JP5642554B2 - カチオン性三元共重合体およびパーソナルケア組成物の調製 - Google Patents

カチオン性三元共重合体およびパーソナルケア組成物の調製 Download PDF

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Description

本発明は、多官能性で水溶性の架橋したカチオン性三元共重合体、および、これら多官能性で水溶性の架橋したカチオン性三元共重合体を含むパーソナルケア組成物に関する。本発明は、様々な基体(例えば、毛髪、皮膚など)を処理するためにこのようなカチオン性三元共重合体を用いるための方法にも関する。
カチオン性重合体は、水処理、製紙、選鉱、石油回収、繊維染色、化粧品、および医薬品において広範に用いられてきた。最も重要かつ広範に用いられるカチオン性重合体の中には、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)の第四級アンモニウム重合体がある。これらの重合体も、パーソナルケア用途において用いられることが知られている。
DADMACの重合は、過硫酸塩等の遊離基開始剤を用いて水溶液中で行われる。添加した無機塩を用いた重合、水中油型乳剤つまり懸濁液滴中での重合、および、重合中の架橋剤の添加を含む、DADMACの分子量を増加させるためのいくつかの手法が試行されてきた。これらの方法は既知である。
米国特許明細書第3,968,037号は、架橋剤および分岐剤を用いた逆相乳化重合によって作成されるカチオン性重合体が、凝集剤として、かつ、活性下水汚泥の処理のために用いられるということを開示している。
カチオン性重合体は、在宅ケアおよびパーソナルケア、水処理、製紙、選鉱、石油回収、織物、および医薬品において広範に用いられてきた。最も重要かつ広範に用いられるカチオン性重合体の中には、ジアリルジアルキルアンモニウム化合物の第四級アンモニウム重合体がある。実際に、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)の単独重合体は、ポリクオタニウム−6として在宅ケアおよびパーソナルケア業界で知られており、皮膚および毛髪の処理用途において広範に用いられている。
パーソナルケア用途におけるジアリルジメチルアンモニウム塩の単独重合体および共重合体の使用は、いくつかの米国特許で開示されてきた。
本発明は、例えば、優れた調整特性を提供する塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)とジアリルアミン(DAA)の、新規な水溶性の架橋したカチオン性三元共重合体に関する。本発明の三元共重合体は、パーソナルケア製品に必要とされる調整便益をさらに提供する。それらの三元共重合は、スキンケア製品に対して有用な特性も与える。
米国特許明細書第3,700,623号および第3,833,531号は、特定の酸安定化ポリ(ジアリルアミン)−エピハロヒドリン樹脂の作成について教示している。その得られた樹脂は、放置するとゲル化する傾向があった。従って、その樹脂溶液は、十分な水溶性の酸(例えば、HCl)を添加し、そのpHを2に調節することにより、ゲル化に対して安定化させた。その酸安定化ポリ(ジアリルアミン)−エピクロロヒドリン樹脂は、pHを7超過に調節するための塩基(例えば、NaOH)の添加により使用の前に再活性化させた。アルカリ性硬化樹脂の半反応したエピハロヒドリン実体は、使用の前のアルカリ性塩基の添加によって再活性化された後に、架橋反応のためにエポキシ官能性を分与する。これらの重合体は、架橋後には不溶である。
米国特許明細書第4,354,006号、第4,419,498号、および第4,419,500号は、ジアリルアミン(DAA)重合体を最初にハロゲン化アリルと、その後次亜ハロゲン酸と反応させ、アリル置換基をハロヒドリン部分に転化することにより、特定のポリ(DAA−ECH)重合体を作成するための方法について教示しており、その開示は参照により本明細書に組み入れられる。
公開された第JP6−108382号(特願平6−108382)は、特定のポリ(ジアリルアミン)−エピハロヒドリン重合体を作成する別の方法について開示している。ジアリルアミン−エピハロヒドリンのハロ塩単量体は、ジアリルアミンをエピハロヒドリン(例えば、エピクロロヒドリン(ECH))と反応させ、その後ハロ酸(例えば、HCl)で中和することによって最初に調製される。
米国特許明細書第5,147,411号は、DAA−ECH単量体である(3−ハロ−2−ヒドロキシプロピル)ジアリルアミンと(2,3−エポキシプロピル)ジアリルアミン、およびそれらの第四級アンモニウム塩を調製する方法について開示している。
米国特許明細書第4,341,887号は、ジアリルアミンとエピクロロヒドリン(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジアリルアミンの反応生物(DAA−ECH単量体)を、水の存在下で加熱することによって、塩化N,N−ジアリル−3−ヒドロキシアゼチジニウム(DAA−ECHアゼチジニウム単量体)に転化できるということを開示しており、その開示は参照により本明細書に組み入れられる。
上記で検討された特許参考文献は、DAA単量体またはDAA重合体と反応させるための、反応性化合物としてのエピハロヒドリンの使用を含む。エピハロヒドリン(例えば、エピクロロヒドリン)は二官能性の反応性架橋剤であるので、同等の高度なDAA含有(すなわち、5%超過)の重合体と十分に反応する場合、高度に架橋した不溶な最終生成物が得られる。
米国特許明細書第6,323,306号は、アミノ官能化DADMAC重合体を二官能性の反応性架橋剤と反応させることによって、特定の水溶性のカチオン性重合体を調製する方法について開示している。その反応性架橋剤は、ジアリルアミン化合物を架橋するのに用いることができるエピハロヒドリンおよびその他多官能性の化合物を含む。当該特許は、二官能性の反応性架橋剤の使用に起因する過剰な架橋によって引き起こされ得る望ましくない不溶な生成物の生成を防止するために、5%未満のDAA含有率に限定される。
米国特許明細書第3,912,808号、第3,986,825号、および第4,027,008号は、ヘアケア組成物におけるアクリルアミド誘導体を有するDADMACの単独重合体および共重合体について開示している。
米国特許明細書第5,622,647号および第5,476,522号は、鉱業で脱水するためのDADMACおよびビニルトリアルコキシシランの共重合体について開示している。
米国特許明細書第6,383,995号、第6,432,894号、第6,403,542号、および第6,383,994号は、ケラチン系物質を洗浄するための組成物について開示している。
米国特許明細書第6,383,996号は、毛髪および頭皮を処理するためのフケ防止用組成物について開示している。
米国特許明細書第6,383,993号は、カチオン性ガラクトマンナンガムとアクリル系三元共重合体を含む、ケラチン系物質を洗浄するための組成物について開示している。
米国特許明細書第6,926,900号は、アクリル系三元共重合体を含む、毛髪および頭皮を処理するためのフケ防止用組成物について開示している。
米国特許明細書第6,169,058号は、水圧破砕のための組成物および方法について開示している。
米国特許明細書第5,465,792号は、油井およびガス井内の過剰な水の生成を制御する方法について開示している。
公開された米国特許出願第2004/0105832号は、フルクタンおよびカチオン性重合体を含む化粧品組成物について開示しており、その開示は参照により本明細書に組み入れられる。
国際公開第2001/41719号は、第四級ケイ素および真珠光沢剤を含む化粧品組成物について開示している。
パーソナルケア製品において優れた調整特性を提供する、水溶性で架橋したカチオン性三元共重合体が依然として必要とされている。本発明のカチオン性三元共重合体は、パーソナルケア製品に必要とされるさらなる調整便益を提供する。これらのカチオン性三元共重合体は、スキンケア製品に対する有用な特性も与える。
本発明は、カチオン性三元共重合体、それらを作成する方法、および、パーソナルケア組成物中における前記三元共重合体を含む組成物の使用を対象とする。当該重合体は、パーソナルケア用途において有用である。本発明のカチオン性三元共重合体は、パーソナルケア製品に必要とされるさらなる調整便益を提供する。これらのカチオン性三元共重合体は、ヘアケア製品とスキンケア製品に対する有用な調整特性も与える。
本発明の別の実施形態は、哺乳類のケラチン含有繊維の調整処理のための方法であり、前記方法は、1つもしくは複数の化学式(I)のカチオン性三元共重合体を含む、有効量のパーソナルケア組成物つまり調合物と前記繊維を接触させるステップを含む。
本発明の別の実施形態は、哺乳類の皮膚の調整処理のための方法であり、前記方法は、1つもしくは複数の化学式(I)のカチオン性三元共重合体を含む、有効量のパーソナルケア組成物つまり調合物と前記皮膚を接触させるステップを含む。
本発明は、
(a)有効量の少なくとも1つの化学式(I)のカチオン性三元共重合体と、
Figure 0005642554
(式中、
j、t、u、v、w、x、およびzは、各繰り返し単位または誘導された単量体が当該三元共重合体の内部に含まれる重量百分率を表し、
*は末端基であり、例えば触媒残基であって、
j、t、u、v、w、x、およびzは合計100%となり、当該三元共重合体の重量に基づいており、
j、u、およびxは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて0.0001〜39.9997%であって、
j+u+xは、当該三元共重合体の重量に基づいて39.9999%以下であって、
wは、当該三元共重合体の重量の0.0001〜20%であって、
tは、当該三元共重合体の重量の0〜20%であって、
zおよびvは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて0.0001〜60%であって、
z+vは、当該三元共重合体の重量に基づいて60%以上であって、
Eは、化学式(II)の二官能性シロキサン単量体から誘導され、
Figure 0005642554
式中、
およびRは独立して、遊離基経路または縮合による重合体構造物の合成に適切である、ビニル型不飽和化合物の基由来の重合可能な官能基であり、ビニルラジカル、アリルラジカル、メタリルラジカル、メチルビニルラジカル、アクリロイルラジカル、メタクリロイルラジカル、クロトニルラジカル、セネシオニルラジカル、イタコニルラジカル、マレイルラジカル、フマリルラジカル、エポキシラジカル、またはスチリルラジカルを表し、
は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C〜C50のアルキレン)−、−(C〜C30のアリーレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(C〜C50のアルケニレン)−、−(酸化ポリプロピレン)−、−(酸化ポリエチレン)−、−(酸化ポリプロピレン)(酸化ポリエチレン)−から成る群から選択される架橋基であり、式中、nおよびoは互いに独立して0〜200の数を表し、EO/PO単位の分布は乱雑であるか、あるいは、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−と−(Si(OCH)−のブロックの形態であり得、
は直接結合であるか、あるいは、−(C〜C50のアルキレン)−、−(C〜C30のアリーレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(C〜C50のアルケニレン)−、−(酸化ポリプロピレン)−、−(酸化ポリエチレン)−、−(酸化ポリプロピレン)(酸化ポリエチレン)−から成る群から選択される架橋基であり、式中、nおよびoは互いに独立して0〜200の数を表し、EO/PO単位の分布は乱雑であるか、あるいは、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−と−(Si(OCH)−のブロックの形態であり得、
、R、R、およびRは独立して、1〜24個のC原子の直線状または分岐状のアルキル鎖、5〜12個のC原子のシクロアルキル、7〜15個のC原子のフェニルアルキル、フェニル、または、1〜4個のC原子の1〜3個のアルキル基によってフェニル環上で置換された前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであるか、あるいは、1つ以上の−OH基、−OCO−R10基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換された前記アルキルであるか、あるいは、1つ以上の−O−基、−NH−基、または−NR10−基、もしくはこれらの混合基によって割り込まれ、かつ、非置換であり得るか、または、1つ以上の−OH基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換され得る前記アルキルであるか、あるいは、OR11であって、
10は、1〜24個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキル、またはフェニル、またはベンジルであって、
11は、1〜24個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキル、またはフェニル、またはベンジルであるか、あるいは、1つ以上の−OH基、−OCO−R10基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換された前記アルキルであるか、あるいは、1つ以上の−O−基、−NH−基、または−NR10−基、もしくはこれらの混合基によって割り込まれ、かつ、非置換であり得るか、または、1つ以上の−OH基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換され得る前記アルキルであって、
aおよびbは、互いに独立して1〜5000に達する化学量論係数を表し、あるいは、Eは、化学式(VI)の二官能性のポリプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールの単量体から誘導され、
Figure 0005642554
20は水素またはメチルであって、R21およびR22は独立して、ビニルラジカル、アリルラジカル、メタリルラジカル、メチルビニルラジカル、アクリロイルラジカル、メタクリロイルラジカル、クロトニルラジカル、セネシオニルラジカル、イタコニルラジカル、マレイルラジカル、フマリルラジカル、エポキシラジカル、またはスチリルラジカルであって、
Fgは、カチオン性アミノ基礎重合体上に接合された少なくとも1つの官能性反応物由来の残基であって、
GおよびTは独立して、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)、臭化ジアリルジメチルアンモニウム、硫酸ジアリルジメチルアンモニウム、リン酸ジアリルジメチルアンモニウム、塩化ジメタリルジメチルアンモニウム、塩化ジエチルアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアリルジ(β−ヒドロキシエチル)アンモニウム、塩化ジアリルジ(β−エトキシエチル)アンモニウムから成る群から選択される単量体から誘導され、
M、D、およびAは、独立して化学式(III)の単量体から誘導され、
Figure 0005642554
式中、R、R、およびRは、互いに独立して水素またはC〜Cのアルキルである。)
(b)化粧品として許容可能な補助剤と、
を含むパーソナルケア組成物を提供する。
本発明の別の実施形態は、ジアリルアミン、2,2’−ジメチルジアリルアミン、2,2’−ジエチルジアリルアミン、2,2’−ジイソプロピルジアリルアミン、2,2’−ジプロピルジアリルアミン、2,2’−ジイソブチルジアリルアミン、N−メチルジアリルアミン、N−エチルジアリルアミン、2,2’−ジメチル−N−メチルジアリルアミン、2,2’−ジエチル−N−メチルジアリルアミン、2,2’−ジイソプロピル−N−メチルジアリルアミン、2,2’−ジプロピル−N−メチルジアリルアミン、2,2’−ジメチル−N−エチルジアリルアミン、および、2,2’−ジエチル−N−エチルジアリルアミンから成る群から選択される単量体から独立して誘導されるM、D、およびAである。
