JP5664936B2 - 回転電機及び回転子 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、回転電機及び回転子に関する。
特許文献1には、鉄心部の外周に開口せず軸方向に貫通する複数のスロットの中に、アルミニウムや銅又はその合金のダイキャストにより複数のロータバーが形成された、回転電機(誘導電動機)の回転子が記載されている。
実開平5−78178号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、スロットの半径方向外側にもスロットを覆うように鉄心部の外周部が設けられていることから、鉄損が大きくなって効率が低下し、高速回転時の回転電機の大トルク化が困難である。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、鉄損を低減し大トルク化を図ることができる回転電機及び回転子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、固定子と回転子とを有する回転電機であって、前記回転子は、スロットを備えた回転子鉄心と、前記スロットに配置されたロータバーと、を有し、前記スロットは、前記回転子の回転軸に直交する横断面視において、円周方向両側の端面のうち一第1端面に、複数の凹部を備えた凹部対を有するとともに、他方側の第2端面に、複数の凸部を備えた凸部対を有し、前記ロータバーは、前記横断面視において、円周方向両側の端面のうち前記一方側の第3端面に、前記スロットの複数の凹部にそれぞれ係合する複数の凸部を備えた凸部対を有するとともに、前記他方側の第4端面に、前記スロットの複数の凸部にそれぞれ係合する複数の凹部を備えた凹部対を有し、かつ、前記スロットは、前記第1端面の凹部対に備えられた各凹部と、前記第2端面の凸部対に備えられた各凸部とが、それぞれ互いに略同一の半径方向位置に配置されており、前記ロータバーは、前記第3端面の凸部対に備えられた各凸部と、前記第4端面の凹部対に備えられた各凹部とが、それぞれ互いに略同一の半径方向位置に配置されている回転電機が適用される。
本発明の回転電機によれば、回転子の鉄損を低減し大トルク化を図ることができる。
実施形態の回転電機の全体概略構成を表す軸方向断面図である。 図1のA−A線に沿う概念的横断面図である。 回転電機の固定子鉄心のロータバー及びスロットを表す、拡大横断面図である。 実施形態におけるトルクの向上作用を、凹凸係合構造を設けない第1比較例と対比して示す説明図である。 凹部と凸部とを混在配置する第2比較例における、収縮時の挙動を表す模式図である。 実施形態におけるロータバーの収縮時の挙動を表す、模式図である。 ロータバーの収縮時の挙動を、凹部の断面形状を曲線形状とした場合と、略直線部を備えた実施形態の場合とで、対比させて表す模式図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<回転電機の全体構成>
まず、図1及び図2を用いて本実施形態の回転電機1の全体構成について説明する。図1及び図2に示すように、回転電機1は、この例では誘導電動機であり、略円筒形の固定子2と、略円筒形の回転子3とを備えている。
また、回転電機1は、略円筒状のフレーム9と、フレーム9の軸方向一方側(図1中左側)の開口部を塞ぐ負荷側ブラケット11と、フレーム9の軸方向他方側(図1中右側)の開口部を塞ぐ反負荷側ブラケット12と、負荷側ブラケット11および反負荷側ブラケット12にそれぞれ軸受10a及び10bを介して回転自在に支持された回転軸8と、を有している。
固定子2は、ヨーク部とティース部とを有しフレーム9の内周面に嵌合されて固定された固定子鉄心4と、固定子鉄心4のティース部に装着された固定子コイル5と、を有している。固定子鉄心4の半径方向内側には、軸方向に貫通した複数のスロット15が周方向に配列されている。固定子コイル5の軸方向両端のコイルエンド5a,5bは、この例では、固定子鉄心4の軸方向両端部4a,4bに密着するように折曲されている。これにより、固定子コイル5で発生した熱の固定子鉄心4への伝熱性の向上が図られている。回転子3は、回転軸8に固定され、固定子2の周囲に磁気的空隙を空けて配置されている。
