JP5678783B2 - アクティブヘッドレスト搭載シート - Google Patents

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本発明は、後方からの追突時(以下、「後突時」という)にヘッドレストを前方に移動させ乗員頭部を後方から拘束し頸部を保護するアクティブヘッドレストを搭載した車両用シートに関し、とくに後突時にヘッドレストを速やかに前方に移動させることができるアクティブヘッドレスト搭載シートに関する。
特許文献1は、後突時に着座乗員の腰部の後方への移動を利用してヘッドレストを前方へ移動させるアクティブヘッドレストを搭載した車両用シートを開示している。
また、図28、図29は、腰部または胸部の後方への移動量を利用してアクティブヘッドレストの作動機構部(以下、単に「メカ」という)を作動させヘッドレストを前方に移動させる従来のアクティブヘッドレストを示す。
図28のアクティブヘッドレスト1は、図28の(イ)に示すようにアクティブヘッドレストのメカとヘッドレスト5を有し、アクティブヘッドレストのメカは、ロワーユニット2、ケーブル3、アッパーユニット4を含む。ロワーユニット2が後突時に着座乗員の腰部Wで押されるとアッパーユニット4につながっているケーブル3が引かれ、図28の(ロ)から図28の(ハ)に示すようにヘッドレスト5が前上方に移動する。
図29のアクティブヘッドレスト1は、図29の(イ)に示すようにアクティブヘッドレストのメカとヘッドレスト5を有し、アクティブヘッドレストのメカは、リンク6と揺動アーム7とを含む。揺動アーム7の下端部が後突時に着座乗員の胸部Bで押されると揺動アーム7の上端部が前方に移動し、図29の(ロ)から図29の(ハ)に示すようにヘッドレスト5が前方に移動する。
図28の(イ)および図29の(イ)に示すように、シートバック8にはホールド性やソフト感をよくするために腰部や胸部の後方にパッド9が設けられている。
特開2006−056358号公報
特許文献1に開示の車両用シートまたは図28、図29に示す従来のアクティブヘッドレスト1にはつぎの課題がある。
すなわち、後突時に着座乗員の腰部や胸部の後方移動を利用してアクティブヘッドレスト1を作動させる場合、まず図28の(ロ)、図29の(ロ)に示すようにシートバック8のパッド9が潰され、それから図28の(ハ)、図29の(ハ)に示すようにアクティブヘッドレスト1のメカが作動されるので、ヘッドレスト5が前方に移動するのにパッド9の潰れ分のタイムロスがあり、メカの作動およびヘッドレスト5の移動のタイミングが遅れるおそれがある。
この対策として、シートバックのパッドを硬くしたり、パッドを薄くすることが考えられるが、通常走行時の乗り心地、座り心地を悪化する。また、アクティブヘッドレストの作動荷重を小さくすると、不要作動が増え、品質が悪化する。
本発明の目的は、後突時にヘッドレストを速やかに作動させることができるアクティブヘッドレスト搭載シートを提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎのとおりである。
(1) 本発明のアクティブヘッドレスト搭載シートは、後突時に着座乗員の腰や胸の移動量を利用してアクティブヘッドレストのメカを作動させヘッドレストを前方に移動させるアクティブヘッドレスト搭載シートである。本発明のアクティブヘッドレスト搭載シートでは、アクティブヘッドレストのメカの受圧部とシートバック前面の表皮との間の、厚み方向の少なくとも一部に、シートバックパッドに代えてダイラタント特性を有する樹脂部材(以下、「ダイラタント部材」ともいう)が設けられている。
上記(1)は後述する実施例1、2またはそれらの変形例に対応する。
(2) 上記(1)のアクティブヘッドレスト搭載シートにおいて、ダイラタント部材がメカの前方のシートバックパッドに設けられている。
上記(2)は後述する図1に示す実施例1および図4〜図15に示す実施例1の変形例に対応する。
(3) 上記(1)のアクティブヘッドレスト搭載シートにおいて、メカが受圧部材を有
し、ダイラタント部材が受圧部材の前面に設けられている。
上記(3)は後述する図2に示す実施例2および図16〜図27に示す実施例2の変形例に対応する。
上記(1)のアクティブヘッドレスト搭載シートによれば、アクティブヘッドレストのメカの受圧部とシートバック前面の表皮との間の、厚み方向の少なくとも一部に、シートバックパッドに代えてダイラタント部材が設けられているので、後突時に着座乗員の腰部や胸部からの後方への衝撃荷重がダイラタント部材にかかるとダイラタント部材が瞬時に固化し、腰部や胸部からの荷重が固化したダイラタント部材を介してメカにかかる。したがって、メカが作動する迄に、ダイラタント部材の厚み分パッドの潰れのタイムロスを除去できる。その結果、後突時にヘッドレストを速やかに作動させることができる。
また、通常運転時にダイラタント部材にかかる荷重はダイラタント部材を固化させる程には衝撃的ではないので、通常運転時にはダイラタント部材が柔らかい状態を維持し、乗り心地、座り心地は良好である。
上記(2)のアクティブヘッドレスト搭載シートによれば、ダイラタント部材がメカの前方のシートバックパッドに設けられているので、メカは変更することなく、シートバックパッドの一部にダイラタント部材を埋め込むという僅かな変更のみで対応可能である。したがって、部品点数の増加、組付性の悪化等を伴わないか、またはほとんど伴わない。
上記(3)のアクティブヘッドレスト搭載シートによれば、メカが受圧部材を有し、ダイラタント部材が受圧部材の前面に設けられているので、シートバックパッドが上下に位置ずれしても、ダイラタント部材とメカとの相対位置が変わらないため、パッドにダイラタント部材を設けるよりもコンパクトにできる。
本発明に係るアクティブヘッドレスト搭載シートの、パッドにダイラタント部材を設けた実施例1における側面視方向概略断面図であり、ヘッドレスト位置については、実線が通常時、2点鎖線が後突時を示す。 本発明に係るアクティブヘッドレスト搭載シートの、メカの前にダイラタント部材を設けた実施例2における側面視方向概略断面図であり、ヘッドレスト位置については、実線が通常時、2点鎖線が後突時を示す。 図2の実施例2におけるアクティブヘッドレストのメカとダイラタント部材の斜視図である。 図1の実施例1の変形例1であって、パッドの腰部後方部分の全域にダイラタント部材を設けた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図1の実施例1の変形例2であって、パッドの腰部後方部分に局部的にダイラタント部材を設けた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図1の実施例1の変形例3であって、パッドの腰部後方部分にダイラタント部材を横線状に設けた場合の正面図である。 図1の実施例1の変形例4であって、パッドの腰部後方部分にダイラタント部材を縦線状に設けた場合の正面図である。 