JP5686723B2 - センサ装置及び通信装置及び中継装置及び照明装置及び照明制御装置及び照明システム - Google Patents
センサ装置及び通信装置及び中継装置及び照明装置及び照明制御装置及び照明システム Download PDFInfo
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Description
センサや照明装置を複数有し、各装置に通信部を設け、通信部同士がシリアル通信などにより通信する照明システムがある。このような照明システムでは、センサが検出した情報を照明装置や制御装置などに対して通知することで、照明装置の光源の点灯状態を制御する。
この発明は、例えば、複雑な通信回路を用いることなく、複数のセンサが検出した情報に基づいて複数の照明装置の光源の点灯状態を制御することを目的とする。
実施の形態1について、図1〜図10を用いて説明する。
照明システム90は、例えば、センサ装置91と、センサ付照明装置92と、照明装置93,94と、センサ付照明制御装置95と、照明制御装置96と、通信装置97と、スイッチ装置98と、中継装置99とを有する。なお、照明システム90は、これらの装置をすべて有する必要はない。また、これらの装置は、複数あってもよい。
センサ装置91は、人感センサを内蔵している。センサ装置91は、センサ間接続端子を有する。
センサ付照明装置92は、人感センサを内蔵した照明装置である。センサ付照明装置92は、センサ間接続端子を有する。センサ付照明装置92は、内蔵している人感センサや、センサ間接続端子を介して接続されたセンサ装置91などの装置の人感センサによる検出結果に基づいて、光源の点灯状態(点灯・消灯・調光など)を変化させる。
照明装置93は、人感センサを内蔵していない照明装置である。しかし、照明装置93は、センサ間接続端子を有する。照明装置93は、センサ間接続端子を介して接続されたセンサ装置91などの装置の人感センサによる検出結果に基づいて、光源の点灯状態を変化させる。
照明装置94は、人感センサを内蔵していない照明装置である。更に、照明装置94は、センサ間接続端子も有さない。照明装置94は、照明制御装置などから調光信号を入力し、入力した調光信号にしたがって、光源の点灯状態を変化させる。
センサ付照明制御装置95は、人感センサを内蔵している照明制御装置である。センサ付照明制御装置95は、センサ間接続端子を有する。センサ付照明制御装置95は、内蔵している人感センサや、センサ間接続端子を介して接続されたセンサ装置91などの装置の人感センサによる検出結果に基づいて、照明装置94を制御する調光信号を生成する。
照明制御装置96は、人感センサを内蔵していない照明制御装置である。しかし、照明制御装置96は、センサ間接続端子を有する。照明制御装置96は、センサ間接続端子を介して接続されたセンサ装置91などの装置の人感センサによる検出結果に基づいて、照明装置94を制御する調光信号を生成する。
通信装置97は、他の通信装置97と通信する。通信装置97は、センサ間接続端子を有する。通信装置97は、センサ間接続端子を介して接続されたセンサ装置91などの装置の人感センサによる検出結果を、他の通信装置97に対して送信する。また、通信装置97は、他の通信装置97にセンサ間接続端子を介して接続されたセンサ装置91などの装置の人感センサによる検出結果を、他の通信装置97から受信し、センサ間接続端子を介して接続されたセンサ付照明装置92などの装置に対して通知する。
センサ端子台10は、他のセンサ装置91、センサ付照明装置92、照明装置93、センサ付照明制御装置95、照明制御装置96などのセンサ端子台10に接続される配線を接続するための端子台である。センサ端子台10は、2つのセンサ間接続端子11,12を有する。センサ間接続端子11(第一の接続端子)は、他の装置のセンサ間接続端子11に接続される。センサ間接続端子12(第二の接続端子)は、他の装置のセンサ間接続端子12に接続される。
人感センサ13は、例えば焦電センサなどを有し、所定の検知範囲内に人が存在するか否かを検知する。人感センサ13は、2つのセンサ間接続端子11,12を介して外部から供給される電力により動作する。
