JP5656257B2 - コンクリートの養生設備の取付方法、及びこれに用いるホース留め具、シートストッパー、シート押えプレート - Google Patents
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Description
ところで、このような給水用ホース及び養生用シートを用いたコンクリートの湿潤養生方法では、コンクリート構造物の上面であれば、この上面に直接給水用ホースを設置し、養生用シートを敷設して、給水用ホースに圧力水を供給し、コンクリートの上面に散水すればよいが、コンクリート構造物の壁や柱などの鉛直面の場合は、この鉛直面の上部側に給水用ホースを設置し、この給水用ホースの上から養生用シートをコンクリートの鉛直面に沿って取り付けて、給水用ホースに圧力水を随時供給し、コンクリートの鉛直面に水を散水して、自然流下させる必要がある。このようなコンクリートの鉛直面に給水用ホース及び養生用シートを取り付けるための取付方法については、従来から、多くの提案がなされており、その一つに、一般のコンクリート構造物に多用される型枠の締め付け材(セパレータ)を利用して、コンクリートの鉛直面に給水用ホースや養生用シートを取り付ける方法がある(例えば、特許文献2参照)。
この給水用ホース及び養生用シートの取り付けは図8に示すとおり、次の手順で行う。
まず、図8(1)に示すように(図7を併せて参照)、セパレータ71の端部のねじ部72にピーコン73を連結してこのピーコン73に一体のボルト74をコンクリートの鉛直面Pから突出させておき、その上から、コンクリートの鉛直面Pに養生用シートSを被着し、仮止めする。この場合、養生用シートSの上部を接着テープなどを用いてコンクリートCの上部側に固定し、養生用シートS全体をコンクリートの鉛直面P上に垂下させる。
続いて、図8(2)に示すように、コンクリートの鉛直面P上に養生用シートSの上から桟木76をフォームタイ(登録商標)75により取り付けて、この桟木76で養生用シートSをコンクリートの鉛直面Pに固定する。この場合、コンクリートの鉛直面P上のボルト74に桟木76を通し、この桟木76にフォームタイ(登録商標)75のボルト751を通して、ピーコン73のボルト74の雄ねじとフォームタイ(登録商標)75のボルト751の雌ねじを締結することにより、ピーコン73のボルト74とフォームタイ(登録商標)75のボルト751とを連結する。そして、フォームタイ(登録商標)75のボルト751に押え金具752を取り付け、このボルト751の雄ねじにナット753を合せて、ナット753をモンキースパナなどの工具で締め込んで押え金具752を桟木76に向けて締め付けることにより、桟木76をコンクリートの鉛直面Pに押圧固定し、この桟木76で養生用シートSをコンクリートの鉛直面Pに押え込み固定する。このようにして養生用シートSのコンクリートの鉛直面Pからの脱落を防止する。
続いて、図8(3)に示すように、養生用シートSの一部を剥がし、この養生用シートSの内側に給水用ホースHを通して、桟木76の上面に設置する。この場合、養生用シートSの上部をコンクリートCの上部側から取り外し、養生用シートSの桟木76から上の部分をコンクリートの鉛直面Pから剥がし、この状態で養生用シートSの内側に給水用ホースHを通す。そして、この養生用シートSを桟木76の上面で給水用ホースHの外形に合せて袋状に折って給水用ホースHを包囲し、給水用ホースHを桟木76の上面に設置する。
そして、図8(4)に示すように、養生用シートSを本止めする。この場合、養生用シートSの剥がした上部側の部分をコンクリートの鉛直面Pに被着して、このシートSの上部をコンクリートCの上部側に固定する。
このようにこの取付方法では、コンクリートCに通されたセパレータ71のねじ部72にピーコン73を介してボルト74を連結し、このコンクリートの鉛直面P上に養生用シートSを被着して、この養生用シートSの上からコンクリートの鉛直面P上のボルト74に桟木76を通し、フォームタイ(登録商標)75を締め込むことにより、コンクリートの鉛直面Pに養生用シートSを桟木76で押圧固定し、この養生用シートSの内側で桟木76の上に給水用ホースHを設置する。
(1)コンクリートの鉛直面に被着した養生用シートを桟木により固定した後、コンクリートの鉛直面と養生用シートとの間に給水用ホースを通し、桟木の上に設置するため、養生用シートの取り付け作業に、養生用シートの仮止め、一部の取り外し、本止めという手戻りがあり、作業効率が悪い。
