JP5646032B1 - 流体袋を備えた寝具用傾斜装置及び当該寝具用傾斜装置の駆動方法 - Google Patents
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また睡眠によって顎の筋肉の緊張がとけ顎が喉の奥の方へ下がっていく。このために就寝中の人の呼吸抵抗は起床時に比べて大きなものになっている。更に肉体疲労、ストレス、風邪、花粉症、呼吸筋の老化や咽頭や鼻の病気等によって鼻詰まりを起こしている人は苦しさのあまり口を開けて呼吸する。口を開くと口中に空気が入り込み、口中の圧力が上がり、舌の根元がより沈下し、同時に軟口蓋や口蓋垂も下垂して空気の通る道がますます狭くなる。
また各種いびき防止グッズの代表的なものとしては、磁気を用いた鼻クリップが知られている。これは鼻の中心部である軟骨部をクリップによって挟むことにより、鼻の通りをスムーズにして呼吸抵抗を小さくし、開口を防止し、いびきの発生原因である上気道を広げ、鼻腔や気道の組織の振動や、空気が通る時の摩擦抵抗量を軽減することによりいびきを防止するものである。
しかしこれらの無呼吸症やいびき防止グッズは毎晩装着する必要があり、就寝中に無意識に鼻をこすったり、外してしまったりすることも多く、誤飲や鼻の粘膜を傷付けるといった危険性もある。また、一体のマスクを複数人によって使用するのは衛生上好ましくないという欠点もある。また夏場はプラスチック製のマスクで汗をかき衛生上好ましくない。さらに取り外しが必要なので、夜中に起き上がる際に煩雑であった。
しかし、特許文献1又は2に開示されたベッドは、無呼吸症候群やいびきを防止するためには、傾斜角度が不十分であった。すなわち、いびき等を防止するためには、寝具を30度以上に傾斜させる必要がある。
又、特許文献3に開示された可動式ベッドは、ベッド本体を可動するためにシリンダ等の装置が必要であり、手軽に持ち運ぶことが困難であった。
このような従来技術の問題点を解決するために、本発明者は傾斜角度を30度以上にすることができ、かつ、持ち運びが可能な寝具用流体袋を発明した(特許文献4)。
しかし、上記のベッドはいずれも傾斜時に寝具上において人体が横滑りを起し、体の向きが変わず、狭くなっている上気道を正常な状態に回復することができなかった。又、寝具の長手方向において落下防止装置を取り付けないと、傾斜時に人体が寝具から滑り落ちるという問題点が指摘されていた。
更に、傾斜時における人体の横滑りにより、皮膚組織に褥瘡(床ずれ)が発生するか、発生していた褥瘡の悪化を招く危険性があった。
又、本発明の目的は、就寝中における人体を左右両方向へ傾斜させることにより、無呼吸症やいびきを抑止し快適な睡眠を確保することができ、かつ持ち運びが可能な流体袋を備えた寝具用傾斜装置及び寝具用傾斜装置の駆動方法を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は褥瘡を防止することにある。
(1)寝具上に載置される人体を短手方向である左右に傾斜させることができる流体袋を備えた寝具用傾斜装置であって、当該寝具用傾斜装置が流体を供給することによって膨張し人体を載置する流体袋を備え、当該流体袋において短手方向中央部より片端によった部分の長手方向に屈曲部が形成され、当該屈曲部が載置される人体における肩部の下部近傍に配置され、当該屈曲部より面積の広い側の流体袋の部分が流体を供給することによって膨張し屈曲部を支点として扇状に膨張することによって傾斜面を形成し、前記屈曲部より面積の狭い側の流体袋の部分が流体を供給することによって膨張し屈曲部を支点として扇状に膨張することによって滑落防止面を形成し、当該流体袋が屈曲部を中心として略L字状面を形成するように膨張することを特徴とする流体袋を備えた寝具用傾斜装置である。
ここで、略L字状とは、傾斜面と滑落防止面との角度が60〜170度で屈曲する状態を含んでいる。
(3)前記流体袋の傾斜面が、傾斜面を左に傾斜させるように膨張する左傾斜用流体袋と、傾斜面を右に傾斜させるように膨張する右傾斜用流体袋とを有し、前記左傾斜用流体袋と右傾斜用流体袋とが、寝具の長手方向に交互に配置されていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載された流体袋を備えた寝具用傾斜装置である。
ここで片側へ傾斜させる流体袋の面積を広くすることもできる。例えば、右傾斜用流体袋の面積を、左傾斜用流体袋の面積より広くしても良い。そのようにすれば複数の右傾斜用流体袋が膨張した際に、当該傾斜用流体袋の間隔を狭くすることができる。