本発明の別の実施形態は、ジアリルアミンとN−メチルジアリルアミンから成る群から選択される単量体から独立して誘導されるM、D、およびAである。
本発明の別の実施形態は、ジアリルアミンから誘導されるM、D、およびAである。
本発明の別の実施形態は、塩化ジアリルジメチルアンモニウム、硫酸ジアリルジメチルアンモニウム、塩化ジメタリルジメチルアンモニウム、塩化ジエチルアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアリルジ(β−ヒドロキシエチル)アンモニウム、および、塩化ジアリルジ(β−エトキシエチル)アンモニウムから成る群から選択される単量体から独立して誘導されるGおよびTである。
本発明の別の実施形態は、塩化ジアリルジメチルアンモニウムから誘導されるGおよびTである。
本発明の別の実施形態は、化学式(II)の二官能性シロキサン単量体から誘導されるEであって、式中、
およびRは独立して、ビニル、アリル、メタリル、メチルビニル、アクリロイル、メタクリロイル、またはエポキシであって、
は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C〜C18のアルキレン)−、−(C〜C10のアリーレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(酸化ポリプロピレン)−、−(酸化ポリエチレン)−、−(酸化ポリプロピレン)(酸化ポリエチレン)−から成る群から選択される架橋基であり、式中、nおよびoは互いに独立して0〜200の数を表し、EO/PO単位の分布は乱雑であるか、あるいは、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−と−(Si(OCH)−のブロックの形態であり得、
は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C〜C18のアルキレン)−、−(C〜C10のアリーレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(酸化ポリプロピレン)−、−(酸化ポリエチレン)−、−(酸化ポリプロピレン)(酸化ポリエチレン)−から成る群から選択される架橋基であり、式中、nおよびoは互いに独立して0〜200の数を表し、EO/PO単位の分布は乱雑であるか、あるいは、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−と−(Si(OCH)−のブロックの形態であり得、
、R、R、およびRは独立して、1〜12個のC原子の直線状または分岐状のアルキル鎖、5〜12個のC原子のシクロアルキル、フェニルであるか、あるいは、1つ以上つもしくは複数の−OH基、−OCO−R10基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換された前記アルキルであるか、あるいは、1つ以上つもしくは複数の−O−基、−NH−基、または−NR10−基、もしくはこれらの混合基によって割り込まれ、かつ、非置換であり得るか、または、1つ以上つもしくは複数の−OH基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換され得る前記アルキルであるか、あるいは、OR11であって、
10は、1〜24個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキル、またはフェニル、またはベンジルであって、
11は、1〜12個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキルであって、
aおよびbは、互いに独立して1〜5000に達する化学量論係数を表し、あるいは、Eは、化学式(VI)の二官能性のポリプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールの単量体から誘導され、式中、
20は水素またはメチルであって、R21およびR22は独立して、アリル、メタリル、アクリロイル、メタクリロイル、またはエポキシであって、nは1〜5000である。
本発明の別の実施形態は、化学式(II)の二官能性シロキサン単量体から誘導されるEであって、式中、
およびRは独立して、ビニル、アリル、メタリル、メチルビニル、アクリロイル、メタクリロイル、またはエポキシであって、
は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C〜C12のアルキレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−、および、−(Si(OCH)−から成る群から選択される架橋基であって、
は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C〜C12のアルキレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−、および、−(Si(OCH)−から成る群から選択される架橋基であって、
、R、R、およびRは独立して、1〜12個のC原子の直線状または分岐状のアルキル鎖、フェニルであるか、あるいは、OR11であって、
11は、1〜12個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキルであって、
aおよびbは、互いに独立して1〜5000に達する化学量論係数を表し、あるいは、Eは、化学式(VI)の二官能性のポリプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールの単量体から誘導され、式中、
20は水素またはメチルであって、R21およびR22は独立して、アクリロイル、メタクリロイル、またはエポキシであって、nは1〜2000である。
本発明の別の実施形態は、
Figure 0005642554
Figure 0005642554
Figure 0005642554
Figure 0005642554
および、
Figure 0005642554
から成る群から選択される二官能性シロキサン単量体から誘導されるEであって、
式中、aおよびbは独立して1〜1000であって、またはEは、
Figure 0005642554
および、
Figure 0005642554
(式中、nは1〜500である。)
から成る群から選択される二官能性のポリプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールの単量体から誘導される。
例えば、上記のように調製された、化学式のアミノ基を含む基礎重合体は、それを少なくとも1つの反応性官能性化合物(接合剤および/または架橋剤)(2)と反応させることによって官能化または修飾される。ベースポリマー内のアミノ官能基と反応できる基を有する化合物は、用いられる接合剤の特性または官能性を分与するのに用いることができる。接合または架橋するのに適切な反応性化合物としては、エポキシ化合物、ハロアルキル化合物、イソシアネート化合物、および、活性化したオレフィン性二重結合を含む化合物が挙げられるが、これらに限定されない。非水系で接合または架橋するのに適切な反応性化合物としては、酸ハロゲン化物および無水物も挙げられる。
本発明の1つの実施形態では、用いられる官能性反応性化合物または接合剤(2)は、
Figure 0005642554
として官能基Fgを与えるエポキシ化合物またはハロヒドリン化合物であり、これは、ベースポリマーのアミノ窒素にその残基Fgを連結させる、
Figure 0005642554
の結合を含む。
接合するのに適切な単官能性エポキシ化合物の例としては、下記のグリシジル化合物:モノ−(2,3−エポキシ)プロピルエーテル末端のポリジメチルシロキサン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、1−オキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−グリシジルオキシピペリジン、グリシジルイソプロピルエーテル、グリシジルイソブチルエーテル、グリシジルヘプチルエーテル、グリシジル2−メチルフェニルエーテル、グリシジルヘキサデシルエーテル、グリシジルヘキサデカフルオロノニルエーテル、グリシジル4−ノニルフェニルエーテル、1,2−エポキシドデカン、1,2−エポキシオクタデカン、1,2−エポキシ−3−フェノキシプロパン、塩化グリシジルトリメチルアンモニウム、および、3−ニトロベンゼンスルホン酸グリシジルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
多官能性エポキシ化合物の例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル(EGDE)、ジグリシジルエーテル、1,2,3,4−ジエポキシブタン、1,2,5,6−ジエポキシヘキサン、ポリ(プロピレングリコール)ジグリシジルエーテル(PPGDE)、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、3−ビス(グリシジルオキシ)メチル−1,2−プロパンジオール、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)、ポリ(フェニルグリシジルエーテル−co−ホルムアルデヒド)、プロポキシル酸グリセロールトリグリシジルエーテル、N,N−ジグリシジル−4−グリシジルオキシアニリン、および、イソシアヌル酸トリグリシジルなどが挙げられるが、これらに限定されない。好適なエポキシ架橋剤は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルとエチレングリコールジグリシジルエーテルである。
単官能性エポキシ化合物が化学式(I)のカチオン性三元共重合体のアミン部分と反応する場合、構造物(V)の化合物等の官能化したカチオン性重合体を得ることができ、そこで、下記の略図は当該カチオン性三元共重合体のDAA/DADMAC部分のみを示す:
Figure 0005642554
式中、Fgは、H、C〜C30のアルキル、または
Figure 0005642554
(式中、Rは、水素、C〜C30のアルキル、C〜C30のパーフルオロアルキル、1〜1,500個のエトキシ単位、1〜1,500個のプロポキシ単位、1〜1,500個の混合エトキシ−プロポキシ単位であって、jおよびvは上記で定義されており、rは1〜100の数である)である。
ハロヒドリン形態にある特定のエポキシ化合物も、アミノカチオン性ベースポリマーを官能化するための反応性化合物として用いることができる。これらの例としては、塩化3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルジメチルドデシルアンモニウム、および、塩化3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルジメチルオクタデシルアンモニウム(Degussa社製QUAB(登録商標)342とQUAB(登録商標)426)が挙げられるが、これらに限定されない。従って、化学式(V)の官能化したカチオン性重合体では、Fgは、塩化3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルジメチルドデシルアンモニウム、または、塩化3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルジメチルオクタデシルアンモニウムの反応由来の残基となる。
ハロアルキル化合物も、アミノカチオン性ベースポリマーを官能化するための反応性化合物として用いることができる。接合するのに適切な単官能性ハロアルキル化合物の例としては、クロロエタン、ブロモエタン、1−クロロプロパン、1−クロロブタン、クロロ酢酸とその塩、および、二塩素置換塩化シアヌルなどが挙げられるが、これらに限定されない。好適なハロアルキル反応物は、その低費用のためにブロモエタンとクロロエタンである。従って、化学式(IaおよびIb)の官能化したカチオン性重合体では、Fgは、
Figure 0005642554
として官能基Fgを与えるハロアルキル化合物の残基となり、これは、化学式(I)のカチオン性三元共重合体のアミン窒素にその残基Fgを連結する、
Figure 0005642554
の結合を含む。
第一級または第二級のアミノ基を含むカチオン性ベースポリマーを接合または架橋するのに用いることができるジハロアルキル化合物の例としては、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタン、1,3−ジクロロプロパン、1,4−ジクロロブタン、1,6−ジクロロヘキサン、1,10−ジクロロデカンなどが挙げられるが、これらに限定されない。好適なジハロアルキル化合物は、1,2−ジブロモエタンと1,2−ジクロロエタンである。
塩化シアヌルとその塩素置換誘導体等のトリハロ化合物も使用されてよい。周知の通り、塩化シアヌル上の各ハロゲンの置換は徐々により困難になる。これは、さらなる官能性を導入するその後の反応を伴って、ジハロトリアジニル官能基をカチオン性ベースポリマーに導入するために利用されてよい。
カチオン性ベースポリマーを接合または架橋するその他の二官能性反応物の例としては、N,N’−メチレンビスアクリルアミド(MBA)、N,N’−エチレンビスアクリルアミド、エピクロロヒドリン、ジアクリル酸エチレングリコール、ジアクリル酸ジエチレングリコール、ジアクリル酸ポリ(エチレングリコール)、および、ジアクリル酸ポリ(プロピレングリコール)などが挙げられるが、これらに限定されない。MBAが好適な架橋剤である。
反応物の電荷比に応じて、二官能性反応物の1つの官能基のみを選択的に反応させることができる。カチオン性ベースポリマーのための架橋剤として用いられる場合、少量(0.1〜3重量%)のみが通常使用される。
活性化オレフィン性二重結合を含む化合物も、マイケル付加を通じて、第一級または第二級のアミノ基を含むカチオン性ベースポリマーを接合または架橋するのに用いることができる。マイケル付加における使用に適切な単官能性化合物の例としては、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ラウリル(LA)、アクリル酸2−ヒドロキシエチル(HEA)等の(メタ)アクリル酸のエステル、N,N−ジメチルアクリルアミド、および、N−イソプロピルアクリルアミド(NIPA)等のN−置換(メタ)アクリルアミドが挙げられるが、これらに限定されない。好適な化合物としては、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、N,N−ジメチルアクリルアミド、および、N−イソプロピルアクリルアミドが挙げられる。
従って、前述の化学式(IaおよびIb)、
Figure 0005642554
または、
Figure 0005642554
の官能化したカチオン性重合体では、Fgは活性化オレフィン性二重結合を含む少なくとも1つの化合物の反応由来の残基であり、そこで、前記化合物は、
Figure 0005642554
として官能基Fgを与えるアクリレート化合物であり、これは、カチオン性ベースポリマーのアミノ窒素にその残基を連結する、
Figure 0005642554
の結合を含む。
前記化合物がアクリルアミドである場合、それは、
Figure 0005642554
として官能基Fgを与え、これは、カチオン性ベースポリマーのアミノ窒素にその残基Fgを連結する、
Figure 0005642554
の結合を含み、そこで、当該Fg基は同一または異なる。
前記化合物がアクリロニトリルまたはメタクリロニロリルである場合、それは、
Figure 0005642554
または、
Figure 0005642554
として官能基Fgを与える。
