JP5676594B2 - 熱放散要素を有する陽極ディスク要素 - Google Patents

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Description

本発明は、広くは、X線管技術に関する。
より具体的には、本発明は、熱放散要素を有する、X線生成装置に対する陽極ディスク要素、X線生成装置、X線システム、陽極ディスク要素を製造する方法、並びにX線生成装置、X線管及びX線システムの少なくとも1つにおける陽極ディスク要素の使用に関する。
例えばX線管としても知られているX線生成装置は、例えば医療撮像アプリケーション、検査撮像アプリケーション又はセキュリティ撮像アプリケーションに対して使用される電磁放射線の生成に対して採用されることができる。
X線生成装置は、陰極要素及び陽極要素を有することができ、前記陰極要素と前記陽極要素との間で、電子が、X線放射線の生成に対して加速される。電子は、前記陰極要素から前記陽極要素まで移動し、焦点スポットと称される領域において前記陽極要素に到達し、こうして前記陽極要素の電子衝突により電磁放射線を作成する。陽極要素は、静的性質を持ちうるか、又は回転陽極要素として実施されうる。
電子衝突により前記焦点スポットに印加されるエネルギのほとんどは、熱に変換されるので、電磁放射線の生成は、かなり非効率的であると見なされうる。X線管の中心的制限の1つは、特に焦点トラックにおける、前記陽極要素の冷却、したがって熱放散である。
回転陽極要素を用いて、前記焦点スポットは、前記焦点スポットの下の前記陽極要素を回転させることにより前記陽極要素のより大きな半径領域にわたり分散され、したがって焦点トラックを作成する。したがって、前記陽極要素に作用する熱負荷は、より大きな円形領域にわたり分散され、したがって前記X線生成装置の可能な出力定格を増大させる。
依然として構造的完全性を維持したまま増大された熱に耐えることができる陽極ディスク要素を提供する必要性が存在しうる。更に、焦点トラック、特に焦点スポット領域からの熱の改良された放散に対する必要性が存在しうる。
X線管の陽極要素は、耐熱金属ターゲットを有することができる。耐熱金属は、例えば高温耐性、高い強度、熱伝導性及び高い熱容量のような、電磁放射線生成の分野の多くの好適な特性を提供する。
しかしながら、陽極ディスク要素を回転させる場合、相当な毎分回転数(RPM)は、陽極ディスク要素における大きな機械的ストレスの発生をもたらす。また、X線生成のプロセス中に、前記陽極要素の加熱は、熱的機械的ストレスの発生を促進する。
電子衝突により前記焦点スポットに印加される相当量のエネルギは、熱に変換される。前記陽極ディスク要素の温度は、X線管の制約要因と見なされることができるので、前記焦点スポットの熱は、例えば前記焦点スポット又は焦点トラックの領域から熱を除去することにより、管理されなければならない。
電子の衝突による前記焦点スポットの局在化された加熱は、ターゲット角度、焦点トラック直径、焦点スポットサイズ(長さ×幅)、回転周波数、前記焦点スポットに印加される電力、並びに前記陽極ディスク要素の熱伝導性、密度及び比熱のような材料特性のようなパラメータを考慮に入れる関数と見なされうる。
以下、本発明によるX線生成装置用の陽極ディスク要素、X線生成装置、X線システム、陽極ディスク要素を製造する方法、並びにX線生成装置、X線管及びX線システムの少なくとも1つにおける陽極ディスク要素の使用が、提供される。
他の好適な例示的実施例は、従属請求項から得られることができる。
前記陽極ディスク要素は、異方性熱伝導率を有する材料及び/又は複合材料を備えることができる。
複合材料は、例えばファイバ及びマトリクスのような少なくとも2つの別個の構造又は材料により構成される材料の組み合わせであることができる。
異方性熱伝導率を持つ材料は、前記材料の第1の方向において第1の熱伝導率を持ち、少なくとも第2の方向において第2の熱伝導率を持つ材料と見なされることができ、前記第1の熱伝導率及び前記第2の熱伝導率は、等しくない。例えば、材料は、第1の方向において第1の熱伝導率を有することができ、前記第1の熱伝導率は、第2の方向における第2の熱伝導率より高い。換言すると、この例において、前記第2の熱伝導率は、前記第1の熱伝導率と比較して低減又は減少される。
特定のタイプの複合材料は、特に前記複合材料内の個々の別個の構造又は材料、例えばファイバ材料の構成に依存して、異方性熱伝導率を示すことができる。
非複合材料が異方性熱伝導率を示すことも考えられる。
非複合材料は、モノリシック材料又は均質材料と称されることもできる。特に、非複合材料は、2以上の異なる専用材料又は材料構造で構成されないが、特に均質な材料分布及び/又は材料構造を持つ、均質材料からなると見なされることができる。
本発明の要点は、陽極ディスク要素の特定の方向における好適な熱放散又は改良された熱放散を提供することである。
