JP5666823B2 - 曲がりボーリング工法及びこれに用いる削孔装置 - Google Patents
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Description
本発明で使用する削孔装置10としては、従来から公知の水平削孔装置を利用することができる。この削孔装置10は、図1に示すように、基台11と、基台11上に載置され、削孔管20を接続及び切断するための接続切断装置12と、削孔管20の挿入角度を調整するための角度調整装置13と、削孔管20を推進するための推進駆動装置14と、を備えている。また、削孔装置10の後方には、ジャイロスコープ30に接続された信号ケーブル31を巻き取るためのウインチ15が配置されている。
削孔管20の先端部には、先端ビット40が取り付けられている。この先端ビット40は、図2及び図3に示すように、先端部が先細状となるようなテーパー部44を有しており、直線削孔時には、削孔管20及び先端ビット40を回転させながら削孔し、曲線削孔時には、削孔管20及び先端ビット40を回転させない状態で地盤中に圧入して、先端ビット40のテーパー部44に作用する土圧により曲線推進するようになっている。なお、図2及び図3中、符号41は先端治具を示している。また、先端ビット40の先端部には、削孔管20を介して送出されるベントナイト泥水等の掘削補助液を噴出させるための噴出口42と、削孔管20の内部と噴出口42とを連通するための送出管43とが設けられている。
圧縮空気送出機50は、高圧流体送出機として機能する装置であり、例えば公知のコンプレッサーからなる。この圧縮空気送出機50を用いて、削孔管20の先端部へ向かってジャイロスコープ30を圧送するには、まず、削孔管20の基端側から削孔管20内にジャイロスコープ30を挿入した後、削孔管20の基端部において信号ケーブル31の周囲にシール材(図示せず)を取り付けて、削孔管20の基端部を密閉する。そして、圧縮空気送出機50を用いて削孔管20内へ圧縮空気を送出すると、ジャイロスコープ30を削孔管20の先端部へ向かって圧送することができる。
削孔管20内へ送出する高圧流体は圧縮空気に限られず、圧縮空気及び高圧水の双方を併用することができる。ジャイロスコープ30を圧送するための高圧流体として圧縮空気を利用した場合には、地盤中に注入された空気は削孔管20と掘削孔との隙間を通って地表へ戻り大気中へ放散される。このため、圧縮空気の使用により廃棄物の排出量が増加することはない。一方、ジャイロスコープ30を圧送するための高圧流体として高圧水を利用した場合には、地盤中に注入された水は削孔管20と掘削孔との隙間を通って地表へ戻るため排水処理が必要となるが、高圧水は圧縮空気と比較してジャイロスコープ30の圧送能力が高いため、この点では圧縮空気と比較して有利となる。したがって、削孔管20の内径、屈曲度合い等、ジャイロスコープ30の圧送に影響を与える種々の要因に応じて、圧縮空気を利用したり、圧縮空気と高圧水とを併用したりすることにより、適切な工事を行うことが可能となる。なお、削孔管20内へ送出する圧縮空気及び高圧水の圧力は、削孔管20の内径、屈曲度合い、ジャイロスコープ30の大きさ及び重さ等に応じて、適宜設定すればよい。例えば、圧縮空気の圧力は10kgf/cm2程度とすることができ、高圧水の圧力は30kgf/cm2程度とすることができる。
次に、本発明の曲がりボーリング工法について説明する。
本発明の曲がりボーリング工法は、地上に設置した削孔装置10の接続切断装置12により削孔管20を接続しながら、推進駆動装置14により削孔管20を地盤中に貫入して、先端ビット40により削孔を行う。
11 基台
12 接続切断装置
13 角度調整装置
14 推進駆動装置
15 ウインチ
20 削孔管
30 ジャイロスコープ
31 信号ケーブル
40 先端ビット
41 先端治具
42 噴出口
43 送出管
44 テーパー部
50 圧縮空気送出機
Claims (2)
- 削孔管の先端に先端ビットを取り付けて地盤中に挿入して削孔を行う削孔方法であって、前記先端ビットは先細状のテーパー部を有しており、直線削孔時には、前記削孔管及び前記先端ビットを回転させながら削孔し、曲線削孔時には、前記削孔管及び前記先端ビットを回転させない状態で地盤中に圧入して、前記先端ビットの前記テーパー部に作用する土圧により曲線推進し、前記削孔管内へジャイロスコープを挿入した後、当該ジャイロスコープを引き抜きながら削孔軌跡を計測する曲がりボーリング工法において、
前記削孔管内へ前記ジャイロスコープを挿入する工程で、前記削孔管内へ圧縮空気を送出して前記ジャイロスコープを前記削孔管の先端部へ向かって圧送するとともに、前記削孔管内へ送出した圧縮空気を前記削孔管と掘削孔との隙間を通して地表へ戻し、大気中へ放散することを特徴とする曲がりボーリング工法。 - 削孔管の先端に先端ビットを取り付けて地盤中に挿入して削孔を行う削孔装置であって、前記先端ビットは先細状のテーパー部を有しており、直線削孔時には、前記削孔管及び前記先端ビットを回転させながら削孔し、曲線削孔時には、前記削孔管及び前記先端ビットを回転させない状態で地盤中に圧入して、前記先端ビットの前記テーパー部に作用する土圧により曲線推進し、前記削孔管内へジャイロスコープを挿入した後、当該ジャイロスコープを引き抜きながら削孔軌跡を計測する曲がりボーリング工法に用いる削孔装置において、
前記削孔管内へ圧縮空気を送出する圧縮空気送出機を備え、
前記削孔管内へ前記ジャイロスコープを挿入する工程で、前記圧縮空気送出機により、前記削孔管内へ圧縮空気を送出して前記ジャイロスコープを前記削孔管の先端部へ向かって圧送するとともに、前記削孔管内へ送出した圧縮空気を前記削孔管と掘削孔との隙間を通して地表へ戻し、大気中へ放散することを特徴とする曲がりボーリング工法に用いる削孔装置。
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JP2010093622A JP5666823B2 (ja) | 2010-04-15 | 2010-04-15 | 曲がりボーリング工法及びこれに用いる削孔装置 |
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