JP5633633B2 - 非可逆回路素子及び無線通信端末機器 - Google Patents

非可逆回路素子及び無線通信端末機器 Download PDF

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Description

本発明は、非可逆回路素子、特に、マイクロ波帯で使用されるアイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子及び無線通信端末機器に関する。
従来、アイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子は、予め定められた特定方向にのみ信号を伝送し、逆方向には伝送しない特性を有している。この特性を利用して、例えば、サーキュレータは、携帯電話などの移動体通信端末機器の送受信回路部に使用されている。
この種のサーキュレータでは、複数の中心導体を磁性体コア(フェライト)の主面に配置し、該フェライトに永久磁石から直流磁界を印加することで複数の中心導体を結合させている。特許文献1には中心導体に共振回路を追加することで、通過帯域の広帯域化を実現したサーキュレータが記載されている。しかしながら、近年では、無線通信システムにLTE等の様々なシステムが導入されており、送受信回路部をより簡略化するために、より広帯域での動作が可能な非可逆回路素子が求められている。
国際公開第00/59065号
そこで、本発明の目的は、さらなる広帯域化を達成できる非可逆回路素子及び無線通信端末機器を提供することにある。
本発明の第1の形態である非可逆回路素子は、
磁性体コアと、
前記磁性体コアに直流磁界を印加する永久磁石と、
前記磁性体コアに互いに絶縁状態でかつ所定の角度で互いに交差して配置された複数の中心導体と、
前記複数の中心導体のうち少なくとも一つの中心導体に前記磁性体コア上で隣接してかつ該中心導体とは別体の補助導体と、
を備え、
前記補助導体は隣接する前記中心導体と少なくとも前記磁性体コアを介して磁界結合していること、
を特徴とする。
本発明の第2の形態である無線通信端末機器は、アンテナ素子と、該アンテナ素子に接続された前記非可逆回路素子と、を備えたことを特徴とする。
非可逆回路素子においては、一の中心導体に入力された高周波信号は、磁性体コア上で結合している他の中心導体に伝搬されて出力される。その際の動作は単共振回路としての動作となる。前記非可逆回路素子では、少なくとも一つの中心導体に前記磁性体コア上で隣接してかつ該中心導体とは別体の補助導体が中心導体と磁界結合した補助導体を使用周波数近傍で共振させることで複共振させ、広帯域化する。この際、補助導体と中心導体が磁性体コア上で磁界結合し、高周波信号の非可逆の伝搬に寄与する磁気エネルギーを向上させる。それゆえ、中心導体どうしの非可逆の実効的結合度が高まり、動作する信号が広帯域化する。
本発明によれば、中心導体に対して補助導体を併設することで、さらなる広帯域化を達成することができる。
本願発明の基本となるサーキュレータの回路図である。 図1に示したサーキュレータの特性を示すグラフである。 一実施例であるサーキュレータの回路図である。 図3に示したサーキュレータの等価回路図である。 図3に示したサーキュレータの特性を示すグラフである。 図3に示したサーキュレータの模式的な断面図である。 図3に示したサーキュレータを構成する積層体を各層ごとに分解して示す平面図である。 通信端末機器の送受信回路部の第1例を示し、(A)は従来の送受信回路部のブロック図、(B)は本発明に係るサーキュレータを含む送受信回路部のブロック図である。 通信端末機器の送受信回路部の第2例を示し、(A)は従来の送受信回路部のブロック図、(B)は本発明に係るサーキュレータを含む送受信回路部のブロック図、(C)は本発明に係るサーキュレータを含むいま一つの送受信回路部のブロック図である。 通信端末機器の送受信回路部の第3例において本発明に係るサーキュレータを含む送受信回路部のブロック図である。
以下、本発明に係る非可逆回路素子及び無線通信端末機器の実施例について添付図面を参照して説明する。なお、各図において、同じ部材、部分については共通する符号を付し、重複する説明は省略する。
(サーキュレータの基本形態、図1及び図2参照)
まず、本発明に係るサーキュレータの基本形態について図1を参照して説明する。このサーキュレータ1は、磁性体コア(フェライト)11の表面に第1中心導体X1、第2中心導体X2及び第3中心導体X3を互いに絶縁状態でかつ120°の角度で互いに交差して配置したものである。各中心導体X1,X2,X3の一端はキャパシタンス素子Cs1,Cs2,Cs3を介して入出力ポートP1,P2,P3とされ、該キャパシタンス素子Cs1,Cs2,Cs3と並列に接続されたキャパシタンス素子Cp1,Cp2,Cp3はグランドに接続されている。また、各中心導体X1,X2,X3の他端はグランドに接続されている。
