JP5672597B2 - 伝送端末及び伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、伝送端末及び伝送システムに関するものである。
従来、ペア線を介して接続された複数台の受信端末に、高周波アナログ信号を送信する送信装置を備えたアナログ伝送システムがある(例えば特許文献1参照)。
上記のアナログ伝送システムでは、高周波アナログ信号の伝送媒体にペア線を用いているが、ペア線の伝送損失は同軸ケーブルに比べて大きく、その損失は伝送信号の周波数に依存し、低域側に比べて高域側の伝送損失が大きくなっている。そのため、ペア線を介して伝送される信号には、その周波数特性によって、低域側と高域側で受信レベルに偏差が発生するという問題があった。
そこで、上記のアナログ伝送システムでは、ペア線にアナログ信号を出力する装置に、ペア線の周波数特性を補正する等化器が設けられている。この等化器は、出力端子の手前側に設けられ、その周波数特性は、周波数が高くなるにつれて損失が小さくなっている。また、この等化器では、損失の周波数特性を切り替える切替スイッチを備え、ペア線の長さに応じて切替スイッチを切り替えることで、受信器側で受け取る伝送信号に生じる高域側と低域側の受信レベルの偏差を低減している。
特開平8−18487号公報
ところで、上述したアナログ伝送システムとは異なり、複数の伝送端末がマルチドロップ接続あるいはバス型、スター型接続されて、各伝送端末間でOFDMなどのデジタル搬送波通信方式を用いたパケット伝送を行う有線の伝送システムが従来提供されている。
このような伝送システムにおいても、伝送線が長くなるほど、高域側の損失が低域側に比べて増加する傾向がある。
例えば図7(a)は、送信端末21に伝送線23を介して複数台の受信端末22,22,…,22がバス型接続された伝送システムのシステム図を示している。この伝送システムでは、送信端末21に近い受信端末22は、図7(b)に示すように高域側と低域側で伝送損失の偏差が少ないのに対して、送信端末21から遠い受信端末22は、図7(c)に示すように高域側と低域側で伝送損失の偏差が大きくなっている。また図8(a)は、送信端末21に伝送線23を介して複数台の受信端末22,22,…,22がスター型接続された伝送システムのシステム図を示している。この伝送システムでも、送信端末21に近い受信端末22は、図8(b)に示すように高域側と低域側で伝送損失の偏差が少ないのに対して、送信端末21から遠い受信端末22は、図8(c)に示すように高域側と低域側で伝送損失の偏差が大きくなっている。このように、伝送信号の受信レベルに帯域内で偏差があると、波形の歪みが発生し、またマルチキャリア方式の場合は、高域側のキャリアに対して量子化誤差の影響が大きくなって、伝送の通信品質が低下するという問題があった。
そこで、上述した特許文献1のアナログ伝送システムのように、伝送線による伝送損失の周波数特性を考慮して、帯域内で受信レベルの偏差が小さくなるように、送信側で周波数特性を補正することが考えられる。しかしながら、各伝送端末間で通信を行うデジタル伝送システムでは、通信相手の伝送端末に応じてケーブル長などの配線条件が異なり、伝送損失の周波数特性が異なっていた。そのため、特許文献1の伝送システムのように、通信相手に関係無く、送信信号の周波数特性に一定の補正値を与えた場合、通信相手によっては帯域内で受信レベルの偏差を低減する効果が不十分であり、通信品質を向上させる効果が不十分であった。
また、送信側の伝送端末から、通信距離が最も長い伝送端末でも受信可能な送信出力で送信させた場合、通信距離の短い伝送端末では、過大な信号レベルの伝送信号が出力されることになり、無駄な消費電力が発生するという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、受信側の伝送端末において帯域内での受信レベルの偏差を低減した伝送端末及び伝送システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の伝送端末は、伝送線を介して複数台の伝送端末が接続される伝送システムに用