JP5647206B2 - 移動体通信端末試験装置及び移動体通信端末試験方法 - Google Patents

移動体通信端末試験装置及び移動体通信端末試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動体通信端末の性能評価の試験を行うため、移動体通信端末との通信を行う移動体通信端末試験装置に関する。
移動体通信端末試験装置は、移動体通信端末に信号を送信し移動体通信端末からの信号を受信する送受信部を有し、疑似基地局として移動体通信端末との通信を行うことによって移動体通信端末を試験する装置である。
移動体通信端末試験装置は、試験シナリオを予め記憶し、この試験シナリオに基づく試験を行う。試験シナリオには、メッセージの送受信の手順を表すシーケンスや移動体通信端末との通信条件が含まれる。
一般的に、このメッセージの送受信は規定の通信プロトコルに従った処理が行われる。通信プロトコルは、通信規格によって規定され、通常階層化された通信手順としてその規約が定められている。例えば、PHY層(Physical Layer:物理層)、MAC層(Media Access Control Layer:媒体アクセス制御層)、RLC層(Radio Link Control Layer:無線リンク制御層)、PDCP層(Packet Data Convergence Protocol Layer:パケット・データ収斂プロトコル層)、RRC層(Radio Resource Control Layer:無線リソース制御層)として階層化されている。
移動体通信端末におけるシーケンス動作を移動体通信端末試験装置により試験することがある。このとき、上記各階層でのログデータを取得しておく。試験者は、移動体通信端末試験装置が取得していたログデータを表示させる。そして、試験者は表示されたログデータを確認して異常の有無を確認する。
一方で、移動体通信端末からの信号を受信して得られた波形データを基に例えばスプリアス検出、EVM(Error Vector Magnitude)測定、信号レベル測定等を行う解析装置がある。試験者は各種の解析をさせ、異常を検出させる。
そして、波形データの特性と移動体通信端末のシーケンス動作との関係を調べるには、上述した二つの装置(試験)を個別に用いて、試験者は、ログデータから異常の有無を確認し、異常有りと思われるログデータに対応する波形データを自ら探し、当該ログデータに対応する波形データを解析させ、異常の有無を確認していた。
特開2009−147640号公報 特開2006−060477号公報
従来、上述した波形データ及びログデータはそれぞれ個別に取得され解析される構成なので、波形データとログデータとの相互関係を調べることが容易でなかった。さらに、移動体通信端末試験はその試験項目が多岐に亘るので、波形データ及びログデータは膨大な数となる。従って、波形データから異常が検出されたとき、当該波形データに対応するログデータを探し、異常の有無を確認するには多くの労力を必要とした。
本発明は、移動体通信端末試験において、容易に波形データに対応するログデータを特定する移動体通信端末試験装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、移動体通信端末に信号を送信し前記移動体通信端末からの信号を受信する送受信部(12)を有し、前記移動体通信端末との通信条件及びメッセージの送受信の手順がシーケンスとして記述された試験シナリオに基づいて、前記移動体通信端末との通信試験を行う移動体通信端末試験装置であって、前記試験シナリオに基づいて、前記移動体通信端末に送るための第1のメッセージを生成し、また、前記移動体通信端末からの第2のメッセージを処理して前記シーケンスを実行するシーケンス実行部(10)と、前記第1のメッセージを含む通信データに通信規格に対応した複数レイヤの通信プロトコル処理を施し、前記送受信部に送るとともに、前記第2のメッセージを含む前記通信データに複数レイヤの通信プロトコル処理を施して、前記シーケンス実行部に送るレイヤ処理部(11)と、前記レイヤ処理部の各レイヤで交わされる前記通信データを受け、該通信データに基づいてログデータを生成するログデータ生成部(130)を有するログデータ処理部(13)と、前記ログデータ生成部による前記ログデータを時系列的に記憶するログデータ記憶部(14)と、前記送受信部が受信した信号に基づく波形データを時系列的に記憶する波形データ記憶部(15)と、前記波形データ記憶部に記憶された前記波形データを解析する波形データ解析部(16)と、前記波形データ解析部の解析対象の前記波形データに対応する最下層レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部から読み出し、読み出した前記最下層レイヤのログデータに対応する上位レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部に記憶されたログデータのうちから特定する上位レイヤログデータ特定部(1700)と、前記上位レイヤログデータ特定部により特定された前記ログデータ及び前記波形データ解析部による解析結果をともに表示部(18)に表示させる表示処理部(17)とを有することを特徴とする移動体通信端末試験装置である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の移動体通信端末試験装置であって、前記波形データ解析部は、前記波形データを解析して異常の有無を判断し、前記表示制御部は、前記波形データ解析部により異常と判断された前記波形データに対応する前記ログデータ及び前記波形データ解析部による解析結果をともに前記表示部に表示させることを特徴とする
