JP5642416B2 - 潤滑油診断装置を備えたエンジンシステム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば船用ディーゼルエンジンの潤滑油の劣化要因をオンラインで把握してトラブルを未然に防止することができる潤滑油診断装置を備えたエンジンシステムに関する。
舶用ディーゼルエンジンの潤滑油の品質および純度が維持されることは、エンジンの耐久性を維持させるために極めて重要である。
ところで、潤滑油は様々な要因で劣化することがあり、予想外に短い期間で劣化してしまう。例えば、エンジンシステム内のギアの損傷、腐食、スラッジによる汚れ、磨耗粉による汚れ等が、潤滑油の劣化の要因となっている。
従来においては、潤滑油の性状分析は、潤滑油を採取し、別途分析手段を有する設備において、判定するので、時間がかかると共に、オンラインでの分析はできなかった。例えば汚染度質量法(JIS B 9931:非特許文献1)、汚染度計数法(JIS B 9930:非特許文献2)。
JIS B 9931 JIS B 9930
前記JIS法の分析技術においては、各種機器、器具、有機溶剤が必要であると共に、有機溶剤として石油エーテルなどを使用しているので、局所排気設備内での操作が必要となる為、現場にてサンプリングした潤滑油を、局所排気設備が整った分析室に持ち帰り、その後分析しなければならない。その為、結果が出るまでに時間がかかり、トラブル時に迅速な対応ができない、という問題がある。
特に、航行中の船舶でのトラブルにおいては、その航行中に分析することができず、その分析結果が出るまでに長期間を要し、その対策実施までの期間、多くの損失を招いているのが現状であるので、簡易迅速な計測方法及び装置の出現が求められている。
また、排気ガスの浄化のために設けた触媒を再生させるために行うポスト噴射が実施された場合においては、潤滑油中に燃料の混入が発生する可能性が高いが、その影響をオンラインで計測する手段がないので、潤滑油の劣化の程度を予測することは困難であるという、問題がある。
本発明は、前記問題に鑑み、簡易迅速な潤滑油の診断が可能な潤滑油診断装置を備えたエンジンシステムヲ提供することを課題とする。
本発明の潤滑油装置を備えたエンジンシステムは、ディーゼルエンジンと、前記ディーゼルエンジンとの間に設けられた潤滑油供給ラインを介して鉛直筒体内に前記ディーゼルエンジン内の潤滑油を一時的に貯留し、前記鉛直筒体内に貯留した前記潤滑油中を落下する落下体の落下速度により前記潤滑油の粘性状態を求めた後、潤滑油排出ラインを介して粘性状態の測定に供した前記潤滑油を排出可能な潤滑油診断装置とを具備し、前記潤滑油供給ライン及び前記潤滑油排出ラインに前記ディーゼルエンジン側からの振動を回避するための蛇腹状の管が介装され、前記潤滑油診断装置の診断結果により前記潤滑油の酸化劣化、及び前記潤滑油への燃料の混入による劣化の少なくとも一方を判断することを特徴とする。
本発明の潤滑油装置を備えたエンジンシステムにおいては、前記潤滑油診断装置は、前記鉛直筒体の頂部側に設けられた第1のセンサと、前記鉛直筒体の底部側に設けられた第2のセンサを有し、前記第2のセンサの底部側に前記ディーゼルエンジン側からの振動を回避するための防振手段が設けられたことが好ましい。
本発明の潤滑油装置を備えたエンジンシステムにおいては、前記潤滑油診断装置は、前記第1のセンサ側に設けられた電磁石を有し、前記落下体が鉄球であることが好ましい。
本発明の潤滑油装置を備えたエンジンシステムは、ディーゼルエンジンと、前記ディーゼルエンジンとの間に設けられた潤滑油供給ラインを介して筒体内に前記ディーゼルエンジン内の潤滑油を一時的に貯留し、前記筒体に設けた窓を介して前記筒体内に貯留した前記潤滑油の色相を求める撮像手段を有し、潤滑油排出ラインを介して色相の測定に供した前記潤滑油を排出可能な潤滑油診断装置とを有してなり、前記潤滑油供給ライン及び前記潤滑油排出ラインに前記ディーゼルエンジン側からの振動を回避するための蛇腹状の管が介装され、前記潤滑油診断装置の診断結果により前記潤滑油の酸化劣化、及び前記潤滑油への燃料の混入による劣化の少なくとも一方を判断することを特徴とする。
