JP5685600B2 - 泡状構造を有する剥離フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1つの熱可塑性ポリマーに基づくクローズドセルの泡状構造を有する少なくとも1つの層(s)を備える剥離フィルムに関し、ここで、剥離フィルムの少なくとも1つの表面に、少なくとも1つの硬化ポリシロキサンに基づく剥離層(b)が外層として備えられ、かつクローズドセルの泡状構造は、発泡した中空球状微粒子に基づき、その発泡は、その中に存在する少なくとも1つの揮発性有機化合物により達成されている。更に、本発明は、この種の剥離フィルムの、可剥性保護フィルム及び可剥性保護カバーフィルム(peelable protective−covering film)としての使用、並びにこの種の剥離フィルムを可剥性保護フィルム及び可剥性保護カバーフィルムとして備えた屋根シートにも関する。
剥離フィルムは、片面−又は両面接着製品が、保管の間に接着するのを防ぐため、粘着テープ又は粘着ラベル用可剥性保護フィルムとして広く使用される。更に、これらは、接着剤に対し十分な分離作用を示さねばならない。
従来技術、例えば欧州特許第1277802号明細書又は欧州特許第0769540号明細書、は、良好な剥離効果を得るために、少なくとも片側がシリコン処理された剥離フィルムを既に開示している。
しかしながら、周囲温度でさえ強い接着性を示す材料に、可剥性保護フィルムを設けねばならない一部の技術的用途では、公知剥離フィルムの剥離効果は不十分なので、この種の接着製品を扱う場合、特に剥離フィルムの除去時に、剥離過程で問題が生じる。
従来技術は、強い接着性を示すこの種の材料に対する、慣用の剥離フィルムの剥離効果を、エンボス構造を剥離フィルムに備えさせることにより改良するよう努めている。この種のエンボス構造を備える場合の剥離効果の欠点は、例えば、圧延時の圧力作用下で、例えば、他の加工処理段階時の張力下及び/又は熱ストレス下で、エンボス構造は、損傷を受ける可能性があり、かつ剥離フィルムは、少なくとも損傷部位で、不十分な剥離効果を示すことである。
そのため、剥離フィルムにエンボス構造が欠けていても、極めて粘着性の材料に対して、非常に良好な剥離効果を特に示す剥離フィルムの需要がある。
そのため、本発明の課題は、周囲温度でさえ高い接着性を示す接着剤及び/又は接着材料に対する、改良された剥離効果を特徴とする、エンボス構造を有さない剥離フィルムを提供することである。
前記課題は、少なくとも1つの熱可塑性ポリマーに基づくクローズドセルの泡状構造を有する少なくとも1つの層(s)を備える剥離フィルムを提供することにより達成され、但し、クローズドセルの泡状構造は、発泡した中空微粒子に基づき、その発泡は、微粒子の空洞に存在する少なくとも1つの揮発性有機化合物により達成されており、かつ剥離フィルムの少なくとも1つの表面に、少なくとも1つの硬化ポリシロキサンに基づく剥離層(b)が外層として備えられている。本発明の剥離フィルムの層(s)は、オレフィンホモ−又はコポリマー、好ましくはエチレンホモ−又はコポリマー及び/又はプロピレンホモ−又はコポリマー、ホモ−又はコポリアミド、エチレン−ビニルアルコールコポリマー並びにポリビニルアルコールからなる群から選択される少なくとも1つの熱可塑性ポリマーに基づくのが、好ましい。
本発明の剥離フィルムの層(s)を製造するのに好ましくは使用できる熱可塑性オレフィンホモ−又はコポリマーは、好ましくは炭素原子2〜6個を有するα,β−不飽和オレフィンのうち少なくとも1つの熱可塑性オレフィンホモ−又はコポリマーであり、層(s)は、特に好ましくは、少なくとも1つのエチレンホモ−もしくはコポリマー(PE、詳細にはLDPE又はHDPE)、プロピレンホモ−もしくはコポリマー(PP)、ブチレンホモ−もしくはコポリマー(PB)、又はイソブチレンホモ−もしくはコポリマー(PI)、又は前記ポリマーのうち少なくとも2つの混合物に基づくことができる。
「LDPE」は、未発泡低密度ポリエチレンであり、その密度は、0.86〜0.93g/cmの範囲にあり、分子の高い分岐度を特徴とする。「HDPE」は、未発泡高密度ポリエチレンであり、分子鎖の分岐度は僅かであり、その密度は、0.94〜0.97g/cmの範囲にある。