<回転子の詳細構成>
回転子3の詳細構成を、上記図1及び図2と、図3とにより説明する。回転子3は、図1及び図2に示すように、回転軸8に固定された回転子鉄心6と、回転子鉄心6の外周部に周方向に沿って設けられた軸方向に貫通する複数のスロット20と、複数のスロット20を充填するように挿入されて配置された導電材からなる複数のロータバー30と、を有している。この例では、各ロータバー30の両端はスロット20から突出しており、ロータバー30と一体に設けられた図示しない短絡リングによって、互いに接続されている。
回転子鉄心6は、図2及び図3に示すように、回転軸8を囲む筒状の連結部17と、連結部17の半径方向外側に周方向に沿って設けられた軸方向に貫通する複数のティース18と、複数のティース18から円周方向に延びる複数の外縁部19(肩部)と、を備えている。また回転子鉄心6には、複数のティース18の相互間に、上記複数のスロット20が形成されている。各外縁部19は、スロット20の半径方向外側の一部(この例では円周方向中央部)を露出させつつそれ以外の部位を覆うように、ティース18の半径方向外側部から円周方向に延設されている。
回転子鉄心6は、例えば磁性鋼板等の所望の金属材料(第1金属材料に相当)により構成されている。一方、ロータバー30は、上記回転子鉄心6を構成する金属材料(上記の例では磁性鋼板)よりも線膨張係数が大きい、例えばアルミニウム等の所望の金属材料(第2金属材料に相当)により構成されている。スロット20にロータバー30を挿入配置するには、スロット20に溶融状態のアルミニウムを加圧して流し込み、ダイキャスト成形によりロータバー30を製造すればよい。
図3に示すように、スロット20及びロータバー30は、回転軸8に直交する横断面視において、ロータバー30の円周方向両側の端面のうち少なくとも一方の端面が、複数の凸部からなる凸部対、若しくは、複数の凹部からなる凹部対を含むように、構成されている。
具体的には、この例では、ロータバー30は、上記横断面視において、円周方向両側の端面のうちの一方側(この例では図3中左側。以下同様)の端面に、凸部対31Aを備えている。この凸部対31Aは、半径方向に沿って配置された、複数(ここでは2個)の凸部31(収縮締め付け部に相当)により構成されている。またロータバー30は、他方側(この例では図3中右側。以下同様)の端面に、凹部対32Aを備えている。この凹部対32Aは、半径方向に沿って配置された、複数(ここでは2個)の凹部32(収縮締め付け部に相当)により構成されている。このとき、上記一方側の端面の凸部対31Aを構成する複数の凸部31と、上記他方側の端面の凹部対32Aを構成する複数の凹部32とは、それぞれ互いに略同一の半径方向位置に配置されている。
これに対応し、スロット20は、上記横断面視において、円周方向両側の端面のうちの一方側(図3中左側)の端面に、凹部対21Aを備えている。凹部対21Aは、上記ロータバー30の複数の凸部31と係合する、略半径方向に沿って配置された複数(ここでは2個)の凹部21により構成されている。またスロット20は、円周方向の他方側(図3中右側)の端面に、凸部対22Aを備えている。凸部対22Aは、上記ロータバー30の複数の凹部32と係合する、略半径方向に沿って配置された複数(ここでは2個)の凸部22により構成されている。このとき、上記一方側の端面の凹部対21Aを構成する複数の凹部21と、上記他方側の端面の凸部対22Aを構成する凸部22とは、それぞれ互いに略同一の半径方向位置に配置されている。
なお、上記凸部対31Aを構成する各凸部31は、横断面視において、円周方向に延びる2つの略直線部31a,31aを備えている。また、上記凹部対32Aを構成する各凹部32は、横断面視において、円周方向に延びる2つの略直線部32a,32aを備えている。
<凸部対・凹部対によって得られる作用>
次に、本実施形態の回転電機1に備えられた上記凸部対31A及び凹部対32Aによる作用について、順を追って説明する。