定電圧素子D1は、例えばツェナーダイオードなど、両端電圧が所定の閾値電圧(例えば7V)を超えるとオンになるスイッチング素子である。
電流制限抵抗R1は、スイッチング回路S1を流れる電流を制限するための抵抗である。
スイッチング回路S1は、例えばNPN型バイポーラトランジスタやエンハンスメント型nMOSFET(電界効果トランジスタ)などのスイッチング素子を有する。スイッチング回路S1のスイッチング素子は、人感センサ13が作動した場合(すなわち、人感センサ13の検知範囲内に人が存在する場合)に、オンになる。
定電圧素子D1と電流制限抵抗R1とスイッチング回路S1とは、直列に電気接続している。定電圧素子D1と電流制限抵抗R1とスイッチング回路S1との直列回路は、2つのセンサ間接続端子11,12の間に接続している。
なお、スイッチング回路S1のオン抵抗が比較的大きいなど、スイッチング回路S1を過大な電流が流れるのを防ぐ必要がない場合、電流制限抵抗R1は、なくてもよい。
センサ回路21(センサ装置)は、例えば、センサ端子台10と、定電圧素子D1と、電流制限抵抗R1と、スイッチング回路S1と、人感センサ13と、制御電源回路14と、抵抗R4と、信号出力回路15とを有する。このうち、センサ端子台10、定電圧素子D1、電流制限抵抗R1、スイッチング回路S1及び人感センサ13は、センサ装置91と同様なので、説明を省略する。ただし、人感センサ13は、制御電源回路14が出力した電力を電源として動作する。
制御電源回路14は、商用電源などの外部電源81から供給される電力を、人感センサ13や制御回路24などを動作させるための直流電力に変換する直流電圧源である。制御電源回路14が出力する直流電力の電圧値(制御電源電圧。例えば12V)は、定電圧素子D1の閾値電圧より高い。制御電源回路14は、2つの出力端子を有する。2つの出力端子は、制御電源回路14が変換した直流電力を出力するための端子である。2つの出力端子のうちの1つ(第一の出力端子)は、センサ付照明装置92内の基準電位を有するグランド配線に電気接続している。
信号出力回路15は、例えば、スイッチング回路S5と、抵抗R5とを有する。
スイッチング回路S5は、例えばPNP型バイポーラトランジスタやエンハンスメント型pMOSFETなどのスイッチング素子を有する。スイッチング回路S5のスイッチング素子は、抵抗R4の両端電圧が所定の閾値より大きい場合にオンになる。例えば、2つの分圧抵抗を直列に電気接続して抵抗R4を構成し、バイポーラトランジスタのベース端子やMOSFETのゲート端子などスイッチング素子の制御端子を2つの分圧抵抗の接続点に電気接続する。これにより、抵抗R4の両端電圧が閾値より大きくなると、スイッチング素子がオンになる。制御電源回路14は、定電圧源であるから、2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差が小さくなると、抵抗R4の両端電圧が大きくなる。したがって、スイッチング回路S5のスイッチング素子は、2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差が所定の閾値より小さくなると、オンになる。
スイッチング回路S5と抵抗R5(プルダウン抵抗)とは、直列に電気接続している。スイッチング回路S5と抵抗R5との直列回路は、制御電源回路14の出力に電気接続している。信号出力回路15は、抵抗R5の両端電圧を出力する。スイッチング回路S5がオンになると、スイッチング回路S5を介して抵抗R5に電流が流れるので、抵抗R5の両端電圧が大きくなる。
制御回路24は、例えばマイクロコンピュータ(マイコン)であり、記憶装置と、処理装置と、入力装置と、出力装置とを有する。記憶装置は、コンピュータプログラムやデータを記憶する。処理装置は、記憶装置が記憶したコンピュータプログラムを実行することにより、データを処理し、制御回路24全体を制御する。入力装置は、制御回路24の外部から信号を入力し、処理装置が処理するデータに変換する。入力装置が変換したデータは、処理装置が直接処理してもよいし、記憶装置が一時的に記憶してもよい。出力装置は、処理装置が処理したデータや記憶装置が記憶したデータを信号に変換して、制御回路24の外部に出力する。なお、制御回路24は、記憶装置が記憶したコンピュータプログラムを処理装置が実行することにより、以下の機能を実現する。なお、制御回路24は、マイコンに限らず、例えばデジタル回路やアナログ回路などの電気的構成、機械的構成やその他の構成により、以下の機能を実現するものであってもよい。
