JP5640443B2 - 糖又はその誘導体の製造方法 - Google Patents
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Description
−[C(H、F)2]n−X−(CF2)m−SO3H ・・・(1)
(但し、Xは、O又は直接結合、n、mは、それぞれ、1以上3以下の整数を表す。)
−[C(H、F)2]n−X−(CF2)m−SO3H・・・・・(1)
(但し、Xは、O又は直接結合、n、mは、それぞれ、1以上3以下の整数を表す。)
本発明の製造方法は、特定のシリカ系多孔体とセルロース系材料とをマイクロ波の照射下で接触させて前記セルロース系材料を分解して糖化する工程を備えることができる。この結果、再生産可能なセルロース系材料や未利用資源であるセルロース系材料を、多くの生物が代謝可能な有用物質であるとともに又は工業的に有用な工業材料に変換可能な有用物質であるグルコースなどの単糖、オリゴ糖又はその誘導体に効率的に変換することができる。
本発明においてセルロース系材料とは、セルロースを含有していればいかなる形態であってもよい。セルロースとしては、グルコースがβ-1,4-グリコシド結合により重合した重合体及びその誘導体が挙げられる。グルコースの重合度は特に限定しない。また、誘導体としては、カルボキシメチル化、アルデヒド化、若しくはエステル化などの誘導体が挙げられる。また、セルロースは、その部分分解物である、セロオリゴ糖、セロビオースであってもよい。さらに、セルロースは、配糖体であるβ−グルコシド、リグニン及び/又はヘミセルロースとの複合体であるリグノセルロース、さらにペクチンなどとの複合体であってもよい。なお、リグノセルロースはいわゆるセルロース系バイオマスの主成分である。セルロースは、結晶性セルロースであってもよいし、非結晶性セルロースであってもよい。さらに、セルロースは、天然由来のものでも、人為的に合成したものでもよい。セルロースの由来も特に限定しない。植物由来のものでも、真菌由来のものでも、細菌由来のものであってもよい。
本明細書において、糖及びその誘導体における「糖」とは、セルロースを分解してられるものであればよく、グルコースのほか、セロビオースやセロオリゴ糖であってもよい。また、セルロース系材料中のセルロースとともに併存するヘミセルロースやペクチンなどの完全分解物や部分分解物であってもよい。また、糖及びその誘導体における「その誘導体」とは、上記した「糖」の誘導体であり、天然又は人工的セルロース系材料を分解して得られるものであれば特に限定されない。典型的には、「糖」の水酸基の水素原子がアルキル基等などの置換基で置換された形態が挙げられる。なお、誘導体における水酸基における修飾形態は特に問わない。
本製造方法で用いるシリカ系多孔体は、ポリシロキサン含有骨格からなる複数の細孔を備えるとともに、細孔孔内表面に有機スルホン酸基を備える多孔体である。シリカ系多孔体は、ポリシロキサン含有骨格を有している。ポリシロキサン含有骨格は、ポリシロキサン構造、すなわち、Si−O結合を主体とする三次元骨格を主体としていることが好ましい。なお、ポリシロキサン含有骨格は、ケイ素以外の他の金属を含んでいてもよく、こうした金属のメタロキサン構造部分を有していてもよい。そのほか、不可避成分を含んでいてもよい。
本明細書において、「有機スルホン酸基」とは、細孔内表面を修飾する酸基であって、有機基と、有機基に結合しているスルホン酸基とを備えているものをいう。「有機基」とは、パーフルオロアルキレン基、アルキレン基、芳香環、複素環などの少なくとも1つの炭素原子を備えた基をいう。有機スルホン酸基としては、例えば、パーフルオロスルホン酸基、アルキルスルホン酸基、フェニルスルホン酸基などがある。特に、ラメラ構造の場合、有機スルホン酸基を高密度に配列できるため、こうした各種の有機スルホン酸基を細孔内表面に有することで良好なセルロース系材料の分解糖化用の固体酸触媒として機能できる。
