JP5634897B2 - コンクリート製品の目地部に介装される目地板 - Google Patents

コンクリート製品の目地部に介装される目地板 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート製品の目地部に介装される目地板に関する。また、該目地板が貼り付けられたコンクリート製品に関する。さらに、該目地板を用いるコンクリート製品の敷設方法に関する。
従来、道路工事又は土地境界等の土木工事において、コンクリート製品を敷設するときには、コンクリート製品を先に並べて置き、当該コンクリート製品の間に、先端の細いコテでモルタルを押し込んで、コンクリート製品の目地部にモルタルを充填していた。そして、その後、コンクリート製品の表面に付着した余分なモルタルを除去することによって工事を完了させていた。一方、近年では、コンクリート製品の目地部に対して、モルタルの代わりにゴム板あるいは発泡したゴム系スポンジ等を充填することも行われている。
特許文献1には、道路の路肩、歩車道境界部、中央分離帯等に用いられる側溝ブロック、コンクリートブロック等のコンクリート製品の目地部に介装されるパッキンの構造であって、パッキン本体は発泡体より形成され、そのパッキン本体の表面のうち、少なくとも外部露出する外表面には、耐候性塗料によって塗装皮膜が形成されていることを特徴とするコンクリート製品のパッキン構造が記載されている。パッキン本体に用いられる発泡体としては、連続気泡又は独立気泡のポリエチレン、クロロプレンスポンジ、EPDMスポンジ等が例示されている。さらに、図5には、幅が一定でない目地部に対して、前記パッキンを使用した状態が示されている。このパッキン構造によれば、コンクリート製品の接続を簡略化することができると共に、紫外線、熱、雨水等によって劣化することを防止することができ、耐久性の向上を図ることができるとされている。しかしながら、前記パッキンが、連続気泡の発泡体からなる場合、女性の靴のヒール部分が前記パッキンに入り込むおそれがあり、危険であった。また、前記パッキンが独立気泡の発泡体からなる場合、図5に示されたような幅が一定でない目地部に対して使用されると、変形しにくいために、目地部の幅の変化に対して追随できずに、コンクリート製品とパッキンの間に隙間があいてしまうおそれがあった。
特許文献2には、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを含有する連続気泡層と、前記連続気泡層を挟持する2層のエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを含有する独立気泡層とを有する多層構造体からなるシール材であって、少なくとも一方の前記独立気泡層の表面の表面粗さRが15μm以下であることを特徴とする3層構造のシール材が記載されている。これによれば柔軟性に優れ、止水性の高いシール材が得られるとされている。しかしながら、前記シール材は、高い止水性を必要とする場所での使用が考えられており、コンクリート製品の目地部に対して使用されることは記載されていない。
特開平10−252130号公報 特開2006−83236号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、コンクリート製品の目地部に介装される目地板であって、コンクリート製品相互の間隙の幅が一定ではない目地部に対しても容易に隙間なく充填することができ、かつ、女性の靴のヒール部分が入り込みにくい目地板を提供することを目的とするものである。
上記課題は、コンクリート製品の目地部に介装される目地板であって、中心層の両側に柔軟層が配置されるとともに、前記中心層及び前記柔軟層を挟むように表面層が配置された少なくとも5層から構成され、かつ、前記中心層及び前記表面層の50%圧縮応力が、前記柔軟層の50%圧縮応力よりも大きいことを特徴とする目地板を提供することによって解決される。
このとき、前記柔軟層の50%圧縮応力が、0.1〜20kPaであることが好適である。前記表面層及び前記中心層の50%圧縮応力が、いずれも50kPa以上であることも好適である前記中心層の50%圧縮応力が、前記表面層の50%圧縮応力以上であることも好適である。前記中心層の厚みが、前記表面層の厚みよりも厚いことも好適である。一方の前記表面層の上に接着層が配置されることも好適である。前記コンクリート製品が、その上を人が歩行し得るものであることも好適である。
また、上記課題は、前記目地板が、並設されるコンクリート製品と対向する面に貼り付けられたコンクリート製品を提供することによっても解決される。
