JP5643495B2 - 塗料用粒材と、該粒材を含有する断熱塗料または遮音塗料 - Google Patents

塗料用粒材と、該粒材を含有する断熱塗料または遮音塗料 Download PDF

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Description

本発明は、シリカ質の中空微粒子からなる塗料用粒材に関し、特に断熱性および遮音性に優れた塗料用粒材とこの粒材を用いた塗料に関する。
近年、様々な機能を持たせた塗料が開発され、市販されている。たとえば、省エネルギーの観点から、屋根からの熱を遮断するため、塗料に熱や赤外線を遮断または反射する材料を混合して、断熱性、遮熱性を有する塗料が開発されている。具体的には、塗料中に熱や赤外線を反射する例えば緻密質のシリサイド等の材料(例えば、特許文献1参照)や、酸化チタン、酸化アルミニウム等の緻密質セラミックス粒子(例えば、特許文献2参照)を加えて、その効果を得ている。
このような材料に求められる性質としては、断熱性や遮熱性の機能の他に、塗料としての耐久性、施工性の観点から軽量性や施工面の平滑性が得られやすいものが要求される。軽量性や施工面の平滑性を得るのに有利な添加粒子としては、数μmから数十μmの有機樹脂質の中空粒子を混合する方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、有機樹脂は長時間高熱でさらされると、酸化して中空状態が維持できず、性能劣化や変形を生じる。また、金属製粒子は中空構造にしても軽量化や断熱性に限界があり、耐食性に劣るため経年劣化が大きい。
一方、ガラスや結晶質化合物などの非金属無機系中空粒子を用いる場合には、軽量であることに加え、耐熱性、耐久性は良好である(例えば、特許文献4〜5参照)。しかし、非金属無機系中空粒子は弾性が実質的に無く、強度も低いので、粘性の高い塗料に混合したときに、せん断力が負荷して中空粒子が破損することが多い。破壊された粒子は所定の性能を得ることができないため、実際には破損粒発生割合を見込んだより多い中空粒子添加量が必要となる。ところが、中空粒子の添加量は少ないほうが塗料としての塗装性に影響する接着成分等を十分量確保できるので好ましいため、中空微粒子の量が多いものは塗装性の点から不利である。
一方、大きな粒径の中空粒子を使用した場合には、塗料の平滑性が損なわれる不都合がある。また単一気泡からなる中空粒子では粒子外殻が薄いほど熱放射に対するバリア機能は低下し、また空隙内で対流熱が伝搬し易い。そして、粒子外殻が厚いものほど、或いは粒子内空隙容積割合が低いものほど熱伝導が活発になり易いため、塗装性を犠牲にすることなく、断熱や遮熱作用が高い塗料は得難いと云う問題がある。
破損抵抗性が高い高強度の中空粒子を使用した場合には(例えば、特許文献6参照)、概して、高い強度のセラミックス質粒子を製造するには、シリカ、アルミナ、カルシアなどの高融点成分を比較的大量に含有せねばならず、低強度因子であるアルカリ金属化合物などの低融点成分が少なくなるので、加熱発泡し難く、安定して中空化するには製造が困難になり、しかも、一般に容重が大きく、粒子に対する内部の気泡容積割合が小さくなるため、断熱性、遮音性が劣化する傾向がある。
具体的には、シリカ分50〜60質量%およびアルミナ分40〜45質量%の中空微粒子が知られており、これは軽量で高強度(嵩比重0.35g/cm3、圧縮強度700kg/cm3)であるとされている(例えば、特許文献7)。しかし、上記嵩比重と圧縮強度を有するシリカアルミナ中空微粒子は通常の溶融発泡による製造方法で得ることは甚だ困難であり、一般的ではない。
特開2007−137950号公報 特開平2−185572号公報 特開2001−348530号公報 特開平8−127739号公報 特開2008−169252号公報 特開2008―155459号公報 特開2005―307129号公報
