JP5652892B2 - 携帯端末装置および携帯端末処理プログラム - Google Patents
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Description
A.構成
(1)システム構成
図1は、本実施形態による携帯電話10が有する主要機能の概要を説明する為のシステム構成図である。携帯電話10は、移動無線通信機能およびメール送受信機能を備える。移動無線通信機能を用いて通話する場合、携帯電話10は、位置登録している基地局BSを介して発信側の交換機SWに発呼する。発信側の交換機SWは、発呼に応じて、無線通信網RN中に設けられる加入者登録サーバ(不図示)から問い合せた着番号(加入者番号)および位置登録情報に基づき着信側の交換機SWを呼出す。着信側の交換機SWは、着信側の基地局BSを介して着信側の携帯電話10(不図示)を呼出し、これに応じて着信側が着呼応答すると、発信側の交換機SWと着信側の交換機SWとのリンクが確立して通話可能になる。
次に、図2を参照して携帯電話10の構成を説明する。図2において、制御部100は、CPUおよび入出力回路などから構成され、操作部108(後述する)から供給されるイベントに応じて各部動作を制御する。本発明の要旨に係わる制御部100の特徴的な処理動作については追って詳述する。
次に、図3〜図7を参照してRAM102に設けられる電子マネー別店舗利用テーブル記憶部102a、電子マネー管理テーブル記憶部102b、電子マネー使用履歴テーブル記憶部102c、特典テーブル記憶部102dおよび店舗コード検索テーブル記憶部102eのデータ構成ついて説明する。
電子マネー別店舗利用テーブル記憶部102aには、図3に図示する一例の電子マネー別店舗利用テーブルT1が記憶される。電子マネー別店舗利用テーブルT1には、携帯電話10で利用可能な「電子マネー種」毎に、利用した店舗を表す「店舗コード」と「利用回数」とが登録される。
電子マネー管理テーブル記憶部102bには、図4に図示する一例の電子マネー管理テーブルT2が記憶される。電子マネー管理テーブルT2には、携帯電話10で利用可能な「電子マネー種」毎の「電子マネー残高」、「累積ポイント」および「利用回数」が登録される。電子マネー管理テーブルT2は、上述した電子マネー種自動選択機能実行時に参照される。具体的には、店舗装置20のリーダライタ20bから受信した利用可能マネー種コードに該当する各電子マネー種の電子マネー残高を電子マネー管理テーブルT2から読み出し、その中で電子マネー残高が最も多い電子マネー種を選択する。
電子マネー使用履歴テーブル記憶部102cには、図5に図示する一例の電子マネー使用履歴テーブルT3が記憶される。電子マネー使用履歴テーブルT3には、電子マネー決済した日時を表す「使用日時」、使用した「電子マネー種」、「利用金額(決済額)」および電子マネー決済した店舗を表す「店舗コード」が登録される。なお、本実施形態では、電子マネー使用履歴テーブルT3をRAM102の電子マネー使用履歴テーブル記憶部102cに設ける態様としたが、これに限らず、非接触IC部105が備える非接触ICチップに電子マネー使用履歴テーブルT3を設ける態様としても構わない。
特典テーブル記憶部102dには、図6に図示する一例の特典テーブルT4が記憶される。特典テーブルT4には、携帯電話10で利用可能な「電子マネー種」毎に、特典内容を表す「優遇ポイント倍率」、特典が有効となる「期間」、「曜日」および「時間帯」が登録される。例えば、図6に図示する特典テーブルT4において、通常では支払額100円毎に1ポイントが還元される電子マネー種Aの場合、特典期間中(7月〜8月の毎週土曜日の午前中)に電子マネー決済すると、通常のポイントより3倍の優遇ポイントが与えられる特典を表している。
店舗コード検索テーブル記憶部102eには、図7に図示する一例の店舗コード検索テーブルT5が記憶される。店舗コード検索テーブルT5には、電子マネー決済が可能な各店舗の位置を表す店舗位置情報(緯度LT,経度LG)と店舗コードとが対応付けて登録される。この店舗コード検索テーブルT5は、GPS信号受信部104が出力する位置情報(緯度LT,経度LG)に基づき店舗コードを検索する際に参照される。
次に、図8〜図14を参照して携帯電話10の制御部100が実行するメインルーチンの動作を説明する。なお、図8〜図13はメインルーチンの動作を示すフローチャート、図14はメインルーチンのステップS54(図13参照)において表示部107に表示されるマネー種変更案内画面の一例を示す図である。
着信を検知すると、図8に図示するステップS2の判断結果が「YES」になり、ステップS7に進み、着信報知を行うと共に、この着信報知中にオフフック操作されたか否かを判断する。着信報知中にオフフック操作が行われなければ、判断結果は「NO」になり、上記ステップS1の待受状態に復帰する。
電子マネーに関する操作が行われると、ステップS3の判断結果が「YES」になり、図9に図示するステップS11〜S12において、電子マネーに関する操作が「電子マネーアプリ選択操作」、「ロック解除操作」および「その他の操作」のいずれであるかを判断する。以下では、「a.電子マネーアプリ選択操作」、「b.ロック解除操作」および「c.その他の操作」の各場合に分けて動作を説明する。