制御回路24は、制御電源回路14が出力した直流電力を電源として動作する。制御回路24は、信号出力回路15が出力したセンサ作動信号に基づいて、点灯回路25の動作を制御することにより、光源82の点灯状態を制御する。制御回路24は、例えば、信号出力回路15が出力した抵抗R5の両端電圧を入力する。抵抗R5の両端電圧が所定の閾値より大きい場合、制御回路24は、信号出力回路15がセンサ作動信号を出力していると判定する。
あるいは、制御回路24は、信号出力回路15がセンサ作動信号を出力した場合に、光源82を点灯し、あるいは、在時調光率で明るく点灯する。信号出力回路15がセンサ作動信号を出力しなくなっても、制御回路24は、所定の時間(保持時間)が経過するまでの間、そのまま光源82の点灯を続け、保持時間が経過したのち、光源82を消灯し、あるいは、不在時調光率で暗く点灯する。
あるいは、制御回路24は、信号出力回路15がセンサ作動信号の出力を始めた場合に、光源82の調光率を徐々に高くして、所定の時間(フェードイン時間)をかけて、光源82の調光率を最大調光率もしくは在時調光率にする。信号出力回路15がセンサ作動信号の出力を停止した場合、もしくは、信号出力回路15がセンサ作動信号の出力を停止してから保持時間が経過した場合、制御回路24は、光源82の調光率を徐々に低くして、所定の時間(フェードアウト時間)をかけて、光源82を消灯し、あるいは、光源82の調光率を不在時調光率にする。
制御回路24は、在時調光率や不在時調光率や保持時間(オフディレー時間)やフェードイン時間やフェードアウト時間などのパラメータとして、あらかじめ設定された値を記憶している。制御回路24は、外部からの操作や信号などによりこれらのパラメータの設定値を変更できる構成であってもよい。
センサ入力回路22は、例えば、センサ端子台10と、制御電源回路14と、抵抗R4と、信号出力回路15とを有する。これらは、センサ装置91のセンサ回路21と同様である。すなわち、センサ入力回路22は、センサ回路21から、人感センサ13と定電圧素子D1と電流制限抵抗R1とスイッチング回路S1とを取り除いた回路である。
制御回路24は、センサ付照明装置92の制御回路24と同様、センサ回路21が出力したセンサ作動信号に基づいて、光源82の点灯状態を制御する。センサ付照明装置92の制御回路24が点灯回路25を直接制御して、センサ付照明装置92に接続された光源82の点灯状態を制御するのに対し、センサ付照明制御装置95の制御回路24は、照明装置94を制御する調光信号を生成することにより、照明装置94に接続された光源82の点灯状態を制御する。制御回路24は、例えばパルス幅変調された信号(PWM信号)を生成して調光信号とする。
センサ変換回路23は、例えば、センサ端子台10と、定電圧素子D1と、電流制限抵抗R1と、スイッチング回路S1と、制御電源回路14と、抵抗R4と、信号出力回路15とを有する。このうち、センサ端子台10、定電圧素子D1、電流制限抵抗R1、制御電源回路14、抵抗R4、信号出力回路15は、センサ付照明装置92やセンサ付照明制御装置95のセンサ回路21と同様である。スイッチング回路S1は、通信回路26からの指示にしたがってオンオフする。
通信回路26は、他の通信装置97の通信回路26と通信する。例えば、通信回路26の間は、RS−232Cケーブル、RS−485ケーブル、LANケーブルなどの有線により接続されていて、通信回路26は、他の通信装置97の通信回路26と有線通信する。あるいは、通信回路26は、微弱電波や赤外線などの電磁波や超音波などを使って、他の通信装置97の通信回路26と無線通信する。
通信回路26は、信号出力回路15がセンサ作動信号を出力しているか否かを表わす信号を他の通信装置97に対して送信する。通信回路26は、例えば所定の周期で、信号出力回路15がセンサ作動信号を出力しているか否かを表わす信号を繰り返し送信する。