有機スルホン酸基としては、パーフルオロスルホン酸基が好ましい。本明細書において「パーフルオロスルホン酸基」とは、ポリシロキサン含有骨格に基づく多孔体の細孔内表面に存在する酸基であって、パーフルオロアルキレン基を有し、当該基に結合したスルホン酸基を備えた基をいう。典型的には、(1)式で表される構造を備えたパーフルオロスルホン酸基が好ましい。但し、Xは、O又は直接結合、n、mは、それぞれ、1以上3以下の整数を表す。
−[C(H、F)2]n−X−(CF2)m−SO3H・・・(1)
シリカ系多孔体は、有機スルホン酸基のH+量に基づき、イオン交換容量を規定することができる。例えば、シリカ系多孔体は、0.2mmol/g以上2mmol/g以下のイオン交換容量を備えることができる。なかでも、シリカ系多孔体がラメラ構造を有する場合、シリカ層の内表面が有機スルホン酸基で修飾されるため、他の細孔構造を有する場合に比較して導入可能なイオン交換容量の限界値を格段に大きくすることができる。また、後述する方法を用いると、イオン交換容量が0.5mmol/g以上であるラメラ多孔体が得られる。触媒活性を高めるためには、イオン交換容量は高いほど良い。イオン交換容量は、さらに好ましくは0.6mmol/g以上、さらに好ましくは0.7mmol/g以上である。但し、イオン交換容量が高くなりすぎると、ラメラ構造を維持するのが困難となる場合がある。従って、イオン交換容量は、1.5mmol/g以下が好ましい。より好ましくは、1.0mmol/g以下である。イオン交換容量は、酸量として滴定法により求めることができる。例えば、シリカ系多孔体を所定の濃度の塩化ナトリウム水溶液に分散させた後、所定の濃度の水酸化ナトリウム水溶液で滴定することによって、スルホン基の量(酸量)を求めることができる。
本発明に係るシリカ系多孔体は、製造方法に応じて、膜状又は粉末状の形態を取る。膜状のシリカ系多孔体は、そのまま膜状の固体酸触媒として用いることができる。また、粉末状のシリカ系多孔体は、セルロース系材料と混合して使用することができる他、成形又は固相担体に担持させたり、膜化して使用できる。例えば、膜化には、以下の方法が挙げられる。
(1)シリカ系多孔体の粉末のみをプレス成形する方法、
(2)シリカ系多孔体の粉末と、高分子化合物(例えば、ポリテトラフルオロエチレンなど)とを混合し、膜化する方法、
(3)シリカ系多孔体の粉末と、有機スルホン酸(例えば、ポリパーフルオロカーボンスルホン酸など)とを混合し、膜化する方法、
などがある。
本製造方法において用いるシリカ系多孔体の製造方法は、特に制限されず、シリカ系多孔体の少なくとも細孔内壁面にスルホン基が導入されてなるものを得ることができる方法であればよいが、例えば、後述するシリカ原料を界面活性剤を含む水溶液に加えて酸性又はアルカリ性条件下で加水分解及び重縮合せしめてシリカ系多孔体を得る際に、後述するスルホン基を導入するための化合物を前記水溶液に同時に添加して本発明の触媒を製造する方法が挙げられる。
(1)テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、ジメトキシジエトキシシランなどのテトラアルコキシシラン。
(2)トリメトキシシラノール、トリエトキシシラノール、トリメトキシメチルシラン、トリメトキシビニルシラン、トリエトキシビニルシラン、トリエトキシ−3−グリシドキシプロピルシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどのトリアルコキシシラン。
(3)ジメトキシジメチルシラン、ジエトキシジメチルシラン、ジエトキシ−3−グリシドキシプロピルメチルシラン、ジメトキシジフェニルシラン、ジメトキシメチルフェニルシランなどのジアルコキシシラン。
(4)メタケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)、オルトケイ酸ナトリウム(Na4SiO4)、二ケイ酸ナトリウム(Na2Si2O5)、四ケイ酸ナトリウム(Na2Si4O9)、水ガラス(Na2O・nSiO2、n=2〜4)などのケイ酸ナトリウム。
(5)カネマイト(NaHSi2O5・3H2O)、二ケイ酸ナトリウム結晶(α、β、γ
、δ−Na2Si2O5)、マカタイト(Na2Si4O9)、アイアライト(Na2Si8O17
・xH2O)、マガディアイト(Na2Si14O17・xH2O)、ケニヤイト(Na2Si20
O41・xH2O)などの層状シリケート。
(6)Ultrasil(Ultrasil社)、Cab-O-Sil(Cabot社)、HiSil(Pittsburgh Plate Glass社)等の沈降性シリカ、コロイダルシリカ、Aerosil(Degussa-Huls社)等のフュームドシリカ。
(7)テトラキス(2−ヒドロキシエトキシ)シラン、テトラキス(3−ヒドロキシプロポキシ)シラン、テトラキス(2−ヒドロキシプロキシ)シラン、テトラキス(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)シランなどのテトラキス(ヒドロキシアルコキシ)シラン。
(8)メチルトリス(2−ヒドロキシエトキシ)シラン、エチルトリス(2−ヒドロキシエトキシ)シラン、フェニルトリス(2−ヒドロキシエトキシ)シラン、3−メルカプトプロピルトリス(2−ヒドロキシエトキシ)シラン、3−アミノプロピルトリス(2−ヒドロキシエトキシ)シラン、3−クロロプロピルトリス(2−ヒドロキシエトキシ)シランなどのトリス(ヒドロキシアルコキシ)シラン。
これらの中でも、テトラメトキシシラン(Si(OCH3)4)、及び、テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)は、結晶性の良好なメソ多孔体が得られるので、第1前駆体として特に好適である。
「第2前駆体」とは、シリカ層の内表面を有機スルホン酸基で修飾するための原料をいう。第2前駆体には、有機基と、有機基に結合しているスルホニルフロリド基とを備えたモノマーを用いる。「有機基」の詳細は、上述した通りである。第2前駆体は、特に、次の(2)式で表されるものが好ましい。(2)式で表される第2前駆体は、第1前駆体との共縮重合が容易であり、しかも、シリカ層の層間に多量の酸基を導入するのが容易であるという利点がある。
Z3Si−[C(H、F)2]n−X−(CF2)m−SO2F ・・・(2)
但し、Zは、−OCH3、−OC2H5、又は、ハロゲン、Xは、O又は直接結合、n、mは、それぞれ、1以上3以下の整数を表す。(2)式中、Zは、互いに同一であっても良く、あるいは、異なっていても良い。
界面活性剤は、シリカ系多孔体を形成するためのテンプレートとなる。界面活性剤には、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤のいずれも使用することができる。使用する界面活性剤の種類に応じて、ラメラ多孔体の層間距離D、シリカ層の厚みなどを変化させることができる。
CH3−(CH2)n−N+(R1)(R2)(R3)X- ・・・(3)
(3)式中、R1、R2、R3は、それぞれ、炭素数が1〜3のアルキル基を表す。R1、R2、及び、R3は、互いに同一であっても良く、あるいは、異なっていても良い。アルキル4級アンモニウム塩同士の凝集(ミセルの形成)を容易化するためには、R1、R2、及び、R3は、すべて同一であることが好ましい。さらに、R1、R2、及び、R3の少なくとも1つは、メチル基が好ましく、すべてがメチル基であることが好ましい。(3)式中、Xはハロゲン原子を表す。ハロゲン原子の種類は特に限定されないが、入手の容易さからXは、Cl又はBrが好ましい。(3)式中、nは7〜21の整数を表す。
原料を溶解させる溶媒は、第1前駆体及び第2前駆体の種類に応じて最適なものを選択する。溶媒には、通常、水、アルコール、水とアルコールの混合溶媒などを用いる。アルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール等の1価のアルコール、エチレングリコール等の2価のアルコール、グリセリン等の3価のアルコールのいずれでも良い。
第1前駆体及び第2前駆体を縮重合させ、シリカ系多孔体を得るためには、一般に、第1前駆体及び第2前駆体を含む溶液に触媒を加える。触媒は、第1前駆体及び第2前駆体の種類に応じて、最適なものを選択する。例えば、シリカを含む粒子状のシリカ系多孔体を合成する場合、触媒には、水酸化ナトリウム、アンモニア水等のアルカリを用いるのが好ましい。また、例えば、シリカを含む膜状のラメラ多孔体を合成する場合、触媒には、塩酸、硝酸、ホウ酸、臭素酸、フッ素酸、硫酸、リン酸などの酸を用いるのが好ましい。
溶媒の種類、第1前駆体及び第2前駆体の濃度及び比率、界面活性剤の種類及び濃度、触媒の種類及び濃度などの溶液組成は、出発原料の種類やシリカ系多孔体に要求される特性に応じて、最適なものを選択するのが好ましい。
粉末状の複合体は、(1)第1前駆体及び第2前駆体を含む混合液に界面活性剤及び触媒(例えば、アルカリ水溶液)を加えてこれらを反応させ、(2)生成した粒子を混合液から分離する、ことにより得られる。また、膜状の複合体は、(1)第1前駆体及び第2前駆体を含む混合液に触媒(例えば、酸水溶液)を加えて、第1前駆体及び第2前駆体の加水分解及び部分重合を生じさせ、(2)第1前駆体及び第2前駆体の部分重合体を含む溶液中に界面活性剤を加えてゾル溶液とし、(3)ゾル溶液を基板表面に塗布し、溶媒を揮発させる、ことにより得られる。
ラメラ構造を形成する場合には、さらにピラー形成工程を実施する。ラメラ構造を形成する場合には、平板状ミセルを鋳型とするシリカ層の層間に界面活性剤が充填された複合体のシリカ層間にピラーを形成する工程である。第1前駆体と第2前駆体を共縮重合させた直後の複合体は、シリカ層間が界面活性剤のみによって繋がっている。そのため、共縮重合直後の複合体から界面活性剤を除去すると、シリカ層間が剥離し、ラメラ多孔体は得られない。ラメラ多孔体を得るためには、シリカ層間にシリカピラーを形成し、シリカ層とシリカピラーの間にSi−O−Si結合を形成する必要がある。
界面活性剤除去工程は、ヘキサゴナル構造の複合体やシリカピラーが形成された複合体から界面活性剤を除去する工程である。界面活性剤の除去方法は、特に限定されるものではなく、界面活性剤の種類や複合体の構造等に応じて最適な方法を選択するのが好ましい。界面活性剤の除去方法としては、具体的には、複合体を界面活性剤の良溶媒(例えば、少量の塩酸を含むメタノール)中に浸漬し、所定の温度(例えば、50〜70℃)で加熱しながら攪拌し、複合体中の界面活性剤を抽出するイオン交換法がある。本発明において、複合体は、シリカ層の内表面が有機スルホニルフロリド基で修飾されているので、界面活性剤の除去は、イオン交換法を用いるのが好ましい。
プロトン化工程は、シリカ層の内表面を修飾する有機スルホニルフロリド基を有機スルホン酸基に変換する工程である。有機スルホニルフロリド基をプロトン化する方法としては、具体的には、有機スルホニルフロリド基を備えたラメラ多孔体を酸で処理する方法がある。
マイクロ波としては、特に限定されないが、水の加熱に用いられる周波数(300MHz以上30GHz以下程度)を用いることができる。好ましくは、0.8GHz以上10GHz以下である。典型的には、周波数2.45GHz程度のものが挙げられるが、これに限定するものではない。固体酸触媒のブレンステッド酸点等に応じた周波数の設定がなされていてもよい。出力は特に限定されない。
テトラエトキシシラン(TEOS)(3.9g)とFluoro(1,1,2,2-tetrafluoro-2-(4,4,4-triethoxy-4-silabutoxy)ethyl)sulfone (FTFTESBS)(以下の「化3」に示す。) (0.4g)とを原料として用いた。また、界面活性剤はC16TMABr(1.27g)、H2O(40.9g)、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(10wt%)(6.56g)の混合物に、2時間、室温で撹拌しつつ上記原料を添加した。さらに、この混合物を環流下で96℃、2日間反応させた。得られた沈殿物を洗浄(エタノール及び水)し、ろ過し、100℃で15時間かけて乾燥した。さらに、得られた粉体を塩酸溶液(1質量%、エタノール希釈)によって60℃で15時間かけて、界面活性剤を抽出して、実施例1のパーフルオロスルホン酸シリカ系多孔体(TEOSとFTFTESBSの総モル数に対してFTFTESBSを5モル%含む(以下、こうした原料配合比をPer5%と称する。))を作製した。
TEOSを3.7g、FTFTESBSを0.8g及びC16TMABrを1.47gとする以外は、実施例1と同様に操作して、実施例2のパーフルオロスルホン酸シリカ系多孔体(Per10%)を作製した。
TEOSを3.5g、FTFTESBSを1.2g及びC16TMABrを1.60gとする以外は、実施例1と同様に操作して、実施例3のパーフルオロスルホン酸シリカ系多孔体(Per15%)を作製した。
TEOSを3.3g、FTFTESBSを1.6g及びC16TMABrを1.50gとする以外は、実施例1と同様に操作して、実施例4のパーフルオロスルホン酸シリカ系多孔体(Per20%)を作製した。
原料であるテトラメトキシシラン(TMOS)(0.99g)とFTFTESBS(1.6g)にエタノール(5.0ml)を添加した後、H2O(993μl)と2N-HCl(7μl)を混合し、室温下1時間撹拌(200rpm)した。さらに、界面活性剤であるCnTMA+Cl-(n=18のとき1.3g、n=14のとき1.4g、n=12のとき1.4g、n=10のとき1.6g)とエタノール(10ml)、H2O(0.1ml)及び2N-HCl(10μl)の混合物をTMOS/FTFTESBSゾル溶液に添加し、2hr撹拌(300rpm)した。
以上の実施例1〜4で取得したヘキサゴナル構造を有するシリカ系多孔体及び採用した比較例の物性値を以下の表に示す。細孔径及び比表面積は、クリプトン吸着等温線に基づき、それぞれBJH法及びBETプロットより求めた。また、スルホン酸量(イオン交換容量)は、酸塩基滴定により求めた。また、比較例1としては、FTFTESBSを用いない以外は、実施例1と同様にして作製したシリカ系多孔体、比較例2としては、酸としてプロピルスルホン酸を導入したシリカ系多孔体、比較例3としては、酸としてフェニルスルホン酸を導入したシリカ系多孔体、比較例4としては、市販のナフィオンNR50(商品名)、比較例5としてはH−ZSM−5ゼオライトを用いた。なお、比較例2、3のシリカ系多孔体は、以下のようにして作製した。
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(MPTMS)(0.39g)、TEOS(3.74g)及びC16TMABr(0.97g)とする以外は、実施例1と同様に操作して、比較例2のシリカ系多孔体を得た。
(比較例3)
2−(4−クロロサルフォニルフェニル)エチルトリメトキシシラン(0.64g)、TEOS(3.74g)及びC16TMABr(0.97g)とする以外は、実施例1と同様に操作して、比較例3のシリカ系多孔体を得た。
Claims (5)
- ポリシロキサン含有骨格からなる複数の細孔を備え、前記細孔内表面に以下の(1)式で表されるパーフルオロスルホン酸基を備える多孔体と、セルロース系材料とをマイクロ波の照射下で接触させて前記セルロース系材料を糖化する工程、を備える、糖又はその誘導体の製造方法。
−[C(H、F)2]n−X−(CF2)m−SO3H ・・・(1)
(但し、Xは、O又は直接結合、n、mは、それぞれ、1以上3以下の整数を表す。) - 前記多孔体は、ヘキサゴナル構造及びラメラ構造からなる群から選択される細孔構造を有する、請求項1に記載の製造方法。
- 前記セルロース系材料は、セルロース系バイオマスである、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記糖化工程は、反応室として空胴共振器を備えるマイクロ波照射装置を用いる、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- ポリシロキサン含有骨格からなる複数の細孔を備え、前記細孔内表面に以下の(1)式で表されるパーフルオロスルホン酸基を備える多孔体を含む、セルロース系材料の分解用触媒。
−[C(H、F)2]n−X−(CF2)m−SO3H ・・・(1)
(但し、Xは、O又は直接結合、n、mは、それぞれ、1以上3以下の整数を表す。)
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