無水物化合物も、第一級または第二級のアミノ基を含むベースポリマーに接合できる。反応物(II)のための適切な無水物化合物の例としては、フタル酸無水物、マレイン酸無水物、コハク酸無水物、ピロメリット酸無水物、および、テトラヒドロフタル酸無水物、ならびに、2−ドデセン−1−イルコハク酸無水物などが挙げられるが、これらに限定されない。1つの実施形態では、当該無水物化合物は2−ドデセン−1−イルコハク酸無水物である。
当該反応性化合物は、ベースポリマー内に存在する反応性アミンの各モルに対して、反応性化合物中の官能基の約0.02〜約3.0モル、好ましくは0.2〜1.0モルの範囲の量で用いられる。ベースポリマーに対する反応性化合物の当量比は、最終重合体における所望の特性に応じて変化し得る。当該反応性化合物は、ベースポリマー中のアミノ官能基と十分に反応させた後、生成物に特定の所望の特性を与えるのに十分な量で用いられる。2種以上の反応性化合物は、同時にまたは任意の順番で連続的にベースポリマーと反応し得る。
当該接合反応は、水溶媒、または、段階(a)でベースポリマーを調製するために用いるものと同一の反応溶媒(例えば、油中水乳化剤)中で行うことができる。当該反応は、約7〜約11のpH、好ましくは7.5〜9.5のpHにて、約0〜約1,000の温度、好ましくは20〜800℃の温度で、水溶媒中で行われることが好ましい。反応前の反応溶媒中のベースポリマーの固体濃度は、ベースポリマーの溶液に対して、1.0〜約60.0重量%、好ましくは10.0〜25.0重量%であり得、ベースポリマーの乳濁液つまり分散液に対して20.0〜50.0重量%であり得ることが好ましい。
化学式(I)のカチオン性三元共重合体の調製は、溶液、乳化、微小乳化、逆相乳化、および/またはバルク重合等の、様々な重合法を用いて行うことができる。当該重合は、遊離基開始剤の有無にかかわらず、様々な開始剤濃度で行うことができる。当該カチオン性三元共重合体も、得られた三元共重合体の構造が、乱雑、ブロック、交互、またはコアシェルとなるような方法で、ニトロキシルエーテルまたはその他種類のニトロキシルラジカル等の重合調節剤の使用の有無にかかわらず調製できる。
適切な開始剤の例としては、過硫酸アンモニウム(APS)等の過硫酸塩、過酸化水素、ヒドロ過酸化t−ブチル、および、過酸化ピバル酸t−ブチル等の過酸化物、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸、および、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ開始剤、ならびに、ヒドロ過酸化t−ブチル/Fe(II)、および、過硫酸/重亜硫酸アンモニウム等の酸化還元開始剤系が挙げられるが、これらに限定されない。過硫酸アンモニウム(APS)を用いた水溶液重合は、好適な単量体であるDADMACおよびDAA(またはMDAA)の、アミノ官能化したカチオン性ベースポリマーを調製するための好適な方法である。
当該重合法において用いられる遊離基開始剤の量は、合計の単量体濃度および用いられる単量体の種類に依存し、合計の単量体転化の99%超過を実現するために、合計の単量体の分量の約0.2〜約5.0重量%の範囲であり得る。
1つの実施形態では、当該重合化は酸素の実質的な非存在下で行われる。撹拌しながら真空を適用するか、または、窒素またはアルゴン等の不活性気体で浄化することによって、反応溶媒から酸素を除去できる。その後、当該重合化は、不活性気体のブランケット下で行うことができる。
本発明のカチオン性三元共重合体の略図は、例えば、化学式(I’)によって表されてよい:
Figure 0005642554
(式中、化学式(I)のM、D、およびAはジアリルアミンから誘導され、化学式(I)のTおよびGは塩化ジアリルジメチルアンモニウムから誘導され、Eは化学式(4)の二官能性シロキサン単量体から誘導され、j、v、u、w、x、a、b、およびzは上記で定義されており、Fgは上記で定義されている)。
本発明によれば、化学式(I)のカチオン性三元共重合体の重量平均分子量は、約1,000〜約10,000,000原子質量単位(Amu)である。本発明の別の実施形態は、約25,000〜約5,000,000Amuの重量平均分子量を有する、化学式(I)のカチオン性三元共重合体である。本発明の別の実施形態は、約40,000〜約4,000,000Amuの重量平均分子量を有する、化学式(I)のカチオン性三元共重合体である。本発明の別の実施形態は、約50,000〜約2,000,000Amuの重量平均分子量を有する、化学式(I)のカチオン性三元共重合体である。
本発明の化学式(I)のカチオン性三元共重合体は、パーソナルケア組成物中に完全に溶解するか、または部分的に溶解し得る。化学式(I)のカチオン性三元共重合体は、粒子の形態でパーソナルケア組成物中に存在し得る。
化学式(I)のカチオン性三元共重合体の粒子に必要不可欠な寸法制限は一切ないが、約0.001〜約500μmの寸法を有する粒子が特に有利である。本発明の別の実施形態は、約0.01〜約300μmの化学式(I)のカチオン性三元共重合体に対する粒径である。本発明の別の実施形態は、約1〜約300μmの化学式(I)のカチオン性三元共重合体に対する粒径である。
本発明のカチオン性三元共重合体は、様々な物理的形態、すなわち、溶液、分散液、懸濁液、顆粒、粉末、ビーズ、ブロックなどの形態で存在し得る。溶液、分散液、懸濁液などのような液体形態の場合では、当該液相は、水性か、および/または、大豆油、エステル、または鉱油中における分散液のような非水性であり得る。非水溶媒または分散溶媒として好適な炭化水素としては、ナフトールスピリット、Exxon社製ESCAID 110、Condea Vista社製LPA 170、および、Penreco社製CONOSOL 200、芳香族化合物/パラフィン/ナフタレン混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「有効量」は、例えば、所望の効果を実現するのに必要な量を意味する。
パーソナルケア組成物の化学式(I)のカチオン性三元共重合体は、好ましくは約50.0重量%以下の当該組成物、より好ましくは約25.0重量%以下の当該パーソナルケア組成物、さらにより好ましくは約7.0重量%以下の当該組成物、なおより好ましくは約5.0重量%以下の当該組成物を含む。パーソナルケア組成物の化学式(I)のカチオン性三元共重合体は、好ましくは当該パーソナルケア組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好ましくは少なくとも約0.01重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.1重量%、なおより好ましくは当該組成物の少なくとも約0.2重量%を占める。
本発明のパーソナルケア組成物は、従来の添加物、例えば、紫外線(UV)吸収剤と酸化防止剤をさらに含み得る。
本発明は、
(a)有効量の少なくとも1つの化学式(I)のカチオン性三元共重合体と、
Figure 0005642554
(式中、
j、t、u、v、w、x、およびzは、各繰り返し単位または誘導された単量体が当該三元共重合体の内部に含まれる重量百分率を表し、
*は末端基であり、例えば触媒残基であって、
j、t、u、v、w、x、およびzは合計100%となり、当該三元共重合体の重量に基づいており、
j、u、およびxは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて0.0001〜39.9997%であって、
j+u+xは、当該三元共重合体の重量に基づいて39.9999%以下であって、
wは、当該三元共重合体の重量の約0.0001〜約20%であって、
tは、当該三元共重合体の重量の約0〜約20%であって、
zおよびvは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて約0.0001〜約60%であって、
z+vは、当該三元共重合体の重量に基づいて60%以上であって、
Eは、化学式(II)の二官能性シロキサン単量体から誘導され、
Figure 0005642554
式中、
およびRは独立して、遊離基経路または縮合による重合体構造物の合成に適切である、ビニル型不飽和化合物の基由来の重合可能な官能基であり、ビニルラジカル、アリルラジカル、メタリルラジカル、メチルビニルラジカル、アクリロイルラジカル、メタクリロイルラジカル、クロトニルラジカル、セネシオニルラジカル、イタコニルラジカル、マレイルラジカル、フマリルラジカル、エポキシラジカル、またはスチリルラジカルを表し、
は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C〜C50のアルキレン)−、−(C〜C30のアリーレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(C〜C50のアルケニレン)−、−(酸化ポリプロピレン)−、−(酸化ポリエチレン)−、−(酸化ポリプロピレン)(酸化ポリエチレン)−、から成る群から選択される架橋基であり、式中、nおよびoは互いに独立して0〜200の数を表し、EO/PO単位の分布は乱雑であるか、あるいは、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−と−(Si(OCH)−のブロックの形態であり得、
は直接結合であるか、あるいは、−(C〜C50のアルキレン)−、−(C〜C30のアリーレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(C〜C50のアルケニレン)−、−(酸化ポリプロピレン)−、−(酸化ポリエチレン)−、−(酸化ポリプロピレン)(酸化ポリエチレン)−から成る群から選択される架橋基であり、式中、nおよびoは互いに独立して0〜200の数を表し、EO/PO単位の分布は乱雑であるか、あるいは、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−と−(Si(OCH)−のブロックの形態であり得、
、R、R、およびRは独立して、1〜24個のC原子の直線状または分岐状のアルキル鎖、5〜12個のC原子のシクロアルキル、7〜15個のC原子のフェニルアルキル、フェニル、または、1〜4個のC原子の1〜3個のアルキル基によってフェニル環上で置換された前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであるか、あるいは、1つ以上つもしくは複数の−OH基、−OCO−R10基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換された前記アルキルであるか、あるいは、1つ以上つもしくは複数の−O−基、−NH−基、または−NR10−基、もしくはこれらの混合基によって割り込まれ、かつ、非置換であり得るか、または、1つ以上つもしくは複数の−OH基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換され得る前記アルキルであるか、あるいは、OR11であって、
10は、1〜24個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキル、またはフェニル、またはベンジルであって、
11は、1〜24個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキル、またはフェニル、またはベンジルであるか、あるいは、1つ以上つもしくは複数の−OH基、−OCO−R10基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換された前記アルキルであるか、あるいは、1つ以上つもしくは複数の−O−基、−NH−基、または−NR10−基、もしくはこれらの混合基によって割り込まれ、かつ、非置換であり得るか、または、1つ以上つもしくは複数の−OH基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換され得る前記アルキルであって、
aおよびbは、互いに独立して1〜5000に達する化学量論係数を表し、あるいは、Eは、化学式(VI)の二官能性のポリプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールの単量体から誘導され、
Figure 0005642554
20は水素またはメチルであって、R21およびR22は独立して、ビニルラジカル、アリルラジカル、メタリルラジカル、メチルビニルラジカル、アクリロイルラジカル、メタクリロイルラジカル、クロトニルラジカル、セネシオニルラジカル、イタコニルラジカル、マレイルラジカル、フマリルラジカル、エポキシラジカル、またはスチリルラジカルであって、
Fgは、カチオン性アミノベースポリマー上に接合された少なくとも1つの官能性反応物由来の残基であって、
GおよびTは独立して、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)、臭化ジアリルジメチルアンモニウム、硫酸ジアリルジメチルアンモニウム、リン酸ジアリルジメチルアンモニウム、塩化ジメタリルジメチルアンモニウム、塩化ジエチルアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアリルジ(β−ヒドロキシエチル)アンモニウム、および塩化ジアリルジ(β−エトキシエチル)アンモニウムから成る群から選択される単量体から誘導され、
M、D、およびAは、独立して化学式(III)の単量体から誘導され、
Figure 0005642554
式中、R、R、およびRは、互いに独立して水素またはC〜Cのアルキルである。)
(b)化粧品として許容可能な補助剤と、
(c)紫外線吸収剤、酸化防止剤、トコフェロール、酢酸トコフェロール、ヒンダードアミン光安定剤、錯体形成剤、光沢剤、界面活性剤、およびポリ有機シロキサンから成る群から選択される少なくとも1つの化合物と、
を含むパーソナルケア組成物にさらに関連する。
本発明の成分(c)のさらなる添加物は、例えば、国際公開第00/25730号と国際公開第00/25731号に開示されている添加物である。
当該UV(紫外線)吸収剤は、例えば、2H−ベンゾトリアゾール、s−トリアジン、ベンゾフェノン、α−シアノアクリレート、オキサニリド、ベンズオキサジノン、ベンゾエート、および桂皮酸α−アルキルから成る群から選択される。
代表的なUV吸収剤は、例えば、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−ドデシル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、ビス(3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2−ヒドロキシ−5−tert−オクチル)メタン、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシ−5−(1−メチルプロピル)ベンゼンスルホン酸モノナトリウム塩、3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)ヒドロ桂皮酸とそのナトリウム塩、ヒドロ桂皮酸12−ヒドロキシ−3,6,9−トリオキサドデシル−3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)、ヒドロ桂皮酸オクチル3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)、4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−2−(4−(3−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル)−s−トリアジン(はC12〜C14のオキシ異性体の混合物である)、4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−2−(4−オクチルオキシ−2−ヒドロキシフェニル)−s−トリアジン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5,5’−ジスルホベンゾフェノンとそのジナトリウム塩、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−アミノ安息香酸、2,3−ジヒドロキシプロピル−4−アミノ安息香酸、3−(4−イミダゾリル)アクリル酸、2−フェニル−5−ベンズイミダゾールスルホン酸、N,N,N−トリメチル−α−(2−オキソ−3−ボルニリデン)−p−トルイジニウム硫酸メチル、5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシベンゼンスルホン酸とそのナトリウム塩、3−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−2−ヒドロキシ−N,N,N−トリメチル−1−プロパナミニウムクロリド、3−[4−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシフェノキシ]−2−ヒドロキシ−N,N,N−トリメチル−1−プロパナミニウムクロリド、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、および、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン(Uvinul(登録商標)3049)である。
