JP5683624B2 - 補正装置、補正方法及び補正プログラム - Google Patents

補正装置、補正方法及び補正プログラム Download PDF

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Description

本発明は、補正装置、補正方法及び補正プログラムに係り、特に、広告情報等の配信情報のクリック率を補正する補正装置等に関する。
従来、広告情報の配信は、広告配信サーバ側で広告順位付けを行い、その順位に基づき配信頻度や配信位置を決定している。広告情報の順位付けは、例えば、CTR(クリックスルーレート:クリック率、クリックレートともいう。)等に基づいて行われる(例えば、特許文献1を参照)。
特表2007−524915号公報
端末の表示画面等に表示されたページレイアウトでの表示位置により、同じ広告情報であってもCTRが変動する場合がある。例えば、掲載順位として2番目に順位付けされた広告情報であっても、その2番目の広告枠のページレイアウト中での掲載位置が、表示画面における中央付近の位置なのか、下部近傍位置なのかで、その広告情報の注目度(クリックのされ易さ)が異なってしまう場合がある。
また、1つの表示画面に収まり切らず、複数画面(複数ビュー)にわたる一連のWebコンテンツ内に広告情報を掲載する場合において、2番目の順位の広告情報の掲載位置がWebコンテンツのファーストビューの下部近傍であり、3番目の順位の広告情報の掲載位置がWebコンテンツのセカンドビューの上部近傍である場合に、3番目の広告情報の注目度が2番目の広告情報の注目度よりも高くなってしまう場合もある。
ここで、「ビュー」とは、Webコンテンツ全体のうち端末の表示画面内に表示された部分を意味する。例えば、Webコンテンツの内容が多く、すべてのコンテンツを表示させるには、Webコンテンツを順次スクロールする必要がある場合において、最初に表示画面に表示された部分(必ずしも最上部とは限らないが、通常は、Webコンテンツの最上部から表示画面の一面分のコンテンツ。)をファーストビューという。ファーストビューの下方に続くコンテンツであって、ファーストビューからスクロールすることにより表示画面に表示されるコンテンツ部分をセカンドビューという。
このように、従来は、必ずしも広告情報の順位とその掲載位置とが適正に対応していない場合があるという課題があった。出願人は、広告情報のCTRがページレイアウト内での掲載位置の影響により異なってしまうと、広告情報のCTRの計測を精度よく行うことが難しくなってしまうという課題を見出し、本来的には高いCTRを有するはずの広告情報のCTR値が、低く見積もられてしまい、その広告情報にとって不利益となってしまうとの不都合を解決するために、ページレイアウト内での掲載位置による影響を補正し、広告情報自体が本来的に有するCTRを高精度に計測する新たな方策を提案するに至った。
本発明は、上記の事項に鑑みてなされたもので、広告情報等の配信情報のCTR(クリック率)を、配信先における表示画面中の配置位置に応じて補正することのできる補正装置、補正方法及び補正プログラムを提供することを例示的課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の例示的側面としての補正装置は、所定のページレイアウト内に配置された配信情報が端末の表示画面に表示されたときの所定のページレイアウト内での配信情報の配置位置と、その配置位置における配信情報のクリック率とを取得する第1取得手段と、表示画面に表示された所定のページレイアウト内の特定位置と、所定のページレイアウト内の他の位置との比較における特定位置の注目度の高さを示す注目度指数とを取得する第2取得手段と、配信情報の配置位置に対応する特定位置の注目度指数に基づき、配信情報のクリック率を補正する補正手段と、を有する。
本発明の他の例示的側面としての補正方法は、コンピュータに、所定のページレイアウト内に配置された配信情報が端末の表示画面に表示されたときの所定のページレイアウト内での配信情報の配置位置と、その配置位置における配信情報のクリック率とを取得するステップと、表示画面に表示された所定のページレイアウト内の特定位置と、所定のページレイアウト内の他の位置との比較における特定位置の注目度の高さを示す注目度指数とを取得するステップと、配信情報の配置位置に対応する特定位置の注目度指数に基づき、配信情報のクリック率を補正するステップと、を実行させる。
本発明の更に他の例示的側面としてのプログラムは、コンピュータに、所定のページレイアウト内に配置された配信情報が端末の表示画面に表示されたときの所定のページレイアウト内での配信情報の配置位置と、その配置位置における配信情報のクリック率とを取得する第1取得手段と、表示画面に表示された所定のページレイアウト内の特定位置と、所定のページレイアウト内の他の位置との比較における特定位置の注目度の高さを示す注目度指数とを取得する第2取得手段と、配信情報の配置位置に対応する特定位置の注目度指数に基づき、配信情報のクリック率を補正する補正手段と、して機能させる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴を、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、広告情報等の配信情報のCTR(クリック率)を、配信先における表示画面中の配置位置に応じて補正することができる。
実施形態1に係る補正システムの全体構成図である。 補正装置の内部構成の概略を示すブロック図である。 端末の表示画面にコンテンツ情報が所定のページレイアウトで表示された表示例である。 端末の表示画面に表示された所定のページレイアウトにおける表示位置ごとの注目度の高さ(度合い)の分布を示すグラフである。 ページレイアウト内の各表示位置ごとの注目度指数の縦方向分布を示すグラフである。 第1データベースのデータ構造の概略を示す図である。 第2データベースのデータ構造の概略を示す図である。 第3データベースのデータ構造の概略を示す図である。 実施形態1に係る補正プロセスを説明するためのフローチャートである。 実施形態2に係る広告配信システムの全体構成図である。 広告配信装置の内部構成の概略を示すブロック図である。 端末の表示画面にコンテンツ情報が所定のページレイアウトで表示された表示例である。 端末の表示画面にコンテンツ情報が所定のページレイアウトで表示された表示例である。 実施形態2に係る広告配信プロセスを説明するためのフローチャートである。 第2データベースのデータ構造の概略を示す図である。 第2データベースのデータ構造の概略を示す図である。