いられ、通信相手である伝送端末間の伝送損失の周波数特性に応じて、伝送端末毎に送信信号の周波数特性を補正する補正手段と、通信相手である伝送端末毎に伝送損失の周波数特性を推定する推定手段と、伝送端末毎に推定手段によって推定された伝送損失に応じて送信利得を調整する利得調整手段と、伝送線の種類毎に送信利得と周波数特性の補正値とを対応付けた補正テーブルを複数有しユーザの選択操作に応じて複数の補正テーブルから使用する補正テーブルを選択する選択手段とを備え、補正手段は、通信相手となる伝送端末毎に、利得調整手段で調整された送信利得をもとに、選択手段で選択された補正テーブルを参照して、周波数特性の補正値を決定することを特徴とする。
この伝送端末において、推定手段は、通信相手の伝送端末に対して、所定レベルの基準信号と、この基準信号の受信レベルをフィードバック信号として返送させる命令を出力し、通信相手の伝送端末から返送されたフィードバック情報に基づいて伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定する。
この伝送端末において、推定手段は、通信相手の伝送端末に対して、所定レベルの伝送信号を自機宛てに送信させる命令を出力し、この命令を受けて通信相手の伝送端末から送信された伝送信号の受信結果をもとに、伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定する。
本発明の伝送システムは、上記の伝送端末を有することを特徴とする。
本発明によれば、送信手段は、通信相手の伝送端末毎に、この伝送端末間での伝送損失の周波数特性に応じて、送信信号の周波数特性を補正する補正値を決定しているので、受信側の伝送端末において帯域内での受信レベルの偏差を低減することができる。また通信相手の伝送端末毎に送信信号の周波数特性を補正しているので、全ての伝送端末で受信可能なように過大な信号レベルの伝送信号を送信する場合に比べて、無駄な電力消費を低減することができる。
実施形態1の伝送端末のブロック図である。 (a)は伝送損失の周波数特性を示す説明図、(b)は周波数特性の補正値を示す説明図である。 (a)(b)は実施形態2の伝送端末のブロック図である。 実施形態3の伝送端末のブロック図である。 同上の伝送端末による伝送損失の推定方法を説明するブロック図である。 同上の伝送端末による伝送損失の推定方法を説明するブロック図である。 複数台の伝送端末がバス型接続された従来の伝送システムを示し、(a)は概略的なシステム構成図、(b)(c)は伝送損失の周波数特性を示す図である。 複数台の伝送端末がスター型接続された従来の伝送システムを示し、(a)は概略的なシステム構成図、(b)(c)は伝送損失の周波数特性を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明に係る伝送端末の実施形態1を図1及び図2に基づいて説明する。尚、本実施形態の伝送端末が適用される伝送システムとしては、例えば集合住宅に設置されるインターホンシステムがある。インターホンシステムでは、共用玄関に設置されたロビーインターホンや、各住戸に設置されたインターホン装置を伝送端末として備えている。そして、ロビーインターホンと各住戸のインターホン装置の間、或いは、各住戸のインターホン装置の間では、例えばOFDMのようなマルチキャリア変調方式のデジタル搬送波通信により信号伝送が行われる。
図1は本実施形態の伝送端末を用いた伝送システムを示し、この伝送システムでは、複数台の伝送端末1A,1B,1C,1D…が伝送線L1にバス型に接続されている。尚、伝送端末1A,1B,1C,1D…の接続形態はバス型に限定されるものではなく、スター型接続やマルチドロップ接続でもよい。
ここで、伝送端末1Aが送信側の端末となり、他の伝送端末1B,1C,1D…が受信側の端末となる場合について以下に説明する。尚、伝送端末1Aと伝送端末1B,1C,1D…の間では双方向の通信を行ってもよく、伝送端末1B,1C,1D…から他の伝送端末へ伝送信号を送信する場合は、伝送端末1B,1C,1D…が送信側、他の伝送端末が受信側の端末となる。
