JP5680631B2 - 燃料インジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃エンジンの燃焼空間への燃料の送出に使用するための燃料インジェクタに関する。詳細には、本発明は、いわゆる「コモンレール」圧縮点火内燃エンジンシステムで使用する種類の燃料インジェクタに関する。
内燃エンジンでは、燃料ポンプで燃料を高圧アキュムレータ(又はコモンレール)に供給し、ここからエンジンの各シリンダに専用の燃料インジェクタによって送出することが知られている。代表的には、燃料インジェクタは、シリンダのシリンダヘッドに設けられたボア内に受け入れられる噴射ノズルと、ノズルに設けられたスプレー穴からシリンダ内への高圧燃料の放出を制御するために作動されるバルブニードルとを含む。
歴史的には、コモンレールインジェクタのニードルの開閉は、欧州特許第EP0647780号又は欧州特許第EP0740068号に記載されているように、液圧サーボ機構(例えば、動力補助)によって行われてきた。
欧州特許第EP0740068号に記載のソレノイド作動式液圧サーボ燃料インジェクタを図1に示す。燃料インジェクタ1は、ノズル領域7で終端する盲ボア5を形成するバルブ本体3と、ボア5内で摺動自在の先端領域11を持つ細長いバルブニードル9とを含む。先端11は、ノズル7の内面が形成する弁座13と係合したりここから離れたりできる。ノズル7には、ボア5と連通した一つ又はそれ以上の孔(又はスプレー穴(図示せず))が設けられている。先端11が弁座13と係合することにより、流体がバルブ本体3から孔を通って漏出しないようにし、先端11が弁座13から持ち上げられたとき、流体は孔を通って関連したエンジンシリンダ(図示せず)内に送出できる。
図1には明瞭には示してないけれども、バルブニードル9は、ギャラリ15とノズル7との間を延びる領域がボア5よりも小径であり、これにより流体がバルブニードル9とバルブ本体3の内面との間を流れることができるように形成されている。環状ギャラリ15は、バルブ本体3内に設けられている。ギャラリ15は、関連した燃料送出システムのアキュムレータから高圧燃料を受け入れるように構成された燃料供給ライン17と連通している。燃料をギャラリ15からノズル7に向かって流すことができるようにするため、バルブニードル9には、バルブ本体3内でのバルブニードル9の横方向移動を制限するように作用する溝付き領域19が設けられている。
バルブ本体3内のノズル7から遠方の所定位置にチャンバ21が設けられている。チャンバ21は、制流部23を通して高圧燃料ライン17と連通している。チャンバ21はプレート25によって閉鎖されている。バルブニードル9の先端11から遠方の端部には、圧縮ばね29を案内する縮径突出部27が設けられている。圧縮ばね29は、バルブニードル9を先端11が弁座13と係合する位置に押圧するため、バルブニードル9とプレート25との間に係合する。
本体31は、プレート25における、バルブ本体3と係合する側とは反対側と係合する。本体31及びプレート25がチャンバ33を形成する。このチャンバ33は、孔35を通してチャンバ21と連通している。本体31にはボアが設けられており、このボア内でバルブ部材37が摺動できる。バルブ部材37は、軸線方向に延びる盲ボアが設けられた円筒形ロッドを含む。ボアの開放端は、バルブ部材37が、その端部がプレート25から離間されるように持ち上げられたとき、チャンバ33と連通できる。バルブ部材37がプレート25と係合したとき、こうした連通は絶たれる。半径方向に延びる一対の通路39が盲ボアの盲端と隣接して盲ボアと連通している。通路39は、適当な低圧ドレンに連結されたチャンバと連通している。
本体31、プレート25、及びバルブ本体3は、キャップナット43によってノズルホルダ41に取り付けられている。ノズルホルダ41は、ソレノイドアクチュエータ45が内部に設けられる凹所を含む。
バルブ部材37は、ソレノイドアクチュエータ45の賦勢時にバルブ部材37とともに持ち上げられ、バルブ部材37をプレート25から離すアーマチュアを支持する。ソレノイドアクチュエータ45を消勢すると、バルブ部材37はばね47の作用でその元の位置に戻る。
バルブニードル9は使用時にばね29によって押圧され、先端11が弁座13と係合し、及びかくして孔からの燃料の送出は生じない。この位置では、チャンバ21内の燃料の圧力、及び従って燃料の圧力及びばね29の弾性によりバルブニードル9の端部に作用する力は、バルブニードル9の角度をなした表面に作用する高圧燃料によりバルブニードル9に作用する上向きの力に打ち勝つのに十分である。
バルブニードル9の先端11を弁座13から持ち上げて離し、燃料を孔から送出できるようにするため、ソレノイドアクチュエータ45を賦勢し、バルブ部材37をばね47の作用に抗して持ち上げる。このとき、バルブ部材37の端部はプレート25から持ち上げられて離される。バルブ部材37を持ち上げることにより、燃料を、チャンバ33から、及び従ってチャンバ21から逃がし、バルブ部材37のボア及び通路39を通して排出する。チャンバ21から燃料を逃がすことにより、チャンバ内の圧力を低下する。制流部23が設けられているため、燃料供給ライン17からチャンバ21内への燃料の流れは制限される。チャンバ21内の圧力が低下するとき、チャンバ21内の圧力並びにばね29によって加えられる力によりバルブニードル9に加えられた力が、バルブニードル9の先端11を弁座13と係合した状態に保持する上でもはや十分でない値に達し、及び従って、チャンバ21内の圧力が更に低下し、その結果、バルブニードル9が持ち上げられ、これにより孔からの燃料を送出できるようになる。代表的には、バルブニードル9の先端11を弁座13から持ち上げ、孔からの燃料の噴射を開始する上で、チャンバ21内の圧力が20%低下すれば十分である。
送出を停止するため、ソレノイドアクチュエータ45を消勢し、バルブ部材37を、その開放端がプレート25と係合するまでばね47の作用で下方に移動する。バルブ部材37のこの移動により、チャンバ33とドレンとの間の連通を絶ち、及び従って、チャンバ33及びチャンバ21内の圧力が上昇する。最終的には、チャンバ21内の圧力及びばね29によりバルブニードル9に加わる力が、バルブニードル9を開放しようとする力を越える値に達し、バルブニードル9は、次いで、先端11が弁座13と係合し、燃料がこれ以上送出されないようにする位置まで移動する。
