本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になるはずである。しかしながら、本発明は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態により具現化されることができ、但し本実施の形態は、本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野における通常の知識を有した者に発明の範ちゅうを完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範ちゅうにより定義されるだけである。明細書全般にわたって同じ参照番号で表示された部分は、同じ構成要素を示す。
以下、本発明の実施形態らによって洗濯物処理機器を説明するための図を参考して、本発明について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器に対する斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器に対する内部斜視図である。
本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器は、外観を形成するキャビネット101と、キャビネット101の内側に配置されて洗濯物が収容され回転可能なドラム110と、ドラム110の断面曲率が一定の部分を支持し回転可能な円状ガイド120a、120bと、円状ガイド120a、120bを支持しドラム110の前方及び後方にそれぞれ備えられる前面パネル111及び後面パネル112と、円状ガイド120a、120bが支持しない部分を支持する補助ガイド140a、140bとを備える。
キャビネット101は、洗濯物処理機器の外観を形成するものであって、前面には、洗濯物がドラム110に出入するキャビネット出入ホールが形成され、キャビネット出入ホールを開閉するためのドア106が回動可能に連結される。キャビネット101の前面には、ユーザが作動命令を入力したりユーザに洗濯物処理機器の作動状態を表示したりするコントロールパネル109が備えられる。
キャビネット101の前面後方には、前方円状ガイド120aを支持する前面パネル111が備えられる。前面パネル111には、ドラム110の形状を維持するための前方円状ガイド120a及び前方補助ガイド140aが備えられる。
前面パネル111は、前方円状ガイド120aが回転できるように前方円状ガイド120aを支持する。前面パネル111は、キャビネット101と結合されてドラム110の荷重を支持する前方円状ガイド120aを支持する。前面パネル111は、キャビネット101のキャビネット出入ホールと対応して洗濯物がドラム110に出入するパネル出入ホール111´が形成される。パネル出入ホール111´は、ドア106によって開閉する。
前面パネル111には、ドラム110内の空気を排気する送風ファン131と、送風ファン131によって送風されたドラム110内の空気が通過する排気ダクト133が備えられる。前面パネル111には、排気ダクト133と連通してドラム110内の空気が排気される排気ホールが形成される。前面パネル111は、ドラム110の前方でドラム110と接触されてドラム110の前方を密封して、ドラム110内の空気が漏れずに排気ダクト133に排気されるようにする。
前面パネル111には、送風ファン131により排気される空気の異質物をろ過するリントフィルター(図示せず)が備えられてもよい。排気ダクト133を通過したドラム110内の空気は、キャビネット101の外部に排気されるか、又はヒータ130に流入することができる。
キャビネット101の後面の前方には、後方円状ガイド120bを支持する後面パネル112が備えられる。後面パネル112には、ドラム110の形状を維持するための後方円状ガイド120b及び後方補助ガイド140bが備えられる。
後面パネル112は、後方円状ガイド120bが回転できるように後方円状ガイド120bを支持する。後面パネル112は、キャビネット101と結合されてドラム110の荷重を支持する後方円状ガイド120bを支持する。
後面パネル112には、ヒータ130で加熱した空気がドラム110内に流入する通路である吸気ダクト135が備えられる。後面パネル112には、吸気ダクト135と連通してドラム110内に空気が流入する吸気ホールが形成される。後面パネル112は、ドラム110の後方でドラム110と接触されてドラム110の後方を密封して、ドラム110内の空気が漏れないようにする。
ヒータ130は、ドラム110内に流入する空気を加熱する。ヒータ130は、キャビネットを介して流入する外部空気を加熱したり、排気ダクト133と連結されてドラム110から排気される空気を加熱する。ヒータ130で加熱した空気は、吸気ダクト135を介してドラム110内に流入する。
ドラム110は、洗濯物を収容して回転する。ドラム110は、内部に洗濯物が収容され空気が後方から前方へ通過するように前方及び/又は後方が開口した筒状である。このとき、ドラム110の前方は、キャビネット101の前面方向を意味し、ドラム110の後方は、キャビネット101の後面方向を意味する。ドラム110の前方と後方のうちの一方だけが開口することができ、またドラム110の前方と後方とも開口して実施することができる。ドラム110には、ドラム10の回転時に収容された洗濯物が持ち上げられてから落とされるようにドラム110の内面にリフター115が備えられる。実施形態によってドラム110の内面には、リフトモジュール150を備えることができ、これについては、図11A及び図11Bにおいて後述する。
ドラム110は、回転中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成される。ドラム110の断面一部は、円状ガイド120a、120bの回転中心からの距離が一定であるから、曲率が一定である。ドラム110は、キャビネット101の内部で最大の収容空間を確保するために、キャビネットの形状に沿って形成されることが好ましい。
ドラム110は、非円形の閉曲線の断面を維持し回転するように、弾力があり、かつ曲がる金属または高分子化合物の材質から形成されることが好ましい。ドラム110は、非円形の閉曲線の断面形状を維持し回転するために、内面が円状ガイド120a、120b及び補助ガイド140a、140bによって支持される。
ドラム110の断面曲率が一定の部分は、円状ガイド120a、120bによって支持される。ドラム110において円状ガイド120a、120bが支持しない部分は、補助ガイド140a、140bによって支持される。ドラム110の前方及び後方の内面は、前面パネル111及び後面パネル112と接触して密封されることが好ましい。
円状ガイド120a、120bは、ドラム110の断面曲率が一定の部分を支持し、回転できるように前面パネル111または後面パネル112に備えられるリング状である。円状ガイド120a、120bは、ドラム110の内面と接触してドラム110に外側方向に垂直抗力を印加してドラム110を支持する。円状ガイド120a、120bは、ドラム110の荷重を支持しドラム110と共に回転する。
円状ガイド120a、120bによって支持されるドラム110の部分は、円状ガイド120a、120bの回転中心から距離が一定である。円状ガイド120a、120bは、回転中心がドラムの回転中心より高く位置するよう配置され、ドラム110の上部内面を支持することが好ましい。
円状ガイド120a、120bは、ドラム110の荷重を支持できるように最大限多くの部分でドラム110の内面と接触されることが好ましい。円状ガイド120a、120bは、ドラム110の回転中心が内部に位置するように十分に大きく形成される。
円状ガイド120a、120bは、ドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持し回転するように、ドラム110の断面曲率が一定な部分と接触されてドラム110と共に回転する。円状ガイド120a、120bは、ドラム110と共に回転するようにドラム110との摩擦を大きくすることが好ましい。円状ガイド120a、120bは、回転できるように前面パネル111または後面パネル112と摩擦を最小化して支持することが好ましい。
円状ガイド120a、120bは、複数備えられ、ドラム110の前方のエッジ内面を支持する前方円状ガイド120a及びドラム110の後方のエッジ内面を支持する後方円状ガイド120bから備えられる。前方円状ガイド120aは、前面パネル111によって支持され、後方円状ガイドは、後面パネル112によって支持される。
前方円状ガイド120aは、前面パネル111のパネル出入ホール111´が内部に配置されるように、前面パネル111のパネル出入ホール111´の周辺に備えられる。すなわち、リング状の前方円状ガイド120aは、パネル出入ホール111´が内部に配置されるように備えられる。
補助ガイド140a、140bは、ドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持して回転するように、ドラム110において円状ガイド120a、120bが支持しない部分を支持する。補助ガイド140a、140bは、前面パネル111または後面パネル112と結合されてドラム110が回転できるようにドラム110を支持する。
補助ガイド140a、140bは、ドラムの回転中心より低く位置するように配置され、ドラム110の下部内面を支持することが好ましい。
補助ガイド140a、140bは、ドラム110の内面と接触し弾性力を発生して、ドラム110に外側方向に垂直抗力を印加してドラム110を支持する。円状ガイド120a、120bがドラム110との摩擦を大きくすることが好ましいのに対し、補助ガイド140a、140bは、ドラム110との摩擦を最小化することが好ましい。
補助ガイド140a、140bは、複数備えられ、ドラム110の前方のエッジ内面を支持する前方補助ガイド140a及びドラム110の後方のエッジ内面を支持する後方補助ガイド140bから備えられる。
図3Aは、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器に対する内部正面図である。
図3Aに示すように、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器は、回転中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成されたドラム110と、回転力を発生するモータ170と、モータ170の回転力を受けてドラム110を回転させる駆動ベルト175とを備える。
ドラム110は、回転中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成される。本実施形態において、上下の長さが左右の長さよりさらに長い長方形のキャビネット101の形態によって、ドラム110は、断面の上下端の距離bが両側端の距離aより大きいので好ましい。ドラム110断面の一部は、曲率が一定な、すなわち半直径が一定でありうる。また、ドラム110断面の一部は、直線になることができる。
駆動ベルト175及びモータ170は、ドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持して回転するようにする。駆動ベルト175は、ドラム110の外面と滑らないように接触されてドラム110に内側方向に垂直抗力を印加し、モータ170の回転力を受けてドラム110を回転させる。駆動ベルト175は、よく曲がり、弾力のある高分子化合物または金属の材質であることが好ましい。駆動ベルト175は、摩擦係数の高い材質から形成されて、ドラム110の外面と滑らないようにし、又は、駆動ベルト175の内面及びドラム110の外面に凹凸が形成されて、互いに滑らないようにすることが好ましい。
モータ170は、回転力を発生して駆動ベルト175を移送する。モータ170から発生した回転力は、駆動ベルト175によって伝達されてドラム110を回転させる。
図3Bは、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器のドラム駆動方法を示す図である。
本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器は、駆動ベルト175でドラム110と接触されない部分と接触されて、駆動ベルト175に張力を印加するベルト・テンショナー172を備える。
駆動ベルト175は、ドラム110と離隔されて配置されるモータシャフト171と接触するので、ドラム110と接触されない部分が存在する。すなわち、駆動ベルト175は、ドラム110の外面の一部と接触する。ベルト・テンショナー172は、ドラム110と接触されない部分を最小化し、駆動ベルト175の張力を高める。
駆動ベルト175の張力が高くなると、駆動ベルト175がドラム110に内側方向に印加する垂直抗力が高くなって、ドラム110が円状ガイド120a、120b及び/又は補助ガイド140a、140bによってスムーズに支持できるようにする。
ベルト・テンショナー172は、駆動ベルト175を回転させるモータ170のモータシャフト171の近くに配置されて、駆動ベルト175と接触される。ベルト・テンショナー172は、駆動ベルト175のドラム110と接触される面でない面に接触されて、駆動ベルト175がドラム110と接触されない部分が最小になることが好ましい。
図3Cは、本発明の他の実施形態に係る洗濯物処理機器のドラム駆動方法を示す図である。
本発明の他の実施形態に係る洗濯物処理機器は、駆動ベルト175のドラム110と接触されない部分と接触される第1ベルト・テンショナー272a及び第2ベルト・テンショナー272bと、第1ベルト・テンショナー272a及び第2ベルト・テンショナー272bを連結するテンショナー弾性部材272cとを備える。
第1ベルト・テンショナー272a及び第2ベルト・テンショナー272bは、モータシャフト171を基準に互いに異なる方面で駆動ベルト175と接触するように対称配置される。第1ベルト・テンショナー272a及び第2ベルト・テンショナー272bの相互間の引力が発生するように弾性力を発生するテンショナー弾性部材272cに第1ベルト・テンショナー272a及び第2ベルト・テンショナー272bが連結されて、駆動ベルト175がドラム110と接触されない部分を最小化する。また、第1ベルト・テンショナー272a及び第2ベルト・テンショナー272bは、駆動ベルト175の張力を高めて、駆動ベルト175とドラム110との間の摩擦を最大化し、駆動ベルト175がドラム110に内側方向に印加する垂直抗力を高めてドラム110が円状ガイド120a、120b及び/又は補助ガイド140a、140bによってスムーズに支持できるようにする。
