JP5642310B1 - 芳香器 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで安定性に優れかつ不使用時には確実に香料の放出を遮断することができる芳香器を提供する。【解決手段】芳香器は、芳香器であって、吹出口10aを有するケーシング1と、ケーシング1内を上下に分割し、開口部20を有する平板状のベース部材2と、ベース部材2の下方に配置され、開口部20を介して送風するファン30と、ベース部材2の上方において香料Xを収納する香料収納筺体40と、ファン30をON/OFFするスイッチ31と、香料収納筺体4の流入開口部41および流出開口部42をそれぞれ閉塞および開放する流入シャッター51および流出シャッター52と有するシャッター部材5とを備える。シャッター部材5は、連結片50を介してスイッチ31に同期して、流入シャッター51および流出シャッター52がスライドして流入開口部41および流出開口部42を閉塞および開放する。【選択図】図2

Description

本発明は、香料を放出させる芳香器に関する。
従来、この種の芳香器としては、下記特許文献1に示すように、ファンの空気流により香料容器内の香料を外方へ発散させる芳香器が知られている。かかる芳香器では、操作レバーの回動角度により、香料容器の蓋が開放または閉塞する(特許文献1、段落[0030],[0052])。
特開平11−114044号公報
しかしながら、かかる従来の芳香器では、香料容器の蓋を開閉させるために、蓋の開閉に要する高さが必要となり、芳香器自体の高さが高くなってしまい安定性に欠けるという問題があった。また、蓋部を開閉させるためには、開閉機構が複雑となり芳香器全体も大型化してしまうという問題があった。
さらに、蓋部を閉じてもケーシング内の香料の匂いが芳香器の外に漏れ出して、意図しない使用となってしまう虞があった。
そこで、本発明は、コンパクトで安定性に優れかつ不使用時には確実に香料の放出を遮断することができる芳香器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1発明の芳香器は、香料を放出させる芳香器であって、
吹出口を有するケーシングと、
前記ケーシング内を上下に分割し、開口部を有する平板状のベース部材と、
前記ベース部材の下方に配置され、前記開口部を介して送風するファンと、
前記ベース部材の上方において前記香料を収納する香料収納筺体と、
前記ファンをON/OFFするスイッチと、
を備え、
前記香料収納筺体は、底面に前記開口部と連通する流入口と、側面に前記吹出口と連通する流出口と、前記スイッチのON/OFFに連動して、OFF状態で該流入口および該流出口を閉塞すると共にON状態で該流入口および該流出口を開放するシャッター部材とを有し、
前記スイッチは、水平方向においてON位置とOFF位置との間をスライドするつまみを有するスライド式スイッチであって、
前記シャッター部材は、前記つまみに連結される連結片と、前記流入口を閉塞および開放する流入シャッターと、前記流出口を閉塞および開放する流出シャッターとを有し、該連結片を介して該つまみと一体に水平方向にスライドすることを特徴とする。
第1発明の芳香器によれば、香料を収納する香料収納筺体は、流入口および流出口を有し、この流入口および流出口がシャッター部材により開閉される。そのため、(香料収納容器の蓋の開け閉めと異なり)複雑な開閉機構が不要で、芳香器本体をコンパクト化することができると共に、高さも高くなることがない。
さらに、第1発明の芳香器によれば、不使用時には、流入口および流出口の両方が閉塞されるため、確実に香料の放出を遮断することができる。
このように、第1発明の芳香器によれば、コンパクトで安定性に優れかつ不使用時には確実に香料の放出を遮断することができる。
さらに、発明の芳香器によれば、シャッター部材をスイッチのON/OFFに連動して流入口および流出口を開閉する流入シャッターおよび流出シャッターとすることで、コンパクトで安定性に優れかつ不使用時には確実に香料の放出を遮断することができる芳香器を具体的に実現することができる。
発明の芳香器は、第1発明において、
前記ファンと前記スイッチと発光ダイオードとを同一板上に有する基板を備え、
前記ケーシングおよび前記ベース部材は、前記発光ダイオードの光を透過する透明材料で構成されることを特徴とする。
発明の芳香器によれば、ケーシングおよびベース部材を透明材料とすることで、基板上の発光ダイオードの光を透過させることができる。そのため、発光ダイオードで、芳香器の状態(例えば、ON/OFF状態等)を点灯、消灯、点滅等させることで、香料の放出状態を視覚的にユーザに知覚させることできる。
