JP5664086B2 - 情報処理装置、通信システム及びプログラム - Google Patents
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Description
さらに、上記課題を解決するため、請求項12に記載の発明は、電話帳データを用いて他のVoIP端末を発呼する複数のVoIP端末と通信を行う情報処理装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、前記複数のVoIP端末のそれぞれに割り当てられたIPアドレスを含む電話帳データを第1の記憶手段に記憶させる手段、前記電話帳データの更新に用いる情報であって前記複数のVoIP端末のそれぞれに割り当てられるIPアドレスを示す情報を含む設定情報を第2の記憶手段に記憶させる手段、前記設定情報に基づいて前記複数のVoIP端末の全てに対して応答を要請する応答要請手段、前記応答要請手段により応答を要請されたVoIP端末からの応答を検知する応答検知手段と、前記応答検知手段により検知される応答の有無に基づいて前記電話帳データを更新する電話帳データ更新手段、前記電話帳データの更新後に前記複数のVoIP端末のそれぞれに更新された電話帳データを送信する電話帳データ送信手段、として機能させるようにしたコンピュータ読み取り可能なプログラムである。
通信システム1は、サーバ10と、VoIP端末20と、無線アクセスポイント30と、を有する。通信システム1は、複数のVoIP端末20をその構成に含み、サーバ10は、無線アクセスポイント30を介して複数のVoIP端末20との通信を行う情報処理装置として機能する。無線アクセスポイント30は、サーバ10とVoIP端末20との間の無線通信を仲介する。なお、図1に示す一実施形態では、便宜上、1つの無線アクセスポイント30を図示しているが、実際の通信システム1としては、サーバ10がネットワーク回線Nを介して複数の無線アクセスポイント30に接続されているものとする。
サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、入力部14、表示部15及び通信部16を備え、これらの各構成はバス17により接続される。
RAM12は、CPU11の処理によって展開されたデータや、当該処理によって一時的に生じたデータ等を格納する。
記憶部13は、CPU11によって読み出されるプログラムやデータ等を記憶する。記憶部13は、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリ、その他の書き換え可能な記憶装置又はそれらの記憶装置の組合せ等によって構成される。
表示部15は、CPU11の処理内容に応じた表示出力を行う。表示部15は、例えば液晶表示装置、有機エレクトロルミネセンス(Electro-Luminescence、EL)ディスプレイ、その他の表示装置又はそれらの表示装置の組合せ等によって構成される。
無線アクセスポイント30は、通信部16とネットワーク回線Nを介して接続され、サーバ10とVoIP端末20との間の無線通信を仲介する。
VoIP端末20は、それぞれ、CPU21、RAM22、記憶部23、入力部24、表示部25、通信部26、音声入力部27及び音声出力部28を備え、これらの各構成はバス29により接続される。
RAM22は、CPU21の処理によって展開されたデータや、当該処理によって一時的に生じたデータ等を格納する。
記憶部23は、CPU21によって読み出されるプログラムやデータ等を記憶する。記憶部23は、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリ、その他の書き換え可能な記憶装置又はそれらの記憶装置の組合せ等によって構成される。
表示部25は、CPU21の処理内容に応じた表示出力を行う。表示部25は、例えば液晶表示装置、有機エレクトロルミネセンス(Electro-Luminescence、EL)ディスプレイ、その他の表示装置等を用いて構成される。
音声出力部28は、サーバ10から受信した音声データを復号化して音声に戻し、当該音声を出力する。音声出力部28は、例えば音声データを復号化する復号化処理部(図示略)や、復号化された音声を出力するスピーカ(図示略)等を有する。
サーバ10の記憶部23は、電話帳管理ツール設定ファイル及びマスター電話帳ファイルを記憶する。
電話帳管理ツール設定ファイルは、電話帳更新間隔と、パケット送信対象IPアドレス範囲と、を示すパラメータを含む。