以上の構成からなるサーキュレータ1において、図示しない永久磁石から付与される直流磁界によって、入出力ポートP1から入力された高周波信号Aは第1中心導体X1と120°で交差する第2中心導体X2に伝搬し、入出力ポートP2から信号A’として出力される。入出力ポートP2から入力された高周波信号Bは第2中心導体X2と120°で交差する第3中心導体X3に伝搬し、入出力ポートP3から信号B’として出力される。入出力ポートP3から入力された高周波信号Cは第3中心導体X3と120°で交差する第1中心導体X1に伝搬し、入出力ポートP1から信号C’として出力される。
前記サーキュレータ1の特性は図2に示すとおりであり、順方向の挿入損失特性を曲線aで示し、順方向の反射特性を曲線bで示し、アイソレーション特性を曲線cで示す。このサーキュレータ1においては、−20dBを基準とすると領域Xが使用可能帯域となる。
(一実施例、図3〜図7参照)
一実施例であるサーキュレータ10は、図3及び図4に示すように、第1、第2及び第3中心導体X1,X2,X3と平行に隣接して延在する第1、第2及び第3補助導体Y1,Y2,Y3を配置したものである。これらの補助導体Y1,Y2,Y3の一端はグランドに接続され、他端はキャパシタンス素子Cc1,Cc2,Cc3を介してグランドに接続されている。各中心導体X1,X2,X3は自身がインダクタンス素子を形成しており、永久磁石15(図6参照)から付与される直流磁界によって中心導体X1とX2、中心導体X2とX3、中心導体X3とX1がそれぞれ自己のインダクタンス素子によって互いに結合している。
各補助導体Y1,Y2,Y3は、自身が形成するインダクタンス素子とキャパシタンス素子Cc1,Cc2,Cc3とでそれぞれがLC共振器として構成されており、隣接する中心導体X1,X2,X3と磁性体コア11上で磁界を介して結合している。
以上の構成からなるサーキュレータ10において、高周波信号の伝搬経路は前記サーキュレータ1で説明したとおりであり、単共振の特性を示す。そして、中心導体X1,X2,X3に隣接して配置され、中心導体X1,X2,X3と磁界結合した補助導体Y1,Y2,Y3を使用周波数近傍で共振させることで複共振させ、広帯域化する。その際、補助導体Y1,Y2,Y3が中心導体X1,X2,X3と磁性体コア11上で磁界結合して高周波信号の非可逆の伝搬に寄与する磁気エネルギーを向上させる。それゆえ、中心導体X1,X2,X3どうしの非可逆の実効的結合度が高まり、動作する信号が広帯域化する。
サーキュレータ10の特性は図5に示すとおりであり、順方向の挿入損失特性を曲線aで示し、順方向の反射特性を曲線bで示し、アイソレーション特性を曲線cで示す。このサーキュレータ10においては、−20dBを基準とすると領域Xが使用可能帯域となり、図2に示したグラフと比較すると明らかに広帯域化が達成されている。ちなみに、補助導体Y1,Y2,Y3に設けたキャパシタンス素子Cc1,Cc2,Cc3の容量はそれぞれ8.1pFである。各中心導体X1,X2,X3に設けたキャパシタンス素子Cp1,Cp2,Cp3の容量はそれぞれ1.1pF、キャパシタンス素子Cs1,Cs2,Cs3の容量はそれぞれ3.6pFである。また、中心導体X1,X2,X3はそれぞれ磁性体コア11に1.5ターンずつ巻回されている。
前記サーキュレータ10は磁性体コア11を含む積層体として構成されており、図6にその構成を模式的に示す。積層体は、表面あるいは裏面に中心導体、補助導体を構成する各種導体が形成された磁性体からなるシートを積層したもので、中心部に磁性体コア11を内蔵している。積層体の上面には永久磁石15が配置され、周囲を囲むヨーク17(図6(B)参照)によって閉磁路が形成されている。ちなみに、図6(A)はヨーク17を設けない積層体、図6(B)はヨーク17を設けた積層体を示している。また、複数の層に形成された各種導体はビアホール導体によって電気的に接続されている。補助導体は中心導体の各ターンの間の層に形成されていることが好ましい。補助導体を中心導体の各ターンの間の層に形成した場合、補助導体が中心導体と重なる部分で上下の各ターンの層を利用して互いに接触しないように配線することが容易となる。