実施するための形態
[実施形態1]
以下、実施形態1を、添付図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る補正システムSの全体構成図である。補正システムSは、端末2、コンテンツサーバ4、補正装置6、広告主サーバ8がインターネットWを介して接続されて構成される。
<端末2>
端末2は、ユーザが所有、使用又は管理する端末であり、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等が適用可能である。端末2は、内部に演算処理装置及びメモリを有し、表示画面を備える。端末2は、キーボード等の入力手段を有することが好ましく、キーボードはソフトウェアキーボードであってもよい。端末2は、インターネットWに直接又は間接に接続され、インターネットWを介して、コンテンツサーバ4と通信可能である。
端末2においては、例えば、インターネットブラウザ等のアプリケーションプログラムを用いることにより、インターネットWを介してコンテンツサーバ4より送信され、所定のページレイアウト内に配置された広告情報(配信情報)を表示画面に表示することができるようになっている。
<コンテンツサーバ4>
コンテンツサーバ4は、Webコンテンツ情報(以下、単にコンテンツ情報という。)をユーザに提供するものである。コンテンツ情報としては、例えば、ニュース情報、ブログ情報、インターネットショップ情報等がある。コンテンツサーバ4は、有線又は無線により端末2と情報送受信可能とされ、端末2に向けてのコンテンツ情報を送信可能である。
コンテンツ情報が端末2の表示画面に表示された際には、そのコンテンツ情報のページレイアウト内の一部に広告枠が配置される。広告枠に掲載される広告情報(配信情報)は、図示しない広告配信装置から配信される。
<広告主サーバ8>
広告主サーバ8は、端末2からのリクエストに応じて、端末2に向けて商品等の詳細情報を提供する機能を有する。広告主サーバ8は、内部に広告主サイトを構築するサイトページを有しており、そのサイトページに商品等の詳細情報が掲載されている。
端末2に表示された広告情報がバナー広告であり、そのバナー広告に広告主サーバ8へのリンク情報が埋め込まれていると、端末2でバナー広告をクリック(選択)した場合に、端末2から広告主サーバ8へとリクエスト信号が送信される。そのリクエスト信号に応じて、広告主サーバ8は商品等の詳細情報を掲載したサイトページの情報を端末2に向けて送信する。端末2の表示画面に、広告主サーバ8のサイトページが表示されて、端末2のユーザに商品等の詳細情報が提供される。
<補正装置6>
図2は、補正装置6の内部構成の概略を示すブロック図である。補正装置6は、内部にコンピュータの主要部としてのCPU(演算処理装置)6aとメモリ6bとを有している。メモリ6b内部には、補正プログラムP、第1データベースDB1,第2データベースDB2が格納されている。
この補正プログラムPによって、CPU6aは、第1取得手段P1、第2取得手段P2、第1データベース生成手段P3、第2データベース生成手段P4、補正手段P5として機能する。以下、補正プログラムPによってCPU6aが発揮する各機能について説明する。
<第1取得手段P1>
第1取得手段P1は、所定のページレイアウト内に配置された広告情報が端末2の表示画面に表示されたときの所定のページレイアウト内での広告情報の配置位置と、その配置位置における配信情報のクリック率とを、取得する機能を有する。
図3は、端末2の表示画面にコンテンツ情報4aが所定のページレイアウト4bで表示された表示例である。第1取得手段P1は、端末2の表示画面に所定のページレイアウト4bで表示されたコンテンツ情報4aの中で、広告情報Hがどの表示位置に配置されるかを示す配置位置情報Lを取得する。そして、その配置位置情報Lに対応して、広告情報Hがどの程度クリック(選択)されたかを示すクリック率(CTR)Cを取得する。
配置位置情報Lは、広告情報Hのページレイアウト4b内での表示位置における中央部に対応するXY座標値(XY方向のピクセル値)であってもよい。すなわち、広告情報Hのページレイアウト4b内での表示位置が横方向(X方向)においてx1〜x2、縦方向(Y方向)においてy1〜y2である場合、配置位置情報Lに対応するXY座標値は、x=(x1+x2)/2、y=(y1+y2)/2であってもよい。
また、配置位置情報Lは、広告情報Hのページレイアウト4b内での表示位置における縦方向の中央位置のY座標値(Y方向のピクセル値)であってもよい。すなわち、広告情報Hのページレイアウト4b内での表示位置が縦方向(Y方向)においてy1〜y2である場合、配置位置情報Lは(y1+y2)/2であってもよい(図3参照)。
配置位置情報Lは、広告情報Hの位置を特定する情報であればよく、特に限定されない。上記では、広告情報Hの中央部のXY座標値又は縦方向の中央位置のY座標値を例として説明したが、広告情報Hの左上隅のXY座標値であってもよい。もちろん、右上隅、左下隅、右下隅のいずれのXY座標値であってもよく、縦方向における上部又は下部のY座標値であっても、横方向における右側部又は左側部のX座標値であってもよい。
クリック率Cは、広告情報Hが端末2に配信された回数のうち、広告情報Hがクリックされた回数の割合である。例えば、配信数100回のうちクリック数が10回の場合は、クリック率は10%となる。クリック率Cは、上述のように過去の統計結果を用いて実際に算出される数値であってもよいが、予測モデルを用いた予測CTR(クリック率)であってもよい。予測モデルは、例えば、特定のユーザに対し、特定の時間帯に配信した広告情報がクリックされたか否か等の統計情報に基づき機械学習を行うことにより、生成されたCTRの予測モデルである。その予測CTRに基づき、例えば、ユーザごと、配信の時間帯ごとに、配信した広告情報がクリックされる率(CTR)を予測することができる。その予測モデルに基づいて算出された(予測された)CTRが予測CTRである。
なお、ページレイアウト4b内のピクセルごとにクリック率Cの情報を有していてもよい。すなわち、ユーザが広告情報Hをクリックするごとに、クリック箇所のピクセルのXY座標(ピクセル座標)とクリック回数とを関連付けて集計し、ピクセル座標ごとにクリック率Cを有するように構成してもよい。この場合に、広告情報Hのクリック率Cは広告情報Hの表示位置に対応するピクセル座標の各クリック率Cの合計値であってもよい。
<第2取得手段P2>
