JP5633613B2 - データベース管理システム及びナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、データベース管理システム及びナビゲーション装置関するものである。
従来、翻訳などの精度を高めるために、ユーザー辞書をネットワークを介して共有する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の自動翻訳システムでは、編集する情報に、編集者に関する情報を加えて、共有サーバー側のユーザー辞書を編集する。そして、書き込み許可のないユーザー辞書に対して辞書の更新指示がされた場合には、サーバー側で書き込みを拒否する。
また、特許文献2,3には、複数のユーザーで辞書データを共有するシステムが開示されている。また、特許文献4には、携帯通信端末において文章入力中の辞書登録の操作手順を簡略化する技術が開示されている。また、特許文献5には、カーナビゲーションシステムに適用可能な音声認識装置において、目的地に関連して使用頻度の高い語彙を優先して認識する装置であり、ネットワークを通じて使用頻度に関する情報を収集するものが開示されている。
特開2001−34613号公報 特開2003−157257号公報 特開平10−254870号公報 特開2003−208424号公報 特開2007−187975号公報
しかしながら、従来の技術では、複数人で辞書を共有する場合において、省略された語句について考慮されていなかった。省略語を複数人で共有する場合には、省略の対象となる語句自体も新しい語句であり、的確に分類されないため、ユーザー辞書による変換結果に違和感を覚えてしまうことがある。また、あるコミュニティの中でしか通用しないあだ名などの省略語(省略の仕方)は、大規模なデータベースにおいてノイズとなってしまい、反映されないという問題がある。また、あだ名などの場合、個人情報保護の問題が生じるおそれがあった。
また、例えば自動車などのナビゲーションシステムにおいて、経路案内時に曲がるべき地点のランドマークを呼称するシステムがある。このようなシステムでは、ランドマークとなる施設名称が長いと、運転手が施設名称を認識するのに時間がかかるという問題がある。この解決策として、施設名称を略称で案内することが考えられるが、略称は案内対象者(運転手)の属性によって異なることがあり、運転手が違和感を覚えてしまうことが想定される。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、省略語に対して利用者が感じる違和感を低減することが可能なデータベース管理システム及びナビゲーション装置、を提供することを目的とする。
本発明によるデータベース管理システムは、ネットワークを介して複数の利用者によって更新可能な情報を含むデータベースを管理するデータベース管理システムであって、略語情報を登録した登録者の属性情報と当該略語情報とを関連付けて情報を更新する更新手段と、登録者の属性情報及び利用者の属性情報に基づいて、利用者が使用する端末においてデータベースに記憶されている略語情報を利用するか否かを判定するものであり、利用者の属性情報が登録者の属性情報に合致又は類似する場合に、登録者によって登録された略語情報を利用すると判定する利用可否判定手段と、略語情報を利用すると判定した場合に、広告情報に含まれる対象語である語句を、略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて提供する略語変換手段と、を備え、データベースは、更新可能な情報として、対象語に対する省略の仕方に関する情報である略語情報を含むものであり、略語情報は、対象語に対する省略語及び省略語を導出するための省略方法を含むことを特徴としている。
このようなデータベース管理システムによれば、登録者の属性情報と、語句の省略の仕方に関する情報(略語情報)とを関連付けてデータ保存することができるので、利用者の属性情報に応じて、適切な語句省略方法を提供可能なデータベースが構築される。これにより、複数の利用者が更新可能なデータベースにおいて、利用者に応じて適切な省略語を選択し易くなるため、省略語に対して、利用者が感じる違和感を低減することが可能となる。属性情報としては、例えば、性別、年齢、居住地域、職業、趣味、IPアドレス、ブラウザ、SNS(Social Network Service)の所属コミュニティなどが挙げられる。なお、省略語の対象となる語句である対象語はとしては、例えば、店舗名称、人物名、ランドマークとなる施設名称、地名などが挙げられる。語句の省略の仕方とは、語句を単に縮めることで省略する方法、あだ名(ニックネーム)、通称などを用いて語句を言い換えることで省略する方法を含む。また、対象語に対する省略の仕方に関する情報としては、省略語自体でもよく、省略語を導出するための方法、規則性に関する情報でもよい。
また、データベース管理システムは、登録者の属性情報及び利用者の属性情報に基づいて、利用者が使用する端末においてデータベースに記憶されている略語情報を利用するか否かを判定するものであり、利用者の属性情報が登録者の属性情報に合致又は類似する場合に、登録者によって登録された略語情報を利用すると判定する利用可否判定手段を備えている。これにより、利用者及び登録者の属性情報に基づいて、利用者の属性情報が登録者の属性情報に合致又は類似する場合に、登録者が登録した略語情報を利用すると判定するので、利用者と似た特性(属性情報)を持つ登録者によって登録された略語情報のみを採用することができる。そのため、利用者の感覚に合致した略語情報のみを利用可能とすることができる。
また、データベース管理システムは、略語情報を利用すると判定した場合に、広告情報に含まれる対象語である語句を、略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて提供する略語変換手段を備えている。広告情報に含まれる語句を利用者に適した略語に置き換えて、表示することで、広告に対する利用者の親しみを増大させることができる。特に、利用者特有の省略の仕方に基づいて変換することで、広告情報が注目され易くなる。
このような略語情報を利用可能なデータベースシステムは、例えば、パソコンでの文書作成時の文字変換、携帯通信端末でのメール作成時の文字変換、検索エンジンによるインターネット検索結果を示す文字表示への反映、楽曲などコンテンツ検索の検索結果を示す文字表示への反映、カーナビゲーションシステムでの地図情報表示に伴う表示文字への反映、google(登録商標)マップなどの地図情報に伴う文字表示への反映などに適用することができる。
また、利用可否判定手段は、登録者と利用者とが同一ネットワークコミュニティ内のメンバーである場合に、略語情報を利用すると判定することが好ましい。これにより、カーナビゲーションシステム、携帯、パソコンなどで、フレンド登録したメンバーのみで情報を共有することで、利用者の感覚に合致した情報のみを利用することが容易となる。また、ある程度限定されたメンバーにのみ情報が共有されないため、個人名のあだ名なども省略語として利用しても、個人情報保護の問題が生じることがない。また、既存の大規模なSNS(例えば、MIXI(登録商標)など)内のコミュニティ内で略語情報を共有することも、大規模なデータベースを新たに生成する必要がなく容易に実現可能である。