本発明の潤滑油診断装置を備えたエンジンシステムは、ディーゼルエンジンと、前記ディーゼルエンジンとの間に設けられた潤滑油供給ラインを介して鉛直筒体内に前記ディーゼルエンジン内の潤滑油を一時的に貯留し、前記鉛直筒体内に貯留した前記潤滑油中を落下する落下体の落下速度により前記潤滑油の粘性状態を求めると共に、前記鉛直筒体に設けた窓を介して前記潤滑油の色相を求める撮像手段を有し、潤滑油排出ラインを介して粘性状態の測定に供した前記潤滑油を排出可能な潤滑油診断装置とを有し、前記潤滑油供給ライン及び前記潤滑油排出ラインに前記ディーゼルエンジン側からの振動を回避するための蛇腹状の管が介装され、前記潤滑油診断装置の診断結果による前記潤滑油の粘性状態と、前記潤滑油の色相との2元情報から、前記潤滑油の酸化劣化、及び前記潤滑油への燃料の混入による劣化の少なくとも一方を判断することを特徴とする。
本発明の潤滑油診断装置を備えたエンジンシステムにおいては、前記潤滑油のpHを計測するpH計を有することが好ましい。
本発明の潤滑油診断装置を備えたエンジンシステムにおいては、前記ディーゼルエンジンの排ガス中の粒子状物質濃度を求める粒子物質濃度計測装置を有することが好ましい。
本発明によれば、ディーゼルエンジンの潤滑油の一部を用いてオンラインでその性状を分析することで、潤滑油の劣化がエンジンシステムに及ぼす影響が深刻になる前にその劣化状況を把握でき、適切な予防を講じることができる。
図1は、ディーゼルエンジンを模式的に示す説明図である。 図2は、1つの気筒を模式的に示す説明図である。 図3は、本発明に係る潤滑油診断装置を備えたエンジンシステムの概略図である。 図4は、本発明の実施例1に係る潤滑油診断装置の概略図である。 図5は、本発明の実施例1に係る他の潤滑油診断装置の概略図である。 図6は、本発明の実施例2に係る他の潤滑油診断装置の概略図である。 図7は、本発明の実施例3に係る他の潤滑油診断装置の概略図である。 図8は、本発明に係る潤滑油診断装置を備えたエンジンシステムの他の概略図である。 図9は、本発明に係る排ガス中の粒子状物質の濃度計測装置の概略図である。 図10は、本発明に係る潤滑油診断装置を備えた1つの気筒を模式的に示す説明図である。 図11は、本発明に係る潤滑油診断装置を備えた1つの気筒を模式的に示す他の説明図である。 図12は、本発明に係る潤滑油診断装置を備えた1つの気筒を模式的に示す他の説明図である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、ディーゼルエンジンを模式的に示す説明図である。図2は、1つの気筒を模式的に示す説明図である。
図1に示すように、本実施例のディーゼルエンジン100は、1つ以上(本実施例では9つ)の気筒120と、過給機111と、空気冷却器112と、排気集合管113とを含む。まずは図2を用いて1つの気筒120の基本的な構成を説明する。なお、以下では、気筒120の一例としてレシプロ型のものを説明するが、気筒120はロータリー型のものでもよい。図2に示すように、気筒120は、シリンダ121と、ピストン122と、クランク軸123と、クランク室123aと、コネクティングロッド124と、シリンダヘッド125と、燃焼室125aと、吸気ポート126aと、吸気バルブ126と、排気ポート127aと、排気バルブ127と、インジェクター128と、オイルパン129とを含む。
シリンダ121は、筒状の部材である。ピストン122は、シリンダ121の中空部に設けられる。ピストン122は、シリンダ121の中心軸方向に移動できるように設けられる。クランク軸123は、回転できるようにクランク室123aに設けられる。クランク室123aは、シリンダ121の中心軸方向の一方側に設けられる。クランク軸123は、ピストン122の往復運動を回転運動に変換する。コネクティングロッド124は、ピストン122とクランク軸123とを連結する。
シリンダヘッド125は、シリンダ121の中心軸方向の他方側(クランク室123aとは反対側)に設けられる。燃焼室125aは、ピストン122と、シリンダヘッド125とで囲まれる空間である。
吸気ポート126a及び排気ポート127aは、気筒120の外部と燃焼室125aとを連通する。吸気バルブ126は、吸気ポート126aに設けられる。吸気バルブ126は、吸気ポート126aを介して気筒120の外部と燃焼室125aとの間での空気の流動を調節する。排気バルブ127は、排気ポート127aに設けられる。排気バルブ127は、排気ポート127aを介して気筒120の外部と燃焼室125aとの間での空気の流動を調節する。