また、上記課題は、複数のコンクリート製品を、該コンクリート製品相互の間隙の幅が一定にならないように並設するコンクリート製品の敷設方法において、前記間隙に形成される目地部に対して、前記目地板を介装することを特徴とするコンクリート製品の敷設方法を提供することによっても解決される。
本発明の目地板によれば、コンクリート製品相互の間隙の幅が一定ではない目地部に対しても容易に隙間なく充填することができ、かつ、女性の靴のヒール部分が入り込みにくい目地板を提供することができる。また、当該目地板が貼り付けられたコンクリート製品を提供することもできる。さらに、当該目地板を目地部に介装するコンクリート製品の敷設方法も提供することができる。
本発明の目地板の断面図である。 本発明の目地板が介装されたコンクリート製品の斜視図である。 コンクリート製品相互の間隙の幅が一定ではない目地部に対して、本発明の目地板が介装された状態を示す摸式図である。
本発明の目地板1は、図1に示されるように、中心層2の両側に柔軟層3が配置されるとともに、中心層2及び柔軟層3を挟むように表面層4が配置された少なくとも5層から構成され、中心層2及び表面層4の50%圧縮応力が、柔軟層3の50%圧縮応力よりも大きいものであることが必要である。
本発明の目地板の中心層としては、発泡体を用いることが好ましい。発泡体としては、ポリエチレンスポンジ及びポリプロピレンスポンジ及び等のポリオレフィンスポンジや、EPDMスポンジ及びクロロプレンスポンジ等のゴムスポンジを用いることができる。軽量かつ安価であるという観点からは、ポリオレフィンスポンジ、特にポリエチレンスポンジを用いることがより好ましい。弾性及び耐久性に優れるという観点からは、ゴムスポンジを用いることがより好ましい。なお、中心層として天然ゴム、EPDMゴム及びクロロプレンゴム等のゴム材の未発泡体や、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンン及びポリプロピレン等の軟質樹脂の未発泡体を用いることもできるが、軽量化の観点からは、発泡体を用いることが好ましい。50%圧縮応力の大きい層とするためには、中心層に用いられる発泡体が、独立気泡を主として含有するものであることが好ましい。
本発明に用いられる中心層の50%圧縮応力は、50kPa以上であることが好ましい。中心層の50%圧縮応力が50kPa未満の場合、目地板の強度が不足し、目地板に女性の靴のヒール部分が入り込むおそれがある。中心層の50%圧縮応力は70kPa以上であることがより好ましい。本発明において、50%圧縮応力の測定方法としては、JIS K 6767に準拠した方法を用いる。中心層は前記測定方法で50%圧縮応力が測定できないような硬いものでもよい。
本発明の目地板の柔軟層としては、発泡体を用いることが好ましい。柔軟層に用いられる発泡体としては、前記中心層で用いられる発泡体と同様の材料のものを用いることができる。柔軟層に用いられる発泡体としては、連続気泡を主として含有するものが好ましい。本発明に用いられる柔軟層の50%圧縮応力は、0.1〜20kPaであることが好ましい。柔軟層の50%圧縮応力が0.1kPa未満の場合、目地板の強度が不足するおそれがある。柔軟層の50%圧縮応力は、0.5kPa以上であることがより好ましい。一方、柔軟層の50%圧縮応力が20kPaを超えると、コンクリート製品相互の間隙の幅が一定ではない目地部に目地板を介装する場合に、前記目地部の形状に対応して変形しにくく、作業性を低下させるおそれがある。さらに、コンクリート製品と目地板との間に隙間が生じるおそれがある。柔軟層の50%圧縮応力は、10kPa以下であることがより好ましい。
本発明の目地板の表面層としては、発泡体を用いることが好ましい。表面層に用いられる発泡体としては、前記中心層で用いられる発泡体と同様の材料のものを用いることができる。表面層に用いられる発泡体としては、独立気泡を主として含有するものが好ましい。本発明に用いられる表面層の50%圧縮応力は、50kPa以上であることが好ましい。表面層の50%圧縮応力が50kPa未満の場合、目地板の強度が不足するとともに、目地板とコンクリート製品とがずれ易くなる。表面層の50%圧縮応力は、70kPa以上であることがより好ましい。一方、表面層の50%圧縮応力は、200kPa以下であることが好ましい。表面層の50%圧縮応力が200kPaを超える場合、コンクリート製品の表面と目地板との密着性が低くなるおそれがある。表面層の50%圧縮応力は、150kPa以下であることがより好ましい。
