JP5658076B2 - 板材切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、板材切断機に関し、特に、板材を縦置きの状態で水平方向に切断する際、切断中の刃物に悪影響を及ぼすといった不具合を回避でき、切断性、作業性及び省スペース化などを向上させることができる板材切断機に関する。
建築作業において、板材(石膏ボード、べニア板、パネル材など)の切断作業は、代表的な作業の一つである。このような切断には、木工所等で使用する大型の板材切断機や、建築現場用の板材切断機などが使用されている。このため、板材切断機として、様々な技術が提案されている。
たとえば、特許文献1には、ボードの両面から該ボードを切断する切断用刃物を有する切断手段と、ボードを載置する載置台と、載置台に設けられ、ボードに対して切断手段を所定方向に移動させる移動手段とを備え、切断手段の切断用刃物と切断用刃物の間をボードが通過するとき、該ボードを切断することを特徴としたボード切断機の技術が開示されている。
また、特許文献2には、切断材をセットするテーブルの裏面側に切断機本体を備え、該切断機本体に取り付けた薄板形状の支持ブラケットを、刃口を経てテーブルの表面側に突き出し、該支持ブラケットの突き出し部にメインハンドルを備え、該メインハンドルの移動操作により切断機本体を切断方向に沿って移動可能な構成とした切断装置の技術が開示されている。
この技術は、メインハンドルに設けたハンドルスイッチのオンオフ操作を、刃口を通過する薄板形状の連結板を介して切断機本体のメインスイッチに伝達することを特徴としている。
また、特許文献3には、テーブル面に支持した加工材に対応して丸のこを配設し、この丸のこをガイドレールに沿って走行移動することにより、加工材の切断加工を行うと共に、上記ガイドレールの移動調整によって切断加工位置を変更する走行丸のこ盤の切断装置の技術が開示されている。
この技術は、上記丸のこの刃先をテーブル面側においてガイドする刃口板を設け、この刃口板をガイドレールの移動調整方向において調整移動したことを特徴としている。
また、特許文献4には、傾斜面を設けた傾斜台と、滑落する平板建築資材を切断する回転刃を具備するカッターと、回転刃を傾斜面から所定の高さに設置するカッター固定手段とを有し、カッター固定手段が、傾斜台の幅方向両端間に架け渡されるカッターレールと、カッターレールに沿って移動可能な可動支持部と、可動支持部に取付られかつカッターの筐体を支持するカッターホルダーとを具備する平板建築資材用カッター装置の技術が開示されている。
特開2006−240126号公報 特開2001−96503号公報 特開平11−19902号公報 特開2005−131958号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたボード切断機は、作業場所の省スペース化を図ることができる技術であることから、この技術を利用して、べニア板やパネル材などを切断する板材切断機の技術を確立することが要望されていた。
ところで、上記のボード切断機は、刃物の向きを水平方向に向け、石膏ボードの長手方向を水平方向とした状態で、立てられた石膏ボードを水平方向に切断できるものの、大きなべニア板やパネル材などを切断するには、切断性に問題があった。すなわち、べニア板やパネル材などの板材は、通常、所定の厚さのある刃物(たとえば、丸鋸刃)で切断され、切断後には、刃物の厚さの隙間ができるが、水平方向に切断する際、切断された上側の板材の重みで前記隙間が小さくなり、切断中の刃物に悪影響を及ぼし、円滑に切断できなくなるといった問題があった。
また、上記のボード切断機は、縦置きの状態(立て掛けられた状態とも呼ばれる。)の石膏ボードを、切断するとともに切断部の面取りを行うことにより、立った状態の楽な作業姿勢で効率よく切断及び面取り作業を行うことができるものの、作業性などをさらに向上させることが要望されていた。
なお、特許文献2〜4の技術は、本発明に関連する技術ではあるものの、板材を縦方向に設置して(すなわち、板材の長手方向を上下方向と平行となるように設置して)、ほぼ垂直方向に切断する方式であり、上記の要望などに応えることはできず、また、天井高さが限られている建物内部では、大型の板材に適用することが困難な技術であった。
本発明は、以上のような要望などに応えるために提案されたものであり、板材を縦置きの状態で水平方向に切断する際、切断中の刃物に悪影響を及ぼすといった不具合を回避でき、切断性、作業性及び省スペース化などを向上させることができる板材切断機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の板材切断機は、立設される載置台と、載置台の水平方向の複数箇所に設けられ、切断される板材の下縁、裏面及び水平方向の切断面を支持し、板材を縦置きの状態に支持する支持手段と、板材を切断する切断手段と、板材の裏面側に位置する裏面側部材及び板材の正面側に位置する正面側部材を有し、板材に対して切断手段を水平方向に移動させる移動手段とを備えている。
また、支持手段は、回動可能であって、板材の下方に位置して、板材の下縁を支持する左右のアームを有する板材支持部材と、左右のアームに立設され、板材の裏面を支持する縦方向に延びる一対の板材裏支え部材と、回動可能であって、板材の上方に位置して、板材裏支え部材の上端を保持する左右のアームを有する保持部材と、縦方向に移動可能に板材裏支え部材に取り付けられ、板材の方向に付勢された状態で該板材の方向に進退可能であり、板材の水平方向の切断面を支持する切断面支持部材と、板材支持部材の左アーム又は右アームの一方が板材の下縁を支持しているときに、板材支持部材及び保持部材を固定するための係止部材とを有している。
また、移動手段は、板材支持部材の左アーム又は右アームのいずれもが板材の下方に位置していないときに、板材の下縁を支持する載置ローラを有している。
