JP6984883B2 - 労働管理システムおよびコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、運転者の労働を管理する労働管理システムおよびコンピュータプログラムに関する。
近年、労働環境を改善する機運が高まっている。労働環境の改善には、管理者および労働者の双方が、法や各種の規則を遵守するよう努力することが重要である。例えば、トラック運転者においては、勤務中の拘束時間や勤務後の休息期間に関する各種の規則が存在する。さらに、各勤務日における運転者の点呼も義務付けられている。
拘束時間や休息期間の計算は複雑であるし、さらには毎日の点呼などを正確に管理するには手間がかかる。また、トラック運転者においては宿泊を伴う運行を行うことがあり、この場合には運転者が退勤時や翌出勤時に事業所に立ち寄らないことになる。したがって、事業所の遠隔地にいる運転者を対象とした労働管理には、一層の工夫が必要となる。
また、運転者の長時間労働を是正するために、荷積み地点や荷卸し地点における待機時間を削減することが求められている。待機時間を削減するには、日々の運行における待機時間の実態を把握したうえで、改善に取り組まなければならない。
特開2015−127960号公報
本発明は、上記のような事情に基づいてなされたものであり、その目的の一つは、運転者等の労働を正確に管理することが可能な労働管理システムおよびコンピュータプログラムを提供することである。本発明の他の目的は、本明細書および添付図面から導き出される。
一実施形態に係る労働管理システムは、車両により輸送される荷物の荷積み地点または荷卸し地点における、前記車両の運転者の待機開始および待機終了を、前記運転者の操作により入力する第1入力手段と、前記第1入力手段により待機開始が入力されてから予め定められた時間が経過した場合に、管理者に警告を発する警告手段と、前記荷物の荷主を入力する第2入力手段と、前記第1入力手段により待機開始が入力された後、前記運転者の識別情報および前記第2入力手段が入力した荷主を含む画面を前記管理者のディスプレイに表示する表示手段と、前記第1入力手段により待機開始が入力された第1時刻および待機終了が入力された第2時刻に基づき、前記荷物の荷積み地点または荷卸し地点において前記運転者が作業を待機した待機時間を算出する第1算出手段と、前記第2入力手段が入力した荷主および前記第1算出手段が算出した待機時間を記録する記録手段と、を備える。
一実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、車両により輸送される荷物の荷積み地点または荷卸し地点における、前記車両の運転者の待機開始および待機終了を、前記運転者の操作により入力する第1入力手段、前記第1入力手段により待機開始が入力されてから予め定められた時間が経過した場合に、管理者に警告を発する警告手段、前記荷物の荷主を入力する第2入力手段、前記第1入力手段により待機開始が入力された後、前記運転者の識別情報および前記第2入力手段が入力した荷主を含む画面を管理者により操作される管理者端末のディスプレイに表示する表示手段、前記第1入力手段により待機開始が入力された第1時刻および待機終了が入力された第2時刻に基づき、前記荷物の荷積み地点または荷卸し地点において前記運転者が作業を待機した待機時間を算出する第1算出手段、および、前記第2入力手段が入力した荷主および前記第1算出手段が算出した待機時間を記録する記録手段、として機能させる。
本発明によれば、運転者の労働を正確に管理することが可能となる。本発明の他の効果は、本明細書および添付図面から導き出される。
図1は、第1実施形態に係る労働管理システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、運転者情報一覧の構成例を示す図である。 図3は、切り替え後の運転者情報一覧の構成例を示す図である。 図4は、休日設定画面の構成例を示す図である。 図5は、運転者情報詳細の構成例を示す図である。 図6は、休日取得警告処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、点呼情報の構成例を示す図である。 図8は、対面で実施される点呼処理のフローチャートである。 図9は、作業割当記録処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、運行処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、宿泊確認画面の一例を示す図である。 図12は、点呼予定確認画面の一例を示す図である。 図13は、予定変更画面の一例を示す図である。 図14は、点呼予定報知画面の一例を示す図である。 図15は、遠隔で実施される点呼処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、中間点呼における完了待機画面の一例を示す図である。 図17は、中間点呼における完了画面の一例を示す図である。 図18は、第2実施形態に係る労働管理システムの構成例を示すブロック図である。 図19は、第3実施形態に係る労働管理システムの構成例を示すブロック図である。 図20は、第4実施形態における点呼要否判定処理の一例を示すフローチャートである。 図21は、中間点呼画像の一例を示す図である。 図22は、第5実施形態における待機処理の一例を示すフローチャートである。 図23は、待機処理において保存される待機情報のデータ構造の一例を示す図である。 図24は、第6実施形態における帰庫処理の一例を示すフローチャートである。
いくつかの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
以下に説明する各実施形態においては、トラック運転者の労働を管理するための労働管理システムおよびコンピュータプログラムを開示する。
日本国においては、トラック運転者の労働条件の改善を図るべく、労働大臣告示「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」が策定されている。改善基準告示は、拘束時間、休息期間、休日、運転時間、連続運転時間、時間外労働、および休日労働等の基準を定める。さらに、改善基準告示は、休息期間の分割の特例、2人乗務の特例、隔日勤務の特例、およびフェリー乗船の特例等を定める。
一例として、改善基準告示における拘束時間、休息期間、休日および連続運転時間の概要を以下に示す。
[拘束時間]
拘束時間とは、始業時刻から終業時刻までの時間で、労働時間と休憩時間の合計時間をいう。1ヵ月の拘束時間は、原則として293時間以内でなければならない。1日の拘束時間は、原則として13時間以内であり、最大で16時間である。拘束時間が15時間を超える回数は、1週間につき2回が限度である。
[休息期間]
休息期間とは、勤務と次の勤務との間の時間で、睡眠時間を含む労働者の生活時間として、労働者にとって全く自由な時間をいう。1日の休息期間は、継続して8時間以上でなければならない。運転者の所在地での休息期間がそれ以外の場所での休息期間より長くなるように努めなければならない。
[休日]
休日とは、休息期間に24時間を加算した時間をいう。いかなる場合であっても30時間を下回ってはならない。基本的には、8時間の休息期間に24時間を加算した32時間以上の時間が休日となる。
[連続運転時間]
連続運転時間は、4時間以内でなければならない。運転の中断を認定するためには、継続して10分以上かつ合計30分以上の休憩が必要である。
また、乗務前と乗務後には、管理者が運転者に対して点呼を行うことが義務付けられている。この点呼においては、運転者のアルコールチェックなどを実施しなければならない。本開示においては、乗務前に実施される点呼を乗務前点呼と呼び、乗務後に実施される点呼を乗務後点呼と称す。
運転者の勤務形態としては、運転者が1勤務日中に事業所に戻る通常運行の他に、複数の勤務日に亘って遠方への配送などを行い、運転者がその間事業所に戻らない宿泊運行がある。宿泊運行においては、運転者が事業所にて退勤処理を行えない勤務日、および、運転者が事業所にて出勤処理を行えない勤務日が生じ得るために、運転者の労働状態を正確に管理することが難しい。
2泊3日以上の宿泊運行においては、運転者が出庫時および帰庫時に事業所に立ち寄らない中日が生じる。この中日においては、乗務前点呼と乗務後点呼の間で、中間点呼を実施しなければならない。
各実施形態においては、運転者および事業者が守るべき労働基準が、上記の改善基準告示に定められた条件である場合を想定する。但し、労働基準は、日本国或いは他国における他の法令等により定められた基準や、事業者等によって定められた独自の基準等であってもよい。また、改善基準告示が改訂された場合には、改定後の条件を労働基準として採用し得ることは勿論である。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る労働管理システムの構成例を示すブロック図である。労働管理システムは、事業所に配置される管理者端末1と、車両に搭載されるデジタルタコグラフ2と、サーバ3とを備えている。デジタルタコグラフ2は、本実施形態における運転者端末として機能する。
管理者端末1としては、例えばデスクトップタイプのコンピュータを用いることができる。管理者端末1は、ノートブックタイプのコンピュータ、タブレット端末あるいはスマートフォンのように、管理者が携行可能な可搬型の装置であってもよい。
管理者端末1は、プロセッサやメモリを含むコントローラ10と、記憶装置11と、外部接続用のインターフェイス12とを備えている。コントローラ10は、プロセッサがメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、本実施形態にて開示する種々の処理を実現する。インターフェイス12には、ネットワークNと通信可能な通信装置13と、ディスプレイ14と、入力装置15と、スピーカ16と、アルコール検知器17とが有線または無線で通信接続されている。これらインターフェイス12に接続される要素は、管理者端末1の一部であってもよい。
入力装置15は、例えばディスプレイ14に表示されたGUI(Graphical User Interface)を操作するためのキーボード、マウスおよびディスプレイ14に設けられたタッチパネルなどを含む。アルコール検知器17は、例えば運転者の呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する。
デジタルタコグラフ2は、プロセッサやメモリを含むコントローラ20と、記憶装置21と、内蔵のディスプレイ22およびスピーカ23と、外部接続用のインターフェイス24とを備えている。コントローラ20は、プロセッサがメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、本実施形態にて開示する種々の処理を実現する。インターフェイス24には、ネットワークNと通信可能な通信装置41と、ディスプレイ42と、入力装置43と、走行センサ44と、アルコール検知器45と、GPS(Global Positioning System)受信機46とが有線または無線で通信接続されている。これらインターフェイス24に接続される要素は、車両のコンソールなどに設けられてもよいし、デジタルタコグラフ2の一部であってもよい。なお、デジタルタコグラフ2は、ディスプレイ22およびスピーカ23を備えなくてもよい。