第2取得手段P2は、端末2の表示画面に表示された所定のページレイアウト内の特定位置と、所定のページレイアウト内の他の位置との比較における特定位置の注目度の高さを示す注目度指数とを取得する機能を有する。
図4は、端末2の表示画面に表示された所定のページレイアウト4bにおける表示位置ごとの注目度の高さ(度合い)の分布を示すグラフである。図4においては、注目度の高い表示位置(例えば、領域R1)が明るく表示されており、注目度の低い表示位置(例えば、領域R2)が暗く表示されている。全体の傾向として、例えば注目度の高い表示位置はページレイアウト4bの上部近傍であり、注目度の低い表示位置はページレイアウト4bの下部近傍である。
注目度の高さは、注目度指数Fとして数値化することができる。ページレイアウト4b内の特定位置における注目度指数Fは、その特定位置におけるクリック率Cで代替することができる。すなわち、表示内容による影響を除去したその特定位置でのクリック率C、換言すれば、同じ情報を表示した場合の他の位置との比較におけるその特定位置のクリック率C、を注目度指数Fとして概念することができる。
ページレイアウト4b内の各表示位置、すなわち各ピクセル座標は、各々注目度指数F(クリック率C、すなわち、そのピクセル座標位置のクリックされ易さ)を有している。ページレイアウト4b内での広告情報Hの表示位置のクリック率C、すなわち、図3における広告枠Zの位置に対応するクリック率Cは、広告枠Z内に含まれるピクセル座標の各々のクリック率Cの合計値である。したがって、広告枠Zの面積に応じて、その広告枠Zに対応するクリック率Cの指標値が変化する。一般的に、広告枠Zの面積が大きくなれば、広告枠Zに対応するクリック率Cも大きくなり、広告枠Zの面積が小さくなれば、広告枠Zに対応するクリック率Cも小さくなる。
広告枠Zの位置に対応するクリック率Cは、上述のようにピクセル座標の各々のクリック率Cの合計値として把握してもよいし、ページレイアウト4b上での配置位置の割合として把握してもよい。例えば、図4に示す例において、ページレイアウト4bの領域R1(例えば、上部から10%の高さの範囲)は、高いクリック率(例えば、0.5)であり、領域R2(例えば、下部から10%の高さの範囲)は、低いクリック率(例えば、0.1)であり、領域R1と領域R2との間の領域(例えば、中央付近の80%の高さの範囲)は中間的なクリック率(例えば、0.3)であるとして把握してもよい。
なお、注目度指数Fは、ページレイアウト4b内での左右位置によっても異なるが、図4に示すように、全体として、左右方向(横方向)による影響よりも上下方向(縦方向)による影響が大きい場合がある。したがって、ページレイアウト4b内の各表示位置ごとの注目度指数Fの縦方向分布を、注目度指数Fの左右方向に沿った平均値として把握することができる。図5は、ページレイアウト4b内の各表示位置ごとの注目度指数Fの縦方向分布を示すグラフである。図5においては、縦軸を注目度指数F(すなわち、クリック率C)の左右方向における平均値とし、横軸をページレイアウト4b内での縦方向位置(ページ深さ)としている。ページ深さは、ページレイアウト4bにおける最上部を0とし、表示画面中のページレイアウト4bの最下部を100%としている。
<第1データベース生成手段P3>
第1データベース生成手段P3は、第1取得手段P1で取得した広告情報Hの配置位置と、その配置位置における広告情報Hのクリック率とをデータベース化して、第1データベースDBを生成する機能を有する。
図6は、第1データベースDB1のデータ構造の概略を示す図である。第1データベースDB1は、広告情報Hごとに、配置位置情報Lとクリック率Cとが相互に関連付けられて構築されている。例えば、広告情報H1をL1の配置位置に表示したときのクリック率がC11である。広告情報H1をL2の配置位置に表示したときのクリック率がC12である。広告情報H2をL1の配置位置に表示したときのクリック率がC21である。
広告情報Hを配信するごとに、その配置位置情報Lとその配置位置におけるクリック率Cを第1取得手段P1が取得し、第1データベースDB1に格納する。第1データベースDB1は、情報の取得数が増加するほどその情報の精度が向上する。特定の広告情報Hがページレイアウト4b内のどの配置位置に表示されたときにどの程度のクリック率Cとなるかの情報を高精度に蓄積する。また、ページレイアウト4b内の特定の配置位置Lに複数の広告情報が表示されたときに、どの広告情報のクリック率Cがどの程度となるかの情報を高精度に蓄積する。
<第2データベース生成手段P4>
第2データベース生成手段P4は、第2取得手段P2で取得したページレイアウト4b内の特定位置とその特定位置の注目度指数とをデータベース化して第2データベースDB2を生成する機能を有する。
図7は、補正第2データベースDB2のデータ構造の概略を示す図である。補正第2データベースDB2は、ページレイアウト4b内の特定位置Mとその特定位置Mにおける注目度指数Fとが相互に関連付けられて構築されている。特定位置Mは、例えば、ページレイアウト4b内におけるXY座標である。注目度指数Fは、例えば、特定位置Mにおけるクリック率Cである。
したがって、第2データベースDB2は、図4に示すグラフの各表示位置のXY座標を特定位置Mとし、各表示位置における明るさの度合い(注目度の高さ)を注目度指数F(クリック率C)で表したものであってもよい。また、ページレイアウト4b内の左右方向の要因を考慮せず、縦方向の要因のみを考慮する場合は、図5に示すグラフの横軸(特定位置のY座標に相当)を特定位置Mとし、縦軸を注目度指数Fとしてもよい。
なお、第2データベースDB2は、データベース作成用の特定情報をページレイアウト4b内の各位置に表示し、その表示位置ごとのクリック率Cを計測することにより、データ蓄積して生成してもよい。また、データベース作成用の特定情報を準備しない場合は、特定の広告情報H(例えば、広告情報H1)のページレイアウト4b内での複数の配置位置Lと各配置位置ごとのクリック率Cとの関係をもって、第2データベースDB2としてもよい。すなわち、第1データベースDB1内の特定の広告情報H1のデータを第2データベースDB2のデータとして代用することができる。
<補正手段P5>
補正手段P5は、広告情報Hの配置位置Lに対応する特定位置Mの注目度指数Fに基づき、広告情報Hのクリック率Cを補正する機能を有する。具体的には、特定の広告情報Hに関し、第1取得手段P1で取得した配置位置Lに対応する特定位置Mとその特定位置Mの注目度指数Fとを第2データベースDB2に基づき抽出する。この特定位置Mの注目度指数Fが他の位置の注目度指数Fとの相対比較において高い場合や低い場合に、補正手段P5は、各々の状況に応じて広告情報Hの配信位置Lにおけるクリック率Cを補正する。
