JP5675010B1 - 労働状態管理装置及び労働状態管理システム - Google Patents

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Abstract

一実施形態に係る労働状態管理装置は、宿泊運行の第1勤務日における車両の運転者の出勤時刻を記憶した記憶装置から当該出勤時刻を取得する取得手段と、第1勤務日において、取得手段が取得した出勤時刻を用いて第1勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第1算出手段と、第1勤務日に続く第2勤務日において、第2勤務日の運行開始時刻を第2勤務日の出勤時刻として用いて第2勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第2算出手段と、第1算出手段及び第2算出手段が算出した拘束時間又は休息期間、或いはこれらの少なくとも一方に関連する時間情報を報知する第1報知手段と、を備える。

Description

本発明は、車両の運転者の労働状態を管理する労働状態管理装置及び労働状態管理システムに関する。
タクシー、バス、トラック等の運送業者の車両に搭載され、車両の運行に関する種々の要素(瞬間速度、走行距離、走行時間等)を記録するとともに、運転者の拘束時間及び休息期間等の労働状態を管理可能なデジタルタコグラフがある。
従来のデジタルタコグラフにおいては、車両の出庫時刻と帰庫時刻とを基礎として労働状態が管理されている。
しかしながら、本来、拘束時間及び休息期間等は、運転者の出勤時刻及び退勤時刻を基礎として算出されるべきである。すなわち、出勤から出庫までの時間及び帰庫から退勤までの時間を考慮しなければ、運転者の労働状態を正確に管理することができない。そのため、運転者は、勤務中に自身の労働状態を正確に把握することができなかった。
また、運転者の労働状態を管理する管理者は、運転者がタイムカードにて記録する出勤時刻及び退勤時刻やデジタルタコグラフにて記録された運行データ等を参照して運転者の労働状態を管理している。このような管理に要する作業は複雑かつ面倒であり、人が行うが故にヒューマンエラーを起こす可能性もある。
特許第4546577号公報 特許第4652477号公報
本発明は、上記のような事情に基づいてなされたものであり、その一態様における目的は、運転者の労働状態を正確に管理することが可能な労働状態管理装置及び労働状態管理システムを提供することである。本発明の他の目的は、本明細書及び添付図面から導き出される。
一実施形態に係る労働状態管理装置は、運行開始を示す運行開始コマンド及び運行終了を示す運行終了コマンドを入力可能な入力装置、及び、上記運行開始コマンドが入力された運行開始時刻及び上記運行終了コマンドが入力された運行終了時刻を含む運行データを記録するデジタルタコグラフと通信接続可能な労働状態管理装置であって、第1勤務日とこの第1勤務日に続く第2勤務日とに亘る宿泊運行の上記第1勤務日における車両の運転者の出勤時刻を記憶した記憶装置から当該出勤時刻を取得する取得手段と、上記第1勤務日において、上記取得手段が取得した出勤時刻を用いて上記運転者の上記第1勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第1算出手段と、上記第2勤務日において、上記第2勤務日の上記運行開始時刻を上記第2勤務日の出勤時刻として用いて、上記運転者の上記第2勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第2算出手段と、上記第1算出手段及び上記第2算出手段が算出した拘束時間又は休息期間、或いはこれらの少なくとも一方に関連する時間情報を報知する第1報知手段と、を備える。
一実施形態に係る労働状態管理システムは、車両に搭載されるデジタルタコグラフと、上記車両に搭載され、運行開始を示す運行開始コマンド及び運行終了を示す運行終了コマンドを入力可能な入力装置と、上記入力装置及び上記デジタルタコグラフと通信可能に接続される労働状態管理装置と、上記車両の外部に設けられる情報処理装置と、を含む。上記情報処理装置は、第1勤務日とこの第1勤務日に続く第2勤務日とに亘る宿泊運行の上記第1勤務日における上記車両の運転者の出勤時刻として、現在時刻を記憶装置に記憶させる第1出力手段を備える。上記デジタルタコグラフは、上記運行開始コマンドが入力された運行開始時刻及び上記運行終了コマンドが入力された運行終了時刻を含む運行データを記録する記録手段を備える。上記労働状態管理装置は、上記記憶装置から上記第1勤務日の出勤時刻を取得する第1取得手段と、上記第1勤務日において、上記第1取得手段が取得した出勤時刻を用いて上記運転者の上記第1勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第1算出手段と、上記第2勤務日において、上記第2勤務日の上記運行開始時刻を上記第2勤務日の出勤時刻として用いて、上記運転者の上記第2勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第2算出手段と、上記第1算出手段及び上記第2算出手段が算出した拘束時間又は休息期間、或いはこれらの少なくとも一方に関連する時間情報を報知する第1報知手段と、を備える。
本発明によれば、運転者の労働状態を正確に管理することができる。本発明の他の効果は、本明細書及び添付図面から導き出される。
図1は、第1の実施形態に係る労働状態管理システムの構成図である。 図2は、第1の実施形態に係る労働状態管理システムの機能を説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係る出勤時処理のフローチャートである。 図4は、第1の実施形態に係る出庫時処理のフローチャートである。 図5は、第1の実施形態に係る運行時処理のフローチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る帰庫時処理のフローチャートである。 図7は、第1の実施形態に係る退勤時処理のフローチャートである。 図8は、第2の実施形態に係る労働状態管理システムの機能を説明するための図である。 図9は、第2の実施形態に係る入力装置の一構成例を模式的に示す図である。 図10は、第2の実施形態に係る出勤時処理のフローチャートである。 図11は、第2の実施形態に係る出庫時処理のフローチャートである。 図12は、第2の実施形態に係る帰庫時処理のフローチャートである。 図13は、第2の実施形態に係る退勤時処理のフローチャートである。 図14は、第2の実施形態に係る休息処理のフローチャートである。 図15は、第3の実施形態に係る労働状態管理システムの構成図である。 図16は、第4の実施形態に係る労働状態管理システムの構成図である。 図17は、第5及び第6の実施形態に係る労働状態管理システムの構成図である。
いくつかの実施形態につき、添付図面を参照しながら説明する。同一の要素には同一の符号を付し、重複説明を省略する。
以下に説明する実施形態においては、トラック運転者の労働状態を管理するための労働状態管理装置及び労働状態管理システムを開示する。
日本国においては、トラック運転者の労働条件の改善を図るべく、労働大臣告示「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」が策定されている。改善基準告示は、拘束時間、休息期間、運転時間、連続運転時間、時間外労働、及び休日労働等の基準を定める。さらに、改善基準告示は、休息期間の分割の特例、2人乗務の特例、隔日勤務の特例、及びフェリー乗船の特例等を定める。
改善基準告示における上記各基準及び特例の概要を以下に示す。
[拘束時間]
拘束時間とは、始業時刻から終業時刻までの時間で、労働時間と休憩時間の合計時間をいう。1ヵ月の拘束時間は、原則として293時間以内でなければならない。1日の拘束時間は、原則として13時間以内であり、最大で16時間である。拘束時間が15時間を超える回数は、1週間につき2回が限度である。
[休息期間]
休息期間とは、勤務と次の勤務との間の時間で、睡眠時間を含む労働者の生活時間として、労働者にとって全く自由な時間をいう。1日の休息期間は、継続して8時間以上でなければならない。運転者の所在地での休息期間がそれ以外の場所での休息期間より長くなるように努めなければならない。
[運転時間]
運転時間は、2日平均で1日あたり9時間以内でなければならない。また、運転時間は、2週間平均で1週間あたり44時間以内でなければならない。
[連続運転時間]
連続運転時間は、4時間以内でなければならない。運転の中断を認定するためには、継続して10分以上かつ合計30分以上の休憩が必要である。
[時間外労働]
時間外労働は、1日の最大拘束時間の範囲内で行わなければならない。所定の協定届を労働基準監督署に提出する必要がある。
[休日労働]
休日労働は、2週間に1回以内、かつ1ヵ月の拘束時間の範囲内で行わなければならない。所定の協定届を労働基準監督署に提出する必要がある。
[休息期間の分割の特例]
業務の必要上やむを得ない場合、一定期間の勤務回数の1/2以内を限度として、休息期間を拘束時間の途中及び拘束時間の経過直後に分割して与えることができる。分割された休息期間は、1日において1回あたり継続して4時間以上、合計して10時間以上でなければならない。
[2人乗務の特例]
1台の車両に2人以上の運転者が同時に乗務する場合、1日の最大拘束時間を20時間まで延長でき、また休息期間を4時間まで短縮できる。但し、車両内に身体を伸ばして休息することができる設備がある場合に限る。
[隔日勤務の特例]
業務の必要上やむを得ない場合、2暦日における拘束時間が21時間を超えず、かつ勤務終業後に継続して20時間以上の休息期間を与えることを条件に、運転者を隔日勤務に就かせることができる。夜間に4時間以上の仮眠を与える場合は、2週間について3回を限度に2暦日における拘束時間を24時間まで延長できる。
[フェリー乗船の特例]
運転者が勤務の中途でフェリーに乗船する場合、フェリー乗船時間のうち2時間までを拘束時間として取り扱い、その他の時間については休息期間として上述の休息期間8時間から減算することができる。但し、減算後の休息期間は、フェリー下船時刻から勤務終了時刻までの時間の1/2を下回ってはならない。
各実施形態においては、運転者及び事業者が守るべき労働基準が、以上のような改善基準告示に定められた条件である場合を想定する。但し、労働基準は、日本国或いは他国における他の法令等により定められた基準や、事業者等によって定められた独自の基準等であってもよい。また、改善基準告示が改訂された場合には、改定後の条件を労働基準として採用し得ることは勿論である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る労働状態管理システムの構成図である。労働状態管理システムは、トラック運送業者の事務所Oに配置される要素として、事務所端末1と、ディスプレイ2と、入力装置3と、カードリーダライタ(R/W)4とを含む。
また、労働状態管理システムは、例えば貨物輸送用のトラックである車両Bに搭載される要素として、デジタルタコグラフ5と、入力装置6と、走行センサ7と、労働状態管理装置8とを含む。
さらに、労働状態管理システムは、記憶装置9を含む。本実施形態における記憶装置9は、例えばSDカード、PCカード、或いはフラッシュメモリ等のような小型かつ可搬型のメモリーカードCである。メモリーカードCは、トラック運送業者に所属する各運転者に対して配布されており、持ち主である運転者に固有の運転者IDを予め記憶する。
事務所端末1は、例えば管理者が運転者の労働管理を行うためのパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、コントローラ10と、補助記憶装置11と、インターフェイス(I/F)12とを備える。コントローラ10は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びCPU(Central Processing Unit)等で構成され、ROM或いは補助記憶装置11が記憶するコンピュータプログラムをCPUがRAMにロードして実行することにより、各種の処理を実現する。補助記憶装置11は、例えばHDD(Hard Disk Drive)或いはSSD(Solid State Drive)であり、コントローラ10に実行させるためのコンピュータプログラムや運転者の労働管理のためのデータベース等を記憶する。インターフェイス12は、ディスプレイ2、入力装置3、及びカードリーダライタ4と事務所端末1とを有線或いは無線にて通信接続する。