また、本発明によるデータベース管理システムは、複数の利用者によって更新可能な情報を含むデータベースを管理するデータベース管理システムであって、更新可能な情報として、対象語に対する省略の仕方に関する情報である略語情報を記憶する記憶手段と、略語情報を登録した登録者の属性情報を当該略語情報と関連付けて情報を更新する更新手段と、登録者の属性情報及び利用者の属性情報に基づいて、利用者が使用する端末において記憶手段に記憶されている略語情報を利用するか否かを判定するものであり、利用者の属性情報が登録者の属性情報に合致又は類似する場合に、登録者によって登録された略語情報を利用すると判定する利用可否判定手段と、略語情報を利用すると判定した場合に、広告情報に含まれる対象語である語句を、略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて提供する略語変換手段と、を備え、略語情報は、対象語に対する省略語及び省略語を導出するための省略方法を含むことを特徴としている。
このようなデータベース管理システムによれば、登録者の属性情報と、語句の省略の仕方に関する情報とを関連付けてデータ保存することができるので、利用者の属性情報に応じて、適切な語句省略方法を提供するデータベースを構築することできる。これにより、複数の利用者が更新可能なデータベースにおいて、利用者に応じて適切な省略語を選択し易くなり、省略語に対して、利用者が感じる違和感を低減することが可能となる。また、略語情報を記憶する記憶手段を備える構成であるため、ネットワークを介して略語情報を取得しなくてもよい。
また、本発明によるナビゲーション装置は、利用者にランドマークに関する情報を提供して経路案内を行うナビゲーション装置において、更新可能な情報として、対象語に対する省略の仕方に関する情報である略語情報を記憶する記憶手段と、略語情報を登録した登録者の属性情報と当該略語情報とを関連付けて情報を更新する更新手段と、ランドマークに関する情報に含まれる対象語である語句を、記憶手段に記憶された略語情報に基づいて省略して案内する制御手段と、登録者の属性情報及び利用者の属性情報に基づいて、利用者が使用する端末において、記憶手段に記憶されている略語情報を利用するか否かを判定するものであり、利用者の属性情報が登録者の属性情報に合致又は類似する場合に、登録者によって登録された略語情報を利用すると判定する利用可否判定手段と、を備え、略語情報を利用すると判定した場合に、制御手段は、ランドマークに関する情報に含まれる対象語である語句を、略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて経路案内を行うことを特徴としている。
このようなナビゲーション装置によれば、ランドマークに関する情報に含まれる対象語である語句を、略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて経路案内を行う制御手段を備える構成であるため、利用者に適した省略語を使用して経路案内を行うことができる。これにより、利用者に馴染みのある省略語を用いてランドマークを呼称することができ、利用者は違和感を覚えることなく迅速にランドマークを把握することができる。また、略語情報を記憶する記憶手段を備える構成であるため、ネットワークを介して略語情報を取得しなくてもよい。
また、本発明によるナビゲーション装置は、利用者にランドマークに関する情報を提供して経路案内を行うナビゲーション装置において、対象語に対する省略の仕方に関する情報である略語情報及び略語情報に関連付けられた利用者の属性情報を記憶する記憶手段と、ランドマークに関する情報に含まれる対象語である語句を、記憶手段に記憶された略語情報に基づいて省略して案内を行う制御手段と、利用者の属性情報に基づいて、利用者が使用する端末において記憶手段に記憶されている略語情報を利用するか否かを判定するものであり、利用者の属性情報が略語情報に関連付けられた属性情報に合致又は類似する場合に、合致又は類似する属性情報の略語情報を利用すると判定する利用可否判定手段と、を備え、略語情報を利用すると判定した場合に、制御手段は、ランドマークに関する情報に含まれる対象語である語句を、略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて経路案内を行うことを特徴としている。
このようなナビゲーション装置によれば、ランドマークに関する情報に含まれる対象語である語句を、略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて経路案内を行う制御手段を備える構成であるため、利用者に適した省略語を使用して経路案内を行うことができる。これにより、利用者に馴染みのある省略語を用いてランドマークを呼称することができ、利用者は違和感を覚えることなく迅速にランドマークを把握することができる。例えば、関東地方の出身者である利用者に対して、関西地方に馴染みのある略語を用いてランドマークを案内することが防止される。関東地方出身者は、関西地方出身者に馴染みのある省略語を用いて案内された場合に、違和感を覚えるおそれがある。
また、本発明によるデータベース管理システムは、利用者によって更新可能な情報を含むデータベースを管理するデータベース管理システムであって、利用者の属性情報に基づいて、前記利用者が使用する端末において前記データベースに記憶されている略語情報を利用するか否かを判定する利用可否判定手段と、略語情報を利用すると判定した場合に、広告情報に含まれる対象語である語句を略語情報に含まれた省略語に置き換えて提供する略語変換手段と、を備え、データベースは、更新可能な情報として、対象語に対する省略の仕方に関する情報である略語情報、及び、略語情報に関連付けられた利用者の属性情報を含むものであり、略語情報は、対象語に対する省略語及び省略語を導出するための省略方法を含むことを特徴としている。
このようなデータベース管理システムによれば、利用者の属性情報と、語句の省略の仕方に関する情報とを関連付けてデータ保存することができるので、利用者の属性情報に応じて、適切な省略方法を提供可能なデータベースが構築される。これにより、広告情報を利用者に提供する際に、利用者に応じて適切な省略語を選択して提供することができる。そのため、省略語に対して利用者が感じる違和感を低減することが可能である。また、広告情報に含まれる語句を利用者に適した省略語に置き換えて、表示(提供)することで、広告に対する利用者の親しみを増大させることができる。特に、利用者特有の省略の仕方に基づいて変換することで、広告情報が注目され易くなる。