本発明の目地板において、柔軟層の50%圧縮応力に対する表面層及び中心層の50%圧縮応力の比(「表面層/柔軟層」及び「中心層/柔軟層」)が、いずれも2以上であることが好適である。これにより、目地板の強度を高めるとともに、目地部の形状に対応して目地板が変形しやすくできる。柔軟層の50%圧縮応力に対する表面層及び中心層の50%圧縮応力の比(「表面層/柔軟層」及び「中心層/柔軟層」)が、いずれも5以上であることがより好適であり、10以上であることがさらに好適である。当該50%圧縮応力の比は、通常500以下である。
本発明の目地板において、コンクリート製品の表面と目地板との密着性を高めるとともに、女性の靴のヒール部分が目地板に入り込みにくくするという観点から、中心層の50%圧縮応力が、表面層の50%圧縮応力以上であることが好適である。中心層の50%圧縮応力と、表面層の50%圧縮応力が同じでも良い。特に、女性の靴のヒール部分が目地板に入り込みにくくするために、中心層の50%圧縮応力が、表面層の50%圧縮応力よりも大きいことも好適である。例えば、中心層に未発泡体を用いることもできる。
本発明の目地板において、荷重がかかっていない状態における中心層の厚みは、2〜20mmであることが好ましい。中心層の厚みが2mm未満である場合、女性の靴のヒール部分が目地板に入り込むおそれがある。中心層の厚みは、3mm以上であることがより好ましい。一方、中心層の厚みが20mmよりも厚い場合、目地部の幅が狭い時に、充填が困難になるおそれがある。中心層の厚みは、10mm以下であることがより好ましい。
本発明の目地板において、荷重がかかっていない状態における柔軟層の一層の厚みは、2〜20mmであることが好ましい。柔軟層の厚みが2mm未満の場合、目地部の形状に対応して目地板が変形しにくくなるおそれがある。柔軟層の厚みは、3mm以上であることがより好ましい。一方、柔軟層の厚みが20mmよりも厚い場合、強度が不足し、女性の靴のヒール部分が目地板に入り込むおそれがある。柔軟層の厚みは、10mm以下であることがより好ましい。
本発明の目地板において、荷重がかかっていない状態における表面層の一層の厚みは、1〜10mmであることが好ましい。表面層の厚みが1mm未満の場合、目地板とコンクリート製品とがずれ易くなるおそれがある。表面層の厚みは、1.5mm以上であることがより好ましい。一方、表面層の厚みが、10mmよりも厚い場合、目地部の形状に対応して目地板が変形しにくくなるおそれがある。表面層の厚みは、5mm以下であることがより好ましい。
本発明の目地板の全体の厚みは、10〜50mmであることが好ましい。目地板の全体の厚みが、10mm未満の場合、目地部全体に隙間なく充填できないおそれがある。特に、コンクリート製品相互の間隙の幅が一定ではない目地部を完全に充填できないおそれがある。目地板の全体の厚みが、15mm以上であることがより好ましい。一方、目地板の全体の厚みが、50mmよりも厚い場合、目地部の幅が広くなりすぎるおそれがある。目地板の全体の厚みは、30mm以下であることがより好ましい。
本発明の目地板において、目地部の形状に対応して目地板が変形しやすくなるとともに、女性の靴のヒール部分が目地板に入り込みにくくするという観点から、中心層の厚みが表面層の厚みよりも厚いことが好ましい。中心層の厚みが、表面層の厚みの1.5倍以上であることがより好ましい。一方、コンクリート製品と目地板の密着性を高める観点から、中心層の厚みが表面層の厚みの10倍以下であることが好ましく、5倍以下であることがより好ましい。
本発明の目地板は、上述した少なくとも5層であることが必要であるが、本発明の効果を害しない範囲でそれ以上の層構成であってもかまわない。
本発明の目地板の長さは、目地板が介装されるコンクリート製品の接着面の寸法に合わせるが、通常10〜200cm程度である。本発明の目地板の幅は、目地板が介装されるコンクリート製品の接着面の寸法に合わせるが、通常1〜20cm程度である。
本発明の目地板をコンクリート製品の目地部に容易に介装するために、一方の表面層の上に接着層が配置されていることが好ましい。接着層は特に限定されるものではなく、本発明の目地板をコンクリート製品に接着できるものであればよい。作業性の観点から粘着剤が好適に用いられる。目地板の取扱性の面からは、粘着剤を介して剥離紙を設けることが好ましい。
本発明の目地板の製造方法は限定されるものではないが、中心層の両側に柔軟層が配置され、前記中心層及び前記柔軟層が挟まれるように表面層が配置されるように、隣り合う層を接着して積層体を得る。隣り合う層を接着するために、接着剤や粘着剤が用いられる。さらに、一方の表面層の上に必要に応じて接着層や剥離紙を配置する。こうして得られた積層体は、コンクリート製品の寸法に合わせて裁断機によって裁断され本発明の目地板が得られる。