インジェクター128は、図1に示す燃料噴射ポンプ128aと接続される。燃料噴射ポンプ128aは、エマルジョン燃料を加圧し、インジェクター128にエマルジョン燃料を導く。インジェクター128は、例えば燃焼室25aに噴出口が突出して設けられる。インジェクター128は、燃焼噴射ポンプ128aから導かれたエマルジョン燃料を燃焼室125aに導く。エマルジョン燃料は、軽油や重油などの燃料に水が混合したものである。なお、インジェクター128は、吸気ポート126aに噴出口が突出して設けられてもよい。オイルパン129は、クランク室123aに設けられる。オイルパン129は、潤滑油131を溜める。
上記構成の気筒120は、吸気、圧縮、膨張、排気の1サイクルを繰り返し行う。これにより、気筒120は、ピストン122が往復運動し、クランク軸123が回転する。なお、気筒120は、4ストロークで1サイクルを行うものでもよいし、2ストロークで1サイクルを行うものでもよい。
ディーゼルエンジン100についての説明に戻る。
過給機111は、空気を加圧する。過給機111は、図2に示す排気ポート127aから排出された排気ガスのエネルギーを得て空気を加圧する、いわゆるターボチャージャーである。なお、過給機111は、クランク軸123の回転力を得て空気を加圧する、いわゆるスーパーチャージャーでもよい。空気冷却器112は、過給機111から導かれた空気を冷却する。排気集合管113は、各気筒120の排気ポート127aと連通する。本実施例では、各気筒120の排気ポート127aから排出された排気ガスは排気集合管113を介して過給機111に導かれる。
ここで、図1に示すクランク軸123は、各気筒120で共通の部材である。上記構成により、各気筒120が稼動することにより、ディーゼルエンジン100はクランク軸123を回転させる。なお、本実施例では、ディーゼルエンジン100が過給機111を含むものとして説明したが、ディーゼルエンジン100は、過給機111を含まなくてもよい。すなわち、ディーゼルエンジン100は、自然吸気型の内燃機関でもよい。この場合、ディーゼルエンジン100は、空気冷却器112を含まなくてもよい。
次に、ディーゼルエンジンの潤滑油の診断方法及び潤滑油の診断装置を備えたエンジンシステムについて詳細に説明する。
図3は、本発明に係る潤滑油診断装置を備えたエンジンシステムの概略図を示す。図3に示すように、潤滑油診断装置を備えたエンジンシステム200Aは、ディーゼルエンジン100と、鉛直筒体51内にディーゼルエンジン潤滑油(以下、「潤滑油」という)131を一部導入・封入し、該潤滑油131中を落下する落下体である鉄球52の落下速度により、潤滑油131の粘性状態を求める潤滑油診断装置50A(50B、50C)と、を有してなる。そして、前記潤滑油診断装置50A(50B、50C)の診断結果により、1)潤滑油131の酸化劣化による劣化、2)燃料の混入による劣化の、いずれかを判断するものである。
なお、図3中、符号L11は潤滑油供給ライン、L12は潤滑油排出ライン、V11、V12はバルブを図示する。
ここで、図3に示すディーゼルエンジンシステム200Aにおけるディーゼルエンジン100には、吸入空気を過給するための過給機111を備えており、該過給機111は、排気管202に介装されたタービン111aと、吸気管203に介装された圧縮器111bとを有している。なお、符号220は電磁式高圧噴射システムのコモンレール式燃料噴射システム(CRS)、221はスロットルバルブを図示する。
また、図示していないが、前記ディーゼルエンジン100には、さらに、上記タービン111aより上流側の排気管202と上記圧縮器111bより下流側の吸気管203とを連絡する排気ガス環流装置(以下「EGR」という)のEGR通路を具備するようにしてもよい。そして、EGRバルブの開度を制御することで、EGR率を調整するようにしている。
さらに、排気管202には、ディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPF)を介装してもよく、介装されている場合には、通常このDPFを迂回して排ガス201が外部に排気されている。
図4は、実施例1に係る潤滑油診断計測装置の概略図である。