電話帳更新間隔は、サーバ10から全てのVoIP端末20に対して応答を要請する時間の周期を示す。
パケット送信対象IPアドレス範囲は、複数のVoIP端末20のそれぞれに割り当てられるIPアドレスの範囲を示す。全てのVoIP端末20は、電話帳管理ツール設定ファイルのパケット送信対象IPアドレス範囲に設定されたIPアドレスの範囲内に含まれるIPアドレスのいずれかを割り振られる。それぞれのVoIP端末20に割り振られるIPアドレスは異なる。
マスター電話帳ファイルは、IPアドレスと、登録名称と、状態フラグと、を示すパラメータを含む。
IPアドレスは、それぞれのVoIP端末20に割り振られたIPアドレスを示す。登録名称は、それぞれのVoIP端末20に割り与えられた名称を示す。状態フラグは、それぞれのVoIP端末20について、最近行われた応答要請に対して応答があったか否かを示す。
また、電話帳管理ツール設定ファイルは、複数のVoIP端末20のそれぞれに割り当てられるIPアドレスの範囲を示す情報であるパケット送信対象IPアドレス範囲を含み、電話帳データ(マスター電話帳ファイル)の更新に用いる設定情報として機能する。よって、記憶部23は、設定情報(電話帳管理ツール設定ファイル)を記憶する設定情報記憶手段として機能する。
電話帳管理ツールプログラムは、全てのVoIP端末20に対して応答を要請し、応答を要請されたVoIP端末20からの応答を検知し、応答の有無に基づいてマスター電話帳ファイルを更新する機能をサーバ10に与えるプログラムである。
サーバ10のCPU11は、まず、記憶部23から電話帳管理ツール設定ファイルを読み出し、電話帳更新間隔及びパケット送信対象IPアドレス範囲を取得する。
ここで、CPU11は、設定情報(電話帳管理ツール設定ファイル)に基づいて複数のVoIP端末20の全てに対して応答を要請する応答要請手段として機能する。
応答の検知には、制限時間が設けられている。CPU11は、予め設定された制限時間内に応答が検知されたVoIP端末20を、応答があったVoIP端末20とし、予め設定された所定時間内に応答が検知されなかったVoIP端末20を、応答がなかったVoIP端末20とする。応答の検知に用いる制限時間は、任意に設定することができる。
ここで、CPU11は、応答を要請されたVoIP端末20からの応答を検知する応答検知手段として機能する。
つまり、マスター電話帳ファイルは、それぞれのVoIP端末20のIPアドレス、名称及び最近の応答要請に対する有無を対応付ける。
ここで、CPU11は、応答の有無に基づいて電話帳データ(マスター電話帳ファイル)を更新する電話帳データ更新手段として機能する。
また、フラグ値(0又は1)は一例であり、応答の有無を判別できる内容であれば何でもよい。
VoIP端末20の記憶部23は、電話帳ファイルを記憶する。電話帳ファイルの内容は、図6に示すマスター電話帳ファイルと同様である。
VoIPソフトウェアは、サーバ10からの応答要請に対して応答を行う機能をVoIP端末20に与えるプログラムである。CPU21は、通信部26を介してサーバ10から応答要請のデータ(パケット)を受信すると、通信部26を介して応答を示す所定のデータ(パケット)をサーバ10へ送信する。
マスター電話帳ファイルの更新後、サーバ10のCPU11は、複数のVoIP端末20のそれぞれに更新されたマスター電話帳ファイルを取得させるための処理を行う。
ここで、CPU11は、電話帳データ(マスター電話帳ファイル)の更新後に複数のVoIP端末20のそれぞれに対して電話帳データ(マスター電話帳ファイル)の更新を通知する更新通知手段として機能する。
サーバ10は、VoIP端末20からマスター電話帳ファイル取得のための通信要求を受けると、CPU11が、当該通信要求に対する応答を行う。マスター電話帳ファイル取得のための通信要求及びその応答は、それぞれ所定の内容のデータ(パケット)により行われる。
マスター電話帳ファイルの取得を完了すると、CPU21は、主得したマスター電話帳ファイルにより記憶部23に記憶された電話帳ファイルを上書き更新する。なお、マスター電話帳ファイルと電話帳ファイルのファイル形式は同一であり、マスター電話帳データの取得及び上書き更新により、マスター電話帳ファイルと電話帳ファイルとは同一となる。
発呼を受けたVoIP端末20に対して、入力部24を介した入力等により発呼を受ける旨の入力がなされると、発呼を受けたVoIP端末20のCPU21は、当該VoIP端末20を発呼したVoIP端末20に対して発呼を受け付けた旨の応答(発呼応答)を行う。
