JP5656884B2 - 蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法およびその装置 - Google Patents

蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法およびその装置 Download PDF

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Description

この発明は、リチウムイオン電池などからなる蓄電デバイスの熱安定性評価を行う蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法およびその装置に関するものである。
低炭素社会を背景とし、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池、電気二重層キャパシタ、燃料電池等の開発が進んでいる。中でもリチウムイオン電池は従来の携帯用機器のみならずEV、HEVやスマートグリッド等の系統連系用の大型機器電源としての適用拡大が進んでいる。これら大型電源としての用途に用いるリチウムイオン電池は従来の携帯機器用電源に比べ、大型化、大容量化が進んでおり、このような大容量電池を選定する際には、電池特性や寿命のみならず、熱安定性、信頼性を見極めることが必要不可欠である。
蓄電デバイスの熱安定性を評価する方法として、従来より種々の評価試験方法が提唱、実施されている。蓄電デバイスの評価試験を行う際に問題となるのは、結果の優劣が試験結果の良否のみから判断されており、熱安定性に対する定量的な評価がされていなかった。このため、同じ仕様の電池に対して同じ条件での試験を複数回行い、個々の電池に対して良否を判定し、良否の個数で判断する場合が多く、試験個数を増やすことによる時間やコストの問題があった。
このように熱安定性の定量的な評価が困難である理由として、試験時に刻一刻と変化する電池内部の状態を正確に観察することができないため、内部でどのような現象が起きているのか判断しにくいことがあげられる。
このような問題に対して、蓄電デバイスの熱安定性試験時に蓄電デバイスの端子電圧、温度を測定し、CCDカメラでモニターすると共に、蓄電デバイスから発生したガスを採取し分析を行う技術が開示されている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、下記特許文献2にはリチウムイオン電池の内部短絡時の熱安定性評価において、正極と負極の対向部に予め異物を混入させた電池を作製し、その電池を加圧することにより内部短絡を発生させ、熱安定性レベルを評価する方法が開示されている。
特開2011−3513号公報 特開2008−270090号公報
しかしながら、評価試験時の電圧のデータからは電池の短絡の状態しか判らず、セパレータのシャットダウンやセルの内圧上昇の情報が得られない。また、通常評価試験の際には電池表面の温度計測を行っているが、大型電池では電池表面温度と内部温度には差があり、電池表面温度からは内部での発生現象が正確に把握できない。さらに、発生ガスの分析から電池内部の現象の履歴を追うことはできない。
また、予め電池内部に異物を混入させる方法では、内部短絡時の熱安定性評価であるため、釘刺し試験や圧壊試験などの代替として用いることは可能であるが、過充電試験や加熱試験、外部短絡試験等の内部短絡以外の状況に対する熱安定性の評価は不可能である。さらに、異物を混入させた電池を作製しなければならず、一般的な市販電池の評価は行えない。
この発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、評価試験を実施する際に適切な試験装置を用いて的確なデータを収集し、その結果から詳細について評価解析を行い、蓄電デバイス内部での発生現象を正確に把握し、熱安定性のレベルを評価することができる蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法およびその装置を提供することを目的とする。