た、請求項に記載の発明は、請求項に記載の移動体通信端末試験装置であって、前記上位レイヤログデータ特定部は、前記記憶部が記憶した前記ログ情報から、特定したログデータに対して少なくとも時系列的に前後のいずれか一方の他のデータを読み出し、前記表示処理部は、前記上位レイヤログデータ特定部により特定された前記ログデータと、前記他のログデータとを異なる態様で前記表示部に表示させることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の移動体通信端末試験装置であって、前記ログデータ処理部は、時刻情報を生成する時刻生成部(131)を有し、前記ログデータ生成部は、前記時刻生成部による前記時刻情報を含む前記ログデータを生成し、前記波形データ記憶部は、前記時刻生成部から前記時刻情報を受け該時刻情報を前記波形データに付加して前記波形データを記憶し、前記波形データ解析部は、波形データの時刻情報を前記波形データ記憶部から読み出す時刻特定部(162)を有し、前記上位レイヤログデータ特定部は、前記時刻特定部からの時刻情報に基づいて前記波形データ解析部からの解析結果に対応する最下層レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部から読み出し、読み出した前記最下層レイヤのログデータに対応する上位レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部に記憶されたログデータのうちから特定することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の移動体通信端末試験装置であって、前記時刻生成部は、前記通信試験の開始時からの経過時刻を前記時刻情報として生成し、前記波形データ記憶部は、一定の時間間隔毎にサンプリングされた前記波形データをアドレス順に記憶し、前記時刻特定部は、前記波形データの前記時刻情報と前記時間間隔とに基づいて、前記波形データが前記波形データ記憶部に記憶されたアドレスを決定し、該アドレスの波形データを読み出すことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の移動体通信端末試験装置であって、前記波形データ解析部は、前記ログデータ記憶部に記憶された前記ログデータに含まれる前記通信条件のうち少なくとも一部を参照して前記波形データ解析部による解析の解析条件を設定する解析条件設定部(160)を有し、前記波形データ解析部は、前記解析条件設定部による前記解析条件を受け、該解析条件に対応する解析を行うことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の移動体通信端末試験装置であって、前記解析条件設定部は、前記ログデータに含まれる前記通信条件のうち使用帯域情報に基づいて前記解析条件を設定し、前記波形データ解析部は、前記使用帯域情報に基づいて設定された前記解析条件を受け、前記波形データをスペクトラム解析し、当該波形データの少なくとも一部をマスクして解析するスプリアス検出を行うことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の移動体通信端末試験装置であって、前記解析条件設定部は、前記ログデータに含まれる前記通信条件のうち信号レベルに基づいて前記解析条件としての許容範囲を設定し、前記波形データ解析部は、前記信号レベルに基づいて設定された前記解析条件を受け、前記波形データをスペクトラム解析し、前記表示部は、前記スペクトラム解析の結果とともに前記許容範囲を表示することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の移動体通信端末試験装置であって、前記解析条件設定部は、前記ログデータに含まれる前記通信条件のうち変調方式情報に基づいて前記解析条件を設定し、前記波形データ解析部は、前記変調方式情報に基づいて設定された前記解析条件を受け、前記波形データからEVMを求めることを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、移動体通信端末との通信条件及びメッセージの送受信の手順がシーケンスとして記述された試験シナリオと通信規格に対応した複数レイヤの通信プロトコルとに基づいて、前記移動体通信端末との通信試験を行う移動体通信端末試験方法であって、波形データ記憶部が、前記移動体通信端末から受信された信号に基づく波形データを時系列的に記憶するステップと、ログデータ記憶部が、前記複数レイヤの各レイヤで交わされ前記通信条件及び前記メッセージを含む通信データに基づいて生成されたログデータを時系列的に記憶するステップと、波形データ解析部が、記憶された前記波形データを読み出し解析するステップと、上位レイヤログデータ特定部が、解析対象の前記波形データに対応する最下層レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部から読み出し、読み出した前記最下層レイヤのログデータに対応する上位レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部に記憶されたログデータのうちから特定するステップと、表示部が、特定された前記ログデータ及び前記解析による解析結果をともに表示するステップとを有することを特徴とする移動体通信端末試験方法である。
本発明によれば、移動体通信端末試験装置は、波形データ及びログデータを時系列的に記憶する。そして、波形データから異常が検出されたとき、当該波形データに対応するログデータを特定し、異常が検出された波形データの解析結果と特定されたログデータとをともに表示する。それにより、容易に波形データに対応するログデータを特定する移動体通信端末試験装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置の構成を表すブロック図。 本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置の概略を表す模式図。 本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置の概略を表す模式図。 本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置の動作を表すフローチャート。 本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置の動作を表すフローチャート。 本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置の動作を表すフローチャート。 本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置の動作を表すフローチャート。 本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置の動作を表すフローチャート。 本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置の動作を表すフローチャート。 本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置の動作を表すフローチャート。