前記熱放散要素は、他の熱伝導率を持つ前記陽極ディスク要素の他の方向と比較される場合に減少した熱伝導率を持つ前記陽極ディスク要素、特に前記陽極ディスク要素の材料の一方向における熱伝導率を提供することができる。特に、前記熱放散要素は、特に特定のセクション又は方向、例えば前記陽極ディスク要素の熱伝導要素の延在の方向において、前記陽極ディスク要素の熱伝導率より高い熱伝導率又は伝熱能力を提供することができる。
換言すると、前記伝導要素は、前記陽極ディスク要素の中で、特に前記陽極ディスク要素自体の熱放散能力と比較して増加されることができる、熱伝導、したがって熱の放散に対する経路を提供する。
前記熱伝導要素は、前記陽極ディスク要素の減少された熱伝導率の方向における前記焦点トラックからの熱放散に対して適合されることができる。
本発明の一態様は、特にマトリクス構造を有する、複合材料から作成される陽極ディスク要素を提供することである。複合材料は、マトリクス材料と併せてファイバ材料を使用することができ、前記マトリクス材料は、特に、前記マトリクス構造を構成するのに前記ファイバ材料を覆うことができる。
前記ファイバ材料は、無方向性又は全方向性ファイバ材料でありうるか、又は規定のファイバ構造、特に織られたファイバ構造を有しうる。例えば、炭素マトリクス材料で補強された炭素ファイバの複合材料の使用は、改良された機械的強度を持つ陽極ディスク要素を提供することを可能にすることができる。
前記ファイバ材料は、極性配置(polar configuration)で織られることができ、例えば真の半径方向及び円周ファイバを提供し、したがって回転中に生じるストレスに対して前記陽極ディスク要素の構成を好適に適合するように輪状の及び半径方向の機械的特性を最適化することにより回転対称性を作る。
極性配置、特に回転対称極性配置は、2つの異なるファイバ構造により構成されると理解されることができる。1つのファイバ構造は、実質的に回転軸から外側に突き出していることができ、したがって、回転する陽極ディスク要素の回転軸に対して垂直に並べられる。第2のファイバ構造は、それぞれのファイバに対して前記回転軸から等距離に並べられると見なされることができ、したがって前記陽極ディスク要素の回転軸に対して円周方向に並べられる。前記2つのファイバ構造の交差点において、前記ファイバは、互いに実質的に垂直であると見なされることができる。
このような織物構成は、回転対称であると見なされ、織物ファイバの構造により、最適な又は真の回転対称構成、特に、連続回転対称が、達成可能ではないかもしれない。しかしながら、部分的回転対称でさえ、この特許出願に関連して回転対称であると見なされるべきである。
このようなファイバ構造は、個々のファイバに沿った良好な熱伝導率を提供することができるが、しかしながら、個々のファイバ層を接続するファイバの不在及び面内方向に向けられた大多数のファイバにより、クロスプライ方向、すなわち個々のファイバ層の間の方向における減少された熱伝導率を提供することができる。
前記ファイバ構造の面内の向きは、改良された安定性を提供することができ、クロスプライ方向における局在化された熱の減少された除去を提供しながら前記ファイバ構造に沿った面内方向における前記焦点トラックからの局在化された熱の好適な除去を提供する。
本発明は、前記複合材料の構造に対する熱放散要素の使用又は組み込みにも関する。特に、これは、例えば織りこむ又は刺し通すことによる、前記複合材料に対する熱伝導ファイバの組み込みに関する。
前記熱伝導ファイバは、X線生成装置、特にX線管の回転X線管陽極要素の陽極ディスク要素を構成する、前記複合材料、例えば炭素ファイバ強化炭素(CFC)材料に組み込まれる、織られた高温光熱伝導ファイバであることができる。
このような陽極ディスク要素は、特に、例えばタングステン(W)、レニウム(Re)、ニオビウム(Nb)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ハフニウム(Hf)又はこれらのそれぞれの合金のような耐熱金属からなる、熱放散要素として組み込まれる金属ファイバを持ちうる。耐熱金属は、熱及び摩耗に対する並はずれた耐性を持つクラスの金属である。
前記熱放散要素は、特に個々の異なるファイバ層のファイバ間のファイバ接続を提供することにより、個々のファイバ層の間に熱伝導経路を提供するように軸方向又はクロスプライ方向に向けられる前記陽極ディスク要素の回転軸に実質的に平行に構成されることができ、前記ファイバ層は、互いに隣接して位置するが、しかしながら離間され、したがって軸方向における前記マトリクス材料により前記個々の層のファイバ間接触を防止されている。
このような熱放散要素又は熱伝導ファイバは、特に軸方向において、クロスプライ熱伝導率又は層間熱伝導率を向上させることができる。これは、更に、前記ファイバを実質的に前記領域内に又は前記陽極ディスク要素の前記焦点トラックの下に配置することにより向上されることができる。
更に、このような熱放散要素は、例えば化学蒸着法(CVD)により前記陽極ディスク要素状に設けられる焦点トラックの接着を改良することができる。また、前記焦点トラックの領域内に熱放散要素を配置することにより、前記焦点トラックの下で及び/又は前記焦点トラックの表面において、前記焦点トラック自体が、このように作成されることができる。したがって、前記焦点スポットの追加の又は別の化学蒸着又は真空プラズマ溶射(VPS)は、もはや必要とされなくてもよい。
