JP5674071B2 - 障害物警報装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に接近する障害物の存在を乗員に明示する障害物警報装置に関する。
車両の周囲には運転者の位置から視認できない死角があり、運転者は車両の運転にあたり当該車両の周囲に細心の注意を払う必要がある。特に、車両を後退して駐車させる場合には、駐車自体に苦手意識を持っているユーザも多く、精神的疲労も少なくない。そこで、従来、車両の周囲の障害物を監視する技術が利用されてきた(例えば特許文献1及び2)。
特許文献1に記載の車両の障害物警報装置は、横移動障害物検出手段と、横移動方向検出手段と、横移動情報提供手段とを備えて構成される。横移動障害物検出手段は車両前方において進行方向を横切る方向に移動する障害物を検出する。横移動方向検出手段は横移動障害物検出手段により検出された障害物の横移動方向を検出する。横移動情報提供手段は横移動方向検出手段により検出された障害物の横移動方向に関する情報をドライバーに提供する。この際、横移動情報提供手段は表示部に横移動方向検出手段により検出された横移動方向を表わす矢印をディスプレイに表示する。
特許文献2に記載の車両周囲監視装置は、撮像手段と、障害物検出手段と、表示手段とを備えて構成される。撮像手段は自車両の一部を含む車両周囲を撮像する。障害物検出手段は車両周囲に位置する障害物を検出し、検出した障害物と自車両との距離を算出する。表示手段は撮像手段によって撮像された撮像画像と障害物検出手段によって算出された距離を示す障害物表示画像とを1つの画面に表示する。
特開平11−115660号公報 特開2009−217740号公報
特許文献1や特許文献2に記載の技術のように車両の周囲の障害物を検出し、当該障害物を明示する情報(矢印等)を画面表示することで運転者に車両の周囲の障害物の存在を報知することが可能である。しかしながら、車両に搭載されるディスプレイ(表示手段)の画面サイズは大きいものではない。このため、ディスプレイに表示される車両の周囲の状況を示す画像上に矢印等を表示すると、車両の周囲の状況が見難くなったり障害物を把握できなくなったりする可能性がある。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、車両の周囲の状況を見難くすることなく、車両に接近する障害物の存在を運転者に明示することが可能な障害物警報装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る障害物警報装置の特徴構成は、
車両の周囲の情景を撮影した撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
前記撮影画像に注目領域を設定する注目領域設定部と、
前記撮影画像において前記注目領域の外側に外側領域を設定する外側領域設定部と、
前記外側領域に物体が存在するか否かを判定する物体存在判定部と、
前記物体の移動方向を判定する移動方向判定部と、
前記移動方向判定部により前記物体が前記注目領域の中央側に移動すると判定された場合に、前記外側領域と共に表示される前記注目領域において、前記物体が存在する外側領域の側から中央側に向けて、一定時間点灯したのち消灯する指標を順次異なる位置に表示させる明示画像出力部と、
を備えている点にある。
このような特徴構成とすれば、車両に接近する物体に応じて指標を注目領域内に表示するので、車両に接近する物体及び車両の周囲の状況の視認性を低下させることなく、運転者に車両に接近する物体の存在及び方向を明示することができる。したがって、表示装置の画面サイズが小さい場合でも、車両に接近する物体を見逃すことがなくなる。このように本発明によれば、車両の周囲の状況を見難くすることなく、車両に接近する障害物(物体)の存在を運転者に明示することが可能となる。
また、前記明示画像出力部が、前記指標の表示を繰り返し行うと好適である。
このような構成とすれば、車両に接近する障害物の存在の明示を運転者が見逃すことを防止できる。
また、前記指標が、前記注目領域の中央側に突出する凸部を有する矢印形状に構成してあると好適である。
このような構成とすれば、障害物の移動方向と凸部が向く方向とが一致しているので、運転者が直感的に障害物の移動方向を認識することができる。
また、前記明示画像出力部が、前記指標が複数ある場合に当該複数の指標どうしが一部重畳する位置に表示され、後に表示する指標と直前に表示した指標との重複部分については後に表示する指標を上書き表示するよう構成されてあると好適である。
このような構成とすれば、指標が画面の中央に迫ってくるように表示することができる。したがって、運転者が障害物の接近を直感的に認識し易くなる。
例えば、前記指標を、前記注目領域において所定の領域を囲む枠形状からなる枠指標の一部とすることもできる。
このような構成であっても、指標により車両に接近する障害物の存在を運転者に明示することができる。また、このような指標を含んで構成される枠指標で囲まれた領域には車両の周囲の情景が表示されるので、運転者が車両の周囲の状況が見難くなることもない。したがって、車両の周囲の状況を見難くすることなく、車両に接近する障害物の存在を運転者に明示することが可能となる。
また、前記枠指標の一部の前記注目領域の中央側への移動に合わせて、前記枠指標が前記注目領域の外縁部から中央側に向けて順次異なる位置に表示されると好適である。
