JP5676857B2 - 放射性廃棄物の固化処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原子力発電所等の施設で発生する放射性廃棄物の固化処理方法に関する。
原子力発電所等の施設で発生する放射性廃棄物は減容および安定化のための各種処理が行われており、可燃性廃棄物は専用の焼却炉で焼却することにより減容されて焼却灰になる。焼却灰の固化方法としては、セメントで固めるセメント固化法等が実用化されている。
上述の固化方法は焼却灰等の廃棄物を安定化できる技術であるが、焼却灰には重金属物質である鉛、亜鉛等の重金属が酸化物や塩化物の形態で多量に混入している。これら鉛、亜鉛等の主たる化合物の化学形態は、水に対して溶解度の高い塩化物と考えられている。しかし、鉛や亜鉛の塩化物は、セメントの凝結を遅延させたり、固化体からの重金属イオンの浸出量が多くなったりする等の問題がある。このため、焼却灰等のセメント固化を支障なく行うためには、まずセメントの凝結反応を完了させるための技術的な工夫が必要である。
焼却灰のセメント固化処理としては、特開2008−256660号公報(特許文献1)に、鉛等の重金属の化合物の化学形態を安定な溶解性の低い物質に転換させてからセメント固化する方法が開示されている。また、特開2007−132787号公報(特許文献2)には、ミキサーで攪拌混練する工程と混練物をミキサーから排出して収納容器内で固化する工程とを有する固化処理方法において、鉛等の重金属の1.5倍当量以上のアルカリ(NaOH等)を添加・混合する方法が開示されている。
セメントの凝結反応を遅延させる物質としては、鉛や亜鉛等の重金属の化合物の他に硝酸塩やホウ酸塩、クエン酸塩等がある。
硝酸塩の凝結遅延作用に関する発明としては、特開2008−232651号公報(特許文献3)に、凝結促進剤を普通ポルトランドセメントと共に凝結促進剤を添加して、セメント粒子の表面に遅延剤分子錯塩が形成されるよりも早く凝結物を形成させ、セメントペースト中のカルシウムイオンと遅延分子との接触反応を防ぎ、凝結促進を促す方法、が提案されている。
また、ホウ酸塩、クエン酸塩の凝結遅延作用に関する発明としては、特表2006−512272号公報(特許文献4)に、ポルトランドセメントと共に少なくとも1種類のアルミン酸カルシウムを添加してアルミナセメントを形成し、凝結促進剤として用いる発明が開示されている。
また、特開2008−20333号公報(特許文献5)には、CaOの硬化促進作用に対する発明として、アウトドラムミキシングによりCaOと水を予め反応させてCa(OH)とする前処理工程と、この前処理工程の混練部から排出された混練物を固化容器内で固める工程とを組み合わせた方法、すなわち、前処理・固化工程を分離したセメント固化方法が開示されている。
特開平9−101398号公報(特許文献6)には、焼却灰を前処理する際の薬剤としてNaOHアルカリ水を加熱添加処理することにより、固化体の膨張による亀裂を抑制する放射性廃棄物の処理方法が開示されている。特許文献6に開示された処理方法は、焼却灰中の両性金属がセメント成分のアルカリと反応して水素を発生しこれが固化の際に固化体の膨張を引き起こす前に、事前にアルカリ前処理を行うことで水素を発生させておき、セメント固化の際に水素発生による固化体の膨張・破損を防止するものである。
特開2008−256660号公報 特開2007−132787号公報 特開2008−232651号公報 特表2006−512272号公報 特開2008−20333号公報 特開平9−101398号公報 特開2008−256660号公報 特開2007−132787号公報 特開平2−62200号公報 特開平4−287000号公報
従来の技術では、今後処理する必要が生ずると考えられる比較的高線量の焼却灰に対してアルカリや酸処理を行う場合、処理時間が長いため実用に課題があった。すなわち、高放射線量の焼却灰には焼却対象物に遮蔽鉛グローブに由来する鉛の化合物や亜鉛の化合物等が含まれるため、鉛、亜鉛等の重金属化合物が焼却灰中に多量に含まれる。この鉛や亜鉛の化合物は鉛、亜鉛等の作用でセメントを凝結遅延させるため処理時間を長くしていた。
