JP5681864B2 - バイパス手術用のレーザカテーテル、及びそのようなカテーテルを含むアセンブリ - Google Patents

バイパス手術用のレーザカテーテル、及びそのようなカテーテルを含むアセンブリ Download PDF

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Description

本発明は、バイパス手術用のレーザカテーテルに関する。そのレーザカテーテルは、光ファイバの管状の束を含む管状構造体であって、各光ファイバが遠位端を有し、その遠位端がカテーテルの遠位方向にレーザ照射を放射する放射面を画定する管状構造体と、カテーテルの遠位端の、カテーテルの軸方向に延びるとともに管状構造体の内面によって画定されるチャネルであって、吸引源に接続可能であるチャネルと、放射面から近位側に距離を置いてチャネル内に配置されるグリッド要素であって、チャネルを横切ってカテーテルの横断方向に延びるグリッド要素とを備える。本発明は更に、一方ではそのようなカテーテルを含み、他方ではリング部材及び/又は血管移植片及び/又は吸引源及び/又はエキシマレーザ源を含むアセンブリに関する。本発明によるレーザカテーテル及び本発明によるアセンブリは、以下で説明するいわゆるELANA(商標)手術技法とともに用いることができる。
バイパス手術用のレーザカテーテルが特許文献1から既知である。この文献は、ELANA(商標)(非閉鎖吻合のエキシマレーザによる支援(Excimer Laser Assisted Non−occlusive Anastomosis))手術技法におけるレーザカテーテルの使用を記載している。この技法のためには、合わせてElana(商標)動脈切開システムと呼ばれるカテーテル及びリングが必要である。
特許文献1において開示されているカテーテルは、血管移植片と対象血管との間でETS吻合(ETS=端部に対する側部(End To Side))を行うのに用いられる。ELANA(商標)手術技法によると、移植片は、端部が対象血管の側部に固定されるが、レシピエント血管とも呼ばれる対象血管を通る血流は遮断されず、すなわち、吻合を形成するために動脈切開を行う間、血液は対象血管を流れ続ける。このために、まず、血管移植片を対象血管に固定し、続いて、この固定を確立した後で、血管移植片の固定端の正面にある対象血管の壁の一部を除去することによって対象血管と血管移植片とを連通させる。対象血管の壁の上記一部は、ELANA(商標)手術技法に従って、一方ではファイバから発せられるレーザビームの管状の束を発する光ファイバの管状構造体によって、及び他方では光ファイバの管状構造体内に設けられているサクショングリッパによって除去される。レーザビームの管状の束は、対象血管の壁にリング状の切れ目を焼灼形成し、その結果、血管移植片の内腔と対象血管の内腔とを接続するリング状の通路が生じる。対象血管のリングベースの壁部分、すなわち、「フラップ」とも称される、上記焼灼形成された円の内側の部分は、サクショングリッパによって把持され、焼灼操作後にカテーテルの抜去とともに除去される。
レーザビームの管状の束が対象血管の壁にリング状の切れ目を焼灼形成することを可能にするために、レーザカテーテルはまず、血管移植片の近位端に挿入されなければならず、続いて、レーザカテーテルは、血管移植片を通って血管移植片の遠位端まで通過しなければならない。
執刀医は、切れ目を作るときに、リング状の切れ目の位置を見ることができない。血管移植片を通して挿入されるカテーテルは、リング状の切れ目の位置において執刀医の視野を妨げる。執刀医はしたがって、切れ目が完成したか否か、及びフラップが対象血管から完全に分離されたか否かを確かめることができない。フラップは、完全に分離されていない場合、カテーテルを血管移植片から抜去するときにグリッパによって除去されず、また除去することができない。残ったフラップ又は残ったフラップの部分は、患者にとって重大な問題となる可能性がある。フラップがグリッパによって除去されない場合、執刀医は、その後、フラップを除去するために更なる措置を取らなければならない。したがって、フラップがグリッパによって除去されない可能性を最小限まで低減することが重要であり、言い換えれば、カテーテルを抜去するときにフラップがグリッパによって実際に除去される信頼性が可能な限り高めることが重要である。この点において、良好な切り取り動作及び良好な把持動作が重要であると考えられる。実際には、フラップ除去率は約85%であり、すなわち、100件中85件では、カテーテルを血管移植片から抜去するときにフラップがグリッパによって正しく把持されて除去される。
欧州特許第750,476号明細書
本発明の包括的な目的は、請求項1の前提部に記載の改良されたレーザカテーテル、及び当該レーザカテーテル及びリング部材を含む改良されたアセンブリを提供することにある。本発明のより具体的な目的は、改善されたフラップ除去率を可能にし、かつ/又は改善された把持動作を可能にし、かつ/又は改善された切り取り動作を可能にするレーザカテーテルを提供することにある。
[項1]上述した包括的な目的は、本発明に従って、バイパス手術用のレーザカテーテルを提供することによって達成され、ここで、レーザカテーテルは、光ファイバの管状の束を含む管状構造体であって、各光ファイバが遠位端を有し、その遠位端がカテーテルの遠位方向にレーザ照射を放射する放射面を画定する管状構造体と、カテーテルの遠位端の、カテーテルの軸方向に延びるとともに管状構造体の内面によって画定されるチャネルであって、吸引源に接続可能であるチャネルと、放射面から近位側に距離を置いてチャネル内に配置されるグリッド要素であって、チャネルを横切ってカテーテルの横断方向に延びるグリッド要素とを備える。レーザカテーテルは、チャネルの内部の、カテーテルの軸方向において放射面とグリッド要素との間に配置される狭窄部を更に含むこと、狭窄部の内径はグリッド要素の外径よりも小さいこと、及び、チャネルの、狭窄部とグリッド要素との間に延びるセクションが狭窄部の内径よりも大きい直径を有することを特徴とする。出願人は、チャネルの内部でグリッド要素と放射面との間の位置において管状構造体に取り付けられる狭窄部が、いわゆるフラップ率を増大させることを見出した。そのような狭窄部は、管状構造体内にリング又はチューブを設けることによって得ることができる。このリング又はチューブは、管状構造体の内壁から径方向内方へ延びるいわば内側フランジを形成する。チャネルの軸方向において、この内側フランジは、フランジの高さにおいてチャネルの通路面を制限する。フラップ率の改善は驚くべきものであり、出願人は、その説明について確信がない。一見したところ、把持動作及び/又は切り取り動作は狭窄部によって何らかの方法で改善される。把持動作を改善することは、レーザによるリングの焼灼形成が完全には完了していないときに、よりしっかりとした把持が幾らかの引き裂き部によってフラップを対象血管の壁から分離することを可能にするため、フラップ率を改善することに寄与し得る。把持動作を改善することは、焼灼動作後にカテーテルを血管移植片から取り出すときに、よりしっかりとした把持によってフラップがグリッパから離れるリスクを低減するため、フラップ率を改善することに更に同様に寄与し得る。実際、実験から、上記狭窄部を設けることによって、フラップ率を約85%(狭窄部なし)から(様々なタイプの狭窄部に関して)90%〜98%の範囲まで改善することが可能となること、及び、単に吸引力を高めることによって把持動作を改善することでは同様のフラップ率の改善はもたらされないことが示されている。
チャネルの、狭窄部の内径よりも大きい直径を有する、狭窄部とグリッド要素との間に延びるセクションは、当該セクションにおいて、フラップが管状構造体の内壁に付着しないまま保たれることを可能にする。
