JP5666574B2 - ポリオキサゾリンおよび生物活性物質を含む薬物送達システム - Google Patents

ポリオキサゾリンおよび生物活性物質を含む薬物送達システム Download PDF

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Description

発明の技術分野
本発明は、生物活性物質の放出を制御するための薬物送達システムに関する。更に詳しくは、本発明は、ポリオキサゾリン系水溶性ポリマーマトリックスと、前記ポリマーマトリックス内に、例えば、固体分散体の形態で取り込まれた生物活性物質とを含む薬物送達システムに関する。本発明に従う薬物送達システムの例は、経口送達システムおよび経粘膜送達システムを含む。これらの送達システムは、例えば、粉末、錠剤、カプセルまたは粘膜付着性シートの形状を取ることが可能である。
本発明はまた、ここに記載の薬物送達システムの製造方法を提供する。
発明の背景
天然または合成ポリマーが、生物活性物質が予め設計された様式でマトリックスから放出されるような方法で賢明に生物活性物質と組み合わされるとき、制御された薬物送達が生じる。生物活性物質の放出は、長期に亘り一定であってもよく、長期に亘り周期的であってもよく、または環境または他の外部的事象により引き起こされてもよい。
薬物送達を通じて制御を提供することは、伝統的な経口または注射用薬物製剤が使用できない場合に非常に重要である。これらは、水溶性薬物の緩慢な放出、疎水性薬物の即時放出、特異的部位に対する薬物の送達、ナノ粒子システムを使用する薬物送達、同じ製剤による2または2以上の薬剤の送達、並びに溶解または分解可能な担体および容易に除去される担体に基づくシステムを必要とする状況を含む。理想的な薬物送達システムは、不活性であり、生体適合性であり、機械的に強固であり、患者にとり苦痛がなく、高い薬物負荷が達成可能であり、偶発的放出の恐れがなく、投与および除去が単純であり、並びに製造および滅菌が容易であるべきである。
制御された薬物製剤おいて成功裏に使用されるために、ポリマー物質は、化学的に不活性であり、浸出性不純物を含まない必要がある。それはまた、望まれない最小の経時変化を有する適切な物理的構造を有し、容易に加工可能である必要がある。現在使用される、または制御された薬物送達のために研究されている幾つかのポリマーは、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート);ポリ(N−ビニルピロリドン);ポリ(メチルメタクリレート);ポリ(ビニルアルコール);ポリ(アクリル酸);ポリアクリルアミド;ポリ(ヒドロキシプロピルメタクリルアミド);ポリ(エチレン−コ−ビニルアセテート);ポリ(エチレングリコール);ポリ(メタクリル酸)を含む。
しかしながら、近年において、主として医学的応用のために設計された更なるポリマーが、制御放出の領域に登場してきた。これらの物質の多くは、生体内で分解されるように設計され、中でも、ポリラクチド(PLA);ポリグリドリド(PGA);ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)(PLGA);ポリアンヒドリド;ポリオルトエステルがある。
40%までの脂溶性薬物候補は、興味深い薬力学的活性を示すにも拘らず、市場に到達することができない。種々の製剤戦略が、親油性薬物の溶解度および溶出率、並びに従って経口バイオアベイラビリティを改善するために調査されている。これらの戦略は、可溶化、界面活性剤の添加、異なる多形/非晶質薬物形態の使用、薬物粒径の減少および錯体形成を含む。
薬物−ポリマー固溶体および固体分散体を含む、脂肪親和性薬物の溶解度および溶出を改善するための非伝統的な技術が大きな注目を得ている。経口バイオアベイラビリティを高めるための固溶体/分散系の薬物応用は、1961年に最初に着想された。その後、固溶体/分散系アプローチを使用する5つの商品のみが売り出されている。
異なる水溶性ポリマー賦形剤が固溶体/分散系の担体として使用されている。それらの中でも、ポリエチレングリコール(PEG、Mw1500−20,000)は、水中および多くの有機溶媒中のそれらの良好な溶解度、低い融点(65℃未満)、幾つかの化合物を溶解する能力および化合物湿潤性の改善のために最も一般的に使用される。固溶体/分散系において担体として示唆されている他のポリマー担体は、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドンポリビニルアセテートコポリマー(PVP−PVA)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリウレタン、ポロキサマー407およびポリビニルカプロラクタム−ポリビニルアセテート−ポリエチレングリコールグラフトコポリマー(ソルプラス(Soluplus)(登録商標)、BASF)を含む。
薬物送達システムおよび歯学製剤におけるポリ(2−オキサゾリン)の使用は従来技術から知られている。
WO2009/156180は、現在出願の優先日以降に公開され、以下を含む組成物を記載する:
式(I)(CHNCORの繰り返し単位を含み、Rが式(I)の繰り返し単位が親水性となるように選択される少なくとも1のコポリマー;および
式(II)(CHNCORの繰り返し単位であって、式(II)の繰り返し単位が式(I)の繰り返し単位よりも疎水性となるようにRが選択される式(II)(CHNCORの繰り返し単位;並びに
1または1以上の活性物質。
WO02/26179は、移植可能なペレット形態としての鎮痛組成物と、前記移植可能なペレットを使用する鎮痛のための方法とを記載し、前記製剤において、1または1以上の麻酔薬を、1または1以上の鎮痛薬およびポリエチレングリコール、タルク(tarch)、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)およびその混合物などの賦形剤との組み合わせにおいて含む。当該ペレットは、経口適用を意図しない。APIを含む固溶体または固体非晶質懸濁液の製造を紹介するものではない。
US6,730,321は、経口投与に適切な薬物送達システムを記載し、それは、活性剤のパルス放出を容易にする。ポリ(2−オキサゾリン)が製剤において使用されるべき可能な共同賦形剤として言及される。
US5,536,505は、制御放出マトリックスシステムを記載し、それは、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)およびセルロースアセテートの均一混合物並びに水溶性活性成分の均一混合物を含み、100重量部に等しいポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)とセルロースアセテートの総重量パーセントに基づいて前記セルロースアセテートは95〜20重量%の量で存在し、当該ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)は5〜80重量%の量で存在し、100重量部に等しいポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)、セルロースアセテートおよび活性成分の総重量パーセントに基づいて前記活性成分は0.01〜40重量%の量で存在する。それは、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)が当該発明のセルロースアセテートと適合性があり、そこにおいて透明フィルムと1つのガラス転移温度を示差走査熱量測定または動的機械熱測定の何れによっても得ることが可能な状態にある。
