JP5639291B1 - 舗装材切断装置の駆動機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の小型のエンジンの搭載スペースに大型のエンジンを搭載しなければならない課題を解決すべく、新たな出力軸周辺の駆動機構の開発を試みたものである。【解決手段】 本発明の舗装材切断装置1の駆動機構は、回転するカッターブレード30を舗装面Pに作用させながら移動して、舗装面Pに連続した切削・切断溝Psを形成する装置において、エンジン4のクランクが、装置移動方向に対し直交するように本体ボディー10に横置き状態に搭載され、前記エンジン4が具えるフライホイール401側に出力軸42の一端が支持されるとともに、出力軸42の他端となる自由端は前記エンジン4のエンジンブロック402に対し、固定関係に取り付けられているサポートブラケット44により支持され、且つ出力軸42は、サポートブラケット44内側とフライホイール401との間に出力プーリー43を具えていることを特徴として成るものである。【選択図】図1

Description

本発明は、舗装材の切断や切削をする装置に関するものであって、特にその切断作用を直接担うカッターブレードへの動力伝達を行う駆動機構に係るものである。
道路での掘削作業や補修作業に先立ち、舗装材に切り込みを入れる切削切断作業が行われる。この作業は、エンジン動力等でカッターブレードを駆動する舗装材切断装置によって行われている。この装置の概略は、 本体ボディに対し、その下方に移動用の車輪装置を設け、また本体ボディ下方側方にカッターブレードを設け、更に本体ボディ内に搭載したエンジンによりカッターブレードを駆動し、適宜の切削を行うものである。
ところでこの作業は、切断深さが大きくなるほどカッターブレードには大きな抵抗がかかり、このような高負荷仕様の装置にあっては、駆動源であるエンジンは大排気量のものを搭載する傾向にある。しかしながら、現実の作業での扱い易さから、装置全体の寸法仕様は従来寸法を維持することを要求され、たとえ大型のエンジンを搭載されることを余儀なくされたとしても、装置寸法を拡大することができない。結果的に従来の小型のエンジンの搭載スペースに大型のエンジンを搭載しなければならない。
加えて駆動部材となるカッター駆動軸等についても既存の装置の仕様変更を伴わないように、駆動系装置、例えば出力プーリーの配置も考慮しなければならない。
しかしながら、従来の小型エンジンにおける出力軸の配設手法を踏襲すると、まずスペース的に従来のボディ寸法には収まらないうえ、高荷重の動力伝達を行うと耐荷重面でも充分対応できない。加えて駆動系のアライメント、即ちブレード駆動ベルトのベルトラインの不整合等の問題が生じる。具体的には従来搭載されていた小型のエンジンにあっては、エンジン出力端となるフライホイールに出力軸基部をフランジ留めするとともに、出力軸基部側をエンジンブロックに固定されるベアリングハウジングで支持し、そこから出力軸の自由端側を張り出すように片持ち支持状態に設け、ここに出力プーリーを取り付けるような構成としている。このため、エンジンのクランク軸長方向の寸法が大きくなってしまう高負荷仕様の装置では、前記ベアリングハウジングや、そこから片持ち状態に突出する出力軸の位置が大きくずれて、既存のボディ寸法に収まらないうえ、ベルトラインもずれてしまう。また耐荷重の面からも駆動トルクも大きくなることから出力軸が片持ち支持の場合に負荷に耐えることが困難となる。
特開2012−002022号公報
本発明は、これらの種々の背景を考慮してなされたものであって、これらを合理的に解決すべく、新たな出力軸周辺の駆動機構の開発を試みたものである。