この板材切断機は、移動手段を水平方向に移動させることによって、板材を水平方向に切断し、かつ、係止部材を押動して係止部材による板材支持部材及び保持部材の固定を解除するとともに、板材を移動手段の載置ローラ上に載せる。さらに、移動手段を水平方向に移動させることによって、板材支持部材及び保持部材の左アーム又は右アームの一方のアームを押動して板材支持部材及び保持部材を回動させて、板材支持部材の左アーム又は右アームの他方のアームが板材の下縁を支持し、他方のアームに立設された板材裏支え部材が板材の裏面を支持し、切断面支持部材が板材の水平方向の切断面を支持するとともに、係止部材の押動を解除して係止部材による板材支持部材及び保持部材の固定を行う構成としてある。
本発明の板材切断機によれば、板材を縦置きの状態で水平方向に切断する際、切断中の刃物に悪影響を及ぼすといった不具合を回避でき、切断性、作業性及び省スペース化などを向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の要部の概略正面図を示している。 図2は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の要部の概略拡大側面図を示している。 図3は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の要部の概略拡大斜視図を示している。 図4は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の、支持手段を説明するための要部の概略拡大斜視図を示している。 図5は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、板材支持部材を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は斜視図を示しており、(b)は上面方向の断面図を示している。 図6は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、保持部材を説明するための要部の概略拡大上面図を示している。 図7は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、切断面支持部材及び取付け部材を説明するための要部の概略拡大分解図を示している。 図8は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、昇降手段を説明するための要部の概略拡大正面図を示している。 図9は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、切断手段を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は水平方向に切断する際の側面方向の断面図を示しており、(b)はD−D断面図を示しており、(c)はE−E断面図を示している。 図10は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、切断手段を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は垂直方向に切断する際の側面方向の断面図を示しており、(b)はF−F断面図を示しており、(c)はG−G断面図を示している。 図11は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、板材支持部材の動作を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は係止部材が係止を解除した状態の上面方向の断面図を、(b)は板材支持部材が回動した後、係止部材によって係止された状態の上面方向の断面図を示している。 図12は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、保持部材の動作を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は係止部材が係止を解除した状態の上面方向の断面図を、(b)は保持部材が回動した後、係止部材によって係止された状態の上面方向の断面図を示している。 図13は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、切断面支持部材の動作を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は板材がセットされた状態の上面方向の断面図を、(b)は切断面を支持した状態の上面方向の断面図を示している。
[板材切断機の一実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の要部の概略正面図を示している。
また、図2は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の要部の概略拡大側面図を示している。
図1、2において、本実施形態の板材切断機1は、載置台2、支持手段3、切断手段4、及び、移動手段5などを備えた構成としてある。この板材切断機1は、支持手段3に立て掛けるように載置された板材10を切断する。
なお、板材10は、通常、石膏ボード、べニア板、パネル材などであるが、構造や材質などは特に限定されるものではなく、板状の部材であればよい。また、板材10は、通常、規格化された大きさ(たとえば、長手寸法×短手寸法=約2〜3m×約1m)を有しており、建築現場等において、板材切断機1によって切断される。
(載置台)
載置台2は、ほぼ台形状の一対のフレーム21と、一対のフレーム21の上部どうし及び下部どうしに架設された一対のレール部材510と、一対のレール部材510に上下方向に架設された四つの支持手段取付け板22とを備えた構成としてある。この載置台2は、建築現場などにおいて立設され、省スペース化を図ることができる。
また、図3は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の要部の概略拡大斜視図を示している。
図3に示すように、支持手段取付け板22は、上部及び下部に平板が突設されており、これらの平板が回動軸35を軸支し、支持手段3が回動可能に取り付けられている。
なお、本実施形態では、四つの支持手段取付け板22をほぼ等間隔で配設した構成としてあるが、支持手段取付け板22の数量などは、特に限定されるものではなく、たとえば、板材10の大きさなどに応じて適宜設定される。
(支持手段)
