JP5650674B2 - ガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービン - Google Patents

ガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービン Download PDF

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本発明は、ガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンに関する。
ガスタービンは、ケーシング(静止体)の内部にロータ(回転体)を内包した構成となっている。ロータの外周部には、タービン動翼が設けられており、タービン動翼の先端(最外周側)とケーシングの内側部との間には、間隙が存在する。高温高圧の主流ガスがこの間隙を通過すると、漏れ損失が生じるため、タービンの性能向上のためには、タービン動翼とケーシングの内側部との間隙は小さい方が良い。
しかし、タービン動翼およびケーシングの異なる熱膨張特性により、タービン起動から定格負荷運転までの過渡状態を通してこの間隙は大きく変化する。したがって、ケーシングの組立て時におけるタービン動翼とケーシングの内側部との間隙が小さすぎると、タービン動翼の先端とケーシングとが接触し、これらを破損する原因になる。また、この間隙が大きすぎると、タービンの効率が低下するという問題があった。
このような問題に対して、ケーシングの温度を測定する段階と、伝達関数に基づいて前記ケーシングの設定温度を、該設定温度が前記間隙を制御するための該ケーシングの所望の温度になるように決定する段階と、制御装置を用いて前記設定温度に基づいて前記ケーシングの温度を変更する段階とを含む、タービン動翼とタービンケーシングとの間の間隙を制御する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−180220号公報
上述の特許文献1の技術によれば、ケーシングの温度を測定し、ケーシングの設定温度を現在の運転状態の関数である伝達関数に基づいて、所望となる間隙に対応する温度となるように決定し、ケーシングを冷却する空気の量を制御し、ケーシングの冷却効果を変化させることで、タービン動翼とタービンケーシングとの間隙を制御することができる。
ところで、近年、太陽光や風力等を利用する自然エネルギ利用発電設備が注目されている。このような自然エネルギ利用発電設備は、出力の安定性に課題があるので、電力系統の安定性向上のためには、ガスタービン発電設備に出力の急速増加指令への対応や部分負荷運転が要求されることが想定される。
部分負荷運転状態にあったガスタービンを需要の変化に合わせて負荷上昇させると、その過渡状態において上述した間隙が縮小する。これは、ロータに比べて、ケーシングが温まりにくく、ロータが先に熱膨張するためである。また負荷変化速度や負荷上昇量が大きいほど、ロータとケーシングの温度差、すなわち熱膨張量差が大きくなるため、この間隙縮小量が大きくなる。
このため、ケーシングを冷却しタービン動翼とケーシングの内側部との間隙を制御するガスタービンが、部分負荷にて運用されている場合には、負荷の上昇過程においても、許容可能な最小間隙値を下回らない間隙に設定して制御する必要がある。
上述の特許文献1は、ケーシング冷却を行うシステム構成について開示しているが、ガスタービンが部分負荷から負荷上昇を行った際の上述した課題や解決手段については言及していない。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、ケーシングとタービンの間隙を適切に保持することで、高い信頼性を有し、かつ部分負荷においても高い熱効率を得ることのできるガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンを提供するものである。
上記課題を解決するために、例えば、特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、燃焼用空気を加圧する圧縮機と、前記燃焼用空気を燃料と混合・燃焼して高温の燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスを用いて前記圧縮機及び発電機を駆動するタービンロータと前記タービンロータに設けたタービン動翼とを有するタービンと、前記タービンを内包するケーシングと、前記燃焼器への燃料流量を制御する燃料流量調整弁と、前記燃料流量調整弁に燃料流量指令を出力して前記発電機の出力を制御するガスタービン制御器とを備えるガスタービンの前記タービンと前記ケーシングの内面との間隙を制御するガスタービンの間隙制御装置であって、前記ケーシングを冷却して前記タービンと前記ケーシングの内面との間隙を調整するケーシング冷却装置と、前記ケーシング冷却装置に冷却空気を供給する冷却空気供給源と、前記ケーシング冷却装置に供給される前記冷却空気の空気量を調整する流量調整弁と、前記流量調整弁に開度指令を出力し前記冷却空気の空気量を制御する流量制御器とを備え、前記流量制御器は、前記流量調整弁に前記冷却空気の供給開始指令を出力して前記間隙を縮小制御させる手段と、前記発電機の出力が定格出力から部分負荷まで降下した後に、前記ガスタービン制御器からの発電機出力を増加させる前記燃料流量指令が入力したときに、前記流量調整弁に前記冷却空気の供給停止指令もしくは流量減少指令を出力して前記間隙を増大制御させる手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ケーシングとタービンの間隙を適切に保持することで、高い信頼性を有し、かつ部分負荷においても高い熱効率を得ることのできるガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンを提供できる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態を示す部分縦断面図である。 本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態における動翼先端間隙の挙動の一例を示す参考特性図である。 本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態における動翼先端間隙の挙動の一例を示す特性図である。 本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第2の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第3の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第4の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第5の実施の形態を示すシステム構成図である。