図1に示すようなソレノイド作動式液圧サーボ機構は、バルブニードル9に作用する高い力の切り換えを行う上で、力が小さい制御バルブ37を使用できるということを意味する。制御バルブ37に小さな力を加えることにより、比較的安価で簡単なソレノイドが、多くの目的について、インジェクタに適当な十分に高速の応答を提供する。しかしながら、このようなサーボインジェクタ機構の設計には、多くの欠点がある。これに関し、従来技術のサーボ設計は、ソレノイドの賦勢と燃料噴射事象の開始との間に遅れ期間があり、この期間中、燃料の寄生(parasitic)流が低圧燃料ドレンに流出する。従って、液圧サーボインジェクタは、必ずしも燃料噴射事象を所望の通りに迅速に開始するようにできていない。更に、所望の応答が速ければ速い程、液圧サーボに必要とされる燃料流が多くなり、サーボ機構からの寄生損が高くなる。寄生的燃料流は、更に、望ましからぬことに、熱を燃料供給部に戻してしまう。
比較的最近の幾つかのインジェクタは、ニードルを直接的に移動するため、圧電アクチュエータを使用している(例えば、欧州特許第EP0995901号、欧州特許第EP1174615号を参照されたい)。これらの設計はサーボ流からの寄生損及びサーボにおける時間遅延の両方をなくす。更に、これらのうちの幾つかは、インジェクタ内にアキュムレータ容積を有し、これにより、ノズル座のところで最大圧力が利用でき且つ波動作用(wave activity) (これは、多数の噴射と干渉する場合がある)を小さくする。
図2に示すように、周知の圧電作動式燃料インジェクタは、複数の孔(即ち燃料スプレー穴(図示せず))が設けられたノズル領域7内に延びる盲ボア5を持つバルブ本体3と、上文中に説明したようにボア5内で噴射位置と非噴射位置との間で往復動可能なバルブニードル9とを含む。圧電アクチュエータスタック49は、制御ピストン51の位置を制御するように作動できる。ピストン51は、インジェクタのバルブニードル9と関連した表面と制御ピストン51の表面とが形成する制御チャンバ53内の燃料圧力を制御するため、移動できる。圧電アクチュエータスタック49は、圧電エレメントのスタックを含み、スタックの賦勢レベル、及び従って軸線方向長さは、スタックの前後に電圧を加えることによって制御される。圧電スタック49の消勢時にスタックの軸線方向長さは減少し、制御ピストン51は、制御チャンバ53の容積を増大する方向に移動し、これによって制御チャンバ53内の燃料圧力が低下する。かくして、制御チャンバ53内の燃料圧力によりバルブニードル9に加えられる力が減少し、バルブニードル9を、バルブニードル9の表面に作用する高圧燃料の作用でバルブニードル座(図示せず)から持ち上げて離し、これにより、燃料を、一つ又はそれ以上の孔(即ち燃料スプレー穴(図示せず))を介して関連したエンジンシリンダに送出できる。
バルブニードル9をその座から離す最初の移動を行うため、バルブニードル9に作用する下向きの力(閉鎖力)に打ち勝つ比較的大きな引っ込め力(換言すれば、後退力)をバルブニードル9に加えなければならない。代表的には、バルブニードル9に加えられた比較的大きな引っ込め力は、バルブニードル9がその最大リフト位置に達するまでの開放移動に亘って維持される。しかしながら、理論的には、ひとたびバルブニードル9の移動が開始されると、最大リフト位置に向かうバルブニードル9の移動を続行するのは、減少した力で十分である。従って、この種の多くの周知の燃料インジェクタは、その全移動範囲に亘ってバルブニードル9に比較的大きな引っ込め力を加えるという点でかなりの量のエネルギを無駄にしているため、比較的非効率である。
燃料噴射事象を終了するため、スタック49をその初期賦勢状態に戻す。その結果、ピストン51もまた実質的にその初期位置に戻り、これによって制御チャンバ53の容積を減少する。その結果として制御チャンバ53内の燃料圧力が上昇し、これにより増大した閉鎖力がバルブニードル9に加わり、最終的には、ばね29と関連した制御チャンバ53内の燃料圧力は、ニードル9を弁座(図示せず)と係合した状態に戻すのに十分な値に達する。
図2に示す圧電式燃料インジェクタでは、制御ピストン51は、アクチュエータスタック49とニードル9との間に配置された液圧増幅システムの部分であり、アクチュエータ49の軸線方向移動により、ニードル9の軸線方向移動を増幅する。図2に示す燃料インジェクタとは対照的に、幾つかの圧電作動式燃料インジェクタは、燃料噴射事象を開始するのに圧電スタックを賦勢(消勢でなく)する種類であってもよい。
圧電作動式バルブが潜在的に噴射応答時間が早いことに加え、バルブニードルの移動を直接的に制御するために圧電アクチュエータを使用することの利点は、圧電スタックの軸線方向長さを、圧電スタックに蓄えられた電荷の量を変化することによって可変に制御でき、及び従って、弁座に対するバルブニードルの位置を制御できるということである。このように、圧電式燃料インジェクタは、噴射される燃料の量を計測するための大きな性能を提供する。
しかしながら、直接作用型(direct-acting)圧電式燃料インジェクタの多くの欠点も明らかである。例えば、これらの直接作用設計の一つの問題は、ニードルを持ち上げるのに必要なエネルギを提供するため、比較的大型の高価な圧電アクチュエータが必要とされるということである。更に、この種のアクチュエータは、ノズルの流れ必要条件及び圧力の増大に従って更に大型化する、及び/又は効率を更に向上する必要がある。比較的大型の燃料インジェクタに関する別の配慮は、ニードルのリフト量がアクチュエータの性能によって制限される(たとえ液圧増幅器を使用してこの問題点を緩和しようとしたとしても)ということである。
欧州特許第EP0647780号 欧州特許第EP0740068号 欧州特許第EP0995901号 欧州特許第EP1174615号
本発明は、上述の従来技術の問題点のうちの少なくとも一つを解決し、少なくとも緩和する燃料インジェクタ及び燃料インジェクタの作動方法に関する。
大まかに述べると、本発明は、直接作用−液圧サーボ燃料インジェクタ設計の利点を得ると同時にこのような周知のシステムと関連した欠点を低減することである。