このように、第発明の芳香器によれば、ユーザの操作性を高めつつ、コンパクトで安定性に優れかつ不使用時には確実に香料の放出を遮断することができる。
発明の芳香器は、第1または第2発明のいずれかにおいて、
前記ファンは、前記スイッチがON状態において、間欠動作をすることを特徴とする。
発明の芳香器によれば、ファンは、スイッチがON状態において、例えば、30秒間隔で間欠動作する(送風と停止を繰り返す)。そのため、芳香感覚に変化を与えることができ、香料が断続的に放出され続けることにより、ユーザの香料に対する鈍化を抑制することができる。
このように、第3発明の芳香器によれば、芳香性能を高めつつ、コンパクトで安定性に優れかつ不使用時には確実に香料の放出を遮断することができる。
本実施形態の芳香器の正面図。 図1の芳香器の構成を示す分解図。 図1の芳香器における香料収納筺体の構成を示す説明図。
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態としての芳香器の構成について説明する。
本実施形態の芳香器は、香料を放出させる芳香器であって、ケーシング1と、ケーシング1内を上下に分割するベース部材2と、ベース部材2の下方に配置される基板3と、ベース部材2の上方において香料を収納する香料収納筺体4と、香料収納筺体4からの香料の流出を制御するシャッター部材5とを備える。
ケーシング1は、筒状のケース本体1aと、ケース本体1aの底蓋をなす底蓋ケース1bと、ケース本体1aの上蓋をなす上蓋ケース1cとから構成される。なお、ケーシング1は、少なくともケース本体1aを含むケースの一部または全部が、後述する発光ダイオード34の光を透過する透明材料(半透明を含む)で構成されている。
ケース本体1aには、複数のスリット状の貫通孔からなる吹出口10aが形成され、内部には、香料収納筺体4がケース本体1aと一体に形成されている。
なお、本実施形態では、香料収納筺体4がケース本体1aと一体に形成されているが、これに限定されるものではなく、香料収納筺体4がケース本体1aとは別体で構成され、ケース本体1aに取り付けられるようにしてもよい。
底蓋ケース1bは、ケース本体1aの下側を閉塞する皿状の部材であって、基板3が水平に収納される。
底蓋ケース1bには、径方向の対向する位置にスイッチ貫通孔10bおよび電源貫通孔10cが形成されている。また、底蓋ケース1bの積置面には、すべり止めを兼ねたゴムパッド10dが取り付けられている。
上蓋ケース1cは、香料収納筺体4の上側開口部40を閉蓋するカバー部材である。
ベース部材2は、平板状の部材であって、その外周形状がケーシング1の内面形状に対応した形状となっている。なお、ベース部材2は、ケーシング1と同様に、後述する発光ダイオード34の光を透過する透明材料で構成されている。
ベース部材2は、中央部に通気のための開口部20と、シャッター部材5の一部(連結片50)が貫通するスリット状の切欠部21とが形成されている。
また、ベース部材2は、基板3との間に所定の間隙を形成するためのスペーサーとしての脚部22により基板3上に所定間隔を隔てて支持される。なお、本実施形態では、脚部22によりベース部材2を支持する構成について説明したが、これに限定されるものではなく、脚部22に代えてまたは加えて、ケース本体1aと底蓋ケース1bとの間にベース部材2を挟み込むようにして固定してもよい。
基板3は、底蓋ケース1b上に配置された電子基板であって、ベース部材2の開口部20の直下にファン30と、ファン30の周囲にスイッチ31と、コネクタ33と、発光ダイオード34とを有する。
ファン30は、上方(ベース部材2の開口部20)へ送風する送風ファン(例えば、DCファン)であって、スイッチ31のON/OFFに対応して駆動/停止する。
なお、ファン30は、図示しない制御回路により、駆動時でもファン30が間欠動作する。具体的には、ファン30の駆動時において、例えば30秒間隔で、ファン30は、送風と停止を繰り返す。
スイッチ31は、ON位置とOFF位置との間をスライドするつまみを有するスライド式スイッチであって、そのつまみを把持するように、スイッチつまみ32が外挿されている。
スイッチつまみ32は、把持部32aがスイッチ31を把持すると共に、他端側に突出した先端部32bが底蓋ケース1bのスイッチ貫通孔10bに挿通される。これにより、スイッチ31のON/OFFを、スイッチつまみ32(具体的には先端部32b)により、操作可能となっている。
コネクタ33は、例えばUSBケーブル等の電源ケーブルYが接続される接続端子であって、底蓋ケース1bの電源貫通孔10cに挿通される。コネクタ33を介して、電源ケーブルYから供給された電力によりファン30の駆動および発光ダイオード34が点灯される。