<大トルク化>
上述したように、上記回転電機1では、回転子鉄心6の連結部17の半径方向外側に、複数のティース18が設けられる。また回転子鉄心6のスロット20に、導電材からなるロータバー30が挿入されて配置されている。そして、回転子3が回転すると、スロット20内のロータバー30に対し半径方向外側への遠心力が作用する。この遠心力による、ロータバー30のスロット20からの逸脱方向を防止するために、各ティース18から円周方向に延びる複数の上記外縁部19が設けられている。その際、各外縁部19は、スロット20の半径方向外側を覆う周方向長さが長いほど、剛性が高くなり上記逸脱防止効果を確実に得ることができる。しかしながら、外縁部19の周方向長さが長いほど(言い換えれば、スロット20が露出する開口部を小さくするほど)、回転電機1の運転時の鉄損が大きくなり、効率が低下する。
そこで、本実施形態では、スロット20に挿入されて配置されるロータバー30の円周方向の端面に、上記複数の凸部31(言い換えれば凸部対31A)や複数の凹部32(言い換えれば凹部対32A)を設けている。これにより、ロータバー30が配置された状態で、ティース19側とロータバー30とが上記端面において凹凸係合することとなる。この結果、この凹凸係合によって、上述したロータバー30のスロット20からの逸脱防止を図ることができる。この結果、上記外縁部19の周方向長さを必要最小限とすることができるので、前述した鉄損を低減することができる。したがって、外縁部19のみにより上記ロータバー30の逸脱防止を図る構造に比べ、ロータバー30に対しより大電流を流すことができ、回転電機1の大トルク化を図ることができる。
<大トルク化の具体例>
本実施形態の回転電機1における上記のトルク向上作用の一例を比較例と対比しつつ、図4を用いて説明する。ここでは、第1比較例として、スロット20に挿入されて配置されるロータバー30の円周方向の端面に、凸部対31Aも凹部対32Aも設けず、ロータバー30の円周方向の端面が平坦面に形成されている場合を例にとっている。
図4は、回転数Nを横軸に、トルクTを縦軸にとって表す、回転電機の特性線を示している。図4に示すように、上記第1比較例及び本実施形態のいずれにおいても、回転子3の回転数Nが増大するにつれて、トルクTが減少する挙動となる。しかしながら、上記第1比較例の場合は、前述したようなロータバー30の逸脱防止を図るためには、ロータバー30の円周方向の端面において固定子鉄心6の外縁部19を比較的長くする必要があり、回転電機1の運転時の鉄損が大きくなる。このため、第1比較例では、ロータバー30に十分な大電流を流すことが困難であり、図4に示すように、例えばある回転数Ntにおいて、トルクTは比較的低いT1となる。
これに対し、本実施形態の回転電機1では、前述したように、ロータバー30の円周方向の端面の凸部対31A(若しくは凹部対32A)を用いたティース19側との凹凸係合により、逸脱防止効果を得ることができる。この結果、固定子鉄心6の外縁部19の周方向長さを最小限にでき、磁束を有効に使うことができるため、運転時の鉄損を小さくできる。このため、本実施形態では、ロータバー30に十分な大電流を流すことができるので、図4に示すように、例えば上記回転数Ntにおいて、トルクTを上記第1比較例よりも高いトルクT2とすることができる。
<ロータバー傾斜防止>
上述したように、一般に、ロータバー30は、回転子鉄心6のスロット20に対し所定の金属材料を溶融状態で加圧して流し込む、いわゆるダイキャスト成形により製造される。そして、その際、前述したように、ロータバー30を構成する金属材料としては、回転子鉄心6を構成する金属材料より線膨張係数が大きいものが用いられる。したがって、ダイキャスト成形後の冷却時には、ロータバー30のほうが、回転子鉄心6のティース18やスロット20よりも、高い収縮率で収縮する。このため、上記のようにロータバー30とスロット20で凹凸係合させるときに、ロータバー30の周方向の端面において凸部と凹部とを混在させて設けると、収縮時の挙動によりいずれかの凸部(又は凹部)を支点とした回動によりロータバー30の傾斜が生じる恐れがある。
