JP5661671B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、半導体発光素子に関する。
半導体発光素子には、視認性向上や効率向上のために高い輝度特性が求められている。半導体発光素子では、主要な光取り出し面の上に凹凸構造を形成することで、高い輝度特性を達成している。このような凹凸構造においては、光の波長に対する凹凸周期に応じた光学現象が発生する。
光の波長に比べて非常に大きな周期の凹凸構造を持つ光取り出し面に光を照射すると、光は幾何光学的な挙動に従う。光の波長と同程度から数倍程度の周期の凹凸構造を光取り出し面上に形成した場合、光は回折する。光の波長に比べて十分小さな周期の凹凸構造を光取り出し面上に形成した場合、光の波長程度の範囲において、基板内部から外部に向けて平均の屈折率が連続的に変化するGI(Graded Index)構造となる。このため、臨界角以内のフレネル反射が低減する。
このような半導体発光素子においては、さらなる光取り出し効率の向上を図ることが望ましい。
特開2010−192645号公報
本発明の実施形態は、光取り出し効率を向上できる半導体発光素子を提供する。
実施形態に係る半導体発光素子は、積層体と、光学層と、を備える。前記積層体は、主面を有し発光層を含む。前記光学層は、前記積層体の前記主面に接して設けられ、誘電体と、前記誘電体の屈折率とは異なる屈折率を有する複数の第1粒子と、前記誘電体の屈折率とは異なる屈折率を有する複数の第2粒子と、を含む。前記光学層は、前記主面に設けられ前記誘電体と前記複数の第1粒子とを含み前記複数の第2粒子を含まない第1領域と、前記主面に設けられ前記誘電体と前記複数の第2粒子とを含む第2領域と、を有する。前記第1粒子の球相当直径は、1ナノメートル以上100ナノメートル以下である。前記第2粒子の球相当直径は、300ナノメートルを超え1000ナノメートル未満である。前記第1領域の平均屈折率は、前記積層体の屈折率よりも小さい。
第1の実施形態に係る半導体発光素子を例示する模式図である。 (a)及び(b)は、凹凸構造の光の透過率を例示する図である。 (a)及び(b)は、本実施形態の光の透過率を例示する図である。 (a)及び(b)は、光学層の効果を示す模式図である。 (a)及び(b)は、数2のパラメータを例示する模式図である。 測定装置の構成を例示する模式図である。 第1領域と屈折率との関係を表す図である。 波長と光透過率との関係を示すシミュレーション結果を例示する図である。 第2粒子の散乱方向のシミュレーション結果を例示する図である。 第2粒子の散乱方向のシミュレーション結果を例示する図である。 第2粒子の散乱方向のシミュレーション結果を例示する図である。 入射角に対する光透過率のシミュレーション計算を例示する図である。 入射角に対する光透過率のシミュレーション計算を例示する図である。 入射角に対する光透過率のシミュレーション計算を例示する図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、以下の説明では、一例として、第1導電形をn形、第2導電形をp形とした具体例を挙げる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式図である。
図1に表したように、第1の実施形態に係る半導体発光素子110は、積層体10と、光学層20と、を備える。
積層体10は、第1導電形の第1半導体層11と、第2導電形の第2半導体層12と、第1半導体層11と第2半導体層12との間に設けられた発光層13と、を有する。積層体10は、第2半導体層12の側に主面10aを有する。本実施形態では、主面10aと垂直な方向をZ方向ということにする。
第1半導体層11は、例えばクラッド層11bを含む。クラッド層11aは、基板11aの上に形成される。実施形態では、便宜上、基板11aは第1半導体層11に含まれるものとする。
第2半導体層12は、例えばクラッド層12aを含む。また、クラッド層12aの上には、例えば電流拡散層12bが設けられ、その上には、コンタクト層12cが設けられている。実施形態では、便宜上、電流拡散層12b及び12cは第2半導体層12に含まれるものとする。
発光層13は、第1半導体層11と、第2半導体層12と、の間に設けられる。半導体発光素子110では、例えば、第1半導体層11のクラッド層12b、発光層13、及び、第2半導体層12のクラッド層12aによってヘテロ構造が構成される。
