JP5676115B2 - 弁付人工血管及び弁付人工血管用柱状芯基材並びに弁付人工血管の製造方法 - Google Patents
弁付人工血管及び弁付人工血管用柱状芯基材並びに弁付人工血管の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5676115B2 JP5676115B2 JP2010019842A JP2010019842A JP5676115B2 JP 5676115 B2 JP5676115 B2 JP 5676115B2 JP 2010019842 A JP2010019842 A JP 2010019842A JP 2010019842 A JP2010019842 A JP 2010019842A JP 5676115 B2 JP5676115 B2 JP 5676115B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- blood vessel
- artificial blood
- site
- core substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/02—Prostheses implantable into the body
- A61F2/24—Heart valves ; Vascular valves, e.g. venous valves; Heart implants, e.g. passive devices for improving the function of the native valve or the heart muscle; Transmyocardial revascularisation [TMR] devices; Valves implantable in the body
- A61F2/2412—Heart valves ; Vascular valves, e.g. venous valves; Heart implants, e.g. passive devices for improving the function of the native valve or the heart muscle; Transmyocardial revascularisation [TMR] devices; Valves implantable in the body with soft flexible valve members, e.g. tissue valves shaped like natural valves
- A61F2/2415—Manufacturing methods
Description
すでに動物への移植実験や臨床応用の報告があるが、その工程は、自己の骨髄細胞や血管前駆細胞の採取、高度な滅菌環境下での細胞培養、播種といった主にin vitroでの煩雑な操作が不可欠である。
(1)免疫反応がない
(2)生体適合性が優れている
(3)移植後に体内で成長できる可能性がある
(4)基材により形状を自由に形成できる
(5)細胞採取,培養を必要としない
(6)無菌室管理を必要としない
人工血管部分の強度を担保するためには、チューブ状スキャホールド等が必要と考えられていたからである。
この膨らみは、例えば大動脈弁の場合、大動脈弁が閉鎖した際に大動脈内の血液が左心室内に逆流することを防ぐのに役立つものであり、肺動脈弁の場合、肺動脈弁が閉鎖した際に肺動脈内の血液が右心室に逆流することを防ぐのに役立つものである。
生体組織を主たる構成成分として含み、下記(A)乃至(C)を有することを特徴とする、弁付人工血管。
(A)血管部位
(B)弁部位
(C)血管部位表面の、弁の付け根部分近傍の血流方向下流側にある張り出し部位
(C)の張り出し部位の形状が、提灯形状,または、1個又は複数個の球状であることを特徴とする、第一基本発明に記載の弁付人工血管。
(C)の張り出し部位の形状が、バルサルバ洞の形状であることを特徴とする、第一基本発明又は第二基本発明に記載の、弁付人工血管。
生体組織で被覆されることによって弁付人工血管を形成する、柱状芯基材であって、下記(D)乃至(F−1)を有することを特徴とする、弁付人工血管用柱状芯基材。
(D)柱状部位
(E)弁形成部位
(F−1)柱状部位表面の弁形成部位近傍の血流方向下流側で、円周上の位置が弁形成部位と対応し、かつ弁形成部位よりも外側の位置にあり、一部が、へこんでいる張り出し部位
(F−1)の張り出し部位の形状が、提灯形状,または、1個又は複数個の球状であることを特徴とする、第一の発明に記載の弁付人工血管用柱状芯基材。
(F−1)の張り出し部位の形状が、バルサルバ洞の形状であることを特徴とする、第一の発明又は第二の発明に記載の、弁付人工血管用柱状芯基材。
(F−1)の張り出し部位の少なくとも一部が、着脱可能であることを特徴とする、第一の発明乃至第三の発明のいずれか一項に記載の、弁付人工血管用柱状芯基材。
生体組織を主たる構成成分として含み、下記(A)乃至(C)を有する弁付人工血管、の製造方法であって、