図4Aは、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器に対する内部斜視図で、図4Bは、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器に対する一部断面図である。
本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器の前面パネル111は、前方円状ガイド120aが回転できるように固着される前方円状ガイド固着部111−2と、ドラム110の前方の内面と接触されてドラム110の前方を密封する前面密封パネル111−3と、ドラム110が前方に突出することを防止する前面パネルプロテクター111−1と、キャビネット101の前面後方と結合される前面パネル結合部材111−9とを備える。
また、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器の前方円状ガイド120aは、前面パネル111の前方円状ガイド固着部111−2と接触され摩擦を低減する摩擦低減部材122と、摩擦低減部材122と結合されドラム110の内面を支持する円状ガイドブラケット121とを備える。
また、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器は、ドラム110の前方のエッジに備えられてドラム110の前方と前方円状ガイド120aとの間を密封するドラムシーラー114をさらに備える。
前方円状ガイド固着部111−2は、前方円状ガイド120aが回転できるように固着する。前方円状ガイド固着部111−2は、前方円状ガイド120aの内側を支持するように、前方円状ガイド120aの形状に対応するリング状を有するように形成される。前方円状ガイド固着部111−2は、前方円状ガイド120aの摩擦低減部材122と接触される。
前方円状ガイド固着部111−2は、前方側(キャビネット101の前面側)が前面パネルプロテクター111−1と結合され、後方側(ドラム110側)が前面密封パネル111−3と結合される。前方円状ガイド固着部111−2は、前面パネルプロテクター111−1と同心円をなすように結合される。前方円状ガイド固着部111−2の中心が前面密封パネル111−3の中心より高く位置するように、前方円状ガイド固着部111−2は、前面密封パネル111−3の上部に結合される。前方円状ガイド固着部111−2は、ドラム110の回転中心が内部に位置するように十分に大きく形成される。
前方円状ガイド固着部111−2は、パネル出入ホール111´の周辺に配置されて洗濯物がドラム110に出入するようにする。すなわち、リング状の前方円状ガイド固着部111−2は、パネル出入ホール111´が内部に配置するように備えられる。
ドラム110に洗濯物が投入されて回転すると、洗濯物の不均衡分布によってドラム110の回転軸自体の幾何学的中心と実際の重心とが不一致なアンバランス(Unbalance)によって、ドラム110に振動が発生する。ドラム110の軸方向の振動及び/又は上下方向の振動によって、ドラム110、前方円状ガイド120a及び前面パネル111の前方円状ガイド固着部111−2が互いに離脱できる。前方円状ガイド120aは、前面パネルプロテクター111−1と前面密封パネル111−3との間で前方円状ガイド固着部111−2に固着するので、ドラム110のアンバランスによる振動によって前方円状ガイド120aが前方円状ガイド固着部111−2の前方や後方に離脱することが防止される。
前方円状ガイド固着部111−2は、キャビネット101の前面後方と結合される前面パネル結合部材111−9と結合する。
前面密封パネル111−3は、ドラム110の形状に対応するように形成され、ドラム110の前方の内面と接触する。前面密封パネル111−3は、ドラム110の形状に対応して中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成される。前面密封パネル111−3は、洗濯物がドラム110に出入するパネル出入ホール111´が形成される。前面密封パネル111−3には、排気ダクト133と連通してドラム110内の空気が排気される排気ホールが形成される。
前面密封パネル111−3は、前方円状ガイド固着部111−2の後方側と結合する。前面密封パネル111−3は、前方円状ガイド固着部111−2より外側に突出して、ドラム110のアンバランスによる振動によって前方円状ガイド120aが後方に離脱するのを防止する。
前方円状ガイド固着部111−2は、前面密封パネル111−3のパネル出入ホール111´の周辺に配置されて、洗濯物がドラム110に出入できるようにする。すなわち、リング状の前方円状ガイド固着部111−2は、パネル出入ホール111´が内部に配置するように備えられる。
前面密封パネル111−3は、ドラム110の前方の内面と摩擦を低減して接触するパネルシーラー111−4を備える。パネルシーラー111−4は、ドラム110の前方を密封して摩擦を低減するように摩擦係数の低いポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene;PTFE)オイルが含有された合成素材から形成される。実施形態によってパネルシーラー111−4は、織物またはゴム素材から形成することができる。
前面密封パネル111−3は、前方円状ガイド固着部111−2が結合される部分の下部で補助ガイド140a、140bと結合する。補助ガイド140a、140bは、前面密封パネル111−3の下部に固定結合されてドラム110で円状ガイド120a、120bが支持しない部分を支持する。
前面パネルプロテクター111−1は、前方円状ガイド固着部111−2の形状に対応してリング状を有するように形成される。前面パネルプロテクター111−1は、前方円状ガイド固着部111−2の前方側と結合する。
前面パネルプロテクター111−1は、ドラム110より外側に突出してドラム110が前方に突出するのを防止する。前面パネルプロテクター111−1は、外側エッジがキャビネット101の前面側へ向かうように屈折して、ドラム110が前方にある程度は突出できるようにするが、ドラム110のアンバランスによる振動によってドラム110が過度に突出する場合、前面パネルプロテクター111−1がドラムシーラー114と接触されて、ドラム110が過度に突出するのを防止する。
前面パネルプロテクター111−1は、前方円状ガイド固着部111−2より外側に突出して、ドラム110のアンバランスによる振動によって前方円状ガイド120aが前方に離脱するのを防止する。前面パネルプロテクター111−1は、キャビネット101の前面後方と結合される前面パネル結合部材111−9と結合する。
前面パネル結合部材111−9は、前方円状ガイド固着部111−2、前面パネルプロテクター111−1、及びキャビネット101の前面後方を結合して、前方円状ガイド固着部111−2がドラム110の荷重を支持するようにする。
摩擦低減部材122は、前方円状ガイドブラケット121がドラム110の荷重を支持し回転できるように、前方円状ガイド固着部111−2と接触する。摩擦低減部材122は、一種のベアリング(Bearing)であって、実施形態によって多様に具現化することができる。本実施形態において、摩擦低減部材122は、前方円状ガイド固着部111−2に沿って転がる回転可能な円状ガイドローラ122である。円状ガイドローラ122には、円状ガイドローラ122を円状ガイドブラケット121に回転できるように結合するローラ軸123が備えられる。
円状ガイドブラケット121は、ドラム110の内面と接触してドラム110に外側方向に垂直抗力を印加してドラム110を支持する。円状ガイドブラケット121は、ドラム110と共に回転できるように、ドラム110の内面と接触される部分の摩擦を大きくすることが好ましい。すなわち、円状ガイドブラケット121のドラム110の内面と接触する上面は、摩擦係数の大きな物質が備えられるか、又は塗布されることが好ましい。
円状ガイドブラケット121の下部には、摩擦低減部材122が備えられる。円状ガイドブラケット121の前方側面は、ドラムシーラー114と接触されてドラム110の前方を密封することが好ましい。
ドラムシーラー114は、ドラム110の前方のエッジを取り囲むように備えられる。ドラムシーラー114は、円状ガイドブラケット121の前方側面と接触されてドラム110の前方と前方円状ガイド120aとの間を密封する。ドラム110は、パネルシーラー111−4と接触されて1次に密封され、ドラムシーラー114が円状ガイドブラケット121と接触されて2次に密封される。ドラム110のアンバランスによる振動によってパネルシーラー111−4による1次密封が解除されても、ドラムシーラー114が2次に密封してドラム110内の空気の漏れが遮断される。
ドラムシーラー114は、円状ガイドブラケット121の前方側面と接触されて、ドラム110のアンバランスによる振動によってドラム110が円状ガイドブラケット121から離脱するのを防止する一方、前方円状ガイド120aが離脱するのを防止する。
ドラムシーラー114は、ドラム110のアンバランスによる振動によってドラム110が前方に過度に突出する場合に、前面パネルプロテクター111−1と接触される。ドラムシーラー114は、前面パネルプロテクター111−1と接触してドラム110が前方に過度に突出するのを防止する一方、ドラム110と前面パネルプロテクター111−1との間を密封する。したがって、ドラム110の過度な振動によって、1次密封及び2次密封が解除されてもドラムシーラー114が前面パネルプロテクター111−1と接触してドラム110が3次に密封される。
ドラムシーラー114は、前面パネルプロテクター111−1と接触してもドラム110がスムーズに回転できるように、摩擦係数が小さな素材で形成されることが好ましい。ドラムシーラー114は、パネルシーラー111−4と同様に、PTFEオイルが含有された合成素材から形成されることが好ましく、実施形態によって織物またはゴム素材から形成されることができる。ドラムシーラー114は、ドラム110の後方のエッジにも備えられることが好ましい。
上述した前面パネル111及び前方円状ガイド120aについての説明は、後面パネル112及び後方円状ガイド120bにも適用される。
後面パネル112は、後方円状ガイド120bが回転できるように固着する後方円状ガイド固着部(図示せず)と、ドラム110の後方の内面と接触してドラム110の後方を密封する後面密封パネル(図示せず)と、ドラム110が後方に突出するのを防止する後面パネルプロテクター(図示せず)と、キャビネット101の後面前方と結合する後面パネル結合部材(図示せず)とを備える。
また、後方円状ガイド120bは、後方円状ガイド固着部と接触して摩擦を低減する摩擦低減部材(図示せず)と、摩擦低減部材と結合してドラム110の内面を支持し接触する円状ガイドブラケット(図示せず)とを備える。
各構成要素についての説明は、上述した内容で置き換える。ただし、後面密封パネルは、パネル出入ホール111´が形成されず、排気ホールの代わりに吸気ダクト135と連通してドラム110内に空気が流入する吸気ホールが形成される。また、各構成要素の配置や形状の方向が変更されることができる。
図5Aないし図5Bは、本発明のそれぞれ別の実施形態に係る洗濯物処理機器の円状ガイドを示す図である。
図5Aに示すように、前方円状ガイド120aの摩擦低減部材がすべり部材222から形成される。すべり部材222は、内面全体が前方円状ガイド固着部111−2と面接触される。すべり部材222は、摩擦が最小になる摺動部材から形成され、すべり部材222と前方円状ガイド固着部111−2との間には、摩擦を最小化するために潤滑油で流体膜が形成されることが好ましい。すべり部材222は、円状ガイドブラケット221と結合され、円状ガイドブラケット221は、ドラム110の内面を支持する。
図5Bに示すように、前方円状ガイド120aの摩擦低減部材が円状ガイドローラ322から形成され、前方円状ガイド固着部111−2に円状ガイドローラ322の一部が挿入されて固着する円状ガイド固着溝111−2´が形成される。円状ガイドローラ322は、円状ガイド固着溝111−2´に一部が挿入されて回転するので、ドラム110のアンバランスによる振動によって円状ガイドローラ322が前方円状ガイド固着部111−2から離脱することが防止される。
図5Cに示すように、円状ガイドブラケット421は、下側に丸く突出したブラケット突起421´が形成され、ブラケット突起421´は、前方円状ガイド固着部111−2に形成された円状ガイド固着溝111−2´に挿入される。ブラケット突起421´が円状ガイド固着溝111−2´に挿入されて摩擦を減少させ、ドラム110のアンバランスによる振動によってブラケット突起421´が前方円状ガイド固着部111−2から離脱することが防止される。摩擦低減部材422は、流体膜として形成される潤滑油であって、円状ガイドブラケット121と前方円状ガイド固着部111−2との間に充填される。
図5Dに示すように、円状ガイドブラケット521は、下側に楔状に突出したブラケット突起521´が形成される。他の部分についての説明は、図5Cを参照して説明した内容で置き換える。
図5Aないし図5Dは、前方円状ガイド120a及び前方円状ガイド固着部111−2を例に挙げて説明したが、後方円状ガイド120b及び後方円状ガイド固着部(図示せず)に上述した内容を適用することができる。
図6Aは、本発明のさらに他の実施形態に係る洗濯物処理機器に対する内部斜視図で、図6Bは、図6Aに示す洗濯物処理機器の前面パネルを示す部分斜視図で、図6Cは、図6Aに示す洗濯物処理機器の後面パネルを示す部分斜視図である。
本発明のさらに他の実施形態に係る洗濯物処理機器は、回転中心がドラム110の回転中心より高く位置するように配置されて、ドラム110の上部内面を支持する上部円状ガイド220a、220bと、回転中心がドラム110の回転中心より低く位置するように配置されて、ドラム110の下部内面を支持する下部円状ガイド220c、220dとを備える。