本発明のコンクリート製品は、前記目地板が、並設されたコンクリート製品と対向する面に貼り付けられたものである。例えば、図2に示されるように、コンクリート製品5の側面に目地板1が貼り付けられる。本発明のコンクリート製品を用いることにより、並べるだけで目地部を充填することができるので、作業性が向上する。また、幅が一定でない目地部に対して容易に変形して充填することができるので、目地板とコンクリート製品との間に隙間ができることもない。
本発明の目地板は、コンクリート製品相互の間隙を埋めるために用いられる。前記コンクリート製品が、その上を人が歩行する可能性があるものであることが好ましい。具体的なコンクリート製品としては、歩車道境界ブロック、地先境界ブロック、側溝ブロック、街渠ブロック、暗渠ブロック又は縁石付側溝蓋ブロック等が挙げられる。
本発明のコンクリート製品を敷設する方法は特に限定されないが、本発明の目地板は厚みを容易に変化させることができるため、複数のコンクリート製品を、該コンクリート製品相互の間隙の幅が一定にならないように並設し、前記間隙に形成される目地部に対して、前記目地板を介装したコンクリート製品を敷設することが好適である。さらに、本発明のコンクリート製品は、カーブした道路に、当該道路の曲率に合わせて敷設することがより好適である。図3は、コンクリート製品相互の間隙の幅が一定ではない目地部に対して、本発明の目地板が介装された状態を示す図である。柔軟層3によって、目地板1の厚みを変化させることができるために、幅が一定ではない目地部に対応できる。中心層2によって、目地板1の強度が高くなるために、女性の靴のヒール部分が目地板1に入り込みにくい。表面層4によって、コンクリートブロック5との接着面の強度が高くなる。
本発明の目地板が貼り付けられたコンクリート製品は、コンクリート製品相互の間隙の幅が一定ではない目地部を容易に充填することができる。そのため、前記コンクリート製品を、並設されるコンクリート製品に対して0.1〜10°の角度で敷設することが好ましい。本発明の目地板の効果をより奏する観点から、0.2°以上の角度で敷設することがより好ましい。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
50%圧縮応力は、縦50mm×横50mm×厚さ50mmの試験片を用い、JIS K 6767に従い、厚さ方向に圧縮して測定した。硬度(Cタイプ)は、SRIS 0101に従って測定した。
[EPDM発泡体(A)](主として独立気泡を含むEPDM発泡体)
50%圧縮応力:121kPa
硬度(Cタイプ):18HS
見掛け密度:0.148g/cm
[ポリエチレン発泡体(B)](主として独立気泡を含むポリエチレン発泡体)
50%圧縮応力:127kPa
見掛け密度:0.062g/cm
[EPDM発泡体(C)](主として連続気泡を含むEPDM発泡体)
50%圧縮応力:2kPa
見掛け密度:0.098g/cm
[ポリエチレン発泡体(D)](主として連続気泡を含むポリエチレン発泡体)
50%圧縮応力:4kPa
見掛け密度:0.025g/cm
実施例1
[目地板の作製]
表面層として厚さ2mmのEPDM発泡体(A)を用い、柔軟層として厚さ8mmのEPDM発泡体(C)を用い、中心層として厚さ5mmのEPDM発泡体(A)を用いた。(A)2mm/(C)8mm/(A)5mm/(C)8mm/(A)2mmの多層構造になるように配置し、クロロプレン系接着剤を用いて接着した。接着した後に、粘着剤を介して剥離紙を接着した。引き続き、切断機を用いて切断した。得られた目地板は、厚さ25mm×幅60mm×長さ650mmであった。
[目地板付きコンクリートブロックの作製]
縦650mm×横1000mm×高さ150mmのコンクリートブロックの650mm×150mmの面に、上記で得た目地板を接着層を介して接着した。
[評価]
上記で得た目地板付きコンクリートブロックを、並設されるコンクリートブロックとの角度が0.9°になるように設置し、コンクリートブロック相互の間隙の幅が内側10mm、外側20mmになるように設置した。当該目地板によって目地部を隙間なく充填することができた。目地板の内側付近に直径10mmの棒を押し込み、目地板への入り込みやすさを確認した。同様に、目地板の外側付近に前記棒を押し込み、目地板への入り込みやすさを確認した。実施例1では、目地板の内側においても、外側においても、棒が目地板に少し入り込む程度であった。また、目地板の損傷はほとんど見られなかった。
実施例2
表面層として厚さ2mmのポリエチレン発泡体(B)を用い、柔軟層として厚さ8mmのポリエチレン発泡体(D)を用い、中心層として厚さ5mmのポリエチレン発泡体(B)を用いた以外は、実施例1と同様に目地板を製造し、評価を行った。当該目地板によって目地部を隙間なく充填することができた。また、目地板の内側においても、外側においても、棒が目地板に少し入り込む程度であった。また、目地板の損傷はわずかであった。