音声通話処理を行っているVoIP端末20の少なくともいずれか一方において音声通話処理を終了させる旨の入力がなされると、双方のVoIP端末20は音声通話処理を終了する。
発呼の順番は、電話帳ファイルに設定されているIPアドレスの番号の順序(例えば昇順、降順等)や、登録名称に基づく順序(例えば読みやアルファベット表記の昇順、降順等)に基づいてもよいし、他の何らかの条件によって決定されてもよい。順次行われる発呼は、電話帳ファイルに含まれる全てのIPアドレスのうち最近の応答要請に対して応答した全てのIPアドレスに対して行ってもよいし、発呼中断を指示する入力を受けた場合に発呼を中断するようにしてもよい。
発呼及び音声通話に係るVoIP端末20同士の間のデータの送受信は、サーバ10を経由して行ってもよいし、VoIP端末20同士の間で行うようにしてもよい。
なお、図4では、一つのVoIP端末20についてサーバ10との間のデータのやりとりを示しているが、実際には全てのVoIP端末20が同様のデータのやり取りを行う。
図7は、サーバ10によるマスター電話帳ファイル更新処理の流れを示すフローチャートである。
サーバ10のCPU11は、まず、記憶部23から電話帳管理ツール設定ファイルを読み出し(ステップS1)、電話帳更新間隔及びパケット送信対象IPアドレス範囲を取得する。次に、CPU11は、電話帳更新間隔に基づいて、応答要請を行うタイミングを迎えたか否かを判定し(ステップS2)、応答要請を行うタイミングを迎えていない場合(ステップS2:NO)、待機する(ステップS3)。
CPU11は、応答要請を行うための所定のデータ(パケット)を生成する(ステップS11)。次に、CPU11は、パケット送信対象IPアドレス範囲に含まれるIPアドレスのうち一つに対して応答要請のための所定のデータ(パケット)を送信する(ステップS12)。その後、CPU11は、制限時間内にVoIP端末20から応答を示す所定のデータ(パケット)を受信したか否かをチェックする(ステップS13)。制限時間内にVoIP端末20から応答を示す所定のデータ(パケット)を受信した場合(ステップS13:YES)、そのIPアドレスと対応付けるフラグ値を1として、RAM12に一時的に生成したテンポラリファイルに記憶させる(ステップS14)。一方、ステップS13において制限時間内にVoIP端末20から応答を示す所定のデータ(パケット)を受信しなかった場合(ステップS14:YES)、そのIPアドレスと対応付けるフラグ値を0として、テンポラリファイルに記憶させる(ステップS15)。ステップS14、ステップS15におけるテンポラリファイルへの記憶において、一つのIPアドレスと当該IPアドレスのフラグ値とが1レコードとして扱われる。
ステップS5において、いずれかのVoIP端末20によりマスター電話帳ファイルのダウンロードが行われていた場合(ステップS5:NO)、ダウンロードを行っている全てのVoIP端末20についてマスター電話帳ファイルのダウンロードが完了するまで待機する(ステップS6)。一方、ステップS5において、どのVoIP端末20からもマスター電話帳ファイルのダウンロードが行われていない場合、CPU11は、マスター電話帳ファイルの更新処理を行う(ステップS7)。
CPU11は、テンポラリファイルから1レコード読み込み(ステップS21)、マスター電話帳ファイルに含まれるIPアドレスのうち、当該レコードに含まれるIPアドレスと同一のIPアドレスのフラグ値を、当該レコードのフラグ値で上書きする(ステップS22)。
次に、CPU11は、テンポラリファイルの全レコードを読み込んだか否かチェックする(ステップS23)。テンポラリファイルの全レコードを読み込んでいない場合(ステップS23:NO)、CPU11は、まだ読み込んでいないレコードについて、ステップS21の処理を行う。一方、ステップS23においてテンポラリファイルの全レコードを読み込んだ場合(ステップS23:YES)、CPU11はテンポラリファイルを削除する(ステップS24)。そして、CPU11は、マスター電話帳ファイルのフラグ値が1つ以上変更されたか否か判定する(ステップS25)。マスター電話帳ファイルのフラグ値が1つ以上変更された場合(ステップS25:YES)、CPU11はパケット送信対象IPアドレス範囲に含まれるすべてのIPアドレスに対して更新フラグデータを送信する(ステップS26)。ステップS26の処理後又はステップS25においてマスター電話帳ファイルのフラグ値が1つも変更されていない場合(ステップS25:NO)、CPU11は処理を終了する。
