JP5682041B2 - 自己安定型垂直軸風車と浮体式洋上風力発電システムと浮力構造システム - Google Patents

自己安定型垂直軸風車と浮体式洋上風力発電システムと浮力構造システム Download PDF

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Description

本発明は風力発電に係り、特に自己安定型垂直軸風車を設置した、水深のある洋上で使用される浮体式洋上風力発電に関する。
近年、石油資源の枯渇及び地球温暖化対策の一環として石油や石炭を使用しない発電が注目を集めている。
特に、昨年の東日本大震災に伴う福島原子力発電所の大事故以来、原子力や石油、石炭以外の再生可能エネルギーへの注目が非常に高まっている。
その中でも、太陽光発電や風力発電が重要な役目を担おうとしている。
太陽光発電に関しては、各家庭の屋根等に設置する小規模発電の場合は屋根のスペースを有効に活用出来るのでメリットが有る。しかし、大規模太陽光発電の場合は、大きな面積の太陽光パネルを設置する必要があるが、この場合はその代わりに森林や畑等の緑地を潰す事になり、地球温暖化対策の観点からは逆行する事になり、好ましくない。つまり、太陽光発電の場合には、例えば100のエネルギーを得ようとすれば100に相当する緑地が無くなる事になる。例え、その土地が現在遊休状態であっても、近い将来くるであろう全地球上の人口爆発に伴う食糧危機の場合には、それらの土地は直ぐ食糧生産の為に利用する必要があり、その場合は太陽光パネルを撤去する事になり、恒久的なエネルギー対策には不向きである。
それに比べ、風力発電の場合は、例えば太陽のエネルギーを広い太洋で吸収した結果、強い風が発生し日本に来る事になり、エネルギーの集合、蓄積、積分と言う観点から太陽光発電に比べ、遥かに大きなメリットが有る。つまり、日本の面積よりもはるかに広い太洋で蓄積された熱エネルギーを利用する事になるので、風力発電の為に利用される緑地面積は皆無に近い。
勿論、洋上発電施設から海底ケーブル等で送られて来る電力の処理をする為の施設が陸上に必要ではあるが、大きな面積は必要ない。
風力発電に関しては、現在は水平軸風車が主流を占めているが、陸地に設置される場合が殆んどで、近くに民家等があり、騒音等の問題の為に、設置が進んでいない地域も有る。例えば日本等は正にその例である。
水平軸風車の場合は風車軸周りの加重が偏加重となっており、垂直性の維持が非常に困難であり、更に、常に風に正対する必要が有る為に、目まぐるしく変化する風向への対応は非常に困難である。
特に、洋上発電の場合はその事が顕著で、特に全地球の60%以上を占有する100m以上の深海域の場合は浮体方式にするしか方法が無く、水平軸風車の適用は非常に厳しく、高いハードルが有あり、実現は困難である。
垂直軸風車の場合は風車の回転軸中心と風車取り付けタワーの中心とは完全に一致するので、例え浮体方式の場合も技術的には特に問題は無い。
この様に、洋上風力発電は周りを海で囲まれた国にとっては非常に重要であり、これからは主流となる事は疑いの余地は無い。水深が有る場合は浮体式風力発電の設置が必須条件であるが、現在、世界中の何処を探しても、その様な水平軸風車は実用化されていない。特に、水深が有り、風向が目まぐるしく変わる地域では、風向を気にしない垂直軸風車が有効であるとして、最近、注目を集めて世界中で色々とトライされているが、今のところ実用化の目途が立っている方式は報告されて居ない。
さらなる風を求めて 垂直軸風車 関和市、牛山泉 共著 p31〜p41 風力エネルギー読本 牛山泉著 p210−p218
色んな風況下での垂直軸風車の効率の良い使用形態及び効果的な保護対策について考える。
課題1はどんな強風下に於いても風車の回転を止めず、破壊されない事。
一般的には、台風等の強風が吹く場合は、ブレーキ等により風車を強制的に止めて風車の破損を防止する処置が取られる。此の場合は、強力な台風のエネルギーの為に強力なブレーキシステムが必要になり、風車の強度向上の必要性やコストアップ等問題になってくる。更に、台風等の強烈な乱気流が渦巻いている場合は止まっている特定の風車翼が大きな力を集中的に受ける場合があり、破壊が集中する危険性がある。回転していれば、その様な力は分散、平均化されるので問題が発生しずらい。
更に、もし、強風下において風車を停止すれば、折角の強力な台風のエネルギーを無駄にする事になる。
課題2はどんな風況下に於いても浮体構造体の垂直性の維持をする事。
水平軸風車にせよ、垂直軸風車にせよ、台風やハリケーン等による強力な風や波浪等により風車軸が影響を受けて傾いたり、激しい上下動を繰り返す様では、安定な発電をする事は不可能であり、トラブル発生の要因ともなる。どんな風況下に於いても風車軸の垂直性確保や上下動の沈静化は必須条件である。
課題3は洋上風車が設置される周辺海域における海洋生物に悪影響を与えない事。
洋上に於ける大規模発電を行う為には、多数の風車を設置する必要があるが、この場合は、設置される海域に於いて海洋植物、魚介類等の海洋生物に悪影響を与えない事が必要であり、その為には太陽光や潮流等を遮断しない事が必須条件になる。その事により、漁業との協業が可能となり、短期間に広い水域への洋上風力発電の展開が可能となる。
課題4は出来るだけトラブルを少なくし、メンテナンスフリーである事。
洋上風力発電は陸地から離れた、水深のある海域での長時間の無人運転が必須になるが、その為にはメンテナンスフリーが重要な条件となる。然るに、現在良く使用されている風車の大部分が、水平軸風車、垂直軸風車共に増速ギア付発電機を使用している。この方式の発電機はギアの磨耗の為に定期的に交換等のメンテナンスが欠かせない。これは定期的な発電の中断やメンテナンスコスト等の問題を抱えている。
洋上風力発電によって相当な割合の発電量を賄う為には、上記、課題1〜課題4までの問題が完全に解決される必要がある。
本発明は風車軸の中心を構成する垂直軸と、垂直軸の最上端部に設置される水平な回転面を保持する為の回転保持部と、回転保持部に設置される滑動部と、滑動部に設置されるマウント部と、マウント部に固定される複数の水平翼と、水平翼の翼端には水平翼の回転面に沿い回転円に接する方向の回転中心を持つ回転軸保持部と、回転保持部に契合する回転部が翼の一部に設置される垂直軸と、所定の風速又は回転数以下の時には垂直翼を所定の取り付け角度に維持する為の角度維持部と、所定の風速又は所定の回転数を超える時には発生する遠心力、風力、重力等の外力と釣り合う為のバランス保持部を持つ事を特徴とする垂直軸風車を提供する事により上記課題1及び課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼が水平翼の翼端付近に設置された回転軸保持部から外側に向かい所定の距離にオフセットされた位置に取り付けられる事を特徴とする請求項1に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1及び課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼の回転中心より上部に設置された回転結合部と、これに連結する結合アームはリニアガイド上に設置されたスライドに回転自在に結合され、スライドに結合された液体又は気体用のシリンダーが水平翼の上部に設置された事を特徴とする請求項1に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1及び課題4を解決下したものである。