ディスプレイ2は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)であり、コントローラ10の制御の下で労働管理等に関する種々の画面を表示する。入力装置3は、例えばマウス等のポインティングデバイス及びキーボードを含み、これらに対するユーザの操作に応じた信号を事務所端末1に入力する。
カードリーダライタ4は、挿入口に挿入されたメモリーカードCに対するデータの書き込み、及び、メモリーカードCからのデータの読み出しを行う。カードリーダライタ4としては、メモリーカードCに対応する種々の装置を利用できる。
デジタルタコグラフ5は、車両Bの運転席の近傍に配置される。デジタルタコグラフ5は、コントローラ50と、時計回路51と、補助記憶装置52と、ディスプレイ53と、スピーカ54と、カードリーダライタ55と、インターフェイス56とを備える。
コントローラ50は、ROM、RAM、及びCPU等で構成され、ROM或いは補助記憶装置52が記憶するコンピュータプログラムをCPUがRAMにロードして実行することにより、各種の処理を実現する。時計回路51は、時刻を例えば年、月、日、時、分、秒の単位でカウントする。補助記憶装置52は、例えばHDD、SSD、或いはフラッシュメモリであり、コントローラ50に実行させるためのコンピュータプログラムを含む各種のデータを記憶する。ディスプレイ53は、例えばLCDであり、運転席に座る運転者に向けて情報を表示する。スピーカ54は、メッセージや警告音を音声出力する。カードリーダライタ55は、挿入口に挿入されたメモリーカードCに対するデータの書き込み、及び、メモリーカードCからのデータの読み出しを行う。カードリーダライタ55としては、メモリーカードCに対応する種々の装置を利用できる。インターフェイス56は、入力装置6、走行センサ7、及び労働状態管理装置8とデジタルタコグラフ5とを有線或いは無線にて通信接続する。
入力装置6は、例えばテンキー等を備えるハンディタイプの操作パッド及び状態ボタンを備えるボタンユニット等で構成される。状態ボタンは、車両Bの走行状態及び運転者が実施する作業区分を切り替えるためのボタンであり、例えば出庫、帰庫、待機、休憩、休息、分割休息、荷積、荷卸、フェリー乗船、乗務人数(1人乗務/2人乗務)を指定するためのボタンを含む。入力装置6は、デジタルタコグラフ5と一体的に設けられてもよい。
走行センサ7は、車両Bの速度、加速度、エンジン回転数、及びエンジン温度等の車両Bの走行に関するパラメータを検出する。
労働状態管理装置8は、例えば車両Bの運転席の近傍に固定的に配置される。また、労働状態管理装置8は、運転者が持ち運び可能な可搬型の電子機器であってもよい。この場合においては、労働状態管理装置8として、例えばタブレットコンピュータやスマートフォン等を利用することもできる。
労働状態管理装置8は、コントローラ80と、時計回路81と、ディスプレイ82と、スピーカ83と、インターフェイス84とを備える。
コントローラ80は、ROM、RAM、及びCPU等で構成され、ROMが記憶するコンピュータプログラムをCPUがRAMにロードして実行することにより、各種の処理を実現する。時計回路81は、時刻を例えば年、月、日、時、分、秒の単位でカウントする。ディスプレイ82は、例えばLCDであり、運転席に座る運転者に向けて情報を表示する。スピーカ83は、メッセージや警告音を音声出力する。インターフェイス84は、デジタルタコグラフ5と労働状態管理装置8とを有線或いは無線にて通信接続する。
労働状態管理システムの機能につき、図2を用いて説明する。
労働状態管理システムは、主要な機能を実行するための要素として、出力部100、判定部101、取得部102、記録部103、算出部104、報知部105、判定部106、出力部107、取得部108、更新部109、算出部110、及び報知部111を備える。
本実施形態において、出力部100、判定部101、取得部108、更新部109、算出部110、及び報知部111は、事務所端末1のコントローラ10がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
また、本実施形態において、記録部103は、デジタルタコグラフ5のコントローラ50がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
また、本実施形態において、取得部102、算出部104、報知部105、判定部106、及び出力部107は、労働状態管理装置8のコントローラ80がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
さらに、労働状態管理システムは、労働履歴データベース(DB)120と、運行データファイル121とを備える。本実施形態において、労働履歴データベース120は事務所端末1の補助記憶装置11に記憶され、運行データファイル121はデジタルタコグラフ5の補助記憶装置52に記憶される。
労働履歴データベース120は、運転者IDごとに設けられた労働履歴データファイルにて構成される。労働履歴データファイルは、運転者の過去の勤務日における労働履歴データや車両の運行データ等を含む。労働履歴データは、労働基準を満たすか否かを判断するための要素として、運転者の各勤務日における出勤時刻、退勤時刻、出庫時刻、帰庫時刻、拘束時間、休息期間、分割休息の取得期間、フェリー乗船時間、及び乗務人数(1人乗務/2人乗務)等の情報を含む。
出力部100は、記憶装置9に運転車の出勤時刻(始業時刻)を表す出勤時刻データを記憶させる。さらに、出力部100は、労働履歴データベース120に含まれる当該運転者の労働履歴データを記憶装置9に記憶させる。
判定部101は、運転者の出勤時、前回の勤務日における休息期間が労働基準に定められた条件を満たすか否かを判定し、その判定結果を運転者等に報知する。また、判定部101は、運転者の退勤時、現在の勤務日における運転者の拘束時間が労働基準に定められた条件を満たすか否かを判定し、その判定結果を運転者等に報知する。
取得部102は、記憶装置9から出勤時刻データ及び労働履歴データを取得する。本実施形態において、出勤時刻データ及び労働履歴データの取得とは、労働状態管理装置8のコントローラ80がこれらのデータを用いた演算を実行可能な状態にすることをいい、例えばこれらのデータを記憶装置9から読み出してコントローラ80がアクセス可能なメモリに書き込むことを指す。
記録部103は、走行センサ7が検出する速度等のパラメータ及び入力装置6からの入力等に基づいて把握される運行データを運行データファイル121に記録する。運行データは、例えば、車両Bの運行開始時刻、運行終了時刻、運行開始時刻から運行終了時刻までの各時刻におけるいわゆる法定3要素(車両Bの瞬間速度、走行距離、及び走行時間)及び各時刻における作業区分(待機、休憩、休息、分割休息、荷積、荷卸、フェリー乗船、1人乗務/2人乗務等)を表す情報を含む。
算出部104は、運行データファイル121に書き込まれた運行データ及び取得部102が取得した出勤時刻データが表す出勤時刻に基づいて、現在時刻が属する勤務日(以下、現在の勤務日と呼ぶ)における運転者の拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する。また、算出部104は、上記の運行データ、出勤時刻、及び取得部102が取得した労働履歴データの少なくとも一部に基づいて、拘束時間及び休息期間の少なくとも一方に関連する既定項目の時間情報をさらに算出する。拘束時間に関連する既定項目は、例えば拘束時間残、拘束時間終了時刻、拘束時間15時間超え回数、拘束累計時間、拘束累計時間残、及び予定拘束時間を含む。休息期間に関連する既定項目は、例えば休息期間残、休息期間終了時刻、及び分割休息期間残を含む。
拘束時間残は、労働基準に定められた1日の拘束時間の限度(例えば13時間)から現時点の拘束時間を減算した時間である。拘束時間終了時刻は、現在が拘束中である場合において、現在の勤務日における拘束時間が労働基準に定められた1日の拘束時間(例えば13時間)の限度に到達する時刻である。拘束時間規定超え回数は、直前1週間において1日の拘束時間が労働基準に定められた時間(15時間)を超えた回数である。拘束累計時間は、現在の勤務日が属する月における現時点までの拘束時間の合計である。拘束累計時間残は、労働基準に定められた1ヵ月の拘束時間の限度(例えば293時間)から現時点の拘束累計時間を減算した時間である。予定拘束時間は、拘束累計時間残を現在の勤務日が属する月における残りの勤務予定日数で割った時間である。
休息期間残は、現在の勤務日において既に取得された休息期間を労働基準に定められた1日の休息期間(例えば8時間)から減算した時間である。休息期間終了時刻は、現在が休息中である場合において、現在の勤務日における休息期間が労働基準に定められた1日の休息期間(例えば8時間)に到達する時刻である。分割休息期間残は、現在が休息中である場合において、当該休息の開始から現在までの時間を労働基準に定められた分割休息の最低必要時間(4時間)から減算した時間である。また、分割休息期間残は、現在の勤務日に分割休息が取得された場合において、当該分割休息の取得時間を労働基準に定められた分割休息取得時における1日の最低休息期間(10時間)から減算した時間であってもよい。
報知部105は、算出部104が算出した拘束時間及び休息期間の少なくとも一方と、上記既定項目の時間情報とを運転者に報知する。
判定部106は、算出部104が算出した拘束時間、休息期間、及び各既定項目の時間情報や運行データファイル121の運行データに基づき、運転者の労働状態が労働基準に定められた各条件を満たすか否かを判定し、その判定結果を運転者等に報知する。
出力部107は、現在の勤務日における運転車の拘束時間及び休息期間を含む勤務日データを記憶装置9に記憶させる。勤務日データは、現在の勤務日において運転者が分割休息を取得している場合にはそれらの取得時間を含む。さらに勤務日データは、運行データファイル121に書き込まれた現在の勤務日における運行データを含む。
取得部108は、記憶装置9から勤務日データを取得する。本実施形態において、勤務日データの取得とは、事務所端末1のコントローラ10が当該データを用いた演算を実行可能な状態にすることをいい、例えば当該データを記憶装置9から読み出してコントローラ10がアクセス可能なメモリに書き込むことを指す。
更新部109は、種々のタイミングで労働履歴データベース120を更新する。例えば更新部109は、取得部108が取得した勤務日データを労働履歴データベース120における当該運転者の労働履歴データファイルに追加することにより、労働履歴データベース120を更新する。
算出部110は、更新部109による更新後の労働履歴データベース120に基づいて、運転者の次回の勤務日における出勤可能時刻を算出する。出勤可能時刻は、例えば労働基準に定められた拘束時間や休息期間等の各条件を満たす次回の出勤時刻のうち、現在に最も近い時刻である。
報知部111は、算出部110が算出した出勤可能時刻を運転者等に報知する。
続いて、労働管理システムにおける一連の処理の流れにつき、図3〜図7を参照して説明する。
労働管理システムにおける処理は、運転者の出勤時に実行される出勤時処理、車両Bの出庫時に実行される出庫時処理、車両Bの運行時に実行される運行時処理、車両Bの帰庫時に実行される帰庫時処理、運転者の退勤時に実行される退勤時処理に大別される。
図3は、出勤時処理の流れを示すフローチャートである。
運転者は、事務所Oへの出勤時、自身のメモリーカードCをカードリーダライタ4に挿入する。カードリーダライタ4は、メモリーカードCから運転者IDを読み取り、読み取った運転者IDを事務所端末1に送信する。このように運転者IDが事務所端末1に入力されたことをトリガとして、出勤時処理が開始される。
処理開始当初において、先ず更新部109が、労働履歴データベース120における当該運転者IDに対応する労働履歴データファイルに出勤時刻を書き込むことにより、労働履歴データベース120を更新する(ステップS101)。出勤時刻は、例えば事務所端末1のシステムクロックがカウントする現在時刻である。また、ステップS101において更新部109は、前回の勤務日における運転者の拘束時間及び休息期間を算出し、算出した拘束時間及び休息期間を前記労働履歴データベース120における当該運転者IDに対応する労働履歴データファイルに書き込む。
