JP5678996B2 - 情報処理システム、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置、及びプログラムに関する。
映像通信装置間で双方向に映像を送信及び受信する映像通信システムにおいては、自分又は相手のありのままの映像を送信又は受信した場合に、不都合な状況が発生することがある。このため、複数の拠点のそれぞれに設置される情報表示装置に表示される他の拠点の映像の情報開示度を調整する技術が研究されている。例えば、自分を撮影している撮像装置のレンズカバーを閉めることによって、実際の自分の映像の代わりに、コンピュータグラフィックスにより作成されたアニメーション映像を相手側の情報表示装置に表示させる技術がある。この技術により、自分の映像を送信したくない状況において、自分が通信装置の前に居ることを相手に伝えながら、相手側の情報表示装置に表示される自分の映像の情報開示度を下げる(例えば、映像のボヤケ度合いを高くする)ことができる。
例えば、特許文献1には、複数の拠点の情報表示装置間で拠点(オフィス)の映像を相互に配信しあい、かつ各映像について映像全体の表示態様を制御することで開示度を調整可能とする映像配信システムの一例が開示されている。特に、相互に映像を配信しあい、かつ各映像の開示度を調整可能な映像配信システムでは、一方のみの情報が開示されることで、一方の側のユーザが、他方側のユーザから一方的に見られている(例えば、覗き見または監視されている)という、情報開示の不公平やプライバシーの侵害を感じる場合がある。そのため、特許文献1に係る発明では、一方の映像の開示度を調整した場合に、他方の映像の開示度を当該一方の映像にあわせて調整することで、情報開示の不公平やプライバシーの侵害感を解消している。
特開2010−270510号公報
一方で、一方の側の拠点の俯瞰画像を取得し他方の側の拠点に配信する場合、当該俯瞰画像には複数のユーザが撮像されていることが少なくない。このようなユーザの中には、高い開示度を希望するユーザや、低い開示度を希望するユーザが混在する場合がある。このように、複数のユーザそれぞれが異なる開示度を希望する場合には、他方の側の拠点に配信する映像の開示度を一概に決定するのは難しい。換言すると、当該拠点の画像全体に対して一概に開示度を決定して表示態様を制御する構成の場合には、その拠点において複数のユーザがそれぞれ異なる開示度を希望している場合に、各ユーザの希望する開示度が競合し、各ユーザの希望を満足するに至らない場合がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数の拠点間において当該拠点の映像を相互に配信しあう場合に、各拠点の映像中に設定された複数の領域それぞれの表示態様を、各領域の重み付けに応じて制御することが可能な、新規かつ改良された情報処理システム、情報処理装置、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、画像を撮像する第1の撮像部と、前記第1の撮像部とは異なる画像を撮像する第2の撮像部と、前記第2の撮像部による撮像に基づく第2の画像を第1の表示部に表示させる第1の情報処理装置と、前記第1の撮像部による撮像に基づく第1の画像を第2の表示部に表示させる第2の情報処理装置と、を備えた情報処理システムであって、前記第1の画像に対して、当該第1の画像中の第1の領域と、当該第1の領域に対する第1の重みとを設定するための第1の設定部と、前記第2の画像に対して、当該第2の画像中の第2の領域と、当該第2の領域に対する第2の重みとを設定するための第2の設定部と、を備え、前記第1の表示部に表示される前記第2の画像中に設定された複数の前記第2の領域それぞれの表示態様と、複数の前記第2の表示部それぞれに表示される前記第1の画像中に設定された前記第1の領域の表示態様とは、当該複数の第2の領域それぞれに対して設定された前記第2の重みと、前記第1の領域に対して設定された前記第1の重みとに基づいて制御されることを特徴とする、情報処理システムが提供される。
前記第1の表示部に表示される前記第2の画像中に設定された複数の前記第2の領域のうちの一の第2の領域の表示態様は、当該一の第2の領域に設定された前記第2の重みと、前記第1の重みとに基づいて制御されてもよい。
前記第2の情報処理装置を複数備え、前記第2の画像中に設定された複数の前記第2の領域は、それぞれ異なる前記第2の情報処理装置に対応付けられていてもよい。
前記第1の情報処理装置を複数備え、前記第1の画像中には、複数の前記第1の情報処理装置それぞれが対応付けられた複数の前記第1の領域が設定され、複数の前記第1の情報処理装置のうちの一の第1の情報処理装置に対応する前記第1の表示部に表示される、前記第2の画像中に設定された複数の前記第2の領域のうちの一の第2の領域の表示態様は、当該一の第2の領域に設定された前記第2の重みと、当該一の第1の情報処理装置が対応付けられた前記第1の領域に設定された前記第1の重みとに基づいて制御されてもよい。
前記第2の画像中に設定された複数の前記第2の領域のうち、一の第2の領域に対して設定された前記第2の重みが更新された場合に、当該一の第2の領域の表示態様と、前記第1の画像中の設定された前記第1の領域の表示態様とは、更新後の当該第2の重みと、前記第1の領域に対して設定された前記第1の重みとに基づいて更新されてもよい。
前記第1の情報処理装置は、前記第2の重みと、前記第1の重みとに基づいて、前記第2の領域の表示態様を制御する表示制御部を備えてもよい。
前記第1の設定部は、前記第1の情報処理装置の起動に連動して、前記第1の領域と、当該第1の領域に対する第1の重みとを設定するために、前記第1の表示部に表示させるための設定画面を生成してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の撮像部による撮像に基づく第1の画像を取得する取得部と、取得された前記第1の画像に対して、当該第1の画像中の第1の領域と、当該第1の領域に対する第1の重みとを設定するための設定部と、前記第1の画像とは異なる第2の画像中に設定された1以上の第2の領域それぞれの表示態様を、当該1以上の第2の領域それぞれに対して設定された第2の重みと、前記第1の領域に対して設定された前記第1の重みとに基づいて制御する表示制御部と、を備えたことを特徴とする情報処理装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに、第1の撮像部による撮像に基づく第1の画像を取得するステップと、取得された前記第1の画像に対して、当該第1の画像中の第1の領域と、当該第1の領域に対する第1の重みとを設定するためのステップと、前記第1の画像とは異なる第2の画像中に設定された1以上の第2の領域それぞれの表示態様を、当該1以上の第2の領域それぞれに対して設定された第2の重みと、前記第1の領域に対して設定された前記第1の重みとに基づいて制御するステップと、を実行させることを特徴とするプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、複数の拠点間において当該拠点の映像を相互に配信しあう場合に、各拠点の映像中に設定された複数の領域それぞれの表示態様を、各領域の重み付けに応じて制御することが可能な情報処理システム、情報処理装置、及びプログラムが提供される。
本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略的なシステム構成を示した図である。 領域の指定と強度の設定について説明するための図である。 同実施形態に係る情報処理システムにおける不鮮明処理の一例を示した図である。 同実施形態に係る情報処理装置の構成を示したブロック図である。 同実施形態に係る強度管理テーブルに記憶されるデータの一例を示した図である。 同実施形態に係る強度管理テーブルに記憶されるデータの一例を示した図である。 不鮮明処理を実現するための構成の一例を示した図である。 同実施形態に係る情報処理システムにおける処理の流れを示したフローチャートである。 同実施形態に係る情報処理システムにおける処理の流れを示したフローチャートである。 同実施形態に係る情報処理システムにおける不鮮明処理の一例を示した図である。 変形例1に係る情報処理システムにおける不鮮明処理の一例を示した図である。 変形例2に係る情報処理システムの概略的なシステム構成を示した図である。 変形例2に係る強度管理テーブルに記憶されるデータの一例を示した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<実施形態>
[概要]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理システムの概要について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略的なシステム構成を示した図である。図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、異なる複数のシステム2A及び2Bが、ネットワークn0を介して接続されて構成されている。システム2A及び2Bは、例えば、異なる拠点ごとに設けられたシステムを模擬的に示している。また、ネットワークn0は、例えば、インターネット、専用線、LAN(Local Area Network)、または、WAN(Wide Area Network)のように、異なるシステム間を接続するネットワークであれば、その態様は限定されない。
なお、以降では、システム2A及び2Bを、別々に構成された互いに異なるシステムとして説明するが、システム2A及び2Bは、必ずしも別々に構成された互いに異なるシステムである必要はない。例えば、1つのシステムを、論理的に複数のサブシステムに分けて、それぞれをシステム2A及び2Bとして管理する構成としてもよい。
図1に示す例では、システム2Aは、撮像部90Aと、情報処理装置10a〜10cとを含む。撮像部90Aと、情報処理装置10a〜10cのそれぞれとは、ネットワークnAを介して接続されている。
また、図1に示す例では、情報処理装置10aには、映像を表示するための表示部32aと、情報を入力するための入力部34aとが接続されている。同様に、情報処理装置10b及び10cには、表示部32b及び32cと、入力部34b及び34cとがそれぞれ接続されている。
また、システム2Bについてもシステム2Aと同様である。即ち、システム2Bは、撮像部90Bと、情報処理装置10d〜10gとを含む。撮像部90Bと、情報処理装置10d〜10gのそれぞれとは、ネットワークnBを介して接続されている。また、情報処理装置10d〜10gのそれぞれには、表示部32d〜32gと、入力部34d〜34gとが接続されている。なお、以降では、情報処理装置10a〜10gを特に区別しない場合には、単に「情報処理装置10」と記載する場合がある。同様に、表示部32a〜32gを特に区別しない場合には、単に「表示部32」と記載し、入力部34a〜34gを特に区別しない場合には、単に「入力部34」と記載する場合がある。