上部円状ガイド220a、220bは、ドラムの上部で断面曲率が一定の部分と接触されてドラム110と共に回転し、下部円状ガイド220c、220dは、ドラムの下部で断面曲率が一定の部分と接触してドラム110と共に回転する。上部円状ガイド220a、220b及び下部円状ガイド220c、220dは、回転できるように前面パネル211または後面パネル212と摩擦を最小化して支持されることが好ましい。
上部円状ガイド220a、220b及び下部円状ガイド220c、220dは、それぞれ複数備えられ、前面パネル211によって支持される上部前方円状ガイド220a及び下部前方円状ガイド220cと、後面パネルによって支持される上部後方円状ガイド220b及び下部後方円状ガイド220dとから備えられる。
上部前方円状ガイド220a及び下部前方円状ガイド220cは、前面パネル211に支持されるように交差配置され、前面パネル211に備えられた上部前方円状ガイド固着部211−2a及び下部前方円状ガイド固着部211−2cにそれぞれ接触して支持される。上部前方円状ガイド220a及び下部前方円状ガイド220cは、前面パネル211のパネル出入ホール211´の周辺に備えられる。すなわち、上部前方円状ガイド220a及び下部前方円状ガイド220cは、パネル出入ホール211´が内部に位置するように配置される。
上部後方円状ガイド220b及び下部後方円状ガイド220dは、後面パネル212に支持されるように交差配置されて、後面パネル212に備えられた上部後方円状ガイド固着部211−2b及び下部後方円状ガイド固着部211−2dにそれぞれ接触されて支持される。
図7Aないし図7Cは、本発明のそれぞれ別の実施形態に係る洗濯物処理機器の補助ガイドを示す図である。
図7Aに示すように、補助ガイド140a、140bは、ドラム110の内面と接触してドラム110を支持する補助ガイドスライダ141と、補助ガイドスライダ141がドラム110に外側方向に力を印加するように補助ガイドスライダ141に弾性力を印加する補助ガイド弾性部材143と、前面パネル111と固定結合され補助ガイド弾性部材143と結合される補助ガイド結合部149とを備える。
補助ガイドスライダ141は、ドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持して回転するように、ドラム110の内面と接触してドラム110を支持する。補助ガイドスライダ141は、ドラム110において円状ガイド120a、120bが支持しない部分を支持する。補助ガイドスライダ141がドラム110とスライド自在に接触するために、補助ガイドスライダ141は、摩擦係数の低い摺動部材から形成され、または、ドラム110と接触される部分に摩擦係数の低い物質が備えられることが好ましい。
補助ガイドスライダ141は、補助ガイド弾性部材143から弾性力を受けてドラム110の外側方向に力を印加してドラム110を支持する。すなわち、補助ガイドスライダ141は、ドラム110に外側方向に垂直抗力を印加する。補助ガイド弾性部材143は、圧縮コイルスプリングから形成されて補助ガイドスライダ141に弾性力を印加する。補助ガイド結合部149は、前面パネル111の前面密封パネル111−3の下部に固定結合される。
図7Bに示すように、補助ガイド140a、140bは、ドラム110の内面と接触してドラム110を支持し回転する複数の補助ガイドローラ241と、補助ガイドローラ241を回転できるように支持する補助ガイド支持部243と、補助ガイド支持部243と結合され前面パネル111と固定結合される補助ガイド結合部249とを備える。補助ガイド支持部243と補助ガイド結合部249との間には、補助ガイド弾性部材(図示せず)が備えられて、補助ガイド支持部243に弾性力を印加する。
補助ガイドローラ241は、ドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持し回転するように、ドラム110の内面と接触してドラム110を支持する。補助ガイドローラ241は、ドラム110において円状ガイド120a、120bが支持しない部分を支持する。補助ガイドローラ241は、ドラム110に沿って転がる回転体として形成されて、ドラム110との摩擦を最小化する。
補助ガイドローラ241は、補助ガイド支持部243によって回転できるように支持される。補助ガイド支持部243は、補助ガイド結合部249と回転できるように結合され、補助ガイド弾性部材から弾性力を受けてドラム110の内面方向に回転しようとする力を発生する。補助ガイドローラ241は、補助ガイド支持部243から力を受けてドラム110の外側方向に力を印加してドラム110を支持する。すなわち、補助ガイドローラ241は、ドラム110に外側方向に垂直抗力を印加する。
補助ガイド弾性部材は、ねじり(トーション)スプリングで形成されて補助ガイド支持部243に弾性力を印加する。補助ガイド結合部249は、前面パネル111の前面密封パネル111−3の下部に固定結合される。
図7Cに示すように、ドラム110の内面と接触してドラム110を支持する補助ガイドプレートスプリング341と、補助ガイドプレートスプリング341を支持し前面パネル111と固定結合される複数の補助ガイド結合部349とを備える。
補助ガイドプレートスプリング341は、ドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持し回転するように、ドラム110の内面と接触してドラム110を支持する。補助ガイドプレートスプリング341は、ドラム110において円状ガイド120a、120bが支持しない部分を支持する。補助ガイドプレートスプリング341がドラム110とスライド自在に接触するために、補助ガイドプレートスプリング341は、摩擦係数の低い材質から形成され、または、ドラム110と接触される部分に摩擦係数の低い物質が備えられることが好ましい。
補助ガイドプレートスプリング341は、弾性力を発生してドラム110に外側方向に垂直抗力を印加する。補助ガイド結合部349は、補助ガイドプレートスプリング341の両端と結合され、前面パネル111の前面密封パネル111−3の下部に固定結合される。
図8Aは、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器に対する内部斜視図で、図8Bは、図8Aに示す洗濯物処理機器に内部正面図である。
本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器は、駆動ベルト175が接触しない部分と接触する補助ベルト185と、補助ベルト185に接触されて張力を印加するアイドラー182とを備える。
補助ベルト185は、ドラム110の外面で駆動ベルト175が接触しない部分と接触する。補助ベルト185は、図8Bのように、ドラム110を前後方に投影したとき駆動ベルト175が接触しない部分と接触する。補助ベルト185は、駆動ベルト175がドラム110に内側方向に垂直抗力を印加しないドラム110の部分に内側方向に垂直抗力を印加してドラム110を支持する。
補助ベルト185は、ドラム110でモータ170が近辺に位置する部分と接触されてドラム110の荷重を支持することが好ましい。補助ベルト185は、洗濯物の負荷変動に応じて変化するドラム110の荷重を支持して、ドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持し回転できるようにする。また、補助ベルト185は、ドラム110の荷重を駆動ベルト175と分散して支持して、駆動ベルト175が切れるのを防止する。
補助ベルト185は、ドラム110の下部外面を支持してドラム110がモータ170側に偏らないようにして、ドラム110内の空気が漏れるのを防止する。
補助ベルト185は、ドラム110の外面と滑らないように接触してドラム110と共に回転する。補助ベルト185は、よく曲がり、弾力のある高分子化合物または金属の材質であることが好ましい。補助ベルト185は、摩擦係数の高い材質から形成されて、ドラム110の外面と滑らないようにするか、又は補助ベルト185の内面及びドラム110の外面に凹凸が形成されて、互いに滑らないようにすることが好ましい。
アイドラー182は、補助ベルト185と接触して補助ベルト185に張力を印加する。アイドラー182は、ドラム110の回転中心を基準にモータ170の反対側に位置することが好ましい。アイドラー182は、補助ベルト185とモータ170の反対側で接触して、駆動ベルト175がドラム110に内側方向に垂直抗力を与えないドラム110部分に補助ベルト185がドラム110に内側方向に最大の垂直抗力を与えるようにする。
アイドラー182は、補助ベルト185の張力を高めて補助ベルト185とドラム110との間の摩擦を最大化し、補助ベルト185がドラム110に内側方向に印加する垂直抗力を高めて、ドラム110が円状ガイド120a、120b及び/又は補助ガイド140a、140bによってスムーズに支持されるようにする。
アイドラー182は、キャビネット101と回転できるように結合されることができる。ドラム110の振動に能動的に対処できるように、アイドラー182は、回転時に回転中心が変化することが好ましい。アイドラー182は、回転時に回転中心が変化するように、キャビネット101と弾性部材(図示せず)を介して連結することが好ましい。
補助ベルト185は、図8Aのように複数備えることができ、補助ベルト185が複数備えられる場合に、アイドラー182も複数備えられる。第1補助ベルト185aは、ドラム110の前方を支持し、第2補助ベルト182bは、ドラム110の後方を支持し、ドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持し回転できるようにする一方、ドラム110のアンバランスによるドラム110の振動を抑制する。第1補助ベルト185aは、第1アイドラー182aに接触して張力を受け、第2補助ベルト182bは、第2アイドラー182bに接触して張力を受ける。
図9Aは、本発明の一実施形態に係るドラム組立体を示す図で、図9Bは、図9Aに示すA部分の平面図である。
図9A及び図9Bに示すように、本発明の一実施形態に係るドラム組立体は、洗濯物を収容し、前方及び/又は後方が開口し、回転中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成されて回転可能なドラム110と、ドラム110の前方のエッジまたは後方のエッジに備えられる補強部材Rとを備える。
ドラム110は、上述したように、非円形の閉曲線の断面で形成され、金属パネルの一方のエッジと他方のエッジとが溶接されて形成される。すなわち、長方形に近い金属パネルにおいて長さの短い二つの辺である一方のエッジと他方のエッジとが溶接されて、その断面が非円形の閉曲線をなすように結合される。
一方のエッジと他方のエッジとが溶接された部分は、溶接部Wを形成する。溶接部Wは、ドラム110の前方と後方を横切る方向に伸びて形成される。溶接部Wの方向を一方のエッジと他方のエッジとが接合される接合線に沿って形成され、実質的に一直線に伸びて形成されて、ドラム110の回転軸方向と平行に形成されることができる。
溶接部Wは、一方のエッジと他方のエッジとが溶接される方法によって多様に形成することができる。実施形態によって、一方のエッジに他方のエッジの一部が積層された状態でシーム溶接により形成されたり、金属パネルの一方のエッジと他方のエッジとを当接させた後に突き合わせ溶接により溶接されて形成されることができる。以下、溶接部Wは、突き合わせ溶接により形成されたと説明するが、溶接部Wを形成する溶接方法がこれに限定されるものではない。突き合わせ溶接により溶接部Wが形成されると、溶接部Wが形成されたドラム110の内面が滑らかに形成される。
溶接部Wは、ドラム110の回転時にドラム110の形状が非円形の閉曲線断面を維持したまま回転することによって、溶接部Wが形成されるドラム110の一部分は、曲率が変化しながら回転できる。この場合、ドラム110の溶接部Wがドラム110の上部または下部位置に達するときに曲率が最大になり、ドラム110の溶接部Wがドラム110の左右側の位置に達するときにドラム110の内面の曲率が最小になる。
溶接部Wが位置するドラム110の内面は、曲率変化に応じて応力が変化するようになり、変化する応力により溶接部Wに疲労(fatigue)が蓄積され、疲労が一定分以上蓄積されると、溶接部Wにクラック(crack)及びクラックによる破損が発生できる。
このような溶接部Wの破損を防止するために、ドラム110の前方のエッジ及び/又は後方のエッジに補強部材Rが備えられる。補強部材Rは、溶接部Wの強度を補強して、溶接部Wにおいて発生するクラックの成長を防止する。補強部材Rが溶接部Wに備えられることによって、非円形の閉曲線の断面を維持して回転するドラム110の曲率変化により溶接部Wにおいてクラックが発生するのを防止でき、一部発生したクラックの成長を防止できるようになる。
補強部材Rは、溶接部Wが形成されたドラム110のエッジに備えられる。ドラム110に形成された溶接部Wは、ドラム110の前方のエッジから後方のエッジまで伸び、前方のエッジ及び/又は後方のエッジに形成された溶接部Wが疲労による破損が最もよく起きる。ドラム110の前方のエッジ及び/又は後方のエッジに形成される溶接部Wは、一方のエッジの終端と他方のエッジの終端とが接する地点で応力が最大に集中する地点であり、このような応力が最大限集中する地点では、応力が大きくなって疲労により容易に破損する。補強部材Rは、このような応力が最大限集中する地点である溶接部Wの前方のエッジ及び/又は後方のエッジに備えられて、溶接部Wの強度を補強する。
補強部材Rが溶接部Wの前方のエッジ及び/又は後方のエッジに備えられることによって、クラックが最も発生しやすい溶接部Wのエッジの強度を補強させて、溶接部Wにおいてクラックが発生するのを防止できるようになる。
補強部材Rは、溶接部Wが形成されたドラム110の内面の曲率をクラックが発生しない所定の曲率に維持させる。溶接部Wは、一般に高温で熱融着された後に急速に冷却されて硬い(hard)材質に変形する。ドラム110の溶接部Wに形成された硬い材質部分は、曲率の変化により応力が変化し、特定曲率に達すると、応力が最大に集中して溶接部Wに破断(fracture)等のクラックが起きうる。このとき、溶接部Wに備えられた補強部材Rがクラックが発生しない所定の曲率を維持させて、ドラム110の回転時に溶接部Wがこのようなクラックがおきる特定曲率に達するのを防止する。