別の熱放散要素を組み込むことにより、ターゲット又は陽極ディスク要素の裏側、前記焦点トラックの面の反対側のマシナブル・マス(machinable mass)が、作成され、これは、バランスを取る目的で、特に動的にバランスを取る目的で採用されることができる。
本発明による陽極ディスク要素、特にCFC陽極ディスク要素は、例えばプリフォーム構造内に織りこまれる又はプリフォーム構造内にピン止めされる耐熱金属ファイバのような熱放散要素を用いて製造されることができる。
織りこみは、織物バインディング(textile binding)と同様に炭素ファイバを織りこむと見なされることができる。
ピン止め(pinning)は、外力を提供することにより前記熱放散要素を挿入し、したがって前記プリフォーム複合材料構造の前記ファイバ材料内に前記熱放散要素を入れると理解されることができる。
前記熱放散要素は、前記複合材料の前記織りこまれた構造の間を貫通することができ、したがって個々のファイバ層のファイバとの接触を達成し、結果的に他の離間されたファイバ層の間の熱伝導経路を提供することができる。熱放散要素又は金属ファイバのそれぞれの組み込みは、追加の熱伝導経路を提供することにより軸方向における前記プリフォーム構造の改良された層特性を提供することができる。
ピン止め、別称ニードリング(needling)は、例えば改良された熱伝導率のような改良された層間特性を提供するように前記プリフォームにクロスプライファイバを追加する、特に手動で追加するプロセスとしても理解される。
一度、前記プリフォームが、所望の織物を備えると、前記プリフォームは、前記ファイバの周りの前記マトリクスを完成するために、圧縮プロセス、熱分解炭素含浸(PCI)又は化学気相浸潤(CVI)により高密度化されることができる。
耐熱金属ファイバは、炭素ファイバの極性に織られた構造プリフォームに加えられることができる。極性の織物は、フープ及び半径方向特性、特に回転対称性を最適化するように真の半径方向及び円周ファイバを提供する。また、前記耐熱金属ファイバは、前記ファイバ構造内に織りこまれる、前記プリフォームファイバ構造内にピン止めされる又は前記前記焦点トラックの領域内の完成された構造であることができる。このアセンブリ又は組み込みは、前記ファイバ構造の高密度化の前に行われることができる。
本発明に関連した熱放散要素として、個々のファイバ層の間に熱放散経路又は熱伝導経路を提供し、したがって層間熱伝導又は熱放散経路を提供することにより層間熱伝導を改良するのに適切でありうる如何なる要素も、理解又は採用されることができる。熱放散要素は、熱伝導要素又は伝導性要素とも称されることができる。層間熱伝導は、特に、異方性熱伝導率を持つ材料が減少された熱伝導率を有する方向における熱伝導と理解されることができる。したがって、物理層、特にラミナ層(laminar layer)の実際の交差は、必要とされないが、好適でありうる。
前記熱伝導要素は、実質的に細長い要素であることができ、実質的に1つの好適な所定の方向に少なくとも延在する又は広がり、特に連続的である要素として理解されることができ、他の2つの次元は、場合により無視できる。このような要素は、ピン形状、爪形状又は実質的に1つのみの方向における連続的な所定の延在を持つファイバ要素を有することができる。
前記延在は、ファイバ層の間の熱伝導経路を提供するように前記ファイバ構造の異なる層を橋渡しする又は横断するのに十分であるべきである。しかしながら、例えば剣形状、のこぎり形状又は櫛形状を持つ、2つの次元において実質的な延在を持つ要素も、考えられる。
換言すると、前記熱放散要素の伸長、延在、範囲又は距離は、さもなければ全く又はほとんど熱伝導性を持たないファイバ構造の2以上のファイバ層の間の熱放散又は伝導に十分であるべきである。
前記熱伝導要素は、個々の要素、例えば金属粒子の集合体として理解されることもできる。例えば、複合材料の場合に、金属粒子は、前記陽極ディスク要素の材料の減少された熱伝導性の方向において熱伝導性を強化するように、前記陽極ディスク要素の構造内に、特に異方性熱構造に組み込まれることができる。
金属注入(metal infusion)熱伝導要素は、細長い要素として理解されることもでき、この場合、前記細長い要素を構成するのに全体的に金属注入した構造を有する。また、前記個々の金属粒子又は金属注入に採用される金属要素は、個々の細長い要素を構成すると見なされることができる。
この金属注入は、クロスプライ熱特性を改良するように、前記ディスク要素の材料、例えばCFCマトリクス内の金属構造を作成することができる。これは、前記陽極を通して分散するように前記焦点トラックの電子衝突からの局在化された過熱に対する伝導経路を作成することができる。前記金属注入は、前記焦点トラックに及び/又はターゲット全体又は陽極ディスク要素にわたり加えられるように設計されることができる。
