JP5674369B2 - 非接触式直流電圧検出器 - Google Patents

非接触式直流電圧検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP5674369B2
JP5674369B2 JP2010169088A JP2010169088A JP5674369B2 JP 5674369 B2 JP5674369 B2 JP 5674369B2 JP 2010169088 A JP2010169088 A JP 2010169088A JP 2010169088 A JP2010169088 A JP 2010169088A JP 5674369 B2 JP5674369 B2 JP 5674369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
liquid crystal
light
electric field
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010169088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012032153A (ja
Inventor
市郎 出野
市郎 出野
匡志 吉田
匡志 吉田
善行 津田
善行 津田
正樹 長森
正樹 長森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
East Japan Railway Co
Original Assignee
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by East Japan Railway Co filed Critical East Japan Railway Co
Priority to JP2010169088A priority Critical patent/JP5674369B2/ja
Publication of JP2012032153A publication Critical patent/JP2012032153A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5674369B2 publication Critical patent/JP5674369B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Description

本発明は、直流の電圧を非接触によって検出する非接触式直流電圧検出器に関する。
従来、直流電圧を検出する方法として測定対象と基準点にそれぞれプローブを当接して電位差を測定することが行われている。また、交流電圧が印加された部分においてはこれから発生する電磁波を検出することにより、印加されている交流電圧の大きさを測定することが可能である。しかしながら、電流が流れていない直流電圧源からは電磁波が発生しないので、この電磁波を用いた測定ができないという問題がある。
とりわけ高電圧が印加されている場合は危険防止のために非接触による電圧計測を行うことが好ましいが、直流電圧のみが印加されている場合は電磁波による電圧計測を行うことはできないため、接触電極を用いることが行われている。例えば、鉄道の高圧き電線の点検やメンテナンスを行うためには、き電線への給電を停止した状態で作業を行うが、給電が確実に停止されていることを確認するために接触式の電圧計を用いることが行われている。
一方、特許文献1の液晶電界センサでは測定対象の近傍に電界に対して平衡に配置された液晶セルを用いて電界強度を測定することが考えられている。このように液晶セルは高絶縁で印加される電位差によって光の透過率を変化させるものであるから、これを用いて電界測定を行うことができる。
特開平8−86815号公報
しかしながら、特許文献1の液晶電界センサのような構成では液晶セルを直接的に電界に曝すことによりその電界強度を測定するので、測定対象に近づける必要があり、危険防止のための非接触測定には向かなかった。また、電流を流さない状態で電圧が印加されたき電線から発生する電界と、静電気によって発生する電界を区別することは難しく、測定者自身の動作によって発生する静電気が測定の邪魔になり誤検知が発生するという問題がある。