[構成]
図1を参照して、本発明の実施形態に係る移動体通信端末試験装置1の構成を説明する。移動体通信端末試験装置1は、疑似基地局の機能を有して移動体通信端末2を試験する。移動体通信端末試験装置1は、試験シナリオ(移動体通信端末2との通信条件及びメッセージの送受信の手順がシーケンスとして記述されたもの)を記憶する。移動体通信端末試験装置1は、この試験シナリオに従って動作することによって、移動体通信端末2とRF(Radio Frequensy)信号をやりとりして通信を行う。移動体通信端末試験装置1は、シーケンス実行部10と、レイヤ処理部11と、送受信部12と、ログデータ処理部13と、ログデータ記憶部14と、波形データ記憶部15と、波形データ解析部16と、表示処理部17と、表示部18と、操作部19とを有する。
シーケンス実行部10は、試験シナリオに基づいて、移動体通信端末2に送るための第1のメッセージを生成する。また、シーケンス実行部10は、移動体通信端末2からの第2のメッセージを受けて、試験シナリオのシーケンスを実行する。シーケンス実行部10は、シナリオ処理部100と、第1のメッセージ処理部101と、第2のメッセージ処理部102とを有する。
シナリオ処理部100は、移動体通信端末2との通信条件及びメッセージの送受信の手順がシーケンスとして記述された試験シナリオを予め記憶する。シナリオ処理部100は、試験シナリオに従って、第1のメッセージ処理部101を制御して移動体通信端末2に送るための第1のメッセージを生成させる。一方、シナリオ処理部100は、第2のメッセージ処理部102から、先に送った第1のメッセージに対する移動体通信端末2からの返答である第2のメッセージを取得する。そして、さらに、移動体通信端末2からの返答のメッセージの次のステップのシーケンスのメッセージを第1のメッセージ処理部101に生成させる。このようにして、シナリオ処理部100は、各シーケンスを実行させる。但し、以下の各構成要素の説明に当たっては、各シーケンスのうち上記の第1のメッセージと第2のメッセージとについてのシーケンス動作を中心に説明する。
第1のメッセージ処理部101は、シナリオ処理部100の試験シナリオに従って、移動体通信端末2に送信すべき第1のメッセージを生成する。第1のメッセージ処理部101は、生成した第1のメッセージをレイヤ処理部11に出力する。
レイヤ処理部11は、第1のメッセージ処理部101からの第1のメッセージに規定の通信規格に対応した各レイヤの通信プロトコル処理を施し、当該処理が施された第1のメッセージを含む通信データを送受信部12に送るとともに、送受信部12からの第2のメッセージを含む通信データに規定の通信規格に対応した各レイヤの通信プロトコル処理を施し、当該処理が施された第2のメッセージを含む通信データを第2のメッセージ処理部102に送る。レイヤ処理部11は、各レイヤで通信プロトコル処理を行う毎に、移動体通信端末2との通信条件及びメッセージ(第1のメッセージ又は第2のメッセージ)を含む通信データをログデータ処理部13のログデータ生成部130に出力する。
送受信部12は、移動体通信端末2に信号を送信し移動体通信端末2からの信号を受信する。送受信部12(送信部)は、レイヤ処理部11からの入力に符号化処理、変調処理及び周波数変換処理を施してRF信号を生成し、移動体通信端末2に送信する。また、移動体通信端末2から受信したRF信号に周波数変換処理、復調処理及び復号処理を施してレイヤ処理部11に出力する。また、この受信したRF信号に施す処理の過程で、送受信部12(受信部)は、RF信号に周波数変換処理をした後にアナログデジタル変換を施したベースバンド信号を波形データとして波形データ記憶部15に出力する。このとき、送受信部12は、レイヤ処理部11(その物理層)への出力(通信データ)と波形データ記憶部15への出力とを同期させる。
第2のメッセージ処理部102は、レイヤ処理部11から通信データを受けて第2のメッセージを取得する。第2のメッセージ処理部102は、取得した第2のメッセージをシナリオ処理部100に送る。シナリオ処理部100は、試験シナリオに沿って次のステップのシーケンスに係る指示を出す。なお、図1では、第1のメッセージ処理部101と第2のメッセージ処理部102とを分けて記載しているが、これらを一つの構成要素としてもよい。
ここで、第1のメッセージ処理部101と、レイヤ処理部11と、送受信部12と、第2のメッセージ処理部102とからなる一つのセットは、一つの疑似基地局として動作する。このセットは複数セット設けられてもよい。例えば二つのセットが設けられることによって、移動体通信端末試験装置1はハンドオーバ試験を行うことができる構成となる。
ログデータ処理部13は、レイヤ処理部11からの入力に後述の処理を施し、ログデータをログデータ記憶部14に出力する。ログデータ処理部13は、ログデータ生成部130と時刻生成部131とを有する。
ログデータ生成部130は、ログデータを生成する。図2は、ログデータ生成部130が生成するログデータのフォーマットの概略を表す模式図である。ログヘッダに含まれる情報のうち、送信元レイヤ、宛先レイヤ、チャネル情報、BTS番号、プリミティブ名及びログデータ長は、ログデータ生成部130が通信データ(通信内容を含み、レイヤ処理部11が扱うデータ)の送出元を識別する、又はログデータ生成部130が受けた通信データを解析する、あるいはレイヤ処理部11から通信データとともにこれらの情報を送出してもらう、のいずれかの方式又はそれらの組み合わせにより、ログデータ生成部130がこれらの情報を取得する。ログデータ生成部130は、そのように取得された情報に、ID及び時刻情報をさらに付加してログヘッダを生成する。なお、IDとは、例えば試験開始時からの追番である。チャネル情報とは、どの通信チャネルを用いた通信かを表す情報である。BTS番号とは、試験装置が複数の疑似基地局を備える場合の識別を行うための情報である。プリミティブ名とは、各レイヤ間の設定命令を表す情報である。ログデータ生成部130は、生成したログヘッダを通信データ(ログ情報)に付加することによってログデータを生成する。ここでの時刻情報は、レイヤ処理部11において、レイヤ毎に通信プロトコル処理が行われた時刻を表す情報である。