勤務日は、出勤時刻から24時間(=拘束時間+休息期間)として定義されるため、次回の勤務日の出勤時刻が前回の勤務日の出勤時刻から24時間以内である場合には、前回の勤務日の拘束時間が次回の勤務日の出勤時刻以降に増えることがある。したがって、前回の勤務日の拘束時間及び休息期間は、少なくとも次回の勤務日の出勤時刻が明らかになるまで確定できない。ステップS101においては、現在の勤務日の出勤時刻の時点で既に前回の勤務日の出勤時刻から24時間が経過している場合には、前回の勤務日における退勤時刻までの拘束時間が、前回の勤務日における拘束時間となる。また、現在の勤務日の出勤時刻の時点で前回の勤務日の出勤時刻から24時間が経過していない場合には、現在の勤務日の出勤時刻以降、前回の勤務日の出勤時刻から24時間が経過するまでの時間を前回の勤務日の退勤時刻までの拘束時間に加算した時間が、前回の勤務日における拘束時間となる。またいずれの場合においても、前回の勤務日の退勤時刻から現在の勤務日の出勤時刻までが前回の勤務日の休息期間となる。但し、前回の勤務日において分割休息が取得されている場合には、その取得時間を前回の勤務日の退勤時刻から現在の勤務日の出勤時刻までの時間に加算した時間が、前回の勤務日の休息期間となる。
ステップS101の後、出力部100が上記出勤時刻を表す出勤時刻データと上記労働履歴データファイルに含まれる労働履歴データとを記憶装置9に記憶させる(ステップS102)。具体的には、出力部100は、カードリーダライタ4を制御して、出勤時刻データと労働履歴データとを記憶装置9であるメモリーカードCに書き込む。
ステップS102において記憶装置9に記憶させる労働履歴データは、労働基準に定められた拘束時間の限度(例えば1ヵ月につき293時間、)に関する一定期間分(例えば1ヵ月分)の労働履歴データを含む。
ステップS102の後、判定部101が労働履歴データベース120における当該運転者IDに対応する労働履歴データファイルを参照し、前回の勤務日における運転者の休息期間が労働基準に定められた条件を満たすか否かを判定する(ステップS103)。当該条件は、例えば前回の勤務日において分割休息が取得されていない場合には8時間であり、前回の勤務日において分割休息が取得されている場合には合計10時間である。
前回の勤務日における休息期間が労働基準に定められた条件を満たすと判定した場合(ステップS103のYes)、判定部101は基準を満たす旨を運転者等に報知する(ステップS104)。一方、前回の勤務日における休息期間が労働基準に定められた条件を満たさないと判定した場合(ステップS103のNo)、判定部101は基準を満たさない旨を運転者等に報知する(ステップS105)。ステップS104,S105の報知は、例えばディスプレイ2に所定のメッセージを表示することにより行われる。その他にも、これらの報知は、事務所端末1が備えるスピーカによる音声出力などにより行われてもよい。
ステップS104或いはステップS105を以って、出勤時処理が終了する。
出勤時処理の後、運転者は、出庫準備などの作業を行う。その後、運転者は、メモリーカードCを持って車両Bに移動し、デジタルタコグラフ5のカードリーダライタ55にメモリーカードCを挿入する。さらに、運転者は、入力装置6の出庫ボタンを操作する。この操作により出庫イベントが発生し、出庫時処理が開始される。
図4は、出庫時処理の流れを示すフローチャートである。
処理開始当初において、先ず取得部102が記憶装置9から出勤時刻データ及び上記一定期間分の労働履歴データを取得する(ステップS201)。具体的には、取得部102は、デジタルタコグラフ5に記憶装置9であるメモリーカードCの読み取りを指示するコマンドを送信する。このコマンドを受信したことに応じて、デジタルタコグラフ5のコントローラ50がカードリーダライタ55を制御してメモリーカードCに記憶された出勤時刻データ及び労働履歴データを読み出し、労働状態管理装置8に送信する。取得部102は、デジタルタコグラフ5から送信されたこれらのデータをコントローラ80のメモリに書き込む。
ステップS201の後、算出部104がステップS201にて取得された出勤時刻データ及び上記一定期間分の労働履歴データに基づき、拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報の算出を開始する(ステップS202)。さらに、記録部103が運行データを構成する各種情報の記録を開始する(ステップS203)。この時点における拘束時間は、例えば出勤時刻が4:00であり、時計回路81がカウントする現在時刻が4:30であるとすると、30分となる。
ステップS203を以って、出庫時処理が終了する。
出庫時処理の後、運行時処理に移行する。運転者は、車両Bを出庫して運送業務を開始する。
図5は、運行時処理の流れを示すフローチャートである。
運行時処理においては、記録部103が作業変更イベントの発生を監視する(ステップS301)。作業変更イベントは、例えば入力装置6による作業区分(待機、休憩、休息、分割休息、荷積、荷卸、フェリー乗船、及び1人乗務/2人乗務等)の切り替えを指す。
作業変更イベントが発生した場合(ステップS301のYes)、記録部103は、記録対象の作業区分を当該作業変更イベントに応じて変更する(ステップS302)。さらに記録部103は、当該変更後の作業区分を含む運行データを運行データファイル121に書き込む(ステップS303)。
作業変更イベントが発生していない場合(ステップS301のNo)、記録部103は、記録対象の作業区分を現在のものから変更せずに、当該作業区分を含む運行データを運行データファイル121に書き込む(ステップS303)。
ステップS303の後、算出部104が現在の勤務日において運行データファイル121に書き込まれた運行データと、ステップS201にて取得された出勤時刻データ及び上記一定期間分の労働履歴データとに基づき、時計回路81がカウントする現在時刻における拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報を算出する(ステップS304)。ステップS304にて算出される拘束時間は、例えば出勤後における休息或いは分割休息の取得が運行データに記録されていない場合には、ステップS201にて取得された出勤時刻データが表す出勤時刻から時計回路81がカウントする現在時刻までの時間となる。また拘束時間は、例えば出勤後における休息或いは分割休息の取得が運行データに記録されている場合には、ステップS201にて取得された出勤時刻データが表す出勤時刻から時計回路81がカウントする現在時刻までの時間から、当該休息或いは分割休息の期間を減じた時間となる。ステップS304にて算出される休息期間は、例えばステップS201にて取得された出勤時刻データが表す出勤時刻から24時間以内において取得された休息期間、分割休息の取得期間、及びフェリー乗船の特例による休息期間の合計である。
ステップS304の後、報知部105がステップS304にて算出された拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報を労働状態管理装置8のディスプレイ82或いはデジタルタコグラフ5のディスプレイ53に表示する(ステップS305)。報知部105は、車両Bの後方に設けられたカメラが撮影する映像を表示するためのコンソールディスプレイ等の他のディスプレイに拘束時間等を表示してもよい。
ステップS305の後、判定部106がステップS304にて算出された拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報や運行データファイル121の運行データに基づき、運転者の労働状態が労働基準に定められた各条件を満たすか否かを判定する(ステップS306)。
労働基準に定められた各条件のいずれかが満たされない場合(ステップS306のNo)、判定部106はその条件が満たされていない旨を警告する(ステップS307)。当該警告は、例えばステップS305における報知と同様の方法で行うことができる。
例えばステップS304にて算出された拘束時間が労働基準に定められた1日の拘束時間の限度(例えば13時間)を超えている場合には、ステップS306において拘束時間の条件が満たされないと判定され、ステップS307においてその旨が警告される。1日の拘束時間の限度に到達していない場合であっても、予め定められた時間(例えば30分)が経過すると当該限度に到達する場合には警告を行うようにしてもよい。
労働基準に定められた各条件が全て満たされる場合(ステップS306のYes)、或いはステップS307の後、報知部105が予め定められた設定時刻が到来したか否かを判定する(ステップS308)。設定時刻は、例えば運転者或いは運行管理者等が入力装置6を用いて設定した時刻である。設定時刻は、運転者或いは運行管理者等が事務所Oにおいて入力装置3を用いて設定した時刻であってもよい。この場合において、設定時刻は、例えば出勤時刻データ等とともに記憶装置9に記憶され、報知部105が記憶装置9から読み出し、ステップS308の処理にて使用してもよい。
時計回路81によりカウントされる現在時刻が設定時刻に到達している場合、報知部105は設定時刻が到来したと判定し(ステップS308のYes)、労働状態管理装置8のスピーカ83或いはデジタルタコグラフ5のスピーカ54を用いて、ステップS304にて算出された拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報等を音声出力(アナウンス)する(ステップS309)。報知部105は、設定時間の到来ではなく、入力装置6の操作等に応じて拘束時間等をアナウンスしてもよい。また、報知部105は、運転席のコンソールに設けられた他のスピーカ等を用いて拘束時間等をアナウンスしてもよい。
ステップS301〜S309の処理は、帰庫イベントが発生するまで繰り返される(ステップS310のNo)。運転者は、現在の勤務日における運送業務が終了すると、入力装置6の帰庫ボタンを操作する。これにより、帰庫イベントが発生する(ステップS310のYes)。帰庫イベントの発生を以って、運行時処理が終了し、帰庫時処理に移行する。
図6は、帰庫時処理の流れを示すフローチャートである。
処理開始当初において、先ず出力部107が運行データファイル121の運行データを参照し、現在の勤務日において運転者が分割休息を取得しているか否かを判定する(ステップS401)。
運転者が分割休息を取得していない場合(ステップS401のNo)、出力部107は、帰庫イベント発生時における現在の勤務日の拘束時間及び休息期間と、運行データファイル121の運行データとを含む勤務日データを生成する(ステップS402)。
運転者が分割休息を取得している場合、出力部107は、帰庫イベント発生時における現在の勤務日の拘束時間及び休息期間、当該勤務日における分割休息の取得期間、運行データファイル121の運行データなどを含む勤務日データを生成する(ステップS403)。上述の通り、運行データは、運行開始時刻と運行終了時刻を含む。運行開始時刻は、例えば出庫ボタンが操作された時刻であって、運行データの記録開始時刻に相当する。運行終了時刻は、例えば帰庫ボタンが操作された時刻であって、運行データの記録終了時刻に相当する。
ステップS402或いはステップS403の後、出力部107は、生成した勤務日データを記憶装置9に記憶させる(ステップS404)。具体的には、出力部107は、デジタルタコグラフ5に勤務日データを送信し、記憶装置9であるメモリーカードCへの書き込みを指令する。これに応じて、デジタルタコグラフ5のコントローラ50がカードリーダライタ55を制御し、勤務日データをメモリーカードCに書き込む。
ステップS404を以って、帰庫時処理が終了する。運転者は、車両Bの清掃や日報報告等の必要な作業を行う。
退勤時、運転者は、自身のメモリーカードCを持って事務所Oに移動し、メモリーカードCをカードリーダライタ4に挿入する。カードリーダライタ4は、メモリーカードCから運転者IDを読み取り、読み取った運転者IDを事務所端末1に送信する。このように運転者IDが事務所端末1に入力されたことをトリガとして、退勤時処理が開始される。
図7は、退勤時処理のフローチャートである。
処理開始当初において、先ず取得部108が記憶装置9から勤務日データを取得する(ステップS501)。具体的には、取得部108は、カードリーダライタ4を制御して記憶装置9であるメモリーカードCから勤務日データを読み取る。