以下に、本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態を示すシステム構成図である。
図1において、ガスタービン101は、主に、圧縮機102,燃焼器103,タービン104から構成される。圧縮機102は、大気空気111を吸入して圧縮し、圧縮空気106を生成し、生成した圧縮空気106を燃焼器103へ送る。燃焼器103は、圧縮機102が生成した圧縮空気106と燃料流量調整弁124を介して供給された燃料とを混合燃焼させて燃焼ガス107を生成し、タービン104へ排出する。
タービン104は、燃焼器103から排出された燃焼ガス107により、タービン軸105に回転力を生じさせる。タービン軸105の回転力によって、タービン104に接続される発電機などの機器109と圧縮機102とを駆動させる。燃焼ガス107は、エネルギをタービン104で回収された後に、タービン104より排気ディフューザ113を経て、排気112として大気へ排出される。
また、圧縮機102で圧縮された空気の一部は、タービン冷却空気110として抽気され、燃焼器103を経ずにタービン104や排気ディフューザ113へ供給される。
さらに、タービン104のケーシング114を冷却するために、ブロワなどの送風機や圧縮機102の低圧段抽気などから構成される冷却空気供給源119でケーシング冷却空気115を生成する。ケーシング冷却空気115は、冷却空気流量調整弁123が設けられたケーシング冷却空気供給配管120を介してケーシング冷却装置25へ供給される。ケーシング冷却空気115の流量は冷却空気供給源119が備える動力調整機構など送風量調整構造、もしくは、冷却空気流量調整弁123の開度によって調整される。
燃料流量調整手段としての燃料流量調整弁124は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132により開度が制御される。このことにより、ガスタービン101の燃焼器103へ供給される燃料流量を制御できるので、ガスタービン101の出力を所望の値に制御することが可能となる。燃料流量指令132は、冷却空気流量制御器131へも出力されている。
冷却空気流量制御器131は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132を入力し、ケーシング114の冷却に必要な冷却空気量を演算し、冷却空気流量調整弁123へ冷却空気調整信号133を出力する。冷却空気流量調整弁123は、冷却空気調整信号133に応じてその開度を変化させることで、冷却空気供給源119からケーシング冷却装置25へ供給されるケーシング冷却空気115の流量を制御している。
次に、本発明のガスタービン及びガスタービンの冷却方法の第1の実施の形態の構造について図2を用いて説明する。図2は本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態を示す部分縦断面図である。図2において、図1に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図2において、1は第1段静翼を、2は第1段動翼を、3は第2段静翼を、4は第2段動翼を、5は第3段静翼を、6は第3段動翼をそれぞれ示す。矢印8はタービン104内の燃焼ガス107の流れ方向を示す。
第1段動翼2は、第1段ホイール9の外周に接続されている。同様に、第2段動翼4は、第2段ホイール10の外周に、第3段動翼6は、第3段ホイール11の外周にそれぞれ接続されている。第1段ホイール9、第2段ホイール10、第3第3段ホイール11、圧縮機102(図1参照)に接続された圧縮機ロータ12、及びスペーサ13は、スタッキングボルト17によりスタッキングされ、タービン軸105を構成している。
タービン軸105は、燃焼器103から排出される燃焼ガス107のエネルギを第1段動翼2、第2段動翼4、及び第3段動翼6で回収し、圧縮機102(図1参照)及びタービン軸端部に接続された発電機などの機器109(図1参照)を駆動する。
タービン軸105は、ケーシング114に内包されている。ケーシング114の内周側には、第1段静翼1、第2段静翼3、第3段静翼5、第1段シュラウド14、第2段シュラウド15、及び第3段シュラウド16が配設されている。また、第2段静翼3と第3段静翼5の内周側には、ダイヤフラム24が配設されている。
第1段動翼2と第1段シュラウド14との間、第2段動翼4と第2段シュラウド15との間、第3段動翼6と第3段シュラウド16との間、スペーサ13とダイヤフラム24との間には、それぞれ間隙が設けられていて、これらの間隙が、静止体と回転体の界面になっている。これらの間隙は、ガスタービンの運転状況によって変化する。
ケーシング冷却装置25は、ケーシング114の形状に合わせてケーシング114の外表面側に環状に設置されている。ケーシング冷却装置25は、一体構造、もしくは、周方向、軸方向に分割された構造となっていて、冷却空気噴出孔25aが設けられている。ケーシング冷却装置25にはケーシング冷却空気供給配管120を通じてケーシング冷却空気115が導かれていて、この冷却空気噴出孔25aよりケーシング冷却空気115を噴出させ、ケーシング114を衝突冷却する。噴出したケーシング冷却空気115は、そのまま雰囲気中へと開放される。本実施の形態では図示していないが、噴出したケーシング冷却空気115を回収して排気ディフューザ113内部などの低圧部へ放出しても良い。
次に、本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態におけるガスタービンの運転状況に対する動翼先端間隙の挙動について、図3及び図4を用いて説明する。図3は本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態における動翼先端間隙の挙動の一例を示す参考特性図、図4は本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態における動翼先端間隙の挙動の一例を示す特性図である。
図3において、横軸は時間を示していて、縦軸の(A)〜(C)は上から順に出力P及び回転数T、動翼先端間隙D、冷却空気流量調整弁123開閉状態Vcを示している。また、時刻t0は、ガスタービン101が起動して回転数上昇を開始した時刻を示し、時刻t1は、ガスタービン101が定格回転数Tfに到達し、ガスタービン101の発電機109が系統に並列し、発電出力を開始した時刻を示し、時刻t2は、発電出力が定格出力Pbに到達した時刻を示す。時刻t3は、定格出力から部分負荷出力まで負荷降下を開始した時刻、時刻t4は、部分負荷出力から、再度定格出力まで負荷上昇を開始した時刻、時刻t5は、定格出力に再度到達した時刻をそれぞれ示している。
また、図3の(B)の動翼先端間隙Dにおいては、太破線で示す特性線(a)は、ケーシング冷却を行わない場合の動翼先端間隙の特性を、細破線で示す特性線(b)は、ケーシング冷却を行うと共に、部分負荷運転からの挙動を考慮した場合の動翼先端間隙の特性を、細破線で示す特性線(c)は、ケーシング冷却を行うと共に、部分負荷運転からの挙動を考慮しない場合の動翼先端間隙の特性を、一点鎖線は、許容最小間隙Daを、それぞれ示している。
