JP5639301B1 - 魚回収システムおよび魚回収方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】魚の位置にかかわらず、効率よく魚を回収することのできる魚回収システムおよび魚回収方法を得る。【解決手段】魚回収システム10を、回収対象とするドジョウDが存在する水田12を、ドジョウDを集める集魚領域14およびドジョウDを成育する成育領域16に、水面から底にかけて仕切ると共に、水面下にドジョウDが集魚領域14と成育領域16との間で通過可能な大きさの連通部26Aが設けられた仕切部18と、成育領域16から排水する第1の排水部22と、集魚領域14に給水する給水部20と、を備えて構成する。【選択図】図2
Description
本発明は、魚を回収する魚回収システムおよび魚回収方法に関する。
従来より、食用、観賞用、愛玩用、研究用、餌用等として、多くの種類の魚が養殖されている。
例えば、ドジョウはドジョウ科に属し、自然界では、水田、湿地、池や、これらの周辺の細流に多く生息し、さらに、河川の中流から下流域、用水路等の流れの緩やかな泥底にも生息している。また、ドジョウは、流れのある水域で遡上する習性がある。
また、例えば、フナはコイ科に属し、自然界では、河川、湿地、池等に生息し、河川では下流域の淀みや支流との合流地点に多く見られる。また、フナも、流れのある水域で遡上する習性がある。なお、遡上する習性がある魚は、例えば、メダカ、コイ、ナマズ等、ドジョウやフナ以外にも多数存在する。
この種の魚を養殖するための技術として、特許文献1には、縦方向に並列配置されている選別棒から魚類分離流通部の選別棒の間隔調整によって養殖水槽を複数に区分し、魚類をその大きさに応じて順次区分数に選別して飼育することを特徴とする魚類養殖法が開示されている。
ところで、以上のようなドジョウやフナ等の魚を養殖して市場等に出荷する場合、最終的には養殖場から魚を回収する必要がある。この場合、例えば、回収作業を行う作業者が網等を用いて魚を養殖場から回収する方法が考えられるが、この方法では、膨大な手間がかかってしまい、効率よく魚を回収することができない。また、例えば、作業者が養殖場に筌を設置して所定期間待機した後に、当該筌に入った魚を筌ごと養殖場から回収する方法も考えられる。しかしながら、この方法でも、筌に魚が入るまでに時間がかかったり、目的に応じた数の魚が筌に入るまで待機している間に、先に筌に入った魚が筌内で動いて魚の体に傷がついてしまったりして、効率よく魚を回収することができない。
この問題を解決するために適用することができる技術として、特許文献2には、養殖領域でドジョウを養殖飼育するドジョウの養殖方法であって、各養殖領域は、所定の高さに盛り上げられた畦の内側に、生態系が保全された自然環境保全領域を有するとともに、前記自然環境保全領域の周囲に当該自然環境保全領域よりも水深が深くなるように溝部が掘り下げ形成されていることを特徴とするドジョウの養殖方法が開示されている。
このドジョウの養殖方法によれば、上記養殖領域内の水を排水する排水手段の排水口に受け籠を設置し、当該排水手段により排水すると同時に、排水の中のドジョウを受け籠で捕獲する。
しかしながら、上記特許文献2に開示されている技術は、排水手段の近くに生息している魚は排水による水流に乗る場合もあり、この場合は、魚を排水手段の排水口に設置された受け籠により捕獲することはできる。しかしながら、排水手段から離れた位置に生息している魚は必ずしも当該水流に乗るとは限らず、必ずしも効率よく魚を回収することができるとは限らない、という問題点があった。
なお、この問題点は、淡水魚を回収する場合に限らず、海水魚を回収する場合にも当てはまることである。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、魚の位置にかかわらず、効率よく魚を回収することができる魚回収システムおよび魚回収方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明の魚回収システムは、回収対象とする魚が存在する水域を、前記魚を集める集魚領域および前記魚が成育する成育領域に、水面から底にかけて仕切ると共に、水面下に前記魚が前記集魚領域と前記成育領域との間で通過可能な大きさの連通部が設けられた仕切部と、前記連通部に設けられ、前記魚の前記集魚領域から前記成育領域への通過を防止し、前記成育領域から前記集魚領域への通過を可能とする逆止弁と、前記成育領域から排水する排水部と、前記集魚領域に給水する給水部と、を有している。
第1の発明の魚回収システムによれば、回収対象とする魚が存在する水域が、魚を集める集魚領域および魚が成育する成育領域に、水面下に魚が集魚領域と成育領域との間で通過可能な大きさの連通部が設けられた仕切部により水面から底にかけて仕切られる。また、連通部に設けられた逆止弁により、魚の集魚領域から成育領域への通過が防止され、成育領域から集魚領域への通過が可能とされる。そして、排水部により成育領域から排水されると共に、給水部により集魚領域に給水される。