例えば、広告情報H1の配置位置L2と特定位置M2とが対応する場合において、特定位置M2に対応する注目度指数F2が他の位置M(M1,M3等)に対応する注目度指数F(F1,F3等)より低い注目度を示す場合、広告情報H1の配置位置L2に対応するクリック率C12を高くする補正を行う。これにより、配置位置L2の要因で広告情報H1のクリック率C12が低くなっている状況を改善し、広告情報H1のクリック率C12を適正な値(配置位置による影響を低減した値)に補正することができる。
広告情報H1の配置位置L3と特定位置M3とが対応する場合において、特定位置M3に対応する注目度指数F3が他の位置M(M1,M2等)に対応する注目度指数F(F1,F2等)より高い注目度を示す場合、広告情報H1の配置位置L3に対応するクリック率C13を低くする補正を行う。これにより、配置位置L3の要因で広告情報H1のクリック率C13が高くなっている状況を改善し、広告情報H1のクリック率C13を適正な値(配置位置による影響を低減した値)に補正することができる。
なお、ここで、特定位置M2との比較における他の位置の注目度指数は、第2データベースDB2内の特定位置M2以外のすべての特定位置Mの注目度指数の平均であってもよいし、特定位置M2を含むすべての特定位置Mの注目度指数であってもよい。この「他の位置の注目度指数」は何らかの相対比較の基準であればよく、特段どの位置の注目度指数であるかを限定しない。
例えば、補正手段P5による補正プロセスの具体例としては、以下のものを例示することができる。広告情報H1の配置位置L2におけるクリック率C12、広告情報H1の配置位置L3におけるクリック率C13、広告情報H2の配置位置L2におけるクリック率C22を補正する場合について説明する。第2データベースDB2内のすべての特定位置Mの注目度指数Fの平均値が相対値として仮に100であり、配置位置L2に対応する特定位置M2の注目度指数F2が80であり、配置位置L3に対応する特定位置M3の注目度指数F3が200であるとする。
広告情報H1やH2の配置位置L2におけるクリック率C12,C22は、全体の注目度に比較して、配置位置要因で80%となっている。したがって、クリック率C12,C22について、補正手段P5は補正係数1.25を乗ずる。広告情報H1の配置位置L3におけるクリック率C13は、全体の注目度に比較して、配置位置要因で200%となっている。したがって、クリック率C13について、補正手段P5は補正係数0.5を乗ずる。このように、補正手段P5は、他の位置の注目度指数との相対比較において、比率に応じた補正を行ってもよい。
補正プログラムPによってCPU6aが発揮する機能としての第3データベース生成手段(図示せず)によって、第3データベースDB3が生成され(図8参照)、補正後の各クリック率C12,C13,C22が広告情報H(H1〜H3)、配置位置L(L1〜L3)に関連付けられて格納されてもよい。
<補正プロセス>
次に、この補正装置6による補正プロセスについて、図9のフローチャートを用いて説明する。
端末2の表示画面に表示されたページレイアウト4b内の特定位置Mとその特定位置Mにおける注目度指数Fとを補正装置6が取得する(S1)。補正装置6は、ページレイアウト4b内のあらゆる位置についての注目度指数Fを取得してデータを蓄積し、第2データベースDB2を生成する(S2)。
広告情報Hが端末2に配信された場合に、端末2の表示画面に表示されたページレイアウト4b内での広告情報Hの配置位置Lとその配置位置Lにおける広告情報Hのクリック率Cとを補正装置6が取得する(S3)。補正装置6は、取得した配置位置Lとクリック率Cとを広告情報Hに対応付けて第1データベースDB1を生成する(S4)。補正装置6は、配置位置Lに対応する特定位置Mの注目度指数Fを抽出する(S5)。配置位置Lに対応する特定位置Mの注目度指数Fが他の位置の注目度指数Fより低い場合は(S6)、クリック率Cを高くする補正を実行する(S7)。配置位置Lに対応する特定位置Mの注目度指数Fが他の位置の注目度指数Fより高い場合は(S8)、クリック率Cを低くする補正を実行する(S9)。
なお、本実施形態1においては、ページレイアウト4b内に複数の広告枠Zが配置され、各広告枠Zに対して各々広告情報Hが配信される例について説明している。例えば、広告情報がバナー画像である場合に、1つの広告枠Zに対して1つのバナー画像が配信される場合がある。しかしながら、1つの広告枠Zに対し、複数の広告情報が配信されてももちろんよい。例えば、リンクが貼られたテキスト情報を主とする広告情報(テキスト広告)が、1つの広告枠Zに対して複数配信されてもよい。この場合において、各広告情報の配置位置は、1つの広告枠Z内でのテキスト広告の各々の表示位置となる。
補正装置6は、補正手段P5による補正結果に基づき、ページレイアウト4bを所定の評価基準に従って段階評価する評価手段を有してもよい。この評価手段は、補正プログラムPによりCPU6aが発揮する機能である。評価手段は、広告情報Hの配信位置Lにおけるクリック率Cをどの程度補正したかに応じて、ページレイアウト4bを段階評価する。
所定の評価基準は、メモリ6b内に格納されている。所定の評価基準は、2段階評価の評価基準であってもよいし、それ以上の複数段階の評価基準であってもよい。所定の評価基準は、例えば、補正係数に基づくものである。補正係数は、例えば「1」であり、評価手段は、広告情報に関する補正係数が補正係数未満の場合に、そのページレイアウト4bを段階1(広告情報が注目され易いレイアウト=良いレイアウト)と評価し、補正係数以上の場合に、そのページレイアウト4bを段階2(広告情報が注目され難いレイアウト=悪いレイアウト)と評価する2段階評価を行ってもよい。
なお、補正手段P5による補正結果に基づきページレイアウト4bを評価することは、広告情報Hの配置位置Lに対応する注目度指数Fに基づきページレイアウト4bを評価することと略同義である。