この発明は、蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法であって、評価試験中の蓄電デバイスの温度、電圧、交流インピーダンス及び前記蓄電デバイスの状態変化のそれぞれのデータを収集する工程と、評価試験中に前記蓄電デバイスに外乱を印加する工程と、収集されたデータから蓄電デバイスの熱安定性を評価する工程と、を備え、前記熱安定性を評価する工程が、収集したデータから前記蓄電デバイスの内部で発生した事象を判断する工程と、発生した前記事象の前後における前記蓄電デバイスの温度上昇速度を算出する工程と、算出された前記温度上昇速度と所定の閾値との比較に基づき熱安定性レベルを判断する工程と、を含み、前記外乱を印加する工程において、前記蓄電デバイスを加熱し、前記熱安定性を評価する工程において、前記データからセパレータのシャットダウンを検知するステップと、前記セパレータのシャットダウン時の前記データの温度上昇速度を第1の閾値と比較して熱安定性レベルの判断とするステップと、前記温度上昇速度が前記第1の閾値未満の場合は、収集した前記蓄電デバイスの電圧の単位時間あたりの電圧降下を算出し、第2の閾値と比較して熱安定性レベルの判断とするステップと、前記温度上昇速度が前記第1の閾値以上の場合は、前記電圧降下後の温度上昇速度を算出し第3の閾値と比較して熱安定性レベルの判断とするステップとを含み、上記閾値は予め試験を行って決定する、ことを特徴とする蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法とその装置にある。
この発明によれば、蓄電デバイスの評価試験の際に、蓄電デバイス内部で発生する現象を正確に把握し、従来不可能であった熱安定性レベルの評価を行うことが可能となる。
この発明による蓄電デバイスの熱安定性評価試験装置の概略的構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による熱安定性評価試験装置の構成を示す斜視図である。 この発明による熱安定性評価試験方法の工程を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による熱安定性評価試験装置の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2における加熱試験時の蓄電デバイスの側面図である。 この発明の実施の形態2における加熱試験時の蓄電デバイスの別の例の側面断面図である。 この発明に係る実施例1における加熱試験時の電圧及び温度の時間推移を示した図である。 この発明に係る実施例1における加熱試験時の電圧及びインピーダンスの時間推移を示した図である。 この発明に係る実施例1における加熱試験時の熱安定性評価のフローチャートである。 この発明に係る実施例2における試験結果を示した図である。 この発明に係る実施例3における試験結果を示した図である。 この発明に係る実施例4〜8及び比較例1における試験時の温度比較結果を示した図である。
以下、この発明による蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法およびその装置を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明による蓄電デバイスの熱安定性評価試験装置の概略的構成を示すブロック図である。図1において、1は試験対象となる蓄電デバイス(本体)、2は蓄電デバイス1に加熱、充電、短絡、釘刺し等外部から操作を加えるための外乱印加部、3は蓄電デバイス1の温度を測定する温度計測部、4は電圧を測定する電圧計測部、5は蓄電デバイス1の状態をモニター撮影する状態計測部、そして6は、蓄電デバイス1に所定の周波数の交流電圧もしくは交流電流を印加する交流印加部7、交流を印加して得られる蓄電デバイス1からの応答から交流インピーダンスを算出するインピーダンス算出部8から構成されているインピーダンス計測部とを備える。
そして外乱印加部2、温度計測部3、電圧計測部4、状態計測部5、インピーダンス計測部6は蓄電デバイスの評価試験を行う制御部100に接続されている。
なお、温度計測部3、電圧計測部4、状態計測部5、インピーダンス計測部6がデータを収集する手段を構成し、外乱印加部2が外乱を印加する手段を構成し、制御部100が熱安定性を評価する手段を構成する。
図2はこの発明の実施の形態1による熱安定性評価試験装置の構成を示す斜視図である。図2は蓄電デバイスの一例である小型リチウムイオン電池のための熱安定性評価試験装置の構成を示す。図2において、9は加熱機構を備えたオーブンで、循環型熱風炉や恒温槽、送風オーブン等、電池を加熱できるものであればこれに限らない。加熱温度範囲は室温〜200℃以上加熱できることが望ましく、加熱速度は5℃/min以上であることが望ましい(オーブン9が外乱印加部2の一部を構成する)。扉、及び観察用の窓(透明な窓)があり、オーブン9の外側から試験時の蓄電デバイスである電池(以下電池とも云う)1の状態をモニターできるようになっている。また、天井部には試験時に発生したガスを排気するためのダクト10が接続されている。
