JP5651799B2 - 原稿搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、原稿読取部に原稿を搬送する原稿搬送装置、及び原稿搬送装置を備える画像形成装置に関する。
原稿搬送装置は、一般的に、原稿搬送方向に直交する方向に所定の間隔をあけて配置される複数個の駆動ローラーと各駆動ローラーにそれぞれ対向して配置される複数個の従動ローラーとの間に形成されるニップ部に、原稿を挟み込ませて、駆動ローラーの駆動回転により原稿を原稿読取部に搬送する装置である。このような原稿搬送装置により原稿を搬送する際に、対向する複数個のローラー対間に形成されるニップ部が、原稿搬送方向に直交する方向に一直線上に形成されていると、搬送される原稿の後端部が同時又は略同時にニップ部から抜け出ることになる。その場合、原稿の後端部がニップ部から抜け出た瞬間に搬送負荷が急激に変動(低下)するため、原稿の搬送速度が一時的に速くなる。この現象は、原稿読取部における原稿の搬送速度にも影響を及ぼし、その結果、読取不良が発生しやすい。
上記のような搬送負荷の変動を低減するため、従来、複数個の駆動ローラー及び従動ローラーのうちの何れか一方のローラーそれぞれの回転軸を、原稿搬送方向にずらせて配置することにより、ニップ部を原稿搬送方向に直交する方向において非一直線に形成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載の原稿搬送装置においては、複数個のローラーの回転軸、それらの回転軸を支持する支持部材等をそれぞれ独立して別個に設ける必要がある。そのため、部品点数が多くなり、装置の構造及び組み付けが非常に複雑化し、コストもアップする。また、複数個のローラーを個々に組み付ける必要があるため、各ローラーの位置精度やローラー間の距離(寸法)精度にばらつきが生じやすく、安定した原稿搬送が行われにくいという問題がある。
本発明は、搬送負荷の急激な変動を抑制して安定した原稿搬送を行なうことを、部品点数を削減した簡易な構造で実現することができる原稿搬送装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記原稿搬送装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記原稿搬送装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、原稿搬送方向に搬送される原稿を読み取る原稿読取部と、前記原稿読取部よりも原稿搬送方向の上流側に配置される駆動ローラーと、前記駆動ローラーに対向して配置され、前記駆動ローラーとの間にニップ部を形成する複数個の従動ローラーと、を備え、前記複数個の従動ローラーは、原稿搬送方向に直交する方向に延びる1本の共通軸に支持されており、前記複数個の従動ローラーのうちの少なくとも1つの従動ローラーによるニップ部の位置は、他の従動ローラーによるニップ部の位置に対して原稿搬送方向の下流側又は上流側に変位されている原稿搬送装置に関する。
また、前記ニップ部の位置が変位されている前記従動ローラーである変位従動ローラーは、前記他の従動ローラーよりも小径であり、前記他の従動ローラーは、前記共通軸に同心状に貫通して回転可能に支持され、前記変位従動ローラーは、前記共通軸に貫通して配置される支持部材に回転可能に支持されていることが好ましい。
また、前記ニップ部の位置が変位されている前記従動ローラーは、前記複数個の従動ローラーのうち、原稿搬送方向に直交する方向の中央位置に配置される従動ローラーであることが好ましい。
また、前記原稿読取部は、原稿を表裏反転させることをなく原稿の表裏両面をそれぞれ読み取り可能な2つの読取部から構成されていることが好ましい。
また、本発明は、前記原稿搬送装置と、前記原稿読取部により原稿から読み取られた画像情報に基づいて、シート状の画像形成媒体に画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置に関する。
本発明によれば、搬送負荷の急激な変動を抑制して安定した原稿搬送を行なうことを、部品点数を削減した簡易な構造で実現することができる原稿搬送装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上記原稿搬送装置を備える画像形成装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上記原稿搬送装置を備える画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
まず、図1から図3により、本発明の画像形成装置の一実施形態としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としてのコピー機1における各構成要素の配置を説明するための左側面図である。図2は、図1に示す原稿搬送装置700の原稿リフト部材32の下流側端部が下がった状態における原稿搬送機構44と原稿リフト部材32との位置関係を示す模式図である。図3は、図1に示す原稿搬送装置700の原稿リフト部材32の下流側端部が上がった状態における原稿搬送機構44と原稿リフト部材32との位置関係を示す模式図である。
まず、図1から図3により、本発明の画像形成装置の一実施形態としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としてのコピー機1における各構成要素の配置を説明するための左側面図である。図2は、図1に示す原稿搬送装置700の原稿リフト部材32の下流側端部が下がった状態における原稿搬送機構44と原稿リフト部材32との位置関係を示す模式図である。図3は、図1に示す原稿搬送装置700の原稿リフト部材32の下流側端部が上がった状態における原稿搬送機構44と原稿リフト部材32との位置関係を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態のコピー機1は、原稿読取装置200と、装置本体Mとを備える。