このような構成とすれば、車両に接近する物体の移動に応じて枠指標も注目領域の中央側へ移動して表示することができる。このため、枠指標により注目領域の中央側へ移動する物体の視認性が低下することがない。
また、前記枠指標が複数ある場合に、後に表示する枠指標が、直前に表示した枠指標よりもサイズが小さいことを特徴とすると好適である。
このような構成とすれば、枠指標が、画面の中央に迫ってくるように表示することができる。したがって、運転者が障害物の接近を認識し易くなる。
また、前記枠指標が複数ある場合に、後に表示する枠指標が、直前に表示した枠指標よりも透明度が低いことを特徴とすると好適である。
このような構成とすれば、枠指標が、画面の中央により迫ってくるように表示することができる。したがって、運転者が障害物の接近を認識し易くなる。
また、前記明示画像出力部は、前記物体が前記注目領域に進入した場合に前記指標の出力を中止するよう構成してあると好適である。
このような構成とすれば、物体が注目領域内に映った時点で指標の表示を中止できるので、物体が指標に隠れることがない。したがって、車両に接近した物体を適切に視認することができる。
障害物警報装置の構成を模式的に示したブロック図である。 第1の実施形態に係る障害物警報装置の処理の一例を示した図である。 第1の実施形態に係る障害物警報装置の処理の一例を示した図である。 第1の実施形態に係る合成画像の一例を示した図である。 第1の実施形態に係る合成画像の一例を示した図である。 第1の実施形態に係る障害物警報装置の処理を模式的に示した図である。 第2の実施形態に係る障害物警報装置の処理の一例を示した図である。 第2の実施形態に係る合成画像の一例を示した図である。 第2の実施形態に係る障害物警報装置の処理を模式的に示した図である。
1.第1の実施形態
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明に係る障害物警報装置100は、車両に接近する物体がある場合に当該車両の運転者に物体が接近していることを明示する機能を備えている。以下、図面を用いて説明する。
図1は、障害物警報装置100の構成を模式的に示したブロック図である。図1に示されるように、障害物警報装置100は、撮影画像取得部11、注目領域設定部12、外側領域生成部13、物体存在判定部14、移動方向判定部15、明示画像出力部16、明示画像格納部17、合成画像生成部18、マスク領域設定部19、マスク領域強調表示部20、動作画像出力部30、動作画像格納部31の各機能部を備えて構成される。各機能部はCPUを中核部材として車両1の運転者に物体7の接近を明示する種々の処理を行うための上述の機能部がハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築されている。
撮影画像取得部11は、車両1の周囲の情景を撮影した撮影画像Gを取得する。ここで、車両1にはカメラ5が備えられる。本実施形態におけるカメラ5は、CCD(charge coupled device)やCIS(CMOS image sensor)などの撮像素子を内蔵するとともに、撮影した情報を動画情報として出力するデジタルカメラにより構成される。このようなカメラ5は、図2(a)に示されるように、車両1の外側後部に備えられるライセンスププレートの近傍、或いは車両1の外側後部に備えられるエンブレムの近傍等に、車両1の後方に向けてやや俯角を有して配設される。また、カメラ5は広角レンズ(図示せず)を備えて構成される。これにより、車両1の後方を略180度に亘って、車両1の周囲の情景を撮影することができる。このような撮影範囲は、図2(a)の「広視野角」として示される。このカメラ5は、リアルタイムで動画を撮影画像Gとして出力する性能を有する。このような撮影画像Gは、撮影画像取得部11に伝達される。
このような撮影画像Gの一例が図2(b)に示される。図2(b)の全幅は、図2(a)の広視野角に対応する。ここで、撮影画像Gは、図2(a)に示されるような車両1から後方を見て左側にいる物体7が、図2(b)に示されるように撮影画像G内の右側にいるように鏡像処理が行われる。これは、モニタ50に車両1の後方の情景を表示する際、車両1の運転者が撮影画像Gに含まれる物体7が車両1の左側にいるのか右側にいるのかを感覚的に理解し易くするためである。
図1に戻り、注目領域設定部12は、撮影画像Gに注目領域Cを設定する。本実施形態では、撮影画像Gの撮影範囲は広視野角である。このため、注目領域設定部12は、撮影画像Gの中央部分に注目領域Cを設定する。撮影画像Gは上述の撮影画像取得部11から伝達される。本実施形態では、注目領域Cは、図2(b)に示される撮影画像Gの横方向の中央部分が相当する。このような注目領域Cは、図2(a)の「狭視野角」のような例えば車両1の後方120〜130度程度の領域とすると好適である。
外側領域生成部(本願「外側領域設定部」に相当)13は、注目領域Cの外側に外側領域Oを生成(設定)する。すなわち、撮影画像Gのうち注目領域Cの外側の外側領域Oを生成する。上述のように、撮影画像Gの横方向の中央部分に注目領域設定部12により注目領域Cが生成される。外側領域生成部13はこのような注目領域Cの横方向の外側に、図2(b)のような外側領域Oを生成する。外側領域生成部13により生成された外側領域Oは、後述する物体存在判定部14に伝達される。本障害物警報装置100では、このような外側領域O及び上述の注目領域Cが、後述するモニタ50に表示される表示画像に対応する(図2(c)参照)。
