JP5634216B2 - ガス供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、ガス供給システムに関し、特に、MOCVD装置等の処理装置に、温度や流量を一定にして安定して原料ガスを供給し得るものに関する。
従来、有機金属化合物膜の成膜方法として、有機金属化合物の気相からの析出により有機金属化合物膜を得ることが知られており(例えば、特許文献1参照)、このような成膜にはMOCVD(有機金属化学気相成長)装置が一般に用いられている。そして、このMOCVD装置に、形成しようする有機金属化合物膜の組成に応じて選択された2種以上の有機金属材料からなる原料ガスを夫々供給するために、図4に示すガス供給システムが従来から用いられていた。
図4を参照して、一般のMOCVD装置Mの構成を先ず説明すると、MOCVD装置Mは、反応室を画成する真空チャンバM1を備える。真空チャンバM1の天板上には、後述の原料ガスを混合する混合器M2が設けられ、この混合器M2に対向させて真空チャンバM1の底部には、処理すべき基板Wを位置決め保持するステージM3が設けられている。また、真空チャンバM1には、反応室を真空引きする真空ポンプVPに通じる、圧力制御弁APC等が介設された排気管M4が接続されている。そして、各原料ガスを混合室M2に供給し、この混合器M2にて混合した後、真空チャンバM1の天板内側に設けたシャワープレートM5を介して、ステージM3上に基板Wに供給して有機金属の気相からの析出により有機金属化合物膜が成膜される。
次に、ガス供給システムGSCは、混合器M2に接続される第1のガスライン1aと、排気管M4に接続された第2のガスライン1bとを備える。第1及び第2の両ガスライン1a、1bは、不活性ガス等からなるパージガスのガス源(図示せず)にマスフローコントローラ10a、10bを介在させて夫々接続されている。また、ガス供給システムGSCは、2種以上の原料を夫々収納した容器2a〜2cを備える。原料は、固相、液相及び気相のいずれの状態であってもよい。以下では、3種の原料が液相状態で3個の容器2a〜2cに夫々収納されている場合を例に説明する。
各容器2a〜2cには、図外のヒータが設けられ、原料がその蒸気圧に応じた所定温度に加熱保持されるようになっている。各容器2a〜2cには、図外のガス源に通じ、不活性ガスからなるプッシングガス(バブリングガス)を供給するプッシングガスライン3から分岐されたプッシングガス分岐ライン3a〜3cが夫々接続されている。各プッシングガス分岐ライン3a〜3cには、プッシングガスのガス流量を調整するマスフローコントローラ4aと、容器2a〜2cへのプッシングガスの供給をオン、オフ制御する開閉弁5aとが夫々介設されている。そして、流量制御されたプッシングガスが容器2a〜2c内に導入され、当該プッシングガスのバブリング作用により、原料ガスが、各容器2a〜2cに夫々接続された原料ガスライン6a〜6cへと流れる。
原料ガスライン6a〜6cには、その上流側から他の開閉弁5bとレギュレータ7とが夫々介設されている。レギュレータ7は、一次圧、即ち、マスフローコントローラ4の二次側から容器2a〜2cを経た当該レギュレータ7までの圧力を制御し得る公知の構造を有するものである。そして、原料ガスライン6a〜6cは、切換手段たる第1及び第2の各開閉弁8a、8bを介設させて第1及び第2の両ガスライン1a、1bに夫々接続されている。この場合、各プッシングガス分岐ライン3a〜3cから各原料ガスライン6a〜6cを経て第1または第2のガスライン1a、1bに通じるまでを1つのガス系統という。また、原料ガスライン6a〜6cには、プッシングガスライン3から分岐され、マスフローコントローラ4bが介設された他のプッシングガス分岐ライン31が接続され、原料ガスライン6a〜6cを夫々流れる原料ガスを希釈したり、押し出したりする役割を果たす。
上記ガス供給システムを用いてMOCVD装置Mに原料ガスを供給する場合、先ず、開閉弁5a、5bを開弁してプッシングガスライン3から各プッシングガス分岐ライン3a〜3cを介して、マスフローコントローラ4aにより流量制御されたプッシングガスを容器2a〜2c内に導入し、各原料ガスを原料ガスライン6aへと流す。そして、MOCVD装置Mに原料ガスを供給せずに成膜を行わない場合、第1の開閉弁8aを閉弁すると共に第2の開閉弁8bを開弁して排気管M4に通じる第2のガスライン1bに原料ガスを流して廃棄する(以降、これを「ベント操作」という)。このとき、第1のガスライン1aには、ガス源(図示せず)からのパージガスが、第2のガスラインを流れる原料ガスの流量に一致するように流量制御されて流される(つまり、第1及び第2の両ガスライン内の圧力が同等となる。なお、圧力が同等とは、両ガスラインの圧力が厳密に一致している場合だけでなく、例えば、両ガスラインを流れるガスが逆流しない範囲で合致しているような場合を含む)。