本発明は垂直翼の回転中心より下部に設置された回転結合部と、これに連結する結合アームはリニアガイド上に設置されたスライドに回転自在に結合され、スライドに結合された液体又は気体用のシリンダーが水平翼の下部に設置された事を特徴とする請求項1に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼と垂直翼に概直角に結合する水平翼の回転中心から延長された水平翼の翼端に設置された回転自在の結合部と結合部に接続する液体又はガス体用シリンダーとシリンダーを固定する回転自在の保持部とから為る事を特徴とする請求項2に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼と垂直翼に概直角に結合する水平翼の回転中心から延長された水平翼の翼端に設置された回転自在の結合部と結合部に接続する連結用支柱と支柱の端には回転自在の継ぎ手が有り、此の継ぎ手はリニアガイド上のスライダーに結合され、スライダーには液体又はガス体用シリンダーが接続されている事を特徴とする請求項2に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4解決したものである。
本発明は垂直翼と垂直翼に概直角に結合する水平翼の回転中心から延長された水平翼の翼端に設置されたベアリングとベアリングが密接する水平方向の溝と溝が固定されているリニアガイド上のスライダーとスライダーには液体又はガス体用シリンダーが接続されている事を特徴とする請求項2に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は液体又はガス体用シリンダーに流体的に接続している流体が放出する方向の逆止弁と逆止弁に接続する流体抵抗が小さなオリフィスとオリフィスは流体の溜に接続し、シリンダー流体的に接続している流体が流入する方向の逆止弁と逆止弁に接続する流体抵抗が大きなオリフィスとオリフィスは流体溜に接続している事を特徴とする請求項6に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は液体又はガス体用シリンダーに流体的に接続している流体が放出する方向の逆止弁と逆止弁に接続する流体抵抗が小さなオリフィスとオリフィスは流体の溜に接続し、シリンダー流体的に接続している流体が流入する方向の逆止弁と逆止弁に接続する流体抵抗が大きなオリフィスとオリフィスは流体溜に接続している事を特徴とする請求項7に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼と水平翼の結合部は回転自在の回転継ぎ手により結合される事を特徴とする請求項6に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼と水平翼の結合部は回転自在の回転継ぎ手により結合される事を特徴とする請求項7に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼と水平翼の取り付け角を所定の値に保つ回転保持部としてと、バネ性を持つ板材により構成された事を特徴とする請求項10又は請求項11の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼と水平翼を回転自在に結合する回転継ぎ手と垂直翼と水平翼の取り付け角を所定の値に保つ回転保持部の二つの機能をバネ性を持つ板材により構成された事を特徴とする請求項10又は請求項13の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は円弧型の垂直翼が水平翼と組み合わさっている事を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は円弧型の垂直翼が水平翼と組み合わさっている事を特徴とする請求項6又は請求項7の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は水平翼を保持している回転保持部に設置されている大口径軸受けの近傍にギアレス方式のダイレクト、ドライブ発電機が組み込まれている事を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の垂直軸風力発電機を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は弱風時には、コイルの接続をカットする回路と、中風域では所定の回転数(Wmin)以上を維持する様にコイルを接続する回路と、強風時には所定の回転数(Wmax)以下を維持する様にコイルを接続する回路と、所定の回転数(Wmax)をオーバーする場合は一部のコイルをショートする回路と、風車の回転数その他の情報を判断して上記回路の入り切りをコントロール回路又はソフトウエアを持つ事を特徴とするギアレス大口径発電機からなる請求項12に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は水平翼の垂れ防止用の構造体が設置された事を特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項5に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は回転方向の流体抵抗が回転と反対方向の流体抵抗より小さくなる事を目的とする構造体が水平翼又は垂直翼上に設置されている事を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は水平翼の垂れ防止用の構造体が設置された事と回転方向の流体抵抗が回転と反対方向の流体抵抗より小さくなる事を目的とする構造体が水平翼又は垂直翼上に設置されている事を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は水平翼の垂れ防止用の構造体が設置された事と回転方向の流体抵抗が回転と反対方向の流体抵抗より小さくなる事を目的とする斜め板が水平翼又は垂直翼上に設置されており、この斜め板は回転可能で、風車の回転数が上がり風力抵抗が大きくなると斜め板の角度は小さくなり、最終的には水平状態になる事を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は2個の略L字型垂直翼が垂直軸と水平翼の交点に対して、互いに鏡像の関係に配置されている事を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は3対以上の垂直翼を有する事を特徴とする請求項18に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼が水平翼と略Y字型に組み合されている事を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼の回転中心部から翼端に行くに従い回転方向と反対方向に傾いている後退翼である事を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼の翼端にサブ水平翼が設置されている事を特徴とする請求項25に記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は垂直翼の回転中心部から翼端に行くに従い回転方向と同じ方向に傾いている前進翼である事を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は風車タワーの下部に太陽光発電ユニットが設置された事を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の垂直軸風車を提供する事により、課題1と課題4を解決したものである。
本発明は水面に接する近傍にあるメインフロートと、フロートの下部に設置された結合部と、結合部の下部に設置された姿勢安定用の重し部分と、メインフロート上部に設置された支柱と、支柱の上端部に設置された風車と、風車に接続された発電ユニットからなる浮体式洋上風力発電システムを提供する事により、課題2を解決したものである。
本発明は外部からの信号により浮力構造体の水位を調整する事を特徴とする請求項27に記載の浮体式洋上風力発電システムを提供する事により、課題2を解決したものである。