まず、本実施の形態の特徴を明らかにするために、ケーシング冷却を行わない場合の動翼先端間隙Dの挙動(図3(B)の特性線(a))について説明する。
ガスタービン101停止時の動翼先端間隙値をD0とする。ガスタービン101が起動して回転数上昇を開始した時刻t0から、動翼先端間隙Dは、許容最小間隙値Daに向けてD0から縮小していく。これは、図2に示すタービン軸105にかかる遠心力により、第1〜3段動翼2,4,6が径方向に伸びることで、対向する第1〜3段シュラウド14,15,16との間の間隙を縮小させるためである。
次に、ガスタービン101が定格回転数Tfに到達し、ガスタービン101の発電機109が系統に並列し、発電出力を開始した時刻t1からも、動翼先端間隙Dは、許容最小間隙値Daに向けて縮小していき、時刻t1aで許容最小間隙値Daと等しい起動時最小間隙値になる。これは、図2に示す燃焼ガス107の温度上昇により、タービン軸105が径方向に伸びるとともに、対向する第1〜3段シュラウド14,15,16が径方向内側に膨張するためである。ケーシング114は、動翼先端間隙Dを拡大させる方向である径方向外側に熱膨張する。
一般に、タービン軸105、および第1〜3段シュラウド14,15,16は、ケーシング114に比べて温度上昇しやすいため、タービン104が熱的に整定する前であるガスタービン起動途中の時刻t1aで最小間隙値を示している。
時刻t1aから発電出力が定格出力Pbに到達した時刻t2にかけては、ケーシング114の径方向外側への熱膨張が増加していくため、動翼先端間隙Dは、漸増していく。
ガスタービン101は、時刻t2から時刻t3まで、定格出力Pbで運転継続している。このため、ケーシング114の熱膨張の増加に伴い動翼先端間隙Dは漸増して、動翼先端間隙値がD1となる時刻t2aで整定している。これは、時刻t2aにおいて、タービン104が熱的に整定したことによる。したがって、ケーシング冷却を行わない場合のガスタービン101における定格運転時の動翼先端間隙値は、D1となる。
定格出力から部分負荷出力まで負荷降下を開始した時刻t3から、部分負荷出力一定での運転状態を経て、再度定格出力まで負荷上昇を開始した時刻t4までの間において、動翼先端間隙Dは、一旦D1以上に増大し、その後、D1近傍まで漸減して整定している。
ガスタービン101の発電出力は、図1に示すガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132により燃料流量調整弁124の開度を制御し、燃焼器103へ供給する燃料流量を変化させることで制御している。したがって、時刻t3において、負荷降下を開始すると、燃料流量や吸込み空気流量が変化し、燃焼ガス107の温度も低下する。このため、タービン軸105、第1〜3段シュラウド14,15,16、及びケーシング114は、温度低下する。
このことにより、図2に示すケーシング114は、動翼先端間隙Dを縮小させる方向である径方向内側に熱収縮し、タービン軸105は、動翼先端間隙Dを増大させる方向である反径方向に縮み、第1〜3段シュラウド14,15,16は、動翼先端間隙Dを増大させる方向である径方向外側に収縮する。このとき、タービン軸105、および第1〜3段シュラウド14,15,16は、ケーシング114に比べて早く温度が低下するため、過渡状態において動翼先端間隙DがD1以上に増大し、その後漸減して整定している。
ガスタービン101は、部分負荷出力から、再度定格出力まで負荷上昇を開始した時刻t4から、定格出力に再度到達した時刻t5を経て、定格出力Pbで運転継続している。この間において、動翼先端間隙Dは、一旦D1以下に縮小し、その後、D1まで漸増して整定している。
これは、時刻t4から負荷上昇を開始すると、燃料流量や吸込み空気流量が変化し、燃焼ガス107の温度も上昇し、タービン軸105、第1〜3段シュラウド14,15,16、及びケーシング114が、温度上昇し、部分負荷への降下時と逆の方向に、図2に示すタービン軸105、第1〜3段シュラウド14,15,16、及びケーシング114が熱膨張等するためである。
このように、定格出力Pbから部分負荷へ、又は部分負荷から定格出力までの出力変更(負荷変動)を行うと、動翼先端間隙Dは、一定の過渡状態を経た後に、起動時最小間隙値よりも大きな値の動翼先端間隙値D1で整定する。
この部分負荷及び定格出力Pb運転中における動翼先端間隙Dの増大を抑制するために、本実施の形態においては、ケーシング114を外部から冷却するケーシング冷却装置25が設けられている。
次に、ケーシング冷却を行うと共に、部分負荷運転からの挙動を考慮した場合の動翼先端間隙の挙動(図3(B)の特性線(b))について説明する。ガスタービン101が起動して回転数上昇を開始した時刻t0から発電出力が定格出力Pbに到達した時刻t2までは、上述した特性線(a)と同様である。
時刻t2において、冷却空気流量制御器131は、冷却空気流量調整弁123へ冷却空気調整信号133を出力し、冷却空気流量調整弁123を閉状態から開状態としている。このことにより、冷却空気供給源119からケーシング冷却空気115がケーシング冷却装置25へ供給され、ケーシング冷却装置25は、冷却空気噴出孔25aよりケーシング冷却空気115を噴出させてケーシング114を衝突冷却する。
このことにより、動翼先端間隙Dを増大させる方向であるケーシング114の径方向外側への熱膨張が抑制されるので、動翼先端間隙Dの起動時最小間隙値と運転整定時の間隙値D2との差が小さくなる。このように、定格出力PB運転時や、部分負荷一定運転等の定常状態での動翼先端間隙Dを、ケーシング冷却を実施していない場合に比べ小さく保つことができる。なお、時刻t3,t4,t5における負荷変動時の動翼先端間隙Dの挙動は、運転整定時の間隙値D2を基に、特性線(a)と相似の挙動を示している。
ところで、ガスタービン101の運転において、漏れ損失を低減し、熱効率を向上させるという観点からは、運転状態を通して、許容最小間隙値Daと同等の動翼先端間隙Dを常に保つようにケーシング冷却することが考えられる。
しかし、上述したように部分負荷から定格出力Pbへの負荷上昇過程で動翼先端間隙Dが縮小するため、図3(B)の特性線(c)のように、定格出力運転状態で許容最小間隙値Daとなるようにケーシング114を冷却すると、負荷上昇時に許容最小間隙値Da以下まで、縮小してしまうという問題がある。このため、ケーシング冷却を行う場合には、少なくとも部分負荷での動翼先端間隙Dを許容最小間隙値Da以上であって、負荷上昇時の縮小量を考慮した値に設定する必要があった。
そこで、本実施の形態においては、部分負荷からの負荷上昇において、ケーシング冷却を停止する構成としている。図4を用いて、ガスタービンの運転状況に対する動翼先端間隙の挙動について説明する。図4において、図1乃至図3に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