図4は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の、支持手段を説明するための要部の概略拡大斜視図を示している。
図4において、支持手段3は、板材支持部材31、板材裏支え部材32、保持部材33、切断面支持部材34、回動軸35、及び、取付け部材36などを有している。この支持手段3は、載置台2の水平方向の複数箇所(本実施形態では、4箇所)に設けられ、切断される板材10の下縁、裏面及び水平方向の切断面を支持し、板材10を縦置きの状態で(すなわち、立て掛けた状態で)支持する。
図5は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、板材支持部材を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は斜視図を示しており、(b)は上面方向の断面図を示している。
図5において、板材支持部材31は、平面形状がほぼブーメラン形状をしており、鈍角をなすように形成された左アーム311及び右アーム312を有し、その中央部に貫通した状態で固定された回動軸35によって、回動可能に支持されている。この板材支持部材31は、回動可能であって、板材10の下方に位置して、板材10の下縁を支持する左右のアーム311、312を有している。
また、板材支持部材31の両側のアーム311、312は、先端に、板材10が載置される支持面313が形成され、支持面313の裏面側に板材裏支え部材32が立設され、正面側に曲面314が形成してある。ここで、板材切断機1は、作業者が板材10を支持面313に載置する際、板材裏支え部材32にガイドされた状態で、板材10を支持面313に載置することができる。たとえば、上述した特許文献1の段付き部に載置する場合と比べると、十分に長い距離(たとえば、数十cm)をガイドすることができ、作業性などを向上させることができる。
また、アーム311、312の裏面側中央部に、係止部材37と係合する三角形状の係止溝315が形成されている。これにより、板材支持部材31は、係止部材37によって、左アーム311又は右アーム312の一方が板材10の下縁を支持する位置に係止される。
係止部材37は、上記係止溝315に係入されるくさび371と、水平方向に移動する当接ローラ502及び裏面側部材5aと当接する当接部372を備えた構造としてある。当接部372は、中央部が正面側に突出し、左右両側にテーパ面が形成されており、水平方向に移動する当接ローラ502及び裏面側部材5aと当接すると、圧縮ばね(図示せず)等により正面側方向に付勢された係止部材37がカム機構の従動部として機能し、裏面側方向に移動する。なお、上記カム機構においては、裏面側部材5aが原動部として機能する。
この係止部材37は、板材支持部材31の左アーム311又は右アーム312の一方が板材10の下縁を支持しているときに、板材支持部材31及び保持部材33を固定する。
板材裏支え部材32は、縦方向に延びる一対の部材であり、上述したように、左右のアーム311、312に立設され、板材10の裏面を支持する。この板材裏支え部材32は、通常、棒状又は筒状であり、このようにすると、市販の丸棒やパイプを使用することができ、製造原価のコストダウンを図ることができる。なお、各板材裏支え部材32の上端は、保持部材33の左右のアーム331、332に保持される。
図6は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、保持部材を説明するための要部の概略拡大上面図を示している。
図6において、保持部材33は、平面形状がほぼブーメラン形状をしており、鈍角をなすように形成された左アーム331及び右アーム332を有し、その中央部に貫通した状態で固定された回動軸35によって、回動可能に支持されている。この保持部材33は、回動可能であって、板材10の上方に位置して、板材裏支え部材32の上端を保持する左右のアーム331、332を有している。
また、保持部材33の両側のアーム331、332は、正面側に曲面334が形成してあり、また、先端部に板材裏支え部材32が固定されている。
ここで、板材切断機1は、板材裏支え部材32が、板材10の裏面を縦方向に沿って(すなわち、板材10の裏面の縦方向に沿った部分のほぼ全てが板材裏支え部材32と接触する状態で)支持している。これにより、たとえば、上述した特許文献1のボード切断機は、石膏ボードの短手寸法に応じて、ボード裏支え手段の高さ位置を所定の位置(石膏ボードの裏面を支持することの可能な位置)に設定する必要があったが、板材切断機1は、様々な短手寸法の板材10に自動的に対応することができるので、使い勝手などを向上させることができる。また、特許文献1のボード切断機は、水平方向移動部材がボード支持手段、上列のボード裏支え手段及び下列のボード裏支え手段と摺動するが、板材切断機1は、板材支持部材31及び保持部材33と摺動するので、裏面側部材5aをより円滑に水平方向に移動させることができる。
また、アーム331、332の裏面側中央部に、係止部材37と係合する三角形状の係止溝335が形成されている。これにより、保持部材33は、板材支持部材31とほぼ同様に、係止部材37によって、左アーム311又は右アーム312の一方が板材10の下縁を支持する位置に係止される。
図7は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、切断面支持部材及び取付け部材を説明するための要部の概略拡大分解図を示している。
図7において、一対の切断面支持部材34は、取付け部材36を介して、縦方向に移動可能に板材裏支え部材32に取り付けられ、板材10の方向に付勢された状態で板材10の方向(正面側の方向)に進退可能であり、板材10の水平方向の切断面を支持する。
本実施形態の切断面支持部材34は、ほぼ楕円形状の平板材であり、中央部に切欠340及び孔341が形成されている。切断面支持部材34は、切欠340により板材裏支え部材32との干渉を回避するので、回動することができる。また、切断面支持部材34が板材10の方向(正面側の方向)に回動すると、切欠340の端面が板材裏支え部材32と当接し、切断面支持部材34の板材10の方向(正面側の方向)への進出位置を規制する。