下記の工程1)〜3)を有することを特徴とする、弁付人工血管の製造方法。また、この製造方法によって製造したことを特徴とする弁付人工血管。
(A)血管部位
(B)弁部位
(C)血管部位表面の、弁の付け根部分近傍の血流方向下流側にある張り出し部位
1)第一の発明乃至第四の発明のいずれか一項に記載の弁付人工血管用柱状芯基材を、生体組織材料の存在する環境下に置く工程
2)生体組織材料の存在する環境から、生体組織で被覆された柱状芯基材を、取り出す工程
3)生体組織で被覆された柱状芯基材から、柱状芯基材を抜き出す工程
更に下記の工程4)を有することを特徴とする、第五の発明に記載の、弁付人工血管の製造方法。また、この製造方法によって製造したことを特徴とする弁付人工血管。
4)弁付人工血管に、拍動を与える工程
更に、バルサルバ洞に相当する張り出し部位を設けることによって、従来、組織工学技術による人工弁において懸念されていた弁の開閉の障害が無く、生体の心臓弁と同程度の良好な最大開口率を達成し得るという利点も有している。
また、本発明の弁付人工血管を、柱状芯基材を抜き出した後に、更に、拍動をかけることによって製造した場合、更にコラーゲンの配向が進んだ、高強度の弁付人工血管を製造することができる。
本発明の弁付人工血管は、生体組織を主たる構成成分として含み、下記(A)乃至(C)を有することを特徴とするものである。
(A)血管部位
(B)弁部位
(C)血管部位表面の、弁の付け根部分近傍の血流方向下流側にある張り出し部位
(A)の血管部位の形状は、円柱や、多角柱等が考えられるが、生体内に存在する血管と同じような断面の人工血管を製造するためには、円柱であることが好ましい。
「(A)血管部位」の太さは、これが代替する、移植生体中の血管の太さで良く、移植対象によって適宜選択すれば良い。
「(A)血管
部位」の厚みは、これが代替する移植生体中の血管の厚みで良く、移植対象によって適宜選択すれば良い。
「(A)血管部位」の長さは、(C)の張り出し部位を設けられる長さがあれば良く、移植に必要とされる長さに応じて、適宜選択すれば良い。
「(B)弁部位」とは、1又は複数枚の弁葉からなる組織である。
「(C)張り出し部位」とは、血管が外部(血管の縦(円周方向)断面の中心部から見て遠心方向)に向かって広がり、血管の縦断面中心部からの距離が、基本となる血管部分よりも、長くなっている、凸状の曲面を言う。
弁付人工血管には、ある程度の柔軟性があるため、へこみ形状に形成しても、逆さまに張り出させることが可能となるからである。
この「(C)張り出し部位」は、弁の付け根部分近傍の血流方向下流側にある。
「(C)張り出し部位」の、最大限張り出した際の大きさは、弁が閉じた際に溜まる血液を保持することで逆流が防止でき、また弁が退避できる大きさであれば良く、一概には規定されないが、血管方向を横とした場合、横の長さが、例えば人工血管部の内径の20〜200%,好ましくは50〜150%,より好ましくは70〜110%,張り出した部分の最大径が、人工血管部の内径の5〜60%,好ましくは10〜50%,より好ましくは20〜40%である。
「(C)張り出し部位」の形状は、弁が閉じた際に溜まる血液を保持することで逆流が防止でき、弁が退避できる形状であれば良く、一概には規定されないが、提灯形状,または、1個又は複数個の球状(半球状を含む)等が好ましいものとして挙げられ、具体的には、例えば提灯型(図15),扁平提灯型(図16),不均一弁型(図17),1弁型(図18),多弁型(図19)等が挙げられる。
「(C)張り出し部位」の形状は、ほぼ一定であるが、生体バルサルバ洞のように、血圧が低い時には、その形状を保持しつつ全体に1〜70%程度収縮しても良い。
「(C)張り出し部位」の数は、1乃至複数個であって、特に限定されないが、この「(C)張り出し部位」には、弁が開いた時の退避部としての役割もあるため、弁の開口率が好ましい範囲となるものを適宜選択すれば良く、例えば、弁の数に対応していることが好ましく、自然に近い状態での血流コントロールを行うには、3つが好ましい。
上記の(A)乃至(C)は、いずれも、生体組織を主たる構成成分として含むものである。
(b)膜状あるいはスポンジ状のコラーゲンやエラスチン等の細胞外マトリックス成分
尚、異種移植の場合には、グルタルアルデヒド処理や、超高静水圧印加処理等の公知の方法によって、脱細胞化処理等をすることが好ましい。
また、インスリン様増殖因子又はインスリン様増殖因子結合蛋白を用いれば、弁付人工血管に筋繊維を誘導することができる。
つまり従来技術のような、強度保持のためのスキャホールドを含有せず、ほぼ100%生体組織からなるものであることが好ましいが、その他の目的で、微量の人工物を含む場合もある。
本発明の弁付人工血管は、自己の体内にて成育させたものである場合には、これをそのまま用いることができるが、作製後に適やかに使用しない場合は凍結又は凍結乾燥,あるいは脱水処理や固定処理で保存することも可能である。
他の動物で生育した場合には、弁付人工血管を脱細胞処理するのが好ましい。
室温下又は高温下で乾燥させる方法もあるが、この場合は、乾燥時の収縮現象において空孔の閉塞や繊維質の会合が起こる可能性があり、再現性良く有用な物性を有する弁付人工血管を得られなくなる可能性があるため、凍結乾燥が好ましい。