また、比較的高線量の焼却灰は、放射線量が高く、焼却灰への人のアクセスが困難になるため、遠隔操作ができメンテナンスを極力必要としない焼却灰等の固化システムが望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、比較的高放射線量の焼却灰について、セメントを固化材として良好に固定化する放射性廃棄物の固化処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、混練水と放射性廃棄物とセメントと凝結促進剤とを混練固化容器中で混練し固化する固化処理方法において、混練固化容器に投入される凝結促進剤量を放射性廃棄物の重金属のモル数に対して所定量以上とし、混練固化容器に投入する各原料を計量する原料計量工程を設けて、放射性廃棄物に対する凝結促進剤量を計量すると、放射性廃棄物をセメントで良好に固定化できることを見出して完成されたものである。
本発明に係る放射性廃棄物の固化処理方法は、上記問題点を解決するものであり、粉末材料投入口と液体材料投入口とを有する混練固化容器を用い、粉末状の放射性廃棄物と、混練水と、セメントと、凝結促進剤とを、前記粉末材料投入口および液体材料投入口を介して前記混練固化容器内に投入し、混練した後、前記混練固化容器中で固化させる放射性廃棄物の固化処理方法であって、前記放射性廃棄物は、亜鉛および鉛より選ばれる1種以上の重金属を含有し、前記混練固化容器に投入される凝結促進剤は水酸化アルカリ化合物であり、その投入量は、前記混練固化容器に投入される放射性廃棄物の重金属のモル数に対して、2.1〜2.5倍のモル数であることを特徴とする。
本発明に係る放射性廃棄物の固化処理方法によれば、放射性廃棄物をセメントで良好に固定化することができる。
本発明で用いられる混練固化容器を示す図。 図1に示す混練固化容器を軸方向の上方から見た概略図。 本発明の方法の処理手順を示すフロー図。
本発明に係る放射性廃棄物の固化処理方法は、粉末材料投入口と液体材料投入口とを有する混練固化容器を用い、粉末状の放射性廃棄物と、混練水と、セメントと、凝結促進剤とを、前記粉末材料投入口および液体材料投入口を介して前記混練固化容器内に投入し、混練した後、前記混練固化容器中で固化させる放射性廃棄物の固化処理方法である。
図1は、本発明で用いられる、粉末材料投入口と液体材料投入口とを有する混練固化容器を側面から見た概略図であり、図2は、図1に示す混練固化容器を軸方向の上方から見た概略図である。
図1および図2に示すように、混練固化容器1は、有底筒状の混練固化容器本体21の開口部には蓋2が固定されて、混練固化容器1内部が混練固化容器1外部から遮断されるようになっている。混練固化容器1内には、撹拌翼シャフト13が蓋2の中央部に設けられたカップリング6に接続された撹拌翼3が設けられる。カップリング6は、混練固化容器1外に設けられたモータ4のモータシャフト5に着脱自在に接続される。これにより、混練固化容器1内の撹拌翼3はカップリング6を介してモータ4で駆動されるとともに、撹拌翼3を作動させる必要がなくなった場合には、モータ4のモータシャフト5をカップリング6から取り外すことができるようになっている。
なお、モータシャフト5には通電部11が設けられており、撹拌翼3に取り付けられた図示しないヒータ等に撹拌翼シャフト13を介して通電することにより、撹拌翼3を加熱できるようになっている。これにより、混練固化容器1内のセメント固化体12を加熱して乾燥させることが可能になっている。セメント固化体12を加熱して乾燥させると、セメント固化体12中の水分が除去され、たとえば、セメント固化体12を120℃で3日間加熱を継続すると、セメント固化体12の質量をセメント混練物に対して10%程度低減することができる。また、セメント固化体12の加熱は、放射性廃棄物が高放射線量である場合に有用である。
混練固化容器1の蓋2には、粉末材料投入口7と、液体材料投入口8と、ベント口9と、サンプリングノズル14とが設けられている。
粉末材料投入口7は、放射性廃棄物、セメント、凝結促進剤等の粉体材料の投入口である。また、液体材料投入口8は、混練水、廃液等の液体を投入する投入口である。さらに、ベント口9は、混練固化容器1内の過剰な圧力を外部に逃がして混練固化容器1内の圧力を所定の圧力に保つものである。
粉末材料投入口7、液体材料投入口8、およびベント口9のそれぞれには、切り込みの入った液跳ね防止用のプレート10が設けられている。このため、図示しない放射性廃棄物計量槽、セメント計量槽、凝結促進剤計量槽等の各粉末材料計量槽に接続された管を、プレート10を介して粉末材料投入口7、液体材料投入口8やベント口9に差し込むことにより、液漏れや粉体の飛散を起こすことなく混練固化容器1内に材料を供給できる。また、管は、プレート10を介して粉末材料投入口7、液体材料投入口8やベント口9に差し込まれるため、混練固化容器1に着脱自在になっている。