本発明は自己安定型垂直軸風力発電ユニットが組み込まれた事を特徴とする請求項1から請求項15に記載の浮体式洋上風力発電システムを提供する事により、課題2を解決したものである。
本発明は潮流発電用ユニットが設置された事を特徴とする請求項27から請求項29に記載の浮体式洋上風力発電システムを提供する事により、課題2を解決したものである。
本発明は波力発電用ユニットが設置された事を特徴とする請求項27から請求項30に記載の浮体式洋上風力発電システムを提供する事により、課題2を解決したものである。
本発明は2個の浮力構造体と、2個の浮力構造体を並行四辺形を形成する為の2本の水平支柱と浮力構造体と水平支柱を回転自在結合する為の継ぎ手とからなる請求項29から請求項33に記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2を解決したものである。
本発明は2個の浮力構造体と、2個の浮力構造体と二等辺三角形を形成する位置に設置される追加の浮力構造体と、追加される浮力構造体と他の2個の浮力構造体を並行四辺形を形成する様に結合する為の各2本の水平支柱と浮力構造体と水平支柱を回転自在に結合する為の継ぎ手からなる事を特徴とする請求項34に記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明はN連浮力構造システムにおいて、その内の2個の浮力構造体と二等辺三角形を形成する位置に設置される追加の浮力構造体と、追加される浮力構造体と他の2個の浮力構造体を並行四辺形を形成する様に結合する為の各2本の水平支柱と浮力構造体と水平支柱を回転自在に結合する為の継ぎ手からなる(N+1)連浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明は水平支柱と回転継ぎ手を結合するピン1と、回転結合継手からなる回転結合部と、回転結合部同志を結合する為のピン2と、締め付け金具1と、締め付け金具2と、回転結合部と締め付け金具を結合するピン2と、締め付け金具1と締め付け金具2を固定し、締め付ける役目を持つボルトからなる請求項34から請求項36に記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3と課題4を解決したものである。
本発明は回転結合部が2個により構成される事を特徴とする請求項37に記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3と課題4を解決したものである。
本発明は回転結合部が3個により構成される事を特徴とする請求項37に記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3と課題4を解決したものである。
本発明は回転結合部が4個により構成される事を特徴とする請求項37に記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3と課題4を解決したものである。
本発明は回転結合部が6個により構成される事を特徴とする請求項37に記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3と課題4を解決したものである。
本発明は3角形を形成する浮力構造体の中間位置又はその近傍に養魚用生簀が設置されている事を特徴とする請求項35から請求項36に記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明は生け簀は上下する為の機構を有し、餌の供給装置を備えている事を特徴とする請求項42に記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明は一辺の浮力構造体の数が3個以上ある場合に、両端の2個を除いた中間の浮力構造体を間引いた事を特徴とする請求項34から請求項41の何れかに記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明は通常は最小の長さを維持しているが、浮力構造体が上下動する時には必要に応じて伸び縮みをする水平支柱から構成される事を特徴とする請求項34から請求項36の何れかに記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明は浮力構造体のフロート部と最下部のウエイト部の中間位置から略水平方向に伸びるワイヤと伸びた先端部から上方向に伸びるワイヤと下方に延びるワイヤと、上方向に伸びるワイヤの先端に結合される外部フロート部と下方に伸びるワイヤの先端に結合されるアンカー部とからなるアンカーシステムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明は最低2個以上のアンカーシステムから構成される事を特徴とする請求項34から請求項42の何れかに記載の浮力構造システムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明は浮力構造体のフロート部下部を出てプーリーを経由して浮力構造体の最下部にあるウエイト部上部に至るワイヤと回転自在のプーリー保持部とプーリー保持部から略水平方向に伸びて外部フロート部からのワイヤとアンカー部からのワイヤの結合点に至るワイヤとから構成される事を特徴とする請求項44と請求項45の何れかに記載のアンカーシステムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明はモーターによって駆動されるプーリー保持部とプーリー保持部から出る水平ワイヤと浮力構造体のフロート部下部を出てプーリーを経由して浮力構造体の最下部にあるウエイト部上部に至るチェインとから構成される事を特徴とする請求項46に記載のアンカーシステムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明は浮力構造体のフロート部下部近くに設置されるモーター駆動付のプーリー保持部と浮力構造体の最下部にあるウエイト部上部近くに設置される回転自在のプーリー保持部とモーター駆動付のプーリー保持部と回転自在のプーリー保持部を経由して外部フロート部からのワイヤとアンカー部からのワイヤの結合点から伸びる略水平方向のワイヤと結合するチェインとから構成される事を特徴とする請求項43から請求項46の何れかに記載のアンカーシステムを提供する事により、課題2と課題3を解決したものである。
本発明によれば、自己安定型垂直軸風車の採用により、どの様な強風下においても決して停止する事無く、所定以下の回転数を維持し、遠心力等による破壊を防ぎ、強風の強力な風エネルギーを有効に発電に利用し、常に安定した発電が保障される。
更にダイレクトドライブ方式の発電方式を採用する事によりギア等の摩擦を完全に無くし、メンテナンスフリーを実現し、陸地から離れた海域などに安心して設置する事が可能となる。
本発明によれば、多数の浮力構造体が2本の水平バーにより並行四辺形として安定的に結合される事により、どの様な気象条件においても使用が保障される。又、3角形に配置される風車の中間領域は素通しである為、太陽光、潮が自由に通過出来、魚、貝等の養殖をする事が出来る。この事により、養漁業等とのコラボレーションが可能となり、海域または水域を共有出来るので、養魚業者のコンセンサスを得る事が可能となり、洋上風力発電の早期の導入が可能となる。
この事により全地球の6割以上を占める広大な深海域に於ける発電が可能となり、太陽光発電の様に緑地を発電の為に利用する必要が無い為に、少ない緑地を減らす必要が無く、将来の食料危機対策としても有効である。