入力装置43は、ディスプレイ42に表示されたGUIを操作するためのボタンやタッチパネルを含む。さらに、入力装置43は、例えば出庫、帰庫、荷積、荷卸、休憩、待機、宿泊など、運転者の作業区分や車両の状態を入力するための各種のボタンを含む。アルコール検知器45は、例えば運転者の呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する。走行センサ44は、車両の速度、加速度、エンジン回転数およびエンジン温度等の走行に関するパラメータを検出する。GPS受信機46は、衛星からのGPS信号を受信し、当該信号に基づいて車両の位置を検出する。
サーバ3は、ネットワークNに通信接続されている。サーバ3は、事業所の外部に配置されてもよいし、事業所に配置されてもよい。サーバ3は、クラウドシステムに含まれるサーバであってもよい。この場合には、例えばSaaS(Software as a Service)等の形態のクラウドコンピューティングを利用できる。
サーバ3は、労働管理データベース30と、住所テーブル31とを記憶している。労働管理データベース30は、複数の運転者の労働履歴や今後の勤務予定などに関する情報を含む。住所テーブル31においては、事業所や客先の名称と、それらの住所とが関連付けられている。
管理者端末1は、通信装置13およびネットワークNを介した通信により、サーバ3の労働管理データベース30や住所テーブル31から情報を取得したり、労働管理データベース30に情報を保存したりすることができる。デジタルタコグラフ2も通信装置13およびネットワークNを介した通信により、同様の処理を実行可能である。また、管理者端末1とデジタルタコグラフ2は、通信装置13,41およびネットワークNを介して互いに情報の授受が可能である。
デジタルタコグラフ2のコントローラ20は、走行センサ44が検出する速度等のパラメータ、入力装置43からの入力およびGPS受信機46が受信する信号に基づいて、車両の運行開始時刻、運行終了時刻、運行開始時刻から運行終了時刻までの各時刻におけるいわゆる法定3要素(車両の瞬間速度、走行距離、走行時間)、各時刻における作業区分(待機、休憩、休息、荷積、荷卸等)、車両の位置(住所)等を含む運行情報を記憶装置21に保存する。さらに、コントローラ20は、サーバ3に運行情報を送信する。サーバ3は、運行情報を労働管理データベース30に保存する。管理者端末1のコントローラ10は、労働管理データベース30にアクセスすることにより運行情報を取得し、ディスプレイ14への表示やその他の処理に利用することができる。デジタルタコグラフ2から管理者端末1に運行情報が直接送信されてもよい。
運転者が事業所に出勤する際には、入力装置15あるいはその他の出退勤打刻のための装置の操作に基づき、コントローラ10が当該運転者の出勤処理を実行する。出勤処理は、少なくとも出勤時刻を確定するための処理を含む。また、運転者が退勤する際には、入力装置15あるいはその他の出退勤打刻のための装置の操作に基づき、コントローラ10が当該運転者の退勤処理を実行する。退勤処理は、少なくとも退勤時刻を確定するための処理を含む。コントローラ10は、例えば出勤時刻や退勤時刻を記憶装置11に保存するとともに、ネットワークNを介して労働管理データベース30に保存する。
宿泊運行においては、初日を除き、運転者は事業所にて出勤処理を実施できない。この場合、例えば車両の入力装置43により出庫が入力された出庫時刻、あるいは出庫が入力されたことにより開始される所定の処理の完了時刻が出勤時刻となる。また、宿泊運行においては、最終日を除き、運転者は事業所にて退勤処理を実施できない。この場合、例えば車両の入力装置43により帰庫が入力された帰庫時刻、あるいは帰庫が入力されたことにより開始される所定の処理の完了時刻が退勤時刻となる。デジタルタコグラフ2のコントローラ20は、ネットワークNを介してこれら出勤時刻(出庫時刻)および退勤時刻(帰庫時刻)を労働管理データベース30に保存する。デジタルタコグラフ2から管理者端末1にこれら出勤時刻および退勤時刻が直接送信され、管理者端末1の記憶装置11に保存されてもよい。
以上のような構成の労働管理システムにおいては、管理者端末1、デジタルタコグラフ2およびサーバ3がネットワークNを介して通信することにより、運転者の労働状態や車両の走行状態などを、事業所および車両の双方でリアルタイムに把握することができる。
例えば、管理者端末1は、労働管理データベース30などの情報に基づいて、事業所に属する各運転者の労働状態や車両の走行状態を示す運転者情報一覧をディスプレイ14に表示させる。これにより、管理者は、各運転者の労働状態や車両の走行状態などを極めて容易に把握でき、遠隔地の運転者にも必要な指示を出すことができる。
図2は、上記運転者情報一覧の構成例を示す図である。運転者情報一覧は、運転者ID、運転者名、状態(運転者)、車番、状態(車両)、車両の現在地、地図ボタン101、詳細ボタン102、拘束時間残、休息期間残、連続運転時間残、休憩時間残、日常点検、乗務前点呼、中間点呼、乗務後点呼、日次警告数、月次エラー数、月次遵守率などの項目を含む。右上に表示された根拠時刻は、各項目の計算の基準となった現時刻を示す。根拠時刻は、例えば定期的に更新され、これに応じて各項目も再計算される。
運転者IDは、各運転者の識別情報である。状態(運転者)は、走行中、荷積中、退勤中など、運転者の状態を表す。車番は、各車両の識別情報である。状態(車両)は、エンジンON/OFFなどの車両の状態を表す。現在地は、GPS信号により特定された、車両が位置する住所を示す。
拘束時間残は、現在の勤務日において運転者が勤務可能な拘束時間の残りを示す。例えば1日の拘束時間の最大値が13時間である場合、拘束時間残は、現在の勤務日の出勤時刻から根拠時刻までの拘束時間を13時間から減じた時間とすることができる。
休息期間残は、現在の勤務日において運転者が取得すべき休息期間の残りを示す。すなわち、休息期間残は、翌出勤可能時刻までの残り時間に相当する。例えば1日の休息期間の最低値が8時間である場合、休息期間残は、8時間から現在の勤務日において取得された休息期間を減じた時間とすることができる。
連続運転時間残は、運転者が連続して車両を運転できる時間の残りを示す。例えば1回の連続運転時間の最大値が4時間であり、現在の運転者の状態が走行中である場合、連続運転時間残は、走行開始から根拠時刻までの時間を4時間から減じた時間とすることができる。
休憩時間残は、現在の勤務日において運転者が取得すべき休憩時間の残りを示す。例えば1日に取得すべき休憩時間が60分である場合、休憩時間残は、現在の勤務日において取得された休憩時間を60分から減じた時間とすることができる。
コントローラ10は、例えば労働管理データベース30から取得される出勤時刻、退勤時刻、運転開始時刻、運転終了時刻、休憩開始時刻および休憩終了時刻等の情報に基づいて、拘束時間残、休息期間残、連続運転時間残および休憩時間残を算出することができる。
日常点検は、運転者が現在の勤務日において車両に対し実施すべき所定項目の点検が完了したか否かを示す。乗務前点呼、中間点呼および乗務後点呼は、現在の勤務日において運転者に対する点呼が実施されているか否かを示す。
例えばコントローラ10は、日常点検、乗務前点呼、中間点呼および乗務後点呼が実施された際に、これらの履歴を労働管理データベース30に保存する。このように労働管理データベース30に保存された履歴に基づき、コントローラ10は、日常点検、乗務前点呼、中間点呼および乗務後点呼の実施の有無を運転者情報一覧に表示することができる。
日次警告数は、現在の勤務日において運転者に対し当該労働管理システムが警告を発した回数を示す。月次エラー数は、当月において運転者が労働に関する各種規則を遵守できなかった回数を示す。例えば、上記エラーには、1日の拘束時間の上限を超えたこと(後述の拘束時間エラー)、1日に必要な休息期間を取得せずに出勤したこと(後述の休息未取得)、1回の連続運転時間の上限を超えて連続運転を実施したこと(後述の連続運転エラー)、1日において必要な休憩を取得しなかったこと(後述の休憩未取得)、日常点検を行わなかったこと(後述の日常点検未実施)、予定されていた休日において必要な休日時間を取得せずに出勤したこと、乗務前点呼、中間点呼または乗務後点呼を行わなかったことなどが含まれる。月次遵守率は、例えば当月の各勤務日においてチェックすべき上記エラーの総数で月次エラー数を除したパーセンテージを示す。例えば日次警告数、月次エラー数または月次遵守率が所定の閾値よりも高い運転者のラインを、図中の最上段のように他のラインと区別できる態様で着色してもよい。
例えばコントローラ10は、上記警告および上記エラーが発生した際に、これらの履歴を労働管理データベース30に保存する。このように労働管理データベース30に保存された履歴に基づき、コントローラ10は、日次警告数、月次エラー数および月次遵守率を算出するとともに、運転者情報一覧に表示することができる。
運転者情報一覧には、各運転者のラインに対して、地図ボタン101および詳細ボタン102が設けられている。さらに、運転者情報一覧には、休息期間残の欄に切替ボタン103が設けられている。
地図ボタン101が操作されると、コントローラ10は、現在地の項目に示された住所の近傍の地図をディスプレイ14に表示するとともに、当該住所にマーカを付す。
切替ボタン103が操作されると、コントローラ10は、休息期間残の項目を休日時間残に切り替える。
図3は、この切り替え後の運転者情報一覧の構成例を示す図である。図3の運転者情報一覧において切替ボタン103が操作されると、コントローラ10は、再び図2の運転者情報一覧を表示する。
図3において、休日時間残は、各運転者に対して設定された休日を考慮した翌出勤可能時刻までの残り時間を示す。例えば1日の休日を取得する場合、翌出勤可能時刻は、前回の退勤時刻から、休息期間の8時間と休日の24時間とを加算した32時間が経過した時刻とすることができる。2日以上の連続休日を取得する場合、8時間に加算すべき時間は、24時間に連続休日の日数を乗じた時間となる。
休日時間残が表示された欄には、設定ボタン104が設けられている。設定ボタン104が操作されると、コントローラ10は、休日設定画面をディスプレイ14に表示する。
図4は、休日設定画面200の構成例を示す図である。休日設定画面200は、表示欄201と、プラスボタン202と、マイナスボタン203と、決定ボタン204と、キャンセルボタン205とを含む。
表示欄201には、例えば労働管理データベース30において設定されている当該運転者の休日数がデフォルトで表示される。プラスボタン202が操作されると表示欄201の数が増加し、マイナスボタン203が操作されると表示欄201の数が減少する。キャンセルボタン205が操作されると、コントローラ10は、休日設定画面200を消去する。決定ボタン204が操作されると、コントローラ10は、労働管理データベース30に保存された当該運転者の休日を、表示欄201に表示された日数で更新し、休日設定画面200を消去する。休日設定画面200により休日の日数が変更されると、コントローラ10は、運転者情報一覧における休日時間残を再計算し、表示を更新する。
運転者情報一覧において詳細ボタン102が操作されると、コントローラ10は、当該詳細ボタン102に対応する運転者の運転者情報詳細を表示する。
図5は、運転者情報詳細の構成例を示す図である。例えば、運転者情報詳細は、運転者情報一覧に含まれる項目に加え、現在の勤務日の出勤時刻、当月の休日取得日数、当月の深夜勤務時間、当月の出勤実績日数、当月の出勤予定日数、当月の拘束時間実績、当月の拘束時間上限、当月の宿泊実績回数、当月の宿泊可能回数、当月の拘束時間エラー回数、当月の休息未取得回数、当月の連続運転エラー回数、当月の休憩未取得回数、当月の日常点検未実施回数、当月の拘束時間残、当月の出勤残あたり拘束時間、当月の出勤実績あたり拘束時間、当月の出勤日数残、および当月の宿泊可能回数などを含む。これらの項目を表示するために必要な情報は、例えば労働管理データベース30に保存されている。