サンプリングノズル14は、混練固化容器1内の廃液の性状が所定の範囲にあるかどうかを調べるために有用である。
(放射性廃棄物)
本発明で用いられる放射性廃棄物は、亜鉛化合物および鉛化合物より選ばれる1種以上の化合物を含む。
亜鉛化合物としては、たとえば塩化亜鉛(ZnCl)、酸化亜鉛(ZnO)等が挙げられる。鉛化合物としては、たとえば塩化鉛(PbCl)、酸化鉛(PbO)等が挙げられる。
亜鉛化合物や鉛化合物は、通常、原子力施設で発生する鉛入りのゴム手袋等の放射性廃棄物に由来するものである。
本発明で用いられる放射性廃棄物は、粉末状である。粉末状の放射性廃棄物としては、たとえば鉛入りのゴム手袋等の放射性廃棄物を焼却炉等で焼却して得られた焼却灰、飛灰、またはこれらの混合物が挙げられる。具体的には、原子力発電所で発生した、焼却灰および飛灰より選ばれる1種以上が挙げられる。
(混練水)
本発明で用いられる混練水としては、たとえば、純水、工業用水、水道水、放射性廃液が挙げられる。これらのうち放射性廃液は、処理コストが低下するため好ましい。
(セメント)
本発明で用いられるセメントとしては、たとえば、高炉セメント、ポルトランドセメント、シリカセメントまたはフライアッシュセメントが挙げられる。
(凝結促進剤)
本発明で用いられる凝結促進剤は、セメント混練物の凝結を促進するものである。
セメント混練物に含まれる放射性廃棄物は、凝結遅延作用を有する亜鉛化合物、鉛化合物等を含む。このため、セメント混練物が凝結促進剤を含まないものであると、すなわちセメント混練物が放射性廃棄物と混練水とセメントとからなるものであると、セメント混練物の凝結や固化が、行われなくなるまたは速やかに行われなくなるという問題が生じる。これに対し、本発明では、混練水と放射性廃棄物とセメントとを含むセメント混練物にさらに凝結促進剤を配合するため、セメント固化が促進される。
本発明で用いられる凝結促進剤としては、水酸化アルカリ化合物、アルミナセメントおよびアルミン酸カルシウムより選ばれる1種以上が挙げられる。このうち、アルミナセメントまたはアルミン酸カルシウムは、少量で凝結促進効果を発現するため、減容性が高くかつ低コスト化が可能になるため、好ましい。また、水酸化アルカリ化合物としては、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが挙げられる。水酸化アルカリ化合物は、安価であるとともにpH調節が容易である点で、好ましい。
凝結促進剤は、粉末状であるとハンドリングおよび計量が容易であるため好ましい。
本発明に係る放射性廃棄物の固化処理方法は、粉末状の放射性廃棄物と、混練水と、セメントと、凝結促進剤と、を粉末材料投入口および液体材料投入口を介して混練固化容器内に投入し、混練してセメント混練物を作製した後、このセメント混練物を混練固化容器内で固化させるものである。
(セメント混練物)
セメント混練物は、上記の放射性廃棄物と、混練水と、セメントと、凝結促進剤と、を混練することにより作製される。本発明においてセメント混練物とは、少なくとも、放射性廃棄物と混練水とセメントと凝結促進剤とを含むものを意味する。本発明では、セメント混練物は混練固化容器内で混練される。
本発明では、混練固化容器に投入される凝結促進剤量は、混練固化容器に投入される放射性廃棄物量の重金属のモル数に対して、2.1倍以上、好ましくは2.1倍〜2.9倍、さらに好ましくは2.1倍〜2.5倍のモル数である。なお、凝結促進剤や放射性廃棄物は混練固化容器から蒸散しないため、混練固化容器に投入される凝結促進剤量と放射性廃棄物量の重金属とのモル比は、セメント混練物においても同じである。
混練固化容器に投入される凝結促進剤量が、重金属のモル数の2.1倍以上であると、セメント混練物中の重金属を溶解性の高い物質に転換して、セメント粒子の表面で析出する重金属化合物の不透性の層を溶解させるため、セメントの凝結反応が促進される。
凝結促進剤量が、重金属のモル数の2.1倍以上であることにより、セメント混練物の凝結反応が促進される理由を以下に示す。
(凝結促進剤量が水酸化ナトリウムで、放射性廃棄物がPbClを含む場合)
<(A)NaOHの添加量がゼロか、PbCl量の2倍モル以下である場合>
