JP5642020B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置として、感光体ドラムに静電潜像を形成し、その静電潜像にトナーを供給することで感光体ドラムにトナー像を担持させ、トナー像を感光体ドラムから中間転写ベルトに転写した後、中間転写ベルトから記録媒体にトナー像を転写するようにしたものが知られている。このような画像形成装置は、露光装置を備えており、その露光装置は、感光体ドラムの回転軸方向を主走査方向とし、感光体ドラムに対して露光走査を行うことによって、感光体ドラムに静電潜像を形成する。
ここで、タンデム方式の画像形成装置においては、画像に色ずれが発生するのを抑制するために、中間転写ベルトに対して各色のトナー像をずれなく転写する必要がある。しかし、中間転写ベルトの周回速度が変動すると、基準色のトナー像の転写位置に対して、他のトナー像の転写位置が副走査方向(主走査方向と直交する方向)にずれる。その結果、画像に色ずれが発生してしまう。
そこで、従来では、中間転写ベルトの周回速度を制御することによって、副走査方向の色ずれ補正を行うようにした画像形成装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1の画像形成装置では、中間転写ベルトの周回速度を検出し、その検出結果に基づいて、副走査方向の色ずれ補正を行うようにしている。
特開2005−3920号公報
上記特許文献1では、中間転写ベルトの周回速度を検出するための検出機構(中間転写ベルトと共に回転する従動ローラーの回転数を検出するためのエンコーダーなどを含む機構)を別途設けることによって、中間転写ベルトの周回速度を検出している。このため、特許文献1では、中間転写ベルトの周回速度の変動に起因する副走査方向の色ずれを補正することはできるが、中間転写ベルトの周回速度を検出するための検出機構を別途設けた分だけコストアップするという問題がある。なお、一般的に、エンコーダーの検出精度はあまり高くはなく、中間転写ベルトの周回速度を正確に検出して副走査方向の色ずれ補正を確実にしようとすると、その分、高価格および高性能なエンコーダーを用いる必要がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、コストアップを抑制しながら、副走査方向の色ずれ補正を行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、回転可能に支持され、トナー像を担持する複数の像担持体と、像担持体の回転軸方向を主走査方向とし、像担持体に対して露光走査を行うことによって静電潜像を形成する露光装置と、像担持体からトナー像が転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルトを循環移動させる駆動ローラーと、駆動ローラーの温度を測定するための温度検出部と、駆動ローラーの温度と、主走査方向と直交する副走査方向の色ずれ補正を行なうための色ずれ補正量とを関連付けた色ずれ補正データを記憶する記憶部と、を備えている。そして、露光装置は、温度検出部を用いて測定された温度と色ずれ補正データとに基づいて、副走査方向の色ずれ補正を行い、温度検出部を用いて測定された温度と基準となる基準温度との温度差に応じて、色ずれ補正量を変更する。
本発明によると、露光装置は、温度検出部を用いて測定された温度(現時点の駆動ローラーの温度)と色ずれ補正データとに基づいて、副走査方向の色ずれ補正を行い、温度検出部を用いて測定された温度と基準となる基準温度との温度差に応じて、色ずれ補正量を変更する。ここで、駆動ローラーの温度が上昇すると、駆動ローラーが膨張して駆動ローラーの直径が大きくなり、中間転写ベルトの周回速度(副走査方向の速度)が速くなる。すなわち、現時点の駆動ローラーの温度を測定し、その測定結果に基づいて色ずれ補正量を求めることにより、中間転写ベルトの周回速度の変動に起因する副走査方向の色ずれを補正することができる。このため、本発明では、中間転写ベルトの周回速度の変動に起因する副走査方向の色ずれを補正するために、温度検出部を用いて駆動ローラーの温度を測定するようにしている。そして、このような方法で、中間転写ベルトの周回速度の変動に起因する副走査方向の色ずれを補正するようにすれば、駆動ローラーの近傍に温度検出部を配置するだけでよいので、従来のようにコストアップすることはない。なお、基準温度とは、たとえば、画像形成装置に電源を投入したとき(パターン画像を用いた色ずれ補正を行ったとき)の駆動ローラーの温度である。
また、本発明では、連続印刷中に副走査方向の色ずれ補正が必要になったとき、印刷を中断することなく、副走査方向の色ずれ補正を行うことができる。さらに、連続印刷中に副走査方向の色ずれ補正を行うことができるので、連続印刷を開始してから終了するまでの間に画質が低下するのを抑制することができる。
なお、上記した構成の場合、露光装置は、温度検出部を用いて測定された温度が基準温度よりも高くなるにしたがって、色ずれ補正量を大きくするようになっていることが好ましい。
