前述したように、企業がマーケティングや販売促進に役立てることを目的として個人情報の収集を行う場合に、従来のようにイベント会場等で顧客(ユーザ)に手書きで申込書への記入をしてもらったり、あるいは顧客の許可を得て運転免許証等の身分証明書をコピーする方法では、それらの個人情報を管理し、利用するために電子化作業が必要となり、効率的ではない。
また、企業による個人情報の収集方法としては、顧客(ユーザ)が、自己の所持する携帯電話機で自己の個人情報を入力し、企業のサイトへ送信した後に、自己の運転免許証等の身分証明書の画像を撮影し、撮影した画像を電子メールに添付して同サイトへ送信し、企業の担当者が、送信されてきた運転免許証等の身分証明書の画像を参照し、その顧客が年齢制限を満たすか否か等の判断を行うという事例もある。しかし、この場合は、企業による個人情報の電子化作業は必要なくなるものの、顧客(ユーザ)の入力等の操作の手間が大きいという問題があるとともに、企業の担当者が身分証明書の画像を参照して判断を行うので、企業の担当者の事務の手間も大きいという問題がある。
本発明の目的は、個人情報収集時のユーザの手間の軽減および個人情報を利用する企業や団体の事務の効率化を図ることができる個人情報収集システムおよびその方法、並びにプログラムを提供するところにある。
本発明は、ユーザの個人情報を収集するコンピュータにより構成された個人情報収集システムであって、ユーザの個人情報を収集する営業担当者が操作する個人情報収集端末装置と、この個人情報収集端末装置とネットワークで接続可能に設けられた個人情報収集サーバとを備え、個人情報収集端末装置は、ユーザにより提示された運転免許証またはその他の身分証明書をカメラで撮影して得られた画像から、身分証明書に記載されたユーザの氏名を含むプロファイル情報をOCR機能により読み取る処理を実行するOCR読取処理手段と、このOCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報に対し、登録IDを付与する処理を実行する登録ID付与処理手段と、この登録ID付与処理手段により付与した登録IDおよび個人情報収集サーバへの電子メール送信用の宛先アドレスの情報を含む2次元バーコードを作成して画面表示する処理を実行する2次元バーコード表示処理手段と、OCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報を、登録IDとともにネットワークを介して個人情報収集サーバへ送信する処理を実行するプロファイル情報送信処理手段とを備え、個人情報収集サーバは、個人情報収集端末装置からネットワークを介して送信されてくるユーザのプロファイル情報を、登録IDとともに受信し、受信したユーザのプロファイル情報を、登録IDと関連付けて個人情報データベースに記憶させる処理を実行するプロファイル情報受信処理手段と、ユーザが所持する携帯電話機またはその他の携帯端末装置で2次元バーコードから読み取った宛先アドレスに宛てて、2次元バーコードから読み取った登録IDをメール本文に含む状態で、携帯端末装置から送信されてくる電子メールを、ユーザの携帯メールアドレスを登録するための登録メールとして受信する処理を実行する登録メール受信処理手段と、個人情報データベースに記憶されているユーザのプロファイル情報に関連付けられている登録IDと登録メール受信処理手段により受信した登録メールの本文に含まれる登録IDとが一致する場合に、当該登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報、および当該登録IDが本文に含まれる登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、対にした状態で、ネットワークを介して個人情報登録システムへ送信する処理を実行する収集データ送信処理手段とを備えていることを特徴とするものである。
ここで、「収集データ送信処理手段」について、「個人情報データベースに記憶されているユーザのプロファイル情報に関連付けられている登録IDと登録メール受信処理手段により受信した登録メールの本文に含まれる登録IDとが一致する場合」とされているのは、(1)個人情報データベースに記憶されているユーザのプロファイル情報のうち、登録メールの本文に含まれる登録IDと一致する登録IDに関連付けられているプロファイル情報と、登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスとを紐付ける場合(登録メール側の登録IDで、プロファイル情報を紐付ける場合)と、(2)個人情報データベースに記憶されているユーザのプロファイル情報と、登録メール受信処理手段により受信した登録メールのうち、個人情報データベースに記憶されているユーザのプロファイル情報に関連付けられている登録IDと一致する登録IDが本文に含まれる登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスとを紐付ける場合(プロファイル情報側の登録IDで、携帯メールアドレスを紐付ける場合)とが含まれる。また、(A)紐付けたユーザのプロファイル情報と携帯メールアドレスとを、1つのデータベースに対応付けた状態で記憶させてから個人情報登録システムへ送信する場合と、(B)1つのデータベースに対応付けた状態で記憶させることなく、個人情報登録システムへ送信する場合とが含まれる。
このような本発明の個人情報収集システムにおいては、ユーザにより提示された運転免許証またはその他の身分証明書に記載されたユーザの氏名を含むプロファイル情報を、個人情報収集端末装置でOCR処理を行って読み取り、登録IDとともに個人情報収集サーバへ送信するので、ユーザ、営業担当者、個人情報収集システムおよび/または個人情報登録システムの運営者(個人情報収集システムの運営者と個人情報登録システムの運営者とは、異なっていてもよく、一致していてもよい。)のいずれも、ユーザのプロファイル情報を手作業で入力する必要はないため、ユーザの手間の軽減、並びにユーザの個人情報を収集および/または利用する企業や団体の事務の効率化が図られる。
また、ユーザは、個人情報収集端末装置で作成されて表示された、登録IDおよび個人情報収集サーバへの電子メール送信用の宛先アドレスの情報を含む2次元バーコードを、自分の所持する携帯電話機またはその他の携帯端末装置で読み取ることにより、登録IDを本文に含む登録メールを個人情報収集サーバへ送信することができるので、自己の携帯メールアドレスの登録を容易に行うことが可能となり、ユーザの手間の軽減、並びにユーザの個人情報を収集および/または利用する企業や団体の事務の効率化が図られる。
そして、個人情報収集サーバへ別々に送信されるユーザのプロファイル情報と、ユーザの携帯メールアドレスとは、個人情報収集サーバで、登録IDを用いて紐付ける(対応付ける)ことが可能となるので、運転免許証またはその他の身分証明書の記載情報と携帯メールアドレスという全く別系統から取得したデータを、効率よく結び付けて収集し、個人情報登録システムへ送信することが可能となり、収集データを受け取る個人情報登録システムの負荷が軽減され、情報管理が容易になる。
また、ユーザの個人情報の収集は、センシティブな活動であり、工程が多く時間がかかれば、それだけ成功率が低下するが、ユーザは、運転免許証またはその他の身分証明書を営業担当者に提示し、営業担当者の個人情報収集端末装置に画面表示された2次元バーコードを、自分の所持する携帯電話機またはその他の携帯端末装置で読み取る作業を行うだけなので、例えば、1分程度の短い時間で手続が完了するため、成功率が非常に高い。
さらに、ユーザが所持する携帯電話機またはその他の携帯端末装置を利用した先進的な技術による情報収集作業であるため、ユーザに興味を持たせる効果があり、情報収集活動を円滑に行うことが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
また、前述したように、プロファイル情報と携帯メールアドレスとを紐付ける処理は、(1)登録メール側の登録IDを主体とする場合と、(2)プロファイル情報側の登録IDを主体とする場合とがあり、紐付けたプロファイル情報と携帯メールアドレスとの送信処理は、(A)1つのデータベースに対応付けた状態で記憶させてから行う場合と、(B)1つのデータベースに対応付けた状態で記憶させることなく行う場合とがあるが、(1)かつ(A)の場合、または(2)かつ(A)の場合を採用すると、次のような構成となる。
すなわち、前述した個人情報収集システムにおいて、個人情報収集サーバは、登録メール受信処理手段により受信した登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、登録メールの本文に含まれる登録IDと一致する登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報に対応させて、個人情報データベースに記憶させる処理、または、登録メール受信処理手段により受信した登録メールのうちユーザのプロファイル情報に関連付けられている登録IDと一致する登録IDが本文に含まれる登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、ユーザのプロファイル情報に対応させて、個人情報データベースに記憶させる処理を実行する携帯メールアドレス格納処理手段を備え、個人情報収集サーバの収集データ送信処理手段は、個人情報データベースに記憶されているユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレスを、対にした状態で、ネットワークを介して個人情報登録システムへ送信する処理を実行する構成としてもよい。
このようにユーザのプロファイル情報と携帯メールアドレスとを個人情報データベースに対応付けて記憶させ、これらの収集データを、対にした状態で個人情報登録システムへ送信する構成とした場合には、個人情報収集サーバの個人情報データベースに、プロファイル情報と携帯メールアドレスとが対応付けられて保存されているので、個人情報収集サーバでの情報管理が容易となり、例えば、収集データの参照要求を受けた場合や、収集状況等のレポートを作成する場合の処理等が容易になる。
さらに、上記のように、ユーザのプロファイル情報と携帯メールアドレスとを個人情報データベースに対応付けて記憶させ、これらの収集データを、対にした状態で個人情報登録システムへ送信する構成とした場合において、個人情報収集サーバの収集データ送信処理手段は、個人情報データベースにユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレスの双方が揃って記憶されている場合に、これらの収集データを、対にした状態で、ネットワークを介して個人情報登録システムへ送信する処理を実行するとともに、個人情報データベースにユーザのプロファイル情報または携帯メールアドレスのいずれか一方しか収集データが記憶されていない場合には、一定期間、当該収集データを保持した後に、削除する処理を実行する構成とすることができる。
このようにプロファイル情報および携帯メールアドレスの双方が揃わないと個人情報登録システムへの送信を行わず、かつ、一定期間、双方が揃わないときには個人情報収集サーバからデータを削除する構成とした場合には、個人情報登録システムが一方のデータだけを受け取るという事態を回避することができるので、個人情報登録システムでの情報管理が容易になるとともに、個人情報登録システムへの送信ができない無用のデータが個人情報収集サーバにいつまでも残っているという事態を回避することができるので、個人情報収集サーバでの情報管理も適切に行うことが可能となる。
そして、前述した個人情報収集システムにおいて、個人情報収集端末装置は、OCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報を画面表示し、読み取ったユーザのプロファイル情報に訂正がある場合の編集操作を受け付けるとともに、画面表示を見て内容を確認したユーザによる個人情報収集に同意するか否かの選択入力操作を受け付け、同意する旨の選択入力操作を受け付けた場合には、読み取ったユーザのプロファイル情報を、登録IDと関連付けてプロファイル情報記憶手段に記憶させ、同意しない旨の選択入力操作を受け付けた場合には、読み取ったユーザのプロファイル情報を破棄する処理を実行する編集処理手段を備えていることが望ましい。