原稿読取装置200は、原稿読取部201と、原稿搬送装置700とを備える。原稿搬送装置700は、原稿読取部201の垂直方向上側に配置され、原稿読取部201に原稿Gを自動的に搬送する。
装置本体Mは、原稿読取装置200の垂直方向下側に配置され、原稿読取部201で読み取られた原稿Gの画像情報に基づいて、用紙T(シート状の画像形成媒体)にトナー画像を形成する。
原稿読取装置200は、原稿読取部201と、原稿搬送装置700とを備える。原稿搬送装置700は、原稿読取部201の垂直方向上側に配置され、原稿読取部201に原稿Gを自動的に搬送する。
装置本体Mは、原稿読取装置200の垂直方向下側に配置され、原稿読取部201で読み取られた原稿Gの画像情報に基づいて、用紙T(シート状の画像形成媒体)にトナー画像を形成する。
まず、原稿搬送装置700について簡単に説明した後、原稿読取装置200の原稿読取部201及び装置本体Mについて説明し、その後、原稿搬送装置700の詳細について説明する。
図1から図3に示すように、原稿搬送装置700は、搬送機構筐体701と、原稿載置部710と、原稿集積部720と、を備える。
図1から図3に示すように、原稿搬送装置700は、搬送機構筐体701と、原稿載置部710と、原稿集積部720と、を備える。
搬送機構筐体701は、原稿搬送装置700における給送ローラーユニット40(後述)及び原稿搬送機構44(後述)を収納する筐体である。
原稿載置部710は、原稿情報が読み取られる前の原稿Gが積層状態に載置される部分である。
原稿集積部720は、原稿載置部710の垂直方向下側に位置し、所定の原稿読取位置J1、J2(後述)を通過した原稿Gが集積される部分である。
原稿載置部710は、原稿情報が読み取られる前の原稿Gが積層状態に載置される部分である。
原稿集積部720は、原稿載置部710の垂直方向下側に位置し、所定の原稿読取位置J1、J2(後述)を通過した原稿Gが集積される部分である。
本実施形態の原稿搬送装置700は、原稿載置部710に載置されている原稿Gを、搬送機構筐体701内に設けられている原稿搬送機構44により、原稿搬送方向D1の上流側の第1の原稿読取位置J1及び下流側の原稿読取位置J2に順次送り出すと共に、原稿読取部201による原稿の画像読取処理が終了した原稿Gを、原稿排出空間Kに排出する。
原稿載置部710の詳細な構成、及び、搬送機構筐体701の内部の給送ローラーユニット40及び原稿搬送機構44の構成については、装置本体Mの説明の後で述べる。
原稿載置部710の詳細な構成、及び、搬送機構筐体701の内部の給送ローラーユニット40及び原稿搬送機構44の構成については、装置本体Mの説明の後で述べる。
次に、原稿読取部201について説明する。
図2及び図3に示すように、原稿読取部201は、コンタクトイメージセンサー(CIS)からなる第1読取部201Aと、第2読取部201Bと、から構成される。第1読取部201Aは、原稿搬送機構44による原稿搬送方向D1の上流側の第1の原稿読取位置J1に配置されて、原稿Gの裏面の画像情報を読み取る。第2読取部201Bは、第1の原稿読取位置J1よりも原稿搬送方向D1の下流側の第2の原稿読取位置J2に配置されて、原稿Gの表面の画像情報を読み取る。原稿搬送方向D1の下流側の第2読取部201Bは、例えば、光源を含む照明部と、光路を形成する複数のミラーと、結像レンズと、CCDと、CCD基板と、を備える。
図2及び図3に示すように、原稿読取部201は、コンタクトイメージセンサー(CIS)からなる第1読取部201Aと、第2読取部201Bと、から構成される。第1読取部201Aは、原稿搬送機構44による原稿搬送方向D1の上流側の第1の原稿読取位置J1に配置されて、原稿Gの裏面の画像情報を読み取る。第2読取部201Bは、第1の原稿読取位置J1よりも原稿搬送方向D1の下流側の第2の原稿読取位置J2に配置されて、原稿Gの表面の画像情報を読み取る。原稿搬送方向D1の下流側の第2読取部201Bは、例えば、光源を含む照明部と、光路を形成する複数のミラーと、結像レンズと、CCDと、CCD基板と、を備える。
原稿読取部201は、第1読取部201A及び第2読取部201Bにより、原稿Gを表裏反転させることなく、原稿Gの表裏両面の画像情報を読み取り、それら読み取った原稿Gの表裏面の画像情報に対して所定の処理をすると共に、処理された画像情報を装置本体Mの画像形成部GKに出力させるように、構成されている。
次いで、装置本体Mについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mは、原稿読取部201から入力される所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定の画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共に画像形成後の用紙Tを排紙する給排紙部KHと、を有する。
図1に示すように、装置本体Mは、原稿読取部201から入力される所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定の画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共に画像形成後の用紙Tを排紙する給排紙部KHと、を有する。
図1に示すように、画像形成部GKは、感光体ドラム2と、帯電部10と、レーザースキャナーユニット4と、現像器16と、トナーカートリッジ5と、トナー供給装置6と、ドラムクリーニング装置11と、転写ローラー8と、定着装置9と、を備える。