撮像部90Aは、システム2Aに対応する拠点やオフィスの映像を取得する(即ち、撮像する)。このとき取得される映像は、動画または静止画のような画像であり得る。同様に、撮像部90Bは、システム2Bに対応する拠点やオフィスの映像を取得する。撮像部90A及び90Bの具体的な一例として、動画または静止画を撮像可能なビデオカメラ(または、カメラ)が挙げられる。例えば、撮像部90Aは、拠点Aの天井に設置され、拠点Aの俯瞰画像を撮像する。なお、撮像部90Aまたは90Bにより取得された(撮像された)映像を「画像」と称する場合がある。また、以降では、システム2Aに対応する拠点やオフィスを「拠点A」と記載し、システム2Bに対応する拠点やオフィスを「拠点B」と記載する場合がある。
撮像部90Aは、取得した拠点Aの映像を、拠点B(システム2B)の情報処理装置10d〜10gそれぞれに配信する。情報処理装置10d〜10gそれぞれは、撮像部90Aから取得した映像を、自身に接続された表示部(即ち、表示部32d〜32g)に表示させる。同様に、撮像部90Bは、取得した拠点Bの映像を、拠点A(システム2A)の情報処理装置10a〜10cそれぞれに配信する。情報処理装置10a〜10cそれぞれは、撮像部90Bから取得した映像を、自身に接続された表示部(即ち、表示部32a〜32c)に表示させる。このような構成により、拠点BのユーザUd〜Ugは、撮像部90Aで撮像された映像に基づき、拠点Aの状況を把握することができる。同様に、拠点AのユーザUa〜Ucは、撮像部90Bで撮像された映像に基づき、拠点Bの状況を把握することができる。
なお、以降では、情報処理装置10aに配信された(表示部32aに表示された)映像を、映像P1aと呼ぶ場合がある。同様に、情報処理装置10cに配信された映像を映像P1c、情報処理装置10dに配信された映像を映像P1d、情報処理装置10fに配信された映像を映像P1fと呼ぶ場合がある。
また、情報処理システム1では、各ユーザは、自身が所属する拠点の映像に対して、領域を指定し、かつ、当該領域に情報の開示度を示す重みを設定することができる。ここで、自身が所属する拠点の映像とは、換言すると、自身が映った映像である。また、領域に設定された重みは、具体的には、情報の開示度を下げるための重みである。なお、以降では、この重みを「強度」(即ち、開示度を示す強度)と呼ぶ場合がある。このように、領域と強度を設定することで、情報処理システム1は、各拠点で表示される映像中に設定された領域に対して、各ユーザにより設定された強度に応じてぼかし等の不鮮明処理を施すことにより、当該領域の表示態様を制御する。この、情報処理システム1における領域の指定と強度の設定に関する動作と、映像中に指定された領域の表示態様を制御する動作の概要について、以下に例を挙げて説明する。
まず、図2を参照しながら、情報処理システム1の、領域の指定と強度の設定に関する動作について説明する。図2は、領域の指定と強度の設定について説明するための図である。図2に示す例は、拠点A側のユーザUcが、撮像部90Aにより撮像された映像P0Aに対して、情報の開示度を設定する領域F1cを設定し、当該領域F1cに対して強度を設定する場合を示している。
図2に示す例では、例えば、ユーザUcが操作する情報処理装置10cは、拠点Aを撮像した映像を撮像部90Aから取得し、表示部32cに表示させる。このような構成により、ユーザUcは、入力部34cを介して、例えば、映像P0A中における自身の座席を示す領域を領域F1cとして指定し、当該領域F1cにおける情報の開示度が低くなるように強度を設定できる。このように、領域F1cと、当該領域F1cに対する強度とが設定されることで、映像P0Aが拠点B側で表示される場合に、映像P0A中の領域F1cに対して、当該領域F1cに設定された強度に基づき不鮮明処理が施される。例えば、図2に示す例では、映像P0A中の領域F1cをぼかすようにマスクM1が表示されている例を示している。
なお、情報の開示度を示す強度は、複数レベルに分けて設定できるようにしてもよい。具体的な一例として、強度を「1」〜「5」の範囲で5段階に設定できるようにし、強度「1」の場合が情報の開示度が最も高く、次いで、「2」、「3」、「4」、「5」の順に情報の開示度が低くなるように設定してもよい。このような構成により、情報処理システム1は、例えば、強度「1」の場合には、開示度が最も高いため不鮮明処理を施さず、「2」、「3」、「4」、「5」の順に段階的に画像が不鮮明となるように映像P0A中の領域F1cに対して不鮮明処理を施してもよい。なお、領域F1cに対して設定された強度に応じて、当該領域F1cに対して不鮮明処理を施すための構成や処理の詳細については後述する。
以上のようにして、拠点A及びBのユーザごとに、当該ユーザが所属する拠点の映像(即ち、当該ユーザが撮像される映像)に対して、領域が指定され、当該領域に対して開示度を設定される。
次に、情報処理システム1による、映像中に指定された領域の表示態様を制御する動作について説明する。情報処理システム1では、各ユーザが他のユーザに対する情報の開示度を強度として設定することができる。その一方で、情報処理システム1では、各ユーザ間において情報開示の不公平やプライバシーの侵害感を解消できるように、各ユーザに配信される映像に設定された領域の強度(即ち、不鮮明処理の度合い)を調整する。
具体的な一例として、情報処理システム1は、一のユーザが参照する映像に設定された領域における強度(即ち、情報の開示度であり、換言すると、不鮮明処理の度合い)と、他のユーザが参照する映像において当該一のユーザが設定した領域における強度とが等しくなるように、各領域の強度を調整する。そして、情報処理システム1は、調整された強度に基づき、当該強度が設定された領域の表示態様を制御する。この情報処理システム1による強度の調整と調整後の強度に基づく領域の表示態様の制御に係る処理の概要について、図3を参照しながら以下に説明する。図3は、本実施形態に係る情報処理システム1における不鮮明処理の一例を示した図であり、映像中に指定された領域の表示態様を制御する動作の一例について示している。
図3に示す例は、図1に示した構成のうち、ユーザUa、Uc、Ud、及びUfのそれぞれが操作する情報処理装置10a、10c、10d、及び10fとの関係に着目して、システム構成を簡略化して示している。また、映像P1aは、システム2B側で撮像された拠点Bの映像に基づき、情報処理装置10aが表示部32aに表示させる映像を示している。同様に、映像P1cは、システム2B側で撮像された拠点Bの映像に基づき、情報処理装置10cが表示部32cに表示させる映像を示している。また、映像P1dは、システム2A側で撮像された拠点Aの映像に基づき、情報処理装置10dが表示部32dに表示させる映像を示している。同様に、映像P1fは、システム2A側で撮像された拠点Aの映像に基づき、情報処理装置10fが表示部32fに表示させる映像を示している。
また、図3に示す例において、ユーザUaは、システム2B側に配信される拠点Aの映像P0A中の自身の領域に対して強度「1」を設定しているものとする。同様に、ユーザUcは、当該映像P0A中の自身の領域に対して強度「3」を設定しているものとする。また、ユーザUdは、システム2A側に配信される拠点Bの映像P0B中の自身の領域に対して強度「1」を設定しているものとする。同様に、ユーザUfは、当該映像P0B中の自身の領域に対して強度「5」を設定しているものとする。このような設定の元、情報処理システム1は、強度が「1」の場合には不鮮明処理を施さず、強度が「3」の場合には不鮮明処理を施し、「5」の場合には強度が「3」の場合よりも不鮮明度の高い不鮮明処理を施すものとする。
なお、以降では、強度が「3」の場合の不鮮明処理を、対応する領域に対して施される、強度が「5」の場合よりも不鮮明度の低いマスクM1によるマスク処理として模擬的に示す。同様に、強度が「5」の場合の不鮮明処理を、対応する領域に対して施される、強度が「3」の場合よりも不鮮明度の高いマスクM2によるマスク処理として模擬的に示す。なお、マスク処理は、あくまで不鮮明処理の一例であり、不鮮明処理はマスク処理には限定されない。
ここで、ユーザUaとユーザUdとの関係に着目する。ユーザUa及びUdは、双方ともに自身の領域に対して強度「1」を設定している。そのため、情報処理システム1は、映像P1d中のユーザUaの領域と、映像P1a中のユーザUdの領域とには不鮮明処理を施していない。
次に、ユーザUcとユーザUdとの関係に着目する。ユーザUcは、自身の領域に対して強度「3」を設定している。そのため、情報処理システム1は、映像P1d中のユーザUcの領域には不鮮明度の低いマスクM1による不鮮明処理を施す。
一方で、ユーザUcは、自身の領域に対して強度「1」を設定している。このとき、映像P1c中のユーザUdの領域に対して、ユーザUdが設定した強度「1」に基づき不鮮明処理を施さなかったものとする。この場合には、ユーザUcは、映像P1c中のユーザUdを参照することはできるが、ユーザUdは、映像P1d中のユーザUcを参照できない状態となる。即ち、ユーザUdが、ユーザUcから一方的に見られている状態となる。
そのため、情報処理システム1は、映像P1c中のユーザUdの領域に対して、映像P1d中のユーザUcの領域と同様にマスクM1による不鮮明処理を施す。具体的には、情報処理システム1は、ユーザUc及びUdそれぞれが設定した強度を比較し、より高い強度(この場合は、ユーザUcが設定した強度「3」)に基づき、映像P1c中のユーザUdの領域、及び映像P1d中のユーザUcの領域双方の表示態様を制御する。これにより、ユーザUcが映像P1c中のユーザUdを参照する場合と、ユーザUdが映像P1d中のユーザUcを参照する場合との間で情報開示の公平性が保たれる。
次に、ユーザUcとユーザUfとの関係に着目する。ユーザUcは、自身の領域に対して強度「3」を設定しており、ユーザUfは、自身の領域に対して強度「5」を設定している。
前述の通り、情報処理システム1は、ユーザUc及びUfそれぞれが設定した強度を比較し、より高い強度に基づき、映像P1c中のユーザUfの領域、及び映像P1f中のユーザUcの領域双方の表示態様を制御する。この場合には、情報処理システム1は、ユーザUfが設定した強度「5」に基づき、映像P1c中のユーザUfの領域、及び映像P1f中のユーザUcの双方に不鮮明度の高いマスクM2による不鮮明処理を施すこととなる。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1において、各ユーザは、自身が所属する拠点の映像(換言すると、自身が映った映像)に対して、領域を指定し、かつ、当該領域に強度(即ち、情報の開示度)を設定することができる。そのうえで、情報処理システム1は、一方の拠点のユーザに他方の拠点の映像を配信する場合に、当該映像中に設定された領域の強度を、映像を見る側のユーザが設定した強度と、当該領域に設定された強度(即ち、見られる側のユーザが設定した強度)とに基づき調整する。そして、情報処理システム1は、調整された強度に基づき、当該強度が設定された領域の表示態様を制御する(例えば、不鮮明処理を施す)。