ステップS501の後、更新部109が、労働履歴データベース120における当該運転者IDに対応する労働履歴データファイルに、ステップS501にて取得された当該勤務日データと、退勤時刻とを反映することにより、労働履歴データベース120を更新する(ステップS502)。退勤時刻は、例えば事務所端末1のシステムクロックがカウントする現在時刻である。
ステップS502の後、算出部110が更新後の労働履歴データベース120に基づいて、運転者の次回の勤務日における出勤可能時刻を算出する(ステップS503)。例えば、現在の勤務日の出勤時刻が8:00であり、13時間の拘束時間を経て退勤時刻が21:00であり、労働基準(改善基準告示)に定められた原則8時間の休息期間を確保する場合においては、翌日の5:00が出勤可能時刻となる。
ステップS503の後、報知部111がステップS502にて算出された出勤可能時刻を運転者等に報知する(ステップS504)。この報知は、例えばディスプレイ2に所定のメッセージを表示すること、或いは事務所端末1に接続されたスピーカに当該メッセージを音声出力させることにより行われる。
ステップS504の後、判定部101が、労働履歴データベース120における当該運転者の労働履歴データファイルを参照し、現在の勤務日における当該運転者の拘束時間が労働基準に定められた条件を満たすか否かを判定する(ステップS505)。現在の勤務日の拘束時間は、例えば、労働履歴データファイルに書き込まれた現在の勤務日の出勤時刻及び退勤時刻を用いて算出することができる。一例として、現在の勤務日において分割休息等が取得されていないならば、判定部101が算出する現在の勤務日の拘束時間は、出勤時刻から退勤時刻までの経過時間である。なお、拘束時間を確定するためには、次回の勤務日の出勤時刻が必要である。したがって、判定部101によって算出される拘束時間は、算出の時点で得られている情報に基づく仮の拘束時間である。
現在の勤務日の拘束時間が条件を満たすならば(ステップS505のYes)、判定部101は、拘束時間が労働基準を満たす旨を報知する(ステップS506)。条件を満たさないならば、判定部101は、拘束時間が労働基準を満たさない旨を報知する(ステップS507)。これらの報知は、例えばディスプレイ2に所定のメッセージを表示すること、或いは事務所端末1に接続されたスピーカに当該メッセージを音声出力させることにより行われる。
ステップS506或いはステップS507を以って、退勤時処理が終了する。
以上説明した第1の実施形態においては、事務所Oへの運転者の出勤時刻を基礎とした正確な拘束時間及び休息期間が算出され、これら拘束時間及び休息期間が勤務中の運転者に対して報知される。したがって、運転者は、自身の正確な拘束時間及び休息期間を把握できる。
また、拘束時間及び休息期間に関連する既定項目の時間情報(拘束時間残、休息期間残等)も運転者に報知されるので、運転者は自身の労働状態をさらに正確に把握することができる。
また、出勤時において前回の勤務日における休息期間が労働基準に定められた条件を満たすか否かが運転者等に報知される。したがって、運転者等は、出勤時刻を遅らせるなど、労働基準に定められた条件を遵守するための対応をとることができる。
また、運転者の退勤時に現在の勤務日における拘束時間や次回の勤務日における出勤可能時刻が運転者等に報知される。したがって、運転者等は、労働基準に定められた条件を満たす休息期間や次回の勤務日の出勤可能時刻を決定することができる。
また、勤務日において分割休息が取得されている場合にはその取得時間を考慮して運行時における拘束時間等の算出、出勤時における休息期間の適否の判定、退勤時における出勤可能時刻の算出等が行われる。したがって、運転者等は、分割休息の取得時間を考慮した正確な労働管理を行うことができる。
たとえ数分の拘束時間等の誤差でも日々積み重なれば、長期間でみれば無視できない時間となる。これに対し、本実施形態のように拘束時間等を正確に管理できれば、労働基準に定められた一定期間の拘束時間の限度(例えば1ヵ月につき293時間)等を満たすか否かを正確に判断することが可能となる。
このように、本実施形態に係る労働状態管理システムにおいては、記憶装置9(メモリーカードC)を用いて各種データが事務所Oと車両Bとの間で遣り取りされ、労働管理に必要な演算が行われる。したがって、タイムカードを用いた管理方式等に比べ、効率が格段に高く、かつヒューマンエラーが発生し難い。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。特に言及しない構成については、第1の実施形態と同様である。また、第1の実施形態と同一の要素には同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。
車両Bの運転者の勤務形態としては、運転者が1勤務日中に事務所Oに戻る通常運行の他に、複数の勤務日に亘って遠方への配送などを行い、運転者がその間事務所Oに戻らない宿泊運行がある。宿泊運行においては、運転者が事務所Oにて退勤処理を行えない勤務日、及び、出勤処理を行えない勤務日が生じ得るために、運転者の労働状態を正確に管理するためには第1の実施形態の処理に対して更なる工夫を施す必要がある。
本実施形態においては、宿泊運行においても正確に労働状態を管理することが可能な労働状態管理装置及び労働状態管理システムを開示する。更に、運転者の飲酒運転を厳格に禁ずる必要があることに鑑みて、本実施形態においては飲酒運転を防ぐための手段も開示する。
なお、以下においては、第1勤務日と、この第1勤務日に続く第2勤務日とに亘る2日間の宿泊運行を想定し、労働状態管理システムの各要素の動作を説明する。但し、3日以上の宿泊運行に関しても、同様の動作により運転者の労働状態を管理することが可能である。
本実施形態における労働状態管理システムの機能につき、図8を用いて説明する。
本実施形態における労働状態管理システムは、図2に示した算出部104に代えて、算出部104a,104bを備える。更に、この労働状態管理システムは、アルコールチェッカAC1,AC2、報知部130,131,133、及び算出部132を備える。
本実施形態において、報知部130は、事務所端末1のコントローラ10がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。また、本実施形態において、算出部104a,104b,算出部132、及び報知部131,133は、労働状態管理装置8のコントローラ80がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
アルコールチェッカAC1は、事務所Oに配置され、例えばインターフェイス12を介して事務所端末1と有線或いは無線にて通信接続されている。一方、アルコールチェッカAC2は、車両Bに搭載され、例えばインターフェイス56を介してデジタルタコグラフ5と有線或いは無線にて通信接続されている。また、アルコールチェッカAC2は、インターフェイス56,84間の接続により、労働状態管理装置8とも通信接続されている。アルコールチェッカAC2は、インターフェイス84を介して労働状態管理装置8と有線或いは無線にて直接に通信接続されてもよい。アルコールチェッカAC1,AC2は、例えば運転者の呼気からアルコールを検出するセンサを備えており、このセンサの検出値に基づいて、運転者のアルコールチェック(飲酒判定)を行う。アルコールチェッカAC1のチェック結果は事務所端末1に入力され、アルコールチェッカAC2のチェック結果はデジタルタコグラフ5及び労働状態管理装置8に入力される。
図9は、入力装置6の一構成例を模式的に示す図である。この図の例において、入力装置6は、出庫ボタン6a、帰庫ボタン6b、宿泊ボタン6c、休息開始ボタン6d、及び休息終了ボタン6eなどを備える。出庫ボタン6aは、車両の運行開始(出庫)を示す運行開始コマンド(第1コマンド)を入力するためのボタンである。帰庫ボタン6bは、車両の運行終了(帰庫)を示す運行終了コマンド(第2コマンド)を入力するためのボタンである。宿泊ボタン6cは、第1勤務日において車両の運行終了(帰庫或いは退勤)を示す運行終了コマンド(第2コマンド)を入力するためのボタンである。休息開始ボタン6dは、分割休息の開始を示す休息開始コマンド(第3コマンド)を入力するためのボタンである。休息終了ボタン6eは、分割休息の終了を示す休息終了コマンド(第4コマンド)を入力するためのボタンである。
なお、これらのボタン6a〜6eに付される名称は任意に選択し得るものであり、本実施形態にて説明するこれらのボタン6a〜6eの機能と同一或いは類似の機能を有するものであれば、如何なる名称であってもよい。例えば、宿泊ボタン6cは、帰庫ボタン6bと同じく運行終了コマンドを入力するものであるため、帰庫ボタン6bと同一或いは類似の名称が付されてもよい。また、これらのボタン6a〜6eは必ずしも入力装置6に設けられる必要はなく、デジタルタコグラフ5や労働状態管理装置8などに設けられてもよい。
さらに、運行開始コマンド、運行終了コマンド、休息開始コマンド、及び休息終了コマンドの入力方法は、ボタン6a〜6eを用いる方法に限られない。例えば、運行開始コマンド及び運行終了コマンドは、入力装置6により運転者IDが入力されたこと、或いは、カードリーダライタ55によりメモリーカードCから運転者IDが読み取られたことなどをトリガとして入力されてもよい。また、運転者IDの入力自体がこれらコマンドに相当してもよい。
図8に示した記録部103は、第1の実施形態と同じく、走行センサ7が検出する速度等のパラメータ及び入力装置6からの入力等に基づいて把握される運行データを運行データファイル121に記録する。この運行データは、第1勤務日及び第2勤務日の各々において、運行開始コマンドが入力された時刻(運行開始時刻)、運行終了コマンドが入力された時刻(運行終了時刻)、休息開始コマンドが入力された時刻(休息開始時刻)、及び、休息終了コマンドが入力された時刻(休息終了時刻)などを表す情報を含む。
算出部104aは、第1勤務日において、取得部102が記憶装置9から取得した出勤時刻(第1勤務日の出勤時刻に相当する)を用いて、運転者の第1勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する。算出部104bは、第2勤務日において、第2勤務日の運行開始時刻を第2勤務日の出勤時刻として用いるとともに、第1勤務日の運行終了時刻を第1勤務日の退勤時刻として用いて、運転者の第2勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する。また、算出部104a,104bは、拘束時間及び休息期間の少なくとも一方に関連する上記既定項目の時間情報をさらに算出する。本実施形態において、報知部105は、算出部104a,104bが算出した拘束時間又は休息期間、或いはこれらの少なくとも一方に関連する時間情報等を報知する。
報知部130は、アルコールチェッカAC1により運転者が飲酒していると判定された場合、当該運転者に出勤不可を報知する。報知部131は、アルコールチェッカAC2により運転者が飲酒していると判定された場合、当該運転者に出勤不可を報知する。
算出部132は、第1勤務日において宿泊ボタン6cにより運行終了コマンドが入力されたことに応じて、この運行終了コマンドに対応する運行終了時刻を第1勤務日の退勤時刻として用いて、労働基準を満たす運転者の第2勤務日における出勤(出庫)可能時刻を算出する。報知部133は、算出部132により算出された出勤可能時刻を運転者に報知する。
続いて、図10乃至図14を用いて本実施形態における労働状態管理システムの動作の詳細について説明する。
図10は、出勤時処理の流れを示すフローチャートである。第1勤務日において運転者が事務所Oに出勤した際に、例えば第1の実施形態と同じく、運転者IDが事務所端末1に入力されたことをトリガとして出勤時処理が開始される。但し、出勤時処理のトリガは運転者IDの入力に限られない。