また、図4の(B)の動翼先端間隙Dにおいては、太破線で示す特性線(a)は、ケーシング冷却を行わない場合の動翼先端間隙の特性を、太破線で示す特性線(d)は、本実施の形態におけるケーシング冷却を行う場合の動翼先端間隙の特性を、それぞれ示している。
ガスタービン101が起動して回転数上昇を開始した時刻t0から発電出力が定格出力Pbに到達した時刻t2までは、上述した図3の(B)の特性線(a)と同様である。
時刻t2において、冷却空気流量制御器131は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132を基に、定格出力Pb到達を判断するとともに、ケーシング114の冷却に必要な冷却空気量を演算し、冷却空気流量調整弁123へ冷却空気調整信号133を出力し、冷却空気流量調整弁123を閉状態から開状態としている。この際、冷却空気流量調整弁123の開度を図3の(C)における開度より大きくしてケーシング114を冷却し、図3の(B)における運転整定時の動翼先端間隙値D2より小さな動翼先端間隙値D3での運転を可能とする。
定格出力から部分負荷出力まで負荷降下を開始した時刻t3から、部分負荷出力一定での運転状態を経て、再度定格出力まで負荷上昇を開始した時刻t4の前までは、上述した図3と同様である。
部分負荷出力一定での運転を経て、再度定格出力まで負荷上昇を開始した時刻t4において、冷却空気流量制御器131は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132を基に、負荷上昇開始を判断し、冷却空気流量調整弁123へ閉信号を出力し、冷却空気流量調整弁123を開状態から閉状態としている。この閉信号は、所定の時間を設定し時刻t6まで出力し、時刻t6において、冷却空気流量制御器131は、再度時刻t2における冷却空気調整信号133と同等の信号を冷却空気流量調整弁123へ出力している。
時刻t4から時刻t6までの間、ケーシング冷却を停止することから、ケーシング114の径方向外側への熱膨張が発生する。このケーシング114の径方向外側への熱膨張は、動翼先端間隙Dを増大させる方向であるので、負荷上昇時の動翼先端間隙Dの縮小を抑制することができる。この結果、部分負荷運転状態においても、ケーシング冷却における運転整定時の動翼先端間隙Dを、図3の動翼先端間隙値D2より小さな動翼先端間隙値D3に設定することができる。
上述した本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態によれば、ケーシング114とタービン104の間隙を適切に保持することで、高い信頼性を有し、かつ部分負荷においても高い熱効率を得ることのできるガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンを提供できる。
また、上述した本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態によれば、冷却空気流量調整弁123を制御する冷却空気調整信号133を出力する冷却空気流量制御器131を設けたことを特徴とするものであり、単純な構成で実現可能としている。このため、制御システムの複雑化を避け、メンテナンス性や、設計性が良くなり、導入に伴うコストや時間を最小限に抑える事ができる。
また、上述した本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第1の実施の形態によれば、冷却空気流量制御器131は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132を入力し、ケーシング114の冷却に必要な冷却空気量を演算して、冷却空気流量調整弁123を制御しているので、部分負荷から負荷上昇した際に生起する動翼先端間隙Dの縮小の抑制効果をより高めることができる。これは、燃料流量指令132が負荷を変動させる際に生じる最初の信号だからである。もっとも初期に発せられる信号である燃料流量指令132を使用することで、負荷上昇時に、いち早く冷却空気流量調整弁123を閉止でき、ケーシング114の熱膨張開始を早めることができる。このことにより、タービン軸105、および第1〜第3段シュラウド14,15,16との温度差を少なくすることができる。
なお、本実施の形態においては、部分負荷から定格出力への負荷上昇時に、冷却空気流量調整弁123を閉止する例を説明したが、これに限るものではない。例えば、所定量までケーシング冷却空気115を削減するように、冷却空気流量調整弁123の開度を閉方向の所定開度で制御しても良い。
また、上述したように、定格出力Pbから部分負荷までの負荷降下に際して、動翼先端間隙Dは、過渡的に増大し、その後漸減して所定値に整定する。逆に、部分負荷から定格出力Pbまでの負荷上昇に際して、動翼先端間隙Dは、過渡的に縮小し、その後漸増して所定値に整定する。したがって、例えば、定格出力Pbから部分負荷まで負荷降下した後に、短時間の部分負荷一定の運転をして、再度定格出力Pbまで負荷上昇した場合には、動翼先端間隙Dは、過渡的にも整定時の動翼先端間隙値を下回らないことが想定される。
このため、冷却空気流量制御器131において、負荷減少開始時刻から部分負荷一定運転の経過時間を計測するタイマ演算部と、負荷減少量を計測する演算部と、予め設定した負荷減少開始時刻から部分負荷一定運転の経過時間の閾値と,予め設定した負荷減少量の閾値とを記憶する記憶部とを備え、負荷減少量が閾値を超えて減少し、かつ負荷減少開始時刻から部分負荷一定運転の経過時間が閾値をこえた場合における、負荷上昇の場合に、冷却空気流量調整弁123を閉止するように、構成しても良い。
以下、本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第2の実施の形態を図面を用いて説明する。図5は本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第2の実施の形態を示すシステム構成図である。図5において、図1乃至図4に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示す本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第2の実施の形態は、大略第1の実施の形態と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。
第1の実施の形態においては、タービン104のケーシング114を冷却するケーシング冷却装置25への冷却空気115を冷却空気供給源119から1系統で供給する場合を説明したが、本実施の形態においては、図5に示すように、冷却空気源を第1冷却空気供給源119Aと第2冷却空気供給源119Bと2系統設置している。
第1冷却空気供給源119Aは、第1の実施の形態における冷却空気源119と実質的には同じであって、圧縮機102の低圧段抽気やブロワなどの送風機で構成されている。第1冷却空気供給源119Aが生成する低温のケーシング冷却空気115は、第1冷却空気流量調整弁123Aが設けられたケーシング冷却空気供給配管120を介してケーシング冷却装置25へ供給される。