11は試験を行う電池1を載せるための試験台で、5aは電池1の状態をモニターするビデオカメラであり、CCDカメラ等、試験時の状態をオーブン9の側面窓9aを介してモニターして記録できるものであればよい。また、電池1の状態のモニターは、単に電池1の撮影のみでなく、ガス放出時の圧力や放出ガス量をモニターするものでもよい(ビデオカメラ5aが状態計測部5を構成する)。
電池1の(電極)端子20には、電圧計測用のケーブル4bが接続され、ケーブル4bはオーブン壁面のフランジ等の使用した貫通穴(特に図示せず)を通ってデータロガー4aでデータを収集している(データロガー4a,ケーブル4bが電圧計測部4を構成する)。また、電池1の端子20には交流インピーダンスを測定するためのケーブル6bが接続されており、オーブン9の外にあるインピーダンス測定装置6aと接続されている(インピーダンス測定装置6a(交流印加部7およびインピーダンス算出部8に相当),およびケーブル6bがインピーダンス計測部6を構成する)。印加する電圧若しくは電流の周波数は試験時の目的に合わせて1種類以上選択可能である。
電池1表面には温度計測用の熱電対3aが貼付されており、オーブン9の外にあるデータロガー3cでケーブル3bを介してデータを収集している。熱電対3aとは別に、電池1からの発熱の影響を受けない程度離れた場所の環境温度を計測する熱電対3dが設置され、同様にケーブル3bを介してデータロガー3cに入力され、オーブン9の温度調節機能にフィードバックをかけて温度調節を行っている(熱電対3a,ケーブル3b,データロガー3c,さらには熱電対3dが温度計測部3を構成する)。温度計測は熱電対に限らず、サーミスターや測温抵抗体等、0〜1000℃程度の温度が測定でき、その結果を出力できるものであれば何でもよい。温度計測は、試験対象の電池表面のみでなく、電池内部、電池端子部や、ガス放出弁近傍の環境温度の計測を行ってもよい。
そしてオーブン9、データロガー3c,4a,ビデオカメラ5a,インピーダンス測定装置6aが制御部(図2では図示省略、図1の制御部100参照)に接続されている。
次に、この発明による蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法の全工程を図3に示す。これらの制御は、図1の例えばコンピュータから構成される制御部100が各外乱印加部2,温度計測部3,電圧計測部4,状態計測部5,インピーダンス計測部6を制御することにより行われる。
まず、試験開始前に試験を行う電池1の充放電容量を測定する工程S01を実施する。この工程は、図1,2に示す熱安定性評価試験装置にさらに、電池1および制御部100に接続された充放電容量測定部(図示せず)を設けて測定するが、容量測定は熱安定性評価試験の前別の場所で行っても良く、また、試験後にも測定を行う場合もある。電池1の充放電容量が既知の場合は省略できる。
次に、温度計測部3、電圧計測部4、インピーダンス計測部6および状態計測部5によりそれぞれ、温度計測、電圧計測、交流インピーダンス計測および状態計測、すなわち各種データの収集を開始する工程S02を実施する。
次に工程S03において各種評価試験における外乱を開始する。この外乱は、評価試験の内容によって衝撃、電流、温度等を印加することである。例えば図2においてはオーブンによる加熱(温度の印加)が外乱となっているが、オーブンには入れずに、試験台上に設置した電池1に釘を刺したり、落下物を落としたり、また、電池自体を落下させる等の機械的な外乱を印加する場合もある。また、電池に電流を印加したり、短絡させたりする電気的な外乱を印加する場合もあり、機械的、熱的、電気的外乱各々を単独で、又は組み合わせて印加することが可能である。オーブン9の試験台11がハンマー等で電池1に機械的な衝撃を与える機構を備え、電池1に衝撃を与える。またオーブン9が、電池1に接続された電源から電流を流す(共に図示省略)。さらにオーブン9の機能で電池1の温度を変化させる。