本発明の基本的なシステムを示す為の斜視図である。 低速回転時に垂直翼が所定の角度に安定している状態を示す図1の側面図である。 上記図1に於いて垂直翼が高速回転により、跳ね上がった状態を表す側面図である。 上記図1に於いて垂直翼が高速回転により、跳ね上がった状態と低速回転の状態を示して、本発明のコンセプトの理解を容易にした側面図である。 本発明の基本的な概念を示す為の側面図で、主に水平翼の挙動を示している側面図である。 本発明の基本的な概念を示す為の側面図で、主に風力、重力、遠心力の合力による垂直翼のバランスについて表している。 本発明の基本的な概念を示す為の側面図で、垂直翼の重心に働く重力と遠心力及び合力を示している。回転数が小さく遠心力が小さい為に垂直翼はホームポジションを維持している。 本発明は図7と同じ側面図であるが、遠心力が大きい為に垂直翼が跳ね上がっている。 本図の表1は垂直翼の直径をパラメーターとして回転数と跳ね上げ角の関係を示している。 本図のグラフ1は表1をグラフ化したものである。 本発明の変形タイプであるが、垂直翼をオフセットして設置する事で、翼の重力により翼の安定を図る概念を表す斜視図である。 低速回転時に垂直翼が所定の角度に安定している状態を示す図11の側面図である。 上記図11に於いて垂直翼が高速回転により、跳ね上がった状態を表す側面図である。 上記図12及び図13に於いて垂直翼が高速回転により、跳ね上がった状態と低速回転の状態を示して、本発明のコンセプトの理解を容易にした側面図である。 本発明は垂直翼の回転軸がオフセットされている場合で、遠心力と重力の合力が翼を安定させる方向である。 本図は図15よりも遠心力が増えて合力が丁度回転中心を通る状態を示している。 本図は図16よりも遠心力が増え、合力が翼を跳ね上げる方向に働いている状態を示している。 本発明の基本システムに適用するダンピングASSYの一つで、水平翼の上部設置型のホームポジションを表している。 上記図18のシステムで跳ね上げられた状態を表している。 上記図18のシステムに適用するダンピングASSYの一つで、水平翼の下部設置型のホームポジションを表している。 上記図20のシステムで跳ね上げられた状態を表している。 本発明は垂直翼の回転軸がオフセットされている場合のダンピングASSYのの一つで、ダンパーASSYが水平翼の上部に設置されている図である。 本発明は垂直翼の回転軸がオフセットされている場合のダンピングASSYのの一つで、ダンパーASSYが水平翼の下部に設置されている図である。アームによる結合の図である。 本発明は上記図23のダンパーASSYで、スライド溝による結合の図である。 上記図23のダンピングシステムに於いて、跳ね上げる時には早く、戻る時には遅くなる様な流体システムを表している。 上記図24のダンピングシステムに於いて、跳ね上げる時には早く、戻る時には遅くなる様な流体システムを表している。 上記図25及び図26で表している流体システムを利用して、突風や大きな遠心力の時には速やかに跳ね上がり、ゆっくり戻る状態を表している。 上記図23のダンパーシステムで垂直翼と水平翼の結合部に第二の回転軸を設置した状態である。 上記図24のダンパーシステムで垂直翼と水平翼の結合部に第二の回転軸を設置した状態である。 上記図23のダンピングシステムで、垂直翼と水平翼の結合部に第二の回転軸と垂直翼角度保持部―1を設置した状態である。 上記図24のダンピングシステムで、垂直翼と水平翼の結合部に垂直翼角度保持部―2を設置した状態である。 本発明の変形である円弧型垂直翼の斜視図である 上記図43の側面図である。 上記図43の円弧型垂直翼が高速回転により、上方に跳ね上がっている側面図である。 上記図44と図45の円弧型垂直翼の動きを比較する為に同じ側面図に表している図である。 上記図23のダンピングシステムで、垂直翼として円弧型翼が使用されている側面図である。 風車軸の上端に設置される風車回転保持部の詳しい断面図である。 風車軸の上端に設置される風車回転部に、ギアレス.ダイレクトドライブ発電機が設置されている状態を詳しく示している断面図である。 上記〔図38〕のダイレクトドライブ発電機で使用されるコントロールシステム付回路のブロックダイヤグラムである。 本発明に併用される水平翼垂れ防止用補強財を表す斜視図である。 本発明に併用されるプリスターター用抵抗体を示す斜視図である。 上記図40と図41が合体した補強付プリスターターの斜視図である。 上記〔図40〕の水平翼垂れ防止用補強財に可動式のプリスターター用抵抗体を設置した斜視図で、抵抗体として機能している状態である。 上記〔図40〕の可動式プリスターター用抵抗体が水平状態になって、風に対して流体抵抗が最小になる状態を示している。 本発明の変形であるL型垂直翼の斜視図である。 上記図45の側面図である。 上記図45のL型垂直翼の挙動を示す概念図である。 上記図45のL型垂直翼が3対設置されている3連L型風車の斜視図である。 本発明の変形であるY型垂直翼の斜視図である。 上記図49の側面図である。 本発明の変形である後退翼型垂直翼を示している斜視図である。 上記図51の後退翼型垂直翼の下方の翼端に小さな水平翼が設置されている斜視図である。 本発明の変形である前進翼型垂直翼の斜視図である。 本発明の垂直軸風車と円形太陽光パネルがドッキングされた状態を示している。 上記図50のユニットが高速道路に等間隔で配置されている状態を表している。 本発明の垂直軸風車と長方形の太陽光パネルがドッキングされた状態を示している。 上記図56のユニットが一般家庭の屋根に設置された状態を表している。 本発明の自己安定型垂直翼風車が浮力構造体上に設置されている斜視図(A)と側面図(B)である。 上記図1に記載の浮力構造体の自動水位調整のコンセプトを表している断面図である。 浮力構造体に潮流発電用ユニットが設置されている斜視図である。 浮力構造体に波力発電用ユニットが設置されている側62図である。 上記図1の浮体式浮力構造体が2個、2本の水平支柱により並行四辺形を構成する様に結合されている状態の斜視図である。 上記図62の側面図である。 上記図62に1個の浮体式浮力構造体が結合され、3角形結合体を構成しようとする状態の斜視図である。 上記図62が完全に結合した状態の斜視図である。 上記図65の三角形結合浮体構造システムの垂直性維持特性に関する評価データを示す表である。 上記図65の三角形結合浮体構造システムの垂直性維持特性に関する評価データに基づくグラフである。 上記図65の三角形結合浮体構造システム中間に養魚用生け簀が設置されている状態を表している。生簀は水面近くに設置されている。 上記図65の三角形結合浮体構造システム中間に養魚用生け簀が設置されている状態を表している。生簀は深く沈んでいる状態を表している。 上記図65の三角形結合浮体構造システム中間に養魚用生け簀が設置されている状態を表している。生簀の上下動を管理し、餌の供給を行うユニットを表している。生簀は水面近くに設置されている。 上記図65の三角形結合浮体構造システム中間に養魚用生け簀が設置されている状態を表している。生簀の上下動を管理し、餌の供給を行うユニットを表している。生簀は深く沈んでいる状態を表している。 上記図65の三角形結合浮体構造システム中間に養魚用生け簀が設置されている状態を表している。生簀は水面近くに設置されている。水平支柱結合用可動継ぎ手が表記されている。 上記図72の三角形結合浮体構造システムを拡大表記している図である。 上記図65の三角形結合浮体構造システムにおいて水平支柱結合用可動継ぎ手を拡大している図である。 水平支柱結合用可動継ぎ手だけを拡大表記した図である。 三連風車が風車を1個ずつ結合して、4連、5連、6連、7連等とシステム化される概念を表している図である。 上記図65の3角形結合体がマルチ化された7連直列結合状態の斜視図である。 上記図65のマルチ化された7連直列結合体の間に養魚用生け簀が設置された状態の斜視図である。 6連三角形結合システムである。 上記図79のシステムで中間の風車を間引いた状態を表している。 12連直列結合システムである。 上記図81のシステムで中間の風車を間引いた状態を表している。 19連六角形結合システムである。 上記図83のシステムで中間の風車を間引いた状態を表している 3本の水平支柱結合用可動継ぎ手だけを拡大表記した図である 4本の水平支柱結合用可動継ぎ手だけを拡大表記した図である 6本の水平支柱結合用可動継ぎ手だけを拡大表記した図である 3連風車用アンカーシステムの基本的なコンセプトを示す図である。 3連風車用アンカーシステムの浮力構造体の姿勢制御対策NO1を示す図である。水平ワイヤの3角形結合。 3連風車用アンカーシステムの浮力構造体の姿勢制御対策NO2を示す図である。上記図89の3角形結合の頂点部に回転自在のプーリーを設置する。 3連風車用アンカーシステムの浮力構造体の姿勢制御対策NO3を示す図である。上記図89の3角形結合の頂点部にモーター駆動のプーリーを設置する。 3連風車用アンカーシステムの浮力構造体の姿勢制御対策NO4を示す図である。上記図89の3角形結合のフロート部側にモーター駆動のプーリーを設置する 7連六角形結合システム用アンカーシステムの図である。 水平軸風車用3角形システム用アンカーシステムの図である。 水平軸風車用7連直列結合システム用アンカーシステムの図である。