マスター電話帳ファイルの更新処理を以って、CPU11はマスター電話帳ファイル更新処理を終了する。
図10は、サーバ10からの応答要請に対する応答処理の流れを示すフローチャートである。
VoIP端末20のCPU21は、通信部26を介してサーバ10から応答要請のデータ(パケット)を受信すると(ステップS31:YES)、通信部26を介して応答を示す所定のデータ(パケット)をサーバ10へ送信する(ステップS32)。
本実施形態では、ステップS31に示す応答要請の受信検知は、VoIP端末20の電源が入っている間は常に行われており、電源が切られない限り(ステップS33:NO)、ステップS32の処理後又は応答要請の受信が検知されない場合(ステップS31:NO)、ステップS31の処理に戻る。VoIPの電源が切られると(ステップS33:YES)、応答要請に対する応答処理は終了する。
VoIP端末20のCPU21は、更新フラグデータを受信したか否かを判定する(ステップS41)。更新フラグデータを受信した場合(ステップS41:YES)、CPU21は、サーバ10のマスター電話帳ファイル取得のための通信要求を行う(ステップS42)。その後、CPU21は、サーバ10からステップS42の通信要求に対する応答があるまで(ステップS43:NO)待機し(ステップS44)、通信要求に対する応答が得られた場合(ステップS43:YES)、CPU21はサーバ10からマスター電話帳ファイルをダウンロードする(ステップS45)。マスター電話帳ファイルのダウンロードが完了するまで(ステップS46:NO)、CPU21はマスター電話帳ファイルのダウンロードを続ける。ステップS46において、マスター電話帳ファイルのダウンロードが完了した場合(ステップS46:YES)、CPU21は、マスター電話帳ファイルにより電話帳ファイルを更新する(ステップS47)。そして、CPU21は、マスター電話帳ファイルの取得完了を示すデータ(パケット)をサーバ10へ送信する(ステップS48)。
本実施形態では、ステップS41に示す更新フラグデータの受信検知は、VoIP端末20の電源が入っている間は常に行われており、電源が切られない限り(ステップS49:NO)、ステップS48の処理後又は更新フラグデータの受信が検知されない場合(ステップS41:NO)、ステップS41の処理に戻る。VoIPの電源が切られると(ステップS49:YES)、電話帳ファイルの更新処理は終了する。
VoIP端末20のCPU21は、記憶部23から電話帳ファイルを読み出す(ステップS51)。次に、CPU21は、電話帳ファイルに含まれるIPアドレスのうち、最近の応答要請に対して応答があったIPアドレス即ちフラグ値が1であるIPアドレスのいずれか一つを取得する(ステップS52)。そして、CPU21は、取得したIPアドレスのVoIP端末20を発呼する(ステップS53)。
ステップS58において、電話帳データのうち発呼開始後にまだ発呼していないIPアドレスであって最近の応答要請に対して応答したIPアドレスがある場合(ステップS58:YES)、CPU21は電話帳データのうち発呼開始後にまだ発呼していないIPアドレスであって最近の応答要請に対して応答したIPアドレスについて、ステップS52の処理を行う。一方、ステップS58において、電話帳データのうち発呼開始後にまだ発呼していないIPアドレスであって最近の応答要請に対して応答したIPアドレスがない場合(ステップS58:NO)、CPU21は他のVoIP端末20への発呼処理を終了する。
これによって、VoIP端末20で用いられる電話帳ファイルの元となるマスター電話帳ファイルに、それぞれのVoIP端末20の応答の有無即ち最近の通信状態(通信可能又は通信不可能)を反映することができる。
そして、マスター電話帳ファイルの更新後、サーバ10は、複数のVoIP端末20のそれぞれに更新されたマスター電話帳ファイルを送信する。これによって、VoIP端末20は更新されたマスター電話帳ファイルを受信することができ、マスター電話帳ファイルに基づいて電話帳ファイルが更新されるので、VoIP端末20は、それぞれのVoIP端末20の最近の通信状態を反映した電話帳ファイルを用いて発呼を行うことができる。つまり、最近の応答要請に対して応答をしなかったVoIP端末20即ち現在通信を行うことができない可能性の高いVoIP端末20に対する発呼を行わず、最近の応答要請に対して応答をしたVoIP端末20即ち現在通信を行うことができる可能性の高いVoIP端末20に対してのみ発呼を行うことができる。よって、VoIP端末を用いた音声通信における発呼の効率をより向上させることができる。
