JP5652770B2 - ネットワークシステムおよび分岐接続装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、2重化されたネットワークに接続される接続装置についての記載がある。特許文献1には、現用系の接続装置と、待機系の接続装置を自動的に切り替える技術が開示されている。
このように接続装置の初期化動作に時間がかかるのは、初期化時に、接続装置が伝送路で接続された相手の機器を確認する通信動作を行っていることに起因する。すなわち、接続装置の初期化時には、その接続装置の各ポートから、伝送路で接続された相手を確認するフレームが送出される。そして、その送出されたフレームに対する返答が取得されることで、接続装置が相手と適正に通信可能であることを確認し、初期化動作が完了する。しかしながら、このような双方向の通信動作には比較的長い時間を必要とする。
第1分岐接続装置と第2分岐接続装置は、1系ネットワークと2系ネットワークに接続され、待機系となった他方の分岐接続装置は、他方の分岐接続装置が待機系から現用系に切り替わる際に、中継処理部と中継制御部をリセットさせて再設定を行うと共に、複数の物理層処理部をリセットさせない制御を行う。
そして、本発明の分岐接続装置は、伝送路が接続されるポートを介して相手と伝送フレームの転送を行う複数の物理層処理部を備える。また、複数の物理層処理部の何れか一つの物理層処理部に入力された伝送フレームを他の物理層処理部に転送する中継処理部と、中継処理部で伝送フレームを転送する物理層処理部の選択を指示する中継制御部とを備える。さらに、複数の物理層処理部と中継処理部と中継制御部を制御する制御指令部を備える。制御指令部は、待機系の分岐接続装置から現用系の分岐接続装置に切り替わる際に、中継処理部と中継制御部をリセットさせて再設定を行うと共に、複数の物理層処理部をリセットさせない。
本実施の形態例では、2重化したネットワークを用いて行うフレームの伝送処理の信頼性を高めた2重化ネットワークシステム6に適用した例について説明する。
2重化ネットワークシステム6は、2重化された1系ネットワーク5aと2系ネットワーク5b(以下、「2重化ネットワーク5」と総称する)とを備える。2重化ネットワーク5は、例えば、光ファイバによって配設された広帯域の幹線伝送路であり、高速でフレームを転送することが可能である。また、この2重化ネットワークシステム6は、現用系として用いられるネットワーク中継装置2を備える。ネットワーク中継装置2には、それぞれ1系コンピュータ1a、2系コンピュータ1b(以下、「2重化コンピュータ1」と総称する)が接続される。
図2は、ネットワーク中継装置2の内部構成の例を示すブロック図である。
ネットワークスイッチ20は、例えば、一般のスイッチングハブなどを用いて構成することができる。その基本機能は、2重化ネットワーク5で通信されるフレームからネットワーク中継装置2に接続されている2重化コンピュータ1宛のフレームを取り出し、その取り出したフレームを2重化コンピュータ1へ送信することにある。
図3から判るように、2つのネットワークスイッチ20a,20bは、いずれのコンピュータ1a,1bが現用系であっても、フレーム転送動作を行う。一方、2つの2分岐接続装置10a,10bは、現用系のコンピュータに接続された側が現用系となり、待機系のコンピュータに接続された側が待機系となる。
図4は、2分岐接続装置10の構成を示すブロック図である。2台の2分岐接続装置10a,10bは同一の構成である。
2分岐接続装置10は、有線LAN(Local Area Network)用のスイッチングハブと称される機器である。スイッチングハブは、データリンク層のデータでフレームの行き先を判断する、L2スイッチ(レイヤ2スイッチ)である。なお、2分岐接続装置10として、ネットワーク層のデータでフレームの行き先を判断するL3スイッチ(レイヤ3スイッチ)を使用してもよい。
次に、2分岐接続装置10の動作について説明する。ネットワーク中継装置2は、図2や図3に示したように2台の2分岐接続装置10a,10bを備え、現用系のコンピュータに接続された側が現用系となり、待機系のコンピュータに接続された側が待機系となる。
図5のフローチャートは、待機系の2分岐接続装置10のCPU123が行う動作である。
待機系の2分岐接続装置10のCPU123は、現用系のコンピュータ1および2分岐接続装置10の状態を確認する(ステップS11)。この確認は、例えば2分岐接続装置10が接続されたコンピュータ装置1を経由して行う。