図1の実施例1の変形例5であって、パッドの腰部後方部分にダイラタント部材を螺旋状に設けた場合の正面図である。 図1の実施例1の変形例6であって、パッドの腰部後方部分に設けたダイラタント部材のパッドとのつなぎ目に傾斜をつけた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図1の実施例1の変形例7であって、パッドの胸部後方部分の全域にダイラタント部材を設けた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図1の実施例1の変形例8であって、パッドの胸部後方部分に局部的にダイラタント部材を設けた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図1の実施例1の変形例9であって、パッドの胸部後方部分にダイラタント部材を横線状に設けた場合の正面図である。 図1の実施例1の変形例10であって、パッドの胸部後方部分にダイラタント部材を縦線状に設けた場合の正面図である。 図1の実施例1の変形例11であって、パッドの胸部後方部分にダイラタント部材を螺旋状に設けた場合の正面図である。 図1の実施例1の変形例12であって、パッドの胸部後方部分に設けたダイラタント部材のパッドとのつなぎ目に傾斜をつけた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図2の実施例2の変形例1であって、シートの腰部後方部分の全域にかつメカの前にダイラタント部材を設けた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図2の実施例2の変形例2であって、シートの腰部後方部分に局部的にかつメカの前にダイラタント部材を設けた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図2の実施例2の変形例3であって、シートの腰部後方部分にかつメカの前にダイラタント部材を横線状に設けた場合の正面図である。 図2の実施例2の変形例4であって、シートの腰部後方部分にかつメカの前にダイラタント部材を縦線状に設けた場合の正面図である。 図2の実施例2の変形例5であって、シートの腰部後方部分にかつメカの前にダイラタント部材を螺旋状に設けた場合の正面図である。 図2の実施例2の変形例6であって、パッドの腰部後方部分に設けたダイラタント部材のパッドとのつなぎ目に傾斜をつけた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図2の実施例2の変形例7であって、シートの胸部後方部分の全域にかつメカの前にダイラタント部材を設けた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図2の実施例2の変形例8であって、シートの胸部後方部分に局部的にかつメカの前にダイラタント部材を設けた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 図2の実施例2の変形例9であって、シートの胸部後方部分にかつメカの前にダイラタント部材を横線状に設けた場合の正面図である。 図2の実施例2の変形例10であって、シートの胸部後方部分にかつメカの前にダイラタント部材を縦線状に設けた場合の正面図である。 図2の実施例2の変形例11であって、シートの胸部後方部分にかつメカの前にダイラタント部材を螺旋状に設けた場合の正面図である。 図2の実施例2の変形例12であって、パッドの胸部後方部分に設けたダイラタント部材のパッドとのつなぎ目に傾斜をつけた場合の、(イ)は側面視方向概略断面図、(ロ)は正面図である。 従来の腰部の移動量を利用して作動されるアクティブヘッドレスト搭載シートの側面視方向概略断面図であり、(イ)は後突時でパッドが潰れる前の状態を示し、(ロ)はパッドが潰れるがメカが作動していない状態を示し、(ハ)はメカが作動してヘッドレストが前方に移動した状態を示す。 従来の胸部の移動量を利用して作動されるアクティブヘッドレスト搭載シートの側面視方向概略断面図であり、(イ)は後突時でパッドが潰れる前の状態を示し、(ロ)はパッドが潰れるがメカが作動していない状態を示し、(ハ)はメカが作動してヘッドレストが前方に移動した状態を示す。
本発明の実施例とその変形例に係るアクティブヘッドレスト搭載シートを、図1〜図27を参照して説明する。
図1はパッドにダイラタント部材を設けた実施例1を示し、図2および図3はメカの前にダイラタント部材を設けた実施例2を示す。
また、図4〜図15は実施例1の変形例を示し、そのうち図4〜図9は腰部の移動量を利用してメカを作動させる場合に対応し、図10〜図15は胸部の移動量を利用してメカを作動させる場合に対応する。
また、図16〜図27は実施例2の変形例を示し、そのうち図16〜図21は腰部の移動量を利用してメカを作動させる場合に対応し、図22〜図27は胸部の移動量を利用してメカを作動させる場合に対応する。
本発明の全実施例と全変形例にわたって共通する構造部分には、互いに同じ符号を付してある。また、図中、FRは車両前後方向前方を示し、UPは上方を示す。
〔実施例1〕
本発明の実施例1に係るアクティブヘッドレスト搭載シート10は、図1に示すようにシート11とアクティブヘッドレスト20と後述するダイラタント部材30とを有する。
シート11はシートバック12を含む。シートバック12はパッド13、シートバック前面の表皮14、フレーム15を含む。パッド13はたとえば発泡ウレタンなどの発泡樹脂からなる。フレーム15は上下に水平方向にかつ車両左右方向に延びるアッパーフレーム15a、ロワーフレーム15b、アッパフレーム15aの車両左右方向両端から下方に延びるサイドフレーム15c、アッパフレーム15aの下方に設けられ水平方向にかつ車両左右方向に延びる、アッパフレーム15aに対して可動のサブフレーム15d、を有する。サブフレーム15dは、サブフレーム15dの車両左右方向両端から折れ曲がって下方に延びるアーム15eを有する。
アクティブヘッドレスト20は、メカ21とヘッドレスト22を含む。ヘッドレスト22は後突時にメカ21によりシートバック12に対して前方に、または斜め前方上方に移動され、着座乗員の頭部を後方から拘束し、頸部の鞭打ちを防止する。メカ21はシートバック12内でパッド13後方に配置される。
着座乗員の腰部の移動量を利用してアクティブヘッドレスト20のメカ21を作動させる場合、アクティブヘッドレスト20のメカ21は、たとえば図1または図2に示す構造をとることにより、ヘッドレスト22を前方または斜め前方上方に移動させることができる。ただし、図1または図2に示す構造に限るものではない。図4〜図9においても、メカ21は図1または図2に示す構造をとるが、図4〜図9ではメカ21を省略して示している。
着座乗員の胸部の移動量を利用してアクティブヘッドレスト20のメカ21を作動させる場合、アクティブヘッドレスト20のメカ21は、たとえば図10に示す構造をとることにより、ヘッドレスト22を前方または斜め前方上方に移動させることができる。ただし、図10に示す構造に限るものではない。図11〜図15においても、メカ21は図10に示す構造をとるが、図11〜図15ではメカ21を省略して示している。