従って、本発明は、内燃エンジンで使用するための燃料インジェクタにおいて、ノズルボアが設けられたノズル本体を持つ噴射ノズルと、ノズルボア内に受け入れられた、ノズル出口の第1の組を通した燃料の送出を制御するために第1着座領域と係合できる第1バルブニードルと、第1バルブニードルに設けられたバルブボア内に受け入れられた、ノズル出口の第2の組を通した燃料の送出を制御するように構成された第2着座領域と係合できる第2バルブニードルとを含む燃料インジェクタを提供する。好ましくは、燃料用制御チャンバの少なくとも一部が第1バルブニードルと第2バルブニードルとの間に形成され、第1バルブニードルの移動は、制御チャンバ内の燃料圧力に応答し、これに対し第2バルブニードルの移動は、第2バルブニードルが第2着座領域から持ち上げられて離されるとき、制御チャンバとノズル出口の第2の組との間に燃料流路が形成されるように、第1アクチュエータ装置に連結されている。燃料インジェクタは、更に、制御チャンバ内への燃料の流れを制御するように作動でき、これによって制御チャンバ内の燃料圧力を調節し、及びかくして第1バルブニードルの移動を制御する第2アクチュエータ装置を含む。
本発明の利点は、直接作用燃料インジェクタの利点を提供するということである。即ち、作動速度が速いが低価格であり、燃料圧力及び燃料流量に制限がないということである。更に、本発明は、第2バルブニードル単独の作動又は第1及び第2のバルブニードルを一緒に作動することのいずれかの選択的作動を行うことができるという、いわゆるVON(可変オリフィスノズル)の利点を提供し、これによって噴射特性を自在に変化できる。
第1及び第2のバルブニードルは、異なる方法で制御されるということに着目されるべきである。これらのバルブニードルの一方の位置は、作動機構によって直接的に制御され、他方のバルブニードルの位置は、サーボ流によって間接的に制御されるのである。従って、第2バルブニードルの応答を迅速にできるようにするため、第2バルブニードルは、第1アクチュエータ装置のアーマチュアに機械的に連結されるように構成されていてもよい。かくして、アーマチュアの移動により、制御チャンバからノズル出口の第2の組までの燃料流れが形成されるように、第2バルブニードルをその着座領域と係合した状態から直ちに解放する。これに続いて生じる制御チャンバの圧力降下が第1バルブニードルの移動を決定する。
このようにして、例えば、サーボ流が、もはや、噴射に寄生せず、サーボ流が有用な仕事を行う際にサーボ流を比較的大きくでき、従って、応答速度が高く、燃料供給部へのバックリーク連結部をインジェクタに設ける必要がなく、熱が燃料供給部に戻ることがなく、小さな噴射が直接的に制御されるためサーボラグがなく、大きな噴射がアクチュエータの性能によって制限されないといった、従来技術を越える一つ又はそれ以上の利点が得られる。
加圧燃料で制御チャンバを充填できるようにするため、第2バルブニードルには、燃料をアキュムレータ容積から制御チャンバに流すことができる燃料流路が設けられてよい。
適当には、燃料流路は複数の孔を含む。例えば、燃料をアキュムレータ容積から内バルブ部材に設けられた軸線方向孔に流すことができるように制流作用のある孔が設けられていてもよい。このような制流作用のある孔は、燃料を制御チャンバ内に制流された流量で流すことにより、第1バルブニードルをその着座領域から持ち上げて離すのに十分な圧力降下を制御チャンバ内に発生する。更に、軸線方向孔は、第2アクチュエータ装置の制御下でバルブ部材が係合できる着座面を持つ開放端を含んでいてもよい。このような構成により、制御チャンバ内に実質的に制限されていない燃料流れを提供し、これによりチャンバを加圧状態に保持し、別の作動モードでは、第1バルブニードルをその着座領域と係合したままにする。かくして、第2アクチュエータ装置の賦勢状態は、燃料がノズル出口の第1の組だけを通して送出されるのか或いは、別の態様でノズル出口の第1及び第2の組を通して送出されるのかのいずれを決めるということは理解されよう。
一実施例では、ノズル本体ボアにはプラグ部材が設けられている。これは、第1バルブニードルとともに制御チャンバを少なくとも部分的に形成する。プラグ部材には、更に、第2バルブニードルの一部を摺動自在に受け入れるための孔が設けられていてよい。
有利な実施例では、アクチュエータ装置は、ソレノイドアクチュエータを含む。この実施例では、第2バルブ部材は、適当には、ソレノイドアクチュエータの賦勢状態に応答するアーマチュアに連結されている。アーマチュアは、アキュムレータ容積内に受け入れられていてもよく、便利には、制御ピストンを介して第2バルブ部材に連結される。
本発明は、更に、本発明による燃料インジェクタを持つ内燃エンジンに関する。
「ノズル出口」という用語は、燃料を燃料インジェクタの噴射ノズルから関連したシリンダ(使用時に)内に噴射する穴(即ち孔)を意味し、噴射穴、スプレー穴、又は当該技術分野で周知の同様の用語で呼んでもよいということは理解されよう。「ノズル出口の組」という用語は、特定のバルブニードルが関連した着座領域と係合した状態から解放されるとき、燃料が噴射される一つ又はそれ以上のノズル出口を意味する。かくして、本発明の文脈では、各バルブニードルは、着座領域及び関連したノズル出口の「組」と関連している。
本発明は、更に、上文中に説明した燃料インジェクタの作動方法に関し、第1燃料噴射モードにおいて、制御チャンバ内への実質的に制限されていない燃料流路を提供するように、噴射事象前に第2アクチュエータ装置を作動する工程と、ノズル出口の第1の組だけを通して加圧燃料を送出するため、第1アクチュエータ装置を作動する工程とを含む、方法を提供する。
本発明は、第2燃料噴射モードにおいて、第2アクチュエータ装置を消勢状態に保持し、制御チャンバへの制限された燃料流路を提供する工程と、ノズル出口の第1の組を通して加圧燃料を送出するため、第1アクチュエータ装置を作動する工程と、第1バルブニードルを第1着座領域と係合するため、第1アクチュエータ装置の作動後所定時間が経過した後、第2アクチュエータ装置を作動する工程と、第1バルブニードルが第1着座領域と係合するのとほぼ同時に第2バルブニードルを第2着座領域と係合するため、第2アクチュエータ装置の作動後所定時間が経過した後、第1アクチュエータ装置を消勢する、方法を提供する。
本発明のこれらの及びその他の特徴、目的及び利点は、本発明の詳細及び添付の特許請求の範囲を検討することにより明らかになるであろう。
本発明を更によく理解するため、添付図面を参照し、単なる例として説明する。