層(s)の製造に好適なエチレン−ビニルアルコールコポリマー(EVOH)は、対応するエチレン含有ポリビニルアセテート(EVAC)の実質的に完全な加水分解により得られる。前記完全加水分解エチレン−ビニルアセテートコポリマーの加水分解度は、98%以上であり、そのエチレン含有率は、0.01〜80モル%、好ましくは1〜50モル%である。
層(s)は少なくとも1つのポリビニルアルコールに基づいてもよく、これは、ポリビニルアセテート(PVA)の実質的に完全な加水分解により得られ、かつ完全加水分解ポリビニルアセテートとして、98%以上の加水分解度を有する。
本発明の剥離フィルムにおける泡状構造は、好ましくは、少なくとも層(s)中に分布した発泡した中空微粒子に基づき、この微粒子の壁(=殻)は、好ましくは熱可塑性ポリマー、特に好ましくは(メタ)アクリロニトリルホモ−又はコポリマーに基づき、その発泡は、少なくとも1つの揮発性有機化合物、好ましくは揮発性炭化水素、を用いて達成されていた。揮発性有機化合物の沸点は、好ましくは大気圧で60℃以下、特に大気圧で50℃以下である。中空発泡微粒子は、好ましくは球形であり、その直径は、好ましくは30μm〜300μm、特に好ましくは70〜200μmである。その空洞に少なくとも1つの揮発性化合物を含む微粒子の平均直径は、発泡前は、15μm〜30μmである。層(s)の熱可塑性ポリマーの融点は、中空微粒子の壁(=殻)を形成する熱可塑性ポリマーの融点よりも低いのが、好ましい。
層(s)の泡状構造を生み出すために、揮発性有機化合物を含む微粒子が、層(s)の総重量に対して、0.1〜10重量%、特に好ましくは0.2〜5重量%の量で、本発明の剥離フィルムの層(s)中に分布するのが好ましい。
層(s)の製造時に熱に曝して、揮発性有機化合物を蒸発させることにより微粒子の発泡を引き起こす。発泡微粒子の直径は、本発明の剥離フィルムの総厚より大きいことが好ましい。
層(s)の密度は、好ましくは、0.2〜1.2g/cm、好ましくは0.5〜1.0g/cmである。
硬化性ポリシロキサンは、本発明の剥離フィルムの剥離層(b)の製造に好適な材料である。
本発明の目的のために、用語「ポリシロキサン」は、ポリマー鎖が交互にケイ素原子と酸素原子から構成されている化合物を意味する。ポリシロキサンは、n反復シロキサン単位:(-[Si(R)-O]-)に基づき、2つの有機部分Rによりそれぞれ相互に独立して2置換されている。ここで、Rは、好ましくはそれぞれR又はORであり、Rは、それぞれアルキル部分又はアリール部分である。本発明の硬化ポリシロキサンは、反復ジアルキルシロキサン単位又は反復アルキルアリールシロキサン単位に基づくのが好ましい。何れの場合も4価ケイ素原子に基づくシロキサン単位それぞれに所有されるSi−O結合の数により、前記単位は、Si−O結合を1つ有する末端単官能性シロキサン(M)、Si−O結合を2つ有する2官能性シロキサン(D)、Si−O結合を3つ有する3官能性シロキサン(T)及びSi−O結合を4つ有する4官能性シロキサン(Q)に分類することができる。本発明のポリシロキサンは、環又は鎖の形状の架橋構造、特に好ましくは鎖形状の架橋構造、を有するのが好ましく、(D)単位、(T)単位及び/又は(Q)単位により結合され、2次元又は3次元ネットワークを生じる。ポリシロキサン鎖中の反復シロキサン単位:(-[Si(R)-O]-)の数値nは、ポリシロキサンの重合度と呼ばれる。剥離層(b)は、好ましくは少なくとも1つの硬化、即ち架橋、ポリシロキサンに基づき、これは、付加架橋、好ましくは金属触媒付加架橋、縮合架橋、フリーラジカル架橋、カチオン性架橋及び湿分架橋ポリシロキサンからなる群から選択される。
剥離層(b)が、熱硬化により、電磁放射線、好ましくはUV放射線、による硬化により、又は湿気への露出により硬化された少なくとも1つの硬化ポリシロキサンに基づくのは好ましい。
熱硬化ポリシロキサンは、少なくとも1つの炭素二重結合を有する化合物を用いて、シラン官能基を有するポリシロキサンを熱ヒドロシリル化することにより得られる。電磁放射線により硬化されるポリシロキサンの場合、ポリシロキサンの架橋は、電磁放射線、好ましくはUV放射線、により引き起こされる。湿気、好ましくは水、への露出により架橋されるポリシロキサンは、重縮合反応により得られ、その場合、少なくとも1つのシラン官能基及び少なくとも1つのアルコキシ基又は少なくとも1つのアルコキシシラン基が、少なくとも1分子のアルコールを離脱させて、Si−O結合を形成する。そのため、硬化されるポリシロキサンは、架橋に必要な、相互に反応する官能基をそれぞれ有する。