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであり、簡素な構成でありながら、電流が流れていない状態で印加されている電位を高効率に測定することができる非接触式直流電圧検出器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、二枚の電極の電位差によって光の透過率が変化する液晶素子と、この液晶素子の一方の電極に電気的に接続されて電界を受ける測定電極パネルと、前記液晶素子の他方の電極に電気的に接続された比較電極と、前記一方の電極側に配置された反射板と、前記他方の電極側に配置された発光素子と、前記他方の電極側に前記発光素子から直接光が入射しないように配置された受光素子と、受光素子によって測定した光の強度信号によって電界強度を測定する測定回路と、測定電極パネルに接点を介してバイアス電圧を印加させるためのバイアス印加部と、この測定電極パネルへのバイアス電圧の印加操作スイッチとを備え、前記測定電極パネルは静電気を溜めることができる程度の絶縁性を備える容器の表面に密着されており、測定電極パネルを、検出対象に対して基準となる箇所の近傍に近づけて前記操作スイッチを押した後に、検出対象のき電線、トロリ線などに近づけて電圧加圧状態を遠隔にて検出するものであることを特徴とする非接触式直流電圧検出器を提供する。(請求項1)
電界を受ける測定電極パネルが液晶素子の一方の電極に取り付けられているので、測定対象から発生する電界を離れた位置において効率よく受け止めることができ、この測定電極パネルに電気的に接続された液晶素子の一方の電極に前記電界の大きさに応じた量の電荷を蓄えることができ、液晶素子の両電極間に電界が生じるので、この電界内に配置された液晶素子は電界強度に合わせてその光の透過率が変化する。測定電極パネルは例えばアルミなどの導電性に優れた金属によって形成されていることが好ましく、その面積はより効率よく電界を受け止めるために大きく形成することが好ましく、例えば、非接触式直流電圧検出器の測定端のほぼ全面を覆う程度の大きさを備える。
前記液晶素子は内側面に光透過性の前記電極(透明電極)を転写させた一対のガラス機材と、これらのガラス機材によって挟み込まれて互いに90°異なる偏向特性を備える一対の配向膜と、両配向膜の間にスペーサおよび液晶からなる液晶層を配置させた状態で液晶層を封入するシール材とを備えるものである。したがって、前記反射板は一方の電極ガラス基材の外側面に当接することにより、一方の電極側に配置されている。また、前記発光素子および受光素子は他方の電極ガラス基材の外側面に面するように配置されていることにより、他方の電極側に配置されている。
なお、比較電極は液晶素子の他の電極に電気的に接続されており、これが、基準電位となる。したがって、比較電極の電位は安定していることが好ましく、例えば、基準電圧の供給源として例えば前記発光素子、受光素子、測定回路などを設けた基盤の負極電源ラインまたは負極電源ラインに接続されたプレートである。
前記反射板は液晶素子の一方の電極側に配置されているので他方の電極側に配置された発光素子から生じ液晶素子を透過した光を反射して、再び液晶素子を透過させて受光素子に入射させることができる。なお、前記反射板は光の反射率の点で優れた鏡面体であることが好ましいが、さらに好ましくは、光の散乱を起こすために鏡面体と電極の間に紙や磨りガラスのような光拡散層を備えるものである。
また、液晶素子の一方の電極および反射板は液晶層以外の構成部材から物理的に浮いた状態で配置されることが好ましい。同様に、前記一方の電極に電気的に接続された前記測定電極パネルも適度な帯電性を得られるように他の部分から静電気をためることができる程度に絶縁されていることが好ましく、ABS樹脂や塩化ビニールなどの適切な絶縁性を備える合成樹脂からなる絶縁性容器の表面に、アクリル樹脂(メタクリル酸樹脂の重合体)のプレートを密着させていることが好ましい。
前記発光素子は安定した光量の光を発光するものであり、効率の良い発光を行う発光ダイオード(LED)であることが好ましいが、有機発光ダイオード(OLED:Organic light-emitting diode)や発光ポリマー(LEP:Light Emitting Polymer)などの有機ELを用いた発光素子であってもよい。
前記受光素子は発光素子から発光された光を受光してこれを電気信号に変換することができるものであればよく、例えばフォトレジスタ、フォトトランジスタ、フォトダイオードなどを用いることができる。なお、発光素子からの光が直接受光素子に入射しないように発光素子と受光素子の間に遮光板を設けることが好ましく、例えば、受光素子を円筒状のシリコンゴムからなる遮光筒に挿入して配置することが好ましい。
前記測定回路は前記受光素子によって測定した光の強度信号を用いて電界強度を測定するものであるが、電界強度が所定の閾値より大きくなったときに例えばブザーなどを用いて警告音などを出力するものであることが好ましい。しかしながら、測定回路は電界強度を電流または電圧などの電気信号に変換して出力するものであってもよい。