そして、工程S04で、熱安定性レベルを評価する。ここでは大まかに例えば、工程S02で収集したデータから試験中に発生したイベント(事象)を判断する工程S04aと、イベント発生時の温度上昇速度を算出する工程04bと、算出値を閾値と比較してその大小を判断する工程S04cと、その結果から熱安定性レベルを判定する工程S04dを含む。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による熱安定性評価試験装置の構成を示す斜視図である。図4は蓄電デバイスの一例である大容量の平板積層タイプのリチウムイオン電池のための熱安定性評価試験装置の構成を示す。大容量電池においては、オーブン9による加熱方式のみでは内部への熱伝達が遅れ昇温速度が遅くなり、電池1の中心部と外周部との温度差が大きくなるという問題が生じるため、電池1を直接加熱する方式の採用が適している。1は蓄電バッテリである試験対象の電池、19は電池1を加熱するためのヒーター(加熱機構)、3aは電池1の表面に貼付(図5参照)した熱電対、3eは後述する電池内部(中心部)温度を計る熱電対(温度計測部3を構成する:図示省略)のケーブルである。ヒーター19は図4においてはラバーヒーターを用いているが、テープヒーター、パネルヒーター等の電池1を直接加熱できるものならこれに限らない(ヒーター19が外乱印加部2の一部を構成する)。
実施の形態2ではオーブン9による加熱とヒーター19による加熱を併用しているが、このように異なった加熱方式を2種類以上組み合わせることによって大容量の蓄電デバイスである電池1の均一加熱が可能となる。加熱方式は、熱風加熱、ヒーター加熱、電磁誘導加熱、赤外線加熱、誘電加熱などが適しているが、これに限られるものではない。そこでオーブン9として、上記加熱方式を含む種々の加熱方式から2種類以上のものを組み合わせて加熱を行うものを使用することが望ましい。
図5は、端子20の部分に電池本体とは別個にヒーターによる加熱機構を設け、電池本体とは別に加熱制御を行う加熱装置の構成の一例の側面図である。図5において、20は電池1の端子、21は端子20を加熱するためのヒーター、22は端子20に貼付した熱電対で、端子20を加熱するためのヒーター21の温度制御用ある。また、3aは電池1表面に貼付した熱電対で、試験中の電池表面温度の計測を行っている。このように端子部からの熱伝達により電池1内部を優先的に加熱することにより、端子部からの放熱を防ぎ、大容量電池を均一に加熱することができる(ヒーター19,21が外乱印加部2の一部を構成する)。
図6は図5のヒーター19,21からなる加熱機構を設けた電池1をさらに断熱材23で覆ったものの側面断面図である。このように加熱装置も含めて電池全体を断熱材23で覆うことにより、オーブン加熱を行わない場合などでも大容量電池を均一に加熱することができる。断熱材23の種類としては、発泡ポリウレタン、発泡ポリイミド、発泡ポリエチレンやグラスウール等一般的に断熱材として使用されているものであれば何でもよい。
大容量電池の場合、形状はこのようなラミネート型に限らず、円筒型、角型等種々あるが、いずれの形状の電池についても適用可能である。このような大容量電池については、ヒーターによる直接加熱とオーブン加熱等、2種類以上の加熱方式の組み合わせにより、均一加熱の効果が得られる。
なお、上述した評価試験において、試験対象はリチウムイオン電池に限らず、ニッケル水素電池等の二次電池、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ、その他一次電池についても適用可能である。
小型リチウムイオン電池
実施例1.
室温で4.3Vまで3hr(時間)、定電流−定電圧充電を行った小型リチウムイオン電池(容量0.8Ah)を、図2の試験装置の試験台11に設置した。図2で示したように電圧計測のケーブル4b、インピーダンス計測のケーブル6bを試験を行う電池1の端子に接続し、熱電対3aを電池表面に貼付した。また、電池1から100mm離れた場所に環境温度測定用の熱電対3dを空中に浮いた状態で設置した。インピーダンス計測に関しては、1kHzの交流電圧(振幅±10mV)を連続的に印加し、電池1からの応答によりインピーダンスを算出した。また、ビデオカメラ5aにより、オーブン9の側面窓9aを透して試験中の電池1の様子のビデオ撮影を行った。
電圧、インピーダンス,各々の温度の計測、ビデオ撮影を開始した後、オーブン9の加熱を開始した。環境温度測定用の熱電対3dの温度が5℃/minで昇温するように調整しながら145℃まで昇温した後、同温度での保持を行った。試験が終了し、電池温度(熱電対3aより)が50℃以下になった時点で各々の記録を停止し、データを収集した。
