以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
<全体構成>
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄(図示省略)が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプであり、ここでは5個が縦に並んで設置されている。有効となる入賞ライン114は、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。この際は、入賞ライン表示ランプ120の構成(個数や配置位置)も適宜に変更される。
入賞ライン表示ランプ120は発光ダイオード(発光体)で構成されることが好ましく、この場合、上記発光ダイオードは後述する第2演出照明基板1200に取り付けられ、その発光パターン(発光態様)が第2演出照明基板1200の出力する制御信号によって制御されることが好ましい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。
リールパネルランプ128は演出用のランプであり、ここでは4個が縦に並んで配置されている。リールパネルランプ128は発光ダイオード(発光体)と発光ダイオードの発光を透光させる透光レンズとを備えて構成され、発光ダイオードは後述する第1演出照明基板1100に取り付けられている。この第1演出照明基板1100に取り付けられた発光ダイオードを以下では第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)という。第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)の発光パターン(発光態様)、ひいてはリールパネルランプ128の点灯態様は第1演出照明基板1100の出力する制御信号によって制御される。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。なお、各ストップボタン137乃至139の内部にLED等の発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
演出ボタンユニット(演出装置)700は、第1の演出ボタン701と第2の演出ボタン702と演出ボタンランプ703と演出ボタン基板1300(図6(b)参照)とを備えたメンブレンスイッチとして構成され、スロットマシン100の本体101の平滑面に取り付けられている。演出ボタン基板1300の詳細については後述する。
本体101の表面上において、第1の演出ボタン701および第2の演出ボタン702は横に並んで配設されているとともに、演出ボタンランプ703は第1の演出ボタン701および第2の演出ボタン702の中間の位置に配設されている。つまり、第1の演出ボタン701、演出ボタンランプ703および第2の演出ボタン702の順に等間隔に並んで配設されている。遊技者がこの第1の演出ボタン701および第2の演出ボタン702を押下操作すると、予め設定された所定の演出が実行される。なお、演出ボタンランプ703は発光ダイオード(発光体)を備えて構成され、この発光ダイオードは演出ボタン基板1300に取り付けられている。以下、この発光ダイオードを第1の発光ダイオード(LED1)という。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔180は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
前面扉102は本体101の左側の側面板にヒンジ装置を介して蝶着され、図2(a)および(b)に示すように、図柄表示窓113の上部には、前述のように演出装置160が配設されることに加えて、演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)と、収納ケース(副制御基板用収納ケース;図示略)に収納された第1副制御基板1000と、上部スピーカ272とが配設されている。
また、図柄表示窓113の左右側方には、第1演出照明基板1100と第2演出照明基板1200とが配設され、図柄表示窓113の下部には演出ボタン基板1300が配設されている。
図3に示すように、第1副制御基板1000と第1演出照明基板1100とは配線部材によって通信可能に接続され、また、第1演出照明基板1100と演出ボタン基板1300とは配線部材によって通信可能に接続されている。なお、第1副制御基板1000と第1演出照明基板1100との情報通信、および、第1演出照明基板1100と演出ボタン基板1300との情報通信はともに、双方向通信が可能である。
一方、特に図示しないが、本体101の内部には、収納ケース(主制御基板用収納ケース)に収納された主制御基板と、収納ケース(第2副制御基板用収納ケース)に収納された第2副制御基板と、主制御基板に接続されてスロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板と、電源基板を有する電源装置と、が配設されている。