時刻生成部131は、時刻情報を生成する。時刻生成部131は、試験開始時からの経過時刻を時刻情報として生成する。また、時刻生成部131は、日常生活に用いられている時刻を時刻情報として生成してもよい。
ログデータ記憶部14は、ログデータ生成部130によるログデータを時系列的に記憶する。このとき、ログデータ記憶部14は、ログデータ生成部130からログデータを順次受け記憶する。
波形データ記憶部15は、送受信部12からの波形データを時系列的に記憶する。このとき、波形データ記憶部15は、時刻生成部131から時刻情報を受けその時刻情報を波形データに付加して波形データを記憶する。また、波形データ記憶部15は、一定の時間間隔(送受信部12に含まれるA/D変換器のサンプリング周期)でサンプリングされた波形データを取得する毎にアドレスをインクリメントして波形データを順次記憶してもよい。なお、時刻情報として日常生活に用いられている時刻が採用されている場合、波形データ記憶部15は、例えば先頭アドレスに試験開始時刻を記憶する。
解析条件設定部160は、波形データを解析するための解析条件を設定する。例えば解析条件設定部160は、ログデータ記憶部14に記憶されたログデータの通信データから移動体通信端末2との通信条件を読み出して、読み出した通信条件に含まれる使用帯域情報、信号レベル情報及び変調方式情報の少なくとも一つを参照して解析条件を設定する。また、解析条件設定部160は、操作部19を介する試験者による入力を受けて解析条件を設定してもよい。ここでは、解析条件設定部160は、例えば、通信条件として、使用周波数F0、使用帯域ΔF、信号レベルL及び変調方式情報QPSKを読み出し、解析範囲をF1(<F0−ΔF/2)からF2(>F0+ΔF/2)まで設定する。なお、解析範囲である周波数F1〜F2は、使用帯域ΔF外でのスプリアスを検出できるようにΔFに対して予め決めた値を設定できるようにしておく(手動設定でもよい)。
基準値設定部161は、波形データの異常の有無を判断するための基準値を設定する。例えば基準値設定部161は、ログデータ記憶部14に記憶されたログデータの通信データから移動体通信端末2との通信条件を読み出して、読み出した通信条件に含まれる使用帯域情報、信号レベル情報及び変調方式情報の少なくとも一つを参照して基準値を設定する。また、基準値設定部161は、解析条件設定部160が設定した解析条件を参照して基準値を設定してもよい。また、基準値設定部161は、操作部19を介する試験者による入力を受けて解析条件を設定してもよい。ここでは、基準値設定部161は、例えば、通信条件として、使用周波数F0、使用帯域ΔF、信号レベルL及び変調方式情報QPSKを読み出し、スプリアス検出の基準値としての検出レベルR、信号レベル測定の基準値としての許容値Δh及びEVM測定の基準値を設定する。なお、基準値設定部161は、読み出した信号レベル情報に信号レベルLそのもののみが記述されているとき、操作部19から入力された、あるいは予め記憶しておいた許容値Δhを基に、L−Δh/2〜L+Δh/2として信号レベルLの許容範囲を設定してもよい(図3の表示例を参照)。
波形データ解析部16は、解析条件設定部160と、基準値設定部161と、時刻特定部162とを有する。波形データ解析部16は、波形データ記憶部15に記憶された波形データを読み出し、読み出した波形データを解析(スプリアス検出、信号レベル測定、EVM測定等)する。波形データ解析部16は、解析結果を解析条件設定部160で設定された条件で波形データ解析結果表示処理部171に出力する。波形データ解析部16は、解析条件設定部160により設定された解析条件及び基準値設定部161により設定された基準値を受け、受けた解析条件及び基準値に対応する解析を行う。例えば、波形データ解析部16は、スプリアス検出の解析条件及び基準値として使用周波数F0、使用帯域ΔF及び検出レベルRを受けたとき、波形データ記憶部15から読み出した波形データの使用帯域ΔFをマスクしてFFT(Fast Fourier Transform)処理を施す(つまり、スペクトラム解析する)。波形データ解析部16は、マスクされた使用帯域ΔFの外の周波数帯おいて検出レベルRを超えた信号があったとき、その信号を検出し異常有りと判断する。また、波形データ解析部16は、信号レベル測定の解析条件及び基準値として使用周波数F0、使用帯域ΔF、信号レベルL及び許容値Δhを受けたとき、波形データ記憶部15から読み出した波形データにFFT処理を施す。波形データ解析部16は、許容値Δhを超えた信号があったとき、その波形データに異常が有ると判断する。波形データ解析部16は、これら解析結果をF1(<F0−ΔF/2)からF2(>F0+ΔF/2)までを横軸、その信号レベルLを縦軸として表示させるとともに、使用帯域ΔFの範囲を表示させるように波形データ解析結果表示処理部171に出力する。解析範囲である周波数F1〜F2は、使用帯域ΔF外での波形を確認できるように使用帯域ΔFに対して予め決めた値を設定できるようにしておく(手動設定でもよい)。また、波形データ解析部16は、EVM測定の解析条件としての変調方式情報及びその基準値を受けたとき、波形データ記憶部15から読み出した波形データと変調方式とに基づく位相及び振幅を求め、求めた位相及び振幅と理想的な位相及び振幅との差異を表す誤差ベクトルの絶対値を、理想的な振幅の絶対値で割ることによってEVMを求める。波形データ解析部16は、求めたEVMが基準値を超えたとき、当該波形データに異常が有ると判断する。ここで、理想的な位相及び振幅は、変調方式によって定められるものであり、波形データ解析部16が解析条件設定部160から受ける解析条件に含まれる。また、波形データ解析部16は、求めた位相及び振幅をI軸(横軸)及びQ軸(縦軸)からなるコンスタレーション・ダイヤグラムに、位相を偏角として、振幅を原点からの距離として表示させるとともに、求めたEVMを表示させるように解析結果を波形データ解析結果表示処理部171に出力する。