このように、第1の発明の魚回収システムによれば、水域が、連通部が設けられた仕切部により集魚領域および成育領域に仕切られ、排水部により成育領域から排水されると共に、給水部により集魚領域に給水されるので、集魚領域から成育領域への水流が発生する。これにより、成育領域に存在する魚を、遡上の習性により連通部を介して集魚領域へと移動させることができる結果、成育領域から魚を回収する場合に比較して、魚の位置にかかわらず、効率よく魚を回収することができる。また、第1の発明の魚回収システムによれば、連通部に逆止弁が設けられているので、集魚領域に集められた魚が成育領域へ逆戻りすることができなくなる結果、より効率よく魚を回収することができる。
一方、上記目的を達成するために、第2の発明の魚回収システムは、回収対象とする魚が成育する成育領域の外部に、前記魚を集める集魚領域を形成すると共に、水面下に前記魚が前記集魚領域と前記成育領域との間で通過可能な大きさの連通部が設けられた集魚部と、前記連通部に設けられ、前記魚の前記集魚領域から前記成育領域への通過を防止し、前記成育領域から前記集魚領域への通過を可能とする逆止弁と、前記成育領域から排水する排水部と、前記集魚領域に給水する給水部と、を有している。
第2の発明の魚回収システムによれば、回収対象とする魚が成育する成育領域の外部に、魚を集める集魚領域が、水面下に魚が集魚領域と成育領域との間で通過可能な大きさの連通部が設けられた集魚部により形成される。また、連通部に設けられた逆止弁により、魚の集魚領域から成育領域への通過が防止され、成育領域から集魚領域への通過が可能とされる。そして、排水部により成育領域から排水されると共に、給水部により集魚領域に給水される。
このように、第2の発明の魚回収システムによれば、集魚領域が、連通部が設けられた集魚部により形成され、排水部により成育領域から排水されると共に、給水部により集魚領域に給水されるので、集魚領域から成育領域への水流が発生する。これにより、成育領域に存在する魚を、遡上の習性により連通部を介して集魚領域へと移動させることができる結果、成育領域から魚を回収する場合に比較して、魚の位置にかかわらず、効率よく魚を回収することができる。また、第2の発明の魚回収システムによれば、連通部に逆止弁が設けられているので、集魚領域に集められた魚が成育領域へ逆戻りすることができなくなる結果、より効率よく魚を回収することができる。
なお、第1の発明の魚回収システムは、前記仕切部を複数有し、前記複数の仕切部の連通部に各々設けられ、少なくとも一つは前記魚が通過可能で、かつ他は当該魚が通過できない大きさの網目の複数の網部をさらに有してもよい。これにより、目的とする大きさに応じて魚を選別することができる結果、より効率よく魚を回収することができる。
また、第2の発明の魚回収システムは、前記集魚部を複数有し、前記複数の集魚部の連通部に各々設けられ、少なくとも一つは前記魚が通過可能で、かつ他は当該魚が通過できない大きさの網目の複数の網部をさらに有してもよい。これにより、目的とする大きさに応じて魚を選別することができる結果、より効率よく魚を回収することができる。
また、本発明の魚回収システムは、前記成育領域が、平均的な水深が前記集魚領域より浅い領域とされていてもよい。これにより、成育領域の平均的な水深が集魚領域と等しいか、または集魚領域より深い場合に比較して、より多くの魚を集魚領域に集めることができる結果、より効率よく魚を回収することができる。
特に、本発明の魚回収システムは、前記連通部が、前記成育領域の底に接するように設けられていてもよい。これにより、成育領域に水がほぼなくなった場合においても、集魚領域に水は残っているため、より多くの魚を集魚領域に集めることができる結果、より効率よく魚を回収することができる。
一方、上記目的を達成するために、第3の発明の魚回収方法は、回収対象とする魚が存在する水域を、前記魚を集める集魚領域および前記魚が成育する成育領域に、水面下に前記魚が前記集魚領域と前記成育領域との間で通過可能な大きさの連通部が設けられた仕切部により水面から底にかけて仕切ると共に、前記連通部に、前記魚の前記集魚領域から前記成育領域への通過を防止し、前記成育領域から前記集魚領域への通過を可能とする逆止弁を設け、前記成育領域から排水すると共に、前記集魚領域に給水するものである。
従って、第3の発明の魚回収方法によれば、第1の発明の魚回収システムと同様に作用するので、当該魚回収システムと同様に、魚の位置にかかわらず、効率よく魚を回収することができる。
一方、上記目的を達成するために、第4の発明の魚回収方法は、回収対象とする魚が成育する成育領域の外部に、前記魚を集める集魚領域を、水面下に前記魚が前記集魚領域と前記成育領域との間で通過可能な大きさの連通部が設けられた集魚部により形成すると共に、前記連通部に、前記魚の前記集魚領域から前記成育領域への通過を防止し、前記成育領域から前記集魚領域への通過を可能とする逆止弁を設け、前記成育領域から排水すると共に、前記集魚領域に給水するものである。
従って、第4の発明の魚回収方法によれば、第2の発明の魚回収システムと同様に作用するので、当該魚回収システムと同様に、魚の位置にかかわらず、効率よく魚を回収することができる。
本発明によれば、魚の位置にかかわらず、効率よく魚を回収することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を、遊休水田(以下、単に「水田」ともいう。)に適用し、回収対象とする魚として、ドジョウを適用した場合について説明する。