少なくとも、前記液晶素子、発光素子、受光素子の全体を覆う容器状に形成された電界遮蔽層を備える場合(請求項2)には、液晶素子およびその周辺部材が電界遮蔽層によって覆われているので、外乱の影響による動作不良を起こすことがない。電界の測定対象以外の方向からの電界の影響を受けにくくなる。つまり、作業者の動作に伴って生じる静電気の影響を受けることなく、測定対象の電位を測定することができる。なお、電界遮蔽層は測定電極パネルを容器形状にして形成してもよいが、電界遮蔽層として比較電極または電源ラインを用いてもよい。
また、前記液晶素子、発光素子、受光素子に加え、前記測定電極パネルおよび比較電極を備えるユニット化されたセンサ部を形成することにより、センサ部を独立構造にすることができるので、不要帯電の影響を減少させて、安定した電界測定を容易に実現できる。
は液晶素子の特性を示す図であり、液晶素子の両電極間の電位差と光の透過率の関係が直線的な比例関係ではないことを示している。このような特性の液晶素子に例えば1.2Vのバイアス電圧を印加して測定開始点をシフトさせることにより、電位差の変化に対する光透過率の変化が大となる範囲を活用して微小な電圧変化を検出することが可能となる。また、前記比較電極として基準電位電極の接続部が配置されているので、この接続部に例えばアース線を接続すると、大地電位が基準電位となるので、作業者の動作による静電気の発生による影響を受けないようにすることができる。棒体は長尺であるから、その上端部を高い位置にあるき電線にできるだけ近づけることができる。
前述したように、本発明によれば、測定対象から離れた位置においても電界を効果的に測定することができる。また、比較電極によって基準電位を定めることができるので、静電気などの周囲の外乱による影響を小さくすることができる。
加えて、電界遮蔽層を備えることにより、不必要な電界の影響を可能な限り抑制できるセンサ部のユニットを形成することができる
本発明の基本的な構成を説明する参考例として示す非接触式直流電圧検出器の図である。 非接触式直流電圧検出器のセンサ部をユニット化した例を示す図である。 図2のセンサ部の構成を回路にして示す図である。 図2のセンサ部の電気特性を示す図である。 本発明の別の参考例である非接触式直流電圧検出器を示す図である。 本発明の実施形態である非接触式直流電圧検出器を示す図である。 前記非接触式直流電圧検出器の構成を回路にして示す図である。 液晶素子の特性を示す図である。
以下、図1を用いて、本発明の基本的な構成を説明する参考例として示す非接触式直流電圧検出器1の構成を説明する。本参考例の非接触式直流電圧検出器1は二枚の電極2A,2Bの電位差によって光の透過率が変化する液晶素子2と、この液晶素子2の一方の電極2Aに電気的に接続されて電界を受ける測定電極パネル3と、前記液晶素子2の他方の電極2Bに電気的に接続された比較電極4と、前記一方の電極2A側に配置された反射板5と、前記他方の電極2B側に配置された発光素子6と、前記他方の電極2B側に前記発光素子6から直接光が入射しないように配置された受光素子7と、受光素子7によって測定した光の強度信号によって電界強度を測定する測定回路8と、この測定回路8の電源9とを備える。
前記液晶素子2は拡大図に示すように、内側面に光透過性の前記電極(透明電極)2A,2Bを転写させた一対のガラス基材2A1,2B1と、これらのガラス基材2A1,2B1によって挟み込まれて互いに90°異なる偏向特性を備える一対の配向膜2C,2Dと、両配向膜2C,2Dの間にスペーサおよび液晶からなる液晶層2Eを配置させた状態で液晶層2Eを封入するシール材2Fとを備えるものである。液晶層2Eは絶縁に優れており、両電極2A,2Bの電位差によって編波面を所定角度ねじ曲げることができるものである。かつ、液晶層2Eはできるだけ低い電位差を検出できるように、その厚さdはできるだけ薄く形成されている。
前記測定電極パネル3は測定対象から生じる電界の測定方向Xに対してほぼ垂直に配置された状態で電界に曝されるときに、できるだけ多くの電荷を受けることできるように、大きな面積を備える導電率の高いアルミニウムなど金属からなる板状体である。また、この測定電極パネル3は裏面にアクリル樹脂からなるプレート3Aを密着させて、非接触式直流電圧検出器1の全体を覆う例えばABSからなるケース1Aに取り付けられ、リード線3Bによって前記電極2Aに電気的に同電位となるように接続される。