発光層13は、例えば障壁層および井戸層が交互に繰り返し設けられたMQW(Multiple Quantum Well)構成であってもよい。また、発光層13は、井戸層を挟む障壁層の組みが1組み設けられたSQW(Single Quantum Well)構成を含むものであってもよい。
第1半導体層11及び第2半導体層12には、それぞれ図示しない電極が設けられる。第1半導体層11と第2半導体層12との間に所定の電圧を印加することで、発光層13から所定の中心波長(例えば、可視光の波長)を有する光が放出される。この光は、主として主面10aから外部に放出される。すなわち、主面10aは、半導体発光素子110の主要な光取り出し面の一つである。
光学層20は、積層体10の主面10aに接して設けられる。
光学層20は、誘電体21と、複数の第1粒子22と、複数の第2粒子23と、を含む。複数の第1粒子22の屈折率は、誘電体21の屈折率と異なる。複数の第2粒子23の屈折率は、誘電体21の屈折率と異なる。本実施形態において屈折率は、特に指定しない限り発光層13から放出される光の波長に対する屈折率である。
光学層20は、第1領域R1と、第2領域R2と、を有する。
第1領域R1は、誘電体21と複数の第1粒子22とを含み複数の第2粒子23を含まない領域である。第2領域R2は、誘電体21と複数の第2粒子23とを含む領域である。
誘電体21には、シリコン酸化物、エポキシ樹脂及びシリコーン樹脂のうち選択された少なくとも1つが用いられる。第1粒子22及び第2粒子23には誘電体材料であり、チタン、亜鉛、スズ、インジウム、ジルコニウム、シリコン及びタングステンよりなる群から選ばれた少なくとも1の酸化物、窒化物またはポリスチレンが用いられる。
本実施形態に係る半導体発光素子110において、第1粒子22の球相当直径は、1ナノメートル以上100ナノメートル以下である。第2粒子23の球相当直径は、300ナノメートルを超え1000ナノメートル未満である。
本実施形態において、球相当直径とは、光との相互作用を起こすための同等の体積平均の球の直径のことを言う。
球相当直径は、例えばレーザ粒径分布計によって直接測定される。
また、本実施形態に係る半導体発光素子110において、第1領域R1の平均屈折率は、積層体10の屈折率よりも小さい。
本実施形態において、平均屈折率とは、誘電体21の屈折率と、第1粒子22の屈折率とをそれぞれの体積率で平均した値のことを言う。
このような半導体発光素子110により、光取り出し面の一つである主面10aから放出される光の取り出し効率(光取り出し効率)が向上する。
本実施形態において、光取り出し効率とは、発光層で発生した光の強度のうち半導体発光素子110の外部に取り出すことができる光の強度の割合のことを言う。
次に、光の透過率について説明する。
図2(a)及び(b)は、凹凸構造を有する場合の光の透過率について例示する図である。
図2(a)は凹凸構造を例示する模式的断面図、図2(b)は入射角に対する透過率を例示する図である。
図2(a)に表したように、積層体10の主面10aに凹凸部15を設けた場合、積層体10の内部から凹凸部15を介して外部に放出される光の透過率は、凹凸部15のピッチPtによって変化する。
積層体10の内部から主面10aに向かう光をC1、主面10a(凹凸部15)から外部に放出される光をC2とすると、光透過率はC2の強度/C1の強度で表される。また、主面10aに垂直な軸に対する光C1の入射角度を入射角θcとする。
図2(b)には、半導体発光素子190、191及び192についての入射角θcに対する光透過率の例が示されている。ここで、半導体発光素子190は、主面10aに凹凸部15が設けられていない構造、半導体発光素子191は、主面10aに相対的にピッチPtの小さな凹凸部15が設けられた構造、半導体発光素子192は、主面10aに相対的にピッチPtの大きな凹凸部15が設けられた構造を有する。
半導体発光素子の積層体10は、一般的に高い屈折率を有する。そのため、平坦な光取り出し面を有する半導体発光素子190では、半導体発光素子190を構成する積層体10の屈折率に応じた臨界角以上の光が、光取り出し面(主面10a)で全反射する。その結果、発光層で発生した光の一部しか半導体発光素子190の外部に放出されない。
光の波長に比べて十分小さなピッチPtの凹凸部15を備えた半導体発光素子191では、光C1の波長程度の範囲での平均の屈折率が、積層体10の内部から外部に向けて連続的に変化するGI構造となる。このため、半導体発光素子190に比べて臨界角以内のフレネル反射が低減し、臨界角以内における光透過率が向上する。