まず、図1〜図4を参照して、本実施の形態に係る魚回収システム10の構成を説明する。なお、図1は、本実施の形態に係る魚回収システム10の構成を示す平面図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。また、図3は、連通部の構成を示す図であり、図4(A)は、図1の矢印B方向に見た第1の排水部22の側面図であり、図4(B)は、図4(A)の矢印C方向に見た第1の排水部22の正面図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る魚回収システム10は、ドジョウDが存在する水田12を、ドジョウDを集める集魚領域14およびドジョウDが成育する成育領域16に、水面から底にかけて仕切る仕切部18を備えている。また、本実施の形態に係る魚回収システム10は、バルブ20Aが開閉されることにより集魚領域14への給水を開始および停止する給水部20を備えている。さらに、本実施の形態に係る魚回収システム10は、成育領域16から排水する第1の排水部22、および集魚領域14から排水する第2の排水部24を備えている。
図2に示すように、本実施の形態に係る魚回収システム10では、集魚領域14の底が掘削されており、成育領域16は、平均的な水深が集魚領域14より浅い領域とされている。なお、本実施の形態では、成育領域16は、平均的な水深が集魚領域14より約30cm浅い領域とされているが、これに限らない。例えば、当該水深は、集魚領域14に集めるドジョウDの数や、集魚領域14にドジョウDを集めておく期間等に応じて、適宜設定してもよい。
一方、本実施の形態に係る仕切部18は、略矩形状で、かつ平板状の4枚のFRP(Fiber Reinforced Plastics)板の各々の隣接する端部同士が、各々不図示の釘やネジ等の固定部材により固定されている。
従って、本実施の形態に係る仕切部18は、各FRP板により平面視矩形の各辺が構成され、上端部および下端部が開口部とされた筒状に形成されている。このように、本実施の形態では、仕切部18の構成部材として、FRP板を適用しているが、これに限らない。例えば、仕切部18の構成部材として、木材の板、FRP板以外のプラスチック製の板、耐水性を有する金属の板等の他の部材を適用してもよい。また、本実施の形態では、仕切部18として、平面視矩形の筒状の物を適用しているが、これに限らない。例えば、仕切部18として、平面視円形の筒状、すなわち円筒状の物を適用してもよいし、平面視三角形や五角形以上の多角形の筒状の物を適用してもよい。
また、図2に示すように、本実施の形態に係る仕切部18は、下端部が水田12の底に埋め込まれることにより水田12の底に対して固定されている。
また、本実施の形態に係る仕切部18は、各壁面に、水面下にドジョウDが集魚領域14と成育領域16との間で通過可能な大きさの連通部26A、26Bが設けられている。なお、以下では、連通部26A、26Bを区別する必要がない場合は、符号の末尾のアルファベットを省略して説明する。なお、同図では、連通部26を仕切部18の各壁面に対して2つずつ設けているが、連通部26の数は特に限定されない。例えば、連通部26の数は、仕切部18の各壁面に1つずつであってもよいし、仕切部18の壁面毎に異なる数であってもよいし、連通部26が設けられていない壁面があってもよく、仕切部18に連通部26Aが少なくとも1つ設けられていればよい。
一方、図3(A)に示すように、本実施の形態に係る連通部26Aは、長尺状の連通管26A1、および継手26A2、26A3を備えている。本実施の形態に係る連通管26A1は、短手方向に切断した場合の断面の形状が円形とされており、内部が空洞となっており、両端部が開放されている。また、本実施の形態に係る継手26A2、26A3も連通管26A1と同様に、断面の形状が円形とされており、内部が空洞となっており、両端部が開放されている。また、本実施の形態に係る継手26A2、26A3は、一端部の口径が他端部の口径より長い形状とされている。
また、本実施の形態に係る連通部26Aでは、連通管26A1の外径と継手26A2、26A3の上記他端部(口径が短い方の端部)の内径とが略同一とされている。そして、本実施の形態に係る連通部26Aでは、連通管26A1の一端部(成育領域16側の端部)が継手26A2の上記他端部に差し込まれ、連通管26A1の他端部(集魚領域14側の端部)が継手26A3の上記他端部に差し込まれている。
さらに、本実施の形態に係る継手26A3は、上記一端部(口径が長い方の端部)が、水田12の深さ方向に対して斜めに切断されており、当該一端部に当該一端部の面と略同じ形状および大きさの逆止弁26A4が設けられている。逆止弁26A4は、上端部が結束バンド26A5により継手26A3の上端部に対して固定されており、下端部が紐26A6により継手26A3の下端部と繋がれている。また、紐26A6は、図3(B)に示すように、伸長した状態で、逆止弁26A4と継手26A3の上記一端部との間にドジョウDが通過可能な隙間ができる長さとされている。また、逆止弁26A4は、図3(C)に示すように、ドジョウDが通過できない大きさの網目の網とされている。