Pb(OH)は、溶解度が低いため、下記式(1)や式(2)のようにセメント粒子(C3S(エーライト):3CaO・SiO)表面で析出し、C3S表面に不透性の層を形成する。Pb(OH)の不透性の層は、C3Sが水と反応して凝結反応が起きることを妨害するため、凝結反応が遅延することになる。
[化1]
PbCl(s)+2HO(l)=Pb(OH)(s)↓+2HCl(l)
・・・(1)
[化2]
PbCl(s)+2NaOH(l)=Pb(OH)(s)↓+2NaCl(l)
・・・(2)
<(B)NaOHの添加量がPbCl量の2倍モル以上である場合>
(A)の場合よりセメント混練物のアルカリ性が強くなるため、上記式(1)や式(2)のようにPb(OH)の不透性の層が形成されたとしても、この不透性の層は下記式(3)のように溶解する。このため、C3Sが水と反応を開始し、凝結反応が進行することになる。
[化3]
Pb(OH)(s)+NaOH(l)=NaHPbO(l)+HO(l)
・・・(3)
このように、凝結促進剤量がPbのモル数の2.1倍以上であると、式(3)の反応が生じて、セメント混練物の凝結反応が進行するようになるものと解される。
(凝結促進剤量が水酸化ナトリウムで、放射性廃棄物がZnClを含む場合)
<(C)NaOHの添加量がゼロか、ZnCl量の2倍モル以下である場合>
ZnClは、下記式(4)のように水と反応して水に不溶のZnCl・2HOを生成し水を白濁させる。このZnCl・2HOはセメント粒子(C3S)の表面に堆積してZnCl・2HOからなる不透性の層を形成する。
また、Zn(OH)は溶解度が低いため、下記式(5)のようにセメント粒子(C3S)表面で析出し、C3S表面に不透性の層を形成する。
このため、これらのZnCl・2HOやZn(OH)からなる不透性の層は、C3Sが水と反応して凝結反応が起きることを妨害するため、凝結反応が遅延することになる。
[化4]
ZnCl(s)+2HO(l)=ZnCl・2HO(s)↓・・偽凝結
・・・(4)
[化5]
ZnCl(s)+2NaOH(l)=Zn(OH)(s)↓+2NaCl(l)
・・・(5)
<(D)NaOHの添加量がZnCl量の2倍モル以上である場合>
(C)の場合よりセメント混練物のアルカリ性が強くなるため、上記式(5)のようにZn(OH)からなる不透性の層が形成されたとしても、この不透性の層は下記式(6)のように溶解する。また、セメント混練物のアルカリ性が強いため、上記式(4)の反応が生じにくくなる。このため、C3Sが水と反応を開始し、凝結反応が進行することになる。
[化6]
Zn(OH)(s)+2NaOH(l)=NaHZnO(l)+HO(l)
・・・(6)
このように、凝結促進剤量が、Znのモル数の2.1倍以上であると、式(6)の反応が生じて、セメント混練物の凝結反応が進行するようになるものと解される。
なお、凝結促進剤量が、Znのモル数の2.9倍を超えると、凝結促進効果は向上せず、かつセメント固化体の廃棄物量が必要以上に増えるおそれがある。
本発明では、凝結促進剤としてアルミナセメントまたはアルミン酸カルシウムを用いる場合、混練固化容器に投入される凝結促進剤量は、混練固化容器に投入される凝結促進剤とセメントとの合計量に対して、通常8質量%〜12質量%、好ましくは9質量%〜12質量%である。ここでセメントとは、アルミナセメント以外のセメントを意味する。
凝結促進剤量が上記合計量に対して8質量%〜12質量%であると、セメント混練物の凝結反応を促進させるため好ましい。
なお、凝結促進剤やセメントは混練固化容器から蒸散しないため、混練固化容器に投入される凝結促進剤量とセメント量との質量比は、セメント混練物においても同じである。
本発明では、セメント混練物の凝結反応を促進するため、混練固化容器に投入される、放射性廃棄物、混練水、セメントおよび凝結促進剤等の量をそれぞれ計量する。
すなわち、セメント混練物の凝結反応を促進するためには、混練固化容器に投入される凝結促進剤量が、重金属のモル数の2.1倍以上である必要があるため、凝結促進剤量と重金属量とを計量する必要がある。
また、凝結促進剤としてアルミナセメントまたはアルミン酸カルシウムを用いる場合、凝結反応を促進するためには、混練固化容器に投入される凝結促進剤量は、混練固化容器に投入される凝結促進剤とセメントとの合計量に対して、通常8質量%〜12質量%であると好ましいため、凝結促進剤量とセメント量とを計量することが好ましい。
このため、本発明では、セメント混練物を作製するための原料である、放射性廃棄物と、混練水と、セメントと、凝結促進剤と、を混練固化容器内に投入する前に、それぞれ計量する。