第2冷却空気源119Bは、例えば、圧縮機102の高圧段抽気やブロワなどの送風機で構成されている。第2冷却空気供給源119Bが生成する高温のケーシング冷却空気115は、第2冷却空気流量調整弁123Bが設けられたケーシング冷却空気供給分岐配管120Bを介してケーシング冷却装置25へ供給される。ケーシング冷却空気供給分岐配管120Bは、ケーシング冷却空気供給配管120の第1冷却空気流量調整弁123Aの下流側であって、ケーシング冷却装置25の上流側に接続している。
ケーシング冷却空気115の流量は第1及び第2冷却空気供給源119A,119Bが備える動力調整機構など送風量調整構造、もしくは、第1及び第2冷却空気流量調整弁123A,123Bの開度によってそれぞれ調整される。
冷却空気流量制御器131は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132を入力し、ケーシング114の冷却に必要な冷却空気量を演算し、第1および第2冷却空気流量調整弁123A,123Bへ第1及び第2冷却空気調整信号133A,133Bをそれぞれ出力する。第1及び第2冷却空気流量調整弁123A,123Bは、第1及び第2冷却空気調整信号133A,133Bに応じてそれぞれの開度を変化させることで、各冷却空気供給源119A,119Bからケーシング冷却装置25へ供給されるケーシング冷却空気115の流量を制御している。
本実施の形態の動作として、冷却空気流量制御器131は、第1冷却空気流量調整弁123Aを第1の実施の形態における冷却空気流量調整弁123と同様に制御する第1冷却空気調整信号133Aを出力する。これに加えて、冷却空気流量制御器131は、部分負荷から定格出力Pbまでの負荷上昇に際して、第1冷却空気流量調整弁123Aを閉止する第1冷却空気調整信号133Aを出力する間に、第2冷却空気流量調整弁123Bを開動作する第2冷却空気調整信号133Bを出力する。この第2冷却空気調整信号133Bは、運転状態を通じて、このときにのみ出力される。つまり、第2冷却空気流量調整弁123Bはこのときのみ所定開度に開動作し、このとき以外は、閉止している。
このことにより、ガスタービン101が部分負荷から定格出力Pbまで負荷上昇する場合、ケーシング114には、25から高温のケーシング冷却空気が噴出され、ケーシング114を衝突加温することになる。ケーシング114の外面では、強制対流熱伝達が生じるので、ケーシング114の外面の温度をより速やかに高めることが可能となる。
この結果、動翼先端間隙Dを増大させる方向であるケーシング114の径方向外側への熱膨張を促進することができるので、負荷上昇時の動翼先端間隙Dの縮小を抑制することができる。
上述した本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、上述した本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第2の実施の形態によれば、負荷上昇時の動翼先端間隙Dの縮小を第1の実施の形態以上に抑制することができるので、整定時の動翼先端間隙値をさらに小さくすることができる。この結果、漏れ損失が減少し、より高い熱効率をえることができるとともに、動翼先端間隙Dを確実に許容最小間隙Da以上に保持できるので、高信頼性を得ることができる。
以下、本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第3の実施の形態を図面を用いて説明する。図6は本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第3の実施の形態を示すシステム構成図である。図6において、図1乃至図5に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図6に示す本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第3の実施の形態は、大略第1の実施の形態と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。
第1の実施の形態においては、ガスタービン101を通常の1軸式ガスタービンで構成したが、本実施の形態においては、ガスタービン101を2軸式ガスタービンで構成している。
図6において、ガスタービン101は、主に、圧縮機102,燃焼器103,高圧タービン104A,低圧タービン104Bから構成される。圧縮機102は、大気空気111を吸込み空気量調整手段としての可変入口案内翼(IGV)136を介して吸入して圧縮し、圧縮空気106を生成し、生成した圧縮空気106を燃焼器103へ送る。燃焼器103は、圧縮機102が生成した圧縮空気106と燃料流量調整弁124を介して供給された燃料とを混合燃焼させて燃焼ガス107を生成し、高圧タービン104Aへ排出する。高圧タービン104Aで仕事をした後の排気ガスが低圧タービン104Bへ排出される。高圧タービン104Aは、圧縮機102と第1タービン軸105Aで接続されていて、低圧タービン104Bは、発電機などの機器109と第2タービン軸105Bで接続されている。
高圧タービン104Aは、燃焼器103から排出された燃焼ガス107により、第1タービン軸105Aに回転力を生じさせる。第1タービン軸105Aの回転力によって、圧縮機102を駆動させる。燃焼ガス107は、エネルギを高圧タービン104Aで回収された後に、排ガスとして低圧タービン104Bへ排出される。
低圧タービン104Bは、高圧タービン104Aから排出された排ガスにより、第2タービン軸105Bに回転力を生じさせる。第2タービン軸105Bの回転力によって、発電機などの機器109を駆動させる。排ガスは、エネルギを低圧タービン104Bで回収された後に、大気へ排出される。
燃料流量調整手段としての燃料流量調整弁124は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132により開度が制御される。このことにより、ガスタービン101の燃焼器103へ供給される燃料流量を制御できるので、ガスタービン101の出力(低圧タービン104Bの出力)を所望の値に制御することが可能となる。燃料流量指令132は、高圧タービン回転数制御器134へも出力されている。
高圧タービン回転数制御器134は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132を入力し、圧縮機102の吸込み空気流量を演算し、吸込み空気量調整手段としての可変入口案内翼(IGV)136へ開度指令信号135を出力する。可変入口案内翼(IGV)136は、開度指令信号135に応じてその案内翼の開度を変化させることで、圧縮機102に吸入される空気量を制御して、高圧タービン104Aの回転数を制御している。