物体存在判定部14は、外側領域Oに対応する領域に物体7が存在するか否かを判定する。外側領域Oは、外側領域生成部13から伝達される。外側領域Oに対応する領域とは、外側領域Oに対応する実空間における領域である。本実施形態では、外側領域Oに対応する領域に物体7が存在するか否かの判定は、外側領域Oを参照して例えばパターンマッチング等の公知の画像認識処理を用いて行われる。もちろん、パターンマッチング以外の処理により、外側領域Oに物体7が存在するか否かを判定することは可能である。物体存在判定部14の判定結果は、後述する移動方向判定部15に伝達される。
移動方向判定部15は、外側領域Oの物体7の移動方向を判定する。このような移動方向の判定は、物体存在判定部14により、外側領域Oに物体7が存在すると判定された場合に行われる。特に本実施形態では、移動方向判定部15により、外側領域Oの物体7が注目領域Cの側に移動するか否かが判定される。注目領域Cの側に移動するとは、車両1の後方において、車両1の幅方向外側から、車両1の真後ろの方向に移動することを示す。このような判定は、例えば現在の撮影画像Gにおける物体7の位置と所定時間前の撮影画像Gにおける物体7の位置とを比較して行うことも可能であるし、オプティカルフローを用いるなどの公知の手法を用いて行うことができる。このような移動方向の判定結果は、後述する明示画像出力部16に伝達される。
明示画像出力部16は、移動方向判定部15により外側領域Oの物体7が注目領域Cの中央側に移動すると判定された場合に、注目領域Cにおいて、物体7が存在する外側領域Oの側から中央側に向けて、一定時間点灯したのち消灯する指標Sを順次異なる位置に表示させると共に、当該表示を繰り返し行う。したがって、明示画像出力部16は、外側領域Oの物体7が注目領域Cの中央側に移動する場合に、注目領域Cのうち物体7が存在する外側領域Oの側から中央側に向けて、一定時間点灯したのち消灯する指標Sを順次異なる位置に表示させると共に、当該表示を繰り返し行う。外側領域Oの物体7が注目領域Cの中央側に移動するか否かは、上述の移動方向判定部15により判定される。注目領域Cのうち物体7が存在する外側領域Oの側とは、物体7が左側の外側領域Oにいる場合には注目領域C内の左側の領域が相当する。一方、物体7が右側の外側領域Oにいる場合には注目領域C内の右側の領域が相当する。
一定時間点灯したのち消灯する指標Sとは、指標Sが連続して表示されている状態ではなく、指標Sが点滅して表示されている状態を示す。本実施形態では、このような指標Sが表示されてから消灯し、更に次に表示される場合には、異なる位置に表示される。したがって、指標Sは、画面上の所定の2つの位置の間を点滅しながら移動している状態になる。明示画像出力部16は、このような指標Sの点滅しながらの移動を繰り返し行う。
ここで、指標Sについて説明する。本実施形態に係る指標Sは、注目領域Cの中央側に突出する凸部を有する矢印形状に構成されている。このような指標Sは、図2(d)に示されるように明示画像格納部17に格納されている。図2(c)には、図2(b)に示されるような撮影画像G、すなわち右側の外側領域Oに物体7がいる場合に車両1のモニタ50に表示される画像が示される。図2(c)に示されるように、本実施形態ではモニタ50に複数の指標Sが表示されることがある。係る場合、複数の指標Sどうしが一部重畳する位置に表示される。一部重複するとは、本実施形態では、複数の指標Sのうちの一方の矢印形状の凸部の側の部分と、複数の指標Sのうちの他方の矢印形状の凸部でない側の部分とが重複することをいう。また、複数の指標Sがある場合には、後に表示する指標Sと直前に表示した指標Sとの重複部分については後に表示する指標Sを上書き表示するよう構成される。すなわち、直前に表示された指標Sよりも、後の表示される指標Sの方が上の層に配置されるように構成される。本実施形態では、このような直前に表示される指標Sは、後に表示される指標Sよりも透明度が高く表示される。すなわち、後に表示される指標Sが、直前に表示された指標Sよりも透明度が低く表示される。したがって、指標Sが複数表示されている場合には、最上層の指標Sが最も透明度が低く、最下層の指標Sが最も透明度が高くなる。
また、指標Sは直前に表示された指標Sよりも、後に表示される指標Sの方が大きなサイズで構成される。したがって、指標Sが複数表示されている場合には、最上層の指標Sが最もサイズが大きく、最下層の指標Sが最もサイズが小さくなる。なお、夫々の指標Sは、互いに相似する形状でサイズの大小を設定しても良いし、指標Sの縦又は横の何れか一方の長さを変更してサイズの大小を設定しても良い。
明示画像出力部16は、このような表示を繰り返し行う。ここで、本実施形態では、図2(c)に示されるように、指標Sは注目領域Cに合成してモニタ50に表示される。そこで、合成画像生成部18は、注目領域Cに指標Sを合成した合成画像を生成する。これにより、図2(c)に示されるような画像が生成される。また、上述のように、注目領域Cの両側には外側領域Oも表示される。
このように指標Sを表示することにより、指標Sが次第に大きくなるように表示させることが可能となる。これにより、車両1の乗員に対して当該車両1に物体7が接近していることを視覚的に明示することができる。