本発明は、従来の中空微粒子における上記問題を解決したものであり、塗料成分に配合する場合に、粒子が壊れ難く、かつ部分的に亀裂などが生じても中空状態の機能を保持することができ、施工の際には容易に平滑性が得られ、また熱に対する耐久性が高い塗装物を形成することができ、しかも従来品よりも少ない添加量で十分な断熱機能および遮音機能を得ることができる塗料用粒材とその塗料を提供する。
本発明は、以下に示す構成によって上記問題を解決した塗料用粒材と、該粒材を用いた塗料に関する。
〔1〕塗料に配合されるシリカ質の中空微粒子であって、内部空間が隔壁によって区切られた複数の独立気泡によって形成されている粒子の数が100個中60個以上であり
8MPa静水圧浮揚残存率50%以上であって吸水率3%以下であり、容重0.16〜0.35g/cmであり、平均粒径5〜100μmであって最小粒子径1μmおよび最大粒子径300μmであることを特徴とする塗料用粒材。
〔2〕最小粒子径が1μmであって最大粒子径が50μmの断熱用粒材である上記[1]に記載する塗料用粒材。
〔3〕最小粒子径が1μmであって最大粒子径が250μmの遮音用粒材である上記[1]に記載する塗料用粒材。
〔4〕内部空間が隔壁によって区切られた複数の独立気泡によって形成されている粒子の数が100個中60個以上であり、8MPa静水圧浮揚残存率50%以上であって吸水率3%以下であり、容重0.16〜0.35g/cm であり、平均粒径5〜100μmであって最小粒子径1μmおよび最大粒子径300μmである粒材を含有する塗料
本発明の塗料用粒材(中空微粒子)は、粒子の内部空間に隔壁を有するので、隔壁のない単一空間からなる中空粒子に比較して粒子の強度が大きい。このため粘度の高い塗料に中空の塗料用粒材を混合して攪拌する際に、強度の低い粒材は攪拌によるせん断によって破壊され易いが、本発明の塗料用粒材は強度が大きいので破壊され難く、中空状態が維持したまま均一に混合することができる。
また、本発明の塗料用粒材は、隔壁によって区切られた独立気泡からなる複数の内部空間を有するので、粒材に局部的な亀裂や破損が生じても、残りの内部空間によって中空状態が維持されるので、断熱性および遮音性に優れた塗膜を形成することができる。具体的には、気泡径の小さい多数の独立した内部空間と多くの隔壁で形成されているので、内部空間の熱移動が小さくなり(熱伝導は内部が緻密な粒材よりも少なく、熱放射は単一中空粒より少なく、熱対流は殆ど起こらない)、断熱性に優れている。
以下、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明する。
本発明の塗料用粒材は、塗料に配合されるシリカ質の中空微粒子であって、塗料に配合されるシリカ質の中空微粒子であって、内部空間が隔壁によって区切られた複数の独立気泡によって形成されている粒子の数が100個中60個以上であり、8MPa静水圧浮揚残存率50%以上であって吸水率3%以下であり、容重0.16〜0.35g/cmであり、平均粒径5〜100μmであって最小粒子径1μmおよび最大粒子径300μmであることを特徴とする塗料用粒材である。
本発明の塗料用粒材は、内部空間が隔壁によって区切られた複数の独立気泡によって形成された中空粒微粒子である。8MPa静水圧浮揚残存率が50%以上であって、吸水率が3%以下の中空微粒子である。
本発明の中空微粒子は、粒子の内部空間が隔壁によって隔てられた互いに連通しない独立気泡によって形成されているので、部分的に亀裂が生じても水が浸透する範囲が限られ、また上記独立気泡は粒子表面に開口しない密閉気泡であるので、加圧下の静水圧浮揚残存率が高い。静水圧浮揚残存率とは、加圧していない常圧下における水中浮揚率(浮水率)W1に対する静水圧で加圧した粒子の加圧後の常圧下における水中浮揚率W2の比率〔浮揚残存率=W2/W1×100(%)〕である。