有機金属化合物膜を成膜時には、第1の開閉弁8aを開弁すると同時に、第2の開閉弁8bを閉弁して第1のガスライン1aに原料ガスを流す(以降、これを「ラン操作」という)。これにより、2種以上の原料ガスが混合器M2に供給され、この混合器M2にて混合された後、シャワープレートM5を介してステージM3の基板Wに供給されて有機金属化合物膜が得られる。他方、第2のガスライン1bには、ガス源(図示せず)からのパージガスが、第2のガスラインを流れる原料ガスの流量に一致するように流量制御されて流される。
ここで、上記従来例のものでは、ベント操作からラン操作への切換時、第1及び第2の両ガスライン1a、1bを流れる原料ガスの流量が変動し、これに伴い、両ガスライン1a、1b内の圧力変動が生じ得る。このような圧力変動が生じると、圧力が低くなるガスラインに原料ガスやパージガスが逆流するという不具合が生じ、良好な有機金属化合物膜の形成が阻害される虞がある。そこで、上記従来例のものでは、プッシングガスライン3を更に分岐したカウンターガスライン9を設け、カウンターガスライン9を、マスフローコントローラ9a及び開閉弁9b、9cを介して第1及び第2の両ガスライン1a、1bに夫々接続している。そして、例えばベント操作からラン操作への切換時、第2のガスライン1bにカウンターガスを供給して、両ガスライン1a、1bのガス流量が同等となるように調節する。
然しながら、ガス系統が複数ある場合、ベント操作とラン操作との切換時、両ガスライン1a、1bを流れるガス流量を確実に同等に制御するには、1ガス系統毎にカウンターガスラインを設けることが必要となる。しかも、上記従来例のものでは、1ガス系統毎にレギュレータを設けた構成である。このため、成膜に利用する原料ガスが増加する毎に、部品点数が増加してコスト高を招くだけでなく、ガス供給システム自体の構造が複雑化する。
特開2005−158919号公報
本発明は、以上の点に鑑み、所定処理に必要となる原料ガス供給用のガス系統が増加しても、少ない部品点数で確実に原料ガスを安定して供給できる低コストのガス供給システムを提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、第1のガスラインと第2のガスラインとを有し、いずれか一方のガスラインを介して原料ガスを流すと共に、いずれか他方にパージガスを供給して第1及び第2の両ガスライン内のガス流量が同等に保持されるようにしたガス供給システムであって、原料が夫々収納される複数の容器と、各容器にプッシングガスを供給するプッシングガスラインと、このプッシングガスラインから分岐された、プッシングガスの流量制御を行う流量制御手段を有するプッシングガス分岐ラインと、プッシングガスの容器内への導入により容器内からの原料ガスを導く原料ガスラインと、第1のガスラインと第2のガスラインとの間で原料ガスの導入を切換える切換手段と、を備えたものにおいて、各原料ガスラインを2本に分岐し、分岐した原料ガス分岐ラインに前記切換手段を夫々介設し、各切換手段の二次側を集合ガスラインに合流させて、集合ガスラインと第1及び第2の両ガスラインとの間に、一次圧を制御し得るレギュレータを夫々介設したことを特徴とする。
本発明によれば、集合ガスラインと第1及び第2の両ガスラインとの間に、一次圧を制御し得るレギュレータを夫々介設した構成を採用するため、ガス系統の数に関係なく、2個のレギュレータで、各プッシングガス分岐ラインの流量制御手段の二次側から各容器を経て当該レギュレータに通じるガス系統内の圧力を一定に制御でき、ラン操作とベント操作とを切換える際にガスラインの圧力変動を抑制し得る。結果として、本発明では、成膜に利用する原料ガスの数が増加しても、部品点数の増加やコスト高を招くことがなく、しかも、その構成が複雑化することはない。