時刻特定部162は、波形データ解析部16が波形データに異常が有ると判断したとき、その判断結果を受け、あるいは、試験者が操作部19を介して指示したとき、当該波形データの時刻を特定する。このとき、例えば時刻特定部162は、波形データ記憶部15の当該波形データが記憶されているアドレスを参照して時刻情報を読み出すことによって時刻を特定する。また、時刻特定部162は、送受信部12からPHY層に信号が到達するまでの時間と波形データ記憶部15が波形データを送受信部12から受けて記憶するまでの時間とに時間ずれ(タイムラグ)が生じる場合、このタイムラグを予め記憶し、波形データ記憶部15のアドレスの時刻情報にこのタイムラグを加えた時刻を特定してもよい。時刻特定部162は、特定した時刻を上位レイヤログデータ特定部1700に出力する。
表示処理部17は、ログデータ表示画面及び波形データ解析結果表示画面を生成する。図3は、ログデータ表示画面及び波形データ解析結果表示画面の概略を表す模式図である。表示処理部17は、生成したログデータ表示画面及び波形データ解析結果表示画面を表示部18に表示させる。
ログデータ表示処理部170は、例えば、図3に示すようなログデータ表示画面を生成する。図3においてログデータ表示画面は、ログヘッダ表示エリアA1と、通信データ表示エリアA2とを含む。ログヘッダ表示エリアA1は、ログヘッダに含まれる情報が時系列的に並べて表示されるエリアである。ログヘッダ表示エリアA1は、IDエリアA10と、レイヤエリアA11と、プリミティブ名エリアA12と、BTS番号エリアA13と、チャネル情報エリアA14と、時刻情報エリアA15とを有する。ログデータ表示処理部170は、ログデータ記憶部14によるログデータのログヘッダから、ID、送信元レイヤ、宛先レイヤ、チャネル情報、BTS番号、プリミティブ名及び時刻情報を読み出す。ログデータ表示処理部170は、IDエリアA10に読み出したIDを、プリミティブ名エリアA12に読み出したプリミティブ名を、BTS番号エリアA13に読み出したBTS番号を、チャネル情報エリアA14に読み出したチャネル情報を、時刻情報エリアA15に読み出した時刻情報を表示するようにログヘッダ表示エリアA1内の各情報を生成する。また、ログデータ表示処理部170は、読み出した送信元レイヤ及び宛先レイヤに基づいて、どのレイヤ間におけるどちらの方向(ダウンリンク又はアップリンク)かを表す矢印をレイヤエリアA11に表示させる。
通信データ表示エリアA2は、通信データに含まれる情報が表示されるエリアである。通信データ表示エリアA2は、メッセージ名エリアA20と、テキストエリアA21と、バイナリエリアA22とを有する。ログデータ表示処理部170は、ログデータの通信データ(図2参照)から、メッセージ(第1のメッセージ又は第2のメッセージ)の名称を読み出し、メッセージ名エリアA20に表示させる。また、ログデータ表示処理部170は、ログデータの通信データを読み出す。ログデータ表示処理部170は、読み出した通信データをテキストエリアA21にテキスト表示させる。また、ログデータ表示処理部170は、読み出した通信データをバイナリエリアA22にバイナリ表示させる。
また、ログデータ表示処理部170は、上位レイヤログデータ特定部1700を有する。上位レイヤログデータ特定部1700は、時刻特定部162が特定した時刻を受け、その時刻に対応する最下層レイヤのログデータをログデータ記憶部14から読み出す。上位レイヤログデータ特定部1700は、読み出した最下層レイヤのログデータの通信データを解析し、その通信データに含まれるメッセージが同一のログデータを上位レイヤ(PHY層以外の層)のうちから検索する。例えば、上位レイヤログデータ特定部1700は、最下層レイヤのログデータとしてID301のログデータを読み出したとき、このログデータのメッセージ名エリアA20のメッセージ名「hijklmn」を参照する。上位レイヤログデータ特定部1700は、アップリンクのログデータを検索し、メッセージ名「hijklmn」を含むMAC−RLC間のログデータ(ID302)と、RLC−PDCP間のログデータ(ID303)と、PDCP−RRC間のログデータ(ID304及びID306)とを上位レイヤのログデータとする。通常、通信データには各レイヤで施された処理内容がメッセージに追加されて記述されている。従って、最下層レイヤのログデータと、該ログデータに対応する上位レイヤのログデータとは、同一のメッセージを含む。それにより、上位レイヤログデータ特定部1700は、最下層レイヤのログデータの通信データに含まれるメッセージ名と同一のメッセージ名を含む上位レイヤのログデータを検索することによって、最下層レイヤのログデータに対応する上位レイヤのログデータを特定することができる。上述したように、上位レイヤログデータ特定部1700は、時刻特定部162が特定した時刻に対応する最下層レイヤのログデータを読み出し、その最下層レイヤのログデータに対応する上位レイヤのログデータを特定する。従って、上位レイヤログデータ特定部1700は、波形データ解析部16が異常有りと判断した波形データに対応するログデータを最下層レイヤ及び上位レイヤについて特定することができる。また、表示処理部17は、波形データ解析部16により異常を有すると判断された波形データに対応するログデータを他のログデータとマーカ等で識別表示する。図3の▲印は、表示処理部17により生成されたマーカであって、ID301、ID302、ID303、ID304及びID306のログデータが異常を有すると判断された波形データに関連するログデータであることを示す。