本発明の中空微粒子は、具体的には、例えば、8MPa静水圧下での浮揚残存率が50%以上であり、好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上である。浮揚残存率が50%を下回るものは粒子強度が低く、かつ粒子の内部空間が独立気泡によって形成されている割合が少ない。
また、本発明の中空微粒子は、好ましくは上記独立気泡が粒子表面に開口しない密閉気泡であるので、吸水率が格段に小さい。具体的には、例えば、常圧下での吸水率が3%以下であり、好ましくは1.5%以下である。
本発明の中空微粒子について、粒子の内部空間が密閉された独立気泡によって形成されているとは、例えば、8MPa静水圧下での浮揚残存率が50%以上であることを云い、好ましくはさらに吸水率3%以下であることを云う。
本発明の中空微粒子は、粒子内部の空間が表面に開口のない独立気泡によって形成されているので吸水率が低く、かつ大きな内部空間を有するので軽量であり、水中での浮揚率が高い。また、強度が大きいので加圧下でも亀裂が生じ難く、部分的に亀裂が生じても内部空間が隔壁によって区切られているので水が浸透する範囲が限られ、加圧水下での浮揚残存率が格段に高い。
本発明の中空微粒子は内部空間の隔壁は2個以上あることが好ましい。複数の隔壁を有することによって、粒子の強度がさらに向上する。具体的には、例えば、圧縮強度15MPa以上である。従って、この中空微粒子からなる本発明の塗料用粒材は、塗料と混合する際、特に生産規模で機械的に混合する場合でも、強度が大きいので壊れ難く、中空構造が維持されるので、高い断熱性能および遮音性能を有することができる。なお、強度が小さい粒材は塗料と混合する際に壊れやすく、中空構造を維持できないので、十分な断熱性、遮音性を得るには粒材の使用量を多くしなければならず、また壊れた粒子やその破片は、塗膜の性能を低下させる。
本発明の塗料用粒材において、内部空間に隔壁を有するものの割合は、100個中60個以上(約60%以上)が好ましく、約70%以上がより好ましい。内部空間に隔壁を有する粒子数がこれより少ないと、粒子の強度が低いので塗料に混合したときに破損する割合が多くなり適当ではない。
本発明の塗料用粒材はシリカ質微粒子であり、シリカ(SiO2)を主成分とする無機系材料から製造することができる。具体的には、シラス、真珠岩、黒曜石、松脂岩などのシリカ含有量70〜90%の天然ガラス質岩石を平均粒径100μm以下の微粒子に粉砕し、該岩石微粒子を900℃〜1500℃に加熱して発泡させて中空微粒子にし、この中空微粒子から内部空間が隔壁によって区切られたものを選択することによって製造することができる。また、本発明の塗料用粒材は、上記天然ガラス質岩石に限らず、例えば、岩石粉末に発泡原料を混合して造粒し、加熱発泡させることによって製造することができる。
本発明の塗料用粒材に用いるシリカ質の中空微粒子は、化学成分としてのSiO2含有量(シリカ含有量)が65〜90質量%のものが好ましく、70〜80質量%のものがより好ましい。シリカ含有量が65質量%未満であると高強度で発泡し難く、ガラス質の中空構造体が得難くなる。さらに不純物が多く含有されやすくなるため、均一な発泡もできなるので好ましくない。一方、シリカ含有量が90質量%を超えると融点が高くなるため発泡温度が高くなり、もしくは高温でも発泡しなくなるため、適当ではない。
本発明の塗料用粒材は、以上のように、内部空間が隔壁によって区切られた複数の独立気泡によって形成されている内部に大きな空間を有するシリカガラス質の粒子であるので、光学顕微鏡によって内部空間や隔壁構造を確認することができる。