電源装置は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧(例えば12v)に変換して、主制御基板から構成される主制御部300、第1副制御基板1000から構成される第1副制御部400、第2副制御基板から構成される第2副制御部500等の各制御部、これらの各制御部に接続された各種回路基板および各装置に供給する。各装置には各装置を直接制御する基板が適宜に備えられている(例えば、演出装置160には液晶制御基板やシャッタ基板等の演出制御基板が備えられている)。
次に、図4を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、前述したように主制御基板によって構成され、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバー135センサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタン137乃至139の操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示略)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<第1副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、前述したように第1副制御基板1000によって構成され、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。
基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。
また、基本回路402に対して、リールパネルランプ128と演出ボタンユニット700(第1演出ボタン701、第2演出ボタン702および演出ボタンランプ703)とが接続されている。第1演出ボタン701および第2演出ボタン702の操作情報は、リールパネルランプ128の点灯態様を制御する第1演出照明基板1100を介して基本回路402に入力されるとともに、基本回路402から第1演出照明基板1100を介して第1演出ボタン701、第2演出ボタン702および演出ボタンランプ703に制御信号が出力されるようになっている。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。
<第2副制御部>
第2副制御部500は、液晶表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、シャッタ163のステッピングモータ(図示略)を駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータに駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には入力インタフェースを介してシャッタセンサ538を接続している。CPU504は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ538の状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、液晶表示装置157に画像を表示する。
<第1演出照明基板の構成>
次に、第1演出照明基板1100の構成について図5(a)および(b)を用いて説明する。第1演出照明基板1100は、リールパネルランプ128の点灯態様を制御するものであってリールパネルランプ128の裏側にビス止め等で装着されており、図5(a)に示すように、第1のコネクタ(CN1)と第2のコネクタ(CN2)と第1〜第5の5つの抵抗器(R1〜R5)と第2〜第5の4つの発光ダイオード(LED2〜LED5)とを備えている。
また、図5(b)に示すように、第1のコネクタ(CN1)、第2のコネクタ(CN2)および第1〜第5の抵抗器(R1〜R5)は第1演出照明基板1100の正面側(スロットマシン100の内側を向く面)に配置され、第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)は第1演出照明基板1100の裏面側(スロットマシン100の外側を向く面)に配置されている。この構成により、第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)が発する光は図示しない透光レンズを透過してスロットマシン100の正面側に照射される。
第1の抵抗器(R1)は、第2〜第5の抵抗器(R2〜R5)から所定の距離を置いて離隔した位置に配置されている。つまり、第1演出照明基板1100上において、第2〜第5の抵抗器(R2〜R5)は所定の領域にひとまとまりに配置され、互いの距離は比較的接近している。一方、第1の抵抗器(R1)は、第2〜第5の抵抗器(R2〜R5)の配置されている領域から下方に離隔した位置に配置され、第2〜第5の抵抗器(R2〜R5)の配置領域の位置と第1の抵抗器(R1)の位置との間の距離が、第2〜第5の抵抗器(R2〜R5)同士の距離よりも大きくなるように設計されている。
このように第1の抵抗器R1を第2〜第5の抵抗器(R2〜R5)から離隔して配置した理由は、第1の抵抗器R2が第2〜第5の抵抗器R2〜R5から過剰な熱影響を受けないようにするためである。