また、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、レジストローラー対80と、用紙Tの搬送路Lと、を備える。
感光体ドラム2は、円筒形状の部材からなり、像担持体として機能する。感光体ドラム2は、図1の紙面に対して垂直な回転軸を中心に回転可能な態様で装置本体Mに配置される。感光体ドラム2の表面には、静電潜像が形成される。
帯電部10は、感光体ドラム2の垂直方向上側(上方)に配置される。帯電部10は、感光体ドラム2の表面を一様に正(プラス極性)帯電させる。
レーザースキャナーユニット4は、感光体ドラム2の垂直方向上側(上方)に感光体ドラム2から離間して配置される。レーザースキャナーユニット4は、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モーター等を有して構成される。
レーザースキャナーユニット4は、原稿読取装置200から出力された画像情報に基づいて、感光体ドラム2の表面を走査露光する。レーザースキャナーユニット4により走査露光されることによって、感光体ドラム2の表面に帯電した電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
現像器16は、感光体ドラム2の前方(図1における右側)に配置される。現像器16は、感光体ドラム2に形成された静電潜像に単色(通常はブラック)のトナー画像を現像する。現像器16は、感光体ドラム2に対向配置可能な現像ローラー17と、トナー攪拌用の攪拌ローラー18と、を有して構成される。
トナーカートリッジ5は、現像器16に供給されるトナーを収容する。
トナー供給装置6は、トナーカートリッジ5に収容されたトナーを、現像器16に供給する。
トナー供給装置6は、トナーカートリッジ5に収容されたトナーを、現像器16に供給する。
ドラムクリーニング装置11は、感光体ドラム2の後方(図1における左側)に配置される。ドラムクリーニング装置11は、感光体ドラム2の表面に残留したトナーや付着物を除去する。
転写ローラー8は、感光体ドラム2の表面に現像されたトナー画像を用紙Tに直接的に転写させる。転写ローラー8には、不図示の電圧印加手段により、感光体ドラム2に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させるための転写バイアスが印加される。
なお、感光体ドラム2の表面に現像されたトナー画像は、中間転写ベルト等を介して、用紙Tに間接的に転写させることができる。
なお、感光体ドラム2の表面に現像されたトナー画像は、中間転写ベルト等を介して、用紙Tに間接的に転写させることができる。
転写ローラー8は、感光体ドラム2に当接される当接位置と、感光体ドラム2から離間する離間位置と、に移動可能に構成される。詳細には、転写ローラー8は、感光体ドラム2に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる場合には当接位置に移動され、他の場合には離間位置に移動される。
ここで、用紙Tは、感光体ドラム2と転写ローラー8とによって挟み込まれ、感光体ドラム2の表面(トナー画像が現像された側)に押し当てられる。このようにして転写部としての転写ニップNが形成され、感光体ドラム2に現像されたトナー画像は、用紙Tに転写される。
ここで、用紙Tは、感光体ドラム2と転写ローラー8とによって挟み込まれ、感光体ドラム2の表面(トナー画像が現像された側)に押し当てられる。このようにして転写部としての転写ニップNが形成され、感光体ドラム2に現像されたトナー画像は、用紙Tに転写される。
定着装置9は、用紙Tに転写されたトナー画像を構成するトナーを溶融させて、用紙Tに定着させる。定着装置9は、ヒータにより加熱される加熱ローラー9aと、加熱ローラー9aに圧接される加圧ローラー9bと、を備える。加熱ローラー9aと加圧ローラー9bとは、トナー画像が転写された用紙Tを挟持するようにして搬送する。用紙Tが加熱ローラー9aと加圧ローラー9bとの間に挟持されるように搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融されると共に用紙Tの表面に定着される。
給紙カセット52は、装置本体Mの下部(垂直方向における下側)に配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの前側(図1における右側)に水平方向に引き出し可能に配置される。給紙カセット52は、用紙Tが載置される載置板60を備えており、給紙カセット52には、載置板60に用紙Tが積層された状態で、用紙Tが収容される。カセット給紙部51は、給紙カセット52の用紙送り出し側端部(図1における右側端部)に配置される。カセット給紙部51は、給紙カセット52に収容された用紙Tを搬送路Lに送り出す。
カセット給紙部51は、載置板60上に載置された用紙Tを取り出す前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すローラー対63からなる重送防止機構と、を備える。
カセット給紙部51又は手差し給紙部64と排紙部50との間には、用紙Tを搬送する搬送路Lが形成される。搬送路Lは、カセット給紙部51から第1合流部P1までの第1搬送路L1と、第1合流部P1からレジストローラー対80までの第2搬送路L2と、レジストローラー対80から転写ローラー8までの第3搬送路L3と、転写ローラー8から定着装置9までの第4搬送路L4と、定着装置9から分岐部P3までの第5搬送路L5と、分岐部P3から排紙部50までの第6搬送路L6とを有する。