アクティブヘッドレスト20のメカ21が腰部の移動量を利用するのに図1または図2に示す構造をとる場合、アクティブヘッドレスト20のメカ21は、着座乗員の腰部の後方に配置されるロワーユニット23、シートバック12の上端部近傍に配置されるアッパーユニット24、ロワーユニット23とアッパーユニット24との間に延びるケーブル25、および受圧部材26を含む。受圧部材26はメカ21の前方に、かつダイラタント部材30の後方に配置される。受圧部材26は、メカ21のうち後突時に着座乗員の腰部または胸部から後方への荷重を受ける部分に設けられる。
ロワーユニット23は、たとえば、第1の軸23a、第2の軸23b、第3の軸23c、第1の軸23aと第2の軸23bとの間に延びる第1のアーム23d、第2の軸23bと第3の軸23cとの間に延びる第2のアーム23eを含む。第1のアーム23dと第2のアーム23eとは車両後方に向かって開いた横向きのV字状をなしており、V字の角度は可変である。第1の軸23aはシート11のフレーム15のロワーフレーム15bに固定されたブラケット23fに対して上下方向に移動不能でかつ回動可能であり、第3の軸23cはブラケット23fに設けられたガイド孔23hに沿って上下方向に移動可能である。第2の軸23bにはローラ23gが回動可能に装着されている。受圧部材26はローラ23gに溶接などにより固定されており、第2の軸23bに対して回動可能である。後突時に受圧部材26が乗員腰部からの後方への荷重を受けると、第1のアーム23dと第2のアーム23eとの間のV字の角度が大きくなって直線状に近づき、第3の軸23cがガイド孔23dに沿って下方に移動する。
ケーブル25はアウターチューブ25aとアウターチューブ25aの中を摺動可能に挿通するワイヤ25bを含む。後突時に第3の軸23cがガイド孔23hに沿って下方に移動すると、第3の軸23cに連結された、または第3の軸23cに巻きかけられたワイヤ25bが下方に引っ張られ、アッパーユニット24のワイヤ連結点を移動させ、ヘッドレスト22を前方にまたは斜め前方上方に移動させる。ケーブル25はリンク機構によって置換されてもよい。
アッパーユニット24は、サイドフレーム15cの上端部近傍に固定されたブラケット24a、ブラケット24aに形成され斜め後方上方に延びるガイド孔24b、サブフレーム15dの両端のアーム15eの下端部に形成された孔に取り付けられガイド孔24b内を摺動するスライドピン24c、サブフレーム15dの水平方向に延びる部分に取り付けられ左右一対のヘッドレストステー22aが挿入される左右一対のサポートブラケット24d、アッパーフレーム15aに取り付けられ左右一対のサポートブラケット24dをスライド可能にかつ車両前後方向に所定量傾動可能に支持するガイド24e、を有する。ケーブル25のワイヤ25bはスライドピン24cに連結されている。
後突時に、ケーブル25のワイヤ25bが下方に引っ張られるとスライドピン24cがガイド孔24bに沿って斜め後方上方に移動し、サブフレーム15dおよびアーム15eが斜め後方上方に移動する。これによって、サポートブラケット24d下端部がガイド24eまわりに斜め後方上方に回動し、サポートブラケット24dがガイド24eに対して上方にスライドする。その結果、ヘッドレスト22が前方または斜め前方上方に移動される。
アクティブヘッドレスト20のメカ21が胸部の移動量を利用するのに図10に示すシーソー型の揺動構造をとる場合、アクティブヘッドレスト20のメカ21は、シートバック12の上端部近傍に配置されるリンク27と、リンク27まわりに揺動可能な揺動アーム28とを含む。揺動アーム28の下端部が後突時に着座乗員の胸部で押されると揺動アーム28の上端部が前方に移動し、ヘッドレスト22が前方に移動する。
ダイラタント部材30は、アクティブヘッドレスト20のメカ21の受圧部の前方でかつシートバック12のシートバック前面の表皮14との間に設けられる。アクティブヘッドレスト20のメカ21の受圧部は、図1、図2に示す構造では受圧部材26または第2の軸23bに装着されたローラ23gであり、図10の構造では揺動アーム28のリンク27より下方の部分またはリンク下方部分に取り付けられた受圧部材(図示略)である。シートバック12のシートバック前面の表皮14とダイラタント部材30との前面との間にはパッド13の一部(実施例2の凹部底面に残された層等)があってもよいし、なくてもよい。パッド13の一部がない場合は、表皮14とダイラタント部材30とが接触する
ダイラタント部材30は、露出した状態で設置されてもよいし、あるいは樹脂製または布製または樹脂コーティングされた布製等からなる袋状で可撓性を有する包囲体で包んでまたは包囲体の中に充填した状態で設置されてもよい。包囲体自体はダイラタント特性を有しない。
「ダイラタント特性」とは、衝撃時以外では可撓性を有し、たとえばゲル状で、衝撃がかかった時には瞬時に粘性を増して固体状となり、休止状態で再び元の可撓性、たとえばゲル状を取り戻す特性をいう。ダイラタント部材30は、力が低速で加わるか力が加わらない休止状態の下では可撓性を有し、たとえばゲル状であり、高速で力が加わるすなわち衝撃力が加わると瞬時に剛性が増して固体エラストマとして振る舞い、衝撃エネルギを吸収し消散させる。
ダイラタント部材30の一部分に衝撃力が加わった場合でも、その衝撃力が加わった部分のみならず、その衝撃力が伝達された部分および急激に変形する部分も瞬時に剛性が増して固体エラストマとして振る舞う。ダイラタント部材30が厚み方向の一部に衝撃力を受けても、その衝撃がダイラタント部材30の厚み方向および厚み方向と直交する方向のほぼ全域に伝わるので、ダイラタント部材30のほぼ全域が瞬時に硬化し固体エラストマとなる。
ダイラタント部材30には、たとえば英国のd3oTMlab社が製造し、市販されている、公知のd3oTM(登録商標)材を使用することができる。d3oTMは樹脂を主成分とする。図示例ではダイラタント部材30がd3oTM材のブロックまたはd3oTM材のシートまたはその積層体からなる場合を示している。d3oTM材は、受ける衝撃の強さで分子の結束が変化する。強い衝撃を受けると瞬時に分子同士が結束して固体状となり、衝撃が吸収、消散され、エネルギの多くが熱に変換される。衝撃力がかからなくなると分子の結束が解かれ元の柔軟な状態に戻る。d3oTM材からなるダイラタント特性部材30は粘度状物で垂直姿勢をとっても形状を維持できるので、ダイラタント特性部材30を可撓性包囲体で包囲することなく設けることができる。ただし、d3oTM材を袋状の可撓性包囲体で包囲して設けてもよい。
ダイラタント部材30は、d3oTM材シートに代えて、樹脂シート、樹脂フィルム、樹脂コーティング布などからなる袋状の包囲体とその中に充填されたダイラタント特性を有する材料から構成されてもよい。
その場合のダイラタント特性材料は、荷重がかかっていない状態でゲル状であり、ダイラタント特性を示すポリマ組成物、および潤滑剤と充填剤を含む。