光の波長よりも非常に大きなピッチPtの凹凸部15を備えた半導体発光素子192では、光C1は幾何光学的な挙動に従う。このような凹凸部15を備えた半導体発光素子192では、光取り出し面(主面10a)に対して臨界角以上の光C1を入射させたとしても、設けられた凹凸部15の面に対して臨界角以下であれば、全反射することなく透過する。このため、半導体発光素子190及び191に比べて臨界角を超えた領域での光透過率が向上する。
ここで、光取り出し面(主面10a)に周期的な凹凸構造を形成した半導体発光素子191及び192では、凹凸部15のピッチPtに対応した光学現象を利用するため、臨界角以内での光透過率と、臨界角以上の光透過率と、の割合は、凹凸部15のピッチPtによって決まる。したがって、平坦な光取り出し面を有する半導体発光素子190での光取り出し効率に対して一定の割合以上の光取り出し効率を得ることはできない。
図3(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体発光素子の光の透過率について例示する図である。
図3(a)は光学層周辺を拡大した模式的断面図、図3(b)は入射角に対する透過率を例示する図である。
図3(a)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110の光学層20は、第1領域R1と、第2領域R2と、を有する。第1領域R1は、誘電体21の中に複数の第1粒子22が含まれ、第2粒子23は含まれない領域である。第2領域R2は、誘電体21の中に複数の第2粒子23が含まれる領域である。第2領域R2には第1粒子22が含まれる場合もある。
光学層20に含まれる粒子の粒径(球相当直径)の分布(粒径に対する頻度)は、複数のピークを有する。第1粒子22及び第2粒子23は、複数のピークのうち頻度の高い側の2つのピークを中心とした分布に含まれる。
光学層20に含まれる粒子の粒径分布において、第1粒子22の球相当直径のピークは、1nm以上100nm以下にあり、第2粒子23の球相当直径のピークは、300nmを超え1000nm未満にある。
この、第1粒子22を含む第1領域R1によって入射角θcが小さい場合(例えば、臨界角以下)の反射防止効果を得るとともに、第2粒子23を含む第2領域R2によって入射角θcが大きい場合(例えば、臨界角以上)の回折・散乱効果を得る。
ここで、第1粒子22の粒径があまり小さいと、粒径が細かすぎるために意図しない混入が生じ、目的とする特性を得ることができない。また、逆に第1粒子22の粒径があまり大きいと、第2粒子23の粒径に近くなるため第2粒子23の作用が生じてしまい、粒子分離の効果を得にくくなる。
また、第2粒子23の粒径があまり小さいと、第1粒子22の粒径に近くなるため第1粒子22の作用が生じてしまい、粒子分離の効果を得にくくなる。逆に第2粒子23の粒径があまり大きいと、散乱効果を得にくくなる。
好ましい第1粒子22の球相当直径は1nm以上70nm以下である。また、好ましい第2粒子23の球相当直径は300nm以上700nm以下、さらに好ましくは400nm以上700nm以下である。
第1粒子22の球相当直径は、発光層13から放出される光の波長の1/10以下であり、好ましくは1/20以下である。第2粒子23の球相当直径は、発光層13から放出される光の波長と等しい。ここで、波長と等しいとは、全く同じ場合のほか、波長と同等(例えば、波長の±50%)の場合も含まれる。
第1領域R1の厚さは30nm以上、第2領域R2の厚さ以下であることが好ましい。これは、第1領域22の厚さがあまり小さいと、第1領域R1における反射防止の効果を得にくく、逆にあまり大きいと各領域を区別して形成する必要があり工業上不利である。
また、第2領域R2の厚さは、複数の第2粒子23の球相当直径の平均の3倍以下であることが好ましい。これは、その厚さがあまり大きいと、第2領域R2による散乱効果が低下するためである。好ましくは、第2領域R2の厚さは、複数の第2粒子23の球相当直径の平均の1.5倍以下である。これは、第2粒子23が多層になるにしたがい期待する効果が低下する傾向にあるためである。
また、第1領域R1の絶対屈折率をn、第1領域R1の平均の厚さをd(nm)、第1領域を通過する光の波長をλ(nm)、mを0以上の整数とした場合、数1を満たすことが望ましい。
本実施形態に係る半導体発光素子110では、このような第1粒子22及び第2粒子23を含む光学層20を備えることで、図3(b)に表したような透過率の特性を得る。すなわち、本実施形態に係る半導体発光素子110では、第1粒子22を含む第1領域R1によって入射角θcが小さい場合(例えば、臨界角以下)の反射防止効果を得るとともに、第2粒子23を含む第2領域R2によって入射角θcが大きい場合(例えば、臨界角以上)の回折・散乱効果を得る。これにより、図2(a)及び(b)に表した凹凸部15を有する半導体発光素子では成し得ない反射防止効果及び回折・散乱効果を得て、光取り出し効率の向上が達成される。