US4,990,339は、水溶性皮膚処理用フィルムを記載し、それは以下を含む:(a)ポリ(2−アルキル−2−オキサゾリン)−ポリマーを含む構造層;および(b)加圧接着層であって、10〜75重量%のポリ(2−アルキル−2−オキサゾリン)−ポリマーと、ヒドロキシ化合物またはカルボン酸化合物を含む10〜75重量%の機能性希釈剤;並びに、5〜35重量%の適合性粘着付与剤。
US2007/0183987は、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)および過酸化物を含む歯科用ホワイトニング組成物と漂白ゲルを記載する。
[発明の概要]
本発明者らは、生物活性物質が高脂溶性、実質的に水不溶性であったとしても、水およびと接触したときに、その中に含まれるこれらの生物活性物質を容易に放出する薬物送達システムを設計した。本発明の薬物送達システムは、更に、それらが、そこに含まれる生物活性物質を分解、特に酸素により誘導される分解から保護する点で効果を提供する。
本発明の薬物送達システムは、水溶性ポリマーマトリックスと、そこに取り込まれた生物活性物質とを含み、前記水溶性ポリマーマトリックスが少なくとも40,000g/molのモル質量を有する少なくとも50重量%のポリオキサゾリンを含む。
ポリ(2−オキサゾリン)は、合成ポリマーであり、これは水と接触したときに膨張し、且つ十分な遊離水が利用できるときに完全に溶解する。ポリオキサゾリンが水性環境と同様に非水性環境においても溶解するという事実は、それを制御放出のための薬物送達システムにおいて使用される大部分の合成ポリマーから引き離す。
本発明の薬物送達システムにおけるポリオキサゾリンの使用は、以下の効果を提供する:
・ その水溶解度のために、ポリオキサゾリンはポリオキサゾリン系ポリマーマトリックスに取り込まれた生物活性物質を容易に放出する;
・ ポリオキサゾリンポリマーは、エタノールなどの有機溶媒に容易に溶解するときに加工が容易である。従って、ポリオキサゾリン、生物活性物質および他の賦形剤、例えば、可塑剤などは、例えば、溶媒キャスティングにより薄フィルムを製造するために有機溶媒中に溶解できる;
・ その両親媒性特質および可溶化容量のために、ポリオキサゾリンは、非晶質の生物活性物質の(再)結晶化を効果的に防ぐことが可能である;
・ ポリオキサゾリンポリマーマトリックスは、例えば、酸化および加水分解などから生物活性物質を極めて効果的に保護する;
・ ポリオキサゾリンは、非プロトン性であり、且つ化学的に不活性である(例えば、ユードラジット(Eudragit)Eのジメチルアミノ基がセフロキシム・アキセチル(cefuroxime axetil)と相互作用して、カルボン酸塩形態を生ずるときに、セフロキシム・アキセチルを分解するユードラジットとは異なる);
・ ポリオキサゾリンポリマーマトリックスは強い粘膜付着性特性を有する。
本発明者らは、少なくとも40,000g/molの分子量を有するポリオキサゾリンが、長期の時間に亘り胃の環境に曝された場合であってさえも、極めて安定であるという意外な発見をした。従って、ポリオキサゾリンの経口使用およびその結果としての胃液への暴露は、望まれない潜在的な吸収性ポリマー断片の形成を引き起こすポリオキサゾリンポリマーの加水分解を伴わない。従って、当該ポリマーが消化管を通り輸送される際に、潜在的な有害な分解産物が形成されないために、これらの高分子量ポリオキサゾリンは経口投与のために完全に適切である。高分子量ポリオキサゾリンは更に、錠剤製剤のために適切な小粒子に低温で圧搾できる強固な非晶質フィルムを与えるという効果を提供する。
本発明の1つの側面は、水溶性ポリマーマトリックス;および当該水溶性ポリマーマトリックス中での非晶質の生物活性物質の固体分散体の形態にあるポリマーマトリックス内に取り込まれた生物活性物質を含む薬物送達システムに関し、前記水溶性ポリマーマトリックスは、少なくとも 40,000g/molのモル質量を有する少なくとも50重量%のポリオキサゾリンを含み、前記非晶質の生物活性物質は、当該水溶性ポリマーマトリックスの少なくとも0.5重量%の濃度で固体分媒体中に含まれる。
発明者らは、ポリオキサゾリン、特に、ポリ(2−オキサゾリン)が、安定化された非晶質状態で生物活性物質が取り込まれた固体分散体を製造するために有利に使用できることを見出した。例えば、生物学的に利用可能な脂溶性の生物活性物質を与えるために、これらの生物活性物質を非晶質状態において使用することが有利であることは一般に認められている。しかしながら、非晶質状態は準安定であることから、多くの場合、高エネルギーの非晶質多形を低エネルギーの結晶形への早すぎる変換は、不可能ではなくとも極めて困難である。本発明の固体分散体は、この問題のための改善策を提供する。
本薬物送達システムにおいて使用される固体分散体は、困難を伴わずに製造できる。ポリオキサゾリンは、水に溶解できるのみならず、広い範囲の有機溶媒においても溶解できるために、ポリオキサゾリン系固体分散体は、共通の溶媒中に生物活性物質およびポリオキサゾリンを溶解すること、続く、真空下での蒸発、凍結乾燥または噴霧乾燥による溶媒の除去により適切に製造できる。ポリオキサゾリン固体分散体はまた、生物活性物質とポリオキサゾリンを組み合わせて、前記混合物のガラス転移温度よりも高い温度を有する混合物を形成すること、および十分に高速で前記ガラス転移温度よりも低い温度にまで前記混合物を冷却することにより製造されてもよい。
本発明のもう1つの側面は、0.1〜250μmの質量重量平均径を有する粉末の形態にある薬物送達システムに関し、前記薬物送達システムは、40〜99.999重量%の水溶性ポリマーマトリックス;および当該水溶性ポリマーマトリックスの0.001〜95重量%の送達媒体であり、前記ポリマーマトリックス中に取り込まれ、且つ0.001〜100重量%の生物活性物質を含む送達媒体を含み、当該水溶性ポリマーマトリックスは、少なくとも40,000g/molのモル質量を有する少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも50重量%のポリオキサゾリンを含み、当該生物活性物質が過酸化物ではない。
本発明の更なるもう1つの側面は、粘膜付着性シートの形態にある薬物送達システムに関し、これは、薄フィルムの形態にある少なくとも20重量%の水溶性ポリマーマトリックス;水不溶性バッキング材;および当該水溶性ポリマーマトリックスの0.001〜95重量%の送達媒体であり、当該ポリマーマトリックス内に取り込まれ、少なくとも0.001重量%の水不溶性生物活性物質とポリオール、ポリオールのエステルおよび単鎖カルボン酸並びにその組み合わせの群から選択される少なくとも50重量%の薬学的に許容される溶媒とを含む送達媒体を含み、当該水溶性ポリマーマトリックスは、少なくとも40,000g/molのモル質量を有する少なくとも30重量%のポリオキサゾリンを含み、当該生物活性物質は過酸化物ではない。
本発明はまた、ここで定義される通りの薬物送達システムの製造方法を提供する。1つの方法は、溶媒、ポリオキサゾリンおよび生物活性物質を組み合わせて溶媒中のポリオキサゾリンの溶媒を製造すること、続いて、溶媒を除去することを含む。もう1つの方法は、生物活性物質およびポリオキサゾリンを組み合わせて、その混合物のガラス転移温度よりも高い温度を有する混合物を形成すること、続いて、非晶質状態にあるポリオキサゾリンおよび生物活性物質が凝固するために十分な高速で混合物を前記ガラス転移温度よりも低い温度に冷却することを含む。
発明の詳細な説明