前記金属注入は、前記焦点トラックの下に配置されることができ、クロスプライ熱伝導性を強化することができ、例えば化学蒸着(CVD)により提供される前記焦点トラックの接着を向上させることができ、追加の化学蒸着(CVD)又は真空プラズマ溶射(VPS)等なしで前記焦点トラック自体を作成することさえできる。
また、金属注入を用いて、前記ターゲットは、動的にバランスを取る目的で前記陽極ディスク要素の特定の表面上にマシナブル・マスを持つことができる。
CFC陽極ディスク要素の場合に、前記陽極は、プリフォームされた極性に織られた炭素ファイバ構造を作成することにより製造されることができる。極性の織物は、フープ及び半径方向の特性、特に回転対称性を最適化するように半径方法及び円周ファイバを備えることができる。一度、完成すると、この構造は、圧縮プロセス及び/又は熱分解炭素含浸により高密度化されることができる。一度、所望の構造及び密度が得られると、前記CFC陽極は、金属注入されることができる。このプロセスは、所望の金属及び/又は合金を溶解し、前記CFCマトリクスに注入することを含むことができる。この注入プロセスは、前記焦点トラック領域上に及び/又は直下に又は全体的な陽極CFCマトリクス構造を通して配置されることができる。加えて、金属注入の方法は、化学気相浸潤(CVI)の方法を含みうる。
前記焦点トラックとして又はその代わりに実質的に円形の要素を採用することも考えられる。このような円形要素は、熱伝導要素に対する上述の形状のいずれかと同等であり、前記ファイバ構造、したがってこの後に前記陽極ディスク要素内への挿入又は組み込みのために前記円形要素の表面から突き出す少なくとも1つの突起部を持つことができる。前記焦点トラック上に構成するのに適切な材料又は焦点トラックに適した材料、例えば耐熱金属、合金、及び特にタングステンレニウム又はデンドライトレニウムの前記円形要素が、提供されうる。
本発明は、特に、炭素マトリクス複合材料又はセラミックマトリクス複合材料を採用する陽極ディスク要素とともに採用されうる。このような陽極ディスク要素を採用するX線管は、特に心臓血管及びCT医療撮像に適した高性能製品と見なされることができる。しかしながら、このようなX線管は、検査及びセキュリティアプリケーションに対して採用されてもよい。
前記プリフォームは、織物作成と同様に完成されてもよい。一度、前記プリフォームが、所望の織物を用いて完成されると、前記プリフォームは、圧縮プロセスを介して、例えば加圧により高密度化される。しかしながら、前記CFCターゲットは、依然として、非常に多孔質かつ非連続的でありうる。高密度化は、前記ファイバの周りの前記マトリクスを完成するように熱分解炭素含浸(PCI)又は化学気相浸潤(CVI)により完成されてもよい。
X線管は、単極性又は双極性のいずれかで設計されることができる。
双極性X線管は、陰極要素及び陽極要素を採用し、前記陰極要素において負の電位、例えば−70kV及び前記陽極要素において正の電位、例えば+70kVを持つ。
単極性X線管は、端部接地プラットフォームであると見なされることができる。このような単極性X線管は、依然として、接地電位を持つ陽極要素に対して電子を加速する陰極要素を採用することができる。したがって、単極性X線管は、例えば−140kVの電位を持つ陰極要素を有することができ、前記陽極要素又はCFCターゲットは、例えばゼロ電位を持つ。前記陽極要素は、特に、正電位を有さなくてもよい。
一般に、電位は、陰極要素と陽極要素との間で、前記陰極要素から前記陽極要素まで電子を加速するように構成される。陰極要素は、電子放出要素と理解されることができ、陽極要素は、電子受け取り又は電子収集要素であると見なされることができる。
CFC陽極は、例えば、ハイエンド、高出力、高速回転速度及び大出力密度CTシステムの目的で、改良された特性を有すると見なされることができる。電力需要が増加し、焦点スポットサイズが減少するので、CFC陽極要素は、機械的及び熱機械的ストレスに対処する、並びにハイエンドCTシステムの熱負荷に耐え、対処する際に利点を提供する。
以下、本発明の他の実施例が、特にX線生成装置に対する陽極ディスク要素を参照して記載されている。しかしながら、これらの説明は、X線生成装置、X線システム、陽極ディスク要素を製造する方法及び陽極ディスク要素の使用にも適用される。
請求項、特に請求されたエンティティの間の単一の又は複数のフィーチャの任意の変形及び交換が、考えられ、本特許出願の範囲及び開示内であることに注意する。
本発明の他の例示的な実施例によると、前記陽極ディスク要素は、複合材料及び/又は異方性熱伝導率を有する材料として提供されることができる。
特に、複合材料は、構造インテグリティを維持しながら増大された機械的ストレス及び熱暴露に耐えるように特に適合した機械的及び構造的性質を持つ陽極ディスク要素の製造を可能にしうる。
本発明の他の例示的な実施例によると、前記複合材料は、少なくとも1つのファイバ材料及び少なくとも1つのマトリクス材料で構成されるマトリクス構造を有しうる。
複合材料の使用は、所望の応用に対して前記陽極ディスク要素の形状及び特に材料性質を具体的に設計又は調整することを可能にしうる。
