JP5656964B2 - シーンチェンジ判定装置またはその方法 - Google Patents

シーンチェンジ判定装置またはその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5656964B2
JP5656964B2 JP2012261353A JP2012261353A JP5656964B2 JP 5656964 B2 JP5656964 B2 JP 5656964B2 JP 2012261353 A JP2012261353 A JP 2012261353A JP 2012261353 A JP2012261353 A JP 2012261353A JP 5656964 B2 JP5656964 B2 JP 5656964B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
value
motion
scene change
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012261353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014107819A (ja
Inventor
海峰 陳
海峰 陳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eizo Corp
Original Assignee
Eizo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eizo Corp filed Critical Eizo Corp
Priority to JP2012261353A priority Critical patent/JP5656964B2/ja
Publication of JP2014107819A publication Critical patent/JP2014107819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5656964B2 publication Critical patent/JP5656964B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

この発明は、シーンチェンジ判定装置に関する。
一般的に、動画像を表現する時系列に連続するフレーム画像の区分点であるシーンチェンジは、フレーム画像の中から代表となる画像を抽出して動画像全体を把握するための静止画像やサムネイル画像を作成するために利用される。また、時間的に累積した画像をリセットするための起点として利用される。そのため動画像の中からシーンチェンジを検出することが必要となる。
特許文献1には、画像が出力される画面を複数の領域に分割し、それぞれの領域について画像間の相関値と動きベクトルを求めるとともに画面内の色について画像間の相関を求め、求めた色の相関と動きベクトルの相関とからシーンチェンジを検出する動画像のシーンチェンジ検出装置が提案されている。
また、特許文献2には、動画像を表現する時系列に連続するフレーム画像のうち、先行する画像と後続する画像のヒストグラムの類似程度に基づいて、シーンチェンジを検出するシーンチェンジ検出方法が提案されている。
特開平6−153146号公報 特開平10−276435号公報
しかし、上記特許文献1、2に開示されたシーンチェンジ検出方法では、画面全体での画像データからシーンチェンジを検出するので、画面の一部に動画領域があるような場合、全体に対する動いている割合が少ないために、シーンチェンジと判定できない。また、特許文献2に記載の判定手法では、設定した閾値を越えるか否かで判定するために、閾値の設定が適切でないと、シーンチェンジか否かが適切に判定できない。
この発明は、上記問題を解決し、動画領域があるような場合でもシーンチェンジの判定が可能なシーンチェンジ判定方法またはその装置を提供することを目的とする。
(1)本発明にかかるシーンチェンジ判定装置は、行方向および列方向に画素が行列配置された表示領域を、所定数の画素で構成される単位ブロックに分割するとともに、各単位ブロックごとに、第1参照フレームおよび第2参照フレーム間の差分絶対値を算出し、動きが存在する動き単位ブロックであるか否か判断する動き単位ブロック判断手段を備え、前記動き単位ブロック判断手段の判断に基づいて、矩形領域を矩形動き画像領域として決定する矩形動き画像領域決定装置において、前記動き単位ブロック判断手段で算出された前記差分絶対値に基づいて、矩形動きブロック差分値を演算する矩形動きブロック差分値演算手段、
前記矩形動きブロック差分値が閾値を越えている場合には、シーンチェンジであると判断する判断手段、を備えている。
したがって、矩形動き画像領域におけるシーンチェンジを判定できる。