(4)前記流体袋が、傾斜面又は滑落防止面の下に二以上の流体袋を重ねて設置され、複数の流体袋が少なくとも屈曲部近傍で固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載された流体袋を備えた寝具用傾斜装置である。
ここで本発明は、傾斜面及び滑落防止面の傾斜角度が5度未満では、褥瘡等の防止を十分に図ることができない。一方、傾斜角度が35度を超えるても褥瘡の防止としての効果は35度以下と変わらない。
耐圧計による耐圧値45mmHg以上の検知は、少なくとも6秒以上、45mmHg以上の値が継続した場合に認識される。
ここで、傾斜面及び滑落防止面の傾斜角度を35度未満とすると、無呼吸症やいびきの抑止を十分に図れない。一方、傾斜角度が80度を超えると事故につながる危険性が出てくるので好ましくない。又、傾斜角度の開きを40度に設定しているのは、40度を越えると流体を供給する時間がかかりすぎるからである。
また本発明に係る寝具用傾斜装置及び寝具用傾斜装置の駆動方法は、就寝中の人の体位を左右両方向へ傾斜させることにより、無呼吸症やいびきを抑止し快適な睡眠を確保することができるという優れた効果を奏する。
更に、本発明に係る寝具用傾斜装置及び寝具用傾斜装置の駆動方法は、骨突出部位への体重の集中を減らし組織への圧迫を分散することにより、褥瘡を防止することにある。
このような傾斜面によって、無呼吸症やいびきを抑止し快適な睡眠を確保することができる。
更に、前記屈曲部より面積の狭い側の流体袋の部分に流体を供給することによって、屈曲部を支点として扇状に膨張させることによって滑落防止面を形成する。
このような滑落防止面によって、寝具の傾斜に伴う人体の滑りを抑止し、寝具からの転落を防止することができる。
このような作用によって、本発明に使用される流体袋は、屈曲部を中心として略L字状面を形成するように膨張することが特徴である。
又、傾斜面が形成させる流体袋の部分と、滑落防止面が形成される流体袋の部分における、内部を連通させておけば、一箇所からの流体の供給によって、傾斜面と滑落防止面とを同時に形成することができる。
又、流体袋の裏面には生ゴムを吹き付け等によって塗布してもよい。生ゴムを被覆することによって、より機密性が向上するため好ましい。
又、流体袋に用いられる材料として、ポリエステル等の通気性のある材料を表層用シートとして採用しても良いし、ウレタン樹脂と通気性のある材料を積層して構成しても良い。
ここで使用される流体としては、水や油等の液体、ゼリー状の半流動体、空気や窒素等の気体が挙げられる。取り扱いや移動の便宜に鑑みると空気を利用するのが好ましい。
このような寝具用補助具は、携帯することが可能である。例えば旅先の旅館やホテルの布団やベッド上に設置して使用することも可能である。
上記流体袋の上には、ウレタン樹脂からなるマットか、エアマットを載置するのが好ましい。前記マット以外のものであっても就寝中の人体を支えながら傾斜面及び滑落防止面が形成される屈曲可能なものであれば、どのような材料、構造のマットを用いても良い。また本発明には、傾斜する流体袋の上面をウレタン樹脂で形成し、流体袋の上面を直接傾斜面および滑落防止面とするものも含まれる。
更に、前記傾斜面の下に二以上の流体袋を重ねて設置し、複数の流体袋を屈曲部近傍等で接合することにより、前記流体袋に流体を供給することによって流体袋の接合された部分を支点として扇状に膨張させる構造を採用しても良い。このような構造を採用することによって流体袋上に載置された傾斜面をより高速に傾斜させることができる。
又、複数に分断して配置する場合は、頭部に相当する箇所の流体袋を3段重ねとし、腰部に相当する箇所の流体袋を2段重ねとし、足部に相当する箇所の流体袋を1段とし、載置するマットを長手方向に傾斜させても良い。
本発明に係る寝具用傾斜装置の駆動方法は、更に上記第一次傾斜ステップの後に、傾斜したままの状態を保持する静止ステップと、流体を供給袋から排出する排出ステップと、5分〜30分の待機ステップと、流体を供給し傾斜面及び滑落防止面を30度〜70度又は40度〜80度に傾斜させる第二次傾斜ステップと、傾斜したままの状態を保持する静止ステップと、排出ステップと、5分〜30分の待機ステップと、流体を供給し傾斜面及び滑落防止面を5度〜35度に傾斜させる第三次傾斜ステップと、静止ステップと、排出ステップと、を有する流体袋を備えても良い。