図1は、周知のインジェクタ装置を示す図である。 図2は、周知のインジェクタ装置を示す図である。 図3は、本発明による燃料インジェクタの側断面図である。 図4は、図3の燃料インジェクタの一部の拡大側断面図である。 図5は、噴射が行われていない予備作動モードにおける、図3及び図4の燃料インジェクタの図である。 図6は、第1バルブ部材を作動し、燃料をノズル出口の第1の組を通して噴射する第1燃料噴射モードにおける、図3及び図4の燃料インジェクタの図である。 図7は、第1及び第2のバルブ部材を作動し、燃料をノズル出口の第1及び第2の組を通して噴射する第2燃料噴射モードにおける、図3及び図4の燃料インジェクタの図である。 図8は、図7の第2燃料噴射モードにあるが、燃料送出を急速に停止するように作動されている、図3及び図4の燃料インジェクタの図である。
図3及び図4を参照すると、燃料インジェクタ100は、全体に細長い形態を備えており、ノズルホルダ102(添付図面に示す配向でインジェクタの上端にある)と、ノズルホルダ102の下端に連結されたキャップナット104とを含む。更に詳細には、ノズルホルダ102は、開放端108を形成する、下方に垂下した管状部分106を含む。開放端108は、ねじ山装置を介して、キャップナット104の管状壁110の開放した上端と協働する。ノズルホルダ102及びキャップナット104のチューブ状壁の内面は、本明細書中に更に詳細に説明するように、燃料インジェクタ100の作動構成要素を収容するための細長い円筒形チャンバ112を形成する。
使用時に加圧燃料源(参照番号116で概略に示す)に連結される燃料入口ソケット114がノズルホルダ102の上端に設けられている。図3の断面図には示してないが、燃料入口ソケット114から燃料供給ラインが延びており、インジェクタチャンバ112内に開放しており、かくしてここに高圧燃料を供給する。
チャンバ112の最下端に噴射ノズル118が収容されている。噴射ノズル118は、チャンバ112内に配置された大径領域120a及びキャップナット104の下端に形成された孔122を通って突出する小径領域120bを持つノズル本体120を含む。O−リングシール部材121が孔122の周縁部に形成された肩部に位置決めされており、ノズル本体120の大径領域120aによって圧縮され、燃料をインジェクタチャンバ112から逃がさないシールを提供する。
小径領域120bは、ノズル出口126、128の第1及び第2の組が設けられたノズルチ先端領域124を形成する。添付図面には示してないけれども、先端124は、ノズル出口126、128の組を通して加圧燃料を送出するため、使用時にエンジンの燃焼シリンダ内に突出している。
図4に明瞭に示すように、ノズル本体120には軸線方向に延びる盲ボア130が設けられている。盲ボアの盲端は、ノズル先端124の近傍に円錐形表面132を形成するように賦形されている。ノズルボア130は、全体に参照番号134を付したノズルバルブ装置を収容する。ノズルバルブ装置134は、ノズルボア130との間に摺動隙間を形成する細長いニードルの形態の第1外バルブ部材136を含む。外バルブニードル136の先端は、ノズル出口126の第1の組を通した燃料の送出を制御するため、ノズルボア130の円錐形表面132が形成する第1(外)着座領域137と係合できる。
バルブ装置は、更に、第2バルブ部材138を含む。この第2バルブ部材138もまた、全体として、細長いバルブニードルの形態を備えている。第2バルブ部材138は、第1バルブニードル136の長さ方向軸線に沿って形成されたバルブボア140内に受け入れられており、このバルブボアに滑り嵌めしている。第2バルブニードル138は、ノズルボア130の盲端に配置された弁座部材146が形成する第2(内)着座領域144と係合できる。
弁座部材146は、ノズル出口126の第1の組をノズル出口128の第2の組から分離するように、ノズルボア130の円錐形表面132の環状領域に着座する。これにより、ノズル出口126の第1の組からの燃料の送出がノズル出口128の第2の組からの燃料の送出とは独立して行われるようにする。バルブ挿入体部材146の追加の特徴は、バルブボア140とほぼ同じ直径の円筒形外輪郭を持つように形成されているということである。従って、弁座部材146は、第1バルブ部材136が第1着座領域137に向かって、及びこれから遠ざかる方向に移動するとき、第1バルブ部材136の移動を案内するのに役立つ。バルブ挿入体部材146とバルブボア140との間の滑り嵌めは、密封係合を確保するため、隙間が十分に小さく、これによってバルブボア140とノズル出口126の第1の組との間の流体連通を実質的に阻止するということは理解されるべきである。
ノズルボア130の長さのほぼ中央に、外バルブニードル136の中央区分の周囲に環状ギャラリ150を形成するボアが形成されている。燃料は、インジェクタチャンバ112から、ノズル本体120の大径領域120aに設けられた横方向に延びる二つの通路152を介して環状ギャラリ150に進入できる。
高圧燃料をギャラリ150からノズルボア130の盲端まで流すことができるようにするため、外バルブニードル136は、環状ギャラリ150から第1着座領域137まで延びる区分に沿って小径であるように形成されている。その結果、外バルブニードル136とノズルボア130との間に環状チャンネルが形成される。外バルブニードル136のギャラリ150よりも上方の区分は比較的大径であり、ノズルボア130の対応する領域と滑り嵌めし、これにより外バルブニードル136の移動を密に案内する。
角度をなした段部即ち「スラスト面」154が外バルブニードル136の中程に形成されており、外バルブニードル136の直径がここで変化する。加圧燃料はスラスト面154に作用し、外バルブニードル136に力を加え、外バルブニードル136を第1着座領域137から押し離す。
ノズルボア130の盲端から遠方の端部は、挿入体即ち「プラグ」部材156を受け入れる。プラグ156は、ノズルボア130を効果的に塞ぎ、外バルブニードル136を保持する。内バルブニードル138は、バルブボア140に沿って、及びプラグ部材156に設けられた通しボア158を通って延び、端部分160がプラグ部材156から突出しており、電磁アクチュエータ装置159に作動的に連結されている。