本実施形態に係る情報処理システム1では、上記のような強度調整が、各ユーザに配信される映像それぞれに対して実行される。このような構成により、情報処理システム1では、映像を見る側のユーザ(即ち、一方の拠点のユーザ)と、見られる側のユーザ(即ち、他方の拠点のユーザ)との間で、情報開示度の公平性を保たれる。即ち、本実施形態に係る情報処理システム1に依れば、各拠点のユーザごとに情報の開示度を設定可能とし、かつ、各ユーザ間において情報開示の不公平やプライバシーの侵害感を解消できるように情報の開示度を調整することが可能となる。
なお、システム2A側の撮像部90A、情報処理装置10、表示部32が、それぞれ、「第1の撮像部」、「第1の情報処理装置」、「第1の表示部」の一例に相当する。同様に、システム2B側の撮像部90B、情報処理装置10、表示部32が、それぞれ、「第2の撮像部」、「第2の情報処理装置」、「第2の表示部」の一例に相当する。また、撮像部90Aの撮像に基づく映像が、「第1の画像」の一例に相当し、当該映像中に指定された領域が「第1の領域」の一例に相当する。同様に、撮像部90Bの撮像に基づく映像が、「第2の画像」の一例に相当し、当該映像中に指定された領域が「第2の領域」の一例に相当する。
[情報処理装置の構成]
次に、図4を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理装置10の構成を示したブロック図であり、情報処理装置10aと情報処理装置10fとが相互に通信を行う場合を模擬的に示している。以降では、情報処理装置10aに着目しながら、情報処理装置10の構成について説明する。なお、他の情報処理装置10b〜10gについては、情報処理装置10aと同様の構成のため、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、情報処理装置10aは、映像取得部102と、通信制御部104と、表示制御部106と、強度管理テーブル108aと、強度制御部110とを含む。また、強度制御部110は、強度設定部112と、強度取得部114と、強度調整部116とを含む。なお、情報処理装置10aの動作は、主に、領域や強度を設定するための「前処理」と、設定された強度に基づき領域の表示態様を制御する「表示処理」との契機に分けられる。そこで、以降では、「前処理」と「表示処理」との契機に分けて、各契機で動作する構成に着目して説明することとする。
(前処理)
前処理では、情報処理装置10aは、撮像部90Aにより撮像された拠点Aの映像P0Aに対する領域及び強度の設定に係る処理を実行する。以下に、前処理の契機において動作する、情報処理装置10aの構成について説明する。
通信制御部104は、情報処理装置10内の各構成が、他の情報処理装置10とデータの送受信を行うための通信インタフェースである。なお、以降では、情報処理装置10内の各構成が、他の情報処理装置10や撮像部90A及び90Bとデータの送受信を行う場合には、特に説明が無い限り、通信制御部104を介してデータの送受信を行うものとする。
映像取得部102は、撮像部90Aにより撮像された拠点Aの映像P0Aを取得する。映像取得部102は、取得した映像P0Aを表示制御部106に出力する。
表示制御部106は、映像取得部102から拠点Aの映像P0Aを取得する。表示制御部106は、取得した映像P0Aを表示部32aに表示させる。なお、拠点B側の情報処理装置10の場合には、映像取得部102は、撮像部90Bにより撮像された拠点Bの映像P0Bを取得し、表示制御部106は、当該映像P0Bを表示部32に表示させることは言うまでもない。
映像P0Aを表示部32aに表示させたら、表示制御部106は、映像P0A中の領域の指定と当該領域に対する強度の設定に係るUIを表示部32aに表示させる。これにより、ユーザUaは、入力部34aを介してUIを操作することで、映像P0A中に領域を指定し、指定した領域に対して強度を設定することが可能となる。なお、領域の指定と強度の設定とに係るUIを表示させるための制御情報は、表示制御部106にあらかじめ記憶させておけばよい。また、映像P0A中に領域を指定し、指定した領域に強度を設定できれば、領域の指定と強度の設定とを別々のUIにより実現してもよい。
強度設定部112は、表示部32aに表示されたUIを操作することでユーザUaにより入力された、映像P0A中の領域を示す情報を、入力部34aから取得する。なお、映像P0A中の領域を特定できれば、当該領域を示す情報の態様は限定されない。例えば、映像P0Aの縦軸方向に延伸する縦の辺と、横軸方向に延伸する横の辺とにより形成される矩形形状の領域を示す場合には、当該領域の左上の点の座標と、右上の点の座標とにより表現することができる。
なお、映像P0A中の領域は、映像P0A内の座標として指定してもよい。また、別の一例として、映像P0Aが撮像された方向や倍率に基づいて仮想空間を定義し、当該仮想空間上の領域を指定するようにしてもよい。このように、仮想区間上の位置として領域を指定することで、例えば、撮像部90Aが映像P0Aを撮像する方向や倍率を可変にした場合においても、実空間上の所望の領域に対応する映像P0A中の領域を、仮想空間上の領域として指定することが可能となる。なお、仮想空間上の領域を指定する場合には、指定された仮想空間上の領域を、映像P0A内の座標に置き換えてもよい。
また、強度設定部112は、表示部32aに表示されたUIを操作することで、映像P0A中に指定された領域に対して、ユーザUaにより設定された強度を示す情報を、入力部34aから取得する。
強度設定部112は、映像P0A中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを、他のシステム(即ち、システム2B)側の情報処理装置10に送信する。
なお、上記に前処理として説明した各処理は、例えば、情報処理装置10aが起動したときに実行させるとよい。また、上記に前処理として説明した各処理のうち、映像P0A中の領域の指定と当該領域に対する強度の設定は、各設定に基づき取得した情報を情報処理装置10a内に記憶させておけば、必ずしも情報処理装置10aが起動するたびに毎回実行する必要はない。
また、情報処理装置10aの起動後においても、強度の設定を適宜変更できるようにしてもよい。この場合には、強度設定部112は、強度の設定が変更された場合に、強度が変更された領域を示す情報と、変更後の強度を示す情報とを他のシステム(即ち、システム2B)側の情報処理装置10に送信すればよい。
また、強度設定部112は、領域を示す情報と強度を示す情報とを送信した他の情報処理装置10を管理し、これらの情報を送信していない他の情報処理装置10が検知された場合に、検知された情報処理装置10に、領域を示す情報と強度を示す情報とを送信してもよい。また、強度設定部112は、領域を示す情報と強度を示す情報とを、所定のタイミングごとに定期的に他の情報処理装置10に送信してもよい。
(表示処理)
次に、情報処理装置10aによる表示処理について説明する。表示処理では、情報処理装置10aは、他のシステム側の撮像部(例えば、撮像部90B)により撮像された他の拠点(例えば、拠点B)の映像と、当該映像中に指定された領域を示す情報、及び当該領域に設定された強度を示す情報とを取得する。情報処理装置10aは、取得した映像に対して、取得した領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とに基づき、取得した映像における当該領域の表示態様を制御して表示部32aに表示させる。以下に、表示処理の契機において動作する、情報処理装置10aの構成について説明する。なお、以降では、情報処理装置10aは、システム2B側の撮像部90Bにより撮像された拠点Bの映像を取得するものとして説明する。
強度取得部114は、他のシステム(例えば、システム2B)側の情報処理装置10の強度設定部112から、他の拠点の映像(例えば、拠点Bの映像P0B)中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得する。具体的な一例として、図1に示す構成の場合には、システム2A側の情報処理装置10aの強度取得部114は、システム2B側の情報処理装置10d〜10gそれぞれの強度設定部112から、映像P0B中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得する。
強度取得部114は、取得した領域を示す情報と強度を示す情報とを関連付けて強度管理テーブル108に記憶させる。なお、情報処理装置10aにおける強度管理テーブル108を「強度管理テーブル108a」と示す場合がある。また、情報処理装置10b〜10gそれぞれの強度管理テーブル108についても同様に、「強度管理テーブル108b」〜「強度管理テーブル108g」と示す場合がある。
ここで、図5を参照する。図5は、本実施形態に係る強度管理テーブル108に記憶されるデータの一例を示した図であり、情報処理装置10aの強度管理テーブル108aに記憶されるデータd10aを示している。なお、図5は、映像中に指定された領域と、当該領域対して設定された強度とをユーザごとに管理する例について示している。また、強度管理テーブル108a内に記憶されるデータD10aを、以降では「強度管理データd10a」と呼ぶ場合がある。また、単に「強度管理データd10a」と示した場合には、強度管理テーブル108a内に記憶された強度管理データd10aを示すものとする。
図5に示すように、強度管理データd10aは、ユーザIDd102と、領域d104と、映像d106と、強度d108とを含む。
ユーザIDd102は、ユーザを識別するための識別情報である。
領域d104は、映像中の領域を示す情報である。図5に示す例では、映像の縦軸方向に延伸する縦の辺と、横軸方向に延伸する横の辺とにより形成される矩形形状の領域を、当該領域の左上の点の座標と、右上の点の座標とにより示している。具体的には、「top」及び「left」は、左上の点の縦軸方向の座標及び横軸方向の座標をそれぞれ示している。また、「bottom」及び「right」は、右下の点の縦軸方向の座標及び横軸方向の座標をそれぞれ示している。
映像d106は、領域d104で示めされた領域が指定された映像を示している。また、強度d108は、領域d104で示めされた領域に対して指定された強度を示している。