マスク領域設定部19は、撮影画像Gのうち、車両1の周囲の情景の少なくとも一部を非表示にするマスク領域Mを設定する。本実施形態では、マスク領域Mは図2(c)に示されるように、画面上部、すなわち、モニタ50に表示される表示画像内の上側部分に設定される。モニタ50に表示される表示画像とは、注目領域C及び外側領域Oの画像である。このマスク領域Mは、表示画像の横方向両側に亘って形成される。マスク領域M内は、車両1の上方の情景に対して半透明で重畳表示され、例えば黒色で彩色される。もちろん、他の色で彩色しても良い。なお、車両1の上方の情景が見えないように塗りつぶしても良い。また、マスク領域Mは非表示としても良い。
動作画像出力部30は、外側領域Oの物体7が注目領域Cに進入した場合に、指標Sがマスク領域Mのうち物体7が存在する側の外側領域Oと注目領域Cとの境界部から吸収される画像を出力する(図3(d)参照)。外側領域Oの物体7が注目領域Cに進入したか否かは、移動方向判定部15により判定される。マスク領域Mのうち物体7が存在する側とは、右側の外側領域Oに物体7が存在していた場合には、マスク領域Mの右側部であり、左側の外側領域Oに物体7が存在していた場合には、マスク領域Mの左側部である。吸収される画像とは、マスク領域Mに指標Sが吸収されて消滅していく画像である。このような画像は、動作画像格納部31に予め格納されている。
ここで、注目領域Cのうち物体7が存在する外側領域Oには、指標Sが表示されている。このため、図3(c)に示されるように、物体7が注目領域Cに進入した場合に、指標Sをマスク領域Mに吸収させることにより、注目領域Cに進入してきた物体7を指標Sにより隠すことなく表示することが可能となる。したがって、車両1の運転者に物体7の存在を適切に明示することが可能となる。
また、動作画像出力部30は、マスク領域Mへの指標Sの吸収に伴い、当該指標Sが吸収された位置からマスク領域Mの表示色を変更するよう構成されている。すなわち、指標Sが右側の外側領域Oと注目領域Cとの境界部から吸収された場合には、マスク領域Mを右側の外側領域Oと注目領域Cとの境界部からマスク領域Mの両外側に向って彩色していく画像を出力し、指標Sが左側の外側領域Oと注目領域Cとの境界部から吸収された場合には、マスク領域Mを左側の外側領域Oと注目領域Cとの境界部からマスク領域Mの両外側に向って彩色していく画像を出力する。このようにマスク領域Mを彩色することにより、車両1の運転者に物体7が進入した側を明示することも可能となる。
このような指標Sを表示すると共に、指標Sがマスク領域Mに進入した後、マスク領域Mが彩色されていく一連の画像の一例が、図4及び図5に示される。図4は、外側領域Oにいる物体7が注目領域Cの側に移動している場合に、注目領域Cに指標Sが重畳して表示されている例を示している。図5(a)に示されるように、物体7が右側の外側領域Oから注目領域Cに進入すると、図5(b)−(e)に示されるように、指標Sが右側の外側領域Oと注目領域Cとの境界部から吸い込まれるようにマスク領域Mに進入する。これに合わせて、マスク領域Mの両外側に向けて順次彩色され、最終的にはマスク領域Mの全域が彩色される(図5(f))。
図1に戻り、マスク領域強調表示部20は、外側領域Oの物体7が注目領域Cに進入した場合にマスク領域Mを強調表示させる。本実施形態では、強調表示とは、点滅表示である。外側領域Oの物体7が注目領域Cに進入したか否かは、移動方向判定部15により判定される。マスク領域強調表示部20は、移動方向判定部15の判定結果に応じて、マスク領域Mを点滅させる。これにより、車両1の運転者に、注目領域Cに物体7が存在することを視覚的に明示することが可能となる。
また、マスク領域強調表示部20は、物体7が注目領域Cから退出した場合にマスク領域Mの強調表示を中止する。物体7が注目領域Cから退出したか否かも、移動方向判定部15により判定することが可能である。すなわち、移動方向判定部15は、外側領域Oの注目領域C側から外側領域Oに進入する物体7があれば、物体7が注目領域Cから退出したと判定することが可能である。このような判定結果も、マスク領域強調表示部20に伝達される。また、本実施形態では、強調表示とは点滅表示である。したがって、マスク領域強調表示部20は、このような判定結果が伝達されると、マスク領域Mの点滅を中止する。これにより、車両1の運転者に、注目領域Cに物体7が存在していないことを視覚的に明示することが可能となる。
次に、障害物警報装置100が、撮影画像Gに明示画像を重畳した合成画像をモニタ50に表示する一連の処理について、図6の模式図を用いて説明する。まず、撮影画像取得部11が、車両1のカメラ5により撮影された撮影画像Gを取得する(ステップ#1)。
次に、注目領域設定部12が、取得された撮影画像Gの中央部分を注目領域Cとして設定する(ステップ#2)。一方、外側領域生成部13が、取得された撮影画像Gの横方向両側部分を外側領域Oとして生成する(ステップ#3)。このように生成された外側領域Oに物体7が存在しているか否か、物体存在判定部14により判定される(ステップ#4)。
外側領域Oに物体7が存在していると判定されると、移動方向判定部15により当該物体7の移動方向が判定される(ステップ#5)。物体7の移動方向が、外側領域Oから注目領域Cの側へのものである場合、更に物体7が注目領域C内に進入したか否かが判定される(ステップ#6)。物体7が注目領域C内に進入していなければ、明示画像出力部16により明示画像が出力される(ステップ#7)。この明示画像は、明示画像格納部17に格納されている明示画像を参照して出力される。
合成画像生成部18は、ステップ#2において生成された注目領域Cに、ステップ#6で出力された明示画像を重畳して合成画像を生成する(ステップ#8)。生成された合成画像は、モニタ50に表示される(ステップ#9)。
一方、ステップ#6において、物体7が注目領域C内に進入していれば、動作画像出力部30により動作画像が出力される(ステップ#10)。この動作画像は、動作画像格納部31に格納されている動作画像を参照して出力される。
合成画像生成部18は、ステップ#2において生成された注目領域Cに、ステップ#10で出力された動作画像を重畳して合成画像を生成する(ステップ#8)。生成された合成画像は、モニタ50に表示される(ステップ#9)。
このように注目領域Cへの物体7の進入に合わせて、明示指標をマスク領域Mに進入させるので、車両1の運転者に注目領域Cの物体7を注視させることが可能である。したがって、車両1の周囲の状況を把握させることができる。
このように本発明に係る障害物警報装置100によれば、車両1に接近する物体7に応じて指標Sを注目領域C内に表示するので、車両1に接近する物体7及び車両1の周囲の状況の視認性を低下させることなく、運転者に車両1に接近する物体7の存在及び方向を明示することができる。このため、モニタ50の画面サイズが小さい場合でも、車両1に接近する物体7を見逃すことがなくなる。このように、本発明によれば、車両1の周囲の状況を見難くすることなく、車両1に接近する障害物(物体7)の存在を運転者に明示することが可能となる。
2.第2の実施形態
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では、指標Sが、注目領域Cの中央側に突出する凸部を有する矢印形状で構成されているとして説明した。第2の実施形態では、矢印形状の指標Sと、枠指標Wを構成する指標Sとが表示される点で上記第1の実施形態と異なる。特に枠指標Wを構成する指標Sの表示以外については、上記第1の実施形態と同様であるので、以下では差異を中心に説明する。
本実施形態に係る障害物警報装置100は、上記第1の実施形態と同様に構成される。このため、本実施形態に係る障害物警報装置100は、図1のブロック図で示される構成と同様である。本実施形態に係る障害物警報装置100も上記第1の実施形態と同様に、撮影画像取得部11、注目領域設定部12、外側領域生成部13、物体存在判定部14、移動方向判定部15、明示画像出力部16、明示画像格納部17、合成画像生成部18、マスク領域設定部19、マスク領域強調表示部20、動作画像出力部30、動作画像格納部31の各機能部を備えて構成される。各機能部はCPUを中核部材として車両1の運転者に物体7の接近を明示する種々の処理を行うための上述の機能部がハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築されている。
撮影画像取得部11は、車両1の周囲の情景を撮影した撮影画像Gを取得する。撮影画像取得部11は、上記第1の実施形態と同様に、車両1に備えられるカメラ5により、車両1の後方を略180度に亘って、撮影した車両1の周囲の情景を取得する。このような撮影範囲は、図7(a)の「広視野角」として示される。このカメラ5は、リアルタイムで動画を撮影画像Gとして出力する性能を有する。
このような撮影画像Gの一例が図7(b)に示される。図7(b)の全幅は、図7(a)の広視野角に対応する。図7(b)においても、図2(b)と同様に鏡像処理が行われて表示されている。
注目領域設定部12は、撮影画像Gに注目領域Cを設定する。本実施形態では、撮影画像Gの撮影範囲は広視野角である。このため、注目領域設定部12は、撮影画像Gの中央部分に注目領域Cを設定する。撮影画像Gは上述の撮影画像取得部11から伝達される。本実施形態では、注目領域Cは、図7(b)に示される撮影画像Gの横方向の中央部分が相当する。このような注目領域Cは、図7(a)の「狭視野角」のような例えば車両1の後方120〜130度程度の領域とすると好適である。
外側領域生成部(本願「外側領域設定部」に相当)13は、注目領域Cの外側の外側領域Oを生成(設定)する。すなわち、撮影画像Gのうち注目領域Cの外側の外側領域Oを生成する。本実施形態でも、撮影画像Gの横方向の中央部分に注目領域設定部12により注目領域Cが生成される。外側領域生成部13はこのような注目領域Cの横方向の外側に、図7(b)のような外側領域Oを生成する。外側領域生成部13により生成された外側領域Oは、後述する物体存在判定部14に伝達される。本障害物警報装置100では、このような外側領域O及び上述の注目領域Cが、後述するモニタ50に表示される表示画像に対応する(図7(c)参照)。
物体存在判定部14は、外側領域Oに対応する領域に物体7が存在するか否かを判定する。外側領域Oは、外側領域生成部13から伝達される。外側領域Oに対応する領域とは、外側領域Oに対応する実空間における領域である。本実施形態では、外側領域Oに対応する領域に物体7が存在するか否かの判定は、外側領域Oを参照して例えばパターンマッチング等の公知の画像認識処理を用いて行われる。もちろん、パターンマッチング以外の処理により、外側領域Oに物体7が存在するか否かを判定することは可能である。物体存在判定部14の判定結果は、後述する移動方向判定部15に伝達される。
移動方向判定部15は、外側領域Oの物体7の移動方向を判定する。このような移動方向の判定は、物体存在判定部14により、外側領域Oに物体7が存在すると判定された場合に行われる。特に本実施形態では、移動方向判定部15により、外側領域Oの物体7が注目領域Cの側に移動するか否かが判定される。注目領域Cの側に移動するとは、車両1の後方において、車両1の幅方向外側から、車両1の真後ろの方向に移動することを示す。このような判定は、例えば現在の撮影画像Gにおける物体7の位置と所定時間前の撮影画像Gにおける物体7の位置とを比較して行うことも可能であるし、オプティカルフローを用いるなどの公知の手法を用いて行うことができる。このような移動方向の判定結果は、後述する明示画像出力部16に伝達される。
明示画像出力部16は、移動方向判定部15により外側領域Oの物体7が注目領域Cの中央側に移動すると判定された場合に、外側領域Oと共に表示される注目領域Cにおいて、物体7が存在する外側領域Oの側から中央側へ向けて、一定時間点灯したのち消灯する指標Sを順次異なる位置に表示させると共に、当該表示を繰り返し行う。したがって、本実施形態においてもモニタ50には注目領域C及び外側領域Oが表示されるが、明示画像出力部16は、外側領域Oの物体7が注目領域Cの中央側に移動する場合に、注目領域Cの外縁部から中央側に向けて、一定時間点灯したのち消灯する指標Sを注目領域C内において順次異なる位置に表示させる。
ここで、本実施形態では、指標Sは、注目領域Cにおいて所定の領域を囲む枠形状からなる枠指標Wの一部が相当する。ここで、所定の領域を囲む枠形状には、注目領域Cと等しいサイズのもの及び小さいサイズのものが含まれる。本実施形態に係る枠指標Wは、指標Sを含んで構成される。図7(c)に示される例では、枠指標Wが有する辺のうち、物体7が存在する右側の外側領域Oの側に表示される縦方向の辺が相当する。また、本実施形態においては、上記第1の実施形態で説明した矢印形状の指標Sも表示される。矢印形状の指標Sの表示形態については、上記第1の実施形態と同様であるので、以下では説明は省略する。外側領域Oの物体7が注目領域Cの中央側に移動するか否かは、本実施形態でも第1の実施形態と同様に移動方向判定部15により判定される。
枠指標Wは、当該枠指標Wの一部である指標Sの注目領域Cの中央側への移動に合わせて、注目領域Cの外縁部から中央側へ向けて順次異なる位置に表示される。本実施形態では、順次異なる位置に表示されるとは、枠指標Wが連続して表示されている状態ではなく、枠指標Wが点滅しながら、移動して表示されている状態を示す。したがって、枠指標Wは、次第に小さくなるように表示される。明示画像出力部16は、このような枠指標Wの点滅しながらの移動を繰り返し行う。
ここで、枠指標Wについて説明する。図7(c)に示されるように、本実施形態ではモニタ50に複数の枠指標Wが表示されることがある。係る場合、枠指標Wは直前に表示された枠指標Wよりも、後の表示される枠指標Wの方が小さなサイズで構成される。また、枠指標Wは直前に表示された枠指標Wよりも、後に表示される枠指標Wの方が透明度が低く構成される。これにより、枠指標Wが画面中央側から飛び出してくるように表示することが可能となる。なお、このような枠指標Wは矢印形状の指標Sと共に、図7(d)に示されるように明示画像格納部17に格納されている。
明示画像出力部16は、このような表示を繰り返し行う。ここで、本実施形態では、図7(c)に示されるように、枠指標Wは矢印形状の指標Sと共に注目領域Cに合成してモニタ50に表示される。そこで、合成画像生成部18は、注目領域Cに枠指標W及び矢印形状の指標Sを合成した合成画像を生成する。これにより、図7(c)に示されるような画像が生成される。
このように枠指標Wを表示することにより、枠指標Wが次第に接近してくるように表示させることが可能となる。これにより、車両1の乗員に対して当該車両1に物体7が接近していることを視覚的に明示することができる。
このような矢印形状の指標S及び枠指標Wを構成する指標Sを表示する一連の画像の一例が、図8に示される。図8は、外側領域Oにいる物体7が注目領域Cの側に移動している場合に、注目領域Cに矢印形状の指標S及び枠指標Wを構成する指標Sが重畳して表示されている例を示している。矢印形状の指標S及び枠指標Wを構成する指標Sは、物体7が右側の外側領域Oから注目領域Cに進入するまで繰り返して表示される。すなわち、図8(b)−(e)の表示が繰り返し行われる。図8(f)に示されるように、物体7が右側の外側領域Oから注目領域Cに進入した場合に、明示画像出力部16により矢印形状の指標S及び枠指標Wの出力が中止される。この際、矢印形状の指標Sは、上記第1の実施形態と同様に、物体7が右側の外側領域Oから注目領域Cに進入すると、右側の外側領域Oと注目領域Cとの境界部から吸い込まれるようにマスク領域Mに進入するように構成しても良い。もちろん、これに合わせて、マスク領域Mの両外側に向けて順次彩色され、最終的にはマスク領域Mの全域が彩色されるように構成することも当然に可能である。
次に、障害物警報装置100が、注目領域Cに枠指標Wを重畳した合成画像をモニタ50に表示する一連の処理について、図9の模式図を用いて説明する。まず、撮影画像取得部11が、車両1のカメラ5により撮影された撮影画像Gを取得する(ステップ#21)。
次に、注目領域設定部12が、取得された撮影画像Gの中央部分を注目領域Cとして生成する(ステップ#22)。一方、外側領域生成部13が、取得された撮影画像Gの横方向両側部分を外側領域Oとして生成する(ステップ#23)。このように生成された外側領域Oに物体7が存在しているか否か、物体存在判定部14により判定される(ステップ#24)。
外側領域Oに物体7が存在していると判定されると、移動方向判定部15により当該物体7の移動方向が判定される(ステップ#25)。物体7の移動方向が、外側領域Oから注目領域Cの側へのものである場合、明示画像出力部16により明示画像が出力される(ステップ#26)。この明示画像は、明示画像格納部17に格納されている明示画像を参照して出力される。
合成画像生成部18は、ステップ#22において生成された注目領域Cに、ステップ#26で出力された明示画像を重畳して合成画像を生成する(ステップ#27)。生成された合成画像は、モニタ50に表示される(ステップ#28)。このように注目領域Cに明示画像(矢印形状の指標S及び枠指標W)を表示することにより車両1の運転者に車両1の近傍を注視させることが可能となる。したがって、車両1の周囲の状況を把握させることができると共に、障害物が接近していることを明示することが可能となる。
このように本発明に係る障害物警報装置100によれば、車両1に接近する物体7に応じて指標Sとして枠指標Wを注目領域C内に表示するので、モニタ50の画面サイズが小さい場合でも、車両1に接近する物体7を見逃すことがなくなる。また、このような枠指標Wは画面の側端部に表示されるので、運転者が車両1の周囲の状況を見難くなることもない。すなわち、枠指標Wにより画面の端部に表示される情景が隠れることがないので、急に物体7が飛び出してきた場合でも、適切に物体7を把握することが可能となる。したがって、車両1の周囲の状況を見難くすることなく、車両1に接近する障害物(物体7)の存在を運転者に明示することが可能となる。
3.その他の実施形態
上記実施形態では、明示画像出力部16は、点滅表示した指標Sが移動する際、次第に大きくなるように表示するとして説明した。しかしながら、本発明に適用範囲はこれに限定されるものではない。指標Sを同じサイズで表示することも当然に可能である。もちろん、指標Sが、次第に小さくなるように表示することも当然に可能である。このような構成であっても、適切に車両1に接近する物体7を車両1の運転者に明示することが可能である。
上記実施形態では、直前に表示された指標Sは、後に表示された指標Sの透明度よりも高いとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。例えば、直前に表示された指標Sは、後に表示された指標Sの透明度よりも低く表示することも可能であるし、直前に表示された指標Sは、後に表示された指標Sの透明度と同じように表示することも当然に可能である。
上記実施形態では、指標Sが複数ある場合に当該複数の指標Sどうしが一部重畳する位置に表示されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。複数の指標Sを表示する場合であっても、指標Sどうしが重畳しないように構成することも可能である。
上記実施形態では、指標Sが、注目領域Cの中央側に突出する凸部を有する矢印形状に構成してあるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。指標Sを他の形状で構成することも当然に可能である。
上記実施形態では、動作画像出力部30は、マスク領域Mへの指標Sの吸収に伴い、当該指標Sが吸収された位置からマスク領域Mの表示色を変更するよう構成されているとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。マスク領域Mへの指標Sの吸収に伴い、指標Sが吸収された位置とは異なる位置からマスク領域Mの表示色を変更するよう構成することも可能である。或いは、マスク領域Mへ指標Sが吸収されてもマスク領域Mの表示色を変更しないように構成することも当然に可能である。
上記第1の実施形態では、動作画像出力部30は、外側領域Oの物体7が注目領域Cに進入した場合に、指標Sがマスク領域Mのうち物体7が存在する側の外側領域Oと注目領域Cとの境界部から吸収される画像を出力するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。明示画像出力部16は、物体7が注目領域Cに進入した場合に指標Sの出力を中止するように構成することも可能である。物体7が注目領域Cに進入したか否かは、上述の移動方向判定部15により判定される。物体7が注目領域Cに進入した場合には、注目領域Cの端部に物体7が表示される。このため、このように指標Sの出力することにより、車両1の運転者は注目領域Cの端部に表示される物体7を指標Sに隠されることなく視認することが可能となる。
上記実施形態では、指標S及び枠指標Wが画面内に複数表示される場合があるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。指標S及び枠指標Wが画面内に夫々一つずつ表示する構成とすることも可能であるし、指標Sのみを表示する構成とすることも可能である。
上記実施形態では、物体7が存在するか否かの判定は、例えばパターンマッチング等の公知の画像認識処理を用いて行うことが可能であるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。例えば、ソナー等で検出することも当然に可能である。
上記実施形態では、移動方向判定部15により外側領域Oの物体7が注目領域Cの中央側に移動すると判定された場合に、注目領域Cのうち物体7が存在する外側領域Oの側から中央側に向けて、指標Sが表示されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。移動方向判定部15により外側領域Oの物体7が注目領域Cの中央側に移動すると判定された場合に、注目領域Cと当該注目領域Cのうち物体7が存在する外側領域Oとの境界位置から注目領域Cの中央側に向けて指標Sを表示する構成とすることも当然に可能である。
上記第2の実施形態では、枠指標Wが複数ある場合に、後に表示する枠指標Wが、直前に表示した枠指標Wよりもサイズが小さいとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。例えば、枠指標Wを同じサイズで表示することも当然に可能である。もちろん、枠指標Wが、次第に大きくなるように表示することも当然に可能である。このような構成であっても、適切に車両1に接近する物体7を車両1の運転者に明示することが可能である。
上記第2の実施形態では、枠指標Wが複数ある場合に、後に表示する枠指標Wが、直前に表示した枠指標Wよりも透明度が低いとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。例えば、直前に表示された枠指標Wは、後に表示された枠指標Wの透明度よりも高く表示することも可能であるし、直前に表示された枠指標Wは、後に表示された枠指標Wの透明度と同じように表示することも当然に可能である。
上記第2の実施形態では、枠指標Wは四角形で示した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。枠指標Wを四角形以外の形状で構成することも当然に可能である。また、この枠指標Wは、車両1の乗員の目に留まり易いように、彩色して構成すると好適である。係る場合、例えば赤色や黄色で彩色すると好適であるが、もちろん他の色で彩色することも可能である。更には、枠指標Wを規定する線の太さも適宜変更することも可能である。
上記実施形態では、明示画像出力部16が、指標Sの表示を繰り返し行うとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。繰り返し行わずに構成することも当然に可能である。
上記第2の実施形態では、矢印形状の指標Sと枠指標Wを構成する指標Sとが表示されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。矢印形状の指標Sを表示せずに、枠指標Wを構成する指標Sのみを表示する構成とすることも当然に可能である。
上記実施形態では、外側領域Oに物体7が存在するか否かの判定は、公知の画像認識処理を用いて行われるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。例えば、ソナーやレーダセンサ等を用いて外側領域Oに対応する実空間における領域に物体7が存在するか否かを判定する構成とすることも当然に可能である。
本発明は、車両に接近する障害物の存在を乗員に明示する障害物警報装置に用いることが可能である。
1:車両
7:物体
11:撮影画像取得部
12:注目領域設定部
14:物体存在判定部
15:移動方向判定部
16:明示画像出力部
100:障害物警報装置
C:注目領域
G:撮影画像
O:外側領域
S:指標
W:枠指標

Claims (9)

  1. 車両の周囲の情景を撮影した撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
    前記撮影画像に注目領域を設定する注目領域設定部と、
    前記撮影画像において前記注目領域の外側に外側領域を設定する外側領域設定部と、
    前記外側領域に物体が存在するか否かを判定する物体存在判定部と、
    前記物体の移動方向を判定する移動方向判定部と、
    前記移動方向判定部により前記物体が前記注目領域の中央側に移動すると判定された場合に、前記外側領域と共に表示される前記注目領域において、前記物体が存在する外側領域の側から中央側に向けて、一定時間点灯したのち消灯する指標を順次異なる位置に表示させる明示画像出力部と、
    を備える障害物警報装置。
  2. 前記明示画像出力部が、前記指標の表示を繰り返し行う請求項1に記載の障害物警報装置。
  3. 前記指標が、前記注目領域の中央側に突出する凸部を有する矢印形状に構成してある請求項1又は2に記載の障害物警報装置。
  4. 前記明示画像出力部が、前記指標が複数ある場合に当該複数の指標どうしが一部重畳する位置に表示され、後に表示する指標と直前に表示した指標との重複部分については後に表示する指標を上書き表示するよう構成されてある請求項1から3のいずれか一項に記載の障害物警報装置。
  5. 前記指標が、前記注目領域において所定の領域を囲む枠形状からなる枠指標の一部である請求項1又は2に記載の障害物警報装置。
  6. 前記枠指標の一部の前記注目領域の中央側への移動に合わせて、前記枠指標が前記注目領域の外縁部から中央側に向けて順次異なる位置に表示される請求項5に記載の障害物警報装置。
  7. 前記枠指標が複数ある場合に、後に表示する枠指標が、直前に表示した枠指標よりもサイズが小さいことを特徴とする請求項5又は6に記載の障害物警報装置。
  8. 前記枠指標が複数ある場合に、後に表示する枠指標が、直前に表示した枠指標よりも透明度が低いことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の障害物警報装置。
  9. 前記明示画像出力部は、前記物体が前記注目領域に進入した場合に前記指標の出力を中止するよう構成してある請求項1から8のいずれか一項に記載の障害物警報装置。
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