例えば、適切なUV吸収剤は、
3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシ−5−(1−メチルプロピル)ベンゼンスルホン酸モノナトリウム塩と、
3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)ヒドロ桂皮酸ナトリウム塩と、
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールと、
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールと、
4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−2−(4−(3−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル)−s−トリアジン(はC12〜C14のオキシ異性体の混合物である)と、
ヒドロ桂皮酸12−ヒドロキシ−3,6,9−トリオキサドデシル−3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)と、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンと、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5,5’−ジスルホベンゾフェノン,ジナトリウム塩と、
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンと、
3−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−2−ヒドロキシ−N,N,N−トリメチル−1−プロパナミニウムクロリドと、
3−[4−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシフェノキシ]−2−ヒドロキシ−N,N,N−トリメチル−1−プロパナミニウムクロリドと、
5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシベンゼンスルホン酸,ナトリウム塩と、
2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールと、
から選択される。
さらなる適切な酸化防止剤は、例えば、ヒンダードフェノールおよびベンゾフラノンの安定剤から選択される。
適切な酸化防止剤は、例えば、
Figure 0005642554
Figure 0005642554
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Figure 0005642554
Figure 0005642554
および、
Figure 0005642554
から成る群から選択される。
成分(c)のヒンダードアミン光安定剤(HALS)は、例えば既知の市販化合物である。それらは、例えば、セバシン酸ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)、コハク酸ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)、セバシン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)、n−ブチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロン酸−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)エステル、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸の縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−tert−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−s−トリアジンの縮合物、ニトリロ三酢酸トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラオエート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、マロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジル)、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4,5]デカン−2,4−ジオン、N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4,5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンと4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの混合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの縮合物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと、2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンと、4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合物(CAS登録番号[136504−96−6])、(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ[4,5]デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ[4,5]デカンとエピクロロヒドリンの反応生成物、1,2,3,4−テトラカルボン酸テトラ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ブタン、1,2,3,4−テトラカルボン酸テトラ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)ブタン、2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−3,20−ジアザ−21−オキソジスピロ[5.1.11.2]ヘンエイコサン、8−アセチル−3−ドデシル−1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラメチルスピロ[4,5]デカン−2,4−ジオン、
Figure 0005642554
(式中、mは5〜50の値である)、
Figure 0005642554
Figure 0005642554
Figure 0005642554
Figure 0005642554
および、
Figure 0005642554
(式中、R=HまたはCH
から成る群から選択される。
成分(c)の錯体形成剤は、例えば、窒素含有の錯体形成剤、またはポリ陰イオン由来の天然多糖類であり、例えば、キチン誘導体(例えば、スルホキチン、カルボキシメチルキチン、ホスホキチン)、またはキトサン誘導体(例えば、スルホキトサン、カルボキシメチルキトサン、またはホスホキトサン)等の、リン酸塩基、ホスホン酸塩基、またはメチルホスホン酸塩基を含むものである。
成分(c)の錯体形成剤は、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、β−アラニン二酢酸(EDETA)、または、エチレンジアミン二コハク酸(EDDS)、
Figure 0005642554
Figure 0005642554
アミントリメチレンリン酸(ATMP):
Figure 0005642554
セリン二酢酸(SDA):
Figure 0005642554
アスパラギン二酢酸:
Figure 0005642554
および、
メチルグリシン二酢酸(MGDA):
Figure 0005642554
から成る群から選択される。
成分(c)のポリ有機シロキサンは、例えば、国際公開第2001/41719号、米国特許明細書第6,432,894号、第6,383,995号、公開された米国特許出願第US 2004/0105832号、および、米国特許明細書第6,403,542号に列挙されている。
パーソナルケア組成物の成分(c)は、好ましくは当該組成物の約10.0重量%以下、より好ましくは当該パーソナルケア組成物の約7.0重量%以下さらにより好ましくは約5.0重量%以下、なおより好ましくは約3.0重量%以下を占める。パーソナルケア組成物の成分(c)は、好ましくは当該パーソナルケア組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好ましくは少なくとも約0.01重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.1重量%、なおより好ましくは当該組成物の少なくとも約0.2重量%を占める。
本発明の化学式(I)のカチオン性三元共重合体は、パーソナルケア組成物または製品に、具体的には、入浴製品としてのスキンケア製品、香料と臭気物質を含む調製物、ヘアケア製品、磨歯剤、脱臭性および制汗性の調製物、装飾調製物、光保護調合物、および、有効成分を含む調製物における使用に対し特に適切である。
適切なスキンケア製品は、具体的には、ボディーオイル、ボディーローション、ボディーゲル、処理用クリーム、皮膚保護軟膏、剃毛用泡またはゲル等の剃毛組成物、ベビーパウダー等のスキンパウダー、保湿ゲル、保湿スプレー、活性化ボディースプレー、セルライトゲル、および剥離調製物である。
香料と臭気物質を含む調製物は、具体的には、芳香剤、香水、および剃毛用ローション(剃毛後用調製物)である。
適切なヘアケア製品は、例えば、人間用シャンプー、および動物(具体的には犬および猫)用シャンプー、毛髪調整剤、整髪および毛髪処理用製品、パーマ剤、毛髪用スプレーおよびラッカー、毛髪用ゲル、毛髪固定剤、ならびに毛髪用染料または漂白剤である。
適切な磨歯剤は、具体的には、歯磨きクリーム、歯磨き粉、洗口液、洗口剤、歯石防止調製物、および義歯用洗浄剤である。
適切な装飾調製物は、具体的には、口紅、マニキュア液、アイシャドウ、マスカラ、乾燥湿潤化粧品、ルージュ、パウダー、脱毛剤、および日焼け止めローションである。
有効成分を含む適切な化粧品調合物は、具体的には、ホルモン調製物、ビタミン調製物、植物抽出調製物、および抗菌調製物である。
本発明のパーソナルケア組成物または製品は、クリーム、軟膏、ペースト、泡、ゲル、ローション、パウダー、化粧品、スプレー、スティック、およびエアロゾルの形態であり得る。本発明の化学式(I)のカチオン性三元共重合体は、油相、または水相、または水/アルコール相の中に存在し得る。
クリームは、50.0%を超える水を含む水中油型乳剤である。当該クリームに用いられている油含有のベースは通常、主に脂肪アルコール類(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、またはステアリルアルコール)、脂肪酸類(例えば、パルミチン酸、またはステアリン酸)、液体〜固体の蝋(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、または蜜蝋)、および/またはパラフィンオイル等の炭化水素化合物である。適切な乳化剤は、対応する非イオン性乳化剤(例えば、ポリグリセロール脂肪酸エステル、または、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エーテル(TWEEN(商標))等の、酸化エチレン付加物のポリアルコールの脂肪酸エステル)等の親水性を主に有する界面活性剤と、脂肪アルコールスルホン酸塩のアルカリ金属塩、硫酸セチルナトリウム、または硫酸ステアリルナトリウム等の、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、またはそのエステル、またはその対応するイオン性乳化剤とであり、これらは通常、セチルアルコールまたはステアリルアルコール等の脂肪アルコールとともに用いられる。加えて、クリームは、蒸発の最中の水分損失を減少させる薬品(例えば、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール、および/またはポリエチレングリコール等のポリアルコール)を含む。
軟膏は、最大70.0%、例えば、20.0〜50.0%以下の水または水相を含む油中水型乳剤である。当該油含有相は、パラフィンオイル、および/または、例えばヒドロキシ化合物(例えば、水分吸収を改善するためのセチルアルコールまたは羊毛脂等の脂肪アルコールまたはそのエステル)を含む固体パラフィン等の炭化水素を圧倒的に含む。乳化剤は、ソルビタン脂肪酸エステル等の対応する脂溶性物質である。加えて、当該軟膏は、ポリアルコール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、および/またはポリエチレングリコール)等の保湿剤ならびに防腐剤を含む。
濃厚なクリームは無水物調合物であり、パラフィン、天然または部分合成脂肪(例えば、ココヤシ脂肪酸トリグリセリド)、あるいは、例えば硬化油およびグリセロール部分脂肪酸エステル等の炭化水素化合物に基づいて生成される。
ペーストは、分泌液を吸収する粉末成分(例えば、二酸化チタンまたは酸化亜鉛等の金属酸化物)を含み、同様に水分または吸収された分泌液を拘束する獣脂および/またはケイ酸アルミニウムも含むクリームおよび軟膏である。
泡は、エアロゾル形態にある液状水中油型乳剤である。炭化水素化合物は、とりわけ、油含有相(例えば、パラフィンオイル、セチルアルコール等の脂肪アルコール類、ミリスチン酸イソプロピル等の脂肪酸エステル類、および/または蝋)に対して用いられる。適切な乳化剤は、とりわけ、親水性を主に有する乳化剤(例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル)の混合物であり、同様に、脂溶性を主に有する乳化剤(例えば、ソルビタン脂肪酸エステル)でもある。市販の添加剤(例えば、防腐剤)が通常付加的に使用される。
ゲルは、具体的には、ゲル形成剤が分散または膨潤される有効物質、具体的には、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロースエーテル、または、植物性ヒドロコロイド(例えば、アルギン酸ナトリウム、トラガカントガムまたはアラビアガム)、および、ポリアクリレート増粘剤系の水溶液または懸濁液である。当該ゲルは、例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の、保湿剤および湿潤剤としてのプロピレングリコールまたはグリセロール等のポリアルコールを付加的に含む。当該ゲルは、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、および、フェノキシエタノールなどのような市販の防腐剤をさらに含む。
