がある。
第1判定工程で第1判定式(1)を満たしていると第1判定手段11により判定することにより、被験者Hが背上げ動作をしたと推定される。
さらに、第2判定工程で第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしていると第2判定手段12により判定することにより、図4Aに示した「斜め寝返り動作」による誤報を防止することができる。
さらに、第3判定工程で第3A〜第3C判定式(3A〜3C)を全て満足しているか、あるいは第3D〜第3F判定式(3D〜3F)を全て満足していると第3判定手段13により判定することにより、図5Aに示した「上半身ひねり背上げ動作」を検出することができる。
さらに、第4判定工程で第4判定式(4)を満たしていないと第4判定手段14により判定することにより、図7に示すような載置物39の取除きによる誤報を防止することができる。
したがって、本実施形態の検出方法は、被験者Hの背上げ動作を検出性能を著しく向上させることができる。
さらに、第1〜第6設定値N1〜N6は、いすれも被験者Hの体重に拠らず一定値(固定値)としている。これにより、装置10の前準備操作及び構成を簡素化することができる。しかるに本発明では、N1〜N6は被験者Hの体重に応じて設定しても良い。こうすることにより、被験者Hの体重に応じて背上げ動作の検出感度を設定することができ、これにより、被験者Hの背上げ動作の検出性能をより一層向上させることができる。
さらに、寝床部31上の被験者Hの重心位置を演算したり、重心位置の演算のために寝床部31の幅や長さを入力したりする必要がないので、重心位置を演算する必要がある上記特許文献3、4等の装置に比べて、装置10の構造を簡素化することができるし、様々なサイズの寝床部31に容易に適用することができる。
以上で本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々に変更可能である。
また、本発明では、寝床は、ベッドの寝床部であることに限定されるものではなく、その他の寝床であっても良い。
本発明は、寝床(例:ベッドの寝床部)上の被験者の在床状況(例:背上げ動作)を検出する寝床の在床状況検出方法及び寝床の在床状況検出装置に利用可能である。
10:在床状況検出装置
11:第1判定手段
12:第2判定手段
13:第3判定手段
14:第4判定手段
20:荷重検出手段
22:コントローラ
23:報知手段
30:ベッド
31:寝床部(寝床)
39:載置物
H:被験者

Claims (14)

  1. 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出工程と、
    前記荷重検出工程で検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0及びRH-とし、
    予め設定された正の第1及び2設定値を、それぞれ、N1及びN2とするとき、
    次の第1判定式(1)
    (LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
    を満たしているか否かを判定する第1判定工程と、
    次の第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)
    LH-−LH0>N2 …式(2A)
    RH-−RH0>N2 …式(2B)
    を両方満たしているか否かを判定する第2判定工程と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしている場合、被験者が背上げ動作をしたことを検出するとともに警報を報知する報知工程と、
    を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出方法。
  2. 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出工程と、
    前記荷重検出工程で検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0、RH-とし、
    予め設定された正の第1、3〜5設定値を、それぞれ、N1、N3〜N5とするとき、
    次の第1判定式(1)
    (LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
    を満たしているか否かを判定する第1判定工程と、
    次の第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)
    LH-−LH0>N3 …式(3A)
    RH-−RH0<N4 …式(3B)
    LH-−LH0>N5×|RH-−RH0| …式(3C)
    を全て満たしているか否か、あるいは、次の第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)
    LH-−LH0<N4 …式(3D)
    RH-−RH0>N3 …式(3E)
    RH-−RH0>N5×|LH-−LH0| …式(3F)
    を全て満足しているか否かを判定する第3判定工程と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしているか、あるいは、前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合、被験者が背上げ動作としての上半身ひねり背上げ動作をしたことを検出するとともに警報を報知する報知工程と、
    を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出方法。
  3. 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出工程と、
    前記荷重検出工程で検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0及びRH-とし、
    予め設定された正の第1〜5設定値を、それぞれ、N1〜N5とするとき、
    次の第1判定式(1)
    (LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
    を満たしているか否かを判定する第1判定工程と、
    次の第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)
    LH-−LH0>N2 …式(2A)
    RH-−RH0>N2 …式(2B)
    を両方満たしているか否かを判定する第2判定工程と、
    次の第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)
    LH-−LH0>N3 …式(3A)
    RH-−RH0<N4 …式(3B)
    LH-−LH0>N5×|RH-−RH0| …式(3C)
    を全て満たしているか否か、あるいは、次の第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)
    LH-−LH0<N4 …式(3D)
    RH-−RH0>N3 …式(3E)
    RH-−RH0>N5×|LH-−LH0| …式(3F)
    を全て満足しているか否かを判定する第3判定工程と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしている場合と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)の少なくとも一方を満たしておらず且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしている場合と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)の少なくとも一方を満たしておらず且つ前記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしている場合と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合とのうちいずれかの場合、被験者が背上げ動作をしたことを検出するとともに警報を報知する報知工程と、
    を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出方法。
  4. 前記荷重検出工程は、更に、前記寝床の左足側部及び右足側部に掛かる荷重をそれぞれ左足側荷重及び右足側荷重として所定の検出周期で検出し、
    寝床の在床状況検出方法は、更に、