ここで、サーキュレータ10の積層構造の一例について図7を参照して説明する。図7では順次下方から積層されるシート21a〜21kを示し、最下層のシート21aには裏面に各種導体が形成されている。各シート21a〜21k上に図示されている小さな円はビアホール導体であり、最下層のシート21aに記載されているビアホール導体は上層の導体との接続のためのものであり、それ以外のシート21b〜21kに記載されているビアホール導体は下層の導体との接続のためのものである。なお、ビアホール導体は煩雑さを避けるために主要なものに符号を付している。
各シート上に導体膜として形成された導体C1a〜C1hは第1中心導体X1を形成し、導体C2a〜C2hは第2中心導体X2を形成し、導体C3a〜C3hは第3中心導体X3を形成している。導体R1a〜R1fは第1補助導体Y1を形成し、導体R2a,R2bは第2補助導体Y2を形成し、導体R3a〜R3eは第3補助導体Y3を形成している。
具体的には、最下層のシート21aの裏面には入出力ポートP1,P2,P3とグランド導体25が形成されている。入出力ポートP1はシート21bに形成された導体D1a、シート21cに形成されたビアホール導体B1a、シート21d〜21gに形成された導体D1b〜D1eを介してシート21hに形成された導体C1aの一端に接続されている。該導体C1aの他端はシート21iに形成されたビアホール導体B1bを介してシート21jに形成された導体C1bの一端に接続されている。該導体C1bの他端はシート21i〜21eに形成されたビアホール導体B1c〜B1gを介してシート21dに形成された導体C1cの一端に接続されている。該導体C1cの他端はシート21cに形成されたビアホール導体B1hを介してシート21bに形成された導体C1dの一端に接続されている。該導体C1dの他端はシート21cに形成されたビアホール導体B1i、シート21d〜21gに形成された導体D1f〜D1iを介してシート21hに形成された導体C1eの一端に接続されている。該導体C1eの他端はシート21iに形成されたビアホール導体B1jを介してシート21jに形成された導体C1fの一端に接続されている。該導体C1fの他端はシート21i〜21eに形成されたB1k〜B1oを介してシート21dに形成された導体C1gの一端に接続され、該導体C1gの他端はシート21cに形成されたビアホール導体B1pを介してシート21bに形成された導体C1hの一端に接続されている。該導体C1hの他端はシート21aに形成されたビアホール導体B1qを介してグランド導体25に接続されている。
入出力ポートP2はシート21bに形成された導体D2a、シート21cに形成されたビアホール導体B2a、シート21d〜21gに形成された導体D2b〜D2eを介してシート21hに形成された導体C2aの一端に接続されている。該導体C2aの他端はシート21iに形成されたビアホール導体B2bを介してシート21jに形成された導体C2bの一端に接続されている。該導体C2bの他端はシート21i〜21eに形成されたビアホール導体B2c〜B2gを介してシート21dに形成された導体C2cの一端に接続されている。該導体C2cの他端はシート21cに形成されたビアホール導体B2hを介してシート21bに形成された導体C2dの一端に接続されている。該導体C2dの他端はシート21cに形成されたビアホール導体B2i、シート21d〜21gに形成された導体D2f〜D2iを介してシート21hに形成された導体C2eの一端に接続されている。該導体C2eの他端はシート21iに形成されたビアホール導体B2jを介してシート21jに形成された導体C2fの一端に接続されている。該導体C2fの他端はシート21i〜21eに形成されたB2k〜B2oを介してシート21dに形成された導体C2gの一端に接続され、該導体C2gの他端はシート21cに形成されたビアホール導体B2pを介してシート21bに形成された導体C2hの一端に接続されている。該導体C2hの他端はシート21aに形成されたビアホール導体B2qを介してグランド導体25に接続されている。
入出力ポートP3はシート21bに形成された導体D3a、シート21cに形成されたビアホール導体B3a、シート21d〜21gに形成された導体D3b〜D3eを介してシート21hに形成された導体C3aの一端に接続されている。該導体C3aの他端はシート21iに形成されたビアホール導体B3bを介してシート21jに形成された導体C3bの一端に接続されている。該導体C3bの他端はシート21i〜21eに形成されたビアホール導体B3c〜B3gを介してシート21dに形成された導体C3cの一端に接続されている。該導体C3cの他端はシート21cに形成されたビアホール導体B3hを介してシート21bに形成された導体C3dの一端に接続されている。該導体C3dの他端はシート21cに形成されたビアホール導体B3i、シート21d〜21gに形成された導体D3f〜D3iを介してシート21hに形成された導体C3eの一端に接続されている。該導体C3eの他端はシート21iに形成されたビアホール導体B3iを介してシート21jに形成された導体C3fの一端に接続されている。該導体C3fの他端はシート21i〜21eに形成されたB3j〜B3nを介してシート21dに形成された導体C3gの一端に接続され、該導体C3gの他端はシート21cに形成されたビアホール導体B3oを介してシート21bに形成された導体C3hの一端に接続されている。該導体C3hの他端はシート21aに形成されたビアホール導体B3pを介してグランド導体25に接続されている。