本発明の第1の側面は、水溶性ポリマーマトリックス中の非晶質の生物活性物質の固体分散体を含む薬物送達システムに関し、前記水溶性ポリマーマトリックスは、少なくとも40,000g/molのモル質量を有する少なくとも50重量%のポリオキサゾリンを含み、前記非晶質の生物活性物質は、水溶性ポリマーマトリックスの少なくとも0.5重量%の濃度で固体分散体中に含まれる。
ここで使用されるとき、用語「固体分散体」は、少なくとも2つの成分を含む(液体または気体状態の対語として)固体状態にあるシステムをいい、(生物活性物質を含む)少なくとも1つの成分は(水性ポリマーマトリックスを含む)1または1以上の他の成分中に均一に分散される。分散系が、全体に亘り化学的および物理的に均質であり、熱力学的に定義される通りに1相からなるときに、ここで使用されるとき、そのような固体分散体は「固溶体」という。
固溶体に加えて、用語「固体分散体」はまた、化学的または物理的に全体に亘り均一ではない分散系、および100nm未満の容積重量平均径を有する極めて小粒子の形態にある(水溶性ポリマーマトリックスを含む)異なる化学的組成の連続的な固体相の全体に亘り均一に分散した(生物活性物質を含む)固体相を含む分散系も含む。
固体物質に関してここにおいて使用されるとき、用語「非晶質」は、固体である物質をいい、そこにおいて分子の位置の長距離に達する配列はない。この配列の欠如が、非晶質固体を結晶性固体から区別する。
ここで使用されるとき用語「ポリオキサゾリン」は、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)をいう。
本薬物送達システムの水溶性ポリマーマトリックスは、非晶質、結晶性であってよく、またはそれは非晶質および結晶性成分の両方を含んでもよい。特に好ましい態様に従うと、水溶性ポリマーマトリックスは非晶質状態にある。
特に好ましい態様に従うと、本薬物送達システムに含まれる固体分散体は固溶体である。固溶体は、それが投与される生物に対して、そこに含まれる生物活性物質が通常容易に生物学的に利用可能であるために好ましい。この効果は、恐らく、胃液などの液体媒質と接触されたときに、前記固溶体が容易に溶液を形成できることにより説明できる。溶出の容易性は、固溶体からの成分の溶出のために必要なエネルギーが結晶質または微晶質の固体相からの成分の溶出に必要なエネルギーよりも低いという事実に少なくとも部分的に寄与する。
固溶体が十分に安定であることを保証するために、固溶体のTが、予想される貯蔵温度よりも少なくとも40℃高いことを保証することが有利である。従って、固溶体の形態にある本薬物送達システムが少なくとも45℃、より好ましくは少なくとも55℃、最も好ましくは少なくとも60℃のTを有することが好ましい。
ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)は約70℃のガラス転移温度(Tg)を有する。この比較的高いTのために、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)は、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)と生物活性物質との間にあるTを有する固溶体を製造するために非常に低いTを有する生物活性物質と組み合わせてよく、正確なTは、ポリ(2−エチル−オキサゾリン)に対する生物活性物質の割合に依存する。同じことは、ポリ(2−オキサゾリン)に関しても有効である。このアプローチの利益は、生物活性物質が50℃以下のTを有する場合に特に高く評価される。更に好ましくは、生物活性物質は40℃未満、より好ましくは30℃未満、最も好ましくは20℃のTを有する。典型的に生物活性物質のTは、少なくとも−30℃、好ましくは少なくとも−15℃である。
本薬物送達システムに適切に使用できる比較的低いTを有する生物活性物質の例は、プロポフォール、安息香酸ベンジル、ホメピゾール、カルムスチン、ピロカルピン、エフェドリン、ペルメスリン、フェノキシベンザミン、メントール、トリミプラミン、トリメタジオン、ジエチルカルバマジン、イソフルレン、グアニジン、パラセタモール、ジアゼパム、アルプラゾラム、ニフェジピン、フェロジピン、テトラヒドロカンナビノール、カンナビジオール、カンナビレロール、テトラヒドロカンナビバリン(テトラヒドロカンナビバロール)、カンナビクロメン、ビタミン(例えば、レチノール、チアミン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、トコフェロール)、アミノ酸(例えば、L−アルギニン、L−リジン、L−ヒスチジン)およびその組み合わせを含む。
加えて、融解、冷却およびそれに続く再加熱の後に、比較的低いTgを有するガラス状態に変換する活性な薬学的成分もまた適用できる。例は、イトラコナゾールおよび(比較的)低分子量を有する他の周知の非晶質薬物、例えば、塩酸キナプリル(アキュプリル、Accupril(登録商標))、ザフィルカスト(アコレート、Accolate(登録商標))、メシル酸ネルフィナビル(ヴィラセプト、Viracept(登録商標))、ロピナビル(カレトラ、Kaletra(登録商標)、アルビア(Aluvia(登録商標))、ロスバスタチン(クレストール、Crestor(登録商標))および抗生剤ジンナット(Zinnat(登録商標))/セフチン(Ceftin(登録商標))(セフロキシム・アキセチル)を含む。
特に好ましい態様に従って、本薬物送達システムは、水溶性ポリマーマトリックス中の生物活性物質の固溶体であり、生物活性物質は−30℃〜30℃のTを有し、薬物送達デバイス中に水溶性ポリマーマトリックスの0.5〜30%、より好ましくは0.5〜20%、最も好ましくは0.5〜10重量%で含まれる。薬物送達デバイス中の結晶質または微晶質物質の相当量の存在は、例えば、熱分析(DSC)またはX線回折分析(XRD)により示される。典型的には、本薬物送達システムにおいて、少なくとも98重量%の総量の生物活性物質が非晶質状態で存在する。同様に、好ましくは少なくとも98重量%の総量の水溶性ポリマーマトリックスが非晶質状態にある。
本薬物送達システムのもう1つの態様において、固体分散体は容積重量平均径80nm未満、好ましくは50nm未満を有するナノ粒子の形態にある非晶質の生物活性物質を含む。極めて小さいサイズのこれらのナノ粒子が、生物活性物質の迅速な溶出を助ける。
本発明に従う固体分散体の使用は、極めて高い負荷の生物活性物質を有する薬物送達システムの製造を可能にするという効果を提供する。好ましくは、非晶質の生物活性物質は、水溶性ポリマーマトリックスの少なくとも5重量%の濃度で固体分散体中に含まれる。更に好ましくは、生物活性物質は、水溶性ポリマーマトリックスの10〜150重量%の濃度で固体分散体中に含まれる。最も好ましくは生物活性物質は、水溶性ポリマーマトリックスの15〜120重量%の濃度で固体分散体中に含まれる。
本発明に従う薬物送達システムは、特に、経口および経粘膜的投与のために適している。従って、好ましい態様に従うと、薬物送達システムは、粉末、錠剤、カプセルおよび粘膜付着性シートから選択される。
典型的に、薬物送達システムは、固体分散体の5〜100重量%、好ましくは10〜100重量%および最も好ましくは15〜90重量%を含む。
特に好ましい態様に従うと、薬物送達システムは粉末である。有利には、粉末は、0.1〜250μmの質量重量平均径を有する。粉末の形態にある薬物送達システムは、経口製剤において使用されてよく、例えば、錠剤、カプセルおよび水性(再構成)製剤であってよい。
もう1つの都合のよい態様に従うと、薬物送達システムは粘膜付着性シートであり、粘膜付着性シートは、典型的に、例えば、薄フィルムの形態にある少なくとも20重量%の水溶性ポリマーマトリックスのを含む。粘膜付着性シートは、適切に水溶性ではないバッキング材を含んでもよい。水不溶性バッキング材の使用は、生物活性物質の大部分を粘膜の方向に放出することを保証し、粘膜付着性シートのために強剛性を与えてもよい。水不溶性バッキング材は、エチルセルロースで適切に形成されてよい。