ファイバ材料及びマトリクス材料は、炭素材料、セラミック材料、高分子材料又は金属のような如何なる材料であってもよい。
本特許出願に関連して、炭素ベースのファイバ材料及び炭素ベース又はセラミックベースのマトリクス材料を採用することは、特に有益であると見なされることができる。
本発明の他の例示的な実施例によると、前記複合材料は、極性配置を有することができる。
特に、前記ファイバ材料、したがって前記ファイバ材料のファイバの配置構造又は織物は、極性配置に配置されることができる。極性配置は、極性座標、すなわち点又は軸からの距離及び角度測定又は角度を使用して記述されることもできる。このような極性配置は、それぞれの他の変数が特定のファイバに対して一定のままで、例えば半径方向に配置されたファイバに関して回転軸からの距離を変化させる又は円周方向に配置されたファイバに関する角度を変化させるような、変化する1つの極座標のみにより記述可能である、真の半径方向及び円周ファイバを有することができる。
本発明の他の例示的な実施例によると、前記少なくとも1つの熱放散要素は、金属要素として、特に、耐熱金属要素又は耐熱金属ファイバとして、提供されうる。特に耐熱金属から作られる金属要素は、ファイバ構造の層の間の熱の伝達に対して効率的な熱伝導性又は熱放散能力を提供することができる。
本発明の他の例示的な実施例によると、前記少なくとも1つの熱放散要素は、耐熱金属、タングステン、レニウム、ニオビウム、モリブデン、タンタル及びそれぞれの合金からなるグループの中の材料から製造されることができる。
このような金属は、前記X線生成装置の規則的な又は不規則な動作モード中に発生しうる、前記焦点トラックの近傍における増大された温度に耐える及び/又は持ちこたえながらファイバ層の間に十分な熱伝達経路を提供する材料を構成することができる。
本発明の他の例示的な実施例によると、前記少なくとも1つの熱放散要素は、織りこみ及び/又はピン止めにより前記陽極ディスク要素に組み込まれることができる。
織りこみ又はピン止めにより前記少なくとも1つの熱放散要素を組み込むことは、特に前記プリフォーム構造自体が完成していると見なされることができる段階に前記熱放散要素を追加することにより、プリフォームファイバ構造として提供される、陽極ディスク要素の容易な製造を提供することができる。したがって、前記熱放散要素は、マトリクス材料を加える前に、間に又は少し後に前記プリフォーム構造に実質的に最終ステップとして組み込まれることができる。
ピン止めは、前記プリフォームファイバ要素の高密度化の間又は後に実行されることさえありうる。前記プリフォームファイバ構造、例えば炭素ファイバ構造は、圧縮プロセス、熱分解炭素含浸又は化学気相浸潤により高密度化されることができる。
本発明の他の例示的な実施例によると、前記熱放散要素は、減少された熱伝導率の方向における前記焦点トラックからの熱放散に対して適合されることができる。
ある方向における前記陽極ディスク要素の熱伝導率と比較して当該方向における好適な、したがって増大された熱伝導率を提供する熱放散要素を設けることにより、前記陽極ディスク要素の特定の方向における熱放散は、前記陽極ディスク要素の内部構造を変えることなしに増大されることができる。前記熱伝導要素は、前記陽極ディスク要素の減少された熱伝導率の方向における熱分散要素として採用されることもできる。
本発明の他の例示的な実施例によると、前記熱放散要素は、軸方向における前記焦点トラックからの熱放散に対して適合されることができる。
このような熱放散要素は、特に互いとの直接的なファイバ間接触はない異なるラミナ層にわたり、特に前記陽極ディスク要素のファイバ構造におけるギャップ又は距離を場合により横断する又は橋渡しするクロスプライ又は軸方向において、熱伝達経路を提供することができる。
以下、本発明の他の実施例は、特に陽極ディスク要素を製造する方法を参照して記載される。しかしながら、これらの説明は、陽極ディスク要素、X線生成装置、X線システム並びにX線生成装置、X線管及びX線システムの少なくとも1つにおける陽極ディスク要素の使用にも適用される。
本発明の他の例示的な実施例によると、前記少なくとも1つの熱放散要素は、前記焦点トラックの領域において前記陽極ディスク要素に組み込まれる。
前記焦点トラックの領域において前記熱放散要素又は前記熱伝導要素を設けることは、化学蒸着及び真空プラズマ溶射のような方法による前記焦点トラックの単純化された追加を可能にするか、又は前記少なくとも1つの熱放散要素が前記焦点トラック自体を構成し、別の専用の焦点トラックを追加することを不必要にさえすることができるかのいずれかである。前記焦点トラックを所定の位置に高温ろう付けすることも考えられる。
本発明のこれら及び他の態様は、以下に記載される実施例を参照して説明され、明らかになる。
本発明の例示的な実施例は、以下の図面を参照して以下に記載される。
図面における図示は、概略的である。異なる図面において、同様の又は同一の要素は、同様の又は同一の参照番号を与えられる。
図は、正しい縮尺で描かれておらず、しかしながら質的な関係で描かれうる。