このようにユーザに対して個人情報の収集の同意をとって個人情報収集端末装置にプロファイル情報を記憶させ、同意が得られないときにはデータを破棄する編集処理手段を備えた構成とした場合には、ユーザの同意が得られなかったにもかかわらず、個人情報収集端末装置にプロファイル情報が記憶されているという事態を回避することができるので、個人情報保護の観点から、好ましいシステムを構築することが可能となる。
また、上記のように編集処理手段を備えた構成とした場合において、個人情報収集端末装置のプロファイル情報送信処理手段は、編集処理手段によりユーザから個人情報収集に同意する旨の選択入力操作を受け付けた場合に、OCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報を、登録IDとともにネットワークを介して個人情報収集サーバへ自動的に送信する処理を実行する自動送信機能を備えていることが望ましい。
このようにプロファイル情報送信処理手段が自動送信機能を備えた構成とした場合には、個人情報収集端末装置から個人情報収集サーバへの送信が自動的に行われるので、営業担当者の手間が軽減される。なお、ここでは、プロファイル情報送信処理手段が、自動送信機能を備えている構成であればよいので、手動送信機能を備えることを排除するものではない。
また、前述したように編集処理手段を備えた構成とした場合において、個人情報収集端末装置の編集処理手段は、ユーザから個人情報収集に同意する旨の選択入力操作を受け付けた後には、プロファイル情報記憶手段に記憶されたユーザのプロファイル情報について、ユーザが所持する携帯電話機またはその他の携帯端末装置が2次元バーコードに非対応である場合にユーザの携帯メールアドレスを付加する手動入力操作のみを受け付け、その他の編集操作を受け付けない処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように編集処理手段を、同意後には携帯メールアドレスを付加する手動入力操作のみを受け付ける構成とした場合には、ユーザが所持する携帯電話機またはその他の携帯端末装置が2次元バーコードに非対応である場合にもユーザの携帯メールアドレスを収集可能になるとともに、同意を得た後には、その同意を得たプロファイル情報(携帯メールアドレスは、プロファイル情報には含まれない。)に手を加えることは不適切であるから、そのような不適切な操作が行われることを防止することが可能となる。
さらに、前述した個人情報収集システムにおいて、個人情報収集端末装置の2次元バーコード表示処理手段は、登録ID付与処理手段により付与した登録IDおよび個人情報収集サーバへの電子メール送信用の宛先アドレスの情報に加え、商品種別情報を含む2次元バーコードを作成して画面表示する処理を実行する構成とされ、個人情報収集サーバの登録メール受信処理手段は、携帯電話機またはその他の携帯端末装置で2次元バーコードから読み取った宛先アドレスに宛てて、2次元バーコードから読み取った登録IDおよび商品種別情報をメール本文に含む状態で、携帯端末装置から送信されてくる電子メールを、ユーザの携帯メールアドレスを登録するための登録メールとして受信する処理を実行する構成とされ、個人情報収集サーバの収集データ送信処理手段は、個人情報データベースに記憶されているユーザのプロファイル情報に関連付けられている登録IDと登録メール受信処理手段により受信した登録メールの本文に含まれる登録IDとが一致する場合に、当該登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報、および当該登録IDが本文に含まれる登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、対にした状態で、ネットワークを介して登録メールの本文に含まれる商品種別情報に対応する個人情報登録システムへ送信する処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように収集データを商品種別情報に対応する個人情報登録システムへ送信する構成とした場合には、商品種別に応じ、ユーザの仕分けを行った状態で、ユーザの個人情報(プロファイル情報および携帯メールアドレス)の登録を行うことが可能となる。例えば、個人情報登録システムが、酒類の販売業者の運営するサイトであれば、ビールが好きなユーザ、日本酒が好きなユーザ、ワインが好きなユーザ等に仕分けた状態でサイト運営を行うことが可能となり、さらには、例えばビールの中の個別の銘柄の好みでユーザを仕分けた状態でサイト運営を行うことが可能となる。そして、1人の営業担当者が複数の商品種別の販売促進等の活動を、1つの個人情報収集端末装置を用いて担当することや、商品種別毎の営業担当者が、同一の個人情報収集端末装置を時分割で用いて、それぞれの担当する商品種別の販売促進等の活動を行うこと等が可能となる。
そして、前述したように、ユーザのプロファイル情報と携帯メールアドレスとを個人情報データベースに対応付けて記憶させ、これらの収集データを、対にした状態で個人情報登録システムへ送信する構成とした場合において、個人情報収集サーバのプロファイル情報受信処理手段は、個人情報収集端末装置からネットワークを介して送信されてくるユーザのプロファイル情報を、登録IDとともに受信し、受信したユーザのプロファイル情報を、個人情報登録システムで作成された秘密鍵および公開鍵のうち、公開鍵を使用して暗号化してから、登録IDと関連付けて個人情報データベースに記憶させる処理を実行する構成とされ、個人情報収集サーバの携帯メールアドレス格納処理手段は、登録メール受信処理手段により受信した登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、公開鍵を使用して暗号化してから、登録メールの本文に含まれる登録IDと一致する登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報に対応させて、個人情報データベースに記憶させる処理、または、登録メール受信処理手段により受信した登録メールのうちユーザのプロファイル情報に関連付けられている登録IDと一致する登録IDが本文に含まれる登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、公開鍵を使用して暗号化してから、ユーザのプロファイル情報に対応させて、個人情報データベースに記憶させる処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このようにプロファイル情報および携帯メールアドレスを、公開鍵を使用して暗号化してから、個人情報データベースに記憶させる構成とした場合には、個人情報の保護の観点から、好ましいシステムを構築することが可能となる。例えば、外部のシステム(例えば、運用センタシステム等)から、個人情報データベースに記憶されているデータを参照する際に、データの全部ではなく、一部のみに参照を限定し、個人情報を保護すること等が可能となる。
また、前述した個人情報収集システムにおいて、個人情報収集端末装置のプロファイル情報送信処理手段は、OCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報を、暗号化してから、登録IDとともにネットワークを介して個人情報収集サーバへ送信する処理を実行する構成とされ、個人情報収集サーバの収集データ送信処理手段は、個人情報データベースに記憶されているユーザのプロファイル情報に関連付けられている登録IDと登録メール受信処理手段により受信した登録メールの本文に含まれる登録IDとが一致する場合に、当該登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報、および当該登録IDが本文に含まれる登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、暗号化してから、対にした状態で、ネットワークを介して個人情報登録システムへ送信する処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように個人情報収集サーバへの送信処理および個人情報登録システムへの送信処理で暗号化を行う構成とした場合には、送信時のセキュリティを確保することができ、より一層、個人情報の保護の観点から、好ましいシステムを構築することが可能となる。
さらに、前述したように編集処理手段を備えた構成とした場合において、個人情報収集端末装置の編集処理手段は、OCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報を画面表示し、読み取ったユーザのプロファイル情報に訂正がある場合の編集操作を受け付けるとともに、画面表示を見て内容を確認したユーザによる個人情報収集に同意するか否かの選択入力操作を受け付け、同意する旨の選択入力操作を受け付けた場合には、読み取ったユーザのプロファイル情報を、暗号化してから、登録IDと関連付けてプロファイル情報記憶手段に記憶させ、同意しない旨の選択入力操作を受け付けた場合には、読み取ったユーザのプロファイル情報を破棄する処理を実行する構成とされ、個人情報収集端末装置は、営業担当者によるログインIDおよびパスワードの入力を受け付け、入力されたログインIDおよびパスワードが、個人情報収集端末装置に設けられた認証用情報記憶手段に記憶されているログインIDとパスワードとの対応関係と一致しているか否かを判断することにより、入力を行った営業担当者の認証処理を実行する端末ログイン処理手段と、この端末ログイン処理手段により認証された場合に、プロファイル情報記憶手段に記憶されている各ユーザのプロファイル情報のうち、氏名を含む一部の情報を、登録IDおよび個人情報収集サーバへのプロファイル情報の送信状況を示す送信ステータスとともに、画面上に一覧表示する処理を実行する保存プロファイル参照処理手段とを備えていることが望ましい。
このようにプロファイル情報を暗号化して個人情報収集端末装置に記憶させ、ログイン時に認証された営業担当者が、個人情報収集端末装置に記憶されているプロファイル情報の一部を参照することができる構成とした場合には、認証された営業担当者が、本発明に係るプログラムを立ち上げたときにのみ、プロファイル情報の一部を参照できるようにし、他のプログラムからは、プロファイル情報を参照できないようにすることが可能となり、より一層、個人情報の保護の観点から、好ましいシステムを構築することが可能となる。例えば、営業担当者が個人情報収集端末装置を紛失した場合等にも、個人情報収集端末装置を拾った第三者は、ログインすることができないので、プロファイル情報を参照することができない。
そして、前述したように、ユーザのプロファイル情報と携帯メールアドレスとを個人情報データベースに対応付けて記憶させ、これらの収集データを、対にした状態で個人情報登録システムへ送信する構成とした場合において、個人情報収集サーバは、ネットワークを介して運用センタシステムからの表示要求を受けた場合に、個人情報データベースにユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレスの双方が揃って記憶されているか否かを示すデータ収集状態、並びに個人情報登録システムへの収集データの送信状況を参照するための参照画面の表示用データを作成し、作成した参照画面の表示用データを、ネットワークを介して運用センタシステムへ送信する処理を実行する参照画面作成処理手段と、個人情報データベースに記憶されているユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレス、並びに個人情報登録システムへの収集データの送信状況を示す送信ステータスを用いて、個人情報収集サーバがユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレスの双方を受信した件数、個人情報収集サーバがユーザのプロファイル情報のみを受信した件数、個人情報収集サーバがユーザの携帯メールアドレスのみを受信した件数、個人情報登録システムへ送信済になっている収集データの件数、および個人情報登録システムへの送信エラーが出た収集データの件数を含む集計結果を示す処理件数統計レポートを作成し、作成した処理件数統計レポートを、電子メールでネットワークを介して個人情報登録システムへ送信する処理を実行する帳票作成処理手段とを備えていることが望ましい。