収集したデータを整理し、時間経過に対して温度、及び電圧をプロットしたものを図7に(V:電圧(4aより)、BT:電池温度(3aより)、ET:環境温度(3dより))、電圧及びインピーダンスをプロットしたものを図8に示す(V:電圧(4aより)、R:インピーダンス(6aより))。図8のインピーダンスRの時間変化について、試験開始と共にインピーダンスは低下し、図7の電池温度BTが100℃を超えたあたりから電解液の分解による抵抗(R)増加が生じている。その後約125℃でセパレータのシャットダウンによる急激な抵抗増加が発生した後、電池1は膨張して変形が進む。その後、電池が急激に膨張をはじめ、約4×10secから電圧Vの降下が始まり、それに伴い電池温度BTが上昇し、電圧Vがほぼ0になると同時にインピーダンスRも0になり、その後、オーブン9のガス放出弁(図示省略)が開放すると同時にインピーダンスは急激に増加した。ガス放出による変動を経た後、145℃に保持している段階で約300Ωとなっていた。上述のように、各々のデータを収集し、解析することにより電池内部における発生現象がより詳細に判る。
図9は制御部100で行われる加熱試験時の熱安定性評価試験方法のフローを示す。まず、電池温度が125℃付近でインピーダンスRが2桁以上増加したことからセパレータのシャットダウンを検知し(ステップS1)、シャットダウン以降、単位時間における電池昇温速度が所定の閾値以上である場合、電池が熱暴走したと判断する(ステップS2)。シャットダウンによってセパレータが収縮し、電池エレメントは変形するが、セパレータの強度が弱いと破膜したり、この時に電極表面にショートの原因になるものが存在する場合、電池は短絡して急激に温度が上昇し、熱暴走に到る。
熱暴走した場合は熱安定性レベルが最も低いレベルAと判定される(ステップS8)。シャットダウン後の電池の昇温速度が閾値未満である場合は、次のステップで単位時間あたりの電圧降下を算出する(ステップS3)。この値が予め設定した閾値未満であれば(ステップS4)、内部短絡が無く熱安定性レベルは高いレベルBと判断される(ステップS9)。閾値以上の場合は、次のステップにおいて電圧降下後の単位時間あたりの温度上昇速度を算出する(ステップS5)。この値が予め設定した閾値未満であれば(ステップS6)、熱安定性レベルはレベルAとレベルBの中間レベルCであると判断される(ステップS10)。閾値以上の場合は、閾値未満の場合に比べて短絡による発熱が大きく、レベルCとレベルAの中間レベルのレベルDであると判断される(ステップS7)。この結果、熱安定性レベルは低い方から順にレベルA、D、C、Bであると判断される。
上記のように評価するので、セパレータのシャットダウンによる発熱量が閾値以上の場合は熱暴走と判定し、最も熱安定性が低いレベルと判断される。電池内部短絡時の発熱が閾値以上の場合はその次に熱安定性が低く、閾値未満の場合は3番目に熱安定性が低い。電池内部短絡が発生しない場合は電池の発熱はほとんどなく、熱安定性レベルは高いと判断できる。
上記の評価においては試験時の発生イベントとしてセパレータのシャットダウン及び電池電圧降下を選定したが、ガス放出弁開放や電解液漏液、セルの膨張などもイベントとして選定できる。
以上に示した閾値は、予め試験を行って決定した値より設定しておく。すなわち上記各閾値はそれぞれ異なり、さらに電池(蓄電デバイス)の種類や充放電容量等によっても異なる。そこで、例えば制御部100が、予め試験を行って決定した電池(蓄電デバイス)の充放電容量と上記各閾値との関係を示すデータマップ(充放電容量と各閾値の対照表等)を予め記憶部(図示省略)等に格納しており、充放電容量に基づいてデータマップにより各閾値を決定する。
このように、試験時に発生したイベントを判断し、そのイベントについて、セルの温度上昇速度を算出し、この温度上昇速度を所定の閾値と比較し、その大小により熱安定性レベルを評価することが可能である。
上記評価ステップの順番は熱安定性試験の種類によって変更することが可能である。
実施例2.
実施例1と同じ種類の電池について、未使用品と使用後の劣化品それぞれについて試験前にその容量の測定を行った。その後、実施例1と同様の方法でそれぞれ4.3Vまで充電を行い、140℃で加熱試験を行った場合の電池容量と、電池温度が90℃に到達した時点から電池電圧降下までの時間を測定した結果を図10に示す。図10より、電圧降下のポイントは電池電圧の降下の閾値を0.05V/secとし、この値以上の場合の電池について評価を行った。
図中に示したA〜Dは、実施例1のフローに基づいて電池の熱安定性レベルを評価した結果で、図10より、容量が低い電池ほど熱安定性が低いことが判る。この結果から、容量が600mAh以下の電池は170℃を超えたあたりから急発熱して熱暴走状態に入っており、この電池は劣化により容量が600mAh以下になると熱安定性が極端に低下することが判った。
実施例3.