アクチュエータ装置159は、ソレノイドコア部材162を含む。ソレノイドコア部材162は、比較的大径の上コア部分162a及び比較的小径の下コア部分162bを形成する環状形態であり、全体にT字形状断面を有する。ソレノイド164は、下コア部分162bの周囲に形成され、非導電性巻型166に周知の方法で取り付けられている。U字形状外磁極片168が下コア領域162bに被せてあり、アクチュエータ装置の外磁極を提供する。コア部材162の下端面は、内磁極を提供する。アクチュエータ装置159は、シム170によってノズル本体120の上端面から離間されている。シム170は、二つの構成要素間に容積172を形成する。シム170には、孔171が設けられており、これにより加圧燃料がインジェクタチャンバ112から容積172に進入できるということに着目されたい。
容積172は、ディスク状アーマチュア174を収容している。ディスク状アーマチュア174の実質的に平らな上面176がアクチュエータ装置159の下面と向き合う。アーマチュア174には、アーマチュアが流体で充填された容積172内で移動する際のアーマチュアの流体力学的抗力を低減するベント穴177が周囲と隣接して設けられており、内バルブニードル138の端部分160を、例えばプレス嵌め、螺着、又は溶接によって固定的に受け入れるための中央孔178が設けられている。端部分160は、電磁的短絡を生じないようにするため、アーマチュアの上面176から僅かに突出した平らな上面を形成する。しかしながら、内バルブニードル138の端部分160及びアーマチュア174は、それでも、実質的に平らで滑らかな表面を形成する。これは、電磁的効率の上で有利である。
内バルブニードル138の端部分160がアーマチュア174に機械的に連結されていると説明したが、内バルブニードルは多部品構成要素であってもよく、これらの構成要素のうちの一つが何らかの方法でアーマチュアに連結されていてもよい。
通常、アクチュエータ装置159の賦勢状態により、コア部材162に向かう及びコア部材162から遠ざかるアーマチュア174の移動を制御し、これによって内バルブ部材138の軸線方向位置を制御し、及びかくして先端領域142を、バルブ挿入体部材146が提供する第2着座領域144と係合し、又はこれと係合した状態から外すか否かを制御する。
以上から、内バルブニードル138の軸線方向位置即ち「リフト」は、内バルブニードル138とアクチュエータ装置159のアーマチュア174との間の直接的機械的連結によって制御されるということは理解されよう。しかしながら、外バルブニードル136の位置の制御は、以下に説明するように、別の方法で行われる。
外バルブニードル136の先端領域124から遠方の端部は、コイルばね182を収容するための深い凹所180を提供するように形成されている。コイルばね182は、凹所180の底部から内バルブニードル138の周囲を延びており、プラグ部材156の下面に当接し、これによって外バルブニードル136に閉鎖力を提供する。
ばね凹所180が提供する容積に加え、プラグ部材156の下側面と外バルブニードル136の端面との間に制御チャンバ184が形成される。制御チャンバ184には加圧燃料が入っており、外バルブニードル136を押圧して第1着座領域137と係合する力を外バルブニードル136に加える。従って、外バルブニードル136の軸線方向位置は、1)スラスト面に作用するギャラリ150内の燃料圧力、2)外バルブニードル136の端面に作用する制御チャンバ184内の燃料圧力、3)ばね182による力、及び4)着座領域137の近くで外バルブニードル136に作用する力によって外バルブニードルに掛かる力のバランスで決まるということは理解されるべきである。
制御チャンバ184内の燃料は、外バルブニードル136の軸線方向位置を制御するための手段を提供することに加え、第2着座領域144を通ってノズル出口128の第2の組から送出するための燃料供給を提供する。内バルブニードル138は、バルブボア140との間に隙間を形成し、燃料を、制御チャンバ184から、ボアの隙間によって形成された環状チャンネル189に沿って、第2着座領域144と隣接した場所まで流すことができる。
内バルブニードル138の上領域138aに設けられた盲ドリル孔の形態の軸線方向通路190によって、制御チャンバ184への燃料供給を提供する。軸線方向ドリル孔190は、内バルブニードル138の上端面から延びており、制御チャンバ184の近くで終端する。内バルブニードル138の上領域138aには、更に、横方向ドリル孔192が設けられている。これにより、流体は、アーマチュア容積172から軸線方向通路190に、制限された流量で流入できる。燃料は、軸線方向通路190の盲端に設けられた一組の半径方向通路194によって、軸線方向通路190から制御チャンバ184に流出できる。燃料容積172から、内バルブ部材136の端部領域160の上端面のところで開放したドリル孔190を介して制御チャンバ内への更なる燃料流路が提供される。ドリル孔190の開放端部を通した流体連通は、以下に説明するように、第2アクチュエータ装置200によって制御される。
第2アクチュエータ装置200は、第1ソレノイド装置の軸線方向真上(図示の配向において)に配置されており、第2シム201によって第1ソレノイド装置から間隔が隔てられている。アクチュエータ装置200と関連したバルブ部材202が第1アクチュエータ装置159のコア部材162に設けられた中央孔161を通って延びている。バルブ部材202は、ドリル孔190の開放端を閉鎖するように内バルブ部材136の上端部分160に当たってシールできる形状のシール端202aを形成する。
第2アクチュエータ装置200は、第1アクチュエータ装置159と同様の構造を備えており、全体にT字形状断面の環状コア部材204を含む。環状コア部材204は、比較的大径の上領域204a及び比較的小径の下領域204bを形成する。巻型208で支持されたソレノイド206が下領域204bの周囲に受け入れられており、U字形状磁極片210がソレノイド206及びコア部材204の下領域204bに被せてあり、これによってソレノイドを取り囲み、アクチュエータの外磁極を提供する。下領域204bの下端面は内磁極を提供する。
第1及び第2のアクチュエータ装置159、200間の空間は、ディスク状第2アーマチュア214を収容する第2燃料容積212を形成する。第2アーマチュア214の上面216は、第2アクチュエータ装置200に隣接して配置される。第2アーマチュア214は、バルブ部材202の上端202bが、例えばプレス嵌めや溶接によって固定的に受け入れられる、中央孔218を含む。