そして次に、CPU123が中継制御部122をリセットする(ステップS24)。その後、CPU123からの指令で、中継制御部122を再設定し(ステップS25)、この再設定が完了すると、CPU123が中継制御部122を起動させる(ステップS26)。
なお、ステップS22やステップS25での再設定時には、例えば中継処理を行うソフトウェアの読み込みや、ルーティンテーブルの更新などが行われる。
この現用系の2分岐接続装置10で行われる初期化処理のステップS21からステップS26までは、待機系から現用系に変化する際のステップS21からステップS26までの処理と同じであり、説明を省略する。
そして、ステップS26でCPU123が中継制御部122を起動させた後、CPU123が全てのPHY部111〜113をリセットする(ステップS27)。その後、CPU123からの指令で、各PHY部111〜113を再設定し(ステップS28)、再設定が完了すると、CPU123が各PHY部111〜113を起動させる(ステップS29)。
なお、ステップS28での各PHY部111〜113での再設定時には、各PHY部111〜113は、接続された伝送路に、接続先を確認するフレームを送信し、そのフレームに対する返送を確認する作業を行う。
なお、この図7のフローチャートに示した初期化処理は、現用系の2分岐接続装置10が行う場合としたが、例えば待機系の2分岐接続装置10のCPU123が、自身の装置の障害を検知した場合にも、同じ初期化処理を行うようにしてもよい。すなわち、2分岐接続装置10が待機系から現用系に切り替わる場合に、図6のフローチャートに示した初期化処理を行い、その他で初期化が必要な場合に、図7のフローチャートに示した初期化処理を行うようにするのが好ましい。
現用系の2分岐接続装置10aの故障を検知したCPU123bは、待機時の初期化動作を行う。待機時の初期化動作は図6のフローチャートに示した動作であり、CPU123bからの指令で、待機系の2分岐接続装置10b内の中継処理部121bと中継制御部122bがリセットされて再起動される。PHY部111b,112b,113bは、リセットが行われない。
上述した実施の形態の例では、2分岐接続装置10は、3つのPHY部111〜113を備えた構成とした。これに対して、4つ以上のPHY部を備えた分岐接続装置を使用し、その内の3つのPHY部で、2つのネットワークスイッチ20a,20bとコンピュータ1とを接続してもよい。
また、適用可能なデータ通信ネットワークの形態は、図1に示したようなリング型のネットワークに限定されるものではない。例えば、メッシュ型やツリー型のデータ通信ネットワークに分岐接続装置を接続する場合にも適用可能である。
例えば装置内で、タイマ割り込み機能が正常に作動しているか否かの判断から、故障検知を行うようにしてもよい。すなわち、2分岐接続装置10がファームウェア(ソフトウェア)によって動作し、ハードウェアがタイマ機能を有しており、ファームウェアが一定の動作を実施しているとする。このとき、ハードウェアからファームウェアへの信号割り込みが一定期間、発生しないとき、タイマ機能に障害が発生したと判断して、2分岐接続装置10が故障であると判断してもよい。ハードウェアからファームウェアへの信号割り込みは、通常動作時には、規定時間以内に発生するものであり、その規定時間を超えた時間、信号割り込みがないことを検知して故障であると判断するものである。
このようなタイマ機能の障害から故障検知を行う処理は、2分岐接続装置10以外の図1に示したネットワーク内の各機器が備えてもよい。
Claims (6)
- 1系ネットワークに接続された第1接続装置と、
前記1系ネットワークとは異なる2系ネットワークに接続された第2接続装置と、
前記第1接続装置と第1コンピュータ装置が接続された第1分岐接続装置と、
前記第2接続装置と第2コンピュータ装置が接続された第2分岐接続装置とを備え、
何れか一方の分岐接続装置が現用系となり、他方の分岐接続装置が待機系となるネットワークシステムにおいて、
前記第1分岐接続装置と前記第2分岐接続装置は、
前記1系ネットワークと前記2系ネットワークに接続され、
待機系となった前記他方の分岐接続装置は、
伝送路が接続されるポートを介して相手と伝送フレームの転送を行う複数の物理層処理部と、
前記複数の物理層処理部の何れか一つの物理層処理部に入力された伝送フレームを、他の物理層処理部に転送する中継処理部と、
前記中継処理部での転送動作を制御する中継制御部と、
前記他方の分岐接続装置が待機系から現用系に切り替わる際に、前記中継処理部と前記中継制御部をリセットさせて再設定を行うと共に、前記複数の物理層処理部をリセットさせない制御指令部とを備えた