図4に示すように、本実施例に係る第1の潤滑油診断装置50Aは、潤滑油供給ラインL11を介して導入された潤滑油131を一時的に貯留する鉛直筒体51と、鉛直筒体51内を落下する落下体である鉄球52と、該鉛直筒体51の頂部側と底部側とに設けた第1のセンサ53A、第2のセンサ53Bと、頂部の第1のセンサ53A側に設けられた電磁石54とを備えている。そして、スイッチSWをON状態とするときに、鉄球52が電磁石54の磁力に引寄せられて第1のセンサ53A側に接した状態としている。
また、スイッチSWのON−OFFはタイミング測定装置55により制御されており、スイッチSWをOFFとして電磁石54の磁力をOFFとした際に、潤滑油131中を底部側に落下した鉄球52の接触状態を第2のセンサ53Bで確認し、その落下速度をタイミング測定装置55で計測し、その結果をデータ解析装置56で解析する。
第1のセンサ53A及び第2のセンサ53Bは、音センサ、光センサなどの検知手段を用いて、鉄球52の接触の有無を確認している。
この結果、前記データ解析装置56での解析の結果、潤滑油131の粘性状態から、1)潤滑油131の劣化状態、2)潤滑油131に混入する劣化物の種類のいずれか一方又は両方を診断することができる。
すなわち、鉄球52の落下速度が遅くなる場合には、潤滑油131の粘度が高くなる状態であり、このような場合には、酸化による潤滑油131の劣化が進行して、粘性が悪くなると診断することができる。
例えば、正常な潤滑油131の落下速度に対して、所定範囲(例えば20%程度の偏差)以上又は以下となったときに、劣化であると判断することができる。なお、劣化の偏差の程度は、潤滑油によって予め求めておく。
一方、鉄球52の落下速度が速くなる場合には、潤滑油131の粘度が低くなる状態であり、このような場合には、潤滑油131の酸化劣化が原因ではなく、燃料の混入による劣化が進行して、粘性が低くなると診断することができる。
なお、エンジン駆動中における粘性計測においては、エンジン側からの振動を回避するための低減手段として、潤滑油供給ラインL11及び潤滑油排出ラインL12に、蛇腹状の管57を介装している。また、鉛直筒体51の第2のセンサ53Bの底部側には防振ゴムなどの防振手段58が設けられている。
粘性を計測するには以下のようにして行う。
1)バルブV11、V12を開き、潤滑油供給ラインL11から潤滑油131を鉛直筒体51内に導入・貯留し、次いでバルブV11、V12を閉じ、電磁石54を起動する。
2)第1のセンサ53Aにより、鉄球52が上方に達したことを確認する。
3)次に、電磁石54をOFFとし、これと同時に鉄球52が落下するので、タイミング測定装置55にて鉄球52の落下時間の計測を開始する。
4)第2のセンサ53Bにより、鉄球52が下方側に達したことを確認する(タイミング測定装置55にて計測を終了する)。
5)データ解析装置56にて、データ解析を行い、潤滑油131の劣化状態を判断する。
6)バルブV11、V12を開き、潤滑油排出ラインL12により測定に供した潤滑油131を廃棄する。
7)その後、必要に応じて図示しない洗浄手段により鉛直筒体51及び配管などの内部を洗浄するようにしてもよい。
本発明では、鉛直筒体51の内部に封入された潤滑油131中を移動自在に設けた鉄球52の落下速度により、潤滑油131の粘性をオンラインで判断することができ、従来の粘度計と比べて簡易な構成とすることができる。
また、計測手段の系内は、配管と鉄球のみであり、系内の汚染を防止することができる。
これにより、エンジンシステムにおける潤滑油の劣化が、潤滑油の経時変化による酸化劣化に起因する事象か、燃料による潤滑油の混入汚染による事象かの迅速な判断を行うことができる。
本実施例では、落下体を鉄球としているが、本発明はこれに限定されず、例えば円盤、円柱体、球体、立方体などを例示することができる。
また、電磁石54により鉄球を引き上げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、鉛直筒体51の上下を逆転させて、鉄球を移動させ、磁力で保持させて、その後上下を逆転させて、図4に示すような状態から磁力をOFFとして、鉄球52を落下させるようにしてもよい。
これにより、精度を確保するために複数回測定を必要とする時などに測定時間の短縮が可能となる。