伝送端末1Aは、図1に示すように、送信回路2と受信回路3と通信回路4とで構成される送受信回路を備えている。尚、他の伝送端末1B…も伝送端末1Aと同様の送受信回路を備えており、その説明は省略する。
送信回路2は、出力回路5と補正回路6と補正値調整回路7とで構成されている。
出力回路5は、通信回路4から入力された制御命令などの信号を変調し、通信相手の伝送端末1B,1C,1D…に宛てた伝送信号を生成する。
補正回路6(補正手段)は、例えば周波数特性を調整可能なフィルタ回路(例えばデジタルフィルタからなる)で構成され、出力回路5から出力される伝送信号の周波数特性を補正して、補正後の伝送信号を伝送線L1に出力する。
補正値調整回路7には、伝送線L1を介して接続された複数台の伝送端末1B,1C,1D…の各々について、伝送損失の周波数特性が予め設定されている。この補正値調整回路7は、通信相手である伝送端末1B,1C,1D…毎に、予め設定された伝送損失の周波数特性に基づいて、受信側の端末において帯域内での受信レベルの偏差が小さくなるように、補正回路6による周波数特性の補正値を調整する。ここにおいて、伝送信号の周波数特性を補正する補正回路6と、補正回路6による周波数の補正値を調整する補正値調整回路7とで、補正手段が構成される。
ところで、伝送端末間のケーブル長が長くなると、高域側での伝送損失が低域側での伝送損失に比べて大きくなる。また、送信側の伝送端末1Aと受信側の伝送端末1B,1C,1D…との間の配線条件は、個々の伝送端末1B,1C,1D…によって異なるため、伝送端末間の伝送損失の周波数特性も、個々の伝送端末1B,1C,1D…毎に異なっている。
そこで、本実施形態では、各々の伝送端末1B,1C,1D…毎に伝送損失の周波数特性が補正値調整回路7に設定されており、補正値調整回路7では、通信相手である伝送端末1B,1C,1D…に応じて周波数特性の補正値を調整している。
これにより、個々の伝送端末1B,1C,1D…毎に伝送損失の周波数特性が異なる場合でも、個々の伝送端末1B,1C,1D…に合わせて周波数特性を補正することによって、各々の伝送端末1B,1C,1D…において帯域内での受信レベルの偏差を低減することができ、通信品質を向上させることができる。
ここで、図2(a)は送信側の伝送端末1Aと受信側の伝送端末(例えば伝送端末1B)の間の伝送損失の周波数特性を示し、周波数が高いほど伝送損失が大きくなる。一方、図2(b)は補正回路6が伝送信号に与える補正値を示し、周波数が高いほど利得が大きくなるように、伝送信号の周波数特性を補正している。而して、受信側の伝送端末1B,1C,1D…では、帯域内での受信レベルの偏差が小さくなり、波形の歪みを抑制できるので、伝送の通信品質を向上させることができる。また、マルチキャリア方式の場合は、高域側のキャリアに対して量子化誤差の影響が小さくなり、伝送の通信品質を向上させることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図3(a)(b)に基づいて説明する。尚、実施形態1と共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本実施形態では、図3(a)に示すように、実施形態1で説明した送信回路2に利得調整回路8(利得調整手段)を付加してある。
伝送端末間のケーブル長(通信距離)が長くなると、高域側での伝送損失が低域側での伝送損失に比べて大きくなるのであるが、帯域内でのレベル差だけではなく、受信信号の電力も通信距離に応じて低下する。そこで、各伝送端末1A…には、実施形態1で説明した補正回路6に加えて、利得調整回路8が設けられており、伝送損失による受信信号電力の低下を抑制するために、伝送信号の送信利得を調整している。
利得調整回路8には、伝送線L1を介して接続された複数台の伝送端末1B,1C,1D…の各々について、自機との間の伝送損失が予め設定されている。そして、利得調整回路8では、通信相手である伝送端末1B,1C,1D…毎に、予め設定された伝送損失に基づいて、伝送損失による受信レベルの低下分が小さくなるように、伝送信号の送信利得を調整する。すなわち、利得調整回路8では、通信相手の伝送端末1B,1C,1D…に応じて、伝送損失が大きいほど送信利得が大きくなるように、送信利得を調整する。