(2)本発明にかかるシーンチェンジ判定装置においては、前記矩形動きブロック差分値演算手段は、前記第1参照フレームの全ての単位ブロックについて、前記第2参照フレームにおける探索範囲内において、差分絶対値が最小となる単位ブロックを決定し、当該単位ブロックとの差分絶対値を単位ブロック差分最小値として、全ての単位ブロックについての単位ブロック差分最小値を総計して、矩形動きブロック差分値を演算する。したがって、前記単位ブロック最小値に基づいて、矩形動き画像領域におけるシーンチェンジを判定できる。
(3)本発明にかかるシーンチェンジ判定装置は、前記第1参照フレームの全ての単位ブロックについて、前記第2参照フレームにおける同じ位置のブロックに対する差分絶対値を演算し、得られた差分絶対値を総計し、これを、同位置ブロック差分絶対値がゼロでないブロック数で除算して、係数を乗算して、前記閾値を求める閾値決定手段を備えている。したがって、閾値を動的に変動できる。これにより矩形動き画像領域におけるシーンチェンジを適切に判定できる。
(4)本発明にかかるシーンチェンジ判定装置においては、前記矩形動きブロック差分値演算手段は、全ての単位ブロックについての単位ブロック差分最小値を総計した値を前記同位置ブロック差分絶対値がゼロでないブロック数で除算した値を、矩形動きブロック差分値とする。したがって、閾値を動的に変動できる。これにより矩形動き画像領域におけるシーンチェンジを適切に判定できる。
(5)本発明にかかるシーンチェンジ判定装置においては、前記閾値決定手段は、前記閾値をフレーム毎に求めて、これを複数フレームで平均化した値を前記閾値とする。したがって、閾値がフレーム間で変動しても、矩形動き画像領域におけるシーンチェンジを適切に判定できる。
シーンチェンジ判定装置1の機能ブロック図である。 シーンチェンジ判定装置1を、CPUを用いて構成した場合のハード構成の一例である。 全体のフローチャートである。 本発明かかるシーンチェンジ判定手法を採用した場合の効果を確認する図である。 閾値を変動させることによる違いを説明する為の図である。 動き画像領域決定処理の詳細フローチャートである。 動き画像領域110〜112が存在する表示領域100を示す。 動きブロック決定処理のフローチャートである。 動きブロックを検出した結果を示す図である。 動き画像領域決定処理のフローチャートである。 動き列ブロックを示す図である。 動き画像領域決定処理のフローチャート(続き)である。 動き行ブロックを示す図である。 動き画像領域140を示す図である。 境界決定処理のフローチャートである。 1単位ブロック内の32*32画素を示す図である。
以下、本発明における実施形態について、図面を参照して説明する。
(1.1 機能ブロック)
図1に、本発明の1実施形態にかかるシーンチェンジ判定装置1を含むフレーム補間装置20の機能ブロック図を示す。フレーム補間装置20は、動き領域決定手段3、シーンチェンジ判定装置1、および補間フレーム生成手段13を備えている。動き領域決定手段3は、複数フレームの画像データが与えられると、フレーム内の矩形動き領域を決定する。補間フレーム生成手段13は、シーンチェンジ判定装置1からシーンチェンジ判定でないとの判定を受け取ると、通常のフレーム補間を行った補間フレーム画像を出力し、シーンチェンジ判定であるとの判定を受け取ると、シーンチェンジ用の処理をおこなった補間フレーム画像を出力する。
シーンチェンジ判定装置1は、1フレームの一部に表示される矩形動き画像領域に表示される動画像について、シーンチェンジのフレームを判定するシーンチェンジ判定装置であって、分割手段5、差分最小値演算手段7、閾値決定手段9、判断手段11を備えている。
分割手段5は、第1参照フレームおよび第2参照フレームの矩形動き領域を、所定の画素数で構成された単位ブロックに分割する。
閾値決定手段9は、前記第1参照フレームの全ての単位ブロックについて、前記第2参照フレームにおける同じ位置のブロックに対する差分絶対値を演算し、得られた差分絶対値を総計して、これを同位置ブロック差分絶対値がゼロでないブロック数で除算して、係数を乗算して、前記閾値を求める。
矩形動きブロック差分値演算手段7は、前記第1参照フレームの全ての単位ブロックについて、前記第2参照フレームにおける探索範囲内において、差分絶対値が最小となる単位ブロックを決定し、当該単位ブロックとの差分絶対値を単位ブロック差分最小値として、全ての単位ブロックについての単位ブロック差分最小値を総計して、これを、前記同位置ブロック差分絶対値がゼロでないブロック数で除算して矩形動きブロック差分値を演算する。
判断手段11は、前記矩形動きブロック差分値と前記差分最小値総計値を比較し、前記矩形動きブロック差分値が閾値を越えている場合には、シーンチェンジであると判断する。
(1.2 ハードウェア構成)