剥離層(b)は少なくとも1つのレベリング助剤及び/又は少なくとも1つの定着助剤を含むことが好ましい。
1つの好ましい実施形態では、それぞれ剥離層(b)の総重量に対して、1〜10重量%のレベリング助剤及び/又は1〜5重量%の定着助剤が、剥離層(b)中に含まれる。
剥離層(b)を製造するのに好適なレベリング助剤は、少なくとも1つの、好ましくは末端の官能基を有する少なくとも1つのポリシロキサンであり、この官能基は、少なくとも1つの炭素二重結合、好ましくは少なくとも1つのビニル基、アリル基、(メタ)アクリル酸基及び/又は(メタ)アクリル酸誘導体基を有する。レベリング助剤として使用されるポリシロキサン中に存在し、かつ架橋に使用される官能基は、ポリシロキサンの硬化後に、変性された、即ち反応された、形状で存在することは、当業者に明らかである。
剥離層(b)を製造するのに好適な定着助剤は、少なくとも1つの、好ましくは末端の官能基を有する少なくとも1つのポリシロキサンであり、前記官能基は、少なくとも1つの炭素二重結合、好ましくは少なくとも1つのビニル基、アリル基、(メタ)アクリル酸基及び/又は(メタ)アクリル酸誘導体基、特に好ましくは少なくとも1つの(メタ)アクリル酸エステル基、又は少なくとも1つのエポキシ基、イソシアネート基、ヒドロキシ基、アミン基、アミド基、カルボキシ基、無水物基、アルコキシ基、シラン基(Si−H基)又はアルコキシシラン基、特に好ましくは少なくとも1つのモノアルコキシシラン、ジアルコキシシラン及び/又はトリアルコキシシラン基を有する。剥離層(b)を製造するために特に好ましく好適な定着助剤は、少なくとも1つのポリシロキサンであり、これは、エポキシ基、(メタ)アクリル酸基及び(メタ)アクリル酸誘導体基、特に好ましくは(メタ)アクリル酸エステル基からなる群から選択される、好ましくは末端の、官能基を少なくとも1つ有する。定着助剤として使用されるポリシロキサン中に存在し、架橋に使用される官能基は、ポリシロキサンの硬化後に、変性された、即ち反応された形状で存在することは、当業者には明らかである。
本発明の剥離フィルムの剥離層(b)の厚さは、好ましくは、5μm以下、特に好ましくは2μm以下、極めて特に好ましくは0.3μm〜1.5μmである。
本発明の剥離フィルムは、その表面の少なくとも1つに剥離層(b)を有し、特に好ましくは層(s)の表面に、即ち層(s)に直接隣接して剥離層を有するのが好ましい。
好ましくは、本発明の剥離フィルムは、少なくとも1つの熱可塑性ポリマー、好ましくは、少なくとも1つの熱可塑性オレフィンホモ−又はコポリマー、に基づく少なくとも1つの非発砲層を、特に好ましくは、本発明の剥離フィルムの裏打ち層として有する。
層(a)を製造するのに好適な材料は、前記と同じオレフィンホモ−又はコポリマーであり、層(s)を製造するためにも使用できる。
層(a)が、少なくとも1つのプロピレンホモ−又はコポリマーに基づくのは、極めて特に好ましい。
本発明の剥離フィルムの層(a)の厚さは、好ましくは5〜30μm、特に好ましくは6〜15μmである。
別の好ましい実施形態では、本発明の剥離フィルムの層(a)は、好ましくは少なくとも1つのオレフィンホモ−又はコポリマーに基づく少なくとも1つの他の非発砲層(c)に直接に結合していてよい。
層(c)を製造するのに好適な材料は、好ましくは、前記と同じオレフィンホモ−又はコポリマーであり、層(a)及び/又は層(s)を製造するためにも使用できる。
層(c)が、少なくとも1つのプロピレンホモ−又はコポリマーに基づくのは、極めて特に好ましい。
層(c)又は層(a)又は層(s)の各未被覆表面は、場合により他の剥離層(b)を外層として備える。
本発明の剥離フィルムの層(c)の厚さは、好ましくは5〜30μm、特に好ましくは6〜15μmである。
別の好ましい実施形態では、本発明の剥離フィルムの層(s)、層(a)及び層(c)からなるラミネートは、好ましくは少なくとも1つのオレフィンホモ−又はコポリマーに基づく別の非発砲層(d)と、層(c)の自由表面を使用して結合することができる。
層(d)を製造するのに好適な材料は、前記と同じオレフィンホモ−又はコポリマーであり、層(s)及び/又は(a)及び/又は(c)を製造するためにも使用できる。