また、切断面支持部材34は、正面側の端部下面に、先端側が薄くなるようにテーパ面が形成されており、これにより、切断面支持部材34の先端部は、水平方向に切断された板材10の隙間に、容易に進入することができる。
さらに、切断面支持部材34は、裏面側の端部に、付勢手段としての板ばね343が取り付けられている。これにより、板材10が支持手段3にセットされていないとき、切断面支持部材34は、板材10の方向(正面側の方向)へ進出した状態を維持し、板材10が支持手段3にセット(立て掛けるように支持されること)される際、板材10に押されて、裏面側の方向に後退(回動)するので、支障なく、板材10が支持手段3にセットされる。
この切断面支持部材34は、取付け部材36の上面に載置され、次に、ねじ342が、孔341に挿入され、取付け部材36に固定される。この際、ねじ342の頭部下面と切断面支持部材34の上面との間には、微小隙間が形成されており、これにより、切断面支持部材34は回動することができ、また、切断面支持部材34が板材10の水平方向の切断面を支持したとき、支持する重量により、切断面支持部材34が傾斜するといった不具合を回避することができる。
なお、本実施形態では、切断面支持部材34を回動させることにより、板材10の方向に進退させる構成としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、切断面支持部材34を往復移動させることにより、板材10の方向に進退させる構成としてもよい。
また、付勢手段として、板ばね343を用いているが、これに限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、圧縮ばねなどを用いてもよい。
取付け部材36は、平面形状がほぼブーメラン形状をしており、鈍角をなすように形成された左アーム361及び右アーム362を有し、アーム361、362の先端に板材裏支え部材32がスライド可能に貫入され、アーム361、362の中央部に回動軸35がスライド可能に貫入されている。これにより、取付け部材36は、縦方向に移動可能に板材裏支え部材32に取り付けられる。
ここで、好ましくは、アーム361、362は、板材裏支え部材32の貫入される孔が、上方から見ると部分的に破れており、この破れた部分の板材裏支え部材32が、板材10と接触する構成とするとよい。このようにすると、板材裏支え部材32より取付け部材36が板材10側に突き出ているといった不具合を回避でき、板材裏支え部材32が、板材10の裏面を縦方向に沿って(すなわち、板材10の裏面の縦方向に沿った部分の全てが板材裏支え部材32と接触する状態で)支持することができる。
図8は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、昇降手段を説明するための要部の概略拡大正面図を示している。
図8において、支持手段3は、昇降手段38を有し、この昇降手段38は、昇降部材381、軸382、ピニオン383、ラック384、及び、ハンドル385などを有しており、複数の取付け部材36を昇降可能に保持する。
昇降部材381は、取付け部材36の裏面側を挟持するような溝(あるいは、突出部)を有する水平方向に細長い板材であり、両端部が、リニア軸受(図示せず)などを介して、縦方向にスライド可能にフレーム21に取り付けられている。この昇降部材381は、長手方向に延びる軸382を軸支しており、軸382の両側には、ピニオン383が取り付けられ、右側の端部には、ハンドル385が取り付けられている。また、各ピニオン383は、フレーム21に固定されたラック384と螺合している。
上記の昇降手段38によれば、複数の取付け部材36を、水平方向かつ一直線上に維持した状態で、容易に昇降させ、所定の高さ位置(すなわち、切断面支持部材34が板材10の水平方向の切断面を支持する高さ位置)に保持することができる。この保持は、通常、ハンドル385がロックされることにより行われる。
なお、本実施形態では、ハンドル385を有する構成としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、モータなどにより駆動する構成としてもよい。
(切断手段)
図9は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、切断手段を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は水平方向に切断する際の側面方向の断面図を示しており、(b)はD−D断面図を示しており、(c)はE−E断面図を示している。
図9において、切断手段4は、切断用刃物41、モータ42、方向切替用部材43、昇降用部材44、リニアガイド45、昇降駆動用部材46、ボールねじ47、及び、モータ48(図2参照)などを有しており、板材10を切断する。
切断用刃物41は、通常、木材切断用の丸鋸刃であり、刃の厚さが約1〜3mmである。この切断用刃物41は、モータ42の軸に取り付けられており、モータ42によって回転する。なお、切断用刃物41は、木材切断用の丸鋸刃に限定されるものではなく、板材10の材質に応じて、適宜、選択される。また、本実施形態では、モータ42として、たとえば、市販のディスクグラインダを用いている。
上記モータ42は、先端が、正面方向から見るとほぼ円板状の方向切替用部材43に固定されており、この方向切替用部材43を介して、昇降用部材44と連結されている。
方向切替用部材43は、中央部に、切断用刃物41が入り込むスリット431が形成されており、縁部の正面の四箇所に等間隔で、ボルト穴の形成された小片432が溶接されている。
また、昇降用部材44は、ほぼ矩形平板状であり、中央部に、方向切替用部材43が嵌入する孔が形成され、また、小片432のボルト穴と対応する位置に、雌ねじが切られている。これにより、方向切替用部材43は、四本のボルト441によって、昇降用部材44に螺着される。