すなわち、本発明は、放射性廃棄物計量工程と、混練水計量工程と、セメント計量工程と、凝結促進剤計量工程と、を備える。
(放射性廃棄物計量工程)
放射性廃棄物計量工程は、混練固化容器に投入される放射性廃棄物量を計量する工程である。
放射性廃棄物計量工程は、通常、図示しない放射性廃棄物計量槽を用いて放射性廃棄物量を計量する。放射性廃棄物計量槽は、図示しない放射性廃棄物貯蔵槽中の放射性廃棄物を混練固化容器内に供給する放射性廃棄物供給ラインの途中に設けられたものである。放射性廃棄物計量槽としては、たとえば、計量機能付きのホッパーが用いられる。
放射性廃棄物計量槽には、ブリッジブレーカ、エアノッカおよびエアパージ手段の1種以上が備えられていると、放射性廃棄物計量槽での放射性廃棄物のブリッジの形成を抑制して放射性廃棄物の移送が容易になるため好ましい。ここで、エアパージ手段とは、圧縮空気を供給し、粉体等を圧送する手段である。
放射性廃棄物供給ラインには、ライン内を移送される射性廃棄物を加熱する加熱手段が設けられていてもよい。加熱手段を用いると、混練固化容器内に供給する射性廃棄物を乾燥させることができ、放射性廃棄物の移送が容易になるため好ましい。
(混練水計量工程)
混練水計量工程は、混練固化容器に投入される混練水量を計量する工程である。
混練水計量工程は、通常、図示しない混練水計量槽を用いて混練水量を計量する。混練水計量槽は、図示しない混練水貯蔵槽中の混練水を混練固化容器内に供給する混練水供給ラインの途中に設けられたものである。混練水計量槽としては、たとえば、計量機能付きの水槽が用いられる。
(セメント計量工程)
セメント計量工程は、混練固化容器に投入されるセメント量を計量する工程である。
セメント計量工程は、通常、図示しないセメント計量槽を用いてセメント量を計量する。セメント計量槽は、図示しないセメント貯蔵槽中のセメントを混練固化容器内に供給するセメント供給ラインの途中に設けられたものである。セメント計量槽としては、たとえば、計量機能付きのホッパーが用いられる。
セメント計量槽には、ブリッジブレーカ、エアノッカおよびエアパージ手段の1種以上が備えられていると、セメント計量槽でのセメントのブリッジの形成を抑制してセメントの移送が容易になるため好ましい。
セメント供給ラインには、ライン内を移送されるセメントに振動を付与する振動付与手段が設けられていてもよい。振動付与手段を用いると、混練固化容器内に供給するセメントのブリッジ形成を抑制してセメントの移送が容易になるため好ましい。
振動付与手段としては、たとえば、ブリッジブレーカ、エアノッカおよびエアパージ手段の1種以上が挙げられる。
(凝結促進剤計量工程)
凝結促進剤計量工程は、混練固化容器に投入される凝結促進剤量を計量する工程である。
凝結促進剤計量工程は、通常、図示しない凝結促進剤計量槽を用いて凝結促進剤量を計量する。凝結促進剤計量槽は、図示しない凝結促進剤貯蔵槽中の凝結促進剤を混練固化容器内に供給する凝結促進剤供給ラインの途中に設けられたものである。凝結促進剤が粉体等の固体である場合、凝結促進剤計量槽としては、たとえば、計量機能付きのホッパーが用いられる。
凝結促進剤計量槽としての計量機能付きのホッパーには、ブリッジブレーカ、エアノッカおよびエアパージ手段の1種以上が備えられていると、凝結促進剤計量槽での凝結促進剤のブリッジの形成を抑制して凝結促進剤の移送が容易になるため好ましい。
また、凝結促進剤が水酸化アルカリ化合物の水溶液等の液体である場合、凝結促進剤計量槽としては、たとえば、計量機能付きの水槽が用いられる。
上記の放射性廃棄物計量工程、混練水計量工程、セメント計量工程および凝結促進剤計量工程は、通常15分〜60分で行われる。
本発明は、上記の放射性廃棄物計量工程、混練水計量工程、セメント計量工程および凝結促進剤計量工程の終了後、放射性廃棄物、混練水、セメントおよび凝結促進剤を混練固化容器に投入し、混練してセメント混練物を作製する。
セメント混練物を作製するための方法としては、たとえば、廃棄物スラリー作製工程、セメント混練物作製工程、セメント−凝結促進剤混合物作製工程、を順次行う方法が挙げられる。
(廃棄物スラリー作製工程)
廃棄物スラリー作製工程は、上記混練水と上記放射性廃棄物とを混合して廃棄物スラリーを作製する工程である。本発明において廃棄物スラリーとは、少なくとも放射性廃棄物と混練水とを含み、かつセメントや凝結促進剤を含まないものを意味する。