X線生成装置の陽極ディスク要素を示す。 本発明によるファイバ構造の例示的な実施例の極性配置を示す。 本発明によるファイバ構造の例示的な実施例の極性配置を示す。 図2a、bのファイバ構造への5つの熱放散要素の組み込みの例示的な実施例を示す。 図2a、bのファイバ構造への5つの熱放散要素の組み込みの例示的な実施例を示す。 図2a、bのファイバ構造への5つの熱放散要素の組み込みの例示的な実施例を示す。 本発明による焦点トラックの領域におけるファイバ構造における複数の熱放散要素組み込みの例示的な実施例を示す。 本発明による焦点トラックの領域におけるファイバ構造における複数の熱放散要素組み込みの例示的な実施例を示す。 本発明によるX線システムの第1の例示的な実施例を示す。 本発明によるX線システムの第2の例示的な実施例を示す。 本発明による陽極ディスク要素を製造する方法の例示的な実施例のフローチャートを示す。 本発明による陽極ディスク要素の織物アーキテクチャの例示的な実施例を示す。 本発明による陽極ディスク要素の織物アーキテクチャの例示的な実施例を示す。 本発明による金属注入としての熱放散要素を有する陽極ディスク要素の例示的な実施例を示す。 本発明による金属注入としての熱放散要素を有する陽極ディスク要素の例示的な実施例を示す。
ここで図1を参照すると、X線生成装置に対する陽極ディスク要素の例示的な実施例が、描かれている。
陽極ディスク要素1は、個々のファイバ層14を持つ複合材料2を有する。陽極ディスク要素1の中心において、凹部15が、陽極ディスク要素1の回転に対する軸要素7の取りつけに対して組み込まれる。陽極ディスク要素1を回転させるのに採用されるアクチュエータ要素が、図1には描かれていない。軸要素7は、破線により示される。
図1において、個々のファイバ層14は、それぞれ回転軸6及び軸要素7に実質的に垂直に構成される。陽極ディスク要素1は、図1において陽極ディスク要素1の上面の外縁に位置する焦点トラック4を有する。焦点トラック4は、陽極ディスク要素1の上面に対してわずかに傾けられ、前記上面は、特に回転軸6に対して実質的に垂直でありうる。
焦点トラック4上に、焦点スポット16が構成される。焦点スポット16は、X線放射線9の生成に対して電子8で衝突される焦点トラック4の領域である。電子衝突8の経路及び生成されるX線放射線9の経路は、図2において2つの矢印で示されている。
ここで図2a、bを参照すると、本発明による陽極ディスク要素の極性配置の例示的な実施例が、描かれている。
陽極ディスク要素1は、複合材料構造2を有し、そのファイバ構造のみが、図2a及びbに描かれている。陽極ディスク要素1は、直接的なファイバ接続なしで互いに隣接して位置し、場合により前記マトリクス材料により離間される個々のファイバ層14により構成される。
陽極ディスク要素1の極性配置は、真の円周ファイバ13と組み合わせた真の半径方向ファイバ12を採用することにより達成されることができる。回転軸6は、図2a及び2bの両方に示されている。
図2a及び2bにおける個々のファイバ12、13、14の間の距離又はギャップは、陽極ディスク要素1の極性配置の基本概念を説明するのみである。特に、前記ファイバは、実質的により小さな距離で離間され、したがって実質的に一様なファイバ層14に達してもよい。
ここで図3a、b、cを参照すると、図2a、bのファイバ構造に対する5つの熱放散要素の組み込みの例示的な実施例が、描かれている。
個々のファイバ層14は、図2bから理解されることができるように、ファイバ間接続、したがって層間接続により接続されていない。このようなファイバ間接続は、陽極ディスク要素1のファイバ構造に熱放散要素5を採用する、したがって挿入する又は組み込むことにより提供されることができる。図3bにおいて、5つの細長いピン形状又は爪形状熱放散要素5が、描かれており、陽極ディスク要素1のファイバ構造に組み込まれている。
熱放散要素5は、熱の伝導、したがって全てのファイバ層14による熱の分散に対する層間経路を提供する。一例において、熱放散要素5の上側に位置する焦点スポット4は、加熱され、図3bの左に矢印要素10により示されている。熱は、熱放散要素5を通って下向きに伝導され、図3cに描かれるように熱放散要素5から前記ファイバ構造内に分散される。
熱放散要素5は、陽極ディスク要素1の複合材料のギャップ構造に挿入されることができ、場合により個々のファイバに触れ又は貫通し、ファイバ層14の間の層間接続を提供する。依然としてファイバ層14を横断しながら、ファイバ12、13を貫通する又はファイバ12、13と編みこまれる熱伝導要素5としてファイバを採用することも考えられる。
ファイバが採用される場合、前記ファイバは、実質的に線形延長を持つ必要はないが、ファイバ要素12、13との改良された接触に対して、場合により湾曲した、曲げられた又はねじれた形状を持つ織物構造を持つこともありうる。
熱伝導10は、図3cに示されている。この例において、熱は、下向きに伝導され、熱放散要素5から外側に前記ファイバ構造内に、したがって陽極ディスク要素1の外側及び内側の両方に広がる。