図4(a)及び(b)は、光学層の効果を示す模式図である。
図4(a)は反射防止効果を示す模式図、図4(b)は散乱効果を示す模式図である。
先ず、第1粒子22及び誘電体21を含む第1領域R1による反射防止効果について説明する。
図4(a)に表したように、積層体10の主面10aに設けられた光学層20の第1領域R1は、反射防止効果を奏する。例えば第1粒子22の球相当直径を波長の1/10程度以下、好ましくは1/20程度よりも小さくすると、第1粒子22は、全散乱角に対してほぼ一定な強度で散乱することになる。
誘電体21に第1粒子22を均一に分散させると、単位体積辺りの第1粒子22による散乱光は、数式(2)のように単位体積中に分散された第1粒子22の個数分の散乱による光が積算されているものに等しくなる。
図5(a)及び(b)は、数2のパラメータを例示する模式図である。
ここで、I(θ,φ)は、図5(a)に示す、角度(θ,φ)方向への単位体積辺りの第1粒子22による散乱光の強度、ij(θ,φ)は、図5(b)に示す、角度(θ,φ)方向への第j番目の第1粒子22による散乱光の強度、iは、単一の第1粒子22による散乱光の立体角に対して規格化された強度、nは単位体積辺りの第1粒子22の個数である。
数2から分かるように、透過する光の波長に対して1/10程度の非常に小さな第1粒子22を含む誘電体21は、角度依存性のある散乱体として働かない。
次に、透過する光の波長に対して1/10程度の非常に小さな第1粒子22を含む誘電体21の光学的挙動について説明する。Maxwell-Garnettによって、数式(3)に表される関係式に従って第1粒子22及び誘電体21を含めた複合体(第1領域R1)の実効的な誘電率が変化することが明らかにされている。
さらに、屈折率は、誘電率から数式(4)によって表される。
ここで、eeffは第1粒子22及び誘電体21を含めた複合体(第1領域R1)の実効的な誘電率であり、epは第1粒子22の誘電率であり、emは誘電体21の誘電率であり、dは第1粒子22及び誘電体21を含めた複合体(第1領域R1)における第1粒子22の体積分率であり、neffは第1粒子22及び誘電体21を含めた複合体(第1領域R1)の実効的な屈折率である。
このように、第1領域R1は、誘電体21の屈折率と、第1粒子22の屈折率と、を体積率で平均化して得られる屈折率(平均屈折率)を有する媒体として作用する。
第1領域R1の平均屈折率を、積層体10の屈折率と外部の屈折率(例えば、空気の屈折率1)との間にすることで、積層体10の内部から外部に向かう光の主面10aでの反射が低減される。その結果、光の透過率が向上する。
一例として、積層体10にGaP(屈折率3.2)、誘電体21にSiO(屈折率1.45)、第1粒子22にTiO(屈折率2.5)を用い、第1粒子22と誘電体21との体積比率を1:1にした場合、平均屈折率は約2.0になる。
このような光学層20を備えた場合の積層体10から外部への光の透過率は、16×2.0×3.2/(1+2.0)×(2.0+3.2)=84%になる。
一方、光学層20を備えていない場合の積層体10から外部への光の透過率は、4×3.2(1+3.2)=73%になる。
ここで、第1領域R1の厚さ(主面10aを基準にした厚さ)t1(図3(a)参照)を、数式(1)で表される条件とすることで、第1領域R1から積層体10の内部へ反射する光が打ち消される。そのため、第1領域R1から外部媒体へ透過する光の量が増加する。これにより、半導体発光素子110の光取り出し面である主面10aにおいて、臨界角以内でのフレネル反射が低減され、正面方向に放出される光の透過率が向上する。
また、第1領域R1の実効的な屈折率が変化することによって、第2粒子23による光の散乱強度も変化することになる。
このように、本実施形態の半導体発光素子110では、光学層20の第1領域R1によって反射防止効果を得て、光の透過率の向上を図る。
なお、第1領域R1の平均屈折率は、誘電体21及び第1粒子22の体積率で調整される。したがって、誘電体21の材料及び第1粒子22の材料を変更せず、第1粒子22の体積率によって平均屈折率が調整される。
本実施形態では、積層体10の材料の屈折率、第2領域R2に含まれる第2粒子23の材料の屈折率などによって、第1領域R1の平均屈折率を第1粒子22の体積率によって細かく設定する。