この場合、図9に図示するステップS11の判断結果が「YES」になり、ステップS13に進み、メニュー選択する。メニュー選択とは、電子マネーアプリ選択操作下で起動可能な機能項目(アプリダウンロード、電子マネー種選択およびその他の処理)をメニュー画面(不図示)に表示し、このメニュー画面上で起動させる機能項目を選択する操作を指す。以下、メニュー選択により「アプリダウンロード」が選択された場合の動作と、「電子マネー種選択」が選択された場合の動作とに分けて説明を進める。
上記ステップS13のメニュー選択において、「アプリダウンロード」が選択された場合には、ステップS14の判断結果が「YES」となり、ステップS15に進み、ダウンロード可能なマネー種別の電子マネーアプリの名称を一覧するアプリメニューを表示部107に画面表示する。次いで、ステップS16では、このアプリメニューに表示されたマネー種別の電子マネーアプリの名称の内からダウンロードしたいマネー種の電子マネーアプリの名称を選択する。
上記ステップS13のメニュー選択において、「電子マネー種選択」が選択された場合には、ステップS20の判断結果が「YES」となり、図10に図示するステップS22に進む。ステップS22では、電子マネー決済に使用する電子マネー種を自動的に選択する自動設定モードであるか否かを判断する。以下では、自動設定モードでない場合と自動設定モードの場合とに分けて動作を説明する。
自動設定モードでなければ、上記ステップS22の判断結果は「NO」となり、ステップS23に進み、携帯電話10において使用可能な全ての電子マネー種を選択候補として表示部107に画面表示する。この後、図11に図示するステップS33に進み、図1に図示する店舗装置20を備えた店舗に入店した際に、当該店舗装置20のリーダライタ20cから利用可能マネー種コード(店舗データ)を受信したか否かを判断する。
一方、自動設定モード下ならば、図10に図示するステップS22の判断結果が「YES」になり、ステップS24に進む。ステップS24では、自動設定する条件が「残高優先」であるか否かを判断する。自動設定する条件が「残高優先」ならば、判断結果は「YES」となり、ステップS25に進む。ステップS25では、RAM102の電子マネー管理テーブル記憶部102bに記憶される電子マネー管理テーブルT2(図4参照)の各電子マネー種毎の電子マネー残高を比較し、続くステップS26では、その比較結果に基づき電子マネー残高が最も多い電子マネー種を選択候補として抽出した後、上述したステップS33(図11参照)に進む。なお、電子マネー残高の最も多い電子マネー種が複数種存在する場合には、それらを選択候補として抽出する。
電子マネー決済に使用する電子マネー種を変更すべくロック解除操作が行われた場合には、図9に図示するステップS12の判断結果が「YES」になり、図11に図示するステップS29に進む。ステップS29では、表示部107にパスワード入力画面(不図示)を画面表示する。そして、このパスワード入力画面にパスワード(ロック番号)が入力されると、ステップS30に進み、入力されたパスワードがロック解除用のロック番号に一致するかどうかをを判断する。
電子マネーに関する「その他の操作」として、例えばオンラインチャージ機能の実行を指示する操作が行われたとする。そうすると、図9に図示するステップS11〜S12の各判断結果が「NO」になり、ステップS39に進み、その他の処理として、オンラインチャージ機能を実行する。すなわち、前述した移動無線通信機能を用い、無線通信網RNを経由してネットワーク上の電子マネーサービス管理装置30に接続し、非接触IC部105が備える非接触ICチップ(不図示)に記憶される認証情報(例えばプリペイド番号)に基づきアクセス認証してからチャージ額(入金額)を当該管理装置30に登録する一方、これに応じて当該管理装置30が発生する指示に従って非接触ICチップに記憶される電子マネー残高や、前述した電子マネー管理テーブルT2(図4参照)に登録され、チャージした電子マネー種の電子マネー残高を更新した後、上記ステップS1の待受状態に復帰する。
非接触IC部105が起動イベントを発生すると、図8に図示するステップS4の判断結果が「YES」になり、図12に図示するステップS40に処理を進める。ステップS40〜S41では、非接触IC部105から供給され、非接触データ通信を行ったリーダライタの種別を表すデータに基づき、非接触データ通信先を判別する。以下では、非接触データ通信先が、前述した店舗装置20(図1参照)に設けられた店舗情報送出用のリーダライタ20cや電子マネー決済用のリーダライタ20b以外の「a.その他の場合」と、「b.リーダライタ20cの場合」と、「c.リーダライタ20bの場合」とに分けて動作を説明する。
非接触データ通信先が、リーダライタ20cやリーダライタ20b以外の場合には、ステップS40〜S41の各判断結果がいずれも「NO」になり、ステップS42に進み、例えば駅改札等に設けられるリーダライタとの非接触データ通信にて授受されるデータに基づき周知の自動改札処理などの、その他の処理を実行した後、前述したステップS1(図8参照)の待受状態に復帰する。