本実施の形態の動作として、高圧タービン回転数制御器134は、ガスタービン101が部分負荷から定格出力Pbまで負荷上昇する際に、吸込み空気量を増加させて高圧タービン104Aの回転数を低下させるように、可変入口案内翼(IGV)136が開方向となる開度指令信号135を出力する。
このことにより、高圧タービン104Aの第1回転軸105Aの遠心伸び量を縮めることができる。高圧タービン104Aの遠心伸びは、動翼先端間隙Dを縮小させる要因であるから、このようにすることで、負荷上昇にともなう動翼先端間隙Dの縮小を抑制することができる。
なお、遠心伸びは熱変形に比べ、非常に早い速度で起きるため、速やかに動翼先端間隙Dを増大することができる。また、低圧タービン104Bはタービン後段側であり、負荷変動による被る温度変化が高圧タービン104Aに比べて小さい。このため負荷変動による動翼先端間隙Dの変化に対する対策が重要になるのは高圧タービン104A側である。
上述した本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第3の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、上述した本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第3の実施の形態によれば、吸込み空気量調整手段としての可変入口案内翼(IGV)136を制御する開度指令信号135を出力する高圧タービン回転数制御器134を設けたことを特徴とするものであり、単純な構成で実現可能としている。このため、制御システムの複雑化を避け、メンテナンス性や、設計性が良くなり、導入に伴うコストや時間を最小限に抑える事ができる。
以下、本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第4の実施の形態を図面を用いて説明する。図7は本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第4の実施の形態を示すシステム構成図である。図7において、図1乃至図6に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図7に示す本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第4の実施の形態は、大略第3の実施の形態と同様の機器で構成されるが、さらに、冷却空気流量調整弁123へ冷却空気調整信号133を出力する冷却空気流量制御器131を備えて構成している点が異なる。
燃料流量調整手段としての燃料流量調整弁124は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132により開度が制御される。このことにより、ガスタービン101の燃焼器103へ供給される燃料流量を制御できるので、ガスタービン101の出力(低圧タービン104Bの出力)を所望の値に制御することが可能となる。燃料流量指令132は、高圧タービン回転数制御器134と冷却空気流量制御器131とへも出力されている。
冷却空気流量制御器131は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132を入力し、ケーシング114の冷却に必要な冷却空気量を演算し、冷却空気流量調整弁123へ冷却空気調整信号133を出力する。冷却空気流量調整弁123は、冷却空気調整信号133に応じてその開度を変化させることで、冷却空気供給源119からケーシング冷却装置25へ供給されるケーシング冷却空気115の流量を制御している。
上述した本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第4の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態及び第3の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
以下、本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第5の実施の形態を図面を用いて説明する。図8は本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第5の実施の形態を示すシステム構成図である。図8において、図1乃至図7に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図8に示す本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第5の実施の形態は、大略第3の実施の形態と同様の機器で構成されるが、冷却空気源を第1冷却空気供給源119Aと第2冷却空気供給源119Bと2系統設置していることと、第1及び第2冷却空気流量調整弁123A,123Bへ第1及び第2冷却空気調整信号133A,133Bをそれぞれ出力する冷却空気流量制御器131を備えて構成している点が異なる。
燃料流量調整手段としての燃料流量調整弁124は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132により開度が制御される。このことにより、ガスタービン101の燃焼器103へ供給される燃料流量を制御できるので、ガスタービン101の出力(低圧タービン104Bの出力)を所望の値に制御することが可能となる。燃料流量指令132は、高圧タービン回転数制御器134と冷却空気流量制御器131とへも出力されている。
冷却空気流量制御器131は、ガスタービン出力調整器130からの燃料流量指令132を入力し、ケーシング114の冷却に必要な冷却空気量を演算し、第1および第2冷却空気流量調整弁123A,123Bへ第1及び第2冷却空気調整信号133A,133Bをそれぞれ出力する。第1及び第2冷却空気流量調整弁123A,123Bは、第1及び第2冷却空気調整信号133A,133Bに応じてそれぞれの開度を変化させることで、各冷却空気供給源119A,119Bからケーシング冷却装置25へ供給されるケーシング冷却空気115の流量を制御している。
本実施の形態の動作として、冷却空気流量制御器131は、第1冷却空気流量調整弁123Aを第1の実施の形態における冷却空気流量調整弁123と同様に制御する第1冷却空気調整信号133Aを出力する。これに加えて、冷却空気流量制御器131は、部分負荷から定格出力Pbまでの負荷上昇に際して、第1冷却空気流量調整弁123Aを閉止する第1冷却空気調整信号133Aを出力する間に、第2冷却空気流量調整弁123Bを開動作する第2冷却空気調整信号133Bを出力する。この第2冷却空気調整信号133Bは、運転状態を通じて、このときにのみ出力される。つまり、第2冷却空気流量調整弁123Bはこのときのみ所定開度に開動作し、このとき以外は、閉止している。
上述した本発明のガスタービンの間隙制御装置、間隙制御方法及び間隙制御装置を備えたガスタービンの第5の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態及び第3の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