すなわち、逆止弁26A4は、図3(A)に示す状態で、ドジョウDにより継手26A3の内側から押圧されることによって、図3(B)に示す状態となる。そして、逆止弁26A4は、ドジョウDが逆止弁26A4と継手26A3の上記一端部との隙間を通過して集魚領域14に移動した後、その自重により図3(A)に示す状態に戻る。以上の構成により、ドジョウDは、連通部26Aを介しての成育領域16から集魚領域14への通過が可能とされ、集魚領域14から成育領域16への通過が防止される。
一方、図3(A)に示すように、本実施の形態に係る連通部26Bは、長尺状の連通管26B1、および一対の蓋部26B2を備えている。本実施の形態に係る連通管26B1は、連通管26A1と同様に、短手方向に切断した場合の断面の形状が円形とされており、内部が空洞となっており、両端部が開放されている。また、本実施の形態に係る一対の蓋部26B2は、断面の形状が円形とされており、内部が空洞となっており、一端部が閉鎖され、他端部が開放されている。
また、本実施の形態に係る連通部26Bでは、連通管26B1の外径と一対の蓋部26B2の上記他端部(開放されている方の端部)の内径とが略同一とされている。そして、本実施の形態に係る連通部26Bでは、連通管26B1の両端部が一対の蓋部26B2の上記他端部に各々差し込まれている。以上の構成により、本実施の形態に係る連通部26Bは、外周部が密閉された状態とされている。
なお、本実施の形態では、連通管26A1、26B1、継手26A2、26A3、および蓋部26B2の各部材として、厚肉の塩化ビニル管(VP管)を適用しているが、これに限らない。例えば、当該各部材として、薄肉の塩化ビニル管(VU管)やステンレス管等を適用してもよい。また、本実施の形態では、逆止弁26A4として、プラスチック製の網を適用しているが、これに限らない。例えば、逆止弁26A4として、ステンレス製の網やグラスファイバー製の網等を適用してもよい。また、本実施の形態では、逆止弁26A4として、自重により図3(B)に示す状態から図3(A)に示す状態に戻る部材、すなわち、水に沈む部材を適用しているが、これに限らない。例えば、逆止弁26A4として、水に浮く部材を適用する形態としてもよい。但し、この場合、当該部材の下端部に重りを紐等で付ける形態等とする必要がある。
以上説明した本実施の形態に係る連通部26A、26Bは、図2および図3(A)に示すように、連通部26Aの水田12の深さ方向の位置が、連通部26Bより高い位置(本実施の形態では、約10cm高い位置)とされている。そして、本実施の形態に係る連通部26Bは、下端部が成育領域16の底に接するように設けられている。
一方、本実施の形態に係る仕切部18は、上端部の開口部が被覆部28により覆われている。本実施の形態に係る被覆部28は、周縁部が、仕切部18の各壁面の外側の上端部に複数設けられたフック30に引っ掛けられることにより、仕切部18に対して固定されている。この構成により、集魚領域14に集められたドジョウDに対する外敵による上部からの捕食を防止することができる。なお、本実施の形態では、被覆部28として、寒冷紗を適用しているが、これに限らない。例えば、被覆部28として、外敵が通過できない大きさの網目の網等の外敵が通過することが困難で、かつ集魚領域14の水の透明度、集魚領域14へのドジョウDの集まり具合等の集魚領域14の各種状況を確認することのできる隙間を有する部材を適用してもよい。
一方、図4に示すように、本実施の形態に係る第1の排水部22は、側面視略T字状の流入部22A、長尺状の複数の排水管22B、および側面視略L字状の複数の継手22Cを備えている。本実施の形態に係る流入部22A、各排水管22B、および各継手22Cも内部が空洞とされており、各端部が開放されている。また、各排水管22Bの外径と流入部22Aおよび各継手22Cの内径とが略同一とされている。そして、図4に示すように、流入部22A、各排水管22B、および各継手22Cが連結されている。
なお、本実施の形態では、流入部22A、排水管22B、および継手22Cとして、VP管を適用しているが、これに限らない。例えば、流入部22A、排水管22B、および継手22Cとして、VU管やステンレス管等の耐水性を有する他の部材を適用してもよい。
また、図4(B)に示すように、本実施の形態に係る第1の排水部22では、水が流入する流入部22Aの流入口22DにドジョウDが通過できない大きさの網目の網部22Eが設けられている。これにより、ドジョウDが第1の排水部22を通って、水田12の外側へ移動することを防止することができる。
さらに、本実施の形態に係る第1の排水部22は、水田12の底の上に位置する、長手方向が水平方向の排水管22Bを回転軸として矢印E方向に回動可能とされている。この構成により、当該回動によって、水田12の水位を細かく調整することができる。
なお、本実施の形態に係る第2の排水部24は、第1の排水部22と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