「フラップ率」という用語は一種の成功率である。「フラップ率」は、動脈切開の範囲にわたる成功したフラップ回収の%として規定される(この回収は、ヒト又は動物に適用される場合には実験室試験又は実際的経験によって得られ得る)。フラップは、動脈切開後にレーザカテーテルを移植片から抜去するときに成功裏に回収され、分離されたフラップはレーザカテーテル上又はレーザカテーテル内に見られ得る。通常、フラップはグリッパによって保持された状態で見られる。
本願に記載される発明に関して、直径という用語は、それが円形であることを示唆するものではなく、長円形、楕円形、正方形、六角形等であってもよいことに留意されたい。例えば、狭窄部の直径に関して、狭窄部を通る通路の断面は円形であるものとすることができるが、これも同様に長円形、楕円形、正方形、六角形等であってもよい。直径という用語は、チャネルを横断する方向におけるカテーテルの通路又は別の部分のサイズに言及するものである。
本発明によると、グリッド要素は、チャネルの断面全体にわたり、グリッド要素の近位側からグリッド要素の遠位側への吸引力の伝達を可能にする軸方向通路を有する要素である。そのようなグリッド要素の例は、1つ又は複数の軸方向ボア又は他の軸方向通路を有するプレート、間にスリットが入っている複数の平行なバー、メッシュ、格子(grate grating)等である。グリッドの機能は、フラップがグリッド要素を越えて管状構造体内に吸引されることを防止することである。その理由は、フラップがグリッド要素を越えて管状構造体内に吸引されると、一方ではフラップが正しく除去されたか否かを確かめることができず、他方では吸引システムの閉塞を引き起こす可能性があるためである。
[項2]本発明の更なる実施形態によると、チャネルの、狭窄部とグリッド要素との間に延びる、狭窄部の内径よりも大きい直径を有する上記セクションは、狭窄部からグリッド要素まで延びる。試験によって、この構成が、おそらくはグリッパの改善された把持動作に起因して改善されたフラップ率を提供することが示されている。
[項3〜5]更なる実施形態によると、グリッド要素は内側部分及び外側部分に分けられる。グリッド要素の外側部分は、カテーテルの遠位端から近位方向を見たときに狭窄部に重なる(換言すると狭窄部の影に隠れる)部分として画定され、グリッド要素の内側部分は、カテーテルの遠位端から近位方向を見たときに、狭窄部を通る通路に重なる(換言すると狭窄部の影に隠れず、通路を通して見える)部分として画定される。事実上、このことは、グリッド要素の内側部分の表面が狭窄部を通る通路の表面と同じ寸法を有することを意味する。この実施形態では、グリッド孔をグリッド要素の内側部分及び/又は外側部分に設けることができる。グリッド孔を外側部分に設けると、グリッド要素の外側部分のグリッド孔の全てがグリッド要素に向かって吸引されるフラップによって閉じられるわけではないため、吸引力が常にグリッド要素の近位側からグリッド要素の遠位側のスペースに伝達されることが確実となる。フラップが対象血管から不完全に分離される場合でも、又は完全に分離される場合でも、少なくとも幾つかのグリッド孔には常にフラップが存在しない。内側部分にグリッド孔を設けることは、フラップの中央部分が吸引されてグリッド部分に接触することを可能にする。それによって、フラップは狭窄部にしっかりと当接し、グリッドの内側部分からの吸引力が維持される。
[項6〜7]更なる実施形態によると、狭窄部の内縁に、尖った鋸歯状部のような尖ったピンを設けることができ、この尖ったピンは径方向内方へ延びる。尖ったピンはフラップに対する把持を高める。吸引力は、これらの尖ったピンの1つ又は複数をフラップに穿刺させる傾向にある。これはフラップ率を更に改善すると考えられる。更なる実施形態によると、これらの尖ったピン、少なくともこれらのピンの尖った端部は、グリッドに向かうように方向付けられることにより、フラップがグリッパから遠位方向に外れることを防止するかかりを提供することができる。
[項8〜19]本発明の更なる実施形態によると、狭窄部の位置及び/又は寸法は、
−狭窄部の内径がチャネルの直径の最大で80%、例えば最大で70%又は最大で60%であり(実験的試験によって、チャネルの直径の80%よりも小さい狭窄部の内径の場合、フラップ率の改善が明らかであり、70%〜60%よりも小さい場合にフラップ率の改善が顕著であることが示されている)、
及び/又は
−狭窄部の内径がチャネルの直径の少なくとも30%、例えば少なくとも40%又は少なくとも45%であり(実験的試験によって、チャネルの直径の30%よりも大きい狭窄部の内径の場合、フラップ率の改善がやはり明らかであり、40%〜45%よりも大きい場合にフラップ率の改善がやはり顕著であることが示されている)、
及び/又は
−狭窄部の内径がチャネルの直径の30%〜80%の範囲、例えば40%〜60%の範囲であり(実験的試験によって、チャネルの直径の30%〜80%の範囲の内径を有する狭窄部の場合、フラップ率の改善が十分明らかであり、この改善は40%〜60%の範囲において顕著であることが示されている)、
及び/又は
−軸方向において、狭窄部から放射面までの距離が、グリッド要素から放射面までの距離の0%〜60%の範囲、例えば20%〜45%の範囲であり、
−軸方向において、狭窄部の軸方向長さが、グリッド要素から放射面までの距離の25%〜50%の範囲、例えば35%〜40%の範囲であり(この軸方向長さは例えばグリッド要素から放射面までの距離の37.5%になり得る)、
−軸方向において、狭窄部から放射面までの距離が、放射面の内径の0%〜15%の範囲、例えば4%〜12%であり、
及び/又は
−軸方向において、狭窄部から放射面までの距離が、少なくとも0.07mm、例えば少なくとも0.10mmであり、
及び/又は
−軸方向において、狭窄部から放射面までの距離が、最大で0.4mm、例えば最大で0.25mmであり、
及び/又は
−軸方向において、グリッド要素から放射面までの距離が、少なくとも0.25mm、例えば少なくとも0.35mmであり、
及び/又は
−軸方向において、グリッド要素から放射面までの距離が、最大で0.6mm、例えば最大で0.5mmであり、
及び/又は
−軸方向において、グリッド要素から狭窄部までの距離が、少なくとも0.04mm、例えば少なくとも0.08mmであり、
及び/又は
−軸方向において、グリッド要素から狭窄部までの距離が、最大で0.5mm、例えば最大で0.4mm又は最大で0.3mmである
ものとして特定され得る。
[項20]更なる実施形態によると、レーザカテーテルは、カテーテルの遠位端かつ管状構造体の外側に、光ファイバの束に対してカテーテルの外周を拡張する止め要素を更に備える。
[項21〜31]更なる態様によると、本発明は、アセンブリであって、一方では本発明によるレーザカテーテルを含み、他方では、
・管状構造体の遠位端の直径よりも大きい直径を有するリング部材、
・レーザカテーテルが通過可能な直径寸法を有する血管移植片であって、その血管移植片の一端は更なる実施形態に従ってリング部材に挿入され、90度〜180度の範囲の角度にわたってリング部材の周りに折り返され得る血管移植片、
・チャネルに接続可能であるか又はチャネルに接続された吸引源、及び
・エキシマレーザ源であって、レーザ源によって生成されたレーザエネルギをレーザカテーテルの光ファイバに伝達するようにレーザカテーテルに結合することができるエキシマレーザ源
からなる群から選択される1つ又は複数を含む、アセンブリに関する。
