JP5687099B2 - テープスクイズ装置 - Google Patents
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Description
このような接着シートをサッシュに貼着する場合には、当該接着シートの幅方向両側がサッシュの幅方向両端縁からはみ出るように貼付し、次いで、はみ出した接着シートの側端領域をサッシュの端部裏面側に折り返して貼着することが必要となる。
しかしながら、サッシュの端縁からはみ出す状態で貼付された接着シートを折り返して裏面側に貼付するために、サッシュとテープスクイズ装置とを相対移動させても、スクイズレバーによって変形した弾性シートの内面側形状で折り返し角度が一義的に決定しまう構成となっているため、接着シートが裏面に折り返される際に接着シートに弛みやシワが生じてしまい、貼付状態にむらができてしまう。また、接着シートの曲部に一義的な折り返しによる折返方向への負荷が与えられ、接着シートを損傷又は破損してしまう、という不都合がある。
本発明は、被着面の端縁から外側にはみ出した接着シートを被着面の端縁を覆うように緩やかに折り返しながら、被着体の側面及び裏面に貼り付けることにより、接着シートを損傷又は破損することなく、むらなく綺麗に貼付することのできるテープスクイズ装置を提供することにある。
前記接着シートの接着剤層の反対側に位置し、当該接着シートを前記被着体の表面に押圧する表面押圧部と、当該接着シートを前記被着体の側面に押圧する側面押圧部と、前記接着シートを前記被着体の裏面に押圧する裏面押圧部とを有する押圧手段と、
前記押圧手段における側面押圧部および裏面押圧部の前段に位置し、前記接着シートの側端領域を当該側面押圧部および裏面押圧部に導く案内手段とを備え、
前記案内手段は、前記接着シートの側端領域を次第に前記側面押圧部に近づける側面傾斜部と、当該側面傾斜部とで形成される傾斜角度が鈍角から直角となるように形成され、前記接着シートの側端領域を次第に前記裏面押圧部に近づける裏面傾斜部とを有する、という構成を採っている。
また、押圧手段が裏面押圧部を有し、案内手段が裏面傾斜部を有する構成としたから、側面よりも更に外側に位置する側端領域を少しずつ裏面側に折り曲げて接着シートを被着体の裏面側に貼付することができる。
更に、初期折曲手段を設けた構成により、接着シートに予め折曲癖を付けて当該接着シートを案内手段に導くことができるので、その後の正確な折り曲げを行うことが可能となり、不規則に折り曲がった状態で接着シートが被着体に貼付されることを防止することができる。
また、追従押圧手段を設けた場合には、接着シートを被着体の側面や裏面に確実に貼付することができる。
なお、本実施形態において基準のない例えば、上、下、左、右、または、手前、奥という方向を示した場合は、全て図3を基準としている。
追従押圧ローラ19は、ゴム、樹脂、スポンジ等の弾性を備えた部材を用いて形成され、本体12の幅方向両側に設けられた軸受部41に軸42を介して支持されたU字状のアーム部材40の下端側に片持ち姿勢で回転可能に支持されている。アーム部材40は、図示しないバネ等の付勢手段を介して軸42を中心とした付勢力が付与され、各押圧ローラ19は、アーム部材40を揺動させることで、裏面W2の下方に位置して接着シートSの側端領域を当該裏面W2に押圧して貼付することができるようになっている。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
また、前記実施形態では、2つの端縁Weから接着シートSをはみ出すように貼付する場合を示したが、本願発明のテープスクイズ装置10は、何れか一方の端縁からはみ出すようにしたものも対象とすることができる。なお、2つの端縁Weの何れからもはみ出すことのない接着シートSを対象とすることを排除するものではない。
更に、押圧手段や案内手段は、図示のスクイズ部材15に形成したしたものに限定されるものではなく、接着シートSを少しずつ折り曲げるように案内しつつ被着体Wを移動可能とするものであれば足りる。例えば、案内手段としての裏面傾斜部33Aは、上段鉛直面32とで形成する傾斜角度を一定とし、それぞれが左側から右側に向かうに従って上昇するように構成してもよい。また、スクイズ部材15は、台形柱から削り出す必要はなく、例えば、複数のブロックやガイドまたはシャフト部材等を直接または間接的に組み合せて形成してもよいし、型に樹脂や金属等の流体を流し込んだ形成品であってよい。
また、初期折曲手段や追従押圧手段は、ローラにより構成する場合に限らず、例えば、接着シートSの側端領域を折り曲げることができるようなガイド面を備えたものや、エアの噴出によるもの、ブラシ状のもの、ブレード材等であってよいし、必ず設ける必要もない。
更に、追従押圧手段もエアの噴出によるもの、ブラシ状のもの、ブレード材等であってよいし、必ず設ける必要もない。
16 押圧ローラ(押圧手段)(表面押圧部)(初期折曲手段)
19 追従押圧ローラ
32A 側面傾斜部(案内手段)
32B 側面押圧部(押圧手段)
33A 裏面傾斜部(案内手段)
33B 裏面押圧部(押圧手段)
S 接着シート
S1 初期折曲部
W 被着体
W1 表面
W2 裏面
Ws 側面
We 端縁
Claims (3)
- 略平行に延びる少なくとも2つの端縁を有する表面と前記2つの端縁にそれぞれ連なる2つの側面と当該各側面に連なる裏面とを有する被着体の前記表面に、基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを貼付した際に、前記表面の少なくとも一方の端縁からはみ出た前記接着シートの側端領域が当該端縁を覆うように貼付するテープスクイズ装置において、
前記接着シートの接着剤層の反対側に位置し、当該接着シートを前記被着体の表面に押圧する表面押圧部と、当該接着シートを前記被着体の側面に押圧する側面押圧部と、前記接着シートを前記被着体の裏面に押圧する裏面押圧部とを有する押圧手段と、
前記押圧手段における側面押圧部および裏面押圧部の前段に位置し、前記接着シートの側端領域を当該側面押圧部および裏面押圧部に導く案内手段とを備え、
前記案内手段は、前記接着シートの側端領域を次第に前記側面押圧部に近づける側面傾斜部と、当該側面傾斜部とで形成される傾斜角度が鈍角から直角となるように形成され、前記接着シートの側端領域を次第に前記裏面押圧部に近づける裏面傾斜部とを有することを特徴とするテープスクイズ装置。 - 前記案内手段の前段に位置し、前記側端領域を前記被着体の側面方向に折り曲げて初期折曲部を形成可能に設けられた初期折曲手段を有することを特徴とする請求項1記載のテープスクイズ装置。
- 前記押圧手段は、前記被着体の側面と裏面との少なくとも一方に貼付された側端領域に対し、更に押圧力を付与する追従押圧手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載のテープスクイズ装置。
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