このような本発明の弁付人工血管は、「(C)張り出し部位」を有することによって、弁の可動性が良くなる結果、血流の逆流防止効果を有する。逆方向に血液が流れようとすると、「(C)張り出し部位」の内部の空間に渦状の血流が発生し、弁を横方向から押し出す結果、弁膜同士の重なりが生じて、すみやかに弁が閉じるからである。
また、「(C)張り出し部位」を有することによって、従来、組織工学技術による人工弁において懸念されていた弁の開閉の障害が無く、生体の心臓弁と同程度の良好な最大開口率を達成し得るという利点も有している。
「(C)張り出し部位」が、弁が開いた際に退避できる空間の役割を果たす結果、最大開口率が大きくなるからである。
また、本発明の弁付人工血管は、従来のようなチューブ状スキャホールドを含有しないため、血管を形成する主な成分の1つであるコラーゲン分子の配向が進み、弁付人工血管の強度が上がっており、しかもチューブ状スキャホールドの加水分解等による強度低下も無かった。
本発明の弁付人工血管用柱状芯基材は、生体組織で被覆されることによって弁付人工血管を形成する、柱状芯基材であって、下記(D)乃至(F−1)を有することを特徴とするものである。
(E)弁形成部位
(F−1)柱状部位表面の弁形成部位近傍の血流方向下流側にある張り出し部位
(柱状芯基材の基本形状)
本発明の柱状芯基材の基本形状は、円柱や、多角柱が考えられるが、生体内に存在する血管と同じような断面の人工血管を製造するためには、円柱であることが好ましい。
「(D)柱状部位」の太さとしては、これが代替する、移植生体中の生体の血管の太さ(内径)で良く、移植対象によって適宜選択すれば良い。
「(D)柱状部位」の長さは、(F−1)の張り出し部位を設けられる長さがあれば良く、移植に必要とされる長さに応じて、適宜選択すれば良い。
「(D)柱状部位」は、1本の柱状物からなるものであっても、複数の柱状物の組み合わせであっても良い。
また、本発明の柱状芯基材が、複数の柱状物の組み合わせである場合には、それぞれの柱状物の中心部において、血管の縦方向に、孔が開けられていることが好ましい。
この孔に、針金等の細くて強く劣化しない針状物の心棒を通すことで、複数の柱状物を、少し離して、生体組織材料の存在する環境下に置く場合でも、中心を揃える(位置合わせする)ことができるからである(図5)。
この心棒を通した後、柱状芯基材の、接合面とは逆側の両端に、各々ストッパーを付けることが好ましいが、心棒を折り曲げる等しても良い。
心棒に対して大きすぎると位置合わせの効果が少なくなるからである。
「(E)弁形成部位」とは、本発明の柱状芯基材を用いて、弁付人工血管を製造する際に、弁を形作る役目を果たすものであり、「(D)柱状部位」が1本の柱状物からなる場合には、弁形成部位は、柱状物の中間部(端部を除く部位)において、柱状物の表面から内部に向かって設けられた、弁形状に設けられた溝を意味する。
このような柱状物は、生体の弁をもとに作製した鋳型によって、製造することができる。
この端面形状を、弁の形状とすることによって、弁が形成される。
凹よりも、凸の方が深い場合には、最奥部まで勘合させても、凸部の稜線部分は塞がるものの、他には、若干の隙間ができるため、生体組織材料の存在する環境下に置く際に、敢えて隙間を開けて勘合させる必要は無い。
尚、この凹凸の深さの差は、作製したい弁の厚みに応じて、適宜選択すれば良い。
「(E)弁形成部位」は、下記の(I)乃至(III)のような位置に設けることができる。
(II)張り出し部位の張り出し方向と同方向に向かって、膨らみを形成するような位置(外向き)(図22,23a)。
(III)血流方向に並行な位置(図23b)
(I)の場合には、図3で示す凸部が、仕切りとして存在するため、設計上、弁の断面長の合計(図21で言うx+y+z)が
x+y+z<2(p+q+r)
とならざるを得ず、図21のように、(1),(2)のような隙間が生じ、ぴったりと弁が閉じることができないが、(II),(III)の場合、
x+y+z≧2(p+q+r)
とすることが可能となり、それによって、弁の密閉性が向上し、血液の逆流が、より完璧に防止できるからである。
また、(II),(III)の場合弁付人工血管から芯基材を取り出す際に、「(F−1)張り出し部位」を後述のように着脱自在にしなくとも、基材の抜き取りが容易となる。
「(E)弁形成部位」によって形成される弁の、形状,大きさ,数は、この部位によって形成された弁が開閉でき、血流をコントロールできるようなもの,弁の開口率が好ましい範囲となるものを適宜選択すれば良く、特に限定されるものでは無いが、弁葉の数は2〜5枚が好ましく、特に生体の弁の形である三葉形状を形成し得る凹凸の組み合わせが、自然に近い状態での血流コントロールが可能であるため好ましい。
「(F−1)の張り出し部位」は、「(D)柱状部位」が、外部(柱状部位の縦(円周方向)断面の中心部から見て遠心方向)に向かって広がり、柱状部位の縦断面中心部からの距離が、その周辺部位よりも、長くなっている、凸状の曲面を言う(図3,20〜24等)。
さらに、本発明では、「(F−1)の張り出し部位」は、その一部がへこんでいるものをいう(図27等)。