ここで、好ましくは、方向切替用部材43は、縁部の裏面の複数箇所に、昇降用部材44と係合する係止片(図示せず)を有するとよい。このようにすると、四本のボルト441を取り外しても、方向切替用部材43が回動可能に昇降用部材44に連結されており、方向切替用部材43を90°回動させ、再び、四本のボルト441を締め付けることができる。すなわち、板材切断機1は、板材10を水平方向に切断する際には、切断用刃物41は、水平方向の状態で取り付けられ(図9参照)、また、板材10を垂直方向に切断する際には、切断用刃物41は、垂直方向の状態で取り付けられる(図10参照)。このように、切断用刃物41の取り付け状態を変更する際、方向切替用部材43が回動軸として機能するので、作業性や安全性などを向上させることができる。
上記の方向切替用部材43、昇降用部材44及びボルト441などは、切断手段4の切断用刃物41の向きを変更する刃物の向き変更手段として機能する。このように、刃物の向き変更手段を設けることにより、板材切断機1は、水平方向及び垂直方向の切断を行うことができ、装置としての付加価値を向上させることができる。
なお、刃物の向き変更手段は、上記の構成に限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、ギアやモータなどを有し、自動的に切断用刃物41の向きを変更することが可能な構成としてもよい。
また、昇降用部材44は、リニアガイド45を介して、正面側部材5bに取り付けられている。この昇降用部材44は、リニアガイド45により、上下方向に移動することができる。また、昇降用部材44は、昇降駆動用部材46が取り付けられており、昇降駆動用部材46は、ボールねじ47と連結されており、モータ48がボールねじ47を回転させると、昇降用部材44などが昇降する。ここで、リニアガイド45、昇降駆動用部材46、ボールねじ47、及び、モータ48は、切断手段4を垂直方向に移動可能に支持する垂直方向移動手段として機能する。この垂直方向移動手段を設けることにより、作業性などを向上させることができる。
このように、切断手段4は、切断用刃物41の取り付け状態を容易に変更することができ、また、切断用刃物41が正面側部材5bに収納されているので、作業性や安全性などを向上させることができる。
なお、切断手段4は、昇降用部材44の左側がリニアガイド45と連結されているが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、リニアガイド45の代わりに、一対のリニアベアリングやリニアブッシュ(これらは、昇降用部材44の左右端部に取り付けられる。)を用いてもよい。
また、正面側部材5bは、切断用刃物41を収納する形状としてあるが、これに限定されるものではない。さらに、正面側部材5bを設けない構造としてもよい。すなわち、リニアガイド45やボールねじ47を保持する構造を有していればよく、正面側部材5bを必ずしも設ける必要はない。
(移動手段)
移動手段5は、図2に示すように、板材10の裏面側に位置する裏面側部材5a及び板材10の正面側に位置する正面側部材5bなどを有しており、板材10に対して切断手段4を水平方向に移動させる。なお、本実施形態では、上記の垂直方向移動手段により、切断手段4を垂直方向(縦方向)にも移動させることができる。
また、裏面側部材5aと正面側部材5bは、溝型状の断面形状を有する(図9(b)参照)上下方向に長い部材であり、上端部及び下端部において、連結板52によって連結されている。また、正面側部材5bは、切断用刃物41の向きを変更する際、ボルト441を着脱するための開口部56が形成されている。
裏面側部材5aは、上端部及び下端部の裏面側に、それぞれ二個の溝付きのローラ51が回転可能に設けられている(図2参照)。また、載置台2の上部及び下部に、レール部材510が設けられており、上部のレール部材510は、下方に突き出たレール511を有しており、下部のレール部材510は、上方に突き出たレール511を有している。下端部のローラ51は、上方に突き出たレール511に掛けられ、上端部のローラ51は、下方に突き出たレール511に掛けられる。この際、各溝付きのローラ51は、溝にレール511を挟み込む状態となる。これにより、裏面側部材5aと正面側部材5bは、水平方向に移動することができる。
ここで、好ましくは、裏面側部材5aと正面側部材5bを自動的に水平方向に移動させる移動手段を備えているとよい。この移動手段は、上部及び下部のレール部材510に設けられたラック512、ラック512と螺合するピニオン54、両端にピニオン54が取り付けられ、裏面側部材5aに軸支される軸53、及び、軸53を回転させるモータ55などを有している(図8参照)。このようにすると、モータ55を回転させることにより、裏面側部材5aと正面側部材5bを自動的に水平方向に移動させることができ、作業性などを向上させることができる。
また、裏面側部材5aは、図5に示すように、支持面313と対応する高さ位置であり、かつ、裏面側部材5aの両側に、載置ローラ501が設けてある。このようにすると、板材支持部材31の左アーム311又は右アーム312のいずれもが板材10の下方に位置していないときに、載置ローラ501が、板材10の下縁を支持することができ、たとえば、右アーム312が円滑に板材10の下縁に回動することができる。
また、好ましくは、裏面側部材5aは、図5、12に示すように、裏面側の両角部に、係止部材37、並びに、板材支持部材31及び保持部材33の左右のアーム311、312、331、332と当接する当接ローラ502を有するとよい。このようにすると、係止部材37の当接部372や左右のアーム311、312、331、332の曲面314、334と当接する際の摩擦抵抗を低減することができるので、裏面側部材5aをスムースに移動させることができる。
次に、上記構成の板材切断機1の動作などについて説明する。
まず、板材切断機1は、初期状態として、図1に示す状態にある。すなわち、移動手段5は、右端に位置しており、各支持手段3は、左アーム311、331、361が正面側に回動した状態にある(たとえば、図5参照)。また、切断用刃物41は、図9に示すように、水平方向を向いた状態にある。
次に、板材切断機1は、作業者の操作によりモータ48が回転し、板材10を水平方向に切断する高さ位置に切断用刃物41が移動し、モータ48の回転が停止することにより、切断用刃物41は、板材10を水平方向に切断する高さ位置に保持される。