本発明の塗料用粒材は、隔壁によって区切られた複数の内部空間を有するので、塗料に混合する際に、せん断によって表面の一部が破壊されても、残りの内部空間によって中空構造が維持されるので、断熱性および遮音性を保つことができる。
一方、従来のように、開口気孔からなる多孔質粒子でなく閉口気孔の粒子であっても内部空間が連続気泡によって形成されている粒子からなる塗料用粒材では、部分的に亀裂が生じると、粒子内部の空間全体に液体が浸透して充満し、中空状態を維持できなくなり、十分な断熱性および遮音性が得られなくなる。
本発明の塗料用粒材の粒子径は平均粒径5〜100μmが適当であり、5〜70μmが好ましい。平均粒径が100μmより大きいと、塗料を塗布するとき表面の平滑性が損なわれるので好ましくない。また、平均粒径が5μmより小さいと、粒子どうしの凝集が起こりやすく、均一に分散し難くなる。
本発明の粒材(中空微粒子)を断熱用として使用する場合には、平均粒径が5〜100μmの範囲であって、粒子径1μm以上のものが好ましい。後述の実施例1に示すように、試料A1〜A6は平均粒径10〜100μmおよび粒子径1μm以上であるので何れも断熱性は良く、最大粒径45μmの試料A2を用いたものは、最も上昇温度が低く、断熱性に優れている。従って、本発明の中空微粒子を断熱用として使用する場合には、最小粒子径1μmであって最大粒子径50μmのものが好ましい。
本発明の粒材(中空微粒子)を遮音用として使用する場合には、平均粒径が5〜100μmの範囲であって、粒子径1μm以上のものが好ましい。後述の実施例1に示すように、試料A1〜A6は平均粒径10〜100μmおよび粒子径1μm以上であるので、何れも遮音性は良い。なお、最大粒子径212μmの試料A4を用いたものは最も外部音圧が低く、遮音性に優れている。従って、本発明の中空微粒子を遮音用として使用する場合には、最小粒子径1μmであって最大粒子径250μmのものが好ましい。なお、望ましくは、粒子径が上記範囲内において広い粒度分布を有するものが、より広い範囲の周波数の音を吸収できるので好ましい。
本発明の粒材は、内部が中空の微粒子であるため、粒子内部に熱が伝達し難く、高い断熱性を有すると共に、粒子内部に音が伝わり難いので、高い遮音性を有する。この中空微粒子の容重は0.16〜0.35g/cm3の範囲が好ましい。容重が0.35g/cm3を超えると、内部空間の割合が少なく、断熱効果が小さい。一方、容重が0.16g/cm3より小さいと、粒子の膜厚が薄いため、強度が低下する。
本発明の粒材は塗料に混合して用いられる。一般的には、塗料中の粒材の含有量が5質量%以上であると機能が十分発現されるので好ましい。具体的には、断熱用塗料では粒材の含有量は、塗料100質量部に対して5〜100質量部が好ましく、遮音用塗料では粒材の含有量は塗料100質量部に対して10〜100質量部が好ましい。
本発明の粒材を含有する塗料において、粒材以外の成分は液体が好ましいが、本発明の効果を阻害しない限り、液体に限定されず、例えば塗料に使用される公知の溶剤や樹脂、増粘剤、糊剤、分散剤、着色顔料、その他の添加物などを含むことができる。
具体的には、溶剤として例えば、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素化合物、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、エタノール、プロパノール、ブタノール、グリコール等のアルコール類、エーテル系やその他の水性溶媒(水を含む)等を用いることができる。塗料中の溶媒の好適な使用量は10〜80質量%が適当である。
また、樹脂として例えば、ルキド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、フェノール樹脂、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂、松脂、コハク等の天然樹脂、亜麻仁油、サフラワー油、大豆油、ひまし油、菜種油等の油類等を用いることができる。塗料中の樹脂の好適な使用量は10〜60質量%が適当である。