また、通信回路26は、他の通信装置97から、その通信装置97の信号出力回路15がセンサ作動信号を出力しているか否かを表わす信号を受信する。他の通信装置97の信号出力回路15がセンサ作動信号を出力していることを表わす信号を受信した場合、通信回路26は、スイッチング回路S1をオンにする。他の通信装置97の信号出力回路15がセンサ作動信号を出力していないことを表わす信号を受信した場合、通信回路26は、スイッチング回路S1をオフにする。
なお、スイッチング回路S1がオンであれば、信号出力回路15はセンサ作動信号を出力するので、通信回路26は、スイッチング回路S1をオフにした状態で信号出力回路15がセンサ作動信号を出力しているか否かを判定し、判定した結果に基づいて、他の通信装置97に対して送信する信号を生成する。その後、通信回路26は、スイッチング回路S1の状態を元に戻す構成であってもよいし、他の通信装置97から、その通信装置97の信号出力回路15がセンサ作動信号を出力していることを表わす信号を受信するまで、スイッチング回路S1をオンしない構成であってもよい。
スイッチング回路S1は、利用者が手動で操作する操作スイッチを有する。利用者による操作スイッチの操作にしたがって、スイッチング回路S1は、オンオフする。操作スイッチは、人感センサ13が人の存在を検知したか否かにかかわらず、照明システム90の光源82を強制的に点灯するためのスイッチである。なお、操作スイッチは、切り忘れを防ぐため、オンしてから所定の時間(例えば数分〜数十分)が経過すると自動的にオフになる遅延自動復帰スイッチであることが望ましい。
2つのセンサ変換回路23a,23bは、基本的に、通信装置97のセンサ変換回路23と同様である。センサ変換回路23a,23bのスイッチング回路S1は、制御回路24からの指示にしたがってオンオフする。また、2つのセンサ変換回路23a,23bは、制御電源回路14を共用できるため、センサ変換回路23bには、制御電源回路14がなく、センサ変換回路23aの制御電源回路14を使っている。
制御回路24は、センサ変換回路23aの信号出力回路15がセンサ作動信号を出力しているか否かに基づいて、センサ変換回路23bのスイッチング回路S1をオンオフし、センサ変換回路23bの信号出力回路15がセンサ作動信号を出力しているか否かに基づいて、センサ変換回路23aのスイッチング回路S1をオンオフする。
例えば、制御回路24は、定期的に、2つのセンサ変換回路23a,23bのスイッチング回路S1をともにオフにして、それぞれの信号出力回路15がセンサ作動信号を出力しているか否かを検出する。センサ変換回路23aの信号出力回路15がセンサ作動信号を出力している場合、制御回路24は、センサ変換回路23bのスイッチング回路S1をオンにする。センサ変換回路23bの信号出力回路15がセンサ作動信号を出力している場合、制御回路24は、センサ変換回路23aのスイッチング回路S1をオンにする。
これらの装置のセンサ間接続端子12同士を電気接続し、センサ間接続端子11同士を電気接続すると、スイッチング回路S1を含む直列回路同士が並列に電気接続し、制御電源回路14と抵抗R4との直列回路同士が並列に電気接続する。配線の電気抵抗を無視すれば、これらの装置の2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差は、すべて同じである。
人感センサ13の動作電流は、非常に小さく、無視できるものとする。
すべてのスイッチング回路S1がオフである場合、抵抗R4を電流が流れないので、2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差は、制御電源回路14の出力電圧(例えば12V)にほぼ等しい。2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差が閾値(例えば9.5V)より大きいので、信号出力回路15は、センサ作動信号を出力しない。
いずれかのスイッチング回路S1がオンである場合、2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差は、定電圧素子D1の閾値電圧(例えば7V)と電流制限抵抗R1における電圧降下との和になる。2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差が閾値より小さくなるので、信号出力回路15は、センサ作動信号を出力する。