補正装置6は、評価手段によるページレイアウト4bの評価結果を、コンテンツ情報4aを提供するコンテンツサーバ4に向けて送信する送信手段を有してもよい。この送信手段は、補正プログラムPによりCPU6aが発揮する機能である。送信手段によりコンテンツサーバ4に向けてページレイアウト4bの評価結果を送信することにより、コンテンツサーバ4側でもページレイアウト4bにおける広告情報の配置が、広告情報にとって注目され易い配置になっているか注目され難い配置になっているかを把握することができる。例えば、「いいね!」ボタンの近くに広告情報を配置した場合に、そのページレイアウト4bの評価が向上すれば、「いいね!」ボタンの近くは広告情報が注目され易い配置位置であることをコンテンツサーバ4側でも認識することができる。コンテンツサーバ4側でも、広告情報の配置位置を改善して、より一層の広告効果の向上を図ることができる。
[実施形態2]
以下、実施形態2について、図面を用いて説明する。実施形態2において、実施形態1と同様の構成については、同様の符号を付し、その説明を省略する。図10は、実施形態2に係る広告配信システムS2の全体構成図である。広告配信システムS2は、端末2、コンテンツサーバ4、補正装置6、広告主サーバ8、広告配信装置(情報配信装置)20が、インターネットWを介して情報送受信可能に接続されて構成されている。
実施形態2において、端末2、コンテンツサーバ4、補正装置6、広告主サーバ8の構成及び機能については、実施形態1で説明したものと略同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
<広告配信装置20>
図11は、広告配信装置20の内部構成の概略を示すブロック図である。広告配信装置20は、内部にコンピュータの主要部としてのCPU(演算処理装置)20aとメモリ20bとを有している。メモリ20bの内部には、広告配信プログラムP20、広告情報データベースDB4が格納されている。広告情報データベースDB4は、広告配信装置20とは別の装置内に格納されていてももちろんよい。
広告配信プログラムP20によって、CPU20aは、配置位置取得手段P21、注目度指数抽出手段P22、配置位置順位付け手段P23、広告情報順位付け手段(配信情報順位付け手段)P24、配信手段P25として機能する。以下、広告配信プログラムP20によってCPU20aが発揮する各機能について説明する。
<配置位置取得手段P21>
配置位置取得手段P21は、広告情報Hを表示する端末2の表示画面における複数の広告情報Hの配置位置Lを取得する機能を有する。具体的には、端末2がコンテンツサーバ4にアクセスすると、コンテンツサーバ4からコンテンツ情報4aの表示画面上でのページレイアウト4bに関する情報が広告配信装置20へと送信される。そのページレイアウト4bの情報を配置位置取得手段P21が取得する。
ページレイアウト4bの情報には、ページ内のどの位置に広告枠が配置されているかについての情報が含まれる。すなわち、広告情報Hを配信してページレイアウト4b内に配置する際の配置位置Lの情報が含まれる。その配置位置Lの情報は、各広告枠の縦方向における中央部の位置情報であってもよい。
<注目度指数抽出手段P22>
注目度指数抽出手段P22は、端末2の表示画面上の特定位置Mと、その特定位置Mの注目度指数Fとを取得したことに基づき、複数の配置位置Lの注目度指数Fを各々抽出する機能を有する。ここで、特定位置Mは、端末2の表示画面上のある1点を指すのではなく、表示画面上の任意の点であり、望ましくはあらゆる点である。表示画面上の特定位置Mとそれに対応する注目度指数Fとの関係は、補正装置6内の第2データベースDB2に格納されている。したがって、注目度指数抽出手段P22は、補正装置6から特定情報Mと対応する注目度指数Fとを取得してもよい。
注目度指数抽出手段P22は、取得した特定位置Mと広告情報Hの配置位置Lとを照合し、広告情報Hの配置位置Lに対応する特定位置Mを特定する。そして、特定された特定位置Mに対応する注目度指数Fを抽出する。これにより、広告情報Hの配置位置L、すなわちページレイアウト4b内での広告枠の位置が、他の位置との相対比較においてユーザによってどの程度注目されるかについての指標を得ることができる。ページレイアウト4b内での広告情報Hの配置位置Lが複数である場合には、注目度指数抽出手段P22は、各々に対応する複数の注目度指数Fを抽出する。
<配置位置順位付け手段P23>
配置位置順位付け手段P23は、注目度指数抽出手段P22により抽出された複数の注目度指数Fに基づき、複数の配置位置Lの順位付けを行う機能を有する。例えば、図12Aに示すように、ページレイアウト4b内に、1つの広告枠Zが配置され、その広告枠Z内に上から順にテキスト広告を表示する表示エリアZ1,Z2,Z3が配置されている場合、注目度指数Fを考慮しない従来の順位付けでは、表示エリアZ1,Z2,Z3の順位付けを予め設定する必要がある。通常、上から順に第1位、第2位、第3位と設定することが多い。
配信すべきテキスト広告としての広告情報H(H1〜H3)の順位付けが、広告情報H1が第1位、広告情報H2が第2位、広告情報H3が第3位である場合に、広告情報H1が表示エリアZ1に、広告情報H2が表示エリアZ2に、広告情報H3が表示エリアZ3に配信される。
この実施形態2の配置位置順位付け手段P23は、表示エリアZ1〜Z3の順位付けを各表示エリアの注目度指数Fに基づいて自動的に行う。すなわち、表示エリアZ2の注目度指数F2が最も注目度が高く、表示エリアZ1の注目度指数F1が次に注目度が高く、表示エリアZ3の注目度指数F3が最も注目度が低い場合、表示エリアZ2が第1位、表示エリアZ1が第2位、表示エリアZ3が第3位となる。この表示エリアZ1〜Z3の順位付けに応じて、図12Bに示すように、広告情報H1を最も注目度の高い表示エリアZ2に、広告情報H2を次に注目度の高い表示エリアZ1に、広告情報H3を最も注目度の低い表示エリアZ3に配信することができる。
<広告情報順位付け手段P24>
広告情報順位付け手段P24は、複数の広告情報H(H1〜H3)について所定の順位付けプロセスに基づき順位付けを行う機能を有する。この広告情報Hの順位付けプロセスについては、広告情報Hごとのクリック率Cや広告単価に基づいて行われてもよいが、公知の技術を適用可能であるので、詳細な説明は省略する。また、広告情報Hが掲載されるコンテンツ情報4aのジャンルや配信先の端末2のユーザの行動履歴に基づいて、広告情報Hの順位付けが行われてもよい。これについては、後述する。
広告情報順位付け手段P24の機能に基づき、複数の広告情報H1〜H3が順位付けされる。本実施形態2では、広告情報H1が第1位、広告情報H2が第2位、広告情報H3が第3位に順位付けされる。
<配信手段P25>
配信手段P25は、複数の広告情報Hの順位と複数の配置位置Lの順位とに基づき、複数の広告配信Hを配信する機能を有する。ここで、複数の広告情報Hは、広告情報H1〜H3である。複数の配置位置Lは、広告情報H1〜H3を配信するページレイアウト4b内の配置位置L1〜L3であり、本実施形態2では、広告枠Z1〜Z3の配置位置である。