なお、本発明の実施の形態においては、第1〜3段動翼2,4,6と、対向する第1〜3段シュラウド14,15,16との間の間隙(動翼先端間隙)調整を例に説明したが、スペーサ13と第2及び第3段静翼3,5の内周側に配設されたダイヤフラム24との間の間隙調整についても、本発明は当然に適用できる。
1 第1段静翼
2 第1段動翼
3 第2段静翼
4 第2段動翼
5 第3段静翼
6 第3段動翼
14 第1段シュラウド
15 第2段シュラウド
16 第3段シュラウド
24 ダイヤフラム
25 ケーシング冷却装置
101 ガスタービン
102 圧縮機
103 燃焼器
104 タービン
104A 高圧タービン
104B 低圧タービン
105 タービン軸
106 圧縮空気
107 燃焼ガス
109 機器(発電機)
111 大気空気
112 排気
113 排気ディフューザ
114 ケーシング
115 ケーシング冷却空気
119 冷却空気供給源
119A 第1冷却空気供給源(低温)
119B 第2冷却空気供給源(高温)
120 ケーシング冷却空気供給配管
123 空気流量調整弁
124 燃料流量調整弁(燃料流量調整手段)
130 ガスタービン出力調整器
131 流量制御器
132 燃料流量指令
133 冷却空気調整信号
134 高圧タービン回転数制御器
135 開度指令信号
136 可変入口案内翼(IGV)(吸込み空気量調整手段)

Claims (8)

  1. 燃焼用空気を加圧する圧縮機と、前記燃焼用空気を燃料と混合・燃焼して高温の燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスを用いて前記圧縮機及び発電機を駆動するタービンロータと前記タービンロータに設けたタービン動翼とを有するタービンと、前記タービンを内包するケーシングと、前記燃焼器への燃料流量を制御する燃料流量調整弁と、前記燃料流量調整弁に燃料流量指令を出力して前記発電機の出力を制御するガスタービン制御器とを備えるガスタービンの前記タービンと前記ケーシングの内面との間隙を制御するガスタービンの間隙制御装置であって、
    前記ケーシングを冷却して前記タービンと前記ケーシングの内面との間隙を調整するケーシング冷却装置と、前記ケーシング冷却装置に冷却空気を供給する冷却空気供給源と、前記ケーシング冷却装置に供給される前記冷却空気の空気量を調整する流量調整弁と、前記流量調整弁に開度指令を出力し前記冷却空気の空気量を制御する流量制御器とを備え、
    前記流量制御器は、前記流量調整弁に前記冷却空気の供給開始指令を出力して前記間隙を縮小制御させる手段と、
    前記発電機の出力が定格出力から部分負荷まで降下した後に、前記ガスタービン制御器からの発電機出力を増加させる前記燃料流量指令が入力したときに、前記流量調整弁に前記冷却空気の供給停止指令もしくは流量減少指令を出力して前記間隙を増大制御させる手段とを備えた
    ことを特徴とするガスタービンの間隙制御装置。
  2. 燃焼用空気を加圧する圧縮機と、前記燃焼用空気を燃料と混合・燃焼して高温の燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスを用いて前記圧縮機及び発電機を駆動するタービンロータと前記タービンロータに設けたタービン動翼とを有するタービンと、前記タービンを内包するケーシングと、前記燃焼器への燃料流量を制御する燃料流量調整弁と、前記燃料流量調整弁に燃料流量指令を出力して前記発電機の出力を制御するガスタービン制御器とを備えるガスタービンの前記タービン動翼と前記ケーシングの内面との間隙を制御するガスタービンの間隙制御装置であって、
    前記ケーシングを冷却して前記タービン動翼と前記ケーシングの内面との間隙を調整するケーシング冷却装置と、前記ケーシング冷却装置に冷却空気を供給する冷却空気供給源と、前記ケーシング冷却装置に供給される前記冷却空気の空気量を調整する流量調整弁と、前記流量調整弁に開度指令を出力し前記冷却空気の空気量を制御する流量制御器とを備え、
    前記流量制御器は、前記流量調整弁に前記冷却空気の供給開始指令を出力して前記間隙を縮小制御させる手段と、
    前記発電機の出力が定格出力から部分負荷まで降下した後に、前記ガスタービン制御器からの発電機出力を増加させる前記燃料流量指令が入力したときに、前記流量調整弁に前記冷却空気の供給停止指令もしくは流量減少指令を出力して前記間隙を増大制御させる手段とを備えた
    ことを特徴とするガスタービンの間隙制御装置。
  3. 燃焼用空気を加圧する圧縮機と、前記燃焼用空気を燃料と混合・燃焼して高温の燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスを用いて前記圧縮機及び発電機を駆動するタービンロータと前記タービンロータに設けたタービン動翼とを有するタービンと、前記タービンを内包するケーシングと、前記燃焼器への燃料流量を制御する燃料流量調整弁と、前記燃料流量調整弁に燃料流量指令を出力して前記発電機の出力を制御するガスタービン制御器とを備えるガスタービンの前記タービン動翼と前記ケーシングの内面との間隙を制御するガスタービンの間隙制御装置であって、
    前記ケーシングを冷却して前記タービン動翼と前記ケーシングの内面との間隙を調整するケーシング冷却装置と、前記ケーシング冷却装置に低温冷却空気を供給する第1冷却空気供給源と、前記ケーシング冷却装置に高温冷却空気を供給する第2冷却空気供給源と、前記ケーシング冷却装置に供給される前記低温冷却空気の空気量を調整する第1流量調整弁と、前記ケーシング冷却装置に供給される前記高温冷却空気の空気量を調整する第2流量調整弁と、前記第1及び第2流量調整弁に開度指令を出力し前記低温冷却空気及び前記高温冷却空気の各空気量を制御する流量制御器とを備え、
    前記流量制御器は、前記第1流量調整弁に前記低温冷却空気の供給開始指令を出力して前記間隙を縮小制御させる手段と、
    前記発電機の出力が定格出力から部分負荷まで降下した後に、前記ガスタービン制御器からの発電機出力を増加させる前記燃料流量指令が入力したときに、前記第1流量調整弁に前記低温冷却空気の供給停止指令もしくは流量減少指令を出力して前記間隙を増大制御させる第1の手段と、前記第2流量調整弁に前記高温冷却空気の供給開始指令を出力して前記間隙を増大制御させる第2の手段とを備えた
    ことを特徴とするガスタービンの間隙制御装置。
  4. 燃焼用空気の吸込み流量を調整する可変入口案内翼と、前記燃焼用空気を加圧する圧縮機と、前記燃焼用空気を燃料と混合・燃焼して高温の燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスを用いて前記圧縮機を駆動する高圧タービンと、前記高圧タービンからの排気を用いて発電機を駆動する低圧タービンと、前記高圧タービンと前記低圧タービンとを内包するケーシングと、前記燃焼器への燃料流量を制御する燃料流量調整弁と、前記燃料流量調整弁に燃料流量指令を出力して前記発電機の出力を制御するガスタービン制御器とを備えるガスタービンの前記高圧タービンと前記ケーシングの内面との間隙を制御するガスタービンの間隙制御装置であって、