直接あるいは通信装置97を介して接続されたセンサ付装置のすべての人感センサ13が人の存在を検知せず、スイッチ装置98の操作スイッチもオフである場合、接続された装置のすべてのスイッチング回路S1がオフになるので、接続された装置のすべての信号出力回路15がセンサ作動信号を出力しない。
このようなシステムにおいて、それぞれの装置は、内蔵する人感センサ13が人の存在を検知したか否かを他の装置に通知するとともに、他の装置が内蔵する人感センサ13が人の存在を検知したか否かを他の装置から取得する必要がある。一対の配線を使って、センサ間接続端子11同士・センサ間接続端子12同士を接続するだけで、他の装置に情報を通知するとともに、他の装置から情報を取得することができるので、配線を簡略化することができる。
また、他の装置に情報を通知したり、他の装置から情報を取得したりするために、ネットワーク通信回路などの複雑な通信回路が必要ない(照明システム90は、通信装置97なしでも構築可能である)。このため、装置の回路構成を簡略化することができ、装置の部品数を削減できる。これにより、装置の材料コストや組み立てコストなどの製造コストを削減し、装置を小型化し、装置の信頼性を向上することができる。
内蔵人感センサの信号と外部人検出情報の信号とが合成されて、端子(11,12)間の電位差になる。端子間の電位差が下がれば、トランジスタ(S5)がオンになり、マイコン(24)の入力は、ほぼVcc(制御電源電圧)となる。これにより、内蔵人感センサの人検出情報と、外部人検出情報の信号に連動した動作を行うことができる。
その一方、内蔵人感センサの信号は、センサ端子台(10)を通し、他局照明装置等へ伝送される。これにより、他局照明装置等(92,93,95,96,97)に人検出情報を送出することができ、他局照明装置等を連動動作させることができる。
照明装置は、内部人感センサ(13)がない照明装置(93)であってもよい。その場合、他の照明装置など(91、92、95、97、98)から人検出情報の信号を受け、他の照明装置(92、93)と連動して動作することができる。
実施の形態2について、図11〜図12を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
照度センサ33は、所定の検出範囲の照度を検出する。照度センサ33は、制御電源回路14から供給された電力を電源として動作する。
スイッチング回路S1は、制御電源回路14の第二の出力端子とセンサ間接続端子12との間に接続している。スイッチング回路S1は、PNP型バイポーラトランジスタやエンハンスメント型pMOSFETなどのスイッチング素子を有する。スイッチング回路S1のスイッチング素子は、照度センサ33の検出結果に基づいてオンオフする。例えば、検出範囲の照度が所定の照度より明るい場合に、スイッチング回路S1のスイッチング素子がオンになる。
センサ装置31のスイッチング回路S1がオンの場合、センサ装置31の制御電源回路14の出力がセンサ間接続端子12に接続されるので、2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差は、制御電源回路14が出力する直流電力の電圧値とほぼ等しくなる。他のいずれかの装置のスイッチング回路S1がオンである場合、制御電源回路14が出力する直流電力の電圧値と、定電圧素子D1の閾値電圧との差が、電流制限抵抗R1の両端に印加され、センサ装置31の制御電源回路14から供給される電流が電流制限抵抗R1を流れる。
これにより、センサ装置31のスイッチング回路S1がオンの場合、他の装置の信号出力回路15は、センサ作動信号を出力しない。
実施の形態3について、図13〜図15を用いて説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
なお、1つのセンサ端子台10に、3つ以上の接続端子対16がある構成であってもよい。そうすれば、すべての装置を一筆書き状に接続する必要はなく、途中で枝分かれさせることができるので、装置間の接続が更に容易になる。