前述したように、システム2A側の情報処理装置10aの強度取得部114は、システム2B側の各情報処理装置10の強度設定部112で、拠点Bの映像P0Bに設定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得する。即ち、強度管理データd10aには、システム2B側(即ち、拠点B側)のユーザUd〜Ugにより指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とが記憶される。
一方で、システム2B側の情報処理装置10fの強度取得部114は、システム2A側の各情報処理装置10の強度設定部112で、拠点Aの映像P0Aに設定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得する。そのため、例えば、システム2B側の情報処理装置10fの強度管理テーブル108f内の強度管理データd10fには、システム2A側(即ち、拠点A側)のユーザUa〜Ucにより指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とが記憶されることとなる。図6は、本実施形態に係る強度管理テーブルに記憶されるデータの一例を示した図であり、情報処理装置10fの強度管理テーブル108fに記憶される強度管理データd10fを示している。
なお、強度取得部114による、他のシステム側の情報処理装置10の強度設定部112から、領域を示す情報と強度を示す情報とを取得する処理については、特定の契機に限らず、リアルタイムで適宜実行してもよい。
強度調整部116は、強度管理データd10aを参照し、強度管理データd10aに記憶されたユーザごとの領域それぞれについて、当該領域に設定された強度と、ユーザUaの指定に基づき強度設定部112により設定された強度とを比較する。そして、強度調整部116は、当該比較結果に基づき、表示部32aに映像P0Bが表示される際の各領域の表示態様(即ち、不鮮明度)を制御するための強度を調整する。
例えば、強度調整部116は、強度管理データd10aに記憶されたユーザUfに対応する領域に設定された強度と、ユーザUaの指定に基づく強度とを比較することで、ユーザUfに対応する領域の表示態様を制御するための強度を調整する。具体的な一例として、ユーザUfに対応する領域には強度「5」が設定され、ユーザUaの指定に基づく強度が「1」だったとする。この場合には、強度調整部116は、より情報開示度の低い強度、即ち、ユーザUfに対応する領域に設定された強度「5」を、ユーザUfに対応する領域の表示態様を制御するための強度とする。
また、他の一例として、ユーザUeに対応する領域には強度「1」が設定され、ユーザUaの指定に基づく強度が「3」だったとする。この場合には、強度調整部116は、より情報開示度の低い強度、即ち、ユーザUaの指定に基づく強度「3」を、ユーザUeに対応する領域の表示態様を制御するための強度とする。
以上のようにして、強度調整部116は、強度管理データd10aに記憶された領域を示す情報それぞれについて、当該領域の表示態様を制御するための強度を調整する。強度調整部116は、各領域を示す情報と、当該領域それぞれに対応する調整後の強度を示す情報とを、表示制御部106に出力する。
なお、強度調整部116が上述した強度の調整に係る処理を実行するタイミングは、運用に応じて適宜設定すればよい。例えば、強度調整部116は、上述した強度の調整に係る処理を初回起動時に実行してもよい。また、他の一例として、強度調整部116は、上述した強度の調整に係る処理を所定のタイミングで(例えば、あらかじめ決められた時間に)実行してもよいし、所定のタイミングごとに定期的に実行してもよい。また、他の一例として、強度調整部116は、強度管理データd10aが更新された場合に、当該更新に連動して上述した強度の調整に係る処理を実行してもよい。
表示制御部106は、システム2B側の撮像部90Bで撮像された映像P0Bを取得する。このとき、表示制御部106は、撮像部90Bで撮像された動画を映像P0Bとして取得してもよいし、静止画を映像P0Bとして取得してもよい。また、表示制御部106は、撮像部90Bによりリアルタイムで撮像された動画を映像P0Bとして逐次取得してもよい。
また、表示制御部106は、強度調整部116から、映像P0Bに対して設定された各領域を示す情報と、当該各領域に設定された強度(調整後の強度)を示す情報とを取得する。
表示制御部106は、強度調整部116から取得した各領域を示す情報に基づき、当該情報が示す撮像部90Bから取得した映像P0B中の領域を特定する。そして、表示制御部106は、特定した各領域の表示態様を、当該領域に設定された強度(即ち、調整後の強度)に基づき不鮮明に表示されるように制御する。表示制御部106は、各領域の表示態様が制御された映像P0Bを、表示部32aに表示させる。
なお、各領域の表示態様を制御する方法として、例えば、表示制御部106は、映像P0B中の各領域が、当該領域に設定された強度に基づき不鮮明に表示されるように、画像処理を施してもよい。適用する画像処理としては、例えば、映像をぼかす処理や、モザイクをかける処理が挙げられる。なお、映像をぼかす場合には、表示制御部106は、各領域に設定された強度が高くなるほど(即ち、情報の開示度が低くなるほど)、当該領域が不鮮明に表示されるようにぼかしを調整すればよい。また、モザイクをかける場合には、表示制御部106は、各領域に設定された強度が高くなるほど、当該領域にかけるモザイクが荒くなるように制御すればよい。なお、映像P0Bに対して画像処理を施すことで各領域の表示態様を制御する場合には、表示制御部106は、画像処理後の映像P0Bを表示部32aに表示させればよい。
また、他の一例として、表示部32の表示面322の前面に液晶シャッター324を設け、表示制御部106が当該液晶シャッター324を制御することで、各領域の表示態様を制御してもよい。例えば、図7は、不鮮明処理を実現するための構成の一例を示した図であり、表示部32の表示面322の前面に液晶シャッター324を設ける場合の一例について示している。
液晶シャッター324は、例えば、2次元に配置され液晶からなり、個々の液晶は、透明度(換言すると、不鮮明度)を制御可能に構成されている。このような液晶シャッター324を、図7に示すように、表示部32の表示面322の前面に配置する。
表示制御部106は、表示部32に映像P0Bを表示させた場合に、映像P0B中に指定された各領域に対応する、液晶シャッター324中の領域を特定する。表示制御部106は、特定した液晶シャッター324中の領域に含まれる各液晶の透明度を、対応する映像P0B中の領域に設定された強度に基づき制御する。
具体的な一例として、図7に示す例では、表示制御部106は、映像P0B中に設定された領域F1fに対応する、液晶シャッター324中の領域F2fを特定する。そして、表示制御部106は、領域F2fに含まれる各液晶の透明度を、領域F1fに設定された強度に基づき制御する。このような構成により、領域F2fに含まれる液晶の透明度が表示制御部106により制御され、液晶シャッター324の領域F2fが重畳される映像P0B中の領域F1fが不鮮明に表示されることとなる。
同様にして、表示制御部106は、映像P0B中に設定された領域F1eに対応する、液晶シャッター324中の領域F2eを特定し、領域F2eに含まれる各液晶の透明度を、領域F1eに設定された強度に基づき制御する。これにより、領域F2eに含まれる液晶の透明度が表示制御部106により制御され、液晶シャッター324の領域F2eが重畳される映像P0B中の領域F1eが不鮮明に表示される。
以上のように、表示制御部106は、画像処理が施された映像P0Bを表示部32aに表示させることで不鮮明な表示を実現してもよいし、映像P0Bを表示部32aに表示させ、かつ、液晶シャッター324を制御することで不鮮明な表示を実現してもよい。なお、撮像部90Bによる撮像に基づく画像と記載した場合には、撮像部90Bに撮像された映像P0Bと、画像処理が施された映像P0Bとのいずれかを示すものとする。これは、撮像部90Aによる撮像に基づく画像についても同様である。
以上のようにして、表示部32に表示される映像P0B中の各領域の表示態様が、当該領域に設定された強度に基づき不鮮明に表示されるように制御される。
[処理]
次に、本実施形態に係る情報処理システム1の一連の処理の流れについて、図8を参照しながら説明する。図8は、本実施形態に係る情報処理システム1における処理の流れを示したフローチャートである。なお、ここでは、図1に示した構成における、システム2A側の情報処理装置10aと、システム2B側の情報処理装置10d及び10fとの動作に着目して説明する。なお、図8では、情報処理装置10dとユーザUdとの間の処理と、情報処理装置10fとユーザUfとの間の処理とについて図示を省略している。
(ステップS102a)
情報処理装置10aの映像取得部102は、撮像部90Aにより撮像された拠点Aの映像P0Aを取得する。映像取得部102は、取得した映像P0Aを表示制御部106に出力する。
(ステップS104a)
情報処理装置10aの表示制御部106は、映像取得部102から拠点Aの映像P0Aを取得する。表示制御部106は、取得した映像P0Aを表示部32aに表示させる。
映像P0Aを表示部32aに表示させたら、情報処理装置10aの表示制御部106は、映像P0A中の領域の指定と当該領域に対する強度の設定に係るUIを表示部32aに表示させる。
(ステップS106a)
ユーザUaは、入力部34aを介してUIを操作することで映像P0A中に領域を指定し、指定した領域に対して強度を設定する。
(ステップS108a)
情報処理装置10aの強度設定部112は、表示部32aに表示されたUIを操作することでユーザUaにより入力された、映像P0A中の領域を示す情報を、入力部34aから取得する。
また、情報処理装置10aの強度設定部112は、表示部32aに表示されたUIを操作することで、映像P0A中に指定された領域に対して、ユーザUaにより設定された強度を示す情報を、入力部34aから取得する。
(ステップS110d、S110f)
情報処理装置10aの強度設定部112は、映像P0A中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを、通信制御部104を介して、情報処理装置10d及び10fに送信する。
(ステップS112d)
情報処理装置10dの強度取得部114は、情報処理装置10aの強度設定部112から、映像P0A中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得する。情報処理装置10dの強度取得部114は、取得した領域を示す情報と強度を示す情報とを関連付けて強度管理テーブル108dに強度管理データd10dとして記憶させる。