また、増粘剤として例えば、セルロース誘導体、糊剤として例えば、澱粉や酢酸ビニル等を用いることができる。塗料中の増粘剤や糊剤の好適な使用量は0.1〜10質量%が適当である。
また、分散剤として例えば、ポリカルボン酸系重合体、リグニンスルホン酸やナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等を用いることができ、特にグラフトポリマー構造のものが好適である。塗料中の分散剤の好適な使用量は0.05〜5質量%が適当である。
また、着色顔料として例えば、二酸化チタン、亜鉛華、鉛白、亜鉛黄、カーボンブラック、パーマネントレッド、べんがら、黄色鉛、シアニンブルー、紺青、群青、シアニングリーン、酸化鉄など顔料を用いることができる。塗料中の着色顔料の好適な使用量は1〜20質量%が適当である。
さらに、他の添加剤として、可塑剤、硬化剤、顔料分散剤、乳化剤、乾燥剤、消泡剤、防腐剤、防錆剤、凍結防止剤、防カビ剤、撥水剤などを用いることができ、何れも適量を塗料中に含有させて使用することができる。これらの成分を混合することによって得られる本発明の断熱用塗料または遮音用塗料は、塗布対象となる素材は金属、セラミックス、木材、樹脂等何れのものにも使用でき、また塗布方法も特に限定されず、例えば、刷毛、ローラー、筆、鏝、噴霧装置等を使用でき、さらには静電塗装やカーテン塗装等による方法にも使用できる。
以下、本発明を実施例によって具体的に示す。なお、粒子の平均粒径、浮水率、容重、吸水率、静水圧浮揚残存率、隔壁の割合、平滑度、断熱性、遮音性は以下の方法によって測定した。
〔平均粒径〕
レーザー回折粒度分布測定装置を用い、日機装社製測定器(マイクロトラック)によって測定した。
〔隔壁粒子の割合〕
プレパラート上にアルコールで分散させた試料を滴下し、均一にならして乾燥させる。これを透過型の顕微鏡で観察し、100個中の隔壁がある個数をカウントした。
〔容重〕
一定容積S(cm3)の容重枡に試料を充填し、開口からはみ出た部分をすり切り、全体の重量G1を測定し、これから容器の重量G2を差し引いて粉末重量G3(g)を求め、上記容積Sに対する粉末重量G3の比〔G3/S〕g/cm3を容重とした。
〔浮水率〕
浮水率は、試料粒子を水に浸漬したときに、水面上に浮いた粒子の全試料粒子に占める体積割合であり、加圧し常圧下の浮揚率である。約10gの試料を200mlメスシリンダーに入れて水を浸し、十分に攪拌した後に静置し、水の濁りがなくなるまで置き、浮いた試料Vaと沈んだ試料の容積Vbを測定し、Va/(Va+Vb)×100の式に基づいて浮水率を算出した。
〔吸水率〕
約200g試料を十分な量の水中に入れ、24時間放置する。これを5種Aのろ紙で自然濾過させる。これを時計皿に薄く均一に延ばして風乾させ、試料を採取し、吸水試料質量maを測定する。これを105℃の乾燥機で恒量になるまで乾燥し、乾燥試料質量mbを測定する。(ma-mb)/mb×100の式から吸水率を算出した。
〔静水圧浮揚残存率〕
試料を試料容器と共に水で満たされた加圧容器内へ入れ、8MPaで1分間加圧する。加圧後、加圧した試料の全量を取り出してメスシリンダー入れ、水200mlを加えて静置する。静置後、水の濁りが無くなってきたら、上記浮水率測定方法に準じた方法で浮いた試料粒子の体積を計測し、8MPa加圧下での加圧浮揚率(浮水率)W2とする。加圧試料と同量の試料について、加圧せずに常圧下とした以外は同様の測定方法で測定し、非加圧下の浮揚率(浮水率)W1とする。加圧試料浮揚率W2/非加圧浮揚率W1×100の式に基づいて静水圧浮揚残存率を算出した。