本参考例の比較電極4は測定電極パネル3とほぼ同じ形状であり、大きな面積を備える導電率の高いアルミニウムなどの金属からなる板状体(以下、板状の比較電極4を比較電極パネルともいう)を構成する。また、この比較電極パネル4の裏面には例えば塩化ビニールのプレート4Aを介してケース1Aに取り付けられ、リード線4Bによって前記電極2Bに電気的に接続される。
前記反射板5は液晶素子2の一方の電極2A側に配置されているので他方の電極2B側に配置された発光素子6から生じ液晶素子2を透過した光L1を反射して、再び液晶素子を透過させて受光素子7に入射させることができる。なお、前記反射板5は光L1の反射率の点で優れた鏡面体5Aと電極の間に紙などの光拡散層5Bを備える。
発光素子6はエネルギー変換効率の優れた発光ダイオードである。また、受光素子7はフォトレジスタであり、発光ダイオード6からの光が直接的に受光素子7に入射しないように、円筒状のゴムパッキン7Aを介して電極2Bに密着するように接続される。
参考例の制御回路8は、発光素子6および受光素子7が取り付けられる第1基盤8Aと、この第1基盤8Aと電気的に接続された第2基盤8Bと、これらの回路8A、8Bに取り付けられて、受光素子7の測定値から電界を検出する検出回路8Cと、測定電極パネル3に印加するバイアス電圧を調整するバイアス電圧調整部8Dと、このバイアス電圧調整部8Dによって調整されたバイアス電圧を断続的に測定電極パネル3に印加させるバイアス電圧印加スイッチ8Eと、測定した電界強度の設定を行う閾値設定部8Fと、警告を音声またはブザー音によって出力するブザー8Gと、電源スイッチ8Hとを備える。なお、本参考例では測定回路8を2枚の基盤8A,8Bに分けて形成しているが、これらを一つにまとめて形成してもよく、各信号処理を行う部分8C,8D,8FをIC化して小型化してもよい。
前記電源9は例えばバッテリであり、これによって、非接触式直流電圧検出器1を小型化すると共に可搬性を備える。
前記非接触式直流電圧検出器1は電界の測定方向Xに対して測定電極パネル3と比較電極パネル4が垂直かつ所定の間隔をおいて配置されるときに、両電極パネル3,4によって電界を効果的に受けることができ、その間に電位差を発生させる。このとき、両電極パネル3,4はプレート3A,4Aによってケース1Aに対して適度な絶縁性を保って接触するように構成しているので、帯電電荷が移動でき、その帯電性が向上する。
また、両電極パネル3,4が帯電することにより、これらに電気的に接続された液晶素子2の第1および第2の電極2A,2B間には矢印Y方向の電界が発生し、液晶層8Cはこの矢印Y方向の電界に対して垂直に配置された状態でその電界強度に合わせた編波面のねじれを発生させ、電極2A,2Bの偏向特性との組み合わせによって、液晶素子2全体としての光の透過率が測定対象の電界強度に合わせて変動する。とりわけ、第1の電極2Aが液晶層2E以外の部分は完全に浮かせた状態で取り付けられているので、第2電極2Bに対して高絶縁を保つことができ、十分な感度を得ることができる。
前記測定回路8は発光素子6に安定した電力を供給して光L1を発光し、液晶素子2を透過した光L1は反射板5によって反射し、この反射光L2が受光素子7によって測定される。反射板5は鏡面体5Aと光拡散層5Bを備えているので、光L1は効率よく反射するだけでなく拡散した反射光L2を発生させることができ、受光素子7は反射光L2を効率よく測定できる。
受光素子7によって測定された光の強度は、検出回路8Cによって電界強度に変換され、これが閾値設定部8Fによって設定値に達すると、ブザー8Gが警告音を発生させ、使用者に危険を知らせることができる。
前記測定電極パネル3は適度に絶縁を保つように取り付けられているので、この測定電極パネル3に何らかの外乱によって不要な電荷が蓄積されることも考えられるが、バイアス電圧印加スイッチ8Eによって測定電極パネル3にバイアス電圧を印加させることが可能であるから測定電極パネル3を用いた電界測定のための準備を速やかに行うことができる。
図2、図3は前記非接触式直流電圧検出器1のセンサ部Suの構成をユニット化した例を示す図である。このセンサ部Suは、前記液晶素子2、発光素子6、受光素子7をほぼ密封された合成樹脂からなる容器形状のケース1B内に収容し、このケース1Bの表面は測定電極パネル3によって覆われており、この測定電極パネル3によって電界遮蔽層Sを形成している。液晶素子2の一方の電極2Aは前記測定電極パネル3、他方の電極2Bには発光素子6のコモン電源ラインを比較電極4として接続している。