第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)は前述のように演出用のリールパネルランプ128を構成するものであり、演出ボタンユニット700の第1の発光ダイオード(LED1)と比較すると高い輝度が要求される。したがって、第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)に比較的大きな電流を流すべく、第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)に対応する第2〜第5の抵抗器(R2〜R5)は、第1の発光ダイオード(LED1)に対応する第1の抵抗器(R1)よりも抵抗値の小さいものが配置されている。第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)にも第1の発光ダイオード(LED1)にも12Vの直流電源から電流が供給されるので、第2〜第5の各抵抗器(R2〜R5)の発熱量は第1の抵抗器(R1)の発熱量よりも大きくなる。
また、演出ボタンユニット700の第1の発光ダイオード(LED1)は、第1の演出ボタン701および第2の演出ボタン702の操作性を高めるために、第1の演出ボタン701および第2の演出ボタン702の近傍を比較的長時間に亘って照らす役割を果たすため、点灯と消灯の切り替え頻度はそれほど多くはない。これに対して、第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)は、遊技者の遊技意欲を高める演出を行う役割を果たすため、第1の発光ダイオード(LED1)に比べ、点灯と消灯の切り替え頻度が格段に多くなるように設定されている。したがって、点灯・消灯の切り替え頻度が高い第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)に電流を供給する第2〜第5の各抵抗器(R2〜R5)の発熱量は、点灯・消灯の切り替え頻度が低い第1の発光ダイオード(LED1)に電流を供給する第1の抵抗器(R1)の発熱量よりも大きくなる。なお、第1の発光ダイオード(LED1)と第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)の発光パターン(発光態様)は、詳細は後述するが、主制御部300および第1副制御部400によって遊技の演出に応じて設定される。この点に鑑みて、主制御部300および第1副制御部400を遊技演出制御部ともいう。
具体的には、第1の発光ダイオード(LED1)用の第1の抵抗器(R1)としては、抵抗値が例えば1000Ωのものが利用される。一方、第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)用の第2〜第5の抵抗器(R2〜R5)としては、抵抗値が例えば360Ωのものが利用される。
第1演出照明基板1100には発光ダイオードや抵抗器等の部品が多数配置され、他の基板と比べて常時高温環境下にある。しかしながら、第1演出照明基板1100は、不正される可能性が低く、主制御基板や第1副制御基板1000のようにケース(セキュリティ対策のケース)に収納されるものではないので、抵抗器(R1〜R5)を配置しても放熱させやすいという利点がある。このような理由からも、第1の発光ダイオード(LED1)用の第1の抵抗器(R1)を、第1の発光ダイオード(LED1)が搭載される演出ボタン基板1300とは別体の第1演出照明基板1100に敢えて搭載することが好ましい。
この第1演出照明基板1100の電気回路について詳述すると、図5(a)に示すように、第1のコネクタCN1は、図示しない信号線(配線部材)を介して第1副制御基板1000の入出力端子に接続される8個の入出力端子を備え、第1副制御基板1000からの信号が第1演出照明基板1100に入力可能になっている。また、この第1演出照明基板を経由して第1副制御基板1000からの信号を演出ボタン基板1300に出力可能であるとともに、この第1演出照明基板1100を経由して演出ボタン基板1300からの信号を第1副制御基板1000に出力可能である。
第1のコネクタCN1の8個の入出力端子の内訳は、直流電源用入力端子(1;DC12V)、第1演出ボタン用出力端子(2;SW1)、第2演出ボタン用出力端子(3;SW2)、第1発光ダイオードカソード用入力端子(4;LED−)、第2発光ダイオード用入力端子(5;LED2)、第3発光ダイオード用入力端子(6;LED3)、第4発光ダイオード用入力端子(7;LED4)、第5発光ダイオード用入力端子(8;LED5)である。
第2のコネクタCN2は、図示しない信号線(配線部材)を介して演出ボタン基板1300の入出力端子に接続される5個の入出力端子備えている。
5個の入出力端子の内訳は、第1演出ボタン用入力端子(1;SW1)、第2演出ボタン用入力端子(2;SW2)、第1発光ダイオードアノード用出力端子(3;LED1+)、第1発光ダイオードカソード用入力端子(4;LED1−)、グランド用入力端子(5;GND)である。
さらに、第1演出照明基板1100上(基板本体上)には第1〜第8の8つの配線W1〜W8が形成されている。