ダイラタント特性ポリマ組成物は、ポリボロシロキサン、キサンタンガム、ガーゴムおよびポリビニルアルコール四ホウ酸ナトリウムよりなる群から選択された1種以上のポリマである。このポリマ組成物、たとえばポリボロシロキサンは、低速で力が印加されると容易に変形し、高速で力が加わると瞬時に粘性が増加して固体ポリマとなり衝撃エネルギを吸収する。固体ポリマを休止状態にすると元のゲル状態にゆるやかに復帰する。
潤滑剤は、たとえば炭化水素系グリースまたは流体であり、充填剤は、微小粒または粉末のプラスチック、セラミック、金属または繊維材料である。
ダイラタント特性ポリマ組成物、潤滑剤、充填剤の混合割合は、重量百分率で、上記ポリマを90%乃至20%未満、上記潤滑剤を20%未満(たとえば、10%)乃至60%以上(たとえば、80%)、上記充填剤を0%乃至90%を含む。それらの混合割合を調整することによりダイラタント特性の粘性、可撓性を調整できる。高速衝突時に硬化し低速衝突時に良好な可撓性を示す混合割合の一例を挙げると、70%のポリボロシロキサン
、20%の潤滑剤および10%の充填剤である。ただし、この配合割合に限るものではない。
以上では、ダイラタント特性を示す材料として、d3oTMと、包囲体の中に充填されたダイラタント特性を示すポリマ組成物からなるシートを示したが、これらと同様の構成、作用をもつものであれば、使用可能である。
以上の構成は、本発明の全実施例および全変形例に共通に適用できる。
本発明の実施例1のアクティブヘッドレスト搭載シート10は、さらに、図1に示す構成を有する。
図1では、ダイラタント部材30は、アクティブヘッドレスト20のメカ21の前方のシートバックパッド13に、かつ、着座乗員の腰部の後方に設けられている。
ダイラタント部材30の前面はシートバック12前面の表皮14の裏面に接触しており、ダイラタント部材30の後面はメカ21の前部に対向している。メカ21の前部は受圧部材26であってもよい。また、ダイラタント部材30の後面とメカ21の前部とは接触していてもよいし、ダイラタント部材30の後面とメカ21の前部との間に空間があってもよい。
ダイラタント部材30の側面はまわりのパッド13と密着または接触している。ダイラタント部材30はパッド13成形時にパッド13と一体に成形されてもよい。あるいは、パッド13にダイラタント部材30配置空間を設けておき、そこにダイラタント部材30を配置または嵌め込んでもよい。
つぎに、本発明の実施例1のアクティブヘッドレスト搭載シート10の作用、効果を説明する。
通常時には着座乗員の腰部および胸部の後面はシートバック12に接触するかまたはほぼ接触しているが、頭部はヘッドレスト22から前方に離れている。
車両後突時には、シートバック12およびヘッドレスト22は前方に移動する。この時、着座乗員の腰部および胸部はシートバック12に押されて前方に移動するとともにシートバック12に対して相対的に後方に移動する。一方、頭部はヘッドレスト22から離れており慣性によって元の位置に止まろうとするため、頭部はヘッドレスト22に向かって後方に移動し、胸部よりも多くシートバック12に対して相対的に後方に移動しようとする。その結果、頸部に鞭打ちが生じるおそれがある。
この頸部の鞭打ちのおそれはアクティブヘッドレスト20を採用することにより以下のように低減される。
すなわち、アクティブヘッドレスト20は、後突時における着座乗員の腰部および胸部のシートバック12に対する移動量を利用して作動される。後突時に着座乗員の腰部および胸部の後方への移動によってアクティブヘッドレスト20のメカ21が後方に押されるとヘッドレスト22が前方または斜め前方上方に移動される。ヘッドレスト22は着座乗員の頭部を後方から拘束し、頭部が胸部に対して相対的に後方に移動するのを抑制し、鞭打ちのおそれを低減する。
この場合、従来のように着座乗員の腰部および胸部がパッドを潰した後アクティブヘッドレストのメカが作動するようになっていると、パッドが潰れ始めた後潰れ終わる迄の時間分、アクティブヘッドレストのメカの作動開始にタイムロスが発生し、ヘッドレストによる頭部拘束が遅れる。
しかし、本発明のアクティブヘッドレスト搭載シート10では、アクティブヘッドレスト20のメカ21の前方でかつシートバック12の前面表皮14の後方のパッド部分にダイラタント部材30が設けられているので、後突時におけるアクティブヘッドレスト20のメカ21の作動開始迄に、ダイラタント部材30によって置換されたパッドの潰れ分タイ
ムロスがなくなる。
すなわち、後突時に着座乗員の腰部や胸部からの後方への衝撃荷重がダイラタント部材30にかかるとダイラタント部材30が瞬時に固化し、腰部や胸部からの荷重が固化したダイラタント部材30を介してメカ21にかかる。したがって、メカ21が作動する迄に、ダイラタント部材30の厚さと等しいパッド厚さの潰れ分、メカ21の作動開始にタイムロスがなくなる。その結果、後突時にヘッドレスト22を速やかに作動させることができ、従来に比べて速やかに乗員の頭部を拘束することができる。
一方、通常運転時にダイラタント部材30にかかる荷重はダイラタント部材30を固化させる程には衝撃的ではないので、通常運転時にはダイラタント部材30が柔らかい状態を維持し、乗り心地、座り心地は良好である。
以上の作用および効果は、本発明の全実施例および全変形例に共通に適用できる。
本発明の実施例1のアクティブヘッドレスト搭載シート10は、図1に示すように、さらにつぎの作用、効果を有する。
通常運転時には、ダイラタント部材30には乗員の腰部からの後方への衝撃荷重はかかっていない。この状態では、メカ21の受圧部にはダイラタント部材30からの押し力がかかっていない。メカ21の第1のアーム23dと第2のアーム23eは車両後方に向かって開いた横向きのV字状をなしており、第3の軸23cはガイド孔23dの上端位置にある。ケーブル25は下方に引っ張られておらず、ヘッドレスト22は後方または後方下方位置にある。
後突時には、ダイラタント部材30に乗員の腰部から後方への衝撃荷重がかかり、ダイラタント部材30は瞬時に固化する。固化後のダイラタント部材30の厚みは通常時における固化前のダイラタント部材30の厚みとほぼ同じである。したがって、メカ21が作動する迄に、ダイラタント部材30の厚み分のパッド13の潰れのロスタイムがなくなり、乗員からダイラタント部材30に衝撃荷重がかかると瞬時にメカ21の受圧部にダイラタント部材30から押し力がかかる。メカ21の第1のアーム23dと第2のアーム23eは上下方向にほぼ一直線状となり、第3の軸23cはガイド孔23dの下端位置にくる。ケーブル25は下方に引っ張られ、ヘッドレスト22は前方または斜め前方上方位置に移動して、乗員頭部を後方から拘束する。従来に比べてパッド13の潰れ分のロスタイムがなく、アクティブヘッドレスト20を速やかに作動させることができる。