前記電界遮蔽層Sによって覆われた容器内においては外部の電界の影響が及ばないので、液晶素子2の動作が安定する。また、電極2Bにはコモン(負極)電源ラインComが比較電極4として接続されているので、その電位も安定し、測定電極パネル3によって受け止める電界を高精度に測定することができる。なお、Vccは正極電源ライン、Sigはセンサ信号出力部である。また、図3の回路は最もシンプルな検出回路8C(図1参照)を形成する例を示しているが、この検出回路8Cにはセンサ部Su内に受光素子7の出力を用いて電界測定値を求めてこれをセンサ信号として出力する直線化演算部(リニアライザ)を含めてもよいことは言うまでもない。
図4は前記構成の非接触式直流電圧検出器1の電気的な特性を説明する図である。図4に示すように、測定対象の電位Pの変化に伴ってその電界の影響で測定電極パネル3が比較電極4に比べて正の電位となるとき、実線f1に示すように、電界測定信号Fは電位Pの大きさに応じて大きな値を出力する。しかしながら、測定電極パネル3が比較電極4に対して負の電位となるにも、電界測定信号Fは破線f2に示すように、正であるときと同様の測定信号Fを出力する。つまり、液晶素子2を用いた電界測定では、測定対象の電位Pに正負の区別がなく、両電極2A,2Bの電位差の絶対値によって出力を得ることができる。
本発明の別の参考例としての非接触式直流電圧検出器40を示す図である。本参考例において、測定電極パネル3は棒体41の一端側、比較電極パネル4は棒体41の多端側に取り付けられて、棒体41の両端部をそれぞれ覆うように取り付けられている。また、棒体41の内部に前記液晶素子、発光素子、受光素子およびその周辺回路を備える測定回路42を設けている。そのほかの構成については既に詳述したものと同じであるので、その詳細な説明を省略する。
本参考例のように電極パネル3,4間を棒体41の両端部に設けることにより、作業者は棒体41を電界の測定方向Xに向けることにより、両電極パネル3、4間の電位差が発生して、その電界強度(測定対象の電位)を測定することができる。
、図本発明の実施形態の非接触式直流電圧検出器50を示す図である。この非接触式直流電圧検出器50は棒体51の先端部に前記センサ部Suと、このセンサ部Suの測定電極パネルにバイアス電圧を印加させるためのバイアス印加部52とを備え、棒体51の基端部に測定回路53と、電源スイッチ54と、増幅率調節部57とを備える。また、この実施形態ではその他の構成は図1〜図において既に詳述した構成と同じまたは同等の部材であるから、同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
前記棒体51は例えば塩化ビニールからなる略1mの長さを備えるものであり、その内部に測定回路などを形成することができる筒体であることが好ましく、これは絶縁性を備えるものであれば紙筒であってもよい。
前記バイアス印加部52は操作スイッチ52aと、操作スイッチ52aに直列に接続されたリレーコイル52bと、このリレーコイル52bに電流を流したときにオン状態になるリレー接点52cと、リード線52dとを備え、このリレー接点52cおよびリード線52dを介して電圧調整部15によって調整されたバイアス電圧を測定電極パネル3に印加させるものである。このリレー接点52c(すなわち電磁リレーのリレーコイル52bを含む)およびリード線52dはできるだけセンサ部Suの近くに設け、可能な限り棒体51の先端部に設けることが好ましく、棒体51の基端部側の前記検出器回路53と電源配線によって接続されることが好ましい。
また、前記増幅率調節部57は、例えば切替スイッチ57aと基本増幅率を定める可変抵抗57bと、切替スイッチ57aによって選択されて互いに抵抗値の異なる複数の抵抗57cとからなり、前記比較回路17における入力側の増幅率を定めるものとなる。
作業者は電源スイッチ54を操作して非接触式直流電圧検出器50の先端部を測定対象に向けることにより、測定対象からの電界をセンサ部Suによって受けて、その電位Pをより正確に測定することができる。本実施形態のようにセンサ部Suのユニットを独立構造としたことにより、不要帯電の影響を少なくすることができ、より安定した測定を行うことができる。また、不要帯電の影響が大きくなったときには、棒体51を測定対象に向けない状態で操作スイッチ52aを押してこれをオン状態にすることにより、リレーコイル52bをON状態にしてリレー接点52cを介してバイアス電圧を測定電極パネル3に印加させることにより、この状態をリセットすることができる。
また、作業者の衣服などによって発生する静電気の影響が大きな環境では前記切替スイッチ57aによって感度調整を行うことにより、環境変化による閾値の調整を行って不要動作を防止することが可能となる。本実施形態では3段階の感度調整を可能としているが、基本的に2段階目の感度によって操作し、電源投入をした後、検出対象に対して基準となる箇所、例えば、地面、レールなどの近傍に検出器の先端部を近づけてバイアス電圧印加の操作スイッチ52aを押した後に、検出器の先端部を検出対象のき電線、トロリ線などへ接近させて対象の電圧加圧状態を遠隔にて検出することができる。