これにより、誘電体21や第1粒子22の材料の変更では対応しきれない屈折率であっても、第1粒子22の体積率によって最適な屈折率が選択され、反射防止効果による光取り出し効率の向上が達成される。
次に、第2粒子23及び誘電体21を含む第2領域R2による光の散乱・回折効果について説明する。
図4(b)に表したように、積層体10の主面10aに設けられた光学層20の第2領域R2の含まれる第2粒子23は、光の散乱効果を奏する。例えば、波長と同程度の球相当直径を有する第2粒子23に光Cが当たると、第2粒子23に分極が生じる。この分極によって光Cが散乱する。
単一の第2粒子23に対して球相当直径と同程度の波長を持つ光を入射させると、光が角度依存性を持って散乱する。散乱する光は、光の波長、第2粒子23の大きさ、第2粒子23の屈折率と誘電体21の屈折率との差の絶対値によって変化する。つまり、透過させる光と同程度から数倍の球相当直径の第2粒子23が、前述の第1粒子22と誘電体21とを含めた複合体(第1領域R1)の実効的な屈折率と異なる屈折率を持つことにより散乱現象が起こる。
このとき、単一の第2粒子23において散乱光の前方への散乱強度は、後方への散乱強度の1/100よりも小さくなる。したがって、光取り出し面である主面10aにおける臨界角以上での光損失が低減される。
使用する分散媒体である誘電体21の屈折率が空気の屈折率よりも大きいことを考えると、第2粒子23の球相当直径が300nmよりも大きければ前方散乱は十分に大きなものとなる。しかし、第2粒子23の球相当直径が波長に比べて数倍まで大きくなると、第2粒子23の形状に応じた角度依存性を持った散乱が起こるようになる。また、第2粒子23の球相当直径は、約1000nm未満が望ましい。第2粒子23の球相当直径が1000nm以上になると、後方への散乱が強くなるためである。
ここで、複数の第2粒子23が疎らで、隣り合う第2粒子23の間隔や配置がランダムである場合、単一の第2粒子23による光の散乱は、複数の第2粒子23のそれぞれで発生していると見なせる。つまり、第2粒子23が誘電体21体中に多数存在する場合、第2粒子23による散乱強度は、第2粒子23の濃度にしたがって増加する。
一方、第2粒子23の濃度が一定値を超えて近隣の第2粒子23の間の距離が短くなると、散乱光同士が相互作用を起こすことにより、回折現象が生じるようになる。回折が生じると、回折を満たす角度に対して散乱強度が増加する。
本願発明者による検討の結果、回折により散乱強度が増加する条件として、隣り合う第2粒子23の間の距離(重心間隔)は、複数の第2粒子23の球相当直径の平均の1.1倍以上3倍以下であることが分かった。
すなわち、複数の第2粒子23の間隔の下限は、最近接程度である。また、複数の第2粒子23の間隔の上限は、第2粒子23の占有面積が10%程度となる間隔以下(複数の第2粒子23の球相当直径の平均の3倍以下)にすることが好ましい。この上限を超えると、回折光の強度が小さくなり効果が低減される。
また、第2領域R2に含まれる第2粒子23は、Z方向に3層以下が好ましい。第2粒子23が3層以下であると、光の回折による十分な光が外部に取り出される。さらに、散乱した光を後方散乱させないためには、第2粒子23はZ方向に1層であることが望ましい。
上記のように、第2粒子23をZ方向に3層以下にするためには、第2領域R2の厚さ(主面10aを基準にした厚さ)t2(図3(a)参照)は、3000nm未満であり、望ましくは複数の第2粒子23の球相当直径の平均の3倍以下であり、より望ましくは1.5倍以下である。
また、散乱及び回折を起こすためには第2領域R2の厚さt2が、第1粒子22及び誘電体21による複合体(第1領域R1)の厚さt1以上であることが望ましい。
このように、透過させる光の波長と同程度から数倍の球相当直径を有する第2粒子23により、積層体10の屈折率に起因する臨界角以上の光を散乱させて、光を外部に取り出す。これにより、光取り出し面である主面10aに対して臨界角以上の入射角θcを持つ光Cのうち、主面10aで全反射することにより損失する成分が、外部に取り出されることになる。
また、光学層20のうち、Z方向に見て第1領域R1の面積の割合が高くなると光の反射防止効果が高まり、Z方向に見て第2領域R2の面積の割合が高くなると光の散乱・回折効果が高まる。両者のバランスを考慮すると、第2領域R2の面積の割合は、概ね5%以上50%未満が好ましい。
第2領域R2の面積の割合が5%未満では光の散乱効果が小さくなり過ぎ、5%程度以上から臨界角以上の光取り出し効率が向上する。一方、50%以上ではフレネル反射を低減できる領域が小さくなることと、臨界角以下での回折角以外での光透過率が低下する。また、50%以上になると、第1領域R1による光の反射防止効果と第2領域R2による光の散乱・回折効果との機能分離が困難になる。したがって、第2領域R2の面積の割合は50%未満が好ましい。