本発明によれば、省略語に対する利用者の違和感を低減することが可能なデータベース管理システム及びナビゲーション装置提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る省略語共有システムの概略構成図である。 図1中の略語情報DBに蓄積される略語情報の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る省略語共有システムが適用される車載機の概略構成図である。 車載機の表示装置に表示された略語編集画面の一例を示す図である。 車載機のナビECUで実行される処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る省略語共有システムの概略構成図である。 PCの表示部に表示されたテキスト編集画面の一例を示す図である。 PCの表示部に表示された略語編集画面の一例を示す図である。 省略語候補を表示した画像の一例を示す図である。 省略語登録処理を示すフローチャートである。 省略語候補提案処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る車載機の概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係る省略語共有システムの概略構成図である。
以下、本発明のデータベース管理システム及びナビゲーション装置好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1に示す第1実施形態に係る省略語共有システム1は、ネットワークを利用して、例えば店舗名称などの語句を省略した省略語を共有するためのシステムである。省略語共有システム1は、本発明のデータベース管理システムとして機能するものであり、語句の省略の仕方に関する情報である略語情報を蓄積する略語情報DB(データベース)を備え、複数の利用者によって、略語情報を共有するものである。
省略語共有システム1は、通信ネットワークに接続されたサーバ10、カーナビゲーションシステムとして機能する車載機20から成る。
サーバ10は、ネットワークに接続され、複数の利用者によって更新可能な共有の略語情報DB11を備える。複数の利用者とは、例えば、車載機20を有する車両の運転者などである。略語情報DB11には、複数の利用者によって更新可能な情報として、語句の省略の仕方(省略方法)に関する情報である略語情報が蓄積されている。略語情報には、例えば、店舗名称などの省略語に関する情報が含まれ、省略語自体でもよく、省略語を導出する方法に関する情報でもよい。サーバ10は、例えば、プローブネットワークに接続されたプローブ情報サーバである。
略語情報DB11は、略語情報を登録した登録者による入力語句の省略方法に関する情報と共に、登録者の属性情報を省略方法に関する情報と関連付けて、データベース内の情報を更新する更新手段を備えている。略語情報DB11では、略語情報と当該略語情報の登録者の属性情報とを関連付けて記憶する。登録者の属性情報としては、性別、年齢、居住地域、職業、趣味、IPアドレス、ブラウザ、SNSの所属コミュニティなどが挙げられる。
図2は、略語情報DBに保存された略語情報の一例を示す図である。図2(a)に示す例では、対象語、省略語、省略語読み、地域、年齢、性別、趣味、端末、コミュニティに関する情報を示している。
対象語は、省略される対象の語句であり、ここでは、「板倉パソコン」なる語句が登録されている。省略語は、対象語を省略した語句であり、例えば「板パソ」、「板パン」なる語句が登録されている。省略語読みは、省略語の読み方であり、「イタパソ」、「イタパン」と登録されている。
地域は、省略語を登録した登録者の居住地域であり、例えば、「関東」、「関西」などと登録されている。年齢は、登録者の年齢であり、例えば、「20代」、「30代」と登録されている。性別は、登録者の性別であり、「男性」、「女性」と登録されている。趣味は、登録者の趣味であり、「ゲーム」、「ドライブ」などと登録されている。
端末は、登録者が略語登録時使用した情報処理端末であり、例えば、パソコンを示す「PC」、カーナビゲーションシステムを示す「ナビ」、携帯電話を示す「携帯」などと登録されている。コミュニティは、登録者が所属するSNSなどのコミュニティであり、「サッカーサークル」、「料理コミュニティ」などと登録されている。
略語情報DB11では、図2(a)に示すように、一つの語句(対象語)について、全ての登録者情報(更新者の属性情報)及び略語情報を保持するようにしてもよい。これにより、複数の条件から略語情報を抽出することができ、利用者に適した省略語を選択することができる。
図2(b)に示す例では、対象語、地域、省略語、省略語読みに関する情報を示している。ここでは、対象語として、「カツ丼の半田」(店舗名称)を例示している。この場合には、地域、省略語、省略語読みの順に、「関東/カツ半/カツハン」、「関西/丼半/ドンハン」、「北海道/カツ半/カツハン」などと登録されている。
図2(c)に示す例では、対象語、年齢、性別、省略語、省略語読みに関する情報を示している。ここでは、対象語として、「吉祥寺」(地名)を例示している。この場合には、年齢、性別、省略語、省略語読みの順に、「20代/女性/吉祥/キチジョウ」、「20代/男性/ジョージ/ジョージ」、「20代/女性/キッチョ/キッチョ」などと登録されている。略語情報は、例えば、複数種類の属性情報(年齢/性別)によって分類されていてもよい。
略語情報DB11において、例えば、居住地域、年齢、職種、所属コミュニティなどの特定の属性情報別にデータベースを保持するようにしてもよい。これにより、余分なデータを管理する必要がなくなる。ただし、ノイズを減らすためにある程度省略語情報を捨てる必要が出てくる。例えば、関東の人100人が省略語として「AAA」と略していた場合に、関東の人2人のみが登録した「BBB」という省略方法に関する情報は、ノイズとして除去する。
図2(d)に示す例では、対象語、コミュニティ、省略語、省略語読み、優先順位に関する情報を示している。ここでは、「サッカーサークル」(コミュニティ)に所属するメンバーの人名を対象語とした場合について例示している。この場合には、対象語(人名)、省略語、省略語読み、優先順位の順に、「横地/ヨコッチさん/ヨコッチサン/1」、「大角/伯爵/ハクシャク/1」、「勝又/ボス/ボス/1」、「勝又/チャーリー/チャーリー/2」、「相吉澤/相吉/アイヨシ/1」、「相吉澤/ナメリー/ナメリー/2」、「鈴木/アッコ/アッコ/1」、「山本/シゲオ/シゲオ/1」、「遠藤/えんどぅ/エンドゥ/1」、「遠藤/えんちゃまん/エンチャマン/2」、「遠藤/でんさん/デンサン/3」などと登録されている。略語情報は、一つの対象語に対して、複数の省略語(省略語候補)を有するものでもよい。後述する省略語候補提案手段によって、省略語候補を提案する場合には、優先順位の高い順(1→2→3)に提案される。
略語情報DB11では、コミュニティ毎のリストを作成してもよい。コミュニティでは、利用者の裁量でメンバーを決めることができるため、管理する情報量を抑えつつ適切な語句を利用することが可能である。
車載機20は、自車の現在位置を検出し、目的地までの経路案内を行うカーナビゲーションシステムとして機能する。車載機20は、ナビゲーションシステムを統括制御する電子制御ユニットであるナビECU21、利用者による入力操作に用いられる入力操作手段22、液晶モニタなどの表示装置23、音声出力を行うスピーカ24を備える。入力操作手段22は、例えば、タッチ入力可能なタッチパネルでもよい。