実施形態1
図1は、本発明に係る寝具用傾斜装置における実施形態1の斜視図である。
本実施形態1に係る寝具用傾斜装置10は、流体を供給することによって膨張し人体を載置する7体の流体袋1が配置されている。かかる流体袋1は、短手方向中央部より片端によった部分の長手方向に屈曲部2が形成され、かかる屈曲部2より面積の広い側の流体袋の部分が流体を供給することによって屈曲部を支点として扇状に膨張することによって傾斜面7を形成する。
更に、前記屈曲部2より面積の狭い側の流体袋の部分に流体を供給することによって、屈曲部を支点として扇状に膨張させることによって滑落防止面8を形成する。
このような作用によって、本実施形態1に使用される流体袋1は、屈曲部を中心として略L字状面を形成するように膨張することが特徴である。
図1に記載された寝具用傾斜装置10は、傾斜面7を右に傾斜させる右傾斜用流体袋が膨張した状態を示している。
左傾斜流体袋も上記右傾斜流体袋と同様に、短手方向中央部より片端によった部分の長手方向に屈曲部2が形成され、かかる屈曲部2より面積の広い側の流体袋の部分が流体を供給することによって屈曲部を支点として扇状に膨張することによって傾斜面7を形成する。
更に、前記屈曲部2より面積の狭い側の流体袋の部分に流体を供給することによって、屈曲部を支点として扇状に膨張させることによって滑落防止面8を形成する。
図3に記載された寝具用傾斜装置10は、寝具上に載置される人体Pを短手方向である左右に傾斜させることができる流体袋1を備えている。図3に記載された寝具用傾斜装置10は、傾斜面7を右に傾斜させる右傾斜用流体袋が膨張した状態を示している。
流体袋1には、短手方向中央部より片端によった部分の長手方向に沿って屈曲部2が形成され、かかる屈曲部2より面積の広い側の流体袋1の部分が流体を供給することによって屈曲部2を支点として扇状に膨張することによって傾斜面7を形成する。
このような傾斜面7によって、無呼吸症やいびきを抑止し快適な睡眠を確保することができる。
流体袋1には、短手方向中央部より片端によった部分の長手方向に沿って屈曲部2が形成され、かかる屈曲部2より面積の広い側の流体袋1の部分が流体を供給することによって屈曲部2を支点として扇状に膨張することによって傾斜面7を形成する。
更に、前記屈曲部2より面積の狭い側の流体袋の部分に流体を供給することによって、屈曲部を支点として扇状に膨張させることによって滑落防止面8を形成する。
このような滑落防止面8によって、寝具の傾斜に伴う人体の滑りを抑止し、寝具からの転落を防止することができる。
本実施形態2に係る寝具用傾斜装置を駆動する方法を説明する。図5は、本実施形態5に係る寝具用傾斜装置の制御手段を示すフローチャートである。
図5に示す如く、流体袋に流体を供給する前、すなわち待機ステップにおいて、寝具用傾斜装置は、平坦な状態にある(ステップS1)。主に睡眠初期の5分〜30分は待機ステップ(S1)の状態におく。
前記寝具用傾斜装置には、載置された人体の臀部に当接する箇所に耐圧計が設置されており、かかる耐圧計がステップ2(S2)において耐圧値45mmHgを検知した際に、流体袋に流体を供給することによって傾斜面及び滑落防止面を20度に傾斜させる第一次傾斜ステップ(S3)に移行する。
ここで耐圧計としては、セロCR−270等を使用することができる。人体の局所にかかる圧力を検知するものである。
第一次傾斜ステップでは、流体ポンプの運転を間断運転に切り替え流体袋の膨張を維持する(静止ステップS4)。ここで弁機構によって閉栓状態により、流体袋等に供給された空気をそのまま流体袋内に維持して、流体袋の膨張状態を所定時間保持する(ステップS4)。
この際、供給された空気は30分以内で排出され、傾斜面を平坦な状態に戻すことができる。また空気を抜く方法としては約60秒〜90秒程度で排出することもできる。排気弁としてはマグネット弁を用いることができる。
上記ステップS1〜S5を必要な回数繰り返すことによって、第二次及び第三次傾斜ステップを設けるのが好ましい。この際、第二次傾斜ステップでは傾斜面及び滑落防止面を35度〜70度又は40度〜80度に傾斜させ、第三次傾斜ステップでは、傾斜面及び滑落防止面を5度〜30度に傾斜させのが好ましい。
又、本実施形態2に係る寝具用傾斜装置の駆動方法により、骨突出部位への体重の集中を減らし組織への圧迫を分散することにより、褥瘡を防止することができる。