水溶性ポリマーマトリックスは、典型的に薬物送達システムの20〜99.999重量%を示す。水溶性ポリマーマトリックスは、例えば、薬物送達システムが更なる構成要素含む場合、単に少しの一部分を示してもよく、薬物送達システムが粘膜付着性シートである場合には、例えば、バッキング材、または薬物送達システムが液体カプセルである場合には液体充填材であってよい。
本発明の更なる側面は、0.1〜250μmの質量重量平均径を有する粉末の形態にある薬物送達システムに関し、前記薬物送達システムは40〜99.999重量%の水溶性ポリマーマトリックス;および前記水溶性ポリマーマトリックスの0.001〜95重量%の送達媒体であり、前記ポリマーマトリックス内に取り込まれ、0.001〜100重量%の生物活性物質を含む送達媒体を含み;当該水溶性ポリマーマトリックスは、少なくとも40,000g/molのモル質量を有する少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも50重量%のポリオキサゾリンを含み、当該生物活性物質は過酸化物ではない。
ここで使用されるとき、用語「送達媒体」は、ポリマーマトリックス内の生物活性物質を含む、または生物活性物質からなる物質の不連続の容量体をいう。好ましい態様に従うと、送達媒体は、水溶性ポリマーマトリックスの全体に亘り均一に分散される。
本発明の好ましい態様に従うと、送達媒体は、少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも70重量%の薬学的に許容される溶媒を含み、生物活性物質は前記薬学的に許容される溶媒中に溶解される。もう1つの好ましい態様に従うと、送達媒体は、少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも70重量%の薬学的に許容されるポリオキサゾリン以外の水溶性賦形剤を含み、生物活性物質は前記賦形剤に取り込まれる。
もう1つの都合のよい態様に従うと、粉状の薬物送達システム中に含まれる送達媒体は、0.001〜100重量%、より好ましくは0.1〜100重量%、および最も好ましくは1〜100重量%の生物活性物質を含む。
高度に好ましい態様に従うと、本薬物送達システムは、0.5〜220μm、より好ましくは1〜200μmおよび最も好ましくは10−100μmの質量重量平均径を有する自由流れの粉末であり、前記粉末は少なくとも40重量%の水溶性ポリマーマトリックスを含む。この粉末は、例えば、経口投与単位の製造において、または例えば、クリームまたはゲルなどの局所投与のための製剤の製造のために適切に使用されてよい。
従って、本発明は更に、錠剤およびカプセルから選択される経口投与単位を提供し、経口単位投与は、前にここで記載された通りの粉末形態にある薬物送達システムを含む。粉状薬物送達システムが経口投与単位において使用される場合、それは他の薬学的に許容される物質、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、コーティングおよびフレーバーなどと適切に組み合わされる。有利には、経口投与単位は10〜80重量%の粉状薬物送達システム、20〜90重量%の賦形剤および0〜20重量%の他の薬学的に許容される成分を含む。
典型的には、本発明に従う経口投与単位は、5〜2500mgの重量を有する。本発明に従う粉状薬物送達システムは、好ましくは少なくとも5重量%の経口投与単位で示される。より好ましくは、前記薬物送達システムは、経口投与単位の10〜90%、更により好ましくは15〜75重量%を構成する。
本発明の経口投与単位は、腸溶コーティングにより適切にコーティングされる。腸溶コーティングの適用は、胃環境下でポリオキサゾリンの分解を効果的に防止し、更に、投与単位が腸に到達するまで、生物活性物質の放出を遅延する。
本発明の更にもう1つの側面は、粘膜付着シートの形態にある薬物送達システムに関し、これは、薄フィルムの形態にある少なくとも20重量%の水溶性ポリマーマトリックス;水不溶性バッキング材;および前記水溶性ポリマーマトリックスの0.001〜95重量%の送達媒体であり、前記ポリマーマトリックス内に取り込まれ、且つ少なくとも0.001重量%の水不溶性生物活性物質およびポリオール、ポリオールのエステルおよび単鎖カルボン酸およびその組み合わせの群から選択される少なくとも50重量%の薬学的に許容される溶媒を含む送達媒体を含み、当該水溶性ポリマーマトリックスが少なくとも30重量%の少なくとも40,000g/molのモル質量を有するポリオキサゾリンを含み、当該生物活性物質は過酸化物ではない。
水不溶性バッキング材の使用は、生物活性物質の大部分が粘膜の方向に放出されることを保証し、且つまた粘膜付着シートのために強剛性を与えてもよい。水不溶性バッキング材は、エチルセルロースから適切に形成されてよい。
好ましい態様に従うと、送達媒体を含む本発明の薬物送達システムは、水溶性ポリマーマトリックスの0.05〜90%、最も好ましくは0.5〜80重量%の濃度で前記送達媒体を含む。
本発明の薬物送達システムは、典型的に、水溶性ポリマーマトリックスの0.005〜95%、より好ましくは0.01〜90%および最も好ましくは0.1〜80重量%の濃度で生物活性物質を含む。
本送達システムは、ポリマーマトリックスが水を殆ど含まない、または水を含まない場合に、生物活性物質が、極めて効果的に、例えば、酸化および/または加水分解から保護されるという予想外の効果を提供する。従って、有利な態様において、ポリマーマトリックスは、少なくとも5重量%の水を含む。
更により好ましくは、水溶性ポリマーマトリックスは、1重量%未満の水を含み、最も好ましくは、それは0.5重量%未満の水を含む。
本薬物送達システムの水溶性ポリマーマトリックスは、好ましくは少なくとも70重量%、最も好ましくは少なくとも80重量%のポリオキサゾリンを含む。ポリオキサゾリンに加えて、水溶性ポリマーマトリックスは、他の水溶性ポリマー、例えば、水溶性多糖および水溶性タンパク質などを含んでよい。
好ましくは、本発明に従い使用されるポリオキサゾリンは、繰り返し単位が以下の式(I)で示されるポリマーである:
(CHNCOR
は、H、C1−22アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリールから選択され;mは2または3である。本発明はまた、ポリオキサゾリンコポリマーの使用を含み、それは、式(I)により示される2または2以上の異なる繰り返し単位を含む。
好ましくは、式(I)においてRは、HおよびC1−22アルキルから選択され、更により好ましくはHおよびHおよびC1−4アルキルから選択される。式(I)中の整数mは好ましくは2と等しい。
好ましい態様に従うと、本発明に従い使用されるポリオキサゾリンは、ポリマー、更により好ましくは2−アルキル−2−オキサゾリンのホモポリマーであり、前記2−アルキル−2−オキサゾリンは2−メチル−2−オキサゾリン、2−エチル−2−オキサゾリン、2−プロピル−2−オキサゾリン、2−ブチル−2−オキサゾリンおよびその組み合わせから選択される。最も好ましくは、ポリオキサゾリンは、2−エチル−オキサゾリンのホモポリマーである。
ここにおいて以前に説明された通り、発明者らは、それらが酸加水分解の影響を受け難いことから、高分子量ポリオキサゾリンが経口薬物送達のために特に適切であることを発見した。特に、少なくとも60,000g/mol、更により好ましくは少なくとも150,000g/molおよび最も好ましくは少なくとも200,000のモル質量を有するポリオキサゾリンが使用される場合に、有利な放出特性が本薬物送達システムについて認められる。典型的に、ポリオキサゾリンは、1,000,000g/mol未満、より好ましくは600,000g/mol未満のモル質量を有する。