ここで図4a、bを参照すると、本発明による焦点トラックの領域内のファイバ構造における複数の熱放散要素の組み込みの例示的な実施例が、描かれている。
熱放散要素5は、回転軸6に対して実質的に対称に陽極ディスク要素1のファイバ構造に組み込まれる。陽極ディスク要素1は、実質的に完全なファイバ構造を通して、又は図4a、bに描かれるように、焦点トラック4の領域のみに組み込まれた熱伝導要素5を持つことができる。熱放散要素5は、したがって、個々のファイバ層14の間の焦点トラック4から生じる熱の改良された熱放散又は伝導を提供するように焦点トラック領域4の下にある。熱放散要素5は、焦点トラック4から、離れて配置されたファイバ層14に対する前記ファイバ構造への好適な熱除去を提供する。熱伝導要素5は、焦点トラック4の組み込みを改良することができるか、又は焦点トラック4自体を構成することさえできる。
ここで図5を参照すると、本発明によるX線システムの第1の例示的な実施例が、描かれている。
図5において、例示的なX線システム20、天井に取り付けられるCアークシステムが、描かれている。前記Cアークは、X線生成装置21及びX線検出器22を有する。対象23は、X線検出器22とX線生成装置21との間のX線放射線9の経路内に位置する。X線生成装置21は、陰極要素24と、陽極ディスク要素1を有する陽極要素25とを有する。
ここで図6を参照すると、本発明によるX線システムの第2の例示的な実施例が、描かれている。
図6において、X線生成装置21及びX線検出器22を有するCT X線システムが、描かれている。対象23は、X線生成装置21とX線検出器22との間のX線放射線の道筋において支持台26上に位置する。制御システム27は、X線画像取得プロトコルのパラメータを制御するように設けられる。
X線生成装置21及びX線検出器22は、特にコロナル、アクシャル及びサジタルスライス画像として表示されることができる、三次元X線画像の生成に対してX線生成装置21とX線検出器22とのアイソセンタに配置された対象23、特に関心領域の周りで回転可能であるように構成される。
ここで図7を参照すると、本発明による陽極ディスク要素を製造する方法の例示的な実施例のフローチャートが、描かれている。
陽極ディスク要素を製造する方法30は、複合材料を設けるステップ31と、少なくとも1つの熱放散要素を少なくとも部分的に前記複合材料内に組み込むステップ32とを有する。ステップ33において、前記ファイバ構造は、例えば圧縮プロセス、熱分解炭素含浸又は化学蒸着により、高密度化される。
ここで図8a、bを参照すると、本発明による陽極ディスク要素の織物アーキテクチャの例示的な実施例が、描かれている。
図8aは、図4a、bの前記陽極ディスク要素の極性配置の単純化された概略図を示す。前記陽極ディスク要素は、個々のファイバ層14で構成され、各々が、半径方向のファイバ12及び円周ファイバ13を有する。
図8bにおいて、半径方向ファイバ12及び円周ファイバ13の個々の織物パターンが、描かれている。例示的な織物パターン又は織物アーキテクチャは、平織り、綾織り、バスケット織り、4ハーネスサテン(松葉どめ)織り、5ハーネスサテン織り及び8ハーネスサテン織りであることができる。個々のファイバ層14は、個々の織物パターンを有しうる。
図8bから理解されることができるように、それぞれの交差点において、半径方向ファイバ12及び円周ファイバ13は、互いに対して垂直であると見なされることができる。
半径方向ファイバ12及び円周ファイバ13の織物構造は、織物パターンに達するように交換されることもでき、したがって、前記パターンは、実質的に約90°回転される。
ここで図9a、bを参照すると、本発明による金属注入として熱放散要素を有する陽極ディスク要素の例示的な実施例が、描かれている。
図9aは、堆積された焦点トラック4及び焦点トラック4の下に熱伝導要素5として設けられた金属注入28を持つ炭素ファイバ強化炭素(CFC)極性織物構造を持つ陽極ディスク要素1の例示的な実施例を示す。
図9bは、堆積された焦点トラック4及び全体的なCFC基板を通して熱伝導要素5として設けられた金属注入を持つ炭素ファイバ強化炭素(CFC)極性織物構造を持つ陽極ディスク要素1の例示的な実施例を示す。
図9a及び9bにおいて、前記陽極ディスク要素の異方性熱伝導率は、軸方向において減少されると見なされるので、金属注入28は、特に回転軸に平行な方向において、焦点スポット4から熱を伝導させるように設けられる。したがって、金属注入28として熱伝導要素5を採用することにより、焦点スポット4において生じる熱は、陽極ディスク要素1内のトランスラミナ熱放散経路を設けることにより陽極ディスク要素1の少なくとも一部を通って分散される。
用語"有する"が他の要素又はステップを除外せず、"ある"が複数を除外しないことに注意すべきである。また、異なる実施例に関連して記載された要素は、組み合わせられることができる。
請求項内の参照番号が、請求項の範囲を限定すると解釈されるべきでないことにも注意すべきである。
1:陽極ディスク要素
2:複合材料
4:焦点トラック
5:熱放散要素
6:回転軸
7:軸要素
8:電子衝突の経路
9:X線放射線
10:熱伝導