例えば、使用者が寝床に入ってから就寝するまでの就寝時間を設定する。例えば、就寝前に読書を50分行う場合は「就寝時間」として「50分」を設定する。
すぐに就寝する場合は、例えば「0〜5分」の間で設定すれば良い。
第二に、就寝してから眠りにつくまでの待機時間を設定する。例えば、眠りにつくのが速い人であれば「待機時間」として「8分」、眠りにつくのが遅い人であれば「待機時間」として「30分」、平均的には「15分〜20分」の間で設定すれば良い。
第三に、流体袋に空気を供給する流体供給(加圧)時間を設定する。傾斜面を形成するためには、電磁弁が開き、流体袋に空気を供給する必要がある。この際、空気の供給時間はエアポンプの機能によって左右される。すなわち、エアーポンプのエアー噴出し量とポンプ運転時間、及び流体袋の大きさによって決まる。例えば、傾斜角度80度にするのに5分かかるエアポンプを使用する場合において、80度傾けたい場合は「空気の供給時間」として「5分」を設定する。傾斜速度はエアポンプの大きさを変えることで速めることができる。ただし、1分以内で80度傾けると、就寝の妨げになるおそれがあることから、通常は1分以上5分以下程度で設定すれば良い。
第五に、流体袋から空気を排出する流体排出(減圧)時間を設定する。流体排出時間は、通常は、上記第三工程である流体供給時間と同じ設定とするのが好ましい。
これで1サイクルが終了するため、上記第二の工程に戻って、設定を繰り返せば良い。
更に、本実施形態2においては、起床時間を設定することもできる。例えば、起床時間を「午前6時」に設定すれば、起床時間までに傾斜面を元の平坦な状態に戻しておくことが可能である。
本実施形態2に係る寝具用傾斜装置を駆動する方法を説明する。図5は、本実施形態5に係る寝具用傾斜装置の制御手段を示すフローチャートである。
図6に示す如く、流体袋に流体を供給する前、すなわち待機ステップにおいて、寝具用傾斜装置は、平坦な状態にある(ステップS1)。
次に流体袋に流体を供給することによって傾斜面及び滑落防止面を傾斜させる第一次傾斜ステップ(S2)に移行する。
第一次傾斜ステップでは、流体ポンプの運転を間断運転に切り替え流体袋の膨張を維持する(静止ステップS3)。
次に、弁機構の排気弁より空気を排気することにより寝具用傾斜装置を平坦な状態に戻す(排出ステップS4)。
上記ステップS1〜S4を必要な回数繰り返すことによって、無呼吸症やいびきを抑止し快適な睡眠を確保する。
図7は、本発明の実施形態4に係る寝具用傾斜装置を示す斜視図である。
図7に示す如く、本実施形態4に係る寝具用傾斜装置20には、ウレタン樹脂からなるマット21が載置されている。かかるマット21は、就寝中の人体を支えながら傾斜面及び滑落防止面が形成される屈曲可能なものである。
又、かかるマット21には、図示しない人体の臀部に相当する部分に穴24があいている。かかる穴は貫通穴でも良いし、凹状の窪みでも良い。凹状の窪みであれば、底面に耐圧計を設置することが可能となる。
更に、かかるマット21には、図示しない人体の踵部に相当する部分に穴27があいている。かかる穴は貫通穴でも良いし、凹状の窪みでも良い。
図8は、実施形態5に係る寝具用傾斜装置を示す平面図である。
本実施形態5に係る寝具用傾斜装置40は、流体を供給することによって膨張し人体を載置する6体の流体袋が配置されている。かかる流体袋は、短手方向中央部より片端によった部分の長手方向に屈曲部42が形成され、かかる屈曲部42より面積の広い側の流体袋の部分が流体を供給することによって屈曲部を支点として扇状に膨張することによって傾斜面を形成する。図8に記載された寝具用傾斜装置40は、傾斜面を右に傾斜させる右傾斜用流体袋47と、傾斜面を左に傾斜させる左傾斜用流体袋48とが交互に配置されている。
本実施形態5に係る寝具用傾斜装置に使用される流体袋は、上下2つの部材から形成されている。
すなわち、流体袋の膨張時に右傾斜用流体袋47と左傾斜用流体袋48とが交互に配置されるように形成された流体袋の上面側を形成する部材46と、下面側を形成する部材49である。
上面側を形成する部材46と下面側を形成する部材49とは、接合部Bによって接着されている。接合部Bとは、図8に示す黒色の部分である。
接合部Bは接着剤で接着しても良いし、熱を加えて溶着しても良い。その他、部材を接合する方法であれば、如何なる接合方法を採用することもできる。
図10及び図11は、本発明に係る寝具用傾斜装置における実施形態6の正面概念図である。