〔平滑度、断熱性、遮音性試験の試料作成方法〕
粒材を市販水性塗料(品名「水性スーパーコート白」、アサヒペン会社製)100質量部に対し30質量部を添加し、ハンドミキサーで混合して試験塗料を作製した。各試験塗料は、縦30cm、横30cm、厚さ3mmの鋼製平板の片面に刷毛で膜厚が約300μm程度となるように斑無く塗布し、常温大気中で乾燥させて塗膜を形成した。この塗膜について、塗膜表面の平滑性と断熱性を測定した。
〔平滑性〕
塗膜表面を手で触り、次の3段階で評価した。
×:ざらざら、△:比較的滑らか、○:滑らかとした。
〔断熱性〕
500Wの写真用レフランプを30cmの高さから平板塗布面に5分間照射し、裏面の温度を温度センサーによって上昇温度を測定した。この値によって断熱性を次の3段階で評価した。
×:71℃以上、△:70〜66℃、○:65℃以下とした。
〔遮音性〕
一面のみ開口した約30cmの立方体形のプラスチック箱(厚さ2mm)の内表面の全面に試験塗料を塗布し、内部に小型スピーカー(直径5cm、出力1.5W)を設置した。開口部を箱と同材で完全に密封し、その状態で75dBのホワイトノイズを常温下で鳴らし、箱から10cm離れた場所の音圧をハンディ型ディジタル騒音計で測定した。測定音圧の値によって遮音性を次の3段階で評価した。
×:66dB以上、△:65〜61dB、○:60dB以下
〔実施例1〕
真珠岩〔化学成分含有率(質量%)SiO2 74%、Al2O3 13%、Fe2O3 1%、CaO1%、MgO 0.1%、Na2O 3.5%、K2O 4.4%、ig.loss 2.2%〕を発泡させてシリカ質中空微粒子を製造し、容重0.15〜0.35g/cm3、平均粒径10〜100μmのものを選択した(本発明品:No.A1〜A6)。なお、何れの試料A1〜A6についても篩目1μmのふるいに残る試料を用い、かつA1の試料については篩目300μmのふるい、A2の試料については篩目45μmのふるい、A3の試料については篩目106μmのふるい、A4の試料については篩目212μmのふるい、A5の試料については篩目45μmのふるい、A6の試料については篩目106μmのふるいを通過した試料を使用した。これらの中空微粒子について、容重、平均粒径、隔壁粒子の割合、静水圧浮揚残存率、浮水率、吸水率を測定し、さらに塗料に混合して、その平滑性、断熱性、遮音性を測定した。これら結果を表1に示した。
〔比較例1〕
実施例と同様の方法で隔壁のある中空粒子を製造し、平均粒径が本発明の範囲から外れ、容重、静水圧浮揚残存率が本発明の好ましい範囲を外れる試料(No.B1〜B5)を選択した。B1は平均粒径195μm、B3は平均粒径3μm、B4は平均粒径305μmであり、何れも本発明の範囲から外れる。また、B2は静水圧浮揚残存率31%、B5は容重0.40g/cm3であり、何れも本発明の好ましい範囲から外れる。これらの中空微粒子について、容重、平均粒径、隔壁粒子の割合、静水圧浮揚残存率、浮水率、吸水率を測定し、さらに塗料に混合して、その平滑性、断熱性、遮音性を測定した。これら結果を表2に示した。
〔比較例2〕
市販品のパーライト(真珠岩系加熱発泡粒)について、容重0.21g/cm3、平均粒径約96〜210μmのものを試料(No.C1〜C2)とした。また、有機系の中空微粒子として(商品名「マツモトマイクロスフェアー」、松本油脂製薬社製)を使用した(NoC3)。さらに、市販品のパーライト中空微粒子を回転電気炉で1000℃に再加熱し、表面を溶融させて内部気泡が連通しているものを製造した(No.C4)。これらの中空微粒子について、容重、平均粒径、気泡の状態、静水圧浮揚残存率、浮水率、吸水率を測定し、さらに塗料に混合して、その平滑性、断熱性、遮音性を測定した。これら結果を表3に示した。
〔比較基準〕