また、搬送路Lは、手差し給紙部64から第1合流部P1までの第7搬送路L7を有する。第1合流部P1は、カセット給紙部51から用紙Tを搬送する第1搬送路L1と、手差しトレイ65から用紙Tを搬送する第7搬送路L7との合流部である。
第2搬送路L2の途中には、第2合流部P2が配置される。更に、搬送路Lは、分岐部P3から第2合流部P2までの戻し搬送路Lbを有する。第2合流部P2は、第2搬送路L2と戻し搬送路Lbとの合流部である。
第2搬送路L2の途中には、第2合流部P2が配置される。更に、搬送路Lは、分岐部P3から第2合流部P2までの戻し搬送路Lbを有する。第2合流部P2は、第2搬送路L2と戻し搬送路Lbとの合流部である。
ここで、転写ローラー8における用紙Tの搬送方向の上流側(図1における右側)には、レジストローラー対80が配置される。レジストローラー対80は、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や、トナー画像とのタイミング調整を行うためのローラー対である。
戻し搬送路Lbは、用紙Tの両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(非印刷面)を感光体ドラム2に対向させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、分岐部P3から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第2搬送路L2に戻すことができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tは、感光体ドラム2により非印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
装置本体Mの前面側(図1における右側)であって給紙カセット52の上方には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを、第7搬送路L7及び第1合流部P1を介して、第2搬送路L2に給紙する。手差し給紙部64は、手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その基端部が第7搬送路L7の入口近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。手差しトレイ65は、その閉状態において、装置本体Mの前面の一部を構成する。給紙コロ66は、手差しトレイ65に載置された用紙Tを取り出し、第7搬送路L7に向けて送り出す。
第6搬送路L6における端部には、排紙部50が形成される。排紙部50は、装置本体Mにおける上方側に配置される。排紙部50は、装置本体Mの前方(図1における右方)に向けて開口している。排紙部50は、定着装置9によりトナーが定着された用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
排紙部50における開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方(垂直方向下側)に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、排紙部50から排紙された、所定画像が転写された用紙Tが積層して集積される。
原稿読取部201から出力された画像情報は、原稿読取装置200から装置本体Mに出力される。
装置本体Mに入力された画像情報は、不図示の画像形成制御部に入力される。画像形成制御部は、画像情報に基づいて、画像形成部GKを構成する像担持体としての感光体ドラム2、帯電部10、レーザースキャナーユニット4や現像器16等を制御する。感光体ドラム2には、画像情報に基づいて、所定のトナー画像が形成される。
装置本体Mに入力された画像情報は、不図示の画像形成制御部に入力される。画像形成制御部は、画像情報に基づいて、画像形成部GKを構成する像担持体としての感光体ドラム2、帯電部10、レーザースキャナーユニット4や現像器16等を制御する。感光体ドラム2には、画像情報に基づいて、所定のトナー画像が形成される。
搬送路Lを介して感光体ドラム2により形成される転写ニップNに搬送された用紙Tには、画像情報に基づいて原稿Gの画像と同じ画像が転写される。画像が形成された用紙Tは、排紙部50から排紙集積部M1に排紙される。
次に、本実施形態における原稿搬送装置700の原稿載置部710、及び搬送機構筐体701内の原稿搬送機構44について、図2及び図3を用いて説明する。まず、図2及び図3に基づいて、原稿搬送装置700の概略構成を説明する。
本実施形態における原稿搬送装置700は、図2及び図3に示すように、原稿載置部31と、原稿リフト部材32と、リフト作動部材35と、給送ローラーユニット40と、原稿搬送機構44と、モーター(図示せず)と、を備える。給送ローラーユニット40は、ピックアップローラー34と、ベルト式の給送手段413と、により構成されている。
原稿載置部31は、搬送される前の原稿Gが載置される原稿載置部710の主体となるトレイ本体である。この原稿載置部31は、その上流端31a側が図2に矢印U1で示す上方に退避可能なように、下流端31b側において搬送機構筐体701に回動自在に連結されて配置される。
原稿載置部31の上流端31a側を上方に退避させる操作は、例えば、原稿載置部31の下方に位置する原稿排出空間KにおいてJAMが発生したときに、JAMを解消する作業を容易にするために必要となる。
原稿リフト部材32は、図2及び図3に示すように、原稿載置部31に載置される原稿Gの下流側の下面側に配置されるように、原稿載置部31の下流側の上面に組み付けられる。この原稿リフト部材32の上面32aは、原稿載置部31に載置される原稿Gの下流側が載置される載置面となる。