比較例1
厚さ25mmのEPDM発泡体(C)の片側に粘着剤を介して剥離紙を接着した以外は、実施例1と同様に目地板を製造し、評価を行った。当該目地板によって目地部を隙間なく充填することができた。しかしながら、目地板の内側においても、外側においても、棒が目地板に著しく入り込んだ。また、目地板の損傷が顕著に見られた。
比較例2
厚さ25mmのポリエチレン発泡体(D)の片側に粘着剤を介して剥離紙を接着した以外は、実施例1と同様に目地板を製造し、評価を行った。当該目地板によって目地部を隙間なく充填することができた。しかしながら、目地板の内側においても、外側においても、棒が目地板に著しく入り込んだ。また、目地板の損傷が顕著に見られた。
比較例3
厚さ25mmのEPDM発泡体(A)の片側に粘着剤を介して剥離紙を接着した以外は、実施例1と同様に目地板を製造し、評価を行った。当該目地板は、手作業で押さえ付けただけでは目地部の形状に対応して変形させることができず、目地部を完全に充填できなかった。
比較例4
厚さ25mmのポリエチレン発泡体(B)の片側に粘着剤を介して剥離紙を接着した以外は、実施例1と同様に目地板を製造し、評価を行った。当該目地板は、手作業で押さえ付けただけでは目地部の形状に対応して変形させることができず、目地部を完全に充填できなかった。
比較例5
表面層として厚さ2mmのEPDM発泡体(A)を用い、柔軟層として厚さ21mmのEPDM発泡体(C)を用いた。(A)2mm/(C)21mm/(A)2mmの多層構造になるように配置した以外は実施例1と同様に目地板を製造し、評価を行った。当該目地板によって目地部を隙間なく充填することができた。このとき、目地板の内側においては、棒が目地板に少し入り込む程度であったが、目地板の外側においては、棒が目地板に著しく入り込んだ。また、目地板の外側において、目地板の損傷が少し見られた。
比較例6
表面層として厚さ2mmのポリエチレン発泡体(B)を用い、柔軟層として厚さ21mmのポリエチレン発泡体(D)を用いた。(B)2mm/(D)21mm/(B)2mmの多層構造になるように配置した以外は実施例1と同様に目地板を製造し、評価を行った。当該目地板によって目地部を隙間なく充填することができた。このとき、目地板の内側においては、棒が目地板に少し入り込む程度であったが、目地板の外側においては、棒が目地板に著しく入り込んだ。また、目地板の外側において、目地板の損傷が少し見られた。
実施例1及び2では、目地板が中心層、柔軟層及び表面層からなり、強度が高いために、目地板に女性の靴のヒール部分が入り込みにくく、歩行者の安全性が確保されると考えられる。比較例1及び2では、強度が低いために、目地板に女性の靴のヒール部分が入り込み、危険であると考えられる。比較例3及び4では、目地板によって目地部を完全に充填することができない。比較例5及び6では、特に目地の幅の広い部分において、目地板に女性の靴のヒールが入り込み、危険であると考えられる。
1 目地板
2 中心層
3 柔軟層
4 表面層
5 コンクリートブロック

Claims (9)

  1. コンクリート製品の目地部に介装される目地板であって、
    中心層の両側に柔軟層が配置されるとともに、前記中心層及び前記柔軟層を挟むように表面層が配置された少なくとも5層から構成され、かつ、
    前記中心層及び前記表面層の50%圧縮応力が、前記柔軟層の50%圧縮応力よりも大きいことを特徴とする目地板。
  2. 前記柔軟層の50%圧縮応力が、0.1〜20kPaである請求項1記載の目地板。
  3. 前記表面層及び前記中心層の50%圧縮応力が、いずれも50kPa以上である請求項1又は2記載の目地板。
  4. 前記中心層の50%圧縮応力が、前記表面層の50%圧縮応力以上である請求項1〜のいずれか記載の目地板。
  5. 前記中心層の厚みが、前記表面層の厚みよりも厚い請求項1〜のいずれか記載の目地板。
  6. 一方の前記表面層の上に接着層が配置された請求項1〜のいずれか記載の目地板。
  7. 前記コンクリート製品が、その上を人が歩行し得るものである請求項1〜のいずれか記載の目地板。
  8. 請求項1〜のいずれか記載の目地板が、並設されるコンクリート製品と対向する面に貼り付けられたコンクリート製品。
  9. 複数のコンクリート製品を、該コンクリート製品相互の間隙の幅が一定にならないように並設するコンクリート製品の敷設方法において、前記間隙に形成される目地部に対して、請求項1〜のいずれか記載の目地板を介装することを特徴とするコンクリート製品の敷設方法。
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