ここで、時刻特定部162が異常有りと判断された波形データの時刻を特定し、上位レイヤログデータ特定部1700が、時刻特定部162が特定した時刻に対応する最下層レイヤのログデータを読み出し該ログデータに対応する上位レイヤのログデータを特定する理由について説明する。波形データと最下層のログデータと波形データとは時刻情報によって対応付けすることができる。しかしながら、上位レイヤ(最下層レイヤ以外のレイヤ)のログデータの時刻情報は、各レイヤ処理でのタイムラグによって最下層レイヤのログデータよりも遅い時刻情報となることがある。さらに、各レイヤ処理でのタイムラグは不定である(受信によってタイムラグが異なる)。従って、波形データの時刻に対応する時刻情報を有する上位レイヤのログデータを読み出しても、当該波形データに対応する上位レイヤのログデータを読み出したことにならない。このことから、まず波形データの時刻に対応する時刻情報を有する最下層レイヤのログデータを読み出し、そして該ログデータと同一のメッセージを有する上位レイヤのログデータを特定する。それにより、波形データに対応する最下層レイヤ及び上位レイヤについてのログデータを特定することができる。
表示部18は、表示処理部17からの入力を受け、ログデータ表示画面及び波形データ解析結果表示画面を表示する。表示部18は、例えば液晶ディスプレイで構成される。
操作部19は、シナリオ処理部100への試験開始指示を行う。また、操作部19は、波形データ解析部16が波形データを解析するための解析条件及び基準値を指定してもよい。操作部19は、試験者によって操作される。操作部19は、例えばマウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等によって構成される。
[動作]
図4〜図10は、この実施形態の移動体通信端末試験装置1の動作を表すフローチャートである。
(S1)
移動体通信端末試験装置1は、シナリオ処理部100による試験シナリオに従って、移動体通信端末2との通信を行う。時刻生成部131は、通信の開始を受けて、試験開始時刻を零として、又は、日常生活に用いられている時刻を試験開始時刻として波形データ記憶部15に出力する。時刻生成部131は、以後の時刻を計数する。
(S2)
波形データ記憶部15は、送受信部12からの波形データを時刻に沿って記憶する。波形データ記憶部15の動作を図5のフローチャートに示す。
(S21、S22)
時刻生成部131から受けた試験開始時刻が零でないとき、波形データ記憶部15は、試験開始時刻を記憶する。試験開始時刻が零であるとき、ステップS23に進む。
(S23)
波形データ記憶部15は、一定の時間間隔(サンプリングレート)毎にアドレスをインクリメントして送受信部12からの波形データを順次記憶する。以上で図5に示す動作を終了し、図4のステップS3に進む。
(S3)
ログデータ記憶部14は、ログデータ生成部130から各レイヤ処理のログデータを受けて時刻に沿って記憶する。
(S4)
解析条件設定部160は、波形データを解析するための解析条件を設定する。また、基準値設定部161は、波形データの異常の有無を判断するための基準値を設定する。解析条件設定部160及び基準値設定部161の動作を図6のフローチャートに示す。
(S41、S42)
解析条件設定部160は、スプリアス検出の解析条件を設定するとき、ログデータ記憶部14に記憶されたログデータの通信データから移動体通信端末2との通信条件を読み出して、読み出した通信条件に含まれる使用帯域情報を取得する。解析条件設定部160は、取得した使用帯域情報に基づいて周波数の解析範囲を設定する。なお、スプリアス検出の解析条件を設定しないときはステップS44に進む。
(S43)
基準値設定部161は、ログデータ記憶部14に記憶されたログデータの通信データから移動体通信端末2との通信条件を読み出して、読み出した通信条件に含まれる信号レベル情報を取得する。基準値設定部161は、取得した信号レベル情報に基づいて検出レベルRを設定する。
(S44、S45)
解析条件設定部160は、信号レベル測定の解析条件を設定するとき、ログデータ記憶部14に記憶されたログデータの通信データから移動体通信端末2との通信条件を読み出して、読み出した通信条件に含まれる信号レベル情報を取得する。解析条件設定部160は、取得した信号レベル情報に基づいて信号レベルの解析範囲を設定する。なお、信号レベル測定の解析条件を設定しないときはステップS47に進む。
(S46)
基準値設定部161は、ログデータ記憶部14に記憶されたログデータの通信データから移動体通信端末2との通信条件を読み出して、読み出した通信条件に含まれる信号レベル情報を取得する。基準値設定部161は、取得した信号レベル情報に基づいて許容値Δhを設定する。
(S47、48)
解析条件設定部160は、EVM測定の解析条件を設定するとき、ログデータ記憶部14に記憶されたログデータの通信データから移動体通信端末2との通信条件を読み出して、読み出した通信条件に含まれる変調方式情報を取得する。解析条件設定部160は、取得した変調方式情報に基づいてコンスタレーション・ダイヤグラムにおける理想値(位相及び振幅)を設定する。なお、EVM測定の解析条件を設定しないときは図4のステップS5に進む。
(S49)
基準値設定部161は、ログデータ記憶部14に記憶されたログデータの通信データから移動体通信端末2との通信条件を読み出して、読み出した通信条件に含まれる変調方式情報を取得する。基準値設定部161は、取得した変調方式情報に基づいてEVM測定の基準値を設定する。以上で図6に示す動作を終了し、図4のステップ5に進む。
(S5)
波形データ解析部16は、波形データ記憶部15に記憶された波形データを読み出し、読み出した波形データを解析する。波形データ解析部16の動作を図7のフローチャートに示す。
(S51、S52)
波形データ解析部16は、スプリアス検出又は信号レベル測定を行うとき、波形データ記憶部15から読み出した波形データにFFT処理を施す。なお、スプリアス検出又は信号レベル測定を行わないとき、ステップS57に進む。
(S53、S54)
波形データ解析部16がスプリアス検出を行うときの動作を図8に示す。なお、波形データ解析部16がスプリアス検出を行わないとき、ステップS55に進む。
(S541)
波形データ解析部16は、解析条件設定部160から使用周波数F0及び使用帯域ΔFを受け、FFT処理された(周波数ドメインとなった)波形データの使用帯域ΔFの部分をマスクする。
(S542)
波形データ解析部16は、基準値設定部161から検出レベルRを受け、マスクされた使用帯域ΔFの外の周波数帯での信号レベルと検出レベルRとを比較する。
(S543、S544)