請求項1記載の舗装材切断装置の駆動機構は、本体ボディに対し、その下方に車輪装置を設け、また本体ボディ側方にカッターブレードを設け、更に本体ボディ内にカッターブレードの駆動源となるエンジンを搭載し、エンジン回転をカッター駆動ベルトに伝えてカッターブレードを回転駆動し、この回転するカッターブレードを舗装面に作用させながら移動して、舗装面に連続した切削・切断溝を形成する装置において、前記エンジンは内燃機関を適用するものであり、そのクランクが、装置移動方向に対し直交するように本体ボディーに横置き状態に搭載され、前記エンジンが具えるフライホイール側に出力軸の一端が支持されるとともに、出力軸の他端となる自由端は前記エンジンのエンジンブロックに対し、固定関係に取り付けられているサポートブラケットにより支持され、且つ出力軸は、サポートブラケット内側とフライホイールとの間に出力プーリーを具えていることを特徴として成るものである。
請求項2記載の舗装材切断装置の駆動機構は、前記請求項1記載の要件に加え、前記サポートブラケットについては、エンジンブロックに固定されるエンジンベースから延長形成されるブラケットステーと、このブラケットステーの基端を支持されるベアリングケースホルダーとを具え、このベアリングケースホルダー先端の自由端側において前記出力軸の自由端側を支持し、この構成によりサポートブラケットは、出力軸を支持するにあたり片持ち支持状態となっていることを特徴として成るものである。
請求項3記載の舗装材切断装置の駆動機構は、前記請求項2記載の要件に加え、前記サポートブラケットにおけるベアリングケースホルダーの基部については、出力軸に対し、カッター駆動軸側の位置に配設されることを特徴として成るものである。
請求項4記載の舗装材切断装置の駆動機構は、前記請求項2または3記載の要件に加え、前記サポートブラケットにおけるベアリングケースホルダーとブラケットステーとは、相互にボルト締め固定がされるものであり、ボルト締め操作対面位置は、出力軸の自由端側であることを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、出力軸の自由端においてサポートブラケットによる支持を行うように構成したものであり、従来の出力軸基部側におけるベアリングによる支持を廃したことから、このスペースに出力プーリーを配置することができ、出力軸周辺の寸法設計をコンパクトにすることができる。この結果、エンジンの大型化が図られたとしても、出力軸のコンパクト化により従前の本体ボディ内に動力伝達ための諸機構が収められ、装置全体の大型化を抑えることができる。
また請求項2記載の発明によれば、サポートブラケットによる出力軸の支持にあたり、サポートブラケットが片持ち支持状態となっており、出力軸周辺はサポートブラケットにより過剰に覆われないから、周辺機器のメンテナンス等が行い易い。
また請求項3記載の発明によれば、サポートブラケットにおけるベアリングケースホルダーの基部が出力軸に対し、カッター駆動軸側の位置に設けられており、出力軸に加わる負荷が常にカッター駆動軸側に向う状況に対して、これを効果的に支持することができる。
また請求項4記載の発明によれば、サポートブラケットにおけるベアリングケースホルダーとホルダーブラケットとは、相互にボルト締め固定がされ、ボルト締め操作のための対面位置は、出力軸の自由端側であることから、その整備が行い易い。即ち本体ボティの外殻部材たるカバーパネル等を外した後ボルトを緩めてベアリングケースホルダーのみを切りはなすことにより、駆動ベルト等の交換を容易に行うことができる。
本発明を適用した舗装材切断装置を示す斜視図であり、分解状態を併せ示すものである。 同上装置のエンジンからカッターブレードへの駆動系部材を主として示す分解斜視図である。 同上装置のエンジンの冷却装置を示す分解斜視図である。 同上装置のカッターブレード駆動系部材を示す側面図である。 同上装置の出力軸周辺の組立状態を示す図4中v−v線における断面図である。 同上装置のエンジンの冷却装置の正面図(a)、並びに平面図(b)である。 同上平面図である。 同上装置のエンジンの冷却装置におけるファンベルトのテンション調整の状態を示すの正面図である。 同上装置ののエンジンの冷却装置におけるシュラウドの可動支持構造を示す側面図である。