容量がそれぞれ0.85Ah、1Ah、1.1Ahの小型リチウムイオン電池A、B,及びCをいずれも4.3Vまで充電を行い、実施例1と同様の方法で140℃,145℃,150℃で加熱試験を行った。試験後に測定した各々のデータを収集し、解析することによりガス放出弁解放後の電池温度上昇速度を求めた。電池温度上昇速度の算出は、
((電池最高温度)−(ガス放出開始時の電池温度))/(ガス放出開始から電池最高温度に到達するまでの時間)
とした。また、電池が熱暴走状態に陥った場合には、電池最高温度を170℃として計算した。結果を図11に示す。図11より電池(蓄電デバイス)A〜Cを比較すると、150℃において電池A及び電池Cは電圧降下とともに熱暴走状態に陥った。また、140℃、145℃では、いずれの温度においても電池Cが最も発熱速度が大きく、電池Bが最も小さかった。以上の結果より、加熱試験において、電池Bが最も熱安定性が高く、140℃における電池発熱速度は各々の電池の熱安定性レベルを示していることが判る。
大容量のリチウムイオン電池
実施例4.(オーブン、電池本体のヒーター使用)
<正極の作製>
厚さ16μmのアルミニウム箔の両面にリチウム電池正極電極層の材料としてのコバルト酸リチウム、及び導電材としてのアセチレンブラック、バインダーとしてのポリフッ化ビニリデンをNMP溶媒に分散させた電極ペーストを塗工形成し、乾燥させた。この正極をカレンダーロールプレスにて加圧して電極の気孔率を調整した。この正極を200mm×200mmに切り出し、端部15mmの電極層を剥がし、15mm×100mmの部分を切り取って残りの部分を集電タブとした。また、同様にアルミニウム箔の片面にのみ電極ペーストを塗布し、プレスした片面正極も作製した。
<負極の作製>
負極電極層の材料としての黒鉛と導電材としてのカーボンファイバー、バインダーとしてのポリフッ化ビニリデン、溶媒としてのn−メチルピロリドンからなる電極ペーストを混合調製した。次にこのペーストを負極集電箔として、厚さ16μmの銅箔の両面に塗工形成した。この負極をカレンダーロールプレスにて加圧して電極の気孔率を調整した。この負極を208mm×208mmに切り出し、端部15mmの電極層を剥がし、15mm×100mmの部分を切り取って残りの部分を集電タブとした。
<リチウム電池の作製>
負極、ポリエチレン製セパレータ、正極と交互に負極12枚、正極11枚を重ね合わせ、その上に線径50μmのテフロン(登録商標)被覆熱電対を設置し、さらに負極11枚、正極11枚重ね合わせた後、最外層に片面正極を負極と対向させて重ね合わせて積層体を作製した。この積層体の正極タブ部に厚さ200μmのアルミニウム端子を、負極タブ部に厚さ200μmのニッケルメッキ銅の端子を溶接した後、アルミラミネートフィルム製の外装容器に収納し、真空乾燥させた。その後、電解液として、1mol/lのLiPFを含む、エチレンカーボネート−ジエチルカーボネートの混合溶媒を注液し、最後にアルミラミネート外装を封口した。その後、正極端子を充放電装置の+端子に、負極端子を−端子に接続して5Aで2時間充電を行い、試験用電池とした。
<加熱試験の実施>
室温で4.3Vまで3hr定電流−定電圧充電を行った試験用電池(容量40Ah)を、図4の評価試験装置の試験台に設置した。電池(1)の本体表面及び端子(20)の部分にそれぞれ熱電対(3a,22)を貼り付け(図5参照)、電池(1)の本体両面からシリコンラバーヒーター(19)で挟んだ。温度は電池内部に設置した熱電対(図4ではケーブル3eだけが示されている)の温度、電池表面に貼付した熱電対(3a)の温度を測定した。また、電圧、インピーダンス、電池状態モニターについては上記実施例1と同様に計測を行った。上記計測開始後にオーブンでの加熱及びシリコンラバーヒーターによる加熱を開始した。オーブン、シリコンラバーヒーターいずれも温度が5℃/minとなるように制御を行った。140℃まで昇温した後、同温度での保持を行った。試験が終了し、電池温度が50℃以下になった時点で各々の記録を停止し、データを収集した。
<温度比較>
試験開始20分後のオーブン及びヒーターの制御温度、電池表面に貼付した熱電対(3a)の温度、及び電池セル内部に設置した熱電対(図示省略)のセル中心部温度を比較した。
実施例5.(オーブン、電池本体および端子のそれぞれのヒーター使用)