このように参照画面作成処理手段および帳票作成処理手段を備えた構成とした場合には、個人情報収集システムの運営者が、運用センタシステムからシステム運用状況の確認を容易に行うことができるようになるうえ、個人情報登録システムの運営者が、処理件数統計レポートを参照し、個人情報の収集状況や登録状況を容易に把握し、広告宣伝、販売促進等の活動や経営に役立てることが可能となる。
また、以上に述べた本発明の個人情報収集システムでは、個人情報収集サーバに、収集データ送信処理手段が設けられ、収集したユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレスを個人情報登録システムへ送信することが前提とされていたが、本発明は、次のように、個人情報登録システムへの送信を前提としないシステムとしてもよい。
すなわち、本発明は、ユーザの個人情報を収集するコンピュータにより構成された個人情報収集システムであって、ユーザの個人情報を収集する営業担当者が操作する個人情報収集端末装置と、この個人情報収集端末装置とネットワークで接続可能に設けられた個人情報収集サーバとを備え、個人情報収集端末装置は、ユーザにより提示された運転免許証またはその他の身分証明書をカメラで撮影して得られた画像から、身分証明書に記載されたユーザの氏名を含むプロファイル情報をOCR機能により読み取る処理を実行するOCR読取処理手段と、このOCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報に対し、登録IDを付与する処理を実行する登録ID付与処理手段と、この登録ID付与処理手段により付与した登録IDおよび個人情報収集サーバへの電子メール送信用の宛先アドレスの情報を含む2次元バーコードを作成して画面表示する処理を実行する2次元バーコード表示処理手段と、OCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報を、登録IDとともにネットワークを介して個人情報収集サーバへ送信する処理を実行するプロファイル情報送信処理手段とを備え、個人情報収集サーバは、個人情報収集端末装置からネットワークを介して送信されてくるユーザのプロファイル情報を、登録IDとともに受信し、受信したユーザのプロファイル情報を、登録IDと関連付けて個人情報データベースに記憶させる処理を実行するプロファイル情報受信処理手段と、ユーザが所持する携帯電話機またはその他の携帯端末装置で2次元バーコードから読み取った宛先アドレスに宛てて、2次元バーコードから読み取った登録IDをメール本文に含む状態で、携帯端末装置から送信されてくる電子メールを、ユーザの携帯メールアドレスを登録するための登録メールとして受信する処理を実行する登録メール受信処理手段と、この登録メール受信処理手段により受信した登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、登録メールの本文に含まれる登録IDと一致する登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報に対応させて、個人情報データベースに記憶させる処理、または、登録メール受信処理手段により受信した登録メールのうちユーザのプロファイル情報に関連付けられている登録IDと一致する登録IDが本文に含まれる登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、ユーザのプロファイル情報に対応させて、個人情報データベースに記憶させる処理を実行する携帯メールアドレス格納処理手段とを備えていることを特徴とするものである。
なお、このように個人情報登録システムへの送信を前提としないシステムとした場合でも、前述した個人情報登録システムへの送信を前提とするシステムで下位の発明内容として記載されていた編集や暗号化等に関する詳細構成を採用することができる。
また、以上に述べた本発明の個人情報収集システムにより実現される個人情報収集方法として、以下のような本発明の個人情報収集方法が挙げられる。
すなわち、本発明は、ユーザの個人情報を収集するコンピュータにより構成された個人情報収集システムで実行される個人情報収集方法であって、ユーザの個人情報を収集する営業担当者が操作する個人情報収集端末装置とネットワークで接続可能に個人情報収集サーバを設けておき、個人情報収集端末装置のOCR読取処理手段が、ユーザにより提示された運転免許証またはその他の身分証明書をカメラで撮影して得られた画像から、身分証明書に記載されたユーザの氏名を含むプロファイル情報をOCR機能により読み取る処理を実行し、個人情報収集端末装置の登録ID付与処理手段が、OCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報に対し、登録IDを付与する処理を実行し、個人情報収集端末装置の2次元バーコード表示処理手段が、登録ID付与処理手段により付与した登録IDおよび個人情報収集サーバへの電子メール送信用の宛先アドレスの情報を含む2次元バーコードを作成して画面表示する処理を実行し、個人情報収集端末装置のプロファイル情報送信処理手段が、OCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報を、登録IDとともにネットワークを介して個人情報収集サーバへ送信する処理を実行し、個人情報収集サーバのプロファイル情報受信処理手段が、個人情報収集端末装置からネットワークを介して送信されてくるユーザのプロファイル情報を、登録IDとともに受信し、受信したユーザのプロファイル情報を、登録IDと関連付けて個人情報データベースに記憶させる処理を実行し、個人情報収集サーバの登録メール受信処理手段が、ユーザが所持する携帯電話機またはその他の携帯端末装置で2次元バーコードから読み取った宛先アドレスに宛てて、2次元バーコードから読み取った登録IDをメール本文に含む状態で、携帯端末装置から送信されてくる電子メールを、ユーザの携帯メールアドレスを登録するための登録メールとして受信する処理を実行し、個人情報収集サーバの収集データ送信処理手段が、個人情報データベースに記憶されているユーザのプロファイル情報に関連付けられている登録IDと登録メール受信処理手段により受信した登録メールの本文に含まれる登録IDとが一致する場合に、当該登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報、および当該登録IDが本文に含まれる登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、対にした状態で、ネットワークを介して個人情報登録システムへ送信する処理を実行することを特徴とするものである。
このような本発明の個人情報収集方法においては、前述した本発明の個人情報収集システムで得られる作用・効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
また、個人情報登録システムへの送信を前提としない方法の場合には、次のようになる。すなわち、本発明は、ユーザの個人情報を収集するコンピュータにより構成された個人情報収集システムで実行される個人情報収集方法であって、ユーザの個人情報を収集する営業担当者が操作する個人情報収集端末装置とネットワークで接続可能に個人情報収集サーバを設けておき、個人情報収集端末装置のOCR読取処理手段が、ユーザにより提示された運転免許証またはその他の身分証明書をカメラで撮影して得られた画像から、身分証明書に記載されたユーザの氏名を含むプロファイル情報をOCR機能により読み取る処理を実行し、個人情報収集端末装置の登録ID付与処理手段が、OCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報に対し、登録IDを付与する処理を実行し、個人情報収集端末装置の2次元バーコード表示処理手段が、登録ID付与処理手段により付与した登録IDおよび個人情報収集サーバへの電子メール送信用の宛先アドレスの情報を含む2次元バーコードを作成して画面表示する処理を実行し、個人情報収集端末装置のプロファイル情報送信処理手段が、OCR読取処理手段により読み取ったユーザのプロファイル情報を、登録IDとともにネットワークを介して個人情報収集サーバへ送信する処理を実行し、個人情報収集サーバのプロファイル情報受信処理手段が、個人情報収集端末装置からネットワークを介して送信されてくるユーザのプロファイル情報を、登録IDとともに受信し、受信したユーザのプロファイル情報を、登録IDと関連付けて個人情報データベースに記憶させる処理を実行し、個人情報収集サーバの登録メール受信処理手段が、ユーザが所持する携帯電話機またはその他の携帯端末装置で2次元バーコードから読み取った宛先アドレスに宛てて、2次元バーコードから読み取った登録IDをメール本文に含む状態で、携帯端末装置から送信されてくる電子メールを、ユーザの携帯メールアドレスを登録するための登録メールとして受信する処理を実行し、個人情報収集サーバの携帯メールアドレス格納処理手段が、登録メール受信処理手段により受信した登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、登録メールの本文に含まれる登録IDと一致する登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報に対応させて、個人情報データベースに記憶させる処理、または、登録メール受信処理手段により受信した登録メールのうちユーザのプロファイル情報に関連付けられている登録IDと一致する登録IDが本文に含まれる登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、ユーザのプロファイル情報に対応させて、個人情報データベースに記憶させる処理を実行することを特徴とするものである。
また、本発明のプログラムは、前述した個人情報収集システムとして、コンピュータを機能させるためのものである。
なお、上記のプログラムまたはその一部は、例えば、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)を利用した読出し専用メモリ(DVD−ROM)、DVDを利用したランダム・アクセス・メモリ(DVD−RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能であるとともに、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
以上に述べたように本発明によれば、運転免許証またはその他の身分証明書に記載されたユーザの氏名を含むプロファイル情報を、個人情報収集端末装置でOCR処理を行って読み取り、個人情報収集サーバへ送信するので、プロファイル情報を手作業で入力する必要はなく、また、ユーザは、個人情報収集端末装置で作成されて表示された2次元バーコードを、自分の所持する携帯電話機またはその他の携帯端末装置で読み取ることにより、登録メールを個人情報収集サーバへ送信することができるので、自己の携帯メールアドレスの登録を容易に行うことができ、ユーザの手間の軽減、並びにユーザの個人情報を収集および/または利用する企業や団体の事務の効率化を図ることができるという効果がある。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本実施形態の個人情報収集システム10の全体構成が示されている。図2には、個人情報収集システム10におけるデータの流れや暗号化処理の方法が示されている。また、図3には、個人情報収集システム10による個人情報の収集処理の流れがフローチャートで示されている。さらに、図4、図5には、個人情報収集システム10により作成される各帳票の一例が示されている。