上記した構成において、好ましくは、記憶部は、駆動ローラーの温度が基準温度から上昇するときの色ずれ補正量を有する第1色ずれ補正データを記憶し、第1色ずれ補正データにおける、駆動ローラーの温度に対する色ずれ補正量の変化量の傾きは、駆動ローラーの温度が基準温度から離れるにしたがって大きくなっている。さらに、記憶部は、駆動ローラーの温度が基準温度に向かって下降するときの色ずれ補正量を有する第2色ずれ補正データを記憶し、第2色ずれ補正データにおける、駆動ローラーの温度に対する色ずれ補正量の変化量の傾きは、駆動ローラーの温度が基準温度に近づくにしたがって大きくなっている。ここで、駆動ローラーの温度が基準温度から上昇するとき、駆動ローラーの温度に対する色ずれ量の変化量の傾きは、駆動ローラーの温度が基準温度から上昇するにしたがって大きくなる。一方で、駆動ローラーの温度が基準温度に向かって下降するとき、駆動ローラーの温度に対する色ずれ量の傾きは、駆動ローラーの温度が基準温度に向かって下降するにしたがって大きくなる。そこで、本発明では、第1補正データおよび第2補正データを記憶部に記憶させ、それら第1補正データおよび第2補正データを使い分けるようにしている。これにより、適切な色ずれ補正量で副走査方向の色ずれ補正を行なうことができる。
上記した構成において、好ましくは、温度検出部は、中間転写ベルトの内側において、駆動ローラーに対して接触または近接している。このように構成すれば、容易に、駆動ローラーの温度を測定することができる。
以上のように、本発明によれば、コストアップを抑制しながら、副走査方向の色ずれ補正を行うことが可能な画像形成装置を容易に得ることができる。
本発明の画像形成装置(複合機)の概略図 本発明の画像形成装置(複合機)の操作パネルを示した平面図 本発明の画像形成装置(複合機)の画像形成部を示した概略図 図3に示した画像形成部に含まれる露光装置の概略図 本発明の画像形成装置(複合機)のハードウェア構成を示したブロック図 駆動ローラーの温度と色ずれ補正量との関係を示したグラフ 駆動ローラーの温度と色ずれ補正量との関係を示したグラフ 図6のグラフに基づいた色ずれ補正テーブル 図7のグラフに基づいた色ずれ補正テーブル 本発明の画像形成装置(複合機)の動作(色ずれ補正を行うときの動作)を説明するためのフローチャート
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機100の全体構成について説明する。
本実施形態の画像形成装置としての複合機100は、たとえば、タンデム方式であるとともに、コピー機能、スキャナ機能およびファックス機能などの複数の機能を有する。そして、この複合機100は、操作パネル101、画像読取部102およびエンジン部(給紙部103、搬送路104、画像形成部105、中間転写部106、定着部107および両面搬送路108)などを備えている。
操作パネル101は、たとえば、図1中の破線で示された箇所に配置される。また、操作パネル101は、図2に示すように、液晶表示部11を有する。この液晶表示部11には、各種設定などを行うためのメニューおよびキーが表示されるとともに、装置状態などを示すメッセージも表示される。そして、ユーザーは、液晶表示部11に表示されたキーを押下することで、各種設定などを行うことができる。なお、液晶表示部11には、液晶表示部11に表示されたキーがユーザーによって押下されたときに、その押下位置の座標を検出するためのタッチパネルが設けられている。
また、操作パネル101には、テンキー12やスタートキー13などのハードキーが設けられている。テンキー12は、ユーザーが数字入力を行うためのハードキーである。スタートキー13は、各種機能の実行指示をユーザーから受け付けるためのハードキーである。
さらに、操作パネル101には、コピーキー14、スキャナキー15、ファックスキー16およびボックスキー17などのハードキーも設けられている。そして、コピーキー14がユーザーによって押下されると、コピー機能を利用する上で必要なキーやメッセージなどが液晶表示部11に表示される。スキャナキー15がユーザーによって押下されると、スキャナ機能を利用する上で必要なキーやメッセージなどが液晶表示部11に表示される。ファックスキー16がユーザーによって押下されると、ファックス機能を利用する上で必要なキーやメッセージなどが液晶表示部11に表示される。ボックスキー17がユーザーによって押下されると、ボックス機能を利用する上で必要なキーやメッセージなどが液晶表示部11に表示される。なお、ボックス機能とは、ボックスと呼ばれる所定の保存領域(たとえば、後述する記憶部113に設けられたフォルダ)に画像読取部102で読み取った原稿の電子文書を保存しておく機能である。
図1に戻って、画像読取部102は、原稿を読み取り、原稿の画像データを形成する。画像読取部102には、図示しないが、露光ランプ、ミラー、レンズおよびイメージセンサーなどの光学系部材が設けられている。この画像読取部102は、載置読取用コンタクトガラス21に載置される原稿にビームを照射し、その原稿の反射ビームを受けたイメージセンサーの各画素の出力値をA/D変換することにより、画像データを生成する。なお、画像読取部102による原稿の読み取り時には、載置用コンタクトガラス21に載置された原稿を原稿カバー22で押えるようになっている。
給紙部103は、記録媒体としての用紙Pを収容するとともに、用紙Pを搬送路104に供給する。この給紙部103には、収容された用紙Pを引き出すピックアップローラー31や、用紙Pの重送を抑制するための分離ローラー32などが設けられている。