これによって、VoIP端末20の電話帳ファイルの更新の動作主体をそれぞれのVoIP端末20にすることができ、サーバ10の処理負担を軽減させることができる。また、更新フラグデータを受信可能な、通信可能な状態にあるVoIP端末20が自発的にダウンロードをすることで、受信されるかどうか不明な状態でマスター電話帳ファイルの配信をサーバ10にさせる等の処理を行わずに済むので、サーバ10の処理負担及び通信回線の負荷を軽減させることができる。
これによって、個別に発呼の対象とする他のVoIP端末20を指定せずとも自動的に順次他のVoIP端末20に対する発呼が行われるので、VoIP端末を用いた音声通信における発呼の効率をより向上させることができる。
図13に示すように、マスター電話帳ファイルは、それぞれのVoIP端末20の所属を示す情報を含んでいる。図13に示す例では、所属として「用途」と「グループ」とを設け、さらに「用途」の中で「発注用」及び「状況確認用」の分類を行い、「グループ」の中で「開発部」及び「知的財産部」の分類を行い、それぞれのVoIP端末20のIPアドレス及び登録名称について、そのVoIP端末20に係る所属にフラグ値(1)を立てているが、あくまで一例であり、それぞれのVoIP端末20の所属を判別可能なデータ構成であればその形式は問わない。
なお、図13では、全てのIPアドレスが何らかの所属に含まれているが、どの所属にも含まれないIPアドレスがあってもよい。
この場合、電話帳管理ツール設定ファイルも複数の所属のそれぞれについて個別に設けることで、それぞれのマスター電話帳ファイルの更新及び電話帳ファイルの更新を、所属ごとに独立して行うことができる。
このように、マスター電話帳ファイル及び電話帳ファイルに、それぞれのVoIP端末20の所属を示す所属情報を付加することで、VoIP端末20は、所属に基づいて発呼を行うことができるので、発呼を順次行う対象とする他のVoIP端末20を所属に基づいて決定することができる。
これによって、ユーザは発呼を行うVoIP端末20の所属を任意に選択することができ、必要に応じた発呼の対象選定を容易に行うことができる。
また、上記の実施形態では、パケット送信対象IPアドレス範囲に含まれるすべてのIPアドレスに対して更新フラグデータを送信しているが、最近の応答要請に対する応答があったVoIP端末20のIPアドレスに限定してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記の実施形態の各構成は適宜変更することができる。
11 CPU
13 記憶部
16 通信部
20 VoIP端末
21 CPU
23 記憶部
24 入力部
25 表示部
26 通信部
27 音声入力部
28 音声出力部
30 無線アクセスポイント
Claims (12)
- 電話帳データを用いて他のVoIP端末を発呼する複数のVoIP端末と通信を行う情報処理装置であって、
前記複数のVoIP端末のそれぞれに割り当てられたIPアドレスを含む電話帳データを記憶する電話帳データ記憶手段と、
前記電話帳データの更新に用いる情報であって前記複数のVoIP端末のそれぞれに割り当てられるIPアドレスを示す情報を含む設定情報を記憶する設定情報記憶手段と、
前記設定情報に基づいて前記複数のVoIP端末の全てに対して応答を要請する応答要請手段と、
前記応答要請手段により応答を要請されたVoIP端末からの応答を検知する応答検知手段と、
前記応答検知手段により検知される応答の有無に基づいて前記電話帳データを更新する電話帳データ更新手段と、
前記電話帳データの更新後に前記複数のVoIP端末のそれぞれに更新された電話帳データを送信する電話帳データ送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記設定情報は、前記複数のVoIP端末の全てに対して応答を要請する周期に係る情報をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記電話帳データは、当該電話帳データに含まれる前記複数のVoIP端末のそれぞれに割り当てられたIPアドレスのうち一部又は全部について、それぞれのVoIP端末の所属を示す所属情報を付加することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記所属は複数設けられ、