最上層のシート21k上にはキャパシタンス素子Cc1,Cc2,Cc3を実装するための電極E1a,E1b、E2a,E2b、E3a,E3bが形成されている。電極E1aはシート21k〜21aに形成されたビアホール導体M1a〜M1kを介してグランド導体25に接続されている。電極E1bはシート21k、21jに形成されたビアホール導体N1a,N1bを介してシート21iに形成された導体R1aの一端に接続されている。該導体R1aの他端はシート21jに形成された導体R1bの一端に接続されている。該導体R1bの他端はシート21iに形成された導体R1cの一端に接続されている。該導体R1cの他端はシート21h〜21dに形成されたビアホール導体N1c〜N1gを介してシート21cに形成された導体R1dの一端に接続されている。該導体R1dの他端はシート21dに形成された導体R1eの一端に接続されている。該導体R1eの他端はシート21cに形成された導体R1fの一端に接続されている。該導体R1fの他端はシート21b,21aに形成されたビアホール導体N1h、N1iを介してグランド導体25に接続されている。
電極E2aはシート21k〜21aに形成されたビアホール導体M2a〜M2kを介してグランド導体25に接続されている。電極E2bはシート21k,21jに形成されたビアホール導体N2a,N2bを介してシート21iに形成された導体R2aの一端に接続されている。該導体R2aの他端はシート21h〜21dに形成されたビアホール導体N2c〜N2gを介してシート21cに形成された導体R2bの一端に接続されている。該導体R2bの他端はシート21b,21aに形成されたビアホール導体N2h,N2iを介してグランド導体25に接続されている。
電極E3aはシート21k〜21aに形成されたビアホール導体M3a〜M3kを介してグランド導体25に接続されている。電極E3bはシート21k,21jに形成されたビアホール導体N3a,N3bを介してシート21iに形成された導体R3aの一端に接続されている。該導体R3aの他端はシート21hに形成された導体R3bの一端に接続されている。該導体R3bの他端はシート21iに形成された導体R3cの一端に接続されている。該導体R3cの他端はシート21h〜21dに形成されたビアホール導体N3c〜N3gを介してシート21cに形成された導体R3dの一端に接続されている。該導体R3dの他端はシート21bに形成された導体R3eの一端に接続されている。該導体R3eの他端はシート21cに形成された導体R3fの一端に接続されている。該導体R3fの他端はシート21b,21aに形成されたビアホール導体N3h,N3iを介して
グランド導体25に接続されている。
(送受信回路部への適用例、図8〜図10参照)
次に、前記サーキュレータ10を無線通信端末機器(携帯電話)に搭載した例について説明する。図8は送受信回路部の第1例を示し、システム1はローバンド帯(例えば、800〜900MHz帯)で使用し、システム2はハイバンド帯(例えば、1800〜1900MHz帯)で使用するように構成されている。
従来の構成は図8(A)に示すように、受信側端子RX1及び送信側端子TX1をデュープレクサD1を介して、受信側端子RX2及び送信側端子TX2をデュープレクサD2を介して、アンテナ素子Antに接続されたダイプレクサD3に接続していた。デュープレクサD1,D2は、送受信信号の周波数が近接しているため、高Q特性が必要とされていた。これに対して、図8(B)に示す送受信回路部は、受信側端子RX1、RX2をダイプレクサD4を介して、送信側端子TX1,TX2をダイプレクサD5を介して、アンテナ素子Antに接続された前記サーキュレータ10に接続している。広帯域で使用可能なサーキュレータ10を用いることによって高価なデュープレクサD1,D2を使用しなくても済む。
図9は送受信回路部の第2例を示し、四つの周波数帯のシステムを備えたものである。従来の構成は図9(A)に示すように、受信側端子RX1及び送信側端子TX1をデュープレクサD11を介して、受信側端子RX2及び送信側端子TX2をデュープレクサD12を介して、受信側端子RX3及び送信側端子TX3をデュープレクサD13を介して、受信側端子RX4及び送信側端子TX4をデュープレクサD14を介して、それぞれ、アンテナ素子Antに接続されたスイッチング素子Sに接続していた。