ダイラタント部材30がメカ21の前方のシートバックパッド13に設けられているので、メカ21は変更することなく、パッド13の一部にダイラタント部材30を設けるという僅かな変更のみで対応可能である。したがって、アクティブヘッドレスト20の部品点数の増加、組付性の悪化等を伴わないか、またはほとんど伴わない。
ダイラタント部材30をパッド13に設けた本発明の実施例1に係るアクティブヘッドレスト搭載シート10は、シートバック12のパッド13へのダイラタント部材30の設置構造として、つぎの変形例をとることができる。
〔実施例1の変形例1〕
実施例1の変形例1では、図4の(イ)、(ロ)に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員腰部に対応する部分の全面に、正面視で長方形状に設けられている。長方形状の横方向長さはシートバック12の横方向幅とほぼ同じである。長方形状の縦方向長さは着座乗員の腰部を上下方向にカバーできる長さである。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員腰部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しい。
実施例1の変形例1の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で長方形状に設け、長方形状の縦、横長さを十分大きくとったので、後突時に着座乗員の腰部の位置がダイラタント部材30の中心からずれても、腰部を確実に後方から支持できる。
〔実施例1の変形例2〕
実施例1の変形例2では、図5の(イ)、(ロ)に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員腰部に対応する部分に、シートバック12の幅方向中心を通って上下方向に延びる線の左右両側部位に対称に、かつ正面視でそれぞれ円形状に設けられている。ダイラタント部材30は着座乗員の固い骨盤を後方から的確に押す位置に設けられる。円形状の直径は骨盤を後方から的確に押す大きさ以上とされている。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員腰部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しい。
実施例1の変形例2の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で円形状に設け、円形状の直径を骨盤を後方から支持するのに十分な大きさとしたので、後突時に着座乗員の腰部を固い骨盤部で効果的に支持できる。また、実施例1の変形例1に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例1の変形例3〕
実施例1の変形例3では、図6に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員腰部に対応する部分に、正面視で横方向に延びる線状に、かつ上下方向に複数段に、たとえば3段に、設けられている。線状のダイラタント部材30の横方向長さはシートバック12の横方向幅とほぼ同じか、またはシートバック12の横方向幅より若干小さい。ダイラタント部材30の複数段の最上段の上面と最下段の下面間の上下方向距離は着座乗員の腰部を上下方向にカバーできる距離である。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員腰部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しい。
実施例1の変形例3の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で線状に設けたので、実施例1の変形例1に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例1の変形例4〕
実施例1の変形例4では、図7に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員腰部に対応する部分に、正面視で縦方向に延びる線状に、かつ横方向に複数段に、たとえば4段に、設けられている。ダイラタント部材30の複数段の最左段の左側外面と最右段の右側外面間の横方向距離は、シートバック12の横方向幅とほぼ同じか、またはシートバック12の横方向幅より若干小さい。ダイラタント部材30の縦方向長さは着座乗員の腰部を上下方向にカバーできる長さである。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員腰部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しい。
実施例1の変形例4の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で線状に設けたので、実施例1の変形例1に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例1の変形例5〕
実施例1の変形例5では、図8に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員腰部に対応する部分に、シートバック12の幅方向中心を通って上下方向に延びる線の左右両側部位に対称に、かつ正面視でそれぞれ螺旋状に設けられている。螺旋状の螺旋隙間にはダイラタント部材30をパッド13と一体発泡するときウレタンの原液が回り込んで入る。ダイラタント部材30は着座乗員の固い骨盤を後方から的確に押す位置に設けられる。螺旋状の外形部の直径は骨盤を後方から的確に押す大きさ以上とされている。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員腰部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しい。
実施例1の変形例5の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で螺旋状に設け、螺旋状の外径の直径を骨盤を後方から支持するのに十分な大きさとしたので、後突時に着座乗員の腰部を固い骨盤部で効果的に支持できる。また、実施例1の変形例2に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例1の変形例6〕
実施例1の変形例6では、図9の(イ)、(ロ)に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員腰部から肩甲骨にかけての部分に対応するシートバック部分の全面に、正面視で長方形状に設けられている。ダイラタント部材30の上部は斜め後方上方に延びる傾斜がつけられており、この傾斜面とシート前面表皮14との間はパッド13で充填されている。ダイラタント部材30の長方形状の横方向長さはシートバック12の横方向幅とほぼ同じである。長方形状の縦方向長さは着座乗員の腰部を上下方向にカバーできかつ肩甲骨の後方まで延びる長さである。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員腰部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しく、上部の傾斜がつけられた部分は上方に向かって徐々に薄くなる。