配信手段P25は、配置位置L1〜L3の注目度指数F1〜F3に基づき、広告情報H1を表示エリアZ2に、広告情報H2を表示エリアZ1に、広告情報H3を表示エリアZ3に掲載するように、広告情報H1〜H3を配信する。広告情報H1〜H3の配信先は、最終的には端末2である。端末2に向けて直接広告情報H1〜H3を配信することも可能であるし、コンテンツサーバ4に向けて広告情報H1〜H3を配信し、コンテンツサーバ4からコンテンツ情報4aと共に広告情報H1〜H3が端末2に向けて配信されてもよい。
次に、広告配信プロセスについて、図13のフローチャートを用いて説明する。
端末2がコンテンツサーバ4にアクセスすると(S21)、コンテンツサーバ4からページレイアウト4bが広告配信装置20へと送信され、広告配信装置20がページレイアウト4b内の広告情報Hの配置位置L(L1〜L3)(表示エリアZ1〜Z3の位置)を取得する(S22)。広告配信装置20は、ページレイアウト4bの特定位置Mとその注目度指数Fとの関係に基づき、取得した配置位置L(L1〜L3)に対応する位置の注目度指数F(F1〜F3)を抽出する(S23)。
広告配信装置20は、配置位置L(L1〜L3)の注目度指数F(F1〜F3)に基づき、配置位置L(L1〜L3)の順位付けを行う(S24)。広告配信装置20は、配信すべき広告情報H(H1〜H3)に対し所定のプロセスに基づく順位付けを行う(S25)。広告配信装置20は、配置位置L(L1〜L3)の順位と広告情報H(H1〜H3)の順位とに基づき、広告情報H1を表示エリアZ2に、広告情報H2を表示エリアZ1に、広告情報H3を表示エリアZ3に掲載するように、広告情報を配信する(S26)。
[変形例1]
上記実施形態2においては、コンテンツ情報4aのジャンルを考慮していないが、コンテンツ情報4aのジャンル別に配置位置の順位付けを行なってもよい。ここで、コンテンツ情報4aのジャンル別とは、例えば、コンテンツ情報4aのカテゴリ別、ドメイン名別、ページレイアウトの類似性別を意味する。
カテゴリ別とは、例えば、ブログサイト、ショッピングサイト、ニュースサイト、等のサイトページの種類別を意味する。ドメイン名別とは、例えば、コンテンツサーバ4のドメイン名が一致又は共通するものを同じジャンルとして、ドメインが異なるものを別ジャンルとすることを意味する。ページレイアウトの類似性別とは、例えば、ページレイアウトが類似するサイトページ同士を同じジャンルとし、ページレイアウトが大きく異なるサイトページを異なるジャンルとすることを意味する。類似性は、所定の基準に基づいて判断され、例えば、1ページに配置される広告枠の数に基づいて類似性が判断されてもよいし、サイトページの色彩やデザインに基づいて類似性が判断されてもよい。
この場合、広告配信装置20のコンテンツ取得手段が、広告情報Hの掲載先であるコンテンツサーバ4のコンテンツ情報4aを取得すると、広告配信装置20は、まずジャンル別判定手段により、コンテンツ情報4aのジャンルを判定する。補正装置6内には、特定位置Mとその注目度指数Fとの関係を示す第2データベースDB2が、ジャンル別に複数格納されている。広告配信装置20は、ジャンル別判定手段により判定されたコンテンツ情報4aのジャンルに基づき、同じジャンルの第2データベースDB2から注目度指数Fを抽出する。
[変形例2]
広告情報順位付け手段P24が複数の広告情報Hの順位付けを行う場合に、2種類の順位付けプロセスに基づき順位付けを行ってもよい。例えば、第1順位付けプロセスは、広告情報Hの掲載先であるコンテンツ情報4aの情報に応じた順位付けであってもよい。第2順位付けプロセスは、端末2のユーザの行動履歴に応じた順位付けであってもよい。
この第1順位付けプロセスは、広告配信装置20のコンテンツ取得手段がコンテンツ情報4aを取得することにより実現される。すなわち、これから広告情報Hを配信する配信先のコンテンツ情報4aの内容を配信前に取得しておき、そのコンテンツ情報4aの内容に応じて、広告効果が高いと推測される広告情報Hを高い順位に順位付けする。
また、第2順位付けプロセスは、広告情報Hの配信先である端末2のユーザの、過去のサイト閲覧履歴、商品購入履歴、住所や年齢等の属性情報に基づき、端末2のユーザに対して広告効果が高いと推測される広告情報Hを高い順位に順位付けするものである。広告配信装置20の属性情報取得手段は、端末2からクッキー情報等の属性情報を取得したり、インターネットWに接続される他の装置から端末2のユーザに関連する登録情報等を取得することにより、ユーザの属性情報を得る。
第1順位付けプロセスと第2順位付けプロセスとは、広告情報Hの順位付けのロジックが異なるプロセスであるが、配信する広告情報Hはいずれも共通である。つまり、共通する複数の広告情報Hの中から第1順位付けプロセスに基づき複数の広告情報Hを順位付けし、また、第2順位付けプロセスに基づき複数の広告情報Hを順位付けする。
第1順位付けプロセスによる順位に基づき高い順位の広告情報を配信してもよいし、第2順位付けプロセスによる順位に基づき高い順位の広告情報を配信してもよいし、第1順位付けプロセスによる順位付けと第2順位付けプロセスによる順位付けとの両方の順位に基づき高い順位の広告情報を配信してもよい。
いずれのプロセスに基づき順位付けされた場合であっても、ページレイアウト4b内に広告情報が表示された場合の見た目に違いがなく、ユーザは、Webコンテンツ情報4aを見たときに、そのページレイアウト4b内に表示された広告情報が、第1順位付けプロセスに基づく順位付けにより配信されたものか、第2順位付けプロセスに基づく順位付けにより配信されたものか、第1順位付けプロセスと第2順位付けプロセスとの両方のプロセスに基づく順位付けにより配信されたものかの区別はできない。
ここで、補正装置6が第1順位付けプロセスに基づく第2データベースDB21(図14A)と第2順位付けプロセスに基づく第2データベースDB22(図14B)とを有していれば、より広告効果の高い広告情報Hの配信が実現する。
補正装置6は、第1順位付けプロセスに基づいて広告情報Hを配信したときの表示画面における特定位置Mとその注目度指数Fとの関係を第2データベースDB21として格納し、第2順位付けプロセスに基づいて広告情報Hを配信したときの表示画面における特定位置Mとその注目度指数Fとの関係を第2データベースDB22として格納している。