<傾斜挙動の具体例>
上記のような傾斜挙動を、上記実施形態に対する第2比較例を用いて説明する。ここでは、図5(a)及び図5(b)に示すように、第2比較例として、上記実施形態のロータバー30に対応するロータバー30′の円周方向の各端面に、半径方向に沿って凸部と凹部とが混在配置(具体的には1つの凹部32と1つの凸部31とがこの順に設置)された場合を例に取っている。またこの第2比較例では、上記に対応して、上記実施形態のスロット20に対応するスロット20′の円周方向の端面に、上記ロータバー30′の上記凹部32と係合する1つの凸部22と、上記ロータバー30′の凸部31と係合する1つの凹部21とが、半径方向に沿って設けられている。
上記構成のこの第2比較例において、上記ダイキャスト成形後にロータバー30′が冷却すると、ロータバー30′のほうが回転子鉄心6のティース18やスロット20′よりも、高い収縮率で収縮する。この結果、図5(a)及び図5(b)に示すように、ロータバー30′が全体的に縮むとき、ロータバー30′の径方向外側部分及び径方向内側部分それぞれに、半径方向に沿った収縮力F1,F2が作用する。
その際、例えば、図5(a)に示すように、ロータバー30′の径方向外側部分における収縮力F1が、ロータバー30′の径方向内側部分における収縮力F2よりも先に作用した等の場合には、凸部31が収縮力F2により凹部21を締め付ける挙動とはならず、ロータバー30′が上記凸部22を支点として反時計方向に回転し、スロット20′内で傾く(図中では左傾斜)場合がある。あるいは、例えば、図5(b)に示すように、ロータバー30′の径方向内側部分における収縮力F2が、ロータバー30′の径方向外側部分における収縮力F1よりも先に作用した等の場合には、凹部32が収縮力F1により凸部22を締め付ける挙動とはならず、ロータバー30′が凹部21を支点として時計方向に回転し、スロット20′内で傾く(図中では右傾斜)場合がある。
<傾斜防止の具体例>
これに対し、本実施形態の回転電機1では、前述したように、ロータバー30の端面に、上記のような凸部31と凹部32との混在を避け、複数の凸部31からなる凸部対31A(若しくは複数の凹部32からなる凹部対32A)が設けられる。このような構成の本実施形態の回転電機1におけるロータバー30の収縮時の挙動を、図6を用いて模式的に説明する。
図6(a)に示す例では、ロータバー30の周方向の端面に、半径方向に沿って2つの凸部31,31が順に設けられている。また、上記に対応し、スロット20の周方向の端面は、上記ロータバー30の上記2つの凸部31,31とそれぞれ係合する2つの凹部21,21が、半径方向に沿って順に設けられている。これにより、ダイキャスト成形後にロータバー30が冷却し、ロータバー30が全体的に縮むとき、径方向外側(図示上側)に位置する凸部31及び径方向内側(図示下側)に位置する凸部31から、それらに挟まれるスロット20の凹部21に対し、半径方向に沿った収縮力F1,F2がそれぞれ作用する。この場合、前述のように収縮力F1,F2の作用タイミングに若干のズレがあったとしても、両方が凸部であることから、上記第2比較例のような回転による傾斜挙動は生じず、スロット20のうちそれら凸部31,31間の領域20Aを締め付ける挙動となる。
図6(b)に示す例では、ロータバー30の周方向の端面に、半径方向に沿って2つの凹部32,32が順に設けられている。また、上記に対応し、スロット20の周方向の端面は、上記ロータバー30の上記2つの凹部32,32とそれぞれ係合する2つの凸部22,22が、半径方向に沿って順に設けられている。これにより、ダイキャスト成形後にロータバー30が冷却し、ロータバー30が全体的に縮むとき、径方向外側(図示上側)に位置する凹部32及び径方向内側(図示下側)に位置する凹部32から、半径方向に沿った収縮力F1,F2がそれぞれ作用する。この場合も、両方が凹部であることから、上記同様、収縮力F1,F2の作用タイミングに若干のズレがあったとしても、上記第2比較例のような回転による傾斜挙動は生じず、収縮力F1,F2によりそれぞれ凸部22,22を締め付ける挙動となる。