図1において、個人情報収集システム10は、ユーザの個人情報を収集する営業担当者が操作する個人情報収集端末装置20と、この個人情報収集端末装置20とネットワーク1で接続可能に設けられた個人情報収集サーバ60とを備えている。また、ネットワーク1には、ユーザが所持する携帯端末装置である携帯電話機90が接続可能とされ、さらに、個人情報収集サーバ60から収集データの提供を受けてユーザの個人情報の登録を行う個人情報登録システム100と、個人情報収集サーバ60による個人情報の収集処理の運用を管理する運用センタシステム110とが接続されている。
ここで、ネットワーク1は、本実施形態では、インターネット、若しくはインターネットを中心とし、これにイントラネット、エクストラネット、LAN、MAN、WAN等を組み合わせた有線ネットワーク、およびインターネットやインターネットを中心とする有線ネットワークへの接続環境を形成するキャリア網(キャリア(携帯電話会社等の通信事業者)が管理するパケット通信網等)や公衆無線LAN等の無線通信網により構成されている。
個人情報収集端末装置20は、営業担当者(キャンペーンレディ等を含む。)が操作する携帯型の端末装置であり、本実施形態では、一例として、多機能携帯電話機(PHSも含む。)とするが、これに限定されず、通話機能を備えていないデータ通信専用のPDA(携帯情報端末)や、小型ノートパソコン等であってもよい。
個人情報収集端末装置20は、カメラ21と、液晶ディスプレイ等の表示手段22と、個人情報収集に関する各種処理を実行する処理手段30と、この処理手段30に接続されたプロファイル情報記憶手段50、認証用情報記憶手段51、および設定情報記憶手段52とを含んで構成されている。
処理手段30は、端末ログイン処理手段31と、OCR読取処理手段32と、登録ID付与処理手段33と、編集処理手段34と、2次元バーコード表示処理手段35と、プロファイル情報送信処理手段36と、保存プロファイル参照処理手段37と、保存プロファイル削除処理手段38と、端末設定処理手段39とを含んで構成されている。
端末ログイン処理手段31は、営業担当者によるログインIDおよびパスワードの入力を受け付け、入力されたログインIDおよびパスワードが、認証用情報記憶手段51に記憶されているログインIDとパスワードとの対応関係と一致しているか否かを判断することにより、入力を行った営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインする権限を有する者であるか否かの認証処理を実行するものである。ログインIDおよびパスワードは、例えば、ある特定の商品宣伝を行うチームに属する複数の営業担当者に対し、共通のログインIDおよびパスワードを付与する場合、またはあるチームリーダによる管理下に置かれた複数の営業担当者に対し、共通のログインIDおよびパスワードを付与する場合等のように、複数の営業担当者に対して共通のログインIDおよびパスワードを付与してもよく、あるいは1人1人の営業担当者に対して個別のログインIDおよびパスワードを付与してもよい。
OCR読取処理手段32は、ユーザにより提示された身分証明書である運転免許証2をカメラ21で撮影して得られた画像から、運転免許証2に記載されたユーザのプロファイル情報を、OCR機能により読み取る処理を実行するものである。
ここで、本実施形態では、身分証明書は、一例として、運転免許証2であるものとして説明を行うが、例えば、パスポートや健康保険証等の他の身分証明書であってもよい。また、本実施形態で運転免許証2から読み取るユーザのプロファイル情報は、姓、名、生年月日(和暦を西暦に変換したデータとしてもよい。)、住所1(例えば、都道府県)、および住所2(運転免許証2の表面に記載された住所から住所1を除いたデータであり、例えば、都道府県以外)である。なお、身分証明書からは、例えば、性別、郵便番号、電話番号等のその他のプロファイル情報を読み取るようにしてもよい。さらに、運転免許証2の裏面に新住所が記載されている場合には、その新住所をOCR機能で読み取ってもよく、あるいは後からユーザに個人情報登録システム100にアクセスして住所変更を行ってもらうようにしてもよい。
登録ID付与処理手段33は、OCR読取処理手段32により読み取ったユーザのプロファイル情報に対し、登録IDを付与する処理を実行するものである。この登録IDは、ユーザ毎に付与されるユニークなIDであり、例えば、OCR読取処理を行った個人情報収集端末装置20に付されている端末IDと、OCRで読み取られたプロファイル情報に対して付与するドキュメントIDとを組み合わせて作成されたID等とすることができる。
編集処理手段34は、OCR読取処理手段32により読み取ったユーザのプロファイル情報(本実施形態では、一例として、姓、名、生年月日、住所1(都道府県)、住所2(都道府県以外))、カメラ21で撮影した運転免許証2の画像データ、および登録IDを、表示手段22に画面表示し、読み取ったユーザのプロファイル情報に訂正がある場合の編集操作を受け付けるとともに、画面表示を見て内容を確認したユーザによる個人情報収集(画面表示される「個人情報利用規約」)に同意するか否かの選択入力操作を受け付け、同意する旨の選択入力操作を受け付けた場合には、読み取ったユーザのプロファイル情報、撮影した運転免許証2の画像データ、営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインした際に使用したログインID、および同意時刻(プロファイル情報の取得時刻)を、暗号化してから、登録IDと関連付けてプロファイル情報記憶手段50に記憶させ、同意しない旨の選択入力操作を受け付けた場合には、読み取ったユーザのプロファイル情報、および撮影した運転免許証2の画像データを破棄する処理を実行するものである。
また、編集処理手段34は、OCR読取処理手段32により読み取ったユーザのプロファイル情報に加え、ユーザが所持する携帯電話機90が2次元バーコードに非対応である場合には、携帯メールアドレスを付加する手動入力操作を受け付け、受け付けた携帯メールアドレスを、登録IDと関連付けてプロファイル情報記憶手段50に記憶させる処理も実行する。ここで、携帯メールアドレスは、プロファイル情報に対応付けられた状態で、プロファイル情報記憶手段50に記憶されるが、本願では、携帯メールアドレスは、プロファイル情報とは異なるデータとして取り扱っている。なお、上記説明では、ユーザが所持する携帯電話機90が2次元バーコードに非対応である場合に、携帯メールアドレスを付加する手動入力操作を受け付けるものとされているが、システム的に(すなわち個人情報収集端末装置20の処理手段30の機能として)、携帯メールアドレスを付加する手動入力操作の受付処理が、ユーザの携帯電話機90が2次元バーコードに非対応である場合に限定されているわけではなく、ユーザの携帯電話機90が2次元バーコードに対応可能である場合にも、携帯メールアドレスを付加する手動入力操作を受け付けることができる。但し、ユーザの携帯電話機90が2次元バーコードに対応可能である場合に、後述する携帯電話機90の2次元バーコード読取処理手段93による2次元バーコードの読取処理を行わずに、あえて携帯メールアドレスを手入力することは、営業担当者またはユーザの作業の手間が増えるだけであり、本発明の趣旨ではないため、上記のように、ユーザの携帯電話機90が2次元バーコードに非対応である場合に、携帯メールアドレスを付加する手動入力操作を受け付けるという説明となっている。
この際、編集処理手段34は、ユーザから個人情報収集(表示手段22に画面表示された「個人情報利用規約」)に同意する旨の選択入力操作を受け付けた後、すなわち、一旦、OCR読取処理手段32により読み取ったユーザのプロファイル情報をプロファイル情報記憶手段50に記憶させた後に、プロファイル情報記憶手段50に記憶されたユーザのプロファイル情報に対し、ユーザの携帯メールアドレスを付加する手動入力操作を受け付け、受け付けた携帯メールアドレスを、既に記憶されているプロファイル情報に対応させる状態で、登録IDと関連付けてプロファイル情報記憶手段50に記憶させてもよく、あるいは、OCR読取処理手段32によりユーザのプロファイル情報を読み取るとともに、これにユーザの携帯メールアドレスを付加する手動入力操作を受け付け、プロファイル情報および携帯メールアドレスについて、個人情報収集(表示手段22に画面表示された「個人情報利用規約」)に同意する旨の選択入力操作を受け付け、これらを登録IDと関連付けてプロファイル情報記憶手段50に記憶させてもよい。前者の場合は、例えば、ユーザが自分の所持する携帯電話機90が2次元バーコードに非対応であることを、携帯電話機90で2次元バーコードの読取処理を行おうとして初めて気付いた場合等であり、後者の場合は、ユーザが自分の携帯電話機90が2次元バーコードに非対応であることを最初から知っていた場合等である。
さらに、編集処理手段34は、前者の場合のように、ユーザから個人情報収集(表示手段22に画面表示された「個人情報利用規約」)に同意する旨の選択入力操作を受け付けた後には、ユーザの携帯メールアドレスを付加する手動入力操作のみを受け付け、その他の編集操作(例えば、プロファイル情報の変更のための入力操作等)を受け付けない処理を実行する。
2次元バーコード表示処理手段35は、登録ID付与処理手段33により付与した登録ID、および設定情報記憶手段52に記憶されている個人情報収集サーバ60への電子メール送信用の宛先アドレスの情報を含む2次元バーコードを作成し、作成した2次元バーコードを、表示手段22に画面表示する処理を実行するものである。
また、2次元バーコード表示処理手段35は、登録IDおよび個人情報収集サーバ60への電子メール送信用の宛先アドレスの情報に加え、設定情報記憶手段52に記憶されている商品種別情報(2以上の商品種別情報が設定情報記憶手段52に記憶されている場合には、選択可能な構成としてもよい。)を含む2次元バーコードを作成し、作成した2次元バーコードを、表示手段22に画面表示する処理を実行する構成としてもよい。
さらに、2次元バーコード表示処理手段35は、携帯電話会社の各社のフォーマットに対応した複数の2次元バーコードを作成し、作成した複数の2次元バーコードを、表示手段22に画面表示する処理を実行する構成としてもよい。
プロファイル情報送信処理手段36は、個人情報収集(表示手段22に画面表示された「個人情報利用規約」)への同意を得た後にプロファイル情報記憶手段50に記憶されたデータ、すなわちOCR読取処理手段32により読み取ったユーザのプロファイル情報または編集処理手段34により訂正を受け付けた後のプロファイル情報、運転免許証2の画像データ、個人情報収集への同意時刻(プロファイル情報の取得時刻)、および編集処理手段34により携帯メールアドレスの手入力を受け付けている場合にはその携帯メールアドレス、並びに、営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインした際に使用したログインIDおよびパスワードを、httpsにより暗号化してから、登録IDとともにネットワーク1を介して個人情報収集サーバ60へ送信し、プロファイル情報記憶手段50の送信ステータスを「未送信」から「送信済」に変更するか、または送信できなかった場合には「送信エラー」に変更するとともに、送信時刻をプロファイル情報記憶手段50に記憶させる処理を実行するものである。
また、プロファイル情報送信処理手段36は、自動送信機能および手動送信機能を備えている。自動送信機能は、編集処理手段34によりユーザから個人情報収集(表示手段22に画面表示された「個人情報利用規約」)に同意する旨の選択入力操作を受け付けた場合に、その同意を得た後にプロファイル情報記憶手段50に記憶されたデータ、すなわち読み取られたプロファイル情報または訂正後のプロファイル情報、運転免許証2の画像データ、個人情報収集への同意時刻(プロファイル情報の取得時刻)、および携帯メールアドレスの手入力を受け付けている場合にはその携帯メールアドレス、並びに、営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインした際に使用したログインIDおよびパスワードを、登録IDとともにネットワーク1を介して個人情報収集サーバ60へ自動的に送信する機能である。なお、携帯メールアドレスを含めずに自動送信した後に、ユーザの携帯電話機90が2次元バーコードに非対応であることが判明した場合には、編集処理手段34により携帯メールアドレスの手入力を受け付け、プロファイル情報記憶手段50の送信ステータスを「未送信」に変更した後に、下記の手動送信機能により、携帯メールアドレスを含めた状態でデータを再送信することができる。