薬物送達システムにおいて使用される生物活性物質は、薬学的薬物、ビタミンおよびミネラルからなる群より有利に選択される。更により好ましくは、生物活性物質は、心臓脈菅薬、血糖降下薬、催眠鎮静薬、抗癲癇薬、精神薬理学的薬剤、鎮痛薬、解熱薬、抗炎症薬、抗新生物薬、抗菌剤、抗ヒスタミン薬および充血除去薬から選択される。
本発明の薬物送達システムは、特に、水不溶性生物活性物質の制御放出のために特に適する。水不溶性活性剤の例は、カンナビノイド(ナビロンなど)、ステロイド、免疫抑制薬、例えば、シクロスポリン、ニトログリセリンおよびセロトニン5−HT3受容体アンタゴニスト、例えば、オダンセトロンを含む。
特に好ましくは態様に従うと、生物活性物質は、カンナビノイドからなる群より選択される。更により好ましくは、生物活性物質は、脂溶性の植物由来または合成カンナビノイドである。最も好ましくは、生物活性物質はドロナビノール(テトラヒドロカンナビノール;THC)である。本薬物送達システムは、例えば、口腔内または舌下投与によるTHCの経粘膜的送達のために有利に使用できる。薬物送達システムは、ポリオキサゾリン系水溶性ポリオキサゾリンが酸化から極めて効果的にTHCを保護するという更なる効果を提供する。
本発明のもう1つの好ましい態様において、水溶性ポリマーマトリックスは、可塑剤の0.1〜20%、より好ましくは0.3〜15%および最も好ましくは0.5〜12重量%のポリマーマトリックスを維持する。可塑剤の使用は、可塑剤として作用する他に、それがポリマーマトリックスの粘着性に影響するという更なる効果を提供する。従って、可塑剤は、本薬物送達システム中に組み込まれて、優れた粘膜付着性特性を与えてもよい。
可塑剤は、好ましくはポリマーマトリックスの全体に亘り均一に分散される。可塑剤は、ポリマーマトリックスの一部分でなく、例えば、送達媒体中の不連続相の一部として薬物送達システム中に含まれる。
本薬物送達システムが送達媒体を含む場合、好ましくは、生物活性物質と可塑剤の両方が送達媒体中に含まれることが好ましい。更により好ましくは、送達媒体は、少なくとも50重量%、最も好ましくは少なくとも70重量%の可塑剤を含む。可塑剤はここにおいて以前に記載された好ましい対応に従って生物活性物質のための薬学的に許容される溶媒として適切に使用されてよいことが理解されるであろう。
可塑剤は、ポリオール、ポリオールのエステルおよび単鎖カルボン酸およびその組み合わせの群から有利に選択される。遊離ポリオールとして、またはエステルの形態において適切に使用できるポリオールの例は、グリセロール、ソルビトール、マンニトール、キシリトールおよびその組み合わせを含む。更により好ましくは、ポリオールまたはポリオールエステルは、グリセロール、グリセロールエステル、ソルビトール、ソルビトールエステルから選択される。最も好ましくは、可塑剤は、グリセロール、グリセロールのエステルおよび単鎖カルボン酸およびその組み合わせから選択される。
好ましくは、前述のポリオールエステルにおいて含まれる単鎖カルボン酸残基は、酢酸、プロパン酸およびブタン酸から選択される。最も好ましくは、可塑剤は、トリアセチン(1,2,3−トリアセトキシプロパン)である。トリアセチンは、脂溶性の生物活性物質のための溶媒として適切に使用できるという効果を提供する。
発明者らは、トリアセチンが薬物送達システムにおいて使用され、湿潤性の皮膚に対する強固な接着性を示すポリマーフィルムを形成することを発見した。トリアセチンは、約1重量%の濃度でこれらのフィルム中に組み込まれたとき、そのようなフィルムは、非接着性であるが、例えば、粘膜などの湿潤表面に対しては強固な接着性を示す。トリアセチンが本薬物送達システムにおいてポリオキサゾリンの約10〜30重量%の濃度で使用されるとき、それは室温でゲルを形成する。
最も好ましくは、トリアセチンは、本薬物送達システムにおいて、水溶性ポリマーマトリックスの0.5〜5重量%の濃度で使用される。もう1つの態様に従うと、トリアセチンは、ポリオキサゾリンの0.5〜8重量%の濃度で薬物送達システム中に使用される。
グリセロールおよびグリセロールのモノエステルは、可塑剤として適切に使用されてよい。これらの可塑剤は、親水性生物活性物質のための溶媒として同時に作用してよい。もう1つの好ましい態様に従うと、薬物送達システムは、0.5−12重量%、更により好ましくは1−8重量%のグリセロール、および親水性生物活性物質、好ましくは加水分解性の親水性生物活性物質を含む。
本発明のもう1つの側面は、ここにおいて以前に定義された通りの薬物送達システムを製造する以下を含む方法に関する;
・ 溶媒、ポリオキサゾリンおよび生物活性物質を組み合わせて、溶媒中のポリオキサゾリンの溶液を形成すること、前記溶液は分散および/または溶解された生物活性物質を含む;および
・ 溶液から溶媒を除去すること。
特に好ましい態様において、ポリオキサゾリンおよび生物活性物質の両者は、溶媒が除去される前に完全に溶媒に溶解される。
本発明はまた、ここにおいて以前に定義された通りの薬物送達システムの製造のための代替的な方法を提供し、前記方法は、以下を含む:
・ 生物活性物質およびポリオキサゾリンを組み合わせて、その混合物のガラス転移温度よりも高い温度を有する混合物を形成すること;
・ 前記ガラス転移温度よりも低い温度にまで混合物を冷却すること。
特に好ましい態様に従うと、生物活性物質およびポリオキサゾリンを含む混合物は、非晶質状態にある当該生物活性物質および当該ポリオキサゾリンの両者の凝固のために十分な高速で冷却される。十分に速い冷却速度を使用することにより、何れの液体も非晶質固体にできる(融解法)。分子がより熱力学的に有利な結晶状態に体系化できる速度よりも、冷却速度が速ければ、それにより、非晶質固体が形成されるだろう。エントロピーの結果により(例えば、低い結晶化エネルギー)、遅い速度での冷却によってさえも、多くのポリマーは非晶質固体を作ることが可能である。
ここで以前に言及された可塑剤は、これらがポリオキサゾリンのガラス転移温度を低下するために生物活性物質およびポリオキサゾリンを含む混合物中に都合よく組み込まれる。従って、生物活性物質の熱分解は最小化できる。生物活性物質とポリオキサゾリンを組み合わせて、その混合物のガラス転移温度よりも高い温度を有する混合物を形成すること、およびそれに続いて、冷却して、例えば、ポリオキサゾリン中の生物活性物質の固溶体などを形成することは、以下の技術の何れか1で適切に達成されてよい:
スピン熱融解;
熱融解顆粒化;
カプセルの融解充填;
マイクロ波(US2006/051422);
融解押出し/射出成型。
微量のモノマー、有機溶媒残留物または他の不純物を除去するために、ポリオキサゾリン、本薬物送達デバイスまたは本薬物送達デバイスの中間体を溶媒抽出に供することが有利である。臨界超過または臨界流体近く、または液化ガスでの抽出は、これらの溶媒が量的に容易に除去できるために特に好ましい。二酸化炭素は特に適切な溶媒である。
本発明は、以下の非限定的な例により更に説明される。
例1
THC (Δ9-テトラヒドロカンナビノール)を用いる3つの異なるフィルム製剤を製造し、安定性データの比較のために40℃で7日に亘り純粋酸素による調査を行った。
[1] 第1のフィルム(フィルム1)を、WO02/064109 A2(GW Pharma Lt)、乾燥製剤に基づく1.5重量%を用いる例2に従って製造した。