原稿リフト部材32は、載置される原稿Gの幅方向両側の位置を規制する一対の可動側壁321(図2及び図3では、一方の可動側壁のみ示す)を有している。一対の可動側壁321は、互いに離間する方向又は接近する方向に移動可能であり、種々のサイズの原稿Gの両側を位置決めすることができる。
原稿リフト部材32は、リフト作動部材35の上方への回動動作によって、図3に示すように、下流側端部32bを上昇させるように回動する。これにより、原稿載置部31及び原稿リフト部材32に載置された原稿Gの下流側端部が持ち上がる。また、原稿リフト部材32は、リフト作動部材35の下方への回動によって、図2に示すように、下流側端部32bを下降させるように回動する。これにより、原稿載置部31及び原稿リフト部材32に載置された原稿Gの下流側端部が下がる。図2は、原稿リフト部材32が、最下限位置まで下降し切った状態を示している。
図示していないが、原稿リフト部材32は、上流側端部32cにおいて、原稿載置部31に回動可能に係合している。原稿リフト部材32は、リフト作動部材35の上方への回動動作によって、図3に矢印R11で示すように、上流側端部32cを回動支点として下流側端部32bが上方に移動するように、回動する。このときの回動を、正方向への回動と呼ぶ。即ち、原稿リフト部材32は、正方向に回動することにより上昇し、逆方向に回動することにより下降する。
ピックアップローラー34は、図2及び図3に示すように、原稿リフト部材32の上面に対向して配置可能に設けられる。原稿リフト部材32の下流側端部32bがリフト作動部材35により上昇し、この原稿リフト部材32の上昇により原稿Gが持ち上げられると、ピックアップローラー34は、原稿リフト部材32上に載置されている原稿Gの上面に当接する。原稿Gの上面に当接したピックアップローラー34が、回転することにより、原稿Gを、原稿リフト部材32上から、搬送機構筐体701内の原稿搬送機構44に送り出すことができる。ピックアップローラー34は、中空ゴムからなる。
搬送機構筐体701内には、図2及び図3に示すように、給送ローラーユニット40、原稿搬送機構44等が配置される。ピックアップローラー34は、給送ローラーユニット40内に配置されている。原稿搬送機構44は、給送ローラーユニット40が送り出す原稿Gを、第1の原稿読取位置J1及び第2の原稿読取位置J2を経由して、原稿排出空間Kに排出する。搬送機構筐体701内の給送ローラーユニット40及び原稿搬送機構44の構成については後述する。
リフト作動部材35は、図2及び図3に示すように、第1回転軸部材351と、リフト部材352と、を備える。
第1回転軸部材351は、原稿Gの幅方向に延びる軸部材である。この第1回転軸部材351は、その両端部において、原稿載置部31の底壁312に設けられる軸受け部313によって、回転自在に支持される。
第1回転軸部材351は、原稿Gの幅方向に延びる軸部材である。この第1回転軸部材351は、その両端部において、原稿載置部31の底壁312に設けられる軸受け部313によって、回転自在に支持される。
リフト部材352は、原稿リフト部材32の下側に配置される。リフト部材352は、その基端において、第1回転軸部材351に連結されており、第1回転軸部材351の軸心を中心に回動する。リフト部材352は、第1回転軸部材351の軸方向に離間した2箇所に固定されている。リフト部材352は、正回動時(図3の矢印R12方向への回動時)において、原稿リフト部材32の下流側端部32bを持ち上げるように回動する。また、リフト部材352は、逆回動時(図3の矢印R13方向への回動時)において、原稿リフト部材32の下流側端部32bを下げるように回動する。
即ち、リフト部材352は、正方向の作動時(図3の矢印R12方向への回動時)において、原稿リフト部材32を上昇させるように作動する。また、リフト部材352は、逆方向の作動時(図3の矢印R13方向への回動時)において、原稿リフト部材32を下降させるように作動する。
本実施形態においては、図2及び図3に示すように、ピックアップローラー34よりも下流側の位置に、ベルト式の給送手段413を保持している。
ベルト式の給送手段413は、原稿Gの搬送方向に沿って離間して配置された一対のローラー414,415と、これらの間に掛け渡された搬送ベルト416と、搬送ベルト416にその下方から押し当てられる押圧ローラー417と、を備えている。ベルト式の給送手段413は、搬送ベルト416と押圧ローラー417との間に原稿Gを挟んで、図2に矢印X9で示す方向に搬送ベルト416を走行させることにより、原稿Gを下流に搬送する。
ベルト式の給送手段413は、原稿Gの搬送方向に沿って離間して配置された一対のローラー414,415と、これらの間に掛け渡された搬送ベルト416と、搬送ベルト416にその下方から押し当てられる押圧ローラー417と、を備えている。ベルト式の給送手段413は、搬送ベルト416と押圧ローラー417との間に原稿Gを挟んで、図2に矢印X9で示す方向に搬送ベルト416を走行させることにより、原稿Gを下流に搬送する。
原稿搬送機構44は、原稿読取用搬送路L10と、原稿排出用搬送路L11と、を搬送機構筐体701内に有する。原稿読取用搬送路L10は、原稿Gを給送ローラーユニット40から原稿読取部201の第1読取部201A(第1の原稿読取位置J1)を経て、第2読取部201B(第2の原稿読取位置J2)まで搬送する搬送路である。原稿排出用搬送路L11は、読み取りが完了した原稿Gを第2読取部201B(第2の原稿読取位置J2)から原稿集積部720まで搬送する搬送路である。
原稿読取用搬送路L10には、原稿搬送方向D1に沿って、第1レジストローラー71及び第2レジストローラー72からなるレジストローラー対70と、第1搬送ローラー対90と、第1読取部201Aと対向するCISローラー91と、第2搬送ローラー対92と、が配置されている。原稿排出用搬送路L11には、原稿搬送方向D1に沿って、第3搬送ローラー対93及び排出ローラー対94が配置されている。