第1の配線W1は、第1のコネクタ(CN1)の直流電源用入力端子(1;DC12V)と第2のコネクタ(CN2)の第1発光ダイオードアノード用出力端子(3;LED1+)とを接続する。また、第1の配線W1は、上述の電源装置から供給される直流電源(DC12V)に接続されるとともに、第1の配線W1の途中には、第1の抵抗器(R1;電流制御回路)が設けられている。
第2の配線W2は、第1のコネクタ(CN1)の第1演出ボタン用出力端子(2;SW1)と第2のコネクタ(CN2)の第1演出ボタン用入力端子(1;SW1)とを接続する。
第3の配線W3は、第1のコネクタ(CN1)の第2演出ボタン用出力端子(3;SW2)と第2のコネクタ(CN2)の第2演出ボタン用入力端子(2;SW2)とを接続する。
第4の配線W4は、第1のコネクタ(CN1)の第1発光ダイオードカソード用入力端子(4;LED1−)と第2のコネクタ(CN2)の第1発光ダイオードカソード用入力端子(4;LED1−)とを接続する。そして、第4の配線W4の途中にはスイッチング回路(SW0)が設けられ、第1のコネクタ(CN1)の第1発光ダイオードカソード用入力端子(4;LED1−)をベースに、グランド(GND)をエミッタに、第2のコネクタ(CN2)の第1発光ダイオードカソード用入力端子(4;LED1−)をコレクタに接続している。
第5の配線W5は、第1のコネクタ(CN1)の第2発光ダイオード用入力端子(5;LED2)と直流電源(DC12V)とを接続する。この第5の配線W5の途中には、第2の抵抗器(R2)および第2の発光ダイオード(LED2)を直列に接続している。
第6の配線W6は、第1のコネクタ(CN1)の第3発光ダイオード用入力端子(6;LED3)と直流電源(DC12V)とを接続する。この第6の配線W6の途中には、第3の抵抗器(R3)および第3の発光ダイオード(LED3)を直列に接続している。
第7の配線W7は、第1のコネクタ(CN1)の第4発光ダイオード用入力端子(7;LED4)と直流電源(DC12V)とを接続する。この第7の配線W7の途中には、第4の抵抗器(R4)および第4の発光ダイオード(LED4)を直列に接続している。
第8の配線W8は、第1のコネクタ(CN1)の第5発光ダイオード用入力端子(8;LED5)と直流電源(DC12V)とを接続する。この第8の配線W8の途中には、第5の抵抗器(R5)および第5の発光ダイオード(LED5)を直列に接続している。
このような回路構成によって、第1副制御基板1000から第1のコネクタ(CN1)の第1発光ダイオードカソード用入力端子(4;LED1−)にHレベルの信号が入力されると、直流電源(DC12V)の電力が第1の抵抗器(R1)を介して第2のコネクタ(CN2)の第1発光ダイオードアノード用出力端子(3;LED1+)に向かって供給され、後述する演出ボタン基板1300上の第1発光ダイオード(LED1)が点灯するようになっている。
また、第1副制御基板1000(基本回路402のI/O410)から第1のコネクタ(CN1)の第2発光ダイオード用入力端子(5;LED2)にLレベルの信号が入力されると第2発光ダイオード(LED2)が点灯し、第3発光ダイオード用入力端子(6;LED3)にLレベルの信号が入力されると第3発光ダイオード(LED3)が点灯し、第4発光ダイオード用入力端子(7;LED4)にLレベルの信号が入力されると第4発光ダイオード(LED4)が点灯し、第5発光ダイオード用入力端子(8;LED5)にLレベルの信号が入力されると第5発光ダイオード(LED5)が点灯するようになっている。なお、この例では、第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)をアノードコモンとしているが、カソードコモンとしてもよい。
<演出ボタン基板の構成>
次に、演出ボタンユニット700に内蔵された演出ボタン基板1300の構成について図6(a)および(b)を用いて説明する。演出ボタン基板1300は、図6(a)に示すように、第1の演出ボタン701に対応して配設された第1のスイッチ(SW1)と、第2の演出ボタン702に対応して配設された第2のスイッチ(SW2)と、演出ボタンランプ703に対応して配設された第1の発光ダイオード(LED1)と、コネクタ(CN3)と、配線(W11〜W13)とを備えている。
演出ボタン基板1300上において、第1のスイッチ(SW1)および第2のスイッチ(SW2)は横に並んで配設されるとともに、第1の発光ダイオード(LED1)は第1のスイッチ(SW1)および第2のスイッチ(SW2)の中間の位置に配設されている。つまり、第1の演出ボタン701、演出ボタンランプ703および第2の演出ボタン702がこの順に等間隔に並んで配設されていることに対応して、第1のスイッチ(SW1)、第1の発光ダイオード(LED1)および第2のスイッチ(SW2)がこの順に等間隔に並んで配設されている。