図2に、本実施形態におけるシーンチェンジ判定装置1のハードウェア構成を示す。シーンチェンジ判定装置1は、CPU23、RAM25、フラッシュメモリ26を備えている。フラッシュメモリ26には、プログラム26pが記憶されている。プログラム26pには、後述するように、矩形動き画像領域決定処理を行う。RAM25は演算結果等を記憶する。フレームメモリ27は1画面の画像データを保持する。
CPU23は、プログラム26Pに従い、メモリ27に記憶された表示領域を構成する画素値に基づき、動きの存在する画素で構成された動き画像領域か否かの判断を行い、結果をRAM25に記憶する。
(1.3 フローチャートの説明)
図2に示すプログラム26Pによる処理について図3を用いて説明する。本実施形態においては、参照フレームとしてn-1フレームを、対象フレームとしてnフレームを採用した。
CPU23は、動き領域決定処理を行う(図3ステップS101)。動き領域決定処理の詳細については後述する。これにより1フレームの矩形領域が決定される。
CPU23は、n-1フレーム、およびnフレームの矩形領域を、複数のブロックに分割する(図3ステップS103)。CPU23は、ブロック特定番号iおよびブロック特定番号jを初期化する(ステップS105,107)。CPU23は、対象フレームのブロック(i,j)について、参照フレームの探索範囲における差分絶対値の最小値(以下、minMADという)を演算して記憶する(ステップS109。)CPU23は、対象フレームのブロック(i,j)に対応する参照フレームのブロック(i,j)との差分絶対値(以下zeroMV-MADという)を演算して記憶する(ステップS111)。
CPU23は、ブロック特定番号jが最終か否か判断し(ステップS113)、最終でなければ、ブロック特定番号jをインクリメントしてステップS109,ステップS111を繰り返す。
ステップS113にて、ブロック特定番号jが最終であると判断すると、CPU23は、ブロック特定番号iが最終か否か判断する(ステップS117)。ブロック特定番号iが最終でない場合には、CPU23は、ブロック特定番号iをインクリメントする(ステップS119)。CPU23は、ブロック特定番号jを初期化し(ステップS107)、ステップS109,ステップS111を繰り返す。
ステップS117にて、ブロック特定番号iが最終である場合には、ステップS109で記憶したminMADを総計し、かかる総計値をzeroMV-MADがゼロでないブロック数で除算した有意平均(以下、minMAD有意平均値という)を求める(ステップS121)。本明細書においては、「有意平均」とは、zeroMV-MADがゼロでないブロック数で除算することをいう。
CPU23は、ステップS111で記憶したそのフレームにおけるzeroMV-MADを総計するとともに、zeroMV-MADがゼロでないブロック数で除算して、zeroMV-MADの有意平均を求める(ステップS123)。
CPU23はステップS123で求めたzeroMV-MAD総計値を数フレーム前の分を読み出して、フレーム間平均値を求める。
CPU23は、かかるフレーム間平均値に対して、予め定めた係数を乗算し、これを閾値とする(ステップS125)。
CPU23は、ステップS121で求めたminMAD有意平均値が、ステップS125で求めた閾値を超えるか否か判断して(ステップS127)、超える場合には、シーンチェンジだと判断して、参照フレームにおける動画矩形領域の画像を、中間フレームの画像として採用する(ステップS129)。これに対して、ステップS121で求めたminMAD有意平均値が、ステップS125で求めた閾値を超えない場合には、CPU23は、通常のフレーム挿入処理をおこなう。例えば、挿入する中間フレームの矩形領域の動画画像として、n-1フレーム、およびnフレームの矩形領域から生成した動画画像を挿入すればよい。
このように、本実施形態においては、画面全体ではなく、画面の一部に動き画像領域が表示されている場合でも、シーンチェンジ判定が可能となる。
シーンチェンジ判定装置1では、閾値を変動させている。これにより以下のような効果がある。例えば、図4Bに示すような、振り子が画像内を振れているような動画(4枚の画像は、それぞれフレームNo21,46,66,86を示す)では、振り子の移動速度は端部以外では速く、かつ、大きい。このため、ステップS123で求めた各フレームにおけるzeroMV-MAD有意平均値が、図4Aのように変動する(ラインL1参照)。したがって、この場合、図4に示すように、ステップS123で検出するフレーム毎の差分絶対値が変動する。このような場合でも、閾値Lthが変動するので、正しくシーンチェンジ判定が可能となる。ラインR1は、高速フラグが「1」か「0」かの検出結果を示す。高速フラグ「1」とは、そのフレームはシーンチェンジであることを示しており、高速フラグ「0」とは、そのフレームはシーンチェンジではないことを示している。