第2データベースDB21に基づく表示エリアZ1〜Z3の順位と第2データベースDB22に基づく表示エリアZ1〜Z3の順位とが異なる場合に、それらを適切な係数で重み付けすることにより、表示エリアZ1〜Z3の順位付けを更に調整してもよい。例えば、第1順位付けプロセスに基づく表示エリアZ1のクリック率Cの指標値が0.2であり、第2順位付けプロセスに基づく同じ表示エリアZ1のクリック率Cの指標値が0.3である場合には、表示エリアZ1の順位を、第2データベースDB21に基づく順位を60%、第2データベースDB22に基づく順位を40%の重み付け比率として決定してもよい。第2データベースDB21に基づく順位の重み付けを60%、第2データベースDB22に基づく順位の重み付けを40%とした場合には、例えば、表示エリアZ1内に5つの広告情報を表示する場合に、第1順位付けプロセスにより高い順位とされた広告情報を3つ表示し、第2順位付けプロセスにより高い順位とされた広告情報を2つ表示してもよい。また、例えば、表示エリアZ1内に広告情報を5回表示する場合に、第1順位付けプロセスにより高い順位とされた広告情報を3回表示し、第2順位付けプロセスにより高い順位とされた広告情報を2回表示してもよい。重み付けによる第1順位付けプロセスによる広告配信と第2順位付けプロセスによる広告配信の配信個数又は配信回数の割合の調整は、配信先としての1つの端末2への広告配信で完結させる必要はない。結果的に、全体としての広告配信において、各々の表示エリアのインプレッションの割合が60%:40%となればよい。
表示エリアZ2の順位を、第2データベースDB21に基づく順位を30%、第2データベースDB22に基づく順位を70%の重み付け比率として決定してもよい。表示エリアZ3の順位を、第2データベースDB21に基づく順位を20%、第2データベースDB22に基づく順位を80%の重み付け比率として決定してももちろんよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
本発明は、以下の趣旨をも含む。
補正装置は、所定のページレイアウト内に配置された配信情報が端末の表示画面に表示されたときの所定のページレイアウト内での配信情報の配置位置と、その配置位置における配信情報のクリック率とを取得する第1取得手段と、表示画面に表示された所定のページレイアウト内の特定位置と、所定のページレイアウト内の他の位置との比較における特定位置の注目度の高さを示す注目度指数とを取得する第2取得手段と、配信情報の配置位置に対応する特定位置の注目度指数に基づき、配信情報のクリック率を補正する補正手段と、を有する。
第2取得手段は、所定ページレイアウト内の特定位置の注目度指数を取得し、補正手段は、特定位置の注目度指数に基づいて配信情報のクリック率を補正するので、配信情報のクリック率から、ページレイアウトに起因するバイアス分を除去することができる。そのため、表示位置による影響を排除した補正後のクリック率を得ることができ、配信情報のクリック率の精度を高めることができる。
補正手段は、配信情報の配置位置に対応する特定位置の注目度指数が、他の位置の注目度指数よりも低い注目度を示す場合に、配信情報のクリック率を高くする補正をしてもよい。
特定位置の注目度指数が、他の位置の注目度指数より低い注目度指数を示す場合、特定位置に対応する配信情報のクリック率は、ページレイアウトに起因して見かけ上低い値となっていると判断することができる。そのクリック率を高くすることにより、ページレアウトに起因するバイアスを除去して精度の高いクリック率を得ることができる。
補正手段は、配信情報の配置位置に対応する特定位置の注目度指数が、他の位置の注目度指数より高い注目度を示す場合に、配信情報のクリック率を低くする補正をしてもよい。
特定位置の注目度指数が、他の位置の注目度指数より高い注目度指数を示す場合、特定位置に対応する配信情報のクリック率は、ページレイアウトに起因して見かけ上高い値となっていると判断することができる。そのクリック率を低くすることにより、ページレアウトに起因するバイアスを除去して精度の高いクリック率を得ることができる。
補正手段による補正結果に基づき、所定のページレイアウトを所定の評価基準に従って段階評価する評価手段と、評価手段による所定のページレイアウトの評価結果を、所定のページレイアウトでWebコンテンツ情報を提供するコンテンツサーバに向けて送信する送信手段と、を更に有してもよい。
所定のページレイアウトのレイアウトデザインを、広告情報の配信に際して好ましいレイアウトであるか、好ましくないレイアウトであるかについて、段階評価することができる。例えば、良いレイアウトか悪いレイアウトかの2段階評価であってもよいし、それ以上の複数段階評価であってもよい。その段階評価の評価結果をコンテンツサーバに向けて送信することにより、コンテンツサーバ側でも自身の提供するWebコンテンツ情報のレイアウトの良し悪しを把握することができる。
補正装置は、第1取得手段で取得した配置位置と、その配置位置における配信情報のクリック率と、をデータベース化する第1データベース生成手段を有してもよい。第2取得手段で取得した所定のページレイアウト内の特定位置と、注目度指数と、をデータベース化する第2データベース生成手段を有してもよい。
第1取得手段により取得した配置位置とクリック率とをデータベース化したり、第2取得手段により取得した特定位置と注目度指数とをデータベース化したりすることにより、データを蓄積することができ、クリック率の補正において一層高精度化(バラつきの低減)を図ることができる。なお、データベース化により、補正手段による補正演算プロセスやデータの管理も簡便となり、演算処理負荷の低減に寄与する。
配置位置は、ページレイアウトの縦方向における配置位置であり、特定位置は、ページレイアウトの縦方向における特定位置であり、他の位置は、ページレイアウトの縦方向における他の位置であってもよい。注目度指数がページレイアウトにおける横方向であまり変化せず、縦方向で大きく変化する場合には、このように構成することで、補正の精度を殆ど劣化させることなく、演算処理負荷を低減することができる。
補正方法は、コンピュータに、所定のページレイアウト内に配置された配信情報が端末の表示画面に表示されたときの所定のページレイアウト内での配信情報の配置位置と、その配置位置における配信情報のクリック率とを取得するステップと、表示画面に表示された所定のページレイアウト内の特定位置と、所定のページレイアウト内の他の位置との比較における特定位置の注目度の高さを示す注目度指数とを取得するステップと、配信情報の配置位置に対応する特定位置の注目度指数に基づき、配信情報のクリック率を補正するステップと、を実行させる。