実施の形態4について、図16〜図20を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
センサ端子台10は、6つのセンサ間接続端子11a〜11c,12a〜12cを有する。3つのセンサ間接続端子11a〜11cは、互いに電気接続している。2つのセンサ間接続端子11a,12aは、対をなしている。2つのセンサ間接続端子11b,12bは、対をなしている。2つのセンサ間接続端子11c,12cは、対をなしている。
人感センサ13は、接続端子対16a(センサ間接続端子11aとセンサ間接続端子12aとの対)を介して外部から供給される電力により動作する。
3つのスイッチング回路S1〜S3は、人感センサ13の検出結果にしたがって、すべて同じ動作をする。人感センサ13が人の存在を検知した場合、3つのスイッチング回路S1〜S3は、オンになる。
定電圧素子D1と電流制限抵抗R1とスイッチング回路S1とは、互いに直列に電気接続している。定電圧素子D1と電流制限抵抗R1とスイッチング回路S1との直列回路は、接続端子対16aの間に電気接続している。
定電圧素子D2と電流制限抵抗R2とスイッチング回路S2とは、互いに直列に電気接続している。定電圧素子D2と電流制限抵抗R2とスイッチング回路S2との直列回路は、切替スイッチS8を介して、接続端子対16b(センサ間接続端子11bとセンサ間接続端子12bとの対)の間に電気接続している。
定電圧素子D3と電流制限抵抗R3とスイッチング回路S3とは、互いに直列に電気接続している。定電圧素子D3と電流制限抵抗R3とスイッチング回路S3との直列回路は、切替スイッチS9を介して、接続端子対16c(センサ間接続端子11cとセンサ間接続端子12cとの対)の間に電気接続している。
2つの切替スイッチS8,S9は、使用者が手動で切り替えることができる設定スイッチである。
切替スイッチS8は、2つの状態を有する。第一の状態(共通モード)のとき、切替スイッチS8は、センサ間接続端子12bとセンサ間接続端子12aとを電気接続する。切替スイッチS8が共通モードに設定されているとき、センサ間接続端子12aの電位とセンサ間接続端子12bの電位とは同じである。第二の状態(独立モード)のとき、切替スイッチS8は、センサ間接続端子12bと、定電圧素子D2と電流制限抵抗R2とスイッチング回路S2との直列回路とを電気接続する。切替スイッチS8が独立モードに設定されているとき、センサ間接続端子12aとセンサ間接続端子12bとは電気的に独立している。したがって、センサ間接続端子12aの電位と、センサ間接続端子12bの電位とが異なる場合がある。
同様に、切替スイッチS9は、2つの状態を有する。第一の状態(共通モード)のとき、切替スイッチS9は、センサ間接続端子12cとセンサ間接続端子12aとを電気接続する。切替スイッチS9が共通モードに設定されているとき、センサ間接続端子12aの電位とセンサ間接続端子12cの電位とは同じである。第二の状態(独立モード)のとき、切替スイッチS9は、センサ間接続端子12cと、定電圧素子D3と電流制限抵抗R3とスイッチング回路S3との直列回路とを電気接続する。切替スイッチS9が独立モードに設定されているとき、センサ間接続端子12aとセンサ間接続端子12cとは電気的に独立している。したがって、センサ間接続端子12aの電位と、センサ間接続端子12cの電位とが異なる場合がある。
また、センサ回路21は、センサ装置91と同様、3つの定電圧素子D1〜D3と、3つの電流制限抵抗R1〜R3と、3つのスイッチング回路S1〜S3と、2つの切替スイッチS8,S9とを有する。これらの間の接続関係は、センサ装置91と同様である。
更に、センサ回路21は、3つの抵抗R4,R6,R7を有する。抵抗R4は、制御電源回路14の第二の出力端子と、センサ間接続端子12aとの間に電気接続している。抵抗R6は、制御電源回路14の第二の出力端子と、定電圧素子D2と電流制限抵抗R2とスイッチング回路S2との直列回路と切替スイッチS8との接続点との間に電気接続している。抵抗R7は、制御電源回路14の第二の出力端子と、定電圧素子D3と電流制限抵抗R3とスイッチング回路S3との直列回路と切替スイッチS9との接続点との間に電気接続している。