本実施形態においては、モーションエステメーション(Motion Estimation)処理における探索範囲外の大きい動きやシーンチェンジ等、通常のフレーム補間が好ましくない場合を検出することができる。
このように、本アルゴリズムでは、ブロックごとに評価指標であるminMAD及びZeroMV_MADの値を求め、それらを動画領域において評価することでファーストモーションやシーンチェンジを検出し、フレーム内挿方法を決定する。ここで用いる評価指標はモーションエステメーション処理にて計算されるものであり、計算量がそれほど増大することはない。
上記実施形態においては、同位置ブロック差分絶対値がゼロでないブロック数で除算した有意平均値を前記閾値と変動させた。しかし、これに限定されず、単純平均を求めるようにしてもよいし、また、差分絶対値の最小値(minMAD)の総計と閾値とを比較して、シーンチェンジ判定をするようにしてもよい。
また、本実施形態においては、前記閾値について、全フレームの平均を求めるようにしたが、所定の数フレームであってもよい。
(1.3.1 矩形動き領域の決定処理)
図3に示す矩形の動き領域の決定手法について説明する。以下では、図7に示すように、モニタの1フレームである画像領域100に、3つの矩形動き画像領域100〜112が存在する場合を例として説明する。
画像領域100は、行方向αと列方向βにマトリックス状に画素が配置されている。
CPU23は、ブロック分割を行う(図6ステップS1)。本実施形態においては、32*32画素を1ブロックとして、図7に示す表示領域100を複数のブロックにマトリックス状に分割した。以下では、α方向にはn+1個、β方向にはm+1個のブロックに分割されたものとする。
CPU23は全ブロックについて代表値を決定する(図6ステップS3)。代表値としては、1ブロック内の画素値の平均値、先頭の画素値、さらには当該値をそのまま用いるのではなく、CRCなどのハッシュ値を代表値としてもよい。また、平均値は、32*32*8bit画像では、18ビット長で表現可能であるが、上下の10ビットを切り捨てて、真ん中の8ビットのみ使用するというようにしてもよい。これにより、(n+1)*(m+1)個のブロック代表値がRAM25に記憶される。
CPU23は、(n+1)*(m+1)個のブロックのうち、動きブロックを決定する(ステップS5)。動きブロック決定処理について図8を用いて説明する。
CPU23は処理ブロック番号i,jを初期化する(図8ステップS11、S13)。ブロック(0,0)について前フレームの代表値と比較する(ステップS15)。本実施形態においては、時刻tと時刻t-1の代表値を比較した。CPU23は代表値の差分が閾値thbを超えるか否か判断し(ステップS17)、代表値の差分が閾値thbを越える場合は動きブロックと判断する(ステップS19)。一方、代表値の差分が閾値thbを越えない場合は非動きブロックと判断する(ステップS21)。
CPU23は処理ブロック番号jが最終か否か判断する(ステップS23)。この場合、j=0で、最終でないので、処理ブロック番号jをインクリメントし(ステップS25)、ステップS15以下を繰り返す。ステップS23にて、処理ブロック番号jが最終であれば、ステップS27に進み、CPU23は、処理ブロック番号iが最終か否か判断する。この場合、最終でないので、処理ブロック番号iをインクリメントし(ステップS29)、ステップS13以下を繰り返す。ステップS27にて、処理ブロック番号iが最終であれば、処理を終了する。
これにより、図9に示すように(n+1)*(m+1)個のブロックについて、動きブロックが決定される。この例では、ブロック(4,2)、(4,3)、(4,4)・・・が動きブロックとして決定されている。
CPU23は、動き画像領域決定処理を行う(図6ステップS7)。動き画像領域決定処理の詳細について、図10,図12を用いて説明する。
CPU23は、処理ブロック番号jを初期化する(図10ステップS31)。CPU23は、ブロック(0,0)が属する列のブロックに動きブロックが少なくとも1つ存在するか否か判断する(ステップS33)。この場合、図9に示すように、ブロック(0,0)およびその縦方向のブロック(1,0)〜(m,0)には、動きブロックが存在しないので、かかる列は、非動き列と判断する(図910テップS37)。CPU23は、加算記憶された仮動き列があるかどうか判断する(ステップS39)。この場合、存在しないので、ステップS46に進み、処理ブロック番号jが最終か否か判断する。この場合、j=0で最終ではないので、処理ブロック番号jをインクリメントし(ステップS47)、ステップS33以下を繰り返す。
処理ブロック番号j=2では、ブロック(0,2)の縦方向のブロックには、動きブロックが存在する。したがって、CPU23は、この列は仮動き列として加算記憶する(ステップS35)。
CPU23は、処理ブロック番号jが最終か否か判断する(ステップS46)。この場合、j=2で最終ではないので、処理ブロック番号jをインクリメントし(ステップS47)、ステップS33以下を繰り返す。