波形データ解析部16は、比較の結果、検出レベルRを超えた信号があったとき、波形データに異常が有ると判断する。時刻特定部162は、この判断結果を受け、当該波形データの時刻を特定する。以上で図8に示す動作を終了し、図7のステップS55に進む。
(S55、S56)
波形データ解析部16が信号レベル測定を行うときの動作を図9に示す。なお、波形データ解析部16が信号レベル測定を行わないとき、ステップS57に進む。
(S561)
波形データ解析部16は、基準値設定部161から許容値Δhを受け、波形データの信号レベルと許容値Δhとを比較する。
(S562、S563)
波形データ解析部16は、比較の結果、許容値Δhを超えた信号があったとき、波形データに異常が有ると判断する。時刻特定部162は、この判断結果を受け、当該波形データの時刻を特定する。以上で図9に示す動作を終了し、図7のステップS57に進む。
(S57、S58)
波形データ解析部16がEVM測定を行うときの動作を図10に示す。なお、波形データ解析部16がEVM測定を行わないとき、図4のステップS6に進む。
(S581)
波形データ解析部16は、解析条件設定部160から変調方式情報を解析条件として受け、波形データ記憶部15から波形データを読み出し、読み出した波形データと変調方式とに基づく位相及び振幅を求める。
(S582)
波形データ解析部16は、変調方式情報に基づいて理想的な位相及び振幅を求め、求めた波形データの位相及び振幅と理想的な位相及び振幅との差異を表す誤差ベクトルの絶対値を、理想的な振幅の絶対値で割ることによってEVMを求める。
(S583)
波形データ解析部16は、基準値設定部161からEVM測定の基準値を受け、求めたEVMと受けた基準値とを比較する
(S584、S585)
波形データ解析部16は、比較の結果、EVM測定の基準値を超えたEVMがあったとき、波形データに異常が有ると判断する。時刻特定部162は、この判断結果を受け、当該波形データの時刻を特定する。以上で図10に示す動作を終了し、図4のステップS6に進む。
(S6)
上位レイヤログデータ特定部1700は、時刻特定部162から特定された時刻を受け、その時刻に対応する最下層レイヤのログデータをログデータ記憶部14から読み出す。
(S7)
上位レイヤログデータ特定部1700は、読み出した最下層レイヤのログデータの通信データを解析し、その通信データに含まれるメッセージが同一のログデータを上位レイヤ(PHY層以外の層)のうちから検索する。上位レイヤログデータ特定部1700は、検索した上位レイヤのログデータを最下層レイヤのログデータに対応する上位レイヤのログデータとして特定する。
(S8)
表示処理部17は、波形データ解析部16による解析結果と上位レイヤログデータ特定部1700により特定されたログデータを他のログデータとともに表示部18に表示させる。
(S9)
表示処理部17は、表示部18に、上位レイヤログデータ特定部1700により特定されたログデータをマーカ等により他のログデータと識別表示させる。
なお、ステップS8,S9について、表示処理部17は、ステップS6で読み出した最下層レイヤのログデータ及びステップS7で特定された上位レイヤのログデータのみを表示(他のログデータは表示しない)するようにしてもよい。
[効果]
このように、移動体通信端末試験装置1は、波形データ及びログデータを時系列的に記憶し、波形データを解析して異常有りと判断された波形データに対応するログデータを特定し、波形データの解析結果と当該波形データに対応するログデータとをともに表示する。それにより、容易に波形データに対応するログデータを特定し、対比可能に表示することができる移動体通信端末試験装置を提供することができる。
1 移動体通信端末試験装置
2 移動体通信端末
10 シーケンス実行部
11 レイヤ処理部
12 送受信部
13 ログデータ処理部
14 ログデータ記憶部
15 波形データ記憶部
16 波形データ解析部
17 表示処理部
18 表示部
19 操作部
100 シナリオ処理部
101 第1のメッセージ処理部
102 第2のメッセージ処理部
130 ログデータ生成部
131 時刻生成部
160 解析条件設定部
161 基準値設定部
162 時刻特定部
170 ログデータ表示処理部
171 波形データ解析結果表示処理部
1700 上位レイヤログデータ特定部
A1 ログヘッダ表示エリア
A2 通信データ表示エリア
A10 IDエリア
A11 レイヤエリア
A12 プリミティブ名エリア
A13 BTS番号エリア
A14 チャネル情報エリア
A15 時刻情報エリア
A20 メッセージ名エリア
A21 テキストエリア
A22 バイナリエリア
F0 使用周波数
L 信号レベル
R 検出レベル
ΔF 使用帯域
Δh 許容値

Claims (10)

  1. 移動体通信端末に信号を送信し前記移動体通信端末からの信号を受信する送受信部(12)を有し、前記移動体通信端末との通信条件及びメッセージの送受信の手順がシーケンスとして記述された試験シナリオに基づいて、前記移動体通信端末との通信試験を行う移動体通信端末試験装置であって、
    前記試験シナリオに基づいて、前記移動体通信端末に送るための第1のメッセージを生成し、また、前記移動体通信端末からの第2のメッセージを処理して前記シーケンスを実行するシーケンス実行部(10)と、
    前記第1のメッセージを含む通信データに通信規格に対応した複数レイヤの通信プロトコル処理を施し、前記送受信部に送るとともに、前記第2のメッセージを含む前記通信データに複数レイヤの通信プロトコル処理を施して、前記シーケンス実行部に送るレイヤ処理部(11)と、
    前記レイヤ処理部の各レイヤで交わされる前記通信データを受け、該通信データに基づいてログデータを生成するログデータ生成部(130)を有するログデータ処理部(13)と、
    前記ログデータ生成部による前記ログデータを時系列的に記憶するログデータ記憶部(14)と、
    前記送受信部が受信した信号に基づく波形データを時系列的に記憶する波形データ記憶部(15)と、
    前記波形データ記憶部に記憶された前記波形データを解析する波形データ解析部(16)と、