[項25〜27]本発明とともに用いられる血管移植片は、人工血管移植片又は生体血管移植片であり得る。本発明によると、血管移植片は、生物材料及び人工材料の組み合わせから作製することもできる。生体血管の場合、この血管は、患者自身以外のヒト又は動物ドナー由来のものとすることができるが、脚の伏在静脈又は胸の内胸動脈のような患者自身から由来するものであってもよいことに留意されたい。本発明による血管移植片は、ハーネス又はガーゼ構造体のような支持チューブ上に成長させた生物学的に培養した細胞の層を有する血管であってもよい。
さらに、本発明によるアセンブリは、患者自身に由来する血管移植片の場合にも、どのような態様でも患者につなげることなく、完全に患者の外部で準備することができることに留意されたい。本発明によるアセンブリは、当然ながら、手術室において手術中に患者自身の真横で作製することができるが、手術中又は手術前に、研究室、工場又は他の好適な施設において患者から離れて作製することもできる。したがって、この準備は、患者が存在しない場所において行うことができるが、手術室において患者の近くで行うこともできる。
血管移植片はしたがって、ヒト又は動物の身体から分離することができる。「ヒト又は動物の身体から分離された血管移植片」という用語、及び「患者の身体から分離された血管移植片」という用語は、本願において用いられる場合、血管移植片はヒト/動物/患者の身体に取り付けられていない別個の実体であることを意味する。当然ながら、これらの用語は、誰かが血管移植片を自身の手に持っておくか又は血管移植片を取り扱うことができることを除外しない。これらの用語(複数の場合もあり)は、移植片が、分離されているときは、ヒト/動物/患者の身体の生体系の一部ではないことを意味する。
[項32〜33]更なる態様によると、本発明は、バイパス手術用のレーザカテーテルを製造する方法に関し、レーザカテーテルは、光ファイバの管状の束を含む管状構造体であって、各光ファイバが遠位端を有し、その遠位端がカテーテルの遠位方向にレーザ照射を放射する放射面を画定する管状構造体と、カテーテルの遠位端の、レーザカテーテルの軸方向に延びるとともに管状構造体の内面によって画定されるチャネルであって、吸引源に接続可能であるチャネルと、放射面から近位側に距離を置いてチャネル内に配置されているグリッド要素であって、チャネルを横切ってカテーテルの横断方向に延びるグリッド要素とを備え、上記方法は、カテーテルの軸方向においてチャネルの内部の放射面とグリッド要素との間に狭窄部を設けるステップを含む。この狭窄部は、項2〜20の1つ又は複数に従って設計することができる。
[項34]また更なる態様によると、本発明は、血管移植片を対象血管に取り付ける方法であって、
・血管移植片の遠位端を対象血管の側壁に取り付けるステップ、
・本発明によるレーザカテーテルを血管移植片の内腔に挿入するステップ、
・上記取り付けるステップ後に、上記レーザカテーテルを用いて、対象血管の側壁にリング状の開口を焼灼形成するステップ、
・上記焼灼形成するステップ中及び上記焼灼形成するステップ後に、レーザカテーテルの上記チャネルに吸引力を作用させることによってフラップを把持するステップであって、フラップは、焼灼形成されるリング状の開口内にある対象血管の壁の一部として画定される、把持するステップ、及び
・焼灼形成するステップ後に把持するステップを続けながら、レーザカテーテルを血管移植片の近位方向に抜去することによってレーザカテーテルを血管移植片から除去するステップ
を含む方法に関する。
図面において、図1〜図5は全て、本発明の幾つかの背景技術を示すための従来技術を示し、図6〜図10は本発明を示す。
ELANA(商標)手術技法に用いることができる従来技術のレーザカテーテルを概略的に示す、縦断面図である。 ELANA(商標)手術技法に用いることができる従来技術のレーザカテーテルを概略的に示す、図1Aの矢印Ibに従った端面図である。 ELANA(商標)手術技法を用いてバイパス手術を行うための事前準備措置を示す図である。 ELANA(商標)手術技法を用いてバイパス手術を行うための事前準備措置を示す図である。 ELANA(商標)手術技法を用いてバイパス手術を行うための事前準備措置を示す図である。 ELANA(商標)手術技法を用いてバイパス手術を行うための事前準備措置を示す図である。 移植片をレシピエント血管に取り付ける種々のステップの概略的な図である。 移植片をレシピエント血管に取り付ける種々のステップの概略的な図である。 移植片をレシピエント血管に取り付ける種々のステップの概略的な図である。 光を適用中のカテーテル先端の機能の態様を示す図である。 光を適用中のカテーテル先端の機能の態様を示す図である。 光を適用中のカテーテル先端の機能の態様を示す図である。 カテーテルによる、フラップとも呼ばれる血管壁の分離された部分の除去を示す図である。 カテーテルによる、フラップとも呼ばれる血管壁の分離された部分の除去を示す図である。 本発明の第1の実施形態によるレーザカテーテルの遠位端の縦断面の概略斜視図である。 本発明の第2の実施形態によるレーザカテーテルの遠位端の縦断面の概略斜視図である。 本発明の第2の実施形態によるレーザカテーテルの遠位端の概略斜視図である。 本発明の第3の実施形態によるレーザカテーテルの遠位端の縦断面の概略斜視図である。 本発明の第3の実施形態によるレーザカテーテルの遠位端の概略図であり、図8Aによるレーザカテーテルの遠位端の、図8Aの矢印VIII−bに従った図である。 ELANA(商標)技法に用いられるような、従来技術のレーザカテーテルの把持動作をかなり概略的に説明する図である。 ELANA(商標)技法に用いられるような、従来技術のレーザカテーテルの把持動作をかなり概略的に説明する図である。 本発明によるレーザカテーテルの把持動作をかなり概略的に説明する図である。 本発明によるレーザカテーテルの把持動作をかなり概略的に説明する図である。 本発明によるレーザカテーテルの把持動作をかなり概略的に説明する図である。
図1a及び図1bは、レーザカテーテル1の遠位領域23の縦断面図及び底面図を示している。レーザカテーテル1は、医療分野において用いるための典型的な要求、例えば容易な殺菌、高い柔軟性及び材料の適合性を満たす外側ケーシング2を有する。外側ケーシング2は、好ましい実施形態では2層の2つの同心円状に配置される光ファイバ3の管状の束を囲む。光ファイバ3の近位端21は、レーザ発生器4が生成したレーザ照射(レーザ光)を光ファイバ3に伝達することができるようにレーザ発生器に接続されているか又はレーザ発生器に接続することができ、光ファイバは更に、レーザエネルギを近位ファイバ端21から遠位ファイバ端22にガイドする。内側のチューブ状のケーシング5が、その近位端20において低圧源7に接合されるボア6を囲む。レーザカテーテル1の遠位領域には、外周拡張要素8があり、外周拡張要素8はリング状の断面を有し、直線的な止め面25が遠位端の方向に面している。外周拡張要素8の寸法決めは、概して、レーザカテーテル1の外周を拡張する要素の外周が、少なくともレーザカテーテルが挿入される血管の直径を有するように行う。このように、カテーテル先端は、その外周が血管の内側エリアに当接することによって血管内で自然にセンタリングされることが確実になる。
光ファイバ3の管状の束は、レーザカテーテルの遠位端24の方向に、拡張要素8の平面を越えて突出している。光ファイバ3は保持手段9を囲み、保持手段9は遠位端における内側ケーシング5の終端部に相当するが、特に、ボア6内に亘る低圧につながる多孔性部材11を含むグリッパ10の保持装置を提供する。ボア6はファイバ3の遠位端まで延びる。図1A及び図1Bの双方を参照すると、多孔性部材は、有利な構成によると、穿孔15が設けられたプレート14であり、グリッド12とも呼ばれる。さらに、図1bは、ファイバ3の外周を拡張する要素8の外周エリアを示している。