実施例4と同様のリチウム電池を作製し、充電を行った電池を、図4の試験装置の試験台に設置し、図5に示すように電池(1)の本体表面及び端子(20)の部分にそれぞれ熱電対(3a,22)を貼り付けた。電池本体を両面からシリコンラバーヒーター(19)で挟んだ後、端子(20)は別途シリコンラバーヒーター(21)で挟んだ。電圧、インピーダンス、電池状態モニターについては実施例1と同様に計測を行った。上記計測開始後にオーブンでの加熱、電池本体を挟んだシリコンラバーヒーターによる加熱、端子を挟んだシリコンラバーヒーターによる加熱を同時に開始した。オーブン、シリコンラバーヒーターいずれも温度が5℃/minとなるように制御を行った。その他は実施例4と同様に試験を実施した。試験が終了し、電池温度が50℃以下になった時点で各々の記録を停止し、データを収集した。その後、実施例4と同様に温度比較を行った。
比較例1.(電池本体のヒーターのみ使用)
実施例4と同様のリチウム電池を作製し、充電を行った電池を、図4の試験装置の試験台(1)に設置した。電池1の本体を両面からシリコンラバーヒーター(19)で挟んだのみで、オーブンによる加熱はせずに電池本体のヒーターでのみ加熱をしたこと以外は実施例4と同様に試験を実施した。試験が終了し、電池温度が50℃以下になった時点で各々の記録を停止し、データを収集した。その後、実施例4と同様に温度比較を行った。
実施例6.(電池本体および端子のそれぞれのヒーター使用)
実施例5において、オーブンでの加熱を行わなかったこと以外は実施例5と全く同じ条件(電池本体表面及び端子を共に加熱)で試験を行い、温度比較を行った。
実施例7.(電池本体および端子のそれぞれのヒーター使用かつ温度条件設定)
実施例5において、オーブンでの加熱を行わなかったこと、及び端子(20)を挟んだラバーヒーター(21)の設定温度を電池(1)本体を挟んだラバーヒーター(19)の設定温度より3℃高くしたこと以外は実施例5と全く同じ条件で試験を行い、温度比較を行った。
実施例8.(電池本体および端子のそれぞれのヒーター、さらに断熱材使用)
実施例6において、電池(1)本体を両面からシリコンラバーヒーター(19)で挟んだ後、端子20の部分は別途シリコンラバーヒーター(21)で挟んだ電池全体を、図6に示すように発泡ポリイミド製の断熱材(23)で上下から挟み試験台(11)と共にテープで固定したこと以外は実施例6と同様に試験を行った。試験が終了し、電池温度が50℃以下になった時点で各々の記録を停止し、データを収集した。その後実施例4と同様に温度比較を行った。
図12に実施例4〜8及び比較例1の温度比較結果を示す。図12において、実施例4の場合はオーブン(9)加熱及びヒーター(19)加熱によりセル表面は制御温度とほぼ同じであるが、電池中心部は電池表面温度に比べて20℃以上も低く、均一加熱ができていないことが判る。実施例5はオーブン(9)による加熱、ヒーター(19)による電池本体加熱以外に端子部を直接ヒーター(21)で加熱しているため、セル中心部とセル表面部の温度差は少ない。また、比較例1は加熱が電池本体のヒーター(19)のみであるため、セル中心部温度はセル表面に比べて40℃以上も低くなっている。
実施例6の本体ヒーター(19)及び端子ヒーター(21)による加熱ではセル中心部温度は100℃を超えている。実施例7のように端子ヒーター(21)の設定温度を高くしたり、実施例8のように電池全体を断熱材(23)で覆うことにより、セル表面とセル中心部の温度差はさらに小さくなり、均一加熱が達成されていることが判る。
1 蓄電デバイス(電池)、2 外乱印加部、3 温度計測部、3a,3d 熱電対、3b,3e,4b,6b ケーブル、3c,4a データロガー、4 電圧計測部、5 状態計測部、5a ビデオカメラ、6 インピーダンス計測部、6a インピーダンス測定装置、7 交流印加部、8 インピーダンス算出部、9 オーブン、9a 側面窓、10 ダクト、11 試験台、19,21 ヒーター、20 端子、23 断熱材、100 制御部。

Claims (6)

  1. 蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法であって、