第1のスイッチ(SW1)および第1の発光ダイオード(LED1)間の距離と第2のスイッチ(SW1)および第1の発光ダイオード(LED1)間の距離が等しくなるように設計されていれば、換言すれば、第1の演出ボタン701および演出ボタンランプ703間の距離と第2の演出ボタン702および演出ボタンランプ703間の距離が等しくなるように設計されていれば、スイッチあるいは演出ボタンの部品点数に比べて発光ダイオードあるいはランプの部品点数が少なくても、発光ダイオードによってスイッチあるいは演出ボタンを効率的に照らすことが可能となる。このため、遊技台が設置される遊技店の店内が暗くても、スイッチあるいは演出ボタンの存在を遊技者に知らせることが可能となる。なお、演出ボタン基板1300は、図6(b)に示すように発光ダイオードの発する光を透過させる収納ケース1310に収納されている。
この演出ボタン基板1300の電気回路について詳述すると、図6(a)に示すように、コネクタ(CN3)は、図示しない信号線(配線部材)を介して第1演出照明基板1100の第2のコネクタ(CN2)に接続される5個の入出力端子を備え、第1副制御基板1000(基本回路402のI/O410)からの信号が第1演出照明基板1100を経由して演出ボタン基板1300に入力されるとともに、演出ボタン基板1300からの信号が第1演出照明基板1100を経由して第1副制御基板1000(基本回路402のI/O410)に出力されるようになっている。
上記5個の入出力端子の内訳は、第1演出ボタン用出力端子(1;SW1)、第2演出ボタン用出力端子(2;SW2)、第1発光ダイオードアノード用入力端子(3;LED1+)、第1発光ダイオードカソード用出力端子(4;LED1−)、グランド用出力端子(5;GND)である。
第1〜第3の3つの配線W11〜W13は演出ボタン基板1300上(基板本体上)に形成されたものであり、第1の配線W11は第1演出ボタン用出力端子(1;SW1)とグランド用出力端子(5;GND)とを接続する。第2の配線W12は第2演出ボタン用出力端子(2;SW2)とグランド用出力端子(5;GND)とを接続する。第3の配線W13は第1発光ダイオードアノード用入力端子(3;LED1+)と第1発光ダイオードカソード用出力端子(4;LED1−)とを接続する。
第1の配線W11の途中には第1のスイッチ(SW1)が設けられ、第2の配線W12の途中には第2のスイッチ(SW2)が設けられている。また、第3の配線W13の途中には、第1の発光ダイオード(LED1)が設けられている。なお、第3の配線W13について、第1発光ダイオードアノード用入力端子(3;LED1+)から第1の発光ダイオード(LED1)のアノード(陽極)に到るまでの配線と、第1の発光ダイオード(LED1)のカソード(陰極)から第1発光ダイオードカソード用入力端子(4;LED1−)に到るまでの配線とを区別してもよい。
このような回路構成によって、第1の演出ボタン701が押下操作されて第1の配線W11上の第1のスイッチ(SW1)がON状態となると、そのON状態を示す信号がコネクタ(CN3)の第1演出ボタン用出力端子(1;SW1)、図示しない信号線、第1演出照明基板1100の第2のコネクタ(CN2)の第1演出ボタン用入力端子(1;SW1)、配線W2、第1のコネクタ(CN1)の第1演出ボタン用出力端子(2;SW1)および図示しない信号線を経由して、第1副制御基板1000に入力される。同様に、第2の演出ボタン702が押下操作されて第2の配線W12上の第2のスイッチ(SW2)がON状態となると、そのON状態を示す信号がコネクタ(CN3)の第2演出ボタン用出力端子(2;SW2)、図示しない信号線、第1演出照明基板1100の第2のコネクタ(CN2)の第2演出ボタン用入力端子(2;SW2)、配線W3、第1のコネクタ(CN1)の第2演出ボタン用出力端子(3;SW2)および図示しない信号線を経由して、第1副制御基板1000に入力される。また、第1副制御基板1000から第1演出照明基板1100の第1のコネクタ(CN1)の第1発光ダイオードカソード用入力端子(4;LED1−)にHレベルの信号が入力されると、第4の配線W4上のスイッチング回路(SW0)が第2のコネクタ(CN2)の第1発光ダイオードカソード用入力端子(4;LED1−)とグランド(GND)とを接続する。この結果、直流電源(12V)の電力が第1の抵抗器(R1)、第2のコネクタ(CN2)の第1発光ダイオードアノード用出力端子(3;LED1+)および演出ボタン基板1300のコネクタ(CN3)の第1発光ダイオードアノード用入力端子(3;LED1+)を通過して第1の発光ダイオード(LED1)に供給され、第1の発光ダイオード(LED1)が点灯するようになっている。
第1の発光ダイオード(LED1)の発光パターンと第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)の発光パターンとは、図7に示すように異なっている。第1の発光ダイオード(LED1)の発光パターンは、第1の演出ボタン701および第2の演出ボタン702の操作受付期間中、点灯状態が継続し、操作受付期間が終了すると(換言すれば、非操作受付期間では)消灯するように設定されている。第1の演出ボタン701および第2の演出ボタン702の操作受付期間中とは、例えば、デモ遊技開始時からメダルが投入されるまでの期間である。デモ遊技は、前回遊技終了後から所定時間が経過したこと、あるいは、精算ボタン134の操作に基づいた払出処理が終了したことを契機に開始し、メダルが投入されると次の遊技の処理が開始されるために終了する。