これに対して、図9(B)に示す送受信回路部は、受信側端子RX1〜RX4をスイッチング素子S1に接続するとともに、送信側端子TX1〜TX4をスイッチング素子S2に接続し、各スイッチング素子S1,S2を前記サーキュレータ10を介してアンテナ素子Antに接続したものである。
また、図9(C)に示す送受信回路部は、受信側端子RX1〜RX4をフィルタF1に接続するとともに、送信側端子TX1〜TX4をフィルタF2に接続し、各フィルタF1,F2を前記サーキュレータ10を介してアンテナ素子Antに接続したものである。
図9(B),(C)に示す送受信回路部においては、広帯域で使用可能なサーキュレータ10を用いることによって高価なデュープレクサD11〜D14を使用しなくても済み、回路構成自体もかなり簡略化することができる。
図10は送受信回路部の第3例を示し、コグニティブ無線(ソフトウェア無線)通信システムに適用したものである。受信側端子RX1〜RXnを周波数可変バンドトラップフィルタVFを介して前記サーキュレータ10に接続し、送信側端子TX1〜TXnをアイソレータ50を介してサーキュレータ10に接続したもので、サーキュレータ10はアンテナ素子Antに接続されている。
コグニティブ無線通信システムでは使用周波数が状況に合わせて変化するため、同時に送受信する場合を想定するとスイッチング素子を使用できない。デュープレクサで送受信信号を分離するのであれば、周波数可変タイプのデュープレクサが必要となるが、その実現は困難である。前記サーキュレータ10を用いることで、周波数可変バンドトラップフィルタVFを組み合わせて送受信回路部を容易に実現することができる。
(他の実施例)
なお、本発明に係る非可逆回路素子及び無線通信端末機器は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
特に、補助導体は、全ての中心導体に追加的に設けることなく、少なくとも一つの中心導体に隣接して配置すればよい。また、中心導体や補助導体は様々な形状、構成のものを採用することができる。補助導体は両端がキャパシタンス素子を介することなくグランドに直接接続されていてもよい。また、本発明に係る非可逆回路素子としてサーキュレータを中心に説明したが、三つの入出力ポートのうち一つのポートに整合をとった負荷を接続したアイソレータを構成してもよい。
以上のように、本発明は、非可逆回路素子及び無線通信端末機器に有用であり、特に、さらなる広帯域化を達成できる点で優れている。
10…サーキュレータ
11…磁性体コア
15…永久磁石
X1,X2,X3…中心導体
Y1,Y2,Y3…補助導体
Cc1,Cc2,Cc3…キャパシタンス素子
Ant…アンテナ素子

Claims (5)

  1. 磁性体コアと、
    前記磁性体コアに直流磁界を印加する永久磁石と、
    前記磁性体コアに互いに絶縁状態でかつ所定の角度で互いに交差して配置された複数の中心導体と、
    前記複数の中心導体のうち少なくとも一つの中心導体に前記磁性体コア上で隣接してかつ該中心導体とは別体の補助導体と、
    を備え、
    前記補助導体は隣接する前記中心導体と少なくとも前記磁性体コアを介して磁界結合していること、
    を特徴とする非可逆回路素子。
  2. 前記補助導体は、隣接する前記中心導体と平行に延在し、かつ、その両端がグランドに接続されること、を特徴とする請求項1に記載の非可逆回路素子。
  3. 前記磁性体コアを含む積層体をさらに備え、
    前記中心導体は前記積層体の内部で複数の層にわたって複数ターン巻回されており、
    前記補助導体は前記中心導体の各ターンの間の層に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非可逆回路素子。
  4. 前記補助導体と前記グランドとの間に配置したキャパシタンス素子をさらに備え、
    前記補助導体は自身が形成するインダクタンス素子と前記キャパシタンス素子とでLC共振器として構成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の非可逆回路素子。
  5. アンテナ素子と、該アンテナ素子に接続された請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の非可逆回路素子と、を備えたことを特徴とする無線通信端末機器。
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