また、図5に示すように、粘性の計測と共に、潤滑油131のpH値を求めるようにしてもよい。
pHを計測するには、潤滑油131の一部を抜き出すラインL13と、この抜き出しラインL13から導入された潤滑油131を貯留するpH計測用貯留部60と、pH計測用貯留部60内に希釈液61を供給するラインL14と、内部を攪拌する攪拌手段62とを備え、pH計63によりpHを計測するようにしている。希釈液61としては、トルエンやイソプロピルアルコール(IPA)などを例示することができる。
排ガス中には、硫黄酸化物や窒素酸化物などの酸性物質が存在する。そして、排ガスの一部が潤滑油131側に混入した場合には、pHが通常の中性域(pH7〜8)から酸性域(pH2〜3程度)に変化する。
よって、pH計63によりpHを計測することにより、酸性物質による潤滑油131の酸化劣化を迅速に抑制することができる。
図6は実施例2に係る潤滑油診断計測装置の概略図である。
図6に示すように、本実施例に係る第2の潤滑油診断装置50Bは、潤滑油供給ラインL11を介して導入された潤滑油131を一時的の貯留する鉛直筒体51と、該鉛直筒体51の側壁に設けた窓71により内部の潤滑油131の色調を判断する撮像手段72とを備えている。そして、撮像手段72の撮像データをデータ解析装置56で解析している。
潤滑油131の色相を計測するには以下のようにして行う。
1)バルブV11、V12を開き、潤滑油供給ラインL11から潤滑油131を鉛直筒体51内に導入・貯留する。
2)撮像手段72により、窓71内の潤滑油131の色による劣化状況を測定する。
3)データ解析装置56にて、データ解析を行い、潤滑油131の劣化状態を判断する。
4)バルブV11、V12を開き、潤滑油排出ラインL12により測定に供した潤滑油131を廃棄する。
5)その後、必要に応じて洗浄手段により鉛直筒体51及び配管などの内部を洗浄するようにしてもよい。
本実施例によれば、潤滑油131の色相を判断することで、潤滑油131の劣化状況を判断することができる。
なお、本実施例では、実施例1で用いた鉛直筒体51を共用しているが、単なる潤滑油を封入する容器を用い、この容器の側壁の一部に窓71を設け、撮像手段72で色相を計測するようにしてもよい。
さらに、本実施例では色相の撮像手段として、得られた光情報を分光器で分光してスペクトル解析を行うようにしてもよい。
図7は、実施例3に係る潤滑油診断計測装置の概略図である。
図7に示すように、第3の潤滑油診断装置50Cは、第1の潤滑油診断装置50Aと第2の潤滑油診断装置50Bとを統合したものであり、潤滑油供給ラインL11を介して導入された潤滑油131を一時的の貯留する鉛直筒体51と、該鉛直筒体51の頂部側と底部側とに設けられた第1のセンサ53A、第2のセンサ53Bと、第1のセンサ53A側に設けられた電磁石54と、該鉛直筒体51の側壁に設けた窓71により内部の潤滑油131の色調を判断する撮像手段72とを備えている。
本実施例では、鉛直筒体51の内部に移動自在に設けた鉄球52の落下速度により、粘性を判断すると共に、撮像手段72の撮像データから粘性を判断するので、判断精度の向上を図ることができる。
すなわち、鉛直筒体51内に潤滑油131を導入・封入し、該潤滑油131中を落下する落下体である鉄球52の落下速度により、潤滑油131の粘性状態を求め、鉛直筒体51内の潤滑油131の色相を求め、前記潤滑油の粘性状態と、該潤滑油の色相との2元情報から、潤滑油の劣化状態、潤滑油に混入する劣化物のいずれか一方又は両方を診断することができる。
図8は実施例4に係る潤滑油診断装置を備えたエンジンシステムの概略図を示す。図8に示すように、粒子状物質濃度計測装置を備えたエンジンシステム200Bは、ディーゼルエンジン100と、鉛直筒体51内にディーゼルエンジン潤滑油(以下、「潤滑油」という)131を一部導入・封入し、該潤滑油131中を落下する鉄球52の落下速度により、潤滑油131の粘性状態を求める潤滑油診断装置50A(50B、50C)と、排気管202に介装され、排ガス中の粒子状物質の濃度を計測する濃度計測装置80とを有してなる。
図9を参照して粒子状物質の濃度計測装置の一例について説明する。