また、本発明においては、前記プッシングガスラインと集合ガスラインとの間に、他の流量制御手段を有するカウンターガスラインを介設することが望ましい。これによれば、ガス系統の数に関係なく、2個のカウンターガスラインによりラン操作とベント操作との切換時に両ガスライン間のガス流量を確実に同等に制御でき、ベント操作とラン操作との切換時のガスラインの圧力変動が確実に防止される。しかも、成膜に利用する原料ガスが増加しても、部品点数の増加やコストアップを招くことがない。その上、両ガスラインを流れるガス流量を差分調節すればよいため、カウンターガスの流量制御も容易にでき、簡単な構成で成膜装置に対して安定して各種の原料ガスを供給できる。
更に、本発明においては、前記切換手段は、原料ガスの供給をオンオフ制御する開閉弁であり、各開閉弁を同一平面内に配置し、切換手段から集合ガスラインまでの各原料ガス分岐ラインの長さを同等とした構成を採用することが好ましい。これによれば、各原料ガスを同時に第1のガスライン、ひいては混合器に導入して各種原料ガスを混合することができる。結果として、本発明のガス供給システムを例えばMOCVD装置に適用すれば、ヘテロ界面での急峻性を高めることができる等、有利である。
本発明の実施形態のガス供給システムの構成を模式的に示す図。 集合ガスラインへの各原料ガス分岐ラインの接続を説明する平面図。 気相状態の原料を供給する場合のガス供給システムの構成を模式的に示す図。 従来のガス供給システムの模式的に示す図。
以下、図面を参照して、処理装置をMOCVD装置とし、2種以上の原料が液相状態で4個の容器に夫々収納され、各容器から原料ガスをMOCVD装置Mに夫々供給する場合を例に説明する。なお、以下においては上記従来例と同一の部材、要素には同一の符号を用いることとする。
図1及び図2を参照して、ガス供給システムGSは、上記従来例と同様、混合器M2に接続される第1のガスライン1aと、排気管M4に接続された第2のガスライン1bとを備える。第1及び第2の両ガスライン1a、1bは、アルゴンガス、水素や窒素ガス等の不活性ガスからなるパージガス源(図示せず)にマスフローコントローラ10a、10bを介在させて夫々接続されている。また、ガス供給システムGSは、複数種の原料を液相状態で夫々収納した4個の容器20a〜20dを備える。原料としては、基板W表面に形成しようする有機金属化合物膜の組成に応じて選択され、例えば、発光ダイオードの製造工程にて所定の有機金属化合物膜を成膜する場合、In、Ga、N、Mgが用いられる。この場合、同種の原料を複数個の容器に収納することもできる。
各容器20a〜20dには、図外のヒータが設けられ、原料が、その蒸気圧に応じた所定温度に加熱保持されるようになっている。各容器20a〜20dには、図外のガス源に通じ、上記同様、不活性ガスからなるプッシングガス(バブリングガス)を供給するプッシングガスライン3から分岐されたプッシングガス分岐ライン3a〜3dが夫々接続されている。各プッシングガス分岐ライン3a〜3dには、プッシングガスのガス流量を調整するマスフローコントローラ4aと、容器20a〜20dへのプッシングガスの供給をオン、オフ制御する開閉弁5aとが夫々介設され、これらのマスフローコントローラと開閉弁とが本実施形態の流量制御手段を構成する。そして、流量制御されたプッシングガスが容器20a〜20d内に導入され、当該プッシングガスのバブリング作用により、原料ガスが、各容器20a〜20dに夫々接続され、第1及び第2の各ガスライン1a、1bに通じる原料ガスライン60a〜60dへと流れる。ここで、原料ガスの供給量は次式にて算出できる。即ち、プッシングガスの流量をQ1、プッシングガス分岐ライン3a〜3d内の圧力をP1、原料の蒸気圧をPとすると、原料供給量A(mol/min)=(Q1・P)/(P1×22400)である。
上記原料供給量で原料ガスが流れる原料ガスライン60a〜60dは2本に夫々分岐され、分岐された原料ガス分岐ライン61a、61bが、第1のガスライン1aと第2のガスライン1bとの間で原料ガスの供給を切換える切換手段を構成する開閉弁80a、80bに夫々接続されている。開閉弁80a、80bの二次側は集合ガスライン62a、62bに夫々接続されている。図2に示すように、開閉弁80a、80bの各々は同一平面内に配置され、開閉弁80a、80bから集合ガスライン62a、62bまでの各原料ガス分岐ライン61a、61bの長さが同等となるように設定されている。そして、集合ガスライン62a、62bは、レギュレータ70a、70bを介して第1及び第2の両ガスライン1a、1bに夫々接続されている。これにより、開閉弁80a、80bを同時に切換えるだけで、各原料ガスが、集合ガスラインを通って第1のガスライン1a、ひいては混合器M2に同時に導入されて各種原料ガスを混合することができる。なお、開閉弁80a、80bからレギュレータ70a、70bまでの距離がガス系統毎に一致するものであれば、上記の形態に限定されるものではない。