前記電話帳データ及び前記設定情報は複数の所属のそれぞれについて個別に設けられることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 電話帳データを用いて他のVoIP端末を発呼する複数のVoIP端末と、前記複数のVoIP端末と通信を行う情報処理装置と、を含む通信システムであって、
前記情報処理装置は、
前記複数のVoIP端末のそれぞれに割り当てられたIPアドレスを含む電話帳データを記憶する電話帳データ記憶手段と、
前記電話帳データの更新に用いる情報であって前記複数のVoIP端末のそれぞれに割り当てられるIPアドレスを示す情報を含む設定情報を記憶する設定情報記憶手段と、
前記設定情報に基づいて前記複数のVoIP端末の全てに対して応答を要請する応答要請手段と、
前記応答要請手段により応答を要請されたVoIP端末からの応答を検知する応答検知手段と、
前記応答検知手段により検知される応答の有無に基づいて前記電話帳データを更新する電話帳データ更新手段と、
前記電話帳データの更新後に前記複数のVoIP端末のそれぞれに更新された電話帳データを送信する電話帳データ送信手段と、を備え、
前記VoIP端末は、
前記情報処理装置から送信された電話帳データを受信する電話帳データ受信手段を備えることを特徴とする通信システム。 - 前記情報処理装置は、
前記電話帳データの更新後に前記複数のVoIP端末のそれぞれに対して前記電話帳データの更新を通知する更新通知手段をさらに備え、
前記VoIP端末は、
前記更新通知手段からの通知を受信する更新通知受信手段と、
前記更新通知受信手段が通知を受信した場合、通信を介して前記電話帳データを前記情報処理装置から取得する電話帳データ取得手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。 - 前記設定情報は、前記複数のVoIP端末の全てに対して応答を要請する周期に係る情報をさらに含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の通信システム。
- 前記VoIP端末は、前記電話帳データに基づいて他のVoIP端末を所定の順序で順次発呼する発呼手段をさらに備えることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の通信システム。
- 前記電話帳データは、当該電話帳データに含まれる前記複数のVoIP端末のそれぞれに割り当てられたIPアドレスのうち一部又は全部について、それぞれのVoIP端末の所属を示す所属情報を付加し、
前記発呼手段は、前記所属に基づいて他のVoIP端末を順次発呼することを特徴とすることを特徴とする請求項8に記載の通信システム。 - 前記所属は複数設けられ、
前記電話帳データ及び前記設定情報は複数の所属のそれぞれについて個別に設けられることを特徴とする請求項9に記載の通信システム。 - 前記VoIP端末は、前記所属を選択する所属選択手段をさらに備え、
前記発呼手段は、前記所属選択手段により選択された所属に含まれる他のVoIP端末を順次発呼することを特徴とする請求項10に記載の通信システム。 - 電話帳データを用いて他のVoIP端末を発呼する複数のVoIP端末と通信を行う情報処理装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記複数のVoIP端末のそれぞれに割り当てられたIPアドレスを含む電話帳データを第1の記憶手段に記憶させる手段、
前記電話帳データの更新に用いる情報であって前記複数のVoIP端末のそれぞれに割り当てられるIPアドレスを示す情報を含む設定情報を第2の記憶手段に記憶させる手段、
前記設定情報に基づいて前記複数のVoIP端末の全てに対して応答を要請する応答要請手段、
前記応答要請手段により応答を要請されたVoIP端末からの応答を検知する応答検知手段と、
前記応答検知手段により検知される応答の有無に基づいて前記電話帳データを更新する電話帳データ更新手段、
前記電話帳データの更新後に前記複数のVoIP端末のそれぞれに更新された電話帳データを送信する電話帳データ送信手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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