JP5656888B2 - グラフェントランジスタ - Google Patents
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Description
前記ゲート層は、第1グラフェン膜からなり、前記基板上にパターン形成された第1アルミナ層からなるゲート層用基部の直上のみに形成され、前記ゲート層と前記チャネルとの間にはゲート絶縁膜が形成され、前記ゲート絶縁膜は、前記ゲート層の直上に形成される第2アルミナ層と、該第2アルミナ層の直上に形成されるシリカ層と、該シリカ層の直上に形成される第3アルミナ層との3層構造を有しており、前記第3アルミナ層は、チャネル用基部となるようにパターン形成されており、前記チャネルは、第2グラフェン膜からなり、前記チャネル用基部の直上のみに形成されていることを特徴とするグラフェントランジスタを提供する。
(i)前記第1アルミナ層の平均厚さが3 nm以上100 nm以下であり、前記第2アルミナ層の平均厚さが1 nm以上5 nm以下であり、前記第3アルミナ層の平均厚さが3 nm以上10 nm以下である。
(ii)前記第1グラフェン膜の平均原子層数が3以上20以下であり、前記第2グラフェン膜の平均原子層数が3以下である。
(iii)前記第1アルミナ層、前記第2アルミナ層および前記第3アルミナ層のそれぞれの平均組成がAl2-xO3+x(x ≧ 0)である。
(iv)前記第1グラフェン膜および前記第2グラフェン膜のそれぞれのグラフェンドメインの平均サイズが25 nm以上である。
(v)前記第2グラフェン膜がシングルドメインのグラフェンからなる。
(vi)前記第2グラフェン膜は複数のグラフェンドメインが互いに重なり合う構造を有している。
(vii)前記基板は、熱酸化膜が表面に形成されたシリコン単結晶基板である。
(viii)前記ゲート層の一端に配設されるゲート電極が第1グラフェン膜と第2グラフェン膜との積層で形成され、前記チャネルの両端に配設されるソース電極およびドレイン電極が第2グラフェン膜で形成されている。
(ix)グラフェントランジスタ集積回路であって、上記のグラフェントランジスタが集積化されている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るグラフェントランジスタの例を示す斜視模式図である。なお、図1では、グラフェントランジスタの構造を理解しやすくするために、ゲート層の側面が露出するように描かれている。ただし、ゲート層の側面もゲート絶縁膜によって被覆保護されていることは好ましい(詳細は後述する)。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るグラフェントランジスタの例を示す斜視模式図である。なお、図2では、グラフェントランジスタの構造を理解しやすくするために、ゲート層の側面が露出するように描かれている。ただし、ゲート層の側面もゲート絶縁膜によって被覆保護されていることは好ましい。以下、第2の実施形態に関し、図2を参照しながら第1の実施形態と異なる構成について主に説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係るグラフェントランジスタ集積回路の例を示す拡大平面模式図である。図3に示したように、前述した実施形態に係るグラフェントランジスタ301同士を配線302で接続して高密度に集積化することにより、集積回路を構成することができる。
グラフェントランジスタにおけるゲート層104とゲート絶縁膜106との密着性を評価するために、ゲート層/ゲート絶縁膜を模擬した試料を作製して剥離試験を行った。まず、熱酸化膜(厚さ100 nm)が表面に形成されたシリコン単結晶基板(2インチ径)の表面に、スパッタ法により平均厚さ100 nmの第1アルミナ層(Al2-xO3+x、x > 0)を成膜した。次に、ホトリソグラフィプロセスおよびドライエッチングプロセスを利用して、第1アルミナ層に対してゲート層用基部(幅10 mm、長さ30 mm)を加工・形成した。次に、化学気相成長法(原料ガス:プロピレン、キャリアガス:アルゴンガス、平均原料濃度:1体積%、平均ガス流速:20 cm/min、成長温度:800℃)により、ゲート層用基部上に第1グラフェン膜(10原子層)を成膜した。