[2] 第2のフィルム(フィルム2)を、ゼラチン(1g)、プロピレングリコールアルギン酸塩(0.1g)、ポリビニルアルコール(0.1g)およびグリセロール(0.75mL)を熱湯(10mL)に溶解することによって製造した。0.17gプルロニック(登録商標)127を含むエタノール中の0.05gTHCの2.5mL溶液を添加し、その混合物をオーブン内で40℃、真空下で乾燥した(乾燥フィルム中のTHC最終濃度は1.0%であった)。
[3] 第3のフィルム(フィルム3)を、水を用いずに、アクアゾール(登録商標)200(2g)、トリアセチン(0.1mL)および0.05gTHCを10mLエタノールに溶解することによって製造した。アクアゾール(登録商標)200はインターナショナル・スペシャルティ・プロダクツ・インク(International Specialty Products Inc)により市販されるポリ(2−オキサゾリン)である。清澄な溶液をテフロン(登録商標)皿にキャストし、オーブン内で40℃、真空下で乾燥した(乾燥フィルム中のTHC最終濃度は約2.5%であった)。
3つの全ての製剤を暗所にて40℃で7日間に亘って純粋酸素ストレスに暴露した。フィルムの形態において、および粉砕フィルムの形態において製剤を試験した。粉砕フィルムは、フィルムを液体窒素中で粉末に粉砕することによって調製された。
ストレス試験前後に、フィルムをエタノールで抽出し、その抽出物をUPLCで分析し、総カンナビノイド濃度、THC濃度およびCBN(カナビノール)の濃度を測定した。THCからの主要酸化生成物はCBNであるので、後者を、酸化に対してTHCを保護するフィルムの能力を評価するために適切に用いることができる。また、他の非THCカンナビノイドの濃度の増加は、THC分解を示す。
UPLC分析からの結果を表1に示す。
Figure 0005666574
これらの製剤の有効に負荷されるTHC(2.5重量%)は他の製剤(1.0重量%および1.5重量%)よりも実質的に高いものであったことにも関わらず、ポリ(2−オキサゾリン)アクアゾール(登録商標)(フィルム3)に基づく製剤が、最も高い安定性を有していたことがこれらの結果から明らかである。
驚くべきことに、データは、粉砕フィルムがこの酸素ストレス試験における非粉砕フィルムよりも安定であったことを示す。考えられる説明は、用いられた酸素の非常に低水含有量にあり(67ppm以下)、それは非粉砕フィルムに比べて粉砕フィルムのより効果的な乾燥の結果かもしれない。最終製剤中の水含有量は、THCの安定性、より少ない水、より良好なTHCの安定性に関して重大であると思われる。
例2
フィルム2Aを例1のフィルム3と同様の処方および手順を用いて製造した。加えて、フィルム2Bを、トリアセチンがグリセロールにより置き換えられたことを除いて、フィルムAと等しく作製した。最後に、フィルム2Cを、可塑剤を含まないことを除いて、フィルム2Aおよび2Bと等しく作製した。
フィルム2A,2Bおよび2Cを米国薬局方標準バスケット法に従って100PRMでの溶出試験に供した。500mLの1%g/vラウリル硫酸ナトリウムからなる溶出溶媒および2.5mgTHCをそれぞれ含む5つのフィルム試料を1つのバスケット内で一緒に試験し、それにより、溶出溶媒中での十分に高い濃度を達成し、オンラインUV測定を経て溶出速度をした。得られた結果を表2に示す。
Figure 0005666574
例3
THC負荷が10%(フィルム3A)、15%(フィルム3B)および20%(フィルム3C)にまで増大されたことを除いて、フィルム3A−3Cを例1のフィルム3と同じ処方と手順を用いて製造した。フィルムを暗所、40℃、3ヶ月の貯蔵に供した。製剤を環境湿気でフィルムの形態において試験した。結果を表3に示す。
Figure 0005666574
例4
粉砕フィルム4A−4Eを、プラズドン(登録商標)K90(フィルム4A)、ソルプラス(登録商標)(フィルム4B)、ユードラジット(登録商標)100カチオンコポリマー(フィルム4C)、アクアゾール-200(登録商標)(フィルム4D)およびアクアゾール-500(登録商標)(フィルム4E)を処方のために用いることを除いて、例1のフィルム3と同様の手順を用いて製造した。粉砕フィルムを、試料を酸素の最大透過率を得るために1日に1回振盪すること、および酸素を毎日補給することを追加して、例1に記述されるのと同様な加速貯蔵試験に供した。結果を表4に示す。
Figure 0005666574
結果は、アクアゾール-200(登録商標)およびアクアゾール-500(登録商標)を用いて製造された固体分散体が、THCの他の固体分散体に比べて優れた酸素バリア特性を有することを示す。
例1から4に示されるような安定性および崩壊試験の結果は、PCT/US2005/044375、PCT/EP03/50087およびUS2006/0257463において記述されるものと比べて著しく良好である。
例5
インドメタシンおよびフルコナゾールを含む異なるフィルム製剤を製造した。インドメタシンフィルムをアクアゾール-200(登録商標)またはアクアゾール-500(登録商標)、トリアセチン(1〜10%)およびインドメタシン(10〜50%)をエタノール中に溶解することによって製造した。フルコナゾールフィルムをアクアゾール-200(登録商標)またはアクアゾール-500(登録商標)、グリセロール(1〜10%)およびフルコナゾール(10〜50%)をエタノール中に溶解することによって製造した。清澄な溶液をテフロン(登録商標)皿にキャストし、オーブン内で40℃、真空下で乾燥した(フィルムにおける活性薬学的成分の最終濃度(APIの最終濃度)は10〜50重量%の範囲であった)。
澄んだ透明フィルム試料を、幾何学的に屈曲した単一カンチレバーに保持された粉末ポケット内に固定した。フィルムのための負荷量は、20〜25mgで、粉末(対照としてのAPI)については約10mgであった。周期振動ストレスを与え、結果として得られた歪を測定した。変位0.05mm、振動数1、10および30Hz。試料を常温から180℃まで2℃/分で加熱した。この方法の目的は、試料フィルム内のガラス転移または溶融挙動(DMA分析)を測定するためである。
もし、複合体試料が非晶質状態であるならば、熱容量における低下に相当するガラス転移を受けるであろう。下方転移はグラフにおいて観測され、この吸熱転移は複合体のTを測定するために用いられる。しばしば、ガラス転移はエンタルピー緩和を伴い、そのエンタルピー緩和はガラス転移に重ねられる吸熱信号と考えられる。単一相の存在は、例えば光学的透明度単一ガラス転移温度および散乱法のような幾つかの判定基準によって表され得る。
全ての試料について、単一ガラス転移が観測された。この転移温度はアクアゾールの分子量により増加した。DMAの結果は、溶融転移全く見られず、かつ単一Tgが観測されたために、50%までのインドメタシン負荷および35%までのフルコナゾール負荷を伴うフィルムが固溶体であることを示す。
例6
フルコナゾールフィルムをアクアゾール(登録商標)200(35重量%)、グリセロール(30重量%)およびフルコナゾール(35重量%)をエタノール中に溶解することによって製造した。そのように得られた清澄な溶液をキャストし、かつ例5と同様な方法で乾燥した。このフィルムに含まれるフルコナゾールは、グリセロールを殆ど含まない同様なフィルム(例5)に含まれるフルコナゾールに比べて結晶化する、より強い傾向を示した。
例7
インドメタシンフィルムを、それぞれ等しい量のアクアゾール(登録商標)200(フィルム6A)、アクアゾール(登録商標)500(フィルム6B)およびソルプラス(登録商標)(フィルム6C)と共にインドメタシンをエタノール中に溶解することによって製造した。清澄な溶液をテフロン(登録商標)皿にキャストし、そしてオーブン内で40℃、真空下で乾燥した(澄んだ透明黄色フィルムにおけるインドメタシン最終濃度は50重量%であった)。残ったエタノール残渣は800ppm以下であり、薬局方ガイダンスに示される通りの5000ppmの制限をはるかに下回った。