一方、第2〜第5の発光ダイオード(LED2〜LED5)の発光パターンは、上記操作受付期間中において点灯と消灯とを繰り返す点滅態様に設定されている。さらに詳しくは、第2および第4の発光ダイオード(LED2,LED4)の発光パターンと第3および第5の発光ダイオード(LED3,LED5)の発光パターンとは逆のパターンに設定されている。すなわち、任意のタイミングにおいて、第1副制御基板1000(基本回路402のI/O410)から第1のコネクタ(CN1)の第2発光ダイオード用入力端子(5;LED2)および第4発光ダイオード用入力端子(7;LED4)にLレベルの信号を出力することによって、第2および第4の発光ダイオード(LED2,LED4)を点灯させているときには、第1副制御基板1000(基本回路402のI/O410)から第1のコネクタ(CN1)の第3発光ダイオード用入力端子(6;LED3)および第5発光ダイオード用入力端子(8;LED5)にHレベルの信号を出力することによって、第3および第5の発光ダイオード(LED3,LED5)を消灯させる。逆に、第2および第4の発光ダイオード(LED2,LED4)を消灯させているときには、第3および第5の発光ダイオード(LED3,LED5)を点灯させるように設定されている。
<効果>
上述のように構成された本実施形態の遊技台によれば、演出ボタンユニット700の発光ダイオード(LED1)付きの演出ボタン基板1300の仕様を簡便な構成で電気特性上安定したものとすることができる。すなわち、演出ボタン基板1300に配設される第1の発光ダイオード(LED1)の供給電流を制御する第1の抵抗器(R1)を、演出ボタン基板1300ではなく(別体の)第1演出照明基板1100に配設し、特に、第1の抵抗器(R1)は第1の発光ダイオード(LED1)よりも電力供給側に配置されているので、演出ボタン基板1300上での電流値を抑えてショート等の電気系統異常を防止することができ、演出ボタン基板1300の電気特性を安定したものとすることができる。
また、演出ボタンユニット700がメンブレンスイッチとして構成されている場合、演出ボタンユニット700の設置スペースを節約しながら、メンブレンスイッチは多数の部品配置に向かないという性質に適切に対処することができる。
また、第1演出照明基板1100はケースに収納されるものではないので、第1の抵抗器(R1)の発する熱を効果的に放熱することができる。また、第1の抵抗器(R1)は、第2〜第5の抵抗器(R2〜R5)の配置されている領域から下方に離隔した位置に配置されているので、第1の抵抗器R2が第2〜第5の抵抗器R2〜R5から過剰な熱影響を受けることを防止することができる。
また、第1および第2の演出ボタン701,702の間に演出ボタンランプ703が配置されているので、演出ボタンよりも少ない数のランプによって演出ボタンの存在を遊技者に確実に知らせながら、ランプひいては発光ダイオードの部品点数を削減することができる。
<その他>
なお、本発明の遊技台は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態では演出ボタン基板1300に1つの発光ダイオード(RED1)を搭載する例について説明したが、図8に示すように、演出ボタン基板1300に2つの発光ダイオード(LED1、LED6)を搭載するようにしてもよい。つまり、上記実施形態では、第1および第2の演出ボタン701,702の間に1つの演出ボタンランプ703を配置するように構成したが、第1の演出ボタン701に対応して1つの演出ボタンランプを設けるとともに第2の演出ボタン702に対応してもう1つの演出ボタンランプを設けてもよい。さらに、発光ダイオード(RED1)を搭載する基板を、演出装置160に備えるようにし、発光ダイオード(RED1)を発光させることで、移動する右シャッタ163a、左シャッタ163bの装飾効果を高めるようにしてもよい。
また、上記実施形態では第1演出照明基板1100はリールパネルランプ128を制御するものとして説明したが、他のランプを制御するものであってもよく、そのランプの個数、すなわち第1演出照明基板1100に搭載される発光ダイオードの個数も上記実施形態で例示した数に限定されない。
また、上記実施形態の第1の発光ダイオード(RED1)の供給電流を制御する手段としての第1の抵抗器(R1)を、例えば定電流ダイオード等の他の電流制御手段(電流制御回路)に変えてもよい。
また、上記実施形態では第1演出照明基板1100にスイッチング回路(SW0)を設けたが、別の基板(例えば、単なる中継基板)にスイッチング回路(SW0)を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第1副制御部1000と第1演出照明基板1100と演出ボタン基板1300は図2のような配置位置にあるものとして説明したが、このような位置に特に限定されるものではない。
また、例えば上記実施形態では本発明の基板に係る構成をスロットマシンに適用した場合について説明したが、パチンコ機等のスロットマシン以外の遊技台に適用してももちろんよい。