層(d)が、外層として、少なくとも1つのプロピレンホモ−又はコポリマーに基づくのは、極めて特に好ましい。
そのようなラミネートでは、層(d)及び層(s)の自由表面、又はラミネートの唯一の自由表面、好ましくは層(s)の表面、は、剥離層(b)をそれぞれ外層として備えることができる。本発明の剥離フィルムの層(d)の厚さは、好ましくは、5〜30μm、特に好ましくは6〜15μmである。
本発明の剥離フィルムは、場合により、好ましくは層(a)と層(c)の間又は層(c)と層(d)の間にバリア層(e)を配置してよい。
バリア層(e)は、直接に又は場合により接着促進剤層(f)により、層(c)に結合されていてもよい。
前記バリア層(e)は、好ましくは、ガス−バリア層、特に好ましくは酸素−バリア層及び/又は水蒸気−バリア層、又は油−バリア層である。
バリア層(e)が、少なくとも1つのエチレン−ビニルアルコールコポリマー、少なくとも1つのポリビニルアルコール、又は少なくとも1つのホモ−もしくはコポリアミド、特に好ましくは少なくとも1つのホモ−もしくはコポリアミド、に基づくのが好ましい。
バリア層(e)を製造するのに好適な材料は、前記のものと同じエチレン−ビニルアルコールコポリマー及びポリビニルアルコールであり、層(s)を製造するのにも使用できる。
好適なホモ−もしくはコポリアミドは、好ましくは熱可塑性脂肪族、半芳香族、又は芳香族ホモ−もしくはコポリアミドである。
前記ホモ−又はコポリアミドは、ジアミン、例えば炭素原子2〜10個を有する脂肪族ジアミン、特にヘキサメチレンジアミン、及び/又は炭素原子6〜10個を有する芳香族ジアミン、特にp−フェニレンジアミン、から、並びに炭素原子6〜14個を有する脂肪族又は芳香族ジカルボン酸、例えばアジピン酸、テレフタル酸又はイソテレフタル酸、から製造することができる。炭素原子4〜10個を有するラクタム、例えばε−カプロラクタムからホモ−又はコポリアミドを製造することも可能である。本発明で使用されるポリアミドは、好ましくは、PA6、PA12、PA66、PA6I、PA6Tもしくは適切なコポリマー又は前記ポリアミドのうち少なくとも2つの混合物である。
本発明の剥離フィルムのバリア層(e)の厚さは、好ましくは、3μm〜25μm、好ましくは5μm〜15μmである。
1つの好ましい実施形態では、本発明の剥離フィルムは、層(s)と層(a)の間又は層(a)と層(c)の間に少なくとも1つのバリア層(e)が配置され、このバリア層は、場合により、接着促進剤層(f)及び/又は(g)により、隣接層にそれぞれ結合されている。
使用接着促進剤は、慣用の接着促進剤であって良い。接着促進剤層(f)及び(g)は、それぞれ相互に独立して、少なくとも1つの変性熱可塑性ポリマー、好ましくは少なくとも1つの変性ポリオレフィンホモ−又はコポリマー、特に好ましくは少なくとも1つの変性プロピレンホモ−又はコポリマー、に基づき、但し、これは、少なくとも1つの有機酸又は少なくとも1つの有機酸無水物、好ましくは無水マレイン酸、で変性されている。
本発明の剥離フィルムの接着促進剤層(f)及び(g)の厚さは、好ましくは、それぞれ相互に独立して1μm〜10μm、特に好ましくは2μm〜8μmである。
別の実施形態では、層(s)は、少なくとも1つの層(a)及び/又は層(c)及び/又は層(d)及び/又はバリア層(e)及び/又は少なくとも1つの接着促進剤層(f)及び/又は(g)、好ましくは1層(a)のみ、を有し得るか、又は層(s)は、前記のフォーム構造を有し得る。
1つの非常に好ましい実施形態では、本発明の剥離フィルムは、少なくとも1つのホモ−又はコポリアミドに基づくバリア層(e)を有し、これは、接着促進剤層(f)及び(g)により層(s)又は泡状構造を有さない層(a)にそれぞれ結合されており、その際、これらは、それぞれプロピレンホモ−又はコポリマーに基づき、また剥離フィルムの少なくとも1つの自由表面は、剥離層(b)を備える。
別の好ましい実施形態では、本発明の剥離フィルムは、バリア層(e)を有さない。
別の好ましい実施形態では、本発明の剥離フィルムは、泡状構造を有する層(s)を有し、これは、泡状構造を有さない層(a)に結合し、この(a)は次に泡状構造を有さない層(c)に結合し、但し、層(s)、層(a)及び層(c)は、それぞれプロピレンホモ−又はコポリマーに基づき、剥離フィルムの少なくとも1つの自由表面は、剥離層(b)を備えている。