また補正値調整回路7は、通信相手の伝送端末1B,1C,1D…毎に、利得調整回路8で調整された送信利得に応じて、周波数特性の補正値を決定している。すなわち、補正値調整回路7は、利得調整回路8によって調整される送信利得が大きいほど、周波数特性の補正値が高域側で大きくなるように、補正回路6による周波数特性の補正値を調整する。
上述のように、送信側の伝送端末1Aと受信側の伝送端末1B,1C,1D…との間のケーブル長が長くなると、伝送信号の高域側では低域側に比べて伝送損失が大きくなり、また受信信号の電力も低下する傾向がある。本実施形態では、通信相手となる伝送端末1B,1C,1D…と自機との間の伝送損失が利得調整回路8に設定されており、利得調整回路8では、通信相手の伝送端末1B,1C,1D…に応じて、伝送損失が大きいほど送信利得が大きくなるように、出力信号の送信利得を調整している。また補正値調整回路7では、利得調整回路8で調整された送信利得に応じて、補正回路6が伝送信号に付与する周波数特性の補正値を調整しており、送信利得が大きいほど、高域側での利得が大きくなるように、周波数特性の補正値を調整する。
これにより、送信側となる伝送端末1Aの利得調整回路8が、受信側の伝送端末1B…毎に、伝送損失に応じて送信利得を調整しているので、受信側の伝送端末1B…において、ケーブル長が長くなることによって生じる受信信号電力の低下を抑制できる。また、補正値調整回路7は、利得調整回路8で調整された送信利得に基づいて周波数特性の補正値を設定しているので、送信利得と周波数特性の補正値を1対1で対応させることができ、周波数特性の補正値を簡便な方法で決定することができる。さらに、補正値調整回路7では、通信相手となる伝送端末1B,1C,1D…毎に周波数特性を補正しているので、受信側の伝送端末1B,1C,1D…において、帯域内での受信レベルの偏差を低減することができる。よって、量子化誤差に対するS/N比が最適化され、通信品質を向上させることができる。
ところで、補正値調整回路7は、利得調整回路8で調整された送信利得に基づいて周波数特性の補正値を決定しており、伝送線L1の線種に関係無く、送信利得に応じて周波数特性の補正値が決定されている。しかしながら、伝送線L1の線種によって伝送損失の周波数特性が異なるため、線種に応じて周波数特性の補正値を異ならせることも好ましい。
図3(b)の回路では、上述した図3(a)の回路にテーブル記憶部TBと選択スイッチ12(選択手段)が追加されており、その他の構成は図3(a)の回路と同様であるので、共通の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
テーブル記憶部TBは、伝送線L1の種類毎に、送信利得と周波数特性の補正値とを対応付けた補正テーブルを複数記憶する。
選択スイッチ12は、テーブル記憶部TBに記憶された複数の補正テーブルから、自機に接続されている伝送線L1の線種に応じた補正テーブルを、ユーザが選択するために用いられる。
而して、ユーザが選択スイッチ12を用いて伝送線L1の線種に対応した補正テーブルを選択すると、補正値調整回路7は、利得調整回路8で調整された送信利得をもとに、選択スイッチ12で選択された補正テーブルを参照して周波数特性の補正値を決定する。
これにより、伝送線の線種に応じた周波数特性にしたがって、利得調整回路8で調整された送信利得に応じて、周波数特性の補正値を決定できるから、線種に応じた補正値を簡便な方法で決定することができる。また、伝送線L1の線種に応じて、周波数特性の補正値が変更されるので、伝送線L1の伝送損失に合わせて、周波数特性の補正値を最適な値に設定でき、通信品質をさらに向上させることができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図4〜図6に基づいて説明する。尚、実施形態2と共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本実施形態では、実施形態2で説明した伝送端末1Aの送信回路2に、通信相手である伝送端末1B,1C,1D…との間の伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定する推定回路9が付加されている。