処理ブロック番号j=8まで、ステップS35の処理が繰り返される。処理ブロック番号j=9では、ブロック(0,9)の列には、動きブロックが存在しない。したがって、CPU23は、当該列を非動き列であると判断する(ステップS37)。CPU23は、加算記憶された仮動き列が存在するか否か判断し(ステップS39)、存在する場合には、隣接するそれらの集合が、閾値thwを超える幅を有するか否か判断する(ステップS41)。本実施形態においては、閾値thwを2ブロック以上とした。この場合、加算記憶された仮動き列がブロック(0,2)〜(0,8)まで存在するので、前記閾値thwを超えているので、仮動き列を動き列とする(ステップS45)。
CPU23は、処理ブロック番号jが最終か否か判断する(ステップS46)。
処理ブロック番号j=10では、ブロック(0,10)の列には、動きブロックが存在しない。したがって、CPU23は、当該列を非動き列であると判断する(ステップS37)。CPU23は、検出済みの仮動き列が存在するか否か判断し(ステップS39)、この場合、存在しないので、CPU23は、処理ブロック番号jが最終か否か判断する(ステップS46)。
以下、j=n-7まで、非動き列と判断がなされる。処理ブロック番号j=n-6には、動きブロック(m-3,n-6)が存在する。したがって、CPU23は、仮動き列として加算記憶する(ステップS35)。
処理ブロック番号j=n-5では、ブロック(0,n-5)の列には、動きブロックが存在しない。したがって、CPU23は、当該列を非動き列であると判断する(ステップS37)。CPU23は、検出済みの仮動き列が存在するか否か判断し(ステップS39)、存在する場合には、隣接するそれらの集合が、閾値thwを超える幅を有するか否か判断する(ステップS41)。本実施形態においては、閾値thwを2ブロック以上としたので、仮動き列の幅が前記閾値thwを超えていないので、仮動き列を非動き列とする(ステップS43)。これにより、マウスなどの画像領域を誤って動き画像領域として認定することを防止することができる。
以下同様にして、行方向αについて、順次動きブロックが存在する列か否かを1列ずつ判断している。
なお、最終列であるブロック(0,n)の列が仮動き列である場合もある。この場合、ステップS49にて、加算記憶された仮動き列が存在するか否か判断し、存在する場合には、ステップS41以下の処理を実行する。
図11に、検出後の動き列を示す。この場合、領域121が動き列として決定される。これに対して、動きブロック(6,n-3),(m-3,n-6)が属する領域122,123は矢印α方向に、閾値thw以上の幅を有していないので、動き列としては決定されない。
つぎに、CPU23は、処理ブロック番号iを初期化する(図12ステップS51)。CPU23は、ブロック(0,0)の行に動きブロックが少なくとも1つ存在するか否か判断する(ステップS53)。この場合、図9に示すように、ブロック(0,0)およびその横方向のブロック(0,1)〜(0,n)には、動きブロックが存在しないので、かかる行は、非動き行と判断する(ステップS57)。CPU23は、加算記憶された動き行があるかどうか判断する(ステップS59)。この場合、検出済みの動き行が存在しないので、ステップS66に進み、処理ブロック番号iが最終か否か判断する。この場合、i=0で、最終ではないので、処理ブロック番号iをインクリメントし(ステップS68)、ステップS53以下を繰り返す。
処理ブロック番号i=4では、ブロック(4,0)の行には、動きブロックが存在する。したがって、CPU23は、この行を仮動き行として加算記憶する(ステップS55)。
以下同様にして、i=8まで、ブロック(i,0)の行には動きブロックが存在する動き行であるとの判断がなされる。i=9にて、ブロック(i,0)の行には動きブロックが存在しないので、当該行は非動き行であると判断される(ステップS57)。CPU23は、加算記憶された動き行があるか否か判断する(ステップS59)。この場合、加算記憶された動き行があるので、それらの集合が、閾値thwを超える幅を有するか否か判断する(ステップS61)。本実施形態においては、閾値thwを2ブロック以上とした。この場合、検出済みの動き行がブロック(4,0)〜(8,0)まで存在するので、前記閾値thwを超えているので、仮動き行を動き行とする(ステップS65)。
以下同様にして、列方向βについて、順次動きブロックが存在する列か否かを1行ずつ判断する。ステップS69の意義については、ステップS49と同じであるので説明は省略する。
図13に検出後の動き行を示す。この場合、領域131が動き行として決定される。動きブロック(6,n-3)は、領域131に属している。これに対して、動きブロック(m-3,n-6)が属する領域132は、矢印β方向に閾値thw以上の幅を有していないので、動き行としては決定されない。