レーザカテーテルは、好ましくは密に配置されている光ファイバを有し、光ファイバは、それらの遠位端が平らな円(例えば外径約2mm)を形成するように配置されている。光ファイバ3の遠位端22は、カテーテル1の遠位方向Pにレーザ照射を放射するリング状の放射面13を画定する。リング状の放射面13は、概ね円形であるが、長円形、矩形又は別のリング形状を有していてもよい。全ての光ファイバがレーザエネルギを同時に放射する場合、レーザエネルギ/光の管状の束が放射される。図2Bに示されているような実施形態では、光ファイバの2つの同心リング4があり、各リングは、密な構成を得るように互いに平行かつ横方向に当接して配置されている多数の光ファイバを含む。
多孔性部材11は、光ファイバ3内に、光ファイバ3の遠位端22から距離Bを置いて取り付けられている。止め面25は、光ファイバの遠位端22から距離Aを置いて配置されている。
図1に示されているようなレーザの使用のより詳しい説明のために、図2〜図5は、Elana(商標)技法に従って血液を運ぶ血管内の血流を妨げることなくバイパス手術を行うためにレーザを適用する方法を概略的に示している。
図2aは、図1と基本的に同じレーザカテーテルを示しているが、より概略的に示している。このカテーテルの上に、リング状要素16が示されており、リング状要素16の直径は、光ファイバの管状の束の外径よりも大きく、レーザカテーテルの外周を拡張する要素8の直径よりも小さい(又は要素8の直径と同じサイズである)。従来技術から既知であるように、(例えば生体適合性の白金−イリジウム合金又は純粋な白金から作られる)リングの内径は、約2.6mm〜2.8mmであり得る。
バイパス手術の準備において、リングは、移植片とも呼ばれる血管移植片17上に滑らせて重ねられ、血管移植片17は、患者の身体の異なる領域から採取されるため、(動脈の一部等の)そのような取り出した血管を、血液を運ぶ血管のバイパスとして手術によって接合することは困難ではないか、又は身体の拒絶反応によって妨げられない。移植片は、別のヒト又は動物から採取することもできる。代替的には、血管移植片17は、患者、動物又は別のヒトから採取されるドナーの血管ではなく人工血管であってもよい。
図2bによると、続いて、血管移植片をリングの周りにめくり返す。このために、血管移植片に切開部26を形成することができる。血管移植片に当接するリングの周りに折り返された血管移植片の端は、続いて、図2c及び図2dに示されているように縫い付けられる。このように、血管の安定した端が得られ、これは、図2dによるとリング16の安定した形態の外形を呈する。
次に、このように準備された血管移植片17は、図3aに示されているように、リング状に縫い合わせることによって対象血管とも呼ばれるレシピエント血管18の外面に接合される。図3bによる状態では、血管移植片17はレシピエント血管18の表面にしっかりと係止している。次に、レーザカテーテルが、血管移植片17の内部を通して、その一部19を切り取ろうとしている対象血管18の血管壁27の方向にガイドされる。図3cに示されているように、血管壁27の一部19は、リング16に起因して、リング16の輪郭内にある領域において移植片を取り付けるためにピンと張られ、これによりレーザカテーテルの遠位端を平らなエリアに配置することができる。このことは、レーザエネルギの適用中に、血管壁の一部19へのレーザ光の作用が、(レーザファイバ3の遠位端22によって形成される)リング状の放射面13との接触領域において均一になるという利点を有する。
図4aは、血管移植片17及び対象血管18の接続部、並びに血管移植片17へのレーザカテーテルの進入の斜視図である。レーザカテーテルの遠位端は、まず、図4bに示されているように、レーザカテーテルの放射面13が血管壁27の一部19に当接するまで血管17内を進められ、分離されるべきその一部19は「フラップ」とも呼ばれる。その後、ボア6に接続されている低圧源7を作動させ、分離されるフラップ19が低圧源7によって生成される吸引力によってグリッパ10に確実に引き込まれるようにしておく。
ここで、レーザ発生器4を作動させる(本願では、好ましくは紫外線を生成するエキシマレーザである)。レーザは、約5秒間、例えば40Hzの繰り返し周波数のパルスで動作することができるため、約200回のパルスが組織に作用する。したがって、レーザカテーテルの遠位端は、リング16が拡張要素8の止め縁25からそれ以上進入するのを防止するまで、したがってレーザカテーテルが対象血管18の内腔にそれ以上進入するのを防止するまで、対象血管の内腔にゆっくりと貫入する。したがって、図4cに示されているように、血管壁の片19、すなわちフラップが、血管18の残りの壁27から分離され、グリッパ10の表面に付着する。
図5a及び図5bによると、血液はこの時点で、レーザカテーテルの遠位端が分離されたフラップ19とともに血管移植片17から取り出された後で、血管移植片17を通って流れることができる。リング16は、血管17及び18間のバイパス接続部にあるままである。
このELANA技法によって、血管を不用意に穿孔することなく、対象血管を通る血流を遮断することなく、また対象血管内の圧力を除去することなく、処置される血管に完全に画定された孔を形成することによりバイパス手術を行うことが可能である。上述したElana(商標)技法、及び以下で記載する本発明は、いずれの体内の血管にも適用することができ、特に脳の血管及び心臓の冠状血管に対するバイパス手術に適用することができる。
上記の説明では、リング状要素16はリング部材のみからなる部分である。示されているようなリング状要素16は、突起又は他の付加的な部材を有しない。しかし、リング状要素の他の実施形態も既知であるか又は考えられることに留意されたい。リング状要素16の他の実施形態の例は、例えば国際公開第2009/123434号及びPCT/NL2010/050778号に見られる。これらの国際公開第2009/123434号及びPCT/NL2010/050778号によるリング要素は、血管移植片及びリング要素のアセンブリを対象血管の壁に取り付けるために対象血管に挿入される2つのほぼ平行なピンを有する。図3a〜図3cに示されているような縫合は、国際公開第2009/123434号又はPCT/NL2010/050778号によるリング要素の場合は不要である。さらに、国際公開第2009/123434号又はPCT/NL2010/050778号によるリング要素の場合、概して、2つ以上の切開部26(図2Bを参照のこと)が形成され、図2Cに示されているような縫合は適用されない場合がある。さらに、切開部間に形成されるフラップが、(例えば国際公開第2009/123434号の図8Cに示されているように)レシピエント血管の壁に接着されるか、付着されるか、又は別様に平坦に取り付けられ得る。本発明は、全てのこれらの変形形態、及び記載されない他の変形形態と組み合わせて適用することができる。
図1〜図5の従来技術のレーザカテーテルに関して用いられる参照符号は、同様の部分又は同じ部分を示すために図6〜図8においても用いられる。これらは既に説明されているため、繰り返さない。図6〜図8に示されているような本発明のレーザカテーテルを参照して、本発明に関して付加的な特徴を説明する。
主クレームを参照すると、上記「チャネル」100は、光ファイバ3の遠位端22、すなわち放射面13から、(図6に示されている)矢印Xの方向に少なくともグリッド12まで延びるチャネルとして画定されている。したがって、グリッド12はチャネル100の内部に配置されている。グリッド12は、チャネル100の端部を画定していてもよいし、チャネル100はグリッド12の近位方向に続いていてもよい。