本工程の混合時間は、通常5分程度である。
(廃棄物−セメントスラリー作製工程)
廃棄物−セメントスラリー作製工程は、上記廃棄物スラリーと上記セメントとを混合して廃棄物−セメントスラリーを作製する工程である。本発明において廃棄物−セメントスラリーとは、少なくとも放射性廃棄物と混練水とセメントとを含み、かつ凝結促進剤を含まないものを意味する。
本工程の混合時間は、通常60分程度である。
(セメント混練物作製工程)
第1のセメント混練物作製工程は、上記廃棄物−セメントスラリーに凝結促進剤を添加し混練してセメント混練物を作製する工程である。
セメント混練物の作製は、通常、廃棄物−セメントスラリーに、凝結促進剤としてのアルミナセメントまたはアルミン酸カルシウムを添加し、混練することにより得られる。
本工程の混練時間は、通常5分〜60分である。
セメント混練物作製工程等を経て作製された上記セメント混練物は、セメント固化工程によりセメント固化される。
(セメント固化工程)
セメント固化工程は、上記セメント混練物を固化させる工程である。
セメント混練物は、セメント混練物を混練固化容器内で、適宜、養生を行うことにより固化され、固化体を形成する。
混練固化容器で形成された固化体は、通常、混練固化容器毎、埋設処分される。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらに限定されて解釈されるものではない。
[実施例1および2、比較例1](凝結促進剤として水酸化ナトリウム粒を用いた例)
図1および図2に示した混練固化容器を有する固化処理装置を準備した。
(混練水の計量)
混練固化容器から独立して設けられた混練水計量槽で混練水の質量を計量した。混練水は、放射性廃液成分の模擬液として作製したものを用いた。混練水の組成は、純水にNaNOを0.5質量%及びFeを1.0質量%含有させたものである。
(廃棄物の計量)
混練固化容器から独立して設けられた廃棄物計量槽でPbCl粉末試薬の質量を計量した。PbCl粉末は、廃棄物がPbCl粉末からなる焼却灰である場合を想定したものである。
(セメントの計量)
混練固化容器から独立して設けられたセメント計量槽で高炉セメント(B種、太平洋セメント株式会社製)の質量を計量した。
(凝結促進剤の計量)
混練固化容器から独立して設けられた凝結促進剤計量槽で25質量%水酸化ナトリウム水溶液(25wt%NaOH)の質量を計量した。なお、比較例1は、25質量%水酸化ナトリウムを投入しないため、この計量操作を行わなかった。
(廃棄物スラリーの作製)
所定量の混練水を、液体材料供給口8から混練固化容器1に所定量投入した。
次に、撹拌翼3を撹拌速度400rpmで運転して混練水を撹拌し、所定量のPbCl粉末を、粉体材料供給口7から混練固化容器1内の混練水に投入し、5分間混合したところ、廃棄物スラリーが得られた。
(廃棄物−セメントスラリーの作製)
撹拌翼3を撹拌速度400rpmで運転して廃棄物スラリーを撹拌し、所定量の25質量%水酸化ナトリウム水溶液を液体材料供給口8から混練固化容器1内の廃棄物スラリーに投入し、60分間混合した。
25質量%水酸化ナトリウム水溶液を添加した廃棄物スラリーを撹拌速度400rpmで撹拌したまま、所定量の高炉セメントを、粉体材料供給口7から混練固化容器1内の廃棄物スラリーに投入し、60分間混合したところ、廃棄物−セメントスラリーが得られた。
(セメント混練物の作製)
廃棄物−セメントスラリーを攪拌器3の撹拌速度を1340rpmにして5分間混練を行ったところ、セメント混練物が得られた。
(セメント混練物の評価試験)
得られたセメント混練物の一部を固化状態観察容器に充填して、固化状態の観察を行った。また、得られたセメント混練物の一部を強度試験容器に充填して固化させ、固化体について一軸強度試験を行った。
<固化状態の観察>
得られたセメント混練物を固化状態観察容器に充填し、充填時から1日経過後および7日経過後の凝結状態を測定した。
<一軸強度試験>
得られたセメント混練物を強度試験容器に充填し、15〜20℃で所定日数を普通養生して、固化体を得た。得られた固化体について、JIS A1108のコンクリートの圧縮強度の試験方法に準拠して、一軸圧縮強度を測定した。
表1にセメント混練物の評価試験の結果を示す。
Figure 0005676857
実施例1、2は、PbClに対して2.7倍以上のモル量のNaOHを添加したため、凝結時間、固化体の性状共に良好であった。