搬送路104は、複合機100の内部において用紙Pを搬送するものである。具体的に言うと、給紙部103から供給された用紙Pは、搬送路104によって、中間転写部106および定着部107をこの順番で通過して排出トレイ109に導かれる。この搬送路104には、用紙Pを中間転写部106の手前で待機させ、タイミングを合わせて中間転写部106に送り出すレジストローラー41などが設けられている。
画像形成部105は、画像データに基づいてトナー像を形成するものであって、4色分の画像形成部50(ブラックのトナー像を形成する画像形成部50Bk、イエローのトナー像を形成する画像形成部50Y、シアンのトナー像を形成する画像形成部50C、および、マゼンダのトナー像を形成する画像形成部50M)と、露光装置5とを備えている。なお、画像形成部50Bk、50Y、50Cおよび50Mは、互いに異なる色のトナー像を形成するが、いずれも基本的に同様の構成である。したがって、以下の説明では、各色を表す符号(Bk、Y、CおよびM)を省略する。
各画像形成部50のそれぞれは、図3に示すように、感光体ドラム1(像担持体)、帯電装置2、現像装置3および清掃装置4を含んでいる。
各感光体ドラム1は、外周面にトナー像を担持するものであって、外周面に感光層を有するとともに、周方向に回転可能に支持されている。各帯電装置2は、対応する感光体ドラム1を一定の電位で帯電させる。各現像装置3は、対応する色の現像剤を収容し、対応する感光体ドラム1にトナーを供給する。各清掃装置4は、対応する感光体ドラム1の清掃を行う。そして、各感光体ドラム1の外周面は、露光装置5によって露光される。これにより、各感光体ドラム1の外周面に静電潜像が形成される。
露光装置5は、図4に示すように、半導体レーザー素子51、ポリゴンミラー52、ポリゴンモーター53、Fθレンズ54および反射ミラー55などを備えている。たとえば、図4に示した露光装置5の構成部材(51〜55)は、各色の画像形成部50に対して1セットずつ設けられている。なお、半導体レーザー素子51、Fθレンズ54および反射ミラー55のみを各色の画像形成部50に対して1セットずつ設け、ポリゴンミラー52およびポリゴンモーター53を2色分(または、4色分)の画像形成部50で共用してもよい。
そして、この露光装置5は、感光体ドラム1の回転軸方向を主走査方向とし、半導体レーザー素子51から発せられるレーザー光を用いて、感光体ドラム1に対して露光走査する。これにより、感光体ドラム1に静電潜像を形成する。
具体的には、半導体レーザー素子51からレーザー光が発せられると、そのレーザー光はポリゴンミラー52のミラー面(側面)に入射される。このとき、ポリゴンミラー52は、ポリゴンモーター53から駆動力が伝達されることで回転している。このため、ポリゴンミラー52に入射したレーザー光は、ポリゴンミラー52によって反射偏向される。すなわち、ポリゴンミラー52は、レーザー光を主走査方向に走査させる。この後、レーザー光は、Fθレンズ54に入射する。
Fθレンズ54は、レーザー光が一定の速度で主走査方向を走査するように、レーザー光を反射ミラー55に導く。そして、反射ミラー55は、レーザー光を感光体ドラム1に向かって反射する。このようにして、露光装置5による感光体ドラム1に対する走査露光が行われる。
たとえば、ポリゴンミラー52の各ミラー面は、主走査ラインを1ラインずつ露光走査する。そして、感光体ドラム1は、ポリゴンミラー52が主走査ラインの1ライン分を露光走査している期間に、主走査方向と直交する副走査方向(周方向)に1画素分だけ回転する。
なお、露光装置5は、レーザー光を受光する受光部56も備えている。この受光部56は、フォトダイオードを含み、ポリゴンミラー52によるレーザー光の照射範囲内(走査範囲内)で、かつ、感光体ドラム1への照射範囲外に配置されている。これにより、半導体レーザー素子51からレーザー光が出射されると、そのレーザー光を受光部56が受光し、受光部56の出力電流(出力電圧)が変化する。そして、受光部56の出力電流(出力電圧)に基づき、主走査ラインの先頭画素の露光開始タイミングが取られる。
図1に戻って、中間転写部106は、画像形成部105からトナー像の1次転写を受けた後、用紙Pに2次転写を行う。中間転写部106は、中間転写ベルト61と、各画像形成部50にそれぞれ割り当てられた1次転写ローラー62Bk、62Y、62Cおよび62Mとを少なくとも含んでいる。1次転写ローラー62Bk、62Y、62Cおよび62Mは、対応する画像形成部50(具体的には、感光体ドラム1)との間で中間転写ベルト61を挟み込んでいるとともに、転写用電圧(転写バイアス)が印加されるようになっている。
また、中間転写部106は、駆動ローラー63および従動ローラー64も含んでいる。そして、駆動ローラー63および従動ローラー64は、1次転写ローラー62Bk、62Y、62Cおよび62Mと共に、中間転写ベルト61を張架している。このため、駆動ローラー63が回転駆動すると、中間転写ベルト61が循環移動する。
さらに、中間転写部106は、2次転写ローラー65も含んでいる。この2次転写ローラー65は、駆動ローラー63との間で中間転写ベルト61を挟み込んでいるとともに、転写用電圧(転写バイアス)が印加されるようになっている。