第4のアクアゾール(登録商標)200(フィルム6D)を、20重量%カルホート(登録商標)SVの組み込みと同様な方法で製造し、ナノ炭酸カルシウム(CaCO3)、懸濁され、キャスティングする直前に50〜300nmの範囲内に重量平均径を有する。フィルム6A,6B,6Cおよび6Dを米国薬局方標準バスケット法に従って100PRMでの溶出試験に供した。溶出溶媒は、リン酸緩衝液pH7.2(緩衝液A)、酢酸緩衝液pH4.5(緩衝液B)および塩化ナトリウム/塩酸pH1.2緩衝液(緩衝液C)からなり、全て欧州薬局方第2.9.3章に従った。インドメタシン溶出速度を320nmでのUVを用いて分析した。
そのように得られた結果を表5a、5bおよび5cに示す。
Figure 0005666574
例8
異なる分子量のポリオキサリンにおける胃液に対する暴露の影響を試験した。重量平均分子量5,000、50,000、200,000および500,000を有する10グラムのポリエチルオキサゾリン(アクアゾール、Aquazol(登録商標))の試料を500mLの擬似胃液(pH1.0)および500mLの擬似腸液(pH6.8)にそれぞれ溶解した。
混合物を37℃で、穏やかに振盪しながらインキュベートした。6時間後、試料を取り上げた。試料(1.5mL)を5滴の塩酸(1N)と0.5グラムの塩化ナトリウムで酸性にした。サンプリングおよび試料調製の後、できるだけ早く、1.5mLの一定分量をジエチルエーテル抽出した。ジエチルエーテル最上層をGC分析に供して、PEtOx−ポリエチレンイミン(PEI)コポリマー誘導体の形成のための直接的な指標であるプロピオン酸の形成を評価した。
試料調製および続くGC分析手順は、その本来の目的のために有効であった;直線的、再現性、定量化の下限(LLOQ)および回収率が、ICH−ガイダンスに従い測定されて明らかにされた。GCの設定は以下の通りであった:注入温度225℃、検出器温度250℃、スプリットライナー(スプリット:1:10)、流量1.8ml/min、温度プログラム:5分間125℃で維持;3.66分において125℃〜180℃、および12分180℃に維持。セペルコワックス(Supelcowax(登録商標))カラム10、膜厚0.25μmで30mX0.32mm。
m/m%における分解が分解試験中に形成されたプロピオン酸の量から算出された。例として:10mgプロピオン酸は99/57×10=17.4mgの分解されたポリ(2−オキサゾリン)に相当する(プロピオン酸の重量平均分子量は57;1つのポリエチルオキサゾリンビルディングブロックの重量平均分子量99である)。10mgのプロピオン酸が20グラムのポリ(2−オキサゾリン)を本来的に含んでいた試料において観察される場合、m/m(%)分解は、[17.4/1000]/20×100%=0.09%として算出される。得られた結果を表6に記載する。
Figure 0005666574
[付記]
[1] 水溶性ポリマーマトリックス中の非晶質の生物活性物質の固体分散体を含む薬物送達システムであって、前記水溶性ポリマーマトリックスが、少なくとも40,000g/molのモル質量を有する少なくとも50重量%のポリオキサゾリンを含み、および前記非晶質の生物活性物質が水溶性ポリマーマトリックスの少なくとも0.5重量%の濃度で固体分散体中に含まれる薬物送達システム。
[2]
前記[1]に記載の薬物送達システムであって、当該固体分散体が固溶体である薬物送達システム。
[3] 前記[2]に記載の薬物送達システムであって、前記固溶体が少なくとも45℃のガラス転移温度(T )を有する薬物送達システム。
[4] 前記[2]または[3]に記載の薬物送達システムであって、前記生物活性物質が、40℃未満のT を有する薬物送達システム。
[5] 前記[4]に記載の薬物送達システムであって、前記生物活性物質が−30℃〜40℃のT を有し、前記生物活性物質が当該水溶性ポリマーマトリックスの0.5〜30重量%の濃度で当該薬物送達システムにおいて含まれる薬物送達システム。
[6] 前記[1]に記載の薬物送達システムであって、当該固体分散体が、100nm未満の容積重量平均径を有するナノ粒子の形態にある非晶質の生物活性物質を含む薬物送達システム。
[7] 前記[1]〜[6]の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、前記薬物送達システムが0.1〜250μmの質量重量平均径を有する粉末である薬物送達システム。
[8] 0.1〜250μmの質量重量平均径を有する粉末の形態にある薬物送達システムであって、
前記薬物送達システムは、
40〜99.999重量%の水溶性ポリマーマトリックス;および
当該水溶性ポリマーマトリックスの0.001〜95重量%の送達媒体であり、前記ポリマーマトリックス内に取り込まれ、且つ0.001〜100重量%の生物活性物質を含む送達媒体;
を含み、前記水溶性ポリマーマトリックスは、少なくとも40,000g/molのモル質量を有する少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも50重量%のポリオキサゾリンを含み、前記生物活性物質は過酸化物ではない、薬物送達システム。
[9] 前記[8]に記載の薬物送達システムであって、前記送達媒体は薬学的に許容される溶媒中の生物活性物質の溶液を含む薬物送達システム。
[10] 前記[9]に記載の薬物送達システムであって、前記送達媒体が、少なくとも0.001重量%、好ましくは少なくとも0.1重量%の生物活性物質;および少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも70重量%の薬学的に許容される媒体を含む、薬物送達システム。
[11] 前記[9]または[10]に記載の薬物送達システムであって、前記薬学的に許容される媒体が、ポリオール;ポリオールのエステルおよび単鎖カルボン酸;およびその組み合わせの群から選択される薬物送達システム。
[12] 前記[11]に記載の薬物送達システムであって、前記薬学的に許容される溶媒が、グリセロール、トリアセチンおよびその組み合わせから選択される薬物送達システム。
[13] 前記[1]〜[12]の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、前記薬物送達システムが1〜100μm、好ましくは10〜100μmの質量重量平均径を有する薬物送達システム。
[14] 錠剤およびカプセルから選択される経口投与単位であって、前記経口投与単位が前記[7]〜[13]の何れか1項に記載の粉状薬物送達システムを含む経口投与単位。
[15] 前記[14]に記載の経口投与単位であって、前記投与単位が10〜80重量%の粉状薬物送達システム、20〜90重量%の賦形剤および0〜20重量%の他の薬学的に許容される成分を含む薬物送達システム。
[16] 前記[14]または[15]に記載の経口投与単位であって、前記経口投与単位が腸溶コーティングでコーティングされている経口投与単位。
[17] 薄フィルムの形態にある少なくとも20重量%の水溶性ポリマーマトリックス;
水不溶性バッキング材;および
当該水溶性ポリマーマトリックスの0.001〜95重量%の送達媒体であり、当該ポリマーマトリックス内に取り込まれ且つ少なくとも0.001重量%の水不溶性生物活性物質とポリオール、ポリオールのエステルおよび単鎖カルボン酸並びにその組み合わせから選択される少なくとも50重量%の薬学的に許容される溶媒とを含む送達媒体;