なお、本実施形態ではバイアス印加部52の接点を機械式のリレー接点52cとすることにより帯電電荷のリークを避けながら、手元の操作スイッチ52aによるバイアス電圧の印加を可能とし、かつ、物理的な接点をユニット化して堅牢性および防水性を向上しているが、バイアス印加部52は物理的に測定電極パネル3に接触可能な電極によって接点を形成するものであってもよい。
50 非接触式直流電圧検出器
2 液晶素子
2A,2B 電極
3 測定電極パネル
4 比較電極
5 反射板
6 発光素子
7 受光素子
52 バイアス印加部
52a 接点
S 電界遮蔽層

Claims (2)

  1. 二枚の電極の電位差によって光の透過率が変化する液晶素子と、
    この液晶素子の一方の電極に電気的に接続されて電界を受ける測定電極パネルと、
    前記液晶素子の他方の電極に電気的に接続された比較電極と、
    前記一方の電極側に配置された反射板と、
    前記他方の電極側に配置された発光素子と、
    前記他方の電極側に前記発光素子から直接光が入射しないように配置された受光素子と、
    受光素子によって測定した光の強度信号によって電界強度を測定する測定回路と
    測定電極パネルに接点を介してバイアス電圧を印加させるためのバイアス印加部と、
    この測定電極パネルへのバイアス電圧の印加操作スイッチとを備え、
    前記測定電極パネルは静電気を溜めることができる程度の絶縁性を備える容器の表面に密着されており、
    測定電極パネルを、検出対象に対して基準となる箇所の近傍に近づけて前記操作スイッチを押した後に、検出対象のき電線、トロリ線などに近づけて電圧加圧状態を遠隔にて検出するものであることを特徴とする非接触式直流電圧検出器。
  2. 少なくとも、前記液晶素子、発光素子、受光素子の全体を覆う容器状に形成された電界遮蔽層を備える請求項1に記載の非接触式直流電圧検出器。
JP2010169088A 2010-07-28 2010-07-28 非接触式直流電圧検出器 Active JP5674369B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010169088A JP5674369B2 (ja) 2010-07-28 2010-07-28 非接触式直流電圧検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010169088A JP5674369B2 (ja) 2010-07-28 2010-07-28 非接触式直流電圧検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012032153A JP2012032153A (ja) 2012-02-16
JP5674369B2 true JP5674369B2 (ja) 2015-02-25

Family

ID=45845762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010169088A Active JP5674369B2 (ja) 2010-07-28 2010-07-28 非接触式直流電圧検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5674369B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6370704B2 (ja) * 2014-12-25 2018-08-08 西日本旅客鉄道株式会社 電車線用直流電圧検出器
CN110308413A (zh) * 2019-08-08 2019-10-08 上海安平静电科技有限公司 一种非接触式静电检测器校准装置及校准方法
CN114779147B (zh) * 2022-04-07 2022-11-22 中国工程物理研究院计量测试中心 一种远程控制非接触式静电电压表的检定方法
CN115308475B (zh) * 2022-10-08 2023-01-20 南方电网数字电网研究院有限公司 电压测量方法、电压测量电路和电压测量装置
CN115808578B (zh) * 2022-12-02 2023-12-12 南方电网数字电网研究院有限公司 电力设备的电压获取方法、装置、设备、存储介质