実施例1の変形例6の作用、効果は、ダイラタント部材30のパッド13とのつなぎ目に傾斜を設けたので、連続性が確保され、通常の運転時においてダイラタント部材30とパッド13とのつなぎ目で異物感を感じることはない。また、ダイラタント部材30の上端を肩甲骨後方まで延ばしたことにより、通常の運転操作時に腰と肩甲骨をしっかり支持することができる。これによって、アクティブヘッドレスト20の作動早期化と運転操作の快適性を両立させることができる。
〔実施例1の変形例7〕
実施例1の変形例7では、図10の(イ)、(ロ)に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部に対応する部分の全面に、正面視で長方形状に設けられている。長方形状の横方向長さはシートバック12の横方向幅とほぼ同じである。長方形状の縦方向長さは着座乗員の胸部、とくに肩甲骨の部分を上下方向にカバーできる長さである。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員胸部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しい。
実施例1の変形例7の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で長方形状に設け、長方形状の縦、横長さを十分大きくとったので、後突時に着座乗員の胸部の位置がダイラタント部材30の中心からずれても、胸部を確実に後方から支持できる。
〔実施例1の変形例8〕
実施例1の変形例8では、図11の(イ)、(ロ)に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部、とくに肩甲骨に対応する部分に、シートバック12の幅方向中心を通って上下方向に延びる線の左右両側部位に対称に、かつ正面視でそれぞれ円形状に設けられている。ダイラタント部材30は着座乗員の固い肩甲骨を後方から的確に押す位置に設けられる。円形状の直径は肩甲骨を後方から的確に押す大きさ以上とされている。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員胸部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しい。
実施例1の変形例8の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で円形状に設け、円形状の直径を肩甲骨を後方から支持するのに十分な大きさとしたので、後突時に着座乗員の胸部を固い肩甲骨で効果的に支持できる。また、実施例1の変形例7に比べてダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例1の変形例9〕
実施例1の変形例9では、図12に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部に対応する部分に、正面視で横方向に延びる線状に、かつ上下方向に複数段
に、たとえば3段に、設けられている。線状のダイラタント部材30の横方向長さはシートバック12の乗員胸部に対応する部分の横方向幅とほぼ同じか、またはシートバック12の横方向幅より若干小さい。ダイラタント部材30の複数段の最上段の上面と最下段の下面間の上下方向距離は着座乗員の胸部を、とくに肩甲骨部分を上下方向にカバーできる距離である。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員胸部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しい。
実施例1の変形例9の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で線状に設けたので、実施例1の変形例7に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例1の変形例10〕
実施例1の変形例10では、図13に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部に対応する部分に、正面視で縦方向に延びる線状に、かつ横方向に複数段に、たとえば4段に、設けられている。ダイラタント部材30の複数段の最左段の左側外面と最右段の右側外面間の横方向距離は、シートバック12の乗員胸部に対応する部分の横方向幅とほぼ同じか、またはシートバック12の横方向幅より若干小さい。ダイラタント部材30の縦方向長さは着座乗員の胸部を上下方向にカバーできる長さである。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員胸部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しい。
実施例1の変形例10の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で線状に設けたので、実施例1の変形例7に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例1の変形例11〕
実施例1の変形例11では、図14に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部に対応する部分に、シートバック12の幅方向中心を通って上下方向に延びる線の左右両側部位に対称に、かつ正面視でそれぞれ螺旋状に設けられている。螺旋状の螺旋隙間にはダイラタント部材30をパッド13と一体発泡するときウレタンの原液が回り込んで入る。ダイラタント部材30は着座乗員の固い肩甲骨を後方から的確に押す位置に設けられる。螺旋状の外形部の直径は肩甲骨を後方から的確に押す大きさ以上とされている。ダイラタント部材30の厚さはシートバック12の乗員胸部に対応する部分のパッド13の厚さとほぼ等しい。
実施例1の変形例11の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で螺旋状に設け、螺旋状の外径の直径を肩甲骨を後方から支持するのに十分な大きさとしたので、後突時に着座乗員の胸部を固い肩甲骨で効果的に支持できる。また、実施例1の変形例8に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例1の変形例12〕