推定回路9は、通信相手となる伝送端末1B,1C,1D…の各々について伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定し、推定結果を補正値調整回路7に出力する。
補正値調整回路7では、各々の伝送端末1B,1C,1D…毎に、推定回路9で推定された伝送損失の周波数特性に基づいて、補正回路6による周波数特性の補正値を決定する。
このように、本実施形態では伝送端末1Aが、通信相手となる伝送端末1B,1C,1D…毎に伝送損失の周波数特性を推定する推定回路9を備えている。補正値調整回路7は、通信相手である伝送端末1B,1C,1D…毎に、推定回路9で推定された伝送損失の周波数特性に応じて、周波数特性の補正値を決定している。
これにより、送信側の伝送端末1Aでは、通信相手である伝送端末1B,1C,1D…毎に伝送損失の周波数特性を推定することで、通信相手の伝送端末1B,1C,1D…に応じて、周波数特性の補正値を決定できる。したがって、伝送端末1B,1C,1D…毎に周波数特性を精度良く補正でき、帯域内での受信レベルの偏差をさらに低減することができる。また、伝送端末1Aに、各伝送端末1B…間の伝送損失を予め設定しておく必要がなく、作業を簡略化できる。
ここで、推定回路9が伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定する方法の具体例について図5を参照して説明する。
図5の回路では、上述の推定回路9としてフィードバック情報取得回路9aが送信回路2に設けられている。フィードバック情報取得回路9aは、通信相手となる伝送端末1Bに伝送信号を送信する前に、この伝送端末1B間の伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定するために、出力回路5から伝送端末1Bへ所定の信号レベルの基準信号を送信させる。またフィードバック情報取得回路9aは、通信相手の伝送端末1Bに上記の基準信号を送信させるとともに、出力回路5から伝送端末1Bへ上記基準信号の受信レベルに関する情報をフィードバック情報として返送させる命令を出力させる。ここにおいて、伝送端末間で伝送損失を推定するために、送信側の伝送端末1Aから受信側の伝送端末1Bへ送信される基準信号には、伝送速度を低くした、信頼性の高い信号が用いられるから、伝送損失の大きい伝送端末1B…でも確実に受信できる。
上述のように送信側の伝送端末1Aから基準信号が送信されると、受信側の伝送端末1Bでは、伝送損失推定回路10が、基準信号の受信レベルをもとに、両端末間の伝送損失の周波数特性を推定する。また、伝送損失推定回路10では、伝送損失の周波数特性を推定すると、伝送損失の周波数特性を推定した結果を示すフィードバック情報を、基準信号の送信元である伝送端末1Aに宛てて返送する。
そして、伝送端末1Aでは、フィードバック情報取得回路9aが、伝送端末1Bから自機宛てに返送されたフィードバック情報を受信し、このフィードバック情報に基づいて、伝送端末1Bとの間の伝送損失及び伝送損失の周波数特性を求める。フィードバック情報取得回路9aは、伝送端末1B間での伝送損失の周波数特性を取得すると、補正値調整回路7に伝送損失の周波数特性を出力する。補正値調整回路7では、フィードバック情報取得回路9aから伝送損失の周波数特性が入力されると、通信相手の伝送端末毎に伝送損失の周波数特性に基づいて、受信側において帯域内での受信レベルの差が小さくなるように、周波数特性の補正値を調整する。
また、フィードバック情報取得回路9aでは、伝送端末1Bとの間の伝送損失を利得調整回路8に出力してもよい。この場合、利得調整回路8が、フィードバック情報取得回路9aから入力された伝送損失に基づいて、通信相手の伝送端末毎に送信利得を調整するので、伝送損失による受信信号電力の低下を抑制することができる。