また、信号出力回路15は、3つのスイッチング回路S5〜S7を有する。3つのスイッチング回路S5〜S7は、互いに並列に電気接続している。スイッチング回路S5は、抵抗R4の両端電圧が閾値より大きい場合にオンになる。スイッチング回路S6は、抵抗R6の両端電圧が閾値より大きい場合にオンになる。スイッチング回路S7は、抵抗R7の両端電圧が閾値より大きい場合にオンになる。信号出力回路15は、3つの抵抗R4,R6,R7のいずれかの両端電圧が閾値より大きい場合に、センサ作動信号を出力する。
「92a」〜「92i」の横の「○」及び「×」は、それぞれの装置が有する人感センサ13が作動したとき、センサ付照明装置92の光源82が点灯するか否か(あるいは点灯する調光率が在時調光率か不在時調光率か)を表わす。「○」は点灯(あるいは在時調光率)、「×」は消灯(あるいは不在時調光率)を表わす。例えば、センサ装置91aの人感センサ13が作動したとき、2つのセンサ付照明装置92a,92hの光源82が点灯する。また、センサ付照明装置92iの光源82が点灯するのは、4つのセンサ装置91i〜91l、センサ付照明装置92iのうちいずれかの人感センサ13が作動したときである。
また、センサ装置91lの切替スイッチS9を共通モードにすることにより、センサ装置91lの接続端子対16aと接続端子対16cとを電気接続する。これにより、センサ装置91lの接続端子対16cに接続したセンサ装置91kの人感センサ13による検出結果を、センサ装置91lの接続端子対16aに接続したセンサ付照明装置92iに通知することができる。
以上、各実施の形態で説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、異なる実施の形態で説明した構成を組み合わせた構成であってもよいし、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。
あるいは、電源供給用の第三のセンサ間接続端子を設け、2つのセンサ間接続端子11,12のいずれかと、第三のセンサ間接続端子とを介して、センサ付照明装置92などからセンサ装置91に対して電力を供給する構成であってもよい。
その場合、信号出力回路15がセンサ作動信号を出力するか否かを判定するための閾値電圧を小さくすることができる。2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差は、例えば4.2Vのときすべての人感センサ13が作動していないことを表わし、例えば0.8Vのときいずれかの人感センサ13が作動していることを表わす。信号出力回路15は、例えば2.5Vを閾値とし、2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差が閾値より小さい場合に、センサ作動信号を出力する。
その場合、2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差は、例えば0.8Vのときすべての人感センサ13が作動していないことを表わし、例えば4.2Vのときいずれかの人感センサ13が作動していることを表わす。信号出力回路15は、例えば2.5Vを閾値とし、2つのセンサ間接続端子11,12の間の電位差が閾値より大きい場合に、センサ作動信号を出力する。
また、センサ装置91やセンサ付照明装置92や照明装置93やセンサ付照明制御装置95や照明制御装置96が、照度センサ33やその他のセンサを有する構成であってもよい。
なお、制御回路24が記憶したすべてのパラメータを変更できる構成であってもよいし、一部のパラメータのみを変更できる構成であってもよい。例えば、パラメータを変更するための設定スイッチをセンサ付照明装置92などに設ける構成であってもよい。あるいは、利用者が操作するリモコンから信号を受信するリモコン受信部をセンサ付照明装置92などに設ける構成であってもよい。制御回路24は、設定スイッチやリモコンの操作により入力されたパラメータを記憶する。
例えば、保持時間やオフディレー時間を無限大に設定すれば、人がいなくなっても自動的に消灯しないようにすることができる。
Claims (8)
- センサと、
上記センサが作動した場合にオンになるスイッチング素子と、
他のセンサ装置と電気接続される第一の接続端子と、