実施例1の変形例12では、図15の(イ)、(ロ)に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部から腰部にかけての部分に対応するシートバック部分の全面に、正面視で長方形状に設けられている。ダイラタント部材30の上部は斜め後方上方に延びる傾斜がつけられており、この傾斜面とシート前面表皮との間はパッド13で充填されている。同様に、ダイラタント部材30の下部は斜め後方下方に延びる傾斜がつけられており、この傾斜面とシート前面表皮との間はパッド13で充填されている。ダイラタント部材30の長方形状の横方向長さはシートバック12の横方向幅とほぼ同じである。長方形状の縦方向長さは着座乗員の胸部と胸部から腰部にかけての部分を上下方向にカバーできる長さである。
実施例1の変形例12の作用、効果は、ダイラタント部材30のパッド13とのつなぎ目に傾斜を設けたので、連続性が確保され、通常の運転時においてダイラタント部材30と
パッド13とのつなぎ目で異物感を感じることはない。また、ダイラタント部材30の下端を骨盤後方まで延ばしたことにより、通常の運転操作時に肩甲骨と腰とをしっかり支持することができる。これによって、アクティブヘッドレスト20の作動早期化と運転操作の快適性を両立させることができる。
〔実施例2〕
本発明の実施例2のアクティブヘッドレスト搭載シート10は、本発明の実施例1の説明において本発明の全実施例、全変形例に適用可能とした構成に加えて、さらに、図2および図3に示す構成を有する。
本発明の実施例2のアクティブヘッドレスト搭載シート10では、図2および図3に示すように、ダイラタント部材30は、メカ21が受圧部材26を有し、ダイラタント部材30が受圧部材26の前面に設けられている。ダイラタント部材30は受圧部材26に取り付けられている。
シートバック12のパッド13には、後方に向かって開放された凹部13aが形成されており、ダイラタント部材30は凹部13aに入り込んでいる。凹部13aの底面とシート11の前面表皮14の裏面との間には、パッド13の層が残っていてもよいし、あるいは残っていなくてもよい。パッド13の層が残っている場合は、残っているパッド層の厚さは凹部13a以外の部位でのパッド13の厚さより薄い。
パッド13の層が残っている場合、ダイラタント部材30の前面は凹部13aの底面に接触している。パッド13の層が残っていない場合、ダイラタント部材30の前面は表皮14の裏面に接触する。
本発明の実施例2に係るアクティブヘッドレスト搭載シート10は、本発明の実施例1の説明において本発明の全実施例、全変形例に適用可能とした作用、効果に加えて、さらに、つぎの作用、効果を有する。
すなわち、メカ21が受圧部材26を有し、ダイラタント部材30が受圧部材26の前面に設けられているので、シートバック12のパッド13が上下に位置ずれしても、ダイラタント部材30とメカ21との相対位置が変わらないため、パッド13にダイラタント部材30を設けるよりも、ダイラタント部材30をコンパクトにできる。
凹部13aの底面とシート11の前面表皮14の裏面との間にパッド13の層が残っている場合は、凹部13aの深さと等しい厚さのパッド13が潰れる時間分、ダイラタント部材30が設けられていなかった従来装置に比べて、メカ21の作動開始が早くなり、ヘッドレスト22を早期に作動させることができる。
ダイラタント部材30をメカ21の受圧部材26の前面に設けた本発明の実施例2に係るアクティブヘッドレスト搭載シート10は、シートバック12のパッド13に形成された凹部13aとダイラタント部材30との配置構造として、つぎの変形例1〜6をとることができる。
〔実施例2の変形例1〕
実施例2の変形例1では、図16の(イ)、(ロ)に示すように、パッド13の凹部13aと、受圧部材26の前面に設けたダイラタント部材30が、シートバック12の乗員腰部に対応する部分のほぼ全面に、正面視で長方形状に設けられている。
実施例2の変形例1の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視でシートバック12の乗員腰部に対応する部分のほぼ全面に長方形状に設けたので、後突時に着座乗員の腰部の位置がダイラタント部材30の中心からずれても、メカ21とヘッドレスト22を適正に作動させることができる。
〔実施例2の変形例2〕
実施例2の変形例2では、図17の(イ)、(ロ)に示すように、パッド13の凹部13aと、受圧部材26の前面に設けたダイラタント部材30が、シートバック12の乗員腰部に対応する部分に、シートバック12の幅方向中心を通って上下方向に延びる線の左右両側部位に対称に、かつ正面視でそれぞれ円形状に設けられている。ダイラタント部材30は着座乗員の固い骨盤を後方から的確に押す位置に設けられる。
実施例2の変形例2の作用、効果は、ダイラタント部材30を骨盤を後方から支持する位置に設けたので、後突時に着座乗員の腰部を固い骨盤部で効果的に支持でき、かつ、メカ21とヘッドレスト22を適正に作動させることができる。また、実施例2の変形例1に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例2の変形例3〕
実施例2の変形例3では、図18に示すように、パッド13の凹部13aと、受圧部材26の前面に設けたダイラタント部材30が、シートバック12の乗員腰部に対応する部分に、正面視で横方向に延びる線状に、かつ上下方向に複数段に、たとえば3段に、設けられている。
実施例2の変形例3の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で線状に設けたので、実施例2の変形例1に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例2の変形例4〕
実施例2の変形例4では、図19に示すように、パッド13の凹部13aと、受圧部材26の前面に設けたダイラタント部材30が、シートバック12の乗員腰部に対応する部分に、正面視で縦方向に延びる線状に、かつ横方向に複数段に、たとえば4段に、設けられている。
実施例2の変形例4の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で線状に設けたので、実施例2の変形例1に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例2の変形例5〕
実施例2の変形例5では、図20に示すように、パッド13の凹部13aと、受圧部材26の前面に設けたダイラタント部材30が、シートバック12の乗員腰部に対応する部分に、シートバック12の幅方向中心を通って上下方向に延びる線の左右両側部位に対称に、設けられている。左右の凹部13aは正面視で円形状であり、左右のダイラタント部材30は、それぞれ螺旋状に設けられている。ダイラタント部材30は着座乗員の固い骨盤を後方から的確に押す位置に設けられる。
実施例2の変形例5の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で螺旋状に設けたので、メカ21とヘッドレスト22を適正に作動させることができる。また、実施例2の変形例2に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例2の変形例6〕