また、張り出しとへこみが、同心円状に複数回繰り返されていても良いが、それぞれ1回ずつくらいが適当である。
つまり、横(血流方向)断面図においては、バルサルバ洞の形状と、へこませた部分の面積は等しくなる(図27:c=d)。
この「(F−1)張り出し部位」は、弁形成部位近傍の、血流方向下流側にある。
「(F−1)張り出し部位」の、最大限張り出した際の大きさは、「(F−1)張り出し部位」によって形成される空間に、弁が閉じた際に溜まる血液を保持することで逆流が防止でき、また弁が退避できる大きさであれば良く、一概には規定されないが、血管方向を横とした場合、横の長さが、例えば人工血管部の内径の20〜200%,好ましくは50〜150%,より好ましくは70〜110%,張り出した部分の最大径が、人工血管部の内径の5〜60%,好ましくは10〜50%,より好ましくは20〜40%である。
「(F−1)張り出し部位」の形状は、「(F−1)張り出し部位」によって形成される空間に、弁が閉じた際に溜まる血液を保持することで逆流が防止でき、弁が退避できる形状であれば良く、一概には規定されないが、提灯形状,または、1個又は複数個の球状(半球状を含む)の形状を基本とし、一部を、もとの形と対称となるようにへこませた形状等が好ましいものとして挙げられ、具体的には、例えば提灯型(図15),扁平提灯型(図16),不均一弁型(図17),1弁型(図18),多弁型(図19)を基本とし,これらの一部をへこませた形状(図27)等が挙げられる。
「(F−1)張り出し部位」の数は、1乃至複数個であって、特に限定されないが、この「(F−1)張り出し部位」によって形成され
る空間が、弁が開いた時の退避部としての役割もあるため、弁の開口率が好ましい範囲となるものを適宜選択すれば良く、例えば、弁の数に対応していることが好ましく、自然に近い状態での血流コントロールを行うには、3つが好ましい。
尚、「(F−1)張り出し部位」は、その少なくとも一部が、例えば図6等のように、柱状芯基材本体に対して、着脱可能であることが好ましい。
「(F−1)張り出し部位」の少なくとも一部を分離することで、柱状芯基材本体の、弁付人工血管からの抜き出しが容易となるからである。
柱状芯基材本体を分離して先に取り出せば、あとは、弁付人工血管を逆さにしたり、振るだけで、容易に、残った「(F−1)張り出し部位」も取り出すことができる。
また、着脱可能な部分は張り出し部分の一部でも有効であり、更に、張り出し部位が複数である場合には、全ての張り出し部を着脱可能とする必要はない。
上記の(D)乃至(F−1)は、いずれも、下記のような材質からなるものである。
また、図25のように、柱状芯基材の一方を、円柱状にすると、他方は、硬い樹脂でも良いが、図24のbのように、一方に膨らみを持たせた場合、図24のaは、柔らかい材質であることが好ましい。
尚、(D)柱状部位,(E)弁形成部位,(F−1)張り出し部位からなる本発明の弁付人工血管用柱状芯基材は、弁付人工血管を製造する際に、生体組織材料中で、その形状を保てる限り、内部が空洞となっていても良い。
このような本発明の柱状芯基材は、「(F−1)張り出し部位」を有することによって、これによって製造される弁付人工血管に、血流の逆流防止効果を有し、弁の退避部の役割を果たす空間((C)張り出し部位)を設けることが可能となっている。
参考の弁付人工血管用柱状芯基材は、生体組織で被覆されることによって弁付人工血管を形成する、柱状芯基材であって、下記(D)乃至(F−2)を有することを特徴とするものである。
(E)弁形成部位
(F−2)柱状部位表面の弁形成部位近傍の血流方向下流側にあるへこみ部位
「(F−2)のへこみ部位」は、「(D)柱状部位」が、内部(柱状部位の縦(円周方向)断面の中心方向)に向かって狭まり、柱状部位の縦断面中心部からの距離が、その周辺部位よりも、短くなっている、凹状の曲面を言う(図26等)。
この「(F−2)のへこみ部位」には、その一部が張り出しているものも含まれる(図28等)。
また、へこみと張り出しが、同心円状に複数回繰り返されていても良いが、それぞれ1回ずつくらいが適当である。
尚、参考の柱状芯基材においても、横(血流方向)断面図においては、バルサルバ洞の形状と、へこませた部分の面積は等しくなる(図26:a=b,図28:e=f)。
参考の弁付人工血管は、柔軟性を有するため、(F−2)によって形成されたへこみ部位は、人工血管の内部に圧力をかけることによって、「(C)張り出し部位」とすることができる。
芯基材の内部に、(E)弁形成部位も設ける必要があるため、へこみを基本とするよりも、張り出しを基本とする方が、芯基材の設計に自由度があるからである。
本発明の弁付人工血管の製造方法は、下記の工程1)〜3)を有することを特徴とするものである。
2)生体組織材料の存在する環境から、生体組織で被覆された柱状芯基材を、取り出す工程
3)生体組織で被覆された柱状芯基材から、柱状芯基材を抜き出す工程
尚、異種移植の場合には、グルタルアルデヒド処理や、超高静水圧印加処理等の公知の方法によって、脱細胞化処理等をすることが好ましい。
(b)膜状あるいはスポンジ状のコラーゲンやエラスチン等の細胞外マトリックス成分