個人実績の領域において、拘束時間上限は、1月の拘束時間の上限であり、例えば320時間である。拘束時間実績は、当月の開始日から現在の勤務日までの運転者の合計拘束時間である。出勤予定日数は、予め設定された当月の運転者の出勤予定の日数である。出勤実績日数は、当月において現在の勤務日までに運転者が出勤した日数である。宿泊可能回数は、当月において宿泊運行を実施可能な回数であり、例えば14日である。宿泊実績回数は、当月において運転者が宿泊運行を実施した回数である。
ここで、拘束時間上限をA、拘束時間実績をB、出勤予定日数をC、出勤実績日数をD、宿泊可能回数をE、宿泊実績回数をFとする。
月次確認の領域において、拘束時間残は、A−Bで算出することができる。出勤日数残は、C−Dで算出することができる。宿泊可能回数残は、E−Fで算出することができる。
出勤実績あたり拘束時間は、B/Dで算出することができる。すなわち、出勤実績あたり拘束時間は、当月の開始日から現在の勤務日までの運転者の合計拘束時間を、当月の開始日から現在の勤務日までの運転者の勤務日数で除した第1平均拘束時間に相当する。
出勤残あたり拘束時間は、(A−B)/(C−D)で算出することができる。すなわち、出勤残あたり拘束時間は、当月における拘束時間の上限値から合計拘束時間を減じた値を現在の勤務日から当月の終了日までの運転者の残りの勤務日数で除した第2平均拘束時間に相当する。
以上のような運転者情報詳細を見れば、管理者は、運転者の労働状態を容易かつ正確に把握できる。特に月次確認の領域は、管理者にとって、当月の運転者の労働を監督するための重要な手がかりとなる。例えば、管理者は、拘束時間残が出勤日数残の割に少なすぎる場合には、運転者が休日を取得したり労働時間を短縮したりできるように運行スケジュールを変更するか、あるいは運転者に労働時間の短縮を指導することができる。
運行スケジュールの変更や指導の要否は、出勤実績あたり拘束時間と出勤残あたり拘束時間の比較によって、極めて容易に判断することが可能である。すなわち、出勤実績あたり拘束時間が出勤残あたり拘束時間よりも長い場合、このままでは当月の合計拘束時間が拘束時間上限を超えてしまうと推定されるため、運行スケジュールの変更や指導が必要となる。
なお、運転者情報詳細に含まれる情報の全部または一部を、車両のディスプレイ42やデジタルタコグラフ2に内蔵されたディスプレイ22に表示させてもよい。この場合、デジタルタコグラフ2のコントローラ20は、表示に必要な情報を労働管理データベース30から読み出したり、管理者端末1から受信したりすることで取得できる。
本実施形態において、管理者端末1のコントローラ10は、出勤実績あたり拘束時間と出勤残あたり拘束時間とに基づいて休日取得警告処理を実行する。
図6は、休日取得警告処理の一例を示すフローチャートである。休日取得警告処理は、例えば出勤処理や退勤処理の実行時にその運転者を対象として実行されてもよいし、運転者情報一覧においていずれかの運転者が指定された際にその運転者を対象として実行されてもよい。また、休日取得警告処理は、予め定められた時刻の到来時や入力装置15等による実行指示の入力時などに、特定の運転者あるいは全ての運転者を対象として実行されてもよい。
先ず、コントローラ10は、処理対象の運転者の出勤残あたり拘束時間(P)が出勤実績あたり拘束時間(Q)以上であるかを判定する(ステップS101)。P≧Qの場合(S101のYES)、コントローラ10は、休日取得警告処理を終了する。
P≧Qでない場合(ステップS101のNO)、コントローラ10は、Q−Pが閾値SH以下であるかを判定する(ステップS102)。上述の閾値SHは、例えば30分程度の時間とすることができる。(Q−P)≦SHである場合(ステップS102のYES)、コントローラ10は、拘束時間警告を実行する(ステップS103)。拘束時間警告は、例えば出勤実績あたり拘束時間が出勤残あたり拘束時間を超えていること、このままでは当月の拘束時間が上限を超え得ること、当月の残りの勤務日において拘束時間の短縮が必要なことなどを管理者や運転者に知らせるメッセージをディスプレイ14に表示したり、スピーカ16に音声出力させたりすることで実行できる。また、拘束時間警告は、運転情報一覧において当該運転者のラインを例えば黄色で色づけしたり、何らかの識別子を付したりすることで実行されてもよい。
一方、(Q−P)≦SHでない場合(ステップS102のNO)、コントローラ10は、追加休日取得警告を実行する(ステップS104)。追加休日取得警告は、例えば当月において追加で休日を取得すべきことを管理者や運転者に知らせるメッセージをディスプレイ14に表示したり、スピーカ16に音声出力させたりすることで実行できる。また、追加休日取得警告は、運転情報一覧において当該運転者のラインを例えば赤色で色づけしたり、何らかの識別子を付したりすることで実行されてもよい。
追加休日取得警告において、追加取得すべき休日の日数が報知されてもよい。追加取得すべき休日の日数は、例えばQ−Pに当月の出勤日数残を乗じた時間を、1日の拘束時間の上限値またはQで除した値とすることができる。小数点以下は切り捨ててもよいし、切り上げてもよい。
ステップS103,S104を以って休日取得警告処理が終了する。ステップS103,S104の警告により、当月の拘束時間が上限を超え得ることを運転者または管理者に確実に認識させることができる。
なお、ステップS102においては、他の判定方法を採用することも可能である。例えばステップS102は、Q−Pに当月の出勤日数残を乗じた時間を1日の拘束時間の上限値またはQで除した値が、1未満であるかを判定するものであってもよい。この場合、1未満の場合には拘束時間警告が実行され、1以上の場合には追加休日取得警告が実行される。
ステップS103,S104における警告は、ネットワークNを介した通信によりデジタルタコグラフ2のディスプレイ22、スピーカ23またはディスプレイ42を用いて実行してもよい。
また、休日取得警告処理は、デジタルタコグラフ2やサーバ3で実行されてもよい。これらの場合、ステップS103,S104における警告は、ディスプレイ14,22,42やスピーカ16,23の少なくとも一つを用いて実行できる。
続いて、上述の乗務前点呼、中間点呼および乗務後点呼について説明する。本実施形態に係る労働管理システムは、各点呼を補助する機能を備えている。各点呼に関する情報(点呼情報)は、一定期間保管することが義務付けられている。本実施形態においては、例えば労働管理データベース30に点呼情報が保存されている。点呼情報は、記憶装置11などに保存されてもよい。
図7は、点呼情報の構成例を示す図である。この点呼情報は、例えば各勤務日ごとに作成される。
点呼情報は、車番、運転者名、作業割当、乗務前点呼、中間点呼および乗務後点呼の項目を含む。さらに、乗務前点呼、中間点呼および乗務後点呼の項目は、点呼方法、アルコール検知器(使用の有無、測定結果)、確認事項、点呼時間および執行者の項目を含む。
作業割当は、当該勤務日において運転者が最初に作業を行う場所を示す。点呼方法は、例えば対面または電話のいずれで実施されたかを示す。アルコール検知器使用の有無は、アルコール検知器を用いたアルコールチェックを実施したか否かを示す。測定結果は、アルコール検知器の測定値を示す。確認事項は、例えば酒気帯びの有無、運転者の疾病や疲労の状況、日常点検の状況、運行の状況など、各点呼において予め定められた事項を管理者が運転者に確認したか否かを示す。点呼時間は、点呼を実施した時間(例えば点呼完了時間)を示す。執行者は、点呼を実施した管理者を示す。
運転者が事業所で出勤処理を行う場合、基本的には事業所において乗務前点呼が対面で実施される。また、運転者が事業所で退勤処理を行う場合、基本的には事業所において乗務後点呼が対面で実施される。
宿泊運行の中日や最終日においては、運転者が事業所で出勤処理しない。したがって、基本的には電話で乗務前点呼が実施される。また、宿泊運行の初日や中日においては、運転者が事業所で退勤処理しない。したがって、基本的には電話で乗務後点呼が実施される。さらに、宿泊運行の中日においては、基本的には中間点呼が電話で実施される。
図8は、事業所にて対面で実施される点呼において、コントローラ10が実行する点呼処理Aのフローチャートである。この点呼処理Aは、例えば管理者(執行者)が入力装置15により点呼の実施を入力したことにより開始される。
先ず、コントローラ10は、ディスプレイ14に点呼情報の入力画面を表示し、点呼対象の運転者および点呼の執行者の入力を受け付ける(ステップS201)。運転者および執行者が入力された後、コントローラ10は、アルコール検知器17による測定結果の入力を受け付ける(ステップS202)。測定結果は、アルコール検知器17から管理者端末1に送信されたものが自動的に入力されてもよいし、入力装置15により執行者が入力してもよい。
コントローラ10は、アルコールの測定結果や運転者の労働情報をディスプレイ14に表示する(ステップS203)。労働情報は、例えば図5の運転者情報詳細に示した項目や休日時間残などを含む。ステップS203において、上述の休日取得警告処理が実行されてもよい。
例えば乗務前点呼においては、労働情報に含まれる休息期間残や休日時間残を確認することで、運転者が必要な休息期間や休日時間を取得したかを把握することができる。乗務前点呼において、現在の勤務日の出勤時刻における運転者の休息期間残や休日時間残が零でなかった場合に、ディスプレイ14への表示やスピーカ16による音声出力により警告が発せられてもよい。
乗務後点呼においては、労働情報に含まれる拘束時間残を確認することで、運転者の拘束時間が上限を超えていないかを把握することができる。乗務後点呼において、運転者の拘束時間残が既に零である場合に、ディスプレイ14への表示やスピーカ16による音声出力により警告が発せられてもよい。
さらに、コントローラ10は、確認事項のチェック結果の入力を受け付ける(ステップS204)。具体的には、コントローラ10は、ディスプレイ14に確認事項に問題が無いことを示す第1ボタンと、問題が有ることを示す第2ボタンとを表示し、これらのボタンの操作を待つ。
確認事項のチェック結果が入力されると、コントローラ10は、確認事項に問題があるか否かを判定する(ステップS205)。例えば第1ボタンが操作されている場合、コントローラ10は確認事項に問題が無いと判定し(ステップS204のYES)、ステップS201にて入力された運転者の労働管理データベース30における点呼情報を更新(記録)する(ステップS206)。この点呼情報における点呼方法は「対面」であり、アルコール検知器の使用の有無は「実施済」であり、測定結果はステップS203にて表示した数値であり、確認事項は「OK」であり、点呼時間は例えば現在時刻であり、執行者はステップS201にて入力された執行者である。
ステップS206の後、あるいは上記第2ボタンが操作されたことによりステップS205にて問題が有ると判定した場合(ステップS205のNO)、コントローラ10は、点呼処理Aを終了する。
次に、図7の点呼情報における作業割当を記録するための処理について説明する。
図9は、作業割当記録処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば乗務前点呼が完了した運転者が、点呼情報に示される車番の車両の入力装置43により出庫を入力した後、最初に荷積または荷卸などの作業を入力した際に実行される。