剥離層(b)及び場合により層(s)、(a)、(c)及び/又は(d)、場合によりバリア層(e)、及び/又は場合により接着促進剤層(f)及び/又は(g)は、必要ならば、それぞれ相互に独立して、抗酸化剤、粘着防止剤、防曇剤、静電防止剤、抗菌作用物質、光安定剤、UV吸収剤、UVフィルター、染料、着色顔料、安定剤、好ましくは熱安定剤、プロセス安定剤(process stabilizer)、及び好ましくは少なくとも1つの立体障害アミン(HALS)に基づくUV安定剤及び/又は光安定剤、加工助剤、難燃剤、核剤、結晶化剤、好ましくは結晶核形成剤、滑剤、蛍光増白剤、柔軟剤、シール剤、可塑剤、シラン、スペーサー、充填剤、剥離添加剤、ワックス、湿潤剤、界面活性を有する化合物、好ましくは界面活性剤、及び分散剤からなる群から選択される添加剤がドープされている。剥離層(b)の剥離効果は、その際、保持されねばならない。
剥離層(b)、場合により層(s)、(a)及び/又は(c)及び/又は(d)、場合によりバリア層(e)、及び/又は場合により接着促進剤層(f)及び/又は(g)は、それぞれ相互に独立して、場合により層(s)として、いずれの場合も個々の層の総重量に対して少なくとも0.01〜30重量%、好ましくは少なくとも0.1〜20重量%の前記添加剤のうち少なくとも1つを含んでよい。
本発明剥離層の総厚は、好ましくは100μm以下である。
本発明は、更に、本発明の剥離フィルムの製法を提供する。
1つの好ましい実施形態では、本発明剥離フィルムの層(s)及び場合により他の層は、完全な多層フィルムとして、管状フィルムの形状に製造、加工することができる。
他の好ましい実施形態では、本発明剥離フィルムの層(s)及び場合により他の層は、ひっくるめてキャスト多層フィルムとして製造、加工することができる。
従って、本発明の剥離フィルムの個々の層、(s)及び場合により(a)、(c)、(d)、(e)、(f)及び(g)は、好ましくは同時押出により製造することができる。
層(s)の泡状構造は、層(s)中に分散する中空微粒子を用いて得られ、その殻は熱可塑性ポリマーから構成され、かつその微粒子中に少なくとも1つの揮発性有機化合物が存在する。泡状構造の形成のため、まだ未発泡の微粒子を、好ましくは180〜240℃の温度での熱供給下に、マスターバッチの形状で、発泡すべき溶融ポリマーに装入する。その際、その中に存在する揮発性有機化合物の発泡(気化)により、微粒子の発泡が起こる。例えば、押出機へ装入する場合は、押出ダイから放出後、これらの発泡した微粒子は、ポリマー材料中に分散した形状で存在し、こうして泡状構造を提供する。
層(s)又は少なくとも1つの層(s)を含むラミネート、即ち、例えば、層(s)及び層(a)を含むラミネート又は少なくとも1つの層(s)、1層(a)及び1層(c)及び場合により1層(d)を含むラミネート、は、片面又は両面、即ち片側又は両側、好ましくは片側のみ、が、少なくとも1つの未硬化ポリシロキサン及び場合により少なくとも1つのレベリング助剤及び/又は少なくとも1つの定着助剤、並びにまた場合により前記添加剤少なくとも1つからなる混合物で被覆されていてよく、かつこの混合物は、熱又は電磁放射線に曝すことにより又は湿気により、場合により少なくとも1つのUV開始剤及び/又はフリーラジカル開始剤を混合物に添加することにより、硬化され、剥離層(b)を生じて、層(s)又は前記ラミネートの層の1つに結合され得る。層(s)が泡状構造を有するという事実に基づいて、層(s)は、泡状構造により構築された、平坦でなく凸凹な表面を有し、この表面上への剥離層(b)の確実な固定が有利に達成される。そのため、滑らかな剥離層表面を備えた公知剥離フィルムの製造の場合のような如何なるエンボスも必要としない。このことにより、エンボス構造を備える剥離フィルムの欠点:例えば、熱的及び機械的ストレス、例えば圧力、への露出時の相対的に低いこれらの安定性、及びそれから生じる少なくとも損傷部位での不十分な剥離効果も回避できる。
各生産プロセス及び適切な生産パラメーターは、当業者に公知である。
本発明の剥離フィルムの各層(a)、(c)、(d)、(e)、(f)及び(g)それぞれに、好ましくは剥離層(b)の施与前に、表面処理、例えば、コロナ処理、プラズマ処理、及び/又は火炎処理、を施すことができ、場合により層(s)にも施すことができ、特に好ましいのは、コロナ処理を実施することである。