続いて、板材切断機1は、作業者が昇降手段38のハンドル385を回転させ、切断面支持部材34を、板材10の水平方向の切断面を支持する高さ位置に移動させ、ハンドル385がロックされることにより、全ての切断面支持部材34は、この高さ位置に保持される。このように、昇降手段38を設けることにより、複数の切断面支持部材34を上記の高さ位置に容易に保持することができ、作業性などを向上させることができる。
次に、支持手段3が、立て掛けるようにセットされた板材10を支持する。すなわち、板材10は、板材支持部材31の左アーム311の支持面313上に載置され、左アーム311が、板材10の下縁を支持するとともに、左アーム311に固定された板材裏支え部材32が、板材10の裏面を支持する。
ここで、板材10を立て掛けるようにセットする際、板材裏支え部材32がガイド(十分に長い距離(たとえば、数十cm)を有するガイド)として機能するので、作業性を向上させることができる。
次に、作業者の操作により、切断手段4のモータ42が作動し、切断用刃物41が回転し、続いて、移動手段5のモータ55が作動し、移動手段5が左側に移動し、板材10の水平方向への切断を開始する。すなわち、板材切断機1は、移動手段5を水平方向に(ここでは、左側に)移動させることによって、回転している切断用刃物41が板材10を水平方向に切断する。
移動手段5が左側に移動すると、図5(b)に示すように、裏面側部材5aの下部に設けられた当接ローラ502が、板材支持部材31と係合する係止部材37の当接部372と当接する。また、図6に示すように、裏面側部材5aの上部に設けられた当接ローラ502が、保持部材33と係合する係止部材37の当接部372と当接する。
ここで、各当接ローラ502が当接部372と当接する前の状態としては、板材支持手段31は、正面方向に付勢された係止部材37のくさび371が、右アーム312の係止溝315に係入されているので、当接ローラ502が当接部372と当るまで、左アーム311の支持面313が板材10を支持する状態を保持することができる。また、保持部材33は、正面方向に付勢された係止部材37のくさび371が、右アーム332の係止溝335に係入されているので、当接ローラ502が当接部372と当るまで、左アーム331が正面方向に位置する状態を保持することができ、左アーム331及び左アーム311に固定された板材裏支え部材32が、板材10の裏面を支持することができる。
次に、板材支持部材31、保持部材33及び切断面支持部材34の動作について、図面を参照して説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、板材支持部材の動作を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は係止部材が係止を解除した状態の上面方向の断面図を、(b)は板材支持部材が回動した後、係止部材によって係止された状態の上面方向の断面図を示している。なお、上記の上面方向の断面図は、図1のA−A断面図に相当する。
図11(a)において、係止部材37は、当接部372が、左方向に移動する当接ローラ502及び裏面側部材5aと当接し、カム機構により裏面側に移動するので、くさび371が右アーム312の係止溝315から外れて、回動可能な状態となる。続いて、当接ローラ502が、左アーム311の曲面314と当接すると、回動可能な板材支持部材31が当接ローラ502に押されて時計回り方向に回動し、右アーム312の支持面313が板材10の下部に移動し板材10を支持する。
なお、板材支持部材31が回動する際、載置ローラ501が、一時的に支持されなくなる板材10を支持する。これにより、右アーム312の支持面313が板材10の下部に、スムースかつ確実に移動することができる。
次に、図11(b)に示すように、係止部材37は、左方向に移動する裏面側部材5a及び当接ローラ502が当接部372を通過すると、図示しないばねの付勢力により正面側に移動するので、くさび371が左アーム311の係止溝315に係入され、板材支持部材31を係止する。なお、移動手段5が左から右方向に移動する場合は、上記動作を戻ることにより、支障なく右方向移動することができる。すなわち、板材支持部材31は、裏面方向から板材10を支持しているが、板材10の裏面側を移動する裏面側部材5aが、支障なく通過できる構成としてある。
図12は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、保持部材の動作を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は係止部材が係止を解除した状態の上面方向の断面図を、(b)は保持部材が回動した後、係止部材によって係止された状態の上面方向の断面図を示している。なお、上記の上面方向の断面図は、図1のC−C断面図に相当する。
図12(a)において、係止部材37は、当接部372が、左方向に移動する当接ローラ502及び裏面側部材5aと当接し、カム機構により裏面側に移動するので、くさび371が右アーム332の係止溝335から外れて、回動可能な状態となる。続いて、当接ローラ502が、左アーム331の曲面334と当接すると、回動可能な保持部材33が当接ローラ502に押されて時計回り方向に回動し、右アーム332及び右アーム312に固定された板材裏支え部材32が、正面側に移動し、板材10の裏面を支持する。
なお、保持部材33は、板材支持部材31とほぼ同じタイミングで回動する。これらの回動は、当接ローラ502を介して行われるので、保持部材33及び板材支持部材31は、スムースに回動することができる。
次に、図12(b)に示すように、係止部材37は、左方向に移動する裏面側部材5a及び当接ローラ502が当接部372を通過すると、図示しないばねの付勢力により正面側に移動するので、くさび371が左アーム331の係止溝335に係入され、保持部材33を係止する。なお、移動手段5が左から右方向に移動する場合は、上記動作を戻ることにより、支障なく右方向移動することができる。
図13は、本発明の一実施形態に係る板材切断機の支持手段の、切断面支持部材の動作を説明するための要部の概略拡大図であり、(a)は板材がセットされた状態の上面方向の断面図を、(b)は切断面を支持した状態の上面方向の断面図を示している。なお、上記の上面方向の断面図は、図1のB−B断面図に相当する。