また、これらの(a)や(b)を「(A)血管部位」に用いる場合には、本発明の弁付人工血管用柱状芯基材の、「(D)柱状部位」及び/又は「(F−1)張り出し部位」に、生体吸収糸等の生分解性物によって固定する。
また、上記の“(b)のスポンジ状コラーゲンやエラスチン”や、“(a),(b)を(D)や(F−1)に固定する生体吸収糸”等の人工物は、最終的には、移植後、自己の組織に置き換わることとなる。
本発明の製造方法は、従来のような人工物(チューブ状スキャホールド)を必要としないため、早期に弁付人工血管を製造することができる。
チューブ状スキャホールドを用いる場合には、細胞が多孔質のチューブを通過する時間が必要であり、弁付人工血管の製造に、2ヶ月近く要するだけでなく、細胞の通過量が不十分であれば弁形成が抑制され、作製の成功率も低下(歩留まりの低下)するが、本発明の弁付人工血管の製造方法では、1ヶ月程度で製造可能であり、また作製の成功率も高い。
しかも、本発明の弁付人工血管の製造方法によって製造された弁付人工血管は、チューブ状スキャホールドを用いた場合よりも、コラーゲン組織の配向が進んでおり、強度に優れるという利点も有している。
4)弁付人工血管に、拍動を与える工程
この工程を加えることによって、コラーゲン組織の配向が益々進み、より強度に優れた弁付人工血管を製造することができるからである。
図3で示したような、三葉弁形状の先端を有するシリコン製凸型円柱基材と、同形状と対称形からバルサルバ洞形状へと連続する3個の球状の膨らみを先端に持たせたシリコン製凹型円柱基材とからなる柱状芯基材を作製した。
尚、この柱状芯基材の、凹凸の深さは、ほぼ同じであった。
円柱基材の円柱部の直径は、14mmとした。
図4で示したような、張り出し部位の無い柱状芯基材と、柱状芯基材を覆う大きさのチューブ状スキャホールドを用い、参考例1と同様にして、弁付人工血管を製造した。
チューブ状スキャホールドは、多孔質ポリウレタン製で、内径が14mm,孔の大きさが50〜100μmのものを使用した。
図29で示したような、バルサルバ洞形状の「(C−1)張り出し部位」を有し、かつ、「(E)弁形成部位」が、張り出し部位の張り出し方向と同方向に向かって、膨らみを形成するような位置(外向き)に設けられている、シリコン製凹型円柱基材(図29a)と、それに対応する凸状円柱基材(図29b)からなる柱状芯基材を作製した。
円柱基材の円柱部の直径は、16mmとした。
図27で示したような、一部がへこんだ、バルサルバ洞形状の「(C−1)張り出し部位」を有し、かつ、「(E)弁形成部位」が、張り出し部位の張り出し方向と同方向に向かって、膨らみを形成するような位置(外向き)に設けられている、シリコン製凹型円柱基材と、それに対応する凸状円柱基材(図29bと同様)からなる柱状芯基材を作製した。
円柱基材の円柱部の直径は、16mmとした。
人工血管部の縦(円周方向)ならびに横(血流方向)での薄切りの組織断面切片(厚さ約3〜5μm)を作製した。
シリウスレッド染色後に偏光顕微鏡観察すると、コラーゲンの配向が、オレンジ色の線(白黒図面では、白く発光している部分)として認められる。
尚、生体の血管も同様な円周方向でのコラーゲンの配向が観察された。
図9で表される通り、かなりコラーゲンの配向が進んでいた。
弁付人工血管の方端を閉じ、もう一方の端を血管部の内径と同じ大きさの外径を有する管と接続し、内部を生理食塩水で満たし、ポンプで1秒間に50mmHgの割合で内圧を負荷し、破裂した時点の内圧を破裂圧とした。
破裂圧が高いほど、強度に優れることを示す。
また、比較例1の弁付人工血管の測定の際に、チューブ状スキャホールドと結合組織との接合が不十分だったため、破裂するケースがあった(図示せず)。
生理食塩水で満たしたローラーポンプを有する流れ回路(Windkessel改変拍動流回路)に弁付人工血管を接続し、定常流を負荷し、1分毎に10mmHgの割合で圧力を増加させ、弁を通して流れ出た水量(流量)を計測した。弁付人工血管の、血流方向上流側に接続した場合の流量を拍出量、弁付人工血管の、血流方向下流側に接続した場合の流量を逆流量とした。
生体の大動脈弁の最大開口率は、Heart View vol.8,No.12,PP.127,2004より引用した。
開口率の測定は、具体的には、生理食塩水で満たした生理的な拍動流回路内において、拍動ポンプの下流部に弁付人工血管を血流に対して順方向(弁付人工血管の、血流方向上流側)に装着し、下流側からハイスピードビデオカメラで弁葉を撮影し、弁開口部の部分の投影面積と人工血管の内孔面積を求め、弁開口部分の投影面積を人工血管の内孔面積で割ることによって開口率を算出した。
これは、バルサルバ洞に相当する「(C)張り出し部位」が無いことで、弁が開く際に血管壁部分が邪魔になり開口しにくかったこと等が原因と考えられる。
また、文献の正常値と照らし合わせると、弁の前後(血管を基準にした場合の上流側と下流側)において、少なくとも軽度狭窄症と同程度の10〜25mmHgの平均圧較差が生じていると考えられ、心臓の拍出に負荷がかかっていることになる。