本発明の剥離フィルムは、好ましくは、印刷及び/又は着色フィルムであってもよい。
前に記載したように、本発明の剥離フィルムは、エンボス構造を有さない。本発明の剥離フィルムは、好ましくは、周囲温度ですら高い接着を示す製品のための、取り外し可能保護フィルム又は保護―カバーフィルムとして、好ましくは使用される。
そのため本発明は、本発明の剥離フィルムの、好ましくは粘着ラベル、粘着テープ、ステッカー又は粘着屋根シート用の、好ましくは粘着ビチューメン屋根シート用の、取り外し可能保護フィルム又は取り外し可能保護カバーフィルムしての使用も提供する。
本発明の剥離フィルムは、好ましくは、巻き可能(rollable)粘着屋根シート材料、好ましくは巻き可能粘着ビチューメン屋根シート材料、の製造に付随して、取り外し可能保護フィルム又は取り外し可能保護カバーフィルムとして加工される。
そのため、本発明は、更に、取り外し可能保護フィルム又は取り外し可能保護カバーフィルムとして剥離フィルムを備える、巻き可能粘着屋根シート材料を提供する。
本発明は、更に、取り外し可能保護フィルム又は取り外し可能保護カバーフィルムとして剥離フィルムを備える、巻き可能粘着ビチューメン屋根シート材料を提供する。
分離力(剥離効果)の測定
接着剤に対する本発明の剥離フィルムの剥離効果は、分離のために、即ち接着剤から剥離フィルムを除去するのに必要な分離力により[cN/cm]で示される。
このテストのために、テスト粘着テープを、気泡を含まないようにして、分離力を測定すべき本発明の剥離フィルム又は比較フィルムの試料の全幅に貼る。使用したテスト粘着テープは、Tesafix A 7475及びTesafix K 7476であり、それぞれの幅は25mmである。試料は、いずれの場合も、各テスト粘着テープがついていない剥離フィルム縁を縦方向に2cm残すように切断する。試料は、各長さ約30cmの複数の細片に切断する。次いで、テスト細片を、薄い板金プレートの間に置き、重石をかける。プレート間のテスト細片は、テスト細片全てに均一に負荷がかかるように分配せねばならない(テスト細片荷重:6.8kp又は70g/cm)。次いでテスト細片を70℃(テスト細片はTesafix A 7475を使用)又は40℃(テスト細片はTesafix K 7476を使用)でオーブンに20時間保管する。次いで、両面粘着テープを用いて、テスト細片のテスト粘着テープがついていない側を、電子引裂試験機の下部張力クランプ(tensioning clamp)に固定された金属レイル(metal rail:350×40mm)に差し込む。長さ約400mmの堅いホイル細片は、テスト細片のテスト粘着テープに固定され、上部張力クランプにより引裂機内に固定される。テスト粘着テープは、ほぼ180℃の角度、1800mm/分までの剥がし速度で剥がし、示力図をプロットして、粘着力を測定する。平均値は、各場合、3回測定して決定する。
高温−ビチューメンテスト(HTBテスト)
HTBテストを使用して、剥離フィルムを、接着剤からまだ剥がし得る最大温度を測定する。ビチューメンは、接着剤として使用した。
ビチューメンに施した本発明の剥離フィルム試料又は比較フィルム試料をオーブン床の2枚の鋼プレート上に置き、剥離フィルムとビチューメンの間の試料の後方範囲でビチューメンの中に軽く押入れた温度センサーの温度計が一定温度を示し、かつ剥離フィルムがビチューメンから最早はがれ得ないところまで、少なくとも90℃の温度で、試料を熱処理する。次いで、オーブンのスイッチを切る。次いで、ドアをあけて、試料の温度をゆっくりと下げる。試料の剥離フィルムを均一に引っ張って、ビチューメンからひきはがすのが可能かどうか評価する。HTB温度は、試料の剥離フィルムを試料のビチューメンから残渣を残さず剥がせる温度である。
下記発明例及び比較例を使用して、本発明を説明するが、これらは、本発明を限定するものと考えるべきではない。
I.使用原料の化学的特性表示
Inspire 137: Dow社製プロピレンコポリマー
Bormod 904: Borealis社製プロピレンホモポリマー
Durethan C38F: Lanxess社製コポリアミド
Durethan B40FAM: Lanxess社製ポリアミドPA6
Lucofin 1400HN: Lucobit社製エチレン−ブチルアクリレートコポリマー
Admer QB520E: 三井化学社製接着促進剤