本発明によると、レーザカテーテルには、上記チャネル100の内部の放射面13とグリッド12との間に配置される狭窄部が設けられる。本発明による狭窄部は、様々な寸法を有することができ、様々な形で設けることができる。図6〜図8は、狭窄部110、120及び130それぞれの各異なる変形形態を示している。狭窄部は、図6〜図8では、従来技術のレーザカテーテルに嵌め込まれる挿入物として設けられている。しかし、狭窄部を、保持手段9又はグリッド12のようなカテーテルの別の部分と一体的な部分として形成することも考えられることに留意されたい。
狭窄部110、120、130はそれぞれ、狭窄部の内径を画定する内縁111、121及び131を有する。内縁131は鋸歯形状を有し、これは、この内径を非円形であるものとすることができることを示す。グリッド要素12は外周140を有する。図6〜図8に見られるように、狭窄部110、120及び130の内縁111、121及び131は全て、グリッド要素12の外周140の直径よりも小さい直径を有する。さらに、図6〜図8において、上記チャネル100が狭窄部110、120、130とグリッド要素との間に延びるセクション141を有し、このセクションは狭窄部の内径よりも大きい直径を有することが分かる。
図6を参照すると、狭窄部110は、チャネル100の内側の周方向リブによって形成されている。このリブは、管状体を、狭窄部110及び112を含む一体部材に機械加工することによって得ることができる。しかし、リブは、別の方法で、例えば図6に示されているように、リング114をチャネル100内に挿入してリング114をチャネルに固定することによって得ることもできる。しかし、リブ114は、チャネル内に異なる方法で固定することもでき、例えば、リブ114と係合するチャネル内部の周方向の溝によって、又は間にリブ114を係合させる係合突起対によって固定することもできることに留意されたい。図6において分かるように、リング114は、チャネル100の内径にほぼ等しい外径を有するため、クランプ嵌めを得ることができる。図6の実施形態では、チャネル100の、狭窄部114とグリッド12との間に延び、狭窄部の内径114よりも大きい直径を有するセクション141が、任意に狭窄部110とグリッド12との間の距離全体にわたって延びてもよいことが更に分かる。リブ/リング114は、チャネル100の内壁から径方向内方へ延びる一種の内側フランジを形成する。
図7を参照すると、狭窄部120は、チャネル100内に配置されるリング状のプレートによって形成されている。このリング状のプレートは、様々な方法で、例えば図7に示されているように、中央の穴あき部125を有するプレート124をチャネル100内に挿入してプレート124をチャネルに固定することによって得ることができる。図7に見られるように、プレート124は、チャネル100の内径にほぼ等しい外径を有するため、クランプ嵌めを得ることができる。しかし、プレート124は、チャネル内に異なる方法で固定することもでき、例えば、プレート124の外縁と係合するチャネル内部の周方向の溝によって、又は間にプレート124の外縁を係合させる係合突起対によって固定することもできることに留意されたい。図7の実施形態では、チャネル100の、狭窄部120とグリッド12との間に延び、狭窄部の内径124よりも大きい直径を有するセクション141が、狭窄部114とグリッド12との間の距離全体にわたって延びてもよいことが更に分かる。穴あきプレート124は、チャネル100の内壁から径方向内方へ延びる一種の内側フランジを形成する。
図7の実施形態では、グリッド要素12は内側部分126及び外側部分127に分けられることも分かる。グリッド要素12の外側部分127は、カテーテルの遠位端から近位方向Pを見たときに狭窄部120に重なる部分として画定され、換言すると、外側部分127は狭窄部120の影に隠れる。グリッド要素12の内側部分126は、カテーテルの遠位端から近位方向Pを見たときに、狭窄部120を通る通路(穴あき部125)に重なる部分として画定され、換言すると、内側部分126は狭窄部120の影に隠れず、カテーテルの遠位端から矢印Pの方向を見たときに、通路125を通して見える。事実上、このことは、グリッド要素の内側部分126の表面が狭窄部120を通る通路125の表面と同じ寸法を有することを意味する。この実施形態では、グリッド孔15がグリッド要素12の内側部分126及び外側部分127に設けられている。グリッド孔を外側部分127に設けると、いわゆるフラップがグリッド要素12の外側部分のグリッド孔の全てを閉じることができないため、吸引力が常にグリッド要素の近位側からグリッド要素の遠位側のスペースに伝達されることが確実となる。フラップが対象血管から完全に分離される場合でも、又は不完全に分離される場合でも、少なくとも幾つかのグリッド孔には常にフラップが存在しない。内側部分126にグリッド孔15を設けることは、いわゆるフラップの中央部分が吸引されてグリッド12に接触することを可能にする。
図8に示されている実施形態は、図7に示されている実施形態と本質的に同じである。主な違いは、図8の実施形態の穴あき部136が、円形とは異なる断面を有することである。狭窄部130の内縁131は、径方向内方へ延びる尖ったピン137を提供するように鋸歯状になっている。これらの尖ったピンは、いわゆるフラップの改善された把持を提供する。いわゆるフラップがレーザ作用によって対象血管の壁から完全に分離されることができない場合、フラップと対象血管との間の残りの結合部を、カテーテルを抜去するときにちぎり取ることができ、カテーテルはピン137によってフラップをしっかりと保持する。図8には示されていないが、この把持作用は、これらのピンの尖った端部がグリッドに向かう方向Pに向けられて、かかりを提供するときに更に高められる。
図6、図7及び図8を参照すると、但し図6にのみ示されているが、狭窄部110、120、130は、軸方向において、放射面13から距離Eを置いて、またグリッド12から距離Gを置いて配置されており、その上、狭窄部は軸方向において軸方向長さFを有する。一例として、E、F及びGの値は、本発明の一実施形態によると、E=0.13mm、F=0.15mm及びG=0.12mmである。このことから、B=0.4mmということになる。この実施形態では、チャネル100は、1.65mm〜1.7mmの(内)径を有する円形の断面を有し、狭窄部は0.9mmの内径111、121、131を有し、カテーテル先端の外径(事実上、放射面13の外径である)は約2mmであり、図7におけるように、グリッド孔15はグリッド12の内側部分126及び外側部分127の双方に存在するものとした。しかし、この例は本発明の範囲を限定することを意図せず、本発明によるカテーテルが有し得るサイズ及び寸法の或る程度の感覚を提供することを専ら意図することに留意されたい。この例の実施形態は比較試験において用いられている。これらの試験により、従来技術のレーザカテーテルの場合のフラップ率約85%から、この例のレーザカテーテルの場合の98%超への増大が明らかである。これらの比較試験では、従来技術のレーザカテーテルと本発明によるレーザカテーテルとの唯一の違いは、従来技術のレーザカテーテルが狭窄部を有しないのに対し、本発明によるレーザカテーテルはこの例において記載したような狭窄部を有することであった。比較結果を得るために、各試験は、従来技術のレーザカテーテルを用いた55回の動脈切開、及び本発明によるレーザカテーテルを用いた55回の動脈切開を伴った。