先ず、コントローラ10は、当該車両の現在地の住所を取得する(ステップS301)。この住所は、例えば労働管理データベース30における当該車両(運転者)の現在地である。また、管理者端末1が当該車両のGPS受信機46が受信するGPS信号を取得し、このGPS信号に基づいて住所を取得してもよい。また、住所は入力装置15により入力されてもよい。
次に、コントローラ10は、ステップS301にて取得した住所を住所テーブル31から検索する(ステップS302)。さらに、コントローラ10は、住所テーブル31から該当する住所を発見したかを判定する(ステップS303)。
該当する住所を発見した場合(ステップS303のYES)、コントローラ10は、住所テーブル31において当該住所に対し登録された名称を、当該運転者の作業割当として点呼情報に保存(記録)する(ステップS304)。一方。該当する住所を発見できなかった場合(ステップS303のNO)、コントローラ10は、ステップS301にて取得した住所を当該運転者の作業割当として点呼情報に保存(記録)する(ステップS305)。
ステップS304またはS305を以って、作業割当記録処理が終了する。
続いて、中間点呼について説明する。本実施形態において、中間点呼は、デジタルタコグラフ2と管理者端末1の協働により実施される。
図10は、デジタルタコグラフ2が実行する運行処理の一例を示すフローチャートである。この運行処理は、例えば入力装置43により出庫が入力されたことにより開始される。
先ず、デジタルタコグラフ2のコントローラ20は、現在の勤務日が宿泊翌日、すなわち宿泊運行における第2日目以降であるかを判定する(ステップS401)。例えばコントローラ20は、前回の勤務日の帰庫処理が入力装置43の宿泊ボタンの操作をトリガとして実行されている場合、宿泊翌日であると判定する。一方、コントローラ20は、前回の勤務日の帰庫処理が入力装置43の帰庫ボタンの操作をトリガとして実行されている場合、宿泊翌日でないと判定する。宿泊翌日か否かの判定方法はこれに限られず、例えばディスプレイ42に宿泊翌日か否かを選択するボタンを表示し、このボタンの操作結果に基づいて判定されてもよい。また、前回の勤務日において管理者端末1で退勤処理が実行されていない場合に、宿泊翌日であると判定されてもよい。
宿泊翌日であると判定された場合(ステップS401のYES)、コントローラ20は、宿泊確認画面300をディスプレイ42に表示する(ステップS402)。
図11は、宿泊確認画面300の一例を示す図である。宿泊確認画面300は、「本日も宿泊ですか」のようなメッセージとともに、はいボタン301、いいえボタン302、わからないボタン303を含む。
各ボタン301〜303のいずれかが操作されると、コントローラ20は、宿泊確認画面300を閉じ、現在の勤務日が宿泊運行の最終日であるかを判定する(ステップS403)。コントローラ20は、宿泊確認画面300においてボタン302が操作された場合に現在の勤務日が宿泊最終日であると判定し、ボタン301またはボタン303が操作された場合に現在の勤務日が宿泊最終日でないと判定する。
宿泊最終日でないと判定した場合(ステップS403のNO)、コントローラ20は、点呼予定確認画面400をディスプレイ42に表示する(ステップS404)。
図12は、点呼予定確認画面400の一例を示す図である。点呼予定確認画面400は、「中間点呼を11:00〜14:00の間に実施してください。中間点呼の予定時刻を変更しますか」のようなメッセージとともに、変更するボタン401および変更しないボタン402を含む。メッセージ中の「11:00〜14:00」は、例えば予め設定されたデフォルト時刻(時間帯)である。デフォルト時刻はこの例に限られず、他の時刻(時間帯)であってもよい。
各ボタン401,402のいずれかが操作されると、コントローラ20は、点呼予定確認画面400を閉じ、予定時刻の変更の有無を判定する(ステップS405)。コントローラ20は、点呼予定確認画面400においてボタン401が操作された場合に予定時刻の変更があると判定し、ボタン402が操作された場合に予定時刻の変更が無いと判定する。
予定時刻の変更があると判定した場合(ステップS405のYES)、コントローラ20は、過去(例えば当月の開始日以降)に当該運転者が中間点呼の予定時刻を変更した実績があるかを判定する(ステップS406)。変更した実績がある場合(ステップS406のYES)、コントローラ20は、前回の変更時の設定を反映した予定変更画面500をディスプレイ42に表示する(ステップS407)。
図13は、予定変更画面500の一例を示す図である。予定変更画面500は、時分をそれぞれ表示する表示欄501,502と、表示欄501の数値を増減させるプラスボタン503およびマイナスボタン504と、表示欄502の数値を増減させるプラスボタン505およびマイナスボタン506と、決定ボタン507と、キャンセルボタン508とを含む。表示欄501,502には、前回の予定時刻の変更で設定された時刻(この例では15:00)が表示される。運転者は、ボタン503〜506の操作により、予定時刻を調整することができる。
一方、ステップS406において変更実績がないと判定した場合(ステップS406のNO)、コントローラ20は、表示欄501,502に上述のデフォルト時刻が入力された予定変更画面500をディスプレイ42に表示する(ステップS408)。
予定変更画面500において決定ボタン507が操作された場合、コントローラ20は、予定変更画面500を閉じる。さらに、コントローラ20は、表示欄501,502に入力された時刻を例えば記憶装置21に記憶することにより、中間点呼の予定時刻として設定する(ステップS409)。予定変更画面500においてキャンセルボタン508が操作された場合、および、ステップS405において予定変更しないと判定した場合(ステップS405のNO)、コントローラ20は、デフォルト時刻を中間点呼の予定時刻として設定する(ステップS409)。
予定変更画面500により設定される予定時刻は、○○時○○分〜○○時○○分のような時間帯であってもよい。この場合、例えば予定変更画面500にこのような時間帯を設定するためのGUIを配置すればよい。また、ステップS409において、図13の予定変更画面500に入力された時刻から所定時間の経過後の時刻までの時間帯や、予定変更画面500に入力された時刻の前後に所定時間の幅を持たせた時間帯が予定時刻として設定されてもよい。
コントローラ20は、このように設定された中間点呼の予定時刻を、労働管理データベース30にも保存する。当該予定時刻が管理者端末1に送信され、管理者端末1の記憶装置11に保存されてもよい。
ステップS409の後、ステップS401にて宿泊翌日でないと判定した場合(ステップS401のNO)、あるいはステップS403にて宿泊最終日であると判定した場合(ステップS403のYES)、コントローラ20は、運行時処理を実行する(ステップS410)。
運行時処理において、コントローラ20は、上述の運行情報の生成および保存、入力装置43により入力される作業区分や車両の状態の保存、労働管理データベース30に保存された当該運転者の運転者情報の表示など、各種の処理を実行する。
さらに、コントローラ20は、中間点呼が必要かを判定する(ステップS411)。中間点呼を実施済みである場合や、現在の勤務日が少なくとも2泊以上の宿泊を伴う運行の中日でない場合、コントローラ20は、中間点呼が不要であると判定する(ステップS411のNO)。例えば当該運行処理において上述の宿泊確認画面300が表示され、ボタン302が操作されている場合には現在の勤務日が少なくとも2泊以上の宿泊を伴う運行の中日でないと判定することができる。コントローラ20は、ステップS409により中間点呼の予定時刻が設定されていない場合に中間点呼が不要と判定してもよい。
一方、現在の勤務日が少なくとも2泊以上の宿泊を伴う運行の中日であり、かつ中間点呼が未実施である場合、コントローラ20は、中間点呼が必要と判定する(ステップS411のYES)。例えば当該運行処理において上述の宿泊確認画面300が表示され、ボタン301またはボタン303が操作されている場合には現在の勤務日が少なくとも2泊以上の宿泊を伴う運行の中日であると判定することができる。コントローラ20は、ステップS409により中間点呼の予定時刻が設定され、かつ中間点呼が未実施である場合に中間点呼が必要と判定してもよい。その後、コントローラ20は、中間点呼の予定時刻が到来したかを判定する(ステップS412)。
ステップS410〜S412の処理の間、コントローラ20は、帰庫イベントの発生を監視している(ステップS413)。帰庫イベントは、入力装置43の帰庫ボタンまたは宿泊ボタンの操作により入力される。例えば運転者は、事業所に戻って帰庫する際には帰庫ボタンを操作し、宿泊運行の初日や中日において事業所外で帰庫する際には宿泊ボタンを操作する。
帰庫イベントが発生していない間、コントローラ20は、ステップS410〜S412の処理を繰り返す(ステップS413のNO)。帰庫イベントが発生した場合(ステップS413のYES)、コントローラ20は、帰庫処理を実行する(ステップS414)。帰庫処理においては、帰庫時刻が確定されるとともに労働管理データベース30に保存される。帰庫時刻は、記憶装置11,21に保存されてもよい。
宿泊ボタンにより帰庫イベントが発生した場合には、帰庫時刻が運転者の退勤時刻となる。この場合、帰庫処理において、翌出勤(出庫)可能時刻や当該勤務日の労働履歴をディスプレイ42に表示してもよい。翌出勤可能時刻は、例えば帰庫時刻から休息期間の最低値が経過した時刻とすることができる。帰庫処理において、上述の休日取得警告処理が実行されてもよい。
ステップS414を以って運行処理が終了する。
ステップS412において中間点呼の予定時刻が到来したと判定した場合(ステップS412のYES)、コントローラ20は、点呼予定報知画面600をディスプレイ42に表示する(ステップS415)。
図14は、点呼予定報知画面600の一例を示す図である。点呼予定報知画面600は、ステップS409にて設定された中間点呼の予定時刻に当日の日付を加えた中間点呼実施予定日時と、「運行管理者に連絡し、中間点呼を実施して下さい」のような中間点呼の実施を促すメッセージと、実施ボタン601とを含む。この点呼予定報知画面600とともに、スピーカ23により中間点呼の予定時刻の到来が音声出力されてもよい。
実施ボタン601が操作されると、コントローラ20は、点呼処理Bを実行する。運転者は、管理者(執行者)に電話して中間点呼の開始を依頼する。中間点呼は、ネットワークNを介した音声通話などで実施されてもよい。中間点呼に際して、管理者端末1においては、点呼処理Cが実行される。点呼処理Cは、例えば点呼処理Bに連動して開始されてもよいし、入力装置15により管理者が点呼の実施を入力したことにより開始されてもよい。
なお、宿泊運行の開始日を除く乗務前点呼や、宿泊運行の最終日を除く乗務後点呼は、事業所にて行うことができない。これらの場合にも、例えば入力装置43により点呼の開始が入力されたことなどに応じて、点呼処理B,Cが実行される。
図15は、点呼処理B,Cの一例を示すフローチャートである。
先ず、コントローラ20は、アルコール検知器45による測定結果の入力を受け付ける(ステップS501)。測定結果は、アルコール検知器45からデジタルタコグラフ2に送信されたものが自動的に入力されてもよいし、入力装置43により運転者が入力してもよい。