次に、図4から図9を参照して、本実施形態のコピー機1における原稿搬送装置700の特徴構成である原稿搬送機構44について詳細に説明する。図4は、原稿読取用搬送路L10に沿って配置される各ローラー群を、搬送機構筐体701の内部から見上げた状態の斜視図である。図5は、カバー部材702を取り外した状態におけるレジストローラー対70及び第1搬送ローラー対90の全体構成を示す平面図である。図6は、第1搬送ローラー対90の付近の拡大断面図である。図7は、第1搬送ローラー対90の付近の拡大斜視図である。図8は、第1搬送ローラー対90における従動ローラー902、903の全体斜視図である。図9は、従動ローラー902のうちの中央従動ローラー903の詳細な構成を示す斜視図である。
図4から図9に示すように、レジストローラー対70及び第1搬送ローラー対90の上方は、搬送機構筐体701の内部に着脱可能に取り付けられたカバー部材702により覆われている。第1読取部201Aの原稿搬送方向D1の上流側に位置する第1搬送ローラー対90は、原稿搬送方向D1に直交する方向D2に所定の間隔をあけて配置される複数個(5個)の駆動ローラー901と、各駆動ローラー901にそれぞれ対向して配置される複数個(5個)の従動ローラー902及び903と、を備える。各駆動ローラー901と各従動ローラー902との間には、それぞれニップ部N2が形成されている。中央の駆動ローラー901と、変位従動ローラーとしての中央従動ローラー903との間には、ニップ部N3が形成されている。
5個の駆動ローラー901は、原稿搬送方向D1に直交する方向D2に延びる1本の駆動軸904に固定されている。駆動軸904の一端部は、搬送機構筐体701の側部の外方に突出し、モーター(図示しない)に連結されている。モーターが駆動軸904を駆動することにより、5個の駆動ローラー901は、図6及び図7に示す矢印R1方向に駆動回転される。
図8に示すように、5個の従動ローラー902及び903は、駆動ローラー901の駆動回転に伴って、図6に示す矢印R2方向に従動回転する。5個の従動ローラー902及び903のうち、原稿搬送方向D1に直交する方向D2の中央位置に配置される中央従動ローラー903は、他の4個の従動ローラー902よりも小径に且つ長尺に構成されている。
中央従動ローラー903を除く4個の従動ローラー902は、原稿搬送方向D1に直交する方向D2に延びる1本の共通軸905に同心状に貫通して、回転可能に支持される。共通軸905は、カバー部材702と共通軸905との間に介在される複数個のコイルバネ907により、下向きに付勢されている。これにより、4個の従動ローラー902は、それぞれが対向する4個の駆動ローラー901の周面に弾性的に押し付けられて、直線上のニップ部N2を形成する。
一方、中央従動ローラー903は、共通軸905の軸方向の中央部に貫通して配置される支持部材906に、回転可能に支持されている。
図9に示すように、支持部材906は、略二等辺三角形状の2つの側板部906aと、2つの側板部906aの1つの角部間を繋ぐ繋ぎ板部906bと、2つの側板部906aの他の1つの角部間に亘って固定される固定軸906cと、を有する。
図9に示すように、支持部材906は、略二等辺三角形状の2つの側板部906aと、2つの側板部906aの1つの角部間を繋ぐ繋ぎ板部906bと、2つの側板部906aの他の1つの角部間に亘って固定される固定軸906cと、を有する。
支持部材906における2つの側板部906aの頂部には、共通軸905が貫通する貫通孔906dが形成されている。支持部材906における固定軸906cには、小径の中央従動ローラー903が、回転可能に挿通支持されている。
また、支持部材906における繋ぎ板部906bと、搬送機構筐体701の内部の固定板部703とには、共通軸905に巻き付けたネジリバネ908の両端部が当接されている。ネジリバネ908の付勢力によって、中央従動ローラー903は、これに対向する中央駆動ローラー901の周面に弾性的に押し付けられて、ニップ部N3を形成する。
また、支持部材906における繋ぎ板部906bと、搬送機構筐体701の内部の固定板部703とには、共通軸905に巻き付けたネジリバネ908の両端部が当接されている。ネジリバネ908の付勢力によって、中央従動ローラー903は、これに対向する中央駆動ローラー901の周面に弾性的に押し付けられて、ニップ部N3を形成する。
以上の構成によって、中央従動ローラー903とこれに対向する中央駆動ローラー901との間に形成されるニップ部N3の位置は、他の4個の従動ローラー902とこれらに対向する4個の駆動ローラー901との間に形成されるニップ部N2の位置に対して、原稿搬送方向D1の下流側に変位されている。ニップ部N3とニップ部N2との変位量は、例えば、1〜5mmである。
図5に示すように、複数個のコイルバネ73は、レジストローラー対70の一方(上方)のレジストローラー72を他方(下方)のレジストローラー71に弾性的に押し付ける。コイルバネ73は、カバー部材702と、一方のレジストローラー72を回転可能に支持する軸74との間に介在されている。
上記のように構成された原稿搬送装置700の原稿搬送機構44においては、原稿Gを給送ローラーユニット40から送り出される原稿Gは、レジストローラー対70、第1搬送ローラー対90及びCISローラー91の順に受け渡されて、原稿読取用搬送路L10に沿って、第1の原稿読取位置J1に向けて順次搬送される。そして、原稿Gが第1の原稿読取位置J1を通過するときに、原稿Gの裏面の画像は、第1読取部201Aにより読み取られる。