ナビECU21は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。ナビECU21は、経路探索部25、制御部26、情報送信部27、情報受信部28、省略語候補提案部29、利用可否判定部30、略語変換部31、学習部32を備える。また、ナビECU21は、地図情報を記憶する地図DB33を備える。
経路探索部25は、目的地までの経路を探索する。制御部26は、目的地までの経路案内を行う。制御部26は、液晶表示装置23に地図などの画像情報を表示し、スピーカ24を用いて音声を出力することで、目的地までの経路案内を行う。情報送信部27は、各種情報をサーバ10などに送信する。情報受信部28は、各種情報をサーバ10などから受信する。
車載機20は、サーバ10の共有の略語情報DB11に略語情報を登録する略語登録装置として機能する。省略語候補提案部29は、利用者(運転者)によって略語情報が入力されるときに、省略語候補を提案する略語候補提案手段として機能する。情報受信部28は、通信ネットワークと接続可能とされ、サーバ10の略語情報DB11から略語情報、省略方法に関する情報、略語情報の登録者の属性情報などを取得する報取得手段として機能する。
また、ナビECU21の記憶部は、当該車載機20の利用者の属性情報を記憶している。省略語登録装置として機能する車載機20は、利用者が省略語を登録した際に、登録された略語情報と共に、利用者の属性情報とを関連付けて記憶部に記憶する。車載機では、記憶部に記憶された略語情報及び利用者の属性情報を、サーバ10の略語情報DB11に送信する。
利用可否判定部30は、当該車載機20の利用者の属性情報及び略語情報DB11の略語情報の登録者の属性情報に基づいて、当該車載機20において略語情報DB11の略語情報を利用するか否かを判定する本発明の利用可否判定手段として機能する。利用可否判定部30は、両者の属性情報を参照して、車載機20の利用者と略語情報DB11の略語情報の登録者とが同一ネットワーク内のメンバーである場合に、登録者が登録した略語情報を利用すると判定する。
略語変換部31は、液晶表示装置(表示手段)23に表示される広告情報に含まれる語句を、略語情報に含まれた略語であり利用者に適した略語に置き換えて表示する本発明の略語変換手段として機能する。
学習部32は、サーバ10の略語情報DB11から取得した略語情報、省略方法に関する情報に基づいて、語句の省略方法の規則性を学習する本発明の学習手段として機能する。取得した省略方法の規則性に関する情報は、記憶部に記憶される。省略語候補提案部29は、学習部32によって学習された省略方法の規則性に基づいて、省略語候補を提案する。
制御部26は、利用者(運転者)にランドマークに関する情報に含まれる語句を省略して経路案内を行う。ランドマークに関する情報に含まれる語句とは、例えば、ランドマークの名称、地名などである。制御部26は、運転者の属性情報を取得し、取得した属性情報に基づいて、語句の省略方法を決定し、決定された省略方法に基づいて、省略された語句(略称)を用いて経路案内を行う。例えば、交差点近傍にあるガソリンスタンド、コンビニエンスストア、ファーストフード店などの店舗名称の略称を呼称して、音声案内を行う。
次に、カーナビゲーションシステムとして機能する車載機を用いた省略語の登録について説明する。図4は、車載機の表示装置に表示された略語編集画面の一例を示す図である。図4(a)及び図4(b)に示す略語編集画面101,111は、省略語を登録する際に使用される画像である。利用者は、入力操作手段であるリモコン等を操作して省略語情報を登録してもよく、タッチ画面を用いた入力操作を行うことで、省略語情報を登録してもよい。
図4(a)に示す略語編集画面101には、正式名称入力枠102、略語入力枠103、略語読み入力枠104、キャンセルボタン105、登録ボタン106、候補表示ボタン107が表示されている。
正式名称入力枠102は、省略の対象となる語句の正式名称を入力するための入力枠である。正式名称入力枠102には、例えば、ランドマークとなり得る店舗の正式名称が入力される。ここでは、一例として、「牛丼の岡吉祥寺南口店」と入力されている。
略語入力枠103は、正式名称入力枠102に入力された語句の省略語を入力するための入力枠である。略語読み入力枠104は、略語入力枠103に入力された省略語の読み方を入力するための入力枠である。キャンセルボタン105は、入力をキャンセルする場合に使用する入力ボタンである。登録ボタン106は、省略語情報を登録する際に使用する入力ボタンである。候補表示ボタン107は、省略語候補を表示する際に使用する入力ボタンである。
利用者は、正式名称入力枠102に正式名称を入力する際に、ナビゲーションシステムの施設検索機能を利用することができる。候補表示ボタン107が操作されると、図4(b)に示す略語編集画面111が表示される。
図4(b)に示す略語編集画面111は、省略語候補を提示する際に表示される画像の一例である。略語編集画面111には、正式名称表示欄112、省略語候補表示欄113〜116、戻るボタン117、登録ボタン118が表示されている。
正式名称表示欄112は、省略の対象となる語句の正式名称を表示する欄であり、正式名称入力枠102に入力された正式名称が表示される。図4(b)では、「正式名称:牛丼の岡吉祥寺南口店」と表示されている。
省略語候補表示欄113〜116は、正式名称表示欄112に表示された正式名称の省略語候補を表示する欄である。省略語候補表示欄113〜116に表示される省略語候補は、例えば、システムの予測エンジンによって提案された省略語候補、略語情報DB11から取得した省略語候補、ネットワーク情報から規則性を導き出して提案された省略語候補などがある。
図4(b)では、「南牛岡:吉祥寺在住者より取得」113、「南口牛岡:提案」11
4、「牛岡吉祥寺南:提案」115、「ジョージ南岡牛:東京グルメコミュニティより取
得」116と表示されている。省略語候補表示欄113〜116では、「省略語候補:省
略語候補の提案元」が表示されている。また、省略語候補表示欄113〜116の近傍には、利用者が好みの省略語候補を選択入力する際に使用するチェックボックスが各々設けられている。戻るボタン117は、前画面に戻る場合に使用する入力ボタンである。登録ボタン118は、省略語情報を登録する際に使用する入力ボタンである。
次に、省略語候補提案部29で実行される語句の省略方法について説明する。第1の省略方法は、対象語を単純に省略する方法である。第1の省略方法では、対象語「牛丼の岡」を「牛岡」と省略し、対象語「カツ丼の半田」を「カツ半」と省略する。
第2の省略方法は、対象語の語順を逆転させて省略する方法である。第2の省略方法では、対象語「牛丼の岡」を「岡牛」と逆転させて省略し、対象語「カツ丼の半田」を「半カツ」と逆転させて省略する。