コントローラ20は、アルコールの測定結果をディスプレイ42に表示する(ステップS502)。さらに、コントローラ20は、運転者IDやアルコールの測定結果を含む各種情報をネットワークNを介して管理者端末1に送信する(ステップS503)。各種情報の送信の後、コントローラ20は、完了待機画面700をディスプレイ42に表示し(ステップS504)、管理者端末1からの完了通知の受信を待つ(ステップS505)。
図16は、中間点呼における完了待機画面700の一例を示す図である。完了待機画面700は、「現在、運行管理者の点呼登録を待機しています。時間がかかる場合は運行管理者に確認して下さい。」のようなメッセージとともに、キャンセルボタン701を含む。キャンセルボタン701が操作された場合には、点呼処理Bが終了する。乗務前点呼および乗務後点呼においても、同様の完了待機画面700が表示される。
管理者端末1のコントローラ10は、ステップS502にて送信される情報を受信する(ステップS601)。さらに、コントローラ10は、ディスプレイ14に点呼情報の入力画面を表示し、点呼対象の運転者および点呼の執行者の入力を受け付ける(ステップS602)。
運転者および執行者が入力された後、コントローラ10は、ステップS601にて受信した情報に含まれるアルコールの測定結果や運転者の労働情報をディスプレイ14に表示する(ステップS603)。労働情報は、例えば図5の運転者情報詳細に示した項目や休日時間残などを含む。ステップS603において、上述の休日取得警告処理が実行されてもよい。ステップS203の場合と同様に、休息期間残、休日時間残および拘束時間残に関する警告がディスプレイ14への表示やスピーカ16による音声出力により発せられてもよい。これらの警告や労働情報の表示は、車両においてもディスプレイ42やスピーカ23を用いて実行されてもよい。
さらに、コントローラ10は、確認事項のチェック結果の入力を受け付け(ステップS604)、問題の有無を判定し(ステップS605)、問題が無ければ当該運転者の点呼情報を更新する(ステップS606)。これらステップS604〜S606の処理は、ステップS204〜S206と同様である。なお、点呼方法は「電話」となる。
その後、コントローラ10は、点呼情報記録の完了通知をネットワークNを介してデジタルタコグラフ2に送信する(ステップS607)。この通知には、点呼を実施した時刻である点呼時間が含まれる。ステップS607を以って点呼処理Cが終了する。
ステップS607にて送信された完了通知を受信した場合(ステップS505のYES)、デジタルタコグラフ2のコントローラ20は、完了待機画面700を消去して完了画面800をディスプレイ42に表示する(ステップS506)。
図17は、中間点呼における完了画面800の一例を示す図である。完了画面800は、「中間点呼は完了しています。引き続き安全運転をお願いします。」のようなメッセージと、完了通知に含まれる点呼時間に日付を加えた中間点呼実施日時と、完了ボタン801とを含む。完了ボタン801が操作されると、コントローラ20は、完了画面800を消去するとともに、点呼処理Bを終了する。乗務前点呼および乗務後点呼においても、同様の完了画面800が表示される。ステップS605にて問題が有ると判定された場合(ステップS605のNO)、完了通知にその旨の識別情報を含ませてもよい。例えば、この完了通知を受信したとき、コントローラ20は、問題が有る旨のメッセージをディスプレイ42に表示させて点呼処理Bを終了する。
以上の本実施形態において、ステップS401で宿泊翌日であると判定され、ステップS403で現在の勤務日が宿泊最終日でないと判定される場合は、すなわち現在の勤務日が2泊以上の宿泊運行の中日であることを意味する。そして、本実施形態では、この中日において中間点呼が必要と判定され、中間点呼の予定時刻が到来した場合に点呼予定報知画面600により運転者または管理者に中間点呼を実施すべき旨が報知される。このような処理により、運転者または管理者は、中間点呼を確実に実施することができる。また、運転者または管理者は、中間点呼の予定を管理する手間が省け、他の業務に集中できる。
点呼処理B,Cにおいては、運転者が事業所の遠隔地にいるにもかかわらず、車載のアルコール検知器45によるアルコールの測定結果などが管理者端末1で容易に確認できる。また、運転者は、完了待機画面700や完了画面800により、点呼の進捗を把握することができる。
点呼処理A〜Cにより更新される労働管理データベース30の点呼情報は、例えば図7のフォーマットで印刷することもできる。このような点呼情報は、事業所の監査などの用途で用いることもできる。
点呼情報における作業割当は、図9の作業割当記録処理により自動で記録することができる。これにより、管理者が運転者の作業割当を確認し、その結果を入力する手間が省ける。
また、本実施形態においては、図2および図3に示した運転者情報一覧や、図5に示した運転者情報詳細により、運転者の労働管理を極めて容易かつ正確に行うことが可能となる。さらに、切替ボタン103により休息期間残を休日時間残に切り替えることが可能であり、図4に示した休日設定画面200により休日の取得予定数も変更できるので、休日管理も好適に実施できる。
また、図6に示した休日取得警告処理により、当月の拘束時間が上限を超え得る運転者を管理者や運転者自身に知らせることができる。さらに、管理者および運転者に追加休日の取得すべき旨や取得すべき休日数を報知することで、月単位の拘束時間上限の遵守の実効性を高めることができる。
以上の他にも、本実施形態からは種々の好適な効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、拘束時間や休息期間を主に月単位で管理する例を示した。しかしながら、拘束時間や休息期間は、週単位、年単位、あるいは任意に設定された日数や月数の単位など、他の所定期間で管理されてもよい。
[第2実施形態]
図18は、第2実施形態に係る労働管理システムの構成例を示すブロック図である。この労働管理システムは、デジタルタコグラフ2とは別の運転者端末5を備えている。運転者端末5は、例えばタブレットやスマートフォンなどのモバイル機器を用いることができる。運転者端末5は、車両に固定的に搭載された装置であってもよい。
運転者端末5は、プロセッサやメモリを含むコントローラ50と、記憶装置51と、内蔵のディスプレイ52およびスピーカ53と、外部接続用のインターフェイス54とを備えている。コントローラ50は、プロセッサがメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
運転者端末5は、例えばディスプレイ52の操作を検知するタッチパネルを含むが、その他の入力装置をさらに含んでもよい。インターフェイス54は、例えば通信装置41、ディスプレイ42、入力装置43、走行センサ44、アルコール検知器45、GPS受信機46およびデジタルタコグラフ2のインターフェイス24と通信接続可能である。これらの間の通信接続は、有線であってもよいし、無線であってもよい。運転者端末5は、ネットワークNと通信するための無線通信装置を内蔵してもよい。
運転者端末5のコントローラ50は、他の実施形態においてデジタルタコグラフ2のコントローラ20が実行するとした処理の一部または全てを実行する。例えば図10の運行処理や図15の点呼処理Bをコントローラ50が実行する場合、図11〜図14、図16および図17に示した各画面は、ディスプレイ52に表示されてもよい。その他にも、本開示においてディスプレイ42に表示されるとした各種の画面がディスプレイ52に表示されてもよい。さらに、本開示において入力装置43により入力されるとした情報や指示は、ディスプレイ52に表示されるGUIをタッチパネルにより操作することで入力されてもよい。すなわち、運転者によって操作される入力装置は必ずしも運転者端末5と別々の装置である必要はなく、運転者端末5が備えるものであってもよい。
運転者端末5の記憶装置51に労働管理データベース30の少なくとも一部、例えば当該運転者端末5を所有する運転者の運転者情報詳細や点呼情報などが記憶されてもよい。
労働管理システムは、デジタルタコグラフ2を備えなくてもよい。この場合、例えば運転者端末5のコントローラ50が他の実施形態においてデジタルタコグラフ2のコントローラ20が実行するとした処理の一部または全てを実行すればよい。
[第3実施形態]
図19は、第3実施形態に係る労働管理システムの構成例を示すブロック図である。この労働管理システムは、3つの事業所O1〜O3を含む。事業所O1には、管理者端末1が配置されている。事業所O2,O3には、事業所端末6が配置されている。
管理者端末1および事業所端末6の構成は、他の実施形態における管理者端末1と同様である。例えば、管理者端末1および事業所端末6は、他の実施形態において管理者端末1が実行するとした処理の少なくとも一部を実行することができる。事業所O1〜O3には、上述の各実施形態と同じく、通信装置13、ディスプレイ14、入力装置15、スピーカ16およびアルコール検知器17が配置されている。さらに、事業所O1〜O3には、管理者端末1に接続されたカメラ18およびマイク19が配置されている。
なお、労働管理システムに含まれる事業所O1〜O3の数は、3つに限られない。また、図19においては図示を省略しているが、労働管理システムは上述の各実施形態と同様に運転者端末などの車両に関わる構成要素を備えている。運転者端末は、第1実施形態のようにデジタルタコグラフであってもよいし、第2実施形態のようにデジタルタコグラフとは別の装置であってもよい。事業所O1〜O3には、それぞれ複数の車両と運転者が所属している。
本実施形態において、点呼の執行者となる管理者は、事業所O1に所在する。例えば、事業所O1の管理者端末1は、労働管理データベース30を記憶している。上述の各実施形態と同様に、ネットワークNに通信接続されたサーバが労働管理データベース30を記憶してもよい。
事業所O1から出庫する運転者の乗務前点呼、および、事業所O1に帰庫する運転者の乗務後点呼は、事業所O1の管理者端末1が実行する上述の点呼処理Aにより実施される。
事業所O2から出庫する運転者の乗務前点呼、および、事業所O2に帰庫する運転者の乗務後点呼は、事業所O2の事業所端末6と事業所O1の管理者端末1とがネットワークNを介して通信することにより実施される。この点呼においては、事業所O2の事業所端末6が上述の点呼処理Bを実行し、管理者端末1が上述の点呼処理Cを実行する。
これら点呼処理B,Cにおいては、上述のステップS203と同様に、休息期間残、休日時間残および拘束時間残に関する警告が発せられてもよい。これらの警告は、管理者端末1が事業所O1のディスプレイ14やスピーカ16を用いて実行してもよいし、事業所端末6が事業所O2のディスプレイ14やスピーカ16を用いて実行してもよい。また、これら点呼処理B,Cにおいて、上述の休日取得警告処理が実行されてもよい。
なお、点呼処理B,Cにおける所定のタイミング、例えばステップS503,S601の直後に、事業所端末6と管理者端末6とのビデオ通話が開始される。すなわち、事業所O2のカメラ18が点呼対象の運転者の顔を撮影するとともにマイク19が運転者の声を集音し、これらの映像データと音声データがネットワークNを介して事業所O1の管理者端末1に送られる。事業所O1においては、例えば映像データに基づく画像がディスプレイ14に表示されるとともに、音声データに基づく音声がスピーカ16から出力される。また、事業所O1のカメラ18が執行者の顔を撮影するとともにマイク19が執行者の声を集音し、これらの映像データと音声データがネットワークNを介して事業所O2の事業所端末6に送られる。事業所O2においては、例えば映像データに基づく画像がディスプレイ14に表示されるとともに、音声データに基づく音声がスピーカ16から出力される。