続いて、原稿Gは、第1の原稿読取位置J1において原稿Gの裏面の画像の読み取られながら、CISローラー91及び第2搬送ローラー対92の順に受け渡されて、原稿読取用搬送路L10に沿って、第2の原稿読取位置J2に向けて順次搬送される。そして、原稿Gが第2の原稿読取位置J2を通過するときに、原稿Gの表面の画像は、第2読取部201Bにより読み取られる。
第1の原稿読取位置J1での原稿Gの裏面の画像の読み取り、及び第2の原稿読取位置J2での原稿Gの表面の画像の読み取りが完了した後、原稿Gは、第3搬送ローラー対93及び排出ローラー対94に順に受け渡されて、原稿排出用搬送路L11に沿って、原稿集積部720にまで搬送されて、その後、原稿排出空間Kに排出される。
上述したような原稿Gの搬送及び読み取り動作において、原稿Gを第1の原稿読取位置J1にまで搬送する第1搬送ローラー対90における5個の従動ローラー902及び903のうち、中央従動ローラー903によるニップ部N3の位置は、他の4個の従動ローラー902によるニップ部N2の位置に対して原稿搬送方向D1の下流側に変位している。即ち、第1搬送ローラー対90によるニップ部N3、N2は、原稿搬送方向D1に直交する方向D2に沿って非直線に形成されている。
そのため、原稿Gの搬送方向後端部が第1搬送ローラー対90から抜け出す際に、搬送方向後端部の全てが同時又は略同時に抜け出すことはなく、搬送方向後端部は、ニップ部N2とニップ部N3との変位量に相当する時間差をもって抜け出すことになる。これによって、原稿Gの搬送方向後端部がニップ部N2、N3から抜け出た瞬間における搬送負荷の変動(低下)、及びそれに伴う原稿搬送速度の一時的な変化(増速)を抑制することができ、その結果、原稿Gを安定した速度で搬送して、原稿Gの読み取りを正常に且つ良好に行うことができる。
本実施形態によれば、例えば、次の効果が奏される。
本実施形態の原稿搬送装置700においては、第1の原稿読取位置J1よりも原稿搬送方向D1の上流側に配置される第1搬送ローラー対90は、原稿搬送方向D1に直交する方向D2に所定の間隔をあけて配置される複数個(5個)の駆動ローラー901と、これら駆動ローラー901にそれぞれ対向して配置され、各駆動ローラー901との間に複数のニップ部N2、N3を形成する複数個(5個)の従動ローラー902、903と、を備える。そして、複数個の従動ローラー902、903は、原稿搬送方向D1に直交する方向D2に延びる1本の共通軸905に支持されており、複数個の従動ローラー902、903のうちの中央部の従動ローラー903によるニップ部N3の位置は、他の従動ローラー902によるニップ部N2の位置に対して原稿搬送方向D1の下流側に変位されている。
本実施形態の原稿搬送装置700においては、第1の原稿読取位置J1よりも原稿搬送方向D1の上流側に配置される第1搬送ローラー対90は、原稿搬送方向D1に直交する方向D2に所定の間隔をあけて配置される複数個(5個)の駆動ローラー901と、これら駆動ローラー901にそれぞれ対向して配置され、各駆動ローラー901との間に複数のニップ部N2、N3を形成する複数個(5個)の従動ローラー902、903と、を備える。そして、複数個の従動ローラー902、903は、原稿搬送方向D1に直交する方向D2に延びる1本の共通軸905に支持されており、複数個の従動ローラー902、903のうちの中央部の従動ローラー903によるニップ部N3の位置は、他の従動ローラー902によるニップ部N2の位置に対して原稿搬送方向D1の下流側に変位されている。
そのため、本実施形態によれば、複数個の従動ローラー902,903それぞれの回転軸を、原稿搬送方向D1にずらせて配置することにより、各ニップ部N2,N3を原稿搬送方向D1に直交する方向D2において非一直線に形成する従来技術に比べて、回転軸及びその支持部材等をそれぞれ独立して別個に設ける必要がない。また、1本の共通軸905とこの共通軸905を支持する単一の支持部材を用いることで、全ての従動ローラー902、903を所定位置に支持させることが可能である。従って、装置の部品点数の削減が可能となり、装置の構造及び組み付けの簡易化、容易化、製作コストの低減化などを図ることができる。
また、複数個の従動ローラー902、903は、個々に組み付ける必要がなく、1本の共通軸905を組み付けるだけでよい。そのため、各従動ローラー902、903の位置精度やローラー間の距離(寸法)精度を向上することができる。従って、ニップ部N2とニップ部N3との位置の変位による搬送負荷の抑制と、各従動ローラー902、903による適正な搬送作用と、の相乗作用によって、安定した原稿搬送を行うことができる。
また、本実施形態においては、複数個の従動ローラー902、903のうち、原稿搬送方向D1に直交する方向D2の中央位置に配置される中央従動ローラー903によるニップ部N3の位置が、他の従動ローラー902によるニップ部N2の位置に対して原稿搬送方向D1の下流側に変位されている。
そのため、原稿Gの搬送方向D1の後端部のうち、幅方向の中央部分が両側部分よりも遅れて従動ローラー902,903から抜け出すことになる。従って、原稿Gの幅方向の中央部分より偏った位置の抜け出しを遅くする場合に比べて、原稿Gに余分な回転モーメントが働かず、真っ直ぐな姿勢を保ったままで原稿Gを従動ローラーから抜け出させることができ、原稿搬送を一層安定化することができる。
そのため、原稿Gの搬送方向D1の後端部のうち、幅方向の中央部分が両側部分よりも遅れて従動ローラー902,903から抜け出すことになる。従って、原稿Gの幅方向の中央部分より偏った位置の抜け出しを遅くする場合に比べて、原稿Gに余分な回転モーメントが働かず、真っ直ぐな姿勢を保ったままで原稿Gを従動ローラーから抜け出させることができ、原稿搬送を一層安定化することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態において、画像形成装置としてモノクロのコピー機1について説明しているが、これに限定されず、画像形成装置は、例えば、カラーコピー機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等であってもよい。