(2)給水用ホース及び養生用シートを取り付けるための桟木は長く、重量があり、また、桟木を締め付けるためのフォームタイ(登録商標)の締め込みにモンキースパナなどの工具が必要であるため、コンクリートの鉛直面への桟木の取り付けは容易でなく、作業性が悪い。
(3)コンクリートの鉛直面に被着した養生用シートの外側で桟木、フォームタイ(登録商標)が目立つため、養生設備の外観が悪い。
この場合、養生用シートをコンクリートの表面にシートストッパーで押え込み固定する際に、前記養生用シートを押え込み可能な所定の長さを有するシート押えプレートを前記シートストッパー間に架け渡し、前記養生用シートと前記押圧面との間に介在させるようにしてもよい。
また、本発明は、上記コンクリートの養生設備の取付方法に用いるシートストッパーであって、前記セパレータのねじ部に螺合可能なねじ孔を有する軸と、前記軸の基端部に設けられ、当該軸方向に対して直角方向に突出して前記コンクリートの表面を押圧可能な押圧面を有するフランジと、前記フランジの前記軸とは反対側の面に突出し、前記軸を回転操作するための摘みとを備え、前記摘みの操作により前記軸のねじ孔と前記セパレータのねじ部とをねじ締結して、前記軸で前記セパレータのねじ部に取り付けたホース留め具を固定するとともに、前記フランジで前記養生用シートを前記コンクリートの表面に向けて押圧する、ことを要旨とする。
さらに、本発明は、上記コンクリートの養生設備の取付方法に用いるシート押えプレートであって、断面略L字形に形成されて、水平部と、垂直部とを有し、前記水平部を前記シートストッパーの上側に配置し、前記垂直部を前記養生用シートと前記シートストッパーのフランジとの間に介在する、ことを要旨とする。
この場合、シート押えプレートをシートストッパー間に架け渡し、養生用シートとシートストッパーの押圧面との間に介在させることにより、コンクリートの表面に被着した養生用シートを広範囲に強固に固定して、コンクリートの表面からの脱落をより確実に防止することができる、という利点を有する。
また、この場合に、本発明のホース留め具を用いることにより、このホース留め具を、一対のガイドベルトを案内にして、取付リングをセパレータのねじ部に通すだけで簡単に取り付けることができ、そして、コンクリートの表面上でこのホース留め具の拘束リングに給水用ホースを挿通するだけで、コンクリートの表面に給水用ホースを容易に設置することができる、という効果を有する。
また、本発明のシートストッパーを用いることにより、このシートストッパーを、摘みの操作により軸のねじ孔とセパレータのねじ部とをねじ締結して、セパレータのねじ部に工具を使用することなく簡単に取り付けることができ、そして、シートストッパーをセパレータに取り付けることで、このシートストッパーのフランジで養生用シートをコンクリートの表面に向けて押圧し、コンクリートの表面に養生用シートを容易に押え込み固定することができ、同時に、このシートストッパーの軸でセパレータのねじ部に取り付けたホース留め具を固定することができる、という効果を有する。
さらに、本発明のシート押えプレートを用いることにより、養生用シートをコンクリートの表面にシートストッパーで押え込み固定する際に、このシート押えプレートを、水平部をシートストッパーの上側に配置し、垂直部を養生用シートとシートストッパーのフランジとの間に介在させるだけで、このシート押えプレートで養生用シートを簡単に押えることができ、特に、このシート押えプレートは断面略L形の曲がりにくい形状になっており、このシート押えプレートの垂直部でコンクリートの表面に被着した養生用シートを広範囲に強固に固定して、コンクリートの表面からの脱落をより確実に防止することができる、という効果を有する。