このようなビデオ通話においては、執行者は、運転者の顔や声を確認できるので、対面点呼の場合と同程度に運転者の健康状態を把握することが可能となる。ビデオ通話は、例えば点呼処理B,Cの終了とともに切断される。
以上、事業所O2の事業所端末6と管理者端末1の間での点呼処理を説明したが、事業所O3の事業所端末6と管理者端末1の間の点呼処理も同様である。
中間点呼は、例えば各運転者の運転者端末と事業所O1の管理者端末1の間で実行される。中間点呼の流れは上述の各実施形態と同様である。車両や運転者端末にビデオ通話用のカメラ、マイクおよびスピーカを設け、運転者端末と管理者端末1のビデオ通話により上記同様の中間点呼が実施されてもよい。
[第4実施形態]
図10のフローチャートに示す運行処理においては、点呼予定時刻が到来したことに応じて点呼予定報知画面600により中間点呼を実施すべき旨が報知される例を示した。しかしながら、中間点呼を実施すべき旨の報知タイミングや報知方法は、種々の態様に変形することができる。本実施形態においては、点呼予定時刻を用いない場合の処理を例示する。
図20は、本実施形態における点呼要否判定処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、第1実施形態の労働管理システムの構成において、デジタルタコグラフ2のコントローラ20が当該処理を実行する場合を例に説明する。コントローラ20は、車両の出庫から帰庫の間の任意のタイミングで当該処理を実行する。例えば、コントローラ20は、予め定められた時間間隔(10分、30分、1時間など)で当該処理を実行してもよい。また、コントローラ20は、予め定められた時刻や時間帯が到来したとき、出庫時刻から一定時刻が経過したとき、車両の走行が停止したとき、入力装置43の特定のボタンが操作されたときなどに当該処理を実行してもよい。
先ず、コントローラ20は、現在の勤務日が宿泊運行の中日であるかを判定する(ステップS701)。例えば本実施形態においても、運行開始時に上述の宿泊確認画面300を表示してボタン301〜303の操作を受け付けておけば、ステップS701において現在の勤務日が中日であるかを判定することができる。また、運転者の運行スケジュールを労働管理データベース30などに予め設定しておけば、この運行スケジュールに基づいて現在の勤務日が中日であるかを判定することができる。
現在の勤務日が中日であると判定した場合(ステップS701のYES)、コントローラ20は、例えば労働管理データベース30の運転者の点呼情報に基づいて、現在の勤務日において中間点呼が実施済みであるかを判定する(ステップS702)。実施済みでない場合(ステップS703)、コントローラ20は、中間点呼画像900をディスプレイ42に表示する(ステップS703)。
図21は、ディスプレイ42に表示された中間点呼画像900の一例を示す図である。中間点呼画像900は、例えば「中間点呼」の文字列を含み、ディスプレイ42に表示中の画面に重ねて表示される。図示したようにディスプレイ42の隅に中間点呼画像900を配置すれば、表示中の画面の情報の視認性が阻害されない。これとは反対に、ディスプレイ42の中央などに中間点呼画像900を配置すれば、中間点呼画像900を目立たせることができる。中間点呼画像900は、「中間点呼を実施して下さい」のようなメッセージであってもよい。
現在の勤務日が中日でないと判定された場合(ステップS701のNO)、中間点呼が実施済みであると判定された場合(ステップS702のYES)、あるいはステップS703が実行された後には、点呼要否判定処理が終了する。
その後も中間点呼画像900は継続してディスプレイ42に表示される。例えば運転者が入力装置43を操作することで図15のフローチャートに示した点呼処理Bが開始され、管理者端末1から送信される完了通知が受信されると、コントローラ20は、中間点呼画像900を消去する。中間点呼画像900自体が点呼処理Bを開始するためのボタンであってもよい。
以上の中間点呼要否判定処理は、デジタルタコグラフ2だけでなく、管理者端末1のコントローラ10において実行されてもよい。この場合、中間点呼画像900は、例えばディスプレイ14に表示される。いずれの運転者に関する中間点呼画像900であるかを識別できるように、中間点呼画像900が運転者IDや運転者名を含んでもよい。また、中間点呼画像900は、中間点呼が必要な運転者をリスト形式で表示するものであってもよい。
なお、第2実施形態の労働管理システムの構成において、中間点呼要否判定処理は、デジタルタコグラフ2のコントローラ20が実行してもよいし、運転者端末5のコントローラ50が実行してもよい。また、第3実施形態の労働管理システムの構成において、中間点呼要否判定処理は、事業所端末6が実行してもよい。
ステップS703においては、中間点呼画像900の表示だけでなく、スピーカ16,23の音声出力により中間点呼が必要である旨が報知されてもよい。
[第5実施形態]
第5実施形態においては、車両により輸送される荷物の荷積み地点や荷卸し地点における運転者の待機時間(荷待ち時間)をさらに管理可能な労働管理システムを開示する。ここでは、労働管理システムが第1実施形態と同様の構成を備える場合を想定するが、労働管理システムは他の実施形態と同様の構成を備えてもよい。
労働管理システムは、待機時間の管理に関して、以下の機能を備えている。
[F1]荷物の荷積み地点または荷卸し地点における車両の運転者の待機開始および待機終了を入力する機能。
[F2]荷積みまたは荷卸しで扱う荷物の荷主を入力する機能。
[F3]指定到着時刻を入力する機能。
[F4]荷積み地点または荷卸し地点における待機時間を算出する機能。
[F5]待機時間に対する待機料を算出する機能。
[F6]待機時間および待機料等を含む待機情報を記録する機能。
[F7]荷主の入力(F2)および指定到着時刻の入力(F3)を管理者端末1とデジタルタコグラフ2(運転者端末)のいずれで行うかを設定する機能。
運転者の待機開始は、例えば入力装置43の待機ボタンを操作することで入力できる。また、運転者の待機終了は、例えば待機ボタンが操作された後に、待機ボタンを再度操作すること、あるいは荷積ボタンや荷卸ボタンなどの他のボタンを操作することにより入力できる。指定到着時刻は、例えば荷主により予め指定された到着時刻である。指定到着時刻は、荷積み地点や荷卸し地点の運営主体など、荷主とは異なる主体により指定された到着時刻であってもよい。
以下、機能F7により荷主と指定到着時刻の入力をデジタルタコグラフ2にて行う設定がなされ、管理者端末1により待機時間および待機料の算出と記録が行われる場合を例に、図22を用いて各機能の詳細を説明する。但し、荷主と指定到着時刻が管理者端末1で入力されてもよいし、これらの一方が管理者端末1で入力され、他方がデジタルタコグラフ2で入力されてもよい。また、待機時間および待機料の少なくとも一方の算出と記録がデジタルタコグラフ2やサーバ3で行われてもよい。
運転者は、荷積み地点または荷卸し地点に到着し、かつ荷積みまたは荷卸し等の作業を待機する必要がある場合、入力装置43の待機ボタンを操作する。これにより、図22のフローチャートに示す待機処理Aをデジタルタコグラフ2が実行する。さらに、当該フローチャートに示す待機処理Bを管理者端末1が実行する。
先ず、デジタルタコグラフ2のコントローラ20は、待機開始が入力された時刻である待機開始時刻から30分が経過したかを判定する(ステップS801)。この30分の時間は一例であり、その他にも10分、15分、1時間など適宜の時間を設定し得る。
コントローラ20は、30分が経過していないならば次の処理へは進まない(ステップS801のNO)。仮に30分が経過するまでに待機終了が入力された場合、コントローラ20は、待機処理Aを終了する。
30分が経過した場合(ステップS801のYES)、コントローラ20は、荷主の入力を受け付ける(ステップS802)。さらに、コントローラ20は、これから実行する荷積みや荷卸し等の業務種別の入力を受け付けるとともに(ステップS803)、指定到着時刻の入力を受け付ける(ステップS804)。ステップS802〜S804において、コントローラ20は、例えばディスプレイ42に荷主、業務種別、指定到着時刻の入力画面を表示するとともに、スピーカ23によりこれら情報の入力を促すメッセージを発する。運転者は、例えば入力装置43により荷主、業務種別、指定到着時刻を入力できる。荷主等により到着時刻が指定されていない場合、指定到着時刻無しを入力してもよい。
その後、コントローラ20は、入力された荷主、業務種別、指定到着時刻、運転者ID、車番、待機開始時刻等を含む各種情報を、ネットワークNを介して管理者端末1に送信する(ステップS805)。さらに、コントローラ20は、待機終了を待つ(ステップS806)。
運転者は、荷積みや荷卸し等の作業を開始する際に、待機終了を入力する。このとき、コントローラ20は、待機終了が入力された時刻である待機終了時刻を、ネットワークNを介して管理者端末1に送信する(ステップS807)。ステップS807を以って、待機処理Aが終了する。
待機処理Bにおいて、管理者端末1のコントローラ10は、ステップS805にてデジタルタコグラフ2から送信される情報を受信する(ステップS901)。コントローラ10は、受信した情報を元に確認画面をディスプレイ14に表示し、修正を受け付ける(ステップS902)。当該確認画面は、例えば荷主、業務種別、指定到着時刻、運転者ID、車番、待機開始時刻を含む。当該確認画面は、上述の運転者情報一覧における当該運転者IDに対応する現在地が表示されてもよい。この現在地が表示されれば、運行管理者は、運転者が入力した荷主が正しいかどうかを容易に判断できる。確認画面に表示された情報が不正確である場合、運行管理者は、例えば入力装置15の操作により修正する。
確認画面に表示された情報の確認が完了すると、運行管理者は、例えば入力装置15により確認完了を入力する。その後、コントローラ10は、ステップS807にてデジタルタコグラフ2が送信する待機終了時刻の受信を待つ(ステップS903)。
待機終了時刻を受信すると(ステップS903のYES)、コントローラ10は、待機時間を算出するとともに、算出した待機時間をディスプレイ14に表示する(ステップS904)。さらに、コントローラ10は、待機料を算出するとともに、算出した待機料をディスプレイ14に表示する(ステップS905)。
コントローラ20は、ステップS901にて受信した情報や、ステップS904,S905にて算出した待機時間および待機料を含む待機情報を保存(記録)する(ステップS906)。待機情報は、例えばサーバ3の労働管理データベース30に保存されてもよいし、記憶装置11に保存されてもよい。ステップS906を以って、待機処理Bが終了する。
ステップS904で算出される待機時間は、例えば指定到着時刻よりも待機開始時刻の方が遅い場合、待機開始時刻から待機終了時刻までの時間である。また、待機時間は、例えば指定到着時刻よりも待機開始時刻の方が早い場合、指定到着時刻から待機終了時刻までの時間である。指定到着時刻から待機終了時刻までの時間が30分に満たない場合、ステップS906で待機情報を記録しないようにしてもよい。