本発明を実施するための形態は、以下述べる実施例をその一つとするものであるとともに、この技術思想に基づく種々の改良した実施例も含むものである。
以下、本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。
まず符号1は、舗装材切断装置であって、このものは、舗装面Pに作用し、切削溝Psを形成する。なお装置の名称としては、切断装置としたが切削溝等を加工する場合もあり、必ずしも切断しない場合も生ずるが装置名称として慣用されていることから、舗装材切断装置1とする。このものの概略は、まず本体ボディ10に対し車輪装置2が設けられ、適宜エンジン駆動あるいは作業者の押し引きによる移動が可能となっている。そして、本体ボディ10内にカッター装置3や車輪装置2を駆動する内燃機関を適用したエンジン4を具える。
本発明は、このエンジン4からカッター装置3への動力伝達を行う駆動構造に関するものである。
以下、更に舗装材切断装置1について具体的に説明する。
まず本体ボディ10は、シャーシフレーム100に対し、内部機構を覆うカバーパネル11が設けられ、この内部にエンジン4や、エンジン4から前記カッター装置3への駆動系統の諸装置や、エンジンの冷却を行う装置や、操作伝達系の諸装置が設けられている。また本体ボディ10の前方に伸びるように倒伏自在のゲージロッド12を具えるものであり、このゲージロッド12は、先端にゲージ片121と舗装面P上を円滑に移動させるためのローラ122具えている。
また本体ボディ10には、その後方に延びる進行操作ハンドル13が具えられるとともに昇降操作ハンドル14を具える。
次にこの本体ボディ10の下方に設けられる車輪装置2について説明する。
車輪装置2としては、装置後方に主輪21が設けられる。なお以下、本実施例では、作業者が前記進行操作ハンドル13を操舵した状態で舗装材切断装置1を押し進めるものであり、その移動方向を前方と定義する。この主輪21は、自由転動するものであってもよいし、適宜操作の負荷等を考慮して駆動されるものであってもよい。なお駆動にあたってはエンジン4により駆動される油圧ポンプでHST装置を駆動し、車輪の速度調整、正逆転を行うようにすることが好ましい。
更に主輪21の前方には、副輪22が設けられる。この副輪22は、副輪アーム23の先端に設けられるとともに、副輪アーム23の基部はアームピボット231において支持され、図示を省略するが、アームピボット231から延長するリンク部材等が副輪アーム23を一定角度回動させ、本体ボディ10を前上がり状態からほぼ水平状態の適宜の角度になるように設定できるものである。なおこの設定操作は、前記昇降操作ハンドル14により行われる。
因みに通常の舗装面Pの切断作業を行う際には、本体ボディ10はその下面をほぼ水平にした状態で作業がなされる。
次にカッター装置3について説明する。
カッター装置3は、カッターブレード30を主要部材とするものであり、このものは本体ボディ10の下面に取り付けられた軸受31によって支持される主軸32の外端部に取り付けられている。この主軸32に対して、エンジン4から回転が伝達され、カッターブレード30が回転駆動される。
以下カッターブレード30の駆動源となるエンジン4、並びにエンジン4の出力を伝達するカッター駆動系装置5、更にはエンジン4の冷却系装置6を説明する。
まず符号40は、エンジン本体であって、このものは、本体ボディ10のシャーシフレーム100に搭載するにあたり、クランク軸を前記舗装材切断装置1の移動方向に対し、直交するように配置して搭載される。即ちエンジン4は、いわゆる横置きされた状態となる。そして、このエンジン本体40は、その出力端としてフライホイール401を具えるものであり、このフライホイール401は一例として、前記カッターブレード30と反対の側面に設けられている。このエンジン4は、そのエンジンブロック402がアダプタ状のエンジンベース41を介して、シャーシ110に搭載される。エンジンベース41は、適宜の位置にシャーシ110に搭載するためのマウントブラケット410を具える。そしてシャーシ110とマウントブラケット410とは、ラバーブッシュ411を介して本体ボディ10に緩衝的に取り付けられている。