CPU23は、動き列と動き行の双方に属するブロックを動き画像領域として決定する(図12ステップS70)。この場合、図14に示す領域121と領域131の重複する領域140に属するブロックが動き画像領域として決定される。図9の動きブロックと比較すると、動きブロック(6,n-3),(m-3,n-6)が排除される一方、ブロック(4,5)などが動き画像領域として決定されている。このようにして取りこぼしを周辺ブロックとの関係で防ぐことができる。
CPU23は、境界決定処理を行う(図6ステップS9)。図14に示す領域140については、32*32画素で構成されたブロックにおける動き画像領域の境界が得られている。ステップS9の処理により、図16に示すように、1画素単位での動き画像領域の境界150を得ることができる。ステップS9の詳細について図15を用いて説明する。
CPU23は、上側ブロックを抽出する(図15ステップS80)。この場合、図16に示すブロック(4,2)〜(4,8)の計7つのブロックが抽出される。CPU23は、処理行番号Pを初期化し(ステップS81)、抽出したブロックのP行目の画素を全て抽出するとともに、その代表値を演算する(ステップS83)。この場合、ブロック(4,2)の0行目の32画素、ブロック(4,3)の0行目の32画素・・・と7*32画素が抽出され、その代表値が演算される。本実施形態においては、代表値は抽出した画素の平均値とした。
つぎにCPU23は、抽出したブロックの処理行番号P+1行目の画素を全て抽出するとともに、その代表値を演算する(ステップS85)。この場合、ブロック(4,2)の1行目の32画素、ブロック(4,3)の1行目の32画素・・・と7*32画素が抽出され、その代表値が演算される。
CPU23は、ステップS83で求めた代表値とステップS85で求めた代表値が異なるか否か判断する(ステップS87)。ステップS87にて両者が異なる場合には、画素(P,0)の行が境界であると判断する(ステップS93)。ステップS87にて両者が異ならない場合には、処理行番号Pをインクリメントし(ステップS89)、抽出ブロックの最終画素(この場合、32画素)となるまでステップS83以下を繰り返す(ステップS91)。最終画素でもステップS87にて両者が異ならない場合は、抽出したブロックの端部が境界であると判断する(ステップS95)。
図15においては、上部のブロックにおける1画素単位の境界を抽出する場合について説明したが、下部のブロックについても同様である。
このように、外周のブロックについて、上部、下部であれば横方向に1行分画素を抽出して、その代表値を隣接する行と比較することにより、ブロック内における1画素単位の境界を取得することができる。
なお、左右の境界については、縦方向に1列分画素を抽出して、その代表値を隣接する列と比較すればよい。
本装置においては、動き画像領域を自動的に検出することができる。また、その判断も数フレームで検出可能である。したがって、モニタ上で動画領域自体が動的に変動する場合であっても、ほぼリアルタイムで動画領域を検出できる。
(1.4 .他の実施形態)
本実施形態においては、動き領域の抽出に図6〜図16に示すやり方を採用したが、かかる矩形動き領域の決定手法についてはこれに限定されない。また、本実施形態においては、1フレーム画面における一部の矩形領域におけるシーンチェンジを判定する場合について説明したが、1画面全体で判定することも可能である。
本実施形態においては、画素値として輝度値を採用したが、RGBの値などであってもよい。
上記実施形態においては、図1に示す機能を実現するために、CPU23を用い、ソフトウェアによってこれを実現している。しかし、その一部もしくは全てを、ロジック回路などのハードウェアによって実現してもよい。なお、プログラムの一部の処理を、オペレーティングシステム(OS)にさせるようにしてもよい。
23 CPU
25 RAM
26 フラッシュメモリ

Claims (7)

  1. 行方向および列方向に画素が行列配置された表示領域を、所定数の画素で構成される単位ブロックに分割するとともに、各単位ブロックについて、第1参照フレームおよび第2参照フレームにおける同位置の単位ブロックの差分絶対値を算出し、動きが存在する動き単位ブロックであるか否か判断する動き単位ブロック判断手段を備え、前記動き単位ブロックを含む矩形領域を矩形動き画像領域として決定するシーンチェンジ判定装置において、
    前記第1参照フレームにおける前記決定した矩形動き画像領域の各単位ブロックについて、前記第2参照フレームにおける設定された探索範囲の単位ブロックとの差分絶対値の最小値を算出し、この最小値に基づいて、矩形動きブロック差分値を演算する矩形動きブロック差分値演算手段、
    前記矩形動きブロック差分値が閾値を越えている場合には、シーンチェンジであると判断する判断手段、
    を備えたシーンチェンジ判定装置。