図13(a)において、左側の切断面支持部材34は、板材10がセットされた際、時計回り方向に回動し、板材10の裏面を左側の板材裏支え部材32が支持している。また、取付け部材36は、一対の板材裏支え部材32が貫通しているので、板材支持部材31及び保持部材33とともに回動し、板材支持部材31及び保持部材33とともに固定される。また、右側の切断面支持部材34は、ねじ342に付勢されることにより、時計回り方向に回動している。
また、取付け部材36は、裏面側の部分が、昇降部材381により挟持されており、昇降部材381によって、切断面支持部材34が切断面を支持する高さ位置に保持されている。ここで、昇降部材381の形状は、図示した形状に限定されるものではなく、たとえば、昇降部材381の下部が、正面側に突き出た形状としてもよく、このようにすると、切断面支持部材34が板材10の荷重を受け、傾斜するといった不具合を効果的に回避することができる。
なお、取付け部材36は、裏面側部材5aと接触しない構成としてある。また、裏面側部材5aの位置は、図11(a)、図12(a)に示す位置とほぼ同じとしてある。さらに、板材10は、切断用刃物41より右側の部分が、水平方向に切断されている。
次に、図13(b)に示すように、取付け部材36は、板材支持部材31及び保持部材33とともに時計回り方向に回動し、右側の切断面支持部材34が、切断用刃物41によって切断された板材10の隙間に進入し、板材10の水平方向の切断面を支持する。これにより、切断位置より上方の板材10の重量を切断面支持部材34が支持することができ、切断位置より上方の板材10の重量が、切断用刃物41に悪影響を及ぼすといった不具合を回避することができる。すなわち、切断後には、板材10に切断用刃物41の厚さの隙間ができるが、水平方向に切断する際、切断された上側の板材10の重みで前記隙間が小さくなり、切断中の切断用刃物41に悪影響を及ぼし、円滑に切断できなくなるといった不具合を回避することができる。したがって、板材切断機1は、板材10を縦置きの状態で水平方向に切断する際、良好に切断でき、切断性を向上させることができる。
続いて、移動手段5は、上述したように、残り三つの支持手段3を通過し、切断手段4が板材10を水平方向に切断する。そして、切断された板材10は、下側の部分が、板材支持部材31及び板材裏支え部材32に支持され、上側の部分が、切断面支持部材34及び板材裏支え部材32に支持されるので、上側の部分が落下するといった不具合を回避することができるので、作業性や安全性などを向上させることができる。
次に、板材10を垂直方向に切断する動作について説明する。
まず、板材切断機1は、初期状態として、図1に示す状態にある。すなわち、移動手段5は、右端に位置しており、各支持手段3は、左アーム311、331、361が正面側に回動した状態にある(たとえば、図5参照)。また、切断用刃物41は、図9に示すように、水平方向を向いた状態にある。
次に、板材切断機1は、作業者の操作によりモータ48が回転し、昇降用部材44や切断用刃物41などを上方に移動させる。作業者は、上方に移動した昇降用部材44や切断用刃物41などに対して、正面側部材5bの開口部56(図2参照)を介して、方向切替用部材43を固定しているボルト441を外し、方向切替用部材43を90°回動させてボルト441を締め付ける。これにより、図10に示すように、切断用刃物41の向きを垂直方向とすることができる。
なお、切断面支持部材34の高さ位置は、特に指定されるものではない。
次に、支持手段3が、立て掛けるようにセットされた板材10を支持する。すなわち、板材10は、板材支持部材31の左アーム311の支持面313上に載置され、左アーム311が、板材10の下縁を支持するとともに、左アーム311及び左アーム331に固定された板材裏支え部材32が、板材10の裏面を支持する。
ここで、板材10を立て掛けるようにセットする際、板材裏支え部材32がガイド(十分に長い距離(たとえば、数十cm)を有するガイド)として機能するので、作業性を向上させることができる。
次に、作業者がモータ55を作動させ、切断位置(たとえば、右から二段目の支持手段3と三段目の支持手段3との間)に、移動手段5を移動させる。なお、移動手段5は、上述したように、右から一段目と二段目の支持手段3を通過する。
次に、移動手段5及び切断手段4が切断位置に到達すると、作業者の操作により、モータ55が停止し、切断手段4のモータ42が作動し、切断用刃物41が回転し、続いて、切断手段4のモータ48が作動し、回転している切断用刃物41が降下し、板材10の垂直方向への切断を開始する。すなわち、板材切断機1は、切断用刃物41を垂直方向に(ここでは、下方に)移動させることによって、板材10を垂直方向に切断する。
このように、本実施形態の板材切断機1は、板材10を垂直方向にも切断することができ、装置としての付加価値を向上させることができる。
なお、本実施形態の板材切断機1は、水平方向に切断した板材10(切断された上側の部分及び下側の部分)に対して、垂直方向に切断することができる。
すなわち、板材10を水平方向に切断した移動手段5は、左側に位置している。この状態から、上述したように、昇降用部材44や切断用刃物41などを上方に移動させ、切断用刃物41の向きを垂直方向とする。続いて、モータ55を作動させ、切断位置(たとえば、右から二段目の支持手段3と三段目の支持手段3との間)に、移動手段5を移動させる。なお、移動手段5は、上述した動作を戻るようにして、左から一段目と二段目の支持手段3を通過する。
次に、移動手段5及び切断手段4が切断位置に到達すると、作業者の操作により、モータ55が停止し、切断手段4のモータ42が作動し、切断用刃物41が回転し、続いて、切断手段4のモータ48が作動し、回転している切断用刃物41が降下し、水平方向に切断した板材10(切断された上側の部分及び下側の部分)に対して、垂直方向に切断する。すなわち、板材切断機1は、水平方向に切断された板材10の下側の部分が、板材支持部材31及び板材裏支え部材32に支持され、上側の部分が、切断面支持部材34及び板材裏支え部材32に支持されているので、この状態で、水平方向に切断した板材10(切断された上側の部分及び下側の部分)に対して、垂直方向に切断することができる。