もちろんエンジンベース41とエンジンブロック402とは、適宜固定ボルトにより固定されるものであり、エンジンベース41はいわばエンジンブロック402と一体的になったものである。
更に前記エンジン本体40のフライホイール401には、出力軸42が固定状態に接続される。即ち出力軸42は、フランジ421と軸状のプーリーシャフト422とを具えるものであり、前記フランジ421の部位をフライホイール401の外面にあわせてボルト等による固定がなされる。結果的に出力軸42は、フライホイール401から張り出すように設けられる。この出力軸42におけるプーリシャフト422に対して外嵌されるように出力プーリー43がキー構造により回転方向への固定がなされた状態で設けられるものである。
この出力プーリー43の外周部には、プーリー溝が設けられており、このプーリー溝としては、ブレードプーリー溝431と、補機系プーリー溝432とを具える。即ち、ブレードプーリー溝431は、カッターブレード30を駆動するためのベルトを捲回させる溝であり、一方補機系プーリー溝432は、例えば本装置を自動走行させる場合にHST機構のオイルポンプを駆動したり、更には切削粉の回収用のバキュームポンプを駆動するためのベルトを捲回させるものである。
このような出力軸42と出力プーリー43との支持構造として、サポートブラケット44を具える。
即ちサポートブラケット44は、前記出力軸42の先端側(自由端側)を支持するものであって、ブラケットステー441とベアリングケースホルダー442を具える。このブラケットステー441は、前記エンジンベース41と一体に形成されるものであって、エンジンベース41から出力軸42の突出方向と同じ向きに平行する状態で突出形成されている。
そしてブラケットステー441の先端部の端面にはメネジ441aが形成され、この部位を利用して前記ベアリングケースホルダー442が締付ボルト444により固定される。このような構成の結果、サポートブラケット44は、全体としてエンジンブロック402に対して固定状態に設けられている形態を採る。
更にこのベアリングケースホルダー442は、その先端に円孔状のベアリングスペース442aを設けるとともに、基端側に前記441aに対応したボルト孔442bを具える。このベアリングケースホルダー442に対して出力軸42がベアリング45によって支持される。この支持状態は、まずベアリング45を支持するベアリングケース451が、前記サポートブラケット44におけるベアリングケースホルダー442のベアリングスペース442aに嵌め込まれるようにして取り付けられる。その取り付けにあたっては、ベアリングケースホルダー442のベアリングスペース442a内にOリング溝442cを形成し、ここにOリング453を内嵌めするようにしてベアリングケース451をフローティング支持するような状態に保持する。そして、適宜のスペーサ454を介して軸止ボルト455によって前記出力軸42の端部を固定する。一方、前記ベアリングケース451の外側面には、ベアリングケースストッパー456をあてがい、両者をボルト締めすることによりベアリングケース451とベアリングケースストッパー456とによって、サポートブラケット44におけるベアリングケースホルダー442を挟み込むようにして固定する。この結果出力軸42は、サポートブラケット44に対して先端で支持され、フライホイール401側と、先端との両端支持状態となる。一方これをサポートブラケット44による支持態様として見ると、図5に示すようにサポートブラケット44は、出力軸42をあたかも片持ち状態で支持している。そしてベアリングケースホルダー442を支持するブラケットステー441は、出力軸42に対し、カッター駆動系装置5のカッター駆動軸50側に配設された形態を採る。一方、ブラケットステー441の反対側は、ベアリングケースホルダー442を支持する部材はない。