  2. 請求項1のシーンチェンジ判定装置において、
    前記矩形動きブロック差分値演算手段は、前記第1参照フレームにおける前記決定した矩形動き画像領域の全ての単位ブロックについて、前記第2参照フレームにおける探索範囲内において、差分絶対値が最小となる単位ブロックを決定し、当該単位ブロックとの差分絶対値を単位ブロック差分最小値として、前記決定した矩形動き画像領域の全ての単位ブロックについての単位ブロック差分最小値を総計して、矩形動きブロック差分値を演算すること、
    を備えたシーンチェンジ判定装置。
  3. 請求項2のシーンチェンジ判定装置において、
    前記第1参照フレームにおける前記決定した矩形動き画像領域の全ての単位ブロックについて、前記第2参照フレームにおける同じ位置のブロックに対する差分絶対値を演算し、得られた差分絶対値を総計し、これを、同位置ブロック差分絶対値がゼロでないブロック数で除算して、係数を乗算して、前記閾値を求める閾値決定手段、
    を備えたシーンチェンジ判定装置。
  4. 請求項3のシーンチェンジ判定装置において、
    前記矩形動きブロック差分値演算手段は、前記決定した矩形動き画像領域の全ての単位ブロックについての単位ブロック差分最小値を総計した値を前記同位置ブロック差分絶対値がゼロでないブロック数で除算した値を、矩形動きブロック差分値とすること、
    を特徴とするシーンチェンジ判定装置。
  5. 請求項3または請求項4のシーンチェンジ判定装置において、
    前記閾値決定手段は、前記閾値をフレーム毎に求めて、これを複数フレームで平均化した値を前記閾値とすること、
    を特徴とするシーンチェンジ判定装置。
  6. 行方向および列方向に画素が行列配置された表示領域を、所定数の画素で構成される単位ブロックに分割するとともに、各単位ブロックについて、第1参照フレームおよび第2参照フレームにおける同位置の単位ブロックの差分絶対値を算出し、動きが存在する動き単位ブロックであるか否か判断し、かかる判断に基づいて、前記動き単位ブロックを含む矩形領域を矩形動き画像領域として決定するシーンチェンジ判定方法において、
    前記第1参照フレームにおける前記決定した矩形動き画像領域の各単位ブロックについて、前記第2参照フレームにおける設定された探索範囲の単位ブロックとの差分絶対値の最小値を算出し、
    この最小値に基づいて、矩形動きブロック差分値を演算し、
    前記矩形動きブロック差分値が閾値を越えている場合には、シーンチェンジであると判断すること、
    を特徴とするシーンチェンジ判定方法。
  7. 請求項6のシーンチェンジ判定方法において、
    前記第1参照フレームにおける前記決定した矩形動き画像領域の全ての単位ブロックについて、前記第2参照フレームにおける探索範囲内において、差分絶対値が最小となる単位ブロックを決定し、当該単位ブロックとの差分絶対値を単位ブロック差分最小値として、前記決定した矩形動き画像領域の全ての単位ブロックについての単位ブロック差分最小値を総計して、矩形動きブロック差分値を演算すること、
    を特徴とするシーンチェンジ判定方法。
JP2012261353A 2012-11-29 2012-11-29 シーンチェンジ判定装置またはその方法 Active JP5656964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012261353A JP5656964B2 (ja) 2012-11-29 2012-11-29 シーンチェンジ判定装置またはその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012261353A JP5656964B2 (ja) 2012-11-29 2012-11-29 シーンチェンジ判定装置またはその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014107819A JP2014107819A (ja) 2014-06-09
JP5656964B2 true JP5656964B2 (ja) 2015-01-21

Family

ID=51028925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012261353A Active JP5656964B2 (ja) 2012-11-29 2012-11-29 シーンチェンジ判定装置またはその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5656964B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022529414A (ja) * 2019-04-23 2022-06-22 オッポ広東移動通信有限公司 誤動作のない動き検出のための方法及びシステム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0537893A (ja) * 1991-07-31 1993-02-12 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> テレビジヨン信号記録装置及びテレビジヨン信号再生装置