補強部材Rは、実施形態によってプラスチック材質を含んで形成することができる。補強部材Rは、ドラム110の変化する曲率に対応して微細に変形できるさらに強いプラスチック材質から形成されることができる。
また、実施形態によって補強部材Rは、金属材質を含んで形成されることができる。金属材質を含む場合にも、ドラム110の変化する曲率に対応して微細に変形でき、プラスチックの場合より補強される強度がさらに大きく形成されることができる。
補強部材Rは、ドラム110の内面と外面を同時に取り囲むように形成されるドラムクリップにより実施できる。ドラムクリップは、一側が折れて形成された補強部材Rであって、折れた部分にドラム110が結合される。ドラム110に結合されたドラムクリップは、ドラム110の前方のエッジ及び/又は後方のエッジの内面と外面を同時に支持して、溶接部Wの強度を補強する。
また、実施形態によって補強部材Rは、ドラム110の内面のエッジまたは外面のエッジのうちの何れか一面のみを支持できる。この場合に、補強部材Rは、ドラム110の溶接部Wが形成された部分の外面または内面のうちの一面にだけ備えることができる。
また、実施形態によって補強部材Rは、ドラム110の両面に備えることができ、ドラムクリップとは異なり、ドラム110の外面を支持する補強部材Rとドラム110の内面を支持する補強部材Rが別の部材から形成することができる。この場合に、一方の補強部材Rは、他方の補強部材Rと別の材質から形成することができる。
ドラムシーラー114の内側には、補強部材Rが配置されることができる。すなわち、補強部材Rがドラムのエッジのうち、溶接部Wが形成された部分のエッジに備えられ、ドラムシーラー114がドラムのエッジに沿って結合される時に溶接部Wに結合された補強部材Rを備えてドラム110エッジの最も外側に結合される。
図10Aは、本発明の他の実施形態に係るドラム組立体を示す図で、図10Bは、図10Aに示す結合部の平面図で、図10Cは、図10Aの結合部の結合前を示す図である。
図10Aないし図10Cに示すように、本発明の他の実施形態に係るドラム組立体は、洗濯物を収容し前方及び/又は後方が開口し、金属パネルの一方のエッジと他方のエッジとが結合された結合部Cが形成され、回転中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成されて回転可能なドラム110、及びドラム110の前方または後方に備えられるパネルを備える。
ドラム110は、上述したように、非円形の閉曲線の断面で形成され、金属パネルの一方のエッジと他方のエッジとが結合されて形成される。すなわち、長方形に近い金属パネルにおいて長さが短い二辺である一方のエッジと他方のエッジとが結合されて、その断面が非円形の閉曲線をなすように結合される。
金属パネルの一方のエッジと他方のエッジとが結合された部分は、結合部Cを形成する。結合部Cは、ドラム110の前方と後方を横切る方向に伸びて形成される。結合部Cの方向は、一方のエッジと他方のエッジとが接合される接合線に沿って形成され、実質的に一直線に伸びて形成されてドラム110の回転軸方向と平行に形成することができる。
結合部Cは、変化するドラム110の曲率に対応する強度を持たなければならない。すなわち、ドラム110の回転時にドラム110の形状が非円形の閉曲線断面を維持したまま回転することによって、結合部Cが形成されるドラム110の一部分は、曲率が変化しながら回転できる。この場合、ドラム110の結合部Cがドラム110の上部または下部位置に達する時に曲率が最大になり、ドラム110の結合部Cがドラム110が左右側位置に達する時にドラム110の内面の曲率が最小にすることができる。
これにより、結合部Cが位置するドラム110の内面は、曲率変化により応力が変化し、変化する応力により結合部Cに疲労が蓄積され、疲労が一定分以上蓄積されると、結合部Cにクラック(crack)が発生する余地があり、発生したクラックは、結合部Cの破損を起こすことができる。
また、結合部Cは、ドラム110の回転時にドラム110の回転を妨害しないように形成しなければならない。すなわち、ドラム110の前方と後方を横切る方向に形成された結合部Cは、ドラム110の回転時に共に回転し、ドラム110の前方のエッジと後方のエッジには、円状ガイド120a、120bが備えられ、ドラム110の内面のうち、結合部Cが形成された部分も円状ガイド120a、120bに接触してドラム110と共に回転する。この場合、円状ガイド120a、120bに接触した結合部Cの内面は、ドラム110の他の内面部分と同様に変化する曲率を有しながら回転し、円状ガイド120a、120bと接触したドラム110の内面が円形ガイドの外面に圧着されて回転しなければならないので、結合部Cが円状ガイド120a、120bと干渉を起こしてはならない。
結合部Cが円状ガイド120a、120bと干渉を起こさないように結合部Cの全体が溶接されて形成されると、円状ガイド120a、120bとの干渉を防止することはできるが、ドラム110の回転時にドラム110の内面の曲率変化により溶接された部分に疲労による破損が発生できる。また、結合部C全体が従来のドラム110のようにシーミング(seaming)された場合には結合力が強くなるが、シーミングにより形成された突出部が円状ガイド120a、120b及び他の構成要素と干渉を起こすことがある。
このために、本実施形態に係る結合部Cは、一部がシーミングされて結合されたシーミング部Sと、一部が溶接されて結合された溶接部Wが形成される。シーミング部Sは、金属パネルの一方のエッジの一部と他方のエッジの一部とがシーミング(seaming)により結合される。
シーミング部Sは、ドラム110の前方と後方を横切る方向の中央部に形成される。中央部は、円状ガイド120a、120bと接触されない部分で、シーミング部Sは、円状ガイド120a、120bと干渉を起こさない中央部に形成される。
中央部に形成されたシーミング部Sは、図5Bに示すように、一方のエッジの折り畳み部110−1、110−2と他方のエッジの折り畳み部110−1、110−2とがシーミングされて形成される。それぞれの折り畳み部110−1、110−2がシーミングされて結合されたシーミング部Sは、ドラム110の回転時にドラム110の内面の曲率が変化されても金属パネルの一方のエッジと他方のエッジとを堅固に結合させて結合部Cが破損又は解除されないようにする。
シーミング部Sは、実施形態によってドラム110の前方と後方とを横切る方向の中央部にだけ形成することができる。シーミング部Sは、円状ガイド120a、120bと接触されるドラム110のエッジ部分を除いて、ドラム110の前方と後方を横切る方向に沿って形成することができ、また円状ガイド120a、120bと干渉しない中央部にだけ形成することができる。また、シーミング部Sは、中央部に複数形成することができる。以下、シーミング部Sが中央部に一部分形成されると説明するが、これにシーミング部Sの実施形態が限定されるものではない。
シーミング部Sは、ドラム110の外面及び/又は内面に形成することができ、好ましくは、ドラム110の外面に突出して形成する。すなわち、金属パネルの一方のエッジの一部と他方のエッジの一部が折り畳まれて外部に突出したシーミング部Sは、ドラム110の内側に収容された洗濯物との干渉を防止するために、ドラム110の外面に形成することが好ましい。
溶接部Wは、一方のエッジと他方のエッジとを溶接させる方法によって多様に形成することができる。実施形態によって一方のエッジに他方のエッジの一部が積層された状態で溶接されるか、または金属パネルの一方のエッジと他方のエッジとを当接させた後、突き合わせ溶接により溶接されて形成されることができる。以下、溶接部Wは、突き合わせ溶接により形成されたと説明するが、これに溶接部Wを形成する溶接方法が限定されるものではない。
シーミング部Sが中央部にだけ形成される実施形態によって、溶接部Wは、シーミング部Sの両側に形成される。溶接部Wの一方は、シーミング部Sの一方でドラム110の前方のエッジまで伸びて形成される。溶接部Wの他方は、シーミング部Sの他方からドラム110の後方のエッジまで伸びて形成される。
シーミング部Sの一方から伸びて形成された溶接部Wは、円状ガイド120a、120bと接触されるドラム110のエッジ部分の一方まで形成される。すなわち、ドラム110の回転時に実施形態によってドラム110が円状ガイと共に回転するか、または円状ガイド120a、120bと相対回転(counter−rotate)されるが、結合部Cが形成されたドラム110の内面が円状ガイド120a、120bと接触される。このとき、回転するドラム110に形成される結合部Cと結合部Cに接触された円状ガイド120a、120bとがドラム110の回転時に干渉を起こすことができる。
結合部Cがシーミング部Sだけで形成される場合には、シーミングされたドラム110の内面がドラム110の回転時に円状ガイド120a、120bにかかって干渉を起こしたり、円状ガイド120a、120bと離隔されてスキ間が発生できる。この場合、ドラム110の回転時にシーミングされた部分と円状ガイド120a、120bが正常な回転ができないから、密封が解除されるか、または振動が発生する等の干渉が発生する。
このような結合部Cの実施形態によって結合部Cが円状ガイド120a、120bと干渉を起こすのを防止するために、ドラム110のエッジ部分に突き合わせ溶接により溶接された溶接部Wが形成される。突き合わせ溶接により形成された溶接部Wは、ドラム110の表面部分が滑らかに形成されて円状ガイド120a、120bと干渉を起こさないようになる。ドラム110のエッジ部分に溶接部Wが形成されることによって、ドラム110の回転時にドラム110のエッジに備えられた円状ガイド120a、120bにドラム110が干渉するのを防止する。
ドラム110に形成された結合部Cが一部はシーミングされたシーミング部Sから形成されて、結合部Cの結合強度を増加させうるようになり、一部は、溶接された溶接部Wから形成されてドラム110の回転時に円状ガイド120a、120bとの干渉を防止すると同時に、ドラム110の内面の曲率変化に対応して結合部Cの曲率が変化できるようにする。
図11Aは、本発明の他の実施形態に係るドラム110とリフトモジュール150を示す図で、図11Bないし図11Fは、リフトモジュール150の多様な実施形態を示す図である。
図11Aに示すように、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器は、洗濯物を収容し前方または後方が開口し、回転中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成され、内面の曲率が変化して回転可能なドラム110と、ドラム110の内面に備えられるリフト151と、ドラム110の外側からドラム110の内側へ貫通してドラム110の内面の変化する曲率に関係なしでリフト151が内面と実質的に一定の角度を維持して固定されるようにする締結手段152とを備える。
ドラム110は、上述したように非円形の閉曲線の断面で形成され、ドラム110の回転時にドラム110の形状が非円形の閉曲線断面を維持したまま回転することによって、ドラム110の内面の曲率が変化する。
リフト151は、ドラム110の内面に備えられる。リフト151は、ドラム110の回転時に洗濯物を持ち上げて落下させたり(tumbling)、又はドラム110内の洗濯物を混合させる(mixing)機能を果たす。リフト151は、ドラム110と別個部材から形成されてドラム110の内面から突出して備えられる。
また、リフト151が複数備えられて、何れか一つのリフト151は、ドラム110の回転時に洗濯物を持ち上げて落下させる機能(tumbling)を果たし、さらに他の何れか一つのリフト151は、ドラム110内の洗濯物を混合させる機能(mixing)を果たすことができる。
ドラム110の内面の曲率が変化して回転する時、リフト151とドラム110の内面との結合部分にスキ間が発生できる。すなわち、ドラム110の内面の特定曲率に対応する形状に形成されたリフト151がドラム110の内面に固定されると、その特定曲率の場合には、ドラム110の内面と圧着されて問題とならないが、ドラム110が内面の曲率が変化する場合には、リフト151とドラム110の内面との間にドラム110曲率の変化に応じてギャップが生じたりドラム110の内面に圧着できる。例えば、ドラム110の内面の曲率が特定曲率以下の場合には、リフト151とスキ間が発生でき、ドラム110の内面の曲率が特定曲率以上の場合には、曲げられたドラム110の内面にリフト151が過度に圧着される(adhere)場合が発生する。
また、ドラム110の内面の曲率が変化すると、ドラム110の内面とリフト151とがなす角度が変化でき、ドラム110の内面とリフト151とがなす角度が変化すると、リフト151とドラム110との間に発生したギャップにドラム110内の洗濯物が挟まることができる。
これを防止するために、本発明の一実施形態に係る締結手段152は、リフト151が内面に実質的に一定の角度を維持して固定されるようにする。すなわち、ドラム110の回転時にドラム110の内面の曲率変化に関係なしでドラム110の内面とリフト151が洗濯物が挟まらない程の所定の角度を維持できるようにして、ドラム110の内面が曲率が変化してもリフト151がドラム110の内面の曲率変化に対応してドラム110の内面と所定の角度を維持できるようにする。この場合、ドラム110の内面とリフト151とがなす所定の角度は、ドラム110の内面とリフト151との間に洗濯物が挟まらないように初期に設定された角度であって、締結手段152がドラム110の回転時に上述した所定の角度を維持してドラム110の内面と実質的に一定の所定の角度をなすようにする。
締結手段152は、リフト151がドラム110の内面から法線方向へ突出するように、リフト151を固定させる。リフト151は、ドラム110の内面と法線方向に突出することが好ましく、実質的にドラム110の内面と垂直に備えられることが好ましい。ドラム110の内面とリフト151とが90度をなす場合が最も好ましい場合であって、上述した所定の角度は、90度を形成することが好ましいが、90度に限定されるものではない。