    前記波形データ解析部の解析対象の前記波形データに対応する最下層レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部から読み出し、読み出した前記最下層レイヤのログデータに対応する上位レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部に記憶されたログデータのうちから特定する上位レイヤログデータ特定部(1700)と、
    前記上位レイヤログデータ特定部により特定された前記ログデータ及び前記波形データ解析部による解析結果をともに表示部(18)に表示させる表示処理部(17)と
    を有することを特徴とする移動体通信端末試験装置。
  2. 前記波形データ解析部は、前記波形データを解析して異常の有無を判断し、
    前記表示処理部は、前記波形データ解析部により異常と判断された前記波形データに対応する前記ログデータ及び前記波形データ解析部による解析結果をともに前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体通信端末試験装置。
  3. 前記上位レイヤログデータ特定部は、前記ログデータ記憶部が記憶した前記ログデータから、特定したログデータに対して少なくとも時系列的に前後のいずれか一方の他のデータを読み出し、
    前記表示処理部は、前記上位レイヤログデータ特定部により特定された前記ログデータと、前記他のログデータとを異なる態様で前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項に記載の移動体通信端末試験装置。
  4. 前記ログデータ処理部は、時刻情報を生成する時刻生成部(131)を有し、
    前記ログデータ生成部は、前記時刻生成部による前記時刻情報を含む前記ログデータを生成し、
    前記波形データ記憶部は、前記時刻生成部から前記時刻情報を受け該時刻情報を前記波形データに付加して前記波形データを記憶し、
    前記波形データ解析部は、波形データの時刻情報を前記波形データ記憶部から読み出す時刻特定部(162)を有し、
    前記上位レイヤログデータ特定部は、前記時刻特定部からの時刻情報に基づいて前記波形データ解析部からの解析結果に対応する最下層レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部から読み出し、読み出した前記最下層レイヤのログデータに対応する上位レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部に記憶されたログデータのうちから特定す
    とを特徴とする請求項1に記載の移動体通信端末試験装置。
  5. 前記時刻生成部は、前記通信試験の開始時からの経過時刻を前記時刻情報として生成し、
    前記波形データ記憶部は、一定の時間間隔毎にサンプリングされた前記波形データをアドレス順に記憶し、
    前記時刻特定部は、前記波形データの前記時刻情報と前記時間間隔とに基づいて、前記波形データが前記波形データ記憶部に記憶されたアドレスを決定し、該アドレスの波形データを読み出す
    ことを特徴とする請求項に記載の移動体通信端末試験装置。
  6. 前記波形データ解析部は、前記ログデータ記憶部に記憶された前記ログデータに含まれる前記通信条件のうち少なくとも一部を参照して前記波形データ解析部による解析の解析条件を設定する解析条件設定部(160)を有し、
    前記波形データ解析部は、前記解析条件設定部による前記解析条件を受け、該解析条件に対応する解析を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体通信端末試験装置。
  7. 前記解析条件設定部は、前記ログデータに含まれる前記通信条件のうち使用帯域情報に基づいて前記解析条件を設定し、
    前記波形データ解析部は、前記使用帯域情報に基づいて設定された前記解析条件を受け、前記波形データをスペクトラム解析し、当該波形データの少なくとも一部をマスクして解析するスプリアス検出を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の移動体通信端末試験装置。
  8. 前記解析条件設定部は、前記ログデータに含まれる前記通信条件のうち信号レベルに基づいて前記解析条件としての許容範囲を設定し、
    前記波形データ解析部は、前記信号レベルに基づいて設定された前記解析条件を受け、前記波形データをスペクトラム解析し、
    前記表示部は、前記スペクトラム解析の結果とともに前記許容範囲を表示する
    ことを特徴とする請求項に記載の移動体通信端末試験装置。
  9. 前記解析条件設定部は、前記ログデータに含まれる前記通信条件のうち変調方式情報に基づいて前記解析条件を設定し、
    前記波形データ解析部は、前記変調方式情報に基づいて設定された前記解析条件を受け、前記波形データからEVMを求める
    ことを特徴とする請求項に記載の移動体通信端末試験装置。
  10. 移動体通信端末との通信条件及びメッセージの送受信の手順がシーケンスとして記述された試験シナリオと通信規格に対応した複数レイヤの通信プロトコルとに基づいて、前記移動体通信端末との通信試験を行う移動体通信端末試験方法であって、
    波形データ記憶部が、前記移動体通信端末から受信された信号に基づく波形データを時系列的に記憶するステップと、
    ログデータ記憶部が、前記複数レイヤの各レイヤで交わされ前記通信条件及び前記メッセージを含む通信データに基づいて生成されたログデータを時系列的に記憶するステップと、
    波形データ解析部が、記憶された前記波形データを読み出し解析するステップと、
    上位レイヤログデータ特定部が、解析対象の前記波形データに対応する最下層レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部から読み出し、読み出した前記最下層レイヤのログデータに対応する上位レイヤのログデータを前記ログデータ記憶部に記憶されたログデータのうちから特定するステップと、
    表示部が、特定された前記ログデータ及び前記解析による解析結果をともに表示するステップと
    を有することを特徴とする移動体通信端末試験方法。
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