下記は、本発明のパーソナルケア製品の例とその成分の部分表である:
Figure 0005642554
本発明のパーソナルケア組成物は、染料、顔料、またはこれらの混合物をさらに含み得る。
本発明は、
(a)有効量の少なくとも1つの化学式(I)のカチオン性三元共重合体と、
Figure 0005642554
(式中、
j、t、u、v、w、x、およびzは、各繰り返し単位または誘導された単量体が当該三元共重合体の内部に含まれる重量百分率を表し、
*は末端基であり、例えば、触媒残基であって、
j、t、u、v、w、x、およびzは合計100%となり、当該三元共重合体の重量に基づいており、
j、u、およびxは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて0.0001〜39.9997%であって、
j+u+xは、当該三元共重合体の重量に基づいて39.9999%以下であって、
wは、当該三元共重合体の重量の約0.0001〜約20%であって、
tは、当該三元共重合体の重量の約0〜約20%であって、
zおよびvは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて約0.0001〜約60%であって、
z+vは、当該三元共重合体の重量に基づいて60%以上であって、
Eは、化学式(II)の二官能性シロキサン単量体から誘導され、
Figure 0005642554
式中、
およびRは独立して、遊離基経路または縮合による重合体構造物の合成に適切である、ビニル型不飽和化合物の基由来の重合可能な官能基であり、ビニルラジカル、アリルラジカル、メタリルラジカル、メチルビニルラジカル、アクリロイルラジカル、メタクリロイルラジカル、クロトニルラジカル、セネシオニルラジカル、イタコニルラジカル、マレイルラジカル、フマリルラジカル、エポキシラジカル、またはスチリルラジカルを表し、
は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C〜C50のアルキレン)−、−(C〜C30のアリーレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(C〜C50のアルケニレン)−、−(酸化ポリプロピレン)−、−(酸化ポリエチレン)−、−(酸化ポリプロピレン)(酸化ポリエチレン)−、から成る群から選択される架橋基であり、式中、nおよびoは互いに独立して0〜200の数を表し、EO/PO単位の分布は乱雑であるか、あるいは、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−と−(Si(OCH)−のブロックの形態であり得、
は直接結合であるか、あるいは、−(C〜C50のアルキレン)−、−(C〜C30のアリーレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(C〜C50のアルケニレン)−、−(酸化ポリプロピレン)−、−(酸化ポリエチレン)−、−(酸化ポリプロピレン)(酸化ポリエチレン)−から成る群から選択される架橋基であり、式中、nおよびoは互いに独立して0〜200の数を表し、EO/PO単位の分布は乱雑であるか、あるいは、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−と−(Si(OCH)−のブロックの形態であり得、
、R、R、およびRは独立して、1〜24個のC原子の直線状または分岐状のアルキル鎖、5〜12個のC原子のシクロアルキル、7〜15個のC原子のフェニルアルキル、フェニル、または、1〜4個のC原子の1〜3個のアルキル基によってフェニル環上で置換された前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであるか、あるいは、1つ以上の−OH基、−OCO−R10基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換された前記アルキルであるか、あるいは、1つ以上の−O−基、−NH−基、または−NR10−基、もしくはこれらの混合基によって割り込まれ、かつ、非置換であり得るか、または、1つ以上の−OH基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換され得る前記アルキルであるか、あるいは、OR11であって、
10は、1〜24個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキル、またはフェニル、またはベンジルであって、
11は、1〜24個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキル、またはフェニル、またはベンジルであるか、あるいは、1つ以上の−OH基、−OCO−R10基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換された前記アルキルであるか、あるいは、1つ以上の−O−基、−NH−基、または−NR10−基、もしくはこれらの混合基によって割り込まれ、かつ、非置換であり得るか、または、1つ以上の−OH基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換され得る前記アルキルであって、
aおよびbは、互いに独立して1〜5000に達する化学量論係数を表し、あるいは、Eは、化学式(VI)の二官能性のポリプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールの単量体から誘導され、
Figure 0005642554
20は水素またはメチルであって、R21およびR22は独立して、ビニルラジカル、アリルラジカル、メタリルラジカル、メチルビニルラジカル、アクリロイルラジカル、メタクリロイルラジカル、クロトニルラジカル、セネシオニルラジカル、イタコニルラジカル、マレイルラジカル、フマリルラジカル、エポキシラジカル、またはスチリルラジカルであって、
Fgは、カチオン性アミノベースポリマー 上に接合された少なくとも1つの官能性反応物由来の残基であって、
GおよびTは独立して、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)、臭化ジアリルジメチルアンモニウム、硫酸ジアリルジメチルアンモニウム、リン酸ジアリルジメチルアンモニウム、塩化ジメタリルジメチルアンモニウム、塩化ジエチルアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアリルジ(β−ヒドロキシエチル)アンモニウム、および塩化ジアリルジ(β−エトキシエチル)アンモニウムから成る群から選択される単量体から誘導され、
M、D、およびAは、独立して化学式(III)の単量体から誘導され、
Figure 0005642554
式中、R、R、およびRは、互いに独立して水素またはC〜Cのアルキルである。)
(b)化粧品として許容可能な補助剤と、
(d)染料、または顔料、またはこれらの混合物と、
を含むパーソナルケア組成物にさらに関連する。
本発明による成分(d)の染料は、例えば、
HC型の直接毛髪染料(例えば、HC赤3号、HC青2号、および、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook, 7th edition 19997で列挙されているその他全ての毛髪染料)のような溶媒中で可溶化し得る分散染料、あるいは、Color Index InternationalまたはSociety of Dyers and Colouristsで列挙されている分散染料と、
色釉薬(多くの陰イオン性染料のCa塩、Ba塩、またはAl塩のような、可溶な染料の不溶塩)と、
酸性染料(陰イオン性)、塩基性染料(カチオン性)、直接染料、反応性染料、または溶媒染料のような、可溶な陰イオン性またはカチオン性の染料と、
である。
パーソナルケア組成物の着色のために、電磁放射の可視光(約4,000〜700nmの波長)に吸収を有する全ての物質が適切である。その吸収は、下記の発色団によってしばしば引き起こされる:
アゾ発色団、(モノ−、ジ−、トリス−、またはポリ−)スチルベン発色団、カロテノイド発色団、ジアリールメタン発色団、トリアリールメタン発色団、キサンテン発色団、アクリジン発色団、キノリン発色団、メチン発色団(ポリメチン発色団も同様)、チアゾール発色団、インダミン発色団、インドフェノール発色団、アジン発色団、オキサジン発色団、チアジン発色団、アントラキノン発色団、インジゴイド発色団、フタロシアニン発色団、および、さらなる合成発色団、天然発色団、および/または無機発色団。
本発明によれば、成分(d)の顔料としては、無機顔料、金属の酸化物と水酸化物、雲母、有機顔料、真珠光沢顔料、ケイ酸金属塩、多孔性物質、炭素、および干渉顔料などが挙げられる。
本発明に従って利用できる成分(d)の無機顔料の例は、ウルトラマリンブルー、ウルトラマリンバイオレット、プルシアンブルー、マンガンバイオレット、チタン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化鉄、水酸化鉄、二酸化チタン、低酸化チタン、水酸化クロムと酸化クロム、および炭素系顔料(例えば、カーボンブラック)である。これらの無機顔料の中では、ウルトラマリンブルーとプルシアンブルーが特に有利である。
本発明によれば、成分(d)の有用な有機顔料の範囲は、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、ナフトール顔料、ジオキサゾン顔料、アゾメチン顔料、アゾ縮合顔料、金属錯体顔料、ニトロ顔料、ぺリノン顔料、キノリン顔料、アントラキノン顔料、ベンズイミドゾロン顔料、イソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、トリアリールメタン顔料、キナクリドン顔料、ヒドロキシアントラキノン顔料、アミノアントラキノン顔料、アントラピリミジン顔料、インダントロン顔料、フラバントロン顔料、ピラントロン顔料、アンタントロン顔料、イソビオラントロン顔料、ジケトピロロピロール顔料、カルバゾール顔料、インジゴ顔料、またはチオインジゴ顔料を含み得る。
本発明によれば、成分(d)の有機顔料の例は、C.I.15850、C.I.15850:1、C.I.15585:1、C.I.15630、C.I.15880:1、C.I.73360、C.I.12085、C.I.15865:2、C.I.12075、C.I.21110、C.I.21095、および、C.I.11680、C.I.74160、ならびに、C.I.45430、C.I.45410、C.I.45100、C.I.17200、C.I.45380、C.I.45190、C.I.14700、C.I.15510、C.I.19140、C.I.15985、C.I.45350、C.I.47005、C.I.42053、C.I.42090のジルコニウム、バリウム、またはアルミニウムのレーキである。
C.I.は、染料染色学会および米国繊維化学者・色彩技術者協会によって編集された色指数を意味する。
本発明によれば、成分(d)の有機顔料の混合物が用いられてよい。
本発明によれば、成分(d)の無機顔料と有機顔料の混合物が用いられてよい。
本発明によれば、成分(d)の染料、有機顔料、および/または無機顔料の混合物が用いられてよい。
パーソナルケア組成物の成分(d)は、好ましくは当該組成物の約10.0重量%以下、より好ましくは当該パーソナルケア組成物の約7.0重量%以下、さらにより好ましくは約5.0重量%以下、なおより好ましくは約3.0重量%以下を占める。パーソナルケア組成物の成分(d)は、好ましくは当該パーソナルケア組成物の少なくとも約0.0001重量%より好ましくは少なくとも約0.01重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.1重量%、なおより好ましくは当該組成物の少なくとも約0.2重量%を占める。
本発明によるパーソナルケア組成物は、ヒトおよび/または動物の皮膚および/または毛髪に適用されてよい。
本発明は、
(a)有効量の少なくとも1つの化学式(I)のカチオン性三元共重合体と、
(式中、
j、t、u、v、w、x、およびzは、各繰り返し単位または誘導された単量体が当該三元共重合体の内部に含まれる重量百分率を表し、
*は末端基であり、例えば触媒残基であって、
j、t、u、v、w、x、およびzは合計100%となり、当該三元共重合体の重量に基づいており、
j、u、およびxは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて0.0001〜39.9997%であって、
j+u+xは、当該三元共重合体の重量に基づいて39.9999%以下であって、
wは、当該三元共重合体の重量の約0.0001〜約20%であって、
tは、当該三元共重合体の重量の約0〜約20%であって、
zおよびvは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて約0.0001〜約60%であって、
z+vは、当該三元共重合体の重量に基づいて60%以上であって、
Eは、化学式(II)の二官能性シロキサン単量体から誘導され、
式中、
およびRは独立して、遊離基経路または縮合による重合体構造物の合成に適切である、ビニル型不飽和化合物の基由来の重合可能な官能基であり、ビニルラジカル、アリルラジカル、メタリルラジカル、メチルビニルラジカル、アクリロイルラジカル、メタクリロイルラジカル、クロトニルラジカル、セネシオニルラジカル、イタコニルラジカル、マレイルラジカル、フマリルラジカル、エポキシラジカル、またはスチリルラジカルを表し、
は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C〜C50のアルキレン)−、−(C〜C30のアリーレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(C〜C50のアルケニレン)−、−(酸化ポリプロピレン)−、−(酸化ポリエチレン)−、−(酸化ポリプロピレン)(酸化ポリエチレン)−、から成る群から選択される架橋基であり、式中、nおよびoは互いに独立して0〜200の数を表し、EO/PO単位の分布は乱雑であるか、あるいは、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−と−(Si(OCH)−のブロックの形態であり得、
は直接結合であるか、あるいは、−(C〜C50のアルキレン)−、−(C〜C30のアリーレン)−、−(C〜Cのシクロアルキレン)−、−(C〜C50のアルケニレン)−、−(酸化ポリプロピレン)−、−(酸化ポリエチレン)−、−(酸化ポリプロピレン)(酸化ポリエチレン)−から成る群から選択される架橋基であり、式中、nおよびoは互いに独立して0〜200の数を表し、EO/PO単位の分布は乱雑であるか、あるいは、−(C〜C10のアルキル)−(Si(OCH)−と−(Si(OCH)−のブロックの形態であり得、
、R、R、およびRは独立して、1〜24個のC原子の直線状または分岐状のアルキル鎖、5〜12個のC原子のシクロアルキル、7〜15個のC原子のフェニルアルキル、フェニル、または、1〜4個のC原子の1〜3個のアルキル基によってフェニル環上で置換された前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであるか、あるいは、1つ以上つもしくは複数の−OH基、−OCO−R10基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換された前記アルキルであるか、あるいは、1つ以上つもしくは複数の−O−基、−NH−基、または−NR10−基、もしくはこれらの混合基によって割り込まれ、かつ、非置換であり得るか、または、1つ以上つもしくは複数の−OH基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換され得る前記アルキルであるか、あるいは、OR11であって、
10は、1〜24個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキル、またはフェニル、またはベンジルであって、