図9に示すように、粒子状物質の濃度計測装置80は、排ガス201にレーザ光11を照射するレーザ装置13と、前記レーザ光11の照射により発生するミー散乱光30を計測する光検出器(ミー散乱光検出器)31とを具備している。なお、符号26はパワーメータを図示する。
ここで、レーザ装置13からのレーザ光11は、反射ミラー21を介して排気管202側へ反射させて、排気管202内へ送られ、測定領域14内にレーザ光11を入射させ、排気管202内に導入される排ガス201へ照射している。
なお、本実施例では、排気管202内に直接レーザ光11を導入するものであるが、排気管202から分枝するサンプルラインを設け、このサンプルラインにレーザ光11を導入するようにしてもよい。
また、測定領域14の中心部から散乱されたミー散乱光30は、受光部32で検出され、該受光部32から光ファイバ33で接続されミー散乱光検出器31により光の強度を計測する。
そして、粒子状物質(煤塵)の散乱を計測するには、レーザ光11の照射によって、窓27−1、27−2を通って測定領域14内に粒子状物質に当たって、ミー散乱する。このミー散乱光30が窓32aを通って、光検出器31に導入される。
これによって、潤滑油診断装置によって潤滑油131の煤塵の有無を確認する以外に、排ガス中の粒子状物質の濃度を直接測定することで、燃焼不良をオンラインで診断することができる。
以上のような診断結果により、潤滑油131の異常を事前に検出することがオンラインで可能となる。
この潤滑油のオンラインの診断の結果、以下のような対策を講じることができる。
図10乃至図12は、本発明に係る潤滑油診断装置を備えた1つの気筒を模式的に示す説明図である。
1)潤滑油131が酸化劣化したと判断された場合、図10に示すように、その劣化の程度に鑑み、潤滑油131の一部または全部の潤滑油の交換を行う。具体的には、注油ラインL1に設けたバルブV1を開き、潤滑油131を注油し、バルブV2を開いて廃棄ラインL2から注油した分だけを廃棄させている。
例えば、潤滑油131の劣化度合いが軽度の場合には、潤滑油131の交換量が少量とする制御を図示しない制御装置により行う。
例えば、潤滑油131の劣化度合いが中程度の場合には、潤滑油131の交換量が所定量とする制御を図示しない制御装置により行う。
例えば、潤滑油131の劣化度合いが重度の場合には、エンジン停止の際に、潤滑油131の全量を交換する制御を図示しない制御装置により行う。
2)潤滑油131が酸化劣化ではなく、燃料の混入であると判断された場合、ピストンとシリンダとの噛み合わせが悪いとの「警告」をオペレータに発し、これと共に応急処置として潤滑油131を定期的に補給する制御を図示しない制御装置により行う。
3)潤滑油131のpHが酸性を呈すると判断された場合、「警告」を発し、応急処置として潤滑油131を定期的に補給する対策を講じる。その後エンジン停止の際に、潤滑油131の全部の交換を実行する。
4)潤滑油131に燃料中の粒子状物質が混入されたと判断された場合、ピストンとシリンダとの噛み合わせが悪いとの「警告」をオペレータに発し、応急処置として潤滑油131を定期的に補給する制御を図示しない制御装置により行う。
この粒子状物質の混入は、排ガスラインに設けた図9に示す濃度計測装置80で粒子状物質の計測を行うことを併用することで、粒子状物質の量を求めることができ、判断精度の向上を図ることとなる。
すなわち、色相のみでは、劣化状態の区別がつかない場合でも、粒子状物質の濃度変化が生じることが確認されれば、燃焼不良に起因した劣化であることが判ることとなる。
また、図11に示すように、オイルパン129の底部にテーパを形成して窪み部を設け、ディーゼルエンジン停止時に、該窪み部にスラッジを堆積し易くなるようにしてもよい。その後、エンジン始動前にスラッジをスラッジ廃棄ラインL3より廃棄するようにしてもよい。
また、図12に示すように、オイルパン129の底部に一方向に傾斜する傾斜部を形成し、ディーゼルエンジン停止時に、傾斜の低い窪み部にスラッジを堆積し易いようにさせて、エンジン始動前にスラッジタンク133へ該スラッジをスラッジ廃棄ラインL3により廃棄するようにしてもよい。
このように、ディーゼルエンジン運転中において、常に潤滑油が適切であるか否かを判断することができる。
以上のように、本発明に係る潤滑油の診断方法及び潤滑油診断装置を備えたエンジンシステムによれば、ディーゼルエンジンの潤滑油の一部を用いてオンラインでその性状を分析することで、潤滑油の劣化がエンジンシステムに及ぼす影響が深刻になる前にその劣化状況を把握でき、適切な予防を講じることができる。