本発明者らは改善されたフラップ率の説明について完全に確信があるわけではないが、その説明は、従来技術のレーザカテーテルを用いると、グリッパの吸引力は、フラップが対象血管から完全に分離されない場合に(部分的に)不足するが、本発明によるレーザカテーテルを用いると、グリッパのこの吸引力が維持される、というものだと考えられる。これについて、従来技術を示す図9及び本発明を示す図10を参照して更に説明する。これらの図は、かなり概略的に、グリッド12、光ファイバ3の遠位端、対象血管18の断面のみを示しており、また図10のみであるが本発明による狭窄部200の断面を示している。さらに、矢印Sがグリッパの吸引力を示している。距離Bはこれらの試験では約0.4mmとしたこと、及び、概略図では別様に示唆されるかもしれないが、対象血管18の壁の厚さ、したがってフラップ19の厚さも約0.3mm、すなわち距離Bのサイズに近いものとしたことに更に留意されたい。
図9Aは、フラップ19を分離させる前の、レーザ作用中の従来技術のレーザカテーテルを示している。吸引力Sは、チャネル100(グリッド12の遠位側)において低圧を生じ、この低圧によって、フラップ19が、可能性としてはグリッド12に対して吸引される。レーザ作用によって対象血管の壁にリング状の通路を焼灼形成すると、フラップ19、すなわちリング状の通路内の壁の部分がグリッドに対して吸引されることで、カテーテルが抜去されるときにグリッパがフラップを保持する。その後、カテーテルを、フラップの存在に関して調べることができる。フラップがグリッド上に存在する場合、動脈切開は成功したと判断される。フラップが存在しない場合、動脈切開は失敗したと判断される。全ての従来技術の動脈切開が必ず成功するようには思われない。成功率は約85%のようである。
本発明者らは、実際には、レーザ作用中に、フラップ19の周りで焼灼形成されるリング状の通路が、フラップの周囲全体において常に同じ時点で完了するわけではないと想定している。実際には、リング状の通路はいわば例えば80%完成され、フラップの外周の依然として20%が対象血管18につながったままであることが想定される。これが生じる場合、部分的に分離されたフラップ19の一部がグリッド12に対して吸引され、グリッド12の一部は塞がっていないままである(図9Bの左側を参照のこと)。したがって、フラップが完全にはグリッド12に重ならない。この結果、吸引力Sがあまり効果的ではなくなるか又は場合によっては無効になる。これは図9Bに矢印Sの破線によって示されている。完全には重なっていないグリッド12は、この状態では、レーザ作用中にフラップが弾性張力下にあるという状況によって助長される可能性が高い。フラップを部分的に分離することによって弾性的な収縮が生じ、フラップが、対象血管18の壁に依然としてつながっている位置の方向へ引き付けられ、その結果、遠位のファイバ先端/放射面22と残りのフラップとの間の不良な接触が生じることによって、効率的な切除プロセスが妨げられる。
ここで本発明によるレーザカテーテルを参照すると、図10Aは、図9Aと同じ状態を示している。レーザ作用中に、吸引力によってフラップ19がグリッパに対して吸引される。狭窄部200、チャネル100の寸法及びフラップ19の厚さを考慮すると、フラップは、狭窄部200を通って突出してグリッド12に当接する可能性が高いと考えられる。
フラップ19の周りで焼灼形成されるリング状の通路がほぼ同じ時点で完全に完了する場合、図9Bに示されているような状態が生じると考えられる。この状態は、従来技術の場合とほぼ同じであるが、狭窄部の内縁201は、210に亘る低圧と相まって、フラップが狭窄部200の内縁201に対して引き付けられることに起因して把持作用を改善すると考えられる。
フラップ19が対象血管から完全に分離されない場合、図10Cの状態が生じると考えられる。この場合も、例えば、フラップ19の周りで焼灼形成されるリング状の通路が80%完成すると仮定すると、フラップの外周の20%は血管移植片につながったままである。狭窄部200の内縁201全体がフラップに係合するため、狭窄部の近位側、すなわちチャネル100の、狭窄部200とグリッド12との間の部分の低圧が維持され、可能性としては完全に維持される。その結果、吸引力Sは依然として効果的であり、把持作用は低下しない。さらに、焼灼形成されるリング状の通路の残りの20%の位置におけるフラップ19の張力が、レーザ焼灼を依然として効果的に継続することができるレベルに維持されると考えられる。さらに、焼灼される通路の残りの20%に対するレーザ作用を継続しない場合にも、通路のこの残りの20%を、改善された把持作用に起因して単にちぎり取ることによって形成することができると考えられる。これに関して、把持作用は、任意にかかりとして形成することができる(図8におけるような)尖ったピンを設けることによって更に改善することができることに留意されたい。
本発明は、下記の項において記載されるように表すこともできる。
1)バイパス手術用のレーザカテーテルであって、
−光ファイバの管状の束を含む管状構造体であって、各光ファイバが遠位端を有し、その遠位端がカテーテルの遠位方向にレーザ照射を放射する放射面を画定する管状構造体と、
−カテーテルの遠位端の、レーザカテーテルの軸方向に延びるとともに管状構造体の内面によって画定されるチャネルであって、吸引源に接続可能であるチャネルと、
−放射面から近位側に距離を置いてチャネル内に配置されるグリッド要素であって、チャネルを横切ってカテーテルの横断方向に延びるグリッド要素と
を備え、
レーザカテーテルは、チャネルの内部の、カテーテルの軸方向において放射面とグリッド要素との間に配置されている狭窄部を更に含み、
狭窄部の内径はグリッド要素の外径よりも小さく、
チャネルの、狭窄部とグリッド要素との間に延びるセクションが狭窄部の内径よりも大きい直径を有する、レーザカテーテル。
2)上記セクションは、狭窄部からグリッド要素まで延びる、項1に記載のレーザカテーテル。
3)グリッド要素は内側部分及び外側部分に分けられ、グリッド要素の外側部分は、カテーテルの遠位端から近位方向を見たときに狭窄部に重なる部分として画定され、グリッド要素の内側部分は、カテーテルの遠位端にから近位方向を見たときに、狭窄部を通る通路に重なる部分として画定される、項1又は2に記載のレーザカテーテル。
4)グリッド要素の内側部分にはグリッド孔が設けられている、項3に記載のレーザカテーテル。
5)グリッド要素の外側部分にはグリッド孔が設けられている、項3又は4に記載のレーザカテーテル。
6)狭窄部の内縁に、尖った鋸歯状部のような尖ったピンが設けられ、この尖ったピンは径方向内方へ延びる、項1〜5のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
7)これらのピンの尖った端部は、グリッドに向かうように方向付けられて、かかりを提供する、項6に記載のレーザカテーテル。
8)狭窄部の内径はチャネルの直径の最大で80%、例えば最大で70%又は最大で60%である、項1〜7のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
9)狭窄部の内径はチャネルの直径の少なくとも30%、例えば少なくとも40%又は少なくとも45%である、項1〜8のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
10)狭窄部の内径はチャネルの直径の30%〜80%の範囲、例えば40%〜60%の範囲である、項1〜9のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
11)軸方向において、狭窄部から放射面までの距離は、グリッド要素から放射面までの距離の0%〜60%の範囲、例えば20%〜45%である、項1〜10のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
12)軸方向において、狭窄部の軸方向長さは、グリッド要素から放射面までの距離の25%〜50%の範囲、例えば35%〜40%の範囲である、項1〜11のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