11は、1〜24個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキル、またはフェニル、またはベンジルであるか、あるいは、1つ以上つもしくは複数の−OH基、−OCO−R10基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換された前記アルキルであるか、あるいは、1つ以上つもしくは複数の−O−基、−NH−基、または−NR10−基、もしくはこれらの混合基によって割り込まれ、かつ、非置換であり得るか、または、1つ以上つもしくは複数の−OH基、−OR10基、または−NH基、もしくはこれらの混合基によって置換され得る前記アルキルであって、
aおよびbは、互いに独立して1〜5000に達する化学量論係数を表し、あるいは、Eは、化学式(VI)の二官能性のポリプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールの単量体から誘導され、
20は水素またはメチルであって、R21およびR22は独立して、ビニルラジカル、アリルラジカル、メタリルラジカル、メチルビニルラジカル、アクリロイルラジカル、メタクリロイルラジカル、クロトニルラジカル、セネシオニルラジカル、イタコニルラジカル、マレイルラジカル、フマリルラジカル、エポキシラジカル、またはスチリルラジカルであって、
Fgは、カチオン性アミノベースポリマー上に接合された少なくとも1つの官能性反応物由来の残基であって、
GおよびTは独立して、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)、臭化ジアリルジメチルアンモニウム、硫酸ジアリルジメチルアンモニウム、リン酸ジアリルジメチルアンモニウム、塩化ジメタリルジメチルアンモニウム、塩化ジエチルアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアリルジ(β−ヒドロキシエチル)アンモニウム、および塩化ジアリルジ(β−エトキシエチル)アンモニウムから成る群から選択される単量体から誘導され、
M、D、およびAは、独立して化学式(III)の単量体から誘導され、
式中、R、R、およびRは、互いに独立して水素またはC〜Cのアルキルである)
を含むカチオン性三元共重合体にも関連する。
本発明の別の実施形態は、ケラチン含有繊維の調整処理のための方法であり、前記方法は、有効量の1つ以上の化学式(I)のカチオン性三元共重合体を含む、有効量のパーソナルケア組成物または調合物と前記繊維を接触させるステップを含む。
本発明の別の実施形態は、哺乳類のケラチン含有繊維の調整処理のための方法であり、前記方法は、1つ以上の化学式(I)のカチオン性三元共重合体を含む、有効量のパーソナルケア組成物または調合物と前記繊維を接触させるステップを含む。
本発明の別の実施形態は、哺乳類の皮膚の処理のための方法であり、前記方法は、1つ以上の化学式(I)のカチオン性三元共重合体を含む、有効量のパーソナルケア組成物または調合物と前記皮膚を接触させるステップを含む。
本発明によるパーソナルケア組成物は、多種多様なパーソナルケア調製物の中に含まれてよい。特に、例えば、下記の調製物が考慮される:
剃毛調製物(例えば、剃毛用石鹸、泡立ち剃毛クリーム、非泡立ち剃毛クリーム、泡とゲル、乾燥剃毛のための剃毛前用調製物、剃毛後用調製物、または剃毛後用ローション)と、
スキンケア調製物(例えば、皮膚乳化剤、多重乳化剤または皮膚油、ボディーパウダー、熱油処理剤、および角質除去マスク)と、
化粧用パーソナルケア調製物(例えば、口紅の形態にある顔用化粧品、アイシャドウ、アイライナー、液状化粧品、デイクリームまたはデイパウダー、顔用ローション、ファンデーション、(遊離した、または圧搾された)クリームおよびパウダー、脱毛系)と、
日焼け止め用ローション、日焼け止め用クリーム、および日焼け止め用オイル、サンブロック、日焼け前用調製物、および、サンレスタンニング調製物等の光保護調製物と、
マニキュア調製物(例えば、ネイルポリッシュ、ネイルエナメル、エナメル除去剤、爪処理剤)と、
脱臭剤(例えば、脱臭スプレー、連射式スプレー、脱臭ゲル、脱臭スティック、または脱臭ロールオン)と、
制汗スティック、制汗クリーム、または制汗ロールオン等の制汗剤と、
石鹸、洗剤、シャンプー、調整剤、毛髪処理剤等の固体/液体の個人洗浄用製品。
本発明の別の実施形態は、油中水型または水中油型の乳剤として、アルコール性またはアルコール含有の調合物として、イオン性または非イオン性の両親媒性脂質の小胞性分散剤として、ゲルまたは固体棒として、水系または非水系として調合される、前記染料重合体錯体を含むパーソナルケア組成物である。
本発明の別の実施形態は、当該パーソナルケア組成物または化粧用組成物が、単一のマトリクス材料内に個別に提供される顔料粒子の混合物をさらに含むパーソナルケア組成物である。
本発明のパーソナルケア組成物は、1つ以上のさらなるスキンケア成分またはヘアケア成分を含み得る。当該組成物がヒトまたは動物のケラチン組織と接触することになる好適な一実施形態では、当該さらなる成分は、ケラチン組織への適用に適切であるべきであり、すなわち、当該組成物中に取り込まれる場合、それらは、過度の毒性、非相溶性、不安定性、およびアレルギー反応などを伴わずに、ヒトまたは動物のケラチン組織との接触状態における使用に適切である。
本発明の組成物は、具体的には、限定はされないが、脂肪性物質、有機溶媒、油構造化物、界面活性剤、乳化剤、増粘剤、有機カチオン性析出重合体、粘滑剤、乳白剤、さらなる着色料、効果顔料、さらなる安定剤、皮膚軟化薬、消泡剤、保湿剤、酸化防止剤、ビタミン、ペプチド、アミノ酸、植物抽出物、微粒子、香水、防腐剤、重合体、充填剤、金属イオン封鎖剤、推進剤、アルカリ性化剤または酸性化剤、あるいは、本発明による化粧品またはその他パーソナルケア組成物に習慣的に調合されるその他随意の成分の中から選択される、成分(b)の化粧品として許容可能な成分および補助剤をさらに含み得る。
当該脂肪性物質は、油、または蝋、またはこれらの混合物であり得、それらは、脂肪酸、脂肪アルコール、および脂肪酸のエステルも含む。当該油は、動物油、植物油、鉱油、および合成油の中から、具体的には、液体パラフィン、パラフィンオイル、シリコーンオイル、揮発性またはその他のイソパラフィン、ポリオレフィン、フッ素化油、または全フッ素化油の中から選択され得る。同様に、当該蝋は、それ自体も周知である動物蝋、化石蝋、植物蝋、鉱蝋、または合成蝋であり得る。
例示的有機溶媒としては、低級のアルコール類およびポリオール類が挙げられ得る。
これら随意のさらなる化合物および/またはそれらの量は、本発明に従う日焼け止め剤に本質的に関連する有利な特性、具体的には水に対する耐性、安定性が、1回または複数回の想定される付加によって変化されない、あるいは実質的に変化されないように選択される。
CTFA Cosmetic Ingredient Handbook, Second Edition(1992年)には、パーソナルケア品業界で一般的に用いられる多種多様の化粧品成分および医薬品成分について記載されており、これらは本発明のパーソナルケア組成物における使用に適切である。
本発明は油構造化物を随意に含み得る。当該構造化物は、的確な流動学的特性を有する分散相を提供できる。これは、皮膚に対して効果的な堆積および保持を提供することを促すことができ、当該構造化油および油相は、1/秒で測定して100〜約200,000ポイズ、好ましくは200〜約100,000ポイズ、最も好ましくは200〜約50,000ポイズの範囲の粘度を有するべきである。この粘度を生み出すのに必要とされる構造化物の量は当該油および当該構造化物に応じて変化するが、一般的に、当該構造化物は、好ましくは分散油相の75重量%未満、より好ましくは50重量%未満、なおより好ましくは分散油相の35重量%未満である。
当該構造化物は有機構造化物でも無機構造化物でもよい。本発明にとって適切な有機増粘剤の例は、固体脂肪酸エステル、天然脂肪または修飾脂肪、脂肪酸、脂肪アミン、脂肪アルコール、天然蝋と合成蝋、およびペトロラタム、ならびに、Shell社によってKraton(登録商標)という名前で販売されているブロック共重合体である。無機構造化剤としては、疎水修飾シリカ、または疎水修飾粘土が挙げられる。無機構造化物の例は、Rheox社製のBentone(登録商標)27V、BENTONE 38V、またはBENTONE GEL MIO V、ならびに、Cabot社製のCAB-O-SIL(登録商標)TS720、またはCAB-O-SIL M5である。
選択された皮膚親和性油を伴う上記の要件を満たす構造化物は、3次元網状組織を形成し、選択された油の粘性を強化できる。このような構造化油相、すなわち、3次元網状組織で形成された油相は、入浴時に用いられる湿潤スキンケア用組成物としての使用のために極めて望ましいということが分かっている。これらの構造化油は、湿潤皮膚上に非常に効果的に堆積され、保持され、すすぎ洗いおよび乾燥の後に保持され、過度の油性/脂性の湿潤感および乾燥感を引き起こすことなく、長続きする皮膚洗浄後の便益を提供することができる。このような構造化油の高度に望ましい使用中および使用後の特性は、そのせん断薄化流動学的特性と網状組織の弱い構造に起因すると考えられている。その高い低せん断粘性が原因で、当該3次元網目構造化油は、皮膚調整剤の塗布の最中に、皮膚上に十分粘着および保持できる。皮膚上に堆積した後、その網状組織は、結晶網目組織の弱い構造化とその低い高せん断粘性のために、塗っている最中に容易に拡大する。
多種多様の界面活性剤が、分散相の乳化のために、ならびに、非発泡系に対する許容可能な拡散と使用中の特性を提供するために、本発明で有用であり得る。洗浄用途のために、その界面活性剤相も、皮膚を洗浄し、使用者に許容可能量の泡を提供するように作用する。当該組成物は、好ましくは約50.0重量%以下の界面活性剤、より好ましくは約30.0重量%以下の界面活性剤、なおより好ましくは約15.0重量%以下の界面活性剤、さらにより好ましくは約5.0重量%以下の界面活性剤を含む。当該組成物は、好ましくは少なくとも約5.0重量%の界面活性剤、より好ましくは少なくとも約3.0重量%の界面活性剤、なおより好ましくは少なくとも約1.0重量%の界面活性剤、さらにより好ましくは少なくとも約0.1重量%の界面活性剤を含む。洗浄用途のために、当該パーソナルケア組成物は、好ましくは少なくとも300mlの総泡体積、より好ましくはLathering Volume Testに記載されているような600ml超過の総泡体積を生成する。当該パーソナルケア組成物は、好ましくは少なくとも100mlの瞬間泡体積、好ましくは200ml超過の瞬間泡体積、より好ましくはLathering Volume Testに記載されているような300ml超過の瞬間泡体積、を生成する。
本発明のパーソナルケア組成物において有用な好適な界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非発泡性界面活性剤、非発泡性乳化剤、およびこれらの混合物から成る群から選択される界面活性剤が挙げられる。本発明の組成物において有用な界面活性剤の例は、米国特許明細書第6,280,757号で開示されている。
本発明のパーソナルケア組成物において有用な陰イオン性界面活性剤の例は、McCutcheon's Detergents and Emulsifiers, North American edition(1986年、Allured Publishing社刊)、McCutcheon's, Functional Materials, North American Edition(1992年)、および、米国特許明細書第3,929,678号で開示されている。
多種多様の陰イオン性界面活性剤が本発明で有用である。陰イオン性界面活性剤の例としては、サルコシネート、スルフェート、イセチオネート、タウレート、ホスフェート、ラクチレート、グルタメート、およびこれらの混合物から成る群から選択される界面活性剤が挙げられる。当該イセチオネートの中でも、イセチオン酸アルコイルが好適であり、当該スルフェートの中でも、硫酸アルキルと硫酸アルキルエーテルが好適である。
本発明で有用なその他の陰イオン性材料は、約8〜約24個のC原子を有する脂肪酸、好ましくは約10〜約20個のC原子を有する脂肪酸を有する脂肪酸石鹸(すなわち、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、またはカリウム塩))である。当該石鹸を作成する際に用いられるこれらの脂肪酸は、例えば、植物または動物由来のグリセリド(例えば、パーム油、ヤシ油、大豆油、ヒマシ油、獣脂、豚脂など)等の天然源から得ることができる。当該脂肪酸は合成によっても調製できる。石鹸およびそれらの調製物は、米国特許明細書第4,557,853号に詳細に記載されている。
その他の陰イオン性材料としては、モノアルキルリン酸塩、ジアルキルリン酸塩、およびトリアルキルリン酸塩等のホスフェートが挙げられる。本発明で有用な好適な陰イオン性発泡性界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウム、トリデセス硫酸ナトリウム、セチル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム、ラウロイル乳酸トリエタノールアミン、カプロイル乳酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリン酸ナトリウム、ココイルメチルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、および、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ならびにこれらの混合物から成る群から選択される界面活性剤が挙げられる。
本発明の使用に特に好適なのは、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム、および、ラウロイル乳酸トリエタノールアミンである。
本発明のパーソナルケア組成物における使用のための陰イオン性界面活性剤の例は、McCutcheon's Detergents and Emulsifiers, North American edition(1986年)、および、McCutcheon's Functional Materials, North American Edition(1992年)に開示されている。
本発明で有用な非イオン性界面活性剤としては、アルキルグルコシド、アルキルポリグルコシド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルコキシル化脂肪酸エステル、スクロースエステル、アミン酸化物、およびこれらの混合物から成る群から選択される界面活性剤が挙げられる。
本発明における使用のために好適な非イオン性界面活性剤の例としては、C〜C14のグルコースアミド、C〜C14のアルキルポリグルコシド、ヤシ脂肪酸スクロース、ラウリン酸スクロース、酸化ラウラミン、酸化ココアミン、およびこれらの混合物から成る群から選択される界面活性剤が挙げられる。
本明細書で用いられる用語「両性界面活性剤」は、両性界面活性剤の部分集合として知られる両性イオン性界面活性剤を包含することも目的とする。
多種多様の両性発泡性界面活性剤は、本発明のパーソナルケア組成物において用いることができる。特に有用なのは、脂肪族の第二級アミンおよび第三級アミンの誘導体として広範に記載されている界面活性剤であり、好ましくは窒素がカチオン状態にあり、そこで脂肪族化合物のラジカルが直鎖または分岐鎖であり得、そこでそのラジカルの1つがイオン化可能な水溶性基(例えば、カルボキシ基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基、またはホスホン酸基)を含む界面活性剤である。
本発明の組成物において有用な両性界面活性剤の例は、McCutcheon's Detergents and Emulsifiers、および、McCutcheon's Functional Materials, North American Edition(1992年)に開示されている。