レギュレータ70a、70bは、一次圧、即ち、マスフローコントローラ4aの二次側から容器20a〜20dを経て当該レギュレータ70a、70bに通じるガス系統における圧力を一定に保持し得る公知の構造を有するものである(図1に一点鎖線で示す領域)。なお、本実施形態では、図示して説明しないが、上記従来例の如く、原料ガスライン60a〜60dに、プッシングガスライン3から分岐され、マスフローコントローラが介設された他のプッシングガス分岐ラインを接続し、原料ガスライン60a〜60dを夫々流れる原料ガスを希釈したり、押し出したりするように構成してもよい。
また、プッシングガスライン3と集合ガスライン62a、62bとの間に、他の流量制御手段を構成するマスフローコントローラ90aと開閉弁90bとを介設したカウンターガスライン90が設けられている。そして、例えばベント操作からラン操作への切換時、第2のガスライン1bにカウンターガスを供給して、両ガスライン1a、1bのガス流量が同等となるように調節できる。次に、上記ガス供給システムGSを用いてMOCVD装置Mに原料ガスの供給を説明する。
先ず、真空ポンプVPを作動させて真空チャンバM1を真空引きする。次に、ガス供給システムGSをベント操作状態とする。即ち、プッシングガスライン3に不活性ガスを供給した状態で、開閉弁5a、5bを開弁してプッシングガスライン3から各プッシングガス分岐ライン3a〜3dを介して、マスフローコントローラ4aにより流量制御されたプッシングガスを容器20a〜20d内に導入し、各容器20a〜20dからの原料ガスを原料ガスライン6aへと夫々流す。そして、第2のガスライン1bに通じる一方の開閉弁80bを夫々閉弁すると共に、他方の開閉弁80aを夫々開弁する。これにより、原料ガスは、第2のガスライン1bを介して直接真空ポンプVPへと流されて廃棄される。他方、第1のガスライン1aには、ガス源(図示せず)からのパージガスが、第2のガスライン1bを流れる原料ガスの流量に一致するように流量制御されて流される(つまり、第1及び第2の両ガスライン内の圧力が同等となる)。
次に、成膜を行う場合、ガス供給システムGSをベント操作からラン操作に切換える。即ち、第1の開閉弁80bを開弁すると同時に、第2の開閉弁80bを閉弁して第1のガスライン1aに原料ガスを流す。このとき、開閉弁90bが開弁されると共にマスフローコントローラ90aが適宜制御され、プッシングガスライン3を介して不活性ガスたるカウンターガスが集合ガスライン62bに流される。これにより、各容器20a〜20dからの原料ガスが同時に集合ガスラインに流れ込み、第1のガスライン1aを通して混合器M2に供給される。そして、この混合器M2にて混合された後、シャワープレートM5を介してステージM3の基板Wに供給されて有機金属化合物膜が成膜される。他方、第2のガスライン1bには、ガス源(図示せず)からのパージガスが、第2のガスラインを流れる原料ガスの流量に一致するように流量制御されて流される。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、集合ガスライン62a、62bと第1及び第2の両ガスライン1a、1bとの間に、レギュレータ70a、70bを夫々介設したため、ガス系統の数に関係なく、2個のレギュレータ70a、70bで、各プッシングガス分岐ライン3a〜3dの流量制御手段の二次側から各容器20a〜20dを経て当該レギュレータ70a、70bに通じるガス系統内の圧力を一定に制御でき、ラン操作とベント操作とを切換える際にガスラインの圧力変動を抑制し得る。結果として、成膜に利用する原料ガスの数が増加しても、部品点数の増加やコスト高を招くことがなく、しかも、その構成が複雑化することはない。