粒材を混合しない市販水性塗料(品名「水性スーパーコート白」、アサヒペン会社製)について平滑性、断熱性、遮音性を測定した。これを比較基準として表4に示した。
表1に示すように、内部空間に隔壁を有し、平均粒径25〜100μm、容重0.16〜0.35g/cm3の中空微粒子(No.A1〜A6)は、何れも静水圧浮揚残存率60%以上であり、加圧下でも高い浮揚率を示す。一方、表3に示すように、従来のパーライト市販品は何れも静水圧浮揚残存率は55%以下であり(No.C1,C2)、本発明の中空微粒子は同程度の粒径でも従来のパーライトに比べて静水圧浮揚率は高い。これは、従来のパーラートは加圧下で粒子内部に水が浸透しやすいことを示している。
また、表1に示すように、平均粒径100μm以下の粒子を用いれば平滑性の良い塗料を得ることができる。一方、表2に示すように、平均粒径が100μmを超える(No.B1、B4)と平滑性が低くなる。また、パーライト市販品では、本発明品に比べて平滑性が劣る(No.C1、C2)。平均粒径が100μmを超えると、塗料表面より粒子が露出するため平滑性が低下する。
表1に示すように、平均粒径が5〜100μmの試料は断熱効果が高く(No.A1〜A6)、最大粒子径50μm以下の試料(No.A2)は上昇温度が最も小さく特に断熱効果が高い。平均粒径が5μmより小さいと、断熱効果が低い(No.B3)。これは、断熱に必要な空間が十分ではないことを示している。
また、表2に示すように、同程度の容重、粒径であっても、隔壁を有する粒子の割合が60%以下のものは、静水圧浮揚残存率が小さく、断熱性が低い(No.B2、B3)。これは、中空微粒子の粒材を塗料に混合するときに、粒材が破損しやすく、中空を維持できないために断熱効果が低下することを示している。
また、表3に示すように、同程度の容重、粒径であっても、吸水率が高い場合には断熱性が低下する(No.C1、C2)。これは、中空微粒子の粒材を塗料に混合するときに、粒材の内部に溶媒や塗料成分が浸透しやすいために、内部空洞を維持できず、断熱効果が低下することを示している。さらに、浮水率および強度が大きく、かつ吸水率が小さくても、容重が高い場合には断熱性が低下する(No.B5)。これは、塗料との混合時には中空粒子の破損は少ないが、粒子内部の空洞容積が少ないため、熱が伝導しやすく、断熱効果が得られ難いからである。
さらに、表3に示すように、粒子表面を再溶融して表面開口を塞いだ試料(No.C4)も、断熱効果が低い。これは、粒子表面が部分的に破損すると連通気泡を通じて粒子内部に塗料成分が侵入するためであり、断熱効果が得られ難い。
表1に示すように、平均粒径が5〜100μmでは遮音効果が高く(No.A1〜A6)、最大粒子径が250μm以下の中空微粒を含む試料(No.A4)は特に遮音効果が高い。平均粒径が5μmより小さいと、遮音効果が低い(No.B3)。これは、遮音に必要な空間が十分ではないことを示している。
また、表2に示すように、同程度の容重、粒径であっても、隔壁を有する粒子の割合が60%以下のものは、静水圧浮揚残存率が小さく、遮音性が低い(No.B2、B3)。これは、中空微粒子の粒材を塗料に混合するときに、粒材が破損しやすく、中空を維持できないために遮音効果が低下することを示している。
また、表3に示すように、同程度の容重、粒径であっても、吸水率が高い場合には遮音性が低下する(No.C1、C2)。これは、中空微粒子の粒材を塗料に混合するときに、粒材の内部に溶媒や塗料成分が浸透しやすいために、内部空洞を維持できず、遮音効果が低下することを示している。さらに、浮水率および強度が大きく、かつ吸水率が小さくても、容重が高い場合には断熱性が低下する(No.B5)。これは、中空微粒子の粒材を塗料に混合するときに、中空粒子の破損は少ないが、粒子内部の空洞容積が少ないため、音の振動を吸収し難く、遮音性が低下するためである。