第3の省略方法は、対象語に含まれる地名の一部と店舗(施設)名称の一部を組み合わせて省略する方法である。第3の省略方法では、対象語「本山駅のカツ丼半田」を「モトハン」と省略し、対象語「八事駅のカツ丼半田」を「ゴトハン」と省略する。
第4の省略方法は、対象語から連想される物の名称を用いて省略する方法である。対象語が飲食店の店舗名称であれば、メインメニューの食材から連想される語句を訓読みすることで、略称として設定してもよい。第4の省略方法では、対象語「牛丼の岡」を「うし」と省略する。
第5の省略方法は、対象語の後端の一部を用いて省略する方法である。第5の省略方法では、対象語「自由が丘」を「ガオカ」と省略し、対象語「大曽根」を「ゾネ」と省略し、対象語「池袋」を「ブクロ」と省略し、対象語「高田馬場」を「ババ」と省略し、対象語「長泉なめり」を「ナメリ」と省略し、対象語「麻布十番」を「ジュウバン」と省略する。
また、第6の省略方法として、上記第1〜第5の省略方法を組み合わせて、対象語を省略してもよい。例えば、対象語「長泉なめりの牛丼の岡」を「ナメリの岡牛」と省略してもよい。
次に、車載機のナビECUで実行される処理について図5のフローチャートを参照して説明する。ステップ1では、ナビECU21は、略語モードがONであるか否かを判定する。利用者によって、略語モードが選択されている場合には、略語モードがONであると判定して、ステップ2に進み、略語モードが選択されていない場合には、略語モードがOFFであると選択して、処理を終了する。
続く、ステップ2では、入力語句の受付を行う。利用者から入力された対象語を受け付ける。次に、ステップ3では、略語情報DB11に省略語候補が有るか否かを判定する。ナビECU21は、入力された対象語に関する情報をサーバ10に送信する。サーバ10では、略語情報DB11に蓄積された略語情報を参照し、対応する省略語候補に関する情報、省略語情報を登録した登録者の属性情報を、ナビECU21に送信する。ナビECU21では、サーバ10から受信した情報に基づいて、入力された対象語に対応する省略語があるか否かを判定する。略語情報DB11に省略語候補がある場合には、ステップ4に進み、略語情報DB11に省略語候補がない場合には、処理を終了する。
ステップ4では、ナビECU21は、省略語を利用するか否かを判定する。ナビECU21は、当該車載機の利用者の属性情報と、略語情報を登録した登録者の属性情報とを比較して、略語情報DB11から取得した省略語を利用するか否かを判定する。例えば、車載機20の利用者と略語情報の登録者の居住地域、性別、年齢が合致する場合に、略語情報を利用すると判定する。略語情報を利用すると判定した場合は、ステップ5に進み、略語情報を利用しないと判定した場合は、処理を終了する。
続く、ステップ5では、ナビECU21は省略語を利用した経路案内を行う。省略語を利用しない場合に、「200先右折です。目印はカツ丼の半田です。」と音声案内していたものを、省略語を用いて「200先右折です。目印はカツ半です。」と音声案内することができる。
このような省略語共有システム1によれば、略語情報の登録者と、略語情報、省略方法に関する情報とを関連付けてデータ保存することができるので、車載機20の利用者の属性情報に応じて、適切な省略語を提供することができる。これにより、複数の利用者が更新可能なデータベースにおいて、省略語に対し利用者が感じる違和感を低減することができる。
また、利用者が使用する端末である車載機20において、利用可否判定部30を備え、車載機20の利用者と略語情報登録者の属性情報を比較して、略語情報登録者が登録した省略語を利用するか否かを判定することができるため、利用者と類似する属性情報を持つ登録者によって登録された略語情報のみを利用することができる。そのため、利用者の感覚に合致した省略語のみを利用することができ、省略語に対し利用者が感じる違和感を一層低減することができる。また、利用可否判定部30は、車載機20の利用者と略語情報登録者とが同一コミュニティ内のメンバーである場合に、登録者が登録した略語情報を利用すると判定することができるため、利用者の感覚に合致した略語情報を提供することができる。
また、このような省略語共有システム1が適用されるナビゲーション装置である車載機20によれば、運転者に適した省略語を用いて経路案内を行うことができる。これにより、運転者に馴染みのある省略語を用いてランドマークを呼称して経路案内を実行できる。そのため、運転者は違和感を覚えることなく迅速にランドマークを把握することができる。また、略称を用いてランドマークを音声案内することができるため、正式名称が長い施設をランドマークとして呼称する場合であっても、運転者は迅速にランドマークを認識することができる。
また、車載機20が省略語登録装置として機能するため、運転者は自分の好みの省略語を登録することが可能である。また、車載機20では、省略語を入力する際に、省略語候補を提案する省略語候補提案手段を備え、利用者は、提案された省略語候補から、適宜、好みの省略語を選択入力することができるため、省略語を入力する際の入力操作を簡略化することができる。キーボードなどの入力手段を備えていないカーナビゲーションシステムにおいて、入力操作の煩雑さを回避して、省略語を入力することができるため、特に有効である。
また、車載機20では、共有の略語情報DB11から取得した情報に基づいて、語句の省略方法の規則性を学習する学習部32を備え、省略語候補提案部29は、学習部32によって学習された省略方法の規則性に基づいて、省略語候補を提案することができる。これにより、車載機20の利用者によって、未だ登録されていない語句に対しても適切な省略語候補を提案することができる。
[第2実施形態]
次に第2実施形態に係る省略語共有システムについて説明する。図6に示す第2実施形態に係る省略語共有システム41が、第1実施形態に係る省略語共有システム1と違う点は、プローブネット上に構築された略語情報DB11に代えて、インターネット上に構築された略語情報DB11を備える点である。なお、上記第1実施形態と同様の説明は省略する。
省略語共有システム41は、通信ネットワークに接続されたサーバ10、カーナビゲーションシステムとして機能する車載機20、PC(情報処理端末)50、携帯電話(移動通信端末)60から成る。
サーバ10は、ネットワークに接続され、複数の利用者によって更新可能な共有の略語情報DB11を備える。複数の利用者とは、例えば、車載機20を有する車両の運転者、携帯電話40の利用者、PC50の利用者などである。略語情報DB11には、複数の利用者によって更新可能な情報として、略語情報、及び語句の省略方法に関する情報が蓄積されている。略語情報DB11は、インターネット上のサーバ内に独立して構築されていてもよく、例えば、SNSなどのサーバ内に構築されていてもよい。
PC50は、サーバ10の共有の略語情報DB11に、略語情報を登録する略語登録装置として機能する。PC50は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。PC50は、利用者による入力操作に用いられるキーボードやマウスなどの入力操作手段、液晶表示装置などの表示部、音声出力を行う音声出力部を備える。PC50は、情報送信部、情報受信部、省略語候補提案部、利用可否判定部、略語変換部、学習部を備える。