第1粒子22及び第2粒子23に用いられる誘電体材料としては、積層体10の屈折率が2以上3.5以下程度であることから、比較的屈折率が大きく、かつ、所望の光の波長で物質による光吸収の無い材料が用いられる。例えば、第1粒子22及び第2粒子23には、チタン、亜鉛、スズ、インジウム、ジルコニウム、シリコン、タングステンよりなる群から選ばれる少なくとも1つの酸化物、窒化物またはポリスチレンから構成される。また、第1粒子22及び第2粒子23を分散する誘電体21の材料としては、シリコン酸化物、エポキシ樹脂及びシリコーン樹脂が望ましい。
このような材料を用いて、例えば可視光でフレネル反射を低減する効果を得る場合、第1粒子22及び誘電体21を含む第1領域R1の厚さt1は、屈折率及び波長の制約により、約30nm以上が望ましい。
このように、本実施形態に係る半導体発光素子110では、光学層20の第1領域R1と第2領域R2とによって、光の反射防止効果及び光の散乱・回折効果を発揮させて光取り出し効率を向上させる。
図6は、光取り出し効率の測定装置の構成を例示する模式図である。
図6に表したように、測定装置200は、光源210と、積分球220と、検出部230と、出力部240と、を備える。光取り出し効率を測定するサンプルSは、積分球220に配置される。このサンプルSに光源210から紫外線光(例えば、波長254nm)を照射する。これによってサンプルSから放出される光を積分球220で集め、検出部230で検出する。出力部240は、検出結果を出力する。
図6に表した測定装置を用いて、サンプルSの光取り出し効率を測定する。
光学膜20は、次の手順によって作成する。
先ず、TiO2の粒子ペースト(日揮触媒化成株式会社製:PST−400C)をSOG溶液(東京応化工業株式会社製:OCD−T7 T−5500)でTiO2の粒子ペーストが3重量パーセントになるように秤りとり、超音波の照射により十分に分散させ、5.0μmφのPTFE(polytetrafluoroethylene)フィルタによってろ過してTiO2粒子の分散液を得る。
次に、分散液を基板上に2000rpmでスピンコートし、ホットプレートで120℃で90秒間のベーク処理を行った後、窒素雰囲気下で300℃、30分間の加熱によってSOG溶液を硬化させて、光学膜20を完成させる。
完成した光学膜20における第1領域R1の平均屈折率は約1.45、第1領域R1の厚さt1は約400nm、TiO2の屈折率は2.5である。
光取り出し効率は、GaP基板のみの第1サンプルと、GaP基板に上記の光学膜20を形成した第2サンプルと、のそれぞれについて測定する。
第1サンプルでの光取り出し効率を1としたとき、第2サンプルでの光取り出し効率は約2.9である。参考例として、図2(a)に表したような凹凸部15を有する第3サンプルでの光取り出し効率は、約2.6である。
また、電荷注入電極を形成した赤色LEDの上に、第2サンプルの光学膜20を設けたところ、最大輝度は、光学膜20を設けない場合に比べて約2.0倍に向上した。
次に、光学シミュレーションについて説明する。ここでは、RCWA(Rigorous Coupled Wave Analysis)法によるシミュレーション結果を例として説明する。
先ず、透過する光の波長の1/10以下の球相当直径を有する第1粒子22を誘電体21に分散させた媒体(第1領域R1に相当)で実効的な屈折率が変化することを示す。
図7は、第1領域と屈折率との関係を表す図である。
図7には、3種類の第1領域R1(A)、R1(B)及びR1(C)について、Maxwell-Garnettから得られる屈折率と、シミュレーション計算から得られる屈折率と、が示されている。
第1領域R1(A)は、厚さt1が520nm、第1粒子22の球相当直径が50nm、第1粒子22の屈折率が1.8、誘電体21の屈折率が1.4、第1粒子22の密度が60vol%である。
第1領域R1(B)は、厚さt1が275nm、第1粒子22の球相当直径が25nm、第1粒子22の屈折率が1.6、誘電体21の屈折率が1.5、第1粒子22の密度が40vol%である。
第1領域R1(C)は、厚さt1が140nm、第1粒子22の球相当直径が10nm、第1粒子22の屈折率が2.5、誘電体21の屈折率が1.6、第1粒子22の密度が20vol%である。
第1領域R1(A)において、Maxwell-Garnettから得られる屈折率は1.68であり、シミュレーション計算から得られる屈折率は1.68である。