参考例1,比較例1と同様にして製造した柱状芯基材を、各々30個ずつ、ビーグル犬の皮下に埋入し、弁付人工血管がきちんと作製された割合を、作製成功率とした。
失敗例としては、チューブ状スキャホールドへの組織侵入量が少なく、弁形成部位まで組織が達していないものや、あるいは感染等が起こって、組織が炎症しており、使用不可のもの等が挙げられる。
これは、チューブ状スキャホールドの孔を、細胞が通過するのに時間がかかったり、通過量の不足によって、弁形成が不完全であったこと等が、原因として考えられる。
バルサルバ洞に相当する「(C)張り出し部位」を有する参考例1の弁付人工血管を、参考例1の弁付人工血管を製造した際に用いたのと同じビーグル犬の、心臓部分に移植した後、超音波エコー検査にて、弁付人工血管の「(C)張り出し部位」の形状,構造(移植時に比べて大きく膨らんだり、壁が厚くなったりなどの変形がないこと),弁葉部の開閉運動の良好な可動性(動きがスムーズであり、形状に変化がないこと)等を観察した。
Windkessel改変拍動流回路を用いて、拍動数60bpm,拍出量1L/分の条件下で、試験例3と同様の方法で、逆流量を測定した。
一方、参考例1の、バルサルバ洞付の弁付人工血管では、逆流量は、7〜10%であった。
参考例1、2及び実施例1の柱状芯基材を用いて作製した弁付人工血管の、「(C)張り出し部位」の厚みを比較した。
芯基材の張り出し部位に、へこみが存在する実施例1の方では、「(C)張り出し部位」の厚みは、最も張り出した部分でも、薄くならず、均一な厚みの弁付人工血管を作製することができた。
Claims (7)
- 生体組織で被覆されることによって弁付人工血管を形成する、柱状芯基材であって、下記(D)乃至(F−1)を有することを特徴とする、弁付人工血管用柱状芯基材。
(D)柱状部位
(E)弁形成部位
(F−1)柱状部位表面の弁形成部位近傍の血流方向下流側で、円周上の位置が弁形成部位と対応し、かつ弁形成部位よりも外側の位置にあり、一部が、へこんでいる張り出し部位 - (F−1)の張り出し部位の形状が、提灯形状,または、1個又は複数個の球状であることを特徴とする、請求項1記載の弁付人工血管用柱状芯基材。
- (F−1)の張り出し部位の形状が、バルサルバ洞の形状であることを特徴とする、請求項1又は2記載の、弁付人工血管用柱状芯基材。
- (F−1)の張り出し部位の少なくとも一部が、着脱可能であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の、弁付人工血管用柱状芯基材。
- 生体組織を主たる構成成分として含み、下記(A)乃至(C)を有する弁付人工血管、の製造方法であって、
下記の工程1)〜3)を有することを特徴とする、弁付人工血管の製造方法。
(A)血管部位
(B)弁部位
(C)血管部位表面の、弁の付け根部分近傍の血流方向下流側にある張り出し部位
1)請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の弁付人工血管用柱状芯基材を、人体を除く生体組織材料の存在する環境下に置く工程
2)人体を除く生体組織材料の存在する環境から、生体組織で被覆された柱状芯基材を、取り出す工程
3)生体組織で被覆された柱状芯基材から、柱状芯基材を抜き出す工程 - 更に下記の工程4)を有することを特徴とする、請求項5記載の、弁付人工血管の製造方法。
4)弁付人工血管に、拍動を与える工程 - 請求項5又は6記載の製造方法によって製造したことを特徴とする弁付人工血管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010019842A JP5676115B2 (ja) | 2009-07-02 | 2010-01-31 | 弁付人工血管及び弁付人工血管用柱状芯基材並びに弁付人工血管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009158266 | 2009-07-02 | ||
JP2009158266 | 2009-07-02 | ||
JP2010019842A JP5676115B2 (ja) | 2009-07-02 | 2010-01-31 | 弁付人工血管及び弁付人工血管用柱状芯基材並びに弁付人工血管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011025002A JP2011025002A (ja) | 2011-02-10 |
JP5676115B2 true JP5676115B2 (ja) | 2015-02-25 |
Family
ID=43634454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010019842A Expired - Fee Related JP5676115B2 (ja) | 2009-07-02 | 2010-01-31 | 弁付人工血管及び弁付人工血管用柱状芯基材並びに弁付人工血管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5676115B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5706282B2 (ja) * | 2011-09-09 | 2015-04-22 | 新幹工業株式会社 | 弁付き管腔形状組織形成用基材、管腔形状組織形成用基材、膜状組織形成用基材、弁付き管腔形状組織の生産方法、管腔形状組織の生産方法、及び膜状組織の生産方法 |