携帯電話60は、サーバ10の共有の略語情報DB11に、略語情報を登録する略語登録装置として機能する。携帯電話60は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。携帯電話60は、利用者による入力操作に用いられる入力操作手段、液晶表示装置などの表示部、音声出力を行う音声出力部を備える。携帯電話60は、情報送信部、情報受信部、省略語候補提案部、利用可否判定部、略語変換部、学習部を備える。
次に、PCを用いた省略語の登録について説明する。図7は、PCの表示部に表示されたテキスト編集画面の一例を示す図である。図7(a)に示すテキスト編集画面121では、略語編集のアイコン122が表示されている。PC50を用いて省略語を登録する場合に、利用者によってアプリケーション内の略語編集のアイコン122が選択されると、PC50では、略語編集モードに移行する。携帯電話60や車載機20でも同様に、略語編集モードに移行する。
また、図7(b)に示すように、省略語を登録したい対象語が表示されている場合に、対象語にカーソルを合わせて右クリックすることで、略語編集モードに移行するようにしてもよい。
図8は、PCの表示部に略語編集画面の一例を示す図である。図8(a)に示す略語編集画面141には、正式名称入力枠142、略語入力枠143、略語読み入力枠144、キャンセルボタン145、決定ボタン146が表示されている。
正式名称入力枠142は、省略の対象となる語句の正式名称を入力するための入力枠である。ここでは、一例として、「牛丼の岡」と入力されている。略語入力枠143は、正式名称入力枠142に入力された語句の省略語を入力するための入力枠である。ここでは、一例として、「岡牛」と入力されている。略語読み入力枠144は、略語入力枠143に入力された省略語の読み方を入力するための入力枠である。ここでは、一例として、「オカギュウ」と入力されている。キャンセルボタン145は、入力をキャンセルする場合に使用する入力ボタンである。決定ボタン146は、省略語情報を決定する際に使用する入力ボタンである。
対象語の入力において、キーボードを用いて入力してもよく、音声認識によって対象語を入力してもよく、検索エンジンを利用して対象語を入力してもよい。
図8(b)に示す略語編集画面151には、正式名称表示欄152、略語名称表示欄153、略語読み表示欄154、公開範囲設定欄155〜157、戻るボタン117、登録ボタン118が表示されている。
公開範囲設定欄155〜157には、省略語を公開する範囲が表示されている。ここでは、公開範囲として、「自分のみ」155、「登録メンバのみ」156、「コミュニティ内に公開」157、「一般に公開」158が表示されている。公開範囲設定欄155〜157には、省略語を公開する範囲を設定する際に使用するチェックボックスが各々設けられている。省略語共有システム1では、利用者が、省略語を登録する際に、公開範囲を設定することができる。図7及び図8に省略語の登録は、ウェブブラウザを介してSNS上で行っても良い。
次に、省略情報の利用例について説明する。図9は、省略語候補を表示した画像の一例を示す図である。図9(a)では、PCの表示部に表示されたテキスト編集画像の一例を示している。例えば、入力変換時などにおいて、変換の候補として省略語を表示する。利用者が自分で入力した省略語、利用者が所属するコミュニティのメンバーが登録した省略語、利用者の属性情報と合致する属性情報を有する登録者が登録した省略語の優先順位を高くする。また、変換の候補として省略語を表示する際に、ポップアップ表示を用い、当該省略語がどのようなところで使用されている省略語であるかを紹介してもよい。これにより、作成している文書の閲覧対象者別に、適切な省略語の使用が可能となる。
図9(b)では、携帯電話の表示部に表示されたテキスト編集画像の一例を示している。例えば、携帯電話の予測変換機能において、省略語を入力すると対象語(正式名称)が変換候補として表示されるようにしてもよい。図9(b)のテキスト編集画像171では、文書作成欄172に「オカ牛」と表示され、予測変換表示欄173に「牛丼の岡 オカ牛丼」と表示されている。
また、略語情報の利用例として、例えば、インターネット上のバナー広告やナビゲーション画面に表示する画像において、広告情報の店舗名称などを利用者に適した省略語に変換して表示してもよい。例えば、広告情報が格納されているサーバにおいて、利用者の属性情報をクッキーやSNSなどの会員サービスのログイン情報に基づいて、広告の内容を変換して表示する構成としてもよい。また、個別の端末(車載機20、PC50、携帯電話60)側で、広告情報の語句を省略語に変換してもよい。
正式名称を用いた広告表示では、「カツ丼半田50%OFF」と表示する場合に、省略語を用いて変換表示することで、「カツ半50%OFF」と変換表示する。これにより、広告情報に含まれる語句を利用者に適した略語に置き換えて、表示することで、広告に対する利用者の親しみを増大させることができる。特に、利用者特有の省略方法に基づいて変換することで、広告情報が注目され易くなる。
また、略語情報の他の利用例としては、検索エンジンによるインターネット検索結果を示す文字表示への反映、楽曲などコンテンツ検索の検索結果を示す文字表示への反映、カーナビゲーションシステムでの地図情報表示に伴う表示文字への反映、google(登録商標)マップなどの地図情報に伴う文字表示への反映などに利用することができる。
次に図10に示すフローチャートを参照して、省略語登録処理について説明する。図10に示す省略語登録処理は、PC50(省略語登録装置)において、省略語を登録する際に実行される処理である。
まず、ステップ11では、入力モード(省略語登録モード)がONであるか否かを判定する。利用者による省略語登録要求があった場合には、入力モードがONであると判定し、ステップ12に進み、省略語登録要求がない場合には、入力モードがOFFであると判定し、省略語登録処理を終了する。
ステップ12では、入力画面を表示する。例えば図8(a)に示す画像141を表示する。続くステップ13では、利用者からの決定要求があるか否かを判定する。決定ボタンが押された場合には、決定要求ありと判定し、ステップ15に進み、決定要求がない場合には、ステップ14に進み入力画面表示を解除し、省略語登録処理を終了する。
ステップ15では、エラーなしであるか否かを判定する。入力された略語情報にエラーがない場合には、ステップ17に進み、入力された略語情報にエラーがある場合には、ステップ16に進みエラーメッセージを表示して、ステップ13に戻る。
ステップ17では、適用範囲設定画面へ移行する。例えば図8(b)に示す画像151を表示する。続くステップ18では、利用者から登録要求があるか否かを判定する。登録ボタンが押された場合には、登録要求ありと判定し、ステップ19に進み、登録要求がない場合には、ステップ13に戻る。
ステップ19では、エラーなしであるか否かを判定する。入力された適用範囲にエラーがない場合には、ステップ21に進み、入力された適用範囲にエラーがある場合には、ステップ20に進みエラーメッセージを表示して、ステップ18に戻る。