なお、以下に示す実施例3、比較例2〜4についても、実施例1と同様にしてセメント混練物の評価試験を行った。実施例3、比較例2〜4のセメント混練物の配合、物性および評価試験の結果も表1に示す。
[実施例3、比較例2〜4]
PbCl粉末に代えてZnCl粉末試薬を用いるとともに、各原料の配合量を表1に示すようにした以外は、実施例1と同様にして、セメント混練物を作製し、固化状態の観察および一軸強度試験を行った。
実施例3は、ZnClに対して2.9倍モル量のNaOHを添加したため、凝結時間、固化体の性状共に良好であった。
[実施例4〜15、比較例5](凝結促進剤としてアルミナセメントを用いた例)
実施例1と同じ固化処理装置を準備した。
(混練水の計量)
実施例1と同様にして上記混練水の質量を計量した。
(廃棄物の計量)
実施例1と同様にして上記ZnCl粉末の質量を計量した。
なお、実施例8〜実施例15は、ZnCl粉末に加え、図示しないSiO計量槽でSiO粉末の質量を計量した。
(セメントの計量)
実施例1と同様にして上記高炉セメントの質量を計量した。
(凝結促進剤の計量)
混練固化容器から独立して設けられた凝結促進剤計量槽でアルミナセメント(フランス国のKERNEOS ALUMINATE TECHNOLOGIES社製、商品名アルミナセメントセカール71、Al68.7〜70.5%含有)の質量を計量した。
なお、比較例5は、アルミナセメントを投入しないため、この計量操作を行わなかった。
(廃棄物スラリーの作製)
所定量の混練水を、液体材料供給口8から混練固化容器1に所定量投入した。
次に、撹拌翼3を撹拌速度400rpmで運転して混練水を撹拌し、所定量のZnCl粉末を、粉体材料供給口7から混練固化容器1内の混練水に投入し、5分間混合したところ、廃棄物スラリーが得られた。
なお、実施例8〜実施例15は、ZnCl粉末とともに、所定量のSiO粉末を、粉体材料供給口7から混練固化容器1内の混練水に投入した。
(廃棄物−セメントスラリーの作製)
撹拌翼3を撹拌速度400rpmで運転して廃棄物スラリーを撹拌し、所定量の高炉セメントを粉体材料供給口7から混練固化容器1内の廃棄物スラリーに投入し、5分間混合したところ、廃棄物−セメントスラリーが得られた。
(セメント混練物の作製)
撹拌翼3を撹拌速度400rpmで運転して廃棄物−セメントスラリーを撹拌し、所定量のアルミナセメントを粉体材料供給口7から混練固化容器1内の廃棄物−セメントスラリーに投入し、5分間混合した。
アルミナセメントを添加した廃棄物−セメントスラリーについて、攪拌器3の撹拌速度を1340rpmにして5分間混練を行ったところ、セメント混練物が得られた。
得られたセメント混練物について、粘度、密度および温度を測定した。
表2および表3にセメント混練物の配合および物性を示す。
Figure 0005676857
Figure 0005676857
(セメント混練物の評価試験)
得られたセメント混練物の一部をブリージング測定容器に充填して、固化状態の観察およびブリージング試験を行った。また、得られたセメント混練物の一部を強度試験容器に充填して固化させ、固化体について一軸強度試験を行った。
<固化状態の観察>
得られたセメント混練物をブリージング測定容器に充填して、凝結終了時間を測定した。凝結終了時間は、セメント混練物のブリージング測定容器への充填時から起算した時間とした。
また、セメント混練物のブリージング測定容器への充填時から1日後および4日後の凝結状態を観察した。
<ブリージング試験>
固化状態の観察に用いた、ブリージング測定容器に充填したセメント混練物について、JIS A 1123に準拠してブリージング試験を行い、試験開始から24時間後のブリージング率を測定した。
<一軸強度試験>
得られたセメント混練物を強度試験容器に充填し、15〜20℃で所定日数を普通養生して、固化体を得た。得られた固化体について、JIS A1108のコンクリートの圧縮強度の試験方法に準拠して、一軸圧縮強度を測定した。
表2および表3にセメント混練物の評価試験の結果を示す。
表4に、実施例4〜15および比較例5のデータに基いて作成した、アルミナセメントの添加量と、ZnClの配合量との関係を示す。表4において、アルミナセメントの添加量は高炉セメント:アルミナセメントの質量比を示し、ZnClの配合量はZnCl:SiOの質量比を示す。
Figure 0005676857
1 混練固化容器
2 蓋
3 撹拌翼
4 モータ
5 モータシャフト