また、プッシングガスライン3と集合ガスライン62a、62bとの間にカウンターガスライン90を設けたため、ガス系統の数に関係なく、2個のカウンターガスラインによりラン操作とベント操作との切換時に両ガスライン間のガス流量を確実に同等に制御でき、ベント操作とラン操作との切換時のガスラインの圧力変動が確実に防止される。しかも、成膜に利用する原料ガスが増加しても、部品点数の増加やコストアップを招くことがない。その上、両ガスラインを流れるガス流量を差分調節すればよいため、カウンターガスの流量制御も容易にでき、簡単な構成で成膜装置に対して安定して各種の原料ガスを供給できる。しかも、開閉弁80、80bから集合ガスライン62a、62bまでの各原料ガス分岐ラインの長さを同等としたため、各原料ガスを同時に第1のガスライン1a、ひいては混合器M2に導入して各種原料ガスを混合することができ、ヘテロ界面での急峻性を高めることができる等、有利である。
なお、上記実施形態においては、容器に液相状態で原料を収納し、バブリング作用により原料ガスを供給するものを例に説明したが、容器内で原料が固相または気相状態で収納されている場合でも本発明は適用できる。例えば、原料が気相状態で容器内に収納されている場合には、図3に示すように、気相原料を収納した容器200(ガスポンべ)に、原料ガスライン600を接続すると共に、当該原料ガスライン600に、二次圧を調整するレギュレータ601と、開閉弁602と、マスフローコントローラ603とを夫々介在させる。そして、マスフローコントローラ603の二次側を分岐して、上記と同様に接続する。そして、分岐された原料ガス分岐ライン61b内の圧力P2を当該マスフローコントローラ603の一次側の圧力P1より大きくすれば、上記同様、成膜装置に対して安定して各種の原料ガスを供給できる。なお、一般のCVD装置においては、多種の原料ガスが用いられることから、プッシングガスラインからの分岐管300を、開閉弁301を介在させて、開閉弁602とマスフローコントローラ603との間に接続し、原料ガスを強制的に排出できるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、処理装置としてMOCVD装置を例としたが、処理装置はこれに限定されるものではなく、両ガスライン内のガス流量が同等に保持されるように流量制御され、一方のガスラインにて所定のガスを供給するものであれば、他のCVD等の他の装置に本発明のガス供給システムは広く適用できる。更に、本実施形態では、流量制御手段を開閉弁とマスフローコントローラとから構成したものを例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば閉止機能付きの流量制御弁等、他のもので構成してもよく、切換手段もまた上記に限定されるものでない。
GS…ガス供給システム、1a、1b…ガスライン、20a〜20d…容器、3…プッシングガスライン、3a〜3d…プッシングガス分岐ライン、4a…マスフローコントローラ(流量制御手段)、5b…開閉弁(流量制御手段)、61a、61b…原料ガス分岐ライン、62a、62b…合流ガスライン、70a、70b…レギュレータ、80a、80b…開閉弁(切換手段)、90…カウンターガスライン。

Claims (2)

  1. 第1のガスラインと第2のガスラインとを有し、いずれか一方のガスラインを介して原料ガスを流すと共に、いずれか他方にパージガスを供給して第1及び第2の両ガスライン内のガス流量が同等に保持されるようにしたガス供給システムであって、
    原料が夫々収納される複数の容器と、
    各容器にプッシングガスを供給するプッシングガスラインと、このプッシングガスラインから分岐された、プッシングガスの流量制御を行う流量制御手段を有するプッシングガス分岐ラインと、
    プッシングガスの容器内への導入により容器内からの原料ガスを導く原料ガスラインと、第1のガスラインと第2のガスラインとの間で原料ガスの導入を切換える切換手段と、を備えたものにおいて、
    各原料ガスラインを2本に分岐し、分岐した原料ガス分岐ラインに前記切換手段を夫々介設し、各切換手段の二次側を集合ガスラインに合流させて、集合ガスラインと第1及び第2の両ガスラインとの間に、一次圧を制御し得るレギュレータを夫々介設し
    前記切換手段は、原料ガスの供給をオンオフ制御する開閉弁であり、各開閉弁を同一平面内に配置し、切換手段から集合ガスラインまでの各原料ガス分岐ラインの長さを同等としたことを特徴とするガス供給システム。
  2. 前記プッシングガスラインと集合ガスラインとの間に、他の流量制御手段を有するカウンターガスラインを介設したことを特徴とする請求項1記載のガス供給システム
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