このような締結手段152とリフト151とは、一つのリフトモジュール150を形成する。すなわち、ドラム110の内面に備えられるリフト151とリフト151をドラム110に固定させる締結手段152とが一つのリフトモジュール150をなして、このリフトモジュール150がドラム110の回転時にドラム110の内面の曲率変化に対応して変化するようにする。変化するリフトモジュール150の締結手段152は、リフト151がドラム110の内面に所定の角度を一定に維持するようにして、ドラム110の内面とリフト151との間に洗濯物が挟まるのを防止する。
図11Bを参照してリフトモジュール150についてさらに詳細に説明すると、締結手段152は、ドラム110の外側からドラム110の内側へ貫通してリフト151に締結される。この場合、締結手段152は、スクリュー、ボルト、くび等で実施できるが、これに締結手段152の実施形態が限定されるものではない。また、締結手段152がドラム110の内側から外側へ貫通した後、ドラム110の外側で締結手段152を固定するナットなどが備えられることができる。以下、締結手段152がドラム110の外側から内側へ貫通して、リフト151を固定させると説明するが、これにより実施形態が限定されるものではない。
締結手段152がリフト151に締結されると、締結手段152がドラム110の内面とリフト151とが所定の角度を維持できるようにリフト151を固定させる。ドラム110の回転時にドラム110の内面の曲率変化によりリフト151とドラム110とがなす角度が微細に変化しえるが、締結手段152が実質的に一定の所定の角度を維持させてリフト151とドラム110の内面との間にギャップが発生するのを防止する。
リフト151とドラム110の内面との間には、弾性部材153がさらに備えられることができる。弾性部材153は、締結手段152に貫通してドラム110の内面に固定される。弾性部材153は、弾性力を有する材質から形成されて、ドラム110の回転時に変化する曲率に応じて、ドラム110の内面とリフト151との間にギャップが発生するのを補助する役割を果たし、リフト151とドラム110の内面との間に発生するギャップを防止する。
すなわち、ドラム110の内面の曲率が変化して、リフト151とドラム110の内面とがなす角が所定の角度から外れるか、又は所定の角度と微々たる差である場合に、弾性部材153がドラム110の内面とリフト151との間で弾性的に変化してリフト151とドラム110の内面との間から発生するギャップを防止し、リフト151がドラム110の内面に所定の角度を実質的に一定に維持できるように弾性的に変化する。
弾性部材153は、実施形態によって弾性を有するゴムパッド又は弾性力を有する高分子化合物で実施できる。以下、弾性部材153がゴムパッドで実施されると説明するが、これに弾性部材153の実施形態が限定されるものではない。
図11Cに示す弾性部材253のさらに他の実施形態を説明すれば、弾性部材253は、一方の厚さh1と他方の厚さh2が互いに異なるように形成される。弾性部材253の一方の厚さh1と他方の厚さh2が互いに異なる厚さを有することによって、弾性部材253の断面は、台形に類似するように形成されて、テーパー(taper)を有する。
弾性部材253に形成されたテーパーは、ドラム110の回転時にドラム110が反時計方向または時計方向のうちの何れか一方にだけ回転する場合に、ドラム110の内面の変化する曲率に対してリフト151が実質的に一定の角度を維持するようにリフト151の下部を支持する。
ドラム110が回転してリフト151が洗濯物を持ち上げる場合、洗濯物を持ち上げるリフト151の一面を支持する弾性部材253の一方の厚さh1は、テーパー状になった他方の厚さh2より薄く形成される。すなわち、図11Cに示すように、洗濯物を持ち上げる方向のリフト151の一面は、洗濯物の荷重を受けるようになることによって、ドラム110の内面から離隔しやすく、この反対面であるリフト151の他面は、ドラム110の内面側に曲げられる。
この場合、ドラム110の内面とリフト151とが所定の角度を実質的に維持するために、洗濯物を持ち上げるリフト151の一面を支持する弾性部材253の一方の厚さh1が他方の厚さh2より薄く形成されて、リフト151とドラム110の内面との間の間隔を最小化させる。
また、リフト151の他面を支持する弾性部材253の他方厚さh2は、一方の厚さh1より厚く形成されてリフト151の他面に加えられる力を支持し、リフト151の他面がドラム110の内面側に曲げられることを防止する。
図11Dに示すリフトモジュール150のさらに他の実施形態を参照すれば、リフト151は、ドラム110の内面に固定される第1リフト351−1と、ドラム110の内面に固定され第1リフト351−1と離隔されて配置される第1リフト351−2、及び第1リフト351−1と第1リフト351−2との間に備えられてドラム110の回転時に第1リフト351−1と第1リフト351−2との間の距離が調節されるようにする弾性連結体354とを備える。
第1リフト351−1と第1リフト351−2とは、ドラム110の内面に固定して備えられる。第1リフト351−1と第1リフト351−2とは、締結手段152により固定される。この場合、締結手段152は、複数備えられ、各々の締結手段152は、第1リフト351−1と第1リフト351−2にそれぞれ締結されて、第1リフト351−1と第1リフト351−2とがドラム110の内面と所定の角度を実質的に維持できるように固定させる。締結手段152が第1リフト351−1と第1リフト351−2をドラム110の内面に固定させると、ドラム110の回転時に第1リフト351−1または第1リフト351−2がドラム110の内面と実質的に一定の所定の角度をなすようになる。
弾性連結体354は、第1リフト351−1と第1リフト351−2との間に備えられる。弾性連結体354は、第1リフト351−1の終端と第1リフト351−2の終端とを連結できるように、第1リフト351−1の終端と第1リフト351−2の終端との間に備えられることが好ましい。
弾性連結体354は、その長さが変化できる弾性的な材質から形成される。弾性連結体354は、第1リフト351−1と第1リフト351−2との間で、第1リフト351−1と第1リフト351−2の距離が調節できるように弾性的に変化する。ドラム110が回転すると、第1リフト351−1と第1リフト351−2とがドラム110の内面と実質的に垂直な所定の角度をなすことによって、第1リフト351−1と第1リフト351−2との間のドラム110の内面の曲率変化により第1リフト351−1の終端と第1リフト351−2の終端との間の距離が変化する。
すなわち、ドラム110の回転時にドラム110の内面の曲率が変化して、ドラム110の曲率が「0」に近い地点では、第1リフト351−1と第1リフト351−2とが平行をなすか、又はこれに近接でき、第1リフト351−1と第1リフト351−2との距離が最大に離隔される。この場合、弾性連結体354の長さが長くなって第1リフト351−1と第1リフト351−2との間の距離が調節されるようになる。
これに対し、ドラム110の内面の曲率が最大をなす地点では、第1リフト351−1の終端と第1リフト351−2の終端との間の距離が最小になるので、弾性連結体354の長さが短くなり、第1リフト351−1と第1リフト351−2との間の距離が調節されるようになる。
図11Eに示すリフトモジュール150のさらに他の実施形態を参照すれば、リフト451の両面は、実質的に平行に形成される。リフト451の両面は、平行に形成され、リフト451の厚さがテーパーをなさないことによって、相対的に薄く形成される。リフト451の厚さは、締結手段152が締結できる程度の厚さで実施され、締結手段152の直径に対応して形成される。
リフト451の一端には、弾性材質の弾性リフト455が備えられる。弾性リフト455は、ドラム110の回転時に洗濯物を持ち上げ、洗濯物の荷重が過度でリフト451とドラム110との締結が解除される場合に弾性的に曲げられて、リフト451とドラム110との締結が解除されるのを防止する。
図11Fは、本発明のさらに他の実施形態に係るリフトモジュール150の断面図である。
図11Fに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係るリフトモジュール150は、ドラム110の内面に備えられるリフト551と、リフト551をドラム110に固定させる締結手段552とを備える。
この場合、締結手段552は、リフト551から突出して形成されるフックで実施される。フックは、リフト551と一体に形成され、ドラム110に開口して形成されたフックホールに圧入される(press-fit)。フックがフックホールを貫通して圧入されると、リフト551がドラム110の内面に法線方向に向けるように固定して備えられる。締結手段552は、上述したようにドラム110の曲率変化に対応してリフト551がドラム110の内面と実質的に一定の角度を維持して固定されるようにする。リフト555に締結手段552が一体に形成されることによって、ドラム110とリフト555とが結合されるとき、別途の締結手段をさらに使用する必要がないから、作業工数を低減することができる。
図12Aは、本発明のさらに他の実施形態に係る円状ガイド320とパネルとを示す図で、図12Bは、図12Aに示すA部分の断面図である。
図12A及び図12Bに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係る洗濯物処理機器は、洗濯物を収容し前方または後方が開口し、回転中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成されて回転可能なドラム110、ドラム110の断面曲率が一定の部分を支持し回転可能な円状ガイド320、ドラム110の前方または後方に備えられるパネル311、及び円状ガイド320とパネル311との間に備えられて円状ガイド320を支持するローリング部材330を備える。以下、上述したドラム110と円状ガイド320の説明は省略し、差異を中心に説明する。
パネル311は、ドラム110の円状ガイド320を支持する。パネル311がドラム110の前方に備えられる場合には、前面パネル311で実施され、ドラム110の後方に備えられる場合には、後面パネル(図示せず)で実施される。前面パネル311及び/又は後面パネルは、キャビネットなどに固定して備えられることができる。図12A以下で示されるパネル311は、前面パネル311を示すが、後面パネルにも適用されることができ、以下、パネル311は、前面パネル311であると説明する。
パネル311は、円状ガイド320が回転するように、円状ガイド320を支持する。パネル311は、キャビネットと結合されてドラム110の荷重を支持する円状ガイド320を支持する。前面パネル311には、上述したようにパネル出入ホールが形成され、後面パネルには、上述したように吸気ダクト(図示せず)が備えられることができる。
円状ガイド320とパネル311との間には、ローリング部材330が備えられる。ローリング部材330は、円状ガイド320が回転する時、円状ガイド320の内面を支持する。ローリング部材330は、円状ガイド320に印加されたドラム110の荷重と円状ガイド320自体の荷重を支持して、ドラム110の回転時に円状ガイド320の回転を支持する。
ローリング部材330は、パネル311に回転可能に備えられる。ローリング部材330は、実施形態によってローラ、ボール等で多様に実施されることができ、ローリング部材330がローラで実施される場合に、ローリング部材330の回転軸がパネル311に固定結合されて、ローリング部材330がパネル311の一点に固定して回転するように備えられる。
また、ローリング部材330は、実施形態によって円状ガイド320と相対回転する回転部材331と、回転部材331を貫通してパネル311に固定結合されるシャフト333とから構成することができる。この場合、シャフト333が回転部材331の回転軸をなし、回転部材331は、円状ガイド320との相対回転を介してシャフト333を回転軸として回転する。
ローリング部材330は、円状ガイド320を支持し、ドラム110の回転時に円状ガイド320がパネル311に相対回転するようにする。円状ガイド320がドラム110の内面に結合されて、ドラム110と共に回転するか、又はドラム110と微々たる差で回転するとき、ローリング部材330は、円状ガイド320をパネル311で相対回転させる。ローリング部材330が円状ガイド320を支持すると同時にパネル311に円状ガイド320が相対回転できるように円状ガイド320とパネル311との間に備えられることによって、ドラム110の回転時に円状ガイド320がドラム110と共に回転する。
ローリング部材330の外面335と円状ガイド320の内面とが接触した状態で、円状ガイド320が相対回転する。ローリング部材330の回転軸は、パネル311に固定結合されて、パネル311においてローリング部材330が回転し、円状ガイド320の内面は、ローリング部材330の外面335に接触されて円状ガイド320の回転時にローリング部材330に相対回転する。
円状ガイド320は、内面には、ローリング部材挿入溝323が陥没して形成することができる。円状ガイド320の内面に形成したローリング部材挿入溝323は、ローリング部材330の外面335が挿入されるように形成することができる。ローリング部材挿入溝323は、ローリング部材330の外面335が挿入されるようにして、ローリング部材330と円状ガイド320の相対運動時に発生する振動などにより円状ガイド320がローリング部材330から離脱するのを防止する。
ローリング部材330の外面335は、円状ガイド320との相対回転がよりよく起きるように、摩擦係数の高い素材から形成されることができる。すなわち、円状ガイド320の内面とローリング部材の外面との間で円状ガイド320が相対回転する時、スリップ(slip)が発生しないようにローリング部材の外面をなす素材の摩擦係数が高く形成されることが好ましい。本発明の一実施形態に係るローリング部材330の外面335は、摩擦係数の高いゴム材質から形成されることができるが、これにより実施形態が限定されるものではない。ローリング部材330の外面335が摩擦係数の高いゴム材質から形成されることによって、円状ガイド320とローリング部材330との間のスリップが発生するのを防止する。
ローリング部材330は、パネル311に複数備えられる。ローリング部材330は、パネル311のエッジに沿って複数備えられ、円状ガイド320の内面に接触されるようにパネル311のエッジに沿って配置されて、円状ガイド320の内面に接触される。