    評価試験中の蓄電デバイスの温度、電圧、交流インピーダンス及び前記蓄電デバイスの状態変化のそれぞれのデータを収集する工程と、
    評価試験中に前記蓄電デバイスに外乱を印加する工程と、
    収集されたデータから蓄電デバイスの熱安定性を評価する工程と、
    を備え、
    前記熱安定性を評価する工程が、
    収集したデータから前記蓄電デバイスの内部で発生した事象を判断する工程と、
    発生した前記事象の前後における前記蓄電デバイスの温度上昇速度を算出する工程と、
    算出された前記温度上昇速度と所定の閾値との比較に基づき熱安定性レベルを判断する工程と、
    を含み、
    前記外乱を印加する工程において、前記蓄電デバイスを加熱し、
    前記熱安定性を評価する工程において、
    前記データからセパレータのシャットダウンを検知するステップと、
    前記セパレータのシャットダウン時の前記データの温度上昇速度を第1の閾値と比較して熱安定性レベルの判断とするステップと、
    前記温度上昇速度が前記第1の閾値未満の場合は、収集した前記蓄電デバイスの電圧の単位時間あたりの電圧降下を算出し、第2の閾値と比較して熱安定性レベルの判断とするステップと、
    前記温度上昇速度が前記第1の閾値以上の場合は、前記電圧降下後の温度上昇速度を算出し第3の閾値と比較して熱安定性レベルの判断とするステップとを含み、
    上記閾値は予め試験を行って決定する、
    ことを特徴とする蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法。
  2. 前記外乱を印加する工程において、前記蓄電デバイスの電極端子部分を加熱して、前記蓄電デバイス内部を加熱することを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法。
  3. 前記外乱を印加する工程において、前記蓄電デバイスの電極端子部分を加熱して、温度が蓄電デバイス本体に比べて高くなるように温度制御することを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法。
  4. 前記外乱を印加する工程において、前記蓄電デバイスを周囲から加熱する加熱機構を外側から前記蓄電デバイスと共に断熱材で覆うことを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法。
  5. 前記外乱を印加する工程において、前記蓄電デバイスを、熱風加熱、ヒーター加熱、電磁誘導加熱、赤外線加熱、誘電加熱のうちのいずれか2種類以上の過熱方式を組み合わせて加熱を行うことを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイスの熱安定性評価試験方法。
  6. 蓄電デバイスの熱安定性評価試験装置であって、
    評価試験中に蓄電デバイスの温度、電圧、交流インピーダンス及び前記蓄電デバイスの状態変化のそれぞれのデータを収集する手段と、
    評価試験中に前記蓄電デバイスに外乱を印加する手段と、
    収集されたデータから蓄電デバイスの熱安定性を評価する手段と、
    を備え、
    前記熱安定性を評価する手段が、収集したデータから前記蓄電デバイスの内部で発生した事象を判断し、発生した前記事象の前後における前記蓄電デバイスの温度上昇速度と所定の閾値との比較に基づき熱安定性レベルを判断し、
    前記熱安定性を評価する手段において、
    前記データからセパレータのシャットダウンを検知し、
    前記セパレータのシャットダウン時の前記データの温度上昇速度を第1の閾値と比較して熱安定性レベルを判断し、
    前記温度上昇速度が前記第1の閾値未満の場合は、収集した前記蓄電デバイスの電圧の単位時間あたりの電圧降下を算出し、第2の閾値と比較して熱安定性レベルを判断し、
    前記温度上昇速度が前記第1の閾値以上の場合は、前記電圧降下後の温度上昇速度を算出し第3の閾値と比較して熱安定性レベルを判断し、
    上記閾値は予め試験を行って決定したものである、
    ことを特徴とする蓄電デバイスの熱安定性評価試験装置。
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