(ステップS112f)
同様に、情報処理装置10fの強度取得部114は、情報処理装置10aの強度設定部112から、映像P0A中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得する。情報処理装置10fの強度取得部114は、取得した領域を示す情報と強度を示す情報とを関連付けて強度管理テーブル108fに強度管理データd10fとして記憶させる。
(ステップS102d)
また、情報処理装置10dの映像取得部102は、撮像部90Bにより撮像された拠点Bの映像P0Bを取得する。映像取得部102は、取得した映像P0Bを表示制御部106に出力する。
情報処理装置10dの表示制御部106は、映像取得部102から拠点Bの映像P0Bを取得する。表示制御部106は、取得した映像P0Bを表示部32dに表示させる。
情報処理装置10dの表示制御部106は、映像P0B中の領域の指定と当該領域に対する強度の設定に係るUIを表示部32dに表示させる。
ユーザUdは、入力部34dを介して、映像P0B中に領域を指定し、指定した領域に対して強度を設定する。
(ステップS108d)
情報処理装置10dの強度設定部112は、表示部32dに表示されたUIを操作することでユーザUdにより入力された、映像P0B中の領域を示す情報を、入力部34dから取得する。
また、情報処理装置10dの強度設定部112は、表示部32dに表示されたUIを操作することで、映像P0B中に指定された領域に対して、ユーザUdにより設定された強度を示す情報を、入力部34dから取得する。
(ステップS114d)
情報処理装置10dの強度設定部112は、映像P0B中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを、通信制御部104を介して、情報処理装置10aに送信する。
(ステップS102f)
また、情報処理装置10fについても、情報処理装置10dと同様である。即ち、情報処理装置10fの映像取得部102は、撮像部90Bにより撮像された拠点Bの映像P0Bを取得する。映像取得部102は、取得した映像P0Bを表示制御部106に出力する。
情報処理装置10fの表示制御部106は、映像取得部102から拠点Bの映像P0Bを取得する。表示制御部106は、取得した映像P0Bを表示部32fに表示させる。
映像P0Bを表示部32fに表示させたら、情報処理装置10fの表示制御部106は、映像P0B中の領域の指定と当該領域に対する強度の設定に係るUIを表示部32fに表示させる。
ユーザUfは、入力部34fを介して、映像P0B中に領域を指定し、指定した領域に対して強度を設定する。
(ステップS108f)
情報処理装置10fの強度設定部112は、表示部32fに表示されたUIを操作することでユーザUfにより入力された、映像P0B中の領域を示す情報を、入力部34fから取得する。
また、情報処理装置10fの強度設定部112は、表示部32dに表示されたUIを操作することで、映像P0B中に指定された領域に対して、ユーザUfにより設定された強度を示す情報を、入力部34fから取得する。
(ステップS114f)
情報処理装置10fの強度設定部112は、映像P0B中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを、通信制御部104を介して、情報処理装置10aに送信する。
(ステップS116a)
情報処理装置10aの強度取得部114は、情報処理装置10d及び10fそれぞれの強度設定部112から、映像P0B中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得する。情報処理装置10aの強度取得部114は、取得した領域を示す情報と強度を示す情報とを関連付けて強度管理テーブル108aに強度管理データd10aとして記憶させる。
(ステップS118a)
情報処理装置10aの表示制御部106は、システム2B側の撮像部90Bで撮像された映像P0Bを取得する。
(ステップS120d、S120f)
また、情報処理装置10dの表示制御部106は、システム2A側の撮像部90Aで撮像された映像P0Aを取得する(ステップS120d)。同様に、情報処理装置10fの表示制御部106は、システム2A側の撮像部90Aで撮像された映像P0Aを取得する(ステップS120f)。
(ステップS122a)
ここで、システム2A側のユーザUaによる領域及び強度の設定と、システム2B側のユーザUdによる領域及び強度の設定との関係に着目する。なお、ユーザUaに対応する領域と、ユーザUdに対応する領域との双方には強度「1」が設定されているものとする。
情報処理装置10aの強度調整部116は、強度管理データd10aを参照し、強度管理データd10aに記憶されたユーザごとの領域それぞれについて、当該領域に設定された強度と、ユーザUaの指定に基づき強度設定部112により設定された強度とを比較する。そして、情報処理装置10aの強度調整部116は、当該比較結果に基づき、表示部32aに映像P0Bが表示される際の各領域の表示態様(即ち、不鮮明度)を制御するための強度を調整する。
上述の通り、ユーザUdに対応する領域には強度「1」が設定され、ユーザUaの指定に基づく強度が「1」が設定されている。この場合には、双方の強度が共に「1」のため、情報処理装置10aの強度調整部116は、強度「1」を、ユーザUdに対応する領域の表示態様を制御するための強度とする。
(ステップS124a)
情報処理装置10aの表示制御部106は、強度調整部116から、映像P0Bに対して設定されたユーザUdに対応する領域を示す情報と、当該各領域に設定された強度(即ち、強度「1」)を示す情報とを取得する。
情報処理装置10aの表示制御部106は、強度調整部116から取得したユーザUdに対応する領域に基づき、当該情報が示す撮像部90Bから取得した映像P0B中の領域を特定する。そして、表示制御部106は、特定したユーザUdに対応する領域の表示態様を、当該領域に設定された強度(即ち、強度「1」)に基づき制御する。この場合には、強度「1」が設定されているため、表示制御部106は、ユーザUdに対応する領域に対して不鮮明処理を施さないこととなる。情報処理装置10aの表示制御部106は、ユーザUdに対応する領域の表示態様が制御された映像P0Bを、表示部32aに表示させる。
(ステップS122d)
他方で、情報処理装置10dの強度調整部116は、強度管理データd10dを参照し、強度管理データd10dに記憶されたユーザごとの領域それぞれについて、当該領域に設定された強度と、ユーザUdの指定に基づき強度設定部112により設定された強度とを比較する。そして、情報処理装置10dの強度調整部116は、当該比較結果に基づき、表示部32dに映像P0Bが表示される際の各領域の表示態様(即ち、不鮮明度)を制御するための強度を調整する。
上述の通り、ユーザUdに対応する領域には強度「1」が設定され、ユーザUaの指定に基づく強度が「1」が設定されている。この場合には、双方の強度が共に「1」のため、情報処理装置10dの強度調整部116は、強度「1」を、ユーザUdに対応する領域の表示態様を制御するための強度とする。
情報処理装置10dの表示制御部106は、強度調整部116から、映像P0Aに対して設定されたユーザUaに対応する領域を示す情報と、当該各領域に設定された強度(即ち、強度「1」)を示す情報とを取得する。
情報処理装置10dの表示制御部106は、強度調整部116から取得したユーザUaに対応する領域に基づき、当該情報が示す撮像部90Aから取得した映像P0A中の領域を特定する。そして、表示制御部106は、特定したユーザUaに対応する領域の表示態様を、当該領域に設定された強度(即ち、強度「1」)に基づき制御する。この場合には、強度「1」が設定されているため、表示制御部106は、ユーザUaに対応する領域に対して不鮮明処理を施さないこととなる。情報処理装置10dの表示制御部106は、ユーザUaに対応する領域の表示態様が制御された映像P0Aを、表示部32dに表示させる。
以上のようにして、表示部32aに表示される映像P0B中のユーザUdに対応する領域の表示態様と、表示部32dに表示される映像P0A中のユーザUaに対応する領域の表示態様とが、同じ強度「1」に基づき制御される。
(ステップS122a)
次に、システム2A側のユーザUaによる領域及び強度の設定と、システム2B側のユーザUfによる領域及び強度の設定との関係に着目する。なお、ユーザUaに対応する領域には強度「1」が設定され、ユーザUfに対応する領域には強度が「5」が設定されているものとする。
情報処理装置10aの強度調整部116は、強度管理データd10aを参照し、強度管理データd10aに記憶されたユーザごとの領域それぞれについて、当該領域に設定された強度と、ユーザUaの指定に基づき強度設定部112により設定された強度とを比較する。そして、情報処理装置10aの強度調整部116は、当該比較結果に基づき、表示部32aに映像P0Bが表示される際の各領域の表示態様(即ち、不鮮明度)を制御するための強度を調整する。
上述の通り、ユーザUfに対応する領域には強度「5」が設定され、ユーザUaの指定に基づく強度が「1」が設定されている。この場合には、情報処理装置10aの強度調整部116は、より情報開示度の低い強度、即ち、ユーザUfに対応する領域に設定された強度「5」を、ユーザUfに対応する領域の表示態様を制御するための強度とする。
(ステップS124a)
情報処理装置10aの表示制御部106は、強度調整部116から、映像P0Bに対して設定されたユーザUfに対応する領域を示す情報と、当該各領域に設定された強度(即ち、強度「5」)を示す情報とを取得する。
情報処理装置10aの表示制御部106は、強度調整部116から取得したユーザUfに対応する領域に基づき、当該情報が示す撮像部90Bから取得した映像P0B中の領域を特定する。そして、表示制御部106は、特定したユーザUfに対応する領域の表示態様を、当該領域に設定された強度(即ち、強度「5」)に基づき制御する。この場合には、強度「5」が設定されているため、表示制御部106は、ユーザUfに対応する領域を、強度「5」に基づき不鮮明に表示されるように制御することとなる。情報処理装置10aの表示制御部106は、ユーザUfに対応する領域の表示態様が制御された映像P0Bを、表示部32aに表示させる。
(ステップS122d)
他方で、情報処理装置10fの強度調整部116は、強度管理データd10fを参照し、強度管理データd10fに記憶されたユーザごとの領域それぞれについて、当該領域に設定された強度と、ユーザUfの指定に基づき強度設定部112により設定された強度とを比較する。そして、情報処理装置10fの強度調整部116は、当該比較結果に基づき、表示部32fに映像P0Bが表示される際の各領域の表示態様(即ち、不鮮明度)を制御するための強度を調整する。