つまり、本発明の遊技台は、第1の基板本体と、第1の電力入力端子(例えば、CN3のLED1+)および第1の電力出力端子(例えば、CN3のLED1−)と、第1の発光体(例えば、LED1)と、前記第1の電力入力端子から前記第1の発光体の陽極に至る前記第1の基板本体上に形成された配線と、前記第1の電力出力端子から前記第1の発光体の陰極に至る前記第1の基板本体上に形成された配線と、を備えた第1の基板(例えば、演出ボタン基板1300)と、前記第1の基板を備えた演出装置(例えば、演出ボタンユニット700)と、遊技の演出に応じて前記第1の発光体の発光態様を設定する遊技演出制御部(例えば、主制御部300および第1副制御部400)と、第2の基板本体と、第2の電力入力端子(例えば、CN2のLED1−)および第2の電力出力端子(例えば、CN2のLED1+)と、前記第1の発光体に電力を供給する電力供給回路と、前記電力供給回路から前記第2の電力出力端子に至る前記第2の基板本体上に形成された配線(例えば、配線W1)と、当該配線に介装された電流制御回路(例えば、抵抗器R1や定電流ダイオードや定電流回路)と、前記第2の電力入力端子からグランドに至る前記第2の基板本体上に形成された配線(例えば、配線W4)と、当該配線に介装され、前記遊技演出制御部の設定した発光態様に基づいて前記第1の発光体を点灯または消灯させるべく当該配線の接続状態を切り替えるスイッチング回路(例えば、SW0)と、を備えた第2の基板(第1演出照明基板1100)と、前記第1の基板の第1の電力入力端子と前記第2の基板の第2の電力出力端子とを電気的接続し、かつ、前記第1の基板の第1の電力出力端子と前記第2の基板の第2の電力入力端子とを電気的接続する配線部材と、を備え、前記遊技演出制御部は、前記演出装置により特定の演出(例えば、デモ演出)を実行する場合に、前記第1の発光体の発光態様を前記特定の演出に対応する発光態様に設定するものであればよい。
このような遊技台によれば、演出装置用の発光体付き基板である第1の基板を簡便な構成で電気特性上安定した仕様とすることができる。
また、上記の遊技台において、前記演出装置は複数の操作スイッチ(例えば、SW1,SW2)をさらに備えたメンブレンスイッチとして構成され、前記複数の操作スイッチは前記第1の基板本体上において並んで配設されるとともに、前記第1の発光体は前記第1の基板本体上において前記複数の操作スイッチのそれぞれから等しい距離となる位置に配設され、前記遊技演出制御部は、前記複数の操作スイッチのうちの少なくとも1つの操作スイッチの受付を行う受付期間と当該少なくとも1つの操作スイッチの受付を行わない非受付期間とでは、前記第1の発光体の発光態様が異なるように当該発光態様を設定することが好ましい。
このような遊技台によれば、操作スイッチよりも少ない部品点数の発光体によって操作スイッチの存在を効率良く知らせることができる。
また、上記の遊技台において、前記電流制御回路は第1の抵抗器で構成され、前記第2の基板はさらに第2の発光体(例えば、LED2〜LED5)と当該第2の発光体に供給される電流を制御する第2の抵抗器(例えば、R2〜R5)とを備え、前記第2の抵抗器は前記第1の抵抗器よりも抵抗値が小さくなるように設定されていることが好ましい。
このような遊技台によれば、第2の抵抗器が電流制御する第2の発光体の輝度を第1の抵抗器が電流制御する第1の発光体の輝度よりも高くすることができる。
また、上記の遊技台において、前記第2の発光体として複数の発光体を備えるとともに、前記第2の抵抗器として複数の抵抗器を備え、前記第1の抵抗器は、前記第2の基板本体上において、前記第2の抵抗器の各抵抗器同士の距離よりも大きい距離を置いて、前記第2の抵抗器の下方の位置に配置されていることが好ましい。
このような遊技台によれば、発熱量の比較的大きい第2の抵抗器から第1の抵抗器が過剰な熱影響を受けることを防止することができる。
さらに、上記図7に示すように、前記遊技演出制御部は、前記第1の発光体(例えば、LED1)の単位時間(例えば、第1の演出ボタン701および第2の演出ボタン702の操作受付期間)における点灯と消灯の切り替え回数(例えば、1回)を、前記第2の発光体(例えば、LED2〜LED5)の前記単位時間における点灯と消灯の切り替え回数(例えば、6回)よりも少なくなるように、前記第1の発光体および前記第2の発光体の発光態様を設定することが好ましい。
このような遊技台によれば、光の使用目的に応じて2種類の発光体のうちの1つを選択することができ、例えば、ボタンなどの操作手段を比較的長時間に亘って照らす目的で使用する場合には第1の発光体を選択するとともに、遊技者の遊技意欲を高める演出を行う目的で使用する場合には第2の発光体を選択することができる。