以下、本発明を図面に示した実施の形態をもって説明するが、本発明は、図面に示した実施の形態に限定されるものではない。
本発明は名前の示すとおり、先ず、垂直軸風車の自己安定を図る為の方策について述べる。
図1は自己安定型垂直軸風車についての斜視図である。
図2は低速回転している状態の図1の側面図であるが、遠心力が小さい為に垂直翼は垂直翼角度保持部により保持されている。
図3は同じく側面図であるが、高速回転の遠心力により垂直翼が上方向に跳ね上がっている状態を表している。
図4は図2と図3の垂直翼の状態を同時に表して、本発明のコンセプトが理解し易くしている。
基本的には風車軸4の上端に風車回転保持部5が設置され、風車回転保持部5に複数の水平翼3が固定される。
水平翼3の翼端には水平翼3の回転面において、回転軌跡の接線方向に、垂直翼1を回転可能に結合する為の回転保持部2が設置される。
垂直翼1の略中間位置に上記回転保持部2の結合部が設置される。
これにより、垂直翼1は回転可能に設置されるが、通常は角度保持部32により予め決められた角度に保持されている。
垂直翼1の高速回転に伴う遠心力や強い突風等の外力により、垂直翼1は回転し、重力、遠心力、風力等の合力がバランスする位置で保持される。
図5〜図6に従い、それらの事について説明する。
先ず、図5を用いて水平翼3のバランスについて説明する。
風車が停止又は低速回転している時には、図5(A)の様に、水平翼3は垂直翼1及び水平翼3自身の重量の為に、ジャンボ機の主翼と同じく少し垂れ下がっている。
これは、一見、不安定の様に見えるが、ヤジロベの動きと同じく、反って安定なのである。
これを実現する為には、水平翼3は余り剛体ではなく、少し柔らかく、撓りがある鞭の様なしなやかさが有った方が望ましい。
風車が高速回転になって来ると、垂直翼1に働く遠心力の方が重力よりも大きくなってくるので、下方への垂れ下がりが少なくなり、水平に近くなって来る。 遠心力が更に大きくなると、水平翼3は上方に持ち上がってくる。
つまり、図6〜図8の様に、垂直翼1は初期の保持角から段々回転して跳ね上がって来る様になる。
次に垂直翼1のバランスについて図6により説明する。
初期条件として、垂直翼1の回転部から下半分の長さは上半分の長さより、長い。
先ず、図7より無風時の釣り合いを考えると、垂直翼1の重心は回転中心部よりも下方に位置するので、垂直翼1を押し下げる方向に重力だけが働き、翼は安定している。
次に、図8の様に、回転している時は、垂直翼の重心に働く力は重力の他に遠心力が働き、その合力が働く事になる。これによって、回転数によって遠心力が決まるので、重力との合力によってバランスする位置で安定するが、回転数が大きくなると遠心力も大きくなり、垂直翼は段々跳ね上げられる様になる。
その状態を以下に示す。図9の計算式1は風車回転数と垂直翼の跳ね上げ角の関係を風車半径をパラメーターとして表したものである。表1はその計算結果を纏めたものである。
図10のグラフ1は同じく上記結果をグラフ化したものである。
例えば、回転数が毎分3回転の時は、風車半径3mの翼の眺ね上げ角は1.7°であるが、風車半径が30mになると、跳ね上げ角は16.8°になる。
同じく、回転数が毎分10回転の時は、風車半径3mの翼の跳ね上げ角は18.6°であるが、風車半径が30mになると、跳ね上げ角は73.4°になる。
更に、回転数が毎分30回転の時は、風車半径3mの翼の跳ね上げ角は71.7°であるが、風車半径が30mになると、跳ね上げ角は88.1°になり、殆んど水平状態に近くなる。
この方式では、風車半径が小さな小型風車に対しては良い効果を示すと思われるが、大型風車では跳ね上げによる効果が効き過ぎる事も考えられる。
図11は本発明の変形タイプであるが、水平翼1の翼端部に設置された回転保持部2からオフセットされた位置に垂直翼1が設置される場合の斜視図である。
図12は低速回転により、垂直翼が重力により所定の角度に保持されている状態の側面図である。
図13は高速回転の遠心力により、上方に跳ね上がっている状態の側面図である。
図14は上記図12〜図13の状態を同時に表している。
このタイプのメリットはオフセットする事により、垂直翼1の重力による押し下げ方向の回転モーメントが大きくなり、低回転領域に於いて垂直翼1が初期角度を維持する事が可能になり、年間で一番多い低風速域のエネルギー利用効率を向上させる事が可能となる。
図15は重力に対して遠心力が小さく、合力の延長線がオフセットの回転中心よりも外周側で垂直翼を押し下げる方向の力が働いており、安定である。
図16は遠心力が大きくなり、合力の延長線が丁度回転中心上を通っている状態を表している。
図17は遠心力が更に大きくなり、合力の延長線が回転中心の下側を通り、垂直翼を跳ね上げている状態を表している。
風力については、図6の図を見れば良く判る。
垂直翼1が風の方向と同じ方向に位置する場合は、垂直翼1は跳ね上げられる方向に動く。
反対に、逆方向に位置する場合は、垂直翼1は押し下げられる方向に動く。
つまり、垂直翼1が1回転する間に跳ね上げられたり、押し下げられたりする力が働くことになる。
この場合は、垂直翼1の慣性質量や回転保持部2の慣性により、急には動かないので、余り問題にはならない。只、跳ね上げ時の慣性を押し下げ時の慣性より小さくしておけば、翼が素早く跳ね上がって回転数が過大に上がって、翼が破損する事を防止する事ができる。
この様に、垂直翼1を回転可能にする事によって、台風時等に風車の回転が過大になったり、突風や乱流による過大な力により、破壊される事を防止する事が可能となる。
図2〜図8及び図12〜図17は垂直翼1の角度が変わっている状態を表している。
図18は第1の発明である図1にダンパー特性を持たせる為に、水平翼上にリニアガイド35とシリンダー36を配置し、リニアガイド上のスライダーとシリンダー、更に連結アーム34を介して垂直翼1に結合したものである。
図19は上記図18のシリンダー36が縮んでアーム34により垂直翼1が跳ね上がっている状態を表している。
図20は発明の基本形である図1にダンパー特性を持たせる為に、水平翼下にリニアガイド35とシリンダー36を配置し、リニアガイド上のスライダーとシリンダー、更に連結アーム34を介して垂直翼1に結合したものである。
図21は上記図20のシリンダー36が縮んでアーム34により垂直翼1が跳ね上がっている状態を表している。
図22は第2の発明である図2にダンパー特性を持たせる為に、水平翼上にシリンダー36を配置し、回転自在水平翼11の先端部に回転自在継ぎ手37を介してシリンダーと結合したものである。シリンダー36はシリンダーの一部を回転自在に保持する固定部により回転保持部に設置されている
図23は第2の発明である図2にダンパー特性を持たせる為に、水平翼下にリニアガイド35とシリンダー36を配置し、リニアガイド上のスライダーとシリンダー、更に連結アーム34を介して水平翼11に結合したものである。
図24は第2の発明である図2にダンパー特性を持たせる為に、水平翼下にリニアガイド35とシリンダー36を配置し、リニアガイド上のスライダーとシリンダー、更に案内溝38を介して水平翼11に結合したものである。