第2領域R1(B)において、Maxwell-Garnettから得られる屈折率は1.54であり、シミュレーション計算から得られる屈折率は1.55である。
第1領域R1(C)において、Maxwell-Garnettから得られる屈折率は1.76であり、シミュレーション計算から得られる屈折率は1.78である。
上記のように、シミュレーション計算から得られる屈折率は、Maxwell-Garnettから得られる屈折率とほぼ一致していることが分かる。
第1領域R1においては、第1粒子22の大きさ、屈折率、誘電体21の屈折率、膜厚によって、任意の屈折率が調整される。
図8は、波長と光透過率との関係を示すシミュレーション結果を例示する図である。
図8には、図7に表した第1領域R1(A)と同様な光学膜についての波長(μm)と光透過率との関係をシミュレーション計算した結果(スペクトル分布)が表されている。
図8に表したように、第1領域R1(A)と同様な光学膜については、特定の波長について光透過率が高くなる特性を示す。すなわち、光透過率の高くなる波長について高い反射防止効果を得られることが分かる。
なお、図8に表したスペクトル分布は、基板上に形成された透過する光の波長の1/10以下の球相当直径を有する第1粒子22を分散させた第1領域R1の平均屈折率によって変化する。したがって、第1領域R1の平均屈折率は、スペクトル分布から算出することができる。
次に、第2領域R2での散乱についてシミュレーション結果を説明する。
図9〜図11は、第2粒子による散乱方向のシミュレーション結果を例示する図である。
各図において、FSは前方散乱の方向、BSは後方散乱の方向を示す。散乱は最大値を1とした場合の相対値である。
図9は、第2粒子23の球相当直径が200nm、第2粒子23の屈折率が1.5、誘電体21の屈折率が1.0、波長が400nmの場合の散乱を表している。
図10は、第2粒子23の球相当直径が300nmであり、その他の条件は図9と同じである場合の散乱を表している。
図11は、第2粒子23の球相当直径が1000nmであり、その他の条件は図9と同じである場合の散乱を表している。
上記のシミュレーションの結果から、図10に表した第2粒子23の球相当直径が300nmの場合のほうが、図9に表した第2粒子23の球相当直径が200nmの場合よりも前方散乱が強い。一方、図11に表したように第2粒子23の球相当直径が1000nmになると、図10に表した第2粒子23の球相当直径が300nmの場合に比べて散乱の方向依存性が強くなる。
したがって、第2粒子23の球相当直径は、300nmを超え、1000nm未満であることが望ましい。
図12〜図14は、入射角θcに対する光透過率をシミュレーション計算した結果を示す図である。
このシミュレーション計算では、第2粒子23の球相当直径が400nm、第2粒子23の屈折率が2.5、誘電体21の屈折率が1.4の場合について、第2粒子23の重心間隔、誘電体21の膜厚、第2粒子23の面積率(主面10aの面積に対する割合)を変化させている。
図12は、第2粒子23の重心間隔が1600nm、誘電体21の膜厚が30nm、第2粒子23の面積率が5%の場合のシミュレーション結果を表している。
図13は、第2粒子23の重心間隔が650nm、誘電体21の膜厚が400nm、第2粒子23の面積率が40%の場合のシミュレーション結果を表している。
図14は、第2粒子23の重心間隔が500nm、誘電体21の膜厚が30nm、第2粒子23の面積率が80%の場合のシミュレーション結果を表している。
上記のシミュレーションの結果によると、図12に表したように第2粒子23の重心間隔が1600nmと広く、面積率が5%と低い場合には、臨界角以上の光が全反射している。図13に表したように第2粒子23の重心間隔が650nm、面積率が40%になると、臨界角以下の光透過率の大きな低下を招くことなく、臨界角以上の光透過率が上昇している。図14に表したように第2粒子23の重心間隔が500nmと狭く、面積率が80%と高くなると、臨界角以下の光透過率が大きく低下している。
シミュレーションによれば、第2粒子23の面積率は、5%以上、50%以下程度であることが望ましい。これにより、本実施形態に係る半導体発光素子110では、広い入射角θcで光透過率が向上し、光取り出し効率の向上が達成される。
本実施形態に係る半導体発光素子110では、幅広い入射角度θcに対して高い光透過性を与える光学層20を積層体10の主面10aに設けることで、半導体発光素子110の輝度特性が向上する。
以上説明したように、実施形態に係る半導体発光素子110によれば、光取り出し効率を向上できるすることができる。