なお、本実施形態では、USBのような直流電源が接続される場合について、説明したが、これに限定されるものではなく、交流電源が接続されてもよい。この場合には、AC−DC変換器を別途設けるか、ファン30を交流モータにより構成することが好ましい。
発光ダイオード34は、スイッチ31のON/OFFに対応して点灯/消灯する。
香料収納筺体4は、ケース本体1aの天井面を箱型に落ち込ませた形状であって、例えば香料を含ませた棒状の香料Xが上側開口部40から収納される。
香料収納筺体4は、図3に示すように、底面に形成された流入開口部41(本発明の流入口に相当する)と、吹出口10aと対向する側面に形成された流出開口部42(本発明の流出口に相当する)とを備える。
流入開口部41は、ベース部材2の開口部20の直上に位置する矩形の切り欠きであって、ファン30の送風が開口部20を介して流入する。
流出開口部42は、流入開口部41から流入したファン30の送風が香料収納筺体4内内を横切って流出する流出口である。
シャッター部材5は、連結片50と、流入シャッター51と、流出シャッター52とを備える。なお、シャッター部材5は、ケーシング1およびベース部材2と同様に、発光ダイオード34の光を透過する透明材料で構成されている。
連結片50は、下方に突出した小片であってベース部材2の切欠部21に挿通され、その先端がスイッチつまみ32の把持部32aに(スイッチ31のつまみと同時に)把持される。
流入シャッター51は、香料収納筺体4の流入開口部41を閉塞および開放する平板状の部材であって、連結片50と一体に動作する。
流出シャッター52は、流出開口部42を閉塞および開放する平板状の部材であって、開放時に流出開口部42と一致して流出口として機能する小窓53が形成されている。
かかるシャッター部材5によれば、スイッチつまみ32(具体的には先端部32b)の動作により、スイッチ31がON/OFFされると共にこれと同期して、連結片50を介して流入シャッター51および流出シャッター52がスライドして流入開口部41および流出開口部42を開放および閉塞する。
以上が本実施形態の芳香器の具体的構成である。
次に、かかる芳香器の作動について、図1〜図3を用いて説明する。
まず、スイッチつまみ32(先端部32b)がOFF位置、すなわちスイッチ31がOFFの場合について説明する。
スイッチつまみ32(先端部32b)がOFF位置では、スイッチ31がOFFされてファン30が停止状態となると共に発光ダイオード34が消灯状態となる。発光ダイオード34の光は透明材料で構成されたベース部材2、シャッター部材5およびケーシング1(少なくともケース本体1a)を介して透過するため、(光の透過のない)消灯状態となっていることで、ユーザは、ファン30が停止状態となっており、香料の放出が無いことを視覚的に認識することができる。すなわち、香料の放出という臭覚的要素を視覚的要素に置き換えて認識することができる。
また、スイッチつまみ32(先端部32b)がOFF位置では、図3(a)に示すように、連結片50を介して流入シャッター51がスライドして流入開口部41を閉塞するように配置されると共に、流出シャッター52がスライドして流出開口部42を閉塞するように配置される。
これにより、不使用時には、流入開口部41および流出開口部42の両方が閉塞されるため、確実に香料の放出を遮断することができる。
次に、スイッチつまみ32(先端部32b)がON位置、すなわちスイッチ31がONの場合について説明する。
スイッチつまみ32(先端部32b)がON位置では、スイッチ31がONされてファン30が駆動状態となると共に発光ダイオード34が点灯状態となる。発光ダイオード34の光は透明材料で構成されたベース部材2、シャッター部材5およびケーシング1(少なくともケース本体1a)を介して透過するため、発光ダイオード34が点灯状態となっていることで、ユーザは、ファン30が駆動状態となっており、香料の放出があることを視覚的に認識することができる。すなわち、香料の放出という臭覚的要素を視覚的要素に置き換えて認識することができる。
また、スイッチつまみ32(先端部32b)がON位置では、図3(b)に示すように、連結片50を介して流入シャッター51がスライドして流入開口部41を開放するように配置されると共に、流出シャッター52がスライドして流出開口部42と小窓53とが一致する。
これにより、使用時には、流入開口部41および流出開口部42の両方が開放され、ファン30の送風がベース部材2の開口部20を介して流入開口部41から香料収納筺体4内に流入し、香料収納筺体4を横切る際に香料Xが添加されて流出開口部42および小窓53から吹出口10aを介して外部へ放出される。