Luvofilm 9679: 滑剤
Advancel EMS−024: 揮発性炭化水素を充填した中空球状微粒子(積水化学社製)
Polybatch UVS210: UV安定剤
Polybatch P8555: Schulman社製二酸化チタン(IV)(50% TiO)、ポリプロピレン中に分散
Multibatch MP 52659: 粘着防止剤
Remafin RCL: 着色マスターバッチ(白)
Polyblack P 7226: 着色マスターバッチ(黒)
L066: Wacker社製シリコーン油(レベリング助剤)
Anchorsil 2000: Momentive社製定着助剤
ポリシロキサン: Wacker社製の架橋剤及び触媒を含むポリシロキサン
II.剥離フィルムの製造
比較例の剥離フィルム(C)及びまた本発明例3の剥離フィルム(IE3)は、いずれの場合も6層から構成される。本発明例の剥離フィルムIE1及びIE2は、それぞれ4層及び5層から構成される。比較例の剥離フィルム(C)の層厚合計及び本発明例の剥離フィルム(IE3)の層厚合計は、それぞれ26μmである。本発明の剥離フィルムIE1及びIE2の層厚合計は、それぞれ23.5μm及び24.5μmである。いずれの場合も、剥離フィルムの個々の層は、以下に列記する順番で相互に直接に隣接する。本発明例の剥離フィルムIE3及びまたCの各層(s)、(a)、(c)、(e)、(f)及び(g)は、それぞれインフレートフィルム共押出(blown−film coextrusion)により製造し、引き続きの操作で、剥離層(b)でそれぞれ被覆した。本発明例の剥離フィルムIE1及びIE2の各層(s)、(a)、(c)及び(d)は、それぞれインフレートフィルム共押出により製造し、引き続きの操作で、片側もしくは両側を剥離層(b)で被覆した。本発明例の剥離フィルムIE1〜IE3の層(s)の泡状構造は、層(s)中に分布した発泡中空微粒子に基づく。対照的に、比較例Cの剥離フィルムは、泡状構造を有さないが、その代わりにエンボス構造を備える。エンボス構造は、規則正しいクレープペーパー様パターンに基づき、そのエンボス高さは、180〜240μmである。比較例Cのエンボスは、当業者に公知の、エンボスロールを用いる慣用のエンボスプロセスにより得られる。
III.実施例及び比較例
下記%のデーターは、全て重量%の値である。
III.1.実施例1
Figure 0005685600
III.2.実施例2
Figure 0005685600
III.3.比較例C及び実施例IE3:
Figure 0005685600
IV.粘着力及びHBT温度の測定
実施例3の剥離フィルム(IE3)について並びに比較例のエンボス加工された剥離フィルムCについてもそれぞれ前記の方法により粘着力及びまたHBT温度を測定した。
Figure 0005685600

Claims (21)

  1. 少なくとも1つの熱可塑性ポリマーに基づくクローズドセルの泡状構造を有する少なくとも1つの層(s)を備える剥離フィルムであって、
    前記クローズドセルの泡状構造が、発泡した中空微粒子に基づいており、その発泡は、前記微粒子の空洞に存在する少なくとも1つの揮発性有機化合物により達成されており、
    前記発泡した中空微粒子の直径が、30μm〜300μmであり、
    前記剥離フィルムのうち少なくとも1つの表面に、少なくとも1つの硬化ポリシロキサンに基づく剥離層(b)が、外層として備えられており、かつ、前記層(s)の熱可塑性ポリマーの融点が、前記微粒子の壁を構成する熱可塑性ポリマーの融点よりも低い、剥離フィルム。
  2. 前記発泡中空微粒子の直径が、70〜200μmであることを特徴とする、請求項1に記載の剥離フィルム。
  3. 前記発泡微粒子の平均直径が、前記剥離フィルムの総厚よりも大きいことを特徴とする、請求項1又は2に記載の剥離フィルム。
  4. 前記層(s)の全密度が、0.2〜1.2g/cm であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の剥離フィルム。
  5. 前記層(s)の全密度が、0.5〜1.0g/cm であることを特徴とする、請求項4に記載の剥離フィルム。
  6. 前記剥離層(b)が、少なくとも1つのレベリング助剤及び/又は少なくとも1つの定着助剤を含むことを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の剥離フィルム。