図25は第2の発明である図2にダンパー特性を持たせる為に、水平翼下にリニアガイド35とシリンダー36を配置し、リニアガイド上のスライダーとシリンダー、更に連結アーム34を介して水平翼11に結合したものである。シリンダーにはシリンダーの伸びる時と縮む時のダンピング特性に違いを持たせる事を目的に以下の様な流体系を設置している。即ち垂直翼の跳ね上げを容易にする為に、図25のシリンダーの配置では垂直翼が跳ね上がる方向はシリンダーは縮む方向なので、シリンダーからの流体の流出が容易に出来る方向なので、逆止弁を流出方向に設置し、その先に径が大きい流体抵抗が小さいオリフィスを設置する。更に、垂直翼が戻る方向はシリンダーが伸びる方向なので、シリンダーからの流体の流出を難しくする様に、流入する方向に設置された逆止弁には内径が小さく流体抵抗が大きなオリフィスが設置される。両方のオリフィスは流体溜43に接続される。
流体が空気の場合は流体溜43は必要無く、単に大気開放にすれば良い。
図26システムも上記図25と全く同じ様にすれば良い。
図27は上記図25と図26で説明した事を詳しく説明する為の資料である。
(1)のグラフはダンピング特性の違いによる垂直翼跳ね上げ時定数と戻り時定数を示し たっものである。グラフの横軸は経過時間を示し、縦軸は垂直翼の跳ね上げ角度を 示している。グラフから跳ね上げ時の時定数は小さいので短時間の内に跳ね上げが 進み、戻る場合はゆっくりしか進まない事を表している。
(2)のグラフは選択的なダンピング特性の有無による垂直翼の振れ角度の違いを説明す る為の資料である。このグラフは回転の遠心力によってある振れ角度を持っている 状態の垂直翼に風が当たった時に翼がどの様な挙動をするかを表している。横軸は 風の向きを0度とした時の翼の角度の時間の経過に伴う角度の変化を表している。 縦軸は垂直翼の振れ角度を表している。グラフでは風と同じ方向の0、2π、4π 等は最大値を示し、反対方向のπ、3π、5π等は最小値を示し、0.5π、1. 5π、2.5π等はゼロを示している。所謂、COS曲線である。
(3)選択的ダンピング特性が働いている状態は点線で表されているグラフで、垂直翼の 振れ幅は明らかに小さくなっている事が判る。ダンピング特性を変える事で振れ幅 は大きく変える事が可能である。
図28は図23のダンピングシステムにおいて、可動水平翼11と垂直翼1の結合部を回転軸66で置き換えたものである。これは高速回転による大きな遠心力によって垂直翼が破壊される事を防ぐ為に採用される。
図29は図24に適用される上記図28と同じ目的の回転軸の追加である。
図30は上記図28と図29に於いて、回転角度を所定の値に保持する為のバネ財で出来た固定金具67である。
図31は上記図30の回転軸66と固定金具67をバネ性板材68で置き換えたものである。もし、バネ性板材68の材質として適切な物が見つかれば、部品点数の削減等でコスト低減、流体抵抗の削減等のメリットが出て来るものと期待される。
図32は本発明の変形である円弧型垂直翼1の斜視図であり、図33は側面図である。
図34は円弧型垂直翼1が高速回転により競り上がっている状態の側面図である。
図35は図33と図34をあわせて低速回転時と高速回転時の円弧型垂直翼1の動きを比較した側面図ある。
図36は図23のシステムの垂直翼1を円弧型垂直翼19で置き換えたものである。
図の様に、円弧型垂直翼19はその時の回転に伴う遠心力によって円弧の半径が大きくなる事が可能である。もし、その様な伸縮性に優れた材料を探す事が出来れば、非常に優れた風車を完成する事が可能である。
図37は風車回転保持部5の詳細な断面図で、主要構成要素を示している。6は風車軸4と回転保持部7の結合部であり、風車全体の加重を受ける役目と、回転保持部の姿勢制御を受け持つ。回転マウント9は滑動様ベアリング8と10により回転保持部7に契合している。水平翼3は回転マウント9に固定されている。
図38は風車回転保持部に設置されるギアレス.ダイレクト.ドライブ方式発電機の詳細な断面図である。
図37に記載の風車回転保持部5に12と13のペアマグネットの間にコイル15が配置されている状態の断面図である。14はペアマグネット12と13を結合する為のU字型構造体である。
この方式の特徴は滑動用ベアリング8の直ぐ近くに発電素子が配置されるので、部品点数が少なく構造が簡単であり、位置がずれなくて、低コストで長期間安定な運用を実現する事が可能な事である。つまり、メンテナンスフリーが実現出来る可能性がある。
図139は上記ギアレス.ダイレクト.ドライブ方式発電機に使用される発電用回路を示している。コイル15からの出力はリレ26ーに導かれる。
リレ26ーは三接点になっていて、接点2はオープンで、無風又は微風時の超低速回転時に回路を遮断し、接点1は整流器27から蓄電器28に繋がり発電し、接点3はコイル15をショートする様に繋がっており、台風時等の超高速回転時に電気ブレーキをとして働く事が出来る。
リレー26の入り切りにより風速計の入力31や風車の回転数入力30の信号をコントロール部29で処理し、ベストな状態での発電を行える様にコントロールする事が出来る。
基本的な考えとしては、風が無ければリレー26をオープンにし、風が適正に吹けばリレー26を整流器27に繋ぎ、蓄電器28に充電し、風が強すぎる場合にはコイル15をショートする様に制御し、強風が吹いている状態でも、出来るだけ充電出来る時は充電し、過回転になり危険な時はブレーキを駆けて風車の破壊を防止する事である。
図40は水平翼3の垂れ防止用の補強構造体17を水平翼3上に設置している状態の断面図である。
図41は基本的なプリスターター16を水平翼3に設置している状態の斜視図である。
プリスターター16は水平翼3上の回転中心部近くに設置される。基本的な考えとしては、回転中には余り回転の邪魔をしない様に、流体抵抗が大きくない形状を選定する必要がある。
図42は図40と図41をドッキングした状態を表している斜視図である。
カバー18は回転時の流体抵抗が出来るだけ小さく為る様な形状が選ばれるが、場合によっては補強構造体17と一体化しても良い。
図43は上記図40の水平翼3の垂れ防止用の補強構造体17に可動板44を回転継ぎ手45により結合したものである。低回転時は可動板44は図43の様に斜めに立ち上がっているが、高速回転時には流体抵抗を少なくする為に水平状態になる。可動板44はバネによって動作させても良く、電動でコントロールしても良い。
図44は可動板44が高速回転時に水平状態になっている事を表している。
図45は2個の略L字型垂直翼1が垂直軸4と水平翼3の交点に対して、互いに鏡像の関係に配置されている状態を示している斜視図で、図46はその側面図である。これは一見、変則的で余りメリットが無い様に思えるが、特徴を持っている。図46でその事を説明する。
図47(B)は風向を表している。(A)で説明するが、図37に於ける風車回転保持部5のベアリング8及び10に働く力に注目して説明する。
先ず、重力による力は図からも判るようにベアリングを押しつける方向に均等に働く。
遠心力は一方は押し下げる方であり、他方は引き上げる方向であるので、偏加重が働く事になるが、この力は常に回転数が同じであれば、同じで定常的であり比較的問題にならない。
風による力は一方が押し下げる方向であり、他方も同じく押し下げる方向なので、ベアリング8及び10への負担は非常に少ないと思われる。
通常はこの風力による力は不安定で、1回転の中で状態が変わるので、回転中の振動が大きいと言う問題が垂直軸風車には共通してあるが、L型の場合はこれが軽減される。
図48は上記、図45に記載のL字型垂直翼1が3対配置されている状態の斜視図である。
この場合は、上記に説明した中で重力、遠心力、風力の3個パラメーター全てに於いてバランスしている。実際の試作機においても、強い風の中でも、非常に安定な回転が実証されている。
図49は本発明の変形であるY型垂直翼1の斜視図であり、図50はその側面図である。