なおこの実施例では、サポートブラケットステー441とベアリングケースホルダー442との2部材が組み合わされているが、これらは一体部材として構成されていてももとより差し支えない。
次に出力軸42並びに出力プーリー43により駆動されるカッター駆動系装置5について説明する。
まず符号50は、カッター駆動軸であり、このものは、前記本体ボディ10の下面に幅方向に伸びるように配設された主軸32に対して動力を伝達する部材であり、適宜変速機構等を介して、主軸32に対して動力を伝達している。もちろん変速機を介さないで動力伝達がされる場合もある。
一方カッター駆動軸50に対しては、カッター駆動ベルト51からエンジン4の回転が伝達されるものであって、カッター駆動ベルト51は、前記出力軸42に取り付けられた出力プーリー43からテンションプーリー52及びカッター駆動軸50に設けられた従動プーリー53、ガイドプーリー54を通るように無端状に捲回されているものである。なお特許請求の範囲において、カッター駆動ベルト51について「無端帯」としたのは、チェーン駆動等の手法が考慮し得るものであるからである。必ずしもエンジン回転駆動は、ベルト駆動に限定されるものではない。
次にエンジン4の冷却系装置6について説明する。この冷却系装置6は、図1、3、6、7、8、9に示すようにラジエタースタンド60を支持部材として、ラジエター本体61、ラジエターファン63、ファンプーリー64、ファンブラケット65を主要部材として構成される。
まずラジエタースタンド60は、ラジエター本体61とシュラウド62を支持するものであって、枠本体601に対し、本体ボディ10のシャーシフレーム100に取り付けるためのフレーム取り付けブラケット602を突出させるとともに、前方にラジエター保持ブラケット603を設ける。
なおラジエター保持ブラケット603は、下部の部材は、受け板部材状となっており、これを符号603aとして示す。また上部はラジエター平面方向に見て、ラジエターを取り付けるためのボルト穴を具えた平板状の部材であり、この上部のラジエター保持ブラケットを符号603bで示す。
更に枠本体601には、シュラウドガイド604を設けるものであって、下部シュラウドガイド604aと上部シュラウドガイド604bとで構成される。そしてそれぞれのシュラウドガイド604は、一例としてアングル断面を有する部材であって、長ボルト孔604cを枠本体601に取り付け面に具え、枠本体601へのとの間にシュラウドを挟み込む適切な間隔が得られるよう構成されている。なお符号604dは、それらの固定ボルトである。
このシュラウドガイド604の垂直部位には、更にプランジャボルト604eが捻じ込まれるものであり、この捻じ込まれるボルト孔を調整ボルト孔604fとする。なお上部シュラウドガイド604bは、エンジン4のエアクリーナーを支持するクリーナーブラケット604gを一体に支持している。
更に枠本体601には、シュラウド側にシュラウド面板605を設けるものであって、このものは、一例として幾分か横幅が長い長円状のシュラウド開口605aを具える。更にこのシュラウド面板605の前方には、導流ブレード606を配設する。この導流ブレード606は、複数の金属板状部材がほぼS字状に曲成されたものが組み合わされて、全体として渦巻状になるような形状に構成されている。この導流ブレード606の中心部である基部606aは、基部支持板606bにより収束状態に固定されており、一方の導流ブレード606の先端606Cは、枠本体601の内側周面近くに延び、シュラウド面板605に溶接固定される。そして導流ブレード606は、その先端部606cにおいてその幅寸法が幾分か小さくなるよう形成されている。なお導流ブレード606は、後述するラジエターファン63による冷却風の送風を受けて、その冷却風を満遍なくラジエター本体61に導く作用をしている。