  7. 使用される前記レベリング助剤が、少なくとも1つの末端の官能基を有する少なくとも1つのポリシロキサンを含むことを特徴とする、請求項に記載の剥離フィルム。
  8. 使用される前記レベリング助剤が、少なくとも1つの炭素二重結合を有する官能基を有する少なくとも1つのポリシロキサンを含むことを特徴とする、請求項7に記載の剥離フィルム。
  9. 使用される前記定着助剤が、少なくとも1つの炭素二重結合、エポキシ基、イソシアネート基、ヒドロキシ基、アルコキシシラン基及びシラン基を有する官能基からなる群から選択される、少なくとも1つの末端の官能基を有する少なくとも1つのポリシロキサンを含むことを特徴とする、請求項7又は8に記載の剥離フィルム。
  10. いずれの場合においても前記剥離層(b)の総重量に対して、1〜10重量%の前記レベリング助剤及び/又は1〜5重量%の前記定着助剤が、前記剥離層(b)中に存在することを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載の剥離フィルム。
  11. 前記層(s)が、少なくとも1つのオレフィンホモ−又はコポリマーに基づいており、かつ、その少なくとも1つの表面に、前記剥離層(b)を、前記剥離フィルムの外層として有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の剥離フィルム。
  12. 前記層(s)が、少なくとも1つのプロピレンホモ−及び/又はコポリマー、に基づいていることを特徴とする、請求項11に記載の剥離フィルム。
  13. 前記層(s)の自由表面が、泡状構造を有さない少なくとも1つの層(a)に結合し、前記層(a)が、少なくとも1つのオレフィンホモ−又はコポリマーに基づくことを特徴とする、請求項11又は12に記載の剥離フィルム。
  14. 前記層(a)が、少なくとも1つのプロピレンホモ−及び/又はコポリマー、に基づくことを特徴とする、請求項13に記載の剥離フィルム。
  15. 前記少なくとも1つの層(a)が、少なくとも1つのオレフィンホモ−又はコポリマーに基づく非発泡層(c)に結合され、
    前記層(c)の自由表面が、泡状構造を有さない少なくとも1つの他の層(d)に結合し、前記層(d)が、少なくとも1つのオレフィンホモ−又はコポリマーに基づくことを特徴とする、請求項13又は14に記載の剥離フィルム。
  16. 前記層(a)と前記層(c)の間又は前記層(c)と前記層(d)の間に少なくとも1つのバリア層(e)が配置され、このバリア層は、場合により、接着促進剤層(f)及び/又は(g)を介して、それぞれ前記層(a)、前記層(c)又は前記層(d)に結合されていることを特徴とする、請求項15に記載の剥離フィルム。
  17. 少なくとも1つのホモ−又はコポリアミドに基づくバリア層(e)を有し、このバリア層(e)は接着促進剤層(f)及び/又は(g)を介して、それぞれ前記層(a)、前記層(c)又は前記層(d)に結合され、これらは、それぞれプロピレンホモ−又はコポリマーに基づくことを特徴とする、請求項16に記載の剥離フィルム。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の剥離フィルムの、粘着ラベル、粘着テープ、ステッカー又は粘着屋根シート用の、取り外し可能保護フィルム又は取り外し可能保護カバーフィルムとしての使用。
  19. 請求項18に記載の剥離フィルムの、粘着ビチューメン屋根シート用の、取り外し可能保護フィルム又は取り外し可能保護カバーフィルムとしての使用。
  20. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の剥離フィルムを、取り外し可能保護フィルム又は取り外し可能保護カバーフィルムとして備える、巻き可能粘着屋根シート材料。
  21. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の剥離フィルムを、取り外し可能保護フィルム又は取り外し可能保護カバーフィルムとして備える、巻いた粘着ビチューメン屋根シート材料。
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