図10に記載された寝具用傾斜装置50は、図示しない人体Pを短手方向である左右に傾斜させることができる流体袋を備えている。図10に記載された寝具用傾斜装置50は、傾斜面57を右に傾斜させる右傾斜用流体袋51が膨張した状態を示している。右傾斜用流体袋51は、屈曲部52によって、傾斜面57と滑落防止面58に分かれている。
この場合、傾斜面57と滑落防止面58とは屈曲部52において仕切られていてもよいし、流体が相互に移動するよう導通していても良い。
そして、右傾斜用流体袋51の底部には、膨張していない左傾斜用流体袋61が畳まれた状態で配置されている。
図11に記載された寝具用傾斜装置50は、図示しない人体Pを短手方向である左右に傾斜させることができる流体袋を備えている。図11に記載された寝具用傾斜装置50は、傾斜面67を左に傾斜させる左傾斜用流体袋61が膨張した状態を示している。左傾斜用流体袋61は、屈曲部62によって、傾斜面67と滑落防止面68に分かれている。
かかる左傾斜用流体袋61の上面には、膨張していない右傾斜用流体袋51が畳まれた状態で配置されている。
このように上下に右傾斜用流体袋51と左傾斜用流体袋51を重ねて配置することもできる。
1 流体袋
2,42,52,62 屈曲部
7,57,67 傾斜面
8,58,68 滑落防止面
21 マット
47,51 右傾斜用流体袋
48,61 左傾斜用流体袋
Claims (6)
- 寝具上に載置される人体を短手方向である左右に傾斜させることができる流体袋を備えた寝具用傾斜装置であって、当該寝具用傾斜装置が流体を供給することによって膨張し人体を載置する流体袋を備え、当該流体袋において短手方向中央部より片端によった部分の長手方向に屈曲部が形成され、当該屈曲部が載置される人体における一方の肩部の下部近傍に配置され、当該屈曲部より面積の広い側の流体袋の部分が流体を供給することによって膨張し屈曲部を支点として扇状に膨張することによって傾斜面を形成し、前記屈曲部より面積の狭い側の流体袋の部分が流体を供給することによって膨張し屈曲部を支点として扇状に膨張することによって滑落防止面を形成し、当該流体袋が屈曲部を中心として略L字状面を形成するように膨張することを特徴とする流体袋を備えた寝具用傾斜装置。
- 前記流体袋の部分は、流体を供給することによって三角柱状、直方状、球状、扇状、台形状又は円柱状のいずれか一の形状に膨張することを特徴とする請求項1に記載された流体袋を備えた寝具用傾斜装置。
- 前記流体袋の傾斜面が、傾斜面を左に傾斜させるように膨張する左傾斜用流体袋と、傾斜面を右に傾斜させるように膨張する右傾斜用流体袋とを有し、前記左傾斜用流体袋と右傾斜用流体袋とが、寝具の長手方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された流体袋を備えた寝具用傾斜装置。
- 前記流体袋が、傾斜面又は滑落防止面の下に二以上の流体袋を重ねて設置され、複数の流体袋が少なくとも屈曲部近傍で固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載された流体袋を備えた寝具用傾斜装置。
- 請求項1乃至4のいずれか一に記載された寝具用傾斜装置を駆動する方法において、5分〜30分の待機ステップと、流体を供給し傾斜面及び滑落防止面を5度〜35度に傾斜させる第一次傾斜ステップを有する流体袋を備えた寝具用傾斜装置の駆動方法。
- 請求項1乃至4のいずれか一に記載された寝具用傾斜装置を駆動する方法において、待機ステップと、流体を供給し傾斜面及び滑落防止面を5度〜35度に傾斜させる第一次傾斜ステップと、傾斜したままの状態を保持する静止ステップと、流体を供給袋から排出する排出ステップと、待機ステップと、流体を供給し傾斜面及び滑落防止面を35度〜70度又は40度〜80度に傾斜させる第二次傾斜ステップと、傾斜したままの状態を保持する静止ステップと、排出ステップと、待機ステップと、流体を供給し傾斜面及び滑落防止面を5度〜30度に傾斜させる第三次傾斜ステップと、静止ステップと、排出ステップと、を有し、前記寝具用傾斜装置において載置された人体の臀部に当接する箇所に耐圧計が設置されており、当該耐圧計が耐圧値45mmHgを検知した際に第一次及び/又は第二次傾斜ステップ及び/又は第三次傾斜ステップが駆動することを特徴とする流体袋を備えた寝具用傾斜装置の駆動方法。
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