両性イオン性界面活性剤の例は、ベタイン、スルタイン、ヒドロキシスルタイン、アルキルイミノアセテート、イミノジアルカノエート、アミノアルカノエート、およびこれらの混合物から成る群から選択される界面活性剤である。
本発明における使用のために好適な界面活性剤は下記の界面活性剤であり、当該陰イオン性界面活性剤は、ラウロイルサルコシン酸アンモニウム、トリデセス硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム、ラウロイル乳酸トリエタノールアミン、およびこれらの混合物から成る群から選択され、当該非イオン性界面活性剤は、酸化ラウラミン、酸化ココアミン、デシルポリグルコース、ラウリルポリグルコース、ヤシ脂肪酸スクロース、C12〜C14のグルコースアミド、ラウリン酸スクロース、およびこれらの混合物から成る群から選択され、当該両性界面活性剤は、ラウロアンホジ酢酸ジナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、セチルジメチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ココアミドプロピルヒドロキシスルタイン、およびこれらの混合物から成る群から選択される。
多種多様の非発泡性界面活性剤が本発明で有用である。本発明のパーソナルケア組成物は、分散相を乳化し、適切な粒径および良好な適用特性を湿潤皮膚上に生み出すのに十分な量の1つ以上の非発泡性界面活性剤を含み得る。
これらの非発泡性組成物の例は、ポリエチレングリコール20モノラウリン酸ソルビタン(ポリソルベート20)、ポリエチレングリコール5大豆ステロール、ステアレス−20、セテアレス−20、PPG−2ジステアリン酸メチルグルコースエーテル、セテス−10、ポリソルベート80、リン酸セチル、セチルリン酸カリウム、セチルリン酸ジエタノールアミン、ポリソルベート60、ステアリン酸グリセリル、PEG−100ステアレート、ポリオキシエチレン20トリオレイン酸ソルビタン(ポリソルベート85)、モノラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン4ステアリン酸ラウリルエーテルナトリウム、ポリグリセリル−4イソステアレート、ラウリン酸ヘキシル、ステアレス−20、セテアレス−20、PPG−2ジステアリン酸メチルグルコースエーテル、セテス−10、セチルリン酸ジエタノールアミン、ステアリン酸グリセリル、PEG−100ステアレート、およびこれらの混合物である。
加えて、本発明によるパーソナルケア組成物のいくつかの実施形態において有用である、いくつかの市販の乳化剤混合物がある。例としては、ISP社製のProlipid(登録商標)141(ステアリン酸グリセリル、ベヘニルアルコール、パルミチン酸、ステアリン酸、レシチン、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、およびセチルアルコール)、および、Prolipid(登録商標)151(ステアリン酸グリセリル、セテアリールアルコール、ステアリン酸、1−プロパナミウム、3−アミノ−N−2−(ヒドロキシエチル)−N,N−ジメチル、N−C(16〜18)アシル誘導体、塩化物)、Croda社製のPolawax(登録商標)NF(乳化蝋NF)、Incroquat(登録商標)BEHENYL TMS(硫酸ベヘントリモニウム、およびセテアリールアルコール)、ならびに、Gattefosse社製のEmullium(登録商標)DELTA(セチルアルコール、ステアリン酸グリセリル、PEG−75ステアレート、セテス−20、およびステアレス−20)が挙げられる。
本発明のパーソナルケア組成物は、いくつかの実施形態では、1つ以上の増粘相/水相の安定剤をさらに含み得る。異なる安定剤が異なる効率を伴って増粘するので、正確な組成範囲を提供することは困難であるが、存在する場合、当該組成物は、パーソナルケア組成物の、好ましくは約20.0重量%以下の、より好ましくは約10.0重量%以下、より好ましくは約8.0重量%以下、なおより好ましくは約7.0重量%以下を含む。当該増粘相/水相の安定剤は、存在する場合、パーソナルケア組成物の、好ましくは少なくとも約0.01重量%、より好ましくは少なくとも約0.05重量%、なおより好ましくは少なくとも約0.1重量%を占める。当該安定剤を説明するより良好な方法は、それが生成物中で粘性を強化するに違いないと言うことである。このことは、安定剤粘性試験を用いて測定でき、当該安定剤は、この試験で好ましくは少なくとも1,000cpsの粘度を、より好ましくは少なくとも1,500cpsの粘度を、なおより好ましくは少なくとも2,000cpsの粘度を生み出す。
本発明で有用な増粘剤の例としては、カルボマー(B. F. Goodrich社製の商標名Carbopol(登録商標)900シリーズとして市販されているもの(例、CARBOPOL 954))等のカルボン酸重合体が挙げられる。その他の適切なカルボン酸重合体剤としては、アクリル酸、メタクリル酸、あるいは、それらの短鎖(すなわち、C〜Cのアルコール)エステルの1つのうち1つ以上の単量体を有する、C10〜C30のアクリル酸アルキルの共重合体が挙げられ、ここで、架橋剤がスクロースまたはペンタエリトリトールのアリルエーテルである。これらの共重合体は、アクリレート/C10〜C30のアクリル酸アルキルの交差重合体として知られ、B. F. Goodrich社よりCARBOPOL 1342、CARBOPOL 1382、Pemulen(登録商標)TR-1、およびPEMULEN TR-2として市販されている。
増粘剤のその他の例としては、カチオン性および非イオン性の重合体の両方を含む、架橋したポリアクリレート重合体が挙げられる。
増粘剤のその他の例としては、ポリアクリルアミド重合体、特に、置換した分岐または非分岐の重合体を含む非イオン性ポリアクリルアミド重合体が挙げられる。これらポリアクリルアミド重合体の中でより好適なのは、Seppic社(ニュージャージー州、フェアフィールド)よりSepigel(登録商標)305という商標名で市販されている、CTFA指定のポリアクリルアミドとイソパラフィンとラウレス−7と命名された非イオン性重合体である。本発明で有用なその他ポリアクリルアミド重合体としては、アクリル酸と置換アクリル酸を有するアクリルアミドと置換アクリルアミドのマルチブロック共重合体が挙げられる。市販されているこれらマルチブロック共重合体の例としては、Hypan(登録商標)SR150H、SS500V、SS500W、SSSA10OH(Lipo Chemicals社、ニュージャージー州、パターソン)が挙げられる。
本発明で有用な別の種類の増粘剤は多糖類である。多糖類のゲル化剤の例としては、セルロース、およびセルロース誘導体から選択されるものが挙げられる。アルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテルの中で好適なのは、Natrosol(登録商標)CS PLUS(Aqualon社(米国))という商標名で販売されているセチルアルコールおよびヒドロキシエチルセルロースのエーテルである、CTFA指定のセチルヒドロキシエチルセルロースと命名された材料である。その他の有用な多糖類としては、3つの単位毎に(1〜6)位に結合したグルコースを有する、直鎖の(1〜3)位に結合したグルコース単位であるスクレログルカンが挙げられ、市販されているその例はClearogel(登録商標)CS 11(Michel Mercier Products社(米国))である。
本発明で有用な別の種類の増粘剤はガムである。本発明で有用なガムの例としては、ヘクトライト、水和シリカ、キサンタンガム、セルロースガム、グアーガム、生体糖類ガム、およびこれらの混合物が挙げられる。
本発明で有用な別の種類の増粘剤は修飾デンプンである。Waterlock(登録商標)(Grain Processing社)等のアクリル酸修飾デンプンが用いられてよい。商標名をStructure XL(登録商標)(National Starch社)というリン酸ヒドロキシプロピルデンプンが有用な修飾デンプンの別の例であり、その他の有用な例としては、Aristoflex(登録商標)HMB(アクリロジメチルタウリン酸アンモニウム/メタクリル酸ベヘネス−25の交差重合体、Clariant社)、およびカチオン性のstabylenが挙げられる。
本発明によるパーソナルケア組成物は、有機カチオン性析出重合体も含み得る。カチオン性析出重合体の濃度は、当該パーソナルケア組成物の、好ましくは約0.025〜約10重量%の範囲であり、より好ましくは約0.05〜約2重量%の範囲であり、さらにより好ましくは約0.1〜約1重量%の範囲である。
本発明における使用に適切なカチオン性析出重合体は、第四級アンモニウム部分、またはカチオン性プロトン化アミノ部分等のカチオン性窒素含有部分を含む。当該カチオン性プロトン化アミンは、当該パーソナルケア組成物の特定の種類および選択されたpHに応じて、第一級アミン、第二級アミン、または第三級アミン(好ましくは第二級または第三級)であり得る。当該カチオン性析出重合体の平均分子量は約5,000〜約10,000,000の間であり、好ましくは少なくとも約100,000であり、より好ましくは少なくとも約200,000であるが、好ましくは約2,000,000以下であり、より好ましくは約1,500,000以下である。当該重合体は、当該パーソナルケア組成物を意図的に使用するpHにおいて、約0.2〜約5meq/gmの範囲のカチオン電荷密度、好ましくは少なくとも約0.4meq/gmのカチオン電荷密度、より好ましくは少なくとも約0.6meq/gmのカチオン電荷密度も有し、そのpHは約pH4〜約pH9の範囲であり、好ましくは約pH5〜約pH8の間の範囲である。
当該パーソナルケア組成物における使用のためのカチオン性析出重合体の例としては、カチオン性セルロース誘導体等の多糖類重合体が挙げられる。好適なカチオン性セルロース重合体は、当該業界(CTFA)でポリクオタニウム−10と呼ばれ、Amerchol社(米国、ニュージャージー州、エジソン)より市販されているトリメチルアンモニウム置換エポキシドと、KG-30Mであることが最も好適であるそのPOLYMER KG、POLYMER JR、およびPOLYMER LR中において反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩である。
その他の好適なカチオン性析出重合体としては、塩化グアーヒドロキシプロピルトリモニウム等のカチオン性グアーガム誘導体が挙げられ、その特定の例としては、Rhodia社より市販されているJaguarシリーズ(好ましくはJAGUAR C-17)、および、Aqualon社より市販されているN-HANCE polymerシリーズが挙げられる。
その他の適切なカチオン性析出重合体としては、合成カチオン性重合体が挙げられる。本発明における個人用の洗浄組成物での使用に適切なカチオン性重合体は、水溶性または水分散性であり、架橋しておらず、約4〜約7meq/gmのカチオン性電荷密度、好ましくは約4〜約6meq/gmのカチオン性電荷密度、より好ましくは約4.2〜約5.5meq/gmのカチオン性電荷密度を有するカチオン性重合体である。当該選択重合体は、約1,000〜約1,000,000の平均分子量、好ましくは約10,000〜約500,000の平均分子量、より好ましくは約75,000〜約250,000の平均分子量も有するべきである。
当該洗浄組成物における使用のための、市販されている合成カチオン性重合体の限定されない一例は、Rhodia社(米国、ニュージャージー州、クランベリー)よりPOLYCARE 133という商標名で市販されている塩化ポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムである。
その他の限定されない随意の成分の例としては、ビタミン類とそれらの誘導体(例えば、アルコルビン酸、ビタミンE、および酢酸トコフェリルなど)、日焼け止め剤、増粘剤(例えば、Croda社よりCROTHIXとして市販されているポリオールアルコキシエステル)、当該洗浄組成物の完全抗菌状態を維持するための防腐剤、抗ニキビ薬(レゾルシノール、およびサリチル酸など)、酸化防止剤、アロエ抽出物およびアラントインなどのような皮膚鎮静剤および治癒剤、キレート化剤および金属イオン封鎖剤、ならびに、芳香、精油、皮膚感覚、顔料、光沢剤(例えば、雲母および二酸化チタン)、レーキ、および着色料など(例えば、丁子油、メントール、樟脳、ユーカリ油、およびオイゲノール)、抗菌剤、およびこれらの混合物等から成る群から選択される有効成分が挙げられる。
下記の実施例は、本発明の特定の実施形態を説明する。それ故、これらの実施例は、本発明の範囲を制限することを意図していない。他に指示がない限り、与えられている全ての部は重量による。
実施例1
DADMAC/DAA共重合体の合成
冷却器、温度計、窒素注入口、および頭上撹拌器を装備した1l反応器に、260.0gの66%DADMACの単量体、34.5gのジアリルアミン(DAA)、35.0gのHCl溶液、6.0gの脱イオン水、および0.4gの20%NaEDTA溶液を入れる。その重合混合物を窒素で浄化し、撹拌しながら80℃の温度まで加熱する。2.1gの過硫酸アンモニウム(APS)を含む水溶液を、190分間にわたってその反応混合物にゆっくりと加える。その反応温度を90℃超過まで増加させ、その後APSの添加期間中に90〜100℃に維持する。そのAPSの添加後、その反応温度を約30分間95℃に保持する。6gのメタ重亜硫酸ナトリウム(MBS)を含む水溶液を30分間にわたって添加する。その反応混合物をさらに30分95℃に保持し、その重合を完了させる(99%超過の転化率)。その重合体溶液を十分な水で約35重量%の固体に希釈し、室温まで冷却する。その最終生成物は、25℃で(30rpmでBrookfield LV4のスピンドルを用いる)9,100cpsのブルックフィールド粘度、および33%の重合体固体を有する。
実施例2
DADMAC/DAA共重合体の合成
実施例1と同一の手順に従い、下記の重合体(以下の表1内)を合成する。その最終生成物の粘度を、12rpmでBrookfield LVT #3のスピンドルを用いたBrookfield粘度計を用いて25℃で測定する。その粘度の結果を以下の表1内に示す。
Figure 0005642554
実施例3
DADMAC/DAA/シロキサンの三元共重合体
撹拌機、添加漏斗、および冷却器を装着した0.5l反応器に、実施例2からの50g(14.5ミリモルの第二級アミン、NH)のベースポリマー(2D)を入れる。5.0gの2−プロパノールを添加し、70℃まで加熱する。その反応器の内容物を、1.3gの50%NaOH水溶液で9.0〜10.0のpHに調節し、撹拌しながら70℃まで加熱する。pH調節後、0.5g(5.8ミリモル)の直線状ジエポキシポリジメチルシロキサン(TEGO IS 4150、Degussa社)をその反応器内に添加する。その架橋反応を約70℃で維持し、その反応溶液の粘度を撹拌トルク計で監視する。その反応器の内容物の粘度は、そのトルク計の測定値によって示されるように、反応時間とともに増加する。3.5gの2−プロパノールを添加して粘度の減少を促した。その粘度は約4時間後、反応時間が増加してもさらなる増加をほとんど示さないが、その反応混合物をさらに2時間70℃で保持する。その反応混合物を90℃まで加熱し、2−プロパノールをじっくりと蒸留する。1時間蒸留した後、残った2−プロパノールの量は、ガスクロマトグラフィーによって決定された際には0.2%未満であった。濃縮したHCl溶液と脱イオン水を添加し、そのpHを約5に調節する。その得られた重合体生成物は、13.2重量%の重合体固体を有する均質で緑黄色の乳液状溶液である。その官能化カチオン性三元共重合体は約2.5重量%の二官能性ポリシロキサンを含み、これは疎水性のシロキサン官能性を当該共重合体に与える。
実施例4
DADMAC/DAA/シロキサンの三元共重合体
0.5gではなく3.0gの直線状ジエポキシポリジメチルシロキサン(Degussa社製TEGO IS 4150)の架橋剤を添加することを除いては、実施例3の手順に従う。その得られた重合体生成物は、3.5重量%の重合体固体を有する均質で緑黄色の乳液状溶液である。その三元共重合体は、実質的な疎水性のシロキサン官能性を当該カチオン性三元共重合体に与える、約13.3重量%の架橋したポリシロキサンを含む。