    前記ケーシングを冷却して前記高圧タービンと前記ケーシングの内面との間隙を調整するケーシング冷却装置と、前記ケーシング冷却装置に冷却空気を供給する冷却空気供給源と、前記可変入口案内翼に開度指令を出力し前記燃焼用空気の吸込み流量を制御する高圧タービン回転数制御器とを備え、
    前記高圧タービン回転数制御器は、前記発電機の出力が定格出力から部分負荷まで降下した後に、前記ガスタービン制御器からの発電機出力を増加させる前記燃料流量指令が入力したときに、前記可変入口案内翼に前記燃焼用空気の吸込み流量の増加指令を出力して前記間隙を増大制御させる手段を備えた
    ことを特徴とするガスタービンの間隙制御装置。
  5. 燃焼用空気の吸込み流量を調整する可変入口案内翼と、前記燃焼用空気を加圧する圧縮機と、前記燃焼用空気を燃料と混合・燃焼して高温の燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスを用いて前記圧縮機を駆動する高圧タービンと、前記高圧タービンからの排気を用いて発電機を駆動する低圧タービンと、前記高圧タービンと前記低圧タービンとを内包するケーシングと、前記燃焼器への燃料流量を制御する燃料流量調整弁と、前記燃料流量調整弁に燃料流量指令を出力して前記発電機の出力を制御するガスタービン制御器とを備えるガスタービンの前記高圧タービンと前記ケーシングの内面との間隙を制御するガスタービンの間隙制御装置であって、
    前記ケーシングを冷却して前記高圧タービンと前記ケーシングの内面との間隙を調整するケーシング冷却装置と、前記ケーシング冷却装置に冷却空気を供給する冷却空気供給源と、前記ケーシング冷却装置に供給される前記冷却空気の空気量を調整する流量調整弁と、前記流量調整弁に開度指令を出力し前記冷却空気の空気量を制御する流量制御器と、前記可変入口案内翼に開度指令を出力し前記燃焼用空気の吸込み流量を制御する高圧タービン回転数制御器とを備え、
    前記流量制御器は、前記流量調整弁に前記冷却空気の供給開始指令を出力して前記間隙を縮小制御させる手段と、
    前記発電機の出力が定格出力から部分負荷まで降下した後に、前記ガスタービン制御器からの発電機出力を増加させる前記燃料流量指令が入力したときに、前記流量調整弁に前記冷却空気の供給停止指令もしくは流量減少指令を出力して前記間隙を増大制御させる手段とを備え、
    前記高圧タービン回転数制御器は、前記発電機の出力が定格出力から部分負荷まで降下した後に、前記ガスタービン制御器からの発電機出力を増加させる前記燃料流量指令が入力したときに、前記可変入口案内翼に前記燃焼用空気の吸込み流量の増加指令を出力して前記間隙を増大制御させる第3の手段を備えた
    ことを特徴とするガスタービンの間隙制御装置。
  6. 燃焼用空気の吸込み流量を調整する可変入口案内翼と、前記燃焼用空気を加圧する圧縮機と、前記燃焼用空気を燃料と混合・燃焼して高温の燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスを用いて前記圧縮機を駆動する高圧タービンと、前記高圧タービンからの排気を用いて発電機を駆動する低圧タービンと、前記高圧タービンと前記低圧タービンとを内包するケーシングと、前記燃焼器への燃料流量を制御する燃料流量調整弁と、前記燃料流量調整弁に燃料流量指令を出力して前記発電機の出力を制御するガスタービン制御器とを備えるガスタービンの前記高圧タービンと前記ケーシングの内面との間隙を制御するガスタービンの間隙制御装置であって、
    前記ケーシングを冷却して前記高圧タービンと前記ケーシングの内面との間隙を調整するケーシング冷却装置と、前記ケーシング冷却装置に低温冷却空気を供給する第1冷却空気供給源と、前記ケーシング冷却装置に高温冷却空気を供給する第2冷却空気供給源と、前記ケーシング冷却装置に供給される前記低温冷却空気の空気量を調整する第1流量調整弁と、前記ケーシング冷却装置に供給される前記高温冷却空気の空気量を調整する第2流量調整弁と、前記第1及び第2流量調整弁に開度指令を出力し前記低温冷却空気及び前記高温冷却空気の各空気量を制御する流量制御器と、前記可変入口案内翼に開度指令を出力し前記燃焼用空気の吸込み流量を制御する高圧タービン回転数制御器とを備え、
    前記流量制御器は、前記第1流量調整弁に前記低温冷却空気の供給開始指令を出力して前記間隙を縮小制御させる手段と、
    前記発電機の出力が定格出力から部分負荷まで降下した後に、前記ガスタービン制御器からの発電機出力を増加させる前記燃料流量指令が入力したときに、前記第1流量調整弁に前記低温冷却空気の供給停止指令もしくは流量減少指令を出力して前記間隙を増大制御させる第1の手段と、前記第2流量調整弁に前記高温冷却空気の供給開始指令を出力して前記間隙を増大制御させる第2の手段とを備え、
    前記高圧タービン回転数制御器は、前記発電機の出力が定格出力から部分負荷まで降下した後に、前記ガスタービン制御器からの発電機出力を増加させる前記燃料流量指令が入力したときに、前記可変入口案内翼に前記燃焼用空気の吸込み流量の増加指令を出力して前記間隙を増大制御させる第3の手段を備えた
    ことを特徴とするガスタービンの間隙制御装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のガスタービンの間隙制御装置を備えた、
    ことを特徴とするガスタービン。
  8. 燃焼用空気を加圧する圧縮機と、前記燃焼用空気を燃料と混合・燃焼して高温の燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスを用いて前記圧縮機及び発電機を駆動するタービンロータと前記タービンロータに設けたタービン動翼とを有するタービンと、前記タービンを内包するケーシングと、前記燃焼器への燃料流量を制御する燃料流量調整弁と、前記燃料流量調整弁に燃料流量指令を出力して前記発電機の出力を制御するガスタービン制御器とを備えるガスタービンの前記タービンと前記ケーシングの内面との間隙を制御するガスタービンの間隙制御方法であって、
    前記タービンと前記ケーシングとの間隙を調整するケーシング冷却装置に供給される冷却空気の空気量を調整する流量調整弁に、前記冷却空気の供給開始指令を出力して前記間隙を縮小制御させる手順と、
    前記発電機の出力が定格出力から部分負荷まで降下した後に、前記発電機の出力を増加させる前記燃料流量指令が入力したときに、前記流量調整弁に前記冷却空気の供給停止指令もしくは流量減少指令を出力して前記間隙を増大制御させる手順とを備えた
    ことを特徴とするガスタービンの間隙制御方法。
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