そして、各画像形成部50で形成されたトナー像は、転写用電圧が印加された1次転写ローラー62Bk、62Y、62Cおよび62Mにより、順次、ずれなく重畳して中間転写ベルト61に1次転写される。すなわち、中間転写ベルト61にフルカラートナー像が転写される。その後、中間転写ベルト61に1次転写されたトナー像は、転写用電圧が印加された2次転写ローラー65により、用紙Pに2次転写される。
また、中間転写部106は、ベルト清掃装置66も含んでいる。そして、このベルト清掃装置66によって、中間転写ベルト61から用紙Pへのトナー像の2次転写の後、中間転写ベルト61の清掃が行われる。
定着部107は、用紙Pに2次転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させるものである。この定着部107は、発熱源を内蔵する定着ローラー71と、定着ローラー71に圧接される加圧ローラー72とを含んでいる。そして、トナー像が2次転写された用紙Pは、定着ローラー71と加圧ローラー72との間を通過することで、加熱・加圧される。これにより、用紙Pにトナー像が定着される。
そして、用紙Pは、定着部107を通過した後、排出トレイ109に排出される。これによって、画像形成処理が完了する。
また、両面搬送路108は、両面印刷を可能とするものである。この両面搬送路108は、定着部107の下流側おいて搬送路104と分岐し、レジストローラー41の上流側において搬送路104と合流している。そして、両面搬送路108には、搬送路104との分岐点に配置された切替爪81、排出トレイ109に繋がる排出口109aに配置されているとともに正逆回転の切り換えが可能な排出ローラー82、および、用紙Pを搬送する搬送ローラー83などが設けられている。
両面印刷を行う場合、切替爪81は、両面搬送路108を閉じるポジションとなり、定着部107から送られた用紙Pを排出トレイ109に導く。また、排出ローラー82は、ひとまず、正回転して用紙Pを排出トレイ109に排出する。この後、排出ローラー82は、用紙Pが排出ローラー82を通過しきる前に逆回転する。このとき、切替爪81は、両面搬送路108を開く方向に回動する。これにより、片面印刷された用紙Pは、両面搬送路108に導かれる。
両面搬送路108に導かれた用紙Pは、搬送ローラー83により搬送され、レジストローラー41の上流側に至る。そして、再び、中間転写部106から定着部107へと送られる。このときには、用紙Pの表裏が逆転しているので、用紙Pの裏面(未印刷面)に対して、2次転写処理および定着処理がなされる。そして、両面印刷が終わった用紙Pは、排出トレイ109に排出される。
次に、図5を参照して、複合機100のハードウェア構成について説明する。
画像形成装置100は、主制御部110を有する。この主制御部110は、中央演算処理装置であるCPU111や画像処理部112などを含む。また、主制御部110は、操作パネル101、画像読取部102、給紙部103、搬送路104、画像形成部105、中間転写部106、定着部107および両面搬送路108などと接続されており、後述する記憶部113に記憶されたプログラムやデータに基づいて各部の制御や演算を行う。なお、主制御部110は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部と、画像形成や各種回転体を回転させるモーターのオン/オフを制御するエンジン制御部とに分割されていてもよい。
主制御部110に接続される操作パネル101は、表示制御部18を有する。この表示制御部18は、CPUやICなどからなり、液晶表示部11の表示を制御する。また、表示制御部18は、液晶表示部11(タッチパネル)に表示されたキーがユーザーによって押下されると、タッチパネルの出力を受けて押下位置の座標を特定する。これにより、液晶表示部11に対してユーザーが押下した位置(選択したキー)が特定される。なお、タッチパネルの出力と押下位置の座標との対応を示すテーブルなどのデータは、たとえば、メモリ19に記憶される。また、このメモリ19に、コピー機能、スキャナ機能、ファックス機能およびボックス機能などの各機能を利用する上で必要なキーやメッセージなどを液晶表示部11に表示するためのデータが記憶されていてもよい。
また、主制御部110は、記憶部113と接続される。記憶部113は、ROM113a、RAM113bおよびHDD113cなどの揮発性の記憶装置と不揮発性の記憶装置とを含む。そして、記憶部113には各種のプログラムやデータなどが記憶される。たとえば、コピー機能、スキャナ機能、ファックス機能およびボックス機能などの各種機能の制御に必要なプログラムやデータは、ROM113aに記憶され、RAM113bに展開される。
さらに、主制御部110は、通信部114と接続される。この通信部114は、外部のコンピューター200(たとえば、パーソナルコンピューター)などとの間で通信を行うための通信インターフェイスである。また、通信部114にモデムなどを内蔵し、外部のFAX装置と画像データなどの送受信を行えるようにしてもよい。
上記のようなタンデム方式の複合機100においては、各色のトナー像の中間転写ベルト61への転写位置がずれると、中間転写ベルト61に形成されるフルカラートナー像に色ずれが発生し、画質が悪化する。このため、通常では、主制御部110は、各色のトナー像の中間転写ベルト61に対する転写位置の位置ずれ量を検出して補正する。