本実施形態において、画像形成装置としてモノクロのコピー機1について説明しているが、これに限定されず、画像形成装置は、例えば、カラーコピー機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等であってもよい。
ニップ部N3の位置が変位される変位従動ローラーは、原稿搬送方向D1に直交する方向D2の中央位置に配置される中央従動ローラーに限定されず、例えば、原稿搬送方向D1に直交する方向D2の中央位置以外に配置される1つ又は2つ以上の従動ローラーであってもよい。
また、本実施形態において、駆動ローラー901及び従動ローラー(902、903)は、それぞれ、原稿搬送方向に直交する方向D2に所定の間隔をあけて5個設けられているが、これに制限されない。従動ローラーは、2個以上の複数個であればよい。駆動ローラー901は、1個でもよく、あるいは、2個以上の複数個であってもよい。駆動ローラー901は、複数個の従動ローラーに対応する長さを有し、複数個の従動ローラーに対応する位置に配置される。
本実施形態においては、中央従動ローラー903によるニップ部N3の位置は、他の従動ローラー902によるニップ部N2の位置に対して原稿搬送方向D1の下流側に変位されているが、これに制限されず、原稿搬送方向D1の上流側に変位されていてもよい。その場合、変位量は、例えば、1〜5mmである。
本実施形態においては、中央従動ローラー903によるニップ部N3の位置は、他の従動ローラー902によるニップ部N2の位置に対して原稿搬送方向D1の下流側に変位されているが、これに制限されず、原稿搬送方向D1の上流側に変位されていてもよい。その場合、変位量は、例えば、1〜5mmである。
また、本実施形態において、原稿読取部201は、原稿Gを表裏反転させることなく、原稿Gを一方向に向けて連続搬送しながら、原稿Gの表裏両面の画像を順次読み取る第1読取部201Aと第2読取部201Bとを、原稿搬送方向D1の上流位置と下流位置とに配置したが、これに限定されず、原稿Gを表裏反転させて一つの原稿読取部で原稿Gの表裏両面の画像を読み取るように構成してもよい。
1……コピー機(画像形成装置)、44……搬送機構、90……搬送ローラー対、201……原稿読取部、201A……第1読取部、201B……第2読取部、700……原稿搬送装置、901……駆動ローラー、902,903……従動ローラー、903……中央従動ローラー(変位従動ローラー)、D2……原稿搬送方向に直交する方向、905……共通軸、906……支持部材、906a……側板部、D1……原稿搬送方向、G……原稿、GK……画像形成部、J1……第1の原稿読取位置、J2……第2の原稿読取位置、N2、N3……ニップ部、T……用紙(画像形成媒体)、L10……原稿読取用搬送路
Claims (7)
- 原稿搬送方向に搬送されるシート状の原稿を読み取る原稿読取部と、
前記原稿読取部よりも原稿搬送方向の上流側に配置される駆動ローラーと、
前記駆動ローラーに対向して配置され、前記駆動ローラーとの間にニップ部を形成する複数個の従動ローラーと、
前記原稿搬送方向に前記シート状の原稿を搬送する原稿読取用搬送路であって、前記駆動ローラーから前記従動ローラーに向かう方向に凸となるように湾曲した原稿読取用搬送路と、を備え、
前記複数個の従動ローラーは、原稿搬送方向に直交する方向に延びる1本の共通軸に支持されており、
前記複数個の従動ローラーのうちの少なくとも1つの従動ローラーによるニップ部である第1ニップ部の位置は、他の従動ローラーによるニップ部である第2ニップ部の位置に対して原稿搬送方向の下流側又は上流側に変位されており、
前記第1ニップ部の位置が変位されている前記従動ローラーである変位従動ローラーは、前記他の従動ローラーよりも小径であり、
前記他の従動ローラーは、前記共通軸に同心状に貫通して回転可能に支持され、
前記変位従動ローラーは、前記共通軸に貫通して配置される支持部材に回転可能に支持されており、
前記変位従動ローラーは、付勢され、前記変位従動ローラーに対向する前記駆動ローラーに接し、
前記シート状の原稿は、前記原稿搬送方向に搬送されて前記第1ニップ部及び前記第2ニップ部を通過する際、前記駆動ローラーから前記従動ローラーに向かう方向に凸となるように湾曲する
原稿搬送装置。 - 前記変位従動ローラーは、前記他の従動ローラーよりも長尺である
請求項1に記載の原稿搬送装置。 - 前記変位従動ローラーは、前記複数個の従動ローラーのうち、原稿搬送方向に直交する方向の中央位置に配置される従動ローラーである
請求項1又は2に記載の原稿搬送装置。 - 前記原稿読取部は、原稿を表裏反転させることをなく原稿の表裏両面をそれぞれ読み取り可能な2つの読取部から構成されている
請求項1から3のいずれかに記載の原稿搬送装置。 - 前記駆動ローラー及び前記従動ローラーは、前記原稿読取部に対して、原稿搬送方向の上流側に隣接するローラー対である請求項1から4のいずれかに記載の原稿搬送装置。
- 前記共通軸は、付勢され、これにより、前記他の従動ローラーは、前記他の従動ローラーに対向する前記駆動ローラーに接する
請求項1から5のいずれかに記載の原稿搬送装置。 - 請求項1から6のいずれかに記載に原稿搬送装置と、
前記原稿読取部により原稿から読み取られた画像情報に基づいて、シート状の画像形成媒体に画像を形成する画像形成部と、を備える
画像形成装置。
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