を含む粘膜付着性シートの形態にある薬物送達システムであって、当該水溶性ポリマーマトリックスは少なくとも40,000g/mlのモル質量を有する少なくとも30重量%のポリオキサゾリンを含み、当該生物活性物質は過酸化物ではない薬物送達システム。
[18] 前記[1]〜[17]の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、前記ポリオキサゾリンが少なくとも80,000g/mol、好ましくは少なくとも150,000g/mol、最も好ましくは少なくとも200,000g/molのモル質量を有する薬物送達システム。
[19] 前記[1]〜[18]の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、前記ポリマーマトリックスが、5重量%未満の水、好ましくは1重量%未満の水を含む薬物送達システム。
[20] 前記[1]〜[19]の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、前記ポリオキサゾリンが、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)であり、当該繰り返し単位が式(CH NCOR を有し、R は、H、C 1−22 アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリールから選択され、mは2または3である、薬物送達システム。
[21] 前記[20]に記載の薬物送達システムであって、前記ポリオキサゾリンが2−アルキル−オキサゾリンのホモポリマーであり、前記2−アルキル−オキサゾリンは、2−メチル−オキサゾリン、2−エチル−オキサゾリン、2−プロピル−オキサゾリン、2−ブチル−オキサゾリンおよびその組み合わせから選択される薬物送達システム。
[22] 前記[1]〜[21]の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、前記生物活性物質は、カンナビノイド、ステロイド、免疫抑制剤、ニトログリセリンおよびセロトニン5−HT3受容体アンタゴニストから選択される薬物送達システム。
[23] 前記[1]〜[22]の何れか1項に記載の薬物送達システムを製造する方法であって、
・ 溶媒、当該ポリオキサゾリンおよび当該生物活性物質を組み合わせて、溶媒中のポリオキサゾリンの溶液を形成すること、前記溶液は、分散および/または溶解された生物活性物質を含み;および
・ 前記溶液から溶媒を除去すること
を含む方法。
[24] 前記[1]〜[22]の何れか1項に記載の薬物送達システムを製造する方法であって、
・ 当該生物活性物質およびポリオキサゾリンを組み合わせることにより、ガラス転移温度よりも高い温度を有する混合物を形成することと;
・ 当該混合物を前記ガラス転移温度よりも低い温度に冷却することと;
を含む方法。
[25] 前記[24]に記載の方法であって、当該混合物が、非晶質状態にある生物活性物質およびポリオキサゾリンを凝固するために十分に高速で、ガラス転移温度よりも高い温度から、前記ガラス転移温度よりも低い温度に冷却される方法。

Claims (17)

  1. 水溶性ポリマーマトリックス中の非晶質のカンナビノイドの固体分散体を含む薬物送達システムであって、水溶性ポリマーマトリックスが、少なくとも40,000g/molのモル質量を有する少なくとも50重量%のポリオキサゾリンを含み、および非晶質のカンナビノイドが水溶性ポリマーマトリックスの少なくとも0.5重量%の濃度で固体分散体中に含まれる薬物送達システム。
  2. 請求項1に記載の薬物送達システムであって、固体分散体が固溶体である薬物送達システム。
  3. 請求項2に記載の薬物送達システムであって、固溶体が少なくとも45℃のガラス転移温度(T)を有する薬物送達システム。
  4. 請求項2または3に記載の薬物送達システムであって、カンナビノイドが、40℃未満のTを有する薬物送達システム。
  5. 請求項4に記載の薬物送達システムであって、カンナビノイドが−30℃〜40℃のTを有し、カンナビノイドが水溶性ポリマーマトリックスの0.5〜30重量%の濃度で薬物送達システムに含まれる薬物送達システム。
  6. 請求項1に記載の薬物送達システムであって、固体分散体が、100nm未満の容積重量平均径を有するナノ粒子の形態にある非晶質のカンナビノイドを含む薬物送達システム。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、ポリオキサゾリンが少なくとも80,000g/molのモル質量を有する薬物送達システム。
  8. 請求項7に記載の薬物送達システムであって、ポリオキサゾリンが少なくとも150,000g/molのモル質量を有する薬物送達システム。
  9. 請求項8に記載の薬物送達システムであって、ポリオキサゾリンが少なくとも200,000g/molのモル質量を有する薬物送達システム。
  10. 請求項1〜の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、ポリオキサゾリンが、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)であり、繰り返し単位が式(CHNCORを有し、Rは、H、C1−22アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリールから選択され、mは2または3である、薬物送達システム。
  11. 請求項1〜10の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、水溶性ポリマーマトリックスが、薬物送達システムの20〜99.999重量%に相当する薬物送達システム。
  12. 請求項1〜11の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、粉末、錠剤、カプセルおよび粘膜付着性シートから選択される薬物送達システム。
  13. 請求項1〜12の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、0.1〜250μmの質量重量平均径を有する粉末である薬物送達システム。
  14. 請求項1〜12の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、薬物送達システムが錠剤およびカプセルから選択される経口投与単位であり、経口投与単位が請求項13に記載される粉状薬物送達システムを含む薬物送達システム。
  15. 請求項1〜12の何れか1項に記載の薬物送達システムであって、少なくとも20重量%の薄フィルムの形態の水溶性ポリマーマトリックスを含む粘膜付着性シートである薬物送達システム。
  16. 請求項1〜15の何れか1項に記載の薬物送達システムを製造する方法であって、
    ・ 溶媒、ポリオキサゾリンおよびカンナビノイドを組み合わせて、溶媒中のポリオキサゾリンの溶液を形成すること、前記溶液は、分散および/または溶解された形態にあるカンナビノイドを含み;および
    ・ 前記溶液から溶媒を除去すること
    を含む方法。
  17. 請求項1〜15の何れか1項に記載の薬物送達システムを製造する方法であって、
    ・ カンナビノイドおよびポリオキサゾリンを組み合わせて、ガラス転移温度よりも高い温度を有する混合物を形成することと;
    ・ 当該混合物をガラス転移温度よりも低い温度に冷却することと;
    を含む方法。
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