ステップ21では、入力された略語情報、省略語の適用範囲に関する情報、略語情報を登録した利用者の属性情報を、サーバ10の略語情報DB11に送信する。続くステップ22では、適用範囲設定画面表示を解除し、省略語登録処理を終了する。
ここで、略語情報、省略語の適用範囲に関する情報、略語情報を登録した利用者の属性情報を、受信したサーバ10の略語情報DB11では、入力された略語情報、省略語の適用範囲に関する情報、略語情報を登録した利用者の属性情報を保存する。略語情報DB11は、略語情報(語句の省略方法に関する情報)に関する情報と共に、登録者の属性情報とを関連付けて保存する。
次に図11に示すフローチャートを参照して、省略語候補提案処理について説明する。図11に示す省略語提案処理は、PC50(省略語登録装置)において、省略語候補を提案する際に実行される処理である。
まず、ステップ31では、省略語候補表示モードが選択されているか否かを判定する。省略語候補表示要求があった場合には、ステップ32に進み、省略語候補表示要求がなかった場合には、省略語候補提案処理を終了する。
ステップ32では、入力された対象語に対する省略語が略語情報DB11に記憶されているか否かを判定する。略語情報DB11に対象語の省略語が記憶されている場合にはステップ33に進み、略語情報DB11に対象語の省略語が記憶されていない場合には、ステップ34に進む。
ステップ33では、PC50の利用者の属性情報と、略語情報DB11の略語情報を登録した登録者の属性情報とを比較して、省略語候補(第1の候補群)を選択する。続く、ステップ34では、入力された対象語のジャンルなどから省略語の提案候補(第2の候補群)を導出する。
次に、ステップ35では、第1の候補群、第2の候補群から、省略語候補として表示する内容を決定し、ステップ36に進む。ステップ36では、省略語候補表示画面に遷移する。例えば、図4(b)に示す画像111を表示して、複数の省略語候補を提案する。
次に、ステップ37では、利用者から登録要求があるか否かを判定する。登録ボタンが押された場合には、登録要求ありと判定し、ステップ38に進み、登録要求がない場合には、ステップ32に戻る。
ステップ38では、エラーなしであるか否かを判定する。入力された情報にエラーがない場合には、省略語候補提案処理を終了し、入力された情報にエラーがある場合には、ステップ39に進みエラーメッセージを表示して、ステップ37に戻る。
このような省略語共有システム41では、上記第1実施形態の省略語共有システム1と同様の作用、効果を奏する。省略語共有システム41では、PC50や携帯電話60を用いて登録された他人の略語情報を、カーナビゲーションシステムを搭載する車載機20によって利用することができる。ネットワーク上にある他人(コミュニティの仲間)によって登録された略語情報から省略語を適宜選択することができる。その結果、車載機20を搭載する車両の運転者の趣向に合致する省略語を容易に選択することができ、運転者の省略語に対する違和感を低減することができる。
[第3実施形態]
次に第3実施形態に係るナビゲーション装置について説明する。図12に示す第3実施形態に係るナビゲーション装置である車載機20Aが、図3に示す車載機20と違う点は、略語情報DB34を備える点である。なお、上記第1実施形態と同様の説明は省略する。略語情報DB34は、上記実施形態の略語情報DB11と同様の機能を有する。略語情報DB34を備えた車載機20Aは、本発明のデータベース管理システムとして機能する。略語情報DB(記憶手段)34は、車載機20AのナビECU21Aに設けられている。
略語情報DB34は、略語情報を登録した登録者による入力語句の省略方法に関する情報と共に、登録者の属性情報を省略方法に関する情報と関連付けて、データベース内の情報を更新する本発明の更新手段を備えている。略語情報DB11では、略語情報と当該略語情報の登録者の属性情報とを関連付けて記憶する。登録者の属性情報としては、性別、年齢、居住地域、職業、趣味、IPアドレス、ブラウザ、SNSの所属コミュニティなどが挙げられる。略語情報DB34に蓄積されるデータは、例えば、持ち運び可能な他の記憶手段から転送されたデータでもよい。これにより、車両の所有者ではない登録者が登録した略語情報を利用することができ、車載機21Aにおいて利用者に適した省略語を選択することができる。
このような本実施形態の車載機20Aによれば、略語情報の登録者と、略語情報、省略方法に関する情報とを関連付けてデータ保存することができるので、車載機20Aの利用者の属性情報に応じて、適切な省略語を提供することができる。これにより、複数の利用者が更新可能なデータベースにおいて、省略語に対し利用者が感じる違和感を低減することができる。なお、略語情報DBを備える携帯電話、略語情報DBを備えるPCによって、本発明のデータベース管理システムを構成してもよい。
[第4実施形態]
次に第4実施形態に係る省略語共有システムについて説明する。なお、上記実施形態と同様の説明は省略する。図13に示す第4実施形態に係る省略語共有システム1Aが、図6に示す第2実施形態に係る省略語共有システム1と違う点は、車載機20A、PC50A及び携帯電話60Aが、略語情報DB34を備える点である。このような構成とすることで、サーバの略語情報DB11、車載機20Aの略語情報DB34、PC50Aの略語情報DB34、携帯電話60Aの略語情報DB34間で、互いの略語情報DB11,34に蓄積された略語情報を共有することができる。
[第5実施形態]
次に第5実施形態に係るデータベース管理システムについて説明する。なお、上記実施形態と同様の説明は省略する。本実施形態に係るデータベース管理システムは、利用者によって更新可能な情報を含む略語情報DBを管理するデータベース管理システムである。略語情報DBは、更新可能な情報として、対象語に対する省略の仕方に関する情報である略語情報、及び、略語情報に関連付けられた利用者の属性情報を記憶している。
データベース管理システムは、利用者に応じて広告内容を変更する略語変換部を備えている。略語変換部は、広告情報に含まれる語句を、略語情報DBの略語情報に含まれた省略語であり利用者に適した省略語に置き換えて提供する。
このようなデータベース管理システムによれば、利用者の属性情報と、語句の省略の仕方に関する情報とを関連付けてデータ保存することができるので、利用者の属性情報に応じて、適切な省略方法を提供することができる。これにより、広告情報を利用者に提供する際に、広告情報に含まれる語句を、利用者に応じて適切な省略語に置き換えることができる。そのため、省略語に対して利用者が感じる違和感を低減することが可能となる。また、広告情報に含まれる語句を利用者に適した省略語に置き換えて表示(提供)することで、広告に対する利用者の親しみを増大させることが可能となる。特に、利用者特有の省略の仕方に基づいて変換することで、広告情報が注目され易くなる。