上記他のセンサ装置と電気接続される第二の接続端子であって、上記スイッチング素子を介して上記第一の接続端子と電気接続している第二の接続端子と、
上記スイッチング素子がオンになることで上記第一の接続端子及び上記第二の接続端子の間の電位差が所定の閾値より小さくなっている場合と、上記第一の接続端子と電気接続している上記他のセンサ装置の接続端子、及び、上記第二の接続端子と電気接続している上記他のセンサ装置の接続端子の間の電位差が上記閾値より小さくなることで上記第一の接続端子及び上記第二の接続端子の間の電位差が所定の閾値より小さくなっている場合とのいずれにおいても、センサ作動信号を出力する信号出力回路と
を有することを特徴とするセンサ装置。 - 上記センサ装置は、
抵抗と、
上記第一の接続端子と電気接続している第一の出力端子と、上記抵抗を介して上記第二の接続端子と電気接続している第二の出力端子とを有し、当該第一の出力端子及び当該第二の出力端子を介して直流電力を出力する直流電源装置と
を有し、
上記センサは、上記直流電源装置が出力した直流電力を電源として動作することを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。 - 上記センサ装置は、
上記第一の接続端子及び上記第二の接続端子の間に、上記スイッチング素子と直列に電気接続され、上記スイッチング素子を流れる電流を制限する電流制限抵抗と、上記第一の接続端子及び上記第二の接続端子の間に、上記スイッチング素子と直列に電気接続され、両端電圧が所定の電圧より高い場合にオンになる定電圧素子とのうち少なくともいずれか
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサ装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載のセンサ装置と、
上記スイッチング素子をオフにした状態で上記信号出力回路がセンサ作動信号を出力しているか否かを判定し、判定した結果に基づいて、上記信号出力回路がセンサ作動信号を出力しているか否かを表す信号を生成し、生成した信号を他の通信装置に送信するとともに、上記他の通信装置が有する信号出力回路がセンサ作動信号を出力していることを表す信号を上記他の通信装置から受信した場合、上記スイッチング素子をオンにし、上記他の通信装置が有する信号出力回路がセンサ作動信号を出力していないことを表す信号を上記他の通信装置から受信した場合、上記スイッチング素子をオフにする通信回路と
を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項1又は3に記載のセンサ装置
を2つ有するとともに、
当該2つのセンサ装置の上記スイッチング素子をオフにした状態で当該2つのセンサ装置の上記信号出力回路がセンサ作動信号を出力しているか否かを判定し、当該2つのセンサ装置のうち一方の上記信号出力回路がセンサ作動信号を出力していると判定した場合、当該2つのセンサ装置のうち他方の上記スイッチング素子をオンにし、当該2つのセンサ装置のうち他方の上記信号出力回路がセンサ作動信号を出力していると判定した場合、当該2つのセンサ装置のうち一方の上記スイッチング素子をオンにする制御回路
を有することを特徴とする中継装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載のセンサ装置と、
上記信号出力回路が出力したセンサ作動信号に基づいて、光源の点灯状態を制御する制御回路と
を有することを特徴とする照明装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載のセンサ装置と、
上記信号出力回路が出力したセンサ作動信号に基づいて、照明装置の点灯状態を制御する制御信号を生成する制御信号生成回路と
を有することを特徴とする照明制御装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載のセンサ装置
を複数有し、
当該複数のセンサ装置の上記第一の接続端子同士及び上記第二の接続端子同士が、それぞれ電気接続していることを特徴とする照明システム。
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