前述した第1の実施形態に係るグラフェントランジスタを作製し、その電気的特性を測定した。まず、熱酸化膜(厚さ100 nm)が表面に形成されたシリコン単結晶基板(2インチ径)の表面に、スパッタ法により平均厚さ50 nmの第1アルミナ層(Al2-xO3+x、x > 0)を成膜した。次に、ホトリソグラフィプロセスおよびドライエッチングプロセスを利用して、第1アルミナ層に対してゲート層用基部(幅10 nm、長さ50 nm)を加工・形成した。
103…第1アルミナ層、104…第1グラフェン膜、105…ゲート電極、
106…ゲート絶縁膜、107…第2アルミナ層、108…シリカ層、109…第3アルミナ層、
110…第2グラフェン膜、111…ソース電極、112…ドレイン電極、
205…ゲート電極、211…ソース電極、212…ドレイン電極、
301…グラフェントランジスタ、302…配線。
Claims (9)
- ソース電極とドレイン電極との間にチャネルを有し基板と前記チャネルとの間にゲート層が配設されたボトムゲート型のトランジスタであって、
前記ゲート層と該ゲート層の一端に配設されるゲート電極とは、前記基板上にパターン形成された第1アルミナ層からなるゲート層・ゲート電極用基部の直上のみに形成され、
前記ゲート層は第1グラフェン膜からなり、前記ゲート電極は前記第1グラフェン膜と第2グラフェン膜との積層からなり、
前記ゲート層と前記チャネルとの間にはゲート絶縁膜が形成され、
前記ゲート絶縁膜は3層構造を有しており、該3層構造は、前記ゲート層と前記ゲート絶縁膜との密着性を確保するために前記ゲート層の直上に形成される第2アルミナ層と、該第2アルミナ層の直上に形成されるシリカ層と、該シリカ層の直上に形成される第3アルミナ層とからなり、
前記第3アルミナ層は、チャネル・ソース電極・ドレイン電極用基部となるようにパターン形成されており、
前記チャネルと前記ソース電極と前記ドレイン電極とは、第2グラフェン膜からなり、前記チャネル・ソース電極・ドレイン電極用基部の直上のみに形成されていることを特徴とするグラフェントランジスタ。 - 請求項1に記載のグラフェントランジスタにおいて、
前記第1アルミナ層の平均厚さが3 nm以上100 nm以下であり、
前記第2アルミナ層の平均厚さが1 nm以上5 nm以下であり、
前記シリカ層の平均厚さが3 nm以上10 nm以下であり、
前記第3アルミナ層の平均厚さが3 nm以上10 nm以下であり、
前記ゲート絶縁膜全体の平均厚さが20 nm以下であることを特徴とするグラフェントランジスタ。 - 請求項1または請求項2に記載のグラフェントランジスタにおいて、
前記第1グラフェン膜の平均原子層数が3以上20以下であり、
前記第2グラフェン膜の平均原子層数が3以下であることを特徴とするグラフェントランジスタ。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のグラフェントランジスタにおいて、
前記第1アルミナ層、前記第2アルミナ層および前記第3アルミナ層のそれぞれの平均組成がAl2-xO3+x(x ≧ 0)であることを特徴とするグラフェントランジスタ。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のグラフェントランジスタにおいて、
前記第1グラフェン膜および前記第2グラフェン膜のそれぞれのグラフェンドメインの平均サイズが25 nm以上であることを特徴とするグラフェントランジスタ。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のグラフェントランジスタにおいて、
前記第2グラフェン膜がシングルドメインのグラフェンからなることを特徴とするグラフェントランジスタ。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のグラフェントランジスタにおいて、
前記第2グラフェン膜は複数のグラフェンドメインが互いに重なり合う構造を有していることを特徴とするグラフェントランジスタ。 - 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のグラフェントランジスタにおいて、
前記基板は、熱酸化膜が表面に形成されたシリコン単結晶基板であることを特徴とするグラフェントランジスタ。 - 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のグラフェントランジスタが集積化されていることを特徴とするグラフェントランジスタ集積回路。
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