なお、略語情報DB及び略語変換部は、同一のサーバ内に構築されていてもよい。また、サーバ内に構築された略語情報DBと、端末(車載機、PC、携帯電話)に構築された略語変換部とによって、データベース管理システムを構成してもよい。また、略語情報DB及び略語変換部は、同一の端末内に構成されていてもよい。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態の省略語共有システムは、ナビゲーション機能を備えた車載機と通信可能な構成とされているが、ナビゲーション機能を備えていない通信端末(PC、携帯電話)のみと通信可能な省略語共有システムであってもよい。
また、本発明のナビゲーション装置は、車両に搭載されていてもよく、個人が携帯して持ち運び可能な携帯電話、PCなどでもよい。
また、ナビゲーション装置は、略語登録装置として機能しないものでもよい。また、省略語登録装置は、略語候補提案手段、学習手段を備えていないものでもよい。
1,1A,41…省略語共有システム、10…サーバ、11,34…略語情報DB、20,20A…車載機、26…制御部、28…情報受信部、29…省略語候補提案部、30…利用可否判定部、31…略語変換部、32…学習部、50,50A…PC、60,60A…携帯電話。

Claims (6)

  1. ネットワークを介して複数の利用者によって更新可能な情報を含むデータベースを管理するデータベース管理システムであって、
    略語情報を登録した登録者の属性情報と当該略語情報とを関連付けて情報を更新する更新手段と、
    前記登録者の属性情報及び利用者の属性情報に基づいて、前記利用者が使用する端末において前記データベースに記憶されている前記略語情報を利用するか否かを判定するものであり、前記利用者の属性情報が前記登録者の属性情報に合致又は類似する場合に、前記登録者によって登録された前記略語情報を利用すると判定する利用可否判定手段と、
    前記略語情報を利用すると判定した場合に、広告情報に含まれる対象語である語句を、前記略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて提供する略語変換手段と、を備え、
    前記データベースは、更新可能な情報として、前記対象語に対する省略の仕方に関する情報である略語情報を含むものであり、
    前記略語情報は、前記対象語に対する前記省略語及び前記省略語を導出するための省略方法を含むことを特徴とするデータベース管理システム。
  2. 前記利用可否判定手段は、前記登録者と前記利用者とが同一ネットワークコミュニティ内のメンバーである場合に、前記略語情報を利用すると判定する請求項1記載のデータベース管理システム。
  3. 複数の利用者によって更新可能な情報を含むデータベースを管理するデータベース管理システムであって、
    更新可能な情報として、対象語に対する省略の仕方に関する情報である略語情報を記憶する記憶手段と、
    前記略語情報を登録した登録者の属性情報を当該略語情報と関連付けて情報を更新する更新手段と、
    前記登録者の属性情報及び利用者の属性情報に基づいて、前記利用者が使用する端末において前記記憶手段に記憶されている前記略語情報を利用するか否かを判定するものであり、前記利用者の属性情報が前記登録者の属性情報に合致又は類似する場合に、前記登録者によって登録された前記略語情報を利用すると判定する利用可否判定手段と、
    前記略語情報を利用すると判定した場合に、広告情報に含まれる前記対象語である語句を、前記略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて提供する略語変換手段と、を備え、
    前記略語情報は、前記対象語に対する前記省略語及び前記省略語を導出するための省略方法を含むことを特徴とするデータベース管理システム。
  4. 利用者にランドマークに関する情報を提供して経路案内を行うナビゲーション装置において、
    更新可能な情報として、対象語に対する省略の仕方に関する情報である略語情報を記憶する記憶手段と、
    前記略語情報を登録した登録者の属性情報と当該略語情報とを関連付けて情報を更新する更新手段と、
    前記ランドマークに関する情報に含まれる前記対象語である語句を、前記記憶手段に記憶された前記略語情報に基づいて省略して案内する制御手段と、
    前記登録者の属性情報及び利用者の属性情報に基づいて、前記利用者が使用する端末において、前記記憶手段に記憶されている前記略語情報を利用するか否かを判定するものであり、前記利用者の属性情報が前記登録者の属性情報に合致又は類似する場合に、前記登録者によって登録された前記略語情報を利用すると判定する利用可否判定手段と、を備え、
    前記略語情報を利用すると判定した場合に、前記制御手段は、前記ランドマークに関する情報に含まれる前記対象語である語句を、前記略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて経路案内を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
  5. 利用者にランドマークに関する情報を提供して経路案内を行うナビゲーション装置において、
    対象語に対する省略の仕方に関する情報である略語情報及び前記略語情報に関連付けられた利用者の属性情報を記憶する記憶手段と、
    前記ランドマークに関する情報に含まれる前記対象語である語句を、前記記憶手段に記憶された前記略語情報に基づいて省略して案内を行う制御手段と、
    利用者の属性情報に基づいて、前記利用者が使用する端末において前記記憶手段に記憶されている前記略語情報を利用するか否かを判定するものであり、前記利用者の属性情報が前記略語情報に関連付けられた属性情報に合致又は類似する場合に、前記合致又は類似する前記属性情報の略語情報を利用すると判定する利用可否判定手段と、を備え、
    前記略語情報を利用すると判定した場合に、前記制御手段は、前記ランドマークに関する情報に含まれる前記対象語である語句を、前記略語情報に基づいて導出された省略語に置き換えて経路案内を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
  6. 利用者によって更新可能な情報を含むデータベースを管理するデータベース管理システムであって、
    前記利用者の属性情報に基づいて、前記利用者が使用する端末において前記データベースに記憶されている略語情報を利用するか否かを判定する利用可否判定手段と、
    前記略語情報を利用すると判定した場合に、広告情報に含まれる対象語である語句を前記略語情報に含まれた省略語に置き換えて提供する略語変換手段と、を備え、
    前記データベースは、更新可能な情報として、対象語に対する省略の仕方に関する情報である前記略語情報、及び、前記略語情報に関連付けられた利用者の属性情報を含むものであり、
    前記略語情報は、前記対象語に対する前記省略語及び前記省略語を導出するための省略方法を含むことを特徴とするデータベース管理システム。
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