本実施の形態では、第1の排水部22を回動させることにより、複数の段階で水田12の水位を変えてドジョウDを集魚領域14に集める。本実施の形態では、一例として、図2、図5、および図6に示すように、3段階で水田12の水位を変えており、図2に示す第1の水位、図5に示す第2の水位、図6に示す第3の水位に、この順番で順次水位を低くする。また、本実施の形態では、成育領域16の底を基準として、上記第1の水位を約40cmとし、上記第2の水位を約10cmとし、上記第3の水位を略0cmとしている。また、本実施の形態では、上記第1の水位を、ドジョウDが成育する水位とし、上記第2の水位を、ドジョウDを回収する際の1段階目の下限の水位とし、上記第3の水位を、水田12の水位を上記第2の水位とした場合でも、予定していた数のドジョウDが集魚領域14に集まらなかった場合に、さらに水位を下げる際の下限の水位としている。
また、本実施の形態では、上記第2の水位から上記第3の水位に水田12の水位を低くする場合、図7に示すように、連通部26の構成が変更される。この場合、図3(A)に示す状態の連通管26A1から継手26A2、26A3が外され、連通管26B1から一対の蓋部26B2が外される。そして、連通管26A1の両端部に一対の蓋部26B2の上記他端部が各々差し込まれる。さらに、連通管26B1の上記一端部に継手26A2の上記他端部が差し込まれ、連通管26B1の上記他端部に継手26A3の上記他端部が差し込まれる。
次に、図8を参照して、本実施の形態に係る魚回収システム10を用いたドジョウDの回収を行う際の作業の流れを説明する。なお、図8は、当該作業を行う作業者によって実行される作業の流れを示すフローチャートである。また、本実施の形態では、ドジョウDが成育領域16において、回収して市場等に出荷する大きさとして予め定められた大きさ(例えば、10cm)まで成育した場合に、上記作業が開始されるものとする。また、本実施の形態では、上記作業が、水田12の水位が図2に示す第1の水位で開始されるものとする。
まず、同図のステップ100では、作業者は、流入口22Dの位置が上記第2の水位に対応する位置となるように第1の排水部22を回動させる。次のステップ102では、作業者は、給水部20のバルブ20Aを開けることにより水田12への給水を開始する。以上の作業により、一例として図2に示すように、水田12において、集魚領域14から成育領域16への連通部26Aを介した水流Sが発生する。また、この作業により、ドジョウDが、遡上の習性により成育領域16から集魚領域14へ連通部26Aを介して移動する環境が整えられる。
なお、本実施の形態では、作業者は、当該水流Sの速度が、ドジョウDが遡上可能な速度として予め定められた速度となるように、バルブ20Aを開ける度合いを調整することにより給水部20からの所定時間当たりの給水量を調整している。また、本実施の形態では、上記予め定められた速度として、本魚回収システム10を用いた実験や、一般的なドジョウの習性に基づく経験値等により予め得られた速度(本実施の形態では、約0.04m/s)を適用している。また、本実施の形態では、第1の排水部22からの所定時間当たりの排水量が、給水部20からの所定時間当たりの給水量より多くなるように、第1の排水部22の各構成部の内径および外径が設定されている。
次のステップ104では、作業者は、水田12の水位が上記第2の水位となるまで待機し、次のステップ106にて、作業者は、給水部20のバルブ20Aを閉めることにより集魚領域14への給水を停止する。以上の作業により、魚回収システム10は、図5に示す状態となる。
次のステップ108では、作業者は、成育領域16にドジョウDが残っているか否かを確認する。作業者は、成育領域16にドジョウDが残っていることを確認した場合は、次のステップ110の作業に移行する。このように、本実施の形態では、作業者は、成育領域16にドジョウDが1匹でも残っているか否かを確認しているが、これに限らない。例えば、作業者は、成育領域16に、予め定められた閾値(例えば、水田12で成育しているドジョウDの総数の10%の値)以上の数のドジョウDが残っているか否かを確認してもよい。
ステップ110では、作業者は、前述したように、連通部26Aの継手26A2、26A3と連通部26Bの一対の蓋部26B2とを付け替える。この作業により、連通部26は、図7に示す状態となる。次のステップ112では、作業者は、流入口22Dの位置が上記第3の水位に対応する位置となるように第1の排水部22を回動させる。次のステップ114では、作業者は、上記ステップ102の作業と同様に、給水部20のバルブ20Aを開けることにより集魚領域14への給水を開始する。
次のステップ116では、作業者は、水田12の水位が上記第3の水位となるまで待機し、次のステップ118にて、作業者は、上記ステップ106の作業と同様に、給水部20のバルブ20Aを閉めることにより水田12への給水を停止する。以上の作業により、魚回収システム10は、図6に示す状態となる。
一方、上記ステップ108の作業において、作業者は、成育領域16にドジョウDが残っていないことを確認した場合は、ステップ120の作業に移行する。
ステップ120では、作業者は、被覆部28を仕切部18から取り外し、次のステップ122にて、作業者は、網や籠等を用いて集魚領域14のドジョウDを回収し、本作業を終了する。また、作業者は、以上の作業の後、回収したドジョウDを市場等に出荷する作業を行う。
このように、本実施の形態では、作業者は、ドジョウDを集魚領域14に集めた直後に、ドジョウDを回収しているがこれに限らない。例えば、作業者は、ドジョウDを集魚領域14に集めた後に、全ての連通部26の両端部に蓋部26B2を取り付け、バルブ20Aを開けることにより集魚領域14への給水を開始する。そして、作業者は、集魚領域14の水位が上記第1の水位となった時点で、バルブ20Aを閉めることにより集魚領域14への給水を停止する。さらに、作業者は、ドジョウDを集魚領域14で所定期間畜養した後に、流入口の位置が上記第3の水位に対応する位置となるように第2の排水部24を回動させることにより集魚領域14の水位を上記第3の水位とし、その後にドジョウDを回収してもよい。これにより、例えば、上記作業を開始してからドジョウDを市場等に出荷するまでの期間が比較的長い場合等にも対応することができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、回収対象とする魚(本実施の形態では、ドジョウD)が存在する水域(本実施の形態では、水田12)が、魚を集める集魚領域(本実施の形態では、集魚領域14)および前記魚が成育する成育領域(本実施の形態では、成育領域16)に、水面下に魚が集魚領域と成育領域との間で通過可能な大きさの連通部(本実施の形態では、連通部26)が設けられた仕切部(本実施の形態では、仕切部18)により、水面から底にかけて仕切られる。そして、排水部(本実施の形態では、第1の排水部22)により成育領域から排水されると共に、給水部(本実施の形態では、給水部20)により集魚領域に給水される。これにより、魚の位置にかかわらず、効率よく魚を回収することができる。
また、本実施の形態では、連通部に、魚の集魚領域から成育領域への通過を防止し、成育領域から集魚領域への通過を可能とする逆止弁(本実施の形態では、逆止弁26A4)が設けられているので、より効率よく魚を回収することができる。
また、本実施の形態では、成育領域が、平均的な水深が集魚領域より浅い領域とされているので、より多くの魚を集魚領域に集めることができる結果、より効率よく魚を回収することができる。
さらに、本実施の形態では、連通部が、成育領域の底に接するように設けられているので、より多くの魚を集魚領域に集めることができる結果、より効率よく魚を回収することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記の実施の形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明を抽出できる。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
例えば、上記実施の形態では、水田12の水位を3段階で変えた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、水田12の水位を2段階で変える形態としてもよいし、水田12の水位を4段階以上で変える形態としてもよいことは言うまでもない。
また、上記実施の形態では、仕切部18を1つ設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図9および図10に示すように、仕切部18を複数(同図に示す例では、3つ)設ける形態としてもよい。なお、図10は、図9のF−F線断面図である。
この形態例の場合、図11に示すように、継手26A2の開放されている端部に、各々回収対象とする大きさのドジョウが通過可能で、かつ仕切部18毎の連通部26Aに網目の大きさが異なる網部26A7を設ける形態としてもよい。なお、一例として、図11(A)は、体長が約6cm未満のドジョウDが通過可能な網部26A7aを示し、図11(B)は、体長が約9cm未満のドジョウDが通過可能な網部26A7bを示し、図11(C)は、体長が約12cm未満のドジョウDが通過可能な網部26A7cを示している。さらに、この場合、網部26A7a〜26A7cを、それぞれ図9における各仕切部18の連通部26Aに設ける形態が例示される。この形態例によれば、体長が6cm未満、9cm未満、12cm未満のドジョウDを選別して各集魚領域14に集めることができる。
また、この形態例において、全ての連通部26Aにおける網部26A7の網目の大きさを統一し、網部26A7を付け替えることにより網部26A7の網目の大きさを変える形態としてもよい。例えば、この場合、作業者は、まず全ての連通部26Aに図11(A)に示す網部26A7aを設けて、図8に示す作業を行い、体長が約6cm未満のドジョウDを各集魚領域14に集めて回収する。そして、全ての連通部26Aの網部26A7aを図11(B)に示す網部26A7bに付け替えて、水田12の水位を上記第1の水位に戻した後に、図8に示す作業を行い、体長が約6cm以上9cm未満のドジョウDを各集魚領域14に集めて回収する。同様に、全ての連通部26Aの網部26A7bを図11(C)に示す網部26A7cに付け替えて、水田12の水位を上記第1の水位に戻した後に、図8に示す作業を行い、体長が約9cm以上12cm未満のドジョウDを各集魚領域14に集めて回収する。この形態例によれば、ドジョウDを異なる大きさ毎に選別して回収することができる。
さらに、この形態例の場合、図12に示すように、図12における左端および右端の各仕切部18に設けられた連通部26Aの継手26A2を平面視略L字状のものとし、各連通部26Aの成育領域16側の端部が予め定められた範囲Y内に収まるように連通部26Aを設ける形態としてもよい。これにより、ドジョウDが遡上して成育領域16の範囲Y内に集まった後に、各連通部26Aの網部26A7の大きさ毎に選別されて各集魚領域14に移動するので、より効率よくドジョウDを回収することができる。
また、上記実施の形態では、仕切部18の設置場所として、水田12の略中央を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、仕切部18の設置場所として、水田12の四隅の領域や仕切部18の一辺が水田12の畦畔に接する領域等を適用する形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、仕切部18を水田12の内側に設けることにより、水田12を集魚領域14および成育領域16に仕切る場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図13に示すように、水田12全体を成育領域16とし、成育領域16の外部に、集魚領域14を形成する集魚部40を設けた魚回収システム50とする形態としてもよい。
この魚回収システム50では、上記実施の形態と同様に、集魚部40には、水面下にドジョウDが集魚領域14と成育領域16との間で通過可能な大きさの連通部26が設けられ、成育領域16から排水する第1の排水部22、および集魚領域14に給水する給水部20が設けられる。この場合、集魚部40として、上記実施の形態の仕切部18と同じ部材や水槽等を適用する形態が例示される。なお、この形態例においても、前述した図11に示す網部26A7a〜26A7cをそれぞれ連通部26Aに設ける形態としてもよい。さらに、この形態例においても、全ての連通部26Aにおける網部26A7の網目の大きさを統一し、網部26A7を付け替えることにより網部26A7の網目の大きさを変える形態としてもよい。
また、図13に示す形態例では、魚回収システム50に成育領域16と同じ数の集魚領域14(同図に示す例では、4つ)を形成する集魚部40を設けた場合について示したが、これに限らない。例えば、集魚領域14の数は、集魚領域14の広さや回収対象とするドジョウの数等に応じて、適宜設定すればよい。この場合、例えば、図14に示すように、2つの成育領域16に対して1つの集魚領域14を形成する集魚部40を設ける形態が例示される。
さらに、図15に示すように、水田12(成育領域16)に隣接するように集魚部40を設けた魚回収システム60とする形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、仕切部18の下端部を水田12の底に埋め込むことにより、仕切部18を水田12の底に固定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図16に示すように、仕切部18を水田12の底に埋め込まず、仕切部18の下端部を固定部42により水田12の底に対して固定する形態としてもよい。なお、この場合、固定部42として、例えば、レンガや鉄片等の水に浮かない部材が例示される。
さらに、この場合、図16に示すように、仕切部18の下端部の開口部を、ドジョウDが通過できない大きさの網目の被覆部44で被覆する形態としてもよい。なお、この場合、被覆部44として、寒冷紗やビニール製の網等が例示される。
また、上記実施の形態では、成育領域16として、平均的な水深が集魚領域14より浅い領域を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図16に示すように、成育領域16として、平均的な水深が集魚領域14と同じ領域を適用する形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、仕切部18の上端部の開口部を被覆部28で被覆する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図16に示すように、仕切部18の上端部の開口部を被覆部28で被覆しない形態としてもよいことは言うまでもない。
また、上記実施の形態では、人手による作業によりバルブ20Aを開閉することによって給水部20からの給水を開始および停止する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、給水部20に共に不図示のポンプ、および当該ポンプを制御する制御部を設け、当該制御部により当該ポンプを制御することによって、給水部20からの給水の開始および停止を電気的に制御する形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、人手による作業により第1の排水部22および第2の排水部24を回動させる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1の排水部22および第2の排水部24に共に不図示のモータ、および当該モータの駆動を制御する制御部を設け、当該モータの駆動を当該制御部により制御することによって、第1の排水部22および第2の排水部24の回動を電気的に制御する形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、魚回収システム10の設置場所として、遊休水田を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、魚回収システム10の設置場所として、稲作等を行っている水田の空いている領域を適用してもよいし、水田以外の人工の池や天然の池、水槽等、回収対象とする魚が成育可能な他の水域を適用する形態としてもよい。また、魚回収システム10の設置場所は、屋外に限定されず、屋内とする形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、回収対象とする魚として、ドジョウを適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、回収対象とする魚として、メダカ、コイ、フナ、ナマズ等の遡上する習性を有する他の魚を適用する形態としてもよい。
その他、上記実施の形態で説明した魚回収システム10の構成(図1〜図4参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要な構成要素を削除したり、新たな構成要素を追加したりすることができることは言うまでもない。
さらに、上記実施の形態で示した魚を回収する際の作業の流れ(図8参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの順序を入れ替えたりすることができることは言うまでもない。
10 魚回収システム
12 水田(水域)
14 集魚領域
16 成育領域
18 仕切部
20 給水部
22 第1の排水部(排水部)
26A、26B 連通部
26A4 逆止弁
26A7 網部
40 集魚部
50 魚回収システム
60 魚回収システム
D ドジョウ(魚)
12 水田(水域)
14 集魚領域
16 成育領域
18 仕切部
20 給水部
22 第1の排水部(排水部)
26A、26B 連通部
26A4 逆止弁
26A7 網部
40 集魚部
50 魚回収システム
60 魚回収システム
D ドジョウ(魚)
Claims (8)
- 回収対象とする魚が存在する水域を、前記魚を集める集魚領域および前記魚が成育する成育領域に、水面から底にかけて仕切ると共に、水面下に前記魚が前記集魚領域と前記成育領域との間で通過可能な大きさの連通部が設けられた仕切部と、
前記連通部に設けられ、前記魚の前記集魚領域から前記成育領域への通過を防止し、前記成育領域から前記集魚領域への通過を可能とする逆止弁と、
前記成育領域から排水する排水部と、
前記集魚領域に給水する給水部と、
を有する魚回収システム。 - 回収対象とする魚が成育する成育領域の外部に、前記魚を集める集魚領域を形成すると共に、水面下に前記魚が前記集魚領域と前記成育領域との間で通過可能な大きさの連通部が設けられた集魚部と、
前記連通部に設けられ、前記魚の前記集魚領域から前記成育領域への通過を防止し、前記成育領域から前記集魚領域への通過を可能とする逆止弁と、
前記成育領域から排水する排水部と、
前記集魚領域に給水する給水部と、
を有する魚回収システム。 - 前記仕切部を複数有し、
前記複数の仕切部の連通部に各々設けられ、少なくとも一つは前記魚が通過可能で、かつ他は当該魚が通過できない大きさの網目の複数の網部
をさらに有する請求項1記載の魚回収システム。 - 前記集魚部を複数有し、
前記複数の集魚部の連通部に各々設けられ、少なくとも一つは前記魚が通過可能で、かつ他は当該魚が通過できない大きさの網目の複数の網部
をさらに有する請求項2記載の魚回収システム。 - 前記成育領域は、平均的な水深が前記集魚領域より浅い領域とされている
請求項1〜請求項4の何れか1項記載の魚回収システム。 - 前記連通部は、前記成育領域の底に接するように設けられている
請求項5記載の魚回収システム。 - 回収対象とする魚が存在する水域を、前記魚を集める集魚領域および前記魚が成育する成育領域に、水面下に前記魚が前記集魚領域と前記成育領域との間で通過可能な大きさの連通部が設けられた仕切部により水面から底にかけて仕切ると共に、前記連通部に、前記魚の前記集魚領域から前記成育領域への通過を防止し、前記成育領域から前記集魚領域への通過を可能とする逆止弁を設け、
前記成育領域から排水すると共に、前記集魚領域に給水する
魚回収方法。 - 回収対象とする魚が成育する成育領域の外部に、前記魚を集める集魚領域を、水面下に前記魚が前記集魚領域と前記成育領域との間で通過可能な大きさの連通部が設けられた集魚部により形成すると共に、前記連通部に、前記魚の前記集魚領域から前記成育領域への通過を防止し、前記成育領域から前記集魚領域への通過を可能とする逆止弁を設け、
前記成育領域から排水すると共に、前記集魚領域に給水する
魚回収方法。
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