手動送信機能は、上記の自動送信機能が電波状態等により機能しなかった場合に、専用画面から手動にてプロファイル情報記憶手段50に記憶されているプロファイル情報等のデータを個人情報収集サーバ60へ送信する機能であり、この手動送信が行われた場合も、プロファイル情報記憶手段50の送信ステータスが「未送信」から「送信済」に変更されるか、または送信できなかった場合には「送信エラー」に変更されるとともに、送信時刻がプロファイル情報記憶手段50に記憶される。さらに、この手動送信機能は、プロファイル情報記憶手段50の送信ステータスが「未送信」になっているプロファイル情報等のデータを一括して個人情報収集サーバ60へ送信する機能と、「未送信」になっているプロファイル情報等のデータを個々に選択して個人情報収集サーバ60へ送信する機能とを備えている。
保存プロファイル参照処理手段37は、端末ログイン処理手段31により営業担当者のログインが認証された場合に、プロファイル情報記憶手段50に記憶されている各ユーザのプロファイル情報等のデータのうちの一部の項目の情報(例えば、姓、名、携帯メールアドレス、登録IDのみとし、個人情報保護の観点から、住所、生年月日、運転免許証2の画像データは非表示とする。)を、個人情報収集サーバ60へのプロファイル情報の送信状況を示す送信ステータスとともに、同意時刻順に、表示手段22の画面上に一覧表示する処理を実行するものである。
保存プロファイル削除処理手段38は、管理者用パスワードの入力を受け付け、認証用情報記憶手段51に記憶された管理者用パスワードと一致した場合に、プロファイル情報記憶手段50に記憶されている各ユーザのプロファイル情報等のデータを削除する処理を実行するものである。なお、管理者用パスワードは、例えば、複数の営業担当者を管理するチームリーダに付与されるものである。
端末設定処理手段39は、プロファイル情報送信処理手段36によるプロファイル情報等の送信先(アップロード先)である個人情報収集サーバ60の格納場所(個人情報データベース80)に関する情報、および後述するユーザの携帯電話機90のメール送受信処理手段94による登録メールの宛先アドレス(個人情報収集サーバ60を構成するメールサーバ)の情報についての入力設定を受け付け、入力設定された情報を、設定情報記憶手段52に記憶させる処理を実行するものである。なお、設定を変更する際は、管理者用パスワードを入力する。
また、端末設定処理手段39は、プロファイル情報記憶手段50に記憶されているプロファイル情報等のデータのうち、送信ステータスが「送信済」になっているプロファイル情報等のデータを一括削除する処理も実行する。なお、一括削除する際は、管理者用パスワードを入力する。
さらに、端末設定処理手段39は、商品種別に応じ、ユーザの仕分けを行った状態で、ユーザの個人情報(プロファイル情報および携帯メールアドレス)の登録を行うために用いる商品種別情報の入力設定を受け付け、入力設定された情報を、設定情報記憶手段52に記憶させる処理を実行する構成としてもよい。
プロファイル情報記憶手段50は、図2に示すように、プロファイル情報(姓、名、生年月日、住所1(都道府県)、住所2(都道府県以外))と、携帯メールアドレス(但し、ユーザの携帯電話機90が2次元バーコード非対応であった場合に入力される。)と、運転免許証2(身分証明書)の画像データと、登録IDと、個人情報収集サーバ60への送信ステータス(送信済・未送信・送信エラー)と、営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインした際に使用したログインIDと、個人情報収集(表示手段22に画面表示された「個人情報利用規約」)への同意時刻(プロファイル情報の取得時刻)と、個人情報収集サーバ60への送信時刻とを対応付けて記憶するものである。
認証用情報記憶手段51は、ログインIDとパスワード(管理者用パスワードを含む。)との対応関係を記憶するものである。
設定情報記憶手段52は、端末設定処理手段39により入力設定された情報、すなわちプロファイル情報送信処理手段36によるプロファイル情報等の送信先(アップロード先)である個人情報収集サーバ60の格納場所(個人情報データベース80)に関する情報、およびユーザの携帯電話機90のメール送受信処理手段94による登録メールの宛先アドレス(個人情報収集サーバ60を構成するメールサーバ)の情報を記憶するものである。また、設定情報記憶手段52は、これらの情報に加え、商品種別情報を記憶する構成としてもよい。
以上において、処理手段30に含まれる各処理手段31〜39は、個人情報収集端末装置20の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
また、各記憶手段50〜52は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、SDメモリカード等により実現することができる。
個人情報収集サーバ60は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、個人情報収集に関する各種処理を実行する処理手段70と、この処理手段70に接続された個人情報データベース80、登録メール記憶手段81、および認証用情報記憶手段82とを含んで構成されている。
処理手段70は、プロファイル情報受信処理手段71と、登録メール受信処理手段72と、携帯メールアドレス格納処理手段73と、収集データ送信処理手段74と、参照画面作成処理手段75と、帳票作成処理手段76とを含んで構成されている。
プロファイル情報受信処理手段71は、個人情報収集端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるユーザのプロファイル情報、運転免許証2の画像データ、および携帯メールアドレスの手入力が行われていた場合にはその携帯メールアドレス、並びに、営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインした際に使用したログインIDおよびパスワードを、登録IDとともに受信し、受信したログインIDおよびパスワードが、認証用情報記憶手段82に記憶されているログインIDとパスワードとの対応関係と一致しているか否かを判断することにより、送信元の個人情報収集端末装置20の認証を行い、認証された場合に、ユーザのプロファイル情報、運転免許証2の画像データ、および携帯メールアドレスの手入力が行われていた場合にはその携帯メールアドレスを、個人情報登録システム100で作成された秘密鍵および公開鍵のうち、公開鍵を使用して暗号化してから、登録IDと関連付けて個人情報データベース80に記憶させる処理を実行するものである。なお、送信元の個人情報収集端末装置20の認証処理は、プロファイル情報、運転免許証2の画像データ、および携帯メールアドレスの手入力が行われていた場合にはその携帯メールアドレスを受信する前に行ってもよい。また、プロファイル情報受信処理手段71は、プロファイル情報および運転免許証2の画像データの双方を受信した場合にのみ、ネットワーク1を介して送信元の個人情報収集端末装置20への正常終了の応答処理を実行する。
登録メール受信処理手段72は、ユーザの携帯電話機90で2次元バーコードから読み取った宛先アドレスに宛てて、2次元バーコードから読み取った登録IDをメール本文に含む状態で、ユーザの携帯電話機90から、キャリア網、携帯キャリアメールサーバ3(図2参照)、インターネットやインターネットを中心とする有線ネットワークを経由してSMTPで送信されてくる電子メールを、ユーザの携帯メールアドレスを登録するための登録メールとして受信し、受信した登録メールを、登録メール記憶手段81に記憶させる処理を実行するものである。
また、登録メール受信処理手段72は、2次元バーコードから読み取った登録IDおよび商品種別情報をメール本文に含む状態で、ユーザの携帯電話機90から送信されてくる電子メールを、登録メールとして受信し、登録メール記憶手段81に記憶させる処理を実行する構成としてもよい。
携帯メールアドレス格納処理手段73は、登録メール受信処理手段72により受信して登録メール記憶手段81に記憶されている登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、個人情報登録システム100で作成された秘密鍵および公開鍵のうち、公開鍵を使用して暗号化してから、その登録メールの本文に含まれる登録IDと一致する登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報等のデータに対応させて、個人情報データベース80に記憶させる処理を実行するものである。
また、携帯メールアドレス格納処理手段73は、登録メール受信処理手段72により受信して登録メール記憶手段81に記憶されている登録メールの本文に、登録IDに加え、商品種別情報が含まれている場合には、その登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスおよび商品種別情報を、公開鍵を使用して暗号化してから、その登録メールの本文に含まれる登録IDと一致する登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報等のデータに対応させて、個人情報データベース80に記憶させる処理を実行する構成としてもよい。
収集データ送信処理手段74は、個人情報データベース80にユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレスの双方が揃って記憶されている場合に、これらの対になったプロファイル情報(姓、名、生年月日、住所1(都道府県)、住所2(都道府県以外))および携帯メールアドレスに、さらに個人情報データベース80に記憶されている運転免許証2の画像データを加えた収集データ、並びに、個人情報登録システム100へのログインID(このログインIDは、営業担当者が個人情報収集端末装置20で入力したログインIDとは異なる。)、およびエントリID(このエントリIDは、登録IDと1対1で対応し、登録IDとは異なるものであるが、登録IDで代用してもよい。)を、httpsにより暗号化してから、ネットワーク1を介して個人情報登録システム100へ送信する処理を実行するものである。
また、収集データ送信処理手段74は、個人情報データベース80にユーザのプロファイル情報または携帯メールアドレスのいずれか一方しか収集データが記憶されていない場合には、一定期間、当該収集データを保持した後に、削除する処理を実行する。
さらに、収集データ送信処理手段74は、個人情報データベース80に商品種別情報が記憶されている場合には、個人情報データベース80に記憶されている収集データ(対になったプロファイル情報および携帯メールアドレス、並びに、運転免許証2の画像データ)、商品種別情報に対応する個人情報登録システム100へのログインID、およびエントリIDを、httpsにより暗号化してから、ネットワーク1を介して商品種別情報に対応する個人情報登録システム100へ送信する処理を実行する構成としてもよい。なお、商品種別情報と個人情報登録システム100との対応関係は、図示されない収集データ送信先記憶手段に記憶させておいてもよく、収集データ送信処理手段74を構成するプログラム内に記述しておいてもよい。
参照画面作成処理手段75は、ネットワーク1を介して運用センタシステム110の保守端末111からの表示要求を受けた場合に、個人情報データベース80にユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレスの双方が揃って記憶されているか否かを示すデータ収集状態、並びに個人情報登録システム100への収集データの送信状況(送信ステータス)を参照するための参照画面の表示用データを作成し、作成した参照画面の表示用データを、ネットワーク1を介して運用センタシステム110の保守端末111へ送信する処理を実行するものである。