6 カップリング
7 粉末材料投入口
8 液体材料投入口
9 ベント口
10 プレート
11 通電部
12 セメント固化体
13 撹拌翼シャフト
14 サンプリングノズル
21 混練固化容器本体

Claims (10)

  1. 粉末材料投入口と液体材料投入口とを有する混練固化容器を用い、粉末状の放射性廃棄物と、混練水と、セメントと、凝結促進剤とを、前記粉末材料投入口および液体材料投入口を介して前記混練固化容器内に投入し、混練した後、前記混練固化容器中で固化させる放射性廃棄物の固化処理方法であって、
    前記放射性廃棄物は、亜鉛および鉛より選ばれる1種以上の重金属を含有し、
    前記混練固化容器に投入される凝結促進剤は水酸化アルカリ化合物であり、その投入量は、前記混練固化容器に投入される放射性廃棄物の重金属のモル数に対して、2.1〜2.5倍のモル数であることを特徴とする放射性廃棄物の固化処理方法。
  2. 前記放射性廃棄物は、原子力発電所で発生した、焼却灰および飛灰より選ばれる1種以上からなることを特徴とする請求項1記載の放射性廃棄物の固化処理方法。
  3. 粉末材料投入口と液体材料投入口とを有する混練固化容器を用い、粉末状の放射性廃棄物と、混練水と、セメントと、凝結促進剤とを、前記粉末材料投入口および液体材料投入口を介して前記混練固化容器内に投入し、混練した後、前記混練固化容器中で固化させる放射性廃棄物の固化処理方法であって、
    前記放射性廃棄物は、亜鉛および鉛より選ばれる1種以上の重金属を含有し、
    前記混練固化容器に投入される凝結促進剤は、アルミン酸カルシウムおよびアルミナセメントより選ばれる1種以上であり、その投入量は、前記混練固化容器に投入される凝結促進剤と前記セメントとの合計量に対して、8〜12質量%であることを特徴とする放射性廃棄物の固化処理方法。
  4. 前記混練固化容器に投入される放射性廃棄物量を計量する放射性廃棄物計量工程と、
    前記混練固化容器に投入される混練水量を計量する混練水計量工程と、
    前記混練固化容器に投入されるセメント量を計量するセメント計量工程と、
    前記混練固化容器に投入される凝結促進剤量を計量する凝結促進剤計量工程と、
    を備えることを特徴とする請求項1または3記載の放射性廃棄物の固化処理方法。
  5. 前記セメントは、高炉セメント、ポルトランドセメント、シリカセメントまたはフライアッシュセメントであることを特徴とする請求項1または3記載の放射性廃棄物の固化処理方法。
  6. 前記放射性廃棄物は、この放射性廃棄物を前記混練固化容器内に供給する放射性廃棄物供給ライン中で、加熱手段により加熱されることを特徴とする請求項1または3記載の放射性廃棄物の固化処理方法。
  7. 前記セメントは、このセメントを前記混練固化容器内に供給するセメント供給ライン中で、振動付与手段により振動を付与されることを特徴とする請求項1または3記載の放射性廃棄物の固化処理方法。
  8. 前記セメントは、このセメントを前記混練固化容器内に供給するセメント供給ライン中で、エアパージ手段により圧送されることを特徴とする請求項1または3記載の放射性廃棄物の固化処理方法。
  9. 前記放射性廃棄物計量工程は、前記放射性廃棄物を前記混練固化容器内に供給する放射性廃棄物供給ラインの途中に設けられた放射性廃棄物計量槽を用いて前記放射性廃棄物量を計量するとともに、
    前記セメント計量工程は、前記セメントを前記混練固化容器内に供給するセメント供給ラインの途中に設けられたセメント計量槽を用いて前記セメント量を計量するものであり、
    前記放射性廃棄物計量槽およびセメント計量槽には、ブリッジブレーカ、エアノッカおよびエアパージ手段の1種以上が備えられることを特徴とする請求項4記載の放射性廃棄物の固化処理方法。
  10. 前記凝結促進剤は、水酸化アルカリ化合物、アルミン酸カルシウムおよびアルミナセメントより選ばれる1種以上からなる粉体であり、
    前記凝結促進剤計量工程は、前記凝結促進剤を前記混練固化容器内に供給する凝結促進剤供給ラインの途中に設けられた凝結促進剤計量槽を用いて前記凝結促進剤量を計量するものであり、
    前記凝結促進剤計量槽には、ブリッジブレーカ、エアノッカおよびエアパージ手段の1種以上が備えられることを特徴とする請求項4記載の放射性廃棄物の固化処理方法。
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