ローリング部材330は、パネル311の上側のエッジに少なくとも一つ以上備えられて、円状ガイド320の荷重を支持する。パネル311の上側のエッジに備えられるローリング部材330は、円状ガイド320の荷重を大きく受け、上側のエッジに沿って円状ガイド320の荷重が集中する。
このような円状ガイド320の荷重を支持するように、パネル311の上側のエッジに少なくとも一つ以上のローリング部材330が備えられて円状ガイド320を支持する。本実施形態では、パネル311の上側のエッジに二つのローリング部材330が備えられて、上側のエッジの一方と他側に配置されると説明するが、これに本発明の実施形態が限定されるものではない。
ローリング部材330は、円状ガイド320の中心を横切る水平線を基準に上側に複数備えられることができる。円状ガイド320の中心を横切る水平線は、円状ガイド320の幾何学的中心を横切る直径の延長線である。ローリング部材330は、この水平線を基準にパネル311の上側のエッジに複数備えられることができる。
パネル311の上側のエッジにローリング部材330が少なくても一つ以上備えられることによって、円状ガイド320の荷重を均一に支持して、円状ガイド320の回転がスムーズにできるようになる。
また、ローリング部材330は、パネル311の下側のエッジの中央部に少なくとも一つ以上備えることができる。パネル311のエッジ部分のうち、下側に備えることができ、好ましくは、下側のエッジの中央部に備えることができる。パネル311の下側のエッジの中央部は、円状ガイド320の荷重が印加されないか、印加される荷重の大きさが極めて少ない。したがって、パネル311の下側のエッジに配置されるローリング部材330は、円状ガイド320の相対回転をスムーズにする機能を主に果たし、これらのうち、中円状ガイド320の荷重が最も少なく印加される下側のエッジの中央部に備えられるローリング部材330は、円状ガイド320の相対回転をスムーズにする機能を集中的にする。
ローリング部材330は、図12Bに示すように、ローリング部材固着部313に備えられる。ローリング部材固着部313は、パネル311にローリング部材330が固着するように陥没して形成される。ローリング部材固着部313は、ローリング部材330を支持してローリング部材330がパネル311から離脱しないようにする。
円状ガイド320の一方は、図4Bの実施形態とは異なり、ドラム110のエッジを遮蔽するように伸びて形成されたドラムプロテクター325が形成される。ドラムプロテクター325は、円状ガイド320と一体に形成され、ドラム110のエッジを遮蔽するように湾曲して形成することができる。ドラムプロテクター325は、ドラム110のエッジよりさらに大きな直径を有するように形成されて、ドラム110のエッジより上側にさらに突出する。
円状ガイド320に一体に形成されたドラムプロテクター325は、ドラム110の回転時に発生する振動によりドラム110が円状ガイド320から離脱して、前方及び/又は後方に離脱するのをドラム110のエッジを遮蔽して支持することにより防止する。
ドラム110と円状ガイド320との間には、図12Bに示すパッド510がさらに備えられることができる。パッド510は、ドラム110の内面に固定結合されてドラム110と円状ガイド320との間を密封する。
図13Aは、ローリング部材430とパネル411のさらに他の実施形態を示す図で、図13Bは、図13Aに示すB部分の断面図である。
図13A及び図13Bに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係るローリング部材固着部413は、パネル411のエッジに沿って複数形成することができる。ローリング部材固着部413が複数形成される場合、各々のローリング部材固着部413にローリング部材430が複数備えられることができ、このようなローリング部材固着部413は、各々パネル411のエッジに沿って離隔して配置されることができる。
ローリング部材固着部413は、一定の間隔を隔てて離隔して配置することができ、パネル411のエッジに等しく形成することができる。ローリング部材固着部413には、それぞれローリング部材430が回転可能に備えられて円状ガイド320の荷重を支持する。ローリング部材430がローリング部材固着部413に備えられて、パネル411のエッジに沿って一定間隔でエッジ全体に配置されることによって、円状ガイド320の荷重を均一に支持できるようになる。
また、ローリング部材固着部413は、実施形態によって、パネル411のエッジに沿って一体に連続的に陥没して形成することができる。この場合、ローリング部材430は、ローリング部材固着部413に複数備えられて、一定の間隔で離隔して備えられることができる。図13A及び13Bでは、ローリング部材固着部413がパネル411のエッジに沿って連続的に陥没して一体に形成されると説明するが、これにより実施形態が限定されるものではない。ローリング部材固着部413がパネル411のエッジに沿って一体に陥没して形成される場合、パネル411の成形が作業工数が低減して作業時間や費用を減らすようになる。
図14Aは、図4Bに示す構成のさらに他の実施形態を示す図である。
図14Aに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係る洗濯物処理機器は、洗濯物を収容し前方または後方が開口し、回転中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成されて回転可能なドラム110、ドラム110の断面曲率が一定の部分を支持し回転可能な円状ガイド120a、120b、及びドラム110と円状ガイド120a、120bとの間に備えられて、ドラム110と共に回転しドラム110と円状ガイド120a、120bとの間の摩擦により発生する騷音や振動を低減させるパッド510を備える。以下、図4Bに示す構成要素と他の部分だけを重点的に説明し、説明されない図面符号は、図4Bの説明で置き換える。
ドラムシーラー114は、上述したようにドラム110のエッジに備えられる。ドラムシーラー114が結合されるドラム110のエッジ部分には、上述した補強部材Rがさらに備えられることができる。補強部材Rが備えられたドラム110のエッジ部分には、ドラムシーラー114が補強部材Rを有するように補強部材Rを覆う。この場合、補強部材Rがドラムシーラー114の内側に圧入されることができる。
パッド510は、ドラム110と円状ガイド120a、120bとの間に備えられる。パッド510は、ドラム110のエッジに沿ってドラム110の内面に固定して備えられることができる。また、他の実施形態によって円状ガイド120a、120bの外面に沿って固定して備えられることができる。以下、パッド510がドラム110の内面に沿って固定して備えられると説明するが、これによりパッド510が固定される構成がドラム110に限定されるものではなく、円状ガイド120a、120bに固定されるか、又は円状ガイド120a、120b及びドラム110の内面のうちの何れか一つにも固定されなくてもよい。
パッド510がドラム110のエッジに沿って備えられる場合、パッド510の一部は、図14Aに示すように、補強部材Rと干渉できる。すなわち、パッド510がリム(rim)状に形成されて、ドラム110のエッジ内面に沿って備えられる場合に、ドラム110のエッジの一部に備えられる補強部材Rと干渉して、補強部材Rを遮蔽するよう備えられることができる。図14Aでは、補強部材Rが備えられたドラム110のエッジにパッド510が備えられたと説明するが、補強部材Rが備えられない部分の場合にも、パッド510が適用されることができ、パッド510についての説明が全て適用されることができる。
パッド510は、ドラム110の回転時にドラム110と共に回転する。ドラム110が回転すると、ドラム110と円状ガイド120a、120bとの間に備えられたパッド510は、ドラム110と共に回転し、この場合、ドラム110と同じ角速度で回転するか、又はドラム110とスリップ(slip)を起こして回転することができる。また、ドラム110が回転して円状ガイド120a、120bが回転する場合にも、パッド510がドラム110及び/又は円状ガイドと共に回転できる。
パッド510は、円状ガイド120a、120bとドラム110との間の摩擦により発生する騷音を低減させる。ドラム110と円状ガイド120a、120bとの間には、摩擦が存在し、ドラム110の回転時にドラム110と円状ガイド120a、120bのスリップ(slip)が発生すると、ドラム110と円状ガイド120a、120bとの間の摩擦により騷音が発生する。この場合、パッド510がドラム110と円状ガイド120a、120bとの間に備えられて、ドラム110と円状ガイド120a、120bとの間に発生する騷音を吸音して、発生する騷音を低減させる。
また、円状ガイド120a、120bとドラム110との間の摩擦によって、機械的な振動が発生できる。発生した振動は、ドラム110の表面を再度振動させてドラム110の回転を妨害し、ドラム110の表面から機械的振動による騷音を発生させることができる。この場合、パッド510がドラム110と円状ガイド120a、120bとの間に備えられて、ドラム110と円状ガイド120a、120bとの間から発生する振動を吸収して、発生する振動を抑制する。
パッド510の一面は、円状ガイド120a、120bと接触され、パッド510の他面は、ドラム110の内面及び補強部材Rと接触される。パッド510が円状ガイド120a、120bに固定される場合には、ドラム110の内面とパッド510との間にスリップが発生できる。また、パッド510がドラム110の内面に固定される場合には、円状ガイド120a、120bとパッド510との間にスリップが発生できる。また、パッド510が円状ガイド120a、120bとドラム110との間に備えられるだけで固定されいない場合には、ドラム110とパッド510との間、円状ガイド120a、120bとパッド510との間にスリップが発生できる。以下、パッド510がドラム110の内面に固定備えられ、円状ガイド120a、120bとスリップが発生できると説明するが、これにより実施形態が限定されるものではない。
パッド510と円状ガイド120a、120bとの間には、スリップが起きないようにパッド510の摩擦係数の高い物質から形成されることが好ましい。パッド510は、実施形態によって摩擦係数の高い織物材質を含んで形成することができる。また、摩擦係数の高いシリコン(silcone)材質から形成することができる。また、一般的なゴム材質を含んで形成することができる。以下、ゴム材質から形成されると説明するが、パッド510の材質がこれに限定されるものではない。パッド510が摩擦係数の高い材質から形成されることによって、ドラム110または円状ガイド120a、120bとのスリップが発生することを防止する。
パッド510は、弾性力のある材質から形成することができる。ドラム110の回転時にドラム110の荷重の一部がパッド510に伝達され、ドラム110と円状ガイド120a、120bとの間でドラム110の荷重により圧着されることができる。この場合、パッド510は、弾性力のある材質から形成されてドラム110の荷重を受けて円状ガイド120a、120bとドラム110との間に圧着されて、ドラム110と円状ガイド120a、120bとの間を密封させることができる。
パッド510は、補助ガイドが支持する部分から発生する騷音を低減させる。円状ガイド120a、120bが支持しないドラム110の内面部分は、上述した補助ガイドにより支持され、パッド510がドラム110のエッジの内面に沿って備えられることによって補助ガイドと接触されることができる。この場合、円状ガイド120a、120bの代わりに補助ガイドとドラム110との間にパッド510が配置されることができ、円状ガイド120a、120bと同様にドラム110の回転時に騷音及び/又は振動が発生できる。パッド510は、補助ガイドが支持する部分から発生する騷音や振動を防止する。
図14Bは、図14Aのさらに他の実施形態を示す図である。
図14Bに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係るパッド510は、ドラムシーラー114から伸びて形成され、伸びた部分がパッド114−1として機能する。パッド510は、この場合にドラムシーラー114と同じ材質から形成され、パッド114−1の役割を果たすドラムシーラー114の伸びた部分が円状ガイド120a、120bとドラム110との間に備えられる。
上述したように、ドラムシーラー114から伸びた部分がドラム110の回転時にドラム110と共に回転して、ドラム110と円状ガイド120a、120bとの間に存在する摩擦により発生する騷音や振動を低減させる。
図15Aは、本発明のさらに他の実施形態に係る洗濯物処理機器の内部正面図であり、図15Bないし図15Dは、支持部材160のそれぞれ別の実施形態を示す図である。
図15Aないし図15Dに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係る洗濯物処理機器は、洗濯物Oを収容して前方または後方が開口し、回転中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成されて回転可能なドラム110、ドラム110の前方または後方に備えられるパネル111、112、及びドラム110の外面を支持してドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持して回転するようにする支持部材160を備える。以下で説明しない図面符号は、上述した説明で置き換え、差異を中心に説明する。
支持部材160は、ドラム110の外面を支持する。支持部材160は、ドラム110の外側に備えられキャビネット101またはパネル111、112に固定して備えられることができる。ドラム110の外側に備えられた支持部材160は、ドラム110の外面を支持して、ドラム110の形状を維持させる。