帳票作成処理手段76は、個人情報データベース80に記憶されているユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレス、並びに個人情報登録システム100への収集データの送信状況を示す送信ステータス等のデータを用いて、例えば、図4に示すような処理件数統計レポート120、および図5に示すような処理件数統計レポート120の作成に使用したデータ一覧130等の各種の帳票を作成し、作成した帳票を、電子メールでネットワーク1を介して個人情報登録システム100へ送信する処理を実行するものである。
ここで、図4の処理件数統計レポート120には、個人情報登録システム100への収集データの送信状況の表示部121が設けられ、この表示部121には、日付の表示欄121A、個人情報登録システム100へ送信済になっている収集データの件数の表示欄121B、個人情報登録システム100への送信エラーが出た収集データの件数の表示欄121C、およびそれらを合計した件数の表示欄121Dが設けられている。
また、図4の処理件数統計レポート120には、プロファイル情報および携帯メールアドレスのデータ収集状態の表示部122が設けられ、この表示部122には、日付の表示欄122A、個人情報収集サーバ60がユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレスの双方を受信した件数の表示欄122B、個人情報収集サーバ60がユーザのプロファイル情報のみを受信した件数の表示欄122C、個人情報収集サーバ60がユーザの携帯メールアドレスのみを受信した件数の表示欄122D、およびそれらを合計した件数の表示欄122Eが設けられている。なお、収集データ送信処理手段74が、個人情報データベース80にユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレスの双方が揃って記憶されている場合にのみ、個人情報登録システム100への収集データの送信処理を実行する構成とされているので、この表示部122の表示欄122Bの件数は、前述した表示部121の表示欄121Dの件数と一致している。
さらに、図5の処理件数統計レポート120の作成に使用したデータ一覧130には、登録IDを構成する端末IDの表示欄131、登録IDを構成するドキュメントIDの表示欄132、個人情報収集サーバ60と個人情報登録システム100との間で収集データを授受する際にキーとなるエントリID(登録IDと1対1で対応している。)の表示欄133、営業担当者が個人情報収集端末装置20で入力したログインIDの表示欄134、プロファイル情報の取得時刻(個人情報収集への同意時刻)の表示欄135、携帯メールアドレスの取得時刻(登録メール受信時刻)の表示欄136、および個人情報登録システム100への収集データの送信ステータスの表示欄137が設けられている。
図5の例では、1行目は、同意を得てプロファイル情報を取得した3分後に、登録メールを受信して携帯メールアドレスを取得しているので、プロファイル情報および携帯メールアドレスの双方を収集できた場合であるから、個人情報登録システム100への送信ステータスは「送信済」となっている。2行目は、ユーザの携帯電話機90からの登録メールを受信しておらず、携帯メールアドレスを取得できていないので、プロファイル情報のみを収集できた場合であるから、個人情報登録システム100への送信ステータスは「未送信」となっている。3行目は、個人情報収集端末装置20からのプロファイル情報やログインID等のデータを受信していないので、登録メールを受信して携帯メールアドレスのみを収集できた場合であるから、個人情報登録システム100への送信ステータスは「未送信」となっている。
個人情報データベース80は、図2に示すように、プロファイル情報(姓、名、生年月日、住所1(都道府県)、住所2(都道府県以外))と、携帯メールアドレスと、運転免許証2(身分証明書)の画像データと、登録IDと、個人情報登録システム100への収集データの送信ステータス(送信済・未送信・送信エラー)と、プロファイル情報を取得した際のログインID(営業担当者が個人情報収集端末装置20で入力したログインID)と、個人情報収集への同意時刻(プロファイル情報の取得時刻)と、登録メール受信時刻(携帯メールアドレスの取得時刻)と、個人情報登録システム100への収集データの送信時刻と、個人情報登録システム100へのエントリIDとを対応付けて記憶するものである。
登録メール記憶手段81は、登録メール受信処理手段72により受信した登録メールを記憶するものである。
認証用情報記憶手段82は、ログインIDとパスワード(管理者用パスワードを含む。)との対応関係を記憶するものであり、個人情報収集端末装置20に設けられた認証用情報記憶手段51と同様である。
以上において、処理手段70に含まれる各処理手段71〜76は、個人情報収集サーバ60を構成するコンピュータの内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
また、個人情報データベース80、登録メール記憶手段81、および認証用情報記憶手段82は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
そして、個人情報収集サーバ60を複数のサーバ(複数のコンピュータ)で構成する場合は、例えば、プロファイル情報受信処理手段71、収集データ送信処理手段74、参照画面作成処理手段75、帳票作成処理手段76、および認証用情報記憶手段82は、WebサーバやWebアプリケーションサーバにより構成することができ、個人情報データベース80は、データベースサーバにより構成することができ、登録メール受信処理手段72、携帯メールアドレス格納処理手段73、および登録メール記憶手段81は、メールサーバ(POPサーバ)により構成することができる。
携帯電話機90は、ユーザの所持する携帯電話機であり、カメラ91と、市販の携帯電話機が通常有する各種機能を実行する処理手段92と、作成・送信した電子メールや受信した電子メールを記憶するメール記憶手段95とを含んで構成されている。
処理手段92は、2次元バーコード読取処理手段93と、メール送受信処理手段94とを含んで構成されている。
2次元バーコード読取処理手段93は、個人情報収集端末装置20の2次元バーコード表示処理手段35により表示手段22に画面表示された2次元バーコードをカメラ91で撮影して読み取り、この2次元バーコードに含まれている登録IDおよび個人情報収集サーバ60への電子メール送信用の宛先アドレスの情報を抽出し、抽出した登録IDを本文に含むとともに、抽出した宛先アドレスを送信先とする電子メール(登録メール)を作成し、作成した登録メールを、メール記憶手段95に記憶させる処理を実行するものである。
また、2次元バーコード読取処理手段93は、2次元バーコードに、登録IDおよび個人情報収集サーバ60への電子メール送信用の宛先アドレスの情報に加え、商品種別情報が含まれている場合には、2次元バーコードから商品種別情報も抽出し、抽出した登録IDおよび商品種別情報を本文に含むとともに、抽出した宛先アドレスを送信先とする電子メール(登録メール)を作成し、作成した登録メールを、メール記憶手段95に記憶させる処理を実行する構成としてもよい。
この2次元バーコード読取処理手段93を実現するプログラムは、主として、携帯電話機90の工場出荷時から予めインストールされたプログラム(本願の出願時点で、多くの市販の携帯電話機90に予めインストールされているプログラム)であるが、ユーザが携帯電話機90に事後的にダウンロードしてインストールしたプログラムでもよい。また、システム的には、ユーザが営業担当者による営業活動行為を受けた時点(営業担当者に対面した時点)で、携帯電話機90に事後的にダウンロードしてインストールしたプログラムであることを妨げるものではない。但し、営業担当者による営業活動行為を受けた現場(対面した現場)で、ユーザがダウンロードしてインストールすることは、ユーザの手間を増やすことになるので、手間の軽減という観点での本発明の効果を顕著に得ることはできないため、例えば、ユーザがあえて興味を持ってダウンロードした場合等が想定される。
メール送受信処理手段94は、メール記憶手段95に記憶されている作成済みの電子メール(登録メール)を、キャリア(携帯電話会社等の通信事業者)が管理するキャリア網、キャリアの管理センタに設けられた携帯キャリアメールサーバ3(図2参照)、インターネットやインターネットを中心とする有線ネットワークを経由させて、メール転送プロトコルSMTPで、個人情報収集サーバ60のメールサーバへ送信する処理を実行するものである。なお、メール送受信処理手段94は、本発明に係る登録メールの送信用の特別な機能により実現されるものとする必要はなく、通常の電子メールの送受信機能により実現されるものでよい。
メール記憶手段95は、2次元バーコード読取処理手段93により作成された登録メールを含む電子メールを記憶するものである。
以上において、処理手段92に含まれる各処理手段93,94は、携帯電話機90の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
また、メール記憶手段95は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、SDメモリカード等により実現することができる。
個人情報登録システム100は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、収集したユーザの個人情報の登録に関する各種処理を実行する処理手段101と、この処理手段101に接続された登録データベース103とを含んで構成されている。この個人情報登録システム100の管理者は、例えば、自社の販売促進等の営業活動に役立てるために、ユーザの個人情報の収集を、個人情報収集サーバ60の管理者に契約等で依頼した者等であるが、必ずしもこのように個人情報登録システム100の管理者と個人情報収集サーバ60の管理者とが異なっている必要はなく、一致していてもよい。
処理手段101は、収集データ受信処理手段102を含んで構成されている。この収集データ受信処理手段102は、個人情報収集サーバ60からネットワーク1を介して送信されてくる収集データ(ユーザのプロファイル情報(姓、名、生年月日、住所1(都道府県)、住所2(都道府県以外))、携帯メールアドレス、および運転免許証2の画像データ)、並びに、個人情報登録システム100へのログインID(このログインIDは、営業担当者が個人情報収集端末装置20で入力したログインIDとは異なる。)、およびエントリID(このエントリIDは、登録IDと1対1で対応し、登録IDとは異なるものであるが、登録IDで代用してもよい。)を受信し、個人情報登録システム100で作成された秘密鍵および公開鍵のうち、秘密鍵を使用して復号化してから、受信した収集データを、エントリIDと関連付けて登録データベース103に記憶させる処理を実行するものである。
登録データベース103は、収集データ(ユーザのプロファイル情報(姓、名、生年月日、住所1(都道府県)、住所2(都道府県以外))、携帯メールアドレス、および運転免許証2の画像データ)を、エントリIDと関連付けて記憶するものである。
以上において、処理手段101に含まれる収集データ受信処理手段102は、個人情報登録システム100を構成するコンピュータの内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。また、登録データベース103は、例えばハードディスク等により好適に実現される。
運用センタシステム110は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、遠隔地から個人情報収集サーバ60の保守作業を行う保守端末111と、個人情報収集サーバ60による個人情報の収集処理の運用状況を監視する監視サーバ112とを含んで構成されている。この運用センタシステム110の管理は、個人情報収集サーバ60の管理者が行ってもよく、あるいは保守の代行業者等が行ってもよい。
このような本実施形態においては、以下のようにして個人情報収集システム10によりユーザの個人情報の収集処理が行われる。