また、本発明の遊技台は、第一の基板本体(例えば、演出ボタン基板1300本体)と、第一の電力入力端子(例えば、CN3のLED1+)および第一の電力出力端子(例えば、CN3のLED1−)と、第一の発光体(例えば、LED1)と、前記第一の電力入力端子から前記第一の発光体の陽極に至る前記第一の基板本体上に形成された配線(例えば、配線W13)と、前記第一の電力出力端子から前記第一の発光体の陰極に至る前記第一の基板本体上に形成された配線と、を備えた第一の基板(例えば、演出ボタン基板1300)と、前記第一の基板を備えた演出装置(例えば、演出ボタンユニット700)と、遊技の演出に応じて前記第一の発光体の発光態様を設定する遊技演出制御部(例えば、主制御部300および第1副制御部400)と、第二の基板本体(第1演出照明基板1100本体)と、第二の電力入力端子(例えば、CN2のLED1−)および第二の電力出力端子(例えば、CN2のLED1+)と、前記第一の発光体に電力を供給する電力供給回路と、前記電力供給回路から前記第二の電力出力端子に至る前記第二の基板本体上に形成された配線(例えば、配線W1)と、該配線に介装された電流制御回路(例えば、抵抗器R1や定電流ダイオードや定電流回路)と、前記第二の電力入力端子からグランドに至る前記第二の基板本体上に形成された配線(例えば、配線W4)と、該配線に介装され、前記遊技演出制御部の設定した発光態様に基づいて前記第一の発光体を点灯または消灯させるべく該配線の接続状態を切り替えるスイッチング回路(例えば、SW0)と、を備えた第二の基板(例えば、第1演出照明基板1100)と、前記第一の基板の第一の電力入力端子と前記第二の基板の第二の電力出力端子とを電気的接続し、かつ、前記第一の基板の第一の電力出力端子と前記第二の基板の第二の電力入力端子とを電気的接続する配線部材と、を備え、前記演出装置は複数の操作スイッチ(例えば、第1および第2のスイッチSW1,SW2)をさらに備えたメンブレンスイッチとして構成され、前記複数の操作スイッチは前記第一の基板本体(例えば、演出ボタン基板1300)上に配設されるとともに、前記第一の発光体は前記第一の基板本体上において前記複数の操作スイッチのそれぞれから等しい距離となる位置に配設され、前記遊技演出制御部は、前記演出装置により特定の演出を実行する場合に、前記第一の発光体の発光態様を前記特定の演出に対応する発光態様に設定するものであり、前記遊技演出制御部は、前記複数の操作スイッチのうちの少なくとも一つの操作スイッチの受付を行う受付期間と該少なくとも一つの操作スイッチの受付を行わない非受付期間とでは、前記第一の発光体の発光態様が異なるように該発光態様を設定する、ことを特徴とする、遊技台である。
また、前記電流制御回路は第一の抵抗器(例えば、抵抗器R1)で構成され、前記第二の基板(例えば、第1演出照明基板1100)はさらに第二の発光体(例えば、第2〜第5の発光ダイオードLED2〜LED5)と該第二の発光(例えば、第2〜第5の抵抗器R2〜R5)体に供給される電流を制御する第二の抵抗器とを備え、前記第二の抵抗器は前記第一の抵抗器よりも抵抗値が小さくなるように設定されている、ものとしてもよい。
また、前記第二の発光体例えば、第2〜第5の発光ダイオードLED2〜LED5)として複数の発光体を備えるとともに、前記第二の抵抗器(例えば、第2〜第5の抵抗器R2〜R5)として複数の抵抗器を備え、前記第一の抵抗器は、前記第二の基板(例えば、第1演出照明基板1100)本体上において、前記第二の抵抗器の各抵抗器同士の距離よりも大きい距離を置いて、前記第二の抵抗器の下方の位置に配置されている、ものとしてもよい。
また、前記遊技演出制御部(例えば、主制御部300および第1副制御部400)は、前記第一の発光体(例えば、LED1)の単位時間における点灯と消灯の切り替え回数が、前記第二の発光体(例えば、第2〜第5の発光ダイオードLED2〜LED5)の前記単位時間における点灯と消灯の切り替え回数よりも少なくなるように、前記第一の発光体および前記第二の発光体の発光態様を設定する、ものとしてもよい。
また、第一の基板(例えば、演出ボタン基板1300)と、前記第一の基板に接続される第二の基板(例えば、第1演出照明基板1100)と、発光する発光手段(例えば、演出ボタンランプ703、LED1など)と、前記発光手段による発光を制御する発光制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記第一の基板は、前記発光手段を少なくとも備えるものであり、前記第一の基板は、第一の操作スイッチ(例えば、第1のスイッチSW1)と第二の操作スイッチ(例えば、第2のスイッチSW2)とを少なくとも備えるものであり、前記第一の操作スイッチと前記第二の操作スイッチは、メンブレンスイッチであり、前記第一の操作スイッチと前記第二の操作スイッチとは、前記第一の基板上において並んで配設されるものであり、前記発光手段と前記第一の操作スイッチとの距離と、前記発光手段と前記第二の操作スイッチとの距離と、を等しい距離とし、前記第二の基板は、前記発光手段に流れる電流を制限する抵抗器(例えば、第2〜第5の抵抗器R2〜R5)を少なくとも備えるものであり、前記第二の基板は、前記発光手段に電流を流す状態と前記発光手段に電流を流さない状態とを切り替える切替回路(例えば、SW0)を少なくとも備えるものであり、前記発光制御手段は、前記第一の操作スイッチおよび前記第二の操作スイッチのうちの少なくとも一つの操作スイッチの受付期間に、前記発光手段を第一の発光態様で発光させるものであり、該一つの操作スイッチの非受付期間に、前記発光手段を第二の発光態様で発光させるものであり、前記第一の発光態様は、前記第二の発光態様とは異なるものである、ものとしてもよい。