US20130178929A1 (en) | 2011-09-09 | 2013-07-11 | National Cerebral And Cardiovascular Center | Valved stent, base material for forming valved stent, and method for producing valved stent |
JP2013240306A (ja) * | 2012-05-22 | 2013-12-05 | Shinkan Kogyo Kk | 移植用人工組織体製造のための鋳型基材 |
JP2014030598A (ja) * | 2012-08-03 | 2014-02-20 | Shinkan Kogyo Kk | 膜状結合組織体形成用基材及びこれを用いた膜状結合組織体の生産方法 |
CN116869571B (zh) * | 2023-09-07 | 2023-11-07 | 深圳华声医疗技术股份有限公司 | 超声心脏反流自动检测评估方法、系统及装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5549666A (en) * | 1994-09-02 | 1996-08-27 | Baxter International Inc. | Natural tissue valve prostheses having variably complaint leaflets |
US6027530A (en) * | 1997-12-24 | 2000-02-22 | Baxter International Inc. | System, apparatus and method for chemical fixation of stentless cardiac valvular bioprostheses |
JP4314421B2 (ja) * | 2000-02-28 | 2009-08-19 | グンゼ株式会社 | 心臓弁基材およびその製造方法、並びに心臓弁の再生方法 |
DE10050099A1 (de) * | 2000-10-09 | 2002-04-18 | Adiam Life Science Ag | Konduit-Herzklappenprothese und Verfahren zu ihrer Herstellung |
DE10235237A1 (de) * | 2002-08-01 | 2004-02-12 | Symetis Ag | In-vitro-Verfahren zum Herstellen einer homologen "gestenteten" Tissue eingineerten Herzklappe |
NL1026076C2 (nl) * | 2004-04-29 | 2005-11-01 | Univ Eindhoven Tech | Vormdeel vervaardigd door middel van elektro-spinnen en een werkwijze voor de vervaardiging daarvan evenals de toepassing van een dergelijk vormdeel. |
JP4815936B2 (ja) * | 2005-08-03 | 2011-11-16 | 独立行政法人国立循環器病研究センター | 人工弁を有する人工血管、その製造方法及び人工血管製造用材料 |
EP2431061A3 (en) * | 2006-06-09 | 2012-08-08 | Eidgenössische Technische Hochschule Zürich | Valve model for producing scaffolds for artificial heart valves and vascular structures |
-
2010
- 2010-01-31 JP JP2010019842A patent/JP5676115B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011025002A (ja) | 2011-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5131908A (en) | Tubular prosthesis for vascular reconstructive surgery and process for preparing same | |
US8449607B2 (en) | Prosthetic tissue valve | |
Campbell et al. | Development of tissue engineered vascular grafts | |