上述の通り、ユーザUfに対応する領域には強度「5」が設定され、ユーザUaの指定に基づく強度が「1」が設定されている。この場合には、情報処理装置10fの強度調整部116は、より情報開示度の低い強度、即ち、ユーザUfに対応する領域に設定された強度「5」を、ユーザUaに対応する領域の表示態様を制御するための強度とする。
情報処理装置10fの表示制御部106は、強度調整部116から、映像P0Aに対して設定されたユーザUaに対応する領域を示す情報と、当該各領域に設定された強度(即ち、強度「5」)を示す情報とを取得する。
情報処理装置10fの表示制御部106は、強度調整部116から取得したユーザUaに対応する領域に基づき、当該情報が示す撮像部90Aから取得した映像P0A中の領域を特定する。そして、表示制御部106は、特定したユーザUaに対応する領域の表示態様を、当該領域に設定された強度(即ち、強度「5」)に基づき制御する。
この場合には、強度「5」が設定されているため、表示制御部106は、ユーザUaに対応する領域を、強度「5」に基づき不鮮明に表示されるように制御することとなる。情報処理装置10fの表示制御部106は、ユーザUaに対応する領域の表示態様が制御された映像P0Aを、表示部32fに表示させる。
以上のようにして、表示部32aに表示される映像P0B中のユーザUfに対応する領域の表示態様と、表示部32fに表示される映像P0A中のユーザUaに対応する領域の表示態様とが、同じ強度「5」に基づき制御される。
なお、ユーザUaの帰宅等により情報処理装置10aを停止した場合に、他の情報処理装置10に表示された映像中におけるユーザUaに対応する領域に設定された不鮮明処理が解除されるように動作させてもよい。この場合の処理の一例について、図9を参照しながら以下に説明する。図9は、本実施形態に係る情報処理システム1における処理の流れを示したフローチャートであり、情報処理装置10aが停止した場合における情報処理システム1の動作の一例を示している。
(ステップS202a)
ユーザUaは、情報処理装置10aに停止を指示する。情報処理装置10aに停止が指示されると、情報処理装置10aの強度設定部112は、映像P0A中に指定されたユーザUaに対応する領域の強度を、情報の開示度が高くなるように変更する。ここでは、ユーザUaに対応する領域の強度が「1」に更新されたものとする。
(ステップS204d、S204f)
情報処理装置10aの強度設定部112は、映像P0A中に指定されたユーザUaに対応する領域を示す情報と、当該領域に設定された更新後の強度(即ち、強度「1」)を示す情報とを、通信制御部104を介して、情報処理装置10d及び10fに送信する。
(ステップS206d)
情報処理装置10dの強度取得部114は、情報処理装置10aの強度設定部112から、映像P0A中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得する。情報処理装置10dの強度取得部114は、取得した領域を示す情報と強度を示す情報とにより、強度管理テーブル108d内の強度管理データd10dにおける、ユーザUaに対応する情報を更新する。なお、強度管理データd10d内のユーザUaに対応する情報の更新を受けて、情報処理装置10dの表示制御部106は、映像P0A中のユーザUaに対応する領域の表示態様を、更新後の強度(即ち、強度「1」)に基づき更新してもよい。
(ステップS206f)
同様に、情報処理装置10fの強度取得部114は、情報処理装置10aの強度設定部112から、映像P0A中に指定された領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得する。情報処理装置10fの強度取得部114は、取得した領域を示す情報と強度を示す情報とにより、強度管理テーブル108f内の強度管理データd10fにおける、ユーザUaに対応する情報を更新する。なお、強度管理データd10f内のユーザUaに対応する情報の更新を受けて、情報処理装置10fの表示制御部106は、映像P0A中のユーザUaに対応する領域の表示態様を、更新後の強度(即ち、強度「1」)に基づき更新してもよい。
(ステップS208a)
また、情報処理装置10aの強度制御部110は、情報処理装置10aを停止する場合に、強度管理テーブル108aに記憶された強度管理データd10aを削除してもよい。なお、情報処理装置10aの停止時に強度管理データd10aを削除した場合には、情報処理装置10aを起動した際に改めて他の情報処理装置10から領域を示す情報と当該領域に設定された強度を示す情報とを取得し、強度管理データd10aとして強度管理テーブル108aに記憶させればよい。
[まとめ]
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1において、各ユーザは、自身が所属する拠点の映像(換言すると、自身が映った映像)に対して、領域を指定し、かつ、当該領域に強度(即ち、情報の開示度)を設定することができる。そのうえで、情報処理システム1は、一方の拠点のユーザに他方の拠点の映像を配信する場合に、当該映像中に設定された領域の強度を、映像を見る側のユーザが設定した強度と、当該領域に設定された強度(即ち、見られる側のユーザが設定した強度)とに基づき調整する。そして、情報処理システム1は、調整された強度に基づき、当該強度が設定された領域の表示態様を制御する(例えば、不鮮明処理を施す)。
本実施形態に係る情報処理システム1では、上記のような強度調整が、各ユーザに配信される映像それぞれに対して実行される。このような構成により、情報処理システム1では、映像を見る側のユーザ(即ち、一方の拠点のユーザ)と、見られる側のユーザ(即ち、他方の拠点のユーザ)との間で、情報開示度の公平性を保たれる。即ち、本実施形態に係る情報処理システム1に依れば、各拠点のユーザごとに情報の開示度を設定可能とし、かつ、各ユーザ間において情報開示の不公平やプライバシーの侵害感を解消できるように情報の開示度を調整することが可能となる。
なお、上記に示す例では、システム2A及び2Bの双方において、複数の情報処理装置10が含まれるm対nの構成について説明したが、システム2A及び2Bのうちのいずれかが情報処理装置10単体の構成、即ち、1対nの構成についても実現可能であることは言うまでもない。例えば、図10は、実施形態に係る情報処理システムにおける不鮮明処理の一例を示した図であり、1対nの構成の一例を示している。この場合には、システム2A側においては、拠点Aの映像を取得するための撮像部90Aに替えて、ユーザUa個人の映像を取得するための撮像部91aを設けてもよい。
また、上記に示す例では、実空間上の位置に対応する映像中の領域を指定していたが、映像中に指定する領域を各ユーザに対応付けて、当該ユーザに領域が追随するようにしてもよい。この場合には、各情報処理装置10は、実空間上または映像中における各ユーザの位置を特定し、特定したユーザの位置に基づき、映像中における当該ユーザに対応する領域を特定すればよい。
なお、映像中におけるユーザの位置を特定できれば、その方法は限定されない。例えば、各ユーザが所有する端末(例えば、スマートフォン)の電波を利用し、当該端末からの電波の強度による3点測量により、実空間中におけるユーザの位置を特定してもよい。この場合には、例えば映像に対する画像解析等を適用することで、特定した実空間中の位置を映像中におけるユーザの位置に変換すればよい。なお、各端末にユーザを示すタグを設定することで、当該タグにより各ユーザを識別することも可能である。また、ユーザの2次元位置のみが特定でき、高さについては特定できない場合においても、一般的なユーザの体形を想定して領域が設定される高さをあらかじめ決定しておけばよい。また、スマートフォンに限らず、例えば、UWB(Ultra Wide Band)のような無線技術を用いてもよい。
また、他の一例として、センサを用いて実空間上におけるユーザの位置を特定してもよい。具体的な一例として、床面にセンサを設置し、当該センサが反応したか否かに応じてユーザの位置を検出してもよい。また、他の一例として、レーザー光を用いた位置検出を利用してもよく、ユーザの位置が特定できればその方法は限定されない。
また、他の一例として、映像中からユーザの位置を直接検出してもよい。具体的な一例として、例えば、ユーザから撮像部に向けて可視光を照射し、当該可視光を明滅させることで当該ユーザを示すIDを通知してもよい(例えば、可視光通信を応用してもよい)。この場合には、情報処理装置10は、映像中から可視光を検出することで、検出された可視光の位置をユーザの位置として認識して領域を設定し、当該可視光の明滅によりユーザを識別すればよい。また、顔認識により各ユーザを認識してもよい。顔認識より各ユーザを認識する場合には、例えば、当該ユーザが画面や撮像部の方向を見ているか否かに応じて、強度の設定をダイナミックに変更できるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、各ユーザの設定を情報処理装置10と関連付けて説明したが、例えば、各ユーザの設定を当該ユーザの認証情報ごとに管理してもよい。このように、認証情報ごとに各ユーザの設定を管理することで、ユーザが異なる情報処理装置10を操作した場合においても、当該ユーザの設定を適用することが可能となる。
<変形例1>
次に、変形例1として、各ユーザに配信される映像(各表示部32に表示される映像)の表示態様の一例について説明する。上述した実施形態では、図3に示すように各ユーザが設定した領域ごとに表示態様を変更していた。一方で、各ユーザが設定した領域の表示態様が、映像を見る側のユーザが設定した強度と、見られる側のユーザが設定した強度とに基づき調整されれば、各ユーザに配信される映像の表示態様は、図3に示す例には限定されない。そこで、変形例1として、図3に示す例とは異なる一例について、図11を参照しながら説明する。図11は、変形例1に係る情報処理システム1における不鮮明処理の一例を示した図である。
図11に示す例では、図3の場合と同様に、図1に示した構成のうち、ユーザUa、Uc、Ud、及びUfのそれぞれが操作する情報処理装置10a、10c、10d、及び10fとの関係に着目して、システム構成を簡略化して示している。また、図11における映像P1a’、P1c’、P1d’、及びP1f’は、図3における映像P1a、P1c、P1d、及びP1fにそれぞれ対応している。
また、各情報処理装置10に設定された強度と、当該強度に基づく不鮮明処理との関係は、図3に示す例と同様である。即ち、図11に示す例において、ユーザUaは、システム2B側に配信される拠点Aの映像P0A中の自身の領域に対して強度「1」を設定し、ユーザUcは、当該映像P0A中の自身の領域に対して強度「3」を設定しているものとする。また、ユーザUdは、システム2A側に配信される拠点Bの映像P0B中の自身の領域に対して強度「1」を設定し、ユーザUfは、当該映像P0B中の自身の領域に対して強度「5」を設定しているものとする。