    前記荷重検出工程で検出された現在の左足側荷重、所定時間前の左足側荷重、現在の右足側荷重及び所定時間前の右足側荷重を、それぞれ、LF0、LF-、RF0及びRF-とし、
    予め設定された正の第6設定値をN6とするとき、
    次の第4判定式(4)
    (LH-+RH-+LF-+RF-)−(LH0+RH0+LF0+RF0)<N6 …式(4)
    を満たしているか否かを判定する第4判定工程を含み、
    前記報知工程は、更に前記第4判定式(4)を満たしている場合、被験者が背上げ動作をしたことを検出するとともに警報を報知する請求項1〜3のいずれかに記載の寝床の在床状況検出方法。
  5. 前記各設定値は、被験者の体重に応じて設定されている請求項1〜4のいずれかに記載の寝床の在床状況検出方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の寝床の在床状況検出方法の報知工程で警報が報知された場合、被験者に対して被験者の離床目的に応じた所定の介助や処理を行うことを特徴とする介護方法。
  7. 前記離床目的が被験者が排便や排尿をするためである場合、前記所定の介助として、被験者に対してトイレ誘導をする請求項6記載の介護方法。
  8. 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出手段と、
    前記荷重検出手段により検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0及びRH-とし、
    予め設定された正の第1及び2設定値を、それぞれ、N1及びN2とするとき、
    次の第1判定式(1)
    (LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
    を満たしているか否かを判定する第1判定手段と、
    次の第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)
    LH-−LH0>N2 …式(2A)
    RH-−RH0>N2 …式(2B)
    を両方満たしているか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしている場合、被験者が背上げ動作をしたことを検出するとともに警報を報知する報知手段と、
    を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出装置。
  9. 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出手段と、
    前記荷重検出手段により検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0、RH-とし、
    予め設定された正の第1、3〜5設定値を、それぞれ、N1、N3〜N5とするとき、
    次の第1判定式(1)
    (LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
    を満たしているか否かを判定する第1判定手段と、
    次の第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)
    LH-−LH0>N3 …式(3A)
    RH-−RH0<N4 …式(3B)
    LH-−LH0>N5×|RH-−RH0| …式(3C)
    を全て満たしているか否か、あるいは、次の第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)
    LH-−LH0<N4 …式(3D)
    RH-−RH0>N3 …式(3E)
    RH-−RH0>N5×|LH-−LH0| …式(3F)
    を全て満足しているか否かを判定する第3判定手段と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしているか、あるいは、前記第1判定式(1)を満たし且つ第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合、被験者が背上げ動作としての上半身ひねり背上げ動作をしたことを検出するとともに警報を報知する報知手段と、
    を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出装置。
  10. 被験者が在床される寝床の左頭側部及び右頭側部に掛かる荷重をそれぞれ左頭側荷重及び右頭側荷重として所定の検出周期で検出する荷重検出手段と、
    前記荷重検出手段により検出された現在の左頭側荷重、所定時間前の左頭側荷重、現在の右頭側荷重及び所定時間前の右頭側荷重を、それぞれ、LH0、LH-、RH0及びRH-とし、
    予め設定された正の第1〜5設定値を、それぞれ、N1〜N5とするとき、
    次の第1判定式(1)
    (LH-+RH-)−(LH0+RH0)≧N1 …式(1)
    を満たしているか否かを判定する第1判定手段と、
    次の第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)
    LH-−LH0>N2 …式(2A)
    RH-−RH0>N2 …式(2B)
    を両方満たしているか否かを判定する第2判定手段と、
    次の第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)
    LH-−LH0>N3 …式(3A)
    RH-−RH0<N4 …式(3B)
    LH-−LH0>N5×|RH-−RH0| …式(3C)
    を全て満たしているか否か、あるいは、次の第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)
    LH-−LH0<N4 …式(3D)
    RH-−RH0>N3 …式(3E)
    RH-−RH0>N5×|LH-−LH0| …式(3F)
    を全て満足しているか否かを判定する第3判定手段と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)を両方満たしている場合と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)の少なくとも一方を満たしておらず且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしている場合と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第2A判定式(2A)及び第2B判定式(2B)の少なくとも一方を満たしておらず且つ前記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3A判定式(3A)、第3B判定式(3B)及び第3C判定式(3C)を全て満たしている場合と、
    前記第1判定式(1)を満たし且つ前記第3D判定式(3D)、第3E判定式(3E)及び第3F判定式(3F)を全て満たしている場合とのうちいずれかの場合、被験者が背上げ動作をしたことを検出するとともに警報を報知する報知手段と、
    を含むことを特徴とする寝床の在床状況検出装置。
  11. 前記荷重検出手段は、更に、前記寝床の左足側部及び右足側部に掛かる荷重をそれぞれ左足側荷重及び右足側荷重として所定の検出周期で検出するものであり、
    寝床の在床状況検出装置は、更に、
    前記荷重検出手段により検出された現在の左足側荷重、所定時間前の左足側荷重、現在の右足側荷重及び所定時間前の右足側荷重を、それぞれ、LF0、LF-、RF0及びRF-とし、
    予め設定された正の第6設定値をN6とするとき、
    次の第4判定式(4)
    (LH-+RH-+LF-+RF-)−(LH0+RH0+LF0+RF0)<N6 …式(4)
    を満たしているか否かを判定する第4判定手段を含み、
    前記報知手段は、更に前記第4判定式(4)を満たしている場合、被験者が背上げ動作をしたことを検出するとともに警報を報知するものである請求項8〜10のいずれかに記載の寝床の在床状況検出装置。
  12. 前記各設定値は、被験者の体重に応じて設定されている請求項8〜11のいずれかに記載の寝床の在床状況検出装置。
  13. 請求項8〜12のいずれかに記載の寝床の在床状況検出装置の報知手段により警報が報知された場合、被験者に対して被験者の離床目的に応じた所定の介助や処理を行うことを特徴とする介護方法。
  14. 前記離床目的が被験者が排便や排尿をするためである場合、前記所定の介助として、被験者に対してトイレ誘導をする請求項13記載の介護方法。
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