処理開始当初において、先ず判定部101が労働履歴データベース120における当該運転者IDに対応する労働履歴データファイルを参照し、前回の勤務日における運転者の休息期間を算出するとともに、この休息期間が労働基準に定められた条件を満たすか否かを判定する(ステップS121)。当該条件は、例えば前回の勤務日において分割休息が取得されていない場合には8時間であり、前回の勤務日において分割休息が取得されている場合には合計10時間である。例えばステップS121において、判定部101は、事務所端末1のシステムクロックから現在時刻を取得し、この現在時刻を現在の勤務日(第1勤務日)の出勤時刻として用いるとともに、労働履歴データファイルに記録された現在の勤務日の前日にあたる前回の勤務日の退勤時刻を用いて、当該前回の勤務日の休息期間を算出する。この休息期間は、例えば、前回の勤務日の退勤時刻から現在時刻までの時間である。但し、前回の勤務日において分割休息が取得されている場合には、当該期間に分割休息の取得時間を加算した時間が、前回の勤務日の休息期間となる。
前回の勤務日における休息期間が労働基準に定められた条件を満たすと判定した場合(ステップS121のYes)、判定部101は、基準を満たす旨を運転者等に報知する(ステップS122)。一方、前回の勤務日における休息期間が労働基準に定められた条件を満たさないと判定した場合(ステップS121のNo)、判定部101は、基準を満たさない旨を運転者等に報知する(ステップS123)。ステップS122,S123の報知は、例えばディスプレイ2に所定のメッセージを表示することにより行われる。ステップS123の報知におけるメッセージは、例えば、「休息期間が不十分です、X時X分以降に出勤してください」或いは「休息期間が不十分です、XX分経過以降に出勤してください」のように、前回の勤務日の休息期間が労働基準を満たすことになる出勤時刻や、その時刻までの所要時間を知らせるものであってもよい。その他にも、これらの報知は、事務所端末1が備えるスピーカによる音声出力などにより行われてもよい。
ステップS123においては、例えば、ディスプレイ2に確認ボタンが表示され、運転者が入力装置3を介してこのボタンを操作すると、出勤時処理が終了する。すなわち、図10の例において、運転者は、前回の休息期間が労働基準を満たさない限り出勤することができない。
ステップS122の後、報知部130がアルコールチェッカAC1にアルコールチェックの実施を指示するとともに、「アルコールチェックを行ってください」とのメッセージをディスプレイ2へのメッセージ表示などにより報知する。報知部130からの指示に応じて、アルコールチェッカAC1がアルコールチェックを実施し、その結果を報知部130に通知する(ステップS124)。
報知部130は、アルコールチェックの結果を判定し(ステップS125)、飲酒無しの場合には(ステップS125のYes)、ディスプレイ2へのメッセージ表示などにより出勤可を報知する(ステップS126)。このとき、ディスプレイ2に出勤ボタンが表示される。
一方、飲酒有りの場合(ステップS125のNo)、報知部130は、ディスプレイ2へのメッセージ表示などにより出勤不可を報知する(ステップS127)。ステップS127においては、例えば、ディスプレイ2に確認ボタンが表示され、運転者が入力装置3を介してこのボタンを操作すると、出勤時処理が終了する。すなわち、図10の例において、運転者は、アルコールチェックをクリアしない限り出勤することができない。なお、アルコールチェックの結果は、労働履歴データベース120における当該運転者IDに対応する労働履歴データファイルに書き込まれる。
ステップS126にてディスプレイ2に表示された出勤ボタンが入力装置3を介して操作されると、その時刻(例えば事務所端末1のシステムクロックがカウントする現在時刻)が現在の勤務日の出勤時刻として確定する。なお、現在の勤務日の出勤時刻は、他の時刻、例えば運転者IDが入力された時刻であってもよい。出勤時刻が確定されたことに応じて、出力部100は、労働履歴データベース120における当該運転者IDに対応する労働履歴データファイルに現在の出勤日(第1勤務日)の出勤時刻を書き込むことにより、労働履歴データベース120を更新する(ステップS128)。さらに、出力部100は、上記出勤時刻を表す出勤時刻データと上記労働履歴データファイルに含まれる労働履歴データとを記憶装置9に記憶させる(ステップS129)。ステップS128,S129の詳細は、ステップS101,S102と同様である。ステップS129を以って、出勤時処理が正常に終了する。
図11は、出庫時処理の流れを示すフローチャートである。出庫時処理は、例えば、出庫ボタン6aの操作により運行開始コマンドが入力されたこと(出庫イベント発生)をトリガとして開始される。但し、出庫時処理のトリガは出庫ボタン6aの操作による運行開始コマンドの入力に限られない。
処理開始当初において、先ず現在の勤務日が宿泊運行の第2勤務日に相当するか否かが判定される(ステップS221)。この判定は、例えば取得部102によって実施される。宿泊運行の第1勤務日において運行を終了する際に、運転者は、帰庫ボタン6bではなく宿泊ボタン6cを操作する。そこで、取得部102は、運行データファイル121を参照し、前回の勤務日に入力された運行終了コマンドが帰庫ボタン6bにより入力されている場合には現在の勤務日が第2勤務日に相当しないと判定し、宿泊ボタン6cにより入力されている場合には現在の勤務日が第2勤務日に相当すると判定する。
その他、取得部102は、記憶装置9に現在の勤務日の出勤時刻データが記憶されている場合に現在の勤務日が第2勤務日に相当しないと判定し、記憶されていない場合に現在の勤務日が第2勤務日に相当すると判定してもよい。さらにこの例において、記憶装置9に現在の勤務日の出勤時刻データが記憶されていない場合に、現在の勤務日を第2勤務日として処理することへの許否を問うメッセージを労働状態管理装置8のディスプレイ82、デジタルタコグラフ5のディスプレイ53、或いは上述のコンソールディスプレイに表示し、入力装置6により許可が入力されたことに応じて取得部102により現在の勤務日が第2勤務日に相当すると判定され、入力装置6により否定が入力されたことに応じて取得部102により現在の勤務日が第2勤務日に相当しないと判定されてもよい。またさらに、記憶装置9に現在の勤務日の出勤時刻データが記憶されている場合に、現在の勤務日を第1勤務日として処理することへの許否を問うメッセージをディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイに表示し、入力装置6により許可が入力されたことに応じて取得部102により現在の勤務日が第2勤務日に相当しないと判定され、入力装置6により否定が入力されたことに応じて取得部102により現在の勤務日が第2勤務日に相当すると判定されてもよい。
現在の勤務日が第2勤務日に相当しないと判定された場合(ステップS221のNo)、すなわち現在の勤務日が第1勤務日に相当する場合、第1の実施形態におけるステップS201〜S203と同様の処理が実行され、出庫時処理が終了する。なお、ここでのステップS202においては、取得部102が記憶装置9から取得した出勤時刻データにて示される第1勤務日の出勤時刻等に基づき、算出部104aが第1勤務日の拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報等の算出を開始する。
一方、現在の勤務日が第2勤務日に相当すると判定された場合(ステップS221のYes)、判定部106が運行データファイル121を参照し、第1勤務日における運転者の休息期間を算出するとともに、この休息期間が労働基準に定められた条件を満たすか否かを判定する(ステップS222)。当該条件は、例えば前回の勤務日において分割休息が取得されていない場合には8時間であり、前回の勤務日において分割休息が取得されている場合には合計10時間である。
第1勤務日における休息期間は、例えば、第1勤務日の退勤時刻から第2勤務日の出勤時刻までの時間である。但し、第1勤務日において分割休息が取得されている場合には、当該期間に分割休息の取得時間を加算した時間が、第1勤務日の休息期間となる。例えば、ステップS222において、判定部106は、時計回路81によりカウントされる現在時刻を現在の勤務日(第2勤務日)の出勤時刻として用いるとともに、第1勤務日の運行終了時刻を第1勤務日の退勤時刻として用いて、第1勤務日の休息期間を算出する。第1勤務日の運行終了時刻は、後述するステップS426において、運行データファイル121の運行データに書き込まれている。
第1勤務日における休息期間が労働基準に定められた条件を満たすと判定した場合(ステップS222のYes)、判定部106は、基準を満たす旨を運転者等に報知する(ステップS223)。一方、第1勤務日における休息期間が労働基準に定められた条件を満たさないと判定した場合(ステップS222のNo)、判定部106は、基準を満たさない旨を運転者等に報知する(ステップS224)。ステップS223,S224の報知は、例えば労働状態管理装置8のディスプレイ82、デジタルタコグラフ5のディスプレイ53、或いは上述のコンソールディスプレイに所定のメッセージを表示することにより行われる。
ステップS224の報知におけるメッセージは、ステップS123の場合と同様に、第1勤務日の休息期間が労働基準を満たすことになる出勤時刻や、その時刻までの所要時間を知らせるものであってもよい。
ステップS224において、例えば、運転者が入力装置6に設けられた確認ボタンを操作すると、出庫時処理が終了する。また、出庫ボタン6aが操作されたらエラーを報知し、運行開始コマンドの入力を受け付けないようにしてもよい。この場合においては、運転者は、第1勤務日の休息期間が労働基準を満たさない限り運行開始(出勤)することができない。
ステップS223の後、報知部131がアルコールチェッカAC2にアルコールチェックの実施を指示するとともに、「アルコールチェックを行ってください」とのメッセージをディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへの表示などにより報知する。報知部131からの指示に応じて、アルコールチェッカAC2がアルコールチェックを実施し、その結果を報知部131に通知する(ステップS225)。
報知部131は、アルコールチェックの結果を判定し(ステップS226)、飲酒無しの場合には(ステップS226のYes)、ディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへのメッセージ表示などにより出庫(出勤)可を報知する(ステップS227)。
一方、飲酒有りの場合(ステップS226のNo)、報知部131は、ディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへのメッセージ表示などにより出庫(出勤)不可を報知する(ステップS228)。ステップS228において、例えば、運転者が入力装置6に設けられた確認ボタンを操作すると、出庫時処理が終了する。また、出庫ボタン6aが操作されたらエラーを報知し、運行開始コマンドの入力を受け付けないようにしてもよい。この場合においては、運転者は、アルコールチェックをクリアしない限り出庫(出勤)することができない。なお、アルコールチェックの結果は、運行データファイル121に書き込まれる。
休息期間の判定及びアルコールチェックをクリアしたことを以って、運行開始コマンドが入力された際の時計回路81の時刻が第2勤務日の運行開始時刻(出勤時刻)として確定する。この運行開始時刻は、休息期間の判定及びアルコールチェックをクリアした時点の時刻などであってもよい。
運行開始時刻が確定されたことに応じて、記録部103は、運行データファイル121の運行データに当該運行開始時刻を書き込む(ステップS229)。ステップS229の後、算出部104bがステップS229にて運行データファイル121の運行データに書き込まれた運行開始時刻を第2勤務日の出勤時刻として用いて、第2勤務日の拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報等の算出を開始する(ステップS230)。さらに、記録部103が運行データを構成する各種情報の記録を開始する(ステップS231)。ステップS231を以って、出庫時処理が終了する。