上記の結果、上記図6(a)及び図6(b)のいずれの場合も、前述の第2比較例とは異なり、ロータバー30の傾斜を防止しつつ、正しい状態でロータバー30をスロット20に配置することができる。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の回転電機1によれば、固定子鉄心6の外縁部19の周方向長さを必要最小限とすることで、磁束を有効に使うことができるため、鉄損を低減することができる。これにより、外縁部19のみにより上記ロータバー30の逸脱防止を図る構造に比べ、ロータバー30に対しより大電流を流すことができる。この結果、回転電機1の大トルク化を図ることができる。
また、本実施形態では特に、各スロット20及び各ロータバー30は、横断面視において、各ロータバー30の円周方向両側の端面のうち一方側の端面が上記複数の凸部31からなる凸部対31Aを含むとともに、他方側の端面が上記複数の凹部32からなる凹部対32Aを含むように、構成されている。これにより、ロータバー30の円周方向両端側のうち一方のみに凸部対31A又は凹部対32Aを設ける場合に比べ、凹凸係合構造による上記ロータバーの逸脱防止効果をさらに向上することができる。
また、本実施形態では特に、ロータバー30の上記一方側の端面の凸部対31Aを構成する複数の凸部31と、上記他方側の端面の凹部対32Aを構成する複数の凹部32とが、それぞれ互いに略同一の半径方向位置に配置されている。これにより、ロータバー30の断面形状で見たとき、円周方向両端側のうち一方側の端部が凸部31となる半径方向位置において他方側の端部が凹部32となる。これに対応し、固定子鉄心6のティース18においても、(上記ロータバー30の凸部31に対応した)凹部21が設けられる半径方向位置で、(上記ロータバー30の凹部32に対応した)凸部22が設けられることとなる。以上の結果、ティース18の上記円周方向における長さW(図2参照)を、半径方向に沿って概ね均一とすることができる。この結果、ティース18において磁束が流れる面積を一様とし、磁束密度を均一化することができる。
また、本実施形態では特に、上記凸部対31Aを構成する各凸部31や、上記凹部対32Aを構成する各凹部32の、横断面視における断面形状が、円周方向に延びる略直線部31a,32aを備えている。この略直線部31a,32aの効果について、図7を用いて説明する。
すなわち、図7(a)に示すように、ロータバー30の凹部32の横断面形状を、(凹部32及び対応する凸部22にエッジが立たないような)曲線形状とすることもできる。しかしながら、この場合、ロータバー30の収縮時に、凸部22に対し凹部32から作用する収縮力Fにより、凸部22が上記曲線形状で滑って凹部32から押し出され、確実な締め付けができなくなるおそれがある。
これに対し、本実施形態では、図7(b)に模式的に示すように、上記のような全曲線形状でなく、ロータバー30の凹部32の径方向外側(図中上側)及び径方向内側(図中下側)に、それぞれ略直線部分32a,32aが備えられている。これにより、凹部32のそれら略直線部分32a,32aから、スロット20のその間の領域20Bに対し、径方向に沿って(言い換えれば図中の上下方向から)それぞれ収縮力Fを作用させることで、凸部22を確実に締め付けることができる。
なお、前述の略直線部分31a,31aについても、上記同様の原理で、径方向に沿って確実に収縮力を作用させ、確実に締め付けを行うことができる。
以上の結果、上記のように高い収縮率によってスロット20の凹部21(又は凸部22)に対し半径方向に沿った力をロータバー30から作用させるとき、確実に当該凹部21(又は凸部22)を締め付けることができる。この結果、ロータバー30をスロット20に対し強固に固定することができる。