ここで、情報処理装置10cの動作に着目して、変形例1に係る情報処理システム1における映像の表示態様について説明する。情報処理装置10cは、映像P1c’に示すように、ユーザUcが設定した強度「3」に基づき映像P1c’全体にマスクM3による不鮮明処理を施し、かつ、ユーザUcが設定した強度よりも高い強度「5」が設定されたユーザUfに対応する領域に対してマスクM2による不鮮明処理を施している。このとき、ユーザUcが設定した強度以下の強度が設定された領域は、映像P1c’全体に施されたマスクM3により、強度「3」に基づく不鮮明処理が施されることとなる。
ここで、ユーザUaとユーザUdとの関係に着目する。ユーザUa及びUdは、双方ともに自身の領域に対して強度「1」を設定している。そのため、情報処理装置10aは、映像P1a’全体に対して不鮮明処理を施さず、かつ、映像P1a’中のユーザUdの領域に対しても不鮮明処理を施していない。これは、情報処理装置10d側についても同様である。即ち、情報処理装置10dは、映像P1d’全体に対して不鮮明処理を施さず、かつ、映像P1d’中のユーザUaの領域に対しても不鮮明処理を施していない。
次に、ユーザUcとユーザUdとの関係に着目する。ユーザUcは、自身の領域に対して強度「3」を設定しており、ユーザUdは、自身の領域に対して強度「1」を設定している。
この場合には、情報処理装置10cは、映像P1c’全体に対して強度「3」に基づくマスクM3により不鮮明処理を施す。なお、映像P1c’のユーザUdに対応する領域には、ユーザUcが設定した強度「3」よりも低い強度「1」が設定されている。そのため、情報処理装置10cは、マスクM3により不鮮明処理が施された映像P1c’におけるユーザUdに対応する領域の表示態様を変更する処理は行わない。即ち、映像P1c’におけるユーザUdに対応する領域は、強度「3」に対応するマスクM3により不鮮明に表示されていることとなる。
また、情報処理装置10dは、前述の通り、映像P1d’全体に対して不鮮明処理を施していない。そのうえで、情報処理装置10dは、ユーザUdが設定した強度「1」と、映像P1d’中のユーザUcに対応する領域に設定された強度「3」とを比較し、当該比較結果に基づきユーザUcに対応する領域の表示態様を制御する。この場合には、情報処理装置10dは、映像P1d’におけるユーザUcに対応する領域に対して、より強度の高い強度「3」に対応するマスクM1により不鮮明処理を施すことで、当該領域の表示態様を変更する。即ち、映像P1d’におけるユーザUcに対応する領域は、強度「3」に対応するマスクM1により不鮮明に表示されていることとなる。これにより、ユーザUcが映像P1c’中のユーザUdを参照する場合と、ユーザUdが映像P1d’中のユーザUcを参照する場合との間で情報開示の公平性が保たれる。
次に、ユーザUcとユーザUfとの関係に着目する。ユーザUcは、自身の領域に対して強度「3」を設定しており、ユーザUfは、自身の領域に対して強度「5」を設定している。
前述の通り、情報処理装置10cは、映像P1c’全体に対して強度「3」に基づくマスクM3により不鮮明処理を施す。なお、映像P1c’のユーザUfに対応する領域には、ユーザUcが設定した強度「3」よりも高い強度「5」が設定されている。そのうえで、情報処理装置10cは、ユーザUcが設定した強度「3」と、映像P1c’中のユーザUfに対応する領域に設定された強度「5」とを比較し、当該比較結果に基づきユーザUfに対応する領域の表示態様を制御する。この場合には、情報処理装置10cは、映像P1c’におけるユーザUfに対応する領域に対して、より強度の高い強度「5」に対応するマスクM2により不鮮明処理を施すことで、当該領域の表示態様を変更する。即ち、映像P1c’におけるユーザUfに対応する領域は、強度「5」に対応するマスクM2により不鮮明に表示されていることとなる。
また、情報処理装置10fは、映像P1f’全体に対して強度「5」に基づくマスクM4により不鮮明処理を施す。そのうえで、情報処理装置10fは、ユーザUfが設定した強度「5」と、映像P1f’中のユーザUcに対応する領域に設定された強度「3」とを比較し、当該比較結果に基づきユーザUcに対応する領域の表示態様を制御する。この場合には、情報処理装置10fは、マスクM4により不鮮明処理が施された映像P1c’におけるユーザUcに対応する領域の表示態様を変更する処理は行わない。即ち、映像P1f’におけるユーザUcに対応する領域は、強度「5」に対応するマスクM4により不鮮明に表示されていることとなる。これにより、ユーザUcが映像P1c’中のユーザUfを参照する場合と、ユーザUfが映像P1f’中のユーザUcを参照する場合との間で情報開示の公平性が保たれる。
以上、図11に示すように、各ユーザに配信する映像の表示態様を変更した場合においても、前述の実施形態に係る情報処理システム1と同様に、映像を見る側のユーザ(即ち、一方の拠点のユーザ)と、見られる側のユーザ(即ち、他方の拠点のユーザ)との間で、情報開示度の公平性を保たれる。即ち、変形例1に係る情報処理システム1においても、各拠点のユーザごとに情報の開示度を設定可能とし、かつ、各ユーザ間において情報開示の不公平やプライバシーの侵害感を解消できるように情報の開示度を調整することが可能となる。
<変形例2>
次に、変形例2に係る情報処理システム1’について説明する。上述の実施形態では、各情報処理装置10が、他の拠点の情報処理装置10から領域を示す情報と強度を示す情報とを取得し、取得した領域を示す情報と強度を示す情報とに基づき、他の拠点の映像に対して不鮮明処理を施していた。一方で、サーバ50を設けることで、各情報処理装置10で設定された領域を示す情報や当該領域に設定された強度を示す情報の管理や、取得した映像に指定された領域に対して不鮮明処理を施す処理を、サーバ50で一元処理してもよい。そこで、変形例2では、図12を参照しながら、システム2A及び2Bのそれぞれにサーバ50を設け、領域を示す情報及び強度を示す情報の管理と、各ユーザに配信する映像に対する不鮮明処理とを当該サーバ50により一元管理する例について説明する。図12は、変形例2に係る情報処理システム1’の概略的な構成を示した図である。
図12に示すように、変形例2に係る情報処理システム1’は、サーバ50A及び50Bを含む点で、上述した実施形態に係る情報処理システム1(図1参照)と異なる。変形例2に係る情報処理システム1’では、サーバ50A及び50Bが、上述した実施形態に係る情報処理システム1におけるシステム2A及び2B内の各情報処理装置10の役割を担う。即ち、変形例2に係る情報処理システム1’のようにサーバ50A及び50Bにより一元管理を行う場合には、上述した実施形態に係る情報処理システム1において各情報処理装置10に含まれた構成(図4参照)を、サーバ50A及び50Bに設ければよい。
そこで、以降では、サーバ50Aの動作について、上述した実施形態に係る情報処理システム1における情報処理装置10の場合と異なる動作に着目して説明する。なお、サーバ50Bの構成は、サーバ50Aの構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
サーバ50Aは、図4に示す情報処理装置10と同様に、映像取得部102と、通信制御部104と、通信制御部104と、強度制御部110と、強度管理テーブル108とを含む。また、強度制御部110は、強度設定部112と、強度取得部114と、強度調整部116とを含む。
サーバ50Aの映像取得部102は、システム2A内の情報処理装置10a〜10cから領域の指定及び強度設定に係る依頼を受けて、撮像部90Aにより撮像された拠点Aの映像P0Aを取得し、取得した映像P0Aを表示制御部106に出力する。ここでは、情報処理装置10aから依頼があったものとして説明する。サーバ50Aの表示制御部106は、取得した映像P0Aを、依頼元の情報処理装置10aに出力する。これにより、情報処理装置10aに接続された表示部32aに、撮像部90Aによる撮像に基づく映像P0Aが表示される。
また、サーバ50Aの表示制御部106は、映像P0A中の領域の指定と当該領域に対する強度の設定に係るUIを、依頼元の情報処理装置10aに出力する。これにより、情報処理装置10aに接続された表示部32aに、当該UIが表示され、ユーザUaは、入力部34aを介してUIを操作することで映像P0A中に領域を指定し、指定した領域に対して強度を設定することが可能となる。
サーバ50Aの強度設定部112は、表示部32aに表示されたUIを操作することでユーザUaにより入力された、映像P0A中の領域を示す情報を、情報処理装置10aから取得する。
また、サーバ50Aの強度設定部112は、表示部32aに表示されたUIを操作することで、映像P0A中に指定された領域に対して、ユーザUaにより設定された強度を示す情報を、情報処理装置10aから取得する。
サーバ50Aの強度設定部112は、情報処理装置10aから取得した領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを、強度管理テーブル108に強度管理データd12として記憶させる。また、サーバ50Aの強度設定部112は、システム2A内の他の情報処理装置10からも、同様にして、領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得し、強度管理データd12として記憶させる。
ここで、図13を参照する。図13は、変形例2に係る強度管理テーブル108に記憶されるデータ、即ち、強度管理データd12の一例を示した図である。図13に示すように、強度管理データd12は、前述の実施形態における強度管理データd10(図5、図6参照)と同様に、ユーザIDd102と、領域d104と、映像d106と、強度d108とを含む。なお、強度管理データd12におけるユーザIDd102、領域d104、映像d106、及び強度d108は、前述の実施形態に係る強度管理データd10におけるユーザIDd102、領域d104、映像d106、及び強度d108と同様である。
一方で、変形例2に係る強度管理データd12は、システム2A側の各ユーザ(即ち、ユーザUa〜Uc)に対応する情報d121Aと、システム2B側の各ユーザ(ユーザUd〜Ug)に対応する情報d121Bの双方を記憶する点で、前述の実施形態における強度管理データd10と異なる。この図13に示す強度管理データd12の構成は、サーバ50A及び50Bの双方ともに同様である。