出庫時処理の後、運行時処理に移行する。運行時処理の流れは、図5に示したものと同様である。ステップS304における拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報等の算出は、第1勤務日においては算出部104aが実行し、第2勤務日においては算出部104bが実行する。拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報等の具体的な算出方法は、第1の実施形態における算出部104による算出方法と同様である。但し、算出部104aは、第1勤務日の拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報等の算出にあたり、取得部102が記憶装置9から取得した出勤時刻データにて示される時刻を第1勤務日の出勤時刻として用いる。一方、算出部104bは、第2勤務日の拘束時間、休息期間、及び上記既定項目の時間情報等の算出にあたり、上記の第1勤務日の出勤時刻に加えて、運行データファイル121の運行データに書き込まれた第1勤務日の運行終了時刻を第1勤務日の退勤時刻として用いるとともに、運行データに書き込まれた第2勤務日の運行開始時刻を第2勤務日の出勤時刻として用いる。
運転者が入力装置6の帰庫ボタン6b或いは宿泊ボタン6cを操作すると、運行終了コマンドが入力される(帰庫イベント発生:ステップS310のYes)。運行終了コマンドの入力を以って、運行時処理が終了し、帰庫時処理に移行する。
図12は、帰庫時処理の流れを示すフローチャートである。
処理開始当初において、先ず現在の勤務日が宿泊運行の第1勤務日に相当するか否かが判定される(ステップS421)。この判定は、例えば出力部107によって実施される。例えば出力部107は、帰庫ボタン6bにより当該帰庫時処理のトリガとなった運行終了コマンドが入力されている場合には第1勤務日に相当しないと判定し、宿泊ボタン6cにより当該帰庫時処理のトリガとなった運行終了コマンドが入力されている場合には第1勤務日に相当すると判定する。
現在の勤務日が第1勤務日に相当すると判定された場合(ステップS421のYes)、報知部131がアルコールチェッカAC2にアルコールチェックの実施を指示するとともに、「アルコールチェックを行ってください」とのメッセージをディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへの表示などにより報知する。報知部131からの指示に応じて、アルコールチェッカAC2がアルコールチェックを実施し、その結果を報知部131に通知する(ステップS422)。
報知部131は、アルコールチェックの結果を判定し(ステップS423)、飲酒無しの場合には(ステップS423のYes)、ディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへのメッセージ表示などによりチェッククリアを報知する(ステップS424)。
一方、飲酒有りの場合(ステップS423のNo)、報知部131は、ディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへの警告メッセージの表示などにより飲酒有りと判定された旨を報知する(ステップS425)。なお、アルコールチェックの結果は、運行データファイル121に書き込まれる。
アルコールチェックをクリアしたことを以って、運行終了コマンドが入力された際の時計回路81の時刻が第1勤務日の運行終了時刻(退勤時刻)として確定する。この運行終了時刻は、アルコールチェックをクリアした時点の時刻などであってもよい。
運行終了時刻が確定されたことに応じて、記録部103は、運行データファイル121の運行データに当該運行終了時刻を書き込む(ステップS426)。
ステップS426の後、算出部132が運転者の次回の勤務日(第2勤務日)における出勤(運行開始)可能時刻を算出する(ステップS427)。例えば算出部132は、記憶装置9が記憶する出勤時刻データにて示される第1勤務日の出勤時刻を用いるとともに、運行データファイル121の運行データに書き込まれた第1勤務日の運行終了時刻を第1勤務日の退勤時刻として用いて出勤可能時刻を算出する。この出勤可能時刻は、例えば労働基準に定められた拘束時間や休息期間等の各条件を満たす第2勤務日の出勤時刻のうち、現在に最も近い時刻である。
ステップS427の後、報知部133がステップS427にて算出された出勤可能時刻を運転者に報知する(ステップS428)。この報知は、例えばディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへのメッセージ表示などにより行われ、帰庫時処理の終了後においても報知が継続されるか、或いは一旦報知が終了する場合であっても入力装置6の操作などにより所望のタイミングで再報知させることが可能である。これにより、運転者は、休息期間においても出勤可能時刻を容易に確認することができる。
ステップS428の後、判定部106が運行データファイル121を参照し、第1勤務日における当該運転者の拘束時間を算出するとともに、この拘束時間が労働基準に定められた条件を満たすか否かを判定する(ステップS429)。第1勤務日の拘束時間は、例えば、記憶装置9が記憶する出勤時刻データにて示される出勤時刻と、運行データファイル121の運行データに書き込まれた第1勤務日の運行終了時刻とを用いて算出することができる。一例として、第1勤務日において分割休息等が取得されていないならば、判定部106が算出する第1勤務日の拘束時間は、出勤時刻から運行終了時刻までの経過時間である。なお、拘束時間を確定するためには、次回の勤務日の出勤時刻が必要である。したがって、判定部106によって算出される拘束時間は、算出の時点で得られている情報に基づく仮の拘束時間である。
第1勤務日の拘束時間が条件を満たすならば(ステップS429のYes)、判定部106は、拘束時間が労働基準を満たす旨を報知する(ステップS430)。条件を満たさないならば、判定部106は、拘束時間が労働基準を満たさない旨を報知する(ステップS431)。これらの報知は、例えばディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへのメッセージ表示などにより行われる。ステップS430或いはステップS431を以って、帰庫時処理が終了する。
一方、ステップS421において現在の勤務日が第1勤務日に相当しないと判定された場合(ステップS421のNo)、すなわち現在の勤務日が第2勤務日に相当する場合、第1の実施形態におけるステップS401〜S404と同様の処理が実行され、帰庫時処理が終了する。すなわち、出力部107が第1勤務日及び第2勤務日それぞれについて、帰庫イベント発生時における拘束時間及び休息期間、分割休息の取得時間、運行データなどを含む勤務日データを生成し、これらの勤務日データを記憶装置9に記憶させる。第1勤務日の運行データは、第1勤務日の運行開始時刻及び運行終了時刻を含む。第2勤務日の運行データは、第2勤務日の運行開始時刻及び運行終了時刻を含む。運行開始時刻は運行データの記録開始時刻に相当し、運行終了時刻は運行データの記録終了時刻に相当する。
図13は、退勤時処理の流れを示すフローチャートである。例えば第1の実施形態と同じく、運転者IDが事務所端末1に入力されたことをトリガとして退勤時処理が開始される。但し、退勤時処理のトリガは運転者IDの入力に限られない。
処理開始当初において、先ず報知部130がアルコールチェッカAC1にアルコールチェックの実施を指示するとともに、「アルコールチェックを行ってください」とのメッセージをディスプレイ2へのメッセージ表示などにより報知する。報知部130からの指示に応じて、アルコールチェッカAC1がアルコールチェックを実施し、その結果を報知部130に通知する(ステップS521)。
報知部130は、アルコールチェックの結果を判定し(ステップS522)、飲酒無しの場合には(ステップS522のYes)、ディスプレイ2へのメッセージ表示などによりチェッククリアを報知する(ステップS523)。
一方、飲酒有りの場合(ステップS522のNo)、報知部130は、ディスプレイ2への警告メッセージの表示などにより飲酒有りと判定された旨を報知する(ステップS524)。なお、アルコールチェックの結果は、労働履歴データベース120における当該運転者IDに対応する労働履歴データファイルに書き込まれる。
ステップS523或いはステップS524の報知とともに、ディスプレイ2に退勤ボタンが表示される。この退勤ボタンが入力装置3を介して操作されると、その時刻(例えば事務所端末1のシステムクロックがカウントする現在時刻)が現在の勤務日の退勤時刻として確定する。
退勤時刻が確定されたことに応じて、第1の実施形態におけるステップS501〜S507と同様の処理が実行され、退勤時処理が終了する。ここで、現在の勤務日が第2勤務日である場合には、記憶装置9から第1勤務日及び第2勤務日それぞれの勤務日データが取得され、これらの勤務日データを反映させることにより労働履歴データベース120が更新される。さらにこの場合において、次回の勤務日における出勤可能時刻及び第2勤務日の拘束時間は、上記の確定された退勤時刻を用いるとともに、第2勤務日の運行開始時刻を第2勤務日の出勤時刻として用いて算出される。
以上説明したように、本実施形態に係る労働状態管理システムにおいては、事務所端末1による出勤処理の時刻を第1勤務日の出勤時刻として用い、第1勤務日の運行終了時刻を第1勤務日の退勤時刻として用い、第2勤務日の運行開始時刻を第2勤務日の出勤時刻として用い、事務所端末1による退勤処理の時刻を第2勤務日の退勤時刻として用いることで、運転者の拘束時間及び休息期間等が算出される。すなわち、本実施形態においては、拘束時間及び休息期間等の算出に用いる出勤時刻及び退勤時刻を、通常運行、第1勤務日、及び第2勤務日で使い分けている。このようにすれば、宿泊運行の場合においても、正確な労働管理が可能となる。
また、第1勤務日の出勤時及び第2勤務日の退勤時には事務所OのアルコールチェッカAC1にて、第1勤務日の退勤時及び第2勤務日の出勤時には車両BのアルコールチェッカAC2にて、それぞれアルコールチェックが実施される。これにより、運転者の飲酒運転を厳格に抑制することができる。
また、第1勤務日の退勤時(運行終了時)においては労働状態管理装置8により第2勤務日の出勤可能時刻が報知され、第2勤務日の退勤時においては事務所端末1により次回の勤務日の出勤可能時刻が報知される。これにより、第1勤務日及び第2勤務日のいずれにおいても、運転者は出勤可能時刻を把握することができ、自身の労働管理を正確に行うことが可能となる。
また、第1勤務日の出勤時においては事務所端末1により前回の勤務日の休息期間が労働基準を満たすか否かが判定されるとともにその結果が報知され、第2勤務日の出勤時においては労働状態管理装置8により第1勤務日の休息期間が労働基準を満たすか否かが判定されるとともにその結果が報知される。これにより、第1勤務日及び第2勤務日のいずれにおいても、運転者は、出勤時に前回の勤務日における休息期間が労働基準を満たしているか否かを把握することができ、自身の労働管理を正確に行うことが可能となる。
ここで、図9に示した休息開始ボタン6d及び休息終了ボタン6eが操作された際に実施し得る動作の一例について説明する。分割休息を取得する場合、運転者は休息開始ボタン6dを操作して休息開始コマンドを入力する。この休息開始コマンドが入力されたことに応じて、図14のフローチャートに示す休息処理が開始される。なお、このフローチャートに示す休息処理は、図5のフローチャートに示す動作によって実現される処理の一部を具体的に示すものである。
処理開始当初において、先ず算出部104a或いは算出部104bが、休息の取得時間及び上述の休息期間残或いは分割休息期間残などを算出するとともに、これらを報知部105がディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへの表示などにより報知する(ステップS601)。休息の取得時間は、当該休息処理のトリガとなった休息開始コマンドに対応する休息開始時刻から時計回路81によりカウントされる現在時刻までの経過時間に相当する。
記録部103は、休息終了コマンドの入力を待ち受けており(ステップS602のNo)、当該コマンドが入力されるまでステップS601が繰り返される。
運転者が休息終了ボタン6eを操作すると、休息終了コマンドが入力される。このとき、記録部103は、休息開始時刻から当該コマンドに対応する休息終了時刻までの経過時間が、労働基準に定められた分割休息の最低必要時間(例えば4時間)に達しているか否かを判定する(ステップS603)。分割休息の最低必要時間に達していると判定した場合(ステップS603のYes)、記録部103は、休息開始時刻から休息終了時刻までの経過時間が、労働基準に定められた1日の休息期間の最低必要時間(例えば8時間)に達しているか否かを判定する(ステップS604)。1日の休息期間の最低必要時間に達していないと判定した場合(ステップS604のNo)、記録部103は、運行データファイル121の運行データにおける休息開始時刻から休息終了時刻までの作業区分を“分割休息”に設定する(ステップS605)。