非接触データ通信先が店舗情報送出用のリーダライタ20cの場合、すなわち前述した店舗装置20(図1参照)を備えた店舗への入店時に、その店舗の出入り口に設けられたリーダライタ20cと通信した場合には、ステップS40の判断結果が「YES」になり、ステップS43に進み、リーダライタ20cから送出され、店舗コードと当該店舗で利用可能な電子マネー種を表す利用可能マネー種コードとを含む店舗データを受信する。
非接触データ通信先が電子マネー決済用のリーダライタ20bの場合、すなわち前述した店舗装置20(図1参照)を備えた店舗のレジ端末20aにて電子マネー決済するためにリーダライタ20bと通信した場合には、図12に図示するステップS41の判断結果が「YES」になり、図13に図示するステップS49に進み、リーダライタ20bから利用金額(決済額)と利用可能マネー種コードとを受信する。次いで、ステップS50では、マネー種設定の有無、つまりロック解除された電子マネー種が有るか否かを判断する。以下、マネー種設定されている場合と、マネー種設定されていない場合とに分けて動作を説明する。
マネー種設定されていると、上記ステップS50の判断結果は「YES」になり、ステップS51に進み、ロック解除された電子マネー種が店舗のレジ端末20aで利用可能な電子マネー種に含まれるか否かを判断する。ロック解除された電子マネー種が店舗で利用可能な電子マネー種に含まれていれば、判断結果は「YES」になり、ステップS56に進み、ロック解除された電子マネー種で電子マネー決済を実行する。
ロック解除された電子マネー種が無く、マネー種設定されていない場合には、上述したステップS50の判断結果が「NO」になり、ステップS59に進む。ステップS59では、RAM102の電子マネー管理テーブル記憶部102bに記憶される電子マネー管理テーブルT2(図4参照)に登録された電子マネー種の中から店舗で利用可能な電子マネー種(上記ステップS49で受信した利用可能マネー種コードで指定される電子マネー種)を抽出する。
その他の操作がなされた場合には、図8に図示するステップS5の判断結果が「YES」となり、ステップS65に進み、その他の操作に対応した処理を実行する。その他の操作に対応した処理とは、例えばメール作成やメール送信などの処理を指す。そして、その他の操作に対応した処理を実行した後は、前述したステップS2に処理を戻して待受状態に復帰する。
この場合、図8に図示するステップS8の判断結果が「YES」になり、ステップS66に進み、電源オフ処理を実行した後、本処理を完了させる。
20 店舗装置
20a レジ端末
20b リーダライタ
20c リーダライタ
30 電子マネーサービス提供装置
100 制御部
101 ROM
102 RAM
102a 電子マネー別店舗利用テーブル記憶部
102b 電子マネー管理テーブル記憶部
102c 電子マネー使用履歴テーブル記憶部
102d 特典テーブル記憶部
102e 店舗コード検索テーブル記憶部
103 無線通信送受信部
104 GPS信号受信部
105 非接触IC部
106 音声信号処理部
107 表示部
108 操作部
Claims (2)
- 複数の電子マネー種による電子マネー決済機能を備えた携帯端末において、
複数の電子マネー種毎の残高を記憶する残高記憶手段と、
店舗で利用可能な電子マネー種を表す店舗マネー種および当該店舗で決済される利用金額を取得する取得手段と、
複数の電子マネー種の中から前記取得手段により取得された店舗マネー種に一致する電子マネー種毎の残高を前記残高記憶手段から読み出す残高読み出し手段と、
前記残高読み出し手段により読み出され、店舗で利用可能な電子マネー種毎の残高の内、前記取得手段により取得された利用金額以上の残高がある電子マネー種を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された電子マネー種の中で最も残高の多い電子マネー種を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された電子マネー種による電子マネー決済機能を実行させる決済実行手段と
を具備することを特徴とする携帯端末装置。 - 複数の電子マネー種による電子マネー決済機能を備えた携帯端末に搭載されるコンピュータに、
店舗で利用可能な電子マネー種を表す店舗マネー種および当該店舗で決済される利用金額を取得する取得ステップと、
予め複数の電子マネー種毎の残高をメモリに記憶させておき、複数の電子マネー種の中から前記取得ステップで取得された店舗マネー種に一致する電子マネー種毎の残高を当該メモリから読み出す残高読み出しステップと、
前記残高読み出しステップにて読み出され、店舗で利用可能な電子マネー種毎の残高の内、前記取得ステップで取得された利用金額以上の残高がある電子マネー種を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出された電子マネー種の中で最も残高の多い電子マネー種を選択する選択ステップと、
前記選択ステップで選択された電子マネー種による電子マネー決済機能を実行させる決済実行ステップと
を実行させることを特徴とする携帯端末処理プログラム。
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