このとき、ファン30は、上述のように、例えば30秒間隔で送風と停止を繰り返す。そのため、芳香感覚に変化を与えることができ、香料Xが連続的に放出され続けることによるユーザの香料Xに対する鈍化を抑制することができる。
さらに、このとき、発光ダイオード34は、ファン30の送風と停止に拘わらず、点灯状態となっているため、ユーザは、当該芳香器がON状態となってことを認識することができる。
以上詳しく説明したように、本実施形態の芳香器によれば、シャッター部材5により香料収納筺体4の流入開口部41および流出開口部42がそれぞれ開放および閉塞される。そのため、(香料収納容器の蓋の開け閉めと異なり)複雑な開閉機構が不要で、芳香器本体をコンパクト化することができると共に、高さも高くなることがない。
さらに、不使用時には、流入開口部41および流出開口部42の両方が閉塞されて密閉されるため、確実に香料の放出を遮断することができる。
このように、本実施形態の芳香器によれば、コンパクトで安定性に優れかつ不使用時には確実に香料の放出を遮断することができる。
なお、本実施形態において、ファン30の駆動状態では、送風および停止に拘わらず、発光ダイオード34が点灯しているが、これに限定されるものではなく、発光ダイオード34の点灯のさせ方に変化を与えてもよい。例えば、発光ダイオード34を、送風状態では点灯させると共に、停止状態では点滅させて、ファン30の状態を視覚的により詳細に認識できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ファン30の駆動状態において、送風と停止とが30秒間隔で切り替わる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、その他の間隔(5秒間隔や10秒間隔)であってもよく、さらにユーザが間隔を可変的に設定可能に構成してもよい。
なお、本実施形態において、ケース本体1aの天井面には香料収納筺体4のみを設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、香料収納筺体4と隣接して、香料収納筺体4と同様にケース本体1aの天井面を箱型に落ち込ませた空間(流入開口部41および流出開口部42はない空間)を設けてもよい。すなわち、香料収納筺体4と隣接して、予備の香料Xを収納できるようにした予備香料収納空間を形成してもよい。
1…ケーシング、1a…ケース本体、1b…底蓋ケース、1c…上蓋ケース、2…ベース部材、3…基板、4…香料収納筺体、5…シャッター部材、10a…吹出口、20…開口部、30…ファン、31…スイッチ、32…スイッチつまみ、34…発光ダイオード、40…上側開口部、41…流入開口部(流入口)、42…流出開口部(流出口)、50…連結片、51…流入シャッター、52…流出シャッター、53…小窓、X…香料、Y…電源ケーブル。

Claims (3)

  1. 香料を放出させる芳香器であって、
    吹出口を有するケーシングと、
    前記ケーシング内を上下に分割し、開口部を有する平板状のベース部材と、
    前記ベース部材の下方に配置され、前記開口部を介して送風するファンと、
    前記ベース部材の上方において前記香料を収納する香料収納筺体と、
    前記ファンをON/OFFするスイッチと、
    を備え、
    前記香料収納筺体は、底面に前記開口部と連通する流入口と、側面に前記吹出口と連通する流出口と、前記スイッチのON/OFFに連動して、OFF状態で該流入口および該流出口を閉塞すると共にON状態で該流入口および該流出口を開放するシャッター部材とを有し、
    前記スイッチは、水平方向においてON位置とOFF位置との間をスライドするつまみを有するスライド式スイッチであって、
    前記シャッター部材は、前記つまみに連結される連結片と、前記流入口を閉塞および開放する流入シャッターと、前記流出口を閉塞および開放する流出シャッターとを有し、該連結片を介して該つまみと一体に水平方向にスライドすることを特徴とする芳香器。
  2. 請求項1記載の芳香器において、
    前記ファンと前記スイッチと発光ダイオードとを同一板上に有する基板を備え、
    前記ケーシングおよび前記ベース部材は、前記発光ダイオードの光を透過する透明材料で構成されることを特徴とする芳香器。
  3. 請求項1または2記載の芳香器において、
    前記ファンは、前記スイッチがON状態において、間欠動作をすることを特徴とする芳香器。
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