図2に示すように、ホース留め具1は、セパレータ71のねじ部72に係合可能な取付リング12と、取付リンク12の縁部から2方向にコンクリートの表面P上に延びる一対のガイドベルト13、14と、一対のガイドベルト13、14の一方に一体的に結合され、給水用ホースHを拘束可能に形成される拘束リング15とを備える。この場合、ホース留め具1は取付ベルト11と拘束リング15とからなる。取付ベルト11は全体が例えばポリエチレンなどのプラスチック材料により細長い略ベルト状に一体形成され、一端側から順に一方のガイドベルト13、取付リング12、他方のガイドベルト14を有する。一方のガイドベルト13はコンクリートの表面Pの溝P1の内外に挿通可能に適宜の長さに形成される。取付リング12はコンクリートの表面Pの溝P1内に配置可能に適宜の大きさ及び形状(この場合、矩形状としたが、円形でもよい。)に形成され、その中心にセパレータ71のねじ部72を挿通可能な径を有する円形の孔120が形成される。他方のガイドベルト14はコンクリートの表面Pの溝P1の内外に挿通可能に一方のガイドベルト13よりも少し長い適宜の長さに形成され、その終端部に拘束リング15を取り付けるための取付孔140が形成される。この取付ベルト11は、使用に際し、一対のガイドベルト13、14がコンクリートの表面Pの溝P1に挿入しやすいように取付リング12に対して適宜の角度で斜めに折り曲げられ、さらに各ガイドベルト13、14の溝P1の開口から突出される部分を溝Pの開口縁部の平面に沿って這わせやすいように適宜の角度に折り曲げられる。拘束リング15は略リング状(略O形形状)に結合可能なプラスチック製のベルト、又は針金、又はビニール製若しくはゴム製の紐などが用いられ、取付ベルト11の他方のガイドベルト14の取付孔140に通されてリング状に形成される。なお、この拘束リング15はリング状に限られず、取付ベルト11に取付可能であれば、プラスチック製又は金属製又は木製のフック(略J形形状)などを用いてもよい。このようにしてホース留め具1の取付ベルト11を(例えば、両手の親指と人差し指の指先で一対のガイドベルト13、14の各端部を摘み持ち)一対のガイドベルト13、14を案内にして、取付リング12にセパレータ71のねじ部72を通して取り付け、この取付ベルト11に繋がれた拘束リング15をコンクリートの表面P上に吊り下げて、拘束リング15に給水用ホースHを挿通するようになっている。
図3に示すように、シートストッパー2は、セパレータ71のねじ部72に螺合可能なねじ孔210を有する軸21と、軸21の基端部に設けられ、当該軸方向に対して直角方向に突出してコンクリートの表面Pを押圧可能な押圧面221を有するフランジ22と、フランジ22の軸21とは反対側の面に突出し、軸21を回転操作するための摘み23とを備える。この場合、シートストッパー2は全体が例えばPVC(ポリ塩化ビニル)などのプラスチック材料により略キャップ形に一体形成され、一端側から順に軸21、フランジ22、摘み23を有する。軸21はコンクリートの表面Pの溝P1内に挿入可能に当該溝P1の内径よりも小さい径で当該溝P1の深さより短い、セパレータ71のねじ部72に係合可能な適宜の長さの円筒形状に形成され、その軸芯にセパレータ71のねじ部72に締結可能なねじ孔210が形成される。フランジ22は軸21の一端、この場合、軸21の後端に溝P1の周囲に当接可能に溝P1の径よりも大きい適宜の径の円形に形成される。このフランジ22の軸21側の面が養生用シートSに対する押圧面221となる。摘み23はフランジ22の軸21とは反対側の面の中心に軸21よりも少し大きく短い円筒部231が形成されて、この円筒部231の頂面の直径上に当該頂面に対して直角に突出し、その両端が当該頂面の外側へフランジ22の外周付近まで張り出されて湾曲しこの円筒部231の外周面に達する、略半円形状に形成される。このようにしてシートストッパー2を(例えば、一方の手の親指と人差し指で摘み23を摘み持ち)摘み23の操作により軸21のねじ孔210とセパレータ71のねじ部72とをねじ締結して、軸21でセパレータ71のねじ部72に取り付けたホース留め具1を抜け止めして固定するとともに、フランジ22の押圧面221で養生用シートSをコンクリートの表面Pに向けて押圧するようになっている。
図4に示すように、シート押えプレート3は、このシート押えプレート3を複数のシートストッパー2間に架け渡し可能に、かつ養生用シートSとシートストッパー2のフランジ22(の押圧面221)との間に介装可能に適宜の長さ及び厚さに形成される。この場合、シート押えプレート3は、プラスチック材により断面略L字形に形成されて、水平部31と、垂直部32とを有し、曲がりにくい形状をなす。このようにしてシート押えプレート3を水平部31をシートストッパー2の上側に配置し、垂直部32を養生用シートSとシートストッパー2のフランジ22との間に介在して、養生用シートSを広範囲に強固に押え込み固定するようになっている。