ステップS603において、休息開始時刻から休息終了時刻までの経過時間が分割休息の最低必要時間に達していないと判定した場合(ステップS603のNo)、記録部103は、ディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへの表示などにより、当該経過時間が分割休息の最低必要時間に達していない旨を報知する(ステップS606)。さらに、記録部103は、休息終了の許否の入力を待ち受ける(ステップS607)。運転者は、例えば入力装置6によって休息終了の許可及び否定を入力できる。休息終了の否定が入力された場合(ステップS607のNo)、動作はステップS601に戻る。一方、休息終了の許可が入力された場合(ステップS607のYes)、記録部103は、運行データファイル121の運行データにおける休息開始時刻から休息終了時刻までの作業区分を“休憩”に設定する(ステップS608)。
ステップS604において、休息開始時刻から休息終了時刻までの経過時間が1日の休息期間の最低必要時間に達していると判定した場合(ステップS604のYes)、記録部103は、ディスプレイ53,82或いは上記コンソールディスプレイへの表示などにより当該経過時間を休息期間として処理して良いか否かを確認するメッセージを報知する(ステップS609)。さらに、記録部103は、休息期間としての処理の許否の入力を待ち受ける(ステップS610)。運転者は、例えば入力装置6によって休息期間としての処理の許可及び否定を入力できる。休息期間としての処理の許可が入力された場合(ステップS610のYes)、記録部103は、運行データファイル121の運行データにおける休息開始時刻から休息終了時刻までの作業区分を“休息”に設定する(ステップS611)。さらに、この場合においては、休息終了時刻が現在時刻の属する勤務日における出勤時刻として運行データファイル121の運行データに記録されるとともに、休息開始時刻が当該勤務日の前回の勤務日における退勤時刻として運行データに記録される。
なお、ステップS610において休息期間としての処理の否定が入力された場合(ステップS610のNo)、記録部103は、運行データファイル121の運行データにおける休息開始時刻から休息終了時刻までの作業区分を“分割休息”に設定する(ステップS605)。ステップS605、ステップS608、或いはステップS611が実行されたことを以って、休息処理が終了する。
このように、図14のフローチャートの例においては、休息開始ボタン6dが操作されてから休息終了ボタン6eが操作されるまでの経過時間が、その長さに応じて休憩時間、分割休息期間、或いは休息期間のいずれかの区分に分類される。したがって、運転者に特段の負担をかけることなく、休息或いは休憩に関する時間管理を正確に行うことができる。
また、休息開始ボタン6dが操作されてから休息終了ボタン6eが操作されるまでの経過時間を休憩時間或いは休息期間として処理可能な場合には、運転者に許否の確認が求められる(ステップS606,S609)。したがって、上記経過時間が運転者の意図に反して休憩時間や休息期間として処理されることを防ぐことができる。
なお、図14のフローチャートの例においては、当初は分割休息を取得する予定であった時間が休憩時間或いは休息期間として処理される場合を想定した。しかしながら、休憩を取得する予定であった時間が分割休息期間或いは休息期間として処理される場合、或いは分割ではない通常の休息として取得される予定であった時間が休憩時間或いは分割休息期間として処理される場合においても、同様の動作を適用することが可能である。また、これらの場合においても、当初に予定された区分とは異なる区分で処理可能な場合に、その処理の許否を運転者に確認するようにしてもよい。
また、各フローチャートに示した処理は、適宜に入れ替えることができる。例えば、出勤時処理、出庫時処理、帰庫時処理、退勤時処理におけるアルコールチェックは、各フローチャートに示すタイミングではなく、これらの処理における他のタイミングで実行されてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。以下の説明においては、第1,第2の実施形態との相違点に着目し、重複する説明を省略する。
図15は、第3の実施形態に係る労働状態管理システムの構成図である。本実施形態に係る労働状態管理システムは、記憶装置9としてのサーバSと、事務所端末1のインターフェイス12に有線又は無線にて通信接続された通信装置200と、デジタルタコグラフ5のインターフェイス56に有線又は無線にて通信接続された通信装置201とを備える。サーバS、通信装置200,201は、例えばインターネット等のネットワークNを介して相互通信可能である。
出勤時処理、出庫時処理、運行時処理、帰庫時処理、及び退勤時処理は第1或いは第2の実施形態と同じく図3〜図7或いは図5,図10〜図14のフローチャートに示す流れで進行する。但し、出勤時処理及び退勤時処理は、例えば運転者が入力装置3により自身の運転者IDを入力したことをトリガとして開始される。
本実施形態においては、メモリーカードCに代えてサーバSを記憶装置9として用いる。したがって、ステップS102,S129において出勤時刻データ等を記憶させる対象、ステップS201における出勤時刻データ等の取得元、ステップS404において勤務日データを記憶させる対象、及びステップS501における勤務日データの取得元は、いずれもサーバSである。
本実施形態の構成であっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態においては、メモリーカードCの管理が不要となるなど、他の好適な効果が得られる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。以下の説明においては、第1,第2の実施形態との相違点に着目し、重複する説明を省略する。
図16は、第4の実施形態に係る労働状態管理システムの構成図である。本実施形態に係る労働状態管理システムは、第1,第2の実施形態のようにデジタルタコグラフ5と別体に設けられた労働状態管理装置8を備えず、デジタルタコグラフ5が労働状態管理装置として機能する。
本実施形態において、取得部102、記録部103、算出部104,104a,104b,132、報知部105,131,133、判定部106、及び出力部107は、デジタルタコグラフ5のコントローラ50がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
本実施形態の構成であっても、第1,第2の実施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態においては、デジタルタコグラフ5と別体の労働状態管理装置を用意する必要がないなど、他の好適な効果が得られる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態について説明する。以下の説明においては、第3の実施形態との相違点に着目し、重複する説明を省略する。
図17は、第5の実施形態に係る労働状態管理システムの構成図である。本実施形態に係る労働状態管理システムは、第3の実施形態のようにデジタルタコグラフ5と別体に設けられた労働状態管理装置8を備えず、デジタルタコグラフ5が労働状態管理装置として機能する。
本実施形態において取得部102、記録部103、算出部104,104a,104b,132、報知部105,131,133、判定部106、及び出力部107は、デジタルタコグラフ5のコントローラ50がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
本実施形態の構成であっても、第1,第2の実施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態においては、デジタルタコグラフ5と別体の労働状態管理装置を用意する必要がないなど、他の好適な効果が得られる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態について説明する。以下の説明においては、第5の実施形態との相違点に着目し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る労働状態管理システムの構成は、図17に示したものと同様である。
本実施形態において、取得部102、算出部104,104a,104b,132、報知部105,131,133、判定部106、及び出力部107は、事務所端末1のコントローラ10がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。すなわち、本実施形態においては、事務所端末1が情報処理装置としての機能に加え、労働状態管理装置としての機能を備える。労働履歴データベース120は、例えばサーバSに記憶される。
本実施形態において、記録部103によって記録される運行データは、デジタルタコグラフ5からサーバSに勤務日中の適宜のタイミングで送信され、サーバSにおいて記憶される。取得部102は、ネットワークNを介してサーバSから出勤時刻データ、労働履歴データ、及び運行データ等を取得する。算出部104(或いは算出部104a,104b)は、取得部102が取得した出勤時刻データ、労働履歴データ、及び運行データ等に基づき、拘束時間、休息期間、及び既定項目の時間情報等を算出する。報知部105は、ネットワークNを介してデジタルタコグラフ5に算出部104(或いは算出部104a,104b)が算出した拘束時間、休息期間、及び時間情報等を送信し、これらをディスプレイ53、スピーカ54、或いは車両Bに設けられたコンソールディスプレイ等に表示させる。その他の処理に関しても、ネットワークNを介した適宜の通信により実現される。
本実施形態の構成であっても、第5の実施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態においては、事務所端末O或いはサーバSにて拘束時間及び休息期間等をリアルタイムに管理することができるなど、他の好適な効果が得られる。
なお、ネットワークNを介した適宜の通信により、取得部102、算出部104,104a,104b,132、報知部105,131,133、判定部106、及び出力部107の一部或いは全てがサーバSにて実現されてもよい。ネットワークNを介した適宜の通信により、出力部100、判定部101、取得部108、更新部109、算出部110、及び報知部111,130をサーバSにて実現させることもできる。サーバSがクラウドシステムに含まれるサーバである場合には、例えばSaaS(Software as a Service)等の形態のクラウドコンピューティングを利用できる。これらの場合にあっては、サーバSが情報処理装置としての機能と、労働状態管理装置としての機能の一部或いは全てを備えることになる。
(変形例)
本発明は、第1〜第6の実施形態に開示した構成を適宜変形して実施できる。
例えば異なる実施形態にて開示した構成を適宜組み合わせてもよい。また、各実施形態にて開示した構成の一部を削除したり、同種の構成に置き換えたりしてもよい。
勤務日は、拘束時間と休息期間に2分されるものである。そこで、第1〜第6の実施形態においては、必ずしも拘束時間と休息期間の双方が算出部104,104a,104bによって算出され、報知部105によって報知される必要はなく、いずれか一方のみが算出及び報知されてもよい。
記憶装置9は、メモリーカードC及びサーバSに限られない。例えば、労働状態管理装置と事務所端末1とがネットワークN等を介して通信可能である場合、事務所端末1の補助記憶装置11を記憶装置9として利用してもよい。また、労働状態管理装置が通信装置を備えた可搬型の電子機器である場合や第2及び第4の実施形態等のように、事務所端末1等の出勤時刻を入力するとともに労働履歴データベース120を記憶するための外部装置と労働状態管理装置とが有線又は無線にて通信接続されている場合においては、当該外部装置から出勤時刻データ及び労働履歴データを労働状態管理装置に送信し、これらデータを労働状態管理装置の内部メモリに記憶させることで、当該内部メモリを記憶装置9として利用してもよい。その他にも、カード型ではないフラッシュメモリや、CD或いはDVD等のディスクメディアを記憶装置9として利用することもできる。利用する記憶装置9の種別に応じて、事務所端末1や労働状態管理装置に対して当該記憶装置9へのデータの書き込み及び読み出しを可能とするための装置を労働状態管理システムに加えればよい。