図51は図49の変形である後退垂直翼1の斜視図である。
図52は上記図51の後退垂直翼1の下部端に回転の安定の為に、補助フィン20を取り付けた状態の斜視図である。テストでは回転時の安定性に優れている。
図53は本発明の変形である前進垂直翼1の斜視図である。
図54は第1の発明と第2の発明に太陽光パネル46がドッキングされている状態を表している。中小型の直軸風車にはこの様な組み合わせは非常にメリットがある。応用分野としては、図55の様に高速道路の中央分離帯に一列に等間隔に配置したり、鉄道の線路に沿って一列、等間隔に配置する等が考えられる。
図56と図57の様に民家の屋根に設置する事も考えられる。
図58(A)は自己安定型垂直軸風力発電ユニットが組み込まれた浮力構造体を示した斜視図である。メインフロート21の下部に結合用構造体22を介して姿勢安定用のバラスト23が設置され、メインフロート21の上部に風車軸4が設置され、その上端に風車が設置されている。
図59は浮力構造体の水位調整について表している図である。外部信号によって比重の小さな物質をフロート下部の結合用構造体に注入する事により水が軽い物質に置換される事により浮力構造体が軽くなり浮力構造体が上に持ち上がる。
図59(A)は通常の状態で、一番浮き上がっている。
図59(B)は少し沈んでいる状態で、波が高い場合に利用する。
図59(C)はメインフロート部も水没している状態で、強烈な波浪や高い津波等の時に利用するが、メインフロートも水没しているので、波の影響を受けにくく、風車軸の激しい上下動を抑える事が可能である。
外部信号とは水位、波の振幅、浮力構造体の上下動幅等のセンサー信号や外部の制御センターからの台風や津波等に基づく危険信号等である。
この浮力構造体は高い波に対しても安定した姿勢を維持する事が出来るので、潮流発電用ユニットや波力発電ユニットを併設する事が可能である。
図60は2個のプロペラ付潮流発電ユニットが浮力構造体に設置されている状態を示している。
図61は2個の波力発電ユニットが浮力構造体に設置されている状態を示している。
フロート55の上下によりマグネット56が回転し、コイル57との間で発電を行う1事が出来る。
図62は2個の浮力構造体22が2本の水平支柱24により、平行四辺形を形成する様に回転自在に結合された浮力構造システムの斜視図で、図63は側面図である。このシステムは2本の水平支柱24により並行四辺形を形成する様に回転自在に結合されているので、片方の浮力構造体22が強い波等により傾斜しようとしても、他方の浮力構造体22により保持されているので、問題無い。
図64は上記2個の浮力構造体22が2個の浮力構造体22と二等辺三角形を形成する位置に配置される追加の浮力構造体22により、各2本の水平支柱24により、回転自在に結合され、三角形を形成しようとしている状態の斜視図である。3個の浮力構造体22は各2本の水平支柱24により結合される。
図65は上記図64の状態から、三角形結合が完了した状態の斜視図である。
図66は波の上下動に対して、浮力構造体の垂直性維持特性を実験で出した結果である。
浮力構造体の浮力大きさを3段階で変えたデータを取った。
▲1▼ Weight−3の浮力=2×(Weight−2の浮力)=2×〔1.5×(Weight−1の浮力)〕
▲2▼ 水平支柱の傾き角度に対して浮体構造体の傾き角度(パラメータ=浮力)
▲3▼ 結果 → 例えば、水平支柱の最大傾き角度11.2° に対して
* Weight−1の傾き角度=5°
* Weight−2の傾き角度=4.3°
* Weight−3の傾き角度=1.7°
計算すると、Weight−3の減衰効果=1.7°/11.2°=0.15=15%
つまり、Weight−3は浮体構造体の傾きを15%に抑える事が出来た事になる。
もし、浮体構造体の浮力をもっと大きくすれば、更に減衰効果は大きくなる可能性がある。
図67のグラフは減衰効果を表している。
これで本発明の効果が実際に証明された事になる。
この三角形の中心付近に後述の養魚用生け簀25を配置する事が可能である。
図68は3角形結合浮力構造体の中心に生け簀25が配置されている状態である。
図69は生け簀25が数十メーター下に沈んでいる状態を表している。
これは波浪が高い場合や赤潮等が発生している時に魚を守るために沈める事がある。
図70は生け簀25の上下を行う為の機構である。これは更に底に沈んでいる生け簀の魚に餌を自動的に与える機能もあわせ持っている。
図71は生簀が底に沈んでいる状態を表している。
図72は回転結合部59を具体的に表した3角形浮力構造体を表している。
図73及び図74は回転結合部59の理解を深める為に拡大している図である。
図75は回転結合部だけを拡大表示している。
図85は3水平支柱の回転結合部を拡大した状態である。
図86は4水平支柱の回転結合部を拡大した状態である。
図77は6水平支柱の回転結合部を拡大した状態である。
図76は上記三角形浮力構造システムに上記図34及び図35のやり方と同じ手法により、3連、4連、5連、6連、7連と風車の数を増やしていけるマルチ化システムの可能性を示している。
図77はその様な手法によって増やした7連洋上風力発電システムを表している斜視図である。
図78は上記図37において、三角形の空間の中に養魚用生け簀25が5個配置された状態を表している斜視図である。
図80は図79の6連3角形結合浮力構造体の中間で浮力構造体を間引いた状態を示している。
図82は図81の12連直列のシステムの中間で浮力構造体を間引いた状態を示している。
図84は図83の19連6角形結合システムの中間で浮力構造体を間引いた状態を示している。
図88は3角形浮力構造体の位置保持の為のアンカーシステムを表している。
このシステムの特徴は外部フロート73を水面上い浮かす事により、水位がどの様な水深になっても浮力構造体に繋がっている水平ワイヤ69の高さ位置が変わらない為に、いつも同じ様な位置で引っ張り、浮力構造体の垂直性に悪影響を与える事が無い事である。
図89は図88の変形版である。
図90はY字の結合点を回転自在のプーリーに置き換えたシステムである。
図91は図90のプーリーをモーター駆動のプーリーで置き換えたシステムである。
図92は図91のシステムにおいて、モーター駆動のプーリーを浮力構造体上部に移動した状態である。
図93は7連5角形結合浮力構造体用のアンカーシステムを表している。
図94は3角形結合浮力構造体に水平軸風車が載っているシステムにアンカーシステムが結合した状態である。
図95は7連直列結合浮力構造体に水平軸風車が載っているシステムにアンカーシステムが結合した状態である。
深い水域での浮体式風力発電は本発明の最もターゲットとする分野であり、漁業とのコラボレーション等により早期の立ち上げ、運用が期待出来、将来の必要電力の相当な割合は供給出来るものと期待される。
更に、本発明によれば、風向を気にしない垂直軸風車であり、且つ、垂直翼が回転によるは刃ね出来るので、突風や高速回転等の過大な力による破損を避ける事が可能である。
この事により、無人での長期間の安定的な運用が可能となる。
例えば、高速道路や新幹線等の広大、長大な空間に一定間隔で設置すれば莫大な数の風車を設置出来、必要な電力の或る割合を賄う事が可能となる。この場合、両方とも騒音問題はあまり問題にならないので、設置に関する地域住民その他、関係者の理解を得る事はそんなに困難では無い。
更に、海外に目を向けると、温暖化現象により、各地で砂漠化が進行しているが、この地域に膨大な数の風車を設置し、垂直軸風車の特徴を生かして直接地下水を汲み上げる事が出来る。或いは垂直軸風車で発電した電力により地下水を汲み上げるか、又は、水を生成し、緑地化を進める事が出来れば、砂漠を緑地に変える事も夢では無い筈であり、発明者はその事を強く望み、夢で終わらせない様に、努力を惜しまない所存である。
1 垂直翼
2 垂直翼回転保持部
3 水平翼
4 風車軸
5 風車回転部
6 結合部
7 回転保持部
8 滑動用ベアリング
9 回転マウント
10 滑動用ベアリング
11 オフセット用水平翼