まず、図5(1)に示すように、コンクリートCの各セパレータ71のねじ部72にホース留め具1を取り付ける。この場合、例えば、両手の親指と人差し指の指先で一対のガイドベルト13、14の各端部を摘み持ち、この一対のガイドベルト13、14を案内にして、取付リング12をコンクリートの表面Pの溝P1の中に挿入し、セパレータ71のねじ部72に通して取り付ける。そして、一方のガイドベルト13の端部を溝P1の開口上縁部に向けて折り曲げ、コンクリートの表面Pに当接させ、他方のガイドベルト14を溝Pの開口下縁部に向けて折り曲げ、コンクリートの表面Pに当接させて、他方のガイドベルト14の端部に繋がれた拘束リング15をコンクリートの表面Pの溝P1の下に吊り下げる。
続いて、図5(2)に示すように、各セパレータ71のねじ部72に取り付けた各ホース留め具1により給水用ホースHをコンクリートの表面Pに設置する。この場合、給水用ホースHを各ホース留め具1の拘束リング15に順次挿通して、コンクリートの表面Pに沿って設置する。
そして、図5(3)に示すように、コンクリートの表面Pに養生用シートSを被着し、各セパレータ71のねじ部72にシートストッパー2を取り付けて、このシートストッパー2のフランジ22で養生用シートSをコンクリートの表面Pに押え込み固定する。この場合、例えば、一方の手の親指と人差し指で摘み23を摘み持ち、摘み23の操作により軸21のねじ孔210とセパレータ71のねじ部72とをねじ締結し、軸21でセパレータ71のねじ部72に取り付けたホース留め具1を抜け止めして固定するとともに、フランジ22の押圧面221で養生用シートSをコンクリートの表面Pに向けて押圧する。
また、シート押えプレート3を併用する場合は、図6に示すように、養生用シートSをコンクリートの表面Pにシートストッパー2で押え込み固定する際に、このシート押えプレート3を複数のシートストッパー2間に架け渡し、養生用シートSとフランジ22の押圧面221との間に介在させる。この場合、各シートストッパー2を仮締めしておき、シート押えプレート3の水平部31を各シートストッパー2の上側に配置して、垂直部32を養生用シートSと各シートストッパー2のフランジ22との間に介在した後、各シートストッパー2を本締めすればよい。
この場合、シート押えプレート3を複数のシートストッパー2間に架け渡し、養生用シートSと各シートストッパー2のフランジ22との間に介在させることにより、コンクリートの表面Pに被着した養生用シートSを広範囲に強固に固定して、コンクリートの表面Pからの脱落をより確実に防止することができる。シート押えプレート3を使用した場合、このシート押えプレート3が養生用シートSの表面に現れるが、このシート押えプレート3はプラスチック製の細長く薄い板でよいので、養生設備の外観を損ねることがない。
また、この取付方法に用いるシートストッパー2は、セパレータ71のねじ部72に螺合可能なねじ孔210を有する軸21と、軸21の基端部に設けられ、当該軸方向に対して直角方向に突出してコンクリートの表面Pを押圧可能な押圧面221を有するフランジ22と、フランジ22の軸21とは反対側の面に突出し、軸21を回転操作するための摘み23とを備えているので、このシートストッパー2を、摘み23の操作により軸21のねじ孔210とセパレータ71のねじ部72とをねじ締結することにより、セパレータ71のねじ部72に工具を使用することなく簡単に取り付けることができ、このシートストッパー2をセパレータ71のねじ部72に取り付けることで、シートストッパー2の軸21でセパレータ71のねじ部72に取り付けたホース留め具1を固定することができ、シートストッパー2のフランジ22で養生用シートSをコンクリートの表面Pに向けて押圧して、コンクリートの表面Pに養生用シートSを容易に押え込み固定することができる。
さらに、この取付方法に用いるシート押えプレート3は、断面略L字形に形成されて、水平部31と、垂直部32とを有し、曲がりにくい形状になっているので、養生用シートSをコンクリートの表面Pに複数のシートストッパー2で押え込み固定する際に、このシート押えプレート3を、水平部31を各シートストッパー2の上側に配置し、垂直部32を養生用シートSと各シートストッパー2のフランジ22との間に介在させるだけで、養生用シートSを簡単に押えることができ、コンクリートの表面Pに被着した養生用シートSを広範囲に強固に固定して、コンクリートの表面Pからの脱落をより確実に防止することができる。