上述のようにフィードバック情報取得回路9aは、通信相手の伝送端末に対して、所定レベルの基準信号と、この基準信号の受信レベルをフィードバック信号として返送させる命令を出力する。そして、フィードバック情報取得回路9aは、通信相手の伝送端末から返送されたフィードバック情報に基づいて伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定する。フィードバック情報取得回路9aが取得した伝送損失の周波数特性の情報は補正値調整回路7に出力され、補正値調整回路7では、伝送損失の周波数特性に応じて、伝送端末1B…毎に周波数特性の補正値を調整している。またフィードバック情報取得回路9aが取得した伝送損失の情報が利得調整回路8に出力されれば、利得調整回路8では、伝送損失に応じて、伝送端末1B…毎に送信利得を調整することができる。
これにより、送信側の伝送端末1Aでは、フィードバック情報取得回路9aが、通信相手の伝送端末1B,1C,1D…から返送されたフィードバック情報に基づいて、伝送端末1B,1C,1D…毎に伝送損失及び伝送損失の周波数特性を取得することができる。そして、補正値調整回路7では、フィードバック情報取得回路9aが取得した伝送損失の周波数特性に基づいて、通信相手の伝送端末毎に周波数特性の補正値を決定している。したがって、伝送端末1B,1C,1D…毎に周波数特性を精度良く補正でき、帯域内での受信レベルの偏差をさらに低減することができる。また、送信利得調整回路8が、フィードバック情報取得回路9aの取得した伝送損失に基づいて、通信相手の伝送端末毎に送信利得を決定することによって、伝送損失による受信信号電力の低下を抑制できる。
また、上記の推定回路9が伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定する別の方法について図6を参照して説明する。
図6の回路では、上述の推定回路9として、通信相手の伝送端末1B,1C,1D…から送信された基準信号をもとに、伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定する伝送損失推定回路9bを送信回路2に備えている。
伝送損失推定回路9bは、通信相手となる伝送端末1Bに伝送信号を送信する前に、この伝送端末1B間の伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定するため、出力回路5から伝送端末1Bへ所定レベルの基準信号を送信させる送信命令を出力させる。ここにおいて、伝送端末間での伝送損失を推定するために、送信側の伝送端末1Aから受信側の伝送端末1Bへ送信される送信命令には、伝送速度を低くした、信頼性の高い信号が用いられるから、伝送損失の大きい伝送端末1B…でも確実に受信できる。
通信相手である伝送端末1Bが、伝送端末1Aから送信された上記の送信命令を受信すると、この送信命令を受けて、通信回路11から送信元の伝送端末1Aに宛てて所定の信号レベルの基準信号を出力させる。
送信側の伝送端末1Aでは、送信命令の送信後に、通信相手である伝送端末1Bから基準信号が返送されると、伝送損失推定回路9bがこの基準信号の信号レベルをもとに、伝送端末1Bの間の伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定する。
伝送損失推定回路9bは、伝送端末1B間の伝送損失の周波数特性を求めると、補正値調整回路7に伝送損失の周波数特性を出力する。補正値調整回路7では、伝送損失推定回路9bから伝送損失の周波数特性が入力されると、通信相手の伝送端末毎に、伝送損失の周波数特性を推定した結果に基づいて、受信側において帯域内での受信レベルの偏差が小さくなるよう周波数特性の補正値を調整する。
また伝送損失推定回路9bでは、伝送端末1Bとの間の伝送損失を利得調整回路8に出力してもよい。この場合、利得調整回路8が、伝送損失推定回路9bから入力された伝送損失の推定結果に基づいて、通信相手の伝送端末1B毎に送信利得を調整する。