待機時間の算出に、荷主や荷積み地点または荷卸し地点の運営主体等の営業開始時刻をさらに考慮してもよい。すなわち、指定到着時刻が無く、かつ待機開始時刻が営業開始時刻よりも早い場合、営業開始時刻から待機終了時刻までの時間を待機時間としてもよい。各主体の営業開始時刻は、予め設定されてサーバ3や記憶装置11等に記憶されてもよいし、運行管理者が入力装置15等の操作により入力してもよいし、運転者が入力装置43等の操作により入力したものがステップS805で管理者端末1に送信されてもよい。
待機時間の算出に、荷積み地点または荷卸し地点において待機開始が受け付けられた受付時刻をさらに考慮してもよい。この受付時刻は、例えば荷積み地点または荷卸し地点に設けられたリストに運転者が会社名、運転者名、車番等の必要事項を記入した時刻、あるいは荷積み地点または荷卸し地点に配置された端末により同様の事項を登録した時刻とすることができる。また、待機時間の算出に、荷積み地点または荷卸し地点の担当者に運転者が待機を指示された指示時刻をさらに考慮してもよい。待機開始時刻がこれらの時刻よりも早い場合、これらの時刻から待機終了時刻までの時間を待機時間とすることができる。
上述の待機開始時刻は、本実施形態における第1時刻の一例である。上述の待機終了時刻は、本実施形態における第2時刻の一例である。上述の指定到着時刻、営業開始時刻、受付時刻、または指示時刻は、本実施形態における第3時刻の一例である。これらの第1ないし第3時刻は、本実施形態にて開示した他にも、種々の態様で定義された時刻とすることができる。例えば、第1時刻および第2時刻は、運転者が待機ボタンやその他のボタンを操作した時刻でなく、直接入力した時刻であってもよい。また、待機ボタン等が操作された時間が数分単位の端数を含む場合に、第1時刻および第2時刻は、それらを切り捨てた時刻や、切り上げた時刻としてもよい。
ステップS905で算出される待機料は、例えばステップS904で算出された待機時間に、荷主に対して予め定められた単位時間当たりの金額を乗じた金額である。但しこの例に限られず、他の計算式で待機料を算出してもよい。
図23は、ステップS906にて保存される待機情報のデータ構造の一例を示す図である。例えば、待機情報は、運転者ID、車番、荷主、業務種別、指定到着時刻、待機時間情報、待機時間、待機料を含む。待機時間情報は、待機開始時刻および待機終了時刻を含む。待機情報は、上述の営業開始時刻、受付時刻、指示時刻をさらに含んでもよい。
なお、荷積み地点または荷卸し地点において、不連続な複数の待機時間が生じる場合がある。図23の下段に示す待機開始時刻1および待機終了時刻1と、待機開始時刻2および待機終了時刻2とは、同一の荷積み地点または荷卸し地点にて生じた2つの不連続な待機時間の開始時刻と終了時刻を表している。この場合、待機情報に記録する待機時間は、2つの待機開始時刻と待機終了時刻を考慮した合計時間となる。
例えば、待機ボタンが操作されて待機開始時刻1が確定し、図22のフローチャートの処理が開始された場合、待機開始時刻1から待機終了時刻1までの時間が30分に満たないならばステップS802以降の処理が実行されない。この場合、待機開始時刻2に対応する待機ボタンの操作により図22のフローチャートの処理が再度実行されるときに、ステップS801において待機開始時刻1から待機終了時刻1までの時間と、待機開始時刻2から現在までの時間とを合計した時間が30分を経過しているかを判定するようにすればよい。そして、ステップS805では待機開始時刻1、待機終了時刻1、待機開始時刻2を管理者端末1に送信し、ステップS902ではこれらの時刻を表示するとともに修正を受け付け、ステップS904〜S906ではこれらの時刻に加えてステップS903で受信する待機終了時刻2を用いて待機時間および待機料の算出、表示、記録を実行すればよい。
また、待機開始時刻1から待機終了時刻1までの時間が30分を超えて待機情報が記録された場合も、待機開始時刻2に対応する待機ボタンの操作により図22のフローチャートの処理が再度実行されるときに、ステップS801において待機開始時刻1から待機終了時刻1までの時間と、待機開始時刻2から現在までの時間とを合計した時間を30分との比較に用いればよい。この場合は既に経過時間が30分を超えているので、待機開始時刻2から待機終了時刻2までの時間が30分に満たない場合でも後の処理が実行される。待機時間および待機料の算出には上述の例と同じく待機開始時刻1、待機終了時刻1、待機開始時刻2、待機終了時刻2が用いられ、ステップS906においては既に記録された待機情報が更新される。なお、以上の例では不連続な2つの待機時間が存在する場合を想定したが、不連続な3つ以上の待機時間が存在する場合でも、同様の処理を適用できる。
異なる荷主の荷物を同一の荷卸し地点に輸送することがある。この場合、それぞれの荷物に関する待機時間は、荷主ごとに分けて記録する必要がある。例えば、荷主1と荷主2の荷物を同一の荷卸し地点で荷卸しする場合、上述の待機処理A,Bによれば、荷主1,2のそれぞれの荷物の待機時間がいずれも30分を超える場合、荷主1,2のそれぞれについて待機情報を記録することができる。
但し、荷主1または荷主2の荷物について不連続な2つの待機時間が存在する場合を考慮し、より正確に待機時間を算出するために、待機開始時刻から30分が経過したか否かに関わらず荷主の入力(ステップS802)を求めるようにしてもよい。業務種別の入力や指定到着時刻も同様に、待機開始から30分が経過したか否かに関わらず入力を求めてもよい。
一例として、荷主1の荷物の荷卸しに対する待機時間1(待機開始時刻1:待機終了時刻1)の後に、荷主2の荷物の荷卸しに対する不連続な2つの待機時間2(待機開始時刻2:待機終了時刻2)および待機時間3(待機開始時刻3:待機終了時刻3)が存在する場合を想定する。この場合、待機時間2に対する待機処理において入力される荷主と、先の待機時間1に対する待機処理において入力される荷主とが異なる。そこで、待機時間2に対する待機処理においては、待機時間1を考慮せずに待機開始時刻2からの経過時間と30分とを比較する。一方で、待機時間3に対する待機処理で入力される荷主は、待機時間2に対する待機処理で入力される荷主と同一である。この場合、待機時間3の待機処理においては、待機時間2に待機開始時刻3からの経過時間を加算した時間を30分との比較に用いる。そして、待機時間3に対する待機処理において、待機時間2,3の双方を考慮した待機時間を含む荷主2の待機情報を記録する。このようにすれば、より正確に待機時間を記録できる。
他の例として、荷主2の荷物の荷卸しを待つ間に荷主1の荷物の荷卸しを行う場合を想定し、待機開始時刻1を始点として荷主2の待機時間を計算してもよい。この場合、待機時間2,3に対する待機処理において、例えば待機開始時刻1からの経過時間を30分との比較に用いる。車両が荷卸し地点に到着してすぐに荷主1の荷物を荷卸しすることにより待機時間1が存在しない場合は、荷卸し地点への車両の到着時刻など他の時刻を待機時間2の始点としてもよい。
図22のフローチャートにおいては、待機開始から30分が経過した後に運転者IDや待機開始時刻等が管理者端末1に送信される場合を例示した。しかしながら、待機の開始時に運転者IDや待機開始時刻が管理者端末1に送信されてもよい。この場合、管理者端末1は、運転者IDが示す運転者の状態を「待機中」とした運転者情報一覧をディスプレイ14に表示してもよい。さらに、管理者端末1は、待機開始時刻からの経過時間が30分を超えた場合に、荷主、業務種別、指定到着時刻等の入力を受け付け、入力された情報をデジタルタコグラフ2に送信してもよい。デジタルタコグラフ2は、例えば受信した情報をディスプレイ42に表示する。この場合には、ステップS802〜S804の処理を省略してもよいし、これらの処理の代わりに管理者端末1から受信した情報の修正を受け付ける処理を加えてもよい。
待機開始から予め定められた時間(例えば1時間、2時間)が経過した場合に、ディスプレイ14,42へのメッセージの表示等により、運行管理者および運転者の少なくとも一方に対する警告を発してもよい。また、運行管理者に対する警告は、例えば運転者情報一覧における当該運転者のラインを他のラインと区別できる態様で着色することにより行われてもよい。
日々の運行において蓄積された待機情報は、例えば管理者端末1において、荷主や運転者ID等をキーとしてリスト形式で表示あるいは印刷することができる。例えば、月ごとに特定の荷主に対する待機時間のリストを作成すれば、待機料の請求処理に要する作業負担を大幅に軽減できる。また、待機情報は、運転者の労働時間を短縮するための道筋を立てるなど、労働改善に役立てることができる。
本実施形態において開示した各処理(ステップS801〜S807,S901〜S906等)の主体や実行順序は、適宜に変更することができる。図18に示したように労働管理システムがデジタルタコグラフ2とは別の運転者端末5を備える場合、各処理の少なくとも一部の主体が運転者端末5であってもよい。また、図19に示したように労働管理システムが複数の事業所端末6を備える場合、各処理の少なくとも一部の主体が事業所端末6であってもよい。第2実施形態にて上述した通り、労働管理システムは、デジタルタコグラフ2を備えないものであってもよい。本実施形態において管理者端末1が実行するとした処理の全てまたは一部を、デジタルタコグラフ2または運転者端末5が実行してもよい。また、本実施形態においてデジタルタコグラフ2が実行するとした処理の全てまたは一部を、管理者端末1または事業所端末6が実行してもよい。
[第6実施形態]
第6実施形態においては、運転者の出勤時刻をより好適に管理可能な労働状態管理システムを開示する。ここでは、労働管理システムが第1実施形態と同様の構成を備える場合を想定するが、労働管理システムは他の実施形態と同様の構成を備えてもよい。
図24は、デジタルタコグラフ2が実行する帰庫処理Aおよび管理者端末1が実行する帰庫処理Bの一例を示すフローチャートである。帰庫処理Aは、例えば入力装置43の帰庫ボタンまたは宿泊ボタンの操作により帰庫イベントが発生した際に開始される。
先ず、デジタルタコグラフ2のコントローラ20は、現在の勤務日が宿泊運行における最終日以外の勤務日であるか、言い換えれば次回の出勤が事業所に立ち寄らない出勤であるかを判定する(ステップS1001)。例えばコントローラ20は、帰庫処理Aが宿泊ボタンの操作をトリガとして実行されている場合、現在の勤務日が宿泊運行における最終日以外の勤務日であると判定する。一方、コントローラ20は、帰庫処理Aが帰庫ボタンの操作をトリガとして実行されている場合、現在の勤務日が宿泊運行における最終日以外の勤務日でないと判定する。ステップS1001の判定方法はこれに限られず、例えばディスプレイ42に表示されたボタンの操作結果に基づいて、現在の勤務日が宿泊運行における最終日以外の勤務日であるかが判定されてもよい。
現在の勤務日が宿泊運行における最終日以外の勤務日である場合(ステップS1001のYES)、コントローラ20は、運転者の帰庫時刻(運行終了時刻)を記録する(ステップS1002)。この帰庫時刻は、当該勤務日の退勤時刻に相当し、例えば帰庫処理Aが開始された時刻としてもよいし、運転者が入力装置43により入力する時刻としてもよい。また、帰庫時刻は、記憶装置21に保存することによって記録されてもよいし、サーバ3の労働管理データベース30に書き込むことによって記録されてもよい。
続いて、コントローラ20は、翌出勤(出庫)可能時刻を算出するとともに(ステップS1003)、当該翌出勤可能時刻を例えばディスプレイ42への表示やスピーカ23による音声出力により報知する(ステップS1004)。翌出勤可能時刻は、現在の勤務日に続く勤務日において、労働基準を遵守できる範囲で運転者が出勤可能な最も早い時刻であり、例えば帰庫時刻(退勤時刻)から休息期間の最低値が経過した時刻とすることができる。