バルブ部材202の上端202bは、第2アーマチュア214の上面216と面一の平らな上端面と、下方に垂下し、第1コア部材162の中央孔161に受け入れられるバルブステム領域202cを含む。上述のように、バルブ部材202のシール端202aは、浅い凹所を持つように形成されており、これによって、第2アクチュエータ装置200の賦勢状態に応じて内バルブニードル138の上端面138cと係合できる下方に垂下した外リムを形成する。
バルブ部材202は、第2コア部材204の中央孔222に配置された、バルブ部材202の上端面に当接する圧縮ばね220によって、内バルブニードル136と係合するように押圧される。圧縮ばね222の他端は、位置決め装置226の下端に設けられたドリル孔225内に受け入れられたばねストップ224に当接する。
位置決め装置226は、原理的には、インジェクタチャンバ112内に収容された細長いロッド228を含む。このロッドは、第1及び第2のアクチュエータ装置159、200を所定位置に保持するため、押圧ばね230によって第2コア部材204に当接するフランジ状下端228aを持つように形成されている。押圧ばね230はロッド228の周囲に配置されており、その上端が、インジェクタチャンバ112の上端に配置されたコネクタ装置232に当接している。
コネクタ装置232は、例えばアルミナ、ジルコニア、又は窒化ケイ素等のセラミックの非導電性材料で形成された、インジェクタチャンバ112の上端の穴234を通って延びるプラグ232aを含み、第1及び第2のアクチュエータ装置159、200を電源に電気的に接続するための手段を提供する。第1及び第2の電気リード236、238がプラグ232aを通って延びている。これらのリードの端部は、プラグ232aの上端から突出しており、ノズルホルダ102の接続ソケット240に接続される。
電源リード236、238は、プラグ232aの最下端から突出しており、被せ成形されたコネクタピース242に接続されている。コネクタピース242は、圧縮ばね230によってプラグ232aに押し付けられてこれと係合する。コネクタピース242には、インジェクタチャンバ112の内面を下方に延び、第1及び第2のアクチュエータ装置159、200のソレノイド164、206への電気接続部を提供する導体リード244が設けられている。
以上、電磁アクチュエータを説明したが、インジェクタ100は異なる種類のアクチュエータ、例えば圧電アクチュエータ又は磁歪(magnetorestrictive)アクチュエータで作動されてもよいということは理解されるべきである。この理由により、インジェクタチャンバ112は、加圧燃料用のアキュムレータ容積を提供することに加えて、使用できるアクチュエータの種類の選択の幅を拡げるため、比較的大きい。図3及び図4のアクチュエータ装置が比較的小さいため、位置決め装置226は、アクチュエータ装置159、200に圧縮力が加わった状態を維持し、コネクタ装置232に上向きの力を提供することにより、高圧燃料がインジェクタチャンバ112から漏れないように孔234に対して効果的なシールを提供する手段を提供する。比較的小さなアクチュエータを比較的大きな収容容積内に固定的に収容するこの他の構成要素及び機構は、当業者に容易に明らかであり、このような変形例の構成要素及び機構のうちの任意の構成要素及び機構が、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲内に含まれるということに着目すべきである。
次に、図5乃至図8を参照して燃料インジェクタの作動モードを説明する。
図5は、内バルブニードル138及び外バルブニードル136の両方が夫々の着座面137、144と係合した状態の燃料インジェクタを示す。しかしながら、インジェクタ100は、次に行われる噴射作動で内バルブニードルだけを持ち上げる準備状態にある。内バルブニードル138だけを内着座領域144から持ち上げるため、第2アクチュエータ装置200だけを賦勢する。これにより、第2アーマチュア214をコア部材204に向かって引き付け、これによってバルブ部材202を内バルブニードル138の上端面138cから持ち上げて離す。これにより、容積172から第1アーマチュア174の上面176を通って内バルブニードル138のドリル孔190内への燃料流路を開放する。アーマチュア174とコア部材162との間の通路は、アーマチュア174と向き合った下側面に設けられたスロット装置162cによって提供されるということに着目されるべきである。
内バルブニードル138を持ち上げるのに必要な力を減少する、又は最少にするため、挿入体部材146が提供する内着座領域144は、適当には、小径であり、例えば0.5mmよりも小さい。従って、挿入体部材146は、別の挿入体部材との交換が容易であるため、着座領域の大きさを変えることができるという点で有利である。
図6に示すように、出口128の内側の組を通して燃料を送出するため、第1アクチュエータ装置159を賦勢することにより第1アーマチュア174をコア部材162に向かって引き付ける。内バルブニードル138の端部分160がアーマチュア174に機械的に連結されているため、内バルブニードル138の先端領域142が内着座領域144から持ち上げられて離される。従って、燃料は、制御チャンバ184から、環状チャンネル189に沿って、内着座領域144を通って、及び出口128の第2の組を通って流れることができる。
出口128の第2の組を通して燃料の送出が行われる間、燃料は、二つの経路を介して制御チャンバ184に流入している。即ち、第1に横方向ドリル孔192、軸線方向ドリル孔190、及び半径方向通路194を介して制御チャンバ184に流入する経路、及びバルブ部材202のシール端202aを通過して内バルブ部材138の上端160にある開放端を通して軸線方向ドリル孔190内に流入する経路を有する。
二つの流路の寸法は、制御チャンバ184に流入する燃料の流量が、制御チャンバ184から流出する燃料の流量とほぼ一致するように大きさが定められているということは理解されるべきである。従って、制御チャンバ184に作用する圧力降下は無視でき、そのため、制御チャンバ184内の燃料の圧力及びばね力により外バルブ部材136に作用する正味力及びスラスト面154に作用する力は、外バルブニードル136を着座状態にしておく限度内にとどまり、及びかくして上ノズル出口126を通した燃料の送出は生じない。