すなわち、ドラム110の回転時にドラム110の形状が非円形の閉曲線形状に回転することによって、その形状が一定にならず、ドラム110の内部に収容された洗濯物Oの荷重とドラム110自体の荷重によりドラム110の下部側に荷重が分布し、その集中する位置が状況により多様に形成されることができる。この場合、ドラム110と洗濯物Oの荷重が集中した部分は、その荷重によりドラム110の周囲よりさらに曲げられるか、又はさらに大きな曲率を有する現象が発生する。これにより初期に設定された非円形の閉曲線が変化し、そのためパネルシーラー111−4とのシーリングが解除されるか、又はドラム110の回転がスムーズにならない。
したがって、ドラム110の形状を維持するために、本発明の一実施形態に係る洗濯物処理機器は、ドラム110の外面を支持する支持部材160が備えられる。支持部材160は、上述したようにドラム110とドラム110内部の洗濯物Oが有する荷重によりドラム110の外形が初期設定された非円形の閉曲線の断面から変形せず、初期設定した非円形の閉曲線の断面を維持して回転するようドラム110の外面を支持する。
支持部材160は、ドラム110が自重により垂れるのを防止する。ドラム110とドラム110内部の洗濯物Oが有する重さは、一定の荷重を有するようになり、重力による自重によりドラム110の一部表面が垂れるようになる。特に、ドラム110の下部が最もよく垂れるようになる。この場合、ドラム110の外面に備えられた支持部材160は、ドラム110の外面を支持してドラム110とドラム110内部の洗濯物Oの荷重を支持して、ドラム110が自重により垂れるのを防止する。ドラム110が自重により垂れるのを支持部材160がドラム110の外面を支持して防止することによって、ドラム110の回転時にドラム110が非円形の閉曲線の断面形態を維持して回転できるようになる。
支持部材160は、上述したようにキャビネット101またはパネル111、112等、洗濯物処理機器の内部に備えられることができる。以下、支持部材160は、パネル111、112に備えられると説明するが、これに支持部材160の固定位置が限定されるものではない。支持部材160は、パネル111、112に結合され、支持部材160の外面がドラム110の外面を支持する。この場合、ドラム110が回転すると、ドラム110の外面は、支持部材160を回転させるか、又は支持部材160にスライドする。支持部材160がドラム110の外面とスライドされる構成は、図15Cで後述し、以下、支持部材160がパネル111、112に回転可能に備えられて、ドラム110の回転時にドラム110の外面が回転して支持部材160を回転させると説明する。
支持部材160がドラム110の回転時にドラム110の外面の回転により回転することによって、ドラム110の形状を維持させると同時にドラム110の回転を妨害しなくなって、ドラム110の駆動をスムーズにする。
支持部材160は、実施形態によって複数備えられることができる。支持部材160は、ドラム110の外面を支持する地点ごとに備えられることができ、複数の支持部材160が各々離隔してドラム110の外面を地点ごとに支持できる。支持部材160が複数備えられることによって、ドラム110の外面が複数の地点で支持されて、ドラム110の形状が非円形の閉曲線断面を維持しやすくなる。
支持部材160は、ドラム110の下部に備えられることができる。ドラム110の下部には、ドラム110内部の洗濯物Oが集中して荷重によりドラム110が下がり易い。ドラム110が垂れるようになると、ドラム110の回転時にドラム110と円状ガイド120a、120bとの間に摩擦が集中する部分が発生し、このような部分がドラム110の回転を妨害できる。特に、ドラム110が垂れると、円状ガイド120a、120bの両側面部分とドラム110の側面部分との間に張力が発生して摩擦が集中することができる。摩擦が集中する所は、ドラム110のスムーズな回転を妨害する。これを解決するために、ドラム110の下部に支持部材160が備えられて、ドラム110の形状を維持させる。
支持部材160は、ドラム110の下側のうち、ドラム110を垂直に横切る線を基準に対称の位置にそれぞれ備えられることができる。ドラム110の下部に備えられる支持部材160は、ドラム110の断面を垂直に横切る線を基準に対象となるようにドラム110の下側の両方に備えられることができる。理想的には、ドラム110の下側中央にドラム110の荷重と洗濯物Oの荷重が集中し、この場合にドラム110の下側中央を基準を対称するドラム110の下側の両方に支持部材160が備えられると、ドラム110と洗濯物Oの荷重を最適に支持できるようになる。
支持部材160は、ドラム110の回転時に前記パネルシーラー111−4のシーリングが解除されるのを防止するように、ドラム110の外面を支持する。パネルシーラー111−4は、上述したようにパネル111、112のエッジに沿って備えられ、ドラム110の内面と円状ガイド120a、120bとの間を密封する。この場合、パネル111、112は、ドラム110の形状に対応して形成されることによって、ドラム110の形状である非円形の閉曲線断面に対応する形状に形成される。パネルシーラー111−4もパネル111、112のエッジに沿って形成されることによって、非円形の閉曲線の断面をなすドラム110の形状に対応して形成される。
このとき、ドラム110が自重により垂れると、パネルシーラー111−4と接触したドラム110の内面のうち、一部が変形したドラム110の形状によりパネル111、112の形状と異なる形状をなすことがありえる。また、パネルシーラー111−4は、パネル111、112の形状と対応して形成されるので、変形した形状のドラム110は、パネルシーラー111−4と異なる形状を有するようになって、その断面の形状が不一致になる。パネルシーラー111−4とドラム110の断面形状が変わると、ドラム110とパネルシーラー111−4との接触が解除されて密封が解除されることができる。また、パネルシーラー111−4をドラム110の内面が過度に圧着する地点が発生し、この地点のドラム110は、パネルシーラー111−4との摩擦が必要以上に増大して、ドラム110の回転を妨害できる。
このような問題を解決するためには、ドラム110が初期に設定された非円形の閉曲線断面を維持して回転しなければならない。支持部材160は、ドラム110の外面を支持してドラム110が初期に設定された非円形の閉曲線断面形状を維持するようにして、パネルシーラー111−4とドラム110の内面の密封が維持すると共に、ドラム110の回転をスムーズにする。
支持部材160は、ドラム110の外面のうち、補助ガイド140a、140bが支持しない部分を支持する。補助ガイド140a、140bは、上述したように円状ガイド120a、120bが支持しない部分を支持する。この場合に、補助ガイド140a、140bは、ドラム110の下部に配置され、ドラム110の内側から外側へ向かう垂直抗力をドラム110の内面に提供して、ドラム110の内側面を支持する。このとき、ドラム110の下部で作用する垂直抗力は、ドラム110と洗濯物Oの荷重により重力が作用する方向と同じ方向に作用できる。ドラム110と洗濯物Oの荷重と補助ガイド140a、140bが作用する力の方向が重力方向に作用すると、ドラム110が垂れる現象がさらに深化する。
この場合、ドラム110の外面のうち、補助ガイド140a、140bが支持しない部分を支持部材160が支持して、ドラム110と洗濯物Oの荷重によりドラム110が垂れるのを防止する。支持部材160がドラム110の下部外面に備えられる場合、支持部材160がドラム110の外面に作用する力の方向は、補助ガイド140a、140bがドラム110の内面に作用する力の方向と実質的に反対方向に作用して、ドラム110が垂れる方向の反対方向に力を提供して、ドラム110が垂れるのを防止できるようになる。
支持部材160は、ドラム110の外面のうち、駆動ベルト175が接触しない部分を支持する。駆動ベルト175は、上述したようにモータ170の回転力を受けて回転して、ドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持して回転するようにする。ドラム110を回転させる駆動ベルト175は、モータ170と内部構成などの結合関係によりドラム110の一部分と接触せずに離隔することができる。駆動ベルト175がドラム110と離隔する部分は、モータ170の位置によって変えることができ、上述した実施形態では、モータ170がドラム110の下部に備えられて、ドラム110の下部の一部が駆動ベルト175と離隔している。駆動ベルト175と接触しないドラム110の下部の一部は、ドラム110と洗濯物Oの荷重により上述した垂れが発生しえる。
この場合、支持部材160がドラム110の外面の中駆動ベルト175が接触しない部分を支持する。上述した実施形態の場合には、ドラム110の下部の一部が駆動ベルト175と離隔しており、駆動ベルト175が接触しないドラム110の下部の外面を支持部材160が支持してドラム110の垂れを防止して、ドラム110が非円形の閉曲線の断面を維持して回転するようにする。
支持部材160は、ドラム110の円状ガイド120a、120bが支持しない部分を支持する。円状ガイド120a、120bが支持するドラム110の内面は、ドラム110の上部に該当し、ドラム110の下部は、円状ガイド120a、120bにより支持されない。円状ガイド120a、120bに支持されないドラム110の下部は、ドラム110と洗濯物Oの荷重が集中するので、支持部材160がドラム110の下部の外面を支持して、ドラム110と洗濯物Oの荷重を支持する。
支持部材160は、実施形態によって図15Aに示す回転可能なローラ160から形成される。ローラ160の回転軸は、パネル111、112に固定されると説明するが、これにより実施形態が限定されるものではない。ローラ160の外面は、ドラム110の外面を支持して回転する。ドラム110が回転すると、ドラム110の外面がローラ160を固定された回転軸に対して回転させながら、ローラ160がドラム110の外面を支持するようになる。ローラ160から形成された支持部材160は、ドラム110の回転時にドラム110の外面を支持すると同時に、ドラム110の外面により回転する。
ローラ160の外面は、高硬度の弾性部材で実施できる。ローラ160の外面が高硬度の弾性部材で実施されると、ドラム110の外面と相対回転時にスリップ(slip)が発生しないことと同時に、ドラム110の振動を吸収して、ドラム110の回転をスムーズにすることができる。
図15Bに示すさらに他の実施形態に係る支持部材260は、パネル111、112に固定され、内部にローラ収容部が陥没して形成されたクラスターハウジング262、及びローラ収容部に収容されクラスターハウジング262に回転可能に結合される複数のクラスターローラ261を備える。
クラスターハウジング262は、キャビネット101及び/又はパネル111、112に固定される。以下でクラスターハウジング262は、パネル111、112に固定されると説明するが、これにクラスターハウジング262の固定位置が限定されるものではなく、キャビネット101に固定することができる。
クラスターハウジング262の内側には、ローラ収容部が陥没して形成される。クラスターハウジング262は、ドラム110の下側に複数備えられることができ、両方に対称に備えることができる。
ローラ収容部には、クラスターローラ261が回転可能に結合される。クラスターローラ261は、一つのローラ収容部に複数備えられることができ、各々の回転軸がクラスターハウジング262に結合されてクラスターローラ261が回転できるように備えられる。
クラスターローラ261は、ドラム110の外面を支持する。クラスターローラ261の外面は、ドラム110の外面に接触してドラム110の外面を支持し、接触したドラム110と洗濯物Oの荷重を支持して、ドラム110が非円形の閉曲線断面を維持して回転できるようにする。
図15Cに示すさらに他の実施形態に係る支持部材360は、湾曲して形成されたスライドパッド360から形成される。スライドパッド360の湾曲した中央の一面は、非円形の閉曲線の外面に等しく形成されて、ドラム110の外面を支持する。
この場合、ドラム110の回転時にスライドパッド360とドラム110の外面がスライドされる。ドラム110の外面がスライドされるときにスライドパッド360と摩擦が発生し、このような摩擦を減らすためにスライドパッド360の材質は、摩擦係数の低い材質から形成される。摩擦係数の低い物質から形成されたスライドパッド360は、ドラム110の回転時にドラム110と洗濯物Oの荷重を支持して、ドラム110が垂れないようにすると共に、ドラム110がスムーズに回転できるようにする。
図15Dに示すさらに他の実施形態に係る支持部材460は、ドラム110の下側を支持し、ドラム110の回転により回転する支持ベルト461と、支持ベルト461の内側で支持ベルト461が回転するように支持ベルト461を支持するメインプーリー462、及び支持ベルトの内側で支持ベルト461が引っ張られるように支持ベルト461に張力を提供する補助プーリー463を備える。
支持ベルト461は、ドラム110の下側外面に接触して、ドラム110の下側を支持してドラム110の垂れを防止する。支持ベルト461は、よく曲がり弾力のある高分子化合物または金属材質であることが好ましい。
メインプーリー462は、支持ベルト461の内側に備えられて、支持ベルト461に張力を提供する。メインプーリー462は、複数備えられて、支持ベルト461の両側を支持し、モータ170または別の駆動部により回転して支持ベルト461を回転させる。メインプーリー462の回転軸は、パネル111、112またはキャビネット101に備えられることができる。
補助プーリー463は、支持ベルト461の内側に備えられて、複数備えられることができる。補助プーリー463は、支持ベルト461とドラム110の下側外面とが接触されるように補助プーリー463を支持し、支持ベルト461が引っ張られるように支持ベルト461の両側で支持ベルト461を引っ張る。支持ベルト461に接触されたドラム110の外面の形状に対応するように、補助プーリー463が支持ベルト461の一方と他方とを支持して、ドラム110と洗濯物Oの荷重によりドラム110が垂れるのを防止する。
プーリーテンショナー464は、一方が補助プーリー463に結合され、他方がパネル111、112に固定して備えられる。プーリーテンショナーは、弾性力のある材質から形成されて補助プーリー463に弾性力を提供する。補助プーリー463に提供される弾性力は、一方の補助プーリー463と他方の補助プーリー463を反対方向に離隔させ、一方の補助プーリー463と他方の補助プーリー463との間の支持ベルト461が引っ張られるようにする。プーリーテンショナー464により一方の補助プーリー463と他方の補助プーリー463に提供された弾性力は、支持ベルト461をぴんと張って、支持ベルト461がドラム110下部の外面を硬く支持できるようにする。