たとえば、主走査方向における各色のトナー像の位置ずれ量を検出する場合、各色の画像形成部50Bk、50Y、50Cおよび50Mは、主走査方向および副走査方向に450°傾斜したラインからなるパターン画像をそれぞれ形成し、各色の1次転写ローラー62Bk、62Y、62Cおよび62Mは、各ラインを中間転写ベルト61に並べて(重ねずに)転写する。この後、主制御部110は、たとえば、中間転写ベルト61に対向して設けられる濃度センサー68(図1および図5参照)を用いて、周回している中間転写ベルト61に転写された各ラインを検出し、中間転写ベルト61の周回速度と、各ラインが濃度センサー68を通過するのに要する時間とから、各ラインの間隔を求める。たとえば、濃度センサー68は、中間転写ベルト61に光を照射して反射光を検知する反射型の光センサーである。濃度センサー68の出力電圧は、各ラインのトナー像を検知したときと中間転写ベルト61そのものを検知しているときとで異なる。この濃度センサー68の出力電圧の変化に基づき、主制御部110は、周回している中間転写ベルト61に転写された各ラインを検出する。これにより、求めた間隔と理想的な間隔との差から、主走査方向における各色のトナー像の位置ずれ量が求められる。
一方で、副走査方向における各色のトナー像の位置ずれ量を検出する場合、各色の画像形成部50Bk、50Y、50Cおよび50Mは、主走査方向と平行(副走査方向と垂直)なラインからなるパターン画像をそれぞれ形成し、各色の1次転写ローラー62Bk、62Y、62Cおよび62Mは、各ラインを中間転写ベルト61に並べて(重ねずに)転写する。その後、主制御部110は、たとえば、濃度センサー68を用いて、周回している中間転写ベルト61に転写された各ラインを検出し、中間転写ベルト61の周回速度と、各ラインが濃度センサー68を通過するのに要する時間とから、各ラインの間隔を求める。これにより、求めた間隔と理想的な間隔との差から、副走査方向における各色のトナー像の位置ずれ量が求められる。
なお、各色のトナー像の位置ずれ量を検出する別の方法として、基準色(たとえば、ブラック)のラインに対して他色(たとえば、シアン、マゼンタ、イエロー)の各ラインの副走査方向の位置が同じとなるようなパターン画像を複数形成して用紙に印刷する、という方法もある。この場合、他色の各ラインについて、基準色のラインに対する副走査方向の位置ずれ量や位置ずれ方向の目視による測定結果をユーザーから受け付け、それによって、主制御部110が色ずれ量や色ずれ方向を認識する。
そして、主制御部110は、上記した種々の手法で求めた位置ずれ量に基づき、主走査方向および副走査方向の色ずれ補正を行う。たとえば、主走査方向の色ずれ補正では、主制御部110は、主走査ラインの露光開始位置(先頭画素の位置)の補正を露光装置5に行わせる。また、副走査方向の色ずれ補正では、主制御部110は、副走査方向における露光開始位置の補正を露光装置5に行わせる。
たとえば、各色の画像形成部50のそれぞれにポリゴンミラー52(ポリゴンモーター53)が設けられている構成において、所定色のトナー像の副走査方向における色ずれ補正を行う場合には、以下のような方法が考えられる。
まず、色ずれを無くすために必要な補正量が1画素単位(1主走査ライン単位)以上であるとき、主制御部110は、半導体レーザー素子51の発光タイミングを制御し、副走査方向における露光開始位置を1画素単位(1主走査ライン単位)で早めたり遅くしたりする。
また、色ずれを無くすために必要な補正量が1画素(1主走査ラインの幅)よりも小さいとき、主制御部110は、各色に対応したポリゴンミラー52の位相をずらして副走査方向の色ずれ補正を行う。たとえば、図4に示すように、各色に対応したポリゴンモーター53には、ポリゴンモーター53を動作させるための基準クロックを生成してポリゴンモーター53に与える基準クロック生成部57が設けられる。
そして、主制御部110は、まず、各色に対応した受光部56の出力の変化タイミングを確認して、各色に対応した基準クロック生成部57が生成するクロック信号の周波数を変化させ、ポリゴンミラー52の位相を各色で一致(同期)させる。
さらに、主制御部110は、色ずれ補正すべき色(所定色)に対応したポリゴンミラー52について、補正量に応じて、一時的に基準クロック生成部57が生成するクロック信号の周波数を変化させ、所定色に対応したポリゴンミラー52の位相を早める、または、遅らせる。言い換えると、主制御部110は、所定色に対応したポリゴンモーター53の回転速度を決定する基準クロックの周波数を変更し、所定色に対応したポリゴンモーター53の回転速度を変更する。続いて、必要な量だけ位相をずらした後、基準クロックの周波数を元に戻す(所定色に対応したポリゴンモーター53の回転速度を元に戻す)。これにより、基準クロックの周波数が変更されていた時間分だけ、所定色に対応したポリゴンミラー52の回転位相が変化する。すなわち、変更前と変更後との間の位相差分だけ、副走査方向における露光開始位置が変化する。このように、所定色に対応したポリゴンミラー52の回転位相を制御し、所定色に対応した半導体レーザー素子51の発光タイミングを制御すれば、1主走査ラインの幅よりも短い幅で所定色のトナー像の副走査方向における位置ずれ補正を行うことができる。
上記したようなパターン画像を用いた色ずれ補正は、たとえば、複合機100に電源を投入したとき(装置内温度と外気温度とがほぼ同じとき)や、印刷を行っていないときなどに行うのが一般的である。
ここで、駆動ローラー63の温度が上昇すると、駆動ローラー63が膨張して駆動ローラー63の直径が大きくなり、中間転写ベルト61の周回速度(副走査方向の速度)が速くなる。このため、パターン画像を用いた色ずれ補正を行ったとしても、中間転写ベルト61の周回速度が速くなることに起因して、副走査方向に色ずれが発生してしまう。
このため、本実施形態では、駆動ローラー63の温度を測定するための温度検出部67を中間転写部106に設け、温度検出部67を用いて測定された温度(すなわち、現時点の駆動ローラー63の温度)に基づいて、副走査方向の色ずれ補正を行なうようにしている。
温度検出部67は、たとえば、サーミスターであり、中間転写ベルト61の内側に配置され、駆動ローラー63の外周面の温度を測定する。なお、温度検出部67としてのサーミスターは、駆動ローラー63の外周面に接触していてもよいし、接触していなくてもよい。また、サーミスターは、その抵抗値が温度によって変化するので、駆動ローラー63の温度が変化すると、温度検出部67の出力電圧が変化する。
温度検出部67の出力電圧は、主制御部110に入力される。これにより、主制御部110は、温度検出部67の出力電圧に基づき、駆動ローラー63の温度が基準となる基準温度よりも高くなっているか否かを判断する。そして、駆動ローラー63の温度が基準温度よりも高くなっている場合、主制御部110は、副走査方向の色ずれ補正を行う。なお、基準温度とは、複合機100に電源を投入したとき(パターン画像を用いた色ずれ補正を行ったとき)の駆動ローラー63の温度であり、たとえば、主制御部110が記憶部113に記憶させる。
主制御部110は、副走査方向の色ずれ補正を行うとき、記憶部113に記憶された色ずれ補正データを用いる。色ずれ補正データは、たとえば、基準温度と駆動ローラー63の温度との温度差と、副走査方向における色ずれ補正量とを関連付けてテーブル化したものである。具体的には、基準温度と駆動ローラー63の温度との温度差が所定温度間隔(たとえば、1℃間隔)で複数設定されており、それら複数の温度差のそれぞれに、色ずれを無くすために必要な補正量(副走査方向における露光開始位置のずらし量)が関連付けられている。また、この色ずれ補正データの副走査方向における色ずれ補正量は、基準温度と駆動ローラー63の温度との温度差が大きくなるにしたがって大きくなっている。したがって、制御部110は、温度検出部67を用いて測定された温度が基準温度よりも高くなるにしたがって、副走査方向における色ずれ補正量を大きくすることになる。
ところで、駆動ローラー63の温度が基準温度のときに印刷を開始すると、駆動ローラー63の温度は基準温度から上昇し、印刷が終了すると、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降する。このとき、温度上昇時および温度下降時のそれぞれの、駆動ローラー63の温度に対する色ずれ量の変化量の傾きは互いに異なる。具体的には、駆動ローラー63の温度が基準温度から上昇するとき、駆動ローラー63の温度に対する色ずれ量の変化量の傾きは、駆動ローラー63の温度が基準温度から上昇するにしたがって大きくなる。一方で、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降するとき、駆動ローラー63の温度に対する色ずれ量の傾きは、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降するにしたがって大きくなる。
そこで、記憶部113には、色ずれ補正データとして、駆動ローラー63の温度が基準温度から上昇するときの色ずれ補正量を有する第1色ずれ補正データと、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降するときの色ずれ補正量を有する第2色ずれ補正データとが記憶されている。
第1色ずれ補正データは、たとえば、図6に示すような色ずれ補正カーブ(駆動ローラー63の温度と色ずれ補正量との関係を示したグラフ)に基づき、図8に示すようにテーブル化されている。すなわち、第1色ずれ補正データは、駆動ローラー63の温度に対する色ずれ補正量の変化量の傾きが、駆動ローラー63の温度が基準温度から上昇するにしたがって大きくなるように設定されている。たとえば、温度差が19℃から20℃に至るとき(補正量がX19からX20に至るとき)の色ずれ補正量の変化量の傾きが、温度差が1℃から2℃に至るとき(補正量がXからXに至るとき)の色ずれ補正量の変化量の傾きよりも大きい。
その一方、第2色ずれ補正データは、たとえば、図7に示すような色ずれ補正カーブ(駆動ローラー63の温度と色ずれ補正量との関係を示したグラフ)に基づき、図9に示すようにテーブル化されている。すなわち、第2色ずれ補正データは、駆動ローラー63の温度に対する色ずれ補正量の変化量の傾きが、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降するにしたがって大きくなるように設定されている。たとえば、温度差が1℃から2℃に至るとき(補正量がYからYに至るとき)の色ずれ補正量の変化量の傾きが、温度差が19℃から20℃に至るとき(補正量がY19からY20に至るとき)の色ずれ補正量の変化量の傾きよりも大きい。
以下に、図10を参照して、駆動ローラー63の温度に基づいて色ずれ補正を行う場合の動作について説明する。
まず、複合機100に電源が投入された後(パターン画像を用いた色ずれ補正が行われ後)の任意の時期に、図10のフローがスタートする。たとえば、複合機100に電源が投入された後に一定の周期でスタートが繰り返されてもよいし、ユーザーがスタートを指示してもよい。あるいは、1枚だけの印刷を開始したときや連続印刷を開始したときにスタートしてもよい。また、連続印刷を開始したときにスタートする場合、連続印刷が終了するまで図10のフローが繰り返されてもよい。このとき、たとえば、パターン画像を用いた色ずれ補正は既に行われている。
ステップS1において、主制御部110は、温度検出部67を用いて測定した温度を取得する。すなわち、主制御部110は、現時点の駆動ローラー63の温度を取得する。
ステップS2において、主制御部110は、駆動ローラー63の温度が基準温度よりも高いか否かを判断する。そして、駆動ローラー63の温度が基準温度よりも高ければ、ステップS3に移行する。その一方、駆動ローラー63の温度が基準温度よりも高くなければ、色ずれ補正は行わない。
ステップS3に移行すると、主制御部110は、温度検出部67を用いて測定した温度に基づき、駆動ローラー63の温度が基準温度から上昇しているか、あるいは、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降しているか、を判断する。
たとえば、連続印刷中であれば、駆動ローラー63の温度は飽和するまで上昇する。この場合には、主制御部110は、駆動ローラー63の温度が基準温度から上昇していると判断し、ステップS4に移行する。
その一方、従前の印刷が終了してからそれほど時間が経過しておらず、かつ、現時点で印刷が行われていなければ、駆動ローラー63の温度は基準温度に向かって下降しているが、基準温度には達していないときがある。この場合には、主制御部110は、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降していると判断し、ステップS5に移行する。
ステップS4に移行すると、主制御部110は、記憶部113に記憶された色ずれ補正データのうち、駆動ローラー63の温度が基準温度から上昇するときの色ずれ補正量を有する第1色ずれ補正データを選択する。その一方、ステップS5に移行すると、主制御部110は、記憶部113に記憶された色ずれ補正データのうち、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降するときの色ずれ補正量を有する第2色ずれ補正データを選択する。
ステップS6において、主制御部110は、基準温度と駆動ローラー63との温度差を求める。そして、ステップS7において、主制御部110は、第1色ずれ補正データおよび第2色ずれ補正データのうちの選択した色ずれ補正データから、求めた温度差と関連付けられた色ずれ補正量を求める。
ステップS8において、主制御部110は、色ずれ補正を実行する。すなわち、露光装置5は、主制御部110が求めた色ずれ補正量に基づいて、半導体レーザー素子51の発光タイミングおよびポリゴンミラー52の回転位相を補正する。
たとえば、中間転写ベルト61の周回速度が速くなると、基準となる基準色のトナー像の中間転写ベルト61への転写位置に対して、他の色のトナー像の中間転写ベルト61への転写位置が中間転写ベルト61の周回方向(副走査方向の一方向)に所定画素分だけずれる。この場合には、他の色のトナー像の中間転写ベルト61への転写位置を中間転写ベルト61の周回方向とは逆方向(副走査方向の他方向)に所定画素分だけずらせばよい。すなわち、他の色の副走査方向における露光開始を所定画素分だけ遅らせればよい。あるいは、基準色の副走査方向における露光開始を所定画素分だけ早めることによって、基準色のトナー像の中間転写ベルト61への転写位置を中間転写ベルト61の周回方向(副走査方向の一方向)に所定画素分だけずらしてもよい。
なお、連続印刷中であれば、ステップS8の後、連続印刷が終了するまでステップS1〜S8の動作を繰り返し行ってもよい。
本実施形態では、上記のように、露光装置5は、温度検出部67を用いて測定された温度(現時点の駆動ローラー63の温度)と色ずれ補正データとに基づいて、副走査方向の色ずれ補正を行い、温度検出部67を用いて測定された温度と基準温度との温度差に応じて、色ずれ補正量を変更する(たとえば、温度検出部67を用いて測定された温度が基準温度よりも高くなるにしたがって、色ずれ補正量を大きくする)。ここで、駆動ローラー63の温度が上昇すると、駆動ローラー63が膨張して駆動ローラー63の直径が大きくなり、中間転写ベルト61の周回速度(副走査方向の速度)が速くなる。すなわち、現時点の駆動ローラー63の温度を測定し、その測定結果に基づいて色ずれ補正量を求めることにより、中間転写ベルト61の周回速度の変動に起因する副走査方向の色ずれを補正することができる。このため、本実施形態では、中間転写ベルト61の周回速度の変動に起因する副走査方向の色ずれを補正するために、温度検出部67を用いて駆動ローラー63の温度を測定するようにしている。そして、このような方法で、中間転写ベルト61の周回速度の変動に起因する副走査方向の色ずれを補正するようにすれば、駆動ローラー63の近傍に温度検出部67を配置するだけでよいので、従来のようにコストアップすることはない。
さらに、連続印刷中に副走査方向の色ずれ補正が必要になったとき、印刷を中断することなく、副走査方向の色ずれ補正を行うことができる。さらに、連続印刷中に副走査方向の色ずれ補正を行うことができるので、連続印刷を開始してから終了するまでの間に画質が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、記憶部113は、駆動ローラー63の温度が基準温度から上昇するときの色ずれ補正量を有する第1色ずれ補正データを記憶し、第1色ずれ補正データにおける、駆動ローラー63の温度に対する色ずれ補正量の変化量の傾きは、駆動ローラー63の温度が基準温度から離れるにしたがって大きくなっている。さらに、記憶部113は、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降するときの色ずれ補正量を有する第2色ずれ補正データを記憶し、第2色ずれ補正データにおける、駆動ローラー63の温度に対する色ずれ補正量の変化量の傾きは、駆動ローラー63の温度が基準温度に近づくにしたがって大きくなっている。ここで、駆動ローラー63の温度が基準温度から上昇するとき、駆動ローラー63の温度に対する色ずれ量の変化量の傾きは、駆動ローラー63の温度が基準温度から上昇するにしたがって大きくなる。一方で、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降するとき、駆動ローラー63の温度に対する色ずれ量の傾きは、駆動ローラー63の温度が基準温度に向かって下降するにしたがって大きくなる。そこで、本実施形態では、第1補正データおよび第2補正データを記憶部113に記憶させ、それら第1補正データおよび第2補正データを使い分けるようにしている。これにより、適切な色ずれ補正量で副走査方向の色ずれ補正を行なうことができる。
また、本実施形態では、温度検出部67は、中間転写ベルト61の内側において、駆動ローラー63に対して接触または近接している。このように構成すれば、容易に、駆動ローラー63の温度を測定することができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 感光体ドラム(像担持体)
5 露光装置
61 中間転写ベルト
63 駆動ローラー
67 温度検出部
100 複合機(画像形成装置)
113 記憶部

Claims (2)

  1. 回転可能に支持され、トナー像を担持する複数の像担持体と、
    前記像担持体の回転軸方向を主走査方向とし、前記像担持体に対して露光走査を行うことによって静電潜像を形成する露光装置と、
    前記像担持体からトナー像が転写される中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトを循環移動させる駆動ローラーと、
    前記駆動ローラーの温度を測定するための温度検出部と、
    前記温度検出部を用いて測定した温度に基づき、前記駆動ローラーの温度が基準となる基準温度よりも高くなっているか否かを判断する制御部と、
    前記駆動ローラーの温度と、前記主走査方向と直交する副走査方向の色ずれ補正を行なうための色ずれ補正量とを関連付けた色ずれ補正データを記憶する記憶部と、を備え、
    前記記憶部は、前記色ずれ補正データとして、前記駆動ローラーの温度が前記基準温度から上昇するときの前記色ずれ補正量を有する第1色ずれ補正データ、および、前記駆動ローラーの温度が前記基準温度に向かって下降するときの前記色ずれ補正量を有する第2色ずれ補正データ、を記憶し、
    前記第1色ずれ補正データにおける、前記駆動ローラーの温度に対する前記色ずれ補正量の変化量の傾きは、前記駆動ローラーの温度が前記基準温度から離れるにしたがって大きくなっている一方、前記第2色ずれ補正データにおける、前記駆動ローラーの温度に対する前記色ずれ補正量の変化量の傾きは、前記駆動ローラーの温度が前記基準温度に近づくにしたがって大きくなっており、
    前記制御部は、前記駆動ローラーの温度が前記基準温度よりも高い場合、前記温度検出部を用いて測定した温度に基づき、前記駆動ローラーの温度が前記基準温度から上昇しているか、あるいは、前記駆動ローラーの温度が前記基準温度に向かって下降しているか、を判断し、
    前記駆動ローラーの温度が前記基準温度から上昇していると前記制御部が判断した場合には、前記露光装置は、前記温度検出部を用いて測定された温度と前記第1色ずれ補正データとに基づいて、前記副走査方向の色ずれ補正を行い、前記温度検出部を用いて測定された温度と前記基準温度との温度差に応じて、前記色ずれ補正量を変更し、
    前記駆動ローラーの温度が前記基準温度に向かって下降していると前記制御部が判断した場合には、前記露光装置は、前記温度検出部を用いて測定された温度と前記第2色ずれ補正データとに基づいて、前記副走査方向の色ずれ補正を行い、前記温度検出部を用いて測定された温度と前記基準温度との温度差に応じて、前記色ずれ補正量を変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記温度検出部は、前記中間転写ベルトの内側において、前記駆動ローラーに対して接触または近接していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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