このようにコンクリートの表面Pの給水用ホースH及び養生用シートSの取り付けに当たり、従来の桟木やフォームタイ(登録商標)に代えて、ホース留め具1、シートストッパー2、必要に応じてシート押えプレート3を用いたことで、これらホース留め具1、シートストッパー2、シート押えプレート3は軽量で、その使用に際して工具を使用する必要がないので、給水用ホースH及び養生用シートSの取り付け作業を大幅に向上させることができる。
また、この実施の形態では、シートストッパー2をプラスチック材により形成したが、金属材などで形成してもよい。
さらに、この実施の形態では、シート押えプレート3を断面略L字形に形成したが、細長い板状に形成してもよい。また、シート押えプレート3をプラスチック材により形成したが、金属材などで形成してもよい。
P1 溝
C コンクリート
H 給水用ホース
S 養生用シート
71 セパレータ
72 ねじ部
1 ホース留め具
11 取付ベルト
12 取付リング
120 孔
13 ガイドベルト
14 ガイドベルト
140 取付孔
15 拘束リング
2 シートストッパー
21 軸
210 ねじ孔
22 フランジ
221 押圧面
23 摘み
231 円筒部
3 シート押えプレート
31 水平部
32 垂直部
Claims (5)
- 型枠脱型後のコンクリートの表面に、前記コンクリートの内部に通された複数のセパレータのねじ部を利用して、前記コンクリートの表面の湿潤養生に使用する給水用ホース及び養生用シートを取り付けるコンクリートの養生設備の取付方法において、
前記各セパレータのねじ部に前記給水用ホースを拘束可能なホース留め具を取り付けて、このホース留め具に前記給水用ホースを通すことにより、前記給水用ホースを前記コンクリートの表面に設置し、
前記コンクリートの表面に前記養生用シートを被着し、前記各セパレータのねじ部に前記養生用シートを当該養生用シートの上から前記コンクリートの表面に向けて押圧可能な押圧面を有するシートストッパーを取り付けて、このシートストッパーの押圧面で前記養生用シートを前記コンクリートの表面に押え込み固定する、
ことを特徴とするコンクリートの養生設備の取付方法。 - 養生用シートをコンクリートの表面にシートストッパーで押え込み固定する際に、前記養生用シートを押え込み可能な所定の長さを有するシート押えプレートを前記シートストッパー間に架け渡し、前記養生用シートと前記押圧面との間に介在させる請求項1に記載のコンクリートの養生設備の取付方法。
- 請求項1又は2に記載のコンクリートの養生設備の取付方法に用いるホース留め具であって、
前記セパレータのねじ部に係合可能な取付リングと、
前記取付リンクの縁部から2方向に前記コンクリートの表面上に延びる一対のガイドベルトと、
前記一対のガイドベルトの一方に一体的に結合され、前記給水用ホースを拘束可能に形成される拘束リングと、
を備え、
前記一対のガイドベルトを案内にして、前記取付リングを前記セパレータのねじ部に通して取り付け、前記コンクリートの表面上で前記拘束リングに前記給水用ホースを挿通する、
ことを特徴とするホース留め具。 - 請求項1又は2に記載のコンクリートの養生設備の取付方法に用いるシートストッパーであって、
前記セパレータのねじ部に螺合可能なねじ孔を有する軸と、
前記軸の基端部に設けられ、当該軸方向に対して直角方向に突出して前記コンクリートの表面を押圧可能な押圧面を有するフランジと、
前記フランジの前記軸とは反対側の面に突出し、前記軸を回転操作するための摘みと、
を備え、
前記摘みの操作により前記軸のねじ孔と前記セパレータのねじ部とをねじ締結して、前記軸で前記セパレータのねじ部に取り付けたホース留め具を固定するとともに、前記フランジで前記養生用シートを前記コンクリートの表面に向けて押圧する、
ことを特徴とするシートストッパー。 - 請求項2に記載のコンクリートの養生設備の取付方法に用いるシート押えプレートであって、
断面略L字形に形成されて、水平部と、垂直部とを有し、
前記水平部を前記シートストッパーの上側に配置し、前記垂直部を前記養生用シートと前記シートストッパーのフランジとの間に介在する、
ことを特徴とするシート押えプレート。
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