実施例5
DADMAC/DAA/シロキサンの三元共重合体
0.5gではなく1.5gの架橋シロキサン剤を添加することを除いては、実施例3の手順に従う。その得られた重合体生成物は、11.3重量%の重合体固体を有する均質で緑黄色の乳液状溶液である。その三元共重合体は、実質的な疎水性のシロキサン官能性を当該カチオン性三元共重合体に与える、約6.7重量%の架橋したポリシロキサンを含む。
実施例6〜13
DADMAC/DAA/シロキサンの三元共重合体
実施例3の合成手順に従い、表2に示すような下記のカチオン性三元共重合体を生成する。
Figure 0005642554
実施例14
DADMAC/DAA/ポリエチレングリコールの三元共重合体
撹拌機、添加漏斗、および冷却器を装着した0.5l反応器に、実施例2からの26.9g(2.5ミリモルの第二級アミン、NH)のベースポリマー(2F)を入れる。33.9gの水を添加し、70℃まで加熱する。その反応器の内容物を、0.1gの50%NaOH水溶液で9.0〜10.0のpHに調節し、撹拌しながら70℃まで加熱する。pH調節後、0.26g(0.5ミリモル)の直線状ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル(PEGDGE、Aldrich Chemical社、平均分子量は526Amuである)をその反応器内に添加する。その反応を約70℃で維持し、その反応溶液の粘度を撹拌トルク計で監視する。その反応器の内容物の粘度は、そのトルク計の測定値によって示されるように、反応時間とともに増加する。水(277.2g)を反応保持時間にわたって添加し、粘度の減少を促す。その粘度は約4時間後、反応時間が増加してもさらなる増加をほとんど示さないが、その反応混合物をさらに2時間70℃で保持する。70℃における合計6時間の反応時間の後、残ったPEGDGEの濃度は、ガスクロマトグラフィーによって0%と決定する。濃縮したHCl溶液と脱イオン水を添加し、そのpHを約4に調節する。その得られた重合体生成物は、3.4重量%の重合体固体を有する均質で黄色の乳液状溶液である。
実施例15〜17
DADMAC/DAA/ポリアルキレングリコールの三元共重合体
実施例14の合成手順に従い、表3に示すような下記のカチオン性三元共重合体を生成する。
Figure 0005642554
実施例18
12のアルキル置換の第四級アンモニウム基でさらに官能化したDADMAC/DAA/シロキサンの三元共重合体
実施例2からの50.0g(試料中のDAAに基づいて42ミリモル/eq.wt)のベースポリマー2A、10.1gの脱イオン水、および3.3gの50%NaOH溶液を、撹拌器、窒素注入口、および温度調節器を装備した丸底フラスコに入れて加熱する。その温度が70℃に達した時、30.2g(33.5ミリモル)の塩化3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルジメチルドデシルアンモミウム(Degussa社製 QUAB 342)の38%溶液、および8gの2−プロパノールをそのフラスコに添加する。65〜70℃で温度の増加を伴って発熱を観測する。その温度の上昇が弱まる時、その反応混合物を3時間撹拌しながら65℃で保持する。その反応中に、6.0gの脱イオン水を添加して粘度調整を促す。この時、塩素滴定によってQUAB 342の消費が99%超過であると決定する。この後、その混合物を室温まで冷却し、179gの脱イオン水と1.5gの2.3%HCl/水の溶液を添加してそのpHを調節する。12.8重量%の固体の透き通った粘性の黄色の混合物として、その官能化したDADMAC/DAAの共重合体を得る。その中間生成物は、12.8%の重合体固体において、25℃で(12rpmでBrookfield LV3のスピンドルを用いる)4,900cpsのブルックフィールド粘度を有する。
ある分割量の反応塊(20.1g)を採取し、別個の反応フラスコに添加し、0.5gではなく0.2gの直線状ジエポキシポリジメチルシロキサン(Degussa社製TEGO IS 4150)の反応物を添加することを除いては、実施例3の手順に従う。その得られた三元共重合体生成物は、3.4重量%の重合体固体を有する均質で黄色の乳液状溶液である。
実施例19〜40
さらに官能化したDADMAC/DAA/シロキサンの三元共重合体
実施例18の合成手順に従い、表4に示すような下記のカチオン性三元共重合体を生成する。
Figure 0005642554
実施例41〜44
ヘアコンデイショニング調合物を表5に従って調製する。wt%で表した量。
表5
Figure 0005642554
Figure 0005642554
実施例45〜48
ローション/クリーム調合物を表6に従って調製する。
表6
Figure 0005642554
Figure 0005642554
実施例49
シャンプー調合物
表7はリンスインシャンプー用の調合物を与える。0.05重量%および0.1重量%の濃度で、本発明のカチオン性三元共重合体を以下の調合物に添加する。当該カチオン性三元共重合体を取り込む調合物を、0.05重量%および0.1重量%のカチオン性重合体(カチオン性セルロース、ポリクオタニウム−10、または、塩化グアーヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム)、および2.0重量%のポリジメチルシロキサンと本発明のカチオン性三元共重合体を置き換える対照シャンプー調合物と比較する。
表7
リンスインシャンプー調合物
Figure 0005642554
当該シャンプーのpHを5.5に調節する。塩化ナトリウムを用いて当該シャンプーの粘度をおよそ6,000cpsに調節する。ポリシロキサン、およびポリクオタニウム−10、または、塩化グアーヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムポリクオタニウム−10を有する対照調合物は、シロキサンの液滴直径が0.1〜約20.0ミクロンの範囲に達するまで均質化する。本発明の三元共重合体で処理した毛髪の測定値、シリコーンの持続性および強化に関する結果、および、毛髪に対する湿潤状態および乾燥状態にて髪をとかす力の減少は、リンスインシャンプー調合物における本発明のカチオン性三元共重合体の優れた調整特性を明示する。
実施例51〜52
リンスインシャンプー調合物
本発明のカチオン性三元共重合体を0.5重量%で添加することを除いては、表7内のようなリンスインシャンプー中で実施例51および52を調合する。当該カチオン性三元共重合体を単独で、および、カチオン性ジャガイモデンプンを併用して比較を行う。
実施例53
顔用保湿剤調合物:
Figure 0005642554
実施例54
体用保湿剤調合物:
Figure 0005642554
実施例55
スプレー保湿剤調合物:
Figure 0005642554
実施例56
リーブオン型コンディショナー調合物:
Figure 0005642554
実施例57
シリコーンコンディショナー調合物:
Figure 0005642554
実施例58
洗い流し型コンディショナー調合物:
Figure 0005642554
実施例59
日焼け止め調合物を有するサンレスタンニングクリーム:
Figure 0005642554
実施例60
保湿用口紅調合物:
Figure 0005642554
実施例61
保湿用石鹸ベース調合物:
Figure 0005642554
実施例62
抗ニキビ皮膚用クリーム調合物:
Figure 0005642554
実施例63
コンディショナー調合物:
Figure 0005642554

Claims (5)

  1. (a)有効量の少なくとも1つの化学式(I)のカチオン性三元共重合体と、
    Figure 0005642554
    (式中、
    j、t、u、v、w、x、およびzは、各繰り返し単位または誘導された単量体が当該カチオン性三元共重合体の内部に含まれる重量百分率を表し、
    *は末端基であり、例えば、触媒残基であって、
    j、t、u、v、w、x、およびzは合計100%となり、当該三元共重合体の重量に基づいており、
    j、u、およびxは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて0.0001〜39.9997%であって、
    j+u+xは、当該三元共重合体の重量に基づいて39.9999%以下であって、
    wは、当該三元共重合体の重量の0.0001〜20%であって、
    tは、当該三元共重合体の重量の0〜20%であって、
    zおよびvは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて0.0001〜60%であって、
    z+vは、当該三元共重合体の重量に基づいて60%以上であって、
    Eは、化学式(II)の二官能性シロキサン単量体から誘導され、
    Figure 0005642554
    式中、
    およびR は独立して、ビニル、アリル、メタリル、メチルビニル、アクリロイル、メタクリロイル、またはエポキシであって、
    は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C 〜C 12 のアルキレン)−、−(C 〜C のシクロアルキレン)−、−(C 〜C 10 のアルキル)−(Si(OCH )−、および−(Si(OCH )−から成る群から選択される架橋基であって、
    は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C 〜C 12 のアルキレン)−、−(C 〜C のシクロアルキレン)−、−(C 〜C 10 のアルキル)−(Si(OCH )−、および−(Si(OCH )−から成る群から選択される架橋基であって、
    、R 、R 、およびR は独立して、1〜12個のC原子の直線状または分岐状のアルキル鎖、フェニル、あるいはOR 11 であって、
    11 は、1〜12個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキルであって、
    aおよびbは、互いに独立して1〜5000に達する化学量論係数を表し、あるいは、
    Eは、化学式(VI)の二官能性のポリプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールの単量体から誘導され、
    Figure 0005642554
    式中、
    20 は水素またはメチルであって、R 21 およびR 22 は独立して、アクリロイル、メタクリロイル、またはエポキシであって、nは1〜2000であり、
    Fgは、カチオン性アミノベースポリマー上に接合された少なくとも1つの官能性反応物由来の残基であり、
    化学式(I)のGおよびTは、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)であり、
    化学式(I)のM、D、およびAは独立して、ジアリルアミンおよびN−メチルジアリルアミンから成る群から選択される単量体から誘導される。)
    (b)化粧品として許容可能な補助剤と、
    を含むパーソナルケア組成物。
  2. (c)紫外線吸収剤、酸化防止剤、トコフェロール、酢酸トコフェロール、ヒンダードアミン光安定剤、錯体形成剤、光沢剤、界面活性剤、およびポリ有機シロキサンから成る群から選択される少なくとも1つの化合物、
    をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記パーソナルケア組成物が、スキンケア製品、入浴製品、液体石鹸、棒状石鹸、香料と臭気物質を含む調製物、ヘアケア製品、磨歯剤、脱臭性および制汗性の調製物、装飾調製物、光保護調合物、有効成分を含む調製物、剃毛用ローション、ボディーオイル、ボディーローション、ボディーゲル、処理用クリーム、皮膚保護軟膏、剃毛用調製物、スキンパウダー、シャンプー、毛髪調整剤、リンスインシャンプー、リーブイン型および洗い流し用の調整剤、整髪およびヘアケア用薬剤、毛髪用パーマ剤、弛緩剤、毛髪用スプレーおよびラッカー、永久的毛髪染色系、半永久的毛髪染色系、一時的毛髪染色系、毛髪漂白剤、口紅、マニキュア液、アイシャドウ、マスカラ、乾燥湿潤化粧品、ルージュ、パウダー、脱毛剤、および日焼け止め製品、および日焼け後処理製品から成る群から選択される製品である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 哺乳類のケラチン含有繊維の調整処理のための方法であって、前記方法は、1つ以上の請求項1に記載の化学式(I)のカチオン性三元共重合体を含む、有効量の組成物と前記繊維を接触させるステップを含む方法。
  5. 化学式(I)のカチオン性三元共重合体:
    Figure 0005642554
    (式中、
    j、t、u、v、w、x、およびzは、各繰り返し単位または誘導された単量体が当該カチオン性三元共重合体の内部に含まれる重量百分率を表し、
    *は末端基であり、例えば触媒残基であって、
    j、t、u、v、w、x、およびzは合計100%となり、当該三元共重合体の重量に基づいており、
    j、u、およびxは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて0.0001〜39.9997%であって、
    j+u+xは、当該三元共重合体の重量に基づいて39.9999%以下であって、
    wは、当該三元共重合体の重量の0.0001〜20%であって、
    tは、当該三元共重合体の重量の0〜20%であって、
    zおよびvは独立して、当該三元共重合体の重量に基づいて0.0001〜60%であって、
    z+vは、当該三元共重合体の重量に基づいて60%以上であって、
    Eは、化学式(II)の二官能性シロキサン単量体から誘導され、
    Figure 0005642554
    式中、
    およびR は独立して、ビニル、アリル、メタリル、メチルビニル、アクリロイル、メタクリロイル、またはエポキシであって、
    は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C 〜C 12 のアルキレン)−、−(C 〜C のシクロアルキレン)−、−(C 〜C 10 のアルキル)−(Si(OCH )−、および−(Si(OCH )−から成る群から選択される架橋基であって、
    は直接結合であるか、あるいは、−O−、−(C 〜C 12 のアルキレン)−、−(C 〜C のシクロアルキレン)−、−(C 〜C 10 のアルキル)−(Si(OCH )−、および−(Si(OCH )−から成る群から選択される架橋基であって、
    、R 、R 、およびR は独立して、1〜12個のC原子の直線状または分岐状のアルキル鎖、フェニル、あるいはOR 11 であって、
    11 は、1〜12個のC原子の直鎖または分岐鎖のアルキルであって、
    aおよびbは、互いに独立して1〜5000に達する化学量論係数を表し、あるいは、 Eは、化学式(VI)の二官能性のポリプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールの単量体から誘導され、
    Figure 0005642554
    式中、
    20 は水素またはメチルであって、R 21 およびR 22 は独立して、アクリロイル、メタクリロイル、またはエポキシであって、nは1〜2000であり、
    Fgは、カチオン性アミノベースポリマー上に接合された少なくとも1つの官能性反応物由来の残基であり、
    化学式(I)のGおよびTは、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)であり、
    化学式(I)のM、D、およびAは独立して、ジアリルアミンおよびN−メチルジアリルアミンから成る群から選択される単量体から誘導される。)。
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