図7は、外バルブニードル136及び内バルブニードル138の両方が夫々の着座領域137、144から持ち上げられ、第1及び第2の出口の組126、128を通した燃料噴射が同時に行われている状態のインジェクタを示す。この作動モードでは、第1アクチュエータ装置159だけが賦勢されており、これに対して第2アクチュエータ装置200は消勢されている。
出口128の内側の組を通した噴射を開始するため、第1アクチュエータ装置159を賦勢することにより第1アーマチュア174をコア部材162に向かって引き付ける。内バルブニードル138の端部分160がアーマチュア174に直接的に連結されているため、内バルブニードル138の先端領域142が内着座領域144から直ちに持ち上げられて離され、従って、燃料は、制御チャンバ184から環状チャンネル189に沿って出口の第2の組128を通って流れることができる。
第2ソレノイド装置200が賦勢されていないため、バルブ部材202のシール端202aは、内バルブニードル138がその着座領域144から持ち上げられるとき、内バルブニードル138の端部分160と係合したままである。従って、容積172内の加圧燃料は、制流ドリル孔192だけを通って制御チャンバ184に流入する。その結果、制御チャンバ184内の燃料の圧力が急速に低下し、これによって外バルブニードル136に作用する対応する閉鎖力を減少する。外バルブニードル136のスラスト面154に作用するインジェクタチャンバ112内の燃料の圧力が、ばね182及び制御チャンバ184内の燃料圧力による逆向きの力よりも大きくなり、この時点で外バルブニードル136もまた、その着座領域137から持ち上げられて離され、燃料を出口の第1の組を通して送出できる。この位置では、内バルブニードル138及び外バルブニードル136は図7に示す位置にある。外バルブニードル136の上端がプラグ部材156と接触したとき、外バルブニードル136の最大リフト位置に達するということに着目されたい。
この噴射モードでは、外バルブニードル136の開放に必要な制御チャンバ184から流出する燃料の「サーボ」流は、従来技術の場合のように低圧燃料ドレンに差し向けられるのでなく、エンジンのシリンダに直接的に噴射される。その結果、噴射の開始が、直接作用式圧電インジェクタと同様の方法で非常に迅速に生じる。更に、燃料の「サーボ」流は無駄にならず、これにより、本発明のインジェクタはエネルギ効率が向上する。
図7を参照して説明した噴射事象では、燃料の送出は、まず、ノズル出口128の第2の組を通して行われ、次いでノズル出口126の第1の組を通して行われるということは理解されよう。その結果、送出量は比較的低い初期送出量から場合によっては「ブーツ状」プロファイルと呼ばれる比較的大きい送出量に上昇する。こうしたプロファイルは、燃焼及びエミッションについて有利な結果をもたらすことが観察された。
制御チャンバ184内の圧力の低下速度は、内制御ニードル138のドリル孔190、192、及び194の大きさを適切に定めることによって制御される。従って、例えば、これらのドリル孔は、制御チャンバの圧力を外バルブニードルを持ち上げるのに十分に低下するのに要する時間が、パイロット噴射事象又はポスト噴射事象、又は場合によってはエンジンアイドル主噴射事象を行うのに必要な時間よりも長いように大きさが定められてもよい。その結果、内バルブニードル138の移動がアーマチュアにより直接的に制御されることにより、特に小噴射事象の噴射量を正確に制御でき、更に、噴射事象間の間隔を小さくできる。
更に、本発明により外バルブニードル136の作動を選択的に不能化でき、そのため、ノズル出口126の第1の組を通した不時の噴射をなくすことができる。
図8は、第1アクチュエータ装置159を賦勢し、第2アクチュエータ装置200を消勢することによって内バルブニードル138及び外バルブニードル136の両方が夫々の着座領域144、137と係合した状態から解放された、図7の示す状態のインジェクタ100に適用してもよい、噴射を急速に終了するための有利な技術を示す。これは、過剰の排気エミッションをなくすのに望ましい。
最初の工程として、第2アクチュエータ装置200を賦勢することにより、第2アーマチュア214を軸線方向に移動し、かくしてバルブ部材202のシール端202aを内バルブニードル138の端部分160と係合した状態から解放する。その結果、燃料を、容積172からベント孔177及びスロット装置162cを通して、バルブ部材202のシール端202aを通って軸線方向ドリル孔190及び制御チャンバ184に流すことができる。従って、制御チャンバ184は再加圧され、これにより、外バルブニードル136に十分な閉鎖力が再び加わり、かくして外バルブニードル136が閉じられる。
第2アクチュエータ装置200の賦勢後所定時間で第1アクチュエータ装置159を消勢することにより内バルブニードル138を内着座領域144と再び係合する。これは、外バルブニードル136とほぼ同時に行われる。
内バルブニードル138及び外バルブニードル136がそれらの夫々の着座領域144、137と係合すると、第2アクチュエータ装置200を消勢され、バルブ部材202が内バルブニードル138の端部分160に再着座し、従って、インジェクタを図4に示す状態に戻す。また、内バルブニードル138及び外バルブニードル136がそれらの夫々の着座領域144、137と係合する前に、即ちこれらのバルブニードルが閉鎖状態に向かって移動しているときに第2アクチュエータ装置200を消勢することもできる。これは、アクチュエータの応答時間のためである。このように賦勢時間を短くすることにより、有利なことに、動力消費が減少する。
添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、上文中に説明した実施例に変更を行ってもよいということは理解されよう。例えば、本発明の燃料インジェクタ内で使用するアクチュエータの選択、アクチュエータと内バルブニードルとの間を直接的に連結するための正確な機構、及びノズル出口の構成は、ケースバイケースで決定してもよく、こうした事項は本発明に含まれる。
更に、内バルブニードル138を先端領域142からプラグ部材156の外に突出した端部分160まで延びる一体の部材として説明したということに着目されたい。しかしながら、このようになっていなくてもよく、その代わり、内バルブニードル138は、製造を行う上で有利な、例えば螺着や溶接等の方法によって適当に接合された、二つ又はそれ以上の部品で形成されていてもよい。
100 燃料インジェクタ
102 ノズルホルダ
104 キャップナット1