なお、サーバ50A側の場合には、図13に示す強度管理データd12のうち、システム2A側の各ユーザに対応する情報d121Aは、強度設定部112により取得され、システム2B側の各ユーザに対応する情報d121Bは、強度取得部114により取得される。また、サーバ50B側の場合には、強度管理データd12のうち、システム2B側の各ユーザに対応する情報d121Bは、強度設定部112により取得され、システム2A側の各ユーザに対応する情報d121Aは、強度取得部114により取得されることとなる。
サーバ50Aの強度設定部112は、強度管理データd12のうち、強度設定部112により取得されたシステム2A側の各ユーザに対応する情報d121Aを、サーバ50Bに送信する。
また、サーバ50Aの強度取得部114は、サーバ50Bの強度設定部112により取得されたシステム2B側の各ユーザに対応する情報d121Bを、サーバ50Bから取得する。強度取得部114は、取得した情報d121Bを、強度管理データd12として記憶させる。以上により、サーバ50A及び50Bの双方は、システム2A及び2Bの各ユーザが設定した領域を示す情報と、当該領域に設定された強度を示す情報とを取得し、強度管理データd12として記憶する。
次に、サーバ50Aが、撮像部90Bで撮像された拠点B側の映像P0Bを、各ユーザUaに配信する場合の動作について、ユーザUaに配信する(表示部32aに表示させる)場合の動作に着目して説明する。
サーバ50Aの強度調整部116は、強度管理データd12を参照し、情報d121Aの中からユーザUaに対応する強度を抽出する。そして、強度調整部116は、情報d121Bに含まれるユーザごとの領域それぞれについて、当該領域に設定された強度と、抽出したユーザUaに対応する強度とを比較する。そして、強度調整部116は、当該比較結果に基づき、表示部32aに映像P0Bが表示される際の各領域の表示態様(即ち、不鮮明度)を制御するための強度を調整する。なお、領域ごとの強度の調整方法は、前述した実施形態に係る情報処理システム1と同様である。
サーバ50Aの強度調整部116は、情報d121Bに含まれるユーザごとの領域を示す情報(即ち、映像P0Bに対して設定された各領域を示す情報)と、当該領域それぞれに対応する調整後の強度を示す情報とを、表示制御部106に出力する。
サーバ50Aの表示制御部106は、システム2B側の撮像部90Bで撮像された映像P0Bを取得する。また、表示制御部106は、強度調整部116から、映像P0Bに対して設定された各領域を示す情報と、当該各領域に設定された強度(調整後の強度)を示す情報とを取得する。
サーバ50Aの表示制御部106は、強度調整部116から取得した各領域を示す情報に基づき、当該情報が示す撮像部90Bから取得した映像P0B中の領域を特定する。そして、表示制御部106は、特定した各領域の表示態様を、当該領域に設定された強度(即ち、調整後の強度)に基づき不鮮明に表示されるように制御する。表示制御部106は、各領域の表示態様が制御された映像P0Bを、情報処理装置10aに配信する。これにより、情報処理装置10aに接続された表示部32aに、サーバ50Aの表示制御部106から配信された映像P0Bが表示される。
なお、サーバ50Aから情報処理装置10cに映像P0Bを配信する場合には、サーバ50Aの強度調整部116は、情報d121Aの中からユーザUcに対応する強度を抽出する。そして、強度調整部116は、情報d121Bに含まれるユーザごとの領域それぞれについて、当該領域に設定された強度と、抽出したユーザUaに対応する強度とを比較することで、強度を調整すればよい。
同様に、サーバ50Bから情報処理装置10fに撮像部90Aで取得された映像P0Aを配信する場合には、サーバ50Bの強度調整部116は、情報d121Bの中からユーザUfに対応する強度を抽出する。そして、強度調整部116は、情報d121Aに含まれるユーザごとの領域それぞれについて、当該領域に設定された強度と、抽出したユーザUfに対応する強度とを比較することで、強度を調整すればよい。
なお、上記では、システム2A及び2Bそれぞれにサーバ50を設ける例について説明したが、システム2A及び2Bの各情報処理装置10に対する処理を、単一のサーバ50で一元管理する構成としてもよい。
以上のように、変形例2に係る情報処理システム1’では、サーバ(サーバ50A及び50B)を設けることで、当該サーバにより、領域を示す情報及び強度を示す情報の管理と、各ユーザに配信する映像に対する不鮮明処理とを一元管理することが可能となる。なお、変形例2に係る情報処理システム1’により、上述した実施形態に係る情報処理システム1と同様に、各拠点のユーザごとに情報の開示度を設定可能とし、かつ、各ユーザ間において情報開示の不公平やプライバシーの侵害感を解消できるように情報の開示度を調整することが可能となることは言うまでもない。
なお、上述した一連の動作は、情報処理装置10やサーバ50A及び50BのCPUを機能させるためのプログラムによって構成することができる。このプログラムは、その装置にインストールされたOS(Operating System)を介して実行されるように構成してもよい。また、このプログラムは、上述した処理を実行する構成が含まれる装置が読み出し可能であれば、記憶される位置は限定されない。例えば、装置の外部から接続される記録媒体にプログラムが格納されていてもよい。この場合には、プログラムが格納された記録媒体を装置に接続することによって、その装置のCPUに当該プログラムを実行させるように構成するとよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1’ 情報処理システム
10、10a〜10g 情報処理装置
102 映像取得部
104 通信制御部
106 表示制御部
108 強度管理テーブル
110 強度制御部
112 強度設定部
114 強度取得部
116 強度調整部
32、32a〜32g 表示部
322 表示面
324 液晶シャッター
34、34d〜34g 入力部
50、50A、50B サーバ
90A、90B 撮像部
91a 撮像部

Claims (8)

  1. 画像を撮像する第1の撮像部と、
    前記第1の撮像部とは異なる画像を撮像する第2の撮像部と、
    前記第2の撮像部による撮像に基づく第2の画像を第1の表示部に表示させる第1の情報処理装置と、
    前記第1の撮像部による撮像に基づく第1の画像を第2の表示部に表示させる、複数の第2の情報処理装置と、
    を備えた情報処理システムであって、
    前記第1の画像に対して、当該第1の画像中の第1の領域と、当該第1の領域に対する第1の重みとを設定するための第1の設定部と、
    前記第2の画像に対して、当該第2の画像中の第2の領域と、当該第2の領域に対する第2の重みとを設定するための第2の設定部と、
    を備え、
    前記第1の表示部に表示される前記第2の画像中に設定された、それぞれ異なる前記第2の情報処理装置に対応付けられた複数の前記第2の領域それぞれの表示態様と、複数の前記第2の表示部それぞれに表示される前記第1の画像中に設定された前記第1の領域の表示態様とは、当該複数の第2の領域それぞれに対して設定された前記第2の重みと、前記第1の領域に対して設定された前記第1の重みとに基づいて制御されることを特徴とする、情報処理システム。
  2. 前記第1の表示部に表示される前記第2の画像中に設定された複数の前記第2の領域のうちの一の第2の領域の表示態様は、当該一の第2の領域に設定された前記第2の重みと、前記第1の重みとに基づいて制御されることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記第1の情報処理装置を複数備え、
    前記第1の画像中には、複数の前記第1の情報処理装置それぞれが対応付けられた複数の前記第1の領域が設定され、
    複数の前記第1の情報処理装置のうちの一の第1の情報処理装置に対応する前記第1の表示部に表示される、前記第2の画像中に設定された複数の前記第2の領域のうちの一の第2の領域の表示態様は、当該一の第2の領域に設定された前記第2の重みと、当該一の第1の情報処理装置が対応付けられた前記第1の領域に設定された前記第1の重みとに基づいて制御されることを特徴とする、請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記第2の画像中に設定された複数の前記第2の領域のうち、一の第2の領域に対して設定された前記第2の重みが更新された場合に、当該一の第2の領域の表示態様と、前記第1の画像中の設定された前記第1の領域の表示態様とは、更新後の当該第2の重みと、前記第1の領域に対して設定された前記第1の重みとに基づいて更新されることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理システム
  5. 前記第1の情報処理装置は、
    前記第2の重みと、前記第1の重みとに基づいて、前記第2の領域の表示態様を制御する表示制御部を備えたことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  6. 前記第1の設定部は、前記第1の情報処理装置の起動に連動して、前記第1の領域と、当該第1の領域に対する第1の重みとを設定するために、前記第1の表示部に表示させるための設定画面を生成することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  7. 第1の撮像部による撮像に基づく第1の画像を取得する取得部と、
    取得された前記第1の画像に対して、当該第1の画像中の第1の領域と、当該第1の領域に対する第1の重みとを設定するための設定部と、
    前記第1の画像とは異なる第2の画像中に設定された、それぞれ異なる複数の情報処理装置に対応付けられた複数の第2の領域それぞれの表示態様を、当該複数の第2の領域それぞれに対して設定された第2の重みと、前記第1の領域に対して設定された前記第1の重みとに基づいて制御する表示制御部と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  8. コンピュータに、
    第1の撮像部による撮像に基づく第1の画像を取得するステップと、
    取得された前記第1の画像に対して、当該第1の画像中の第1の領域と、当該第1の領域に対する第1の重みとを設定するためのステップと、
    前記第1の画像とは異なる第2の画像中に設定された、それぞれ異なる複数の情報処理装置に対応付けられた複数の第2の領域それぞれの表示態様を、当該複数の第2の領域それぞれに対して設定された第2の重みと、前記第1の領域に対して設定された前記第1の重みとに基づいて制御するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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