JP3755155B2 (ja) * 1994-09-30 2006-03-15 ソニー株式会社 画像符号化装置
JP4701851B2 (ja) * 2005-06-15 2011-06-15 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置とその制御方法
JP2009016964A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Toshiba Corp 映像表示装置及び映像表示方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014107819A (ja) 2014-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Maddalena et al. Towards benchmarking scene background initialization
US10872262B2 (en) Information processing apparatus and information processing method for detecting position of object
US8213681B2 (en) Moving object detection method and moving object detection apparatus
JP6088792B2 (ja) 画像検出装置及び制御プログラム並びに画像検出方法
JP7101805B2 (ja) ビデオ異常検出のためのシステム及び方法
KR20190077428A (ko) 스트리밍된 메타데이터를 사용한 비디오 프레임 레이트 변환
JP2009095029A (ja) イメージ評価方法及び装置
JP6924932B2 (ja) 移動体追跡方法、移動体追跡装置、およびプログラム
EP3200442A1 (en) Method and apparatus for image processing
US20190080196A1 (en) Method of masking object of non-interest
JP2020504383A (ja) 画像前景の検出装置、検出方法及び電子機器
JP4980486B1 (ja) 動き画像領域判定装置またはその方法
WO2008040945A1 (en) A method of identifying a measure of feature saliency in a sequence of images
JP2016052013A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
Ebdelli et al. Examplar-based video inpainting with motion-compensated neighbor embedding
JP5656964B2 (ja) シーンチェンジ判定装置またはその方法
KR101982258B1 (ko) 오브젝트 검출 방법 및 오브젝트 검출 장치
JP6492431B2 (ja) フリッカー検出方法及びフリッカー検出装置
JP6419393B2 (ja) 動画像処理装置、動画像処理方法及び動画像処理プログラム
CN103617637B (zh) 一种基于字典学习的低照度运动检测方法
JP2006215655A (ja) 動きベクトル検出方法、動きベクトル検出装置、動きベクトル検出プログラム及びプログラム記録媒体
EP2517176B1 (en) Method for regenerating the background of digital images of a video stream
JP5542981B1 (ja) 画像処理装置、フレームレートコントロール処理判定装置またはその方法
JP4750758B2 (ja) 注目領域抽出方法、注目領域抽出装置、コンピュータプログラム、及び、記録媒体
JP2016051236A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびそれを用いた検査方法。

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5656964

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250