10 濃度計測装置
11 レーザ光
13 レーザ装置
14 測定領域
30 ミー散乱光
31 光検出器(ミー散乱光検出器)
50A、50B、50C 潤滑油診断装置
51 鉛直筒体
52 鉄球
53A 第1のセンサ
53B 第2のセンサ
54 電磁石
55 タイミング測定装置
56 データ解析装置
100 ディーゼルエンジン
120 気筒
200A〜200B 潤滑油診断装置を備えたエンジンシステム
201 排ガス
202 排気管

Claims (7)

  1. ディーゼルエンジンと、
    前記ディーゼルエンジンとの間に設けられた潤滑油供給ラインを介して鉛直筒体内に前記ディーゼルエンジン内の潤滑油を一時的に貯留し、前記鉛直筒体内に貯留した前記潤滑油中を落下する落下体の落下速度により前記潤滑油の粘性状態を求めた後、潤滑油排出ラインを介して粘性状態の測定に供した前記潤滑油を排出可能な潤滑油診断装置とを具備し、
    前記潤滑油供給ライン及び前記潤滑油排出ラインに前記ディーゼルエンジン側からの振動を回避するための蛇腹状の管が介装され、
    前記潤滑油診断装置の診断結果により前記潤滑油の酸化劣化、及び前記潤滑油への燃料の混入による劣化の少なくとも一方を判断することを特徴とする潤滑油診断装置を備えたエンジンシステム。
  2. 前記潤滑油診断装置は、前記鉛直筒体の頂部側に設けられた第1のセンサと、前記鉛直筒体の底部側に設けられた第2のセンサを有し、前記第2のセンサの底部側に前記ディーゼルエンジン側からの振動を回避するための防振手段が設けられたことを特徴とする請求項に記載の潤滑油診断装置を備えたエンジンシステム。
  3. 前記潤滑油診断装置は、前記第1のセンサ側に設けられた電磁石を有し、前記落下体が鉄球であることを特徴とする請求項又は請求項に記載の潤滑油診断装置を備えたエンジンシステム。
  4. ディーゼルエンジンと、
    前記ディーゼルエンジンとの間に設けられた潤滑油供給ラインを介して筒体内に前記ディーゼルエンジン内の潤滑油を一時的に貯留し、前記筒体に設けた窓を介して前記筒体内に貯留した前記潤滑油の色相を求める撮像手段を有し、潤滑油排出ラインを介して色相の測定に供した前記潤滑油を排出可能な潤滑油診断装置とを有してなり、
    前記潤滑油供給ライン及び前記潤滑油排出ラインに前記ディーゼルエンジン側からの振動を回避するための蛇腹状の管が介装され、
    前記潤滑油診断装置の診断結果により前記潤滑油の酸化劣化、及び前記潤滑油への燃料の混入による劣化の少なくとも一方を判断することを特徴とする潤滑油診断装置を備えたエンジンシステム。
  5. ディーゼルエンジンと、
    前記ディーゼルエンジンとの間に設けられた潤滑油供給ラインを介して鉛直筒体内に前記ディーゼルエンジン内の潤滑油を一時的に貯留し、前記鉛直筒体内に貯留した前記潤滑油中を落下する落下体の落下速度により前記潤滑油の粘性状態を求めると共に、前記鉛直筒体に設けた窓を介して前記潤滑油の色相を求める撮像手段を有し、潤滑油排出ラインを介して粘性状態の測定に供した前記潤滑油を排出可能な潤滑油診断装置とを有し、
    前記潤滑油供給ライン及び前記潤滑油排出ラインに前記ディーゼルエンジン側からの振動を回避するための蛇腹状の管が介装され、
    前記潤滑油診断装置の診断結果による前記潤滑油の粘性状態と、前記潤滑油の色相との2元情報から、前記潤滑油の酸化劣化、及び前記潤滑油への燃料の混入による劣化の少なくとも一方を判断することを特徴とする潤滑油診断装置を備えたエンジンシステム。
  6. 前記潤滑油のpHを計測するpH計を有することを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の潤滑油診断装置を備えたエンジンシステム。
  7. 前記ディーゼルエンジンの排ガス中の粒子状物質濃度を求める粒子物質濃度計測装置を有することを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の潤滑油診断装置を備えたエンジンシステム。
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