12:半径方向ファイバ
13:円周ファイバ
14:ファイバ層
15:凹部
16:焦点スポット
20:X線システム
21:X線生成装置
22:X線検出器
23:対象
24:陰極要素
25:陽極要素
26:支持台
27:制御システム
28:金属注入
30:陽極ディスク要素を製造する方法
31:複合材料を設けるステップ
32:少なくとも1つの熱放散要素を組み込むステップ
33:ファイバ構造を高密度化するステップ

Claims (13)

  1. X線生成装置に対する陽極ディスク要素において、前記陽極ディスク要素が、
    複数の個々のファイバ層を持つファイバ構造を有する複合材料と、
    焦点トラックと
    有し、
    前記陽極ディスク要素が、回転軸の周りで回転可能であり、
    前記焦点トラックが、前記回転軸に対して回転対称であり、
    前記個々のファイバ層が、極性配置を有し、
    前記ファイバ構造が、異方性熱伝導率を有し、
    なくとも1つの熱放散要素が、前記複合材料の少なくとも一部に組み込まれ、前記個々のファイバ層の間に熱伝導経路を提供することにより、前記ファイバ構造の減少された熱伝導率の方向における前記焦点トラックからの熱放散に対して適合される、
    陽極ディスク要素。
  2. 前記ファイバ構造が、圧縮プロセス、熱分解炭素含浸又は化学気相浸潤により高密度化されている、請求項1に記載の陽極ディスク要素。
  3. 前記少なくとも1つの熱放散要素が、金属要素として設けられる、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の陽極ディスク要素。
  4. 前記少なくとも1つの熱放散要素が、細長い要素として設けられ、特に、前記少なくとも1つの熱放散要素が、耐熱金属ファイバとして設けられる、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の陽極ディスク要素。
  5. 前記少なくとも1つの熱放散要素が、耐熱金属、タングステン、レニウム、ニオビウム、モリブデン、タンタル及びそれぞれの合金からなるグループの中の材料から製造される、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の陽極ディスク要素。
  6. 前記少なくとも1つの熱放散要素が、織物及び/又はピン止めにより前記陽極ディスク要素に組み込まれる、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の陽極ディスク要素。
  7. 前記少なくとも1つの熱放散要素が、金属注入として前記陽極ディスク要素に組み込まれる、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の陽極ディスク要素。
  8. 陰極要素と、
    陽極要素と、
    を有するX線生成装置において、
    前記陰極要素及び前記陽極要素が、X線の生成に対して動作可能に結合され、
    前記陽極要素が、請求項1ないしのいずれか一項に記載の陽極ディスク要素を有する、
    X線生成装置。
  9. X線生成装置と、
    X線検出器と、
    を有するX線システムにおいて、
    対象が、前記X線生成装置と前記X線検出器との間に構成され、
    前記X線生成装置及び前記X線検出器は、前記対象のX線画像が得られるように動作可能に結合され、
    前記X線生成装置が、請求項に記載のX線生成装置として設けられる、
    X線システム。
  10. 陽極ディスク要素を製造する方法において、前記方法が、複合材料を有する陽極ディスク要素を設けるステップと、少なくとも1つの熱放散要素を少なくとも部分的に前記陽極ディスク要素に組み込むステップとを有し、
    前記複合材料が、複数の個々のファイバ層を持つファイバ構造を有し、
    前記個々のファイバ層が、極性配置を有し、
    前記ファイバ構造が、異方性熱伝導率を有し、
    前記少なくとも1つの熱放散要素が、前記個々のファイバ層の間に熱伝導経路を提供することにより、前記ファイバ構造の減少された熱伝導率の方向における焦点トラックからの熱放散に対して適合される、
    方法。
  11. 前記少なくとも1つの熱放散要素が、細長い要素として設けられ、及び/又は
    前記少なくとも1つの熱放散要素が、織物及び/又はピン止めにより組み込まれ、及び/又は
    前記少なくとも1つの熱放散要素が、金属注入により前記陽極ディスク要素に組み込まれる、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記少なくとも1つの熱放散要素が、前記焦点トラックの領域において前記陽極ディスク要素に組み込まれる、
    請求項10又は11に記載の方法。
  13. X線生成装置、X線管及びX線システムの少なくとも1つにおける請求項1ないしのいずれか一項に記載の陽極ディスク要素の使用。
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