さらに、表3に示すように粒子表面を再溶融して表面開口を塞いだ試料(No.C4)も、遮音効果が低い。これは、粒子表面が、部分的に破損すると連通気泡を通じて粒子内部に塗料成分が侵入するためであり、遮音効果が得られ難い。
Figure 0005643495
Figure 0005643495
Figure 0005643495
Figure 0005643495
〔実施例2〕
実施例1の中空微粒子(No.A3)を用い、各種市販塗料(「油性トタン用」(D1)、「水性トタン用」(D2)、「高級アクリルトタン用」(D3)、何れも白色、すべてアサヒペン会社製品)100質量部に対して、上記中空微粒子(No.A3)を30質量部を添加し、ハンドミキサーで混合して試験塗料(No.D1〜D4)を作製した。各試験塗料は、ブリキ性のトタン(1m×1m)に塗布し、300μm程度となるように斑無く塗布し、常温、大気中で乾燥させて塗膜を形成した。これを直射日光があたる屋外へ設置し、30日間暴露した後、劣化状況を観察した。また日中のトタン下約1cmの温度を測定した。このときの外気温は29℃であった。これら結果を表5に示した。何れの塗料(No.D1〜D4)でも、粒材を添加していない塗料に比べて、断熱の効果が得られた。
Figure 0005643495
〔実施例3〕
実施例1と同様の方法で、塗料の厚さ、粒剤の添加量を変えて平滑性、断熱性、遮音性を測定した。粒材は実施例1のA3を使用し、粒材の量は、塗料100質量部に対して5〜100質量部添加した(E1〜E3)。また膜厚は、20〜500μmとした(E4〜E6)。これら結果を表6に示した。
粒材の添加量が5質量部では断熱性、遮音性が低く、100質量部を超えると表面の平滑性がやや損なわれる。また、塗料厚さは20μmでは断熱性、遮音性が不十分である。一方、膜厚が500μmを超えるものは、平滑性、断熱性、遮音性はともに良好であるが、経済的に劣る。
Figure 0005643495
〔実施例4〕
実施例1の中空微粒子(No.A3)、および市販の有機系中空微粒子(No.C3)を用いて耐熱塗料を作製し、耐熱試験を実施した。塗料は、溶媒としてシンナーを使用し、シリコン樹脂と顔料(チタン粉末)と中空微粒子を混合して作製した(中空微粒子の含有量30質量%)。この塗料を30cm四方の鉄板に塗布して十分に乾燥した後、電気炉に入れて表中の温度で24時間加温した後、表面を観察した。この結果を表7に示した。
表7に示すように、有機系の中空微粒子(No.C3)は熱で変形し、200℃から塗料にひびが入り始めたが、本発明品(No.A3)を用いた耐火塗料は400℃の高温でも変化しなかった。
Figure 0005643495

Claims (4)

  1. 塗料に配合されるシリカ質の中空微粒子であって、内部空間が隔壁によって区切られた複数の独立気泡によって形成されている粒子の数が100個中60個以上であり、8MPa静水圧浮揚残存率50%以上であって吸水率3%以下であり、容重0.16〜0.35g/cmであり、平均粒径5〜100μmであって最小粒子径1μmおよび最大粒子径300μmであることを特徴とする塗料用粒材。
  2. 最小粒子径が1μmであって最大粒子径が50μmの断熱用粒材である請求項1に記載する塗料用粒材。
  3. 最小粒子径が1μmであって最大粒子径が250μmの遮音用粒材である請求項1に記載する塗料用粒材。
  4. 内部空間が隔壁によって区切られた複数の独立気泡によって形成されている粒子の数が100個中60個以上であり、8MPa静水圧浮揚残存率50%以上であって吸水率3%以下であり、容重0.16〜0.35g/cm であり、平均粒径5〜100μmであって最小粒子径1μmおよび最大粒子径300μmである粒材を含有する塗料

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