次にラジエター本体61について説明する。このラジエター本体61は、常法に従った構成を採るものであり、中央部にラジエターコア611を設け、その上方にアッパータンク612を設け、その下方にロアタンク613を設ける。これらアッパータンク612、ロアタンク613からラジエターホースがエンジン4に連なり、常法に従い冷却水の循環がなされるものであり、一般的構造であるので詳細な説明は省略する。
そしてラジエタースタンド60に対して、取り付けるにあたっては枠本体601との緩衝的な支持や、冷却風の漏れを防ぐためにパッキン614を介在させる。
次にシュラウド62について説明する。このものは、ファンネル部621に対し、フランジ部622を有するものであって、このファンネル部621は、ラジエターファン63がほぼ密に入るような円形形状を採る。そしてフランジ部622の上下端縁をスライド縁622aとするものであり、このものは、前記ラジエタースタンド60とシュラウドガイド604との間に摺動自在に嵌まり込み、シュラウド62がラジエタースタンド60に対して左右方向に移動できるような構成をとっている。そのための機構としてシュラウド62には、シフト受けアーム622bを一方の側縁に設けている。
次にラジエターファン63について説明する。
ラジエターファン63は、ファンブレード631とファンボス632とを具える樹脂性の部材であり、一例としてファンブレード631は、7枚羽根の形態を採る。このファンボス632に対し、ファンプーリー64が固定され、ラジエターファン63の回転駆動を行う。なおこのものは、ファンボス632に対し、プーリーベアリング642を中心部に嵌め込み、更にプーリーシャフト643を後方に突出させてファンブラケット側にこのプーリーを固定するようにしている。即ちプーリーシャフト643は、後方にメネジロッド643aを突出させるとともに、ここに固定ナット643bを嵌め込んでファンブラケット65に固定する。
次にファンブラケット65について説明する。
このファンブラケット65は、前記ファンプーリー64のプーリーシャフト643のメネジロッド643aを支持する部材であって、ファンブラケット本体651が本体ボディ10のシャーシフレーム100に固定される。ファンブラケット本体651は、フレームに取り付けるためのフレーム取付部652を具えるとともに、そこから水平に伸びるようにファン支持板653を具える。このファン支持板653は、長穴状の調整孔653aを具えるとともに、端面にテンションボルト孔653bを設け、ここにアジャストボルト653cが嵌まるように構成されている。
このようなファンブラケット本体651に対し、可動ファンブラケット654が支持される。即ち可動ファンブラケット654は、前記ファン支持板654aに支承されながら、左右方向に取り付け位置が調整できるものであって、その中央部にシャフト受け孔654aを開口させる。更にその側傍にガイド突起654bを具えるものであり、このものは、前記調整孔653aに嵌まり込み、可動ファンブラケット654の左右方向への移動を確実にしているものである。更に、可動ファンブラケット654の端面にはアジャストメネジ654cが設けられるものであり、このアジャストメネジ654cは、アジャストボルト653cの捻じ込みにより前記可動ファンブラケット654を左右にずらすような作用を行う。
即ちこの機構は、ラジエターファン63を伴ったファンプーリー64を左右にスライドさせ、実質的にはファンベルト644のテンションを調整する作用を行う。
そしてこの実施例では、前記シュラウド62は、ラジエターファン63の外径とほぼ密なファンネル部621の寸法を有しているから、ラジエターファン63の左右へのテンション調整に伴う動きに対しては、これに追従しない限りは、ファンブレード631とファンネル部621との干渉接触のおそれがある。そのためこの実施例では、前記可動ファンブラケット654に対し、シュラウドシフトロッド655を突出形成させ、この先端部と前記シュラウド62におけるシフト受けアーム622bとを適宜のスペーサ655aを介して接続している。
この構成により、前記ラジエターファン63を伴ってファンプーリー64を左右に移動させてファンベルト644の調整を行った結果、ラジエターファン63の位置がずれたとしても、これに伴って、シュラウド62もともに移動できるように構成されている。