US8679176B2 (en) | Prosthetic tissue valve | |
US4990131A (en) | Tubular prostheses for vascular reconstructive surgery and process for preparing same | |
KR20140139060A (ko) | 경도관 복구를 위한 조직-공학 심장판막 | |
JP5676115B2 (ja) | 弁付人工血管及び弁付人工血管用柱状芯基材並びに弁付人工血管の製造方法 | |
JP2002527191A (ja) | 移植用心臓血管部品及びその製造方法 | |
Furukoshi et al. | Development of an in vivo tissue-engineered vascular graft with designed wall thickness (biotube type C) based on a novel caged mold | |
Yamanami et al. | Preparation of in-vivo tissue-engineered valved conduit with the sinus of Valsalva (type IV biovalve) | |
JP4735111B2 (ja) | 人工弁を有するステント | |
Nakayama et al. | Feasibility of in-body tissue architecture in pediatric cardiovascular surgery: development of regenerative autologous tissues with growth potential | |
Singha et al. | Cardio vascular grafts: existing problems and proposed solutions | |
JP2010088625A (ja) | 人工弁 | |
CN104758089A (zh) | 用于塞住经皮心脏瓣膜泄漏的ecm条带 | |
JP2007037764A (ja) | 人工弁 | |
US20210169647A1 (en) | Reinforced Prosthetic Valves | |
JP2004261260A (ja) | 人工血管 | |
JP5658008B2 (ja) | 弁付き人工血管形成用基材、これを用いた弁付き人工血管の生産方法及び弁付き人工血管 | |
RU2462197C1 (ru) | Способ активной профилактики острых нарушений мозгового кровообращения эмбологенной природы и фильтрующий стент-графт для его осуществления по беляеву о.в. | |
JP4815936B2 (ja) | 人工弁を有する人工血管、その製造方法及び人工血管製造用材料 | |
US20210169643A1 (en) | Prosthetic Heart Valves | |
Ferreira | Tissue Architecture is important in bulk cell seeding of adipose derived stem cells for tissue engineered small diameter vascular grafts | |
JP4483545B2 (ja) | 人工血管及びその製造方法 | |
WO2022177562A1 (en) | Reinforced prosthetic valves |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131023 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131225 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20131225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20131225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140902 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141020 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141202 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141225 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5676115 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |