JP5672852B2 - インクジェットインキ受容層形成用コート剤、それを用いた記録媒体及び印刷物 - Google Patents

インクジェットインキ受容層形成用コート剤、それを用いた記録媒体及び印刷物 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェットインキを使用して画像形成するためのインキ受容層形成用コート剤に関する。
インクジェット印刷は騒音の発生が少なく、高速印字、多色印刷が可能であり、近年、急速に普及している。インクジェットインキを受容する記録媒体としては、従来、紙やプラスチックフィルムなどの基材表面にインキ受容層を設けたもの等が使用されている。
インキ受容層には、インキの吸収性が速やかであるだけでなく、インキの定着性、発色性、鮮明性、画像階調性が優れていることが要求される。更に、記録媒体にインクジェット印刷を行った印刷物に対しては、画像の耐久性、特に耐水性に優れることが要求される。
又、インクジェット印刷方式は、非常に微細なノズルからインク液滴を吐出し、記録媒体上にインキのドットを付着させて文字や画像を得る記録方式であるが、インキ液滴の不吐出、インキドットの位置及び体積のずれ等により、記録媒体上にドット抜け(インキのドットが存在すべき箇所に、インキのドットが存在しない状態)が発生する場合がある。
ドット抜けは、印刷領域をドットで埋め尽くすベタ印刷において特に問題となり、印刷画像に白抜け・白スジを生じさせ、高精細な画像を得ることができない。
上記白抜け・白スジの防止手段としては、単位面積当たりのドット数を増加させる方法がある。しかし、この方法は、記録媒体に過剰な量のインキを付与することになるため、インキの乾燥性や画質の悪化を招くおそれがあり、又、ランニングコストの点でも好ましくない。
少ないインキ量で、白抜け・白スジの少ない印刷画像を提供し得る印刷技術は未だ提供されていない。
画像の耐水性に優れ、かつ、できるだけ少ないインキ量で、白抜け・白スジが少ない印刷画像を提供するには、基材表面に、インキドットが、他色のインキドットと接して滲まない程度に、適度に拡がり、定着したインキドットが、水によって剥がれることがないようなインキ受容層を形成しなければならない。
即ち、インキのヌレが良く、適度に広がる親水部と、過度にインキが広がらず、乾燥後に耐水性を発現する疎水部とが、バランス良く、均一に配置された受容層を、基材表面に形成することが必要である。親水性成分と疎水性成分とを単に混合するだけでは、多色のインキドットにより形成される高精彩な画像が得られるインキ受容層を提供することはできない。
又、インクジェットインキは、印刷物としての耐久性が要求される場合は、着色剤として顔料を配合したものが使用される。顔料インキは、顔料が溶媒に不溶であるため、インキ中での顔料分散を保つために顔料分散樹脂を用いて溶媒中での分散安定化を図っている。
顔料分散樹脂は、一般に、アニオン性のものが多く使用されているが、例えば、このようなアニオン性の顔料分散樹脂を含むインクジェットインキを使用して、カチオン性の化合物からなる受容層に画像を形成した場合、受容層表面で顔料が凝集し、インキのドットが十分に拡がらず、白抜け・白スジが少ない印刷画像を提供することが困難である。
特許文献1〜3では、製紙の工程の中で、紙の表面サイジングを行う場合があり、この表面サイジング剤として、スチレン―マレイン酸共重合物、カルボキシル基含有アクリル樹脂等のアニオン性化合物が提案されている。これらはインキのヌレ性に優位に働くカルボキシル基を有しているため、インキのドットを拡げる効果がある。しかし、これらは耐水性に劣るという欠点があった。
又、インキ受容層は、インキ受容層自体が基材から剥がれることがないよう、優れた基材密着性が要求される。
一般に、基材密着性を付与する手段として、基材とのヌレ性が良好で、かつ、低いガラス転位温度(Tg)を有する樹脂を使用する方法が知られている。しかし、このような樹脂をインキ受容層として使用した場合、インキ受容層の表面同士や、インキ受容層の表面と基材の裏面とがくっついてしまう、ブロッキングが生じやすくなり、問題となる。ブロッキングは、インキ受容層塗工後の巻取り時やインキ受容層塗工物、あるいは印刷物を重ね置くとき、特に問題となり、くっついた面同士がはがれる際に、インキ受容層や基材が傷ついてしまうことがある。
一方、ブロッキングの防止手段としては、一般に、フィラーの添加や、高いガラス転位温度(Tg)を有する樹脂を使用する方法が知られている。しかし、フィラー粒子の添加では、インキ受容層の白化や、画像の光沢不足等の恐れがあり、好ましくない。また、単に高Tgの樹脂を混合する方法では、画像形成性、インキ受容層と基材との密着性、及びブロッキング防止性を兼ね備えたインキ受容層を提供することはできない。
なお、本発明でいう樹脂のTgは、樹脂を構成するそれぞれの単量体のホモポリマーのTgに対して、モル比で加成性を有していると仮定し、算出するものである。
特開2003−227093号公報 特開2003−227098号公報 特開2001−232932号公報
本発明は、優れた耐水性・画像形成能を有し、さらに、基材密着性とブロッキング防止性を有するインクジェットインキ受容層形成用コート剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、以下に示すインクジェットイ
ンキ受容層形成用コート剤により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成する
に至った。
すなわち、第1の発明は、既架橋エマルジョン(A)と既架橋エマルジョン(B)とを含
むインクジェットインキ受容層形成用コート剤であって、
既架橋エマルジョン(A)および(B)は、2つ以上のエチレン性不飽和基を有する単
量体(a)、カルボキシル基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(b)および
炭素数1〜12の非極性基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(c)を含むエ
チレン性不飽和単量体を乳化重合してなり、
このとき、単量体(b)の含有量は、それぞれ、乳化重合に供する単量体の合計100重
量% 中、20〜80重量%であり、
既架橋エマルジョン(B)における炭素数1〜12の非極性基と1つのエチレン性不飽和
基とを有する単量体(c)が、芳香族単量体を含むエチレン性不飽和単量体であり、
既架橋エマルジョン(A)の樹脂成分(A−1)のガラス転移温度が50℃以下であり、
かつ、既架橋エマルジョン(B)の樹脂成分(B−1)のガラス転移温度は、樹脂成分(
A−1)のガラス転移温度よりも10℃以上高いこと、
を特徴とするインクジェットインキ受容層形成用コート剤に関する。
また、第2の発明は、既架橋エマルジョン(A)の固形分100重量部に対する既架橋エマルジョン(B)の固形分の重量が、10〜200重量部であることを特徴とする、第1の発明のインクジェットインキ受容層形成用コート剤に関する。
また、第の発明は、芳香族単量体がスチレンであることを特徴とする、第1または第2
発明のインクジェットインキ受容層形成用コート剤に関する。
また、第の発明は、 樹脂成分(A−1)を構成する単量体において、架橋成分以外の
単量体が、脂肪族単量体のみであることを特徴とする第1〜第3いずれかの発明のインク
ジェットインキ受容層形成用コート剤に関する。
さらに、第の発明は、基材の少なくとも一方の面に、第1〜第4いずれかの発明のイン
クジェットインキ受容層形成用コート剤から形成されるインクジェットインキ受容層が設
けられてなる画像形成記録媒体に関する。
さらにまた、第の発明は、第の発明の画像形成記録媒体上に、インクジェットインキ
によって印刷されてなる印刷物に関する。

本発明のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を基材に塗布することにより、耐水性に優れるとともに、画像の白抜け・白スジが抑制され、高い表面光沢性を有し、優れた画像形成性を有する印刷記録媒体を提供することができる。
まず、本発明のインクジェットインキ受容層形成用コート剤の主成分である既架橋エマルジョン(A)および(B)について説明する。
なお、「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」、及び「(メタ)アクリロイルオキシ」と表記した場合には、それぞれ、「アクリル酸及び/又はメタクリル酸」、「アクリレート及び/又はメタクリレート」、及び「アクリロイルオキシ及び/又はメタアクリロイルオキシ」を示すものとする。
本発明における「既架橋エマルジョン」とは、エマルジョン粒子の内部が架橋された状態にあるエマルジョンのことをいい、より具体的には、その原料として、2つ以上のエチレン性不飽和基を有する単量体を用いることにより得られるものである。
すなわち、既架橋エマルジョン(A)の樹脂成分(A−1)、および既架橋エマルジョン(B)の樹脂成分(B−1)は、ともに、内部が架橋された粒子状の態様で、媒体中に分散されている。
本発明における既架橋エマルジョン(A)および(B)は、好ましくは、2つ以上のエチレン性不飽和基を有する単量体(a)、カルボキシル基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(b)および炭素数1〜12の非極性基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(c)を含むエチレン性不飽和単量体を乳化重合してなる。
本発明で使用される、2つ以上のエチレン性不飽和基を有する単量体(a)は、乳化重合法により得られる、アクリルエマルジョン粒子内部に架橋構造を導入するものであり、例えば、
エチレンオキサイド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、若しくはエチレンオキサイド変性リン酸トリ(メタ)アクリレートなどのエチレンオキサイド変性リン酸ポリ(メタ)アクリレート類;
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート,ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)ジ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)ジ(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)ジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、若しくは2−エチル,2−ブチル−プロパンジオールジ(メタ)アクリレートなどの(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類;
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、若しくはグリセロールトリ(メタ)アクリレートなどのトリオールのポリ(メタ)アクリレート類;
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ポリエステルポリオールポリ(メタ)アクリレート、ポリウレタンポリオールポリ(メタ)アクリレート、若しくはポリカーボネートポリオールポリ(メタ)アクリレート等のポリオールポリ(メタ)アクリレート類;
ジ(メタ)アクリル酸亜鉛などのポリ(メタ)アクリル酸金属塩類;
ブタジエン、イソプレン、若しくはクロロプレンなどのジエン類;
ジビニルベンゼンなどのジビニル化合物;
ジアリルフタレートなどのジアリル化合物、または、
アリル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ビニル、クロトン酸ビニルなどの二つの異なる種類のエチレン性不飽和基を有する単量体などが挙げられ、耐水性とエマルジョン粒子の安定性の観点から、ジビニルベンゼン、またはジアリルフタレートが好ましい。これらの単量体は1種または2種以上を併用して使用することができる。
本発明において、単量体(a)の含有量は、耐水性およびエマルジョン粒子の安定性の観点から、乳化重合に供する単量体の合計100重量%中、0.1〜5重量%が好ましく、0.1〜4重量%がより好ましい。
本発明で使用される、カルボキシル基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(b)は、受容層とインキとのヌレ性を増大させる目的で共重合される。
単量体(b)の具体例としては、例えば、
アクリル酸、アクリル酸ダイマー、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルフタレート、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルフタレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタレート、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルヘキサヒドロフタレート、エチレンオキサイド変性コハク酸(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、若しくはω−カルボキシポリカプロラクトン(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和カルボン酸類、又はその塩類が挙げられ、共重合性の観点からアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、若しくはマレイン酸が好ましい。これらの単量体は1種又は2種以上を併用して使用することができる。
本発明において、単量体(b)の含有量は、受容層上のインキドットの広がりおよび耐水性の観点から、乳化重合に供する単量体の合計100重量%中、20〜80重量%が好ましく、25〜80重量%がより好ましい。20重量%より少ないと、インキのヌレ性が不足し、インキのドットが受容層上で十分に広がらず、白ぬけ、白スジが発生して問題となる場合がある。また、80重量%を超えると、耐水性が不足して問題となる場合がある。
本発明で使用される、炭素数1〜12の非極性基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(c)は、受容層の耐水性、及びインキの滲み防止性を向上する目的で共重合される。
ここに、本発明においては、1つのエチレン性不飽和基とカルボキシル基と炭素数1〜12の非極性基とを有する単量体は、単量体(b)として取扱うものとする。
なお、ここでいう非極性基とは、極性が低く、水となじみにくい炭素数1〜12の炭化水素基を指す。
単量体(c)の具体例としては、例えば、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、若しくはラウリル(メタ)アクリレート等の鎖状アルキル(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、若しくはジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、等の環状アルキル(メタ)アクリレート、
ベンジル(メタ)アクリレート等の芳香族基を有する(メタ)アクリレート、
又は、
スチレン、ビニルトルエン、2−メチルスチレン、若しくは1−ブチルスチレン、等のスチレン系単量体が挙げられる。
これらの単量体は1種又は2種以上を併用して使用することができる。
炭素数が12より多い非極性基を有するエチレン性不飽和単量体を使用すると、疎水性が高すぎて、インキ受容層上におけるインキのヌレ性が悪くなることがある。
本発明においては、共重合性、他の成分との相溶性、造膜性、塗膜物性を調節するために、単量体(a)〜(c)以外に、公知の単量体を共重合することができる。
例えば、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチル(メタ)フタレート、
ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
ポリテトラメチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、又はグリセロール(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリレート類、
(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、若しくはN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類、
2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、2−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノラウリルエーテル(メタ)アクリレート、若しくはポリエチレングリコールモノステアリルエーテル(メタ)アクリレート等のエーテル構造を有する(メタ)アクリレート類、
グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,2−グリシドキシエチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、3,4-エポキシブチル(メタ)アクリレート、若しくは4,5−エポキシペンチル(メタ)アクリレート等のエポキシ基を有する(メタ)アクリレート類、
ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルエトキシシラン、若しくはビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類、
γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、若しくはγ−(メタ)アクリロキシプロピルジメトキシメチルシラン等の(メタ)アクリロキシシラン類、
トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチル(メタ)アクリレート、若しくはテトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート等のフルオロアルキル(メタ)アクリレート類、
(メタ)アクリロキシ変性ポリジメチルシロキサン(シリコーンマクロマー)類、又は、
アクリロニトリル等が挙げられるが、
これらの単量体に限定されず、又、これらの単量体は1種又は2種以上を併用して使用することができる。
本発明において、既架橋エマルジョン(A)の樹脂成分(A−1)のTgは、50℃以下が好ましく、45℃以下がさらに好ましい。樹脂成分(A−1)のTgが50℃より高いと、基材密着性が不足し、問題である。
また、樹脂成分(A−1)のTgは0℃以上であることが好ましい。0℃未満であると、樹脂が柔らかくなり、タックが生じて問題となることがある。
本発明において、既架橋エマルジョン(B)の樹脂成分(B−1)のTgは、既架橋エマルジョン(A)の樹脂成分(A−1)のTgよりも10℃以上高いことが好ましく、15℃以上高いことが、さらに好ましい。樹脂成分(A−1)と樹脂成分(B−1)とのTgの差が10℃より小さいと、ブロッキング防止性が不足し、問題である。
また、樹脂成分(B−1)のTgは150℃以下が好ましい。150℃を超えると、樹脂が硬くなり、エマルジョンの成膜性が悪くなって問題となることがある。
本発明の既架橋エマルジョン(A)の樹脂成分(A−1)、及び既架橋エマルジョン(B)の樹脂成分(B−1)のTgは、それらを構成する単量体の種類と比率によりそれぞれ調整することができる。
本発明において、既架橋エマルジョン(B)の含有量は、基材密着性とブロッキング防止性の観点から、既架橋エマルジョン(A)の固形分100重量部に対し、固形分として10〜200重量部が好ましく、20〜150重量部がより好ましい。10重量部より少ないと、ブロッキング防止性が不足し、インキ受容層の表面同士や、インキ受容層の表面と基材の裏面とがくっついてしまい、問題となる場合がある。また、200重量部を超えると、基材密着性が不足して問題となる場合がある。
また、基材密着性の観点から、既架橋エマルジョン(A)の樹脂成分(A−1)を構成する単量体において、架橋成分以外の単量体が、脂肪族単量体のみであることが好ましい。
なお、架橋成分とは、エマルジョンの樹脂成分を構成する単量体のうち、2つ以上のエチレン性不飽和基を有する単量体を指す。
本発明において、既架橋エマルジョン(B)を得るための単量体としては、ブロッキング防止性の観点から、芳香族単量体を含むことが好ましく、エマルジョン合成時の安定性の観点から、スチレンを含むことがより好ましい。
本発明の既架橋エマルジョン(A)および(B)は、従来既知の乳化重合法により合成される。乳化重合法では、ポリマーの重合反応が水中、又は親水性の有機溶剤を含む水中で進行するため、疎水性と親水性のモノマーを共重合する場合には、エマルジョン粒子の中心部は疎水性が高く、粒子の表面部は親水性が高い構造になる。
即ち、エマルジョン粒子の中心部は耐水性が高く、さらに、1分子中に2つ以上のエチレン性不飽和基を有する単量体(a)を共重合することにより架橋構造が導入され、より耐水性を高めることができる。
本発明の既架橋エマルジョン(A)および(B)は、エマルジョン粒子内部に架橋構造が導入された疎水部を有し、エマルジョン粒子表面部に親水基であるカルボキシル基を好ましく有していることから、塗膜になった時に、均一且つバランス良く、インキのヌレ性に優位に働くアニオン性の親水部と、疎水部とを配置することができる。これにより、インキのドットを適度に広げ、高精彩な画像を提供できる。
又、土台となるエマルジョン粒子内部の耐水性が優れていることから、親水基を有していても、画像の耐水性を損なうことがない。
本発明において乳化重合の際に用いられる界面活性剤としては、エチレン性不飽和基を有する反応性界面活性剤やエチレン性不飽和基を有しない非反応性界面活性剤等、従来公知のものを任意に使用することができる。
エチレン性不飽和基を有するアニオン系反応性界面活性剤としては、例えば、
アルキルエーテル系(市販品としては、例えば、第一工業製薬株式会社製アクアロンKH−05、KH−10、KH−20、株式会社ADEKA製アデカリアソープSR−10N、SR−20N、花王株式会社製ラテムルPD−104等);
スルフォコハク酸エステル系(市販品としては、例えば、花王株式会社製ラテムルS−120、S−120A、S−180P、S−180A、三洋化成株式会社製エレミノールJS−2等);
アルキルフェニルエーテル系若しくはアルキルフェニルエステル系(市販品としては、例えば、第一工業製薬株式会社製アクアロンH−2855A、H−3855B、H−3855C、H−3856、HS−05、HS−10、HS−20、HS−30、株式会社ADEKA製アデカリアソープSDX−222、SDX−223、SDX−232、SDX−233、SDX−259、SE−10N、SE−20N、等);
(メタ)アクリレート硫酸エステル系(市販品としては、例えば、日本乳化剤株式会社製アントックスMS−60、MS−2N、三洋化成工業株式会社製エレミノールRS−30等);又は、
リン酸エステル系(市販品としては、例えば、第一工業製薬株式会社製H−3330PL、株式会社ADEKA製アデカリアソープPP−70等)が挙げられる。
本発明で用いることのできるノニオン系反応性界面活性剤としては、例えば、アルキルエーテル系(市販品としては、例えば、株式会社ADEKA製アデカリアソープER−10、ER−20、ER−30、ER−40、花王株式会社製ラテムルPD−420、PD−430、PD−450等);
アルキルフェニルエーテル系若しくはアルキルフェニルエステル系(市販品としては、例えば、第一工業製薬株式会社製アクアロンRN−10、RN−20、RN−30、RN−50、株式会社ADEKA製アデカリアソープNE−10、NE−20、NE−30、NE−40等);
(メタ)アクリレート硫酸エステル系(市販品としては、例えば、日本乳化剤株式会社製RMA−564、RMA−568、RMA−1114等)が挙げられる。
非反応性ノニオン系界面活性剤としては、例えば、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、若しくはポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、若しくはポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;
ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、若しくはソルビタントリオレエート等のソルビタン高級脂肪酸エステル類;
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等のポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル類;
ポリオキシエチレンモノラウレート若しくは、ポリオキシエチレンモノステアレート等のポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル類;
オレイン酸モノグリセライド、若しくはステアリン酸モノグリセライド等のグリセリン高級脂肪酸エステル類;又は、
ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロックコポリマー、若しくはポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル等が挙げられる。
又、非反応性アニオン系界面活性剤としては、例えば、
オレイン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩類;
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルアリールスルホン酸塩類;
ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩類;
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類;
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩類;
モノオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、若しくはポリオキシエチレンラウリルスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルスルホコハク酸エステル塩及びその誘導体類;又は、
ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル硫酸エステル塩類等が挙げられる。
これらの界面活性剤は、1種又は2種以上を併用して使用することができる。
本発明において用いられる界面活性剤の使用量は、必ずしも限定されるものではなく、既架橋エマルジョン(A)及び(B)が最終的にインキ受容層形成用組成物として使用される際に求められる物性に従って適宜選択できる。例えば、エチレン性不飽和単量体の合計100重量部に対して、界面活性剤は通常0.1〜30重量部であることが好ましく、0.3〜20重量部であることがより好ましく、0.5〜10重量部の範囲内であることが更に好ましい。
本発明の既架橋エマルジョン(A)および(B)を得るための乳化重合に際しては、水溶性保護コロイドを併用することもできる。水溶性保護コロイドとしては、例えば、
部分ケン化ポリビニルアルコール、完全ケン化ポリビニルアルコール、若しくは変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール類;
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、若しくはカルボキシメチルセルロース塩等のセルロース誘導体;又は、
グアガム等の天然多糖類等が挙げられ、これらは、単独でも複数種併用の態様でも利用できる。水溶性保護コロイドの使用量としては、エチレン性不飽和単量体の合計100重量部当り0.1〜5重量部であり、更に好ましくは0.5〜2重量部である。
本発明の既架橋エマルジョン(A)および(B)を得るに際して用いられる重合開始剤としては、ラジカル重合を開始する能力を有するものであれば特に制限はなく、公知の油溶性重合開始剤や水溶性重合開始剤を使用することができる。
油溶性重合開始剤としては特に限定されず、例えば、
ベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、tert−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、若しくはジ−tert−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物;又は、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、若しくは1,1’−アゾビス−シクロヘキサン−1−カルボニトリル等のアゾビス化合物を挙げることができる。
これらは1種類又は2種類以上を混合して使用することができる。これら重合開始剤は、エチレン性不飽和単量体100重量部に対して、0.1〜10.0重量部の量を用いるのが好ましい。
本発明においては水溶性重合開始剤を使用することが好ましく、例えば、
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素、若しくは2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハイドロクロライド等、従来既知のものを好適に使用することができる。
又、乳化重合を行うに際して、所望により重合開始剤とともに還元剤を併用することができる。これにより、乳化重合速度を促進したり、低温において乳化重合を行ったりすることが容易になる。このような還元剤としては、例えば、
アスコルビン酸、エルソルビン酸、酒石酸、クエン酸、ブドウ糖、若しくはホルムアルデヒドスルホキシラート等の金属塩等の還元性有機化合物、
チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、若しくはメタ重亜硫酸ナトリウム等の還元性無機化合物、
塩化第一鉄、ロンガリット、又は、二酸化チオ尿素等を例示できる。
これら還元剤は、エチレン性不飽和単量体100重量部に対して、0.05〜5.0重量部の量を用いるのが好ましい。なお、前記した重合開始剤によらずとも、光化学反応や、放射線照射等によっても重合を行うことができる。重合温度は各重合開始剤の重合開始温度以上とする。例えば、過酸化物系重合開始剤では、通常70℃程度とすればよい。重合時間は特に制限されないが、通常2〜24時間である。
本発明において、乳化重合の際に使用される水性媒体としては、水が挙げられ、親水性の有機溶媒も本発明の目的を損なわない範囲で使用できる。
更に必要に応じて、緩衝剤として、
酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、若しくは重炭酸ナトリウム等が、
又、連鎖移動剤として、
オクチルメルカプタン、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、チオグリコール酸オクチル、ステアリルメルカプタン、ラウリルメルカプタン、若しくはt−ドデシルメルカプタン等のメルカプタン類が適量使用できる。
本発明においては、カルボキシル基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(b)の酸性官能基の全部又は一部を、重合前や重合後に塩基性化合物で中和することができる。
中和する際、アンモニア; トリメチルアミン、トリエチルアミン、若しくはブチルアミン等のアルキルアミン類; 2−ジメチルアミノエタノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、若しくはアミノメチルプロパノール等のアルコールアミン類;又は、モルホリン等の塩基で中和することができる。
本発明の既架橋エマルジョン(A)および(B)の平均粒子径は、粒子の安定性の点から、10〜500nmであることが好ましく、30〜250nmであることがより好ましい。又、1μmを超えるような粗大粒子が多く含有されるようになると粒子の安定性が損なわれるので、1μmを超える粗大粒子は多くとも5重量%以下であることが好ましい。なお、本発明における平均粒子径とは、体積平均粒子径のことを表し、動的光散乱法により測定できる。
動的光散乱法による平均粒子径の測定は、以下のようにして行うことができる。既架橋エマルジョンの分散液は固形分に応じて200〜1000倍に水希釈しておく。該希釈液約5mlを測定装置[(株)日機装製 マイクロトラック]のセルに注入し、サンプルに応じた溶剤(本発明では水)及び樹脂の屈折率条件を入力後、測定を行う。この時得られた体積粒子径分布データ(ヒストグラム)のピークを本発明の平均粒子径とする。
本発明におけるインクジェットインキ受容層形成用コート剤は、成膜助剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、pH調整剤、又は粘性調整剤等を必要に応じて配合できる。これらの添加剤については従来公知の化合物から目的に応じて任意に選択することができる。
成膜助剤は、塗膜の形成を助け、塗膜が形成された後においては比較的速やかに蒸発揮散して塗膜の強度を向上させる一時的な可塑化機能を担うものであり、沸点が110〜200℃の有機溶剤が好適に用いられる。
具体的には、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、カルビトール、ブチルカルビトール、ジブチルカルビトール、又は、ベンジルアルコール等が挙げられる。中でも、エチレングリコールモノブチルエーテル、及びプロピレングリコールモノブチルエーテルは少量で高い成膜助剤効果を有するため特に好ましい。これら成膜助剤は、インクジェットインキ受容層形成用コート剤中に0.5〜15重量%含まれることが好ましい。
粘性調整剤は、既架橋エマルジョン100重量部に対して1〜100重量部用いてもよい。粘性調整剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸(及びその塩)、酸化スターチ、リン酸化スターチ、又はカゼイン等が挙げられる。
本発明のインクジェットインキ受容層形成用コート剤は、既架橋エマルジョン(A)および(B)のみで構成されてもよく、あるいは、他の成分と併用してもよい。
例えば、
ポリビニルアルコール、カゼイン、酸化澱粉、カルボキシメチルセルロース、若しくはアクリルアミド系ポリマー等の樹脂、又は、
コロイダルシリカ、若しくはシリカ等の無機フィラーと併用してもよい。
コロイダルシリカは、既架橋エマルジョン(A)または(B)を合成した後に配合してもよく、既架橋エマルジョン(A)または(B)の合成時に、水性媒体中にコロイダルシリカの水分散体を配合しておいてもよい。
本発明のインクジェットインキ受容層形成用コート剤は、更に、架橋剤を含んでいてもよく、例えば、メチロール化メラミン、メチロール化尿素、メチロール化ヒドロキシプロピレン尿素、多官能イソシアネート化合物、又は、多官能エポキシ化合物等が挙げられる。
本発明のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を塗工する基材としては、上質紙、中質紙、コート紙、アート紙、キャスト紙、光沢紙、新聞用紙、各種情報用紙、各種特殊紙、若しくは板紙等の紙、又は、ポリエチレンテレフタレート、ジアセテート、トリアセテート、セロハン、セルロイド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリビニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリアクリレート、ポリエチレン、若しくはポリプロピレン等のプラスチックからなるフィルム等を使用することができる。
前記基材の表面が滑らかな表面であっても、凹凸のついたものであっても良いし、透明、半透明、不透明のいずれであっても良い。
又、これらの基材の2種以上を互いに張り合わせたものでも良い。更に印字面の反対側に剥離粘着層等を設けても良く、又印字後、印字面に粘着層等を設けても良い。剥離粘着層とは、剥離シートと粘着層が重ねられた層である。
本発明のインクジェットインキ受容層形成用コート剤は、前記基材に公知の方法で塗工することができ、例えば、ロールコーター法、ブレードコーター法、エアナイフコーター法、ゲートロールコーター法、バーコーター法、サイズプレス法、スプレーコート法、又はグラビアコーター法、カーテンコーター法等が挙げられる。
上記塗工により、基材上にインクジェットインキ受容層が形成され、画像形成用記録媒体を得ることができる。当該記録媒体上に、インクジェットインキによる印刷を施すことにより、画像が形成された印刷物を好ましく得ることができる。
なお、インクジェットインキ受容層は、基材の一方の面のみに設けられていてもよく、両方の面に設けられていてもよい。
更に、必要に応じて、インキ受容層の平滑化、光沢向上あるいは表面強度向上のためにスーパーカレンダー処理やキャスト処理等を施すこともできる。
又、本発明のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を、インクジェットプリンターのインクカートリッジに充填し、他の色のインクと同時に、又は先んじて、インクジェット方式で印刷することもできる。
本発明のインクジェットインキ受容層の塗工量としては総量として0.2〜50g/m2 、より好ましくは1〜30g/m2 の範囲である。塗工量が0. 2g/m2 に満たない場合には、インキ受容層を設けなかった場合に比べてインキの発色性の点で効果が十分ではなく、一方、50g/m2 を越えて設けた場合には、カールの発生が著しくなる。塗工量を厚さで表した場合の塗工量は0.5〜100μmの厚みになる範囲が好適である。
なお、上記塗工量は、固形分換算における値である。
以上説明した本発明の画像形成用記録媒体にインクジェット記録を行う場合のインキそれ自体は、公知のものが使用可能である。例えば、
水系インキ、溶剤系インキ、無溶剤系インキ、水系顔料インキ、溶剤系顔料インキ、無溶剤系顔料インキ、
又は、UV硬化性インキ、EB硬化性インキ等のラジエーション硬化性インキが挙げられ、環境、及び印刷物の耐久性の観点から、水性顔料インキを使用することが好ましい。
水性顔料インキとしては、顔料、顔料分散樹脂、水、水性溶媒を含み、必要に応じて、水性のエマルジョン等のバインダー樹脂、水分散性ワックス等の滑剤、界面活性剤、pH調整剤、緩衝剤、防黴剤、消泡剤、キレート剤、浸透剤、尿素、ジメチル尿素等の従来既知の添加剤を含んでもよい。
水性顔料インキに含まれる顔料としては、従来既知のものが使用できる。
水性顔料インキに含まれる黒色の顔料としては、ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラックが挙げられる。例えば、これらのカーボンブラックであって、一次粒子径が11〜40mμm(nm)、BET法による比表面積が50〜400m2/g、揮発分が0.5〜10質量%、pH値が2乃至10等の特性を有するものが好適である。このような特性を有する市販品としては下記のものが挙げられる。例えば、
No.33、40、45、52、900、2200B、2300、MA7、MA8、MCF88(以上、三菱化学製)、RAVEN1255(コロンビア製)、REGAL330R、400R、660R、MOGUL L(以上、キャボット製)、Nipex 160IQ、Nipex 170IQ、Nipex 75、Printex 85、Printex 95、Printex 90、Printex 35、Printex U(以上、デグサ製)等があり、何れも好ましく使用することができる。
水性顔料インキに含まれるイエローの顔料としては、例えば、
C.I.Pigment Yellow 1、2、3、13、16、74、83、109、128、155等が挙げられる。
水性顔料インキに含まれるマゼンタの顔料としては、例えば、
C.I.Pigment Red 5、7、12、31、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122;キナクリドン固溶体、147、150、269、C.I.Pigment Violet 19等が挙げられる。
水性顔料インキに含まれるシアンの顔料としては、例えば、
C.I.Pigment Blue 1、2、3、15:3、15:4、16、22、C.I.Vat Blue 4、6等が挙げられる。
水性顔料インキに含まれる顔料としては、上記以外の色の顔料、及び自己分散型顔料等も使用することができる。これらの顔料は、各色インキにおいて、1種または2種以上を併用して使用することができる。
水性顔料インキに含まれる顔料の含有量としては、インキ中に、重量比で、1〜20重量%、より好ましくは2〜12重量%の範囲である。
水性顔料インキに含まれる顔料分散樹脂としては、従来既知のものが使用できるが、一般に、(メタ)アクリル酸共重合物が使用される。これは、顔料表面に吸着した(メタ)アクリル酸共重合物がイオン化した際の電荷反発により、水性溶媒中で、顔料どうしの電荷反発が起こり、安定した顔料分散状態を保つことができるためと考えられる。
水性顔料インキに含まれる水溶性有機溶剤としては、従来既知のものが使用できるが、溶媒の吸収性の低い基材の場合には、浸透性の観点から、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルもしくはトリエチレングリコールモノアルキルエーテルが好ましい。
具体的には、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテルが挙げられる。
より好ましくは、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテルである。
特に、ジエチレングリコールモノブチルエーテルは、紙への浸透が極めて速いが、一方、顔料の分散性を低下させる傾向も強い。そこで、トリエチレングリコールモノメチルエーテルなどと比率を調整して併用するのが良いと考えられる。
水性顔料インキに含まれる水溶性有機溶剤の含有量は、一般的には、インキの全重量の3〜60重量%の範囲であり、より好ましくは3〜50重量%の範囲である。
又、水の含有量としては、インキの全重量の10〜90重量%、更に好ましくは、30〜80重量%の範囲である。
水性顔料インキは水性のエマルジョンを含有することもできる。
水性のエマルジョンを含有することで、インキ粘度をあまり上昇させずに、印字した塗膜の耐性を向上させることができる。これにより、耐水性、耐溶剤性、耐擦過性などが向上する。水溶性の樹脂を添加しても、ある程度耐性の向上は期待できるが、粘度が上昇してしまう傾向にある。インクジェットインキの場合、ノズルからインキを吐出できる粘度には好適な範囲があり、あまり粘度が高いとインキを吐出することができなくなることがあるため、粘度の上昇を抑えることは重要である。
上記したような水性のエマルジョンのインキ中における含有量は、エマルジョンの固形分で、インキの全重量の2〜30重量%の範囲が好ましく、3〜20重量%の範囲がより好ましい。
以下、実施例により、本発明を更に具体的に説明する。なお、実施例中、「部」は、「重量部」を、「%」は、「重量%」を、それぞれ表す。
<エマルジョン(A)および(B)の合成>
合成例1
攪拌機、温度計、滴下ロート、還流器を備えた反応容器に、イオン交換水136.2部、界面活性剤としてRA−9607(日本乳化剤(株)製)の24%水溶液1.6部、及び緩衝剤として重曹0.13部を仕込み、別途、ジアリルフタレート0.5部、アクリル酸4.5部、メタクリル酸35部、エチルアクリレート30部、ブチルアクリレート30部、イオン交換水80部、及び界面活性剤として前述のRA−9607の24%水溶液6.4部をあらかじめ混合しておいたプレエマルジョンのうちの5%を更に加えた。内温を75℃に昇温し十分に窒素置換した後、過硫酸カリウムの5%水溶液6部の10%を添加し重合を開始した。
反応系内を75℃で5分間保持した後、内温を75〜80℃に保ちながらプレエマルジョンの残りと過硫酸カリウムの5%水溶液の残りを2時間かけて滴下し、更に2時間攪拌を継続した。固形分測定にて転化率が98%を超えたことを確認後、温度を30℃まで冷却した。イオン交換水で固形分を30%に調整してビニル系エマルジョンを得た。なお、固形分は、150℃20分焼き付け残分により求めた。
表1に示す単量体組成で、合成例1と同様の方法で合成し、合成例2〜5のビニル系エマルジョンを得た。
表1の合成例における単量体の略称、および各単量体の分子量とホモポリマーのTgは以下のとおりである。
DAP:ジアリルフタレート(分子量 246、ホモポリマーのTg 90℃);*1)
AA:アクリル酸(分子量 72、ホモポリマーのTg 106℃);*2)
MAA:メタクリル酸(分子量 86、ホモポリマーのTg 130℃);*2)
EA:エチルアクリレート(分子量 100、ホモポリマーのTg −22℃);*2)
BA:ブチルアクリレート(分子量 128、ホモポリマーのTg −54℃);*2)
St:スチレン(分子量 104、ホモポリマーのTg 100℃);*2)
上記ホモポリマーのTgの出典は、以下の通りである。
*1):J.Brandrup and E.H.Immergut;「Polymer Handbook」,Interscience(1967)
*2):北岡協三;「塗料用合成樹脂入門」,高分子刊行会(1974)
また、n種類の単量体から合成する樹脂の、単量体の総モル量を1として、ある単量体iのモル比をm、単量体iのホモポリマーのTgをTg(℃)とすると、合成する樹脂のTg(℃)を次の計算式(式1)で定義する。
式1
Figure 0005672852
このとき、単量体の総重量を1として、単量体iの重量比をw、単量体iの分子量をMとすると、ある単量体iのモル比mは次の計算式(式2)で定義される。
式2
Figure 0005672852
例えば、合成例1の樹脂のTgの算出において、まず、各単量体のモル比を求めると、
(アクリル酸のモル比)=(4.5/72)/〔(0.5/246)+(4.5/72)+(35/86)+(30/100)+(30/128)〕=0.062
同様にして、
(ジアリルフタレートのモル比)=0.002
(メタクリル酸のモル比)=0.405
(エチルアクリレートのモル比)=0.298
(ブチルアクリレートのモル比)=0.233
となり、以上の値を用いると、
(合成例1の樹脂のTg)
=(0.002×90)+(0.062×106)+(0.405×130)
+〔0.298×(−24)〕+〔0.233×(−54)〕
=40℃
となる。
<インクジェットインキ受容層形成用コート剤の調製例>
実施例1
合成例1で得られたエマルジョン(樹脂成分のTg40℃、固形分30%)を100部、合成例3で得られたエマルジョン(樹脂成分のTg66℃、固形分30%)を100部、精製水を400部配合し、固形分10%のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を調製した。
表2に示す組成で、実施例1と同様の方法で調製し、実施例2〜8、比較例1および2のインクジェットインキ受容層形成用コート剤を得た。
<水性顔料インキ>
顔料分散体、及びインキの作製
シアン顔料(東洋インキ製造社製「リオノールブルー7351」)15部、アクリル樹脂系顔料分散剤(ジョンソンポリマー社製「PDX−6101」)1.5部、グリセリン5.0部、精製水78.5部をサンドミルにて2時間分散し、顔料の水性分散体を得た。得られた顔料分散体を含む下記の成分をディスパーで撹拌、混合した後、孔径0.45μmのニトロセルロース製メンブランフィルターで濾過し、シアン記録液を得た。
顔料分散体 20部
グリセリン 10部
1,3−プロパンジオール 5部
アクリル樹脂エマルジョン 2.3部
(日本ポリマー社製「F−157」、固形分40%)
水 62.7部
<記録媒体、及びそれを用いた印刷物の作製例>
各インクジェットインキ受容層形成用コート剤を、コート紙[王子製紙(株)製、OKトップコートプラス]または、コロナ処理PETフィルム[ユニチカ(株)製、エンブレット、膜厚75μm]のコロナ処理面に、ワイヤーバーNo.2によって塗工し、60℃の熱風オーブンで2分間乾燥して、インクジェットインキ受容層を積層した記録媒体を作製した。次に、上記水性顔料インキをインクジェットプリンター(エプソン社製「PM−750C」)のカートリッジに充填して、パターン印字を行い、評価用印刷物を作製した。
表3に、評価結果を示す。以下に具体的な評価方法を説明する。
<白抜け・白スジ>
印字率100%のベタ印刷部において、目視で、明らかに白抜け・白スジが発生しているものを×、若干白抜け・白スジが発生しているものを△、白抜け・白スジがないものを○とした。特に、白抜け・白スジがない上に、濃度ムラがなく均一なベタ印刷部が得られているものを◎とした。
<耐水性>
印字率100%のベタ印刷部に、水をスポイトで一滴垂らし、1分後に水をティッシュペーパーでふき取った後、目視で、インキがとれてなくなっているものを×、インキがわずかにとれているものを△、変化がないものを○とした。特に、目視での変化がなかったものの中で、さらに、水で濡らした綿棒で5回こすっても、目視での変化がないものを◎とした。
<ブロッキング>
記録媒体のインキ受容層塗工面同士を重ね合わせ、500g/cm2の荷重をかけ、60℃環境中に24時間静置した後、重ね合わせた面同士を剥離して、剥離面を目視にて観察した。
○:ブロッキングなし
△:一部ブロッキングあるが、使用可。
×:全面ブロッキング、使用不可。
<密着性>
記録媒体のインキ受容層塗工面に、セロハン粘着テープ[ニチバン(株)製、セロテープ(登録商標)]を、テープ全体が透き通って見えるまで指でこすり、貼り付けた後、数分以内に、60°の角度で1〜2cm/秒の速度でテープを引き剥がし、剥離面を目視にて観察した。
○:インキ受容層の剥離なし
△:一部剥離だが、使用可。
×:全面剥離、使用不可。
Figure 0005672852
Figure 0005672852
Figure 0005672852

Claims (6)

  1. 既架橋エマルジョン(A)と既架橋エマルジョン(B)とを含むインクジェットインキ受
    容層形成用コート剤であって、
    既架橋エマルジョン(A)および(B)は、2つ以上のエチレン性不飽和基を有する単量
    体(a)、カルボキシル基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(b)および炭
    素数1〜12の非極性基と1つのエチレン性不飽和基とを有する単量体(c)を含むエチ
    レン性不飽和単量体を乳化重合してなり、
    このとき、単量体(b)の含有量は、それぞれ、乳化重合に供する単量体の合計100重
    量% 中、20〜80重量%であり、
    既架橋エマルジョン(B)における炭素数1〜12の非極性基と1つのエチレン性不飽和
    基とを有する単量体(c)が、芳香族単量体を含むエチレン性不飽和単量体であり、
    既架橋エマルジョン(A)の樹脂成分(A−1)のガラス転移温度が50℃以下であり、
    かつ、既架橋エマルジョン(B)の樹脂成分(B−1)のガラス転移温度は、樹脂成分(
    A−1)のガラス転移温度よりも10℃以上高いこと、
    を特徴とするインクジェットインキ受容層形成用コート剤。
  2. 既架橋エマルジョン(A)の固形分100重量部に対する既架橋エマルジョン(B)の固
    形分の重量が、10〜200重量部であることを特徴とする、請求項1記載のインクジェ
    ットインキ受容層形成用コート剤。
  3. 芳香族単量体を含むエチレン性不飽和単量体がスチレンであることを特徴とする、請求項
    1または2記載のインクジェットインキ受容層形成用コート剤。
  4. 樹脂成分(A−1)を構成する単量体において、架橋成分以外の単量体が、脂肪族単量体
    のみであることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のインクジェットインキ受容層形
    成用コート剤。
  5. 基材の少なくとも一方の面に、請求項1〜4いずれか記載のインクジェットインキ受容層
    形成用コート剤から形成されるインクジェットインキ受容層が設けられてなる画像形成記
    録媒体。
  6. 請求項記載の画像形成記録媒体上に、インクジェットインキによって印刷されてなる印
    刷物。
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