因みに従来のファンブレードとシュラウドとは、相互の干渉接触を回避するためにシュラウドの開口は円形ではなく横に拡がったやや長円形状を呈していた。その結果ラジエターファンが生起する冷却風の漏洩は避けられなかった。
本発明に係る舗装材切断装置1は、以上述べたような構成を具えるものであり、以下このものによる舗装材の切断態様について説明する。
まず切断の概要について説明すると、適宜エンジン4を起動してカッターブレード30に常法に従い回転を伝達する。このような回転起動がなされた後、このカッターブレード30を舗装面Pに作用させ、適宜切削溝Psを形成してゆく。
≪駆動機構の作動≫
このとき、本発明にあってはエンジン4の出力軸42は、その自由端側がサポートブラケット44におけるベアリング45によって支持される。この構成によりベアリング45で支持された部位より内側、即ちサポートブラケット44におけるベアリングケースホルダー442と、フライホイール401との間に、出力プーリー43が設けられることとなる。結果的にクランクシャフト長が大きくなって、フライホイールの位置が従来の小型エンジンより側方に張り出したとしても、片持ち状としていた従来型のベアリングないしはベアリングホルダが存在しないから出力プーリー43は、フライホイール401の至近位置に設定でき、その結果全体として横幅を広げることなく、出力プーリーが配設し得る。
そして、出力軸42は、いわばフライホイール401側での強固な支持と、その自由端側での支持のため、いわば両持ち支持されたような形態となっており、大型のエンジン4により高出力を受けたとしても、これをバランス良く支持することができる。特に駆動にあたっては、カッター駆動ベルト51は、カッター駆動系装置5のテンションプーリー52側に引かれるような負荷となるが、その方向にサポートブラケット44におけるベアリングケースホルダー442が基部を具えているから、その出力を有効に支承することができる。
またこのレイアウトは、サポートブラケット44が片持ち状に出力軸42の自由端を支持しており、出力軸42周りにおいてこれを覆うような部材を少なく抑えている。結果的に、周辺機器へのメンテナンスや、カッター駆動ベルト51等の交換作業等も容易に行い得る。
なおこの補機系プーリー溝432は、ここに補機用ベルトが捲回されて、HTSやバキュームポンプの駆動がなされている。
≪冷却系装置作動≫
この状態でエンジン4の運転を行った場合、当然エンジン4冷却のための冷却水の安定的な作動を冷却系装置6によって行わなければならない。
この実施例にあっては、まず一例としてラジエタースタンド60を利用して導流ブレード606を設けてあり、このものの作用によりラジエターファン63により生起させた冷却風は、特にファンボス632の影響で通常は、冷却風が行き渡らない中心部にも充分導かれる。結果的にラジエターコア611全体に冷却風が案内される。特に冷却風を案内するにあたってのシュラウド62は、ファンネル部621の外周至近位置を囲んでおり、無用な隙間がないから有効にラジエターファン63が冷却風を送り出すことができる。
そしてラジエターファン63を伴ってファンプーリー64を移動させてファンベルト644のテンション調整を行う場合、ラジエターファン63の位置がずれることになるがこれに対応し次のような作動がなされる。即ちファンブラケット65の可動ファンブラケット654が移動するが、これに伴い、これと連設されているシュラウドシフトロッド655が前記シュラウド62を移動させるような作用を行う。この結果、ラジエターファン63の移動に応動してシュラウド62も移動するものであり、結果的にシュラウド62の開口形態を横移動を許容するような長円形状にする必要がなく、効果的に冷却風をラジエター本体61に吹き込むことができる。
P 舗装面
Ps 切削溝
1 舗装材切断装置
2 車輪装置
3 カッター装置
4 エンジン
5 カッター駆動系装置
6 冷却系装置