図16Aは、図4Bに示す構成のさらに他の実施形態を示す図で、図16Bは、図16Aに示す構成の正面図である。
図16A及び図16Bに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係る洗濯物処理機器は、洗濯物を収容し、前方または後方が開口し、回転中心から距離が一定でない非円形の閉曲線の断面で形成されて回転可能なドラム110と、ドラム110の前方または後方に備えられるパネル111、パネル111に備えられ一面がドラム110の内面と接触されてドラム110とパネル111との間を密封するパネルシーラー111−4、及びドラム110の内側に備えられてパネルシーラー111−4の他面に備えられるパネルシーラー支持部材190を備える。以下、図4Bに示す構成要素と異なる部分だけを重点的に説明し、説明されない図面符号は、図4Bの説明で置き換える。
パネル111は、上述した前面パネル111または後面パネル112を意味する。以下で、パネル111は、前面パネル111を一例として説明するが、前面パネル111の説明が後面パネル112にそのまま適用されることができる。
パネルシーラー111−4は、パネル111のエッジに沿って備えられる。パネルシーラー111−4は、一方111−4aは、ドラム110の内面に接触され、他方は、パネル111に固定して備えられる。パネルシーラー111−4の一方111−4aは、パネル111に固定された他方から曲げられて、ドラム110の内面にパネルシーラー111−4の一方111−4aが接触される。すなわち、パネルシーラー111−4が形成する直径がドラム110の内面直径よりさらに大きく形成されて、ドラム110の内面の直径よりさらに大きなパネルシーラー111−4の一方111−4aがドラム110の内面に挿入されるように配置される。
パネルシーラー111−4の一面は、ドラム110の内面に接触されてドラム110とパネル111との間を密封する。ドラム110に接触されたパネルシーラー111−4の一面は、パネルシーラー111−4の一方111−4aの一面であって、ドラム110の内面に接触されてドラム110の内部とパネル111との間のスキ間を密封する。ドラム110の内部は、洗濯物を乾燥させる熱風が漏れないように密封されなければ乾燥効率が向上しないので、パネルシーラー111−4によりパネル111とドラム110の内部との間の密封が必要である。したがって、パネルシーラー111−4がドラム110の内面に接触されて、ドラム110の内部を密封する。
パネルシーラー111−4は、パネル111に固定されてドラム110の回転時にドラム110の内面とスライドされる。この場合、パネルシーラー111−4とドラム110の内面との間の摩擦が発生し、このような摩擦を減らすためにパネルシーラー111−4は、摩擦係数の低い物質から形成される必要がある。パネルシーラー111−4は、摩擦係数の低い物質である摺動部材またはポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene;PTFE)オイルがミックスされた合成素材から形成されうる。また、実施形態によって織物、高分子化合物、または摩擦係数の低い高硬度のゴム材質を含んで形成することができる。
パネルシーラー111−4とドラム110の内面との間の接触は、ドラム110の回転時にドラム110の形状が変形されることにより一部分で解除できる。すなわち、ドラム110の形状は、非円形の閉曲線の断面を維持して回転するが、ドラム110から発生した振動やドラム110と洗濯物の荷重分布により一部区間でドラム110の形状が変化できる。この場合に、ドラム110の形状が初期設定された非円形の閉曲線の断面から変形した形状になって、ドラム110の内面とパネルシーラー111−4との接触が解除されるか浮き上がるようになることができる。ドラム110の内面とパネルシーラー111−4とが浮き上がると、ドラム110の内面とパネルシーラー111−4との間の密封が解除されうる。
このようなパネルシーラー111−4とドラム110との密封を維持させるために、パネルシーラー支持部材190がドラム110の内側に備えられる。パネルシーラー支持部材190は、ドラム110の内側に曲げられたパネルシーラー111−4の一方111−4aを支持し、パネルシーラー111−4の一方111−4aの一面とドラム110の内面とが密着するように、パネルシーラー111−4の一方111−4aの他面を支持する。パネルシーラー111−4の一方111−4aの他面に備えられるパネルシーラー支持部材190は、パネルシーラー111−4の一方111−4aをドラム110の内面側に加圧して、ドラム110の内面とパネルシーラー111−4の一方111−4aの一面とが接触されるようにする。
パネルシーラー支持部材190がパネルシーラー111−4の他面に備えられて、パネルシーラー111−4の一面とドラム110の内面とが密着するように、パネルシーラー111−4の他面を加圧することによって、ドラム110の回転時にドラム110の振動やドラム110の荷重変化が起きて、ドラム110の断面形状が変形する場合にもパネルシーラー111−4とドラム110の内面との間の密封が維持される。
パネルシーラー支持部材190は、弾性力のある材質から形成することができる。パネルシーラー支持部材190は、直径が小幅伸縮可能な弾性力のある材質から形成されて、ドラム110の内面に挿入された後に直径が拡張される方向に弾性的に伸びることができる。ドラム110の内側に配置されたパネルシーラー支持部材190は、パネルシーラー111−4の一方111−4aに弾性力を提供して、ドラム110の回転時にパネルシーラー111−4の一方111−4aがドラム110の内面に接触されるのを維持させる。
パネルシーラー支持部材190は、円状のリング(ring)状を有するように形成されて、断面が円状でありうる。また、円状のリム(rim)状を有するように形成されて、断面が長方形でありうる。以下、パネルシーラー支持部材190は、断面が円状であるリング状で実施されると説明するが、これにパネルシーラー支持部材190の形状が限定されるものではない。リング状のパネルシーラー支持部材190は、ドラム110の内側に備えられ、パネルシーラー111−4の一方111−4aの他面を支持する。
この場合、パネルシーラー111−4の一方111−4aは、パネルシーラー支持部材190とドラム110の内面との間に配置される。パネルシーラー支持部材190は、ドラム110の最も内径に配置され、ドラム110とパネルシーラー支持部材190との間にパネルシーラー111−4の一方111−4aが挟まれて配置される。パネルシーラー支持部材190は、上述したように小幅伸びて、パネルシーラー111−4の一方111−4aの他面を加圧して、ドラム110の内面にパネルシーラー111−4の一方111−4aの一面が接触を維持するようにする。
パッド510は、ドラム110と円状ガイド320との間に備えられる。パッド510は、ドラム110のエッジに沿ってドラム110の内面に固定して備えられることができる。また、他の実施形態によって円状ガイド320の外面に沿って固定して備えられることができる。以下、パッド510がドラム110の内面に沿って固定して備えられると説明するが、これによりパッド510の固定される構成がドラム110に限定されるものではなく、円状ガイド320に固定されたり、円状ガイド320及びドラム110の内面のうちの何れか一つにも固定されない場合もありうる。
パッド510は、ドラム110の回転時にドラム110と共に回転する。ドラム110が回転すると、ドラム110と円状ガイド320との間に備えられたパッド510は、ドラム110と共に回転し、この場合、ドラム110と同じ角速度で回転するか、又はドラム110とスリップを起こして回転できる。また、ドラム110が回転して円状ガイド320が回転する場合にも、パッド510がドラム110及び/又は円状ガイド320と共に回転できる。
パッド510は、円状ガイド320とドラム110との間の摩擦により発生する騷音を低減させる。ドラム110と円状ガイド320との間には摩擦が存在し、ドラム110の回転時にドラム110と円状ガイド320とのスリップ(slip)が発生すると、ドラム110と円状ガイド320との間の摩擦により騷音が発生する。この場合、パッド510がドラム110と円状ガイド320との間に備えられて、ドラム110と円状ガイド320との間から発生する騷音を吸音して発生する騷音を低減させる。
また、円状ガイド320とドラム110との間の摩擦によって機械的な振動が発生できる。発生した振動は、ドラム110の表面を再度振動させて、ドラム110の回転を妨害し、ドラム110の表面から機械的振動による騷音を発生させることができる。この場合、パッド510がドラム110と円状ガイド320との間に備えられて、ドラム110と円状ガイド320との間から発生する振動を吸収して、発生する振動を抑制する。
パッド510が円状ガイド320に固定される場合には、ドラム110の内面とパッド510との間にスリップが発生できる。また、パッド510がドラム110の内面に固定される場合には、円状ガイド320とパッド510との間にスリップが発生できる。また、パッド510が円状ガイド320とドラム110との間に備えられるだけで固定されていない場合には、ドラム110とパッド510との間、円状ガイド320とパッド510との間にスリップが発生できる。以下、パッド510がドラム110の内面に固定して備えられ、円状ガイド320とスリップが発生できると説明するが、これにより実施形態が限定されるものではない。
パッド510と円状ガイド320との間にスリップが起きないように、パッド510は、摩擦係数の高い物質から形成されることが好ましい。パッド510は、実施形態によって摩擦係数の高い織物材質を含んで形成されることができる。また、摩擦係数の高いシリコン(silcone)材質から形成されることもできる。また、一般的なゴム材質を含んで形成されることができる。以下、ゴム材質から形成されると説明するが、これによりパッド510の材質が限定されるものではない。パッド510が摩擦係数の高い材質から形成されることによって、ドラム110または円状ガイド320とのスリップが発生するのを防止する。
パッド510は、弾性力のある材質から形成することができる。ドラム110の回転時にドラム110の荷重の一部がパッド510に伝達され、ドラム110と円状ガイド320との間でドラム110の荷重により圧着されることができる。この場合、パッド510は、弾性力のある材質から形成されてドラム110の荷重を受けて円状ガイド320とドラム110との間に圧着されて、ドラム110と円状ガイド320との間を密封できるようになる。
円状ガイド320の一方は、図4Bの実施形態とは異なり、ドラム110のエッジを遮蔽するように伸びて形成されたドラムプロテクター325が形成される。ドラムプロテクター325は、円状ガイド320と一体に形成され、ドラム110のエッジを遮蔽するように湾曲して形成されることができる。ドラムプロテクター325は、ドラム110のエッジよりさらに大きな直径を有するよう形成されて、ドラム110のエッジより上側にさらに突出する。
円状ガイド320に一体に形成されたドラムプロテクター325は、ドラム110の回転時に発生する振動によりドラム110が円状ガイド320から離脱して前方及び/又は後方に離脱することを、ドラム110のエッジを遮蔽して支持することによって防止する。
上記の通りに構成される本発明にかかる洗濯物処理機器の作用を説明すれば、次の通りである。
ユーザがドラム110の内部に洗濯物を投入した後に洗濯物処理機器を作用させると、ヒータ130が空気を加熱し、該加熱した空気は、ドラム110内に流入してドラム110が回転する。
ヒータ130で加熱した空気は、吸気ダクト135を介して後面パネル112側からドラム110の内部に流入する。ドラム110の前方と後方は、それぞれ前面パネル111及び後面パネル112によって密封される。ドラム110は、パネルシーラー111−4と接触されて1次に密封され、ドラムシーラー114が円状ガイドブラケット121と接触されて2次に密封されて、ドラム110内の空気の漏れが遮断される。ドラム110の過度な振動によって、1次密封及び2次密封が解除されてもドラムシーラー114が前面パネルプロテクター111−1と接触してドラム110が3次に密封される。ドラム110内の空気は、送風ファン131によって排気ダクト133に排気され、排気ダクト133に排気された空気は、キャビネット101の外部に排出するか、又はヒータ130に再度流入する。
一方、モータ170が回転力を発生すると、駆動ベルト175がドラム110を回転させる。ドラム110が回転するに伴って前方円状ガイド120a及び後方円状ガイド120bが共に回転して、ドラム110の曲率が一定の部分が円状ガイド120a、120bによって支持される。ドラム110は、円状ガイド120a、120bによって支持されない部分が補助ガイド140a、140bによって支持されるので、非円形の閉曲線の断面を維持しながら回転する。円状ガイド120a、120b及び補助ガイド140a、140bがドラム110の内面と接触してドラム110に外側方向に垂直抗力を与えてドラム110を支持することに対し、駆動ベルト175及び補助ベルト185は、ドラム110の外面と接触してドラム110に内側方向に垂直抗力を与えてドラム110を支持する。補助ベルト185は、駆動ベルト175が接触しない部分に接触してドラム110が偏るのを防止する。
ドラム110が回転すると、洗濯物がリフター115によって持ち上げられてから落下し、加熱した空気が洗濯物を乾燥させる。
上述した洗濯物処理機器は、乾燥器に限定して説明したが、ドラムが使用される洗濯機など多様な洗濯物処理機器に本発明の思想が適用されることができる。
以上では、本発明の実施形態について図示し説明したが、本発明は、上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲で請求する本発明の要旨から逸脱せずに当該発明が属する技術分野における通常の知識を有した者によって多様な変形実施が可能なことはもちろんで、このような変形実施は、本発明の技術的思想や展望から個別的に理解されてはならない。