13)軸方向において、狭窄部から放射面までの距離は、放射面の内径の0%〜15%の範囲、例えば4%〜12%である、項1〜12のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
14)軸方向において、狭窄部から放射面までの距離は、少なくとも0.07mm、例えば少なくとも0.1mmである、項1〜13のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
15)軸方向において、狭窄部から放射面までの距離は、最大で0.4mm、例えば最大で0.25mmである、項1〜14のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
16)軸方向において、グリッド要素から放射面までの距離は、少なくとも0.25mm、例えば少なくとも0.35mmである、項14又は15に記載のレーザカテーテル。
17)軸方向において、グリッド要素から放射面までの距離は、最大で0.6mm、例えば最大で0.5mmである、項14〜16のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
18)軸方向において、グリッド要素から狭窄部までの距離は、少なくとも0.04mm、例えば少なくとも0.08mmである、項1〜17のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
19)軸方向において、グリッド要素から狭窄部までの距離は、最大で0.5mm、例えば最大で0.4mm又は最大で0.3mmである、項1〜18のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
20)カテーテルは、カテーテルの遠位端かつ管状構造体の外側に、光ファイバの束に対してカテーテルの外周を拡張する止め要素を更に備える、項1〜19のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
21)アセンブリであって、
−項1〜20のいずれか一項に記載のレーザカテーテルと、
−リング部材と
を備え、リング部材の直径は管状構造体の遠位端の直径よりも大きい、アセンブリ。
22)アセンブリであって、
−項1〜20のいずれか一項に記載のレーザカテーテルと、
−レーザカテーテルが通過可能な直径寸法を有する血管移植片と
を備える、アセンブリ。
23)アセンブリは、管状構造体の遠位端の直径よりも大きい直径を有するリング部材を更に備え、血管移植片は、血管移植片をリング部材に挿入可能な直径寸法を有する、項22に記載のアセンブリ。
24)血管移植片の一端がリング部材に挿入され、血管移植片と、折り返された血管移植片の一部との間の角度は90度〜180度の範囲である、項22又は23に記載のアセンブリ。
25)血管移植片は人工血管移植片である、項22〜24のいずれか一項に記載のアセンブリ。
26)血管移植片は生体血管である、項22〜25のいずれか一項に記載のアセンブリ。
27)血管移植片はヒト又は動物の身体から分離される、請求項22〜26のいずれか一項に記載のアセンブリ。
28)アセンブリは、チャネルに接続可能であるか又はチャネルに接続されている吸引源を更に備える、項22〜27のいずれか一項に記載のアセンブリ。
29)アセンブリであって、
−項1〜20のいずれか一項に記載のレーザカテーテルと、
−チャネルに接続可能であるか又はチャネルに接続されている吸引源と
を備えるアセンブリ。
30)アセンブリは、エキシマレーザ源であって、レーザ源によって生成されたレーザエネルギをレーザカテーテルの光ファイバに伝達するようにレーザカテーテルに結合することができるエキシマレーザ源を更に備える、項21〜29のいずれか一項に記載のアセンブリ。
31)アセンブリであって、
−項1〜20のいずれか一項に記載のレーザカテーテルと、
−エキシマレーザ源であって、レーザ源によって生成されたレーザエネルギをレーザカテーテルの光ファイバに伝達するようにレーザカテーテルに結合することができるエキシマレーザ源と
を備えるアセンブリ。
32)バイパス手術用のレーザカテーテルを製造する方法であって、レーザカテーテルは、
−光ファイバの管状の束を含む管状構造体であって、各光ファイバが遠位端を有し、その遠位端がカテーテルの遠位方向にレーザ照射を放射する放射面を画定する管状構造体と、
−カテーテルの遠位端の、レーザカテーテルの軸方向に延びるとともに管状構造体の内面によって画定されるチャネルであって、吸引源に接続可能であるチャネルと、
−放射面から近位側に距離を置いてチャネル内に配置されるグリッド要素であって、チャネルを横切ってカテーテルの横断方向に延びるグリッド要素と
を備え、
上記方法は、チャネルの内部の、カテーテルの軸方向において放射面とグリッド要素との間に狭窄部を設けるステップを含み、狭窄部は、グリッド要素の外径よりも小さい内径を有し、チャネルの、狭窄部とグリッド要素との間に延びるセクションが、狭窄部の内径よりも大きい直径を有する、方法。
33)狭窄部は、項2〜20の1つ又は複数に従って設計される、項32に記載の方法。
34)血管移植片を対象血管に取り付ける方法であって、
−血管移植片の遠位端を対象血管の側壁に取り付けるステップ、
−項1〜20のいずれか一項に記載のレーザカテーテルを血管移植片の内腔に挿入するステップ、
−上記取り付けるステップ後に、上記レーザカテーテルを用いて、対象血管の側壁にリング状の開口を焼灼形成するステップ、
−上記焼灼形成するステップ中及び上記焼灼形成するステップ後に、レーザカテーテルの上記チャネルに吸引力を作用させることによってフラップを把持するステップであって、フラップは、焼灼形成されるリング状の開口内にある対象血管の壁の一部として画定される、把持するステップ、
−焼灼形成するステップ後に把持するステップを続けながら、レーザカテーテルを血管移植片の近位方向に抜去することによってレーザカテーテルを血管移植片から除去するステップ
を含む、方法。
明らかであるように、特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲内で本発明の多くの変形形態が考えられる。

Claims (32)

  1. バイパス手術用のレーザカテーテルであって、
    ・光ファイバの管状の束を含む管状構造体であって、各光ファイバが遠位端を有し、その遠位端がカテーテルの遠位方向にレーザ照射を放射する放射面を画定する管状構造体と、
    ・カテーテルの遠位端の、前記レーザカテーテルの軸方向に延びるとともに前記管状構造体の内面によって画定されるチャネルであって、吸引源に接続可能であるチャネルと、
    ・前記放射面から近位側に距離を置いて前記チャネル内に配置されるグリッド要素であって、前記チャネルを横切ってカテーテルの横断方向に延びるグリッド要素と
    を備え、
    前記レーザカテーテルは、前記チャネルの内部の、前記カテーテルの軸方向において前記放射面と前記グリッド要素との間に配置される狭窄部を更に含むこと、
    前記狭窄部の内径は前記グリッド要素の外径よりも小さいこと、及び
    前記チャネルの、前記狭窄部と前記グリッド要素との間に延びるセクションが前記狭窄部の内径よりも大きい直径を有することを特徴とする、レーザカテーテル。
  2. 前記セクションは、前記狭窄部から前記グリッド要素まで延びる、請求項1に記載のレーザカテーテル。