1 舗装材切断装置
10 本体ボディ
100 シャーシフレーム
110 シャーシ
11 カバーパネル
12 ゲージロッド
121 ゲージ片
122 ローラ
13 進行操作ハンドル
14 昇降操作ハンドル

2 車輪装置
21 主輪
22 副輪
23 副輪アーム
231 アームピボット

3 カッター装置
30 カッターブレード
31 軸受
32 主軸

4 エンジン
40 エンジン本体
401 フライホイール
402 エンジンブロック

41 エンジンベース
410 マウントブラケット
411 ラバーブッシュ

42 出力軸
421 フランジ
422 プーリーシャフト

43 出力プーリー
431 ブレードプーリー溝
432 補機系プーリー溝

44 サポートブラケット
441 ブラケットステー
441a メネジ
442 ベアリングケースホルダー
442a ベアリングスペース
442b ボルト孔
442c Oリング溝
444 締付ボルト

45 ベアリング
451 ベアリングケース
453 Oリング
454 スペーサ
455 軸止ボルト
456 ベアリングケースストッパー

5 カッター駆動系装置
50 カッター駆動軸
51 カッター駆動ベルト
52 テンションプーリー
53 従動プーリー
54 ガイドプーリー

6 冷却系装置
60 ラジエタースタンド
601 枠本体
602 ブラケット
603 ラジエター保持ブラケット
604 シュラウドガイド
604a 下部シュラウドガイド
604b 上部シュラウドガイド
604c 長ボルト孔
604d 固定ボルト
604e プランジャボルト
604f 調整ボルト孔
605 シュラウド面板
605a シュラウド開口
606 導流ブレード
606a 基部
606b 基部支持板
606c 先端部

61 ラジエター本体
611 ラジエターコア
612 アッパータンク
613 ロアタンク
614 パッキン

62 シュラウド
621 ファンネル部
622 フランジ部
622a スライド縁
622b アーム

63 ラジエターファン
631 ファンブレード
632 ファンボス

64 ファンプーリー
642 プーリーベアリング
643 プーリーシャフト
643a メネジロッド
643b 固定ナット
644 ファンベルト

65 ファンブラケット
651 ファンブラケット本体
652 フレーム取付部
653 ファン支持板
653a 調整孔
653b テンションボルト孔
653c アジャストボルト
654 可動ファンブラケット
654a シャフト受け孔
654b ガイド突起
654c アジャストメネジ
655 シュラウドシフトロッド
655a スペーサ

Claims (4)

  1. 本体ボディに対し、その下方に車輪装置を設け、また本体ボディ側方にカッターブレードを設け、更に本体ボディ内にカッターブレードの駆動源となるエンジンを搭載し、エンジン回転をカッター駆動ベルトに伝えてカッターブレードを回転駆動し、この回転するカッターブレードを舗装面に作用させながら移動して、舗装面に連続した切削・切断溝を形成する装置において、
    前記エンジンは内燃機関を適用するものであり、そのクランクが、装置移動方向に対し直交するように本体ボディーに横置き状態に搭載され、前記エンジンが具えるフライホイール側に出力軸の一端が支持されるとともに、出力軸の他端となる自由端は前記エンジンのエンジンブロックに対し、固定関係に取り付けられているサポートブラケットにより支持され、且つ出力軸は、サポートブラケット内側とフライホイールとの間に出力プーリーを具えていることを特徴とする舗装材切断装置の駆動機構。
  2. 前記サポートブラケットは、エンジンブロックに固定されるエンジンベースから延長形成されるブラケットステーと、このブラケットステーの基端を支持されるベアリングケースホルダーとを具え、このベアリングケースホルダー先端の自由端側において前記出力軸の自由端側を支持し、この構成によりサポートブラケットは、出力軸を支持するにあたり片持ち支持状態となっていることを特徴とする請求項1記載の舗装材切断装置の駆動機構。
  3. 前記サポートブラケットにおけるベアリングケースホルダーの基部は、出力軸に対し、カッター駆動軸側の位置に配設されることを特徴とする請求項2記載の舗装材切断装置の駆動機構。
  4. 前記サポートブラケットにおけるベアリングケースホルダーとブラケットステーとは、相互にボルト締め固定がされるものであり、ボルト締め操作対面位置は、出力軸の自由端側であることを特徴とする請求項2または3記載の舗装材切断装置の駆動機構。
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