このような使用方法が可能である点において、本実施形態の板材切断機1は、装置としての付加価値を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の板材切断機1によれば、板材10を縦置きの状態で水平方向に切断する際、切断中の刃物(切断用刃物41)に悪影響を及ぼすといった不具合を回避でき、切断性、作業性及び省スペース化などを向上させることができる。
以上、本発明の板材切断機について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る板材切断機は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、切断手段4は、丸鋸刃などの切断用刃物41を有する構成としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、上述した特許文献1に記載した切断手段、すなわち、板材を切断する切断用刃物と、板材の表側から、切断用刃物によって切断された部分の面取りを行う面取り用刃物を有する切断手段としてもよい。このようにすると、板材切断機1の使い勝手や付加価値などを向上させることができる。
1 板材切断機
2 載置台
3 支持手段
4 切断手段
5 移動手段
5a 裏面側部材
5b 正面側部材
10 板材
21 フレーム
22 支持手段取付け板
31 板材支持部材
32 板材裏支え部材
33 保持部材
34 切断面支持部材
35 回動軸
36 取付け部材
37 係止部材
38 昇降手段
41 切断用刃物
42 モータ
43 方向切替用部材
44 昇降用部材
45 リニアガイド
46 昇降駆動用部材
47 ボールねじ
48 モータ
51 ローラ
52 連結板
53 軸
54 ピニオン
55 モータ
56 開口部
311 左アーム
312 右アーム
313 支持面
314 曲面
315 係止溝
331 左アーム
332 右アーム
334 曲面
335 係止溝
340 切欠
341 孔
342 ねじ
343 板ばね
361 左アーム
362 右アーム
371 くさび
372 当接部
381 昇降部材
382 軸
383 ピニオン
384 ラック
385 ハンドル
431 スリット
432 小片
441 ボルト
501 載置ローラ
502 当接ローラ
510 レール部材
511 レール
512 ラック

Claims (8)

  1. 立設される載置台と、
    前記載置台の水平方向の複数箇所に設けられ、切断される板材の下縁、裏面及び水平方向の切断面を支持し、前記板材を縦置きの状態に支持する支持手段と、
    前記板材を切断する切断手段と、
    前記板材の裏面側に位置する裏面側部材及び前記板材の正面側に位置する正面側部材を有し、前記板材に対して前記切断手段を水平方向に移動させる移動手段と
    を備え、
    前記支持手段が、
    回動可能であって、前記板材の下方に位置して、前記板材の下縁を支持する左右のアームを有する板材支持部材と、
    前記左右のアームに立設され、前記板材の裏面を支持する縦方向に延びる一対の板材裏支え部材と、
    回動可能であって、前記板材の上方に位置して、前記板材裏支え部材の上端を保持する左右のアームを有する保持部材と、
    縦方向に移動可能に前記板材裏支え部材に取り付けられ、前記板材の方向に付勢された状態で該板材の方向に進退可能であり、前記板材の水平方向の切断面を支持する切断面支持部材と、
    前記板材支持部材の左アーム又は右アームの一方が前記板材の下縁を支持しているときに、前記板材支持部材及び保持部材を固定するための係止部材と
    を有し、
    前記移動手段が、前記板材支持部材の左アーム又は右アームのいずれもが前記板材の下方に位置していないときに、前記板材の下縁を支持する載置ローラを有し、
    前記移動手段を水平方向に移動させることによって、前記板材を水平方向に切断し、かつ、前記係止部材を押動して前記係止部材による前記板材支持部材及び保持部材の固定を解除するとともに、前記板材を前記移動手段の載置ローラ上に載せ、さらに、前記移動手段を水平方向に移動させることによって、前記板材支持部材及び保持部材の左アーム又は右アームの一方のアームを押動して前記板材支持部材及び保持部材を回動させて、前記板材支持部材の左アーム又は右アームの他方のアームが前記板材の下縁を支持し、前記他方のアームに立設された前記板材裏支え部材が前記板材の裏面を支持し、前記切断面支持部材が前記板材の水平方向の切断面を支持するとともに、前記係止部材の押動を解除して前記係止部材による前記板材支持部材及び保持部材の固定を行うことを特徴とした板材切断機。
  2. 前記切断面支持部材が、縦方向に移動可能に前記板材裏支え部材に取り付けられ左右のアームを有する取付け部材を介して、前記板材裏支え部材に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の板材切断機。
  3. 前記支持手段が、複数の前記取付け部材を昇降可能に保持する昇降手段を有することを特徴とする請求項2に記載の板材切断機。
  4. 前記板材裏支え部材が、棒状又は筒状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の板材切断機。
  5. 前記移動手段が、前記係止部材、並びに、前記板材支持部材及び保持部材の左右のアームと当接する当接ローラを有することを特徴とした請求項1〜4のいずれか一項に記載の板材切断機。
  6. 前記切断手段を垂直方向に移動可能に支持する垂直方向移動手段を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の板材切断機。
  7. 前記切断手段の刃物の向きを変更する刃物の向き変更手段を有することを特徴とする請求項6に記載の板材切断機。
  8. 前記切断手段の刃物が、前記移動手段の正面側部材及び裏面側部材に収容されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の板材切断機。
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