  3. 前記グリッド要素は内側部分及び外側部分に分けられ、前記グリッド要素の外側部分は、前記カテーテルの遠位端から近位方向を見たときに前記狭窄部に重なる部分として画定され、前記グリッド要素の内側部分は、前記カテーテルの遠位端から近位方向を見たときに、前記狭窄部を通る通路に重なる部分として画定される、請求項1又は2に記載のレーザカテーテル。
  4. 前記グリッド要素の内側部分にはグリッド孔が設けられている、請求項3に記載のレーザカテーテル。
  5. 前記グリッド要素の外側部分にはグリッド孔が設けられている、請求項3又は4に記載のレーザカテーテル。
  6. 前記狭窄部の内縁に、尖った鋸歯状部のような尖ったピンが設けられ、前記尖ったピンは径方向内方へ延びる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  7. 前記ピンの尖った端部は、前記グリッドに向かうように方向付けられて、かかりを提供する、請求項6に記載のレーザカテーテル。
  8. 前記狭窄部の内径は前記チャネルの直径の最大で80%、例えば最大で70%又は最大で60%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  9. 前記狭窄部の内径は前記チャネルの直径の少なくとも30%、例えば少なくとも40%又は少なくとも45%である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  10. 前記狭窄部の内径は前記チャネルの直径の30%〜80%の範囲、例えば40%〜60%の範囲である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  11. 軸方向において、前記狭窄部から前記放射面までの距離は、前記グリッド要素から前記放射面までの距離の0%〜60%の範囲、例えば20%〜45%である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  12. 軸方向において、前記狭窄部の軸方向長さは、前記グリッド要素から前記放射面までの距離の25%〜50%の範囲、例えば35%〜40%の範囲である、請求項1〜11のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  13. 軸方向において、前記狭窄部から前記放射面までの距離は、前記放射面の内径の0%〜15%の範囲、例えば4%〜12%である、請求項1〜12のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  14. 軸方向において、前記狭窄部から前記放射面までの距離は、少なくとも0.07mm、例えば少なくとも0.1mmである、請求項1〜13のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  15. 軸方向において、前記狭窄部から前記放射面までの距離は、最大で0.4mm、例えば最大で0.25mmである、請求項1〜14のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  16. 軸方向において、前記グリッド要素から前記放射面までの距離は、少なくとも0.25mm、例えば少なくとも0.35mmである、請求項14又は15に記載のレーザカテーテル。
  17. 軸方向において、前記グリッド要素から前記放射面までの距離は、最大で0.6mm、例えば最大で0.5mmである、請求項14〜16のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  18. 軸方向において、前記グリッド要素から前記狭窄部までの距離は、少なくとも0.04mm、例えば少なくとも0.08mmである、請求項1〜17のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  19. 軸方向において、前記グリッド要素から前記狭窄部までの距離は、最大で0.5mm、例えば最大で0.4mm又は最大で0.3mmである、請求項1〜18のいずれか一項に記載のレーザカテーテル。
  20. アセンブリであって、
    ・請求項1〜19のいずれか一項に記載のレーザカテーテルと、
    ・リング部材と
    を備え、前記リング部材の直径は前記管状構造体の遠位端の直径よりも大きい、アセンブリ。
  21. アセンブリであって、
    ・請求項1〜19のいずれか一項に記載のレーザカテーテルと、
    ・前記レーザカテーテルが通過可能な直径寸法を有する血管移植片と
    を備えるアセンブリ。
  22. 前記アセンブリは、前記管状構造体の遠位端の直径よりも大きい直径を有するリング部材を更に備え、前記血管移植片は、前記血管移植片を前記リング部材に挿入可能な直径寸法を有する、請求項21に記載のアセンブリ。
  23. 前記血管移植片の一端が前記リング部材に挿入され、前記血管移植片と、折り返された前記血管移植片の一部との間の角度は90度〜180度の範囲である、請求項21又は22に記載のアセンブリ。
  24. 前記血管移植片は人工血管移植片である、請求項2123のいずれか一項に記載のアセンブリ。
  25. 前記血管移植片は生体血管である、請求項2124のいずれか一項に記載のアセンブリ。
  26. 前記血管移植片はヒト又は動物の身体から分離される、請求項2125のいずれか一項に記載のアセンブリ。
  27. 前記アセンブリは、前記チャネルに接続可能であるか又は前記チャネルに接続されている吸引源を更に備える、請求項2126のいずれか一項に記載のアセンブリ。
  28. アセンブリであって、
    ・請求項1〜19のいずれか一項に記載のレーザカテーテルと、
    ・前記チャネルに接続可能であるか又は前記チャネルに接続されている吸引源と
    を備えるアセンブリ。
  29. 前記アセンブリは、エキシマレーザ源であって、そのレーザ源によって生成されたレーザエネルギを前記レーザカテーテルの光ファイバに伝達するように前記レーザカテーテルに結合することができるエキシマレーザ源を更に備える、請求項2028のいずれか一項に記載のアセンブリ。
  30. アセンブリであって、
    ・請求項1〜19のいずれか一項に記載のレーザカテーテルと、
    ・エキシマレーザ源であって、そのレーザ源によって生成されたレーザエネルギを前記レーザカテーテルの光ファイバに伝達するように前記レーザカテーテルに結合することができるエキシマレーザ源と
    を備えるアセンブリ。
  31. バイパス手術用のレーザカテーテルを製造する方法であって、前記レーザカテーテルは、−光ファイバの管状の束を含む管状構造体であって、各光ファイバが遠位端を有し、その遠位端がカテーテルの遠位方向にレーザ照射を放射する放射面を画定する管状構造体と、
    −カテーテルの遠位端の、前記レーザカテーテルの軸方向に延びるとともに前記管状構造体の内面によって画定されるチャネルであって、吸引源に接続可能であるチャネルと、
    −前記放射面から近位側に距離を置いて前記チャネル内に配置されるグリッド要素であって、前記チャネルを横切ってカテーテルの横断方向に延びるグリッド要素と
    を備え、
    前記方法は、前記チャネルの内部の、前記カテーテルの軸方向において前記放射面と前記グリッド要素との間に狭窄部を設けるステップを含み、前記狭窄部は、前記グリッド要素の外径よりも小さい内径を有し、前記チャネルの、前記狭窄部と前記グリッド要素との間に延びるセクションが、前記狭窄部の内径よりも大きい直径を有する、方法。
  32. 前記狭窄部は、請求項2〜19の1つ又は複数に従って設計される、請求項31に記載の方法。
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