第1〜第6の実施形態において、取得部102は、記憶装置9を介さない他の方法により、運転者の出勤時刻を取得してもよい。例えば、第1乃至第3の実施形態のように取得部102がデジタルタコグラフ5とは別体の労働状態管理装置8にて実現される場合において、取得部102は、入力装置6や労働状態管理装置8が備える図示せぬ入力装置等により運転者等が入力する時刻を出勤時刻として取得してもよい。同様に、第4及び第5の実施形態のように取得部102がデジタルタコグラフ5にて実現される場合において、取得部102は、入力装置6等により運転者等が入力する時刻を出勤時刻として取得してもよい。さらに、第6の実施形態のように事務所端末1にて取得部102が実現される場合において、取得部102は、入力装置3等により運転者等が入力する時刻を出勤時刻として取得してもよい。
第1〜第6の実施形態において、図2,図8に示す各部100〜111,130〜133は、コントローラがコンピュータプログラムを実行することにより実現されるとした。しかしながら、各部100〜111,130〜133の全て或いは一部はIC等のハードウェアであってもよい。また、各部100〜111,130〜133を備える主体は、適宜変更されてもよい。
以上説明した実施形態は、発明の範囲をその実施形態にて開示した構成に限定するものではない。本発明はその他の様々な形態で実施することが可能である。実施形態にて開示した構成やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
O…事務所、B…車両、1…事務所端末、4,55…カードリーダライタ、5…デジタルタコグラフ、3,6…入力装置、7…走行センサ、8…労働状態管理装置、9…記憶装置(メモリーカード)、10,50,81…コントローラ、11,52…補助記憶装置、51,81…時計回路、56…インターフェイス、2,53,82…ディスプレイ、54,83…スピーカ、12,56,84…インターフェイス、120…労働履歴データベース、121…運行データファイル。

Claims (10)

  1. 運行開始を示す運行開始コマンド及び運行終了を示す運行終了コマンドを入力可能な入力装置、及び、前記運行開始コマンドが入力された運行開始時刻及び前記運行終了コマンドが入力された運行終了時刻を含む運行データを記録するデジタルタコグラフと通信接続可能な労働状態管理装置であって、
    第1勤務日とこの第1勤務日に続く第2勤務日とに亘る宿泊運行の前記第1勤務日における車両の運転者の出勤時刻を記憶した記憶装置から当該出勤時刻を取得する取得手段と、
    前記第1勤務日において、前記取得手段が取得した出勤時刻を用いて前記運転者の前記第1勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第1算出手段と、
    前記第2勤務日において、前記第2勤務日の前記運行開始時刻を前記第2勤務日の出勤時刻として用いて、前記運転者の前記第2勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第2算出手段と、
    前記第1算出手段及び前記第2算出手段が算出した拘束時間又は休息期間、或いはこれらの少なくとも一方に関連する時間情報を報知する第1報知手段と、
    を備える労働状態管理装置。
  2. 運行開始を示す運行開始コマンド及び運行終了を示す運行終了コマンドを入力可能な入力装置と通信接続可能であるとともに、車両に搭載される労働状態管理装置であって、
    前記運行開始コマンドが入力された運行開始時刻及び前記運行終了コマンドが入力された運行終了時刻を含む運行データを記録する記録手段と、
    第1勤務日とこの第1勤務日に続く第2勤務日とに亘る宿泊運行の前記第1勤務日における前記車両の運転者の出勤時刻を記憶した外部の記憶装置から当該出勤時刻を取得する取得手段と、
    前記第1勤務日において、前記取得手段が取得した出勤時刻を用いて前記運転者の前記第1勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第1算出手段と、
    前記第2勤務日において、前記第2勤務日の前記運行開始時刻を前記第2勤務日の出勤時刻として用いて、前記運転者の前記第2勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第2算出手段と、
    前記第1算出手段及び前記第2算出手段が算出した拘束時間又は休息期間、或いはこれらの少なくとも一方に関連する時間情報を報知する第1報知手段と、
    を備える労働状態管理装置。
  3. 前記第1勤務日において前記運行終了コマンドが入力されたことに応じて、この運行終了コマンドに対応する前記運行終了時刻を前記第1勤務日の退勤時刻として用いて、予め定められた労働基準を満たす前記運転者の前記第2勤務日における出勤可能時刻を算出する第3算出手段と、
    前記第3算出手段により算出された前記出勤可能時刻を報知する第2報知手段と、
    をさらに備える請求項1又は2に記載の労働状態管理装置。
  4. 前記第2勤務日において前記運行開始コマンドが入力されたことに応じて、この運行開始コマンドに対応する前記運行開始時刻を前記第2勤務日の出勤時刻として用いるとともに、前記第1勤務日の前記運行終了時刻を前記第1勤務日の退勤時刻として用いて算出される前記第1勤務日の休息期間が、1日の休息期間に関する労働基準を満たすか否かを判定し、その判定結果を報知する判定手段、
    をさらに備える請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の労働状態管理装置。
  5. 前記第2勤務日において前記運行開始コマンドが入力された際に、前記運転者の飲酒判定を行うアルコールチェッカにより前記運転者が飲酒していると判定された場合、運転不可を報知する第3報知手段、
    をさらに備える請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の労働状態管理装置。
  6. 車両に搭載されるデジタルタコグラフと、前記車両に搭載され、運行開始を示す運行開始コマンド及び運行終了を示す運行終了コマンドを入力可能な入力装置と、前記入力装置及び前記デジタルタコグラフと通信可能に接続される労働状態管理装置と、前記車両の外部に設けられる情報処理装置と、を含む労働状態管理システムであって、
    前記情報処理装置は、第1勤務日とこの第1勤務日に続く第2勤務日とに亘る宿泊運行の前記第1勤務日における前記車両の運転者の出勤時刻を記憶装置に記憶させる第1出力手段を備え、
    前記デジタルタコグラフは、前記運行開始コマンドが入力された運行開始時刻及び前記運行終了コマンドが入力された運行終了時刻を含む運行データを記録する記録手段を備え、
    前記労働状態管理装置は、
    前記記憶装置から前記第1勤務日の出勤時刻を取得する第1取得手段と、
    前記第1勤務日において、前記第1取得手段が取得した出勤時刻を用いて前記運転者の前記第1勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第1算出手段と、
    前記第2勤務日において、前記第2勤務日の前記運行開始時刻を前記第2勤務日の出勤時刻として用いて、前記運転者の前記第2勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第2算出手段と、
    前記第1算出手段及び前記第2算出手段が算出した拘束時間又は休息期間、或いはこれらの少なくとも一方に関連する時間情報を報知する第1報知手段と、
    を備える労働状態管理システム。
  7. 車両に搭載され、運行開始を示す運行開始コマンド及び運行終了を示す運行終了コマンドを入力可能な入力装置と、前記車両に搭載され、前記入力装置と通信可能に接続される労働状態管理装置と、前記車両の外部に設けられる情報処理装置と、を含む労働状態管理システムであって、
    前記情報処理装置は、第1勤務日とこの第1勤務日に続く第2勤務日とに亘る宿泊運行の前記第1勤務日における前記車両の運転者の出勤時刻を記憶装置に記憶させる第1出力手段を備え、
    前記労働状態管理装置は、
    前記運行開始コマンドが入力された運行開始時刻及び前記運行終了コマンドが入力された運行終了時刻を含む運行データを記録する記録手段と、
    前記記憶装置から前記第1勤務日の出勤時刻を取得する第1取得手段と、
    前記第1勤務日において、前記第1取得手段が取得した出勤時刻を用いて前記運転者の前記第1勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第1算出手段と、
    前記第2勤務日において、前記第2勤務日の前記運行開始時刻を前記第2勤務日の出勤時刻として用いて、前記運転者の前記第2勤務日における拘束時間及び休息期間の少なくとも一方を算出する第2算出手段と、
    前記第1算出手段及び前記第2算出手段が算出した拘束時間又は休息期間、或いはこれらの少なくとも一方に関連する時間情報を報知する第1報知手段と、
    を備える労働状態管理システム。
  8. 前記労働状態管理装置は、
    前記第1勤務日において前記運行終了コマンドが入力されたことに応じて、この運行終了コマンドに対応する前記運行終了時刻を前記第1勤務日の退勤時刻として用いて、予め定められた労働基準を満たす前記運転者の前記第2勤務日における出勤可能時刻を算出する第3算出手段と、
    前記第3算出手段により算出された前記出勤可能時刻を報知する第2報知手段と、
    前記第1勤務日及び前記第2勤務日の各々の前記運行データを前記記憶装置に記憶させる第2出力手段と、
    をさらに備え、
    前記情報処理装置は、
    前記記憶装置から前記第2出力手段が記憶させた前記運行データを取得する第2取得手段と、
    前記第2取得手段が取得した前記運行データに含まれる前記第2勤務日の前記運行開始時刻を前記第2勤務日の出勤時刻として用いるとともに、現在時刻を前記第2勤務日の退勤時刻として用いて、予め定められた労働基準を満たす前記運転者の次回の勤務日における出勤可能時刻を算出する第4算出手段と、
    前記第4算出手段が算出した前記出勤可能時刻を報知する第3報知手段と、
    をさらに備える請求項6又は7に記載の労働状態管理システム。
  9. 前記情報処理装置は、
    前記運転者の前記第1勤務日における出勤時に、現在時刻を前記第1勤務日の出勤時刻として用いるとともに、前記第1勤務日の前日にあたる前回の勤務日の退勤時刻を用いて算出される前記前回の勤務日の休息期間が、1日の休息期間に関する労働基準を満たすか否かを判定し、その判定結果を報知する第1判定手段、
    をさらに備え、
    前記労働状態管理装置は、
    前記第2勤務日において前記運行開始コマンドが入力されたことに応じて、この運行開始コマンドに対応する前記運行開始時刻を前記第2勤務日の出勤時刻として用いるとともに、前記第1勤務日の前記運行終了時刻を前記第1勤務日の退勤時刻として用いて算出される前記第1勤務日の休息期間が、前記1日の休息期間に関する労働基準を満たすか否かを判定し、その判定結果を報知する第2判定手段、
    をさらに備える請求項6乃至8のうちいずれか1項に記載の労働状態管理システム。
  10. 前記情報処理装置に通信接続され、前記第1勤務日における前記運転者の出勤時に前記運転者の飲酒判定を行う第1アルコールチェッカと、
    前記労働状態管理装置に通信接続され、前記第2勤務日において前記運行開始コマンドが入力されたことに応じて、前記運転者の飲酒判定を行う第2アルコールチェッカと、
    をさらに含み、
    前記情報処理装置は、前記第1アルコールチェッカにより前記運転者が飲酒していると判定された場合、出勤不可を報知する第4報知手段をさらに備え、
    前記労働状態管理装置は、前記第2アルコールチェッカにより前記運転者が飲酒していると判定された場合、運転不可を報知する第5報知手段をさらに備える、
    請求項6乃至9のうちいずれか1項に記載の労働状態管理システム。
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