106 チューブ状部分
108 開放端
110 チューブ状壁
112 インジェクタチャンバ
116 加圧燃料源
114 燃料入口ソケット
118 噴射ノズル
120 ノズル本体
121 O−リングシール部材
122 孔
124 先端
126 第1のノズル出口の組
128 第2のノズル出口の組
130 盲ボア
132 円錐形表面
134 ノズルバルブ装置

Claims (9)

  1. 内燃エンジンで使用される燃料インジェクタ(100)であって、
    ノズルボア(130)が設けられたノズル本体(120)を持つ噴射ノズル(118)と、
    前記ノズルボア(130)内に受け入れられ、且つ、ノズル出口(126)の第1の組を通した燃料の送出を制御するように第1着座領域(137)と係合できる、第1バルブニードル(136)と、
    前記第1バルブニードル(136)に設けられたバルブボア(140)内に受け入れられ、且つ、ノズル出口(128)の第2の組を通した燃料の送出を制御するように構成された第2着座領域(144)と係合できる、第2バルブニードル(138)と、
    燃料用制御チャンバ(184)とを含み、
    前記第1バルブニードル(136)の移動は前記制御チャンバ(184)内の燃料圧力に結合され、前記第2バルブニードル(138)の移動は、前記第2バルブニードルが前記第2着座領域から持ち上げられて離されるときに前記制御チャンバ(184)と前記ノズル出口(128)の第2の組との間に燃料流路が形成されるように、第1アクチュエータ装置(159)のアーマチュア(174)に機械的に連結されており、
    前記インジェクタは、更に、前記制御チャンバ(184)内への燃料の流れを制御するように作動でき、これによって前記制御チャンバ(184)内の燃料圧力、ひいては前記第1バルブニードル(136)の移動を調整する第2アクチュエータ装置(200)を含み、
    前記第2バルブニードル(138)には、燃料をアキュムレータ容積(112、172)から前記制御チャンバ(184)に流すことができる燃料流路(190、192、194)が設けられており、
    前記第2アクチュエータ装置は、前記アキュムレータ容積(112、172)から前記燃料流路(190、192、194)の軸線方向通路(190)内への燃料の流れを制御するため、前記第2バルブニードル(138)に関連した着座面(138c)と係合できるバルブ部材(202)を含み、
    前記第2アクチュエータ装置(200)は、前記バルブ部材(202)を前記着座面(138c)と係合した状態から解放し、これによって前記アキュムレータ容積(112、172)から前記制御チャンバ(184)への燃料の流れを提供し、前記第1バルブニードルが前記第1着座領域(137)と係合した状態から解放されないように作動できる、燃料インジェクタ。
  2. 請求項に記載の燃料インジェクタであって、
    前記第2バルブニードル(138)は単一の構成要素である、燃料インジェクタ。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料インジェクタであって、
    使用時に、前記制御チャンバ(184)からの燃料が前記ノズル出口(128)の第2の組を通して送出されることにより、前記制御チャンバ(184)内の燃料圧力を低下させ、前記制御チャンバ(184)内の燃料圧力が所定の低い圧力値まで低下したとき、前記第1バルブニードル(136)を前記第1着座領域(137)と係合した状態から解放し、前記ノズル出口(126)の第1の組を通して燃料を送出できる、燃料インジェクタ。
  4. 請求項1乃至のうちのいずれか一項に記載の燃料インジェクタであって、
    プラグ部材(156)が前記ノズルボア(130)に受け入れられており、前記制御チャンバ(184)は、前記プラグ部材(156)の表面及び前記第1バルブニードル(136)に設けられた凹所(180)によって少なくとも部分的に形成される、燃料インジェクタ。
  5. 請求項に記載の燃料インジェクタであって、
    前記プラグ部材(156)は、前記第2バルブニードル(138)の一部を摺動可能に受け入れるための孔(158)を含む、燃料インジェクタ。
  6. 請求項1乃至のうちのいずれか一項に記載の燃料インジェクタであって、
    前記ノズルボア(130)の盲端に受け入れられた弁座部材(146)を含み、前記弁座部材(146)は、前記第2バルブニードル(138)用の第2着座領域(144)を提供する、燃料インジェクタ。
  7. 請求項1乃至のうちのいずれか一項に記載の燃料インジェクタであって、
    前記第2アクチュエータ装置(200)は、電磁アクチュエータ装置であり、該電磁アクチュエータ装置に関連した第2アーマチュア(214)を有する、燃料インジェクタ。
  8. 請求項1乃至のうちのいずれか一項に記載の燃料インジェクタの作動方法であって、
    第1燃料噴射モードにおいて、
    i)前記制御チャンバ(184)内への実質的に制限されていない燃料流路を提供するように、噴射事象前に前記第2アクチュエータ装置(200)を作動する工程と、
    ii)前記ノズル出口(128)の第2の組を通して加圧燃料を送出するため、前記第1アクチュエータ装置(159)を作動する工程とを含む、方法。
  9. 請求項に記載の方法であって、更に、
    第2燃料噴射モードにおいて、
    iii)前記制御チャンバ(184)への制限された燃料流路を提供するように、前記第2アクチュエータ装置(200)を消勢状態に保持する工程と、
    iv)前記ノズル出口(128)の第2の組を通して加圧燃料を送出するため、前記第1アクチュエータ装置(159)を作動する工程と、
    v)前記第1バルブニードル(136)を前記第1着座領域(137)と係合するため、前記第1アクチュエータ装置(159)の作動後所定時間が経過した後、前記第2アクチュエータ装置(200)を作動する工程と、
    vi)前記第1バルブニードル(136)が前記第1着座領域(137)と係合するのと実質的に同時に、前記第2バルブニードル(138)を前記第2着座領域(144)と係合するため、前記第2アクチュエータ装置(200)の作動後所定時間が経過した後、前記第1アクチュエータ装置(159)を消勢する、方法。
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