さらに、コントローラ20は、例えばディスプレイ42に入力欄を表示して、次回の勤務日の出勤予定時刻の入力を受け付ける(ステップS1005)。運転者は、例えばステップS1004で報知された翌出勤可能時刻を参考に、入力装置43により出勤予定時刻を入力できる。その後、コントローラ20は、ステップS1003にて算出された翌出勤可能時刻、ステップS1005にて入力された出勤予定時刻、運転者ID等を、ネットワークNを介して管理者端末1に送信する(ステップS1006)。
なお、現在の勤務日が宿泊運行における最終日以外の勤務日でない場合(ステップS1001のNO)、コントローラ20は、ステップS1002と同様に運転者の帰庫時刻を記録する(ステップS1007)。この場合においては、運転者が後に事務所にて退勤処理を行い、その際に退勤時刻が確定する。すなわち、ステップS1007にて記録される帰庫時刻は、退勤時刻とは異なる。
ステップS1006またはステップS1007を以って、帰庫処理Aが終了する。
帰庫処理Bにおいて、管理者端末1のコントローラ10は、ステップS1006にてデジタルタコグラフ2から送信される出勤予定時刻等を受信する(ステップS1101)。コントローラ10は、受信した出勤予定時刻、翌出勤可能時刻、運転者ID等をディスプレイ14に表示する(ステップS1102)。さらに、コントローラ10は、出勤予定時刻の修正を受け付ける(ステップS1103)。運行管理者は、例えば入力装置15の操作により出勤予定時刻を修正することができる。
運行管理者は、表示された出勤予定時刻、翌出勤可能時刻、当該運転者の運転者情報、当該運転者の翌日の運行スケジュール等を確認し、出勤予定時刻が適切でない場合には運転者に電話などの通信手段を介して出勤予定時刻を変更すべき旨を伝える。出勤予定時刻が適切でない場合とは、例えば出勤予定時刻が翌出勤可能時刻より前の時刻である場合や、翌日の最初の業務の開始時刻に対して出勤予定時刻が早すぎる場合などが挙げられる。なお、ステップS1005において、運転者が翌出勤可能時刻より前の出勤予定時刻を入力できないようにしてもよいし、そのような出勤予定時刻が入力された場合に警告を発するようにしてもよい。
出勤予定時刻に問題が無い場合や、出勤予定時刻の修正が完了した場合に、運行管理者は、例えば入力装置15の操作により出勤予定時刻を確定する。このとき、コントローラ10は、出勤予定時刻を例えば労働管理データベース30に記録する(ステップS1104)。以上で帰庫処理Bが終了する。
本実施形態のように、宿泊運行において運転者の出勤予定時刻を運行管理者が確認できるようにすれば、遠隔地にいる運転者の労働状態をより適切に管理することができる。
なお、宿泊運行の最終日や宿泊を伴わない通常運行において、本実施形態と同様に翌出勤可能時刻の算出および表示と、出勤予定時刻の入力および表示とが実行されてもよい。この場合、翌出勤可能時刻の算出および表示が管理者端末1で実行されてもよいし、出退勤打刻のための装置により実行されてもよい。
また、翌出勤可能時刻の算出および表示や出勤予定時刻の入力および表示は、上述の点呼処理A〜Cにおいて実行されてもよい。
また、運行管理者が入力装置15等により管理者端末1に出勤予定時刻を入力する構成であってもよい。この場合、入力された出勤予定時刻がデジタルタコグラフ2に送信され、ディスプレイ42への表示等により運転者に報知されてもよい。このように運行管理者が出勤予定時刻を入力する機能と、上述の帰庫処理A,Bのように運転者が出勤予定時刻を入力する機能とは、設定により切り替え可能であってもよい。
ステップS1104にて記録された出勤予定時刻よりも早い時刻に運転者が出勤できないようにしてもよい。例えば、翌出勤時(翌出庫時)の出勤処理にて決定される出勤時刻が出勤予定時刻よりも早い場合、事業所での出勤処理の場合はディスプレイ14に、車両での出勤処理(出庫処理)の場合はディスプレイ42に出勤できない旨のメッセージを表示するとともに、出勤時刻を確定することなく出勤処理を終了する。他の例として、出勤予定時刻よりも予め定められた時間(例えば1時間)以上早い時刻の出勤を禁止するようにしてもよい。
本実施形態において開示した各処理(ステップS1001〜S1007,S1101〜S1104等)の主体は、適宜に変更することができる。図18に示したように労働管理システムがデジタルタコグラフ2とは別の運転者端末5を備える場合、各処理の少なくとも一部の主体が運転者端末5であってもよい。また、図19に示したように労働管理システムが複数の事業所端末6を備える場合、各処理の少なくとも一部の主体が事業所端末6であってもよい。本実施形態において管理者端末1が実行するとした処理の全てまたは一部を、デジタルタコグラフ2または運転者端末5が実行してもよい。また、本実施形態においてデジタルタコグラフ2が実行するとした処理の全てまたは一部を、管理者端末1または事業所端末6が実行してもよい。
以上の第1ないし第6実施形態にて開示した構成の他にも、労働管理システムは種々の態様で実現できる。すなわち、各実施形態にて開示した各処理の実行主体は、管理者端末1、デジタルタコグラフ2、運転者端末5および事業所端末6のいずれであってもよい。また、これらの処理の少なくとも一部をサーバ3が実行してもよい。
また、サーバ3の機能を管理者端末1に統合してもよい。この場合、労働管理データベース30や住所テーブル31は、記憶装置11や管理者端末1に接続された他の記憶装置に記憶することができる。
管理者端末1とデジタルタコグラフ2または運転者端末5との間のデータの授受の少なくとも一部が、メモリーカードなどの記憶媒体を介して行われてもよい。
各実施形態においては、トラック運転者の労働を管理するための労働管理システムを開示した。しかしながら、これら労働管理システムにおける処理は、鉄道、バス、タクシーなど他種の車両の運転者の労働管理に適用することもできる。また、運転者以外の労働者の労働管理に適用することもできる。
各実施形態にて開示した各処理を実現するためのコンピュータプログラムは、記憶媒体に記憶されてユーザに譲渡されてもよいし、ネットワークを介してユーザがダウンロードすることにより譲渡されてもよい。各実施形態において1つのフローチャートに示した処理は、1つのコンピュータプログラムによって実現されてもよいし、複数のコンピュータプログラムによって実現されてもよい。また、このようなコンピュータプログラムを実行するコンピュータは、各実施形態において開示した管理者端末1、デジタルタコグラフ2、サーバ3、運転者端末5、事業所端末6のみならず、他の装置であってもよい。
以上説明した各実施形態は、発明の範囲をこれら実施形態にて開示した構成に限定するものではない。本発明はその他の様々な形態で実施することが可能である。各実施形態にて開示した構成やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…管理者端末、2…デジタルタコグラフ(運転者端末)、3…サーバ、10,20…コントローラ、17,45…アルコール検知器、30…労働管理データベース、31…住所テーブル、200…休日設定画面、300…宿泊確認画面、400…点呼予定確認画面、500…予定変更画面、600…点呼予定報知画面、700…完了待機画面、800…完了画面。

Claims (7)

  1. 車両により輸送される荷物の荷積み地点または荷卸し地点における、前記車両の運転者の待機開始および待機終了を、前記運転者の操作により入力する第1入力手段と、
    前記第1入力手段により待機開始が入力されてから予め定められた時間が経過した場合に、管理者に警告を発する警告手段と、
    前記荷物の荷主を入力する第2入力手段と、
    前記第1入力手段により待機開始が入力された後、前記運転者の識別情報および前記第2入力手段が入力した荷主を含む画面を前記管理者のディスプレイに表示する表示手段と、
    前記第1入力手段により待機開始が入力された第1時刻および待機終了が入力された第2時刻に基づき、前記荷物の荷積み地点または荷卸し地点において前記運転者が作業を待機した待機時間を算出する第1算出手段と、
    前記第2入力手段が入力した荷主および前記第1算出手段が算出した待機時間を記録する記録手段と、
    を備える労働管理システム。
  2. 前記荷物の荷積み地点または荷卸し地点への前記車両の指定到着時刻、前記荷物の荷積み地点または荷卸し地点の営業開始時刻、前記荷物の荷積み地点または荷卸し地点において待機開始が受け付けられた時刻、および前記荷物の荷積み地点または荷卸し地点において前記運転者が待機を指示された時刻のいずれかである第3時刻を入力する第3入力手段をさらに備え、
    前記第1算出手段は、前記第3時刻よりも前記第1時刻の方が早い場合、前記第3時刻から前記第2時刻までの時間を前記待機時間と
    前記表示手段が表示する画面は、前記第3時刻をさらに含む、
    請求項1に記載の労働管理システム。
  3. 前記第1算出手段が算出した待機時間に、前記荷主に対して予め定められた単位時間当たりの金額を乗じることで、前記待機時間に対する待機料を算出する第2算出手段をさらに備え、
    前記記録手段は、前記第2算出手段が算出した待機料をさらに記録する、
    請求項1または2に記載の労働管理システム。
  4. 前記第1入力手段を備え、前記運転者により操作される運転者端末と、
    前記表示手段を備え、前記管理者により操作される管理者端末と、
    を含む、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の労働管理システム。
  5. 前記管理者端末は、前記第2入力手段をさらに備え、
    前記運転者端末は、前記第1入力手段により待機開始が入力されたことに応じて前記管理者端末に前記第1時刻を送信する送信手段をさらに備え、
    前記第2入力手段は、前記第1時刻からの経過時間が所定時間を超えた場合に、前記荷物の荷主の入力を受け付ける、
    請求項4に記載の労働管理システム。
  6. 前記管理者端末は、前記画面に含まれる情報の確認完了を入力する第4入力手段をさらに備え、
    前記第4入力手段により確認完了が入力され、かつ前記第1入力手段により待機終了が入力されたことに応じて、前記第1算出手段が前記待機時間を算出し、前記記録手段が前記待機時間を記録する、
    請求項4または5に記載の労働管理システム。
  7. コンピュータを、
    車両により輸送される荷物の荷積み地点または荷卸し地点における、前記車両の運転者の待機開始および待機終了を、前記運転者の操作により入力する第1入力手段、
    前記第1入力手段により待機開始が入力されてから予め定められた時間が経過した場合に、管理者に警告を発する警告手段、
    前記荷物の荷主を入力する第2入力手段、
    前記第1入力手段により待機開始が入力された後、前記運転者の識別情報および前記第2入力手段が入力した荷主を含む画面を管理者により操作される管理者端末のディスプレイに表示する表示手段、
    前記第1入力手段により待機開始が入力された第1時刻および待機終了が入力された第2時刻に基づき、前記荷物の荷積み地点または荷卸し地点において前記運転者が作業を待機した待機時間を算出する第1算出手段、および、
    前記第2入力手段が入力した荷主および前記第1算出手段が算出した待機時間を記録する記録手段、
    として機能させるためのコンピュータプログラム。
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