上述のように伝送損失推定回路9bは、通信相手の伝送端末に対して、所定レベルの基準信号を送信させる命令を出力する。そして、伝送損失推定回路9bは、通信相手の伝送端末から返送された基準信号に基づいて、基準信号を返送してきた伝送端末1Bの間の伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定する。そして、伝送損失推定回路9bが推定した周波数特性の情報は補正値調整回路7に出力され、補正値調整回路7では、伝送損失の周波数特性に応じて、伝送端末1B…毎に周波数特性の補正値を調整する。また、伝送損失推定回路9bが推定した伝送損失の情報が利得調整回路8に出力されれば、利得調整回路8では、伝送損失に応じて、伝送端末1B…毎に送信利得を調整することができる。
これにより、送信側の伝送端末1Aでは、伝送損失推定回路9bが、通信相手の伝送端末1B,1C,1D…から返送された基準信号に基づいて、伝送端末1B,1C,1D…毎に伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定することができる。そして、補正値調整回路7では、伝送損失推定回路9bが推定した伝送損失の周波数特性に基づいて、通信相手の伝送端末毎に周波数特性の補正値を決定している。したがって、伝送端末1B,1C,1D…毎に周波数特性を精度良く補正でき、帯域内での受信レベルの偏差をさらに低減することができる。また、送信利得調整回路8が、伝送損失推定回路9bの推定した伝送損失に基づいて、通信相手の伝送端末毎に送信利得を決定することによって、伝送損失による受信信号電力の低下を抑制できる。また、図5で説明した回路のように、受信側の伝送端末で伝送損失を推定する処理を行っていないので、送信側の伝送端末のみで、通信相手の伝送端末間の伝送損失や伝送損失の周波数特性を求めることができる。
1A,1B,1C,1D 伝送端末
2 送信回路
5 出力回路
6 補正回路(補正手段)
7 補正値調整回路(補正手段)
8 利得調整回路(利得調整手段)
9 推定回路(推定手段)
9a フィードバック情報取得回路
9b 伝送損失推定回路
10 伝送損失推定回路
12 選択スイッチ(選択手段)
L1 伝送線
TB テーブル記憶部

Claims (4)

  1. 伝送線を介して複数台の伝送端末が接続される伝送システムに用いられ、
    通信相手である前記伝送端末間の伝送損失の周波数特性に応じて、前記伝送端末毎に送信信号の周波数特性を補正する補正手段と、
    通信相手である前記伝送端末毎に伝送損失の周波数特性を推定する推定手段と、
    前記伝送端末毎に前記推定手段によって推定された伝送損失に応じて送信利得を調整する利得調整手段と、
    前記伝送線の種類毎に送信利得と周波数特性の補正値とを対応付けた補正テーブルを複数有しユーザの選択操作に応じて複数の前記補正テーブルから使用する前記補正テーブルを選択する選択手段とを備え、
    前記補正手段は、通信相手となる前記伝送端末毎に、前記利得調整手段で調整された送信利得をもとに、前記選択手段で選択された前記補正テーブルを参照して、周波数特性の補正値を決定することを特徴とする伝送端末。
  2. 前記推定手段は、通信相手の前記伝送端末に対して、所定レベルの基準信号と、前記基準信号の受信レベルをフィードバック信号として返送させる命令を出力し、通信相手の前記伝送端末から返送されたフィードバック情報に基づいて伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定することを特徴とする請求項1に記載の伝送端末。
  3. 前記推定手段は、通信相手の前記伝送端末に対して、所定レベルの伝送信号を自機宛てに送信させる命令を出力し、前記命令を受けて通信相手の前記伝送端末から送信された伝送信号の受信結果をもとに、伝送損失及び伝送損失の周波数特性を推定することを特徴とする請求項1に記載の伝送端末。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の伝送端末を有することを特徴とする伝送システム。
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