図3において、先ず、営業担当者(例えばキャンペーンレディ等)は、個人情報登録システム100のサイトを管理する企業や団体の販売する商品や提供するサービスに対し、それらの商品やサービスの対象顧客となり得るユーザの集まるイベント会場や店等に出向き、自分が所持するか、自分に貸し出された個人情報収集端末装置20を操作する。個人情報収集端末装置20では、端末ログイン処理手段31により、営業担当者によるログインIDおよびパスワードの入力を受け付け、入力されたログインIDおよびパスワードが、認証用情報記憶手段51に記憶されているログインIDとパスワードとの対応関係と一致しているか否かを判断することにより、入力を行った営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインする権限を有する者であるか否かの認証処理を実行する(ステップS1)。
次に、OCR読取処理手段32により、ユーザにより提示された身分証明書である運転免許証2をカメラ21で撮影し(ステップS2)、撮影して得られた画像から、OCR機能により、運転免許証2に記載されたユーザのプロファイル情報として、姓、名、生年月日、住所1(都道府県)、および住所2(都道府県以外)を読み取る処理を実行する(ステップS3)。
そして、登録ID付与処理手段33により、OCR読取処理手段32により読み取ったユーザのプロファイル情報に対し、登録ID(端末IDとドキュメントIDとを組み合わせて作成されたID)を付与する処理を実行する(ステップS4)。
続いて、編集処理手段34により、OCR読取処理手段32により読み取ったユーザのプロファイル情報(姓、名、生年月日、住所1(都道府県)、住所2(都道府県以外))、カメラ21で撮影した運転免許証2の画像データ、および登録IDを、表示手段22に画面表示し、読み取ったユーザのプロファイル情報に訂正がある場合の編集操作を受け付ける(ステップS5)。
それから、編集処理手段34により、表示手段22の画面表示を見て内容を確認したユーザによる個人情報収集(表示手段22に画面表示されている「個人情報利用規約」)に同意するか否かの選択入力操作を受け付け、同意する旨の選択入力操作を受け付けた場合には、読み取ったユーザのプロファイル情報、撮影した運転免許証2の画像データ、営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインした際に使用したログインID、および同意時刻(プロファイル情報の取得時刻)を、暗号化してから、登録IDと関連付けてプロファイル情報記憶手段50に記憶させ、同意しない旨の選択入力操作を受け付けた場合には、読み取ったユーザのプロファイル情報、および撮影した運転免許証2の画像データを破棄する処理を実行する(ステップS5)。
その後、プロファイル情報送信処理手段36の自動送信機能により、個人情報収集(表示手段22に画面表示された「個人情報利用規約」)への同意を得た後にプロファイル情報記憶手段50に記憶されたデータ、すなわちOCR読取処理手段32により読み取ったユーザのプロファイル情報または編集処理手段34により訂正を受け付けた後のプロファイル情報、運転免許証2の画像データ、個人情報収集への同意時刻(プロファイル情報の取得時刻)、および編集処理手段34により携帯メールアドレスの手入力を既に受け付けている場合(ユーザの携帯電話機90が2次元バーコードに非対応であることが、予めわかっていた場合)にはその携帯メールアドレス、並びに、営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインした際に使用したログインIDおよびパスワードを、httpsにより暗号化してから、登録IDとともにネットワーク1を介して個人情報収集サーバ60へ自動的に送信する処理を実行する(ステップS6)。そして、プロファイル情報送信処理手段36により、プロファイル情報記憶手段50の送信ステータスを「未送信」から「送信済」に変更するか、または送信できなかった場合には「送信エラー」に変更するとともに、送信時刻をプロファイル情報記憶手段50に記憶させる処理を実行する(ステップS6)。
個人情報収集サーバ60では、プロファイル情報受信処理手段71により、個人情報収集端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるユーザのプロファイル情報、運転免許証2の画像データ、および携帯メールアドレスの手入力が行われていた場合にはその携帯メールアドレス、並びに、営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインした際に使用したログインIDおよびパスワードを、登録IDとともに受信し、受信したログインIDおよびパスワードが、認証用情報記憶手段82に記憶されているログインIDとパスワードとの対応関係と一致しているか否かを判断することにより、送信元の個人情報収集端末装置20の認証を行い、認証された場合に、ユーザのプロファイル情報、運転免許証2の画像データ、および携帯メールアドレスの手入力が行われていた場合にはその携帯メールアドレスを、個人情報登録システム100で作成された秘密鍵および公開鍵のうち、公開鍵を使用して暗号化してから、登録IDと関連付けて個人情報データベース80に記憶させる処理を実行する(ステップS7)。
続いて、個人情報収集端末装置20では、2次元バーコード表示処理手段35により、登録ID付与処理手段33により付与した登録ID、および設定情報記憶手段52に記憶されている個人情報収集サーバ60への電子メール送信用の宛先アドレスの情報を含む2次元バーコードを作成し、作成した2次元バーコードを、表示手段22に画面表示する処理を実行する(ステップS8)。なお、2次元バーコード表示処理手段35により、登録IDおよび宛先アドレスの情報に加え、設定情報記憶手段52に記憶されている商品種別情報を含む2次元バーコードを作成し、表示手段22に画面表示してもよい。
それから、ユーザが、自己の所持する携帯電話機90を操作し、携帯電話機90のカメラ91を、営業担当者の操作により個人情報収集端末装置20の表示手段22に画面表示された2次元バーコードにかざすと、携帯電話機90の2次元バーコード読取処理手段93により、個人情報収集端末装置20の表示手段22に画面表示された2次元バーコードが読み取られ、この2次元バーコードに含まれている登録IDおよび個人情報収集サーバ60への電子メール送信用の宛先アドレスの情報が抽出され(ステップS9)、抽出された登録IDを本文に含むとともに、抽出された宛先アドレスを送信先とする電子メール(登録メール)が作成され、作成された登録メールが、メール記憶手段95に記憶される(ステップS10)。なお、2次元バーコードに商品種別情報が含まれている場合には、2次元バーコード読取処理手段93により、2次元バーコードから商品種別情報も抽出し、抽出した登録IDおよび商品種別情報を本文に含むとともに、抽出した宛先アドレスを送信先とする電子メール(登録メール)を作成し、作成した登録メールを、メール記憶手段95に記憶させる。
そして、ユーザが、自己の所持する携帯電話機90でメール送信の操作を行うと、メール送受信処理手段94により、メール記憶手段95に記憶されている作成済みの電子メール(登録メール)が、キャリア(携帯電話会社等の通信事業者)が管理するキャリア網、キャリアの管理センタに設けられた携帯キャリアメールサーバ3(図2参照)、インターネットやインターネットを中心とする有線ネットワークを経由して、メール転送プロトコルSMTPで、個人情報収集サーバ60のメールサーバへ送信される(ステップS11)。
個人情報収集サーバ60では、登録メール受信処理手段72により、ユーザの携帯電話機90で2次元バーコードから読み取った宛先アドレスに宛てて、2次元バーコードから読み取った登録ID(またはこの登録IDに加えて商品種別情報)をメール本文に含む状態で、ユーザの携帯電話機90から、キャリア網、携帯キャリアメールサーバ3(図2参照)、インターネットやインターネットを中心とする有線ネットワークを経由してSMTPで送信されてくる電子メールを、ユーザの携帯メールアドレスを登録するための登録メールとして受信し、受信した登録メールを、登録メール記憶手段81に記憶させる処理を実行する(ステップS12)。
続いて、携帯メールアドレス格納処理手段73により、登録メール受信処理手段72により受信して登録メール記憶手段81に記憶されている登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスを、個人情報登録システム100で作成された秘密鍵および公開鍵のうち、公開鍵を使用して暗号化してから、その登録メールの本文に含まれる登録IDと一致する登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報等のデータに対応させて、個人情報データベース80に記憶させる処理を実行する(ステップS13)。なお、登録メールの本文に、登録IDに加え、商品種別情報が含まれている場合には、携帯メールアドレス格納処理手段73により、その登録メールの差出人となっているユーザの携帯メールアドレスおよび商品種別情報を、公開鍵を使用して暗号化してから、その登録メールの本文に含まれる登録IDと一致する登録IDに関連付けられているユーザのプロファイル情報等のデータに対応させて、個人情報データベース80に記憶させる。
一方、前述したステップS9において、ユーザの携帯電話機90で2次元バーコードを読み取ることができなかった場合、すなわちユーザの携帯電話機90が2次元バーコードに非対応であることが判明した場合には、営業担当者は、個人情報収集端末装置20を操作し、再び、編集処理に戻る。そして、編集処理手段34により、ユーザの携帯メールアドレスを付加する手動入力操作を受け付け、受け付けた携帯メールアドレスを、登録IDと関連付けてプロファイル情報記憶手段50に記憶させるとともに、プロファイル情報記憶手段50の送信ステータスを「未送信」に変更する処理を実行する(ステップS14)。なお、携帯メールアドレスの手入力は、営業担当者が行ってもよく、ユーザが行ってもよい。
それから、プロファイル情報送信処理手段36の手動送信機能により、携帯メールアドレスを含めた状態で、プロファイル情報記憶手段50に記憶されているプロファイル情報等のデータを、登録IDとともに、ネットワーク1を介して個人情報収集サーバ60へ再送信する(ステップS15)。
個人情報収集サーバ60では、プロファイル情報受信処理手段71により、個人情報収集端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるユーザのプロファイル情報、運転免許証2の画像データ、および手入力された携帯メールアドレス、並びに、営業担当者が個人情報収集端末装置20(または本発明に係る処理手段30を構成するプログラム)にログインした際に使用したログインIDおよびパスワードを、登録IDとともに受信し、受信したログインIDおよびパスワードが、認証用情報記憶手段82に記憶されているログインIDとパスワードとの対応関係と一致しているか否かを判断することにより、送信元の個人情報収集端末装置20の認証を行い、認証された場合に、ユーザのプロファイル情報、運転免許証2の画像データ、および手入力された携帯メールアドレスを、個人情報登録システム100で作成された秘密鍵および公開鍵のうち、公開鍵を使用して暗号化してから、登録IDと関連付けて個人情報データベース80に記憶させる処理を実行する(ステップS16)。
その後、収集データ送信処理手段74により、個人情報データベース80にユーザのプロファイル情報および携帯メールアドレスの双方が揃って記憶されている場合に、これらの対になったプロファイル情報(姓、名、生年月日、住所1(都道府県)、住所2(都道府県以外))および携帯メールアドレスに、さらに個人情報データベース80に記憶されている運転免許証2の画像データを加えた収集データ、並びに、個人情報登録システム100へのログインID(このログインIDは、営業担当者が個人情報収集端末装置20で入力したログインIDとは異なる。)、およびエントリID(このエントリIDは、登録IDと1対1で対応し、登録IDとは異なるものであるが、登録IDで代用してもよい。)を、httpsにより暗号化してから、ネットワーク1を介して個人情報登録システム100へ送信する処理を実行する(ステップS17)。