なお、上記に本実施の形態およびその変形例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、前述の各実施の形態またはその変形例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施の形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
例えば、前述の各実施の形態および各変形例においては、第1の導電形をn形、第2の導電形をp形として説明したが、本発明は第1の導電形をp形、第2の導電形をn形としても実施可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…積層体、10a…主面、11…第1半導体層、12…第2半導体層、13…発光層、20…光学層、21…誘電体、22…第1粒子、23…第2粒子、110…半導体発光素子、R1…第1領域、R2…第2領域

Claims (11)

  1. 主面を有し発光層を含む積層体と、
    前記積層体の前記主面に接して設けられ、誘電体と、前記誘電体の屈折率とは異なる屈折率を有する複数の第1粒子と、前記誘電体の屈折率とは異なる屈折率を有する複数の第2粒子と、を含む光学層と、
    を備え、
    前記光学層は、
    前記主面に設けられ前記誘電体と前記複数の第1粒子とを含み前記複数の第2粒子を含まない第1領域と、
    前記主面に設けられ前記誘電体と前記複数の第2粒子とを含む第2領域と、を有し、
    前記第1粒子の球相当直径は、1ナノメートル以上100ナノメートル以下であり、
    前記第2粒子の球相当直径は、300ナノメートルを超え1000ナノメートル未満であり、
    前記第1領域の平均屈折率は、前記積層体の屈折率よりも小さい半導体発光素子。
  2. 前記第1領域の厚さは30ナノメートル以上、前記第2領域の厚さ以下である請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記第1粒子の球相当直径は、前記発光層から放出される光の波長の1/10以下である請求項1または2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記第2粒子の球相当直径は、前記発光層から放出される光の波長と等しい請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  5. 前記第2領域の厚さは、前記複数の第2粒子の球相当直径の平均の3倍以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  6. 前記第2領域の厚さは、前記複数の第2粒子の球相当直径の平均の1.5倍以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  7. 前記主面と垂直な方向にみて、前記主面の面積に対する前記第2領域の面積の割合は5パーセント以上50パーセント以下である請求項1〜6のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  8. 前記複数の第2粒子の重心間隔は、前記複数の第2粒子の球相当直径の平均の1.0倍以上3倍以下である請求項1〜7のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  9. 前記第1領域の絶対屈折率をn、前記第1領域の平均の厚さをdナノメートル、第1領域を通過する光の波長をλナノメートル、mを0以上の整数とした場合、
    (0.15+m/2)×λ≦nd≦(0.35+m/2)×λ
    を満たす請求項1〜8のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  10. 前記誘電体は、シリコン酸化物、エポキシ樹脂及びシリコーン樹脂のうち選択された少なくとも1つである請求項1〜9のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  11. 前記第1粒子及び第2粒子は、チタン、亜鉛、スズ、インジウム、ジルコニウム、シリコン及びタングステンよりなる群から選ばれた少なくとも1の酸化物、窒化物またはポリスチレンである請求項1〜10のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
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