配信情報のクリック率から、ページレイアウトに起因するバイアス分を除去することができる。そのため、表示位置による影響を排除した補正後のクリック率を得ることができ、配信情報のクリック率の精度を高めることができる。
補正プログラムは、コンピュータを、所定のページレイアウト内に配置された配信情報が端末の表示画面に表示されたときの所定のページレイアウト内での配信情報の配置位置と、その配置位置における配信情報のクリック率とを取得する第1取得手段、表示画面に表示された所定のページレイアウト内の特定位置と、所定のページレイアウト内の他の位置との比較における特定位置の注目度の高さを示す注目度指数とを取得する第2取得手段、及び、配信情報の配置位置に対応する特定位置の注目度指数に基づき、配信情報のクリック率を補正する補正手段、として機能させる。
第2取得手段は、所定ページレイアウト内の特定位置の注目度指数を取得し、補正手段は、特定位置の注目度指数に基づいて配信情報のクリック率を補正するので、配信情報のクリック率から、ページレイアウトに起因するバイアス分を除去することができる。そのため、表示位置による影響を排除した補正後のクリック率を得ることができ、配信情報のクリック率の精度を高めることができる。
クリック率(CTR):C,C11〜C13,C21〜C23,C31〜C33
第1データベース:DB1
第2データベース:DB2,DB21,DB22
第3データベース:DB3
広告情報データベース:DB4
注目度指数:F,F1〜F3
広告情報:H,H1〜H3
配置位置情報:L,L1〜L3
第1取得手段:P1
第2取得手段:P2
第1データベース生成手段:P3
第2データベース生成手段:P4
補正手段:P5
領域:R1,R2
補正システム:S
広告配信システム:S2
インターネット:W
広告枠:Z
表示エリア:Z1〜Z3
端末:2
コンテンツサーバ:4
コンテンツ情報(Webコンテンツ情報):4a
ページレイアウト:4b
補正装置(コンピュータ):6
CPU(コンピュータの主要部):6a
メモリ:6b
広告主サーバ:8
広告配信装置(情報配信装置):20
CPU(演算処理装置):20a
メモリ:20b
広告配信プログラム:P20
配置位置取得手段:P21
注目度指数抽出手段:P22
配置位置順位付け手段:P23
広告情報順位付け手段(配信情報順位付け手段):P24
配信手段:P25

Claims (9)

  1. 所定のページレイアウト内に配置された配信情報が端末の表示画面に表示されたときの前記所定のページレイアウト内での前記配信情報の配置位置と、その配置位置における前記配信情報のクリック率とを取得する第1取得手段と、
    前記表示画面に表示された前記所定のページレイアウト内の特定位置と、前記所定のページレイアウト内の他の位置との比較における前記特定位置の注目度の高さを示す注目度指数とを取得する第2取得手段と、
    前記配信情報の配置位置に対応する特定位置の前記注目度指数に基づき、前記配信情報のクリック率を補正する補正手段と、を有する補正装置。
  2. 前記補正手段は、前記配信情報の配置位置に対応する特定位置の前記注目度指数が、他の位置の注目度指数よりも低い注目度を示す場合に、前記配信情報のクリック率を高くする補正をする、請求項1記載の補正装置。
  3. 前記補正手段は、前記配信情報の配置位置に対応する特定位置の前記注目度指数が、他の位置の注目度指数より高い注目度を示す場合に、前記配信情報のクリック率を低くする補正をする、請求項1又は請求項2に記載の補正装置。
  4. 前記補正手段による補正結果に基づき、前記所定のページレイアウトを所定の評価基準に従って段階評価する評価手段と、
    前記評価手段による前記所定のページレイアウトの評価結果を、前記所定のページレイアウトでWebコンテンツ情報を提供するコンテンツサーバに向けて送信する送信手段と、を更に有する、請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の補正装置。
  5. 前記第1取得手段で取得した前記配置位置と、その配置位置における前記配信情報のクリック率とをデータベース化する第1データベース生成手段、を更に有する請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の補正装置。
  6. 前記第2取得手段で取得した前記所定のページレイアウト内の前記特定位置と、前記注目度指数とをデータベース化する第2データベース生成手段、を更に有する請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の補正装置。
  7. 前記配置位置は、前記ページレイアウトの縦方向における配置位置であり、
    前記特定位置は、前記ページレイアウトの縦方向における特定位置であり、
    前記他の位置は、前記ページレイアウトの縦方向における他の位置である、請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の補正装置。
  8. コンピュータに、
    所定のページレイアウト内に配置された配信情報が端末の表示画面に表示されたときの前記所定のページレイアウト内での前記配信情報の配置位置と、その配置位置における前記配信情報のクリック率とを取得するステップと、
    前記表示画面に表示された前記所定のページレイアウト内の特定位置と、前記所定のページレイアウト内の他の位置との比較における前記特定位置の注目度の高さを示す注目度指数とを取得するステップと、
    前記配信情報の配置位置に対応する特定位置の前記注目度指数に基づき、前記配信情報のクリック率を補正するステップと、
    を実行させる補正方法。
  9. コンピュータを、
    所定のページレイアウト内に配置された配信情報が端末の表示画面に表示されたときの前記所定のページレイアウト内での前記配信情報の配置位置と、その配置位置における前記配信情報のクリック率とを取得する第1取得手段、
    前記表示画面に表示された前記所定のページレイアウト内の特定位置と、前記所定のページレイアウト内の他の位置との比較における前記特定位置の注目度の高さを示す注目度指数とを取得する第2取得手段、及び、
    前記配信情報の配置位置に対応する特定位置の前記注目度指数に基づき、前記配信情報のクリック率を補正する補正手段、
    として機能させる補正プログラム。
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