なお、個人情報データベース80に商品種別情報が記憶されている場合には、収集データ送信処理手段74により、個人情報データベース80に記憶されている収集データ(対になったプロファイル情報および携帯メールアドレス、並びに、運転免許証2の画像データ)、商品種別情報に対応する個人情報登録システム100へのログインID、およびエントリIDを、httpsにより暗号化してから、ネットワーク1を介して商品種別情報に対応する個人情報登録システム100へ送信する(ステップS17)。
個人情報登録システム100では、個人情報収集サーバ60からネットワーク1を介して送信されてくる収集データ(ユーザのプロファイル情報(姓、名、生年月日、住所1(都道府県)、住所2(都道府県以外))、携帯メールアドレス、および運転免許証2の画像データ)、並びに、個人情報登録システム100へのログインID、およびエントリIDを受信し、個人情報登録システム100で作成された秘密鍵および公開鍵のうち、秘密鍵を使用して復号化してから、受信した収集データを、エントリIDと関連付けて登録データベース103に記憶させる処理を実行する(ステップS18)。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、個人情報収集システム10を構成する個人情報収集端末装置20は、OCR読取処理手段32、登録ID付与処理手段33、およびプロファイル情報送信処理手段36を備えているので、ユーザにより提示された運転免許証2(身分証明書)に記載されたユーザのプロファイル情報を、個人情報収集端末装置20でOCR処理を行って読み取り、登録IDとともに個人情報収集サーバ60へ送信することができる。このため、ユーザ、営業担当者、個人情報収集システム10および/または個人情報登録システム100の運営者(個人情報収集システム10の運営者と個人情報登録システム100の運営者とは、異なっていてもよく、一致していてもよい。)のいずれも、ユーザのプロファイル情報を手作業で入力する必要はないため、ユーザの手間の軽減、並びにユーザの個人情報を収集および/または利用する企業や団体の事務の効率化を図ることができる。
また、個人情報収集システム10を構成する個人情報収集端末装置20は、2次元バーコード表示処理手段35を備えているので、ユーザは、個人情報収集端末装置20で作成されて表示された、登録IDおよび個人情報収集サーバ60への電子メール送信用の宛先アドレスの情報を含む2次元バーコードを、自分の所持する携帯電話機90(携帯端末装置)で読み取ることにより、登録IDを本文に含む登録メールを個人情報収集サーバ60へ送信することができる。このため、自己の携帯メールアドレスの登録を容易に行うことができ、ユーザの手間の軽減、並びにユーザの個人情報を収集および/または利用する企業や団体の事務の効率化を図ることができる。
さらに、個人情報収集サーバ60へ別々に送信されるユーザのプロファイル情報と、ユーザの携帯メールアドレスとは、個人情報収集サーバ60で、登録IDを用いて紐付ける(対応付ける)ことができるので、運転免許証2(身分証明書)の記載情報と携帯メールアドレスという全く別系統から取得したデータを、効率よく結び付けて収集し、個人情報登録システム100へ送信することができる。このため、収集データを受け取る個人情報登録システム100の負荷の軽減、および情報管理の容易化を図ることができる。
そして、ユーザの個人情報の収集は、センシティブな活動であり、工程が多く時間がかかれば、それだけ成功率が低下するが、ユーザは、運転免許証2(身分証明書)を営業担当者に提示し、営業担当者の個人情報収集端末装置20に画面表示された2次元バーコードを、自分の所持する携帯電話機90(携帯端末装置)で読み取る作業を行うだけなので、例えば、1分程度の短い時間で手続が完了するため、非常に高い成功率を得ることができる。
また、ユーザが所持する携帯電話機90(携帯端末装置)を利用した先進的な技術による情報収集作業であるため、ユーザに興味を持たせる効果があり、情報収集活動を円滑に行うことができる。
さらに、個人情報収集システム10を構成する個人情報収集サーバ60は、携帯メールアドレス格納処理手段73を備えているので、ユーザのプロファイル情報と携帯メールアドレスとを個人情報データベース80に対応付けて記憶させることができる。このため、個人情報収集サーバ60での情報管理の容易化を図ることができ、例えば、収集データの参照要求を受けた場合や、収集状況等のレポートを作成する場合の処理等を容易に行うことができる。
そして、個人情報収集サーバ60の収集データ送信処理手段74は、個人情報データベース80にプロファイル情報および携帯メールアドレスの双方が揃わないと個人情報登録システム100への送信を行わず、かつ、一定期間、双方が揃わないときには個人情報データベース80からデータを削除する構成とされているので、個人情報登録システム100が一方のデータだけを受け取るという事態を回避することができる。このため、個人情報登録システム100での情報管理の容易化を図ることができる。また、個人情報登録システム100への送信ができない無用のデータが個人情報収集サーバ60にいつまでも残っているという事態を回避することができるので、個人情報収集サーバ60での情報管理も適切に行うことができる。
さらに、個人情報収集システム10を構成する個人情報収集端末装置20は、編集処理手段34を備え、この編集処理手段34は、ユーザに対して個人情報の収集の同意をとって個人情報収集端末装置20にプロファイル情報を記憶させ、同意が得られないときにはデータを破棄する構成とされているので、ユーザの同意が得られなかったにもかかわらず、個人情報収集端末装置20にプロファイル情報が記憶されているという事態を回避することができる。このため、個人情報保護の観点から、好ましいシステムを構築することができる。
そして、個人情報収集端末装置20のプロファイル情報送信処理手段36は、自動送信機能を備えているので、編集処理手段34によりユーザから個人情報収集に同意する旨の選択入力操作を受け付けた場合に、個人情報収集端末装置20から個人情報収集サーバ60への送信を自動的に行うことができる。このため、営業担当者の手間を軽減することができる。
また、個人情報収集端末装置20の編集処理手段34は、同意後には携帯メールアドレスを付加する手動入力操作のみを受け付け、その他の編集操作を受け付けない構成とされているので、ユーザが所持する携帯電話機90(携帯端末装置)が2次元バーコードに非対応である場合にもユーザの携帯メールアドレスを収集することができるとともに、同意を得た後には、その同意を得たプロファイル情報(携帯メールアドレスは、プロファイル情報には含まれない。)に手を加えることは不適切であるから、そのような不適切な操作が行われることを防止することができる。
さらに、個人情報収集端末装置20の2次元バーコード表示処理手段35は、登録IDおよび個人情報収集サーバ60への電子メール送信用の宛先アドレスの情報に加え、商品種別情報を含む2次元バーコードを作成して画面表示することもできるので、携帯電話機90(携帯端末装置)でこの2次元バーコードから読み取った宛先アドレスに宛てて、2次元バーコードから読み取った登録IDおよび商品種別情報をメール本文に含む状態で、登録メールを送信することができる。このため、収集データを商品種別情報に対応する個人情報登録システム100へ送信することができるので、商品種別に応じ、ユーザの仕分けを行った状態で、ユーザの個人情報(プロファイル情報および携帯メールアドレス)の登録を行うことができる。例えば、個人情報登録システム100が、酒類の販売業者の運営するサイトであれば、ビールが好きなユーザ、日本酒が好きなユーザ、ワインが好きなユーザ等に仕分けた状態でサイト運営を行うことができ、さらには、例えばビールの中の個別の銘柄の好みでユーザを仕分けた状態でサイト運営を行うことができる。
そして、個人情報収集サーバ60のプロファイル情報受信処理手段71は、プロファイル情報を、公開鍵を使用して暗号化してから個人情報データベース80に記憶させる構成とされ、個人情報収集サーバ60の携帯メールアドレス格納処理手段73は、携帯メールアドレスを、公開鍵を使用して暗号化してから個人情報データベース80に記憶させる構成とされているので、個人情報の保護の観点から、好ましいシステムを構築することができる。例えば、外部のシステム(例えば、運用センタシステム110の保守端末111等)から、個人情報データベース80に記憶されているデータを参照する際に、データの全部ではなく、一部のみに参照を限定し、個人情報を保護すること等ができる。
また、個人情報収集端末装置20のプロファイル情報送信処理手段36は、プロファイル情報を、httpsにより暗号化してから個人情報収集サーバ60へ送信する構成とされ、個人情報収集サーバ60の収集データ送信処理手段74は、収集データ(プロファイル情報、携帯メールアドレス等)を、httpsにより暗号化してから個人情報登録システム100へ送信する構成とされているので、送信時のセキュリティを確保することができ、より一層、個人情報の保護の観点から、好ましいシステムを構築することができる。
さらに、個人情報収集端末装置20の編集処理手段34は、プロファイル情報を、暗号化してからプロファイル情報記憶手段50に記憶させる構成とされるとともに、個人情報収集端末装置20の保存プロファイル参照処理手段37は、端末ログイン処理手段31により認証された場合に、プロファイル情報記憶手段50に記憶されているプロファイル情報の一部を参照させる構成とされているので、認証された営業担当者が、本発明に係るプログラムを立ち上げたときにのみ、プロファイル情報の一部を参照できるようにし、他のプログラムからのプロファイル情報の参照を防止することができる。このため、より一層、個人情報の保護の観点から、好ましいシステムを構築することができる。例えば、営業担当者が個人情報収集端末装置20を紛失した場合等にも、個人情報収集端末装置20を拾った第三者によるプロファイル情報の参照を防止することができる。
そして、個人情報収集サーバ60は、参照画面作成処理手段75および帳票作成処理手段76を備えているので、個人情報収集システム10の運営者は、運用センタシステム110の保守端末111からシステム運用状況の確認を容易に行うことができ、また、個人情報登録システム100の運営者は、処理件数統計レポートを参照し、個人情報の収集状況や登録状況を容易に把握し、広告宣伝、販売促進等の活動や経営に役立てることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、個人情報収集サーバ60は、プロファイル情報と携帯メールアドレスとを個人情報データベース80に対応付けて記憶する構成とされていたが、プロファイル情報と携帯メールアドレスとは、必ずしも1つのデータベースに対応付けて記憶する必要はなく、要するに、プロファイル情報と携帯メールアドレスとを、対にした状態で、個人情報登録システム100へ送信することができればよい。但し、個人情報収集サーバ60での情報管理の容易化を図るという観点からは、これらの双方を個人情報データベース80に対応付けて記憶することが好ましい。
また、前記実施形態では、図3のフローチャートの如く、プロファイル情報を受信(ステップS7)した後に、登録メールを受信(ステップS12)するという順序で説明を行っていたが、プロファイル情報の受信と登録メールの受信とは、どちらが先でも構わない。換言すれば、個人情報収集端末装置20からのプロファイル情報の送信と、携帯電話機90からの登録メールの送信とは、どちらが先でも構わない。例えば、携帯メールアドレス格納処理手段73による携帯メールアドレスの格納処理、すなわちプロファイル情報と携帯メールアドレスとの紐付け処理を、夜間等のバッチ処理で行うのであれば、その紐付け処理の時点で、プロファイル情報と携帯メールアドレス(登録メール)との双方のデータが、個人情報収集サーバ60に存在すればよいことになり、個人情報収集サーバ60での双方のデータの受信の順序は問題にならない。また、収集データ送信処理手段74による個人情報登録システム100への収集データの送信処理も、双方のデータを揃えて対にした状態で行えばよいので、例えば、夜間等のバッチ処理で行うのであれば、個人情報収集サーバ60での双方のデータの受信の順序は問題にならない。