ネットワークシステム。 - 待機系となった前記他方の分岐接続装置の制御指令部が、現用系となった前記一方の分岐接続装置の故障を検知したとき、前記中継処理部と前記中継制御部をリセットさせて再設定を行うと共に、前記複数の物理層処理部をリセットさせないで、待機系から現用系に変更する
請求項1記載のネットワークシステム。 - 現用系となった前記一方の分岐接続装置の制御指令部が自身の故障を検知したとき、前記中継処理部と前記中継制御部をリセットさせて再設定を行うと共に、前記複数の物理層処理部をリセットさせて再設定を行う
請求項2記載のネットワークシステム。 - 1系ネットワークに接続された第1接続装置と、前記1系ネットワークとは異なる2系ネットワークに接続された第2接続装置と、前記第1接続装置と第1コンピュータ装置が接続された第1分岐接続装置と、前記第2接続装置と第2コンピュータ装置が接続された第2分岐接続装置とを備え、
前記第1分岐接続装置と前記第2分岐接続装置は、前記1系ネットワークと前記2系ネットワークに接続され、何れか一方の分岐接続装置が現用系となり、他方の分岐接続装置が待機系となるネットワークシステムが有する分岐接続装置において、
伝送路が接続されるポートを介して相手と伝送フレームの転送を行う複数の物理層処理部と、
前記複数の物理層処理部の何れか一つの物理層処理部に入力された伝送フレームを、他の物理層処理部に転送する中継処理部と、
前記中継処理部で伝送フレームを転送する物理層処理部の選択を指示する中継制御部と、
待機系の分岐接続装置から現用系の分岐接続装置に切り替わる際に、前記中継処理部と前記中継制御部をリセットさせて再設定を行うと共に、前記複数の物理層処理部をリセットさせない制御指令部とを備えた
分岐接続装置。 - 前記制御指令部は、動作モードを待機系から現用系に変更する場合の初期化を行う際に、前記中継処理部と前記中継制御部をリセットさせて再設定を行うと共に、前記複数の物理層処理部をリセットさせない
請求項4記載の分岐接続装置。 - 前記制御指令部は、動作モードを待機系から現用系に変更する場合以外で初期化を行う際に、前記中継処理部と前記中継制御部をリセットさせて再設定を行うと共に、前記複数の物理層処理部をリセットさせて再設定を行う
請求項5記載の分岐接続装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012072781A JP5652770B2 (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | ネットワークシステムおよび分岐接続装置 |
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JP2012072781A JP5652770B2 (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | ネットワークシステムおよび分岐接続装置 |
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JP2013207448A JP2013207448A (ja) | 2013-10-07 |
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JP2012072781A Active JP5652770B2 (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | ネットワークシステムおよび分岐接続装置 |
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Family Cites Families (1)
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JP2638565B2 (ja) * | 1995-06-06 | 1997-08-06 | 日本電気株式会社 | Lan接続装置及び方法 |
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2012
- 2012-03-28 JP JP2012072781A patent/JP5652770B2/ja active Active
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