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61184465A (ja) * 1985-02-13 1986-08-18 Toshiba Corp 充電検出装置
JPS62135778A (ja) * 1985-12-09 1987-06-18 Katsumi Yoshino 強誘電性液晶を用いる電界及び磁界の検知方法及び検知素子
JPS6321568A (ja) * 1986-07-16 1988-01-29 Takaoka Ind Ltd 課電表示器
JPS6430449U (ja) * 1987-08-13 1989-02-23
JPH08327679A (ja) * 1995-05-29 1996-12-13 Fujikura Ltd 液晶電界検出装置
JP2997742B2 (ja) * 1995-08-23 2000-01-11 日本航空電子工業株式会社 液晶電界センサ
JP2000356654A (ja) * 1999-06-15 2000-12-26 Mitsubishi Electric Corp 電圧センサ
JP2001159644A (ja) * 1999-12-01 2001-06-12 Mitsubishi Electric Corp 電圧センサ
JP2003232823A (ja) * 2002-02-12 2003-08-22 Atsushi Nakazoe 電位測定素子
JP4130188B2 (ja) * 2004-11-29 2008-08-06 北斗電子工業株式会社 表面電位計
JP2010010870A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Audio Technica Corp エレクトレットの表面電圧測定方法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012032153A (ja) 2012-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5674369B2 (ja) 非接触式直流電圧検出器
US8902197B2 (en) Display surface and control device combined therewith for a data processing system
WO2013001098A3 (en) Active shield for capacitive measurement system
DE50113089D1 (de) Piezoelektrischer sensor
CN208013385U (zh) 一种锂电池鼓包的光电检测装置
US9665199B2 (en) Touch button
Rossiter et al. A novel tactile sensor using a matrix of LEDs operating in both photoemitter and photodetector modes
JP2007071564A (ja) 光学式触覚近接センサ
JP5377670B2 (ja) 電気化学的ガス検出装置
JP2015080601A5 (ja)
JP2021503592A (ja) 距離測定装置
CN102762965A (zh) 红外线传感器、红外线检测装置以及电子设备
US10234547B2 (en) Sensor with oblique-angle display
CN101887077A (zh) 激光投影标尺系统
KR101496093B1 (ko) 자가발전이 가능한 자외선 감지소자 및 이를 포함한 자외선 센서
JP5221464B2 (ja) プロトン伝導度測定装置
WO2019062421A1 (zh) 多功能图像传感器
CN201188117Y (zh) 红外测温感应测电笔
CN109100732A (zh) 一种测距装置
JP4636691B2 (ja) 小さい力と変位を計測するための計測装置
JP4644809B2 (ja) 対象物測定装置
US6144036A (en) Ultraviolet radiation dosimeter
JP2010256125A (ja) 電圧検出装置および線間電圧検出装置
US11525704B2 (en) Sensor device with capacitive sensor
JP7300635B2 (ja) パイプを用いる撓み測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5674369

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250