なお、以上では、回転電機1が、回転子3を固定子2の内側に備えたインナーロータ型である場合を一例として説明したが、回転子3を固定子2の外側に備えたアウターロータ型の回転電機に対しても適用可能である。さらに、回転電機1が誘導電動機である場合を一例として説明したが、その他の電動機である場合や、電動機ではなく発電機である場合にも適用することができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 回転電機
2 固定子
3 回転子
6 回転子鉄心
8 回転軸
17 連結部
18 ティース
19 外縁部
20 スロット
21 凸部
22 凹部
30 ロータバー
31 凸部(収縮締め付け部)
31a 略直線部
31A 凸部対
32 凹部(収縮締め付け部)
32a 略直線部
32A 凹部対

Claims (5)

  1. 固定子と回転子とを有する回転電機であって、
    前記回転子は、
    スロットを備えた回転子鉄心と、
    前記スロットに配置されたロータバーと、
    を有し、
    前記スロットは
    前記回転子の回転軸に直交する横断面視において、円周方向両側の端面のうち一第1端面に、複数の凹部を備えた凹部対を有するとともに、他方側の第2端面に、複数の凸部を備えた凸部対を有し、
    前記ロータバーは、
    前記横断面視において、円周方向両側の端面のうち前記一方側の第3端面に、前記スロットの複数の凹部にそれぞれ係合する複数の凸部を備えた凸部対を有するとともに、前記他方側の第4端面に、前記スロットの複数の凸部にそれぞれ係合する複数の凹部を備えた凹部対を有し、
    かつ、
    前記スロットは、
    前記第1端面の凹部対に備えられた各凹部と、前記第2端面の凸部対に備えられた各凸部とが、それぞれ互いに略同一の半径方向位置に配置されており、
    前記ロータバーは、
    前記第3端面の凸部対に備えられた各凸部と、前記第4端面の凹部対に備えられた各凹部とが、それぞれ互いに略同一の半径方向位置に配置されている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記回転子鉄心は、
    前記スロットの半径方向外側の一部を露出させつつそれ以外の部位を覆うように、円周方向に延びる外縁部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 前記凸部、若しくは、前記凹部、の前記横断面視における断面形状が、前記円周方向に延びる略直線部を備えている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  4. 前記回転子鉄心は、第1金属材料により構成されており、
    前記ロータバーは、前記第1金属材料よりも線膨張係数が大きい第2金属材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の回転電機。
  5. スロットを備えた回転子鉄心と、
    前記スロットに配置されたロータバーと、
    を有する、回転子において、
    前記スロットは
    前記回転子の回転軸に直交する横断面視において、円周方向両側の端面のうち一第1端面に、複数の凹部を備えた凹部対を有するとともに、他方側の第2端面に、複数の凸部を備えた凸部対を有し、
    前記ロータバーは、
    前記横断面視において、円周方向両側の端面のうち前記一方側の第3端面に、前記スロットの複数の凹部にそれぞれ係合する複数の凸部を備えた凸部対を有するとともに、前記他方側の第4端面に、前記スロットの複数の凸部にそれぞれ係合する複数の凹部を備えた凹部対を有し、
    かつ、
    前記スロットは、
    前記第1端面の凹部対に備えられた各凹部と、前記第2端面の凸部対に備えられた各凸部とが、それぞれ互いに略同一の半径方向位置に配置されており、
    前記ロータバーは、
    前記第3端面の凸部対に備えられた各凸部と、前記第4端面の凹部対に備えられた各凹部とが、それぞれ互いに略同一の半径方向位置に配置されている
    ことを特徴とする回転子。
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