実施例2の変形例6では、図21の(イ)、(ロ)に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員腰部から肩甲骨にかけての部分に対応するシートバック部分の全面に、正面視で長方形状に設けられている。ダイラタント部材30の上部とそれに対向する凹部13aの側面は斜め後方上方に延びる傾斜がつけられており、この傾斜面とシート前面表皮14との間はパッド13で充填されている。
実施例2の変形例6の作用、効果は、ダイラタント部材30のパッド13とのつなぎ目に傾斜を設けたので、連続性が確保され、通常の運転時においてダイラタント部材30とパ
ッド13との境目で異物感を感じることを防止できる。また、ダイラタント部材30の上端を肩甲骨後方まで延ばしたことにより、通常の運転操作時に腰と肩甲骨をしっかり支持することができる。これによって、アクティブヘッドレスト20の作動早期化と運転操作の快適性を両立させることができる。
〔実施例2の変形例7〕
実施例1の変形例7では、図22の(イ)、(ロ)に示すように、パッド13の凹部13aとダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部に対応する部分の全面に、正面視で長方形状に設けられている。
実施例2の変形例7の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で長方形状に設けたので、後突時に着座乗員の胸部の位置がダイラタント部材30の中心からずれても、胸部を確実に後方から支持でき、かつ、メカ21とヘッドレスト22を適正に作動させることができる。
〔実施例2の変形例8〕
実施例2の変形例8では、図23の(イ)、(ロ)に示すように、パッド13の凹部13aとダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部、とくに肩甲骨に対応する部分に、シートバック12の幅方向中心を通って上下方向に延びる線の左右両側部位に対称に、かつ正面視でそれぞれ円形状に設けられている。
実施例2の変形例8の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で乗員の肩甲骨後方に円形状に設けたので、後突時に着座乗員の胸部を固い肩甲骨で効果的に支持できるとともに胸部からの荷重でダイラタント部材30の全域を固化させることができ、メカ21とヘッドレスト22を適正に作動させることができる。また、実施例2の変形例7に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例2の変形例9〕
実施例2の変形例9では、図24に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部に対応する部分に、正面視で横方向に延びる線状に、かつ上下方向に複数段に、たとえば3段に、設けられている。パッド13の凹部13aは、各段のダイラタント部材30に対して1つづつ設けられるか、複数段のダイラタント部材30に対して1つ設けられる。
実施例2の変形例9の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で線状に設けたので、実施例2の変形例7に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例2の変形例10〕
実施例2の変形例10では、図25に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部に対応する部分に、正面視で縦方向に延びる線状に、かつ横方向に複数段に、たとえば4段に、設けられている。パッド13の凹部13aは、各段のダイラタント部材30に対して1つづつ設けられるか、複数段のダイラタント部材30に対して1つ設けられる。
実施例2の変形例10の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で線状に設けたので、実施例2の変形例7に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例2の変形例11〕
実施例2の変形例11では、図26に示すように、ダイラタント部材30がシートバック12の乗員胸部に対応する部分に、シートバック12の幅方向中心を通って上下方向に延びる線の左右両側部位に対称に、かつ正面視でそれぞれ螺旋状に設けられている。螺旋状
の外径の直径は肩甲骨を後方から支持するのに十分な大きさである。パッド13の凹部13aは、左右のダイラタント部材30に対して1つづつ設けられる。
実施例2の変形例11の作用、効果は、ダイラタント部材30を正面視で螺旋状に設けたので、実施例1の変形例8に比べて、ダイラタント部材30の体積が小さく軽量であり、かつコストダウンをはかることができる。
〔実施例2の変形例12〕
実施例2の変形例12では、図27の(イ)、(ロ)に示すように、パッド13の凹部13aとダイラタント部材30が、シートバック12の乗員胸部から腰部にかけての部分に対応するシートバック部分の全面に、正面視で長方形状に設けられている。パッド13の凹部13aとダイラタント部材30の上部は斜め後方上方に延びる傾斜がつけられている。同様に、パッド13の凹部13aとダイラタント部材30の下部は斜め後方下方に延びる傾斜がつけられている。
実施例2の変形例12の作用、効果は、ダイラタント部材30のパッド13とのつなぎ目に傾斜を設けたので、連続性が確保され、通常の運転時においてダイラタント部材30とパッド13とのつなぎ目で異物感を感じることはない。また、ダイラタント部材30の下端を骨盤後方まで延ばしたことにより、通常の運転操作時に肩甲骨と腰とをしっかり支持することができる。これによって、アクティブヘッドレスト20の作動早期化と運転操作の快適性を両立させることができる。
10 アクティブヘッドレスト搭載シート
12 シートバック
13 パッド(シートバックパッド)
14 表皮(シートバックの前面)
20 アクティブヘッドレスト
21 メカ
22 ヘッドレスト
26 受圧部材
30 ダイラタント特性を有する樹脂部材(ダイラタント部材)

Claims (3)

  1. 後突時に着座乗員の腰や胸の移動量を利用してアクティブヘッドレストのメカを作動させヘッドレストを前方に移動させるアクティブヘッドレスト搭載シートであって、アクティブヘッドレストのメカの受圧部とシートバック前面の表皮との間の、厚み方向の少なくとも一部に、シートバックパッドに代えてダイラタント特性を有する樹脂部材が設けられているアクティブヘッドレスト搭載シート。
  2. 前記ダイラタント特性を有する樹脂部材が前記メカの前方のシートバックパッドに設けられている請求項1記載のアクティブヘッドレスト搭載シート。
  3. 前記メカが受圧部材を有し、前記ダイラタント特性を有する樹脂部材が前記受圧部材の前面に設けられている請求項1記載のアクティブヘッドレスト搭載シート。
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