12 マグネット
13 マグネット
14 マグネット結合用U字体
15 コイル
16 プリスタート用抵抗体
17 水平翼垂れ防止用補強バー
18 プリスタート用抵抗カバー
19 円弧型垂直翼
20 垂直翼安定用サブフィン
21 メインフロート
22 結合用円柱
23 姿勢安定用バラスト
24 浮力構造体結合用水平支柱
25 養魚用生け簀
26 リレー
27 整流器
28 蓄電器
29 コントロール部
30 回転数の入力信号
31 風速の入力信号
32 垂直翼角度保持部
33 垂直翼の重心位置
34 アーム
35 リニアガイド
36 シリンダー
37 回転継ぎ手
38 案内溝
39 逆止弁−1
40 オリフィスー1
41 逆止弁−2
42 オリフィスー2
43 流体貯め
44 可動板
45 回転継ぎ手
46 太陽光パネル
47 支柱
48 中央分離帯
49 高速道路
50 屋根
51 プロペラ
52 発電機
53 回転保持機構
54 回転アーム
55 フロート
56 マグネット
57 コイル
58 ハウジング
59 可動継ぎ手
60 水平支柱結合ピン
61 水平支柱結合体
62 締め付け金具−1
63 締め付け金具−2
64 可動継ぎ手用ピン
65 ボルト
66 垂直翼回転保持部−2
67 垂直翼角度保持部−1
68 垂直翼角度保持部−2
69 水平ワイヤ
70 フロート結合ワイヤ
71 アンカー結合ワイヤ
72 アンカー
73 外部フロート
74 Y字結合ワイヤ
75 回転自在プーリーAssy
76 モーター駆動プーリーAssy(Y字の頂点部に配置)
77 モーター駆動プーリーAssy(フロート部下部に配置)
78 回転自在プーリーAssy(ウエイト部上部に配置)

Claims (19)

  1. 風車軸の中心を構成する垂直軸と、前記垂直軸の最上端部に設置される水平な回転面を保持する為の回転保持部と、前記回転保持部に設置される滑動部と、前記滑動部に設置される回転マウント部と、前記回転マウント部に固定される複数の水平翼と、前記水平翼に固定される結合点の回転面に沿い回転円に接する方向回転中心を持つ垂直翼回転保持部と、前記垂直翼回転保持部に係合されるオフセット用水平翼と、前記オフセット用水平翼の翼端に取り付けられ、取り付け位置の下方に重心位置を持つ前記垂直翼と、所定の風速又は回転数以下の時には前記垂直翼を所定の取り付け角度に維持する為の前記垂直翼角度保持部を持ち、所定の風速又は回転数以上の時には、遠心力が増加することにより、前記垂直翼へかかる前記垂直翼回転保持部を回転中心とした下方から上方への回転モーメントが増加し、前記垂直翼が上方に跳ね上がる事を特徴とする垂直軸風車。
  2. 垂直翼の回転中心より上部に設置された回転結合部と、これに連結する結合アームはリニアガイド上に設置されたスライドに回転自在に結合され、前記スライドに結合された液体又は気体用のシリンダーが水平翼の上部に設置された事を特徴とする請求項1に記載の垂直軸風車。
  3. 垂直翼の回転中心より下部に設置された回転結合部と、これに連結する結合アームはリニアガイド上に設置されたスライドに回転自在に結合され、前記スライドに結合された液体又は気体用のシリンダーが水平翼の下部に設置された事を特徴とする請求項1に記載の垂直軸風車。
  4. 垂直翼と前記垂直翼に概直角に結合するオフセット用水平翼の回転中心から延長された前記オフセット用水平翼の翼端に設置された回転自在の結合部と前記結合部に接続する液体又はガス体用シリンダーと前記シリンダーを固定する回転自在の保持部とから為る事を特徴とする請求項に記載の垂直軸風車。
  5. 垂直翼と前記垂直翼に概直角に結合するオフセット用水平翼の回転中心から延長された前記オフセット用水平翼の翼端に設置された回転自在の結合部と前記結合部に接続する連結用支柱と前記支柱の端には回転自在の継ぎ手が有り、前記継ぎ手はリニアガイド上のスライダーに結合され、前記スライダーには液体又はガス体用シリンダーが接続されている事を特徴とする請求項に記載の垂直軸風車。
  6. 垂直翼と前記垂直翼に概直角に結合するオフセット用水平翼の回転中心から延長された前記オフセット用水平翼の翼端に設置されたベアリングと前記ベアリングが密接する水平方向の溝と前記溝が固定されているリニアガイド上のスライダーと前記スライダーには液体又はガス体用シリンダーが接続されている事を特徴とする請求項に記載の垂直軸風車。
  7. 液体又はガス体用シリンダーに流体的に接続している流体が放出する方向の逆止弁と前記逆止弁に接続する流体抵抗が小さなオリフィスと前記オリフィスは流体の溜に接続し、シリンダー流体的に接続している流体が流入する方向の逆止弁と前記逆止弁に接続する流体抵抗が大きなオリフィスと前記オリフィスは前記流体溜に接続している事を特徴とする請求項に記載の垂直軸風車。
  8. 液体又はガス体用シリンダーに流体的に接続している流体が放出する方向の逆止弁と前記逆止弁に接続する流体抵抗が小さなオリフィスと前記オリフィスは流体の溜に接続し、シリンダー流体的に接続している流体が流入する方向の逆止弁と前記逆止弁に接続する流体抵抗が大きなオリフィスと前記オリフィスは前記流体溜に接続している事を特徴とする請求項に記載の垂直軸風車。
  9. 垂直翼と水平翼の結合部が回転自在に結合された回転継ぎ手と前記垂直翼と前記水平翼の取り付け角を所定の値に保つ回転保持部とにより構成された事を特徴とする請求項に記載の垂直軸風車。
  10. 垂直翼と水平翼の結合部が回転自在に結合された回転継ぎ手と前記垂直翼と前記水平翼の取り付け角を所定の値に保つ回転保持部とにより構成された事を特徴とする請求項に記載の垂直軸風車。
  11. 垂直翼と水平翼の取り付け角を所定の値に保つ回転保持部として、バネ性を持つ板材により構成された事を特徴とする請求項又は請求項1の何れかに記載の垂直軸風車。
  12. 垂直翼と水平翼を回転自在に結合する回転継ぎ手と前記垂直翼と前記水平翼の取り付け角を所定の値に保つ回転保持部の二つの機能をバネ性を持つ板材により構成された事を特徴とする請求項又は請求項1の何れかに記載の垂直軸風車。
  13. 円弧型の垂直翼が水平翼と組み合わさっている事を特徴とする請求項又は請求項の何れかに記載の垂直軸風車。
  14. 水平翼を保持している回転保持部に設置されている大口径軸受けの近傍にギアレス方式のダイレクト、ドライブ発電機が組み込まれている事を特徴とする請求項1に記載の垂直軸風力発電機。
  15. 弱風時には、コイルの接続をカットする回路と、中風域では所定の回転数(Wmin)以上を維持する様にコイルを接続する回路と、強風時には所定の回転数(Wmax)以下を維持する様にコイルを接続する回路と、所定の回転数(Wmax)をオーバーする場合は一部のコイルをショートする回路と、風車の回転数その他の情報を判断して前記回路の入り切りをコントロール回路又はソフトウエアを持つ事を特徴とするギアレス大口径発電機からなる請求項1に記載の垂直軸風車。
  16. 回転方向の流体抵抗が回転と反対方向の流体抵抗より小さくなる事を目的とする構造体が水平翼又は垂直翼上に設置されている事を特徴とする請求項1に記載の垂直軸風車。
  17. 水平翼の垂れ防止用の構造体が設置された事と回転方向の流体抵抗が回転と反対方向の流体抵抗より小さくなる事を目的とする構造体が前記水平翼又は垂直翼上に設置されている事を特徴とする請求項1に記載の垂直軸風車。
  18. 水平翼の垂れ防止用の構造体が設置された事と回転方向の流体抵抗が回転と反対方向の流体抵抗より小さくなる事を目的とする斜め板が前記水平翼又は垂直翼上に設置されており、前記斜め板は回転可能で、風車の回転数が上がり風力抵抗が大きくなると前記斜め板の角度は小さくなり、最終的には水平状態になる事を特徴とする請求項1に記載の垂直軸風車。
  19. 風車タワーの下部に太陽光発電ユニットが設置された事を特徴とする請求項1に記載の垂直軸風車。
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